(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】表示パネル及びそれを含む表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20230428BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20230428BHJP
G02F 1/1345 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/00 348Z
G02F1/1345
(21)【出願番号】P 2019058294
(22)【出願日】2019-03-26
【審査請求日】2022-03-01
(31)【優先権主張番号】10-2018-0055254
(32)【優先日】2018-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鄭 胤 謨
(72)【発明者】
【氏名】李 卓 泳
(72)【発明者】
【氏名】尹 柱 善
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/077257(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0321088(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0090442(US,A1)
【文献】特開2015-204458(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0366049(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0193239(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0054454(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G02F 1/13-1/141
1/15-1/19
H05B 33/00-33/28
44/00
45/60
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示する表示領域、及び前記表示領域の少なくとも一側に配置されたパッド領域を含む表示基板と、
前記パッド領域の上に配置され、第1方向に沿って配列された複数のパッドグループと、を含み、
前記パッドグループは、
前記第1方向と垂直に交差する第2方向に延長される仮想の基準線に対して第1勾配を有し、第1間隔で離隔された複数の第1パッドを含む第1パッドグループと、
前記仮想の基準線に対して前記第1勾配とは異なる第2勾配を有し、前記第1間隔とは異なる第2間隔で離隔された複数の第2パッドを含む第2パッドグループと、を含
み、
前記第1パッドグループは前記パッド領域の中心部に配置され、
前記第2パッドグループは前記第1パッドグループの両側に配置され、
前記第2パッドグループは複数のサブパッドグループを含み、
前記中心部から離隔されたサブパッドグループであるほど、前記基準線に対する前記第2パッドの勾配が増加し、
前記中心部からより離隔されたサブパッドグループであるほど、前記第2パッド間の離隔間隔、つまり、前記第2パッドのピッチが減少することを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記第2勾配は、0度超過50度以下であることを特徴とする請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1パッドグループから一側方向にn番目に配列された前
記サブパッドグループに含まれた前記第2パッドと、前記第1パッドグループから他側方向にn番目に配列された前
記サブパッドグループに含まれた前記第2パッドは、前記第1パッドグループを基準に対称に配置され、前記nは1以上の整数であることを特徴とする請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第1パッド及び前記第2パッドの一側端部を連結する第1仮想線、及び前記第1パッド及び前記第2パッドの他側端部を連結する第2仮想線のうちいずれか一つは曲線であり、
前記第1仮想線は前記表示領域に隣接し、前記第2仮想線は前記表示基板のエッジに隣接することを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1仮想線は前記表示領域の方に膨らんだ曲線であり、
前記第2仮想線は前記表示基板のエッジと平行な直線であることを特徴とする請求項
4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1仮想線は前記表示基板のエッジと平行な直線であり、
前記第2仮想線は前記表示基板のエッジの方に膨らんだ曲線であることを特徴とする請求項
4に記載の表示パネル。
【請求項7】
平面上において、前記第1パッドと前記第2パッドは矩形であり、
前記第1パッドは第1長さと第1幅を有し、
前記第2パッドは前記第1長さより長い第2長さを有し、前記第1幅より小さい第2幅を有することを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項8】
平面上において、前記第1パッドの第1面積は前記第2パッドの第2面積と同じであることを特徴とする請求項
7に記載の表示パネル。
【請求項9】
請求項1乃至請求項
8のうちいずれか一項に記載の表示パネルと、
前記表示パネルの前記パッドグループに対応する複数の連結パッドグループを含む連結回路基板と、を含むことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示パネル及びそれを含む表示装置に係り、より詳しくは、表示領域の外郭のデッドスペース(dead space)を減少させた表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
映像情報を提供するために多様な形態の表示装置が使用されており、表示装置は、映像を表示する表示領域を含み、表示領域の外郭には映像を表示する表示部に駆動信号を提供するためのパネルパッドが配置される。
【0003】
一方、パネルパッド及びパネルパッドと表示部を連結する連結配線を配置するためには、表示領域の外郭に最小限の空間を必要とするが、このようなパネルパッドが配置される領域を最小化して表示装置における表示領域の総体的な割合を増大させ、デッドスペースを減らして表示領域のデザイン的自由度を増加させる研究が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、デッドスペースが減少された表示パネル及び表示装置を提供することである。
【0006】
本発明の目的は、連結回路基板との接続信頼性を維持し、パッド領域を最小化する表示パネル及び表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施例は、映像を表示する表示領域、及び前記表示領域の少なくとも一側に配置されたパッド領域を含む表示基板と、前記パッド領域の上に配置され、第1方向に沿って配列された複数のパッドグループと、を含み、前記パッドグループは、前記第1方向と垂直に交差する第2方向に延長される仮想の基準線に対して第1勾配を有し、第1間隔で離隔された複数の第1パッドを含む第1パッドグループと、前記仮想の基準線に対して前記第1勾配とは異なる第2勾配を有し、前記第1間隔とは異なる第2間隔で離隔された複数の第2パッドを含む第2パッドグループと、を含む表示パネルを提供する。
【0008】
前記第1パッドグループは前記パッド領域の中心部に配置され、前記第2パッドグループは前記第1パッドグループの少なくとも一側に配置される。
【0009】
前記第2勾配は前記第1勾配より大きく、前記第2間隔は前記第1間隔より小さい。
【0010】
前記第2勾配は、0度超過50度以下である。
【0011】
前記第2パッドグループは、前記第1パッドグループの一側に配置された複数の第1サブパッドグループと、前記第1パッドグループの他側に配置された複数の第2サブパッドグループと、を含む。
【0012】
前記第1サブパッドグループ及び前記第2サブパッドグループそれぞれは前記第2パッドを含み、互いに異なる前記第1サブパッドグループに含まれた前記第2パッドの第2勾配は互いに異なり、互いに異なる前記第2サブパッドグループに含まれた前記第2パッドの第2勾配は互いに異なる。
【0013】
