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特許7270719端末およびTypeCインタフェース防食方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-27
(45)【発行日】2023-05-10
(54)【発明の名称】端末およびTypeCインタフェース防食方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/00 20060101AFI20230428BHJP
   G06F 13/38 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
G06F3/00 A
G06F13/38 350
G06F3/00 V
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021503921
(86)(22)【出願日】2018-07-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-25
(86)【国際出願番号】 CN2018096893
(87)【国際公開番号】W WO2020019170
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】521190370
【氏名又は名称】オーナー・デヴァイス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 建立
(72)【発明者】
【氏名】李 辰▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】邱 ▲ユ▼▲鵬▼
【審査官】田名網 忠雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-079048(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0181509(US,A1)
【文献】特開2018-045607(JP,A)
【文献】特開2018-106555(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/00
G06F 13/38-13/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ、インタフェースチップ、運動センサ、および第1のTypeCインタフェースを備える端末であって、
前記プロセッサが、前記運動センサおよび前記インタフェースチップに別々に接続され、前記インタフェースチップが、前記プロセッサおよび前記第1のTypeCインタフェース内のCCピンに別々に接続され、
前記運動センサが、当該端末の運動状態を監視するように構成され、
前記プロセッサが、前記運動センサによって検出された当該端末の前記運動状態に従って、前記インタフェースチップを制御し、当該端末の前記運動状態が移動状態から静止状態に変化すると決定されたときに前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンを、前記CCピンのアクティブレベルが下げられるローレベルモードになるよう構成するように構成される、端末。
【請求項2】
前記インタフェースチップが、前記第1のTypeCインタフェース内のVBUSピンにさらに接続され、前記VBUSピンのVBUS電圧を取得するように構成され、
前記プロセッサが、
前記インタフェースチップから前記VBUSピンの電圧状態であって前記VBUSピンの前記VBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従って前記インタフェースチップによって決定される電圧状態を取得し、
前記端末の前記運動状態が前記移動状態から前記静止状態に変化しかつ前記VBUSピンが前記VBUS電圧が前記プリセット閾値よりも低い第1の電圧状態にあると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンを前記ローレベルモードになるよう構成する、
ようにさらに構成される、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記端末が前記第1のTypeCインタフェースを使用して外部デバイスに接続されると決定されたときに、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するために前記インタフェースチップを制御するようにさらに構成される、請求項1または2に記載の端末。
【請求項4】
前記プロセッサが、
前記インタフェースチップからVBUSピンの電圧状態であって前記VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従って前記インタフェースチップによって決定される電圧状態を取得し、
前記VBUSピンが、前記VBUS電圧が前記プリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンを前記ハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成する、
ように構成される、請求項3に記載の端末。
【請求項5】
前記プロセッサが、前記端末の前記運動状態が前記静止状態から前記移動状態に変化すると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するようにさらに構成される、請求項1または2に記載の端末。
【請求項6】
前記プロセッサが、
前記端末のディスプレイ画面がオンにされると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するようにさらに構成される、請求項1または2に記載の端末。
【請求項7】
前記インタフェースチップが、前記CCピンの現在の動作モードをキャッシュするようにさらに構成され、
前記プロセッサが、
前記インタフェースチップから前記CCピンの前記現在の動作モードを取得し、
前記CCピンの前記現在の動作モードが、前記端末と外部デバイスとの間に接続が確立されたときにデータまたは電気エネルギーが伝送される伝送モードであるときに、前記インタフェースチップを制御して前記CCピンを前記ローレベルモードまたは前記ハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成することを停止する、
ようにさらに構成され、
前記伝送モードが、前記外部デバイスのTypeCインタフェースのうちの第2のTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードに従って前記CCピンのために前記インタフェースチップによって構成された対応する動作モードであるようにさらに構成される、請求項3から6のいずれか一項に記載の端末。
【請求項8】
前記インタフェースチップが、前記プロセッサによって提供される制御信号に従って前記CCピンの動作モードを構成し、
前記インタフェースチップが、制御回路、プルアップ電源、プルアップスイッチ、プルアップ抵抗、プルダウンスイッチ、およびプルダウン抵抗を備え、
前記プルアップ抵抗の一端が、前記プルアップ電源に接続され、前記プルアップ抵抗の他端が、前記プルアップスイッチの第1の電極に接続され、前記プルアップスイッチの第2の電極が、前記CCピンに接続され、
前記プルダウン抵抗の一端が、接地され、前記プルダウン抵抗の他端が、前記プルダウンスイッチの第1の電極に接続され、前記プルダウンスイッチの第2の電極が、前記CCピンに接続され、
前記制御回路が、前記プルアップスイッチの制御電極および前記プルダウンスイッチの制御電極に別々に接続され、前記制御回路が、前記プロセッサの制御信号に従って前記プルアップスイッチおよび前記プルダウンスイッチのオンおよびオフを制御するように構成される、請求項3から7のいずれか一項に記載の端末。
【請求項9】
前記制御回路が、第1の制御信号に従って前記プルアップスイッチおよび前記プルダウンスイッチをオフにするように構成され、
これにより、前記CCピンは前記プルアップ電源によって提供されるハイレベルを受け入れなくなり、前記CCピンは前記プルダウンスイッチの漏れ電流によってグラウンドに放電する、請求項8に記載の端末。
【請求項10】
当該端末が、第1の抵抗をさらに備え、
前記第1の抵抗の一端が、前記CCピンに接続され、前記第1の抵抗の他端が、接地され、前記第1の抵抗が、前記CCピンに放電経路を提供するように構成される、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記制御回路が、
第2の制御信号に従って前記プルアップスイッチおよび前記プルダウンスイッチを周期的に交互にオンにし、
前記プルアップスイッチおよび前記プルダウンスイッチが複数周期にわたって交互にオンにされた後のプリセット時間間隔にわたって第1のスイッチおよび第2のスイッチをオフに保ち、これにより、ハイレベルとローレベルとの交互モードでの前記CCピンのローレベル実装を長くすることによって、CCピンのアクティブレベルを下げ、
前記プリセット時間間隔の後、第1の制御信号が受信されるかまたは第2のTypeCインタフェース内の前記CCピンの前記動作モードが識別されるまで、前記プルアップスイッチおよび前記プルダウンスイッチを交互に複数周期にわたって再びオンにする、
ようにさらに構成される、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記インタフェースチップが、電力供給PDチップまたはCCコントローラチップを備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の端末。
【請求項13】
前記運動センサが、加速度センサ、ジャイロスコープ、および重力センサのうち少なくとも1つを備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の端末。
【請求項14】
TypeCインタフェース防食方法であって、当該方法は、端末内のプロセッサに適用され、前記端末が、インタフェースチップ、第1のTypeCインタフェース、および運動センサをさらに備え、前記プロセッサが、前記インタフェースチップおよび前記運動センサに別々に接続され、前記インタフェースチップが、前記プロセッサおよび前記第1のTypeCインタフェースに別々に接続され、
当該方法は、
前記インタフェースチップを制御し、前記運動センサによって検出された前記端末の運動状態に従って、前記端末の前記運動状態が移動状態から静止状態に変化すると決定されたときに前記第1のTypeCインタフェースのCCピンを、前記CCピンのアクティブレベルが下げられるローレベルモードになるよう構成するステップを含む、方法。
【請求項15】
前記インタフェースチップからVBUSピンの電圧状態を取得するステップであって、前記VBUSピンの前記電圧状態が、前記VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従って前記インタフェースチップによって決定される、ステップと、
前記端末の前記運動状態が前記移動状態から前記静止状態に変化しかつ前記VBUSピンが前記VBUS電圧が前記プリセット閾値よりも低い第1の電圧状態にあると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンを前記ローレベルモードになるよう構成するステップと、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記端末が前記第1のTypeCインタフェースを使用して外部デバイスに接続されると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するステップをさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記端末が前記第1のTypeCインタフェースを使用して外部デバイスに接続されると決定されることが、
