(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230428BHJP
F24H 1/00 20220101ALI20230428BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
F24H1/00
(21)【出願番号】P 2019019870
(22)【出願日】2019-02-06
【審査請求日】2021-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】玉井 淳基
(72)【発明者】
【氏名】奥備 景介
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼溝 将輝
(72)【発明者】
【氏名】青木 拓也
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-202152(JP,A)
【文献】特開2006-058268(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
F24H 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
前記情報入出力機器に前記拡張機能が追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を、予め前記サーバ装置に記憶してある前記利用者に関する情報を用いて前記サーバ装置にて処理させるように構成され
、
前記情報入出力機器は、前記利用者に関連する関連端末装置と通信を行って当該関連端末装置を認証する認証処理を行うように構成され、
前記情報入出力機器は、前記認証処理によって認証した前記関連端末装置の通知先アドレスを取得して前記サーバ装置に送信し、前記関連端末装置の通知先アドレスを前記利用者に関する情報として前記サーバ装置で記憶させる情報処理システム。
【請求項2】
施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
利用者が端末機器又は前記情報入出力機器を用いて前記サーバ装置にアクセスした場合に前記端末機器又は前記情報入出力機器に表示される複数の前記拡張機能の候補の中から利用者が選択した前記拡張機能が前記情報入出力機器
に追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を、予め前記サーバ装置に記憶してある前記利用者に関する情報を用いて前記サーバ装置にて処理させるように構成される情報処理システム。
【請求項3】
前記情報入出力機器は、前記利用者に関連する関連端末装置と通信を行って当該関連端末装置を認証する認証処理を行うように構成され、
前記情報入出力機器は、前記認証処理によって認証した前記関連端末装置の通知先アドレスを取得して前記サーバ装置に送信し、前記関連端末装置の通知先アドレスを前記利用者に関する情報として前記サーバ装置で記憶させる
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サーバ装置には、前記利用者からの申告により登録された情報が、前記利用者に関する情報として記憶されている
請求項1又は3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記サーバ装置には、前記情報入出力機器を前記施設に設置するのに伴って行われたユーザ登録で入力された前記利用者に関する情報が記憶されている
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記利用者に関する情報は、前記利用者に関連する関連端末装置の通知先アドレスを含み、
前記拡張機能は、前記サーバ装置から、前記サーバ装置に記憶してある前記利用者に関連する前記関連端末装置の通知先アドレスに所定の通知を送信することである
請求項1~5の何れか一項に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、情報入出力機器で実行可能な機能には、動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、情報入出力機器が基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、スイッチ操作は、複数のスイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2004-219000号公報)には、施設に設置される動作機器(熱源機1a)との間で情報通信を行う情報入出力機器(リモコン2)を備え、その情報入出力機器は、サーバ装置(サーバー3)との間で情報通信網を介して情報通信可能であるシステムが記載されている。
【0003】
情報入出力機器で実行可能な機能には、動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有る。例えば、動作機器10が給湯器であり、情報入出力機器20が給湯器に付随して設けられるリモコンの場合、給湯実行機能、風呂湯張り機能、風呂追焚き機能などの基本機能がある。そして、リモコンには、給湯実行機能の実行・停止を切り替えるための「運転入/切」スイッチ、風呂湯張りの開始を指令するための「ふろ自動」スイッチ、風呂追焚きの開始を指令するための「追いだき」スイッチなどの操作対象スイッチが設けられ、各操作対象スイッチに対して所定の操作入力(例えば、1回の短時間押し操作など)が行われると、リモコンは、各機能に対する実行が指令されたと判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
情報入出力機器に、上記基本機能とは別の拡張機能を追加できれば好ましい。但し、予め搭載されていない拡張機能を情報入出力機器に追加する場合、利用者がその拡張機能の実行を指令するための操作対象スイッチも必要になる。
更に、情報入出力機器が、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行するようなシステムを構築できれば、サーバ装置が備える高い性能を利用できる点で好ましい。