前記中心部から前記パッド領域の外郭部に行くほど前記第1サブパッドグループに含まれた前記第2パッドの第2勾配は増加し、前記第2パッドの第2離隔間隔は減少する。
【0014】
前記中心部から前記パッド領域の外郭部に行くほど前記第2サブパッドグループに含まれた前記第2パッドの第2勾配は増加し、前記第2パッドの第2離隔間隔は減少する。
【0015】
前記第1パッドグループから一側方向にn番目に配列された前記第1サブパッドグループに含まれた前記第2パッドと、前記第1パッドグループから他側方向にn番目に配列された前記第2サブパッドグループに含まれた前記第2パッドは、前記第1パッドグループを基準に対称に配置され、前記nは1以上の整数である。
【0016】
前記第1パッド及び前記第2パッドの一側端部を連結する第1仮想線、及び前記第1パッド及び前記第2パッドの他側端部を連結する第2仮想線のうちいずれか一つは曲線であり、前記第1仮想線は前記表示領域に隣接し、前記第2仮想線は前記表示基板のエッジに隣接する。
【0017】
前記第1仮想線は前記表示領域の方に膨らんだ曲線であり、前記第2仮想線は前記表示基板のエッジと平行な直線である。
【0018】
前記第1仮想線は前記表示基板のエッジと平行な直線であり、前記第2仮想線は前記表示基板のエッジの方に膨らんだ曲線である。
【0019】
平面上において、前記第1パッドと前記第2パッドは矩形であり、前記第1パッドは第1長さと第1幅を有し、前記第2パッドは前記第1長さより長い第2長さを有し、前記第1幅より小さい第2幅を有する。
【0020】
平面上において、前記第1パッドの第1面積は前記第2パッドの第2面積と同じである。
【0021】
一実施例は、映像を表示する表示領域、及び前記表示領域の少なくとも一側に配置されたパッド領域を含む表示基板と、前記パッド領域の上に配置され、第1方向に沿って配列された複数のパッドグループと、前記表示領域と前記パッド領域との間に配置された複数の連結配線と、を含み、前記パッドグループは、前記第1方向と垂直に交差する第2方向に延長される仮想の基準線に対して第1勾配を有し、第1間隔で離隔された複数の第1パッドを含む第1パッドグループと、前記基準線に対して前記第1勾配とは異なる第2勾配を有し、前記第1間隔とは異なる第2間隔で離隔された複数の第2パッドを含む第2パッドグループと、を含む表示パネルを提供する。
【0022】
前記連結配線は、前記表示領域において前記パッド領域の方向に延長された第1サブ配線部、及び前記第1サブ配線部から延長されて前記第1パッドと連結された第2サブ配線部を含む第1連結配線と、前記表示領域において前記パッド領域の方向に延長された第3サブ配線部、及び前記第3サブ配線部から延長されて前記第2パッドと連結された第4サブ配線部を含む第2連結配線と、を含み、平面上において、前記第2サブ配線部は前記基準線に対して第3勾配を有し、前記第4サブ配線部は前記基準線に対して前記第3勾配とは異なる第4勾配を有する。
【0023】
前記第1勾配と前記第3勾配は同じく、前記第2勾配と前記第4勾配は同じである。
【0024】
他の実施例は、表示領域、及び前記表示領域の少なくとも一側に配置されて第1方向に沿って配列された複数のパッドグループが配置されたパッド領域を含む表示パネルと、前記パッドグループに対応する複数の連結パッドグループを含む連結回路基板と、を含み、前記パッドグループは、前記第1方向と垂直に交差する第2方向に延長される仮想の基準線に対して第1勾配を有し、第1間隔で離隔された複数の第1パッドを含む第1パッドグループと、前記基準線に対して前記第1勾配とは異なる第2勾配を有し、前記第1間隔とは異なる第2間隔で離隔された複数の第2パッドを含む第2パッドグループと、を含み、前記連結パッドグループは、前記第1パッドに対応して配置された第1連結パッドを含む第1連結パッドグループと、前記第2パッドに対応して配置された第2連結パッドを含む第2連結パッドグループと、を含む表示装置を提供する。
【0025】
前記第1パッドグループは前記パッド領域の中心部に配置され、前記第2パッドグループは前記第1パッドグループの少なくとも一側に配置され、前記第2勾配は前記第1勾配より大きく、前記第2間隔は前記第1間隔より小さい。
【0026】
平面上において、前記第1パッドと前記第2パッドは矩形であり、前記第1パッドは第1長さと第1幅を有し、前記第2パッドは前記第1長さより長い第2長さを有し、前記第1幅より小さい第2幅を有する。
【発明の効果】
【0027】
一実施例は、多様な勾配とピッチを有するパッドの配列を最小化することで、良好な接続信頼性を有し、デッドスペースを最小化した表示パネル及び表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図2】一実施例の表示装置に含まれた表示パネルの一部を示す平面図である。
【
図3】
図2に示した一実施例の表示パネルにおいて、表示領域に対応する部分をより詳細に示す図である。
【
図4】パッドグループの配列の一実施例を示す図である。
【
図5】パッドグループの配列の一実施例を示す図である。
【
図6】パッドの勾配によるパッドの垂直方向の長さの変化を示す図である。
【
図7】パッドの勾配の増加によるパッドの垂直方向の長さ、デッドスペースの距離、及びパッド間の離隔間隔(ピッチ)を示すグラフである。
【
図8】パッドの勾配の増加によるパッドの垂直方向の長さ、デッドスペースの距離、及びパッド間の離隔間隔(ピッチ)を示すグラフである。
【
図9】パッドの勾配の増加によるパッドの垂直方向の長さ、デッドスペースの距離、及びパッド間の離隔間隔(ピッチ)を示すグラフである。
【
図10】パッドグループ別のパッドの勾配の角度を示すグラフである。
【
図11】パッドグループ別のパッドのピッチを示すグラフである。
【
図13】表示パネルの一実施例を示す平面図である。
【
図14】
図13のパッド領域部分をより詳細に示す平面図である。
【
図16】
図15のパッド領域部分をより詳細に示す平面図である。
【
図17】一実施例の表示パネルにおけるパッドグループによるパッドの長さを示すグラフである。
【
図18】一実施例の表示パネルにおけるパッドグループによるパッドの幅を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明は、多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することができるゆえ、特定実施例を図面に例示し、詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解すべきである。
【0030】
各図面を説明しながら、類似した参照符号を類似した構成要素に対して使用している。添付した図面において、構造物の寸法は本発明の明確性のために実際より拡大して示している。第1、第2などの用語を多用な構成要素を説明するために使用するが、前記構成要素は前記用語に限らない。前記用語は一つの構造要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用する。例えば、本発明の権利範囲を逸脱せずに第1構成要素は第2構成要素と称されてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素と称されてもよい。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0031】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組合せが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品またはこれらの組合せの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
【0032】
本出願において、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」または「上部に」あるとする場合、これは他の部分の「直上」にある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。逆に、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」または「下部に」にあるとする場合、これは他の部分の「直下」にある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。また、本出願において、「上に」配置されるとは、上部だけでなく下部に配置される場合も含む。
【0033】
