(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】ヘッドレスト及び乗物用シート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/803 20180101AFI20230501BHJP
B60N 2/888 20180101ALI20230501BHJP
【FI】
B60N2/803
B60N2/888
(21)【出願番号】P 2018237300
(22)【出願日】2018-12-19
【審査請求日】2021-08-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(73)【特許権者】
【識別番号】000005463
【氏名又は名称】日野自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 克彦
(72)【発明者】
【氏名】金 玄東
(72)【発明者】
【氏名】桐原 崇秀
(72)【発明者】
【氏名】橋本 尚武
(72)【発明者】
【氏名】星 勉
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-023425(JP,A)
【文献】特開昭53-020229(JP,A)
【文献】特開2013-132388(JP,A)
【文献】特開2014-012423(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/803
B60N 2/888
A47C 7/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物用シートのヘッドレストであって、
少なくとも一枚の板材によって形成されており、前記乗物用シートのシートバックフレームに固定されるヘッドレストフレームと、
前記ヘッドレストフレームを被覆しているパッドと、
前記パッドを被覆している表皮と、
を備え、
前記板材の下側の縁部が前記シートバックフレームに直接固定されており、
前記シートバックフレーム側に配置される前記ヘッドレストフレームの下部に、車両衝突時に前記ヘッドレストフレームの上部が撓むための支点となる当接部が設けられており、
前記当接部は、前記シートバックフレーム側とは反対側に配置される前記ヘッドレストフレームの上部よりも、前記ヘッドレストの後面側に位置しているヘッドレスト。
【請求項2】
請求項1記載のヘッドレストであって、
前記ヘッドレストフレームは、前記ヘッドレストの前面側に配置された第1板材と、前記ヘッドレストの後面側に配置された第2板材と、を有し、
前記第1板材の縁部と、前記第2板材の縁部とは、接合されており、
接合された前記縁部を除き、前記第1板材と、前記第2板材との間には隙間があけられているヘッドレスト。
【請求項3】
請求項2記載のヘッドレストであって、
前記ヘッドレストフレームのシート幅方向の寸法は、前記ヘッドレストフレームのシート高さ方向の寸法よりも小さいヘッドレスト。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項記載のヘッドレストであって、
前記パッドは、単一の
パッド材料によって形成されているヘッドレスト。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項記載のヘッドレストを備える乗物用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドレスト及び乗物用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
トラック等の車両では、乗員が座るシートが設置されるキャビンと、荷台とが分かれている。キャビンに設置されたシートの後方には、キャビンの後壁を形成するパネルが配置されており、シートのヘッドレストとパネルとの間隔は比較的狭い。車両衝突時には、ヘッドレストが乗員の頭部に押されて後方に変位し、後方に変位したヘッドレストがパネルと当接する場合がある。ヘッドレストとパネルとが当接すると、パネルの剛性に起因し、乗員の頭部に作用する衝撃が強くなる虞がある。
【0003】
乗員の頭部に作用する衝撃を緩和する観点から、この種の車両に設置されるシートのヘッドレストとして、パッドが、軟質パッド材と、硬質パッド材とからなるヘッドレストが知られている(例えば、特許文献1参照)。軟質パッド材によって吸収しきれないエネルギーが硬質パッド材によって吸収され、乗員の頭部に作用する衝撃が緩和される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたヘッドレストは、軟質パッド材の他に硬質パッド材を要する。ヘッドレストの衝撃緩和性能は法規によって定められており、硬質パッド材を省略しては、法規に定められる衝撃緩和性能を満足できない可能性がある。しかし、硬質パッド材は、軟質パッド材に比べて材料の発泡倍率が低く、同一の体積で比較した場合に軟質パッド材よりも多量の発泡材料を要し、高コストである。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、衝撃緩和性能を損なわず、低コストなヘッドレストを提供し、このヘッドレストを備える乗物用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の乗物用シートのヘッドレストは、少なくとも一枚の板材によって形成されており、前記乗物用シートのシートバックフレームに固定されるヘッドレストフレームと、前記ヘッドレストフレームを被覆しているパッドと、前記パッドを被覆している表皮と、を備え、前記板材の下側の縁部が前記シートバックフレームに直接固定されており、前記シートバックフレーム側に配置される前記ヘッドレストフレームの下部に、車両衝突時に前記ヘッドレストフレームの上部が撓むための支点となる当接部が設けられており、前記当接部は、前記シートバックフレーム側とは反対側に配置される前記ヘッドレストフレームの上部よりも、前記ヘッドレストの後面側に位置している。