前記インタフェースチップからVBUSピンの電圧状態を取得することであって、前記VBUSピンの電圧状態が、前記VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従って前記インタフェースチップによって決定される、こと、および
前記VBUSピンが、前記VBUS電圧が前記プリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンを前記ハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成すること、
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、
前記端末の前記運動状態が前記静止状態から前記移動状態に変化すると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するステップをさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、
前記端末のディスプレイ画面がオンにされると決定されたときに、前記インタフェースチップを制御し、前記第1のTypeCインタフェースの前記CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するステップをさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項20】
前記インタフェースチップが、前記CCピンの現在の動作モードをキャッシュするようにさらに構成され、
当該方法は、
前記インタフェースチップから前記CCピンの前記現在の動作モードを取得するステップと、
前記CCピンの前記現在の動作モードが、前記端末と外部デバイスとの間に接続が確立されたときにデータまたは電気エネルギーが伝送される伝送モードであるときに、前記インタフェースチップを制御して前記CCピンを前記ローレベルモードまたは前記ハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成することを停止するステップであって、前記伝送モードが、前記外部デバイスの第2のTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードに従って前記CCピンのために前記インタフェースチップによって構成された対応する動作モードである、ステップとをさらに含む、請求項16から19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、電子科学技術の分野に関し、詳細には端末およびTypeCインタフェース防食方法に関する。
【背景技術】
【0002】
C型(TypeC)インタフェースは、一般的なユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェースであり、小型である、最大データ伝送速度が速い、前側と後側を区別する必要がない、などの特徴により、主流のUSBインタフェースの1つに徐々になっている。
【0003】
TypeCインタフェースは、チャネル構成(channel configuration、CC)ピンを含み、CCピンの主な機能の1つは、周辺機器タイプを識別し、マスターとスレーブとの関係を決定し、マスターとスレーブとの関係に従って動作モード(working mode)を構成することである。一般に、CCピンの動作モードには、デュアルロールポート(dual role port、DRP)モード、アップストリームフェーシングポート(upstream facing port、UFP)モード、およびダウンストリームフェーシングポート(downstream facing port、DFP)モードが含まれる。DRPモードは、UFPモードおよびDPFモードが周期的に切り替えられるモードであり、したがって、TypeCインタフェースは、UFPモードやDFPモードなどの様々なインタフェースモードで周辺機器を識別し、端末と周辺機器との間のマスターとスレーブの関係を決定することができる。したがって、ほとんどのTypeCインタフェースは、周辺機器が接続されていないときにDRPモードである。CCピンのレベルは、UFPモードでローレベルである。TypeCインタフェースのCCピンは、端末がスレーブデバイスであるときにほとんどUFPモードである。CCピンのレベルは、DFPモードでハイレベルである。TypeCインタフェースのCCピンは、端末がマスターデバイスであるときにほとんどDFPモードである。
【0004】
TypeCインタフェースでは、CCピンは、VBUSピンに隣接して設けられる。TypeCインタフェースに周辺機器が接続されていないとき、CCピンは比較的高いアクティブレベルを持ち、VBUSピンはほとんどローレベルを持つ。結果として、CCピンとVBUSピンとの間には比較的大きい電圧差がある。液体がTypeCインタフェースに入ると、隣り合うCCピンとVBUSピンとの間に電気化学的腐食が容易に発生し、それによってCCピンとVBUSピンとの間に微小短絡を引き起こす。その結果、一連の問題が引き起こされる、例えば、超急速充電機能が働かなくなり、端末は、端末が待機状態になれないために電力をあまりにも急速に消費する。したがって、USB TypeCのピン相互間に電気化学的腐食が発生する可能性をどのようにして低減するかが、現在のTypeCインタフェース研究の重要な方向性の1つである。
【発明の概要】
【0005】
本出願の実施形態は、TypeCインタフェース内のCCピンと別のピンとの間に電気化学的腐食が発生する可能性を低減するために、端末およびTypeCインタフェース防食方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態は、プロセッサ、インタフェースチップ、運動センサ、および第1のTypeCインタフェースを含む端末を提供し、プロセッサは、運動センサおよびインタフェースチップに別々に接続され、インタフェースチップは、プロセッサおよび第1のTypeCインタフェース内のCCピンに別々に接続され、運動センサは、端末の運動状態を監視するように構成され、プロセッサは、運動センサによって検出された端末の運動状態に従って、端末の運動状態が移動状態から静止状態に変化すると決定されたときに第1のTypeCインタフェースのCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するように構成される。
【0007】
端末の運動状態が移動状態から静止状態に変化するとき、運動状態の変化は、端末が外部デバイスから切り離されたことを反映する。この場合、端末はCCピンをローレベルモードになるよう構成し、したがってCCピンのアクティブレベルが下げられ得る。CCピンのアクティブレベルは、CCピンと別のピンとの間に電気化学的腐食が発生する可能性との間に正の相関があるため、CCピンのアクティブレベルを下げることにより、CCピンと別のピンとの間に電気化学的腐食が発生する可能性を低減することができる。
【0008】
可能な一実装形態では、インタフェースチップは、第1のTypeCインタフェースのVBUSピンにさらに接続され、VBUSピンのVBUS電圧を取得するように構成され、プロセッサは、インタフェースチップからVBUSピンの電圧状態を取得し、VBUSピンの電圧状態が、VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従ってインタフェースチップによって決定され、端末の運動状態が移動状態から静止状態に変化し、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値よりも低い第1の電圧状態にあると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するようにさらに構成される。
【0009】
運動センサには特定の故障率がある。端末の運動状態が移動状態から静止状態に変化すると決定されたときに、プロセッサは、端末が外部デバイスから切り離された後でCCピンにローレベルモードが構成されるようにするために、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値よりも低い第1の電圧状態にあるとさらに決定する。ローレベルモードでは、端末は外部デバイスを識別することができない。したがって、端末が外部デバイスから切り離された後でCCピンにローレベルモードが構成されるようにすることにより、ローレベルモードがCCピンに対して不正確に構成されるため、端末が外部デバイスを識別することができない可能性が低下する。
【0010】
可能な一実装形態では、プロセッサは、端末が第1のTypeCインタフェースを使用して外部デバイスに接続されると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するようにさらに構成される。
【0011】
CCピンがハイレベルとローレベルとの交互モードである場合にのみ、端末内のインタフェースチップは、第1のTypeCインタフェースを使用して接続された外部デバイスを識別することができ、したがってデータまたは電気エネルギーが伝送され得る。したがって、端末が第1のTypeCインタフェースを使用して外部デバイスに接続されたと決定されたときに、プロセッサは、CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードに構成するためにインタフェースチップを制御し、したがって、インタフェースチップは外部デバイスを識別することができる。
【0012】
可能な一実装形態では、プロセッサは、インタフェースチップからVBUSピンの電圧状態を取得し、VBUSピンの電圧状態が、VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従ってインタフェースチップによって決定され、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するように特に構成される。
【0013】
端末のTypeCインタフェース内のVBUSピンのVBUS電圧は、TypeCインタフェースを有するいくつかの外部デバイスがTypeCインタフェースを使用して端末への物理的接続を確立した後で上昇される。VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、プロセッサは、端末が外部デバイスに接続されたと決定することができる。
【0014】
可能な一実装形態では、プロセッサは、端末の運動状態が静止状態から移動状態に変化すると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するようにさらに構成される。
【0015】
端末の運動状態が静止状態から移動状態に変化するとき、運動状態の変化は、端末が外部デバイスへの接続を確立していることを反映する。この場合、端末は、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御し、したがって、端末が外部デバイスへの物理的接続を確立した後、端末内のインタフェースチップは、CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードで使用することにより、外部デバイスを即座に識別することができる。
【0016】
可能な一実装形態では、プロセッサは、端末のディスプレイ画面がオンにされると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するようにさらに構成される。
【0017】
