(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】障碍作業者対応クリーンルーム
(51)【国際特許分類】
F24F 7/06 20060101AFI20230428BHJP
A61H 3/00 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
F24F7/06 C
A61H3/00 Z
(21)【出願番号】P 2019151606
(22)【出願日】2019-08-21
【審査請求日】2022-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】517115857
【氏名又は名称】高橋 智子
(74)【代理人】
【識別番号】100102680
【氏名又は名称】原田 忠則
(72)【発明者】
【氏名】高橋 智子
(72)【発明者】
【氏名】原田 忠則
【審査官】▲高▼藤 啓
(56)【参考文献】
【文献】特開昭54-056256(JP,A)
【文献】特開2013-083406(JP,A)
【文献】国際公開第2018/098193(WO,A1)
【文献】実開昭55-070564(JP,U)
【文献】特開2003-239652(JP,A)
【文献】実開昭60-001782(JP,U)
【文献】特開2018-019824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/06
B08B 5/00,5/02
H01L 21/02
A61H 3/00-5/00
A47K 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蝶番によって外開きとなる外扉と、エアーシャワーを備える除塵室と、蝶番によって内開きとなる内扉とを順に通過してクリーンルーム内室に入室するように配置されたクリーンルームであって、
該外扉の除塵室内側表面であって該蝶番が付設された縁辺の対辺部付近に設けられた起立補助具と、
該外扉の除塵室内側表面であって、長手方向が歩行する床面と略平行になるように設けられた棒状歩行補助具と、
該外扉が開放しているときに開閉を固定する外扉支持固定具と、
を具備することを特徴とする障碍作業者対応クリーンルーム。
【請求項2】
更に、前記外扉の開閉時に通過する円弧状領域の外かつ前記クリーンルーム内室に向かって背面の床面上に設置され、車椅子を固定する車椅子固定具、を具備するとともに、
前記外扉支持固定具は、床面上であって、前記外扉が開扉時に上記起立補助具の位置する鉛直下付近に配置するとともに、前記外扉開扉時には床面から前記外扉を上方向に押圧する、
ことを特徴とする請求項1に記載の障碍作業者対応クリーンルーム。
【請求項3】
更に、前記除塵室は、クリーンルーム内室に向かって左右の両側壁上に、前記外扉に備えられた前記棒状歩行補助具と概ね同じ床上高に、長手方向を床面と略平行とする棒状歩行補助具、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の障碍作業者対応クリーンルーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常は車椅子に乗った老人・障碍者が立位で作業をするのに好適なクリーンルームに係る。
【0002】
詳しくは、除塵・除虫のための除塵室と、この除塵室の入口に蝶番により開閉する扉を具備するクリーンルームであって、除塵室においてエアーシャワーを設けるとともに、入口側扉の除塵室側の表面に移動のための補助手段を設けることで、除塵処置の円滑化を図ったクリーンルームに関するものである。
【背景技術】
【0003】
(1. 背景となる社会的現象)
特願2018-199662、特願2019-130747で指摘した通り、我が国は高齢者・脳血管疾患者人数の急増が見込まれている。発明者等は、かかる現状に鑑み、老人・障碍者(以下、「障碍者等」という。)の社会参画に先立ち、リハビリテーションを効果的に行うには、植物栽培工場で働くことが好適であると考えている。
【0004】
(2. 背景となる技術)
植物栽培工場をはじめとする食品生産工場で障碍者等が働く環境を実現しようとすると、以下の2点に注意する必要がある。すなわち、
(1) クリーンルーム本来の機能として、中に入る作業者に付着した塵埃・昆虫など、異物を入室前に除去できること、
(2) 車椅子を常用している者が車椅子から起立・離脱して、クリーンルーム内で使用するためのリハビリテーション補助具乃至歩行アシスト装置を装着するまでの一連の処置を円滑に進めること、
である。
【0005】
この点、特許文献1・特許文献2に開示された装置は、クリーンルーム内部に車椅子が入ることを想定している。特許文献1では、車椅子に着座したままエアーシャワーによる除塵をする際、対象者の身長を考慮してエアー吹き出しの位置を決め、入室者の頭部への噴出を避けるようになっている(同文献段落0097)。
【0006】
