(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】在庫管理のための電子装置およびその動作方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20230501BHJP
G06Q 10/087 20230101ALI20230501BHJP
【FI】
B65G1/137 A
G06Q10/087
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022005017
(22)【出願日】2022-01-17
(62)【分割の表示】P 2020133126の分割
【原出願日】2020-08-05
【審査請求日】2022-02-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0019123
(32)【優先日】2020-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ビュン・スク・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】テ・ヨン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ソ・ヒ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ソン・スク・ホン
(72)【発明者】
【氏名】ミュン・ス・ソン
【審査官】山▲崎▼ 歩美
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-531990(JP,A)
【文献】特開平10-167421(JP,A)
【文献】特開2007-186320(JP,A)
【文献】特開平10-109712(JP,A)
【文献】特開2006-264812(JP,A)
【文献】米国特許第10525593(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
B65G 1/00-1/133
B65G 1/14-1/20
G06Q 10/087
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
在庫管理のための電子装置の動作方法であって、
使用者端末から複数のロケーションの区域別の物品の空間使用率の目標値を受信する段階と、
前記複数のロケーションに関する区域別の物品の空間使用率と前記目標値を比較して、コンソリデーション作業のために選択される少なくとも1つの物品に関する情報を決定する段階と、
前記少なくとも1つの物品に関する情報を前記使用者端末に伝送する段階と、
前記少なくとも1つの物品に関する情報に基づいて、前記複数のロケーションのうち使用者が実際コンソリデーション作業を行う第1ロケーションに関する情報を前記使用者端末から受信する段階と、
前記使用者端末から前記少なくとも1つの物品のうち前記第1ロケーションに配置された第1物品に対するコンソリデーション作業結果を受信する段階と、
前記第1物品に対するコンソリデーション作業結果に基づいて、在庫に関する情報をアップデートする段階と、を含む、動作方法。
【請求項2】
前記第1ロケーションに関する情報は、前記第1ロケーションが位置する区域と前記区域に含まれた通路と、を含む細部位置情報を含む、請求項1に記載の動作方法。
【請求項3】
前記在庫に関する情報は、コンソリデーション計画、コンソリデーション現況およびコンソリデーションのエラー内訳のうち少なくとも1つに関する情報を含む、請求項1に記載の動作方法。
【請求項4】
前記コンソリデーションのエラー内訳に関する情報は、前記第1ロケーションの識別情報が入力不可能である場合、前記第1物品の識別情報が入力不可能である場合、および前記第1ロケーションで前記第1物品が選択される数量が目標数量に対応しない場合のうち1つ以上に対するエラー内訳を含む、請求項3に記載の動作方法。
【請求項5】
前記コンソリデーション作業のために選択される少なくとも1つの物品は物品別注文率を考慮して選定される、請求項1に記載の動作方法。
【請求項6】
前記複数のロケーションに配置されている物品に関するメタデータが記録されたデータを前記使用者端末から受信する段階をさらに含む、請求項1に記載の動作方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの物品に関する情報は、
前記コンソリデーション作業のために選択される物品の識別情報、数量情報、およびロケーション情報のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の動作方法。
【請求項8】
前記物品の空間使用率は、
区域内物品が配置可能な空間の体積に対する前記区域内物品が配置されている空間の体積の比率を示し、
前記少なくとも1つの物品に対するコンソリデーション作業が行われるにしたがって変動する、請求項1に記載の動作方法。
【請求項9】
前記端末は、
前記第1ロケーションの識別情報を入力することを要請し、
前記第1ロケーションの識別情報を入力することが不可能であるという入力を受信する場合、前記第1ロケーションと異なり且つ前記第1物品が配置され得る第2ロケーションの識別情報を入力することを要請する、請求項1に記載の動作方法。
【請求項10】
前記端末は、
前記第1ロケーションで前記第1物品の識別情報を入力することを要請し、
前記第1物品の識別情報を入力することが不可能であるという入力を受信する場合、前記第1ロケーションと異なり且つ前記第1物品が配置され得る第2ロケーションの識別情報を入力することを要請する、請求項1に記載の動作方法。
【請求項11】
前記端末は、
前記第1ロケーションで前記第1物品が選択される数量を入力することを要請し、
前記第1物品が選択される数量が目標数量に対応しないという入力を受信する場合、コンソリデーション作業を終了する入力を要請するか、または前記第1ロケーションと異なり且つ前記第1物品が配置され得る第2ロケーションの識別情報を入力することを要請する、請求項1に記載の動作方法。
【請求項12】
前記端末は、
前記第1ロケーションで前記第1物品が選択される数量を入力することを要請し、
前記第1物品が選択される数量が目標数量に対応するという入力を受信する場合、コンソリデーション作業を終了する入力を要請するか、または前記少なくとも1つの物品に属し、前記第1物品と異なる第2物品の識別情報を入力することを要請する、請求項1に記載の動作方法。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体。
【請求項14】
在庫管理のための電子装置であって、
通信デバイス(communication device)と、
前記通信デバイスを制御する制御部(controller)と、を含み、
前記制御部は、
前記通信デバイスを介して使用者端末から複数のロケーションの区域別の物品の空間使用率の目標値を受信し、
前記複数のロケーションに関する区域別の物品の空間使用率と前記目標値を比較して、コンソリデーション作業のために選択される少なくとも1つの物品に関する情報を決定し、
前記少なくとも1つの物品に関する情報を前記通信デバイスを介して前記使用者端末に伝送し、
前記少なくとも1つの物品に関する情報に基づいて、前記通信デバイスを介して、前記複数のロケーションのうち使用者が実際コンソリデーション作業を行う第1ロケーションに関する情報を前記使用者端末から受信し、
前記使用者端末から前記通信デバイスを介して前記少なくとも1つの物品のうち前記第1ロケーションに配置された第1物品に対するコンソリデーション作業結果を受信し、
前記第1物品に対するコンソリデーション作業結果に基づいて在庫に関する情報をアップデートする、電子装置。
【請求項15】
在庫管理のための端末であって、
通信デバイス(communication device)と、
入力デバイス(input device)と、
前記通信デバイスおよび前記入力デバイスと作動可能に(operably)結合されたプロセッサー(processor)と、を含み、
前記プロセッサーは、
前記入力デバイスを介して複数のロケーションの区域別の物品の空間使用率の目標値の入力を受け、
前記目標値を前記通信デバイスを介して電子装置に伝送し、
前記通信デバイスを介して前記電子装置から前記複数のロケーションに関する区域別の物品の空間使用率と前記目標値を比較した結果を基盤として、コンソリデーション作業のために選択される少なくとも1つの物品に関する情報を受信し、
前記入力デバイスを介して前記少なくとも1つの物品に関する情報に基づいて前記複数のロケーションのうち使用者が実際コンソリデーション作業を行う第1ロケーションに関する情報の入力を受け、
前記少なくとも1つの物品のうち前記第1ロケーションに配置された第1物品に対するコンソリデーション作業結果の入力を受け、
前記入力された第1物品に対する前記コンソリデーション作業結果を前記通信デバイスを介して前記電子装置に伝送する、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、在庫管理のための電子装置およびその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