一方、本出願において、「直接配置」されるとは、層、膜、領域、板などの部分と他の部分の間に追加される層、膜、領域、板などがないことを意味する可能性がある。例えば、「直接配置」される場合、2つの層または2つの部材の間に接着部材などの追加の部材を使用せずに配置することを意味する可能性がある。
【0034】
以下、図面を参照して、本発明の一実施例による表示パネル及び表示装置について説明する。
図1は、一実施例の表示装置の平面図である。
図2は、一実施例の表示装置に含まれた表示パネルの一部を示す平面図である。
図3は、
図2に示した一実施例の表示パネルにおいて、表示領域に対応する部分をより詳細に示す図である。
【0035】
図1を参照すると、一実施例の表示装置DDは、表示パネルDP、連結回路基板FB、及び接続部材AFを含む。また、一実施例の表示装置DDは駆動回路基板(図示せず)を更に含み、連結回路基板FBは表示パネルDPと駆動回路基板(図示せず)との間に配置される。一実施例の表示装置DDにおいて、表示パネルDP及び連結回路基板FBは電気的に連結される。また、一実施例の表示装置DDは、表示パネルDPと連結回路基板FBとの間に配置される接続部材AFを含む。
【0036】
表示パネルDPは、液晶表示パネル(liquid crystal display panel)、有機発光表示パネル(organic light emitting display panel)、プラズマ表示パネル(plasma display panel)、電気泳動表示パネル(electrophoretic display panel)、MEMS表示パネル(microelectromechanical system display panel)、及び電気湿潤表示パネル(electrowetting display panel)などである。例えば、一実施例の表示装置DDにおいて、表示パネルDPは液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルであってもよい。しかし、実施例はこれに限らない。
【0037】
表示パネルDPはフレキシブル(flexible)なものである。「フレキシブル」とは曲げられる特性を意味し、完全に折りたたまれる構造から、数ナノメートルレベルに曲げられる構造までの全てを含む。例えば、表示パネルDPは、カーブド(curved)表示パネルまたはフォルダブル(foldable)表示パネルであってもよい。また、表示パネルDPはリジッド(rigid)なものであってもよい。
【0038】
図1乃至
図3を参照すると、表示パネルDPは、表示基板PS及び複数のパッドグループPDGを含む。表示基板PSは、表示領域DA及びパッド領域PAを含む。平面上において、表示基板PSは、表示領域DA、非表示領域NDA、及びパッド領域PAに区分される。パッドグループPDGは、パッド領域PAに配置される。表示領域DAとパッド領域PAとの間には、連結配線CLが配置される。
【0039】
一方、
図2及び
図3において、表示基板PSが第1及び第2基板BS1、BS2を含むと示しているが、実施例はこれに限らない。表示基板PSは、表示領域DAに配置された複数の画素(図示せず)を含む。例えば、表示基板PSは液晶表示基板であってもよい。詳しくは、一実施例において、表示基板PSは、第1及び第2基板BS1、BS2の間に配置された液晶層(図示せず)を含む液晶表示基板であってもよい。
【0040】
一方、実施例はこれに限らず、表示基板PSが有機発光表示基板であってもよい。有機発光表示基板であれば、表示基板PSは、ベース基板、及びベース基板の上に配置された有機発光素子層(図示せず)を含んでもよい。
【0041】
また、表示基板PSは表示素子を含み、プラズマ表示基板、電気泳動表示基板、MEMS表示基板、及び電気湿潤表示基板であってもよい。
【0042】
表示領域DAは映像を表示し、第1方向軸DR1と第2方向軸DR2が定義する平面と並んでいる。例えば、表示パネルDPは、第3方向軸DR3の方向に映像を提供してもよい。説明の便宜上、表示装置DDにおいて映像が提供される方向を上部方向と定義し、上部方向の反対方向を下部方向と定義する。一方、本明細書においては、第1方向軸乃至第3方向軸DR1、DR2、DR3が指示する方向は第1方向乃至第3方向DR1、DR2、DR3と説明する。つまり、本明細書においては、第1方向乃至第3方向DR1、DR2、DR3と第1方向軸乃至第3方向軸DR1、DR2、DR3の方向は同じ意味で使用する。本明細書において、上部及び下部方向は、第1方向DR1及び第2方向と直交する方向と定義される第3方向DR3と平行する。第3方向DR3は、後述する構成要素の前面と背面を区分する基準方向である。しかし、上部方向や下部方向は相対的な概念であって、他の概念に変換されてもよい。
【0043】
非表示領域NDAは、表示領域DAに隣接する。非表示領域NDAは、表示領域DAの縁を囲んで表示領域DAの外郭に配置される。しかし、実施例はこれに限らず、非表示領域NDAは表示領域DAの少なくとも一側の縁にのみ提供されてもよい。一実施例において、非表示領域NDAは表示領域DAを囲むフレーム状を有してもよいが、実施例はこれに限らない。
【0044】
パッド領域PAは、表示領域DAの少なくとも一側に配置される。パッド領域PAは、非表示領域NDAに隣接する。パッド領域PAは非表示領域NDAの外郭に配置されるが、実施例はこれに限らない。
【0045】
パッド領域PAは、連結回路基板FBと表示基板PSが結合する領域である。表示パネルDPは、パッド領域PAに配置されたパッドPDを介して、連結回路基板FB及び駆動回路基板(図示せず)のような外部電子部品と電気的に連結される。
【0046】
表示パネルDPのパッド領域PAには、第1方向DR1に配列されたパッドPDが配置される。パッド領域PAは、複数のパッドグループPDGが第1方向DR1に沿って配列される。
【0047】
表示基板PSは、パッド領域PAに配置されたパッドPDを介して外部から電気的信号を提供されるか、または外部に電気的信号を出力する。例えば、パッドPDは入力パッドである。パッドPDは、連結配線CLに連結される。
【0048】
パッドPDは、連結回路基板FBと電気的に連結される。パッドPDは、銅(Cu)、銀(Ag)、または金(Au)などの金属を含んで構成されるか、または金属酸化物を含んで構成される。例えば、パッドPDは、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ITZO(Indium Tin Zinc Oxide)、ZTO(Zinc Tin Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)のうち少なくとも一つの透明金属酸化物を含んで形成されてもよい。詳しくは、パッドPDはITOがパターニングされたものであってもよい。また、パッドPDは、連結配線CLを介して表示基板PSの画素を駆動する駆動素子と電気的に連結される。
【0049】
パッドグループPDGは、第1方向DR1に沿って配列される。パッドグループPDGは、基準線RLに対して第1勾配を有し、第1間隔で離隔された複数の第1パッドPD1を含む第1パッドグループG1、及び基準線RLに対して第2勾配を有し、第2間隔で離隔された複数の第2パッドPD2を含む第2パッドグループを含む。一方、基準線RLは、第1方向DR1と垂直に交差する第2方向DR2と平行な仮想線である。パッドPD1、PD2の勾配は、基準線RLの延長方向と第1または第2パッドPD1、PD2の延長方向がなす角を示す。本明細書において、勾配値は正の値であり、鋭角を示す。
【0050】
第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1の第1勾配は、第2パッドグループに含まれた第2パッドPD2の第2勾配とは異なる。また、第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1が互いに離隔された第1間隔は、第2パッドグループに含まれた第2パッドPD2が互いに離隔された第2間隔とは異なる。
【0051】
一実施例において、複数のパッドグループPDGは、パッド領域PAの中心部に配置された第1パッドグループG1と、第1パッドグループG1の少なくとも一側に配置された第2パッドグループを含む。第2パッドグループに含まれた第2パッドPD2の勾配は、第1パッドグループG1の第1パッドPD1の勾配より大きい。また、第2パッドPD2間の離隔間隔は、第1パッドPD1間の離隔間隔より小さい。
【0052】
