(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】接合物
(51)【国際特許分類】
B23P 11/00 20060101AFI20230428BHJP
F16B 11/00 20060101ALI20230428BHJP
F16B 5/07 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
B23P11/00
F16B11/00 B
F16B5/07 E
(21)【出願番号】P 2020219539
(22)【出願日】2020-12-28
【審査請求日】2021-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】390000608
【氏名又は名称】三星ダイヤモンド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087985
【氏名又は名称】福井 宏司
(72)【発明者】
【氏名】平栗 陽輔
(72)【発明者】
【氏名】井上 啓一
(72)【発明者】
【氏名】飯澤 一馬
(72)【発明者】
【氏名】白澤 孝博
【審査官】亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-181891(JP,A)
【文献】特開2017-202557(JP,A)
【文献】特開2007-255652(JP,A)
【文献】特開2006-289472(JP,A)
【文献】特開2003-080329(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0277026(US,A1)
【文献】仏国特許発明第01522955(FR,A)
【文献】特開平07-285055(JP,A)
【文献】実開昭59-173810(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23P 11/00
B23P 15/28
B23B 27/00
B23C 5/00
B24B 5/307
F16B 11/00
F16B 5/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に作用する先端部と、
前記先端部を支持する本体部と、
前記本体部と前記先端部とを接合する接合部とを備え、
前記接合部は嵌合部を含み、
前記嵌合部は前記本体部に設けられる本体嵌合部、および、前記先端部に設けられる先端嵌合部と、高さ方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動により前記本体嵌合部と前記先端嵌合部とが嵌合するように構成される挿入構造と、前記本体嵌合部と前記先端嵌合部とが嵌合した状態において、前記高さ方向に交差する交差方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動を規制するように構成される規制構造とを含
み、
前記本体嵌合部は第1本体起伏部および第2本体起伏部を含み、
前記先端嵌合部は前記第1本体起伏部に対応する第1先端起伏部、および、前記第2本体起伏部に対応する第2先端起伏部を含み、
前記規制構造は第1規制嵌合部および第2規制嵌合部を含み、
前記交差方向は第1交差方向および第2交差方向を含み、
前記第2交差方向は前記第1交差方向とは反対の方向であり、
前記第1規制嵌合部は前記第1交差方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動を規制するように構成される前記第1本体起伏部および前記第1先端起伏部を含み、
前記第2規制嵌合部は前記第2交差方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動を規制するように構成される前記第2本体起伏部および前記第2先端起伏部を含み、
前記第1本体起伏部は凹部または凸部を含み、
前記第1先端起伏部は凸部または凹部を含み、
前記第1本体起伏部の凹部または凸部は側面を含み、
前記第1本体起伏部の凹部または凸部の側面は傾斜面を含み、
前記第1先端起伏部の凸部または凹部は側面を含み、
前記第1先端起伏部の凸部または凹部の側面は傾斜面を含み、
前記接合部は前記本体嵌合部と前記先端嵌合部とを接着する接着部を含み、
前記本体部及び前記先端部は薄板である接合物。
【請求項2】
前記第1本体起伏部は凹部を含み、
前記第1本体起伏部の凹部は底面を含み、
前記第1本体起伏部の凹部の底面は傾斜面を含み、
前記第1先端起伏部は凸部を含み、
前記第1先端起伏部の凸部は頂面を含み、
前記第1先端起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含む
請求項
1に記載の接合物。
【請求項3】
前記第1本体起伏部は凸部を含み、
前記第1本体起伏部の凸部は頂面を含み、
前記第1本体起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含み、
前記第1先端起伏部は凹部を含み、
前記第1先端起伏部の凹部は底面を含み、
前記第1先端起伏部の凹部の底面は傾斜面を含む
請求項
1に記載の接合物。
【請求項4】
前記第2本体起伏部は凹部または凸部を含み、
前記第2先端起伏部は凸部または凹部を含む
請求項
1~
3のいずれか一項に記載の接合物。
【請求項5】
前記第2本体起伏部の凹部または凸部は側面を含み、
前記第2本体起伏部の凹部または凸部の側面は傾斜面を含み、
前記第2先端起伏部の凸部または凹部は側面を含み、
前記第2先端起伏部の凸部または凹部の側面は傾斜面を含む
請求項
4に記載の接合物。
【請求項6】
前記第2本体起伏部は凹部を含み、
前記第2本体起伏部の凹部は底面を含み、
前記第2本体起伏部の凹部の底面は傾斜面を含み、
前記第2先端起伏部は凸部を含み、
前記第2先端起伏部の凸部は頂面を含み、
前記第2先端起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含む
請求項
4または
5に記載の接合物。
【請求項7】
前記第2本体起伏部は凸部を含み、
前記第2本体起伏部の凸部は頂面を含み、
前記第2本体起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含み、
前記第2先端起伏部は凹部を含み、
前記第2先端起伏部の凹部は底面を含み、
前記第2先端起伏部の凹部の底面は傾斜面を含む
請求項
4または
5に記載の接合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は本体部と先端部とが接合される接合物に関する。
【背景技術】
【0002】
接合物の例として、治工具および測定子が挙げられる。接合物は例えば本体部、先端部、および、接合部を含む。本体部は先端部を支持する。先端部は対象物に作用する。接合部は本体部と先端部とを接合する。特許文献1は従来の接合物の一例を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本体部と先端部とが接合部により接合される場合、接合物の形状への影響が小さいことが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に関する接合物は対象物に作用する先端部と、前記先端部を支持する本体部と、前記本体部と前記先端部とを接合する接合部とを備え、前記接合部は嵌合部を含み、前記嵌合部は前記本体部に設けられる本体嵌合部、および、前記先端部に設けられる先端嵌合部と、高さ方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動により前記本体嵌合部と前記先端嵌合部とが嵌合するように構成される挿入構造と、前記本体嵌合部と前記先端嵌合部とが嵌合した状態において、前記高さ方向に交差する交差方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動を規制するように構成される規制構造とを含み、前記本体部および前記先端部は薄板である。
【0006】
上記接合物によれば、本体部と先端部とが嵌合部により接合されるため、例えば本体部と先端部とが冶金的接合により接合される場合と比較して、熱による接合物の変形が生じにくい。これは例えば、先端部が対象物に良好に作用することに寄与する。
【0007】
上記接合物では、先端部を本体部に嵌合する場合における相対的な移動の方向が挿入構造により規定されるため、本体部と先端部との接合に関する作業性が向上する。
【0008】
上記接合物では、本体嵌合部と先端嵌合部とが嵌合した状態である嵌合状態において交差方向に関する本体部と先端部との相対的な移動が規制構造により規制されるため、嵌合状態において本体部に対する先端部の位置が安定する。
【0009】
前記接合物は、前記本体嵌合部は第1本体起伏部および第2本体起伏部を含み、前記先端嵌合部は前記第1本体起伏部に対応する第1先端起伏部、および、前記第2本体起伏部に対応する第2先端起伏部を含み、前記規制構造は第1規制嵌合部および第2規制嵌合部を含み、前記交差方向は第1交差方向および第2交差方向を含み、前記第2交差方向は前記第1交差方向とは反対の方向であり、前記第1規制嵌合部は前記第1交差方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動を規制するように構成される前記第1本体起伏部および前記第1先端起伏部を含み、前記第2規制嵌合部は前記第2交差方向に関する前記本体部と前記先端部との相対的な移動を規制するように構成される前記第2本体起伏部および前記第2先端起伏部を含む。
【0010】
上記接合物では、本体部と先端部との相対的な移動が適切に規制される。
【0011】
前記接合物は、前記第1本体起伏部は凹部または凸部を含み、前記第1先端起伏部は凸部または凹部を含む。
【0012】
上記接合物では、第1本体起伏部および第1先端起伏部を容易に形成できる。
【0013】
前記接合物は、前記第1本体起伏部の凹部または凸部は側面を含み、前記第1本体起伏部の凹部または凸部の側面は傾斜面を含み、前記第1先端起伏部の凸部または凹部は側面を含み、前記第1先端起伏部の凸部または凹部の側面は傾斜面を含む。
【0014】
上記接合物では、第1本体起伏部の側面の傾斜面と第1先端起伏部の側面の傾斜面との関係により、本体部と先端部との相対的な移動が適切に規制される。
【0015】
