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特許7269965ガラス製品製造装置およびガラス製品製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】ガラス製品製造装置およびガラス製品製造方法
(51)【国際特許分類】
   C03B 5/44 20060101AFI20230427BHJP
【FI】
C03B5/44
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020571682
(86)(22)【出願日】2019-06-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 US2019037689
(87)【国際公開番号】W WO2019246067
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2022-06-15
(31)【優先権主張番号】10-2018-0071895
(32)【優先日】2018-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【弁理士】
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】アン,チャン-フン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ドン-ゴン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ホ-スン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソン-グク
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヒョン-ギュ
【審査官】若土 雅之
(56)【参考文献】
【文献】実公昭52-009899(JP,Y2)
【文献】実開昭58-159497(JP,U)
【文献】特開2000-256716(JP,A)
【文献】特開平05-141868(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0291310(US,A1)
【文献】特表2013-526477(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0297838(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03B 1/00-5/44
8/00-8/04
19/12-20/00
F27B 1/00-3/28
F27D 1/00-1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス製品製造装置において、
溶融槽と、
前記溶融槽の外壁部を支持するように構成された支持格子と、
前記支持格子上で、前記溶融槽の前記外壁部を冷却するように構成された冷却モジュールと、
前記支持格子に取外し自在に留められて、該支持格子の移動を制限する支持枠と
を含む装置。
【請求項2】
前記支持枠は、
ビーム構造物と、
前記ビーム構造物から横方向に延伸し、前記支持格子に取外し自在に留められて、該支持格子を支持する支持構造物と
を含むものである、請求項1に記載のガラス製品製造装置。
【請求項3】
前記支持枠は、第1の支持構造物、および、第2の支持構造物を含むものであり、
前記第1の支持構造物、および、前記第2の支持構造物は、各々、独立に、かつ、取外し自在に前記支持格子に取り付けられたものである、請求項2に記載のガラス製品製造装置。
【請求項4】
前記冷却モジュールは、前記第1の支持構造物が前記支持格子に取り付けられ、前記第2の支持構造物が該支持格子から取り外されている間に、該支持格子に取り付けられるか、または、そこから取り外されるように構成されたものである、請求項3に記載のガラス製品製造装置。
【請求項5】
前記冷却モジュールは、前記溶融槽が動作中に、前記支持格子から取り外されるか、または、そこに取り付けられるように構成されたものである、請求項4に記載のガラス製品製造装置。
【請求項6】
前記冷却モジュールは、冷媒投入口、本体部分、および、冷媒放出口を含むものであり、
前記本体部分は、窪み部を、前記第1の支持構造物および前記第2の支持構造物の少なくとも1つに対応する位置に含むものである、請求項5に記載のガラス製品製造装置。
【請求項7】
前記ビーム構造物は、
前記溶融槽の前記外壁部に沿って水平方向に延伸する水平ビーム構造物と、
前記水平ビーム構造物に留められ固定された垂直ビーム構造物と
を含むものである、請求項2から6のいずれか1項に記載のガラス製品製造装置。
【請求項8】
ガラス製品製造装置において、
溶融槽と、
前記溶融槽の外壁部を支持するように構成された支持格子と、
前記溶融槽の前記外壁部のうちの後壁部上の冷却モジュールと、
