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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】ホイストのフレーム構造
(51)【国際特許分類】
   B66C 9/02 20060101AFI20230428BHJP
   B66C 9/16 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
B66C9/02
B66C9/16 Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020532936
(86)(22)【出願日】2018-12-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-18
(86)【国際出願番号】 FI2018050908
(87)【国際公開番号】W WO2019115877
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】20176106
(32)【優先日】2017-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】516083449
【氏名又は名称】コネクレーンズ グローバル コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Konecranes Global Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(72)【発明者】
【氏名】アッテ・ラーテーンマキ
(72)【発明者】
【氏名】テッポ・リンドベリ
(72)【発明者】
【氏名】ミッコ・ユティラ
(72)【発明者】
【氏名】ミッコ・リタラ
(72)【発明者】
【氏名】ミッコ・ミュクラ
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリ・ヘルキオ
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリ・コッコ
(72)【発明者】
【氏名】ニコ・ラウッカネン
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06499408(US,B1)
【文献】仏国特許出願公開第02590881(FR,A1)
【文献】特表2014-502586(JP,A)
【文献】実開昭53-070064(JP,U)
【文献】実開昭55-172273(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0047919(US,A1)
【文献】国際公開第2011/105790(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 9/00-11/26;
17/00-17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイストのフレーム構造であって、前記フレーム構造(1)は、支持フレーム構造(2)と、サスペンダ(4)と、主支持構造(12)で前記ホイストを支持し、前記主支持構造で前記ホイストを移動させるために、前記サスペンダ(4)によって前記支持フレーム構造(2)に固定されたベアリングホイール装置(3)とを備え、これにより、前記ベアリングホイール装置(3)は、ホイストの移動方向に、その対向する側に配置されたベアリングホイール(5)と、前記支持フレーム構造(2)に固定された上部滑車装置(6)とを備え、
前記支持フレーム構造(2)は、スペーサ(15)によって互いに向かい合って離れて配置された2つのプレート(7)と、互いに曲げられたプレートの上部(8)とを備え、前記支持フレーム構造(2)には、両方のプレート(7)を通過する軸(10)が配置されており、その軸(10)上に滑車(11)が前記プレート(7)の間に配置され、
前記プレートの曲げられた上部(8)は、スペーサ(15)とプレートの曲げられた上部(8)との間で前記サスペンダ(4)の下部(18)に取り外し可能に固定され、前記サスペンダ(4)によって前記支持フレーム構造(2)の対向する側に配置されたベアリングホイール(5)間の相互距離を調整することを特徴とする、ホイストのフレーム構造。
【請求項2】
前記プレートの上部(8)は、実質的に水平面に曲げられていることを特徴とする、請求項1に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項3】