また、特許文献2では、エアーシャワー室内構造として車椅子が入る幅をとるとともに、段差をなくし、スロープを形成することが開示されている(同文献段落0038)。
【0007】
なお、非特許文献1には、リハビリテーション補助具として用いることができる歩行アシストロボットについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2012-26698号公報
【文献】特開2013-156014号公報
【非特許文献】
【0009】
【文献】本田技研工業株式会社、「Honda|Honda歩行アシスト|歩行アシスト とは」、[online]、掲載開始時不明、本田技研工業株式会社ホームページ[令和1 年7月5日検索]、インターネット(URL:https://www.honda.co.jp/walking-assist/about/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
障碍者等が作業者となるクリーンルームに求められる仕様は前述のとおりであり、車椅子から起立・離脱し、リハビリテーション補助具を装着するに至るにはどのようにクリーンルームを構成するかが主題であって、その際には安全性の向上と処置の円滑化が求められる。
【0011】
特許文献1・特許文献2によれば、確かにいずれも車椅子を考慮した構造になっている。
【0012】
しかし、車椅子に乗ったままで除塵・除虫を行うものとなっているので、入室者の大腿部と椅子座面との接触部付近であって、エアー吹出口とは反対側にあたるところでは、エアーシャワーの空気流路が形成され難い。したがって、その付近では除塵効果が期待できず、塵埃・昆虫が残存する虞があり、ひいてはこれらのクリーンルーム内への侵入を許すことになる。
【0013】
また、仮に障碍者等がクリーンルーム内に車椅子に着座したままで進入できたとしても、クリーンルーム内で立ち作業することがそのままリハビリテーションに繋がることを期待するため、作業中は車椅子から離れなければならない。しかし、そこから起立するにはどのような構造が適しているのかについては、不明なままである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
(1. 課題を解決するための手段の概要)
本発明は、上記課題の低減を図るものであり、その目的とするところは、車椅子から起立・離脱した後、エアーシャワーを浴びるために除塵室を通過、除塵後にはクリーンルーム内室に入室するという、一連の流れを安全で迅速に、しかも確実に行うことができるクリーンルームを提供することにある。
【0015】
(2. 本願において用いる文言の定義)
課題を解決するための手段に言及するに先立ち、説明の便宜上、本願(明細書、特許請求の範囲、図面)において用いる文言の定義を示す。
【0016】
「内開き」とは、蝶番を用いた開閉式扉について、クリーンルーム外部から内部に進入する際に、進入者から扉が離れる方向に開くことをいう。
【0017】
「外開き」とは、蝶番を用いた開閉式扉について、クリーンルーム外部から内部に進入する際に、扉が進入者の手前側、即ち進入者に近づく方向に開くことをいう。
【0018】
「左開き」とは、蝶番を用いた開閉式扉について、上面視において、蝶番付設辺とは反対側の扉辺が、蝶番を中心に左回転となるように開くことをいう。即ち、外開きの扉については、蝶番が右側に位置する状態のことをいう。
【0019】
「右開き」とは、蝶番を用いた開閉式扉について、上面視において、蝶番付設辺とは反対側の扉辺が、蝶番を中心に右回転となるように開くことをいう。即ち、外開きの扉については、蝶番が左側に位置する状態のことをいう。
【0020】
「エアーシャワー」とは、空気噴出口と空気吸入口を備え、空気噴出口から出た空気が対象物に当たり、空気の質量並びに粘性によって対象物表面に付着した塵埃等の異物を対象物から離脱させるとともに、空気吸入口に向かって当該異物を運ぶようにした装置をいう。なお、異物を空気吸入口から吸い出すかどうかまでは問わない。
【0021】
(3. 課題を解決するための手段の説明)
次に、課題を解決するための手段について説明する。
【0022】
(3.1. 請求項1に記載の発明について)
請求項1に記載の発明は、クリーンルーム内室に入室するにあたり、外扉、除塵室、内扉と、順に通過するように配置されたクリーンルームに係るものである。なお、外扉も内扉もともに、蝶番の作用で開扉するものである。
【0023】
蝶番により開扉・閉扉する扉構造は、引き戸形式に比べ、簡単な構造で空気密閉性を向上させるように作用する。
【0024】
除塵室にはエアーシャワーが備わる。除塵室に備わったエアーシャワーは、通過する対象の表面に付着した塵埃・昆虫などを吹き飛ばして回収し、外部から侵入したこれら塵埃等をクリーンルーム内室に進入させないように作用する。
【0025】
外扉の除塵室側には、起立補助具が備わる。起立補助具は、この外扉の蝶番が付設された縁辺の対辺部付近、即ち、蝶番より離れた縦端辺部付近に設けられる。
【0026】