注文時に顧客に運送されるための物品を貯蔵し、これを管理するためのシステムは、近年の経済成長においてその重要性が増大している。新製品が持続的に開発されており、消費者の購買のために多くの製品が市場でリアルタイムで発売されている。このような成長が消費者に多様な商品とサービスの選択のために、より多くの選択機会を提供するが、ビジネス(例えば、小売店、卸売店等)は、このように増加する物品を貯蔵し管理することに困難がある。
【0003】
物品を貯蔵する物理的位置(例えば、フルフィルメントセンター(fulfillment center))では、効率的な空間活用のために既に陳列されている物品を当該ロケーション(location)から他のロケーションに移動させるコンソリデーション(consolidation)という作業が必要である。コンソリデーション作業は、主に物品の空間使用率の低い2つ以上のロケーションを1つに圧縮したり、注文率の高い商品をピッキング(picking)しやすい場所に移動させたり、注文率の低い商品を別の場所に移動させるために必要である。従来のコンソリデーション作業は、在庫移動ツールを用いてトラッキング(tracking)が不可能な状態で作業がマニュアルに沿って進められるところ、コンソリデーション作業を自動化する必要性が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
在庫管理のための電子装置およびその動作方法を提供することにある。本実施形態が達成しようとする技術的課題は、前述したような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような課題を解決するための在庫管理のための電子装置の動作方法は、コンソリデーション作業要請を受信する段階と、受信したコンソリデーション作業要請に応じて、リアルタイムで計算される区域別の物品の空間使用率を基盤として、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を認識(identify)する段階と、少なくとも1つの物品に関する情報を端末(terminal)に伝送する段階と、端末から少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を受信する段階と、ピッキング作業結果に基づいて在庫に関する情報をアップデートする段階とを含むことができる。
【0006】
また、少なくとも1つの物品に関する情報は、ピッキング作業が行われる物品の識別情報、数量情報、およびロケーション情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0007】
また、本開示の在庫管理のための電子装置の動作方法において、端末は、少なくとも1つの物品に関する情報を出力し、少なくとも1つの物品が目標数量だけピッキングされるか否かを確認することができる。
【0008】
また、少なくとも1つの物品の空間使用率は、区域内物品が配置可能な空間の体積に対する区域内物品が配置されている空間の体積の比率を示し、区域内物品に対するピッキング作業が行われるにしたがって変動することができる。
【0009】
また、コンソリデーション作業要請を受信する段階は、コンソリデーション作業が必要な複数のロケーションに関する情報を受信し、認識する段階は、複数のロケーションそれぞれに対する物品の空間使用率と既設定の値を比較して、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を生成することができる。
【0010】
また、コンソリデーション作業要請を受信する段階は、区域別の物品の空間使用率の目標値を受信し、認識する段階は、区域別の物品の空間使用率と目標値を比較して、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を生成することができる。
【0011】
また、本開示の在庫管理のための電子装置の動作方法において端末は、少なくとも1つの物品のうち第1物品が配置される第1ロケーションの識別情報を入力することを要請し、第1ロケーションの識別情報を入力することが不可能であるという入力を受信する場合、第1ロケーションと異なり且つ第1物品が配置される第2ロケーションの識別情報を入力することを要請することができる。
【0012】
また、端末は、少なくとも1つの物品のうち第1物品が配置される第1ロケーションで第1物品の識別情報を入力することを要請し、第1物品の識別情報を入力することが不可能であるという入力を受信する場合、第1ロケーションと異なり且つ第1物品が配置される第2ロケーションの識別情報を入力することを要請することができる。
【0013】
また、端末は、少なくとも1つの物品のうち第1物品が配置される第1ロケーションで第1物品がピッキングされる数量を入力することを要請し、第1物品がピッキングされる数量が目標数量に対応しないという入力を受信する場合、コンソリデーション作業を終了する入力を要請するか、または第1ロケーションと異なり且つ第1物品が配置される第2ロケーションの識別情報を入力することを要請することができる。
【0014】
また、端末は、少なくとも1つの物品のうち第1物品が配置される第1ロケーションで第1物品がピッキングされる数量を入力することを要請し、第1物品がピッキングされる数量が目標数量に対応するという入力を受信する場合、コンソリデーション作業を終了する入力を要請するか、または少なくとも1つの物品に属し、第1物品と異なる第2物品の識別情報を入力することを要請することができる。
【0015】
上記のような課題を解決するための本開示の在庫管理のための電子装置は、通信デバイス(communication device)と、通信デバイスを制御する制御部(controller)とを含み、制御部は、通信デバイスを介してコンソリデーション作業要請を受信し、受信したコンソリデーション作業要請に応じて、リアルタイムで計算される区域別の物品の空間使用率を基盤として、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を認識し、少なくとも1つの物品に関する情報を通信デバイスを介して端末に伝送し、端末から通信デバイスを介して少なくとも1つの物品に関するピッキング作業結果を受信し、ピッキング作業結果に基づいて在庫に関する情報をアップデートすることができる。
【0016】
上記のような課題を解決するための本開示の在庫管理のための端末の動作方法は、コンソリデーション作業要請を入力される段階と、コンソリデーション作業要請を電子装置に伝送する段階と、電子装置からコンソリデーション作業要請に応じて、リアルタイムで計算される区域別の物品の空間使用率を基盤として、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を受信する段階と、受信した少なくとも1つの物品に関する情報に基づいて少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を入力される段階と、入力された少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を電子装置に伝送する段階とを含むことができる。
【0017】
上記のような課題を解決するための本開示の在庫管理のための端末は、通信デバイス(communication device)と、入力デバイス(input device)と、通信デバイスおよび入力デバイスと作動可能に(operably)結合されたプロセッサー(processor)とを含み、プロセッサーは、入力デバイスを介してコンソリデーション作業要請を入力され、コンソリデーション作業要請を通信デバイスを介して電子装置に伝送し、通信デバイスを介して電子装置からコンソリデーション作業要請に応じて、リアルタイムで計算される区域別の物品の空間使用率を基盤として、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を受信し、入力デバイスを介して少なくとも1つの物品に関する情報に基づいて少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を入力され、入力された少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を通信デバイスを介して電子装置に伝送することができる。
【0018】
その他実施形態の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、在庫移動ツールを用いてマニュアルに沿ってコンソリデーション作業を進めず、区域単位で物品の空間使用率の目標値を設定すると、システムで自動で対象とするロケーションを割り当てるので、作業者の主観的判断でなく、リアルタイムデータを基盤としてコンソリデーション作業を行うことができる。例えば、2つ以上のロケーションに配置された物品を1つのロケーションに圧縮させる作業の場合、作業者が肉眼で確認してコンソリデーション作業を進めるのではなく、リアルタイムで計算される区域別の物品の空間使用率を基盤としてロケーション圧縮作業が可能であるところ、ユーザの便宜が増大し、リアルタイムで変動する在庫状況を反映することができる。
