(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
H05K 3/34 20060101AFI20230501BHJP
H01L 25/00 20060101ALI20230501BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20230501BHJP
【FI】
H05K3/34 501D
H01L25/00 Z
H01L23/12 Q
(21)【出願番号】P 2018116469
(22)【出願日】2018-06-19
【審査請求日】2021-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 建吾
(72)【発明者】
【氏名】田沼 大吾
(72)【発明者】
【氏名】水野 仁博
【審査官】柴垣 宙央
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-004986(JP,A)
【文献】特開2012-064720(JP,A)
【文献】特開2016-001717(JP,A)
【文献】実開平01-162277(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/34
H01L 25/00
H01L 23/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パッドと、第2パッドとを有した基板と、
前記基板に実装された半導体メモリ部品と、
前記第1パッドに半田で固定された第1電極と、前記第2パッドに半田で固定された第2電極とを有した第1コンデンサと、
を備え、
前記第1パッドは、第1領域と、前記第1領域に対して前記第2パッド側に位置した第2領域とを有し、
前記第1パッドから前記第2パッドに向かう方向を第1方向、前記第1方向とは交差した方向を第2方向とした場合に、
前記第1領域の前記第2方向の幅は、前記第1電極の前記第2方向の幅よりも大きく、
前記第2領域の前記第2方向の幅は、前記第1電極の前記第2方向の幅と略同じであり、
前記第1領域の前記第1方向の幅は、前記第1電極の前記第1方向の幅よりも小さく、
前記第1電極は、前記第1領域の少なくとも一部と前記第2領域の少なくとも一部とに亘って配置されており、
前記第1領域の前記第2方向側の縁と、前記第2領域の前記第2方向側の縁とは、前記第2方向の位置が略同じである、
半導体記憶装置。
【請求項2】
前記第1電極は、前記基板の厚さ方向で前記第1領域と重なる第1部分と、前記基板の厚さ方向で前記第2領域と重なる第2部分とを含み、
前記第2部分の前記第1方向の幅は、前記第1部分の前記第1方向の幅よりも大きい、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記第2パッドは、第3領域と、前記第3領域に対して前記第1パッド側に位置した第4領域とを有し、
前記第3領域の前記第2方向の幅は、前記第2電極の前記第2方向の幅よりも大きく、
前記第4領域の前記第2方向の幅は、前記第2電極の前記第2方向の幅と略同じであり、
前記第3領域の前記第1方向の幅は、前記第2電極の前記第1方向の幅よりも小さく、
前記第2電極は、前記第3領域の少なくとも一部と前記第4領域の少なくとも一部とに亘って配置されている、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記第2電極は、前記基板の厚さ方向で前記第3領域と重なる第3部分と、前記基板の厚さ方向で前記第4領域と重なる第4部分とを含み、
前記第4部分の前記第1方向の幅は、前記第3部分の前記第1方向の幅よりも大きい、
請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記基板は、前記第1コンデンサに代えて、第2コンデンサが実装可能であり、
前記第2コンデンサは、前記第1パッドに半田で固定される第3電極と、前記第2パッドに半田で固定される第4電極とを有し、
前記第1領域の前記第2方向の幅は、前記第3電極の前記第2方向の幅よりも小さく、
前記第1コンデンサに代えて前記第2コンデンサが前記基板に実装された場合、前記第3電極は、前記第1領域の少なくとも一部と前記第2領域の少なくとも一部とに亘って配置される、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
基板と、半導体メモリ部品と、コンデンサとを備えた半導体記憶装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、コンデンサの位置ずれの抑制を図ることができる半導体記憶装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の半導体記憶装置は、基板と、半導体メモリ部品と、コンデンサとを備えている。前記基板は、第1パッドと、第2パッドとを有する。前記半導体メモリ部品は、前記基板に実装されている。前記コンデンサは、前記第1パッドに半田で固定された第1電極と、前記第2パッドに半田で固定された第2電極とを有する。前記第1パッドは、第1領域と、前記第1領域に対して前記第2パッド側に位置した第2領域とを有する。前記第1パッドから前記第2パッドに向かう方向を第1方向、前記第1方向とは交差した方向を第2方向とした場合に、前記第1領域の前記第2方向の幅は、前記第1電極の前記第2方向の幅よりも大きく、前記第2領域の前記第2方向の幅は、前記第1電極の前記第2方向の幅と略同じであり、前記第1領域の前記第1方向の幅は、前記第1電極の前記第1方向の幅よりも小さい。前記第1電極は、前記第1領域の少なくとも一部と前記第2領域の少なくとも一部とに亘って配置されている。前記第1領域の前記第2方向側の縁と、前記第2領域の前記第2方向側の縁とは、前記第2方向の位置が略同じである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1の実施形態の半導体記憶装置を示す平面図。
【
図2】第1の実施形態の第1コンデンサの裏面を示す下面図。
【
図3】第1の実施形態の第2コンデンサの裏面を示す下面図。
【
図4】第1の実施形態の基板に設けられたパッドを示す平面図。
【
図5】第1の実施形態のパッドと第1コンデンサとの関係を示す断面図。
【
図6】
図5中に示された半導体記憶装置のF6-F6線に沿う断面図。
【
図7】第1の実施形態のパッドと第2コンデンサとの関係を示す断面図。
【
図8】第2の実施形態のパッドと第1コンデンサとの関係を示す断面図。
【
図9】第2の実施形態のパッドと第2コンデンサとの関係を示す断面図。
【
図10】第3の実施形態のパッドと第1コンデンサとの関係を示す断面図。
【
図11】第3の実施形態のパッドと第2コンデンサとの関係を示す断面図。
【
図12】第3の実施形態の変形例のパッドと第1コンデンサとの関係を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の半導体記憶装置を、図面を参照して説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書では「下面」および「裏面」といった表現を用いる場合がある。ただしこれらは、説明の便宜のため用いられるものであり、半導体記憶装置の重力方向を特定するものではない。また本明細書において「重なる」とは、2つの対象物の仮想的な投影像同士が重なることを意味し、2つの対象物が互いに直接的に接しない場合も含む。また「重なる」とは、少なくとも部分的に重なる場合も含む。また本明細書において「幅」とは、2つの縁(または境界)の間の開きを意味し、「短手方向の幅」の意味では用いられていない。このため「幅」は、「寸法」と読み替えられてもよい。本明細書において「表面」とは、ヒョウメン(surface)を意味し、オモテメン(front face)を意味するものではない。
