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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-26
(45)【発行日】2023-05-09
(54)【発明の名称】加熱式喫煙デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/465 20200101AFI20230427BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20230427BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20230427BHJP
【FI】
A24F40/465
A24F40/20
A24D1/20
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021505781
(86)(22)【出願日】2018-08-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 CN2018098052
(87)【国際公開番号】W WO2020024154
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-05-14
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514218458
【氏名又は名称】フォンテム ホールディングス 1 ビー. ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ホン リク
(72)【発明者】
【氏名】リ シュオラン
(72)【発明者】
【氏名】ユ フーシェン
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/068098(WO,A1)
【文献】特表2017-526381(JP,A)
【文献】特表2016-529874(JP,A)
【文献】国際公開第2017/036959(WO,A1)
【文献】特表2015-512262(JP,A)
【文献】国際公開第2018/002084(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/465
A24F 40/20
A24D 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マウスピースを含む吸入ユニットと、
前記吸入ユニットと気流を伝達する喫煙材料ユニットであって、
前記吸入ユニットおよび第二の端部に対して遠位の第一の端部を有する第一の筐体と、
前記第一の筐体の内壁に取り付けられる複数の導電性プレートである複数の導電性素子であって、前記複数の導電性プレートは、前記第一の筐体に沿って縦方向に離隔されることでそれぞれの間にチャンバを形成し、それぞれ誘導コイルにより過熱される前記複数の導電性素子と、
前記複数の導電性プレートの間に形成されたチャンバ内に含まれる喫煙材料と、
を含む、喫煙材料ユニットと、
を含む加熱式喫煙物品。
【請求項2】
前記第一の筐体と前記吸入ユニットとの間を密閉する密閉素子をさらに含む、
請求項1に記載の加熱式喫煙物品。
【請求項3】
前記導電性プレートは、隣接する導電性プレート間に均一に離隔される、
請求項1または2に記載の加熱式喫煙物品。
【請求項4】
一つ以上の前記導電性プレートは、支持体によって前記第一の筐体に取り付けられている、
請求項1からのいずれか一項に記載の加熱式喫煙物品。
【請求項5】
前記複数の導電性プレートは、前記第一の筐体の前記第一の端部から前記吸入ユニットに空気が流れることを可能とするために、開口または第一の筐体との間隙を有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の加熱式喫煙物品。
【請求項6】
前記複数の導電性プレートは、相互に平行である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の加熱式喫煙物品。
【請求項7】
閉鎖端および開放端を有する第二の筐体と、
電池を含み、前記閉鎖端における前記第二の筐体内の電池ユニットと、
前記筐体内の加熱ユニットと、