【0020】
また、作業者の主観的な判断が介入しないので、サーバーに記録された基準に基づいて物品が共通にピッキングされ、陳列され得る。例えば、作業ロケーションを作業者が肉眼で確認して、空間の空いている程度を主観的に判断するのではなく、システムに登録されたロケーションとそれに貯蔵された物品のSKU(Stock Keeping Unit)IDを用いて自動で物品の空間使用率を計算して、ピッキング作業を進めるロケーションを割り当てることができる。また、注文率の高い商品をピッキングしやすい場所に移動させたり、注文率の低い商品を別途の場所に移動させるようにロケーションを割り当てるところ、物品のトラッキングが可能である。
【0021】
発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は、請求範囲の記載から当該技術分野の通常の知識を有する者に明確に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】一実施形態に係る在庫管理のための動作システムを示す図である。
【
図2】物品を貯蔵する物理的位置の1つの例であるフルフィルメントセンターの概略図である。
【
図3】コンソリデーション作業要請を受信する一実施形態を示す図である。
【
図4】コンソリデーション作業要請を受信する他の実施形態を示す図である。
【
図5a】在庫管理のための動作方法の一実施形態に係る画面を示す図である。
【
図5b】在庫管理のための動作方法の一実施形態に係る画面を示す図である。
【
図6】ロケーションの識別情報を入力することを要請する一実施形態を示す図である。
【
図7】物品の識別情報を入力することを要請する一実施形態を示す図である。
【
図8】物品がピッキングされる数量が目標数量に対応するか否かを確認する一実施形態を示す図である。
【
図9】物品がピッキングされる数量が目標数量に対応するか否かを確認する他の実施形態を示す図である。
【
図10】物品がピッキングされる数量が目標数量に対応するか否かを確認するさらに他の実施形態を示す図である。
【
図11】本開示の一実施形態に係る在庫管理のための電子装置の動作方法のフローチャートである。
【
図12】本開示の一実施形態に係る在庫管理システムの動作方法のフローチャートである。
【
図13】本開示の一実施形態に係るユーザ端末のブロック図を示す。
【
図14】本開示の一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施形態において使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、できるだけ現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現等によって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単純な用語の名称でなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0024】
明細書全体において任意の部分が或る構成要素を「含む」というとき、これは、特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。または、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」等の用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアで具現されたり、ハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0025】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうち少なくとも1つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびc全部」を包括することができる。
【0026】
以下で言及される「端末」は、ネットワークを介してサーバーや他の端末に接続できるコンピュータや移動端末で具現され得る。ここで、コンピュータは、例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、移動端末は、例えば、携帯性と移動性が確保される無線通信装置であって、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPC等のようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0027】
以下では、添付の図面を参照して本開示の実施形態について本開示に属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかしながら、本開示は、様々な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。本開示で、物品は、単一の物品を意味したり、同一種類の物品のセットを意味し得る。また、物品は、同じ在庫保管単位(SKU:Stock Keeping Unit)に該当する所定数量の物品を意味し得る。例えば、特定のSKU IDを有する物品は、所定数量の物品を示すことができる。以下では、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0028】
図1は、一実施形態に係る在庫管理のための動作システムを示す。
【0029】
本開示による在庫管理のための動作システムは、コンソリデーション手続のためのシステムを意味し、これに限定されない。コンソリデーションとは、前述したように、効率的な空間活用のために既に陳列されている在庫物品を当該ロケーションから他のロケーションに移動させる作業を意味する。ここで、ロケーションは、物品が貯蔵された区域に属し、区域とそれに含まれた通路、ベイ(bay)、棚等から構成された物理的位置を総称する用語でありうる。コンソリデーションは、物品の空間使用率の低い2つ以上のロケーションに配置された物品を1つのロケーションに圧縮することであり得る。ここで、物品の空間使用率は、物品が配置可能な空間の体積に対する物品が配置されている空間の体積の比率を示すことができる。また、物品の空間使用率は、物品に対するピッキング作業が行われるにしたがって変動し得る値であり得る。1つの例として、区域に物品Aの空間使用率が10%である5個のロケーションa、b、c、d、eがある場合、物品Aは、コンソリデーション作業を通じて1つのロケーションaに配置されるように統合され得る。これにより、ロケーションaは、物品Aに対して50%の空間使用率となり、残りの4個のロケーションb、c、d、eは、物品Aに対して完全に空になり、他の物品で埋められ得る。また、コンソリデーションは、注文率の高い商品、例えば、売れ行きの良い(fast selling)商品を作業者がピッキングしやすいロケーションに移動させたり、注文率の低い商品、例えばデッドウッド(deadwood)商品を別途のロケーションに移動させることでありうる。1つの例として、コンソリデーション作業によって売れ行きの良い商品を中間高さの棚に移動させたり、デッドウッド商品をデッドウッド区域(deadwood zone)に移動させることができる。ここで、デッドウッド商品とは、最近30日内に販売されない商品を意味する。商品の注文率による売れ行きの良い商品またはデッドウッド商品への区分は、顧客に運送されるための物品を貯蔵する物理的位置(すなわちフルフィルメントセンター)別に異なっていてもよい。また、商品の注文率は、季節、場所、国家、時間帯など多様な要素によって変動し得、これにより、注文率の高い商品と低い商品は、毎度同じものではあり得ない。例えば、扇風機のような商品は、夏期には高い注文率によって売れ行きの良い商品に区分され得るが、冬期には、デッドウッド商品になり、季節によって貯蔵されるロケーションが異なり得る。
【0030】
また、本開示による在庫管理のための動作システムは、ランダムストウ(random stow)を基盤とすることができる。ランダムストウは、従来の物品別に定められた区域に物品を配置するシステムでなく、一列に配列された貯蔵空間に多様な物品を随所に配置する方式を意味し得る。ランダムストウは、インバウンド(inbound)とアウトバウンド(outbound)に関する作業者の動線を最小化することができて、作業時間を大きく低減することができる。または、物品保管空間が指定されている一般フルフィルメントセンターとは異なって、空いている空間を許容せず、物品で埋めるので、空間管理の観点から効率的である。本開示による在庫管理のための動作システムは、このようなランダムストウの下で効率的な空間管理のために物品の陳列空間を生成するためのシステムを意味する。
【0031】
図1を参照すると、在庫管理のための動作システム1は、ユーザ端末10および電子装置20を含むことができる。
図1に示された在庫管理のための動作システム1は、本実施形態に関連した構成要素のみが示されている。したがって、
図1に示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを本実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者なら理解することができる。