前記支持格子に取外し自在に留められて固定された支持枠と
を含み、
前記冷却モジュールは、前記溶融槽が動作中に、取外し自在か、または、取付け自在に構成されたものである装置。
【請求項9】
前記支持枠は、
前記溶融槽の対応する外壁部に沿った第1のビーム構造物、および、第2のビーム構造物と、
前記第1のビーム構造物から水平に延伸して前記支持格子に留められた第1の支持構造物および第2の支持構造物と、
前記第2のビーム構造物から水平に延伸して、前記支持格子に留められた第3の支持構造物および第4の支持構造物と
を含むものである、請求項8に記載のガラス製品製造装置。
【請求項10】
前記第1の支持構造物、前記第2の支持構造物、前記第3の支持構造物、および、前記第4の支持構造物の少なくとも1つは、前記支持格子上に取外し自在に取り付けられたものである、請求項9に記載のガラス製品製造装置。
【請求項11】
前記冷却モジュールは、前記支持格子と前記支持枠の間に配置されて、該支持格子に固定されたものである、請求項10に記載のガラス製品製造装置。
【請求項12】
前記冷却モジュールは、冷媒投入口、本体部分、および、冷媒放出口を含むものであり、
前記本体部分は、前記第1の支持構造物、前記第2の支持構造物、前記第3の支持構造物、および、前記第4の支持構造物の少なくとも1つに対応する位置に窪み部を含むものである、請求項11に記載のガラス製品製造装置。
【請求項13】
ガラス製品製造方法において、
溶融槽の外壁部を冷却する冷却モジュールを、動作している前記溶融槽の後壁部に設置する工程を、
含み、
前記冷却モジュールを設置する工程は、
第1のビーム構造物から横方向に延伸して支持格子を支持する第1の支持構造物の固定状態を維持しながら、第2の支持構造物を取り外す工程と、
前記冷却モジュールを、前記支持格子と前記第1のビーム構造物の間の空間に、前記第2の支持構造物の取外しによって確保された空間を通って挿入する工程と、
前記冷却モジュールを前記支持格子に固定する工程と、
前記取り外した第2の支持構造物を、前記支持格子に留める工程と
を含むものである方法。
【請求項14】
前記第1の支持構造物、および、前記第2の支持構造物は、垂直に配列されたものである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のビーム構造物、および、該第1のビーム構造物と平行に延伸する第2のビーム構造物は、共通のビーム構造物に固定されたものであり、
前記第2のビーム構造物は、前記第1の支持構造物と平行に延伸して前記支持格子に留められた第3の支持構造物および第4の支持構造物を含むものであり、
前記第3の支持構造物、および、前記第4の支持構造物は、前記第2の支持構造物が取り外されている間に、留められた状態を維持するものである、請求項13または14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、米国特許法第119条の下、2019年6月22日出願の韓国特許出願第10-2018-0071895号の優先権の利益を主張し、その内容は依拠され、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、ガラス製品製造装置およびガラス製品製造方法に関し、特に、動作中でも高エネルギー効率を維持し、欠陥率を削減するガラス製品製造装置およびガラス製品製造方法に関する。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、動作中も高いエネルギー効率を維持し、欠陥率を削減するガラス製品製造装置に関する。
【0004】
更に、本開示は、動作中も高いエネルギー効率を維持し、欠陥率を削減するガラス製品製造方法にも関する。
【0005】
本開示の態様によれば、ガラス製品製造装置は、溶融槽と、溶融槽の外壁部を支持するように構成された支持格子と、支持格子上で、溶融槽の外壁部を冷却するように構成された冷却モジュールと、支持格子に取外し自在に留められて、支持格子の移動を制限する支持枠とを含む。
【0006】
支持枠は、ビーム構造物と、ビーム構造物から横方向に延伸し、支持格子に取外し自在に留められて、支持格子を支持する支持構造物とを含むものでありうる。
【0007】
支持枠は、第1の支持構造物、および、第2の支持構造物を含むものであり、第1の支持構造物、および、第2の支持構造物は、各々、独立に、かつ、取外し自在に支持格子に取り付けられたものでありうる。
【0008】
冷却モジュールは、第1の支持構造物が支持格子に取り付けられ、第2の支持構造物が支持格子から取り外されている間に、支持格子に取り付けられるか、または、そこから取り外されるように構成されたものでありうる。
【0009】
冷却モジュールは、溶融槽が動作中に、支持格子から取り外されるか、または、そこに取り付けられるように構成されたものでありうる。
【0010】
冷却モジュールは、冷媒投入口、本体部分、および、冷媒放出口を含むものであり、本体部分は、窪み部を、第1の支持構造物および第2の支持構造物の少なくとも1つに対応する位置に含むものでありうる。