蝶番より離れた縦端部付近に設けられていることで、外扉が開いたとき、外扉のある入り口からもっとも遠い位置に到達することになる。この位置は、車椅子から起立する者の近くに位置することになる。即ち、蝶番より離れた縦端部付近に設けられている点は、外扉開放時に車椅子の近くに起立補助具を存在させるように作用する。
【0027】
また、同じく外扉の除塵室側には、長手方向が歩行する床面と略平行になるように設けられた棒状の歩行補助具が備わる。
【0028】
歩行補助具が長手方向を歩行する床面と略平行になるように設けられた棒状となっている点は、外扉が開放され、かつこれが固定されていれば、クリーンルーム進入者の歩行を起立位置から入口内まで、安定してガイドできるように作用する。
【0029】
本発明ではまた、該外扉が開扉したとき、開扉状態に固定する外扉支持固定具を備える。
【0030】
外扉支持固定具は、外扉に付設された上記起立補助具や棒状の歩行補助具に力をかけた際の、外扉ふらつき防止材として作用する。
【0031】
(3.2. 請求項2に記載の発明について)
請求項2に記載の発明は、更に、車椅子固定具を具備する。
【0032】
車椅子固定具は、車椅子の動きを固定する部材である。そして、該外扉開閉時に通過する円弧状領域外であって前記クリーンルーム内室に向かって背面床面上に配設される。この領域は、外扉が回動しても車椅子に干渉しない。したがって、外扉の開閉があっても、干渉しない位置に車椅子を固定する点は、前記外扉と車椅子との間で衝突による不測の衝突事故が生じることを防ぐように作用する。また、車椅子から起立する際に、車椅子が本人から離れて自走してしまうことを防ぐように作用する。
【0033】
また、上記外扉支持固定具の設置位置を、外扉が開扉したときに前記起立補助具の鉛直下付近、即ち前記起立補助具が床面で投影される位置付近とする。また、上記外扉支持固定具は外扉を上方向に押圧するようになっている。これにより、外扉支持固定具は、上からの押圧力が蝶番に歪みを生じさせる力を、打ち消すように作用する。
【0034】
(3.3. 請求項3に記載の発明について)
請求項3に記載の発明は、更に、除塵室内に、長手方向を床面と略平行とする棒状歩行補助具を具備する。
【0035】
そして、この棒状歩行補助具は、クリーンルーム内室に向かって左右の両側壁上に設置される。また、設置される床からの高さは、前記外扉に備えられた前記棒状歩行補助具と概ね同じになるようにする。
【0036】
これにより、進入者が除塵室内を歩行する際にも歩行補助具を用いた歩行を支援して、これを促すように作用する。また、停止の際にも腕で2つの歩行補助具を支えることで、脚にかかる負担を低減するように作用する。さらに、床からの高さを外扉に備えられた前記棒状歩行補助具と概ね同じものとすることで、外扉を開いて進行してきた者に、棒状歩行補助具が続いていると感じさせるように作用する。
【発明の効果】
【0037】
(1. 本願に記載する発明に共通する効果)
本願いずれの発明も、車椅子を常用する者に、エアーシャワーを浴びる除塵室において、立位で除塵することができるようになる。このことは、エアーシャワー設計時通りの除塵ができるようになることを意味する。また、車椅子着座点から起立する場合でも、障碍者動線上、干渉を生じる位置に補助具がなく、外扉が開いたときにはじめて手元付近に起立補助具が配置されるようになり、障碍者の極めて円滑なクリーンルーム入室を促すことができるようになる。更に、障碍者動線上、干渉を生じる位置に補助具がなく、除塵室入室前においても障碍者の左右いずれかに開放空間を確保することができるので、起立に介護が必要な場合でも、その介護者の介護スペースを確保できるようになる。
【0038】
(2. 請求項2に記載の発明の効果)
請求項2に記載の発明は、外扉に付設された起立補助具を介して最も力が加わる位置で外扉支持固定具が外扉を支えるので、外扉の蝶番の損傷を防ぐことができる。また、車椅子固定具と外扉支持固定具とがいずれも床面上に設置され、その相対的位置が固定されるので、車椅子と起立補助具との相対的位置関係も固定される。このため、車椅子から起立する際に確実に起立補助具の利用を促すことができることは勿論、車椅子から起立しようとする者がどの機会においても同じ位置で起立補助具を握れるようにすることができ、入室作業に慣れさせ易いという効果がある。
【0039】
また、車椅子から起立する際に、車椅子が本人から離走してしまうことを防ぐ作用によって、起立途中で車椅子が離走した際、起立補助具を手放して床面に尻餅をついてしまう危険から進入者を保護するという効果がある。
【0040】
(3. 請求項3に記載の発明の効果)
請求項3に記載の発明は、進入者の動線上左右に歩行補助具が設けられる。
【0041】
その床上設置高を前記外扉に設けた歩行補助具と概ね同じものとしたことで、進行時に除塵室に入室した後も歩行補助具が続いているように感じさせ、違和感のない円滑な移動を促す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図3】