第2パッドグループは、第1パッドグループG1の一側に配置された第1サブパッドグループG2-Rと、前記第1パッドグループG1の他側に配置された第2サブパッドグループG2-Lを含む。例えば、一実施例の表示パネルDPにおいて、第1サブパッドグループG2-Rは第1パッドグループG1の右側に配置され、第2サブパッドグループG2-Lは第1パッドグループG1の左側に配置される。
【0053】
一実施例の表示パネルDPは、パッド領域PAの中心部に配置された第1パッドグループG1、第1パッドグループG1の右側に配置されたx個の第1サブパッドグループG2-R、及び第1パッドグループG1の左側に配置された第2サブパッドグループG2-Lを含む。一方、xは1以上の整数であり、第1サブパッドグループG2-Rの個数と第2サブパッドグループG2-Lの個数は同じであるか互いに異なってもよい。
【0054】
複数の第1サブパッドグループG2-Rは、パッド領域PAの中心部から外郭方向に並んで配列される。互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の勾配は互いに異なる。
【0055】
パッド領域PAの中心部から外郭部に行くほど、第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の勾配が増加する。例えば、
図3を参照すると、中心部に配置された第1パッドグループG1からn番目に配置された第1サブパッドグループG2-Rnに含まれた第2パッドPD2の勾配と、第1パッドグループG1からx番目に配置された第1サブパッドグループG2-Rxに含まれた第2パッドPD2の勾配は互いに異なる。詳しくは、中心部からより離隔された第1サブパッドグループG2-Rであるほど、基準線RLに対する第2パッドPD2の勾配が増加する。
【0056】
また、互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の勾配は互いに異なる。中心部から外郭部に行くほど、第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の勾配が増加する。例えば、
図3を参照すると、パッド領域PAの中心部に配置された第1パッドグループG1からn番目に配置された第2サブパッドグループG2-Lnに含まれた第2パッドPD2の勾配と、第1パッドグループG1からx番目に配置された第2サブパッドグループG2-Lxに含まれた第2パッドPD2の勾配は互いに異なる。詳しくは、中心部から離隔された第2サブパッドグループG2-Lであるほど、基準線RLに対する第2パッドPD2の勾配が増加する。
【0057】
互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔は互いに異なる。パッド領域PAの中心部から外郭部に行くほど、第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔が減少する。例えば、
図4を参照すると、中心部に配置された第1パッドグループG1からn番目に配置された第1サブパッドグループG2-Rnに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔と、第1パッドグループG1からx番目に配置された第1サブパッドグループG2-Rxに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔は互いに異なる。詳しくは、中心部からより離隔された第1サブパッドグループG2-Rであるほど、第2パッドPD2間の離隔間隔、つまり、第2パッドPD2のピッチ(pitch)が減少する。一方、本明細書において、パッド間の離隔間隔であるピッチは、隣り合うパッドのうちいずれか一つのパッドの中心から他の一つのパッドの中心までの最短間隔を意味する。
【0058】
つまり、制限されたパッド領域PA内に決められたパッドPD1、PD2を配置するために、パッド領域PAの外郭部に行くほどパッド間PD1、PD2のピッチは減少する。
【0059】
また、互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔は互いに異なる。パッド領域PAの中心部から外郭部に行くほど、第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔が減少する。例えば、
図3を参照すると、中心部に配置された第1パッドグループG1からn番目に配置された第2サブパッドグループG2-Lnに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔と、第1パッドグループG1からx番目に配置された第2サブパッドグループG2-Lxに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔は互いに異なる。詳しくは、中心部からより離隔された第2サブパッドグループG2-Lであるほど、第2パッドPD2間の離隔間隔、つまり、第2パッドPD2のピッチが減少する。
【0060】
第1サブパッドグループG2-Rと第2サブパッドグループG2-Lは、第1パッドグループG1を基準に互いに対称に配置される。例えば、第1パッドグループG1から一側方向にn番目に配置された第1サブパッドグループG2-Rの第2パッドPD2と、第1パッドグループG1から他側方向にn番目には位置された第2サブパッドグループG2-Lの第2パッドPD2は、第1パッドグループG1を基準に互いに対称に配置されてもよい。詳しくは、第1パッドグループG1から一側方向にn番目に配置された第1サブパッドグループG2-Rの第2パッドPD2と、第1パッドグループG1から他側方向にn番目に配置された第2サブパッドグループG2-Lの第2パッドPD2は、同じ勾配と同じ離隔間隔を有してもよい。但し、第1サブパッドグループG2-Rの第2パッドPD2と第2サブパッドグループG2-Lの第2パッドPD2の傾く方向は互いに反対であり、第1パッドグループG1を基準に対称であってもよい。一方、本明細書において、対称に配置されるとは線対称することを意味する。
【0061】
図4はパッドグループの配列の一実施例を示す図であり、
図4では第1パッドグループG1及び第2パッドグループの一部を示している。
図4を参照すると、第2パッドグループの内の第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の延長方向EL-PD2は仮想線である基準線RLとθ1の角を有し、第2パッドPD2はPT-Rのピッチを有する。また、第2パッドグループの第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の延長方向EL-PD2は仮想線である基準線RLとθ2の角を有し、第2パッドPD2はPT-Lのピッチを有する。一方、
図4に示した第1サブパッドグループG2-Rと第2サブパッドグループG2-Lが第1パッドグループG1から対称の位置に配列されれば、一実施例において、θ1とθ2は実質的に同じであり、PT-RとPT-Lも実質的に同じである。
【0062】
第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1の延長方向EL-PD1は、基準線RLと並んでいる。つまり、第1パッドPD1の勾配は0である。第1パッドPD1の離隔間隔PT1は、第1サブパッドグループG2-Rの第2パッドPD2の離隔間隔PT-R及び第2サブパッドグループG2-Lの第2パッドPD2の離隔間隔PT-Lより大きい。
【0063】
図5はパッドグループの配列の一実施例を示す図であり、
図5では第1パッドグループG1及び第2サブパッドグループG2-Lの一部を示している。
図5を参照すると、第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔は、第1パッドグループG1から離隔するほど減少する。
図5において、第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1間の間隔PT1より第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔PT-Ln、PT-Lxが小さい。また、第1パッドグループG1からx番目に離隔されて配列された第2サブパッドグループG2-Lxに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔PT-Lxは、第1パッドグループG1からn番目に離隔されて配置された第2サブパッドグループG2-Lnに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔PT-Lnより小さい。