前記接合物の一例では、前記第1本体起伏部は凹部を含み、前記第1本体起伏部の凹部は底面を含み、前記第1本体起伏部の凹部の底面は傾斜面を含み、前記第1先端起伏部は凸部を含み、前記第1先端起伏部の凸部は頂面を含み、前記第1先端起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含む。
【0016】
上記接合物では、第1本体起伏部の底面の傾斜面と第1先端起伏部の頂面の傾斜面との関係により、本体部と先端部との相対的な移動が適切に規制される。
【0017】
前記接合物の一例では、前記第1本体起伏部は凸部を含み、前記第1本体起伏部の凸部は頂面を含み、前記第1本体起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含み、前記第1先端起伏部は凹部を含み、前記第1先端起伏部の凹部は底面を含み、前記第1先端起伏部の凹部の底面は傾斜面を含む。
【0018】
上記接合物では、第1本体起伏部の頂面の傾斜面と第1先端起伏部の底面の傾斜面との関係により、本体部と先端部との相対的な移動が適切に規制される。
【0019】
前記接合物の一例では、前記第2本体起伏部は凹部または凸部を含み、前記第2先端起伏部は凸部または凹部を含む。
【0020】
上記接合物では、第2本体起伏部および第2先端起伏部を容易に形成できる。
【0021】
前記接合物の一例では、前記第2本体起伏部の凹部または凸部は側面を含み、前記第2本体起伏部の凹部または凸部の側面は傾斜面を含み、前記第2先端起伏部の凸部または凹部は側面を含み、前記第2先端起伏部の凸部または凹部の側面は傾斜面を含む。
【0022】
上記接合物では、第2本体起伏部の側面の傾斜面と第2先端起伏部の側面の傾斜面との関係により、本体部と先端部との相対的な移動が適切に規制される。
【0023】
前記接合物の一例では、前記第2本体起伏部は凹部を含み、前記第2本体起伏部の凹部は底面を含み、前記第2本体起伏部の凹部の底面は傾斜面を含み、前記第2先端起伏部は凸部を含み、前記第2先端起伏部の凸部は頂面を含み、前記第2先端起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含む。
【0024】
上記接合物では、第2本体起伏部の底面の傾斜面と第2先端起伏部の頂面の傾斜面との関係により、本体部と先端部との相対的な移動が適切に規制される。
【0025】
前記接合物の一例では、前記第2本体起伏部は凸部を含み、前記第2本体起伏部の凸部は頂面を含み、前記第2本体起伏部の凸部の頂面は傾斜面を含み、前記第2先端起伏部は凹部を含み、前記第2先端起伏部の凹部は底面を含み、前記第2先端起伏部の凹部の底面は傾斜面を含む。
【0026】
上記接合物では、第2本体起伏部の頂面の傾斜面と第2先端起伏部の底面の傾斜面との関係により、本体部と先端部との相対的な移動が適切に規制される。
【0027】
前記接合物の一例では、前記接合部は前記本体嵌合部と前記先端嵌合部とを接着する接着部を含む。
【0028】
上記接合物では、本体部と先端部との相対的な移動がより強く規制される。
【発明の効果】
【0029】
本発明に関する接合物では、本体部と先端部との接合による変形が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【発明を実施するための形態】
【0031】
(第1実施形態)
図1は接合物10の一例を示す。
接合物10は対象物に作用するように構成される。
【0032】
接合物10の作用の形態について例示する。
第1例では、接合物10は対象物に対して相対移動する場合に対象物に作用する。
第2例では、接合物10は対象物に対して相対移動しない状態において対象物に作用する。
第3例では、接合物10は第1例の構成および第2例の構成を含む。
【0033】
接合物10の作用の形態には、接合物10が対象物に接触する場合、および、接合物10が対象物に接触しない場合が含まれる。
【0034】
接合物10と対象物との相対移動の形態について例示する。
第1例では、接合物10は移動しない。対象物は接合物10に対して移動する。
第2例では、対象物は移動しない。接合物10は対象物に対して移動する。
第3例では、接合物10は対象物に対して移動する。対象物は接合物10に対して移動する。
【0035】
接合物10は例えば機能により分類される。
機能による接合物10の分類の例として、治工具、流体吐出部、測定子、および、スタイラスが挙げられる。
【0036】
治工具は治具および工具の総称である。
治具は対象物である被加工物を支持する、または、対象物である被加工物または工具を支持または案内する。
工具は対象物である被加工物を加工する。
【0037】
流体吐出部は対象物である流体を吐出する。
測定子は対象物である被測定物を測定する。
スタイラスは対象物である被筆記体に筆記する。
【0038】
接合物10の使用形態について例示する。
第1例では、接合物10は処理装置に組み込まれた状態において使用される。
処理装置の例として、加工装置、流体吐出装置、後処理装置、組立装置、検査装置、および、測定装置が挙げられる。
【0039】
第1例の使用形態を有する接合物10の例として、治工具、測定子、および、流体吐出部が挙げられる。
【0040】
第2例では、接合物10は処理装置等に組み込まれることなく使用される。
【0041】
第2例の使用形態を有する接合物10の例として、測定子およびスタイラスが挙げられる。
スタイラスは例えばタッチパネル式のポインティングデバイスの操作に使用される。
【0042】
加工装置は対象物である被加工物を加工する。
加工装置による加工の例として、切断、穿孔、研削、研磨、圧延、鍛造、折り曲げ、および、プレスが挙げられる。
【0043】
加工装置の例として、工作機械およびプレス加工装置が挙げられる。
工作機械の例として、切削加工装置、研削加工装置、および、特殊加工装置が挙げられる。
【0044】
加工装置に組み込まれる接合物10の例として、治工具が挙げられる。
加工装置の治具の例として、切削加工装置の治具、研削加工装置の治具、特殊加工装置の治具、および、プレス加工装置の治具が挙げられる。
【0045】
加工装置の工具の例として、切削加工装置のバイト、切削加工装置のスクレイパー、切断加工装置の切断刃、プレス装置のパンチ、および、プレス装置のダイが挙げられる。
【0046】
流体吐出装置は対象物である流体を吐出する。
流体吐出装置の例として、射出成形装置および洗浄装置が挙げられる。
流体吐出装置に組み込まれる接合物10の例として、ノズルが挙げられる。
【0047】
後処理装置は対象物である被加工物を加工する。
後処理装置による加工の例として、塗装、マスク、メッキ、印刷、および、乾燥が挙げられる。
【0048】
後処理装置の例として、塗装装置、マスク装置、メッキ装置、印刷装置、および、乾燥装置が挙げられる。
後処理装置に組み込まれる接合物の例として、治具が挙げられる。
【0049】
検査装置は対象物である被検査物を検査する。
検査装置による検査の例として、形状の検査、構造の検査、寸法の検査、色の検査、および、意匠の検査が挙げられる。
検査装置に組み込まれる接合物10の例として、治具が挙げられる。
【0050】
測定装置は対象物である被測定物を測定する。
測定装置による測定の例として、輪郭形状測定、三次元測定、表面粗さ測定、表面形状測定、X線CT(Computed Tomography)測定、CNC(Computer Numerical Control)画像測定、および、真円度測定が挙げられる。
【0051】
測定装置に組み込まれる接合物10の例として、治具および測定子が挙げられる。
測定子の例として、球状測定子および触針が挙げられる。
【0052】
接合物10には例えば、第1横方向、第2横方向、第1縦方向、第2縦方向、第1高さ方向、および、第2高さ方向が規定される。
【0053】
第1横方向は第2横方向とは反対の方向である。
第1縦方向は第2縦方向とは反対の方向である。
第1高さ方向は第2高さ方向とは反対の方向である。
【0054】
横方向は第1横方向および第2横方向を総称する。
縦方向は第1縦方向および第2縦方向を総称する。
高さ方向は第1高さ方向および第2高さ方向を総称する。
【0055】
横方向はX軸に平行である。
縦方向はY軸に平行である。
高さ方向はZ軸に平行である。
【0056】
X軸およびY軸は第1基準面を規定する。
X軸およびZ軸は第2基準面を規定する。
Y軸およびZ軸は第3基準面を規定する。
【0057】
接合物10には交差方向が規定される。
交差方向は高さ方向に交差する方向である。
交差方向は第1基準面に平行な方向を含む。
【0058】
交差方向は例えば、第1交差方向および第2交差方向を含む。
第2交差方向は第1交差方向とは反対の方向である。
第1交差方向および第2交差方向は例えば、第1基準面に平行である。
【0059】
交差方向は例えば、第3交差方向および第4交差方向を含む。
第4交差方向は第3交差方向とは反対の方向である。
第3交差方向および第4交差方向は例えば、第1基準面に平行である。
【0060】
第3交差方向は第1交差方向および第2交差方向に直交する。
第4交差方向は第1交差方向および第2交差方向に直交する。
【0061】
接合物10は本体部100、先端部200、および、接合部300を含む。
本体部100は先端部200を支持する。
先端部200は対象物に作用する。
接合部300は本体部100と先端部200とを接合する。
本体部100および先端部200は例えば高さ方向に並ぶ。
【0062】
対象物に対する作用の例として、支持、固定、案内、加工、検査、測定、および、洗浄が挙げられる。
【0063】
本体部100は立体である。
本体部100の表面110は頂面111、底面112、および、側面113を含む。
立体の例として、柱、錐、錐台、球、もしくは、正多面体、または、これらの立体に類似する立体が挙げられる。
【0064】
本体部100は第1材料を含む。
本体部100の機能等に応じて、所定の材料のグループから1種類または複数種類の第1材料が選択される。
【0065】
先端部200は立体である。
先端部200の表面210は頂面211、底面212、および、側面213を含む。
立体の例として、柱、錐、錐台、球、もしくは、正多面体、または、これらの立体に類似する立体が挙げられる。
【0066】
先端部200は第2材料を含む。
先端部200の機能等に応じて、所定の材料のグループから1種類または複数種類の第2材料が選択される。
【0067】