【0008】
また先に、+X方向、-X方向、+Y方向、-Y方向、+Z方向、および-Z方向について定義する。+X方向、-X方向、+Y方向、および-Y方向は、後述する基板11の第1面11aに沿う方向である。+X方向は、基板11に設けられた第1パッド51から第2パッド52に向かう方向である(
図4参照)。+X方向は、「第1方向」の一例である。-X方向は、+X方向とは反対方向である。+X方向と-X方向とを区別しない場合は、単に「X方向」と称する。+Y方向および-Y方向は、X方向とは交差する(例えば略直交する)方向である。+Y方向は、「第2方向」の一例である。+Y方向は、パッド51の第3縁51cから第4縁51dに向かう方向である(
図4参照)。-Y方向は、+Y方向とは反対方向である。+Y方向と-Y方向とを区別しない場合は、単に「Y方向」と称する。+Z方向および-Z方向は、X方向およびY方向とは交差する(例えば略直交する)方向であり、例えば基板11の厚さ方向である。+Z方向は、基板11の第2面11bから第1面11aに向かう方向である(
図6参照)。-Z方向は、+Z方向とは反対方向である。+Z方向と-Z方向とを区別しない場合は、単に「Z方向」と称する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1から
図7を参照し、第1の実施形態の半導体記憶装置1について説明する。半導体記憶装置1は、例えばSSD(Solid State Drive)のような記憶装置である。半導体記憶装置1は、例えば、サーバ装置やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に取り付けられ、情報処理装置の記憶領域として利用される。以下では、半導体記憶装置1が取り付けられる情報処理装置を「ホスト装置」と称する。
【0010】
図1は、半導体記憶装置1を示す平面図である。半導体記憶装置1は、例えば、基板11、端子部(コネクタ)12、コントローラ13、DRAM(Dynamic Random Access Memory)14、複数のNAND型フラッシュメモリ15(以下、「NAND15」と称する)、および複数のコンデンサ16を有する。ただし、半導体記憶装置1は、上記例に限定されない。半導体記憶装置1は、種々の半導体記憶装置が広く該当し、図示する以外のサイズや形状の基板を有してもよく、またDRAMを搭載しなくてもよい。
【0011】
基板(配線基板、プリント基板)11は、絶縁体と、絶縁体に設けられた導体パターンとを有する。導体パターンは、後述する複数のパッド51,52(
図4参照)を含む。また、基板11は、第1面11aと、第1面11aとは反対側に位置した第2面11b(
図6参照)とを有する。
【0012】
端子部12は、例えば複数の金属端子(不図示)を有し、ホスト装置のスロットに接続される。半導体記憶装置1は、端子部12を介してホスト装置から電力供給を受ける。半導体記憶装置1は、端子部12を介してホスト装置から各種コマンドを受信し、受信したコマンドに基づき、データの書き込みや読み出し、消去などを行う。
【0013】
コントローラ13は、例えば基板11の第1面11aに実装されている。コントローラ13は、半導体記憶装置1の全体を統括的に制御する。例えば、コントローラ13は、ホスト装置に対するホストインターフェース回路、DRAM14を制御する制御回路、および複数のNAND15を制御する制御回路などが1つの半導体チップに集積されたSoC(System on a Chip)として構成されている。
【0014】
DRAM14は、例えば基板11の第1面11aに実装されている。DRAM14は、揮発性の半導体メモリチップの一例である。DRAM14は、ホスト装置から受信した書き込み対象データ、およびNAND15から読み出された読み出し対象データが一時的に格納されるデータバッファとして機能する。
【0015】
複数のNAND15は、基板11の第1面11aおよび第2面11bの少なくとも一方に実装されている。NAND15は、不揮発性の半導体メモリチップの一例であり、「半導体メモリ部品」の一例である。なお、「半導体メモリ部品」は、上記例に限定されず、磁気抵抗メモリ(Magnetoresistive Random Access Memory:MRAM)や、抵抗変化型メモリ(Resistive Random Access Memory:ReRAM)などでもよい。
【0016】
ここで、半導体記憶装置1におけるデータの書き込み動作について説明する。半導体記憶装置1にデータを記憶させる場合、コントローラ13は、ホスト装置から受信した書き込み対象データを、DRAM14に一時的に格納する。その後、コントローラ13は、DRAM14に格納されている書き込み対象データをDRAM14からNAND15へ転送することで、書き込み対象データをNAND15に記憶させる。半導体記憶装置1は、上記動作によって書き込み速度の向上が図られている。
【0017】
複数のコンデンサ16は、基板11の第1面11aおよび第2面11bのうち少なくとも一方に実装されている。コンデンサ16は、例えば、PLP(Power Loss Protection)用のコンデンサであり、予期せぬ電源遮断時のデータ保護を目的とする電源バックアップ機能を担う。例えば、複数のコンデンサ16は、ホスト装置からの電力供給が予期せず遮断された場合、DRAM14に一時的に格納された書き込み対象データがDRAM14から読み出され、その書き込み対象データのNAND15への転送が完了するまでの間、コントローラ13、DRAM14、およびNAND15などに電力を供給する。
【0018】
本実施形態では、複数のコンデンサ16が電気的に並列に接続されることで、上記電源バックアップ機能に必要な静電容量が確保されている。コンデンサ16の一例としては、導電性高分子アルミ電解コンデンサ、または導電性高分子タンタル固体電解コンデンサなどが採用される。複数のコンデンサ16は、Y方向に並べて配置されている。
【0019】
ここで本実施形態では、複数種類(例えば2種類)のコンデンサのなかから選択された1種類以上のコンデンサが、上記コンデンサ16として基板11に実装される。複数種類のコンデンサは、例えば、電極の位置、形状、大きさのうち少なくとも1つ以上が互いに異なる。以下、この内容について詳しく説明する。
【0020】
図2は、第1コンデンサ16Aの裏面を示す下面図である。第1コンデンサ16Aは、上記複数種類のコンデンサに含まれるコンデンサの1つである。
図2では、第1コンデンサ16Aが基板11に実装された状態を基準に各種方向(X方向、Y方向など)を定義している。第1コンデンサ16Aは、例えば、外装体30、正極電極31、および負極電極32を有する。「正極電極31」および「負極電極32」は、「第1電極」および「第2電極」のそれぞれ一例である。
【0021】
外装体30は、第1コンデンサ16Aを構成する機能材を収容するとともに、第1コンデンサ16Aの外郭を形成している。外装体30は、例えば、樹脂またはセラミックスのような絶縁材料で形成されている。外装体30は、例えば略直方体状に形成されている。外装体30は、外装体30の長方方向(X方向)の端部として、第1端部30aと、第2端部30bとを有する。外装体30は、X方向の幅として、幅W30xを有する。外装体30は、Y方向の幅として、幅W30yを有する。
【0022】
正極電極31は、外装体30の表面に設けられている。正極電極31の少なくとも一部は、外装体30の第1端部30aに設けられている。