【0064】
図6は、パッドの勾配によるパッドの垂直方向の長さの変化を示す図である。
図6において、パッドの勾配は、第1方向DR1と直行する第2方向DR2と平行な基準線RL(
図4)に対するパッドそれぞれの勾配値を示す。
【0065】
図6を参照すると、パッドの勾配値が増加するほどパッドの垂直長さは減少することが分かる。一方、パッドの垂直長さは、パッドの下端部を基準に垂直方向への最大高さを示す。0度の勾配を有するパッドの上端部と下端部との間の距離d1を基準にし、パッドが所定の勾配を有して配置される際の垂直長さはd1より小さく、例えば、50度の勾配を有するパッドの垂直長さはd2である。
【0066】
図6において、0度の勾配を有するパッドの下端部に当たる部分を下部基準線RL-B、パッドの上端部に当たる部分を上部基準線RL-Tとすると、パッドの勾配が増加するほど上部基準線RL-Tからパッドの上端部までの間隔S1、S2、S3、S4が次第に増加することが分かる。つまり、パッドの勾配が増加するほどパッドの垂直長さが減少し、それによってパッド領域の垂直長さが減少する。
【0067】
一方、パッドの長さがLであれば、パッドの垂直長さdは以下の式を満足する。ここで、θはパッドの勾配角度である。
d=Lxcosθ
【0068】
図2乃至
図4に示した一実施例において、第2パッドPD2の勾配は0度超過50度以下である。つまり、基準線RLに対する第2パッドPD2の勾配は、第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1の勾配より大きい。例えば、第1パッドPD1の延長方向は、基準線RLの延長方向と平行してもよい。第1パッドPD1の勾配値は0である。よって、第2パッドPD2の勾配は第1パッドPD1の勾配より大きい値を有し、0度より大きい角度を有する。第2パッドPD2の勾配は50度以下であり、第2パッドPD2の勾配が50度より大きくなれば、第2パッドPD2間の離隔間隔が十分に確保されずショート(short)などが発生する恐れがあり、信頼性の問題になり得る。
【0069】
図7乃至
図9は、パッドの勾配の増加によるパッドの垂直方向の長さ、デッドスペースの距離、及びパッド間の離隔間隔(ピッチ)を示している。
図7はパッドが傾いていない際のパッド間の離隔距離、つまり、パッドのピッチが30μmである場合を示し、
図8はパッドが傾いていない際のパッドのピッチが37μmである場合を示し、
図9はパッドが傾いていない際のパッドのピッチが39μmである場合を示している。
【0070】
図7を参照すると、パッドの勾配が増加するほどパッドの垂直距離は減少し、それに応じてデッドスペースの距離も減少することが分かる。
図7の場合、減少されたデッドスペースの距離は111μmを示している。一方、限定されたパッド領域の範囲でパッドの勾配が増加すると、パッド領域内に配置されたパッドのピッチも減少すべきであり、信頼性の確保されるパッドピッチの最低値を27μmであるとすると、パッドの勾配の最大値は39度になる。
【0071】
図8と
図9においても、それぞれパッドの勾配の増加によるパッドの垂直距離の減少及びデッドスペース距離の減少を示しており、パッドの勾配が増加するほどパッドのピッチが減少することが分かる。一方、
図8と
図9の場合、信頼性の確保されるパッドのピッチの最低値27μmを基準に、それぞれデッドスペースが最高131μmと153μmを示しており、
図7乃至
図9を参照すると、初期のパッドのピッチが大きいほどデッドスペースの減少程度が大きくなることが分かる。
【0072】
図8を参照すると、勾配が0度のパッドのピッチが37μmである際、信頼性の確保されるパッドのピッチの最低値を27μmとすると、パッドの勾配の最大値は42.5度になる。また、
図9を参照すると、勾配が0度のパッドのピッチが39μmである際、信頼性の確保されるパッドのピッチの最低値を27μmとすると、パッドの勾配の最大値は46度になる。
【0073】
つまり、
図7乃至
図9を参照すると、パッドの勾配を増加させ、パッド間のピッチを減少させることでパッドが配置されるパッド領域における垂直距離を減少することができ、それによって一実施例の表示パネルにおいてデッドスペースを減少できる。
【0074】
図10は、パッドグループ別のパッドの勾配の角度を示すグラフであり、
図11はパッドグループ別のパッドのピッチを示すグラフである。
図10及び
図11は、
図2乃至
図7で説明した一実施例の表示パネルに含まれたパッドグループに対するパッドの勾配及びパッドのピッチを示している。
【0075】
図10を参照すると、一実施例による表示パネルにおいて、第1パッドグループG1に含まれたパッドは勾配が0度である。第1パッドグループG1の一側に配置された第1サブパッドグループG2-R1、G2-R2、・・・、G2-Rn、・・・、G2-Rxは、第1パッドグループG1から離隔されるほどパッドの勾配角度が増加する。また、第1パッドグループG1の他側に配置された第2サブパッドグループG2-L1、G2-L2、・・・、G2-Ln、・・・、G2-Lxは、第1パッドグループG1から離隔されるほどパッドの勾配角度が増加する。第1パッドグループG1を基準に、第1サブパッドグループG2-R1、G2-R2、・・・、G2-Rn、・・・、G2-Rxと、第2サブパッドグループG2-L1、G2-L2、・・・、G2-Ln、・・・、G2-Lxに含まれたパッドの勾配角度は対称である。
【0076】
図11を参照すると、一実施例の表示パネルにおいて、パッド領域に配置された複数のパッドのうち第1パッドグループG1に含まれたパッドの離隔間隔であるパッドピッチ値が最も大きく示され、第1パッドグループG1の一側に配置された第1サブパッドグループG2-R1、G2-R2、・・・、G2-Rn、・・・、G2-Rxに含まれたパッド間の離隔間隔は、第1パッドグループG1から離隔されるほど減少する。また、第1パッドグループG1の他側に配置された第2サブパッドグループG2-L1、G2-L2、・・・、G2-Ln、・・・、G2-Lxは、第1パッドグループG1から離隔されるほどパッド間の離隔間隔であるピッチが減少する。第1パッドグループG1を基準に、第1サブパッドグループG2-R1、G2-R2、・・・、G2-Rn、・・・、G2-Rxと、第2サブパッドグループ第2サブパッドグループG2-L1、G2-L2、・・・、G2-Ln、・・・、G2-Lxに含まれたパッドのピッチは互いに対称である。
【0077】
つまり、
図2乃至
図11を参照すると、一実施例の表示パネルDPは、第1方向DR1に配列された複数のパッドグループを含み、互いに異なるパッドグループに含まれたパッドの勾配とパッド間の離隔間隔は互いに異なる。一方、一つのパッドグループに含まれた複数のパッドの勾配とパッドの離隔間隔は同じである。つまり、パッドグループ別に互いに異なる勾配値と互いに異なる離隔間隔を有することで、パッド領域におけるデッドスペースを最小化しながらも、複数のパッドグループを配列する。
【0078】
図2及び
図3を参照すると、一実施例において、表示領域DAに隣接したパッドPDの一側端部を連結する第1仮想線IL1と、表示基板PSのエッジに隣接したパッドの他側端部を連結する第2仮想線IL2のうちいずれか一つは曲線である。つまり、一実施例において、複数のパッドグループPDGは扇形に配列される。一方、第1仮想線IL1は、各パッドグループに含まれた代表パッドの上端部の中心を連結する線である。また、第2仮想線IL2は、各パッドグループに含まれた代表パッドの下端部の中心を連結する線である。ここで、各パッドグループの代表パッドは、各パッドグループに含まれたパッドのうち中央に配置されたパッドである。しかし、実施例はこれに限らず、代表パッドは各パッドグループに含まれた任意のパッドを選択してもよい。
【0079】
図2及び
図3を参照すると、第1仮想線IL1は曲線で、第2仮想線IL2は直線である。詳しくは、第1仮想線IL1は表示領域DA方向に膨らんだ曲線状であり、第2仮想線IL2は表示基板PSのエッジEDと並んだ直線状である。
【0080】
一実施例の表示パネルDPにおいて、複数のパッドグループPDGは扇形を有するように配列され、パッド領域PAの中心部から外郭部に行くほどパッドグループPDGに含まれたパッドPDの勾配を増加させ、パッドのピッチを減少させることでパッド領域PAを最小化し、連結配線CLの延長を最小化することで、デッドスペースを減少できる。
【0081】
図12は、
図2に示した一実施例の表示パネルDPの一部分を拡大して示している。
図12は、
図2のAA領域を示す平面図である。一実施例の表示パネルDPは、表示基板PS、複数のパッドグループPDG、及び連結配線CLを含む。