【0032】
ユーザ端末10および電子装置20は、ネットワーク30を介して互いに通信することができる。ネットワーク30は、近距離通信網(Local Area Network;LAN)、広域通信網(Wide Area Network;WAN)、付加価値通信網(Value Added Network;VAN)、移動通信網(mobile radio communication network)、衛星通信網およびこれらの相互組合せを含み、
図1に示された各ネットワーク構成の主体が互いに円滑に通信ができるようにする包括的な意味のデータ通信網であり、有線インターネット、無線インターネットおよびモバイル無線通信網を含むことができる。無線通信は、例えば、無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(Bluetooth low energy)、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA,infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等があり得るが、これに限定されるものではない。
【0033】
ユーザ端末10は、在庫管理のためのプラットフォームを提供することができる。具体的に、ユーザ端末10は、ユーザにとって、コンソリデーション作業要請を入力するようにして要請を電子装置20に伝送することができる。例えば、ユーザ端末10は、コンソリデーション作業が必要な複数のロケーションに関する情報を受信したり、区域別の物品の空間使用率の目標値を受信することができる。また、ユーザ端末10は、電子装置20からピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を受信してユーザに提供することができる。例えば、ユーザ端末10は、物品に関する情報を出力して、圧縮が可能な在庫物品に関するコンソリデーション手続を行うように案内することができる。一実施形態において、
【0034】
また、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品、物品がピッキングされる貯蔵ユニットおよびピッキング対象物品が配置されるロケーション等に関連した識別情報を入力することをユーザに要請し、これを入力されることによって、コンソリデーション手続を行うことができる。これと関連して一実施形態に係るユーザ端末10は、識別情報の入力を要請したロケーションと異なるロケーションに関連した識別情報を入力することを要請することもできる。一部の実施形態において、識別情報は、バーコードまたはRFIDタグデータ等であってもよく、ユーザ端末10(例えば、タブレット、モバイルデバイス/PDA、コンピュータ等のようなデバイス)の他にも、自動化したり携帯型のバーコードスキャナ、RFIDリーダー、高速カメラ等によりスキャンされたり、読み出され得る。これに関する詳細な説明は、後段で図面と共に記述することとする。
【0035】
また、ユーザ端末10は、コンソリデーション作業手続が進められるにしたがって物品が目標数量だけピッキングされるか否かを確認することができる。例えば、ユーザ端末10は、ユーザに物品が配置されるロケーションで物品がピッキングされる数量を入力することを要請することができる。これと関連して一実施形態に係るユーザ端末10は、次の段階としてコンソリデーション作業を終了する入力を要請したり、識別情報の入力を要請したロケーションと異なるロケーションに関連した識別情報またはピッキング作業が行われた物品と異なる物品の識別情報を入力することを要請することができる。そして、ユーザ端末10は、ユーザからピッキングされた物品に対するピッキング作業結果を入力され得、これを電子装置20に伝送することができる。
【0036】
在庫管理のための動作システム1の電子装置20は、ユーザ端末10からコンソリデーション作業要請を受信して、物品に対するピッキング作業が行われることによってリアルタイムで変動する情報を基盤としてピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を認識することができる。これについてのより具体的な実施形態は、以下図面で記述することとする。一方、電子装置20は、ユーザ端末10を経ることなく、ユーザから直接コンソリデーション作業要請を入力されることもできる。この場合、電子装置20は、コンソリデーション作業が必要な複数のロケーションに関する情報を入力されたり、区域別の物品の空間使用率の目標値を直接入力され得る。
【0037】
在庫管理のための動作システム1のユーザは、ユーザ端末10以外にも、電子装置20を用いて在庫管理現況を確認することができる。電子装置20は、リアルタイムでアップデートされる在庫に関する情報をユーザに提供することができる。例えば、電子装置20は、コンソリデーション手続が行われるにしたがってユーザ端末10から受信するピッキング作業結果に基づいて、コンソリデーション計画、コンソリデーション現況およびコンソリデーションのエラー内訳等をリアルタイムでアップデートして、ユーザに提供することができる。
【0038】
本開示の電子装置20は、在庫管理のためのサーバーに含まれる装置でありうる。在庫管理のためのサーバーは、区域内物品に対するピッキング作業が行われるにしたがって区域別の物品の空間使用率をリアルタイムで計算することができる。ユーザが区域内ロケーションで物品をピッキングすることによって、区域別の物品の空間使用率は、リアルタイムで変わり得るので、在庫管理のためのサーバーは、ピッキング作業が行われる物品に関する情報を認識した後にも、区域別の物品の空間使用率を続いてアップデートすることができる。
【0039】
図2は、物品貯蔵空間の1つの例であるフルフィルメントセンター(FC)200の概略図である。フルフィルメントセンター200は、注文時に顧客に運送されるための物品を貯蔵する物理的位置の例であって、多数の区域に分割され得、これらの区域それぞれは、
図2に示されている。
【0040】
インバウンド区域203は、販売者から物品が受け取れるFC200の領域を示す。例えば、販売者は、トラック201を用いて物品202Aおよび202Bを配送することができる。物品202Aは、それ自体の運送パレットを占有するのに十分に大きい単一物品を示すことができ、反面、物品202Bは、空間を節約するために同じパレット上に一緒に積載された物品のセットを示すことができる。
【0041】
作業者は、インバウンド区域203で物品を受け取ってから、物品の損傷および正確性に対してチェックすることができる。例えば、作業者は、物品202Aおよび202Bの数量を物品の注文数量と比較して、数量がマッチングされると、(例えば、ドリー(dolly)、ハンドトラック、フォークリフト206を用いたり手動で)これらの物品をバッファー区域205に移動させることができる。バッファー区域205は、例えば、ピッキング区域209に予測された需要を満足させるのに非常に十分な数量の当該物品があるので、ピッキング区域209で現在不要な物品に対する臨時貯蔵領域でありうる。
【0042】
ドロップ区域207は、物品がピッキング区域209に移動する前に、物品を貯蔵するFC200の領域でありうる。ピッキング作業に割り当てられた作業者は、ピッキング区域209で物品202Aおよび202Bに接近し、ピッキング区域209に対する識別子(例えば、バーコード)を認識し、モバイルデバイス(例えば、ユーザ端末10)を用いて物品202Aおよび202Bに関連した識別子を認識することができる。その後、作業者は、物品をカートに入れたり運搬することによって、物品をピッキング区域209に移動させることができる。
【0043】
ピッキング区域209は、物品208が貯蔵ユニット210上に貯蔵されるFC200の領域でありうる。特に、本開示によるユーザは、陳列空間生成のためにピッキング計画によってピッキング区域209内で物品を貯蔵ユニット210にピッキングして割り当てられたロケーションに位置するようにすることができる。一部の実施形態において、貯蔵ユニット210は、物理的棚、本棚、ボックス、トート(totes)、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵倉庫等のうち1つ以上を含むことができる。一部の実施形態において、ピッキング区域209は、多数の層から構成され得る。また、一部の実施形態において、作業者または機械は、例えばフォークリフト、エレベーター、コンベヤベルト、カート、ハンドトラック、ドリー、自動化したロボットまたはデバイスを含む様々な方式で、または手動で物品をピッキング区域209に移動させることができる。
【0044】
購買者が注文をすると、作業者は、貯蔵ユニット210から1つ以上の物品208を検索し、物品208上の識別子を認識して、物品を輸送メカニズム214上に配置することができる。その後、物品208は、輸送メカニズム214を介して梱包区域211に到着することができる。
【0045】
