(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】支持ピンを備えた剛性チェーンのための支持装置
(51)【国際特許分類】
B01J 8/02 20060101AFI20230501BHJP
F16G 13/20 20060101ALI20230501BHJP
【FI】
B01J8/02 A
F16G13/20
(21)【出願番号】P 2020517158
(86)(22)【出願日】2018-09-24
(86)【国際出願番号】 EP2018075814
(87)【国際公開番号】W WO2019063487
(87)【国際公開日】2019-04-04
【審査請求日】2021-09-10
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】510063177
【氏名又は名称】トタルエナジーズ ワンテック
(74)【代理人】
【識別番号】100092277
【氏名又は名称】越場 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100155446
【氏名又は名称】越場 洋
(72)【発明者】
【氏名】ガラッシーニ,ジュゼッペ
(72)【発明者】
【氏名】ガスマン,ニコラ
【審査官】佐々木 典子
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-526273(JP,A)
【文献】特開2004-155568(JP,A)
【文献】特開平01-157849(JP,A)
【文献】特開2017-032010(JP,A)
【文献】実開平04-093290(JP,U)
【文献】独国特許発明第102005008983(DE,B3)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 4/00- 7/02、
8/00- 8/46
F16G 1/00-17/00
B65G 69/00-69/34、
65/30-65/48
B01D 21/00-21/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
- 軸が互いに平行であるローラ(403)によってペアとして連接され且つ直線状態から1つの方向にのみ曲がることができるように構成された複数のリンク(402)から形成された剛性支持チェーン(401)と、
- 入口面(408)に開口する第1の端部(407)と、前記入口面から離れた出口面(410)に開口する第2の端部(409)とを有する、前記剛性支持チェーン(401)を受け入れ且つ前記入口面から前記出口面まで案内するためのチェーン経路を画定する内部ハウジング(406)を備えた閉鎖された支持ケース(405)と、
を含み、
-前記剛性
支持チェーン(401)は、前記リンク(402)に固定された少なくとも1つの支持ピン(404)を備え、この支持ピンは、前記リンク(402)のローラ(403)の前記軸に平行に前記剛性
支持チェーン(401)の1つの側から突出し、
-前記ローラ(403)の前記軸に実質的に垂直に延びる前記支持ケース(405)の1つの面(411)は、前記内部ハウジング(406)と連通する貫通スロット(412)を有し、このスロット(412)は、前記内部ハウジング(406)の全長に沿って延び、且つ前記ローラ(403)の前記軸に垂直な平面において、前記支持ピン(404)のみが通過することを許容にするのに十分な寸法を有し、前記支持ピン(404)は、前記スロット(412)を通過し、且つ所定の長さだけ前記支持ケース(405)から突出する、
少なくとも1つの機能要素(50)のための支持装置(40)において、
前記剛性
支持チェーン(401)が機能要素支持体(500)である少なくとも1つの支持体を有し、
前記機能要素支持体(500)は、前記支持ピン(404)に固着されたヨーク(501)であって、その相対位置は、固着前に1つの自由度で調整可能であり得る、ヨーク(501)と、前記ヨーク(501)に固着された前記機能要素を固着するための部分(506)であって、その相対位置は、固着前に別の自由度で調整可能であり得る、部分(506)とを含む、
ことを特徴とする支持装置(40)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの支持ピン(404)がそれを支持する前記リンク(402)のローラ(403)の連続部として延びる請求項1に記載の支持装置(40)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの支持ピン(404)は、前記リンク(402)のローラ(403)と一体に作られる請求項2に記載の支持装置(40)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの支持ピン(404)が前記リンク(402)のローラ(403)に取り外し可能に固着される請求項2に記載の支持装置(40)。
【請求項5】
前記
剛性支持チェーン(401)が
その長さに沿って分配された複数の支持ピン(404)を有する請求項1~4のいずれか一項に記載の支持装置(40)。
【請求項6】
