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  • 特許-りん棒の載置台 図1
  • 特許-りん棒の載置台 図2
  • 特許-りん棒の載置台 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】りん棒の載置台
(51)【国際特許分類】
   A47G 33/00 20060101AFI20230428BHJP
【FI】
A47G33/00 L
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2017209993
(22)【出願日】2017-10-31
(65)【公開番号】P2019080766
(43)【公開日】2019-05-30
【審査請求日】2020-10-20
【審判番号】
【審判請求日】2022-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】392031790
【氏名又は名称】株式会社小泉製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】小泉 俊博
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】冨永 達朗
【審判官】柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-87280(JP,A)
【文献】特開2006-167442(JP,A)
【文献】特開2012-11190(JP,A)
【文献】登録実用新案第3167645(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
りん棒の底部に磁石を備えた、自立型のりん棒の載置台であって、
前記載置台は軟磁性材からなり、前記りん棒の載置部と、前記載置部に自立載置した前記りん棒の側壁部位置する突起部を有し、記りん棒を傾ける際に前記突起部の上端部が支点となるものであることを特徴とするりん棒の載置台。
【請求項2】
りん棒の底部に軟磁性材を備えた、自立型のりん棒の載置台であって、前記載置台は、少なくとも表面部に磁石を有する載置部と、前記載置部に自立載置した前記りん棒の側壁部位置する突起部を有し、記りん棒を傾ける際に前記突起部の上端部が支点となるものであることを特徴とするりん棒の載置台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仏具として用いられるおりんを打りんするためのりん棒及びそれを載置するりん棒の載置台に関する。
【背景技術】
【0002】
りん棒は、仏具のおりんを打りんするのに用いられる。
りん棒は、持ちやすく、打りんしやすいように断面円形状のものが多く、横にすると転がりやすい。
そこで、例えば特許文献1には、鉄製にしたりん台にマグネットを埋設したりん棒を磁着させる仏具りん台を開示する。
しかし、同公報に開示するりん台は、りん棒を横にして磁着するものであり、りん棒を指で掴みやすくしたものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3165865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、りん棒が載置しやすく、且つ、打りんする際には指で摘まんで取り外しやすい、りん棒の載置台の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るりん棒の載置台は、底部に磁石を備えた自立型のりん棒の載置台であって、前記載置台は軟磁性材からなり、前記りん棒の載置部と、前記載置部に自立載置した前記りん棒の側壁部に位置する突起部を有し、前記突起部は前記りん棒を傾ける際に支点となるものであることを特徴とする。
ここで、軟磁性材とは、鉄等の磁石にくっつく材料をいう。
りん棒の底部は、フラットな面を有し、この底部に永久磁石(マグネット)を設けてあり、起立した状態に載置できる。
また、これとは逆に、底部に軟磁性材を備えた自立型のりん棒の載置台であって、前記載置台は、前記りん棒の少なくとも表面部に磁石を有する載置部と、前記載置部に自立載置した前記りん棒の側壁部に位置する突起部を有し、前記突起部は前記りん棒を傾ける支点となるものとしてもよい。
この場合に、載置部に有する磁石は、マグネットシートでもよい。
さらには、りん棒の底部に磁石を設けた場合に、載置台の載置部に反対極の磁石を設けてもよい。
【0006】
本発明において、自立載置したりん棒の側壁部に位置する突起部とは、りん棒を指で摘まんで載置台から取り外す際に、この突起部を支点にしてりん棒を少し傾けることができるものをいう。
よって、突起部の形状,大きさ,高さ等は、りん棒の傾ける支点として作用するものである限りにおいて、制限はない。
また、突起部の数にも制限がない。
載置台の形状や大きさにも制限がなく、おりんを有していてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るりん棒の載置台は、りん棒の底部に設けた磁石にて、りん棒を立てた起立状態に置いておけるので、安定している。
また、りん棒をこの載置台から取り外す際には、りん棒の側壁部の近傍に位置する突起部を支点にして少し傾けることで、磁着力に抗して楽に載置台から取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】(a)はりん棒を載置台の上に起立状態に置いた状態を示し、(b)はりん棒の摘まみ部を持って少し傾けた状態を示す。
図2】りん棒の打撃部が球形状の例を示し、(a)は側面視、(b)は平面視を示す。
図3】棒状のりん棒の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係るりん棒の載置台の例を以下、図に基づいて説明する。
図1(a)は、載置台11の上面部11aに突起部12を形成した例になっている。
りん棒1は、拡径した打撃部13と、その上側に細い棒状の摘まみ部2を有する例になっていて、底部3aはフラット面を有し、磁石4を埋設した例になっている。
載置台は、鉄,JIS403 SUS等の磁石にくっつく軟磁性材で製作してあり、りん棒1の底部3aに取り付けた磁石の磁力により安定して、起立状態に載置されている。
りん棒を載置台に置く際には、打撃部3の側壁部3bに突起部12が位置するように載置する。
このりん棒を載置する載置部が少なくとも軟磁性材で製作されておればよい。
このようにすると、図1(b)に示すように摘まみ部2を突起部側に少し傾けるだけで、この突起部の上端部が支点Sとなり、磁石4が載置台の上面部11aから離れ、取り外しやすくなる。
りん棒の材質は、黒檀のような木製でも樹脂製でもよい。
【0010】
載置台は、表面部に薄い樹脂フィルム等を貼り付けてあってもよく、形状もプレート状に限られるものではなく、箱状,ブロック状等、制限がない。
また、外形状も円形,方形,デザイン形状等でもよく、おりんを取り付けてあってもよい。
図2は、図2(b)に平面視を示すように円盤状の載置台を示した例であり、突起部12はブロック状の突起形状になっているが、形状に制限はなく、突起部の数にも制限はない。
図2に示したりん棒1の打撃部3は、略球形状で底面は小さなフラット面部になっている。
図3は、細い棒状のりん棒5を載置した例を示す。
このように、りん棒の形状に合せて、突起部の高さが調整可能になっていてもよく、突起部の側面がりん棒の打撃部の形状に合せた凹部形状でもよい。
また、載置台の上面部1aにりん棒を載置する載置部の位置を示すマーク等をつけてもよい。
りん棒の底部に鉄等の軟磁性材を設けた場合には、載置台の上面部1aの載置部に磁石やマグネットシートを設けるとよい。
【符号の説明】
【0011】
1 りん棒
2 摘まみ部
3 打撃部
3b 側壁部
4 磁石
11 載置台
12 突起部
図1
図2
図3