第1材料および第2材料の関係について例示する。
第1例では、第1材料は第2材料とは異なる。
第2例では、第1材料は第2材料と同じである。
【0068】
本体部100の第1材料の例として、硬質材料および一般材料が挙げられる。
一般材料は硬質材料とは異なる材料である。
一般材料の例として、鉄、鋼、および、鋳鉄が挙げられる。
一般材料の縦弾性率は硬質材料の縦弾性率よりも小さい。
硬質材料の縦弾性率は一般材料の縦弾性率よりも大きい。
【0069】
先端部200の第2材料には例えば硬質材料が含まれる。
硬質材料の例として、ダイヤモンド、炭化ケイ素、炭化ホウ素、チタンカーバイド、炭化タングステン、立方晶窒化ホウ素、窒化チタン、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、および、アルミナが挙げられる。
【0070】
先端部200は例えば焼結体である。
焼結体の例として、ダイヤモンド焼結体、立方晶窒化ホウ素焼結体、セラミック焼結体、および、超硬合金が挙げられる。
【0071】
接合部300は嵌合部310を含む。
嵌合部310は本体嵌合部120および先端嵌合部220を含む。
本体嵌合部120は本体部100に設けられる。
先端嵌合部220は先端部200に設けられる。
【0072】
先端嵌合部220は本体嵌合部120に嵌合する。
本体嵌合部120と先端嵌合部220とが嵌合した状態である嵌合状態では、縦方向および横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動が規制される。
【0073】
嵌合部310は挿入構造320を含む。
挿入構造320は高さ方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動により、本体嵌合部120と先端嵌合部220とが嵌合するように構成される。
【0074】
嵌合部310は規制構造330を含む。
規制構造330は嵌合状態において、交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。
【0075】
本体嵌合部120は1または複数の本体起伏部130を含む。
図示される例では、本体嵌合部120は複数の本体起伏部130を含む。
複数の本体起伏部130は少なくとも第1本体起伏部130Aおよび第2本体起伏部130Bを含む。
本体起伏部130は各本体起伏部130A、130Bを総称する。
【0076】
本体起伏部130は凹部140または凸部150を含む。
複数の本体起伏部130の構成について例示する。
第1例では、全ての本体起伏部130は凹部140を含む。
第2例では、全ての本体起伏部130は凸部150を含む。
第3例では、一部の本体起伏部130は凹部140を含む。他の一部の本体起伏部130は凸部150を含む。
【0077】
先端嵌合部220は1または複数の先端起伏部230を含む。
図示される例では、先端嵌合部220は複数の先端起伏部230を含む。
複数の先端起伏部230は少なくとも第1先端起伏部230Aおよび第2先端起伏部230Bを含む。
先端起伏部230は各先端起伏部230A、230Bを総称する。
【0078】
先端起伏部230は本体起伏部130に対応するように構成される。
先端起伏部230は対応する本体起伏部130に嵌合する。
【0079】
第1先端起伏部230Aは第1本体起伏部130Aに対応する。
第2先端起伏部230Bは第2本体起伏部130Bに対応する。
【0080】
先端起伏部230は凸部240または凹部250を含む。
複数の先端起伏部230の構成について例示する。
第1例では、全ての先端起伏部230は凸部240を含む。
第2例では、全ての先端起伏部230は凹部250を含む。
第3例では、一部の先端起伏部230は凸部240を含む。他の一部の先端起伏部230は凹部250を含む。
【0081】
対応する1つの本体起伏部130および1つの先端起伏部230は単位嵌合部311を構成する。
図示される例では、嵌合部310は複数の単位嵌合部311を含む。
【0082】
挿入構造320は本体起伏部130の凹部の開口部、または、先端起伏部230の凹部の開口部を含む。
【0083】
規制構造330は1または複数の単位嵌合部311を含む。
規制構造330の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0084】
第1形態の規制構造330は少なくとも2つの単位嵌合部311により、第1交差方向および第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。
【0085】
第2形態の規制構造330は少なくとも1つの単位嵌合部311により、第1交差方向および第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。
【0086】
単位嵌合部311の種類は例えば、第1規制嵌合部、第2規制嵌合部、第3規制嵌合部、第4規制嵌合部、第5規制嵌合部、第6規制嵌合部、および、非規制嵌合部に分類される。
【0087】
第1規制嵌合部の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0088】
第1形態の第1規制嵌合部は以下の構成を含む。
第1規制嵌合部は少なくとも第1交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第1規制嵌合部は第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制しないように構成される。
【0089】
第2形態の第1規制嵌合部は以下の構成を含む。
第1規制嵌合部は第1形態の構成に加え、第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向には、例えば第3交差方向および第4交差方向の少なくとも一方が含まれる。
【0090】
第2規制嵌合部の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0091】
第1形態の第2規制嵌合部は以下の構成を含む。
第2規制嵌合部は少なくとも第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第2規制嵌合部は第1交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制しないように構成される。
【0092】
第2形態の第2規制嵌合部は以下の構成を含む。
第2規制嵌合部は第1形態の構成に加え、第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向には、例えば第3交差方向および第4交差方向の少なくとも一方が含まれる。
【0093】
第3規制嵌合部の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0094】
第1形態の第3規制嵌合部は以下の構成を含む。
第3規制嵌合部は少なくとも第1交差方向および第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。
【0095】
第2形態の第3規制嵌合部は以下の構成を含む。
第3規制嵌合部は第1形態の構成に加え、第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向には、例えば第3交差方向および第4交差方向の少なくとも一方が含まれる。
【0096】
第4規制嵌合部の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0097】
第1形態の第4規制嵌合部は以下の構成を含む。
第4規制嵌合部は第1形態の第1規制嵌合部と同様の機能を含み、第1形態の第1規制嵌合部とは異なる構成を含む。
【0098】
第2形態の第4規制嵌合部は以下の構成を含む。
第4規制嵌合部は第2形態の第1規制嵌合部と同様の機能を含み、第2形態の第1規制嵌合部とは異なる構成を含む。
【0099】
第5規制嵌合部の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0100】
第1形態の第5規制嵌合部は以下の構成を含む。
第5規制嵌合部は第1形態の第2規制嵌合部と同様の機能を含み、第1形態の第2規制嵌合部とは異なる構成を含む。
【0101】
第2形態の第5規制嵌合部は以下の構成を含む。
第5規制嵌合部は第2形態の第2規制嵌合部と同様の機能を含み、第2形態の第2規制嵌合部とは異なる構成を含む。
【0102】
第6規制嵌合部の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0103】
第1形態の第6規制嵌合部は以下の構成を含む。
第6規制嵌合部は第1形態の第3規制嵌合部と同様の機能を含み、第1形態の第3規制嵌合部とは異なる構成を含む。
【0104】
第2形態の第6規制嵌合部は以下の構成を含む。
第6規制嵌合部は第2形態の第3規制嵌合部と同様の機能を含み、第2形態の第3規制嵌合部とは異なる構成を含む。
【0105】
非規制嵌合部の形態の例として、第1形態および第2形態が挙げられる。
【0106】
第1形態の非規制嵌合部は以下の構成を含む。
非規制嵌合部は少なくとも第1交差方向および第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制しないように構成される。
【0107】
第2形態の非規制嵌合部は以下の構成を含む。
非規制嵌合部は第1形態の構成に加え、第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制しないように構成される。第1交差方向および第2交差方向とは異なる交差方向には、例えば第3交差方向および第4交差方向の少なくとも一方が含まれる。
【0108】
第1形態の規制構造330の構成について例示する。
【0109】
第1例では、規制構造330は少なくとも1つの第1規制嵌合部、および、少なくとも1つの第2規制嵌合部を含む。
【0110】
第2例では、規制構造330は第1例の構成に加え、少なくとも1つの第3規制嵌合部をさらに含む。
【0111】
第3例では、規制構造330は第1例または第2例の構成に加え、少なくとも1つの第4規制嵌合部をさらに含む。
【0112】
第4例では、規制構造330は第1例~第3例のいずれかの構成に加え、少なくとも1つの第5規制嵌合部をさらに含む。
【0113】