図3は、実施の形態に係る中扉斜視図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係る入室時の状況説明図である。
【
図6】
図6は、内開き外扉の不都合を説明するための状況説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本願実施の形態については、以下の目次に従って説明する。
―――――― 目次 ――――――
(1. 図面の表記)
(2. 実施の形態の構成)
(2.1. 全体構造の説明)
(2.1.1. 除塵室)
(2.1.1.1. エアーシャワー)
(2.1.1.2. 除塵室内の歩行補助具)
(2.1.2. 外扉)
(2.1.2.1. 起立補助具(108)について)
(2.1.2.2. 歩行補助具(107)について)
(2.1.2.3. 外扉を外開きとする点について)
(2.1.2.4. 外扉を左開きとする点について)
(2.1.2.5. 外扉の材質について)
(2.1.2.6. 安全確認窓について)
(2.1.3. 内扉)
(2.1.4. 外扉支持固定具)
(2.1.5. 車椅子固定具)
(3. 実施の形態の動作)
(4. 補足的説明)
(4.1. 除塵室に設ける他の把手)
(4.2. リハビリテーション補助具の装着場所)
【0044】
―――――― 本文 ――――――
(1. 図面の表記)
以下の説明では同時に複数の図面を参照する便宜に資するため、図面中の符号中、下2桁を除く先頭の数値が図面番号を表す表記を採っている。たとえば、「外扉(105)」ならば
図1、「外扉(505)」ならば
図5を参照する説明となっている。
【0045】
(2. 実施の形態の構成)
まず、実施の形態の構成について、
図1乃至
図4、並びに
図6を用いて説明する。
【0046】
(2.1. 全体構成の説明)
本実施の形態は、
図1に示すように、クリーンルーム内室(103)で作業する者が、外扉(105)から除塵室(101)に入り、ここでエアーシャワーを浴びる。エアーシャワーの除塵・除虫効果により、進入者の身体表面に付着した塵埃・昆虫を除去した後、内扉(104)を通ってクリーンルーム内に入室するように配置されている。
【0047】
(2.1.1. 除塵室)
除塵室(101)は、上記のとおり、ここを通過する対象物の表面に付着した塵埃・昆虫等の不純物を空気流によって吹き飛ばすエアーシャワーとともに、吹き飛ばしたこれら不純物が再び除塵室内に戻らないようになっている。
【0048】
(2.1.1.1. エアーシャワー)
エアーシャワーを備えるため、室外にファン(115)が設置される。ファン(115)から当該除塵室(101)の一壁面に設けられた空気吹出口(116)までは、ダクト(113)を介して接続されており、ファン(115)が起風して発生させた陽圧は、除塵室(101)に伝わるようになっている。
【0049】
そしてこの陽圧によって、空気吹出口(116)から図示しない空気吸引口までの間で強い空気流が維持され、これが除塵室を通過する対象物に当たり、その表面に付着した塵埃等の異物を剥離して、室外に運搬するようになっている。
【0050】
運搬された異物は図示しないフィルター等で集塵され、再び除塵室に戻ることがないようになっている。
【0051】
(2.1.1.2. 除塵室内の歩行補助具)
除塵室には、歩行補助具2(111)と歩行補助具3(112)とが付設されている。歩行補助具2(111)と歩行補助具3(112)とは、いずれも、棒状体であって、後述する外扉内側に設ける歩行補助具(107)と同様の形状となっている。棒状体であるから進行者はこれを掴みながら伝い歩きができるようになっている。
【0052】
このため、歩行補助具2(111)と歩行補助具3(112)とは、それぞれ後述する外扉内側に設けた歩行補助具と床からの高さが概ね同じものとし、しかも外扉から内扉への通路に沿って除塵室壁面に長手方向が床面から平行になるように設けられている。
【0053】
外扉内側に設けた歩行補助具と床からの高さが概ね同じもの、かつ同様の形状にすることで、外扉に沿って移動してきた者が除塵室に進入するまでを連続的な歩行動作で繋ぐことができる。このため、円滑な移動を促すことができるようになっている。
【0054】
また、歩行補助具2(111)と歩行補助具3(112)とが、クリーンルーム内室に向かって左右両側の壁面、即ち進入者進行方向の左右両側の壁面に設けられている。
【0055】
除塵室内でエアーシャワーを浴びて除塵するには、一定時間静止した状態を維持しなければならない。障碍者にとって、一定時間静止した状態を維持することは困難が伴う。このため本実施の形態では、少しでもこの時間中に体重を分散するべく、両腕で支えらえるように、進行方向両側にガイドとなる歩行補助具を設け、その静止状態の維持に寄与するようになっている。
【0056】