前述の技術的解決策は、第1のTypeCインタフェースのCCピンがハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう強制的に構成され得る方法をユーザに提供する。ユーザが端末を外部デバイスに接続した後、端末内のインタフェースチップが外部デバイスを識別できない場合、ユーザは、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう強制的に構成するためにディスプレイ画面をオンにすることができ、したがって、端末内のインタフェースチップは外部デバイスを識別することができる。
【0018】
可能な一実装形態では、インタフェースチップは、CCピンの現在の動作モードをキャッシュするようにさらに構成され、プロセッサは、インタフェースチップからCCピンの現在の動作モードを取得し、CCピンの現在の動作モードが伝送モードであるときに、CCピンをローレベルモードまたはハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するのを停止し、伝送モードが、外部デバイスの第2のTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードに従ってCCピンのためにインタフェースチップによって構成された対応する動作モードであるようにさらに構成される。
【0019】
端末が外部デバイスへの接続を確立した後、例えば、運動状態が変化し得、ディスプレイ画面がオンにされ得る。この場合、CCピンがローレベルモードになるよう構成されるか、ハイレベルとローレベルとの交互モードに構成されるかに関係なく、端末と外部デバイスとの間のデータまたは電気エネルギーの伝送に影響を及ぼす可能性がある。したがって、CCピンの現在の動作モードが伝送モードであるとき、プロセッサは、端末と外部デバイスとの間のデータまたは電気エネルギーの伝送に影響を及ぼさないようにするために、CCピンをローレベルモードまたはハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するのを停止する。
【0020】
可能な一実装形態では、インタフェースチップは、プロセッサによって提供される制御信号に従ってCCピンの動作モードを構成し、インタフェースチップは、制御回路、プルアップ電源、プルアップスイッチ、プルアップ抵抗、プルダウンスイッチ、およびプルダウン抵抗を備え、プルアップ抵抗の一端がプルアップ電源に接続され、プルアップ抵抗の他端がプルアップスイッチの第1の電極に接続され、プルアップスイッチの第2の電極がCCピンに接続され、プルダウン抵抗の一端が接地され、プルダウン抵抗の他端がプルダウンスイッチの第1の電極に接続され、プルダウンスイッチの第2の電極がCCピンに接続され、制御回路は、プルアップスイッチの制御電極およびプルダウンスイッチの制御電極に別々に接続され、制御回路は、プロセッサの制御信号に従ってプルアップスイッチおよびプルダウンスイッチのオンおよびオフを制御するように構成される。
【0021】
可能な一実装形態では、制御回路は、第1の制御信号に従ってプルアップスイッチをオフにし、プルダウンスイッチをオンにするように特に構成される。
【0022】
制御回路は、第1の制御信号に従ってプルアップスイッチをオフにし、したがって、CCピンはプルアップ電源によって提供されるハイレベルをもはや受け入れず、同時にプルダウンスイッチをオンにしてCCピンをグラウンドに放電し、したがってCCピンのレベルは徐々に0に近づき、それによってローレベルモードを実装する。
【0023】
可能な一実装形態では、制御回路は、第1の制御信号に従ってプルアップスイッチおよびプルダウンスイッチをオフにするように特に構成される。
【0024】
制御回路は、第1の制御信号に従ってプルアップスイッチおよびプルダウンスイッチをオフにし、したがって、CCピンはプルアップ電源によって提供されるハイレベルをもはや受け入れない。制御回路は同時にプルダウンスイッチをオフにするが、CCピンはプルダウンスイッチの漏れ電流によってグラウンドに放電することができ、したがってCCピンのレベルは徐々に0に近づき、それによってローレベルモードを実装する。
【0025】
可能な一実装形態では、端末は第1の抵抗をさらに備え、第1の抵抗の一端がCCピンに接続され、第1の抵抗の他端が接地され、第1の抵抗は、CCピンに放電経路を提供するように構成される。
【0026】
制御回路が第1の制御信号に従ってプルアップスイッチおよびプルダウンスイッチをオフにすると、第1の抵抗はCCピンをグラウンドに放電するための経路を提供することができ、したがって、CCピンのレベルは0により迅速に近づき、それによってローレベルモードを実装する。
【0027】
可能な一実装形態では、制御回路は、第2の制御信号に従ってプルアップスイッチおよびプルダウンスイッチを周期的に交互にオンにするようにさらに構成される。
【0028】
制御回路がプルアップスイッチをオンにし、プルダウンスイッチをオフにすると、CCピンはハイレベルになり、プルアップスイッチがオフにされ、プルダウンスイッチがオンにされると、CCピンはローレベルになる。したがって、制御回路は、第2の制御信号に従ってプルアップスイッチおよびプルダウンスイッチを周期的に交互にオンにすることにより、CCピンのためにハイレベルとローレベルとの交互モードを構成することができる。
【0029】
可能な一実装形態では、制御回路は、プルアップスイッチおよびプルダウンスイッチが複数周期にわたって交互にオンにされた後のプリセット時間間隔内で第1のスイッチおよび第2のスイッチをオフに保ち、プリセット間接間隔の後、第1の命令が受信されるかまたは第2のTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードが識別されるまで、プルアップスイッチおよびプルダウンスイッチを交互に複数周期にわたって再びオンにするように特に構成される。
【0030】
プルアップスイッチおよびプルダウンスイッチが交互に複数周期にわたって周期的にオンにされた後、第1のスイッチおよび第2のスイッチをオフに保つことにより、ハイレベルとローレベルとの交互モードでのCCピンのローレベル実装を長くし、それにより、CCピンのアクティブレベルを下げ、CCピンと別のピンとの間に電気化学的腐食が発生する可能性をさらに低減するのに役立つことができる。
【0031】
可能な一実装形態では、インタフェースチップは、電力供給PDチップまたはCCコントローラcontrollerチップを備える。
【0032】
可能な一実装形態では、運動センサは、加速度センサGsensor、および/またはジャイロスコープ、および/または重力センサを備える。
【0033】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態は、TypeCインタフェース防食方法を提供する。方法は、端末内のプロセッサに適用され、端末は、インタフェースチップ、第1のTypeCインタフェース、および運動センサをさらに備え、プロセッサは、インタフェースチップおよび運動センサに別々に接続され、インタフェースチップは、プロセッサおよび第1のTypeCインタフェースに別々に接続される。TypeCインタフェース防食方法は、運動センサによって検出された端末の運動状態に従って、端末の運動状態が移動状態から静止状態に変化すると決定されたときに第1のTypeCインタフェースのCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するステップを含む。
【0034】
可能な一実装形態では、方法は、インタフェースチップからVBUSピンの電圧状態を取得するステップであって、VBUSピンの電圧状態が、VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従ってインタフェースチップによって決定される、ステップと、端末の運動状態が移動状態から静止状態に変化し、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値よりも低い第1の電圧状態にあると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するステップとをさらに含む。
【0035】
可能な一実装形態では、方法は、端末が第1のTypeCインタフェースを使用して外部デバイスに接続されると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するステップをさらに含む。
【0036】
可能な一実装形態では、端末が第1のTypeCインタフェースを使用して外部デバイスに接続されると決定することは、インタフェースチップからVBUSピンの電圧状態を取得することであって、VBUSピンの電圧状態が、VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従ってインタフェースチップによって決定される、こと、および、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御することを含む。
【0037】
可能な一実装形態では、方法は、端末の運動状態が静止状態から移動状態に変化すると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するステップをさらに含む。
【0038】
可能な一実装形態では、方法は、端末のディスプレイ画面がオンにされると決定されたときに、第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するステップをさらに含む。
【0039】
可能な一実装形態では、インタフェースチップは、CCピンの現在の動作モードをキャッシュするようにさらに構成され、方法は、インタフェースチップからCCピンの現在の動作モードを取得するステップと、CCピンの現在の動作モードが伝送モードであるときに、CCピンをローレベルモードまたはハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップを制御するのを停止するステップであって、伝送モードが、外部デバイスの第2のTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードに従ってCCピンのためにインタフェースチップによって構成された対応する動作モードである、ステップとをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本出願の一実施形態による実行可能な端末の概略構造図である。
図2a】本出願の一実施形態による、端末と外部デバイスとの間の接続の一段階の概略図である。
図2b】本出願の一実施形態による、端末と外部デバイスとの間の接続の別の段階の概略図である。
図2c】本出願の一実施形態による、端末と外部デバイスとの間の接続の別の段階の概略図である。
図2d】本出願の一実施形態による、端末と外部デバイスとの間の接続の別の段階の概略図である。
図3】本出願の一実施形態による実行可能な端末の概略構造図である。
図4】本出願の一実施形態による端末の概略構造図である。
図5】本出願の一実施形態によるインタフェースチップの概略構造図である。
図6】本出願の一実施形態による実行可能な端末の概略構造図である。
図7】本出願の一実施形態によるレベル信号の概略図である。
図8】本出願の一実施形態によるTypeCインタフェース防食方法の概略フローチャートである。
図9】本出願の一実施形態によるTypeCインタフェース防食装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本出願の実施形態について、添付の図面および実施形態を参照して以下でさらに詳細に説明される。
【0042】