第5例では、規制構造330は第1例~第4例のいずれかの構成に加え、少なくとも1つの第6規制嵌合部をさらに含む。
【0114】
第6例では、規制構造330は第1例~第5例のいずれかの構成に加え、少なくとも1つの非規制嵌合部をさらに含む。
【0115】
第2形態の規制構造330の構成について例示する。
【0116】
第1例では、規制構造330は少なくとも1つの第3規制嵌合部を含む。
【0117】
第2例では、規制構造330は第1例の構成に加え、少なくとも1つの第1規制嵌合部を含む。
【0118】
第3例では、規制構造330は第1例または第2例の構成に加え、少なくとも1つの第2規制嵌合部を含む。
【0119】
第4例では、規制構造330は第1例~第3例のいずれかの構成に加え、少なくとも1つの第4規制嵌合部を含む。
【0120】
第5例では、規制構造330は第1例~第4例のいずれかの構成に加え、少なくとも1つの第5規制嵌合部を含む。
【0121】
第6例では、規制構造330は第1例~第5例のいずれかの構成に加え、少なくとも1つの第6規制嵌合部を含む。
【0122】
第7例では、規制構造330は第1例~第6例のいずれかの構成に加え、少なくとも1つの非規制嵌合部を含む。
【0123】
第1形態の規制構造330に関する具体例の1つを以下に示す。
規制構造330は第1規制嵌合部および第2規制嵌合部を含む。
【0124】
第1規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを含む。
第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aは第1交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第1交差方向は例えば第1縦方向である。
【0125】
第2規制嵌合部は第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bは第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第2交差方向は例えば第2縦方向である。
【0126】
第2形態の規制構造330に関する具体例の1つを以下に示す。
規制構造330は第3規制嵌合部を含む。
【0127】
第3規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230A、または、第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
【0128】
第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230A、または、第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bは第1交差方向および第2交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動を規制するように構成される。第1交差方向は例えば第1縦方向である。第2交差方向は例えば第2縦方向である。
【0129】
接合部300は固定部340を含む。
固定部340は嵌合状態において、先端部200を本体部100に固定する。
先端部200が本体部100に固定された状態を「固定状態」と称する。
【0130】
固定状態では、縦方向、横方向、および、高さ方向に関する本体部100に対する先端部200の移動が規制される。
【0131】
固定部340は例えば、化学的接合および機械的接合のうちの少なくとも1つを用いて先端部200を本体部100に固定する。
【0132】
化学的接合による固定の例として、接着剤を用いて固定が挙げられる。
機械的接合による固定の例として、圧入を用いた固定が挙げられる。
固定部340は例えば接着部350および圧入部360の少なくとも1つを含む。
【0133】
接着部350は例えば、接着剤の層を含む。接着剤の層は例えば、本体起伏部130の表面と先端起伏部230の表面との間に設けられる。接着剤の層により、本体起伏部130の表面と先端起伏部230の表面とが接着される。
【0134】
圧入部360は例えば、圧入された本体起伏部130の表面および先端起伏部230の表面を含む。本体起伏部130の表面と先端起伏部230の表面との間の摩擦力により、本体起伏部130と先端起伏部230とが固定される。
【0135】
(第2実施形態)
第2実施形態の接合物10は第1実施形態を前提に構成される。
図2に接合物10の一例が示される。
【0136】
規制構造330の形態は第1形態または第2形態である。
規制構造330は例えば、少なくとも1つの第1規制嵌合部、および、少なくとも1つの第2規制嵌合部を含む、または、少なくとも1つの第3規制嵌合部を含む。
【0137】
図2は接合部300を通過し、第2基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
本体起伏部130は凹部140を含む。
先端起伏部230は凸部240を含む。
単位嵌合部311は対応する凹部140および凸部240を含む。
【0138】
凹部140は凹面141、配置空間142、および、開口部143を含む。
凹面141は配置空間142を規定する。
配置空間142は先端起伏部230を配置できるように形成される。
開口部143は本体部100の頂面111に開口する。
開口部143は配置空間142に繋がる。
【0139】
凸部240は先端部200の底面212に対して第2高さ方向に突き出る。
凸部240は例えば柱体である。
柱体の底面の形状は例えば多角形または楕円である。楕円は円を含む。
【0140】
(第3実施形態)
第3実施形態の接合物10は第1実施形態を前提に構成される。
図3に接合物10の一例が示される。
【0141】
規制構造330の形態は第1形態または第2形態である。
規制構造330は例えば、少なくとも1つの第1規制嵌合部、および、少なくとも1つの第2規制嵌合部を含む、または、少なくとも1つの第3規制嵌合部を含む。
【0142】
図3は接合部300を通過し、第2基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
本体起伏部130は凸部150を含む。
先端起伏部230は凹部250を含む。
単位嵌合部311は対応する凸部150および凹部250を含む。
【0143】
凸部150は本体部100の頂面111に対して第1高さ方向に突き出る。
凸部150は例えば柱体である。
柱体の底面の形状は例えば多角形または楕円である。楕円は円を含む。
【0144】
凹部250は凹面251、配置空間252、および、開口部253を含む。
凹面251は配置空間252を規定する。
配置空間252は本体起伏部130を配置できるように形成される。
開口部253は先端部200の底面212に開口する。
開口部253は配置空間252に繋がる。
【0145】
(第4実施形態)
第4実施形態の接合物10は第2実施形態を前提に構成される。
図4~
図7に接合物10の一例が示される。
【0146】
図4は接合物10の正面図を示す。
図5は本体部100の平面図を示す。
図6は先端部200の底面図を示す。
【0147】
規制構造330の形態は第1形態である。
規制構造330は例えば、複数の第1規制嵌合部および複数の第2規制嵌合部を含む。
一例では、第1規制嵌合部および第2規制嵌合部は横方向に交互に設けられる。
【0148】
本体部100の表面110は複数の頂面111を含む。
複数の頂面111は間隔を空けて横方向に並ぶ。
【0149】
頂面111は第1高さ方向を向く。
頂面111は平面である。
頂面111は第1基準面に平行である。
【0150】
底面112は第2高さ方向を向く。
底面112は平面である。
底面112の平行面は第1基準面に平行である。
【0151】
本体部100の表面110は複数の側面113を含む。
複数の側面113は第1側面113A、第2側面113B、第3側面113C、および、第4側面113Dを含む。
側面113は各側面113A~113Dを総称する。
【0152】
第1側面113Aは頂面111および底面112に対して第1縦方向に位置する。
第1側面113Aは頂面111および底面112に繋がる。
第1側面113Aは平面である。
第1側面113Aは第2基準面に平行である。
【0153】
第2側面113Bは頂面111および底面112に対して第2縦方向に位置する。
第2側面113Bは頂面111および底面112に繋がる。
第2側面113Bは平面である。
第2側面113Bは第2基準面に平行である。
【0154】
第3側面113Cは頂面111および底面112に対して第1横方向に位置する。
第3側面113Cは頂面111および底面112に繋がる。
第3側面113Cは平面である。
第3側面113Cは第3基準面に平行である。
【0155】
第4側面113Dは頂面111および底面112に対して第2横方向に位置する。
第4側面113Dは頂面111および底面112に繋がる。
第4側面113Dは平面である。
第4側面113Dは第3基準面に平行である。
【0156】
本体部100は複数の本体起伏部130を含む。
複数の本体起伏部130は間隔を空けて横方向に並ぶ。
【0157】
本体起伏部130は凹部140を含む。
凹部140は複数の開口部143を含む。
複数の開口部143は第1側部開口部143A、第2側部開口部143B、および、頂部開口部143Cを含む。
【0158】
第1側部開口部143Aは第1側面113Aに開口する。
第2側部開口部143Bは第2側面113Bに開口する。
頂部開口部143Cは頂面111に開口する。
頂部開口部143Cは各側部開口部143A、143Bに繋がる。
【0159】
挿入構造320は頂部開口部143Cを含む。
挿入構造320は高さ方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動により、頂部開口部143Cを介して凹部140の配置空間142に先端起伏部230の凸部240を配置できるように構成される。
【0160】
凹部140の凹面141は第3側面141C、第4側面141D、および、底面141Eを含む。
【0161】
第3側面141Cは配置空間142に対して第1横方向に位置する。
第3側面141Cは平面である。
第3側面141Cは第3基準面に交差する。
第3側面141Cは傾斜面を含む。
【0162】
第3側面141Cは第1辺および第2辺を含む。
【0163】