また更に、利用者が実行を指令した拡張機能に関する処理をサーバ装置が行うにあたって、サーバ装置が利用者に関する情報をその都度利用者に要求すると、利用者にとって煩わしいものになる。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、利用者に煩わしい操作を要求することなく、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行できる情報処理システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る情報処理システムの特徴構成は、施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
前記情報入出力機器に前記拡張機能が追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を、予め前記サーバ装置に記憶してある前記利用者に関する情報を用いて前記サーバ装置にて処理させるように構成され、
前記情報入出力機器は、前記利用者に関連する関連端末装置と通信を行って当該関連端末装置を認証する認証処理を行うように構成され、
前記情報入出力機器は、前記認証処理によって認証した前記関連端末装置の通知先アドレスを取得して前記サーバ装置に送信し、前記関連端末装置の通知先アドレスを前記利用者に関する情報として前記サーバ装置で記憶させる点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る情報処理システムの特徴構成は、施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
利用者が端末機器又は前記情報入出力機器を用いて前記サーバ装置にアクセスした場合に前記端末機器又は前記情報入出力機器に表示される複数の前記拡張機能の候補の中から利用者が選択した前記拡張機能が前記情報入出力機器に追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を、予め前記サーバ装置に記憶してある前記利用者に関する情報を用いて前記サーバ装置にて処理させるように構成される点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、情報入出力機器に搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加で搭載することができる。そして、情報入出力機器に拡張機能が追加設定されると、情報入出力機器が拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、その拡張機能に関して情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定される。その結果、情報入出力機器は、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、基本機能と混同することなく拡張機能の実行が指令されたと判定できる。
加えて、情報入出力機器は、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、その拡張機能の実行が指令されたと判定して、その拡張機能に関する情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置にて、情報入出力機器から受信した特定の拡張機能に関する処理を、予めサーバ装置に記憶してある利用者に関する情報を用いて行わせる。その結果、利用者が自分自身に関する情報を追加で入力するなどの動作を行わなくても、その利用者にとって適切な処理がサーバ装置で行われる。
従って、予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、利用者に煩わしい操作を要求することなく、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行できる情報処理システムを提供できる。
【0009】
本発明に係る情報処理システムの別の特徴構成は、前記情報入出力機器は、前記利用者に関連する関連端末装置と通信を行って当該関連端末装置を認証する認証処理を行うように構成され、
前記情報入出力機器は、前記認証処理によって認証した前記関連端末装置の通知先アドレスを取得して前記サーバ装置に送信し、前記関連端末装置の通知先アドレスを前記利用者に関する情報として前記サーバ装置で記憶させる点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、情報入出力機器は、利用者に関連する関連端末装置の認証処理を行うために互いに通信を行うことで、関連端末装置の通知先アドレスを取得できる。そして、情報入出力機器が取得した関連端末装置の通知先アドレスは、サーバ装置に送信されて、利用者に関する情報としてサーバ装置で記憶される。このように、利用者自身が関連端末装置の通知先アドレスを認識していなくても、関連端末装置の通知先アドレスをサーバ装置に記憶させることができる。
【0011】
本発明に係る情報処理システムの更に別の特徴構成は、前記サーバ装置には、前記利用者からの申告により登録された情報が、前記利用者に関する情報として記憶されている点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、サーバ装置では、随時行われる利用者からの申告によりサーバ装置で既に登録されている情報が利用者に関する情報として利用されるので、情報入出力機器から受信した特定の拡張機能に関する処理を行うために利用者に対して利用者自身に関する情報の追加入力を要求する必要もなくなる。
【0013】
本発明に係る情報処理システムの更に別の特徴構成は、前記サーバ装置には、前記情報入出力機器を前記施設に設置するのに伴って行われたユーザ登録で入力された前記利用者に関する情報が記憶されている点にある。
【0014】
上記特徴構成によれば、サーバ装置では、情報入出力機器のユーザ登録を行う場合に入力されて記憶した利用者に関する情報が利用されるので、利用者に対して利用者自身に関する情報の追加入力を要求することなく、情報入出力機器から受信した特定の拡張機能に関する処理が行われる。
【0015】
本発明に係る情報処理システムの更に別の特徴構成は、前記利用者に関する情報は、前記利用者に関連する関連端末装置の通知先アドレスを含み、
前記拡張機能は、前記サーバ装置から、前記サーバ装置に記憶してある前記利用者に関連する前記関連端末装置の通知先アドレスに所定の通知を送信することである点にある。
【0016】
上記特徴構成によれば、利用者は、自分自身に関する情報を追加で入力するなどの動作を行わなくても、情報入出力機器において上記拡張機能に対応するスイッチ操作を行うだけで、サーバ装置に記憶してある自身に関連する関連端末装置の通知先アドレスに所定の通知を送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図3】情報入出力機器及びサーバ装置で記憶されている情報の例を説明する図である。