を含む喫煙デバイスを含み、
前記加熱ユニットは、
前記開放端から加熱式喫煙物品を支持するための容器と、
前記容器に取り付けられた複数の誘導コイルと、
を含み、
前記複数の誘導コイルは、相互に実質的に平行であり、
前記加熱式喫煙物品は、
前記第二の筐体の前記開放端に挿入可能であり、
喫煙材料を含むチャンバを形成する第一の筐体内の複数の導電性プレートを含み、
前記複数の導電性プレートは、前記誘導コイルによって加熱されるように配置されている
加熱式喫煙アセンブリ。
【請求項8】
前記電池ユニットは、前記電池と前記誘導コイルとの間の接続を制御する制御回路をさらに含む、
請求項7に記載の加熱式喫煙デバイス。
【請求項9】
前記複数の導電性プレートは、前記第一の筐体の筒状内壁に取り付けられ、前記喫煙材料を含む前記チャンバを形成する、
請求項7または8に記載の加熱式喫煙デバイス。
【請求項10】
前記電池ユニットは、前記加熱ユニットから密閉される、
請求項7から9のいずれか一項に記載の加熱式喫煙デバイス。
【請求項11】
前記誘導コイルのうちの一個、二個、三個、四個、五個、六個、七個、八個、九個または十個が同時にアクティブ化される、
請求項7から9のいずれか一項に記載の加熱式喫煙デバイス。
【請求項12】
前記誘導コイルは、前記容器の遠位から前記開放端まで連続的にアクティブ化される、
請求項7から9のいずれか一項に記載の加熱式喫煙デバイス。
【請求項13】
前記開放端に近い密閉素子をさらに含む、
請求項7または8のいずれか一項に記載の加熱式喫煙デバイス。
【請求項14】
複数の離隔された導電性プレートと、
隣接する導電性プレート間の大量の喫煙材料と、
を含み、
前記導電性プレートおよび前記喫煙材料は、円筒状容器内にあり、
前記複数の導電性プレートは、前記円筒状容器に沿って縦方向に離隔され、複数の誘導コイルにより過熱され、
前記複数の誘導コイルは、相互に実質的に平行で、かつ、前記複数の導電性プレートと整列するように離隔されている、
加熱式喫煙物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、喫煙デバイスであり、より詳細には、加熱式電子喫煙デバイスである。
【背景技術】
【0002】
加熱煙草デバイスとしても知られる加熱式デバイスは、煙草または類似の風味媒体を加熱することによって動作し、煙ではなく吸入可能な蒸気を生成する。煙草または類似の風味媒体は、デバイス内の加熱素子によって加熱され、煙草自体が燃焼するのではない。煙草が燃焼して煙を生成する従来のシガレットとは対照的に、加熱式デバイスでは、その意図は、煙の代わりに蒸気を生成することである。
【発明の概要】
【0003】
加熱式(HNB)喫煙アセンブリ(以降“喫煙アセンブリ”)は、HNB喫煙デバイス(以降、“喫煙デバイス”)の開放端内に支持されたHNB喫煙物品(以降、“喫煙物品”)を含む。喫煙物品は、喫煙デバイス内の複数の誘導コイルによって生成された交流磁界内に誘導電流を生成し得る複数の導電性素子を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1A】喫煙物品の一実施形態の断面図である。
図1B】喫煙物品の一実施形態の断面図である。
図1C】喫煙物品の別の実施形態の断面図である。
図1D】喫煙物品の別の実施形態の断面図である。
図2】喫煙物品の一実施形態の断面図である。
図3A】喫煙アセンブリの一実施形態の断面図である。
図3B】喫煙アセンブリの別の実施形態の断面図である。
図3C】喫煙アセンブリの別の実施形態の断面図である。
図3D】喫煙アセンブリの別の実施形態の断面図である。
図4】喫煙アセンブリの一実施形態の切抜透視図である。
図5図4の喫煙アセンブリの実施形態の分解透視図である。
図6】喫煙アセンブリの一実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
導電性素子は、蒸気を生成するために一つ以上の喫煙材料を加熱するために、交流磁界内に誘導電流を生成し得る。喫煙アセンブリは、其々、複数の誘導コイルと結合された複数の導電性素子を有し得る。一つ、二つ、三つまたは四つ以上の誘導コイルは、対応する誘導コイルと結合された一つ、二つ、三つまたは四つ以上の導電性素子(例えば、誘導加熱プレート)内に誘導電流を生成する一つ、二つ、三つまたは四つ以上の交流磁界を提供するために、同時にアクティブ化され得る。喫煙アセンブリは、喫煙デバイス内に支持された喫煙物品を含み得、喫煙物品は、導電性素子および喫煙材料を有し得、喫煙デバイスは、誘導コイルおよび電源を含み得る。以下の記述は喫煙物品、喫煙デバイスおよび喫煙アセンブリに対して言及しているが、本明細書に開示されたデバイスおよび方法は、煙ではなく蒸気を生成する加熱式技術を使用する。