更に、歩行補助具2(111)と歩行補助具3(112)とが、相対する両側面にあることから、進入者がどの方向を向いてもいずれかの補助具を掴むことができるので、自力で向きを変え易くなり、万遍無くエアーシャワーを浴びることができるようになるのである。
【0057】
(2.1.2. 外扉)
外扉(105)は、一般環境から除塵室(101)に繋がる出入口に設置され、除塵室内の気密性を保つようになっている。また、外扉(105)は蝶番(133)によって開閉自在に軸支され、外開き、かつ左開きになっている。更に、外扉(105)の除塵室側の面には、車椅子に着座した者が車椅子から離脱して歩行に移る際に腕の力で起立することを支援する起立補助具(108)が設けられる。また、同者が起立位置から除塵室内には歩行によって立ち入ることになるが、その歩行安定のためにこれをガイドする歩行補助具(107)が設けられている。
【0058】
(2.1.2.1. 起立補助具について)
起立補助具について、
図1乃至
図3を用いて説明する。
起立補助具(108)は、棒状体を主材として、長手方向が略鉛直になるように、外扉(105)の除塵室側の表面であって、蝶番の備えられた外扉縦辺の対辺となる縦辺縁付近に付設される。
【0059】
棒状体は、スペーサ(163)によって扉表面から30mm以上浮いた状態で固定されるようになっている。車椅子に乗った者は、外扉が開き固定されたときに、この起立補助具に右手をかけ、脚力に加え腕力も使って起立することができるようになる。このため、この腕力による起立を援助することはもちろん、起立動作開始から歩行開始までの姿勢である間には、姿勢の安定性を保たせるようになっている。なお、30mm以上浮いた状態にしたのは、ここにできた間隙に指を入れてしっかり把持できるようにするためである。
【0060】
安定した固定のため、スペーサは棒状体の概ね2か所に設けるのが望ましい。もっとも、
図2に示す通り、外扉の開閉にあたり壁などに干渉しない位置(261)を選択する必要があることは当然であるが、加えてここには指(262)をいれていることがある。このため、閉止時に手の甲が外扉外枠に当たらないように、外扉縦縁辺からの横位置は、外扉外枠との重なり代(しろ)に加え、少なくとも70mm以上程度余裕をもったところとしなければならない。
【0061】
起立補助具(308)の高さ方向については、
図3に示すように、着座姿勢での胸部より下付近の高さから起立姿勢での胸部より上の高さまで伸長するようになっているのが望ましい。この範囲が起立時にもっとも腕力を入れやすい高さだからである。
【0062】
起立補助具(308)の個数はひとつで十分であるが、扉開閉に用いるノブ(342)の形状によっては、これと干渉する可能性がある。その場合にはノブの位置を避け、ノブを境に上下2つに分設してもよい。
【0063】
(2.1.2.2. 歩行補助具(107)について)
次に、歩行補助具について、
図1を用いて説明する。
【0064】
歩行補助具(107)は棒状体を主材として、外扉(105)の除塵室側の表面であって、蝶番と前記起立補助具との間に、長手方向が略水平になるように付設される。歩行補助具は、車椅子に乗った者が起立した後、除塵室(101)に入室するまでの間の歩行をガイドする。長手方向が略水平になるようにしたのは、歩行する床面からの高さを一定にするためであり、床面がスロープになっているのであれば、床面と平行になるように傾きを付けることになる。
【0065】
歩行補助具(107)の床面からの高さは、歩行補助具2の床上設置高さと略同じになるようになっている。外扉を開いて進行してきた者に、棒状歩行補助具が続いてきているものと感じさせるようにするためであり、これはひいては歩行しているものが外扉設置位置から除塵室内までの歩行を円滑にすることができるようにするものである。
【0066】
通常、ここを歩行する時点ではリハビリテーション補助具を着けていないため、進入者は歩行に困難を感じている。このため、歩行補助具(107)と歩行補助具2(111)との境目で、歩行に集中できない要因があれば、これを可能な限り排除しなければ、転倒事故を招きかねない。本実施の形態ではこの点に配慮して、歩行補助具(107)の床面からの高さを、歩行補助具2の床上設置高さに揃えている。
【0067】
なお、
図3に示した歩行補助具(307)は、起立補助具(308)と一定の間隙を設けている。しかし、この点に特に意味はなく、起立補助具(308)と一体のものとするか、複数の歩行補助具(307)に分設するかなどは、デザイン上の自由である。
【0068】
また、
図3に示した歩行補助具(307)の左端部について、蝶番軸(333)から一定距離をつけてあるが、閉止時に除塵室内で他の歩行補助具その他の設置機器と干渉せず、また、開く際に身体の挟み込みなどが起こらないのであれば、できるだけ伸ばしておく方が望ましい。
【0069】
(2.1.2.3. 外扉を外開きとする点について)
ところで、除塵室では後述するファン(115)によってエアーシャワーを作用させる。強いエアーシャワー効果を得るには、ファンが発生させる風量を増やすか、空気流路を狭めるしか選択肢がない。この点、空気流路を狭めるという視点では、除塵室自体の体積を小さくする、言い換えれば除塵室を狭くするのが望ましい。