【
図5】情報入出力機器で行われる情報処理を説明するフローチャートである。
【
図6】情報入出力機器で行われる情報処理を説明するフローチャートである。
【
図7】情報入出力機器から出力される情報の具体例を示す図である。
【
図8】別構成の情報入出力機器の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に図面を参照して本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
図1は情報処理システムの構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システムは情報入出力機器20を備え、情報入出力機器20は、サーバ装置1との間で情報通信網5を介して情報通信可能に構成される。図示するように、サーバ装置1は、複数の施設6との間で情報通信網5を介して通信可能に接続されている。施設6には、給湯器などの動作機器10と、台所リモコンなどの情報入出力機器20と、ルーター7とが設けられている。動作機器10と情報入出力機器20とは、施設6の内部の有線又は無線の通信回線8を介して情報通信可能になっている。また、情報入出力機器20とルーター7とは通信回線8を介して情報通信可能になっている。加えて、施設6には、浴室リモコンなどの情報入出力機器30や、スマートフォンやコンピュータ装置などの端末機器9も、通信回線8を介してルーター7に接続されて設けられている。
図1では、スマートフォンなどの端末機器9がルーター7を介してサーバ装置1に接続される例を示しているが、スマートフォンなどの端末機器9がルーター7を介さず、移動体通信網を介してサーバ装置1に接続されてもよい。
以下の説明では、台所リモコンとしての情報入出力機器20の構成について説明するが、浴室リモコンとしての情報入出力機器30が、情報入出力機器20と同様の機能を果たすように構成してもよい。
【0019】
情報入出力機器20は、施設6に設置される動作機器10との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して動作機器10の動作に関する情報の出力を行う出力部21と、動作機器10の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部22とを備える。出力部21による情報の出力方法には、音声情報の出力や、文字情報の出力などがある。加えて、情報入出力機器20は、制御部23と、記憶部24と、通信部25とを備える。通信部25は、有線又は無線で動作機器10と通信し、ルーター7を介してサーバ装置1と通信するための装置である。制御部23は、情報入出力機器20の動作を制御するための装置である。記憶部24は、情報入出力機器20で取り扱う情報を記憶する装置である。情報入出力機器20は、情報通信網5に対して接続される装置であるので、その情報通信網5において一意な識別情報を有している。例えば、情報入出力機器20に付与される識別情報は、情報通信網5において一意なMACアドレスなどであり、製造時や出荷時などに記憶部24に記憶されている。
【0020】
情報入出力機器20は、利用者に関連する関連端末装置15a(15)と通信を行ってその関連端末装置15a(15)を認証する認証処理を行うことができる。例えば、利用者が、情報入出力機器20を操作して、情報入出力機器20の記憶部24にインストールされている認証処理プログラムを起動する。そうすると、情報入出力機器20は認証処理モードに移行し、利用者が所持しているスマートフォンなどの関連端末装置15aからの通信を待つ待受状態になる。情報入出力機器20がその待受状態になっている場合に利用者の関連端末装置15aからの通信を受信すると、所定の認証手続を経て、利用者の関連端末装置15aが情報入出力機器20において認証される。この認証手続が情報入出力機器20と利用者の関連端末装置15aとの間で行われている間に、例えば関連端末装置15aの通知先アドレスを特定できるMACアドレスなどが情報入出力機器20に伝達されて、その記憶部24で記憶される。情報入出力機器20が設置されている施設6の関係者(例えば、家屋の住人など)が複数存在する場合、情報入出力機器20で認証された複数の関連端末装置15aの通知先アドレスが、情報入出力機器20の記憶部24で記憶される場合もある。この場合、関連端末装置15aと端末機器9とは同じ装置であってもよい。
【0021】
加えて、本実施形態では、情報入出力機器20は、このような認証処理によって認証した関連端末装置15aの通知先アドレスを取得してサーバ装置1に送信し、その関連端末装置15aの通知先アドレスを、利用者に関する情報としてサーバ装置1のサーバ側記憶部3で記憶させる。複数の端末機器9の通知先アドレスが関連端末機器の通知先アドレスとして情報入出力機器20で認証されている場合には、それら複数の通知先アドレスがサーバ装置1に送信されてサーバ側記憶部3で記憶される。
【0022】
サーバ装置1は、施設6に設置された情報入出力機器20との間で情報通信網5を介して情報通信可能である。サーバ装置1は、情報処理を行うサーバ側制御部2と、情報を記憶するサーバ側記憶部3と、情報入出力機器20や端末機器9などと通信を行うサーバ側通信部4とを備える。
【0023】
動作機器10,31は、施設6の利用者によって利用される装置である。例えば、動作機器10は、空調装置、燃料電池などの発電装置、風呂湯張りや給湯などに湯を供給するために用いられる給湯器である。本実施形態の動作機器10は、動作部11と、機器制御部12と、機器記憶部13と、機器通信部14とを有する。動作部11は、上述した空調装置の場合には室内機や室外機、発電装置の場合には燃料電池、給湯器の場合には加熱用ヒーターなどの装置である。機器制御部12は、動作部11の制御や、機器運転情報の収集を行う装置である。機器記憶部13は、動作機器10で取り扱われる情報を記憶する装置である。機器通信部14は、有線又は無線で情報入出力機器20と通信するための装置である。
動作機器31は、例えば施設6に設けられる照明機器などである。
【0024】
図2は、情報入出力機器20の具体例を示す図である。
図2(a)及び
図2(b)は出力部21と入力受付部22とが各別に設けられている場合の例であり、
図2(c)は出力部21と入力受付部22とがタッチパネル式の表示装置を用いて一体で設けられている場合の例である。
【0025】