【0006】
I.喫煙物品
【0007】
図1Aは、相互に気流を伝達する吸入ユニット110および喫煙材料ユニット120を含む喫煙物品100の一実施形態を図示する。
【0008】
喫煙物品100は、マウスピース111と、任意で、一つ以上のフィルタ材料を含むフィルタ112とを含む。フィルタ材料の実施例は、従来の煙草用に適切なフィルタ材料、多孔性材料および吸収性材料を含むが、そのいずれにも限定はされない。
【0009】
喫煙材料ユニット120は、第一の端部122および第二の端部123を有する第一の筐体121と、第一の筐体121内の複数の導電性素子124と、第一の筐体121内の一つ以上の喫煙材料125と、を有する。
【0010】
第一の筐体121は、導電性ではない一つ以上の材料(例えば、紙)を含み得る。
【0011】
導電性素子は、一つ以上の導電性材料、または一つ以上の導電性材料を有する不活性コアを含む。導電性材料の実施例は、金属(例えば、アルミニウム、バリウム、カルシウム、クロム、コバルト、銅、金、イオン、イリジウム、鉛、リチウム、マグネシウム、マンガン、モリブデン、ミュオニウム、ニオブ、ニッケル、オスミウム、パラジウム、プラチナ、レニウム、ロジウム、ルテニウム、ナトリウム、銀、鋼、ストロンチウム、タンタル、タリウム、チタン、タングステン、バナジウム、亜鉛、ジルコニウム)およびその任意の組み合わせによって形成される合金(例えば、真鍮)および導電性炭素(例えば、黒鉛、グラフェンおよび/または炭素ベースのナノ材料)を含むが、そのいずれにも限定はされない。
【0012】
導電性素子124は、一つ以上の開口126(図1B)および/または導電性素子124と第一の筐体120との間の間隙127(図1C)を有し得、第一の筐体120の第一の端部122から空気が流れて、マウスピース111に到達することを可能とする。
【0013】
導電性素子124は、第一の筐体121に接触または取り付けられ得る(図1B図1D)。一つ以上の導電性素子124は、支持体128によって第一の筐体121に取り付けられ得る(図1C)。代替的に、一つ以上の導電性素子124は、第一の筐体121から取り外し可能であり得る。
【0014】
導電性素子124および第一の筐体121の交点は、同一または異なる形状を有し得る。例えば、第一の筐体121は円形の交点を有し得、導電性素子124は正方形の形状を有し得る(図1D)。代替的に、第一の筐体121は正方形の交点を有し得、導電性素子124は円形の形状を有し得る。
【0015】
導電性素子は導電性プレートであり得る。
【0016】
図2は、二つの隣接する導電性素子124が第一の筐体120内の第一のチャンバ129を画定し得る、喫煙物品200の一実施形態を図示する。第一のチャンバ129は、一つ以上の喫煙材料を含む。ある実施形態においては、各第一のチャンバ129は、ほぼ同量の同一の喫煙材料を含み得る。代替的に、第一のチャンバ129は、異なる量および/または異なる種類の喫煙材料を含み得る。図2に図示されるように、喫煙材料ユニット120は、異なる喫煙材料を含む第一のチャンバ129の間に一つ以上の非導電性セパレータ130をさらに含み得る。導電性素子124は、様々な配置で構成され得る。例えば、導電性素子124は、相互に均一に離隔され得る。代替的に、隣接する導電性素子124の間の距離は変化し得る。任意で、導電性素子124は、相互に実質的に平行であり、喫煙物品の縦軸に垂直なプレートである。他に特に指定されない限りは、“相互に実質的に平行”とは、最大調整誤差が±10°であることを意味し、“実質的に垂直”とは、最大調整誤差が±10°であることを意味する。代替的に、プレートのうちの任意の二つは、相互にある角度で整列され得、その角度は、0±80°、0±70°、0±60°、0±50°、0±40°、0±30°、0±20°、または0±10°であり得る。他に特に指定されない限りは、二つのプレート間の角度は、二つのプレートのうちの一方のプレートの表面と、他方のプレートの表面との間の角度を意味する。