【0070】
そしてここで、仮に外扉が内開きであるとして
図6を用いて説明すると、外扉(605)は開いたときに、狭い空間である除塵室(601)内に入り込むことになる。すると、除塵室に入室した者は外扉が干渉しない残りの退避領域(636)に退避しなければならず、窮屈を強いられることになる。
【0071】
また、障碍者等がこの退避領域に入れたとしても、除塵室内で転倒したり意識を失ったりしたときに対応する必要がある。この事態では外扉が干渉する領域に障碍者等が居る可能性があるので、内開きになっているクリーンルーム内室側からか、除塵室に別途設けた非常口からかしか救出する手段がない。前者は、クリーンルーム内が無人になっているときには救出することができない。後者は、非常口の設置が必須となるのでコストが上昇する虞がある。よって、本実施の形態においては、外扉(105)は外開きとなるようになっているのである。
【0072】
(2.1.2.4. 外扉を左開きとする点について)
ここで、蝶番(133)は、外扉縦縁辺若しくはその付近に設けられるが、望ましくは、クリーンルーム内室に向かって右側、即ち外扉が左開きとなるように付設する。ここに配置するのは、外扉が開いたときに起立補助具(108)が、入室を待つ車椅子に乗った者の右手到達可能範囲に入るようにするためである。
【0073】
これは、現時点では利き腕が右手である者が多い点を考慮したための選択である。よって、左開きであることは必然であるとまでは言えない。他の装置等の設置などによりレイアウト条件が右開きを強要するのであれば、右開きとするのでも構わない。
【0074】
(2.1.2.5. 外扉の材質について)
一般の環境から、空気の浄化された環境であるクリーンルーム内室(103)に入室するにあたっては、少なくとも事前にクリーンスーツを着用し、その後に除塵を行う。除塵にはエアーシャワーを用いるので、その除塵環境は一般環境と分離する必要がある。このため、一般の環境と除塵室との間の空気分離のための扉には、閉扉後の気密性を維持するとともに、内圧を上げても密閉性が損なわれないように、堅牢で変形が少ないものが必要となる。この要請のため一般的には、外扉は肉厚を大きくし、したがって重量も大きくなるような設計がされることになる。
【0075】
上述の通り本実施の形態では、障碍者等の起立時には起立補助具(108)に、また除塵室内への歩行時には歩行補助具(107)に大きな力を加わることになり、外扉にもこの力が加わることになる。このため本実施の形態における外扉についても、一般的な設計以上に肉厚が大きく、変形もしにくい外扉とすることが望ましい。
【0076】
(2.1.2.6. 安全確認窓について)
外扉(305)には、
図3で示す通り、上部に内部の様子を視認できるように、安全確認窓(341)を設けることが望ましい。除塵室内で障碍者等が転倒したり体調の急変を起こしたりしていないかを、介助者等が容易に把握するためである。仮に外扉に寄りかかって倒れているときに慌てて急に開扉すると、さらに重大な転倒事故を招く虞があるので、内部に監視カメラを置くなどしない限り、安全確認窓設置の必要性は高い。
【0077】
(2.1.3. 内扉)
内扉(104)は、除塵室からクリーンルーム内室(103)に繋がる出入口に設置され、閉扉時に除塵室内の気密性を保つために用いられる。
【0078】
前述の外扉と同じ理由から、内扉(104)は内開きになるように設置する。開扉を容易にするように、ノブだけではなく、表面・裏面に歩行補助具(107)類似の補助具を設けても構わない。
【0079】
(2.1.4. 外扉支持固定具)
(2.1.4.1. 概要)
前記外扉(105)は、上述の通り、進入者が起立・歩行という一連の動作を行う際に、これをガイドするために歩行補助具(507)や起立補助具(508)を備えている。そして、進入者が車椅子から離脱して起立する際、起立補助具を頼って腕に力を入れるため、その力は外扉に伝わることになる。
【0080】
その力に蝶番(133)を軸として外扉を開閉する方向の成分が含まれている際には、外扉は開閉いずれかの方向にふらつくことになる。起立という不安定な動作をする際にこのガイドがふらつくことは、起立しようとする者の動作を更に不安定なものとするので、結果として転倒などの事故を招く虞がある。
【0081】
外扉支持固定具はこのような不安定な状況を生じさせないようにするものであり、開放状態における外扉をその状態のまま支持し、固定するような機能部である。具体的には、蝶番(533)が回動しないようにロック機構をもって実現することができる。
【0082】
(2.1.4.2. ジャッキを用いる場合の説明1)
もっとも、起立補助具が利用される際に外扉に反作用として加わる力は大きい。具体的には、起立の際に加速度が加わるために、ひとの体重以上の力が外扉に加わることを想定しなければならない。
【0083】