梱包区域211は、物品がピッキング区域209から受け取られて購買者に最終運送されるために、ボックスまたはバッグに梱包されるパッケージに関するFC200の領域でありうる。ハブ区域213は、梱包区域211からすべてのパッケージ218を受け取るFC200の領域でありうる。ハブ区域213の作業者および/または機械は、パッケージ218を検索し、各パッケージが配送地域のうちいずれかの部分に行こうと意図されるかを決定し、パッケージを適切なキャンプ区域215にルーティングすることができる。一部の実施形態において、作業者または機械は、キャンプ区域215でパッケージの識別子を認識して、その最終目的地を決定することができる。例示的な
図2で、キャンプ区域215は、トラック222、自動車226および配送作業者224Aおよび224Bを含む。
【0046】
本開示は、FC200のバッファー区域205とピッキング区域209で主に行われる物品のピッキングと関連しているが、前記区域に限定されない。
【0047】
図3は、コンソリデーション作業要請を受信する一実施形態を示す。
図3は、ユーザ端末10を介してコンソリデーション作業要請を入力されることが示されているが、これに限定されず、電子装置20を介してコンソリデーション作業要請を入力され得る。
【0048】
一実施形態によれば、本開示の在庫管理のための動作方法は、ユーザ端末10を介してコンソリデーション作業要請を入力され、電子装置20がユーザ端末10からコンソリデーション作業要請を受信することができる。一実施形態において、コンソリデーション作業要請は、コンソリデーション作業が必要な複数のロケーションに関する情報を入力する動作を意味する。具体的に、コンソリデーション作業が必要な複数のロケーションに関する情報は、複数のロケーション情報とそれぞれのロケーションが含んでいる物品に関する情報を含むことができる。本開示の一実施形態によれば、ユーザは、コンソリデーション作業対象物品の物品情報と物品が配置されているロケーション情報をユーザ端末10に入力して電子装置20に伝達することができる。例えば、ユーザは、コンソリデーション作業対象物品が配置されているロケーション情報とコンソリデーション作業対象物品に関するメタデータをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体形式で抽出して、ユーザ端末10を介して電子装置20にアップロードすることができる。
【0049】
図3の画面300を参照すると、ユーザは、まず、コンソリデーション計画を生成しようとする目的を選択することができる。例えば、生成目的入力欄(input field)301でコンソリデーション計画生成目的に関連した複数の項目がリストとしてポップアップされ得、ユーザは、リストから在庫管理に関連した目的を選択することができる。その後、ユーザは、作業期限選択入力欄302でコンソリデーション作業を終了する期間を設定することができる。ここで、コンソリデーション作業期限は、制限がなく、何らの期限も選択されていない場合、基本値に設定され得る。1つの例として、作業期限の基本値は、翌日23:59に設定され得る。
【0050】
次に、ユーザは、コンソリデーション作業対象物品情報と物品が配置されているロケーション情報をコンピュータが読み取り可能な記憶媒体形式で計画生成欄303にアップロードすることができる。例えば、ユーザは、ユーザ端末10からコンソリデーション作業に関するデータを記録できる様式をコンピュータが読み取り可能な記憶媒体形式、例えばファイル形式でダウンロードすることができる。そして、コンソリデーション作業対象物品が配置されているロケーションとコンソリデーション作業対象物品に関するメタデータを当該様式に記録し、このような様式をコンピュータが読み取り可能な記憶媒体形式、例えばファイル形式で計画生成欄303にアップロードすることができる。
【0051】
本開示の一実施形態によれば、ユーザ端末10は、アップロードされたファイルに含まれたデータをネットワーク30を介して電子装置20に伝送することができる。その後、本開示の電子装置20は、受信したデータによってピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を認識することができる。この際、電子装置20は、複数のロケーションそれぞれに対する物品の空間使用率と既設定の値を比較して、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を生成することができる。ここで、既設定の値は、コンソリデーション作業要請を受信する以前に、サーバーに設定されている区域別の物品の空間使用率の基本値(default value)であり得る。
【0052】
一実施形態において、電子装置20は、区域別の物品の空間使用率が基本値以下である区域に属する複数のロケーションを選択することができる。また、電子装置20は、複数のロケーションのうち少なくとも1つのロケーションに配置された物品をピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品と認識して、物品に関する情報を生成することができる。例えば、区域A、BおよびCに対して物品の空間使用率の基本値が10%に設定されており、各区域で物品の空間使用率が13%、19%および7%である場合、物品の空間使用率が基本値より低い区域Cのみに対してピッキング作業が行われ得る。
【0053】
一方、上記のような実施形態を通じて、本開示のユーザは、コンソリデーション作業をしようとする物品を直接選定することができる。また、上記のような実施形態は、陳列空間を生成する目的の他に、売れ行きの良い商品およびデッドウッド商品等のように特定類型の物品を作業するのに効率的である。ただし、ユーザが直接大量のデータを抽出することに困難があるか、コンソリデーション作業現況を反映してリアルタイムデータを基盤として作業しなければならない必要性がある場合、次の実施形態のように、システムで自動でロケーションを割り当てられることもできる。
【0054】
コンソリデーション作業要請を受信する他の実施形態において、本開示は、ユーザから区域別の物品の空間使用率の目標値を受信することができる。これと関連して本開示の
図4を参照して説明する。
【0055】
図4は、コンソリデーション作業要請を受信する他の実施形態を示す。
図4を参照すると、ユーザは、ユーザ端末10または電子装置20を介して区域別の物品の空間使用率の目標値を入力することができる。
【0056】
図4の画面400を参照すると、ユーザは、目標値設定欄(setting filed)401に区域別の物品の空間使用率の目標値を入力することができる。この際、目標値は、未設定された状態であってもよく、基本値または従前に設定された目標値にあらかじめ設定されていてもよい(401)。区域別の物品の空間使用率の目標値が入力されると、電子装置20は、入力された目標値と区域別の物品の空間使用率を比較して、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を生成することができる。
【0057】
1つの例として、電子装置20は、区域別の物品の空間使用率が目標値以下である区域に属する複数のロケーションを選択することができる。また、電子装置20は、複数のロケーションのうち少なくとも1つのロケーションに配置された物品をピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品と認識して、物品に関する情報を生成することができる。例えば、電子装置20が区域D、EおよびFに対して物品の空間使用率の目標値が20%であることを受信し、各区域で物品の空間使用率が10%、25%および17%である場合、物品の空間使用率が目標値を超過した区域Eを除いた残りの区域DおよびFのみに対してピッキング作業が行われ得る。
【0058】
一方、上記のような一実施形態を通じて、本開示のユーザは、データを直接抽出する必要がなく、サーバーを介してリアルタイムでアップデートされるデータによってコンソリデーション作業が可能である。すなわち、作業者の主観的判断でなく、リアルタイムデータを基盤としてコンソリデーション作業を行うことができ、ユーザの便宜が増大し、リアルタイムで変動する在庫状況を反映することができる。
【0059】
本開示の一実施形態に係る在庫管理のための動作方法は、どんな区域のロケーションでどの物品をピッキングするかに対して計画するものでありうる。これと関連して、
図5aおよび
図5bを参照して議論する。
【0060】
図5aおよび
図5bは、在庫管理のための動作方法の一実施形態に係る画面を示す。特に、
図5aおよび
図5bの(a)~(j)は、在庫管理のための動作方法の一実施形態に対するユーザ端末10のディスプレイ画面を示すことができる。また、後述する
図6~
図10の場合にも、説明の便宜のためにユーザ端末10のディスプレイ画面を示すものであり得る。このために、ユーザ端末10は、作動を行うためのユニット、例えば、ディスプレイ、入力デバイス、通信デバイスおよびプロセッサー等を含むことができ、これについては、詳しく後述することとする。
【0061】
まず、一実施形態によれば、本開示のユーザは、ユーザ端末10で在庫管理のための動作システム1に関するアプリケーションを介して在庫管理に関連した項目を選択し、ピッキング作業を始めるための項目を選択することができる(