【0017】
喫煙材料は、一つ以上の煙草製品を含む固体材料であり得る。代替的に、一つ以上の喫煙材料125は、イーリキッドが吸収された多孔性材料を含み得る。多孔性材料の実施例は、微多孔性セラミック、発泡セラミック、天然繊維、合成繊維、または発泡金属材料を含むが、そのいずれにも限定はされない。繊維の実施例は、セラミック繊維、石英繊維、硝子繊維およびアラミド繊維を含むが、そのいずれにも限定はされない。イーリキッドは、噴霧化器によって加熱されたとき、噴霧または蒸気を生成し得る。イーリキッドは、プロピレングリコール(PG)、植物性グリセリン(VG)、ポリエチレングリコール400(PEG400)およびアルコールから成る群から選択された一つ以上の化学物質、ならびに、風味(例えば、煙草風味、飴、ナッツ、フルーツ、パン、乳製品、クリーム、スパイスおよび野菜、飲料風味、花風味、甘味、酸味などの食物風味)およびニコチンから成る群から選択された一つ以上の薬品を含み得る。イーリキッドは、様々な濃度でニコチンを含み得るか、または、ニコチンを含まないものであり得る。ニコチンは、合成または煙草由来のニコチン製品であり得る。
【0018】
加熱式喫煙物品は、複数の離隔された導電性プレートと、隣接する導電性プレート間の大量の喫煙材料と、を有し得、導電性プレートおよび喫煙材料は、円筒状容器内に含まれる。円筒状容器は、導電性プレートおよび喫煙材料の周囲の包み(例えば、包み紙)であり得る。導電性プレートは、均等に離隔され、相互に平行であり得る。
【0019】
II.喫煙デバイス
【0020】
図3A図3Dは、複数の導電性素子および一つ以上の喫煙材料を有する喫煙物品100の一実施形態と結合された喫煙デバイス200の様々な実施形態を含む喫煙アセンブリ300の様々な実施形態を図示する。喫煙デバイス200は、筐体201内に電池ユニット210および加熱ユニット220を有する第二の筐体201と、電池211を含む電池ユニット210と、喫煙物品100を支持するための容器221と、容器221に沿って離隔された複数の誘導コイル222と、を含む加熱ユニット220と、を含む。
【0021】
筐体201は、閉鎖端202と、開放端203とを有し得る。電池ユニット210は閉鎖端202にあり得、加熱ユニット220は開放端203にあり得る。筐体201は、誘導コイルによって生成された磁界を遮蔽するために一つ以上の導電性材料を含み得る。
【0022】
任意で、電池ユニット210は、電子コントローラまたは制御回路212がアクティブ化されたときに、加熱素子220をアクティブ化する電子コントローラまたは制御回路212をさらに含む。
【0023】
加熱ユニット220は、開放端203から喫煙物品100を支持するための容器221と、容器221に取り付けられた複数の誘導コイル222とを含む。一つ、二つ、三つ、または四つ以上の誘導コイル222は、制御回路212によって選択的および/または独立してアクティブ化され得、容器221内に一つ以上の交流磁界を生成する。一つ以上の誘導コイル222は、喫煙物品100内の一つ以上の導電性素子と結合され、誘導電流を生成する。他に特に指定されない限りは、誘導コイルによって生成された交流磁界が、蒸気を生成するために有用な熱を生成するのに十分な導電性素子における誘導電流を生成することができるときに、導電性素子は、誘導コイルに“結合される”。一個、二個、三個、四個、五個、六個、七個、八個、九個または十個の誘導コイル222は、同時にアクティブ化され得る。任意で、誘導コイル222は、開放端203の遠位から近位に連続的にアクティブ化される。
【0024】
誘導コイル222は、容器221に沿って離隔され、それによって、喫煙物品100の導電性素子と結合するために様々な配置を有し得る。例えば、誘導コイル222は、相互に均一に離隔され得る。他に特に指定されない限りは、二つの誘導コイル間の距離は、二つの誘導コイル間の最短距離である。代替的に、隣接する誘導コイル222間の距離は、変化し得る。任意で、誘導コイル222は、相互に実質的に平行であり得る。代替的に、誘導コイル222は、相互に様々な角度で配置され得る。ある実施形態においては、二つの誘導コイル間の角度は、其々、二つの誘導コイルが巻いている二つの中心軸間の角度である。任意の二つの誘導コイル間の角度は、0±80°、0±70°、0±60°、0±50°、0±40°、0±30°、0±20°または0±10°であり得る。代替的に、二つの誘導コイル間の角度は、其々、二つの誘導コイルと結合された二つの導電性プレート間の角度である。