情報入出力機器20で実行可能な機能には、動作機器10の動作に関して予め搭載されている基本機能が有る。例えば、動作機器10が給湯器であり、情報入出力機器20が給湯器に付随して設けられるリモコンの場合、給湯実行機能、風呂湯張り機能、風呂追焚き機能などの基本機能がある。
【0026】
給湯実行機能は、所定の流水量が検知された場合に水の加熱を行う機能である。この場合、情報入出力機器20に設けられた、給湯実行機能の実行・停止を切り替えるための「運転入/切」スイッチ22aが用いられる。情報入出力機器20は、給湯の運転切状態で「運転入/切」スイッチ22aが1回押されると(操作入力)、動作機器10としての給湯器に対して、給湯運転の「入」を伝達する。その結果、給湯器では、所定の流水量が検知された場合に加熱を行う給湯許可状態になる。それに対して、情報入出力機器20は、給湯の運転入状態で「運転入/切」スイッチ22aが1回押されると(操作入力)、動作機器10としての給湯器に対して、給湯運転の「切」を伝達する。その結果、給湯器では、所定の流水量が検知されても加熱を行わない給湯不許可状態になる。
【0027】
風呂湯張り機能は、浴槽に湯を貯める機能である。この場合、情報入出力機器20に設けられている、風呂湯張りの開始を指令するための「ふろ自動」スイッチ22bが用いられる。情報入出力機器20は、自動切状態で「ふろ自動」スイッチ22bが1回押されると(操作入力)、浴槽に設定温度の湯を設定水位まで貯める湯張り運転の実行を給湯器に指令する。
【0028】
風呂追焚き機能は、浴槽に貯えられている湯を設定温度まで加熱する機能である。情報入出力機器20に設けられている、風呂追焚きの開始を指令するための「追いだき」スイッチ22cが用いられる。情報入出力機器20は、追焚き切状態で「追いだき」スイッチ22cが1回押されると(操作入力)、浴槽に貯えられている湯を設定温度まで加熱する追焚き運転の実行を給湯器に指令する。
【0029】
このように、情報入出力機器20が基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、その基本機能に関して情報入出力機器20で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されている。また、スイッチ操作は、複数のスイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、その操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている。
【0030】
情報入出力機器20の出力部21には、情報入出力機器20がルーター7と情報通信を行うことができる状態であるか否かを示す情報を利用者に出力する通信可否表示領域21aが設けられている。そして、利用者は、通信可否表示領域21aに示される画像を見て、情報入出力機器20がルーター7及びサーバ装置1と情報通信を行うことができる状態であるか否かを認識できる。
【0031】
情報入出力機器20の入力受付部22は、上述した「運転入/切」スイッチ22a及び「ふろ自動」スイッチ22b及び「追いだき」スイッチ22cに加えて、「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eも有する。「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eは、情報入出力機器20で実行可能な機能のうち、情報入出力機器20に追加設定可能な拡張機能の実行を指令する場合に利用者が操作するスイッチである。
【0032】
以下の表1は、情報入出力機器20で実行可能な機能と、動作機器10の動作と、利用者に対して要求される固有のスイッチ操作(操作対象スイッチ及び操作入力手法)と、情報入出力機器20で行われる処理との関係を示したものである。
【0033】
【0034】
表1に示すように、情報入出力機器20に拡張機能が追加設定されると、情報入出力機器20が拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、その拡張機能に関して情報入出力機器20で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定される。
【0035】
本実施形態では、2つの拡張機能が情報入出力機器20に追加設定可能に構成されている。そして、情報入出力機器20は、入力受付部22が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、その拡張機能の実行が指令されたと判定して、その拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信する。具体例を挙げると、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」スイッチ22dが1回押されると、「拡張機能No.1」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。また、情報入出力機器20は、「拡張機能No.2」スイッチ22eが1回押されると、「拡張機能No.2」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。そして、サーバ装置1では、情報入出力機器20から受信した特定の拡張機能に関する情報を、予めサーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶してある利用者に関する情報を用いて処理させる。例えば、サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、上述した認証処理を経て認証された関連端末装置15の通知先アドレスが利用者に関する情報として記憶されている。
【0036】
次に、
図3及び
図4を参照して、拡張機能を情報入出力機器20に追加設定する場合の手順について説明する。
図3は、情報入出力機器20及びサーバ装置1で記憶されている情報の例を説明する図である。
図4は、端末機器9の表示画面例を示す図である。
図3に示すように、情報入出力機器20の記憶部24には、基本機能情報と拡張機能情報とが記憶されている。基本機能情報は、上述した給湯実行機能についての情報及び風呂湯張り機能についての情報及び風呂追焚き機能についての情報である。拡張機能情報は、情報入出力機器20で追加設定されている拡張機能についての情報である。