前記支持ケース(405)が前記内部ハウジング(406)を画定し、且つ前記ローラ(403)の前記軸に垂直な平面に沿って組み立てられる2つのケーシング(405a、405b)を含み、前記ケーシング(405a、405b)は、互いの間において、前記ローラを案内するための少なくとも1つの下部ガイドレール(405c)及び少なくとも1つの上部ガイドレール(405d)を保持し、前記ケーシングの一方(405a)は、互いの間に前記スロット(412)を画定する2つの別々の離間された部分(405a1、405a2)から形成される請求項1~5のいずれか一項に記載の支持装置(40)。
【請求項7】
前記
剛性支持チェーン
(401)がケーブル支持体(600)である少なくとも1つの支持体を有する請求項1~6のいずれか一項に記載の支持装置(40)。
【請求項8】
前記ケーブル支持体(600)が閉鎖要素(603)によって閉鎖された少なくとも1つの開放ハウジング(601)を有する請求項7に記載の支持装置(40)。
【請求項9】
前記支持ピン(404)がローラ(403)の前記軸と一致する軸のねじ穴(404i)を有し、前記少なくとも1つの支持体(500、600)がねじ(503)によって前記支持ピンに固着される請求項1~8のいずれか一項に記載の支持装置(40)。
【請求項10】
容器の内部の固体粒子の分散を監視するためのシステム(60)であって、
請求項1~9のいずれか一項に記載の少なくとも1つの支持装置(40)と、
上記支持装置の前記
剛性支持チェーン
(401)の所定の支持ピン(404)に固着された少なくとも1つの機能要素(50)であって、前記容器のチャージに関する情報を収集することができるセンサである、少なくとも1つの機能要素(50)と、
を含むことを特徴とするシステム(60)。
【請求項11】
前記少なくとも1つの機能要素(50)が前記支持ピンに対して移動できない状態で前記支持ピン(404)に固く固着される請求項10に記載の監視システム(60)。
【請求項12】
前記少なくとも1つの機能要素(50)が少なくとも1つの給電及び/又は情報伝達ケーブル(51、52)に接続され、このケーブル(51、52)が少なくとも1つの他の支持ピン(404)に固着される請求項10又は11に記載の監視システム。
【請求項13】
請求項10~12のいずれか一項に記載の固体粒子の分散を監視するためのシステム(60)を容器の内部に設置する方法であって、
- 前記容器の内部に各支持装置(40)を取り付けるステップと、
- 少なくとも1つの機能要素(50)を、前記容器の内側に向かう前記チェーンの移動方向に関して前記支持装置の前記ケース(405)の上流で前記支持装置の前記チェーンの所定の支持ピン(404)に固着するステップと、
- 前記機能要素(50)に接続された少なくとも1つの給電及び/又は情報伝達ケーブル(51、52)を前記
剛性支持チェーン
(401)の少なくとも1つの他の支持ピン(404)に固着する任意選択的なステップと、
- 前記機能要素(50)を支える前記支持装置の前記
剛性支持チェーン
(401)を前記容器の前記内側に向かって移動させて、前記少なくとも1つの機能要素を前記ケース(405)の下流で前記容器の内部の所定の位置に位置付けるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に機能要素のための、支持ピンを備えた剛性チェーンのための支持装置に関する。本支持装置は、剛性チェーンを介して反応器の内側に1つ又は複数の機能要素を導入するための工業用反応器での使用に特に適している。
【背景技術】
【0002】
多くの産業分野において、固体粒子を容器、特に特に化学、電気化学、石油又は石油化学タイプの反応器にチャージする必要がある。固体粒子は、一般に、反応器の上部及び中心に位置する反応器の充填開口部を通して導入され、この導入は、適切なチャージ装置によって行われる。このタイプのチャージは、通常、最適なチャージ条件を得るために監視及び制御される。このために、特に充填プロセス中、1つ又は複数の測定プローブ(又はセンサ)を反応器の内部に配置することができる。より一般的には、容器への固体粒子のチャージの監視に関連するパラメータを測定するためにプローブが反応器内に設置される。
【0003】
しかしながら、特に粒子をチャージするための装置及びプローブ支持体を含む、そのような分配システムの反応器内への設置は、実施するのが比較的難しい場合がある。このタイプの材料のオペレータが直面する可能性のある主な制約の1つは、プレート、熱電対及びこれらの要素の支持体を含み得る反応器のときに極端な内部密集に関連する。したがって、この制約は、設置及び調整のためにチャージ装置を操作するためにオペレータが利用できる限られたスペースに関連する。
【0004】
文献国際公開第2013186497号パンフレットは、より高い柔軟性で配置できる、容器内に固体粒子を分配するためのシステムを記載している。特に、センサ支持装置は、チャージ装置に対して可動式に取り付けられる。一実施形態では、その支持装置は、剛性チェーンと、剛性チェーンを案内するガイド要素とを含み、その結果、そのガイド要素の出口にあるチェーンの一部は、ガイド要素の入口にあるチェーンの一部と異なる方向に(その長さに沿って)延びる。その装置は、剛性チェーンによって運ばれるセンサをオフセットすることを可能にする。しかしながら、反応器の方向の、一般的には反応器の内側のチェーンの移動に関してガイド要素の下流に位置する剛性チェーンの部分において、センサは、剛性チェーンに取り付けられる。この取り付けは、特に光の不足、反応器内の温度及び限られたスペースのために困難であることが判明する可能性がある。