【0011】
ビーム構造物は、溶融槽の外壁部に沿って水平方向に延伸する水平ビーム構造物と、水平ビーム構造物に留められ固定された垂直ビーム構造物とを含むものでありうる。
【0012】
溶融槽は、気体加熱ゾーン、および、電気加熱ゾーンを含むものであり、冷却モジュールは、電気加熱ゾーンに隣接して配置されたものでありうる。
【0013】
冷却モジュールは、溶融槽の外壁部を、支持格子を通した放射によって冷却するものでありうる。
【0014】
冷却モジュールは、溶融槽の後壁部に備えられ、他の側壁部には備えられないものでありうる。
【0015】
本開示の他の態様によれば、ガラス製品製造装置は、溶融槽と、溶融槽の外壁部を支持するように構成された支持格子と、溶融槽の外壁部のうちの後壁部上の冷却モジュールと、支持格子に取外し自在に留められて固定された支持枠とを含み、冷却モジュールは、溶融槽が動作中に、取外し自在か、または、取付け自在に構成されたものである。
【0016】
支持枠は、溶融槽の対応する外壁部に沿った第1のビーム構造物、および、第2のビーム構造物と、第1のビーム構造物から水平に延伸して支持格子に留められた第1の支持構造物および第2の支持構造物と、第2のビーム構造物から水平に延伸して、支持格子に留められた第3の支持構造物および第4の支持構造物とを含むものでありうる。
【0017】
第1の支持構造物、第2の支持構造物、第3の支持構造物、および、第4の支持構造物の少なくとも1つは、支持格子上に取外し自在に取り付けられたものでありうる。
【0018】
冷却モジュールは、支持格子と支持枠の間に配置されて、支持格子に固定されたものでありうる。
【0019】
冷却モジュールは、冷媒投入口、本体部分、および、冷媒放出口を含むものであり、本体部分は、第1の支持構造物、第2の支持構造物、第3の支持構造物、および、第4の支持構造物の少なくとも1つに対応する位置に窪み部を含むものでありうる。
【0020】
冷却モジュールと重なる後壁部の面積は、後壁部の全面積の40%から90%でありうる。
【0021】
本開示の他の態様によれば、ガラス製品製造方法は、溶融槽の外壁部を冷却する冷却モジュールを、動作している溶融槽の後壁部に設置する工程を含み、冷却モジュールを設置する工程は、第1のビーム構造物から横方向に延伸して支持格子を支持する第1の支持構造物の固定状態を維持しながら、第2の支持構造物を取り外す工程と、冷却モジュールを、支持格子と第1のビーム構造物の間の空間に、第2の支持構造物の取外しによって確保された空間を通って挿入する工程と、冷却モジュールを支持格子に固定する工程と、取り外した第2の支持構造物を支持格子に留める工程とを含むものである。
【0022】
第1の支持構造物、および、第2の支持構造物は、垂直に配列されたものでありうる。
【0023】
第1のビーム構造物、および、第1のビーム構造物と平行に延伸する第2のビーム構造物は、共通のビーム構造物に固定されたものでありうる。第2のビーム構造物は、第1の支持構造物と平行に延伸して支持格子に留められた第3の支持構造物および第4の支持構造物を含むものであり、第3の支持構造物、および、第4の支持構造物は、第2の支持構造物が取り外されている間に、留められた状態を維持するものでありうる。
【0024】
冷却モジュールは、溶融槽の前壁部には設置されないものでありうる。
【0025】
本開示の実施形態は、以下の詳細な記載を、添付の図面と共に読むことで、より明らかに分かるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示の実施形態によるガラス製品製造装置の概念図である。
図2】実施形態による冷却モジュールおよび溶融槽の分解斜視図である。
図3】実施形態による支持枠、冷却モジュール、および、支持格子の関係を示す斜視図である。
図4a】実施形態による冷却モジュールの設置方法を示す斜視図である。
図4b】実施形態による冷却モジュールの設置方法を示す斜視図である。
図5】実施形態による動作中に設置された冷却モジュールの形状を示す前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで、例示的な実施形態を示した添付の図面を参照して、本開示を、より完全に記載する。しかしながら、本開示の主題は、多数の異なる形態で実施しうるものであり、本明細書に示した例示的な実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示により、主題を当業者に伝えるために提供されるものである。図面において、明瞭に示すために、層の厚さ、および、領域を誇張しうる。図面において、類似の参照番号は、可能な限り、類似の要素を示している。したがって、本開示は、添付の図面に示した相対的大きさ、および、間隔によって限定されない。
【0028】
「第1の」、「第2の」などの用語を、様々な構成要素を記載するのに用いうるが、そのような構成要素は、これらの用語によって限定されない。上記用語を、1つの構成要素を他の構成要素と区別するためだけに用いている。例えば、矛盾することなく、第1の構成要素が第2の構成要素を示すか、第2の構成要素が第1の構成要素しうる。