【0082】
連結配線CLは、表示領域DAとパッド領域PAとの間に配置される。連結配線CLは、表示領域DAに配置された画素(図示せず)とパッドPDを電気的に連結する。
【0083】
連結配線CLは、第1パッドグループG1の第1パッドPD1と連結された第1連結配線CL1、及び第2パッドグループの内の第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lの第2パッドPD2と連結された第2連結配線CL2を含む。
【0084】
第1連結配線CL1は、表示領域DAからパッド領域PAの方向に延長された第1サブ配線部SL1、及び第1サブ配線部SL1から延長されて第1パッドPD1と連結された第2サブ配線部SL2を含む。また、第2連結配線CL2は、表示領域DAからパッド領域PAの方向に延長された第3サブ配線部SL3、及び第3サブ配線部SL3から延長されて第2パッドPD2と連結された第4サブ配線部SL4を含む。一方、第1サブ配線部SL1及び第3サブ配線部SL3は表示領域DAにおいてパッド領域PAの方向に延長され、第2方向軸DR2と平行な直線部分である。つまり、第1サブ配線部SL1及び第3サブ配線部SL3は、基準線RLと平行に延長される部分である。一実施例において、第2サブ配線部SL2は第1サブ配線部SL1から延長された直線部分である。第2サブ配線部SL2の延長方向は、第1パッドグループに含まれた第1パッドPD1の延長方向と並んでいる。例えば、第2サブ配線部SL2は、第1サブ配線部SL1のように第2方向軸DR2と平行な方向に延長されてもよい。また、第4サブ配線部SL4は、第3サブ配線部SL3から斜線方向に延長される部分である。例えば、第2サブ配線部SL2と第4サブ配線部SL4は、蜘蛛の巣のような(spider)配線部であってもよい。
【0085】
第4サブ配線部SL4の延長方向は、第1サブパッドグループG2-Rnまたは第2サブパッドグループG2-Lnに含まれた第2パッドPDの延長方向EL-PD2と平行である。例えば、
図12を参照すると、基準線RLと第4サブ配線部SL4の延長方向EL-CL2がなす角θcは、基準線RLに対する第2パッドPDの延長方向EL-PD2がなす角θpと同じである。
【0086】
つまり、一実施例の表示パネルPDの場合、第2サブ配線部SL2とこれに連結された第1パッドグループG1の第1パッドPD1の延長方向を同じくし、第4サブ配線部SL4とこれに連結された第2パッドグループG2-R、G2-Lの第2パッドPD2の延長方向を同じくして、蜘蛛の巣のような配線部に当たる第2サブ配線部SL2と第4サブ配線部SL4の長さを最小化することで、表示基板PSのデッドスペースを減少できる。
【0087】
図13は、表示パネルの一実施例を示す平面図である。
図14は、
図13のパッド領域部分をより詳細に示す平面図である。
図13及び
図14に関する説明において、上述した
図1乃至
図12で説明した表示パネルに関する説明部分と重複するものは更に説明せず、差を中心に説明する。
図13及び
図14に示した実施例の表示パネルDP-1に関する説明において、パッド領域PA-1、パッドグループPDG、及び連結配線CLに関する部分を除いては、上述した
図1乃至
図12で説明した内容が同じく適用される。
【0088】
図13に示した一実施例の表示パネルDP-1は、表示基板PS、複数のパッドグループPDG、及び複数の連結配線CLを含む。表示パネルDP-1の表示基板PSは、表示領域DAと表示領域DAの少なくとも一側に配置されたパッド領域PA-1を含む。
【0089】
複数のパッドグループPDGは、パッド領域PA-1の中心部に配置された第1パッドグループG1と、第1パッドグループG1の少なくとも一側に配置された第2パッドグループを含む。第2パッドグループは、第1パッドグループG1の一側に配置された第1サブパッドグループG2-Rと、第1パッドグループG1の他側に配置された第2サブパッドグループG2-Lを含む。
【0090】
図13及び
図14を参照すると、一実施例において、表示領域DAに隣接したパッドPD1、PD2の一側端部を連結する第1仮想線IL1と、表示基板PSのエッジに隣接したパッドPD1、PD2の他側端部を連結する第2仮想線IL2のうちいずれか一つは曲線である。つまり、一実施例において、複数のパッドグループPDGは扇形に配列される。一方、第1仮想線IL1は、各パッドグループに含まれた代表パッドの上端部の中心を連結する線である。また、第2仮想線IL2は、各パッドグループに含まれた代表パッドの下端部の中心を連結する線である。ここで、各パッドグループの代表パッドは、各パッドグループに含まれたパッドのうち中央に配置されたパッドである。しかし、実施例はこれに限らず、代表パッドは各パッドグループに含まれた任意のパッドを選択してもよい。
【0091】
図13及び
図14を参照すると、第1仮想線IL1は直線で、第2仮想線IL2は曲線である。詳しくは、第1仮想線IL1は表示基板PSのエッジEDと平行な直線状であり、第2仮想線IL2は表示基板PSのエッジEDの方向に膨らんだ曲線状である。
【0092】
複数のパッドグループPDGは、パッド領域PA-1の中心部に配置された第1パッドグループG1と、第1パッドグループG1の少なくとも一側に配置された第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lを含む。第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の勾配は、第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1の勾配より大きい。また、第2パッドPD2間の離隔間隔は、第1パッドPD1間の離隔間隔より小さい。
【0093】
一実施例の表示パネルDP-1は、パッド領域PA-1の中心部に配置された第1パッドグループG1、第1パッドグループG1の右側に配置されたx個の第1サブパッドグループG2-R、及び第1パッドグループG1の左側に配置された第2サブパッドグループG2-Lを含む。一方、xは1以上の整数であり、第1サブパッドグループG2-Rの個数と第2サブパッドグループG2-Lの個数は同じであるか互いに異なってもよい。
【0094】
複数の第1サブパッドグループG2-Rは、パッド領域PA-1の中心部から外郭方向に並んで配列される。互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の勾配は互いに異なる。
【0095】
パッド領域PA-1の中心部から外郭部に行くほど、第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の勾配が増加する。また、パッド領域PA-1の中心部から外郭部に行くほど、第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の勾配が増加する。
【0096】
つまり、一実施例の表示パネルDP-1において、複数のパッドグループPDGは扇形を有するように配列され、中心部から外郭部に行くほどパッドグループPDGに含まれたパッドの勾配を増加させ、パッドのピッチを減少させてパッド領域PA-1を最小化することで、デッドスペースを減少する。
【0097】
図13を参照すると、一実施例の表示パネルDP-1は、第1パッドグループG1と連結された第1連結配線CL1、及び第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lと連結された第2連結配線CL2を含む。第2連結配線CL2は、表示領域DAからパッド領域PA-1の方向に延長された第3サブ配線部SL3、及び第3サブ配線部SL3から延長されて第2パッドPD2と連結された第4サブ配線部SL4を含む。一方、一実施例の表示パネルDP-1において、第4サブ配線部SL4は少なくとも一つの屈曲部分CPを含む。第4サブ配線部SL4は、第2パッドPD2と連結された下部サブ配線部SL4-1、及び第3サブ配線部SL3と下部サブ配線部SL4-1との間に配置された上部サブ配線部SL4-2を含む。一実施例において、下部サブ配線部SL4-1の延長方向は、第1サブパッドグループG2-Rnまたは第2サブパッドグループG2-Lnに含まれた第2パッドPD2の延長方向と平行である。
【0098】
図15は、表示パネル一実施例を示す平面図である。
図16は、
図15のパッド領域部分をより詳細に示す平面図である。
図15及び
図16に関する説明において、上述した
図1乃至
図12で説明した表示パネルに関する説明部分と重複するものは更に説明せず、差を中心に説明する。