本出願の一実施形態は端末を提供する。端末は、ノートブックコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯情報端末、デジタルビデオカメラ、スマートホームなどのTypeCインタフェースに適用可能な端末であり得る。例えば、図1に示されるように、本出願のこの実施形態での端末100は携帯電話であり得る。この実施形態は、携帯電話である端末100の構造の一例を使用して以下で詳細に説明される。この図に示される端末100は、本出願のこの実施形態で提供される端末の一例にすぎず、端末100は、この図に示されるものより多いまたは少ない構成要素を有することができる、2つ以上の構成要素を組み合わせることができる、または異なる構成要素構成を有することができることが理解されるべきである。この図に示される様々な構成要素は、1つまたは複数の信号処理回路および/または特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組合せで実装され得る。
【0043】
図1に示されるように、端末100は、1つまたは複数のプロセッサ101、無線周波数(radio frequency、RF)回路102、メモリ103、タッチスクリーン104、ブルートゥース(登録商標)装置105、1つまたは複数のセンサ106、Wi-Fi装置107、測位装置108、オーディオ回路109、周辺インタフェース110、および電源装置111などの構成要素を特に含むことができる。これらの構成要素は、1つまたは複数の通信バスまたは信号線(図1には示されていない)を使用して互いに通信することができる。当業者なら、図1に示されるハードウェア構造が端末100を制限するものではないこと、ならびに、端末100が、図示された構成要素より多いもしくは少ない構成要素を含み得る、またはいくつかの構成要素を組み合わせ得る、または異なる構成要素配置を有し得ることを理解することができる。
【0044】
端末100の構成要素は、図1を参照して以下で詳細に説明される。
【0045】
プロセッサ101は、端末100のコントロールセンタであり、様々なインタフェースおよびラインを使用して端末100の様々な部分を接続し、メモリ103に保存されたアプリケーションプログラム(Application、略してApp)を走らせるまたは実行し、メモリ103に保存されたデータおよび命令を呼び出すことにより端末100の様々な機能およびデータ処理を実行する。いくつかの実施形態では、プロセッサ101は、1つまたは複数の処理ユニットを含むことができ、プロセッサ101は、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサをさらに統合することができ、アプリケーションプロセッサは、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラムなどを主に処理し、モデムプロセッサは無線通信を主に処理する。モデムプロセッサはプロセッサ101に統合されなくてもよいことを理解されたい。例えば、プロセッサ101は、ファーウェイ・テクノロジーズ株式会社(Huawei Technologies Co.,Ltd.)によって製造されたKirin 960チップとすることができる。加えて、プロセッサは、センサ106およびタッチパッド104-1のセンサデータを管理するように構成され、プロセッサ101がスリープ状態のときに低電力消費で動作することができるセンサハブ(sensorhub)をさらに含む。
【0046】
無線周波数回路102は、情報送受信プロセスまたは呼プロセスにおいて無線信号を送受信するように構成され得る。具体的には、無線周波数回路102は、基地局のダウンリンクデータを受信し、次いで、ダウンリンクデータを処理のためにプロセッサ101に送信し、さらに、アップリンク関連データを基地局に送信することができる。通常、無線周波数回路は、以下に限定されるものではないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含む。さらに、無線周波数回路102は、無線通信を介して別のデバイスとさらに通信することができる。無線通信は、以下に限定されるものではないが、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ、汎用パケット無線サービス、符号分割多元アクセス、広帯域符号分割多元接続、ロング・ターム・エボリューション、電子メール、ショート・メッセージ・サービスなどを含む、任意の通信規格または通信プロトコルを使用することができる。
【0047】
メモリ103は、アプリケーションプログラムおよびデータを保存するように構成される。プロセッサ101は、メモリ103に保存されたアプリケーションプログラムおよびデータを走らせることにより端末100の様々な機能およびデータ処理を実行する。メモリ103は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を主に含む。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステムと少なくとも1つの機能(音声再生機能や画像再生機能など)によって必要とされるアプリケーションプログラムとを記憶することができる。データ記憶領域は、端末100が使用されるときに作成されたデータ(オーディオデータや電話帳など)を記憶することができる。加えて、メモリ103は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、不揮発性メモリ、例えば、磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、または別の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含むことができる。メモリ103は、様々なオペレーティングシステム、例えば、Appleによって開発されたIOS(登録商標)オペレーティングシステムおよびGoogleによって開発されたANDROID(登録商標)オペレーティングシステムを保存することができる。例えば、メモリ103は、本出願のこの実施形態に関連するアプリケーションプログラム、例えば、Taskcard store、ツイッター、電話帳、または微博(Weibo)を保存する。
【0048】
タッチスクリーン104は、タッチパッド104-1およびディスプレイ104-2を含むことができる。タッチパッド104-1は、タッチパッド104-1上またはその近くでの端末100のユーザのタッチ事象(例えば、指やスタイラスなどの任意の適切な物を使用してタッチパッド104-1上またはその近くでユーザによって行われる操作)を収集し、収集されたタッチ情報をプロセッサ101などの別のデバイスに送信することができる。ディスプレイ(ディスプレイ画面とも呼ばれる)104-2は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供された情報と端末100の様々なメニューとを表示するように構成され、プロセッサ101の制御下で、動作すべきディスプレイ画面内のダイオードや液晶ディスプレイなどを駆動するように構成されたディスプレイ画面ドライバチップを含むことができる。
【0049】
端末100は、少なくとも1つのセンサ106、例えば、光学センサ、運動センサ、および別のセンサをさらに含むことができる。運動センサは、加速度センサ(Gsensor)を含むことができ、加速度センサは、端末100の運動状態が監視され得るように、各方向(一般に3軸)の加速度の大きさを監視することができる。特定の実装形態では、運動センサは、端末が変位させられているかどうかを決定することに加えて、検出された重力の大きさおよび方向に従って、端末の姿勢識別や振動識別などに関連付けられる機能をさらに実施することができる。さらに、運動センサは、監視され得る運動状態のタイプを増やすために、ジャイロスコープや重力センサなどをさらに含むことができる。本出願のこの実施形態では、センサ106は少なくとも運動センサを含む。したがって、運動センサは、本出願のこの実施形態では参照番号106で識別される。
【0050】
Wi-Fi装置107は、端末100に、Wi-Fi関連の標準プロトコルに適合するネットワークアクセスを提供するように構成される。端末100は、ユーザが電子メールを送受信したり、ウェブページを閲覧したり、ストリーミングメディアにアクセスしたりするのを助けるために、Wi-Fi装置107を使用してWi-Fiアクセスポイントにアクセスすることができる。Wi-Fi装置107は、ユーザに無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供する。
【0051】
測位装置108は、端末100に地理的位置を提供するように構成される。測位装置108は具体的には、全地球測位システム(global positioning system、GPS)や北斗衛星ナビゲーションシステムなどの測位システムの受信機であり得ることを理解されたい。測位システムによって送信された地理的位置を受信した後、測位装置108は、その情報を処理するためにプロセッサ101に送信するか、またはその情報を保存するためにメモリ103に送信する。
【0052】
オーディオ回路109、拡声器113、およびマイクロホン114は、ユーザと端末100との間にオーディオインタフェースを提供し得る。オーディオ回路109は、受信されたオーディオデータから変換された電気信号を拡声器113に伝送し、拡声器113は、電気信号を出力用のオーディオ信号に変換し、別の態様では、マイクロホン114は、収集されたオーディオ信号を電気信号に変換し、オーディオ回路109は、電気信号を受信した後で電気信号をオーディオデータに変換し、次いで、オーディオデータをRF回路102に出力して、そのオーディオデータを例えば端末に送信するか、またはそのオーディオデータをさらに処理するためにメモリ103に出力する。
【0053】
周辺インタフェース110は、外部デバイス(例えば、キーボード、マウス、外部ディスプレイ、外部メモリ、または加入者識別モジュールカード)用の様々なインタフェースを提供するように構成される。例えば、端末は、ユニバーサルシリアルバス・インタフェースを使用してマウスに接続され、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カードのカードスロット上の金属接点を使用して、通信事業者によって提供される加入者識別モジュールカードに接続される。周辺インタフェース110は、入力/出力外部デバイスをプロセッサ101およびメモリ103に結合するように構成され得る。具体的には、周辺インタフェース110は、物理インタフェース110-1およびインタフェースチップ110-2を含む。周辺インタフェース110は、外部デバイスへの物理的接続を確立するように構成され、インタフェースチップ110-2は、端末100と外部デバイスとの間の適応を実施するように構成され、したがって、物理インタフェース110-1を使用して転送されるデータはインタフェースプロトコルの仕様に適合する。本出願のこの実施形態では、物理インタフェース110-1はTypeCインタフェースであり得る。したがって、TypeCインタフェースは、本出願のこの実施形態では参照番号110-1で識別される。インタフェースチップ110-2は、電力供給(powerdelivery、PD)チップであり得る、またはCCコントローラ(CC controller)チップであり得る。インタフェースチップ110-2は、外部デバイスを識別し、端末100と外部デバイスとの間の適応を実行するように構成され、したがって、TypeCインタフェースを使用して転送されるデータはTypeCプロトコルの仕様に適合する。
【0054】
さらに、端末100は、各構成要素に電力を供給する電源装置111(電池や電源管理チップなど)をさらに含むことができる。電池は、電源装置111を使用して充電管理、放電管理、電力消費管理などの機能を実施するために、電源管理チップを使用してプロセッサ101に論理的に接続され得る。