図2では、正極電極31の形状を模式的に四角形状で示している。ただし、正極電極31の形状は、四角形状に限定されず、凸部または凹部が設けられた四角形状や、その他の多角形状でもよい。また、正極電極31の外形の少なくとも一部は、曲線状に形成されてもよい。これら変形例は、第1コンデンサ16Aの負極電極32および第2コンデンサ16Bの正極電極41および負極電極42でも同様である。
【0023】
正極電極31は、第1から第4の縁(電極縁)31a,31b,31c,31dを有する。第1および第2の縁31a,31bは、互いにX方向に離間するとともに、それぞれY方向に延びている。第1縁31aは、正極電極31のなかで最も+X方向側に位置した縁である。第2縁31bは、正極電極31のなかで最も-X方向側に位置した縁である。第1および第2の縁31a,31bは、例えばY方向に直線状に延びている。本明細書でいう「直線」とは、巨視的に見て直線状に延びている状態を意味し、製造上またはその他の理由で生じた微視的な凸凹、段差、または曲部を伴ってもよい。
図2に示す例では、第1および第2の縁31a,31bは、外装体30のY方向の略全幅に亘って設けられていないが、外装体30のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。また、第1および第2の縁31a,31bは、正極電極31のY方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、正極電極31のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0024】
第3および第4の縁31c,31dは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第3縁31cは、正極電極31のなかで最も-Y方向側に位置した縁である。第4縁31dは、正極電極31のなかで最も+Y方向側に位置した縁である。第3および第4の縁31c,31dは、例えばX方向に直線状に延びている。なお、第3および第4の縁31c,31dは、正極電極31のX方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、正極電極31のX方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0025】
ここで、正極電極31に関する各種寸法を定義する。正極電極31は、X方向の幅として、幅W31xを有する。幅W31xは、第1縁31aと第2縁31bとの間の距離である。正極電極31は、Y方向の幅として、幅W31yを有する。幅W31yは、第3縁31cと第4縁31dとの間の距離である。
【0026】
同様に、負極電極32は、外装体30の表面に設けられている。負極電極32の少なくとも一部は、外装体30の第2端部30bに設けられている。
【0027】
負極電極32は、第1から第4の縁(電極縁)32a,32b,32c,32dを有する。第1および第2の縁32a,32bは、互いにX方向に離間するとともに、それぞれY方向に延びている。第1縁32aは、負極電極32のなかで最も-X方向側に位置した縁である。第2縁32bは、負極電極32のなかで最も+X方向側に位置した縁である。第1および第2の縁32a,32bは、例えばY方向に直線状に延びている。なお、
図2に示す例では、第1および第2の縁32a,32bは、外装体30のY方向の略全幅に亘って設けられていないが、外装体30のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。第1および第2の縁32a,32bは、負極電極32のY方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、負極電極32のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0028】
第3および第4の縁32c,32dは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第3縁32cは、負極電極32のなかで最も-Y方向側に位置した縁である。第4縁32dは、負極電極32のなかで最も+Y方向側に位置した縁である。第3および第4の縁32c,32dは、例えばX方向に直線状に延びている。なお、第3および第4の縁32c,32dは、負極電極32のX方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、負極電極32のX方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0029】
ここで、負極電極32に関する各種寸法を定義する。負極電極32は、X方向の幅として、幅W32xを有する。幅W32xは、第1縁32aと第2縁32bとの間の距離である。負極電極32は、Y方向の幅として、幅W32yを有する。幅W32yは、第3縁32cと第4縁32dとの間の距離である。本実施形態では、正極電極31と負極電極32は、例えば略同じサイズである。すなわち、負極電極32のX方向の幅W32xは、正極電極31のX方向の幅W31xと略同じである。負極電極32のY方向の幅W32yは、正極電極31のY方向の幅W31yと略同じである。なお、本明細書でサイズまたは幅が「略同じ」とは、例えば、2つの比較対象のサイズまたは幅の差異が、いずれか一方のサイズまたは幅の1/10以下であることを意味する。
【0030】
図3は、第2コンデンサ16Bの裏面を示す下面図である。第2コンデンサ16Bは、上記複数種類のコンデンサに含まれるコンデンサの別の1つである。
図3では、第2コンデンサ16Bが基板11に実装された状態を基準に各種方向(X方向、Y方向など)を定義している。第2コンデンサ16Bは、例えば、外装体40、正極電極41、および負極電極42を有する。ある観点では、「正極電極41」および「負極電極42」は、「第3電極」および「第4電極」のそれぞれ一例である。また別の観点では、「正極電極41」および「負極電極42」は、「第1電極」および「第2電極」のそれぞれ一例である。
【0031】
外装体40は、第2コンデンサ16Bを構成する機能材を収容するとともに、第2コンデンサ16Bの外郭を形成している。外装体40は、例えば、樹脂またはセラミックスのような絶縁材料で形成されている。外装体40は、例えば略直方体状に形成されている。外装体40は、外装体40の長方方向(X方向)の端部として、第1端部40aと、第2端部40bとを有する。外装体40は、X方向の幅として、幅W40xを有する。外装体40は、Y方向の幅として、幅W40yを有する。
【0032】
正極電極41は、外装体40の表面に設けられている。正極電極41の少なくとも一部は、外装体40の第1端部40aに設けられている。
【0033】
正極電極41は、第1から第4の縁(電極縁)41a,41b,41c,41dを有する。第1および第2の縁41a,41bは、互いにX方向に離間するとともに、それぞれY方向に延びている。第1縁41aは、正極電極41のなかで最も+X方向側に位置した縁である。第2縁41bは、正極電極41のなかで最も-X方向側に位置した縁である。第1および第2の縁41a,41bは、例えばY方向に直線状に延びている。なお、
図3に示す例では、第1および第2の縁41a,41bは、外装体40のY方向の略全幅に亘って設けられていないが、外装体40のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。また、第1および第2の縁41a,41bは、正極電極41のY方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、正極電極41のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0034】