図3に示す例の場合、「拡張機能No.1」には何らかの拡張機能が設定済みであり、「拡張機能No.2」には拡張機能が未設定であることが情報入出力機器20の記憶部24に記憶されている。この場合、情報入出力機器20の制御部23は、拡張機能の設定が既に行われている「拡張機能No.1」スイッチ22dが1回押されると、「拡張機能No.1」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達するが、拡張機能が未設定である「拡張機能No.2」スイッチ22eが1回押されたとしても何らかの処理を行わない。つまり、「拡張機能No.2」スイッチ22eは無効になっている。
【0037】
サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、利用者情報(利用者に関する情報)、型番別の機器情報、拡張機能候補情報などが記憶されている。利用者情報(利用者に関する情報)は、利用者の名前、住所、電話番号、顧客番号(利用者ID)、ログインパスワード、情報入出力機器20としてのリモコンの型番、リモコンID(例えばMACアドレスなど)、設定済みの拡張機能(拡張機能用のスイッチ番号と拡張機能との関係)、通知先アドレスなどを含む。
【0038】
加えて、サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、様々なリモコンの型番別の機器情報が、リモコン型番と装置情報(スイッチ配置)とを特定可能な様式で記憶されている。例えば、サーバ側記憶部3には、リモコン型番が「001-A001型」であれば、
図2(a)のように出力部21と入力受付部22とが各別に設けられており、「運転入/切」スイッチ22a及び「ふろ自動」スイッチ22b及び「追いだき」スイッチ22c及び「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eという5つのスイッチが設けられていることが記憶されている。
【0039】
更に、サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、情報入出力機器20に追加可能な拡張機能の候補についての情報が記憶されている。
図3に示す例では、拡張機能候補として、通知機能(「ただいま」機能)、通知機能(「起床」機能)、通知機能(「食事呼出」機能)、通知機能(「リマインダ」機能)、御用聞き機能、買い物機能、計時機能、計数機能、機器制御機能がある。尚、情報入出力機器20に追加可能な拡張機能は本実施形態で例示したものに限定されない。
【0040】
次に、利用者が、自身の情報入出力機器20の拡張機能用のスイッチ(入力受付部22)に拡張機能を追加設定する場合の手法例について説明する。
図4は、利用者のコンピュータ装置などの端末機器9の表示画面例である。利用者が、端末機器9を用いて、拡張機能の設定を行うことができる所定のURLにアクセスし、利用者ID及びログインパスワードの入力を経てサーバ装置1での利用者の認証が行われた後、
図4に示すような画面が利用者の端末機器9に表示される。この表示画面では、利用者の名前と、利用者が使用している情報入出力機器20(リモコン)の型番とが利用者情報表示領域40に表示されている。
【0041】
設定済み機能表示領域42には、利用者の情報入出力機器20で既に設定されている機能のリストが表示される。この場合、基本機能として、給湯実行機能と風呂湯張り機能と風呂追焚き機能とが設定されていることが示されている。未設定機能表示領域43には、利用者の情報入出力機器20に追加設定可能な機能のリストが表示される。
【0042】
例えば、利用者が未設定機能表示領域43の「御用聞き機能」を選択した状態で追加ボタン44を選択操作すると、「拡張機能No.2」スイッチ22eに「御用聞き機能」が追加設定される。それに対して、設定済み機能表示領域42の「拡張機能No.1」を選択した状態で削除ボタン45を選択操作すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに設定されていた「買い物機能」が設定解除される。このようにして、利用者は、情報入出力機器20に拡張機能の追加及び削除を行うことができる。
【0043】
利用者は
図4に示す表示画面で登録情報変更ボタン41を選択操作することで、自身の利用者情報を変更することができる。例えば、利用者は、住所、電話番号、ログインパスワードなどの変更を行うことができる。また、後述する通知機能で利用される通知先アドレス(電子メールアドレス)の追加や削除を行うことができ、機器制御機能で利用される遠隔制御対象の動作機器10の追加や削除を行うことができる。このように、登録情報変更ボタン41を選択操作した後に利用者が情報の入力を行うことで、上述したような情報入出力機器20による認証を受けていない関連端末装置15b(15)の通知先アドレス(例えば、電子メールアドレスなど)も、利用者に関する情報としてサーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶させることができる。つまり、この場合の利用者に関する情報としての関連端末装置15b(15)の通知先アドレスは、利用者からの申告により登録された情報とも言える。
【0044】
サーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶される利用者情報は、上述した認証処理や利用者からの申告を経て登録された情報でない場合もある。例えば、情報入出力機器20としての台所リモコンを施設6に設置するのに伴ってユーザ登録が行われる場合がある。その場合、ユーザ登録に必要な利用者の住所、電話番号、情報入出力機器20としてのリモコンの型番、リモコンID(例えばMACアドレスなど)などの利用者情報が、情報入出力機器20の製造会社、販売会社、設置工事会社、メンテナンス会社などでコンピュータ装置に入力されて記憶される。そして、その利用者情報がサーバ装置1のサーバ側記憶部3で記憶される。
【0045】
〔通知機能(「ただいま」機能)〕
通知機能(「ただいま」機能)は、サーバ装置1から、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶してある利用者に関連する関連端末装置15の通知先アドレス(利用者に関する情報)に所定の通知を送信する機能であり、具体的には、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、スイッチが押されたことが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、子供が帰宅したときに拡張機能用のスイッチを押すと、その子供の親が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「ただいま」機能)が設定されている場合、子供が帰宅して「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、帰宅者がいる旨のメッセージを送信する。尚、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に複数の通知先アドレスが記憶されている場合、利用者は、自身の情報入出力機器20の拡張機能用のスイッチ(入力受付部22)に通知機能(「ただいま」機能)を追加設定すると共に、どの通知先アドレスに通知を送信するのかを設定すればよい。