したがって、取り付け時間が比較的長くなる可能性があり、反応器のチャージ及び起動を遅くする可能性がある。さらに、センサは、一般に、剛性チェーンに手動で吊り下げられるため、その位置決めは、あまり正確でなく、あるチャージ動作から別のチャージ動作まで常に再現可能であるわけではない。吊り下げのため、センサは、測定中に動きやすくなる。したがって、チャージ動作の監視の品質は、センサの位置決めの精度の欠如及び/又はその動きによって悪影響を受ける可能性がある。さらに、センサは、多くの場合、比較的低く、例えばアーム上に吊り下げられ、これは、チャージプロファイルを測定する能力を低下させる可能性がある。なぜなら、このタイプのセンサは、通常、設計上、最後の500mmにわたって測定不感帯があるためである。
【0005】
さらに、ほとんどの場合、センサを吊り下げることができるようにするためにセンサを修正する必要があり、したがって、ときに、センサのカバーがセンサを固着するために穿孔され、これは、特に水の浸透のためにセンサを損傷する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特に容器内で固体粒子を分配するためのシステムのための、支持装置によって支持された機能要素の位置決めを改善する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このために、本発明は、少なくとも1つの機能要素のための支持装置であって、
- 剛性支持チェーンであって、ローラであって、その軸が平行であるローラによってペアとして連接され、且つチェーンが直線状態から1つの方向にのみ曲がることができるように構成された複数のリンクから形成された剛性支持チェーン、
- 閉鎖された支持ケースであって、支持ケースの入口面に開口する第1の端部と、入口面から離れた支持ケースの出口面に開口する第2の端部とを有する内部ハウジングを備え、内部ハウジングは、支持チェーンを受け入れ、且つ入口面から出口面まで案内するためのチェーン経路を画定する、閉鎖された支持ケース
を含む支持装置に関する。
【0008】
したがって、内部ハウジングは、その長さに沿った支持チェーンの移動を案内することが理解される。特に、チェーン経路は、内部ハウジングの出口にあるチェーンの一部が、内部ハウジングの入口にあるチェーンの一部の方向と異なる方向に(その長さに沿って)延びるように支持チェーンを受け入れ且つ案内する。
【0009】
本発明によれば、支持装置は、
- チェーンが、リンクに固定された少なくとも1つの支持ピンを備え、支持ピンが、リンクローラの軸に平行にチェーンの1つの側から突出し、
- ローラの軸に実質的に垂直に延びるケースの1つの面が、内部ハウジングと連通する貫通スロットを有し、このスロットが、内部ハウジングの全長に沿って延び、且つローラの軸に垂直な平面において、支持ピンのみが通過することを許容にするのに十分な寸法を有し、支持ピンが、スロットを通過し、且つ所定の長さだけ支持ケースから突出するようなものである。
【0010】
特に、スロットは、チェーンの長さ及びローラの軸に垂直な方向において、支持ピンが通過することを許容するのに十分であり且つリンクの寸法未満である寸法を有し得る。
【0011】
この所定の長さは、有利には、機能要素を支持ピンに固着することを可能にするのに十分である。したがって、特にチェーン上の支持ピンの位置に関係なく、且つチェーンと支持ケースとの相対位置に関係なく、機能要素を支持ピンに固着することが可能である。
【0012】
したがって、その長さに沿ったチェーンの移動方向において支持ケースのかなり上流で機能要素を支持チェーンに固着することができる。これにより、特に機能ケースの下流のチェーンの部分にアクセスすることが困難である場合、機能要素の取り付けが容易になり、その結果、機能要素の設置時間が短縮される。特に、この取り付けは、機能要素が導入されるように意図された容器の外側で実行でき、したがって、この取り付けは、支持装置が容器に設置される前に事前に実行することができる。これにより、このタイプの機器の設置が原因で容器を使用できない時間がさらに短縮される。
【0013】
支持ピンが支持チェーンに固定されるため、機能要素を正確且つ繰り返し可能に支持チェーン上に位置付けることが可能であることが理解される。最後に、支持ピンは、剛性があり、変形不能であるため、機能要素は、自由度なしに支持ピンに固く固着することができる。機能要素は、可能な限りチェーンの近くに取り付けることもでき、その結果、支持装置を受け入れる容器の内部に有用な高さ、例えばチャージ高さの増大がもたらされる。この機能要素がセンサである場合、その測定能力も向上する。例えば、測定の最後の500mmにわたって不感帯を有するセンサの場合、200/300mmの増加を観察することができる。
【0014】
本発明による支持装置は、以下の特徴の1つ又は複数も有し得る:
- 前記少なくとも1つの支持ピンは、それを支持するリンクのローラの連続部として延びる。これにより、支持ピンの製造が容易になり得る。有利には、前記少なくとも1つの支持ピンは、次にリンクローラと一体に作製することができる。変形形態として、支持ピンは、リンクのローラに取り外し可能に固着することができる。ローラは、例えば、任意選択的に内部ボアを備えた円筒形状又は円錐台形状を有することができ、ピンは、相互係止、ねじ留め又はそれらに類するものによってローラに挿入することができる。