前記支持フレーム構造のプレート(7)は、プレートが実質的にL字型になるように曲げられ、前記支持フレーム構造のプレート(7)は、互いに鏡像プロファイルであることを特徴とする、請求項1または2に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項4】
ホイストロープのための固定点(13)は、前記支持フレーム構造のプレート(7)の中央部分配置されていることを特徴とする、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項5】
ホイストロープのロープドラムのための接合点(14)は、前記支持フレーム構造のプレート(7)の中央部分配置されていることを特徴とする、請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項6】
前記支持フレーム構造の2つのプレート(7)は、ブッシングによって互いに向かい合って離れて配置されていることを特徴とする、請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項7】
前記サスペンダ(4)は、軸継手(28)によって前記ベアリングホイール装置(3)に接続することを特徴とする、請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項8】
前記サスペンダ(4)は、その中間部(17)により、ねじ継手(19)によって前記ベアリングホイール装置(3)に接続されることを特徴とする、請求項7に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項9】
前記サスペンダ(4)は、上部(16)、中間部(17)、および前記下部(18)を備え、前記下部(18)は、前記支持フレーム構造(2)の内側に配置され、前記中間部(17)と上部(16)は、前記支持フレーム構造のプレート(7)の曲げられた上部(8)の間に形成されたギャップ(9)から突出していることを特徴とする、請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項10】
前記サスペンダ(4)の中間部(17)に固定された上部補強プレート(22)があり、前記サスペンダの下部(18)は、下部補強プレート(23)およびその上のウェッジ部分(24)を備え、前記支持フレーム構造のプレート(7)の曲げられた上部(8)は、前記上部補強プレート(22)と前記ウェッジ部分(24)との間に配置されることを特徴とする、請求項9に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項11】
前記ベアリングホイール装置(3)は、ホイストの対向する側に、常に少なくとも2つの配置されたベアリングホイール(5)を備え、前記ホイストの同じ側のベアリングホイール(5)は、前記サスペンダ(4)によって前記支持フレーム構造(2)に固定されている同じサスペンション部分(26)に常に配置されることを特徴とする、請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載のホイストのフレーム構造。
【請求項12】
前記ベアリングホイール装置(3)は、ホイストの移動方向において、その対向する側に配置され、ベアリングホイール(5)を有するトロリーフランジ(27)を備えることを特徴とする、請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載のホイストのフレーム構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイストのフレーム構造に関し、フレーム構造は、支持フレーム構造と、主支持構造上でホイストを支持し、主支持構造上でホイストを移動させるためにサスペンダによって支持フレーム構造に固定されたベアリングホイール装置とを備える。それにより、ベアリングホイール装置は、ホイストの移動方向において、その反対側に配置されたベアリングホイールを備え、フレーム構造は、支持フレーム構造に固定された上部滑車装置を備える。
【背景技術】
【0002】
産業でよく使用されるクレーンのタイプは、1本または複数のレールの上を走るブリッジ、ブリッジの上を走るトロリー、およびトロリーに固定された負荷用のホイストで構成されるブリッジクレーンである。ブリッジクレーンのホイストは、通常、ロープクレーンである。使用可能な作業スペースを効率的に使用するため、クレーンの使い易さにとって重要である。
【0003】
そのような場合、ホイストの構造は、利用可能な自由高さを使用して、可能な限り高い負荷を吊り上げることができるような構造であることが有利である。しかしながら、ホイストの構造は、製造が経済的で信頼性が高い必要がある。
【0004】
ホイストの設置性と保守性の観点から、ホイストの構造により、ホイストを橋梁、主支持構造に簡単かつ迅速に適合させることが重要である。