【0055】
図1には示されていないが、端末100は、カメラ、例えば、前向きカメラおよび後ろ向きカメラをさらに含むことができる。前向きカメラは、顔特徴情報を取り込むように構成されてもよく、プロセッサ101は、後続の処理を実行するために、顔特徴情報に対して顔認識を実行することができる。端末100は、フラッシュ、マイクロプロジェクション装置、近距離無線通信(near field communication、NFC)装置などをさらに含むことができる。詳細は本明細書には記載されない。
【0056】
下記の実施形態はすべて、前述のハードウェア構造を有する端末(例えば、端末またはタブレットコンピュータ)内に実装され得る。具体的には、プロセッサ101は、運動センサ106を使用して端末の運動状態を取得して、端末の運動状態に従って周辺インタフェース110内のインタフェースチップ110-2を制御し、それによって物理インタフェース110-1(TypeCインタフェース110-1)の動作モードを構成することができる。
【0057】
理解しやすくするために、本出願では、使用過程における端末と外部デバイスとの間の接続の段階が、説明のために下記の4つの種類に大まかに分類される、すなわち、外部デバイスに接続されていない段階、外部デバイスとの接続を確立している段階、外部デバイスに接続された段階、および外部デバイスから切り離された段階を含む。図2aに示されるように、端末100は、端末100が外部デバイスに接続されていない段階にある。この段階での端末100のTypeCインタフェース110-1は、外部デバイスに接続されず、外部デバイスに接続しようとしていない。図2bに示されるように、端末100は、端末100が外部デバイス200への接続を確立している段階にある。この段階では、端末100および外部デバイス200は、この図の矢印で示された方向に移動し、したがって、端末100のTypeCインタフェース110-1は外部デバイス200のTypeCインタフェース201に接続され、端末100と外部デバイス200との間の物理的接続が実施される。さらに、本出願のこの実施形態では、この段階は、モード識別が実行され、端末100が外部デバイス200への物理的接続を確立した後、端末100と外部デバイス200との間に伝送モードがTypeCインタフェース110-1および201を使用して構成される段階をさらに含む。図2cに示されるように、端末100は、端末100が外部デバイス200に接続されている段階にあり、接続が確立されたときに構成された伝送モードで、データまたは電気エネルギーが端末100と外部デバイス200との間で伝送される。図2dに示されるように、端末100は、端末100が外部デバイス200から切り離されている段階にある。図2dに示される段階の後、端末100は、端末100が外部デバイス200に接続されていない図2aに示される段階に戻る。図2a~図2dに示される段階の間に厳密な分割境界がないことが理解されるべきである。本出願で提供される4つの段階は、本出願の実施形態で提供される技術的解決策を説明するために単に使用される。
【0058】
端末100のTypeCインタフェース110-1はプラグの形またはソケットの形をとり得ることが理解されるべきである。端末100のTypeCインタフェース110-1は、外部デバイスのTypeCインタフェースに直接接続され得る。外部デバイスは、TypeCインタフェースを備えた外部デバイスであってもよく、またはTypeCデータラインに接続され、TypeCデータライン上のTypeCインタフェースを使用して端末への接続を実施する外部デバイスであってもよい。
【0059】
図3は、本出願の一実施形態による実行可能な端末の概略構造図である。図3に示されるように、端末100は、プロセッサ101、インタフェースチップ110-2、運動センサ106、およびTypeCインタフェース110-1を含む。プロセッサ101は、インタフェースチップ110-2および運動センサ106に別々に接続される。さらに、インタフェースチップ110-2は、プロセッサ101に接続されている間にTypeCインタフェース110-1にさらに接続される。運動センサ106は、端末100の運動状態を監視することができる。運動センサ106によって監視された運動状態に従って、端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化したと決定されると、プロセッサ101は、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをローレベルモードになるように構成し、それによってCCピンのアクティブレベルを下げることができる。ピン相互間に電気化学的腐食が発生する可能性は、ピン相互間の電圧差の大きさと正の相関関係があるため、CCピンのアクティブレベルを下げることにより、CCピンとTypeCインタフェース110-1内の別のピンとの間に電気化学的腐食が起こる可能性を低減することができる。
【0060】
例えば、端末100が、端末100が外部デバイス200から切り離されている図1dに示される段階にあるとき、端末100は、2つのTypeCインタフェース(110-1および201)が物理的に切り離され得る前に、図に矢印で示される方向に沿った距離を移動する必要がある。したがって、この時点で運動センサ106によって検出される端末100の運動状態は移動状態である。図1dに示される段階の後、具体的には、外部デバイス200のTypeCインタフェース201が端末100のTypeCインタフェース110-1から分離された後、端末は、端末が外部デバイスに接続されていない図1aに示される段階に入る。端末100は、図1aに示される段階では静止していることが多い。この場合、運動センサ106によって検出される端末100の運動状態は静止状態である。したがって、端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化したと決定されたとき、プロセッサ101は、端末100が、端末が外部デバイスに接続されることもなく、外部デバイスに接続しようともしない図1aに示される段階に入ったと見なすことができる。この段階では、プロセッサ101は、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1内のCCピンをローレベルモードになるよう構成し、したがって、TypeCインタフェース110-1の使用は影響を受けず、TypeCインタフェース110-1内のCCピンと別のピンとの間に電気化学的腐食が発生する可能性を低減することができる。
【0061】
図3に示される端末100では、プロセッサ101は、運動センサ106への電気的接続により、運動センサ106から端末100の運動状態を取得することができる。具体的には、集積回路間(inter-integratedcircuit、I2C)バス接続や割り込み(interrupt、INT)信号線接続などの接続が、運動センサ106とプロセッサ101との間に含まれ得る。図4に示されるように、運動センサ106およびプロセッサ101は、I2Cを使用して接続される。I2C接続は、シリアルクロックライン(serial clockline、SCL)およびシリアルデータライン(serial data line、SDA)を含む。図4に示される、運動センサ106とプロセッサ101との間の接続方法に基づいて、実行可能な一実装形態では、プロセッサ101は、端末100の運動状態の変化を決定するために、運動センサ106へのI2C接続を介して、運動センサ106によって検出される端末100の運動状態を周期的に取得することができる。
【0062】
別の実行可能な実装形態では、図4に示されるように、INT接続は、プロセッサ101と運動センサ106との間にさらに含まれる。運動センサ106が端末100の運動状態が変化するのを検出した後、運動センサ106は、プロセッサ101へのINT接続を介してプロセッサ101に割り込み信号を送信する。割り込み信号は、プロセッサ101を起動させることができる。割り込み信号を受信した後、プロセッサ101は、運動センサ106からI2C接続を介して端末100の運動状態を取得する。運動センサ106から取得された端末100の運動状態が移動状態であるとき、プロセッサ101は、端末100の運動状態が静止状態から移動状態に変化したと決定することができる、または、運動センサ106から取得された端末100の運動状態が静止状態であるとき、プロセッサ101は、端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化したと決定することができる。この実装形態では、プロセッサ101は、運動センサ106から端末100の運動状態を頻繁に取得する必要はなく、それにより、端末100の電力消費を低減するのに役立つ。
【0063】
さらに、図4に示されるように、プロセッサ101は、プロセッサ101内のセンサハブ(sensor hub)を使用して運動センサ106に特に接続され、センサハブは、INT接続を介して、運動センサ106によって送信された割り込み信号を受信し、センサハブは、運動センサ106からI2C接続を介して端末100の運動状態を取得し、したがって、端末100の運動状態が変化すると、運動センサ106によって送信された割り込み信号は、プロセッサ101内のセンサハブのみを起動させるが、プロセッサ101全体を起動させず、それにより、端末100の電力消費をさらに低減するのに役立つ。同様の原理に基づいて、図4に示されるように、プロセッサ101はまた、端末100の電力消費を低減するために、センサハブを使用してインタフェースチップ110-2に接続され得る。
【0064】
本出願のこの実施形態では、プロセッサ101は、運動センサ106によって検出された端末100の運動状態に従って、TypeCインタフェース110-1内のCCピンの動作モードを構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。具体的には、プロセッサ101は、端末100の運動状態に従って制御信号を生成し、この制御信号を使用して、TypeCインタフェース110-1内のCCピンの動作モードを構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。図4に示される端末100では、プロセッサ101およびインタフェースチップ110-2は、I2Cを使用して接続され得る。プロセッサ101は、I2C接続(SDAおよびSCL)を介して制御信号をインタフェースチップ110-2に送信して、TypeCインタフェース110-1内のCCピンの動作モードを構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。
【0065】
運動センサ106は特定の故障率を有すると考えられる。したがって、運動センサ106の個々の問題により、端末100が運動状態から静止状態に入ることが誤って検出された場合、プロセッサ101は、非静止状態にある端末100のTypeCインタフェース110-1内のCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御し、その結果、端末100のインタフェースチップ110-2は、OTG(on-the-go)型の外部デバイスを識別することができない。これは、OTG型の外部デバイスのTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードがUFPモードに固定され、インタフェースチップ110-2は、TypeCインタフェース110-1内のCCピンがDRPモードまたはDFPモードであるときにしか外部デバイスを識別できないためである。
【0066】