- 支持チェーンは、チェーンの長さに沿って分配された複数の支持ピンを有する。これにより、支持チェーンに沿って様々な機能要素を固着することができる。
- 支持チェーンは、機能要素支持体及びケーブル支持体から選択される少なくとも1つの支持体を有する。特に、この支持体は、機能要素又はケーブルを損傷することなく、特に穿孔することなく機能要素又はケーブルを保持するように設計可能である。機能要素支持体は、支持ピンに固着されたヨークであって、その相対位置は、固着前に1つの自由度で調整可能であり得る、ヨークと、ヨークに固着された機能要素を固着するための部分であって、その相対位置は、固着前に別の自由度で調整可能であり得る、部分とを含み得る。この固着部分は、機能要素の一部を受け入れることができる。ケーブル支持体は、閉鎖要素によって閉鎖された少なくとも1つの開放ハウジングを有することができる。
支持ピンは、ローラの軸と一致する軸のねじ穴を有することができ、及び前記少なくとも1つの支持体は、その後、支持体を工具なしで固着することを可能にするねじ、特にサムホイール付きねじによって支持ピンに固着され得る。
- ケースは、内部ハウジングを画定し、且つローラの軸に垂直な平面に沿って組み立てられる2つのケーシングを含み、前記ケーシングは、互いの間において、ローラを案内するための少なくとも1つの下部ガイドレール及び少なくとも1つの上部ガイドレールを保持し、ケーシングの一方は、互いの間にスロットを画定する2つの別々の離間された部分から形成される。次いで、ケースを簡単な方法で製造することができる。
【0015】
本発明は、上記の機能要素支持体及びケーブル支持体から選択される少なくとも1つの支持体を任意選択的に備える、支持ピンを備えた上記の剛性チェーン支持体に関し得ることに留意されたい。
【0016】
本発明は、容器の内部の固体粒子の分散を監視するためのシステムであって、
- 本発明による少なくとも1つの支持装置、
- 特に機能要素支持体によって支持装置の支持チェーンの所定の支持ピンに固着された少なくとも1つの機能要素であって、容器のチャージに関する情報を収集することができるセンサである、少なくとも1つの機能要素
を含むシステムにも関する。
【0017】
有利には、前記少なくとも1つの機能要素は、支持ピンに対して移動できない状態で支持ピンに固く固着され得る。これにより、センサによって検出される情報の品質を改善すること、したがって監視を改善することが可能になり得る。
【0018】
有利には、前記少なくとも1つの機能要素は、少なくとも1つの給電及び/又は情報伝達ケーブルに接続され得る。次に、ケーブルは、特にケーブル支持体によって少なくとも1つの他の支持ピンに固着され得る。これにより、支持チェーンの移動中のケーブルの損傷を制限することと、情報の収集を妨げるリスクがある機能要素の前をケーブルが通過する状況を回避することとが可能になり得る。これにより、特に支持装置が容器の内部にある場合、ケーブルが、支持装置に隣接する要素に巻き込まれる状況を回避することが可能になる。これらの隣接する要素が可動である場合、これは、ケーブルの断裂を引き起こす可能性がある。
【0019】
このような監視システムは、容器、特に化学、電気化学、石油又は石油化学タイプの反応器への固体粒子のチャージを監視するために有利に使用することができる。
【0020】
本発明は、容器の内部の固体粒子の分散を監視するためのシステムを設置する方法であって、前記監視システムは、
- 本発明による少なくとも1つの機能要素のための少なくとも1つの支持装置、
- 支持チェーンの所定の支持ピンに固着された少なくとも1つの機能要素であって、容器のチャージに関する情報を収集することができるセンサである、少なくとも1つの機能要素
を含む、方法にも関する。
【0021】
本発明によれば、この方法は、
- 容器の内部に各支持装置を取り付けるステップ、
- 少なくとも1つの機能要素を、容器の内側に向かうチェーンの移動方向に関して支持装置のケースの上流で支持装置のチェーンの所定の支持ピンに固着するステップ、
- 前記機能要素に接続された少なくとも1つの給電及び/又は情報伝達ケーブルをチェーンの少なくとも1つの他の支持ピンに固着する任意選択的なステップ、
- 機能要素を支える支持装置のチェーンを容器の内側に向かって移動させて、前記少なくとも1つの機能要素をケースの下流で容器の内部の所定の位置に位置付けるステップ
を含む。
【0022】
取り付けるステップは、支持装置、特に支持ケースを固体粒子分配システムに固着することを含み得る。そのような分配システムは、固体粒子をチャージするための装置を保持するための装置を含み得、この保持装置は、容器内にチャージ装置を保持するように設計される。特に、固体粒子分配システムは、例えば、先の出願である国際公開第2013186497号パンフレットに記載されているように、本発明の保持装置及び支持装置が固体粒子チャージ装置に取り付けられ得る一方、チャージ装置に対して移動可能であるように設計することができる。
【0023】
固着ステップは、容器内への支持装置の導入前又は導入後に実行することができる。固着ステップは、支持ピン上に機能要素を固く、すなわち動きの自由なしに固着することからなり得る。このような固い固着は、例えば、ねじで保持されたクランプカラーにより、機能要素を直接ピンにねじ留めすることにより、又は任意の他の適切な手段により得ることができる。