【発明の概要】
【0005】
したがって、本発明の目的は、前述の問題を解決できるようにホイストの構造を開発することである。本発明の目的は、従属請求項に開示されていることを特徴とするホイスト構造によって達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に開示されている。
【0006】
本発明は、ホイストのフレーム構造に基づいており、フレーム構造は、支持フレーム構造と、主支持構造でホイストを支持し、主支持構造でホイストを移動させるためにサスペンダによって支持フレーム構造に固定されたベアリングホイール装置とを備える。これにより、ベアリングホイール装置は、ホイストの移動方向に、その反対側に配置されたベアリングホイールと、支持フレーム構造に固定された上部滑車装置とを備える。支持フレーム構造は、互いに向かい合って互いに離れて配置された2つのプレートを備え、プレートの上部は互いに向かって曲がっている。支持フレーム構造には、両方のプレートを通過する軸が配置されており、その上に滑車がプレート間に配置され、プレートの曲げられた上部は、サスペンダによって反対側に配置されたベアリングホイール間の相互距離を調整するために、サスペンダにウェッジロックによって取り外し可能に固定可能である。
【0007】
ホイストの本発明のフレーム構造の利点は、高さ寸法が小さいことであり、利用可能な自由高さを利用して、可能な限り高い荷重を吊り上げることを可能にする。ホイストの構造により、ホイストを主支持構造に簡単かつ迅速に取り付けることができる。
【0008】
次に、本発明を、好ましい実施形態に関連して、および添付の図面を参照して、より詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ホイストのフレーム構造を示している。
図2図1のホイストのフレーム構造の上面図である。
図3図1のホイストのフレーム構造の正面図である。
図4図1のホイストのフレーム構造の側面図である。
図5】ホイストのフレーム構造の側面図である。
図6】サスペンダを示している。
図7図6のサスペンダを示している。
図8図1図5のホイストのフレーム構造で使用され得るサスペンダの他の実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ホイストのフレーム構造1は、例えば、ブリッジクレーンのトロリーに使用することができる。トロリーはクレーンの主支持構造に沿って移動する。主支持構造は、典型的には、プロファイルビームを備え、それにより、トロリーがプロファイルビームの下フランジに支持される。したがって、主支持とは、最も単純な場合、1つのビームであり、ほとんどの場合1つのビームである支持構造を指す。ロープホイストのホイスト装置はトロリーに配置されている。
【0011】
図1図5は、ホイストのフレーム構造1を示している。ホイストのフレーム構造1は、フレーム支持構造2、ベアリングホイール装置3、およびサスペンダ4を備える。ベアリングホイール装置3は、サスペンダ4によって支持フレーム構造2に固定され、主支持構造上でホイストを支持し、主支持構造上でホイストを動かす。ベアリングホイール装置3は、ホイストベアリングホイール5の移動方向xにおいて、その反対側に配置されている。上部滑車装置6は、支持フレーム構造2に固定されている。支持フレーム構造2は、互いに距離を置いて向かい合って配置される2つのプレート7を備える。プレートの上部8は互いに向かって曲げられているので、ギャップ9は、支持フレーム構造のプレート7の曲げられた上部8の間に形成される。支持フレーム構造2には、両方のプレート7を通過する軸10が配置される。その上で、軸10上に、少なくとも1つの滑車11がプレート7の間に配置されている。プレートの曲げられた上部8は、サスペンダ4によって反対側に配置されたベアリングホイール5間の相互距離を調整するために、ウェッジロック29によってサスペンダ4に取り外し可能に固定されてもよい。
【0012】
ホイストのトロリーは、フレーム構造1に加えて、図示されていない他の部品も含む。トロリーは、ホイストロープ用のロープ溝を備えたロープドラムを有するホイスト機構を備える。トロリーは、上部滑車装置と下部滑車装置を有するローププーリー装置を備える。ローププーリー装置を介して、ホイストロープは、ロープドラムから固定点まで案内されてもよい。トロリーはさらに、ホイストロープと協働して荷を吊り上げるホイスト部材を有する。ホイストロープの第1の端部の固定点は、例えば、ロープ装置に応じて、ホイスト部材または支持フレーム構造2に適合させることができる。
【0013】