【0029】
本明細書において、様々な例示的な実施形態で用いられる用語は、例示的な実施形態を記載するためだけに用いており、様々な更なる実施形態を限定すると解釈されるべきではない。単数表現は、文脈から別段に定義されない限りは、複数表現を含むものである。本明細書において、様々な例示的な実施形態で用いる「含む」、または、「含みうる」という用語は、対応する機能、動作、または、構成要素が存在することを示しうるもので、1つ以上の更なる機能、動作、または、構成要素を制限するものではない。本明細書で、「含む」、および/または、「含み」という用語を用いた場合には、記載した特徴、整数、工程、動作、要素、および/または、構成要素が存在すると特定するために用いうるが、1つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、および/または、それらの群の存在も追加も、排除するものではない。
【0030】
本明細書において、様々な例示的な実施形態で用いられる用語は、例示的な実施形態を記載するためだけに用いており、様々な更なる実施形態を限定すると解釈されるべきではない。単数表現は、文脈から別段に定義されない限りは、複数表現を含むものである。本明細書において、様々な例示的な実施形態で用いる「含む」、または、「含みうる」という用語は、対応する機能、動作、または、構成要素が存在することを示しうるもので、1つ以上の更なる機能、動作、または、構成要素を制限するものではない。本明細書で、「含む」、および/または、「含み」という用語を用いた場合には、記載した特徴、整数、工程、動作、要素、および/または、構成要素が存在すると特定するために用いうるが、1つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、および/または、それらの群の存在も追加も、排除するものではない。
【0031】
ある実施形態を、異なる形態で実施しうる場合には、具体的な処理順序は、記載した順序と異なる順序で行いうる。例えば、2つの連続して記載した処理を、略同時に行うか、記載した順序と逆の順序で行いうる。
【0032】
例えば、製造技術、および/または、許容度により、例示した形状からの変形が予想される。したがって、本開示の実施形態は、本明細書において例示した特定の形状の領域に限定されると解釈されるべきではなく、例えば、製造による形状の変形例を含むものである。本明細書で用いるように、「および/または」という用語は、関連する列挙した項目の任意のもの、および、それらの1つ以上の全ての組合せを含む。
【0033】
図1は、実施形態による例示的なガラス製品製造装置101を示す概略図である。
【0034】
図1を参照すると、ガラス製品製造装置101は、バッチ材料107を貯蔵部109から受け付けるように構成された溶融槽105を含みうる。バッチ材料107は、モータ113によって動力を与えられたバッチ送出装置111によって導入されうる。任意の制御部115は、モータ113を動作させて、望ましい量のバッチ材料107を溶融槽105に矢印117が示すように導入するように構成されうる。ガラス高さプローブ119を用いて、立て管123内の溶融ガラス121の高さを測定し、測定した情報を、制御部115に、通信線125を介して通信しうる。
【0035】
ガラス製品製造装置101は、溶融槽105の下流側に位置して溶融槽105に第1の接続管129を介して連結された清澄管などの清澄槽127も含みうる。攪拌室などの混合槽131も、清澄槽127の下流側に位置し、鉢部などの送出槽133は、攪拌槽131の下流側に位置しうる。図示したように、第2の接続管135は、清澄槽127を攪拌槽131に連結し、第3の接続管137は、攪拌槽131を送出槽133に連結しうる。更に図示したように、放出路139は、溶融ガラス121を、送出槽133から、形成槽144の投入口141に送出するように配置されうる。図示したように、溶融槽105、清澄槽127、混合槽131、送出槽133、および、形成槽144は、ガラス製品製造装置101に沿って直列に配列されうる溶融ガラスステーションの例である。
【0036】
溶融槽105は、典型的には、耐火(例えば、セラミック)煉瓦などの耐火材料から製作される。ガラス製品製造装置101は、更に、典型的には、白金、若しくは、白金-ロジウム、白金-イリジウム、および、それらの組合せなどの白金含有金属から製作された構成要素を含みうるが、それらの構成要素は、モリブデン、パラジウム、レニウム、タンタル、チタン、タングステン、ルテニウム、オスミウム、ジルコニウム、および、それらの合金、並びに/若しくは、二酸化ジルコニウムなどの耐火金属も含みうる。白金を含む構成要素は、第1の接続管129、清澄槽127(例えば、清澄管)、第2の接続管135、立て管123、混合槽131(例えば、攪拌室)、第3の接続管137、送出槽133(例えば、鉢部)、放出路139、および、投入口141の1つ以上を含みうる。形成槽144も耐火材料から製作されて、ガラスリボン103を形成するように設計される。