【0046】
〔通知機能(「起床」機能)〕
通知機能(「起床」機能)は、サーバ装置1から、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶してある利用者に関連する関連端末装置15の通知先アドレス(利用者に関する情報)に所定の通知を送信する機能であり、具体的には、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、起床を促すメッセージが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、朝に親が拡張機能用のスイッチを押すと、子供が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「起床」機能)が設定されている場合、朝に親が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、起床を促すメッセージを送信する。尚、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に複数の通知先アドレスが記憶されている場合、利用者は、自身の情報入出力機器20の拡張機能用のスイッチ(入力受付部22)に通知機能(「起床」機能)を追加設定すると共に、どの通知先アドレスに通知を送信するのかを設定すればよい。
【0047】
〔通知機能(「食事呼出」機能)〕
通知機能(「食事呼出」機能)は、サーバ装置1から、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶してある利用者に関連する関連端末装置15の通知先アドレス(利用者に関する情報)に所定の通知を送信する機能であり、具体的には、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、スイッチが押されたことが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、食事の用意ができたときに親が拡張機能用のスイッチを押すと、他の家族が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「食事呼出」機能)が設定されている場合、食事の用意ができたときに親が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、食事の用意ができた旨のメッセージを送信する。尚、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に複数の通知先アドレスが記憶されている場合、利用者は、自身の情報入出力機器20の拡張機能用のスイッチ(入力受付部22)に通知機能(「食事呼出」機能)を追加設定すると共に、どの通知先アドレスに通知を送信するのかを設定すればよい。
【0048】
〔通知機能(「リマインダ」機能)〕
通知機能(「リマインダ」機能)は、サーバ装置1から、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶してある利用者に関連する関連端末装置15の通知先アドレス(利用者に関する情報)に所定の通知を送信する機能であり、具体的には、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、スイッチが押されたことが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、何か忘れてはいけないことを利用者自身が思いついた場合に拡張機能用のスイッチを押すと、利用者自身が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「リマインダ」機能)が設定されている場合、何か忘れてはいけないことを利用者自身が思いついた場合に「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、何か忘れてはいけない事項が存在する旨のメッセージを送信する。つまり、利用者は、通知を受けることで、忘れてはいけない事項の内容までは分らないが、そのような事項が存在することは認識できる。
【0049】
〔御用聞き機能〕
御用聞き機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、他者から利用者への電話連絡が入る機能である。例えば、給湯器の不具合が発生した場合に利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、給湯器のサービス担当者から利用者への電話連絡が入る。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに御用聞き機能が設定されている場合、給湯器の不具合が発生した場合に利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、給湯器のサービス担当者に対してその利用者の電話番号(利用者に関する情報)を知らせると共にその利用者への電話連絡を行うように通知する。
【0050】
〔買い物機能〕
買い物機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、特定の品物の購入の注文が実行される機能である。例えば、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、米の購入注文が予め設定された販売者へ通知される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(買い物(米)機能)が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者から米の購入注文が行われた旨の情報、利用者の名前、住所、電話番号(利用者に関する情報)などを予め設定された販売者へ通知する。