第3および第4の縁41c,41dは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第3縁41cは、正極電極41のなかで最も-Y方向側に位置した縁である。第4縁41dは、正極電極41のなかで最も+Y方向側に位置した縁である。第3および第4の縁41c,41dは、例えばX方向に直線状に延びている。なお、第3および第4の縁41c,41dは、正極電極41のX方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、正極電極41のX方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0035】
ここで、正極電極41に関する各種寸法を定義する。正極電極41は、X方向の幅として、幅W41xを有する。幅W41xは、第1縁41aと第2縁41bとの間の距離である。正極電極41は、Y方向の幅として、幅W41yを有する。幅W41yは、第3縁41cと第4縁41dとの間の距離である。
【0036】
同様に、負極電極42は、外装体40の表面に設けられている。負極電極42の少なくとも一部は、外装体40の第2端部40bに設けられている。
【0037】
負極電極42は、第1から第4の縁(電極縁)42a,42b,42c,42dを有する。第1および第2の縁42a,42bは、互いにX方向に離間するとともに、それぞれY方向に延びている。第1縁42aは、負極電極42のなかで最も-X方向側に位置した縁である。第2縁42bは、負極電極42のなかで最も+X方向側に位置した縁である。第1および第2の縁42a,42bは、例えばY方向に直線状に延びている。なお、
図3に示す例では、第1および第2の縁42a,42bは、外装体40のY方向の略全幅に亘って設けられていないが、外装体40のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。また、第1および第2の縁42a,42bは、負極電極42のY方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、負極電極42のY方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0038】
第3および第4の縁42c,42dは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第3縁42cは、負極電極42のなかで最も-Y方向側に位置した縁である。第4縁42dは、負極電極42のなかで最も+Y方向側に位置した縁である。第3および第4の縁42c,42dは、例えばX方向に直線状に延びている。なお、第3および第4の縁42c,42dは、負極電極42のX方向の略全幅に亘って設けられる必要はないが、負極電極42のX方向の略全幅に亘って設けられてもよい。
【0039】
ここで、負極電極42に関する各種寸法を定義する。負極電極42は、X方向の幅として、幅W42xを有する。幅W42xは、第1縁42aと第2縁42bとの間の距離である。負極電極42は、Y方向の幅として、幅W42yを有する。幅W42yは、第3縁42cと第4縁42dとの間の距離である。本実施形態では、負極電極42は、正極電極41よりもサイズが大きい。例えば、負極電極42のX方向の幅W42xは、正極電極41のX方向の幅W41xよりも大きい。なお本実施形態では、負極電極42のY方向の幅W42yは、正極電極41のY方向の幅W41yと略同じである。
【0040】
次に、第1コンデンサ16Aと第2コンデンサ16Bとの各種寸法を比較して説明する。本実施形態では、第1コンデンサ16Aと第2コンデンサ16Bとは、例えば略同じサイズである。すなわち、第2コンデンサ16Bの外装体40のX方向の幅W40xは、第1コンデンサ16Aの外装体30のX方向の幅W30xと略同じである。第2コンデンサ16Bの外装体40のY方向の幅W40yは、第1コンデンサ16Aの外装体30のY方向の幅W30yと略同じである。
【0041】
第2コンデンサ16Bの正極電極41は、第1コンデンサ16Aの正極電極31よりもサイズが大きい。例えば、第2コンデンサ16Bの正極電極41のX方向の幅W41xは、第1コンデンサ16Aの正極電極31のX方向の幅W31xよりも大きい。第2コンデンサ16Bの正極電極41のY方向の幅W41yは、第1コンデンサ16Aの正極電極31のY方向の幅W31yよりも大きい。
【0042】
第2コンデンサ16Bの負極電極42は、第1コンデンサ16Aの負極電極32よりもサイズが大きい。例えば、第2コンデンサ16Bの負極電極42のX方向の幅W42xは、第1コンデンサ16Aの負極電極32のX方向の幅W32xよりも大きい。第2コンデンサ16Bの負極電極42のY方向の幅W42yは、第1コンデンサ16Aの負極電極32のY方向の幅W32yよりも大きい。
【0043】
次に、基板11の表面に設けられたパッド51,52(共用パッド)について説明する。パッド51,52は、第1コンデンサ16Aおよび第2コンデンサ16Bの両方に対応可能な形状を有する。以下の説明では、第1コンデンサ16Aと第2コンデンサ16Bとを区別しない場合には、コンデンサ16と称する。また、第1コンデンサ16Aの正極電極31と第2コンデンサ16Bの正極電極41とを区別しない場合には、正極電極21と称する。第1コンデンサ16Aの負極電極32と第2コンデンサ16Bの負極電極42とを区別しない場合には、負極電極22と称する。
【0044】
図4は、基板11に設けられた一対のパッド51,52(第1パッド51、第パッド52)を示す平面図である。一対のパッド51,52は、各コンデンサ16に対して設けられている。基板11の表面は、パッド51,52とは異なる位置に絶縁部53を有する。絶縁部53は、パッド51,52をそれぞれ取り囲んでいる。
【0045】
一対のパッド51,52は、X方向に互いに離れて配置されている。第1パッド51は、基板11の表面のなかでコンデンサ16の正極電極21に対応して配置され、正極電極21が半田S(
図6参照)で固定される。一方で、第2パッド52は、基板11の表面のなかでコンデンサ16の負極電極22に対応して配置され、負極電極22が半田Sで固定される。
【0046】
まず、第1パッド51について説明する。第1パッド51は、第1から第6の縁(パッド縁)51a,51b,51c,51d,51e,51fを含む。第1および第2の縁51a,51bは、互いにX方向に離間するとともに、それぞれY方向に延びている。第1縁51aは、第1パッド51のなかで最も+X方向側に位置した縁である。第2縁51bは、第1パッド51のなかで最も-X方向側に位置した縁である。第1および第2の縁51a,51bは、例えばY方向に直線状に延びている。
【0047】
第3および第4の縁51c,51dは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第3および第4の縁51c,51dは、例えばX方向に直線状に延びている。第3および第4の縁51c,51dは、第2縁51bに接続されている。第3縁51cは、第1パッド51のなかで最も-Y方向側に位置した縁である。第4縁51dは、第1パッド51のなかで最も+Y方向側に位置した縁である。
【0048】