図4に示されるように、サスペンダ4によってベアリングホイール装置3に固定された支持フレーム構造2は、そのすぐ近くで主支持構造12の下部フランジの下に配置される。そのような場合、支持フレーム構造のプレート7間の滑車11の位置も、主支持構造12により近くなる。
【0014】
好ましい実施形態によれば、プレートの上部8は、実質的に水平面に曲げられ、図において、支持フレーム構造のプレート7は、プレート7が実質的にL字形になるように曲げられ、支持フレーム構造のプレートは、互いに鏡像のプロファイルである。
【0015】
一実施形態によれば、ホイストのフレーム構造は、ロープホイストのフレーム構造を備え、支持フレーム構造2の第1のプレート7の中央部分には、ホイストロープのための固定点13が配置され、ホイストロープの自由端を取り付けることができる。固定点13は、支持フレーム構造のプレート7を通過する車軸10の端部に有利に形成される。
【0016】
一実施形態によれば、支持フレーム構造の第2のプレート7の中央部分に、ホイストロープのロープドラムなどのホイストの他の部分のための接合点14が配置される。接合点14は、支持フレーム構造のプレート7を通過する車軸10の端部に有利に形成される。例えば、車輪上を移動するように適合された第2の部品エンティティは、結合点14に結合されてもよく、その部品エンティティには、ロープドラムがその駆動モーターおよびギアに適合されている。
【0017】
一実施形態によれば、支持フレーム構造の2つのプレート7は、ブッシングなどのスペーサ15によって、互いに距離を置いて向かい合わせに配置される。支持フレーム構造2の高さ方向hにおけるスペーサ15、ブッシングの位置は、サスペンダ4の下部18がスペーサ15とプレートの曲げられた上部8との間に残された空間内を移動する余裕を有するように配置される。
【0018】
図6図7は、フレーム構造のサスペンダ4を示す。サスペンダ4は、上部16、中間部17、および下部18を備える。サスペンダの上部16は、ベアリングホイール装置3への接続手段を有する。一実施形態によれば、サスペンダ4は、その上部16によって、軸継手28によってベアリングホイール装置3に接続される。軸継手は、ラジアルフォースを適切に維持する。軸継手は、製造がさらに経済的である。さらに、軸継手は、誤って開かない安全な継手である。軸継手28との接続では、サスペンダ4は、その中間部17によって、ねじ継手19によってベアリングホイール装置3に接続されることが有利である。このねじ継手19は、軸継手28の周りの回転を防止する。ベアリングホイール装置3へのねじ継手19は、図1および図3に示されている。
【0019】
サスペンダの上部16には、例えば、ホイストを設置する目的で、ホイストラグ20を形成することもできる。
【0020】
サスペンダの実質的に水平な下部18には、ホイストの支持フレーム構造2への接続手段がある。ホイストの支持フレーム構造2は、その端部21の両方でウェッジロック29によってサスペンダ4に取り外し可能に接続されてもよい。サスペンダの下部18は、支持フレーム構造2の内側に配置され、下部の上面は、プレートの曲げられた上部8の下面に対して配置される。サスペンダの垂直中間部17と上部16は、支持フレーム構造のプレート7の曲げられた上部8の間に形成されたギャップ9から上方に突出する。プレートの曲げられた上部8は、サスペンダの下部18と、サスペンダの中間部17に固定された上部補強プレート22との間に配置される。
【0021】
サスペンダの下部18を覆う上部補強プレート22は、プレートの長手方向Lに対して横方向に、支持フレーム構造2の外側で、支持フレーム構造のプレート7の曲げられた上部8の上面に対して設置される(図1)。上部補強プレート22は、サスペンダ4の中間部17に接続されている。上部補強プレート22は、有利には、固定の堅牢性を改善するために、プレート7の垂直側面を少なくとも部分的に覆うように形成される。
【0022】
図7は、上部補強プレート22が取り外されたサスペンダ4を示す。サスペンダの下部18は、下部補強プレート23とウェッジ部分24を備える。下部補強プレート23は、両方のプレートの曲げられた上部8の下で、支持フレーム構造2の長手方向Lに対して横方向に設定される。ウェッジ部分24は、サスペンダの中間部17の両側の下部補強プレート23上に配置されている。ウェッジ部分24は、有利には、下部補強板23に形成された区画25内に配置される。サスペンダ4と支持フレーム構造2との間のウェッジロック29は、下部補強プレートと支持フレーム構造の曲げられた上部8との間の補強プレート23の傾斜面に沿って、一方の端が厚くなっているウェッジ部分24を移動することによって実現される。下部補強プレート23の傾斜面は、例えば、材料の厚さを変えることによって達成されてもよい。ウェッジロック29を緩めることにより、サスペンダ4と支持フレーム構造2との間の圧力が取り除かれ、サスペンダ4が動かされ得る。