この際、起立補助具(108)は外扉のうち、蝶番から最も離れた位置にあるために、起立の際に加わる力はモーメントとして蝶番に加わることになる。
【0084】
外扉自体は比較的重量あるものである上に、更に力が加わると、これが蝶番に与える影響も無視することができない。蝶番を変形させるなどの経時変化が生じることは容易に想像できる。この経時変化は、外扉の閉止困難、除塵室の気密性低下、などの不具合を招き、ひいては突然外扉が外れるなど、重大事故を招くことも考えられる。
【0085】
そこで、外扉支持固定具として、
図4に示すジャッキのように、床部から本外扉を上方向に押し上げる機構を設け、蝶番にかかるモーメントとは対立するモーメントを生じさせ、蝶番変形モーメントを打ち消すようにすることが望ましい。
【0086】
図4は、外扉支持固定具としてラック&ピニオンを用いた具体例を示している。
【0087】
この外扉支持固定具は、床面にモータ、減速機、ピニオンギアーが埋め込まれていて、ここからラック(452)により外扉支持部材(451)を上下に移動させるようになっている。
【0088】
外扉支持部材(451)は、外扉当接面に溝が設けられていて、外扉(405)が開扉状態になったときにこれを固定するようになっている。
【0089】
外扉支持部材(451)は、外扉(405)の下部に位置するように配設されるが、特に起立補助具(408)の設けられている位置から垂線(453)を下した位置付近に設けることが望ましい。この位置が起立時の力を打ち消すとともに、蝶番にも大きなモーメントを掛けずに済ませられるところだからである。
【0090】
また、できるだけ蝶番にモーメントがかからないようにするために、外扉支持固定具が外扉に当接して与える力は外扉を変形させることがないようにすることが望ましい。具体的には、床下に設けた上記モータ・減速機・ピニオンギアーのうち、特にモータに対し、起立時の変形を抑えるようにトルク制御することは効果的である。
【0091】
もちろん、ここまでの機構を用いずに、剛性の高い素材のジャッキで外扉が動かない位置で支えるだけの簡単な機構でも蝶番保護の意義がある。
【0092】
このように、床面から外扉を押圧する構成を採れば、外扉自体には大きな機構を持たせずに外扉を可能な限り軽くできる利点がある。また、ジャッキ機構のメンテナンス時に外扉を閉じたままでも開いたままでも構わないため、クリーンルームの運用自体に与える影響が少ないという利点がある。
【0093】
(2.1.4.3. ジャッキを用いる場合の説明2)
前節ではジャッキを床に設けた場合について説明したが、他に外扉自体にジャッキ様の機構を設けることで構わない。この場合、床上に外扉から突出したジャッキとの係合部を設け、開放時は常に同じ位置で固定できるようにすることが望ましい。こうすることで、外扉開放のたび毎に、後述する車椅子固定具との相対的位置関係に高い再現性を期待できるようになる。
【0094】
(2.1.5. 車椅子固定具)
車椅子固定具(106)は、車椅子の動きを止め、これを固定するようになっている。具体的には、車椅子車輪が嵌るような溝を設ければ足りる。もちろん、固定を確実にするために、車輪を咥えこむような部材を用いてもよい。
【0095】
車椅子固定具(106)は、前記クリーンルーム内室に向かって背面、かつ外扉の開閉によって通過する円弧状領域(109)外の床面上に設置される。この領域は、外扉の開閉によっても車椅子に干渉せず、入室を待つ障碍者等の乗った車椅子と前記外扉との間で衝突による不測の衝突事故が生じることを防ぐことができる。
【0096】
また、車椅子から起立する際に、車椅子が本人から離れて走り出してしまいうことを防ぐから、たとえ起立中に起立補助具を手放して後倒しても、車椅子座面が本人を支える。即ち、車椅子座面に尻餅をつく程度で済み、床面に転倒するような大きな事故の発生を防止することができるようになっている。
【0097】
(3. 実施の形態の動作)
次に、本実施の形態にかかる入室のシナリオ・動作について、
図5を用いて説明する。
【0098】
車椅子固定具(106)は、クリーンルームへの入室を待っている進入者(506)が車椅子に乗ったままの状態で、その車椅子を現待ち位置に固定する。
【0099】
これと前後して外扉(505)が開放される。そして、外扉が開放したところで外扉支持固定具(510)が、これを開放状態に固定する。
開放状態にある外扉は除塵室側の面が進入者(506)の近傍に現れた状態にある。よって、その面に設置された起立補助具(508)も進入者の手元近くに位置することになる。
【0100】
進入者は、手元付近に位置した起立補助具(508)を右手で握り、起立する。このとき、仮に進入者が起立補助具を手放してしまっても大きな事故には至らない点は前述の通りである。
【0101】
次に進入者は、外扉に付設された歩行補助具(507)に持ち替えて、これをガイドとして除塵室内に歩行する。
【0102】