【0024】
固着ステップは、例えば、機能要素を直接支持するための又は機能要素に接続されたケーブルを支持するための適切な支持体によって1つ又は複数の自由度を許容する固着からなり得る。後者の場合、ケーブル支持体は、ケーブルが機能要素を支持することを可能にするのに十分に確実にケーブルを保持し得、機能要素は、重力の影響下で自然に位置付けられる。
【0025】
チェーンを移動するステップは、手動で又はモータによってチェーンを移動することからもなり得る。
【0026】
本出願において、「頂部」、「底部」、「上部」、「下部」、「鉛直」、「水平」、「横方向」、「~の上」、「~の下」等の用語は、これらの用語の従来の意味において(すなわち、鉛直方向は、重力ベクトルの方向であり、この重力ベクトルは、頂部から底部に向けられる)、通常の使用条件下、すなわちその縦軸が重力ベクトルの方向に向けられている状態で置かれた分配システムに固着された支持装置に関して定義される。当然のことながら、支持装置又はシステムは、特に輸送中、異なる態様で向けることができる。
【0027】
実質的に水平、縦又は鉛直とは、水平、縦又は鉛直方向/平面に関して最大±20°、又は最大10°、又は最大5°の角度を形成する方向/平面を意味するものとして理解される。
【0028】
実質的に平行、垂直又は直角とは、平行若しくは垂直方向から又は直角から最大±20°、又は最大10°、又は最大5°逸脱する方向/角度を意味するものとして理解される。
【0029】
本発明は、非限定的な実施形態を示す図を参照してよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施形態による支持装置を備えた粒子分配システムの斜視図である。
【
図3】
図1に示される支持装置の部分斜視図である。
【
図4】
図1に示される支持装置の一部の上面図である。
【
図6】一実施形態による機能要素支持体の斜視図である。
【
図6a-6e】
図6に示される支持体を形成する部品の斜視図(
図6a~6d)又は側面図(
図6e)を示す。
【
図7a-7c】
図7のケーブル支持体の部品の側面図(
図7a)又は斜視図(
図7b~7c)である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
同一の参照符号を使用して、ある図から別の図に同一又は類似の要素を指定する場合がある。
【0032】
図1を参照すると、固体粒子分配システム1は、固体粒子、例えばビーズ、押出触媒物(図示せず)又はそれらに類するものを容器、例えば反応器(図示せず)に導入するように設計されたチャージ装置10を含む。この分配システム1は、国際公開第2013/186497号パンフレットに記載されている分配システムと同様のものである。その主な要素を以下に記載する。
【0033】
チャージ装置10は、これらの固体粒子が入口11から出口12に循環するための通路を画定する。
【0034】
この実施形態では、チャージ装置10の出口に配置された例えば細長い板の形態のブレード19は、反応器内の固体粒子をよりよく分配することを可能にする。この事例では、ブレード19は、粒子のチャージ中に回転の影響下でとる実質的に水平な位置で示されている。静止時、これらのブレード19は、下向きになる。
【0035】
チャージ装置10は、金属製の本体13又は胴部と、チャージ装置に固体粒子(図示せず)を供給するための上昇部14とを含む。この上昇部14は、下部金属リング15及び上部金属リング16を含む。この上部リング16は、中空管の一般形態の金属製の脚延長部17に取り付けられたリング支持部18に固着される。
【0036】
下部金属リング15は、この事例では円形の金属バンドの形態であり、チャージ装置10に取り付けられ、オリフィス20を介して回して締めることによりチャージ装置10に固定される。
【0037】
分配システム1は、円形バンド15に取り付けられた3つの保持装置30も含む。これらの保持装置のそれぞれは、円形バンド15に取り付けられ、且つ脚延長部17を支持する固着プレート31を含む。
【0038】
この脚延長部17に固着されているのは、金属製固着アーム33である。この固着アーム33は、スライド部34と、スライド部34の内部をスライド可能なスライド延長部35とを含む。
【0039】
この例では、保持装置は、スライド部34の端部において、脚延長部17の管に取り付け可能なガイドリング36を含む。このガイドリングは、高さをロックするための穴を穿孔されている。
【0040】
したがって、アーム33は、脚延長部17に取り付けることができる。この脚延長部17は、互いに等間隔のオリフィスを穿孔されており、各アーム33の高さをペグ(図示せず)によって調整できるようになっている。
【0041】
文献国際公開第2013/186497号パンフレットに記載されているように、固着プレート31及び円形バンド15は、各固着プレート31を円形バンド15に連結するための相補的な形状を有し、各固着プレートは、円形バンド15にロックすることもできる。さらに、各固着プレート31は、円形バンド15上をスライドすることができ、アーム33の互いに対する角度位置決めを可能にする。
【0042】
図1に戻ると、分配システム1は、3つのセンサ支持装置40も含み、そのうちの1つのみが、図を雑然としないように
図1に示されている。
【0043】