したがって、図1aに示される段階を決定する信頼性を向上させるために、端末100が移動状態から静止状態に入ることを決定した後、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1内のVBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかをさらに決定することができる。図3に示されるように、インタフェースチップ110-2は、TypeCインタフェース110-1内のVBUSピンにさらに接続される。インタフェースチップ110-2は、VBUSピン上のVBUS電圧を取得し、VBUS電圧とプリセット閾値との間の相対的な大小関係に従ってVBUSピンの電圧状態を決定することができる。本出願のこの実施形態では、VBUSピンの電圧状態としては、VBUS電圧がプリセット閾値よりも低い第1の電圧状態、およびVBUS電圧がプリセット閾値以上の第2の電圧状態がある。端末100が移動状態から静止状態に入ると決定した後、プロセッサ101は、インタフェースチップ110-2へのI2C接続を介してVBUSピンの現在の電圧状態をさらに取得し、VBUSピンが第1の電圧状態にあると決定されたときにのみ、TypeCインタフェース110-1内のCCピンの動作モードをローレベルモードとして構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。
【0067】
通常、端末100が外部デバイスに接続されていない図1aに示される段階では、端末100のTypeCインタフェース110-1内のVBUSピンのVBUS電圧はローレベルにある。この場合、VBUSピンは第1の電圧状態である。したがって、端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化し、VBUSピンのVBUS電圧状態が、VBUS電圧がプリセット閾値よりも低い第1の電圧状態であるとき、それは、端末100が、端末100が外部デバイスに接続されていない図1aに示される段階にあることを大いに意味する。この場合、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1内のCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御し、それにより、ローレベルモードがCCピンに対して不正確に構成されるために端末100内のインタフェースチップ110-2が外部デバイスを識別できない可能性を低減するのに役立つ。
【0068】
本出願のこの実施形態では、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1内のCCピンの動作モードを構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。インタフェースチップ110-2は、TypeCインタフェース110-1に接続され、プロセッサ101によって送信された制御信号を受信し、受信された制御信号に従ってTypeCインタフェース110-1の動作モードを構成することができる。特定の実装形態では、インタフェースチップ110-2は、TypeCインタフェース110-1内の2つのCCピン、すなわちCC1およびCC2への接続を含む、TypeCインタフェース110-1内の複数のピンに別々に接続されてもよく、制御信号を受信した後、インタフェースチップ110-2は、CC1の動作モードおよびCC2の動作モードを制御信号に従って別々に構成することができる。
【0069】
これに基づいて、図5は、本出願の一実施形態によるインタフェースチップの概略構造図である。図5に示されるように、インタフェースチップ110-2は、制御回路1031、プルアップスイッチ1032、プルアップ抵抗1033、プルアップ電源1034、プルダウン抵抗1035、およびプルダウンスイッチ1036を含む。
【0070】
プルアップ抵抗1033の一端はプルアップ電源1034に接続され、プルアップ抵抗1033の他端はプルアップスイッチ1032の第1の電極に接続され、プルアップスイッチ1032の第2の電極はTypeCインタフェース110-1のCCピンに接続される。プルダウン抵抗1035の一端は接地され、プルダウン抵抗1035の他端はプルダウンスイッチ1036の第1の電極に接続され、プルダウンスイッチ1036の第2の電極はTypeCインタフェース110-1のCCピンに接続される。制御回路1031は、プルアップスイッチ1032の制御電極およびプルダウンスイッチ1036の制御電極に別々に接続され、プロセッサ101によって送信された制御信号に従ってプルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036のオンおよびオフを制御するように構成される。
【0071】
特定の実装形態では、プルアップ電源は、CCピンにハイレベルを提供するように構成され、端末100内の直流/直流(DC/DC)コンバータでもよく、または低ドロップアウトレギュレータ(low dropout regulator、LDO)でもよい。
【0072】
TypeCプロトコルの仕様に基づいて、CCピンのためにインタフェースチップ110-2によって構成される動作モードは、プルアップスイッチ1032がオンにされ、プルダウンスイッチ1036がオフにされたときのDFPモードに対応しており、CCピンのためにインタフェースチップ110-2によって構成される動作モードは、プルアップスイッチ1032がオフにされ、プルダウンスイッチ1036がオンにされたときのUFPモードに対応しており、CCピンのためにインタフェースチップ110-2によって構成される動作モードは、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036が周期的に、例えば周期T内に交互にオンにされたとき、すなわち、第1の時間間隔t1内にプルアップスイッチ1032がオフにされ、プルダウンスイッチ1036がオンにされ、第2の時間間隔t2(t1+t2=T)内にプルアップスイッチ1032がオンにされ、プルダウンスイッチ1036がオンにされたときのDRPモードに対応している。
【0073】
本出願のこの実施形態では、プロセッサ101は、第1の制御信号をインタフェースチップ110-2に送信することにより、TypeCインタフェース110-1内のCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。プロセッサ101によって送信された第1の制御信号を受信した後、インタフェースチップ110-2は、少なくとも下記の2つの方法で、TypeCインタフェース110-1のCCピンのためにローレベルモードを構成することができる。
【0074】
実行可能な一実装形態では、制御回路1031は、第1の制御信号に従って、プルアップスイッチ1032をオフにし、プルダウンスイッチ1036をオンにする。この場合、CCピンは、プルアップ電源1034からハイレベルを受信するのを停止し、プルダウンスイッチ1036およびプルダウン抵抗1035を経由してグラウンドに放電し、したがってCCピンのレベルは徐々に0に近づき、それによってローレベルモードを実装する。この場合、TypeCインタフェース110-1のCCピンの動作モードは、TypeCプロトコルで指定されたUFPモードに対応する。
【0075】
別の実行可能な実装形態では、制御回路1031は、第1の制御信号に従って、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036を同時にオフにし、CCピンは、プルアップ電源1034からハイレベルを受信するのを停止し、プルダウンスイッチ1036内に存在する漏れ電流のために、依然として徐々にグラウンドに放電することができ、その結果、CCピンのレベルは徐々に0に近づく。さらに、図5に示されるように、端末100は第1の抵抗115をさらに含み、第1の抵抗115の一端はCCピンに接続され、第1の抵抗115の他端は接地される。第1の抵抗115は、制御回路1031がプルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036を同時にオフにするときにCCピンのためにグラウンドに放電するための経路を提供することができる。CCピンは、第1の抵抗115を使用してグラウンドに放電することができ、その結果、CCピン上のレベルはより迅速に0に近づき、それに応じて、CCピンはより迅速にローレベルモードになるよう構成され得る。
【0076】
さらに、この実装形態では、DFPモードおよびUFPモードでのCCピンのレベルに及ぼす第1の抵抗115の影響を減じるために、第1の抵抗115の抵抗値は、プルアップ抵抗1033の抵抗値およびプルダウン抵抗1035の抵抗値よりはるかに大きくすべきであり、したがって、UFPモードおよびDFPモードでは、第1の抵抗115から構成される接地経路は開回路に近似することができる。さらに、プルダウン抵抗1035の抵抗値は5.1kである。プルダウンスイッチ1036の精度に影響を及ぼさないために、第1の抵抗115の抵抗値は500kまたは1Mオームであり得る。
【0077】
前述の2つの実行可能な実施形態では、CCピンの動作モードは、ローレベル動作モードとして構成され、それにより、端末100が次に外部デバイスに接続される前にCCピンのアクティブレベルを下げ、CCピンと別のピンとの間に電気化学的腐食が発生する可能性をさらに低減することができる。
【0078】
本出願のこの実施形態では、端末100が、端末100が外部デバイスに接続されていない段階にあるとき、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1のCCピンをローレベルモードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御する。しかしながら、端末100が、端末100が外部デバイス200への接続を確立している図1bに示される段階にあるとき、端末100が外部デバイス200への物理的接続を確立した後、インタフェースチップ110-2は、ハイレベルとローレベルとの交互モードでCCピンを使用することにより、外部デバイス200のTypeCインタフェース201内のCCピンを識別することができる。端末100のTypeCインタフェース110-1内のCCピンが、図1bに示される段階でまだローレベルモードである場合、インタフェースチップ110-2は、外部デバイス200のTypeCインタフェース201内のCCピンの動作モードを識別することができない。これに基づいて、本出願のこの実施形態は、図1bに示される段階において、インタフェースチップ110-2がTypeCインタフェース201内のCCピンの動作モードを識別できるようにするために、少なくとも下記の3つの実行可能な実装形態を提供する。
【0079】
第1の実行可能な実装形態では、運動センサ106によって提供される端末100の運動状態に従って、端末100が静止状態から移動状態に入ると決定されたときに、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御する。図1bに示される段階では、端末100は、外部デバイス200への物理的接続が確立され得る前に、図の矢印方向に沿った距離を移動する必要がある。したがって、端末100が静止状態から移動状態に入るとき、それは、端末100が図1bに示される段階に入り得ることを意味する。この場合、プロセッサ101は、CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御し、したがって、端末100が図1bの段階にあるとき、端末100内のインタフェースチップ110-2は、端末100が外部デバイス200への物理的接続を確立した後、外部デバイス200のTypeCインタフェース201内のCCピンの動作モードを識別できることが確実にされ得る。
【0080】
第2の実行可能な実装形態では、端末100がTypeCインタフェース110-1を使用して外部デバイス200に接続されると決定されたときに、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。