【0037】
図2は、実施形態による冷却モジュール110および溶融槽105の分解斜視図である。
【0038】
図2を参照すると、溶融槽105は、気体加熱ゾーン105g、および、電気加熱ゾーン105eを含みうる。気体加熱ゾーン105gは、概して、電気加熱ゾーン105eの上方に位置する。
【0039】
気体加熱ゾーン105gは、気体を燃料として使用するバーナー105gaを用いることによって、エネルギーを溶融槽105に供給しうる。電気加熱ゾーン105eは、電極105eaを使用することによって、エネルギーを溶融槽105に供給しうる。
【0040】
電極105eaは、溶融槽105の溶融ガラスに浸漬されうる。更に、溶融槽105の溶融ガラスの液面高さは、バーナー105gaの高さと電極105eaの高さの間に位置しうる。つまり、バーナー105gaは、溶融ガラスの最も高い位置より高く位置し、電極105eaは、溶融ガラスの最も高い位置より低く位置しうる。いくつかの実施形態において、気体加熱ゾーン105gは、溶融ガラスの最も高い位置より高く位置し、電気加熱ゾーン105eは、溶融ガラスの最も高い位置より低く位置しうる。
【0041】
各電極105eaおよびバーナー105gaは、溶融槽105の互いに向かい合い対向した側壁部105sw上に備えられうる。
【0042】
更に、冷却モジュール110は、溶融槽の壁部、例えば、溶融槽105の後壁部105bw上に備えられうる。溶融ガラスの原料を供給する1つ以上の供給口105fhが、溶融槽105の後壁部105bwに形成されうる。溶融槽105で生成された溶融ガラスは、後壁部105bwと対向する壁部105fwを通って、ガラス製品製造処理に供給されうる。
【0043】
冷却モジュール110は、それに隣接した電気加熱ゾーン105eと少なくとも部分的に重なるように配置されうる。いくつかの実施形態において、冷却モジュール110の少なくとも一部が、電気加熱ゾーン105eの少なくとも一部と重なるように配置されうる。いくつかの実施形態において、冷却モジュール110は、電気加熱ゾーン105eと完全に重なるように配置されうる。いくつかの実施形態において、冷却モジュール110は、電気加熱ゾーン105eと部分的に重なり、更に、気体加熱ゾーン105gと部分的に重なりうる。ここで、電気加熱ゾーン105eと「重なる」とは、冷却モジュール110の外周部が溶融槽105の外面に突出する場合に、冷却モジュール110の周囲が電気加熱ゾーン105eと重なることを表しうる。
【0044】
支持格子112は、冷却モジュール110と後壁部105bwの間に備えられうる。支持格子112は、後壁部105bwを支持しうる。より詳しくは、溶融槽105の溶融ガラス121は、溶融槽105の側壁部を外側に向かう方向に押圧する力を加えうる。したがって、支持格子112が、溶融ガラス121の力を相殺するために、溶融槽105の側壁部に備えられうる。支持格子112は、溶融槽105の各側壁部に設けられうる。
【0045】
支持格子112は、後壁部105bwから放出された放射エネルギーが通り抜ける複数の開口部または孔を提供する。支持格子112が支持枠130に連結されて、溶融槽105の側壁部を支持する場合に、支持格子112の形状は限定されない。
【0046】
支持格子112上に備えられた冷却モジュール110は、溶融槽105からの熱を、伝導、対流、および/または、放射を介して伝達するように構成されるもので、これについて、詳細に後述する。
【0047】
冷却モジュール110は、熱交換のために熱伝達媒体流体を用いうる。熱伝達媒体流体は、例えば、水、油、不活性ガスなどでありうるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態において、熱伝達媒体流体は、水でありうる。熱伝達媒体流体の温度は、冷却モジュール110を通る間に、熱伝達媒体流体が溶融槽105からの熱を吸収するので上昇する。
【0048】
詳しくは、熱伝達媒体流体がそこを通って冷却モジュール110に導入される第1の投入口110_inと、熱伝達媒体流体がそこを通って冷却モジュール110から排出される第1の放出口110_outの温度差は、例えば約7度から約15度でありうる。例えば、第1の投入口110_inを通って導入される熱伝達媒体流体の温度は、約65度から約75度でありうる。更に、第1の放出口110_outを通って排出される熱伝達媒体流体の温度は、例えば、約75度から約85度でありうる。
【0049】
冷却モジュール110は、溶融槽105の後壁部105bw上だけに備えられ、溶融槽105の前壁部105fw上には備えられないことがありうる。更に、冷却モジュール110は、溶融槽105の2つの対向する側壁部105sw上には備えられないことがありうる。
【0050】
図3は、実施形態による支持枠130と冷却モジュール110と支持格子112の関係を示す斜視図である。
【0051】
図3を参照すると、支持格子112は、支持枠130と共に、後壁部105bwを支持しうる(図2を参照)。
【0052】