より多くのセンサ支持装置(例えば、5つ)又はより少ないセンサ支持装置(例えば、1つのみ)を設けることができる。一般に、本出願では、「1つ」とは、「1つ以上」を意味する。
【0044】
支持装置40は、特に文献国際公開第2013/186497号パンフレットに記載されているように、例えば保持装置30の固着プレート31と同じタイプの固着プレートによって円形バンド15に固着される。
【0045】
ここで、
図2~7を参照して支持装置40を記載する。それは、ローラ403によってペアとして連接された複数のリンク402で形成された剛性支持チェーン401を含む。ローラの軸は、互いに平行である。これらのリンク402は、チェーン401が直線状態から1つの方向にのみ曲げられるように構成される。この曲げは、ローラ軸の周りのリンクの回転によって得られる。したがって、この支持チェーンは、センサなどの機能要素50を支持することができる。支持チェーン401は、一般に全体が金属で作られる。
【0046】
さらに、支持チェーン401は、それぞれリンク402に固定された複数の支持ピン404を装備される。これらの支持ピン404は、
図2~4で見ることができるように、リンクのローラ403の軸に平行にチェーンの1つの側から突出する。
【0047】
支持装置40は、閉鎖された支持ケース405も含み、閉鎖された支持ケース405は、支持ケースの入口面408に開口する第1の端部407と、支持ケースの出口面410に開口する第2の端部409とを有する内部ハウジング406を備える。この入口面408及び出口面410は、分離している。この事例では、それらは、互いに実質的に垂直であり、それぞれ端部407、408でチェーンの移動方向に実質的に垂直である。したがって、内部ハウジング406は、実質的にL字形のチェーン経路を画定する。このチェーン経路は、支持チェーン401を受け入れ、且つ入口面408から出口面410まで案内する。
【0048】
ケース405もL字形であることに留意されたい。このケースは、全ての面が閉じられている。開口部は、チェーンの経路のための入口面408及び出口面410に設けられた2つの開口部及び以下に記載されるスロット412のみである。
【0049】
本発明によれば、リンクに接続するローラ403の軸に実質的に垂直に延びるケースの1つの面411は、内部ハウジング406と連通する貫通スロット412を有する。このスロット412は、内部ハウジングの全長にわたって延び、その寸法は、ローラ403に実質的に垂直な平面において、支持ピン404のみが通過することを可能にするのに十分なものである。本例では、スロット412は、チェーンの長さ及びローラ403の軸に垂直な方向において、支持ピン404が通過するのに十分であり、
図4でより特に見ることができるように、リンク402の寸法よりも小さい寸法を有する。この事例では、スロット412は、ピンの隣に延び、ピン及びチェーンの長さに対して垂直な方向でピンの中心に置かれる。一般に、内部ハウジング406及び支持ピン404の形状にかかわらず、スロット412に面する面では、リンク402がスロット412の両側で内部ハウジング406の壁に対して少なくとも部分的に隣にあることに留意されたい(
図4を参照されたい)。
【0050】
さらに、支持ピン404は、スロット412を通過し、所定の長さだけ支持ケース405、より正確にはケースの面411から突出する。例えば、ピンの形状にかかわらず、この長さは、1~10cm、好ましくは2~8cmであり得る。しかしながら、本発明は、要素をピンに固着することを可能にするのに十分な長さであれば、特定のピンの長さに限定されない。
【0051】
図示の例では、各支持ピン404は、それを支持するリンクのローラ403の連続部として延びる。特に、
図5に示す例では、この支持ピン404は、好ましくは、金属製のローラ403と一体に作られる。
【0052】
ここに示されている支持ピンは、実質的に円筒形である。しかしながら、本発明は、特定の形状に限定されるものではなく、ピンは、円錐形状を有し得るか、又は円形ではなく多角形、例えば四辺形、特に規則的な四辺形の断面を有し得る。したがって、ピンは、2つの反対側の平らな面を有する場合がある。ねじ、ピン又はそれらに類するものの通過を可能にするために、支持ピンに穴を穿孔することもできる。したがって、
図5に示す例では、ローラ403から離れたピン404の端部は、ローラ403及びピン404の軸と同じ軸の雌ねじ穴404iを有する。したがって、要素を単に回して締めることによって支持ピン404に固着することが可能であることが理解される。
【0053】
支持ピンは、ローラに取り外し可能に固着することができ、換言すると、支持ピンは、取り外し可能であり得る。それは、次に、相互係止、ねじ止め又はそれらに類するもの(図示せず)によってローラの内側に固着することができる。例えば、ピンは、円筒形状を有し、ローラの対応する雌ねじと協働するねじを外面に有し得。変形形態として、ピンは、1/4回転後にローラの内側に固着することができる。
【0054】
さらに、この例では、ピンは、全て同一の形状である。しかしながら、例えば、異なるタイプの機能要素又は他の付属品を固着するために異なる形状のピンを提供することができる。
【0055】
この事例では、ケース405は、互いの間に内部ハウジング406を画定する2つのケーシング405a、405bを含む。これらの2つのケーシング405a、405bは、チェーンのローラ403に垂直な平面に沿って組み立てられる。それらは、互いの間において、支持チェーンのリンクのローラ403を案内するための下部ガイドレール405c及び上部ガイドレール405dも保持する。