図15及び
図16に示した実施例の表示パネルDP-2に関する説明において、パッド領域PA-2、パッドグループPDG、及び連結配線CLに関する部分を除いては、上述した
図1乃至
図12で説明した内容が同じく適用される。
【0099】
一実施例の表示パネルDP-2は、表示基板PS、複数のパッドグループPDG、及び連結配線CLを含む。表示基板PSは、表示領域DA、非表示領域NDA、及びパッド領域PA-2を含み、パッド領域PA-2は表示領域DAの少なくとも一側に配置される。
【0100】
一実施例の表示パネルDP-2において、第1パッドPD1と第2パッドPD2は、平面上で四角形状を有する。つまり、第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1と第2パッドグループに含まれた第2パッドPD2は、第1方向軸DR1及び第2方向軸DR2が定義する平面上において四角形状を有する。
【0101】
第1パッドグループG1の第1パッドPD1は、第1長さL1と第1幅W1を有する四角形状であり、第2パッドグループの第2パッドPD2は、第1長さL1とは異なる第2長さL2と第1幅W1とは異なる第2幅W2を有する四角形状である。
【0102】
一方、一実施例において、複数のパッドグループPDGは、パッド領域PA-2の中心部に配置された第1パッドグループG1と、第1パッドグループG1の少なくとも一側に配置された第2パッドグループを含む。第2パッドグループの第2パッドPD2の勾配は、第1パッドグループG1の第1パッドPD1の勾配より大きい。また、第2パッドPD2間の離隔間隔は、第1パッドPD1間の離隔間隔より小さい。
【0103】
第2パッドグループの内の複数個の第1サブパッドグループG2-Rは、パッド領域PA-2の中心部から外郭方向に並んで配列される。互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の勾配と離隔間隔は互いに異なる。また、互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の長さと幅は互いに異なる。なお、同じ第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の長さと幅は同じである。
【0104】
パッド領域PA-2の中心部から外郭部に行くほど、互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の勾配は増加し、互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔は減少する。また、パッド領域PA-2の中心部から外郭部に行くほど、互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の長さは増加し、互いに異なる第1サブパッドグループG2-Rに含まれた第2パッドPD2の幅は減少する。
【0105】
第2パッドグループの内の複数の第2サブパッドグループG2-Lは、パッド領域PA-2の中心部から外郭方向に並んで配列される。互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の勾配と離隔間隔は互いに異なる。また、互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の長さと幅は互いに異なる。なお、同じ第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の長さと幅は同じである。
【0106】
パッド領域PA-2の中心部から外郭部に行くほど、互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の勾配は増加し、互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の離隔間隔は減少する。また、パッド領域PA-2の中心部から外郭部に行くほど、互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の長さは増加し、互いに異なる第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の幅は減少する。
【0107】
第1パッドグループG1に含まれた第1パッドPD1と、第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lに含まれた第2パッドPD2の面積は同じである。つまり、第1パッドDP1と第2パッドPD2は長さと幅が互いに異なり、面積は同じである。
【0108】
図15及び
図16に示した一実施例の表示パネルDP-2おいて、表示領域DAに隣接したパッドPD1、PD2の一側端部を連結する第1仮想線IL1と、表示基板PSのエッジEDに隣接したパッドPD1、PD2の他側端部を連結する第2仮想線IL2は互いに平行する。つまり、第1仮想線IL1及び第2仮想線IL2は、表示基板PSのエッジEDと並んでいる。
【0109】
第1仮想線IL1は平面上で第1パッドPD1と第2パッドPD2の最上端部を連結したものであり、第2仮想線IL2は平面上で第1パッドPD1と第2パッドPD2の最下端部を連結したものである。一方、
図16を参照すると、第1仮想線IL1と第2仮想線IL2との間隔dは、パッドPD1、PD2の垂直距離を示す。つまり、
図15及び
図16に示した一実施例において、複数のパッドグループPDGに含まれたパッドPD1、PD2の垂直距離は全て同じである。
【0110】
図17及び
図18は、それぞれ一実施例の表示パネルDP-2におけるパッドグループによるパッドの長さとパッドの幅を示すグラフである。
図17は、
図15及び
図16に示した一実施例の表示パネルDP-2において、第1パッドグループG1及び第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lにおけるパッドグループ別のパッドの長さを示すグラフであり、
図18は、
図15及び
図16に示した一実施例の表示パネルDP-2において、第1パッドグループG1及び第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lにおけるパッドグループ別のパッドの幅を示すグラフである。
【0111】
図17を参照すると、一実施例の表示パネルDP-2において、第1パッドグループG1に含まれたパッドの長さが最も小さく、第1パッドグループG1の一側に配置された第1サブパッドグループG2-Rに含まれたパッドの長さは第1パッドグループG1から離隔されるほど増加する。また、第1パッドグループG1の他側に配置された第2サブパッドグループG2-Lに含まれたパッドの長さは、第1パッドグループG1から離隔されるほど増加する。第1パッドグループG1を基準に互いに対称の位置に配列された第1サブパッドグループG2-Rと第2サブパッドグループG2-Lに含まれたパッドの長さは同じである。
【0112】
図18を参照すると、一実施例の表示パネルDP-2において、パッド領域PA-2に配置された複数のパッドのうち第1パッドグループG1に含まれたパッドの幅が最も大きく、第1パッドグループG1の一側に配置された第1サブパッドグループG2-Rに含まれたパッドの幅は第1パッドグループG1から離隔されるほど減少する。また、第1パッドグループG1の他側に配置された第2サブパッドグループG2-Lに含まれたパッドの幅は、第1パッドグループG1から離隔されるほど減少する。第1パッドグループG1を基準に互いに対称の位置に配列された第1サブパッドグループG2-Rと第2サブパッドグループG2-Lに含まれたパッドの幅は同じである。
【0113】
つまり、
図15乃至
図18を参照すると、一実施例の表示パネルDP-2は、第1方向DR1に配列された複数のパッドグループPDGを含み、互いに異なるパッドグループに含まれたパッドの長さと幅は互いに異なる。一方、一つのパッドグループに含まれた複数のパッドの長さと幅は同じである。つまり、一実施例の表示パネルDP-2は、パッドグループ別に互いに異なる長さと異なる幅を有するパッドを含み、パッドの面積を同じくすることで、後述する接続部材AF(
図19)と接着する面積を確保し、パッド間の抵抗値を類似にすることで、良好な信頼性及び電気的特性を示すことができる。
【0114】
また、一実施例の表示パネルDP-2において、互いに異なるグループに含まれたパッドの勾配と離隔期間は互いに異なる。一方、一つのパッドグループに含まれた複数のパッドの勾配と離隔間隔は同じである。つまり、パッドグループ別に互いに異なる勾配値と異なる離隔間隔を有することで、パッド領域PA-2におけるデッドスペースを最小化しながらも、複数のパッドグループPDGを配列できる。