【0081】
具体的には、プロセッサ101は、インタフェースチップ110-2からVBUSピンの現在の電圧状態を取得し、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、TypeCインタフェース110-1内のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。インタフェースチップ110-2は、VBUSピンの電圧状態が第1の電圧状態から第2の電圧状態に変化するときに、割り込み信号をプロセッサ101に代替的に送信し得るのは明らかである。割り込み信号を受信した後、プロセッサ101は、端末100が外部デバイス200への物理的接続を確立したと決定して、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。
【0082】
本出願のこの実施形態では、外部デバイス200のタイプは固定されておらず、例えば、少なくとも次の2つのタイプに分類することができる。1.TypeCインタフェース110-1のVBUSピンは、端末が第1のタイプの外部デバイス200への物理的接続を確立した後、第1の電圧状態から第2の電圧状態に入る。2.TypeCインタフェース110-1のVBUSピンは、端末100が第2のタイプの外部デバイス200への物理的接続を確立した後で依然として第1の電圧状態にあり、端末100のTypeCインタフェース110-1内のVBUSピンは、端末100が外部デバイス200を識別し、伝送モードを構成した後でのみ、第1の電圧状態から第2の電圧状態に入る。第2の実装形態は、端末100が第1のタイプの外部デバイス200に接続される場合に比較的適用可能であり、特定の実装形態では第1の実行可能な実装形態と組み合わせて使用され得ることが習得され得る。
【0083】
第3の実行可能な実装形態では、代替的に、ディスプレイ画面がオンにされると決定されたときに、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。
【0084】
特定の実行可能な実装形態では、図6に示されるように、端末100は、ディスプレイ画面ドライバチップ104-3をさらに含み、ディスプレイ画面ドライバチップ104-3は、プロセッサ101に接続され、ディスプレイ画面がオンにされたときに割り込み信号をプロセッサ101に送信するように構成され、割り込み信号はプロセッサ101を起動させることができる。ディスプレイ画面ドライバチップ104-3によって送信された割り込み信号を受信した後、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1内のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御する。特定の実装形態では、ディスプレイ画面ドライバチップ104-3はまた、端末100の電力消費を低減するために、プロセッサ101のセンサハブにも接続され得るのは明らかである。
【0085】
第3の実行可能な実装形態では、端末ユーザに、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう強制的に構成する方法が提供される。ユーザが端末100を外部デバイス200に物理的に接続した後、端末100のインタフェースチップ110-2が外部デバイス200のTypeCインタフェース201を識別することができない場合、ユーザは、ディスプレイ画面を手動でオンにする方法で、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成することができ、したがって、インタフェースチップ110-2は外部デバイス200のTypeCインタフェース201を識別することができる。
【0086】
前述の3つの実装形態は相互排他的ではなく、すべて端末100内に実装され得ることが理解されるべきである。例えば、プロセッサ101は、3つの実装形態に対して異なる優先順位を別々に構成する。ディスプレイ画面ドライバチップ104-3によって提供される割り込み信号は最も高い優先度を有し、運動センサ106によって提供される端末100の運動状態は2番目の優先度を有し、インタフェースチップ110-2によって提供されるVBUSピンの電圧状態は最も低い優先度を有する。プロセッサ101が、ディスプレイ画面ドライバチップ104-3によって送信された割り込み信号を受信した後、この時点でのVBUSピンの電圧状態の特定の状態および端末100の運動状態の特定の状態に関係なく、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1内のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を即座に制御する。
【0087】
本出願のこの実施形態では、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1内のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。特定の実装形態では、プロセッサ101は、第2の制御信号をインタフェースチップ110-2に送信することにより、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御することができる。
【0088】
図5に示されるインタフェースチップ110-2を参照すると、インタフェースチップ110-2が第2の制御信号を受信した後、制御回路1031は、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036を第2の制御信号に従って交互に周期的にオンにし、CCピンの動作モードはTypeCプロトコルで指定されたDRPモードに対応する。この場合、CCピンのためにインタフェースチップ110-2によって提供されるレベル信号は、図7に示される信号aであり得、ただし、TはDRP周期であり、t1はDRP周期内のローレベル持続期間であり、t2はDRP周期内のハイレベル持続期間である。一般に、Tは65msでよく、t1は50msでよく、t2は15msでよい。時間t1内では、CCピンはローレベルにあり、インタフェースチップ110-2は、CCピンを使用して外部デバイスをDFPモードで識別することができ、時間t2内では、CCピンはハイレベルにあり、インタフェースチップ110-2は、CCピンを使用して外部デバイスをUFPモードで識別することができる。インタフェースチップ110-2内のプルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036は周期的に交互にオンにされ、したがって、インタフェースチップ110-2は、CCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードで使用することにより、外部デバイスをCCピンの異なる動作モードで識別することができる。
【0089】
端末100が、端末100が外部デバイスへの接続を確立している段階にあるときに、TypeCインタフェース110-1のCCピンのアクティブレベルをさらに下げるために、実行可能な一実装形態では、制御回路1031は、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036が複数周期にわたって交互にオンにされた後のプリセット時間間隔内でプルアップスイッチ1032をオフにし、プルダウンスイッチ1036をオンにし、そして、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036をプリセット時間間隔後の複数周期にわたって再び交互にオンにする。
【0090】
図7の信号bが例として使用される。プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036を2周期にわたって交互にオンにした後、制御回路1031は、時間間隔t3内でプルアップスイッチをオフにし、プルダウンスイッチをオンにし、したがって、CCピンは時間間隔t3内でローレベルのままである。通常、t3は500msでよい。時間間隔t3の後、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036は、2周期にわたって繰り返し交互にオンにされる。ハイレベルとローレベルとの交互モードでのローレベル持続期間は延長され、それにより、端末100が図1bに示される段階にあるときにCCピンのアクティブレベルを下げ、CCピンとTypeCインタフェース110-1内の別のピンとの間に電気化学的腐食が発生する可能性をさらに低減する。
【0091】
TypeCプロトコルは、DRPモードでのプルダウンスイッチ1036のオン時間のデューティサイクルおよびDRP周期長を指定する。図7の時間間隔t3内でのローレベルが、CCピンをUFPモードになるよう構成すること(具体的には、プルダウンスイッチ1036をオンにし、プルアップスイッチ1032をオフにすること)によって実装される場合、プルダウンスイッチ1036のオン時間のデューティサイクルは、DRPモードでのプルダウンスイッチのオン時間の、TypeCプロトコルで指定されたデューティサイクルを超える。
【0092】
これに基づいて、別の実行可能な実装形態では、インタフェースチップ110-2は、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036をオフにすることにより時間間隔t3内でローレベルを実装し、第1の抵抗115は、グラウンドに放電するための経路をCCピンに提供する。インタフェースチップ110-2がプルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036を同時にオフにするとき、CCピンは、DRPモードになるようには構成されない。したがって、前述の実装形態を使用しても、TypeCプロトコルの仕様には違反しない。この場合、時間間隔t1内でのローレベルはまた、プルアップスイッチ1032およびプルダウンスイッチ1036をオフにすることによって実装され得るのは明らかである。
【0093】
TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成した後、インタフェースチップ110-2は、CCピンの電圧の変化をハイレベルとローレベルとの交互モードで監視することにより、外部デバイス200のTypeCインタフェース201内のCCピンの動作モードを識別することができ、次いで、TypeCインタフェース110-1のCCピンを対応する伝送モードになるよう構成することができる。
【0094】
例えば、TypeCインタフェース110-1のCCピンのために構成された伝送モードは、インタフェースチップ110-2が、外部デバイス200のTypeCインタフェース201内のCCピンの動作モードがDFPモードであることを識別するときにUFPモードであり、TypeCインタフェース110-1のCCピンのために構成された伝送モードは、インタフェースチップ110-2が、外部デバイス200のTypeCインタフェース201内のCCピンの動作モードがUFPであることを識別するときにDFPモードである、または、外部デバイス200のTypeCインタフェース201のCCピンの動作モードがDRPモードであることを識別するとき、インタフェースチップ110-2は、TypeCインタフェース110-1のCCピンの送信モードを決定するために、TypeCインタフェース110-1のCCピンを使用して外部デバイス200のインタフェースチップと交渉する。
【0095】