【0056】
スロット412を形成するために、ケーシングの一方405aは、ローラ403の軸に垂直な方向のスロット412の幅に対応する所定の距離だけ離間されている2つの別個の部品405a1、405a2から形成される。
【0057】
本例では、ケース405の様々な部分は、ねじ止めによって互いに組み立てられる。
【0058】
図3でより特に見ることができるように、ケース405は、チェーンの移動を案内し、且つその移動をより容易にするためのガイドドラム414又はガイドピニオン415を収容するためのハウジング413も有することができる。ドラム414又はピニオン415は、ローラ403の軸に平行な軸の周りを回転するように取り付けられる。
【0059】
図2で見ることができるように、機能要素50は、例えば、支持体(
図2には示されていない)によってピン404に固着される。この機能要素50は、この事例では、容器のチャージに関する情報を収集することができるセンサである。本例では、このセンサは、給電ケーブル51及び情報伝達ケーブル52に接続される。これら2本のケーブル51、52は、この事例では、明確にするために部分的に示されるシース53内に一緒に収められる。シース53は、ケーブル支持体600により、隣接する別のピン404に固着される。したがって、このシース53は、ピン404に固着することによりチェーン401に沿って保持することができ、したがってケーブルがチェーンの移動を妨げる状況又はセンサ50若しくはチェーン401に固着され得る他の機能要素の前方で移動する状況を回避する。
【0060】
機能要素50をピン404に固着するために使用される支持体は、
図6及び6a~6eを参照して記載されるような単純なクランプカラー又はより複雑な支持体であり得る。
【0061】
図6は、中央付近で支持ピン404に固着されるように設計されたヨーク501を含む機能要素支持体500を表す。
【0062】
示された実施形態では、このヨーク501は、固着ねじ503(
図5)が通過するためのオリフィス502(
図6c)を穿孔される。この例では、固着ねじ503は、支持ピン404の穴404iにねじ込むことができるねじ部503aと、サムホイールを形成し、固着ねじ503を手でねじ込むことを可能にする部分503bとを有する(
図6、6e及び5を参照されたい)。サムホイールは、ヨーク501の凹面側にあり、ねじは、ヨーク501を通過することに留意されたい。
【0063】
ヨーク501は、機能要素を固着するための固着部506を取り付けられる。この目的のために、この例では、ヨーク501は、軸が一致する2つのオリフィス504、505を備える(
図6c)。固着部506自体は、2つのオリフィス507a、507bがそれぞれ穿孔された2つの固着ピン507を設けられ、オリフィス507aの軸及びオリフィス507bの軸は、それぞれ一致する。したがって、固着部506は、オリフィス507a(
図6)又は507b(図示せず)によってヨーク501に固着することができる。この例では、固着部506は、円環の形態であり、特に機能要素を受け入れるように設計される。したがって、機能要素は、円環506に導入され、機能要素を穿孔する必要なく円環506上に載る。機能要素は、機能要素の表面に当接する単純なねじで所定の位置に保持することができる。
【0064】
この事例では、オリフィス504、505の軸は、オリフィス502の軸に対して垂直であることに留意されたい。したがって、支持体500をオリフィス502の軸の周りで回動させること、したがってピン404に固定されている一方でその向きを選択することが可能である。同様に、固着部506をオリフィス507a又は507bの軸の周りで回動させること、したがってヨーク501に固着されている一方でヨーク501に対するその向きを選択することが可能である。したがって、機能要素の位置は、これらの2つの軸の周りの回転によって自由に選択できることが理解される。
【0065】
当然のことながら、本発明は、ヨーク501及び固着部506の特定の形状に限定されない。さらに、これらの後者の部分は、それらの相対位置を調整する可能性なく、互いに固着することができる。この固着は、任意の適切な固着手段(ねじ留め、スナップ留め、リベット留め)によって実行することができる。ヨーク501と固着部506とは、各機能要素に特定の固着部506を使用することを可能にする別個の部品であることが好ましいが、固着部506は、ヨーク501と一体となって製造されることが考えられる。
【0066】
図示の例では、機能要素支持体500は、固着部506の隣でヨーク501に取り付けられている、ここではU字形の別のヨーク508も含む。この例では、ヨーク508は、2つのオリフィス509a、509bをそれぞれ穿孔された2つの翼509を有し、オリフィス509aの軸及びオリフィス510bの軸は、それぞれ一致している。このヨーク508は、固着部506を補強すること及びまた固着部506の円環とヨーク508との間に位置する機能要素の一部を保護することを可能にする。
【0067】