第5および第6の縁51e,51fは、第3および第4の縁51c,51dに対して+X方向側に位置する。第5および第6の縁51e,51fは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第5および第6の縁51e,51fは、例えばX方向に直線状に延びている。第5および第6の縁51e,51fは、第1縁51aに接続されている。第5縁51eは、第1パッド51のなかで-Y方向側に位置した縁である。第6縁51fは、第1パッド51のなかで+Y方向側に位置した縁である。
【0049】
本実施形態では、第1パッド51は、第2パッド52に向いた凸形に形成されている。詳しく述べると、第1パッド51は、第1領域61と、第1領域61に対して第2パッド52側に位置した第2領域62とを有する。第1領域61は、第3縁51cと第4縁51dとの間に規定された領域である。第2領域62は、第5縁51eと第6縁51fとの間に規定された領域である。第2領域62のY方向の幅W62y(すなわち第5縁51eと第6縁51fとの間の距離)は、第1領域61のY方向の幅W61y(すなわち第3縁51cと第4縁51dとの間の距離)よりも小さい。一方で、第2領域62のX方向の幅W62xは、第1領域61のX方向の幅W61xよりも大きい。
【0050】
次に、第2パッド52について説明する。第2パッド52は、第1から第6の縁(パッド縁)52a,52b,52c,52d,52e,52fを含む。第1および第2の縁52a,52bは、互いにX方向に離間するとともに、それぞれY方向に延びている。第1縁52aは、第2パッド52のなかで最も-X方向側に位置した縁である。第2縁52bは、第2パッド52のなかで最も+X方向側に位置した縁である。第1および第2の縁52a,52bは、例えばY方向に直線状に延びている。
【0051】
第3および第4の縁52c,52dは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第3および第4の縁52c,52dは、例えばX方向に直線状に延びている。第3および第4の縁52c,52dは、第2縁52bに接続されている。第3縁52cは、第2パッド52のなかで最も-Y方向側に位置した縁である。第4縁52dは、第2パッド52のなかで最も+Y方向側に位置した縁である。
【0052】
第5および第6の縁52e,52fは、第3および第4の縁52c,52dに対して-X方向側に位置する。第5および第6の縁52e,52fは、互いにY方向に離間するとともに、それぞれX方向に延びている。第5および第6の縁52e,52fは、例えばX方向に直線状に延びている。第5および第6の縁52e,52fは、第1縁52aに接続されている。第5縁52eは、第2パッド52のなかで-Y方向側に位置した縁である。第6縁52fは、第2パッド52のなかで+Y方向側に位置した縁である。
【0053】
本実施形態では、第2パッド52は、第1パッド51に向いた凸形に形成されている。詳しく述べると、第2パッド52は、第3領域63と、第3領域63に対して第1パッド51側に位置した第4領域64とを有する。第3領域63は、第3縁52cと第4縁52dとの間に規定された領域である。第4領域64は、第5縁52eと第6縁52fとの間に規定された領域である。そして、第4領域64のY方向の幅W64y(すなわち第5縁52eと第6縁52fとの間の距離)は、第3領域63のY方向の幅W63y(すなわち第3縁52cと第4縁52dとの間の距離)よりも小さい。一方で、第4領域64のX方向の幅W64xは、第3領域63のX方向の幅W63xよりも大きい。
【0054】
次に、パッド51,52と第1コンデンサ16Aとの関係について説明する。
図5は、パッド51,52と第1コンデンサ16Aとの関係を示す断面図である。なお
図5では、第1コンデンサ16Aについて正極電極31および負極電極32を抜き出して示している。また
図5では、半田Sの図示を省略している。これら図示方法は、
図7、
図8、
図9から
図12でも同様である。
【0055】
まず、第1パッド51と第1コンデンサ16Aの正極電極31との関係を説明する。
第1パッド51の第1領域61のY方向の幅W61yは、正極電極31のY方向の幅W31yよりも大きい。一方で、第1パッド51の第2領域62のY方向の幅W62yは、正極電極31のY方向の幅W31yと略同じである。例えば、第1パッド51の第5および第6の縁51e,51fのそれぞれ一部は、正極電極31の第3および第4の縁31c,31dの近傍に位置し、正極電極31の第3および第4の縁31c,31dと略平行に延びている。
【0056】
本実施形態では、第1領域61のX方向の幅W61xは、正極電極31のX方向の幅W31xよりも小さい。正極電極31は、第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、正極電極31は、半田Sによって第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに固定されている。例えば、第1領域61のX方向の幅W61xは、正極電極31のX方向の幅W31xの略1/2である。
【0057】
より詳しく説明すると、正極電極31は、基板11の厚さ方向で第1領域61と重なる第1部分71と、基板11の厚さ方向で第2領域62と重なる第2部分72とを有する。本実施形態では、第2部分72のX方向の幅W72xは、第1部分71のX方向の幅W71xよりも大きい。言い換えると、正極電極31の第3および第4の縁31c,31dのそれぞれ1/2以上が第1パッド51の第5および第6の縁51e,51fに沿う。
【0058】
次に、第2パッド52と第1コンデンサ16Aの負極電極32との関係を説明する。
第2パッド52の第3領域63のY方向の幅W63yは、負極電極32のY方向の幅W32yよりも大きい。一方で、第2パッド52の第4領域64のY方向の幅W64yは、負極電極32のY方向の幅W32yと略同じである。例えば、第2パッド52の第5および第6の縁52e,52fのそれぞれ一部は、負極電極32の第3および第4の縁32c,32dの近傍に位置し、負極電極32の第3および第4の縁32c,32dと略平行に延びている。
【0059】
本実施形態では、第3領域63のX方向の幅W63xは、負極電極32のX方向の幅W32xよりも小さい。負極電極32は、第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、負極電極32は、半田Sによって第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに固定されている。例えば、第3領域63のX方向の幅W63xは、負極電極32のX方向の幅W32xの略1/2である。
【0060】
より詳しく説明すると、負極電極32は、基板11の厚さ方向で第3領域63と重なる第3部分73と、基板11の厚さ方向で第4領域64と重なる第4部分74とを有する。本実施形態では、第4部分74のX方向の幅W74xは、第3部分73のX方向の幅W73xよりも大きい。言い換えると、負極電極32の第3および第4の縁32c,32dのそれぞれ1/2以上が第2パッド52の第5および第6の縁52e,52fに沿う。
【0061】
図6は、
図5に示された半導体記憶装置1のF6-F6線に沿う断面図である。本実施形態では、第1パッド51の第1領域61には、半田Sの第1フィレットSaが形成されている。第1フィレットSaは、第1領域61において正極電極31よりも-X方向側の領域に形成され、第1コンデンサ16Aの-X方向側の側面に接する。一方で、第2パッド52の第3領域63には、半田Sの第2フィレットSbが形成されている。第2フィレットSbは、第3領域63において負極電極32よりも+X方向側の領域に形成され、第1コンデンサ16Aの+X方向側の側面に接する。
【0062】
次に、パッド51,52と第2コンデンサ16Bとの関係について説明する。