端末100が、端末100が外部デバイス200に接続されている図1cに示される段階にあるとき、端末100と外部デバイス200との間のデータまたは電気エネルギー伝送に影響を及ぼさないために、運動状態が変化し得ること、ディスプレイ画面がオンになり得ることなどを考慮すると、実行可能な一実装形態では、プロセッサ101はさらに、インタフェースチップ110-2からTypeCインタフェース110-1のCCピンの現在の動作モードを取得し、CCピンの現在の動作モードが伝送モードであるとき、TypeCインタフェース110-1のCCピンをローレベルモードまたはハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御するのを停止することができる。
【0096】
特定の実装形態では、プロセッサ101は、TypeCインタフェース110-1のCCピンの現在の動作モードをインタフェースチップ110-2から周期的に取得することができる、または、インタフェースチップ110-2がTypeCインタフェース110-1のCCピンの動作モードを構成するために制御されることを決定した後でCCピンの現在の動作モードを取得することができ、CCピンが現在伝送モードである場合にインタフェースチップを制御しない。あるいは、CCピンの動作モードが伝送モードであるとき、インタフェースチップ110-2は、プロセッサ101の制御信号を実行するのを拒否し得るのは明らかである。これにより、CCピンの現在の伝送モードを変えないようにすることもできる。
【0097】
同じ技術的概念に基づいて、本出願の一実施形態は、TypeCインタフェース防食方法をさらに提供する。この方法は、前述の実施形態のいずれか1つで提供される端末内のプロセッサに適用され得る。図6に示される端末が一例として使用される。図8は、本出願の一実施形態によるTypeCインタフェース防食方法の概略フローチャートである。図8に示されるように、この方法は以下のステップを主に含む。
【0098】
S801:運動センサ106によって検出された端末100の運動状態に従って、端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化すると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御し、TypeCインタフェース110-1のCCピンをローレベルモードになるよう構成する。
【0099】
随意に、この方法は、
インタフェースチップ110-2からVBUSピンの電圧状態を取得するステップであって、VBUSピンの電圧状態が、VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従ってインタフェースチップ110-2によって決定される、ステップと、
端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化し、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値よりも低い第1の電圧状態にあると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをローレベルモードになるよう構成するステップと、
をさらに含む。
【0100】
随意に、この方法は、
端末100がTypeCインタフェース110-1を使用して外部デバイスに接続されると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御して第1のTypeCインタフェースのCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するステップをさらに含む。
【0101】
随意に、端末100がTypeCインタフェース110-1を使用して外部デバイスに接続されると決定することは、
インタフェースチップ110-2からVBUSピンの電圧状態を取得することであって、VBUSピンの電圧状態が、VBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従ってインタフェースチップ110-2によって決定される、こと、および
VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成することを含む。
【0102】
随意に、この方法は、
端末100の運動状態が静止状態から移動状態に変化すると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するステップをさらに含む。
【0103】
随意に、この方法は、
端末100のディスプレイ画面がオンにされると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するステップをさらに含む。
【0104】
随意に、インタフェースチップ110-2は、CCピンの現在の動作モードをキャッシュするようにさらに構成され、この方法は、
インタフェースチップ110-2からCCピンの現在の動作モードを取得するステップと、
CCピンの現在の動作モードが伝送モードであるときに、インタフェースチップ110-2を制御してCCピンをローレベルモードまたはハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成することを停止するステップであって、伝送モードが、外部デバイスのTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードに従ってTypeCインタフェース110-1内のCCピンのためにインタフェースチップ110-2によって構成された対応する動作モードである、ステップとをさらに含む。
【0105】
図8に示されるTypeCインタフェース防食方法は、図3に示される端末内のプロセッサ101によって実行される方法と見なされ得ることに留意されたい。図8に示されるTypeCインタフェース防食方法に詳細には記述されていない実装形態および技術的効果については、図3に示される端末の関連記述を参照されたい。
【0106】
同じ技術的概念に基づいて、本出願の一実施形態は、TypeCインタフェース防食装置をさらに提供する。この装置は、図6のプロセッサ101などのプロセッサで走ることができる。具体的には、防食状態は、プロセッサ101のセンサハブ内で走ることができ、したがって、プロセッサ101は、前述の実施形態のいずれか1つで提供されるTypeCインタフェース防食方法を実行する。図9に示されるように、TypeCインタフェース防食装置900は、
運動センサ106によって検出された端末100の運動状態に従って、端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化したと決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをローレベルモードになるよう構成するように構成された制御モジュール901を含む。
【0107】
随意に、TypeCインタフェース防食装置900は取得モジュール902をさらに含み、取得モジュール902は、インタフェースチップ110-2からVBUSピンの電圧状態を取得するように構成され、VBUSピンの電圧状態は、TypeCインタフェース110-1内のVBUSピンのVBUS電圧がプリセット閾値よりも低いかどうかに従ってインタフェースチップ110-2によって決定され、
制御モジュール901は、端末100の運動状態が移動状態から静止状態に変化し、VBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値よりも低い第1の電圧状態にあると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをローレベルモードになるよう構成するようにさらに構成される。
【0108】
随意に、制御モジュール901は、端末がTypeCインタフェース110-1を使用して外部デバイスに接続されると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するようにさらに構成される。
【0109】
随意に、制御モジュール901は、TypeCインタフェース110-1内のVBUSピンが、VBUS電圧がプリセット閾値以上である第2の電圧状態にあると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するように特に構成される。
【0110】
随意に、制御モジュール901は、端末100の運動状態が静止状態から移動状態に変化すると決定されたときに、TypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するためにインタフェースチップ110-2を制御するようにさらに構成される。
【0111】
随意に、制御モジュール901は、端末100のディスプレイ画面がオンにされると決定されたときに、インタフェースチップ110-2を制御してTypeCインタフェース110-1のCCピンをハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成するようにさらに構成される。
【0112】
随意に、インタフェースチップ110-2は、CCピンの現在の動作モードをキャッシュするようにさらに構成され、取得モジュール902は、インタフェースチップ110-2からCCピンの現在の動作モードを取得するようにさらに構成され、
制御モジュール901は、CCピンの現在の動作モードが伝送モードであるときに、インタフェースチップ110-2を制御してCCピンをローレベルモードまたはハイレベルとローレベルとの交互モードになるよう構成することを停止するようにさらに構成され、伝送モードは、外部デバイスのTypeCインタフェース内のCCピンの動作モードに従ってTypeCインタフェース110-1内のCCピンのためにインタフェースチップ110-2によって構成された対応する動作モードである。
【0113】
図9に示されるTypeCインタフェース防食装置900は、図8に示されるTypeCインタフェース防食方法を実行するように構成され得ることに留意されたい。図9に示されるTypeCインタフェース防食装置900に詳細には記述されていない実装形態については、図8に示されるTypeCインタフェース防食方法の関連記述を参照されたい。本出願のいくつかの好ましい実施形態が記述されているが、当業者は、基本的な発明概念を習得すると、これらの実施形態に変更および修正を加えることができる。したがって、下記の特許請求の範囲は、これら好ましい実施形態ならびに本出願の範囲内に含まれるあらゆる変更および修正を包含するものとして解釈されるよう意図されている。
【0114】
明らかに、当業者は、本出願の実施形態の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願の実施形態に対して様々な修正および変形を行うことができる。本出願は、本出願のこれらの修正および変形を、この修正および変形が下記の特許請求の範囲およびそれらと等価な技術によって規定される保護の範囲内に入るという条件で包含することが意図されている。
【符号の説明】
【0115】
100 端末、101 プロセッサ、102 無線周波数回路、103 メモリ、104 タッチスクリーン、104-1 タッチパッド、104-2 ディスプレイ、104-3 ディスプレイ画面ドライバチップ、105 ブルートゥース装置、106 センサ/運動センサ、107 Wi-Fi装置、108 測位装置、109 オーディオ回路、110 周辺インタフェース、110-1 物理インタフェース、110-2 インタフェースチップ、111 電源装置、113 拡声器、114 マイクロホン、115 第1の抵抗、200 外部デバイス、201 TypeCインタフェース、900 TypeCインタフェース防食装置、901 制御モジュール、902 取得モジュール、1031 制御回路、1032 プルアップスイッチ、1033 プルアップ抵抗、1034 プルアップ電源、1035 プルダウン抵抗、1036 プルダウンスイッチ
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9