【0051】
〔計時機能〕
計時機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、経過時間の計時が開始され、次にスイッチを押すとその計時が終了するような機能である。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに計時機能が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、経過時間の計時を開始する。その後、再び利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、経過時間の計時を終了し、計時開始から計時終了までの経過時間を導出する。そして、サーバ装置1は、導出した経過時間を情報入出力機器20に対して送信し、情報入出力機器20の出力部21においてその経過時間が利用者に対して出力される。
【0052】
〔計数機能〕
計数機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押す度にカウントアップするような計数機能である。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに計数機能が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、「拡張機能No.1」スイッチ22dを押した回数の計数をカウントアップする。そして、サーバ装置1は、カウントアップ後の回数を情報入出力機器20に対して送信し、情報入出力機器20の出力部21においてその回数が利用者に対して出力される。
【0053】
〔機器制御機能〕
機器制御機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、登録された機器に対して遠隔操作が行われる機能である。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに機器制御機能が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、機器制御機能の実行が指令されたと判定する。そして、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶している遠隔制御対象の動作機器(例えば、照明機器などの動作機器31)を特定し、その動作機器31に対してON指令やOFF指令などを送信する処理を行う。
【0054】
次に図面を参照して情報入出力機器20で行われる情報処理の具体例について説明する。
図5及び
図6は、情報入出力機器20で行われる情報処理を説明するフローチャートである。
図5の工程#100において情報入出力機器20の制御部23は、拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けたか否かを判定する。そのスイッチ操作を受け付けていない場合にはこのフローチャートの最初に戻り、スイッチ操作を受け付けた場合には工程#200に移行する。例えば、「拡張機能No.1」スイッチ22dに何らかの拡張機能が設定されている場合、「拡張機能No.1」スイッチ22dを操作対象スイッチとして、所定の操作入力手法に則った操作が行われると、情報入出力機器20の制御部23は、「拡張機能No.1」スイッチ22dに設定された拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けたと判定する。
【0055】
その後、情報入出力機器20の制御部23は、工程#200においてスイッチ操作の検証処理を行い、工程#300において通信状況の検証処理を行い、工程#400において上述したようなサーバ装置1への送信処理を行う。工程#300では、情報入出力機器20の制御部23は、例えば、ルーター7との間で情報通信を行うことができるか否か、即ち、サーバ装置1との間で情報通信を行うことができるか否かを検証する。そして、情報入出力機器20の制御部23は、サーバ装置1との間で情報通信を行うことができない場合、入力受付部22が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた後、サーバ装置1との間で情報通信を行うことができない旨の情報を出力部21から利用者に対して通知する。
【0056】
〔スイッチ操作の検証処理の例〕
図6には、スイッチ操作の検証処理(実行可否確認処理)の一つの例を示す。
工程#210において情報入出力機器20の制御部23は、拡張機能を実行することの可否を利用者に問い合わせる実行可否確認処理を行う。そして、情報入出力機器20の制御部23は、工程#211において利用者から回答を受け付けたことを条件として工程#212に移行し、受け付けた回答が実行の許可である場合には工程#213に移行し、受け付けた回答が実行の不許可である場合には工程#214に移行する。工程#213において情報入出力機器20の制御部23は、利用者により行われたスイッチ操作の受付を決定する。それに対して、工程#214において情報入出力機器20の制御部23は、利用者により行われたスイッチ操作の受付をキャンセルする。
【0057】
図7は情報入出力機器20から出力される情報の具体例を示す図である。
図7(a)に示す例では、出力部21により行われる音声出力によって「食事呼出機能を実行しますか? 実行する場合は「追いだき」スイッチ22cを押してください。止める場合は「ふろ自動スイッチ」を押してください。」というメッセージの通知が行われる。
図7(b)及び
図7(c)に示す例では、出力部21により行われる文字出力によって「食事呼出機能を実行しますか?」というメッセージの通知が行われる。
【0058】
そして、
図7(a)に示す画面例の場合、利用者が「追いだき」スイッチ22cを押し操作すると、拡張機能の実行の許可を受け付けたと判定し、「ふろ自動」スイッチ22bを押し操作すると、拡張機能の実行の不許可を受け付けたと判定する。
図7(b)に示す画面例の場合、「実行する」という表示に関連付けられた「追いだき」スイッチ22cを利用者が押し操作すると、拡張機能の実行の許可を受け付けたと判定し、「止める」という表示に関連付けられた「ふろ自動」スイッチ22bを利用者が押し操作すると、拡張機能の実行の不許可を受け付けたと判定する。
図7(c)に示す画面例の場合、「実行する」と表示された仮想スイッチを利用者が押し操作すると、拡張機能の実行の許可を受け付けたと判定し、「止める」と表示された仮想スイッチを利用者が押し操作すると、拡張機能の実行の不許可を受け付けたと判定する。