図7は、パッド51,52と第2コンデンサ16Bとの関係を示す断面図である。
【0063】
まず、第1パッド51と第2コンデンサ16Bの正極電極41との関係を説明する。
第1パッド51の第1領域61のY方向の幅W61yは、正極電極41のY方向の幅W41yと略同じである。例えば、第1パッド51の第3および第4の縁51c,51dのそれぞれ一部は、正極電極41の第3および第4の縁41c,41dの近傍に位置し、正極電極41の第3および第4の縁41c,41dと略平行に延びている。
【0064】
本実施形態では、第2領域62のX方向の幅W62xは、正極電極41のX方向の幅W41xよりも小さい。正極電極41は、第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、正極電極41は、半田Sによって第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに固定されている。
【0065】
一方で、第1パッド51の第2領域62のY方向の幅W62yは、正極電極41のY方向の幅W41yよりも小さい。このため、正極電極41の一部は、平面視において第1パッド51の外側にはみ出す。すなわち、正極電極41は、基板11の厚さ方向で第1パッド51と重なる接合部81と、基板11の厚さ方向で絶縁部53と重なる非接合部82とを有する。
【0066】
また本実施形態では、第1パッド51の第1縁51aは、正極電極41の第1縁41aの近傍に位置し、正極電極41の第1縁41aと略平行に延びている。別の観点で見ると、第1パッド51の第1縁51aと正極電極41の第1縁41aとの間のX方向の距離は、第1パッド51の第2縁51bと正極電極41の第2縁41bとの間のX方向の距離よりも小さい。
【0067】
次に、第2パッド52と第2コンデンサ16Bの負極電極42との関係を説明する。
第2パッド52の第3領域63のY方向の幅W63yは、負極電極42のY方向の幅W42yと略同じである。例えば、第2パッド52の第3および第4の縁52c,52dのそれぞれ一部は、負極電極42の第3および第4の縁42c,42dの近傍に位置し、負極電極42の第3および第4の縁42c,44dと略平行に延びている。
【0068】
本実施形態では、第4領域64のX方向の幅W64xは、負極電極42のX方向の幅W42xよりも小さい。負極電極42は、第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、負極電極42は、半田Sによって第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに固定されている。
【0069】
一方で、第2パッド52の第4領域64のY方向の幅W64yは、負極電極42のY方向の幅W42yよりも小さい。このため、負極電極42の一部は、平面視において第2パッド52の外側にはみ出す。すなわち、負極電極42は、基板11の厚さ方向で第2パッド52と重なる接合部83と、基板11の厚さ方向で絶縁部53と重なる非接合部84とを有する。
【0070】
また本実施形態では、第2パッド52の第1縁52aは、負極電極42の第1縁42aの近傍に位置し、負極電極42の第1縁42aと略平行に延びている。別の観点で見ると、第2パッド52の第1縁52aと負極電極42の第1縁42aとの間のX方向の距離は、第2パッド52の第2縁52bと負極電極42の第2縁42bとの間のX方向の距離よりも小さい。
【0071】
また第2コンデンサ16Bが実装された場合も、第1パッド51の第1領域61には、半田Sの第1フィレットSaが形成される。第1フィレットSaは、第1領域61において正極電極41よりも-X方向側の領域に形成され、第2コンデンサ16Bの-X方向側の側面に接する。一方で、第2パッド52の第3領域63には、半田Sの第2フィレットSbが形成される。第2フィレットSbは、第3領域63において負極電極42よりも+X方向側の領域に形成され、第2コンデンサ16Bの+X方向側の側面に接する。
【0072】
このような構成によれば、第1コンデンサ16Aおよび第2コンデンサ16Bの両方の位置ずれの抑制を図ることができる半導体記憶装置1を提供することができる。すなわち、本実施形態では、第1パッド51は、Y方向の幅が互いに異なる第1領域61と第2領域62とを有する。第2領域62のY方向の幅W62yは、第1コンデンサ16Aの正極電極31のY方向の幅W31yに対応する。このため、第1コンデンサ16Aが基板11に実装される場合には、第2領域62によってセルフアライメント効果が生じ、第1コンデンサ16Aの実装時の回転(傾きの位置ずれ)を抑制することができる。一方で、第1領域61のY方向の幅W61yは、第2コンデンサ16Bの正極電極41のY方向の幅W41yに対応する。このため、第2コンデンサ16Bが基板11に実装される場合には、第1領域61によってセルフアライメント効果が生じ、第2コンデンサ16Bの実装時の回転(傾きの位置ずれ)を抑制することができる。これにより、異なる電極形状を有した複数種類のコンデンサを、位置ずれを抑制して基板11に実装することができる。
【0073】
ところで、第1および第2のコンデンサ16A,16Bが上述した電極形状を有する場合、これまで説明したパッド51の形状に代えて、Y方向の幅が広い第1領域61をコンデンサ16の中心側に配置し、Y方向の幅が狭い第2領域62をコンデンサ16の中心から見て外側に配置することも考えられる。しかしながら本実施形態では、敢えて、第2領域62をコンデンサ16の中心側に配置し、第1領域61をコンデンサ16の中心から見て外側に配置している。そして本実施形態では、第1領域61のX方向の幅W61xは、第1コンデンサ16Aの正極電極31のX方向の幅W31xよりも小さく設定されている。このような構成によれば、第1コンデンサ16Aの端部30aに近い位置にセルフアライメント効果による規制力を作用させることができるとともに、第2コンデンサ16Bの端部40aに近い位置にセルフアライメント効果による規制力を作用させることができ、第1および第2のコンデンサ16A,16Bが回転しようとする場合に比較的大きな対抗トルク(モーメントによる規制力)を作用させることができる。これにより、第1および第2のコンデンサ16A,16Bの位置ずれをより確実に抑制することができる。
【0074】
本実施形態では、第1コンデンサ16Aの正極電極31は、第1パッド51の第1領域61と重なる第1部分71と、第1パッド51の第2領域62と重なる第2部分72とを含む。そして、第2部分72のX方向の幅W72xは、第1部分71のX方向の幅W71xよりも大きい。このような構成によれば、第1コンデンサ16Aに対して第1パッド51から生じるセルフアライメント効果を増加させることができ、第1コンデンサ16Aの位置ずれをより確実に抑制することができる。
【0075】
また本実施形態では、第1パッド51は、X方向で第2パッド52側に位置した第1縁51aを有する。第2コンデンサ16Bの正極電極41は、X方向で負極電極42側に位置した第1縁41aを有する。そして、第1パッド51の第1縁51aは、正極電極41の第1縁41aの近傍に位置する。このような構成によれば、第2コンデンサ16Bについては、第1パッド51の第1縁51aにおいてもセルフアライメント効果を生じさせることができる。これにより、第2コンデンサ16Bの位置ずれをより確実に抑制することができる。これにより、例えば第1コンデンサ16Aの第2部分72のX方向の幅W72xが第1部分71のX方向の幅W71xよりも大きくなる(