【0115】
一実施例は、上述した一実施例の表示パネルを含む表示装置を提供する。
図19は、一実施例の表示装置の分解斜視図である。
図19に示した一実施例の表示装置の分解斜視図は、
図1に示した一実施例の表示装置に関する。
図19を参照すると、一実施例の表示装置DDは、表示パネルDP、及び連結回路基板FBを含む。
【0116】
表示パネルDPは、表示領域DA及びパッド領域PAを含む。表示領域DAは映像が表示される部分で、複数の画素(図示せず)を含む部分である。パッド領域PAは、表示領域DAの少なくとも一側に配置される。
図1乃至
図19などにおいては、パッド領域PAが表示領域DAの一側にのみ配置されると示しているが、実施例はこれに限らず、パッド領域PAは表示領域DAの外郭に追加的に配置されてもよい。
【0117】
表示パネルDPは、複数のパッドグループPDGを含む。パッドグループPDGはパッド領域PAに配置され、第1方向DR1に沿って配列される。パッドグループPDGは、基準線RLに対して第1勾配を有し、第1間隔で離隔された複数の第1パッドPD1を含む第1パッドグループG1、及び基準線RLに対して第2勾配を有し、第2間隔で離隔された複数の第2パッドPD2を含む第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lを含む。
【0118】
一実施例に含まれた表示パネルDP及び表示パネルDPに含まれたパッドグループPGDに関しては、上述した
図1乃至
図18で説明した内容と同じ内容が適用される。つまり、一実施例の表示装置DDは、上述した一実施例の表示パネルDP、DP-1、DP-2を含む。
【0119】
一実施例の表示装置DDは連結回路基板FBを含み、連結回路基板FBは複数の連結パッドグループCPGを含む。連結回路基板FBは、軟性基板BFと、軟性基板BFの上に配置された複数の連結パッドグループCPGを含む。
【0120】
軟性基板BFはフレキシブルな物質、例えば、ポリイミドから形成される。軟性基板BFはフィルム状で提供される。軟性基板FBの上に配置された連結パッドグループCPGに含まれた連結パッドCD1、CD2は、出力パッドまたは入力パッドである。
【0121】
連結パッドグループCPGは、表示パネルDPの第1パッドグループG1に対応して配置された第1連結パッドグループCPG1、及び表示パネルDPの第1サブパッドグループG2-R、第2サブパッドグループG2-Lに対応して配置された第1サブ連結パッドグループCPG-R、第2サブ連結パッドグループCPG-Lを含む。
【0122】
連結パッドグループCPGは、第1方向DR1に沿って配列される。連結パッドグループCPGは、パッドグループPDGに対応して配置される。連結パッドグループCPGは、第2方向DR2と平行な仮想の基準線RLに対して第1勾配を有し、第1間隔で離隔された複数の第1連結パッドCD1を含む第1連結パッドグループCPG1、及び基準線RLに対して第2勾配を有し、第2間隔で離隔された複数の第2連結パッドCD2を含む第1サブ連結パッドグループCPG-R、第2サブ連結パッドグループCPG-Lを含む。連結パッドCD1、CD2の勾配は、基準線RLの延長方向と第1または第2連結パッドCD1、CD2の延長方向がなす角を示す。本明細書において、勾配値は正の値であり、鋭角を示す。第1連結パッドCD1は対応する第1パッドPD1に対向し、第2連結パッドCD2は対応する第2パッドPD2に対向する。
【0123】
一実施例において、複数連結のパッドグループCPGは、軟性基板BFの中心部に配置された第1連結パッドグループCPG1と、第1連結パッドグループCPG1の少なくとも一側に配置された第2連結パッドグループを含む。第2連結パッドグループに含まれた第2連結パッドCD2の勾配は、第1連結パッドグループCPG1の第1連結パッドCD1の勾配より大きい。また、第2連結パッドCD2間の離隔間隔は、第1連結パッドCD1間の離隔間隔より小さい。
【0124】
第2連結パッドグループは、第1連結パッドグループCPG1の一側に配置された複数の第1サブ連結パッドグループCPG-Rと、前記第1連結パッドグループCPG1の他側に配置された第2サブ連結パッドグループCPG-Lを含む。例えば、一実施例の表示パネルDPにおいて、第1サブ連結パッドグループCPG-Rは第1サブパッドグループG2-Rと対応するように配置され、第2サブ連結パッドグループCPG-Lは第2サブパッドグループG2-Lと対応するように配置される。
【0125】
互いに異なる第1サブ連結パッドグループCPG-Rに含まれた第2パッドCD2の勾配は互いに異なる。軟性基板BFの中心部から外郭部に行くほど、第1サブ連結パッドグループCPG-Rに含まれた第2連結パッドDC2の勾配が増加する。第2連結パッドCD2は、第2パッドPD2に対応するように配置される。
【0126】
また、互いに異なる第2サブ連結パッドグループCPG-Lに含まれた第2パッドCD2の勾配は互いに異なる。軟性基板BFの中心部から外郭部に行くほど、第2サブ連結パッドグループCPG-Lに含まれた第2連結パッドDC2の勾配が増加する。第2連結パッドCD2は、第2パッドPD2に対応するように配置される。
【0127】
一実施例の表示装置DDは、表示パネルDPと連結回路基板FBとの間に配置される接続部材AFを含む。接続部材AFは、表示パネルDPのパッドPD1、PD2と連結回路基板FBの連結パッドCD1、CD2を電気的に連結する。接続部材AFは電気伝導性を有し、粘着性を有する。接続部材AFは、熱硬化性または光硬化性物質を含む。例えば、接続部材AFは異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film:ACF)を含む。
【0128】
一実施例の表示装置は、複数のパッドグループを含み、パッド領域の中心部から外郭部に行くほど互いに異なるパッドグループに含まれたパッドの勾配は増加し、互いに異なるパッドグループに含まれたパッドの離隔間隔は減少するように複数のパッドを配置して、パッド領域の面積を減らし、表示領域の外郭に配置されたデッドスペースを最小化することで、多様なデザインの表示装置を具現できる。
【0129】
一実施例の表示パネル及び表示装置は、パッド領域に複数のパッドグループを含み、互いに異なるパッドグループに含まれたパッドの勾配とピッチを変化させることでパッドの配列を最適化し、同じ個数のパッドを含むがパッドの勾配とピッチを変化させていない場合に比べ、相対的にパッド領域の長さ及びデッドスペースを減少できる。また、一実施例の表示パネル及び表示装置は、接続部材と十分な接触面積を維持するようにパッドの勾配とピッチを最適化することで、パッド領域の長さを減少させてデッドスペースを減らしながらも、良好な信頼性を示すことができる。
【0130】
これまで本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者または該当技術分野における通常の知識を有する者であれば、後述する特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更し得ることを理解できるはずである。
【0131】
よって、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載されている内容に限らず、特許請求の範囲によって決められるべきである。
【符号の説明】
【0132】
AF 接続部材
BS1 第1基板
BS2 第2基板
CD1、CD2 連結パッド
CL 連結配線
CL1 第1連結配線
CL2 第2連結配線
CP 屈曲部分
CPG1 第1連結パッドグループ
CPG-L 第2サブ連結パッドグループ
CPG-R 第1サブ連結パッドグループ
DA 表示領域
DD 表示装置
DP、DP-1、DP-2 表示パネル
ED エッジ
EL-CL2、EL-PD1、EL-PD2 延長方向
FB 連結回路基板
G1 第1パッドグループ
G2-R 第1サブパッドグループ
G2-L 第2サブパッドグループ
G2-R 第1サブパッドグループ
IL1 第1仮想線
IL2 第2仮想線
NDA 非表示領域
PA パッド領域
PA-1、PA-2 パッド領域
PD パッド
PD1 第1パッド
PD2 第2パッド
PDG パッドグループ
PS 表示基板
RL 基準線
RL-B 下部基準線
RL-T 上部基準線
SL1 第1サブ配線部
SL2 第2サブ配線部
SL3 第3サブ配線部
SL4 第4サブ配線部
SL4-1 下部サブ配線部
SL4-2 上部サブ配線部