第1辺は縦方向に関して、第3側面141Cの中心に対して第1縦方向に位置する。
第1辺は第3側面141Cと第1側面113Aとの境界に相当する。
【0164】
第2辺は縦方向に関して、第3側面141Cの中心に対して第2縦方向に位置する。
第2辺は第3側面141Cと第2側面113Bとの境界に相当する。
【0165】
第4側面141Dは配置空間142に対して第2横方向に位置する。
第4側面141Dは平面である。
第4側面141Dは第3基準面に交差する。
第4側面141Dは傾斜面を含む。
【0166】
第4側面141Dは第1辺および第2辺を含む。
【0167】
第1辺は縦方向に関して、第4側面141Dの中心に対して第1縦方向に位置する。
第1辺は第4側面141Dと第1側面113Aとの境界に相当する。
【0168】
第2辺は縦方向に関して、第4側面141Dの中心に対して第2縦方向に位置する。
第2辺は第4側面141Dと第2側面113Bとの境界に相当する。
【0169】
底面141Eは配置空間142に対して第2高さ方向に位置する。
底面141Eは各側面141C、141Dに繋がる。
底面141Eは平面である。
底面141Eは第1基準面に平行である。
【0170】
第1本体起伏部130Aの凹部140と第2本体起伏部130Bの凹部140とでは、各側面141C、141Dの構成が異なる。
【0171】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第3側面141Cについて、横方向に関して第1辺は第2辺に対して第2横方向に位置する。
【0172】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第3側面141Cは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第2横方向に向かうように傾斜する。
【0173】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第4側面141Dについて、横方向に関して第1辺は第2辺に対して第1横方向に位置する。
【0174】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第4側面141Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第1横方向に向かうように傾斜する。
【0175】
第2本体起伏部130Bの凹部140の第3側面141Cについて、横方向に関して第2辺は第1辺に対して第2横方向に位置する。
【0176】
第2本体起伏部130Bの凹部140の第3側面141Cは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第1横方向に向かうように傾斜する。
【0177】
第2本体起伏部130Bの凹部140の第4側面141Dについて、横方向に関して第2辺は第1辺に対して第1横方向に位置する。
【0178】
第2本体起伏部130Bの凹部140の第4側面141Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第2横方向に向かうように傾斜する。
【0179】
先端部200の表面210は複数の側面213を含む。
複数の側面213は第1側面213A、第2側面213B、第3側面213C、および、第4側面213Dを含む。
側面213は各側面213A~213Dを総称する。
【0180】
第1側面213Aは頂面211および底面212に対して第1縦方向に位置する。
第1側面213Aは頂面211および底面212に繋がる。
第1側面213Aは平面である。
第1側面213Aは第2基準面に平行である。
【0181】
第2側面213Bは頂面211および底面212に対して第2縦方向に位置する。
第2側面213Bは頂面211および底面212に繋がる。
第2側面213Bは平面である。
第2側面213Bは第2基準面に平行である。
【0182】
第3側面213Cは頂面211および底面212に対して第1横方向に位置する。
第3側面213Cは頂面211および底面212に繋がる。
第3側面213Cは平面である。
第3側面213Cは第3基準面に平行である。
【0183】
第4側面213Dは頂面211および底面212に対して第2横方向に位置する。
第4側面213Dは頂面211および底面212に繋がる。
第4側面213Dは平面である。
第4側面213Dは第3基準面に平行である。
【0184】
先端部200は複数の先端起伏部230を含む。
複数の先端起伏部230は間隔を空けて横方向に並ぶ。
先端起伏部230は凸部240を含む。
【0185】
凸部240の表面241は第1側面241A、第2側面241B、第3側面241C、第4側面241D、および、頂面241Eを含む。
【0186】
第1側面241Aは縦方向に関して、頂面241Eに対して第1縦方向に位置する。
第1側面241Aは平面である。
第1側面241Aは第2基準面に平行である。
【0187】
第2側面241Bは縦方向に関して、頂面241Eに対して第2縦方向に位置する。
第2側面241Bは平面である。
第2側面241Bは第2基準面に平行である。
【0188】
第3側面241Cは横方向に関して、頂面241Eに対して第1横方向に位置する。
第3側面241Cは平面である。
第3側面241Cは第3基準面に交差する。
第3側面241Cは傾斜面を含む。
【0189】
第3側面241Cは第1辺および第2辺を含む。
【0190】
第1辺は縦方向に関して、第3側面241Cの中心に対して第1縦方向に位置する。
第1辺は第3側面241Cと第1側面241Aとの境界に相当する。
【0191】
第2辺は縦方向に関して、第3側面241Cの中心に対して第2縦方向に位置する。
第2辺は第3側面241Cと第2側面241Bとの境界に相当する。
【0192】
第4側面241Dは横方向に関して、頂面241Eに対して第2横方向に位置する。
第4側面241Dは平面である。
第4側面241Dは第3基準面に交差する。
第4側面241Dは傾斜面を含む。
【0193】
第4側面241Dは第1辺および第2辺を含む。
【0194】
第1辺は縦方向に関して、第4側面241Dの中心に対して第1縦方向に位置する。
第1辺は第4側面241Dと第1側面241Aとの境界に相当する。
【0195】
第2辺は縦方向に関して、第4側面241Dの中心に対して第2縦方向に位置する。
第2辺は第4側面241Dと第2側面241Bとの境界に相当する。
【0196】
第1先端起伏部230Aの凸部240と第2先端起伏部230Bの凸部240とでは、各側面241C、241Dの構成が異なる。
【0197】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第3側面241Cについて、横方向に関して第1辺は第2辺に対して第2横方向に位置する。
【0198】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第3側面241Cは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第2横方向に向かうように傾斜する。
【0199】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第4側面241Dについて、横方向に関して第1辺は第2辺に対して第1横方向に位置する。
【0200】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第4側面241Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第1横方向に向かうように傾斜する。
【0201】
第2先端起伏部230Bの凸部240の第3側面241Cについて、横方向に関して第2辺は第1辺に対して第2横方向に位置する。
【0202】
第2先端起伏部230Bの凸部240の第3側面241Cは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第1横方向に向かうように傾斜する。
【0203】
第2先端起伏部230Bの凸部240の第4側面241Dについて、横方向に関して第2辺は第1辺に対して第1横方向に位置する。
【0204】
第2先端起伏部230Bの凸部240の第4側面241Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第2横方向に向かうように傾斜する。
【0205】
図7は接合部300を通過し、第1基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
【0206】
第1規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを含む。
各起伏部130A、230Aは以下の関係を有する。
【0207】
第3側面141Cは第3側面241Cに面する。
第3側面141Cは第3側面241Cに平行である。
【0208】
第4側面141Dは第4側面241Dに面する。
第4側面141Dは第4側面241Dに平行である。
【0209】
第1規制嵌合部は第3側面141Cと第3側面241Cとの関係により、第1縦方向および第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0210】
第1規制嵌合部は第4側面141Dと第4側面241Dとの関係により、第1縦方向および第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0211】
第2規制嵌合部は第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
各起伏部130B、230Bは以下の関係を有する。
【0212】
第3側面141Cは第3側面241Cに面する。
第3側面141Cは第3側面241Cに平行である。
【0213】
第4側面141Dは第4側面241Dに面する。
第4側面141Dは第4側面241Dに平行である。
【0214】
第2規制嵌合部は第3側面141Cと第3側面241Cとの関係により、第2縦方向および第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0215】
第2規制嵌合部は第4側面141Dと第4側面241Dとの関係により、第2縦方向および第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0216】