支持枠130は、複数のビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2、および、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2から延伸する複数の支持構造物132aから132dを含みうる。複数の支持構造物132aから132dは、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2から横方向に延伸しうる。いくつかの実施形態において、複数の支持構造物132aから132dは、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2から水平に延伸しうる。
【0053】
いくつかの実施形態において、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2は、複数の水平ビーム構造物130H1、130H2を含みうる。いくつかの実施形態において、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2は、複数の垂直ビーム構造物130V1から130V4を含みうる。いくつかの実施形態において、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2は、直接または間接的に互いに接続されうる。
【0054】
より詳しくは、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2は、第1の垂直ビーム構造物130V1、第2の垂直ビーム構造物130V2、第3の垂直ビーム構造物130V3、および、第4の垂直ビーム構造物130V4を含みうる。更に、ビーム構造物130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2は、第1の水平ビーム構造物130H1、および、第2の水平ビーム構造物130H2も含みうる。第1の水平ビーム構造物130H1、および、第2の水平ビーム構造物130H2は、第3の垂直ビーム構造物130V3と第4の垂直ビーム構造物130V4の間に延伸し、垂直ビーム構造物130V3、および、第4の垂直ビーム構造物130V4に連結されうる。
【0055】
支持構造物132aから132d(例えば、第1から第4の支持構造物132aから132d)の少なくとも1つは、支持格子112に、取外し自在に取り付けられうる。これは、支持構造物132aから132dの少なくとも1つが第1の垂直ビーム構造物130V1および第2の垂直ビーム構造物130V2から取外し自在の場合に実現されうる。いくつかの実施形態において、各支持構造物132aから132dは、独立に、かつ、取外し自在に、支持格子112上に取り付けられうる。
【0056】
図3において、第1の支持構造物132aおよび第2の支持構造物132bは、第1の垂直ビーム構造物130V1に連結され、更に、第3の支持構造物132cおよび第4の支持構造物132dは、第2の垂直ビーム構造物130V2に連結されて示されているが、本実施形態は、それらに限定されない。いくつかの実施形態において、第1の支持構造物132aと第2の支持構造物132bは、互いに垂直方向に配列されうる。いくつかの実施形態において、第3の支持構造物132cと第4の支持構造物132dは、互いに垂直方向に配列されうる。
【0057】
図3に示すように、支持構造物132aから132dは、支持格子112を支持し、支持格子112の移動を制限して、後壁部105bwが、後壁部105bwに加えられた溶融ガラスの力によって移動しないようにしうる。
【0058】
冷却モジュール110は、支持格子112に取外し自在に固定されうる。例えば、冷却モジュール110は、固定部材116によって、支持格子112に取外し自在に固定されうる。溶融ガラスの力は、冷却モジュール110に加えられないか、または、冷却モジュール110によって相殺されるので、冷却モジュール110は、支持格子112に緩く取り付けられうる。いくつかの実施形態において、固定部材116は、冷却モジュール110が支持格子112から分離されたり、そこから落下したりしないようにする固定連結力を有しうる。
【0059】
例えば、固定部材116は、クランプでありうるが、本実施形態は、それに限定されない。
【0060】
図4aおよび4bは、実施形態による冷却モジュール110の設置方法を示す斜視図である。
【0061】
図4aを参照すると、冷却モジュール110を図示しない以外は、図3と同じなので、重複した記載は省略する。しかしながら、冷却モジュール110が設置される溶融槽105は、動作しているものでありうる。
【0062】
図4bを参照すると、第1の支持構造物132a、第3の支持構造物132c、および、第4の支持構造物132dは、各々、固定状態で維持されながら、第2の支持構造物132bは、支持格子112から取り外されうる。換言すれば、第2の支持構造物132bは、第1の垂直ビーム構造物130V1から取り外されうる。
【0063】