【0059】
このように、情報入出力機器20は、入力受付部22が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた後、その拡張機能を実行することの可否を問う情報を出力部21から利用者に対して通知する実行可否確認処理を行い、実行可否確認処理に応じて利用者からその拡張機能を実行することを許可する旨の情報を受け付けた場合にその拡張機能の実行が指令されたと判定して(
図6の工程#213)、サーバ装置1との間で情報通信を行うことができることを条件として(工程#300)、その拡張機能に関する情報(「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報)をサーバ装置1に送信する(
図5の工程#400)。
尚、情報入出力機器20がこのような実行可否確認処理を行うか否かを設定により変更可能に構成されていてもよい。
【0060】
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の情報処理システムについて具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、情報入出力機器20、動作機器10、サーバ装置1などの構成や、それらで記憶されている情報などについて具体例を挙げて説明したが、それらは例示目的で記載したものであり、それらの内容は適宜変更可能である。
【0061】
<2>
上記実施形態では、拡張機能の実行を指令する場合に利用者が操作する専用の「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eが情報入出力機器20に設けられている場合の例を説明したが、そのような専用の「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eを設けなくてもよい。
【0062】
図8は、別構成の情報入出力機器20の具体例を示す図である。
図8に示すように、この情報入出力機器20の入力受付部22は、上記実施形態と同様に「運転入/切」スイッチ22a及び「ふろ自動」スイッチ22b及び「追いだき」スイッチ22cを有するが、「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eを有していない。
【0063】
以下の表2は、
図8に示した構成の情報入出力機器20で実行可能な機能と、動作機器10の動作と、利用者に対して要求される固有のスイッチ操作(操作対象スイッチ及び操作入力手法)と、情報入出力機器20で行われる処理との関係を示したものである。
【0064】
【0065】
表2に示すように、2つの拡張機能が情報入出力機器20に追加設定可能に構成されている。例えば、利用者が参照できる取扱説明書などに、「追いだき」スイッチ22cに対する1回の長押し操作が「拡張機能No.1」の実行指令に対応すること、「ふろ自動」スイッチ22bに対する1回の長押し操作が「拡張機能No.2」の実行指令に対応することが記載されている。そして、情報入出力機器20の制御部23は、「追いだき」スイッチ22cに対して1回の長押し操作が行われると、「拡張機能No.1」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。また、情報入出力機器20の制御部23は、「ふろ自動」スイッチ22bに対して1回の長押し操作が行われると、「拡張機能No.2」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。
【0066】
<3>
上記実施形態では、利用者が、端末機器9を用いて、自身の情報入出力機器20の拡張機能用のスイッチ(入力受付部22)に拡張機能を追加設定する例を説明したが、他の装置を用いてもよい。例えば、利用者は、自身の情報入出力機器20を用いて、その拡張機能用のスイッチに拡張機能を追加設定するように構成してもよい。
【0067】
<4>
上記実施形態において、スイッチ操作は、利用者の物理的な動作を受け付けて行われるものだけでなく、利用者の音声を受け付けて行われるものや、利用者のジェスチャーを受け付けて行われるものなども含む。そして、入力受付部22が有するスイッチは、利用者の物理的な動作を受け付けて状態が切り替わるスイッチである場合だけでなく、利用者の音声やジェスチャーなどの入力を受け付けて状態が切り替わる仮想的なスイッチである場合も含む。スイッチ操作が利用者の音声を受け付けて行われるものの場合、情報入出力機器20が備える入力受付部22としてのマイクロフォンが認識した音声が例えば「拡張機能No.1」の実行を指令する音声であれば、情報入出力機器20は「拡張機能No.1」の実行指令が行われた(スイッチ操作が行われた)と判定する。或いは、スイッチ操作がジェスチャーによって行われるものである場合、情報入出力機器20が備える入力受付部22としてのカメラが認識した人のジェスチャーが例えば「拡張機能No.1」の実行を指令するジェスチャーであれば、情報入出力機器20は「拡張機能No.1」の実行指令が行われた(スイッチ操作が行われた)と判定する。また、情報入出力機器20が、入力受付部22を用いた音声認識や顔認識で個人を特定できる場合、「拡張機能No.1」の実行を指令できる利用者を予め設定された人物のみに制限してもよい。
【0068】
<5>
上記実施形態では、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶されているリモコン型番と装置情報(スイッチ配置)とに基づいて、利用者の情報入出力機器20の入力受付部22に割り当て可能な拡張機能の数を特定する例を説明したが、例えば、情報入出力機器20からサーバ装置1へその入力受付部22に割り当て可能な拡張機能の数を予め送信しておくような構成を採用してもよい。
【0069】
<6>
上記実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、利用者に煩わしい操作を要求することなく、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行できる情報処理システムに利用できる。
【符号の説明】
【0071】
1 サーバ装置
5 情報通信網
6 施設
10 動作機器(給湯器)
15 関連端末装置
20 情報入出力機器(台所リモコン)
21 出力部
22 入力受付部
22b 「ふろ自動」スイッチ
22c 「追いだき」スイッチ
22d 「拡張機能No.1」スイッチ
22e 「拡張機能No.2」スイッチ
30 情報入出力機器(浴室リモコン)
31 動作機器