図示される例では、接合部300は固定部340を含む。
固定部340は接着部350を含む。
接着部350は接着剤の層を含む。
【0217】
接着部350は例えば、凹部140の凹面141と凸部240の表面241との間に設けられる。
【0218】
(第5実施形態)
第5実施形態の接合物10は第4実施形態を前提に構成される。
図8に接合物10の一例が示される。
【0219】
第5実施形態の接合物10では、本体起伏部130の凹部140の構成、および、先端起伏部230の凸部240の構成が前提の実施形態と相違する。第5実施形態の接合物10におけるその他の構成は前提の実施形態の構成に共通する。
【0220】
図8は接合部300を通過し、第1基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
第1本体起伏部130Aの凹部140と第2本体起伏部130Bの凹部140とでは、各側面141C、141Dの構成が異なる。
【0221】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第4側面141Dについて、横方向に関して第1辺は第2辺に対して第2横方向に位置する。
【0222】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第4側面141Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第2横方向に向かうように傾斜する。
【0223】
一例では、第1本体起伏部130Aの凹部140の第4側面141Dは第3側面141Cに平行である。
【0224】
第2本体起伏部130Bの凹部140の第4側面141Dについて、横方向に関して第2辺は第1辺に対して第2横方向に位置する。
【0225】
第2本体起伏部130Bの凹部140の第4側面141Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第1横方向に向かうように傾斜する。
【0226】
一例では、第2本体起伏部130Bの凹部140の第4側面141Dは第3側面141Cに平行である。
【0227】
第1先端起伏部230Aの凸部240と第2先端起伏部230Bの凸部240とでは、第3基準面に対する各側面241C、241Dの傾斜方向が異なる。
【0228】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第4側面241Dについて、横方向に関して第1辺は第2辺に対して第2横方向に位置する。
【0229】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第4側面241Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第2横方向に向かうように傾斜する。
【0230】
一例では、第1先端起伏部230Aの凸部240の第4側面241Dは第3側面241Cに平行である。
【0231】
第2先端起伏部230Bの凸部240の第4側面241Dについて、横方向に関して第2辺は第1辺に対して第2横方向に位置する。
【0232】
第2先端起伏部230Bの凸部240の第4側面241Dは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、横方向に関して第1横方向に向かうように傾斜する。
【0233】
一例では、第2先端起伏部230Bの凸部240の第4側面241Dは第3側面241Cに平行である。
【0234】
第1規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを含む。
各起伏部130A、230Aの関係は前提の実施形態における各起伏部130A、230Aの関係に準じる。
【0235】
第1規制嵌合部は第3側面141Cと第3側面241Cとの関係により、第1縦方向および第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0236】
第1規制嵌合部は第4側面141Dと第4側面241Dとの関係により、第2縦方向および第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0237】
第2規制嵌合部は第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
各起伏部130B、230Bの関係は前提の実施形態における各起伏部130B、230Bの関係に準じる。
【0238】
第2規制嵌合部は第3側面141Cと第3側面241Cとの関係により、第2縦方向および第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0239】
第2規制嵌合部は第4側面141Dと第4側面241Dとの関係により、第1縦方向および第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0240】
(第6実施形態)
第6実施形態の接合物10は第4実施形態を前提に構成される。
図9に接合物10の一例が示される。
【0241】
第6実施形態の接合物10では、本体起伏部130の凹部140の構成、および、先端起伏部230の凸部240の構成が前提の実施形態と相違する。第6実施形態の接合物10におけるその他の構成は前提の実施形態の構成に共通する。
【0242】
図9は接合部300を通過し、第1基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
第1本体起伏部130Aの凹部140と第2本体起伏部130Bの凹部140とでは、各側面141C、141Dの構成が異なる。
【0243】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第4側面141Dは第3基準面に平行である。
第2本体起伏部130Bの凹部140の第3側面141Cは第3基準面に平行である。
【0244】
第1先端起伏部230Aの凸部240と第2先端起伏部230Bの凸部240とでは、各側面241C、241Dの構成が異なる。
【0245】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第4側面241Dは第3基準面に平行である。
第2先端起伏部230Bの凸部240の第3側面241Cは第3基準面に平行である。
【0246】
第1規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを含む。
各起伏部130A、230Aの関係は前提の実施形態における各起伏部130A、230Aの関係に準じる。
【0247】
第1規制嵌合部は第3側面141Cおよび第3側面241Cの関係により、第1縦方向および第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0248】
第1規制嵌合部は第4側面141Dおよび第4側面241Dの関係により、第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0249】
第2規制嵌合部は第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
各起伏部130B、230Bの関係は前提の実施形態における各起伏部130B、230Bの関係に準じる。
【0250】
第2規制嵌合部は第3側面141Cおよび第3側面241Cの関係により、第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0251】
第2規制嵌合部は第4側面141Dおよび第4側面241Dの関係により、第2縦方向および第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0252】
(第7実施形態)
第7実施形態の接合物10は第4実施形態を前提に構成される。
図10に接合物10の一例が示される。
【0253】
第7実施形態の接合物10では、本体起伏部130の凹部140の構成、および、先端起伏部230の凸部240の構成が前提の実施形態と相違する。第7実施形態の接合物10におけるその他の構成は前提の実施形態の構成に共通する。
【0254】
図10は接合部300を通過し、第1基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
第1本体起伏部130Aの凹部140と第2本体起伏部130Bの凹部140とでは、各側面141C、141Dと第3基準面との関係が異なる。
【0255】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第3側面141Cは第3基準面に平行である。
第2本体起伏部130Bの凹部140の第4側面141Dは第3基準面に平行である。
【0256】
第1先端起伏部230Aの凸部240と第2先端起伏部230Bの凸部240とでは、各側面241C、241Dと第3基準面との関係が異なる。
【0257】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第3側面241Cは第3基準面に平行である。
第2先端起伏部230Bの凸部240の第4側面241Dは第3基準面に平行である。
【0258】
第1規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを含む。
各起伏部130A、230Aの関係は前提の実施形態における各起伏部130A、230Aの関係に準じる。
【0259】
第1規制嵌合部は第3側面141Cおよび第3側面241Cの関係により、第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0260】
第1規制嵌合部は第4側面141Dおよび第4側面241Dの関係により、第1縦方向および第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0261】
第2規制嵌合部は第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
各起伏部130B、230Bの関係は前提の実施形態における各起伏部130B、230Bの関係に準じる。
【0262】