【0025】
加熱ユニット220は、喫煙物品100と接触する開放端202に近い密閉素子224をさらに含み得る。密閉素子は、シリコン、ゴムおよび/または他の適切なポリマーで構成され得る。任意で、容器221は、電池211および/または制御回路212の混入を回避するために、電池ユニット210から容器を密閉する閉鎖端232を有する。
【0026】
喫煙デバイス200は、容器221内へ空気が流れることを可能とするために、筐体201上に空気流入口204を含み得る。空気流入口204は、容器221の閉鎖端232のいずれかの側に配置され得る。空気流入口204が電池と閉鎖端232との間に配置されるとき、一方向バルブ207が閉鎖端232に構成され得、容器221内へ一方向にのみ空気が流れることを可能とする(図3Cおよび図3D)。
【0027】
任意で、喫煙デバイス200は、吸入を検知すると、制御回路212をアクティブ化し得る第二の筐体201上、または第二の筐体201内のセンサ205(例えば、気流センサ、圧力センサまたは息センサ)を含む(図3Aおよび図3C)。代替的に、喫煙デバイス200は、オンにされると制御回路212をアクティブ化し得るスイッチ206を含み得る(図3Bおよび図3D)。
【0028】
図4および図5は、喫煙物品100の一実施形態と結合された喫煙デバイス400の一実施形態を含む喫煙アセンブリ500の別の実施形態を図示する。喫煙デバイス400は、喫煙デバイス400の端部402における電池ユニット410と、喫煙デバイス400の開放端403における加熱ユニット420とを有する。電池ユニット410は、電池411と任意で制御回路とを含む。加熱ユニット420は、喫煙物品100を支持するための容器430と、容器430内の複数の誘導コイル422とを含む。容器430は、筐体431、筐体431の閉鎖端432と、開放端403と、によって画定される。喫煙デバイス400は、制御回路および/または誘導コイル422をアクティブ化する筐体431上のスイッチ426をさらに含む。喫煙物品100内の一つ以上の導電性素子124は、其々、一つ以上の誘導コイル422と結合される。加熱ユニット420は、喫煙物品100に接触する開放端403に近い密閉素子424をさらに含み得る(図4には図示せず、図5)。喫煙物品100が喫煙デバイス400内に挿入されるとき、各導電性素子124は、誘導コイル422のうちの一つと整列され得る。
【0029】
III.喫煙アセンブリ
【0030】
図3A図3Dおよび図4図5は、喫煙物品100の一実施形態を含む喫煙アセンブリ300/500の様々な実施形態と、喫煙デバイス200/400の様々な実施形態と、を図示する。喫煙物品100は、喫煙デバイス200/400の容器221/431内に支持され、一つ以上の導電性素子124は、一つ以上の誘導コイル222/422と結合される。
【0031】
喫煙デバイスは、筐体内に電池を有し、電池は電子コントローラおよびセンサに電気的に接続される電池ユニットと、喫煙物品を支持するための容器を有する筐体と、電子コントローラに電気的に接続された複数の誘導コイルと、を有し得、誘導コイルは、容器に沿って縦方向に離隔される。喫煙デバイスは、容器内に挿入された喫煙物品をさらに含み得、喫煙物品は、隣接する誘導加熱プレート間の大量の喫煙材料を有する、複数の縦方向に離隔された誘導加熱プレートを含む。
【0032】
喫煙アセンブリは、ともに一体化された喫煙物品の一実施形態および喫煙デバイスの一実施形態を有し得る。図6は、喫煙物品部分600と、喫煙デバイス部分700とを含む一体型喫煙物品800の一実施形態を図示する。喫煙物品部分600は、記述された喫煙物品100と類似した構成を有する。喫煙物品部分600が喫煙デバイス部分700から分離されることができないということを除いて、喫煙デバイス部分700は、上述された喫煙デバイス200と類似した構成を有する。
【0033】
このように、新規デバイスが図示され、記述されてきた。様々な改変および置換は、無論、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく行われてもよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6