【0023】
図8は、図1図5のホイストのフレーム構造で使用され得るサスペンダの他の実施形態を示す。図8の実施形態は、図6および図7の実施形態にほぼ対応するので、以下では、図8の実施形態は、主にこれらの実施形態間の差異を開示することによって説明される。図8では、サスペンダおよび支持フレームのロックは、ボルトロック30によって実施される。ボルトロック30は、クランプ部分31および少なくとも1つの締結具32を備える。図8の実施形態は、例えば、ボルトであってもよい2つの締結具を備える。さらに、ボルトロック30は、ボルト32用のベースプレート33を備えることができる。図8では、ボルト32は、サスペンダをクランプ部分31で支持フレーム構造2にロックするように配置され、ボルト32は、図8に示されるように、サスペンダの下部35の穴34を通して垂直に配置される。図8のサスペンダは、サスペンダの中間部分37に開口部36を備える。開口部36は、クランプ部分31が開口部36を通ってサスペンダの下部35の上に挿入され、サスペンダを支持フレーム構造にロックすることができるように十分に広い。さらに、サスペンダの上部38は、サスペンダをベアリングホイール装置3に接続するための接続手段を備える。接続手段は、例えば、図8に示されるように、接続プレート39および2つの締結具40を備え得る。さらに、サスペンダの上部38は、肩部41を備える。図8では、サスペンダはまた、サスペンダの中間部37のプレート43、ボルト44および突起45を備えるボルトおよびプレート継手42によって、その中間部37からベアリングホイール装置3に接続される。
【0024】
支持フレーム構造2の両端部21に着脱可能に接続されたサスペンダ4は、支持フレーム構造2の長手方向Lに無段階で移動することができる。したがって、サスペンダ4に固定されたベアリングホイール5間の相互距離sは、支持フレーム構造2上のサスペンダ4の固定点を互いに近づけたり、互いに遠ざけたりすることによって調整することができる。調整可能な距離sにより、ホイストは、吊り下げられて、様々なサイズの主支持によって支えられる。
【0025】
図1図4は、ベアリングホイール装置3の実施形態を示す。これは、ホイストの反対側に、常に少なくとも2つの配置されたベアリングホイール5を備える。ホイストの同じ側のベアリングホイール5は、サスペンダ4によって支持フレーム構造2に取り付けられている同じサスペンダ部分26に常に配置されている。ベアリングホイール5によって支持されて、ホイスト全体が主支持構造12の下部フランジの上面に沿って動く。
【0026】
図5は、ホイストの移動方向の反対側にトロリーフランジ27が配置されているベアリングホイール装置3の実施形態を示しており、その上にベアリングホイール5が接続されている。常に両側に少なくとも2つのベアリングホイール5がある。ベアリングホイール5は、トロリーフランジ27の内側に位置し、主支持構造12に面しており、トロリーフランジ27およびその結果としてホイスト全体が主支持構造12の下部フランジの上面に沿って移動することによって支持される。
【0027】
本発明に係る解決策により、ホイストの高さ寸法が小さくなり、巻き上げ高さを拡大する。滑車などの上部ロープコンポーネントと主支持構造の距離を、解決策で小さくすることができる。
【0028】
ホイストのフレーム構造により、ホイストを主支持構造に簡単かつ迅速に取り付けることができる。主支持構造、またはトロリーフランジの反対側にあるベアリングホイールとそのサスペンション部分との間の距離は、連続的に調整できる。これにより、ホイストの設置性と保守性が向上する。
【0029】
プレートで形成された支持フレーム構造は、従来のフレーム構造よりも軽量である。これも、ホイストの設置性と保守性を向上させる。
【0030】
部品リスト:1ホイストのフレーム部分;2支持フレーム構造;3ベアリングホイール装置;4サスペンダ;5ベアリングホイール;6上部滑車装置;7支持フレーム構造のプレート;8プレートの上部;9ギャップ;10軸;11滑車;12主支持構造;13固定点;14接合点。15スペーサ;16上部。17中間部;18下部;19ねじ継手;20ホイストラグ;21端部;22上部補強プレート;23下部補強プレート。24ウェッジ部分;25区画;26サスペンション部分;27トロリーフランジ;28軸継手;29ウェッジロック。
【0031】
h高さ方向。L長手方向;sベアリングホイール間の距離;x移動方向。
【0032】
当業者は、技術が進歩するにつれて、本発明の基本的なアイデアが多くの異なる方法で実施され得ることを明らかにするであろう。したがって、本発明およびその実施形態は、上記の例に限定されず、請求の範囲内で変化し得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8