図5参照)ように、第1パッド51の第1領域61のX方向の幅W61xが比較的小さく設定された場合でも、第2コンデンサ16Bの位置ずれをより確実に抑制することができる。これにより、第1および第2のコンデンサ16A,16Bの両方の位置ずれをより確実に抑制することができる。
【0076】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1パッド51および第2パッド52がX方向に沿う仮想的な中心線に対して非対称に形成された点で、第1の実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0077】
図8は、本実施形態のパッド51,52と第1コンデンサ16Aとの関係を示す断面図である。本実施形態では、第1パッド51の第4縁51dおよび第6縁51fのY方向の位置が略同じである。例えば、第4縁51dおよび第6縁51fは、X方向において、互いに略直線状に連続して延びている。このため、第1領域61は、第2領域62に対して-Y方向側のみに突出している。この場合、第1コンデンサ16Aの正極電極31の一部は、第1パッド51の第4縁51dにも沿って配置される。また本実施形態では、第2パッド52の第3縁52cおよび第5縁52eのY方向の位置が略同じである。例えば、第3縁52cおよび第5縁52eは、X方向において、互いに略直線状に連続して延びている。このため、第3領域63は、第4領域64に対して+Y方向側のみに突出している。この場合、第1コンデンサ16Aの負極電極32の一部は、第2パッド52の第3縁52cにも沿って配置される。本実施形態において第1コンデンサ16Aが実装される場合の作用は、第1の実施形態と同様である。
【0078】
図9は、本実施形態のパッド51,52と第2コンデンサ16Bとの関係を示す断面図である。上述したように、第1パッド51の第4縁51dおよび第6縁51fのY方向の位置が略同じである。このため、第2コンデンサ16Bが実装される場合、第4縁51dは、第2コンデンサ16Bの正極電極41の第4縁41dの近傍には位置しない。一方で、第1パッド51の第3縁51cは、第2コンデンサ16Bの正極電極41の第3縁41cの近傍には位置し、セルフアライメント効果を生じさせる。
【0079】
同様に、上述したように、第2パッド52の第3縁52cおよび第5縁52eのY方向の位置が略同じである。このため、第2コンデンサ16Bが実装される場合、第2パッド52の第3縁52cは、第2コンデンサ16Bの負極電極42の第3縁42cの近傍には位置しない。一方で、第2パッド52の第4縁52dは、第2コンデンサ16Bの負極電極42の第4縁42dの近傍には位置し、セルフアライメント効果を生じさせる。
【0080】
このような構成でも、第1コンデンサ16Aおよび第2コンデンサ16Bのいずれが実装された場合でもセルフアライメント効果を生じさせることができ、異なる電極形状を有した複数種類のコンデンサを、位置ずれを抑制して基板11に実装することができる。
【0081】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、第2領域62が第1領域61に対して第2パッド52とは反対側に配置された点、および第4領域64が第3領域63に対して第1パッド51とは反対側に配置された点で、第1の実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0082】
まず、本実施形態のパッド51,52と第1コンデンサ16Aとの関係について説明する。
図10は、パッド51,52と第1コンデンサ16Aとの関係を示す断面図である。
【0083】
第1パッド51は、第1領域61と、第2領域62とを有する。第2領域62は、第1領域61に対して、第2パッド52とは反対側に位置する。第3および第4の縁51c,51dは、第1縁51aに接続されている。第5および第6の縁51e,51fは、第3および第4の縁51c,51dに対して-X方向側に位置する。第5および第6の縁51e,51fは、第2縁51bに接続されている。第2領域62のY方向の幅W62y(すなわち第5縁51eと第6縁51fとの間の距離)は、第1領域61のY方向の幅W61y(すなわち第3縁51cと第4縁51dとの間の距離)よりも小さい。
【0084】
第1パッド51の第1領域61のY方向の幅W61yは、正極電極31のY方向の幅W31yよりも大きい。一方で、第1パッド51の第2領域62のY方向の幅W62yは、正極電極31のY方向の幅W31yと略同じである。例えば、第1パッド51の第5および第6の縁51e,51fは、正極電極31の第3および第4の縁31c,31dの近傍にそれぞれ位置し、正極電極31の第3および第4の縁31c,31dと略平行に延びている。
【0085】
第2パッド52は、第3領域63と、第4領域64とを有する。第4領域64は、第3領域63に対して、第1パッド51とは反対側に位置する。第3および第4の縁52c,52dは、第1縁52aに接続されている。第5および第6の縁52e,52fは、第3および第4の縁52c,52dに対して+X方向側に位置する。第5および第6の縁52e,52fは、第2縁52bに接続されている。第4領域64のY方向の幅W64y(すなわち第5縁52eと第6縁52fとの間の距離)は、第3領域63のY方向の幅W63y(すなわち第3縁52cと第4縁52dとの間の距離)よりも小さい。
【0086】
第2パッド52の第3領域63のY方向の幅W63yは、負極電極32のY方向の幅W32yよりも大きい。一方で、第2パッド52の第4領域64のY方向の幅W64yは、負極電極32のY方向の幅W32yと略同じである。例えば、第2パッド52の第5および第6の縁52e,52fは、負極電極32の第3および第4の縁32c,32dの近傍にそれぞれ位置し、負極電極32の第3および第4の縁32c,32dと略平行に延びている。
【0087】
次に、本実施形態のパッド51,52と第2コンデンサ16Bとの関係について説明する。
図11は、パッド51,52と第2コンデンサ16Bとの関係を示す断面図である。
【0088】
第1パッド51の第1領域61のY方向の幅W61yは、正極電極41のY方向の幅W41yと略同じである。例えば、第1パッド51の第3および第4の縁51c,51dは、正極電極41の第3および第4の縁41c,41dの近傍にそれぞれ位置し、正極電極41の第3および第4の縁41c,41dと略平行に延びている。
【0089】
本実施形態では、第1領域61のX方向の幅W61xは、正極電極41のX方向の幅W41xよりも小さい。正極電極41は、第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、正極電極41は、半田Sによって第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに固定されている。
【0090】
一方で、第1パッド51の第2領域62のY方向の幅W62yは、正極電極41のY方向の幅W41yよりも小さい。このため、正極電極41の一部は、平面視において第1パッド51の外側にはみ出す。すなわち、正極電極41は、基板11の厚さ方向で第1パッド51と重なる接合部81と、基板11の厚さ方向で絶縁部53と重なる非接合部82とを有する。
【0091】
また本実施形態では、第1パッド51の第1縁51aは、正極電極41の第1縁41aの近傍に位置し、正極電極41の第1縁41aと略平行に延びている。別の観点で見ると、第1パッド51の第1縁51aと正極電極41の第1縁41aとの間のX方向の距離は、第1パッド51の第2縁51bと正極電極41の第2縁41bとの間のX方向の距離よりも小さい。
【0092】
次に、第2パッド52と第2コンデンサ16Bの負極電極42との関係を説明する。