最後に、この例では、機能要素支持体500は、ヨーク501に固着されたケーブル支持体510も含む。このケーブル支持体510は、この事例では、より軽くするために穿孔された折り曲げられたプレートの形態であり、ヨーク501から遠いその端部は、ケーブル(この事例ではシース53)の一部を受けるための平坦部511と、そのケーブル部分を保持するための部分511に対して傾斜した部分512とを有する。ケーブル支持体510は、例えば、穿孔タブ513を介してねじ留めすることによりヨーク501に固着される。最後に、この例では、このケーブル支持体510は、固着ねじを保持するために固着ねじのサムホイール503bの前に折り下げられたタブ514を有する。換言すると、サムホイール503bは、ヨーク501とタブ514との間に挟まれる。
【0068】
ケーブル(この事例ではシース53)をピン404に固着するために使用される支持体は、
図7及び7a、7cを参照して記載されるような単純なクランプカラー又はより複雑な支持体であり得る。
【0069】
図6は、少なくとも1つの開放ハウジング601、この例では2つの開放ハウジング601、602を有するケーブル支持体600を示す。各ハウジング601、602は、1つ又は複数のケーブル又はシース53を受け入れるためのU字状の形状を有する。ハウジング601、602は、好ましくは、取り外し可能な閉鎖要素603によって閉鎖される。この例では、ハウジングの一方602は、他方のハウジングに比べて小さい断面積の通路を画定する。これは、ケーブルが機能要素を支持することができるようにケーブルを確実に保持することを可能にする。
【0070】
このケーブル支持体600は、この事例では、櫛の形態に切断されたプレートの形態である。3つの実質的に平行なアーム604、605、606は、2つのU字形ハウジングを画定する。端部アームの一方604は、ケーブル支持体600を支持ピン404に固着する役割を果たす。この目的のために、それは、固着ねじ、例えば
図5に関して記載したサムホイール固着ねじ503が通過するためのオリフィス607を穿孔される。図示の例では、端部アーム604は、サムホイール503bの保持プレート608をさらに備え、この保持プレート608は、保持プレートのオリフィス611を通過し、且つアーム604の穴610にねじ込まれるねじ609によってケーブル支持体600に固着される(
図7、7a、7cを参照されたい)。サムホイール503bは、この事例では保持プレート608とアーム604との間に挟まれる(
図7)。
【0071】
他のアームのそれぞれ605、606は、閉鎖要素603を固着するための貫通オリフィス612、613を穿孔されている。このため、閉鎖要素603は、各アーム605、606のための穿孔された固着タブのペア614a、614b;615a、615bを有し、各アームの端部は、各ペアのタブ間で相互係止される。閉鎖要素603は、オリフィス612、613及び穿孔されたプレート614a、b、615a、bを通過するペグ又はねじにより、所定の位置に保持することができる。
【0072】
したがって、記載した例では、ケーブル支持体600と機能要素支持体500とは、同一の固着手段、この事例ではサムホイール付きの固着ねじ503によって支持ピン404に固着され、それにより製造コストを削減する。さらに、サムホイール付きの固着ねじを使用すると、これらの支持要素を手で迅速に固着することが可能になる。
【0073】
1つの支持装置40(又は複数の支持要素40)と、1つ又は複数の機能要素50とによって形成されたアセンブリは、容器の内部の固体粒子の分散を監視するためのシステム60の一部である。
【0074】
この監視システム60は、以下に記載するように容器の内部に設置することができる。
【0075】
第1のステップ(取り付けステップ)中、支持装置40が容器の内部に取り付けられる。この例では、各支持装置40は、固着プレート31によって分配システム1の円形バンド15に固着される。分配システム1は、それ自体、保持装置30によって容器に固着される。特にこのために、アーム33は、脚延長部17に固定された端部の反対側の端部において、反応器に固着するための手段、例えば反応器のプレート上に載るように意図されたスイベル型の脚37を含み得る。支持装置40は、分配システム1が容器内に設置される前又は後に分配システム1に固着することができる。
【0076】
したがって、1つ又は複数の機能要素は、取り付けステップ中に各支持装置40に固着される。このために、各機能要素50は、支持ピンに固着される。この固着は、容器の内側に向かうチェーン401の移動方向に関してケース405の上流で行われることが好ましい。これにより、特にチャージ装置が容器の内部に配置される場合、より簡単にアクセスできるチェーンの一部への固着を行うことが可能になる。任意選択的に、電力及び情報収集ケーブル51、52は、特に任意選択的にシース53内に収められたケーブルが剛性チェーン401に沿って延在するようにピン404に同様に固着される。
【0077】
次いで、チェーン401を容器の内側に向かって移動させ、機能要素50をケース405の下流で容器の内部の所定の位置に配置することができる。次いで、機能要素は、チェーン401の実質的に水平な部分に配置され、この部分は、チャージ装置10が容器内に設置されたときにほとんどアクセスできないか又はアクセスが困難である。
【0078】
したがって、本発明による支持装置の手段によって機能要素を容器の内部に容易に配置できることが理解され、この配置は、正確でもある。機能要素は、ある充填監視操作から別の操作まで常に同じ方法で同じ位置に固着することもできる。