図5aの(a)および(b))。そして、ユーザ端末10は、物品をピッキングして入れる貯蔵ユニットの識別情報を入力され得る(
図5aの(c))。一部の実施形態において、貯蔵ユニットは、棚、本棚、ボックス、トートなどユーザが運搬できるユニットを含むことができる。
【0062】
本開示の一実施形態において、ユーザ端末10は、あらかじめ入力されたコンソリデーション作業要請に応じて、電子装置20から受信したピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を出力することができる。一例として、物品に関する情報は、ピッキング作業が行われる物品の識別情報、数量情報、およびロケーション情報を含むことができる。このうち、出力されたロケーション情報からユーザがピッキング作業を行う作業ロケーション情報を入力され得る(
図5aの(d)および(e))。詳しくは、作業ロケーション情報は、ピッキング作業が行われる物品が配置されているロケーション情報に対応し、作業ロケーション情報に対応するロケーションが位置するフルフィルメントセンター内区域とそれに含まれた通路など細部的な位置情報を含むことができる。
【0063】
ユーザ端末10は、入力された作業ロケーション情報によってピッキング作業を案内することができ、作業ロケーション情報とともにピッキング作業が行われる物品の識別情報、数量情報を出力することができる(
図5bの(f))。この段階で、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品が配置されるロケーションの識別情報を入力することを要請することができる。一方、ロケーションの識別情報を入力するためにこれを認識するとき、認識が不可能な状況が発生し得る。これと関連しては、
図6を参照して説明する。
【0064】
図6は、ロケーションの識別情報を入力することを要請する一実施形態を示す。
【0065】
一実施形態によれば、ロケーションの識別情報が認識不可能な場合(
図6の(a))、ユーザ端末10は、エラー情報を電子装置20に伝送することができる。例えば、識別情報が損傷して認識が不可能な場合、ユーザ端末10は、ロケーションの識別情報が入力不可能であるという入力を受信して(
図6の(b))、エラーが発生したロケーションに関する情報を電子装置20に伝送することができる。
【0066】
また、ロケーションの識別情報が入力不可能であるという入力を受信した場合(
図6の(b))、ユーザ端末10は、異なるロケーション情報を出力し、それに対する識別情報を入力することを要請することができる。異なるロケーションとは、ピッキング対象物品が配置され、直前に識別情報の入力を要請したロケーションと異なるロケーションであり得る。また、異なるロケーションとは、ピッキング対象物品が配置され、直前に識別情報の入力を要請したロケーションと隣接するロケーションであり得る。この際、互いに隣接するロケーションは、物理的にすぐ隣に位置するロケーションであり得、同じ領域(area)(例えば、区域、通路等)に属するロケーションであり得る。以下で言及される異なるロケーションについては、上記の説明を参照することができる。
【0067】
一方、ロケーションの識別情報がエラーなしに認識された場合に、ユーザ端末10は、ピッキング作業が行われる物品の識別情報、数量情報を出力することができる(
図5bの(g))。ピッキング作業が行われる物品の識別情報は、物品の名称、物品の代表イメージおよびSKU ID等を含むことができる。また、ピッキング作業が行われる物品の数量情報は、目標数量に関する情報を含むことができる。
【0068】
一実施形態によれば、ロケーションの識別情報がエラーなしに認識された場合に、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品の識別情報を入力することを要請することができる。この際、物品の識別情報が認識が不可能で、ユーザ端末10に入力できない状況が発生し得る。これと関連しては、
図7を参照して説明する。
【0069】
図7は、物品の識別情報を入力することを要請する一実施形態を示す。
【0070】
一実施形態によれば、物品の識別情報が認識不可能な場合(
図7の(a))、ユーザ端末10は、エラー情報を電子装置20に伝送することができる。例えば、商品の移動、保管等の取り扱い過程で識別情報が損傷して認識が不可能な場合、ユーザ端末10は、物品の識別情報を入力することが不可能であるという要請を受信することができる(
図7の(b))。そして、ユーザ端末10は、エラーが発生した物品に関する情報を電子装置20に伝送することができる。
【0071】
また、物品の識別情報を入力することが不可能であるという要請を受信する場合(
図7の(b))、ユーザ端末10は、異なるロケーション情報を出力し、それに関する識別情報を入力することを要請することができる。
【0072】
一方、物品の識別情報がエラーなしに認識された場合に、ユーザ端末10は、作業ロケーションで物品のピッキング作業を継続するように要請することができる。一般的に、作業ロケーションには、1つ以上のピッキング対象物品が配置されているが、サーバーに記録された在庫状況と実際の在庫状況が異なることがある。例えば、ユーザがピッキングのために作業ロケーションに到着したとき、ピッキング対象物品が一個もない場合があり得る。この場合、ユーザは、当該作業ロケーションでピッキング作業を行うことができないので、このような状況を通知する追加的な手続が要求される。
【0073】
これと関連して、
図8は、物品がピッキングされる数量が目標数量に対応するか否かを確認する一実施形態を示す。
図8を参照すると、作業ロケーションにピッキング対象物品が一個もない場合(
図8の(a))、ユーザ端末10は、作業ロケーションに配置された物品の数量が不足しているという入力を受信することができる(
図8の(b))。このような入力を受信したユーザ端末10は、異なるロケーションに関する情報を出力して、ユーザにそれに関する識別情報を入力することを要請することができる。この場合、ユーザは、異なるロケーションに移動してピッキング対象物品のピッキング作業を再び始めることができる。また、ユーザ端末10は、物品のピッキング作業が不可能であるという情報を伝達するために、エラー情報を電子装置20に伝送することができる。
【0074】
一方、作業ロケーションに配置された物品の数量が1つ以上である場合、ユーザ端末10は、作業ロケーションでピッキング対象物品がピッキングされる数量を入力することを要請することができる。一実施形態において、ユーザ端末10は、入力された物品がピッキングされる数量が目標数量に対応しないという入力を受信することができる。例えば、貯蔵ユニットに空間が不足していて、物品のピッキングがこれ以上不可能な場合、または作業ロケーションに配置されていた物品が全部ピッキングされたが、ピッキングされた数量が目標数量に達しない場合等が入力された物品がピッキングされる数量が目標数量に対応しない場合であり得る。この場合、ユーザは、これ以上ピッキング作業を進めることができない。このような状況での動作について
図9および10を参照して説明する。
【0075】
図9および10は、物品がピッキングされる数量が目標数量に対応するか否かを確認する一実施形態を示す。
【0076】
一実施形態において、貯蔵ユニット内で空き空間がピッキング対象物品の体積より小さい場合には、物品のピッキングが不可能なことがある。例えば、ピッキング対象物品の実際の体積またはその梱包状態がサーバーに記録されたものと異なっていて、物品を目標数量だけ貯蔵ユニットに入れることが難しいことがある。この場合、ユーザ端末10は、物品のピッキング作業が完了したということを入力され(
図9の(a))、物品がピッキングされた数量が目標数量に対応しない理由(例えば、貯蔵ユニット内空間の不足)を入力され得る(
図9の(b))。そして、ユーザ端末10は、コンソリデーション作業を終了する入力を要請することができる(
図9の(c))。この際のコンソリデーション作業が終了する貯蔵ユニットは、ピッキング対象物品のピッキングされた数量が目標数量より少なくても、当該物品に対するピッキング作業が完了したものと処理され得る。
【0077】
本開示の他の実施形態によれば、作業ロケーションに配置された物品が全部ピッキングされたが、ピッキングされた数量が目標数量に達しない場合があり得る。換言すれば、実際に作業ロケーションに配置された物品の数量とサーバーに記録された物品の数量が一致しないので、作業ロケーションに配置された物品を全部ピッキングしても、目標数量に到達しないことがある。例えば、インバウンド過程でサーバーに登録されていない破損物品が作業ロケーションに配置されていて、当該作業ロケーションで目標数量だけ物品をピッキングし得ないことがある。この場合、ユーザは、ユーザ端末10に入力できる数量分だけ(すなわち実際にピッキングした数量分だけ)数量を入力することができ、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品がピッキングされる数量が目標数量に対応しないという入力を受信することができる(
図10の(a))。また、ユーザ端末10は、物品がピッキングされた数量が目標数量に対応しない理由(例えば、物品数量の不足)を入力され得る(