次に、冷却モジュール110を、支持格子112と第1のビーム構造物130V1の間の空間に、第2の支持構造物132bを取り外したことによって確保された空間(図4bで、支持格子112と第1のビーム構造物130V1の間で、第2の支持構造物132bが固定するために、そこを通り抜ける空間)を通って挿入しうる。
【0064】
次に、冷却モジュール110を、支持格子112に固定しうる。冷却モジュール110を、支持格子112に、上記のような固定部材116によって固定しうるが、本実施形態は、それに限定されない。
【0065】
次に、取り外した第2の支持構造物132bを、第1の垂直ビーム構造物130V1に、再び留める。
【0066】
上記処理を行う間に、溶融槽105は、動作しているものでありうる。
【0067】
図5は、実施形態による動作中に設置された冷却モジュール110の形状を示す前面図である。
【0068】
図5を参照すると、冷却モジュール110は、第1の支持構造物132a、第3の支持構造物132c、および、第4の支持構造物132dの少なくとも1つに対応する位置に備えられた窪み部110Rを含みうる。窪み部110Rが備えられたので、冷却モジュール110の本体部分は、各支持構造物132aから132dの垂直方向または水平方向まで、若しくは、各支持構造物132aから132dから離間した位置まで延伸しうる。その結果、冷却モジュール110は、後壁部105bwと重なった面積を増加させうる。
【0069】
いくつかの実施形態において、冷却モジュール110と重なる後壁部105bwの面積は、後壁部105bwの全面積の約40%から約90%でありうる。例えば、重なる面積が、後壁部105bwの全面積の約40%未満の場合には、溶融槽105の後壁部105bwを冷却する効果が不十分でありうる。一方、重なる面積が、後壁部105bwの全面積の約90%より広い場合には、後壁部105bwを冷却する効果が過剰となり、したがって、経済的に不利になりうる。
【0070】
後壁部105bwを冷却する主な熱伝達機構は、放射熱が支持格子112を通り抜けて冷却モジュール110に伝達される放射でありうる。いくつかの実施形態において、冷却モジュール110は、支持格子112に実質的に接触し、したがって、対流による熱伝達は、あまり活発でないことがありうる。いくつかの実施形態において、複数の孔が支持格子112に設けられるので、冷却モジュール110に対向する支持格子112の面積は、広くないことがありうる。その結果、支持格子112と冷却モジュール110の間で、対流による熱伝達は、あまり活発でないことがありうる。
【0071】
効率的なガラス溶融、および、欠陥の最小化のためには、溶融槽の1つ以上の壁部、例えば、後壁部を選択的に冷却して、溶融ガラスの温度をより正確に制御するようにすることが有用でありうる。
【0072】
実施形態によるガラス製品製造装置およびガラス製品製造方法を用いることによって、冷却モジュール110を、ガラス溶融処理を停止させることなく、動作しているユニットの溶融槽105に設置しうる。特に、実施形態によるガラス製品製造装置およびガラス製品製造方法によれば、冷却モジュール110の設置にかかる時間が短く、更に、ガラス溶融処理の安定性が乱れる時間が短い。
【0073】
実施形態によるガラス製品製造装置およびガラス製品製造方法を用いることによって、動作中でも高いエネルギー効率が維持され、更に、欠陥率が削減される。
【0074】
本開示を、特に実施形態を参照して示し、記載したが、請求項の精神および範囲を逸脱することなく、形状および詳細事項に様々な変更を行いうることが分かるだろう。
【0075】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0076】
実施形態1
ガラス製品製造装置において、
溶融槽と、
前記溶融槽の外壁部を支持するように構成された支持格子と、
前記支持格子上で、前記溶融槽の前記外壁部を冷却するように構成された冷却モジュールと、
前記支持格子に取外し自在に留められて、該支持格子の移動を制限する支持枠と
を含む装置。
【0077】
実施形態2
前記支持枠は、
ビーム構造物と、
前記ビーム構造物から横方向に延伸し、前記支持格子に取外し自在に留められて、該支持格子を支持する支持構造物と
を含むものである、実施形態1に記載のガラス製品製造装置。
【0078】
実施形態3
前記支持枠は、第1の支持構造物、および、第2の支持構造物を含むものであり、
前記第1の支持構造物、および、前記第2の支持構造物は、各々、独立に、かつ、取外し自在に前記支持格子に取り付けられたものである、実施形態2に記載のガラス製品製造装置。
【0079】
実施形態4
前記冷却モジュールは、前記第1の支持構造物が前記支持格子に取り付けられ、前記第2の支持構造物が該支持格子から取り外されている間に、該支持格子に取り付けられるか、または、そこから取り外されるように構成されたものである、実施形態3に記載のガラス製品製造装置。
【0080】
実施形態5
前記冷却モジュールは、前記溶融槽が動作中に、前記支持格子から取り外されるか、または、そこに取り付けられるように構成されたものである、実施形態4に記載のガラス製品製造装置。