第2規制嵌合部は第3側面141Cおよび第3側面241Cの関係により、第2縦方向および第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0263】
第2規制嵌合部は第4側面141Dおよび第4側面241Dの関係により、第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0264】
(第8実施形態)
第8実施形態の接合物10は第4実施形態を前提に構成される。
図11~
図13に接合物10の一例が示される。
【0265】
第8実施形態の接合物10では、本体起伏部130の凹部140の凹面141の構成、および、先端起伏部230の凸部240の表面241の構成が前提の実施形態と相違する。第8実施形態の接合物10におけるその他の構成は前提の実施形態の構成に共通する。
【0266】
図11は接合物10の正面図を示す。
図12は第1規制嵌合部を通過し、第3基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
図13は第2規制嵌合部を通過し、第3基準面に平行な接合物10の断面図を示す。
【0267】
第1本体起伏部130Aの凹部140の第3側面141Cは第3基準面に平行である。
第1本体起伏部130Aの凹部140の第4側面141Dは第3基準面に平行である。
【0268】
第2本体起伏部130Bの凹部140の第3側面141Cは第3基準面に平行である。
第2本体起伏部130Bの凹部140の第4側面141Dは第3基準面に平行である。
【0269】
図12は第1本体起伏部130Aを通過し、第3基準面に平行な断面図を示す。
図13は第2本体起伏部130Bを通過し、第3基準面に平行な断面図を示す。
【0270】
凹部140の底面141Eは第3基準面に交差する。
底面141Eは傾斜面を含む。
底面141Eは第1辺および第2辺を含む。
【0271】
第1辺は縦方向に関して、底面141Eの中心に対して第1縦方向に位置する。
第1辺は底面141Eと第1側面113Aとの境界に相当する。
【0272】
第2辺は縦方向に関して、底面141Eの中心に対して第2縦方向に位置する。
第2辺は底面141Eと第2側面113Bとの境界に相当する。
【0273】
第1本体起伏部130Aの凹部140と第2本体起伏部130Bの凹部140とでは、底面141Eの構成が異なる。
【0274】
第1本体起伏部130Aの凹部140の底面141Eについて、高さ方向に関して第1辺は第2辺に対して第1高さ方向に位置する。
【0275】
第1本体起伏部130Aの凹部140の底面141Eは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、高さ方向に関して第1高さ方向に向かうように傾斜する。
【0276】
第2本体起伏部130Bの凹部140の底面141Eについて、高さ方向に関して第2辺は第1辺に対して第1高さ方向に位置する。
【0277】
第2本体起伏部130Bの凹部140の底面141Eは、縦方向に関して第2縦方向に向かうにつれて、高さ方向に関して第1高さ方向に向かうように傾斜する。
【0278】
第1先端起伏部230Aの凸部240の第3側面241Cは第3基準面に平行である。
第1先端起伏部230Aの凸部240の第4側面241Dは第3基準面に平行である。
【0279】
第2先端起伏部230Bの凸部240の第3側面241Cは第3基準面に平行である。
第2先端起伏部230Bの凸部240の第4側面241Dは第3基準面に平行である。
【0280】
凸部240の頂面241Eは第3基準面に交差する。
頂面241Eは傾斜面を含む。
頂面241Eは第1辺および第2辺を含む。
【0281】
第1辺は縦方向に関して、頂面241Eの中心に対して第1縦方向に位置する。
第1辺は頂面241Eと第1側面213Aとの境界に相当する。
【0282】
第2辺は縦方向に関して、頂面241Eの中心に対して第2縦方向に位置する。
第2辺は頂面241Eと第2側面213Bとの境界に相当する。
【0283】
第1先端起伏部230Aの凸部240と第2先端起伏部230Bの凸部240とでは、頂面241Eの構成が異なる。
【0284】
第1先端起伏部230Aの凸部240の頂面241Eについて、高さ方向に関して第1辺は第2辺に対して第1高さ方向に位置する。
【0285】
第1先端起伏部230Aの凸部240の頂面241Eは、縦方向に関して第1縦方向に向かうにつれて、高さ方向に関して第1高さ方向に向かうように傾斜する。
【0286】
第2先端起伏部230Bの凸部240の頂面241Eについて、高さ方向に関して第2辺は第1辺に対して第1高さ方向に位置する。
【0287】
第2先端起伏部230Bの凸部240の頂面241Eは、縦方向に関して第2縦方向に向かうにつれて、高さ方向に関して第1高さ方向に向かうように傾斜する。
【0288】
第1規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを含む。
各起伏部130A、230Aは以下の関係を有する。
【0289】
第3側面141Cは第3側面241Cに面する。
第3側面141Cは第3側面241Cに平行である。
【0290】
第4側面141Dは第4側面241Dに面する。
第4側面141Dは第4側面241Dに平行である。
【0291】
底面141Eは頂面241Eに面する。
底面141Eは頂面241Eに平行である。
【0292】
第1規制嵌合部は第3側面141Cと第3側面241Cとの関係により、第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0293】
第1規制嵌合部は第4側面141Dと第4側面241Dとの関係により、第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0294】
第1規制嵌合部は底面141Eと頂面241Eとの関係により、第1縦方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0295】
第2規制嵌合部は第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
各起伏部130B、230Bは以下の関係を有する。
【0296】
第3側面141Cは第3側面241Cに面する。
第3側面141Cは第3側面241Cに平行である。
【0297】
第4側面141Dは第4側面241Dに面する。
第4側面141Dは第4側面241Dに平行である。
【0298】
底面141Eは頂面241Eに面する。
底面141Eは頂面241Eに平行である。
【0299】
第2規制嵌合部は第3側面141Cと第3側面241Cとの関係により、第1横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0300】
第2規制嵌合部は第4側面141Dと第4側面241Dとの関係により、第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0301】
第2規制嵌合部は底面141Eと頂面241Eとの関係により、第2縦方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0302】
図示される例では、接合部300は固定部340を含む。
固定部340は接着部350を含む。
接着部350は接着剤の層を含む。
【0303】
接着部350は例えば、凹部140の凹面141と凸部240の表面241との間に設けられる。
【0304】
(第9実施形態)
第9実施形態の接合物10は第2実施形態を前提に構成される。
図14および
図15に接合物10の一例が示される。
【0305】
第9実施形態の接合物10では、本体起伏部130の凹部140の構成、および、先端起伏部230の凸部240の構成が前提の実施形態と相違する。第9実施形態の接合物10におけるその他の構成は前提の実施形態の構成に共通する。
【0306】
図14は接合物10の正面図を示す。
図15は接合部300を通過し、第1基準面に平行な接合部300の断面図を示す。
【0307】
規制構造330の形態は第2形態である。
規制構造330は例えば、複数の第3規制嵌合部を含む。
一例では、複数の第3規制嵌合部は間隔を空けて横方向に並ぶ。
【0308】
凹部140の配置空間142は穴である。
第1例では、配置空間142は本体部100を貫通しない。
第2例では、配置空間142は本体部100を貫通する。
図示される例では、配置空間142の形状は円柱である。配置空間142は本体部100を貫通しない。
【0309】
凹部140は開口部143を含む。
開口部143は頂部開口部143Cを含む。
【0310】
凹部140の凹面141は内周面141Fおよび底面141Eを含む。
内周面141Fは配置空間142を規定する。
内周面141Fは曲面である。
【0311】
底面141Eは配置空間142に対して第2高さ方向に位置する。
底面141Eは内周面141Fに繋がる。
底面141Eは平面である。
底面141Eは第1基準面に平行である。
【0312】
凸部240は柱体である。
図示される例では、凸部240は円柱である。
【0313】
凸部240の表面241は外周面241Fおよび頂面241Eを含む。
外周面241Fは曲面である。
【0314】
頂面241Eは外周面241Fに対して第2高さ方向に位置する。
頂面241Eは外周面241Fに繋がる。
頂面241Eは平面である。
頂面241Eは第1基準面に平行である。
【0315】
第3規制嵌合部は本体起伏部130および先端起伏部230を含む。
各起伏部130、230は以下の関係を有する。
【0316】
内周面141Fは外周面241Fに面する。
底面141Eは頂面241Eに面する。
【0317】
第3規制嵌合部は内周面141Fおよび外周面241Fの関係により、第1縦方向、第2縦方向、第1横方向、および、第2横方向に関する本体部100に対する先端部200の移動を規制する。
【0318】
図示される例では、接合部300は固定部340を含む。
固定部340は接着部350を含む。
接着部350は接着剤の層を含む。
【0319】
接着部350は例えば、凹部140の内周面141Fと凸部240の外周面241Fとの間に設けられる。
【0320】
(第10実施形態)
第10実施形態の接合物10は第4実施形態を前提に構成される。
図16~
図22に接合物10の一例が示される。
【0321】
図16は接合物10の斜視図を示す。
図17は接合物10の正面図を示す。
図18は接合物10の側面図を示す。
【0322】