第2パッド52の第3領域63のY方向の幅W63yは、負極電極42のY方向の幅W42yと略同じである。例えば、第2パッド52の第3および第4の縁52c,52dは、負極電極42の第3および第4の縁42c,42dの近傍にそれぞれ位置し、負極電極42の第3および第4の縁42c,44dと略平行に延びている。
【0093】
本実施形態では、第1領域61のX方向の幅W61xは、負極電極42のX方向の幅W42xよりも小さい。負極電極42は、第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、負極電極42は、半田Sによって第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに固定されている。
【0094】
一方で、第2パッド52の第4領域64のY方向の幅W64yは、負極電極42のY方向の幅W42yよりも小さい。このため、負極電極42の一部は、平面視において第2パッド52の外側にはみ出す。すなわち、負極電極42は、基板11の厚さ方向で第2パッド52と重なる接合部83と、基板11の厚さ方向で絶縁部53と重なる非接合部84とを有する。
【0095】
また本実施形態では、第2パッド52の第1縁52aは、負極電極42の第1縁42aの近傍に位置し、負極電極42の第1縁42aと略平行に延びている。別の観点で見ると、第2パッド52の第1縁52aと負極電極42の第1縁42aとの間のX方向の距離は、第2パッド52の第2縁52bと負極電極42の第2縁42bとの間のX方向の距離よりも小さい。
【0096】
このような構成によれば、第1コンデンサ16Aおよび第2コンデンサ16Bの両方の位置ずれの抑制を図ることができる半導体記憶装置1を提供することができる。本実施形態では、第1パッド51は、Y方向の幅が互いに異なる第1領域61と第2領域62とを有する。第2領域62のY方向の幅W62yは、第1コンデンサ16Aの正極電極31のY方向の幅W31yに対応する。このため、第1コンデンサ16Aが基板11に実装される場合には、第2領域62によってセルフアライメント効果が生じ、第1コンデンサ16Aの実装時の回転を抑制することができる。一方で、第1領域61のY方向の幅W61yは、第2コンデンサ16Bの正極電極41のY方向の幅W41yに対応する。このため、第2コンデンサ16Bが基板11に実装される場合には、第1領域61によってセルフアライメント効果が生じ、第2コンデンサ16Bの実装時の回転を抑制することができる。これにより、異なる電極形状を有した複数種類のコンデンサを、位置ずれを抑制して基板11に実装することができる。
【0097】
本実施形態では、第1領域61をコンデンサ16の中心側に配置し、第2領域62をコンデンサ16の中心から見て外側に配置している。これにより、第1コンデンサ16Aの端部30aに近い位置にセルフアライメント効果による規制力を作用させることができ、第1のコンデンサ16Aが回転しようとする場合に比較的大きな対抗トルクを作用させることができる。これにより、第1のコンデンサ16Aの位置ずれをより確実に抑制することができる。
【0098】
また本実施形態では、第1パッド51の第1縁51aは、正極電極41の第1縁41aの近傍に位置する。このような構成によれば、第2コンデンサ16Bについては、第1パッド51の第1縁51aにおいてもセルフアライメント効果を生じさせることができる。これにより、第2コンデンサ16Bの位置ずれも抑制することができる。これにより、第1コンデンサ16Aおよび第2コンデンサ16Bの両方の位置ずれの抑制を効果的に図ることができる。
【0099】
(第3の実施形態の変形例)
次に、第3の実施形態の変形例について説明する。なお以下に説明する以外の構成は、上述した第3の実施形態と同様である。
図12は、第1変形例のパッド51,52と第1コンデンサ16Aとの関係を示す断面図である。本変形例では、第1パッド51の第2領域62のX方向の幅W62xは、正極電極31のX方向の幅W31xよりも小さい。正極電極31は、第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、正極電極31は、半田Sによって第1領域61の少なくとも一部と第2領域62の少なくとも一部とに固定されている。
【0100】
本変形例では、正極電極31は、基板11の厚さ方向で第1領域61と重なる第1部分71と、基板11の厚さ方向で第2領域62と重なる第2部分72とを有する。例えば、第2部分72のX方向の幅W72xは、第1部分71のX方向の幅W71xよりも大きい。言い換えると、正極電極31の第3および第4の縁31c,31dのそれぞれ1/2以上が第1パッド51の第5および第6の縁51e,51fに沿う。
【0101】
また本変形例では、第4領域64のX方向の幅W64xは、負極電極32のX方向の幅W32xよりも小さい。負極電極32は、第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに亘って配置されている。すなわち、負極電極32は、半田Sによって第3領域63の少なくとも一部と第4領域64の少なくとも一部とに固定されている。
【0102】
本変形例では、負極電極32は、基板11の厚さ方向で第3領域63と重なる第3部分73と、基板11の厚さ方向で第4領域64と重なる第4部分74とを有する。例えば、第4部分74のX方向の幅W74xは、第3部分73のX方向の幅W73xよりも大きい。言い換えると、負極電極32の第3および第4の縁32c,32dのそれぞれ1/2以上が第2パッド52の第5および第6の縁52e,52fに沿う。
【0103】
このような構成によれば、第2コンデンサ16Bの端部40aに近い位置にもセルフアライメント効果による規制力を作用させることができ、第2コンデンサ16Bが回転しようとする場合に比較的大きな対抗トルクを作用させることができる。これにより、第2コンデンサ16Bの位置ずれをより確実に抑制することができる。また本変形例では、第1電極31に関して、第2部分72のX方向の幅W72xは、第1部分71のX方向の幅W71xよりも大きい。このような構成によれば、第1コンデンサ16Aに対してのセルフアライメント効果も比較的大きく確保することができ、第1コンデンサ16Aの位置ずれもより確実に抑制することができる。
【0104】
なお、変形例の構成は、上記例に限定されない。例えば、正極電極31に関して、第2部分72のX方向の幅W72xは、第1部分71のX方向の幅W71xよりも小さくてもよい。また、負極電極32に関して、第4部分74のX方向の幅W74xは、第3部分73のX方向の幅W73xよりも小さくてもよい。
【0105】
また、第3の実施形態の構成は、第2の実施形態と組み合わせて実現されてもよい。すなわち、第3の実施形態の構成において、第1および第2のパッド51,52は、第2の実施形態と同様に、X方向に沿う仮想的な中心線に対して非対称に形成されてもよい。
【0106】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、互いに幅が異なる第1領域と第2領域とを有したパッドを基板が備えることで、コンデンサの位置ずれの抑制を図ることができる。
【0107】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0108】
1…半導体記憶装置、11…基板、16…コンデンサ、16A…第1コンデンサ、16B…第2コンデンサ、21,31,41…正極電極、22,32,42…負極電極、51…第1パッド、52…第2パッド、61…第1領域、62…第2領域、63…第3領域、64…第4領域、71…第1部分、72…第2部分、73…第3部分、74…第4部分、81…接合部、82…非接合部、S…半田。