【0081】
実施形態6
前記冷却モジュールは、冷媒投入口、本体部分、および、冷媒放出口を含むものであり、
前記本体部分は、窪み部を、前記第1の支持構造物および前記第2の支持構造物の少なくとも1つに対応する位置に含むものである、実施形態5に記載のガラス製品製造装置。
【0082】
実施形態7
前記ビーム構造物は、
前記溶融槽の前記外壁部に沿って水平方向に延伸する水平ビーム構造物と、
前記水平ビーム構造物に留められ固定された垂直ビーム構造物と
を含むものである、実施形態2に記載のガラス製品製造装置。
【0083】
実施形態8
前記溶融槽は、気体加熱ゾーン、および、電気加熱ゾーンを含むものであり、前記冷却モジュールは、前記電気加熱ゾーンに隣接して配置されたものである、実施形態1に記載のガラス製品製造装置。
【0084】
実施形態9
前記冷却モジュールは、前記溶融槽の前記外壁部を、前記支持格子を通した放射によって冷却するものである、実施形態1に記載のガラス製品製造装置。
【0085】
実施形態10
前記冷却モジュールは、前記溶融槽の後壁部に備えられ、他の側壁部には備えられないものである、実施形態9に記載のガラス製品製造装置。
【0086】
実施形態11
ガラス製品製造装置において、
溶融槽と、
前記溶融槽の外壁部を支持するように構成された支持格子と、
前記溶融槽の前記外壁部のうちの後壁部上の冷却モジュールと、
前記支持格子に取外し自在に留められて固定された支持枠と
を含み、
前記冷却モジュールは、前記溶融槽が動作中に、取外し自在か、または、取付け自在に構成されたものである装置。
【0087】
実施形態12
前記支持枠は、
前記溶融槽の対応する外壁部に沿った第1のビーム構造物、および、第2のビーム構造物と、
前記第1のビーム構造物から水平に延伸して前記支持格子に留められた第1の支持構造物および第2の支持構造物と、
前記第2のビーム構造物から水平に延伸して、前記支持格子に留められた第3の支持構造物および第4の支持構造物と
を含むものである、実施形態11に記載のガラス製品製造装置。
【0088】
実施形態13
前記第1の支持構造物、前記第2の支持構造物、前記第3の支持構造物、および、前記第4の支持構造物の少なくとも1つは、前記支持格子上に取外し自在に取り付けられたものである、実施形態12に記載のガラス製品製造装置。
【0089】
実施形態14
前記冷却モジュールは、前記支持格子と前記支持枠の間に配置されて、該支持格子に固定されたものである、実施形態13に記載のガラス製品製造装置。
【0090】
実施形態15
前記冷却モジュールは、冷媒投入口、本体部分、および、冷媒放出口を含むものであり、
前記本体部分は、前記第1の支持構造物、前記第2の支持構造物、前記第3の支持構造物、および、前記第4の支持構造物の少なくとも1つに対応する位置に窪み部を含むものである、実施形態14に記載のガラス製品製造装置。
【0091】
実施形態16
前記冷却モジュールと重なる前記後壁部の面積は、該後壁部の全面積の40%から90%である、実施形態15に記載のガラス製品製造装置。
【0092】
実施形態17
ガラス製品製造方法において、
溶融槽の外壁部を冷却する冷却モジュールを、動作している前記溶融槽の後壁部に設置する工程を、
含み、
前記冷却モジュールを設置する工程は、
第1のビーム構造物から横方向に延伸して支持格子を支持する第1の支持構造物の固定状態を維持しながら、第2の支持構造物を取り外す工程と、
前記冷却モジュールを、前記支持格子と前記第1のビーム構造物の間の空間に、前記第2の支持構造物の取外しによって確保された空間を通って挿入する工程と、
前記冷却モジュールを前記支持格子に固定する工程と、
前記取り外した第2の支持構造物を、前記支持格子に留める工程と
を含むものである方法。
【0093】
実施形態18
前記第1の支持構造物、および、前記第2の支持構造物は、垂直に配列されたものである、実施形態17に記載の方法。
【0094】
実施形態19
前記第1のビーム構造物、および、該第1のビーム構造物と平行に延伸する第2のビーム構造物は、共通のビーム構造物に固定されたものであり、
前記第2のビーム構造物は、前記第1の支持構造物と平行に延伸して前記支持格子に留められた第3の支持構造物および第4の支持構造物を含むものであり、
前記第3の支持構造物、および、前記第4の支持構造物は、前記第2の支持構造物が取り外されている間に、留められた状態を維持するものである、実施形態17に記載の方法。
【0095】
実施形態20
前記冷却モジュールは、前記溶融槽の前壁部には設置されないものである、実施形態17に記載の方法。
【符号の説明】
【0096】
105 溶融槽
110 冷却モジュール
112 支持格子
130 支持枠
130V1、130V2、130V3、130V4、130H1、130H2 ビーム構造物
132a、132b、132c、132d 支持構造物
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5