図10の(b))。追加で、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品が配置され、直前に識別情報の入力を要請したロケーションと異なるロケーションに対する識別情報を入力することを要請するか、エラー情報を電子装置20に伝送することができる。
【0078】
本開示による一実施形態において、
図5bをさらに参照すると、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品がピッキングされる数量が目標数量に対応するという入力を受信することができる(
図5bの(h))。また、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品のピッキング作業結果を入力され得、このようなピッキング作業結果を電子装置20に伝送することができる。例えば、ユーザ端末10は、ピッキング作業が完了して、貯蔵ユニットにこれ以上物品を入れる空間が残っていないとの入力を受信することができる(
図5bの(i))。この場合、ユーザ端末10は、コンソリデーション作業を終了する入力を要請することができる(
図5bの(j))。一方、貯蔵ユニットが「トート」に対応するとき、貯蔵ユニットにこれ以上物品を入れる空間が残っていない場合を「トートフル(tote full)」と称し、ピッキング作業が完了したことを通知する用語として使用することができる。
【0079】
ピッキング対象物品を目標数量だけピッキングしたが、貯蔵ユニットに空間が残っている場合、追加でピッキング作業をさらに進めることもできる。追加的なピッキング作業は、コンソリデーション作業が予定された他の物品に対するピッキング作業をいうことができ、ピッキングが完了した物品と異なる物品に対するピッキングを示すことができる。このために、ユーザ端末10は、ピッキング対象物品と異なる物品の識別情報を入力することを要請することができる。また、このために、ユーザ端末10は、異なる物品をピッキングするためのロケーション情報を出力することもできる。
【0080】
上記で、本開示の多様な実施形態について、ユーザ端末10が当該機能を主に行うことものと言及したが、本開示は、これに限定されず、電子装置20を介しても行われ得る。
【0081】
本開示の電子装置20は、ユーザ端末10からピッキング作業結果を受信して、在庫に関する情報をアップデートすることができる。一実施形態によれば、電子装置20は、ピッキング作業結果に基づいて、コンソリデーション計画、コンソリデーション現況およびコンソリデーションのエラー内訳等をリアルタイムでアップデートすることができる。
【0082】
具体的に、電子装置20は、ピッキング対象物品が配置されているロケーション情報とピッキング対象物品に関するメタデータ別にピッキング作業の進行状態をアップデートして、コンソリデーション計画を確認できるようにすることができる。1つの例として、ピッキング作業の進行状態としては、ピッキング待機、ピッキング中、ピッキング完了、ピッキング終了およびピッキング中断等があり得る。ピッキング待機状態は、コンソリデーション計画が生成された後、ユーザがまだピッキングを始めていない場合を意味し、ピッキング中の状態は、コンソリデーション計画が生成された後、1個以上の物品がピッキングされた場合を意味し得る。また、ピッキング中断状態は、ピッキング待機またはピッキング中の状態でユーザがユーザ端末10を介して、または電子装置20にピッキング中断を通知した場合を意味し得る。そして、ピッキング完了状態は、目標数量だけ物品がピッキングされた場合を意味し得、ピッキング終了状態は、ピッキングが完了されない状態でピッキングが可能な期限(例えば、作業期限)が到来した場合を意味し得る。
【0083】
一実施形態によれば、電子装置20は、ピッキング対象物品がピッキングされて貯蔵される貯蔵ユニットをトラッキングすることができるように、貯蔵ユニット別にピッキングおよび陳列現況をアップデートすることができる。1つの例として、ピッキングおよび陳列現況は、ピッキング中、陳列待機、陳列中および陳列完了等に区分され得る。ピッキング中の状態は、1個以上の物品を貯蔵ユニットに入れたが、貯蔵ユニットに物品を入れる空間が残っている状態を意味し得、陳列待機状態は、貯蔵ユニットにこれ以上物品を入れる空間が残っておらず、陳列を待機中の状態を意味し得る。また、陳列中の状態は、実際には陳列作業が完了しても、サーバーに当該状態に関する情報が伝達されていない状態を意味し得、陳列完了状態は、ピッキング作業が完了した貯蔵ユニットを陳列した状態を意味し得る。また、電子装置20は、アップデートされたピッキングおよび陳列現況によって貯蔵ユニット別にピッキングおよび陳列現況情報を出力することができる。例えば、貯蔵ユニット別にピッキング対象物品のピッキングされた数量、貯蔵ユニットの状態、ピッキング作業処理時間および作業者等に関連した情報を出力することができる。
【0084】
一実施形態によれば、電子装置20は、ユーザ端末10から受信したエラー情報をコンソリデーションエラー内訳でアップデートすることができる。例えば、上記で
図6~
図8および
図10と関連して記述したように、多様なエラー状況で電子装置20は、ユーザ端末10からエラー情報を受信することができる。例えば、ロケーションの識別情報が認識不可能な場合、物品の識別情報が認識不可能な場合、作業ロケーションにピッキング対象物品が一個もない場合、および作業ロケーションに配置された物品が全部ピッキングされたが、ピッキングされた数量が目標数量に達しない場合などがエラー状況に対応し得る。このようなエラー情報は、エラー報告日時、エラー類型、エラーが発生したロケーション情報および物品の情報(メタデータ、識別子、物品名等)および問題数量等に関連した情報を含むことができる。
【0085】
以下では、本開示の一実施形態に係るフローチャートを通じて在庫管理のための動作方法について具体的に記述する。
【0086】
図11は、本開示の一実施形態に係る在庫管理のための電子装置20の動作方法のフローチャートを示し、
図12は、本開示の一実施形態に係る在庫管理システムの動作方法のフローチャートである。
【0087】
まず、ユーザ端末10は、コンソリデーション作業要請を入力され(S1202)、当該要請を電子装置20に伝送して(S1204)、電子装置20がコンソリデーション作業要請を受信することができる(S1102)。具体的に、電子装置20は、コンソリデーション作業が必要な複数のロケーションに関する情報を受信したり、区域別の物品の空間使用率の目標値を受信することができる。
【0088】
その後、電子装置20は、受信したコンソリデーション作業要請に応じて、リアルタイムで計算される区域別の物品の空間使用率を基盤として、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を認識することができる(S1104、S1206)。一実施形態において、電子装置20がコンソリデーション作業が必要な複数のロケーションに関する情報を受信した場合には、複数のロケーションそれぞれに対する物品の空間使用率と既設定の値を比較して、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を生成することができる。さらに他の実施形態において、電子装置20が区域別の物品の空間使用率の目標値を受信した場合には、区域別の物品の空間使用率と目標値を比較して、ピッキングが行われる少なくとも1つの物品に関する情報を生成することができる。この際、少なくとも1つの物品の空間使用率は、区域内物品が配置可能な空間の体積に対する区域内物品が配置されている空間の体積の比率を示し、区域内物品に対するピッキング作業が行われるにしたがって変動する値でありうる。また、少なくとも1つの物品に関する情報は、ピッキング作業が行われる物品の識別情報、数量情報、およびロケーション情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0089】
次に、電子装置20は、少なくとも1つの物品に関する情報をユーザ端末10に伝送することができる(S1106、S1208)。この際、ユーザ端末10は、受信した少なくとも1つの物品に関する情報を出力し、対応する物品が目標数量だけピッキングされるか否かを確認することができる。
【0090】
以後、ユーザ端末10は、受信した少なくとも1つの物品に関する情報に基づいて少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果をユーザから入力され得(S1210)、入力されたピッキング作業結果を電子装置20に伝送することができる(S1108、S1212)。そして、電子装置20は、ピッキング作業結果に基づいて在庫に関する情報をアップデートすることができる(S1110、S1214)。
【0091】
図13は、本開示の一実施形態に係るユーザ端末のブロック図を示す。
【0092】
本開示のユーザ端末10は、一実施形態によって、通信デバイス(communication device)12、入力デバイス(input device)14およびプロセッサー(processor)16を含むことができる。