この際、補助具は進入者右手側にあるため、進行方向左側の領域は開放領域(534)として、空いている。このため、介護支援者がこの領域に立ち進入者の歩行介護をすることが可能である。もちろん、この開放領域(534)に別の起立補助具や歩行補助具を配設しても構わない。このような補助具は床面から自立させておくようにすれば、なお介護支援者による介助は可能である。
【0103】
進入者(506)が除塵室内に入室すると、ここにはまた歩行補助具2(511)、歩行補助具3(512)があるので、これらに持ち替えて、そのまま除塵室中央近くまで歩行すればよい。起立から除塵室内に至るまで、杖の使用は不要である。
【0104】
この時点で、支援者乃至図示しない機械的装置が外扉(505)を閉じる。これで除塵室内の気密性は保たれるので、ファン(515)を起動し、エアーシャワーによる除塵を開始する。除塵には所定時間かかるが、除塵室では両手で補助具を保持できるので、静止した状態を維持することは比較的容易になっている。また、相対する両側壁面にあるいずれかの補助具を掴むことで、進入者が自力で向きを変え、万遍無くエアーシャワーを浴びるようにして、高い除塵効果を図ればよい。
【0105】
そして、除塵が終了すれば内扉(504)を開けてクリーンルーム内室に立ち入る。
【0106】
進入者はこの後、リハビリテーション用補助具を装着するなどしてクリーンルーム内室での作業を行うことになる。
【0107】
なお、退出時はこれと逆の動作を行うことになるが、この際、内扉と外扉とが同時に開かないように別途装置を設け、この監視を行うのが望ましい。また、退出時は特に除塵の必要がないために、ファンを動作させる必要はない。
【0108】
(4. 補足的説明)
(4.1. 除塵室に設ける他の把手)
除塵室内においては、全身の除塵を効果的に行うために、手を挙げた状態で静止姿勢を維持した方が効果的である場合がある。そのようなときには、歩行補助具2(511)、歩行補助具3(512)に加え、除塵室内上方壁面に把手を付設し、ここを両手で把持すれば両手脇付近にもエアーを当てるようにすることが可能となる。
【0109】
(4.2. リハビリテーション補助具の装着場所)
前述の歩行アシストロボットなどのリハビリテーション補助具の装着を除塵室進入前や、除塵室内で行うこともできないわけではない。
【0110】
一般にリハビリテーション補助具は、クリーンスーツの上から装着する。この場合、除塵室進入前にこれを装着すると、クリーンスーツとリハビリテーション補助具との空隙に虫を挟み入れてしまうことがある。このような場合には、エアーシャワーによっても除去することが困難であり、避けるべきであると思われる。
【0111】
また、除塵室内でリハビリテーション補助具を装着する場合についても、この装着をひとりで行うことには困難が伴うことが多く、その場合、広い除塵室が必要となる。前述のとおり、除塵室を広く採ると、除塵効果を得るための必要な陽圧空気の風量を多くする必要があり装置設計上好ましくない。
【0112】
以上の理由から、クリーンルーム内室に少なくともひとつのリハビリテーション補助具装着区画を設け、ここでリハビリテーション補助具の装着行うことが好適である。この場合、内扉(104)からリハビリテーション補助具装着区画までの間に歩行補助具を設けると、除塵室退室後の円滑な動線も確保できるようになる。
【0113】
ところで、リハビリテーション補助具を付した状態で、その外套として大き目のクリーンスーツを装着する技法も考えられないではない。しかし、リハビリテーション補助具がクリーンスーツ内面と擦れることで、機械的抵抗が高まり、リハビリテーション補助具が本来の機能を奏する状態にならない虞がある。この場合、クリーンスーツ自体の設計に慎重さが求められることになる。
【産業上の利用可能性】
【0114】
以上説明したように、本発明によれば、老人・障碍者のクリーンルーム入室動作を円滑にすることができる。クリーンルームは、半導体製造などばかりでなく、植物栽培工場や食品工場など多くの製品生産の工場において実装される。このため、これら食品生産工場で利用可能である。また、クリーンルーム自体を製造する事業にとっても、利用可能である。
【符号の説明】
【0115】
図面中の符号は先頭の数値が図面番号を表す。なお、異なる図面においても下位2桁が同一のものは概ね同意義のものとなるように配番した。
【0116】
101 除塵室
103 クリーンルーム内室
104 内扉
105 外扉
106 車椅子固定具
107 歩行補助具
108 起立補助具
109 円弧状領域
111 歩行補助具2
112 歩行補助具3
113 ダクト
115 ファン
116 空気吹出口
133 蝶番
261 位置
262 指
305 外扉
307 歩行補助具
308 起立補助具
333 蝶番軸
341 安全確認窓
342 ノブ
405 外扉
408 起立補助具
451 外扉支持部材
452 ラック
453 垂線
504 内扉
505 外扉
506 進入者
507 歩行補助具
508 起立補助具
510 外扉支持固定具
511 歩行補助具2
512 歩行補助具3
515 ファン
533 蝶番
534 開放領域
601 除塵室
605 外扉
636 退避領域