接合物10は例えば、センターレス研削装置のブレードである。
本体部100および先端部200は例えば薄板である。
【0323】
本体部100の第1側面113Aは面F11、面F12、および、面F13を含む。
【0324】
面F11は頂面111に繋がる。
面F11は平面である。
面F11は第2基準面に平行である。
【0325】
面F12は面F11に対して第2高さ方向に位置する。
面F12は平面である。
面F12は面F11および面F13に対して傾斜する。
面F12は第2基準面に交差する。
【0326】
面F13は底面112に繋がる。
面F13は平面である。
面F13は第2基準面に平行である。
【0327】
縦方向に関する本体部100の寸法を「本体部厚さ」と称する。
【0328】
第1側面113Aの面F11および第2側面113Bに対応する本体部厚さを「第1本体部厚さ」と称する。
【0329】
第1側面113Aの面F12および第2側面113Bに対応する本体部厚さを「第2本体部厚さ」と称する。
【0330】
第1側面113Aの面F13および第2側面113Bに対応する本体部厚さを「第3本体部厚さ」と称する。
【0331】
図示される例では、本体部厚さは以下のように決められる。
第1本体部厚さは高さ方向において一定である。
第2本体部厚さは高さ方向において第2高さ方向に向かうにつれて厚くなる。
第3本体部厚さは高さ方向において一定である。
【0332】
第1本体部厚さは第1基準厚さ以上の範囲に含まれる。
第1基準厚さは例えば0.1mm、0.3mm、0.5mmから選択される。
【0333】
第1本体部厚さは第2基準厚さ以下の範囲に含まれる。
第2基準厚さは第1基準厚さよりも大きい。
第2基準厚さは例えば1.5mm、5mm、10mmから選択される。
【0334】
縦方向に関する先端部200の寸法を「先端部厚さ」と称する。
図示される例では、先端部厚さは以下のように決められる。
先端部厚さは高さ方向において一定である。
先端部厚さは第1本体部厚さに等しい。
【0335】
先端部厚さは第3基準厚さ以上の範囲に含まれる。
第3基準厚さは例えば0.1mm、0.3mm、0.5mmから選択される。
【0336】
先端部厚さは第4基準厚さ以下の範囲に含まれる。
第4基準厚さは第3基準厚さよりも大きい。
第4基準厚さは例えば1.5mm、5mm、10mmから選択される。
【0337】
図19は本体部100の正面図を示す。
本体部100は複数の本体起伏部130を含む。
本体起伏部130の構成は前提の実施形態における本体起伏部130の構成に準じる。
【0338】
高さ方向に関する本体部100の頂面111と凹部140の底面141Eとの距離を「凹部深さ」と称する。
【0339】
凹部深さは第1基準深さ以上の範囲に含まれる。
第1基準深さは例えば0.5mm、1.0mm、1.5mmから選択される。
【0340】
凹部深さは第2基準深さ以下の範囲に含まれる。
第2基準深さは第1基準深さよりも大きい。
第2基準深さは例えば2.0mm、3.0mm、5.0mmから選択される。
【0341】
図20は先端部200の正面図を示す。
先端部200は複数の先端起伏部230を含む。
先端起伏部230の構成は前提の実施形態における先端起伏部230の構成に準じる。
【0342】
高さ方向に関する先端部200の底面212と凸部240の頂面241Eとの距離を「凸部高さ」と称する。
【0343】
凸部高さは第1基準高さ以上の範囲に含まれる。
第1基準高さは例えば0.5mm、1.0mm、1.5mmから選択される。
【0344】
凸部高さは第2基準高さ以下の範囲に含まれる。
第2基準高さは第1基準高さよりも大きい。
第2基準高さは例えば2.0mm、3.0mm、5.0mmから選択される。
【0345】
図21は本体部100の平面図を示す。
第1基準面における縦方向に平行な基準線を「基準線LL」と称する。
第1基準面における第3側面141Cを含む直線を「直線LM3」と称する。
第1基準面における第4側面141Dを含む直線を「直線LM4」と称する。
【0346】
直線LM3は基準線LLに交差する。
直線LM3と基準線LLとのなす角度を「なす角度TM3」と称する。
【0347】
直線LM4は基準線LLに交差する。
直線LM4と基準線LLとのなす角度を「なす角度TM4」と称する。
【0348】
各なす角度TM3、TM4は第1基準角度以上の範囲に含まれる。
第1基準角度は例えば1°、2°、3°から選択される。
【0349】
各なす角度TM3、TM4は第2基準角度以下の範囲に含まれる。
第2基準角度は第1基準角度よりも大きい。
第2基準角度は例えば8°、9°、10°から選択される。
【0350】
各なす角度TM3、TM4の関係について例示する。
第1例では、なす角度TM3はなす角度TM4と等しい。
第2例では、なす角度TM3はなす角度TM4よりも大きい。
第3例では、なす角度TM3はなす角度TM4よりも小さい。
【0351】
図22は先端部200の底面図を示す。
第1基準面における第3側面241Cを含む直線を「直線LN3」と称する。
第1基準面における第4側面241Dを含む直線を「直線LN4」と称する。
【0352】
直線LN3は基準線LLに交差する。
直線LN3と基準線LLとのなす角度を「なす角度TN3」と称する。
【0353】
直線LN4は基準線LLに交差する。
直線LN4と基準線LLとのなす角度を「なす角度TN4」と称する。
【0354】
各なす角度TN3、TN4は第3基準角度以上の範囲に含まれる。
第3基準角度は例えば1°、2°、3°から選択される。
【0355】
各なす角度TN3、TN4は第4基準角度以下の範囲に含まれる。
第4基準角度は第3基準角度よりも大きい。
第4基準角度は例えば8°、9°、10°から選択される。
【0356】
各なす角度TN3、TN4の関係について例示する。
第1例では、なす角度TN3はなす角度TN4と等しい。
第2例では、なす角度TN3はなす角度TN4よりも大きい。
第3例では、なす角度TN3はなす角度TN4よりも小さい。
【0357】
(第11実施形態)
第11実施形態の接合物10は第3実施形態を前提に構成される。
第11実施形態の接合物10の構成は第4~第10実施形態のいずれか1つにおける本体起伏部130と先端起伏部230との凹凸の関係を入れ替えた構成に相当する。
【0358】
本体起伏部130の凸部150は第4~第10実施形態のいずれか1つにおける先端起伏部230の凸部240に準じた構成を含む。
【0359】
先端起伏部230の凹部250は第4~第10実施形態のいずれか1つにおける本体起伏部130の凹部140に準じた構成を含む。
【0360】
(効果)
例示された接合物10によれば、例えば以下の効果が得られる。
【0361】
一例では、接合物10は嵌合部310を含む。
【0362】
例えば本体部100と先端部200とが冶金的接合により接合される場合と比較して、熱による接合物10の変形が生じにくい。これは例えば、先端部200が対象物に良好に作用することに寄与する。
【0363】
一例では、接合物10は挿入構造320を含む。
【0364】
先端部200を本体部100に嵌合する場合における相対的な移動の方向が挿入構造320により規定されるため、本体部100と先端部200との接合に関する作業性が向上する。
【0365】
一例では、接合物10は規制構造330を含む。
【0366】
嵌合状態において交差方向に関する本体部100と先端部200との相対的な移動が規制構造330により規制されるため、嵌合状態において本体部100に対する先端部200の位置が安定する。
【0367】
一例では、接合物10は第1規制嵌合部および第2規制嵌合部を含む。第1規制嵌合部は第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを含む。第2規制嵌合部は第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを含む。
【0368】
本体部100と先端部200との相対的な移動が適切に規制される。
【0369】
一例では、第1本体起伏部130Aは凹部140または凸部150を含む。第1先端起伏部230Aは凸部240または凹部250を含む。
【0370】
第1本体起伏部130Aおよび第1先端起伏部230Aを容易に形成できる。
【0371】
一例では、第2本体起伏部130Bは凹部140または凸部150を含む。第2先端起伏部230Bは凸部240または凹部250を含む。
【0372】
第2本体起伏部130Bおよび第2先端起伏部230Bを容易に形成できる。
【0373】
一例では、第1本体起伏部130Aの凹部140または凸部150の側面は傾斜面を含む。第1先端起伏部230Aの凸部240または凹部250の側面は傾斜面を含む。
【0374】
本体部100と先端部200との相対的な移動が適切に規制される。
【0375】
一例では、第2本体起伏部130Bの凹部140または凸部150の側面は傾斜面を含む。第2先端起伏部230Bの凸部240または凹部250の側面は傾斜面を含む。
【0376】
本体部100と先端部200との相対的な移動が適切に規制される。
【0377】
一例では、第1本体起伏部130Aの凹部140の底面または凸部150の頂面は傾斜面を含む。第1先端起伏部230Aの凸部240の頂面または凹部250の底面は傾斜面を含む。
【0378】
本体部100と先端部200との相対的な移動が適切に規制される。
【0379】
一例では、第2本体起伏部130Bの凹部140の底面または凸部150の頂面は傾斜面を含む。第2先端起伏部230Bの凸部240の頂面または凹部250の底面は傾斜面を含む。
【0380】
本体部100と先端部200との相対的な移動が適切に規制される。
【0381】
一例では、接合部300は本体嵌合部120と先端嵌合部220とを接着する接着部350を含む。
【0382】
本体部100と先端部200との相対的な移動がより強く規制される。
【0383】
なお、本発明に関する接合物が取り得る形態は上記各実施形態に記載の説明に制限されない。本発明に関する接合物は各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その例として、各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、各実施形態に新たな構成を付加した形態が挙げられる。
【符号の説明】
【0384】
10 :接合物
100:本体部
200:先端部
300:接合部
310:嵌合部
320:挿入構造
330:規制構造