図13に示された構成要素は、端末を具現するにあたって必須のものではなく、本開示上で説明される端末は、上記で列挙された構成要素より多いか、または少ない構成要素を有し得ることを本実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者なら理解することができる。
【0093】
通信デバイス12は、有無線通信技術を用いて外部の電子装置と通信することができる。外部の電子装置は、端末またはサーバーになり得る。また、通信デバイス12が利用する通信技術には、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等があり得、これに限定されるものではない。
【0094】
一実施形態によって、通信デバイス12は、コンソリデーション作業要請を電子装置20に伝送することができる。また、通信デバイス12は、電子装置20からピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を受信することができる。そして、入力された少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を電子装置20に伝送することができる。また、ピッキング作業時に発生するエラー状況でエラー情報を電子装置20に伝送することができる。
【0095】
入力デバイス14は、映像信号入力のためのカメラまたは映像入力部、オーディオ信号入力のためのマイクロホン(microphone)またはオーディオ入力部、ユーザから情報を入力されるためのユーザ入力部(例えば、タッチキー(touch key)、プッシュキー(mechanical key)等)を含むことができる。また、入力デバイス14は、移動端末内情報、移動端末を囲む周辺環境情報およびユーザ情報のうち少なくとも1つをセンシングするための1つ以上のセンサーを含むことができる。例えば、入力デバイス14は、近接センサー(proximity sensor)、照度センサー(illumination sensor)、タッチセンサー(touch sensor)、モーションセンサー(motion sensor)、指紋認識センサー(finger scan sensor)、光センサー(optical sensor、例えば、カメラ)、マイクロホン(microphone)等のうち少なくとも1つを含むことができる。一方、本開示の移動端末は、このようなセンサーのうち少なくとも2つ以上のセンサーでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0096】
一実施形態によって、入力デバイス14は、コンソリデーション作業要請をユーザから入力され得る。また、ユーザ端末10は、入力デバイス14を介して貯蔵ユニットの識別情報、ロケーションの識別情報および物品の識別情報を入力することを要請し、これを認識することができる。例えば、ユーザは、カメラ等を介して貯蔵ユニット、作業ロケーションおよび物品のバーコードをスキャンすることができる。また、入力デバイス14は、ユーザから少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を入力され得る。そして、入力デバイス14は、物品がピッキングされる数量に対する入力およびコンソリデーション作業を終了する入力を受けることができる。
【0097】
プロセッサー16は、ユーザ端末10の全般的な動作を制御し、データおよび信号を処理することができる。一実施形態によって、プロセッサー16は、少なくとも1つの物品が目標数量だけピッキングされるか否かを確認するために、通信デバイス12と入力デバイス14の動作を制御することができる。
【0098】
一方、
図13には図示していないが、ユーザ端末10は、ディスプレイをさらに含むことができる。ディスプレイは、視覚、聴覚または触覚等に関連した出力を発生させるためのものであって、ディスプレイ部、音響出力部、ハプティックモジュール、光出力部のうち少なくとも1つを含むことができる。ディスプレイ部は、タッチセンサーと相互レイヤー構造を形成するか、一体型に形成されることによって、タッチスクリーンを具現することができる。このようなタッチスクリーンは、移動端末とユーザとの間の入力インターフェースを提供するユーザ入力部として機能するとともに、移動端末とユーザとの間の出力インターフェースを提供することができる。一実施形態によって、本開示のディスプレイは、ユーザから入力を受けるために、少なくとも1つの物品に関する情報を出力することができる。
【0099】
図14は、本開示の一実施形態に係る電子装置20のブロック図を示す。
【0100】
本開示の電子装置20は、一実施形態によって、通信デバイス22および制御部(controller)24を含むことができる。
図14に示された構成要素は、電子装置を具現するにあたって必須のものではなく、本開示上で説明される端末は、上記で列挙された構成要素より多いか、または少ない構成要素を有し得ることを本実施形態に関連した技術分野における通常の知識を有する者なら理解することができる。
【0101】
通信デバイス22は、上記で
図13の通信デバイス12に関連して説明したように、有無線通信技術を用いて外部の電子装置と通信できる。一実施形態によって、通信デバイス22は、ユーザ端末10からコンソリデーション作業要請を受信することができる。また、通信デバイス22は、ユーザ端末10に少なくとも1つの物品に関する情報を伝送することができる。そして、通信デバイス22は、ユーザ端末10から少なくとも1つの物品に対するピッキング作業結果を受信することができる。
【0102】
制御部24は、電子装置20の全般的な動作を制御し、データおよび信号を処理することができる。一実施形態によって、制御部24は、通信デバイス22から受信したコンソリデーション作業要請に応じて、リアルタイムで計算される区域別の物品の空間使用率を基盤として、ピッキング作業が行われる少なくとも1つの物品に関する情報を認識することができる。また、制御部24は、受信したピッキング作業結果に基づいて在庫に関する情報をアップデートすることができる。
【0103】
前述した実施形態に係る装置は、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタン等のようなユーザインタフェース装置等を含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサー上で実行可能なコンピュータが読み取り可能なコードまたはプログラム命令にてコンピュータが読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体として、磁気記憶媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスク等)および光学的読み取り媒体(例えば、CD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークを経て連結されたコンピュータシステムに分散して、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体は、コンピュータにより読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサーで実行され得る。
【0104】
本実施形態は、機能的なブロック構成および多様な処理段階で示される。このような機能ブロックは、特定の機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は、1つ以上のマイクロプロセッサーの制御または他の制御装置により多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)等のような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得ることと同様に、本実施形態は、データ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組合せで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャバ(Java)、アセンブラ(assembler)等のようなプログラミングまたはスクリプティング言語で具現され得る。機能的な側面は、1つ以上のプロセッサーで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は、電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理等のために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は、広く使用され得、機械的および物理的な構成に限定されるものではない。前記用語は、プロセッサー等と連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0105】
前述した実施形態は、1つの例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
【符号の説明】
【0106】
1 動作システム
10 ユーザ端末
12 通信デバイス
14 入力デバイス
16 プロセッサー
20 電子装置
22 通信デバイス
24 制御部
30 ネットワーク