【0008】
また、本発明の一態様の乗物用シートは、前記ヘッドレストを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、衝撃緩和性能を損なわず、低コストなヘッドレストを提供し、このヘッドレストを備える乗物用シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態を説明するための、乗物用シートの一例の斜視図である。
【
図2】
図1の乗物用シートの後面側の斜視図である。
【
図3】
図1のヘッドレストの作用を示す模式図である。
【
図4】
図1のヘッドレストの作用を示す模式図である。
【
図5】
図1のヘッドレストの作用を示す模式図である。
【
図6】参考例のヘッドレストの作用を示す模式図である。
【
図7】参考例のヘッドレストの作用を示す模式図である。
【
図8】
図1のヘッドレスト及び
図6の参考例のヘッドレストそれぞれの衝突試験の評価結果の一例のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び
図2は、本発明の実施形態を説明するための乗物用シートの一例を示す。
【0012】
乗物用シート1は、自動車等の車両に搭載されるシートであり、シート1に着座する乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション2と、乗員の腰部及び背部を支持するシートバック3と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト4とを備える。以下、ヘッドレスト4において乗員の頭部に接する面をヘッドレスト4の前面といい、乗員の頭部に接する面とは反対側の面をヘッドレスト4の後面という。
【0013】
シートバック3は、シートバックフレーム10と、シートバックフレーム10を被覆しているパッド11と、パッド11を被覆している表皮(不図示)とを備える。
【0014】
シートバックフレーム10は、左右一対のバックサイドフレーム12と、一対のバックサイドフレーム12の上端部間に架け渡されるアッパーフレーム13と、一対のバックサイドフレーム12の下端部間に架け渡されるロアフレーム14とを有する。一対のバックサイドフレーム12、アッパーフレーム13、及びロアフレーム14は、鋼等の金属材料からなる。
図1及び
図2に示す例では、一対のバックサイドフレーム12と、アッパーフレーム13と、ロアフレーム14とは、枠状に折り曲げられた管材によって一体に形成されている。
【0015】
ヘッドレスト4は、ヘッドレストフレーム20と、ヘッドレストフレーム20を被覆しているパッド21と、パッド21を被覆している表皮(不図示)とを備える。
【0016】
ヘッドレストフレーム20は、鋼等の金属材料からなり、ヘッドレスト4の前面側に配置された第1板材22と、ヘッドレスト4の後面側に配置された第2板材23との二枚の矩形状の板材によって形成されている。第1板材22の左右両側及び上側の縁部と、第2板材23の左右両側及び上側の縁部とは接合されており、接合された縁部を除き、第1板材22と、第2板材23との間には隙間があけられている。そして、第1板材22及び第2板材23の下側の縁部が、シートバックフレーム10のアッパーフレーム13に溶接等によって固定されている。
【0017】
ここで、ヘッドレストフレーム20のシート幅方向の寸法Wは、ヘッドレストフレーム20のシート高さ方向の寸法Hよりも小さく、ヘッドレストフレーム20は上下に長い。車両衝突時に、乗員の頭部はヘッドレスト4の上部に衝突し、ヘッドレストフレーム20の上部に荷重が入力されるが、上下に長いフレーム形状に起因して、ヘッドレストフレーム20の曲げ剛性が得られにくい。そこで、ヘッドレストフレーム20は、第1板材22と、第2板材23との二枚の板材によって形成され、ヘッドレストフレーム20の曲げ剛性が補われている。
【0018】
なお、フレーム形状が制約されず、例えばシート幅方向の寸法Wをシート高さ方向の寸法Hよりも大きく設定でき、フレームの曲げ剛性を形状的に確保できる場合には、ヘッドレストフレーム20は一枚の板材によって形成されてもよい。
【0019】
ヘッドレストフレーム20の下部には、当接部24が設けられており、当接部24は、ヘッドレストフレーム20の上部よりもヘッドレスト4の後面側に位置している。
図1及び
図2に示す例では、当接部24は、プレス加工等によって第2板材23のシート幅方向中央部に形成された一つの凸部によって構成されているが、当接部24を構成する凸部は一つに限定されず、また、第2板材23と一体に形成されるものに限定されない。
【0020】
パッド21は、軟質ウレンタフォーム等の単一のパッド材によって形成されている。パッド21は、軟質パッド材と、硬質パッド材との2種のパッド材によって形成されてもよいが、パッド21が軟質な単一のパッド材によって形成されることにより、高コストな硬質パッド材を省くことによるコストの削減、部品点数を削減することによるコストの削減が可能である。
【0021】
【0022】
図3に示すように、ヘッドレスト4の後方には、シート1が設置されたキャビンの後壁を形成するパネル5が配置されている。ヘッドレストフレーム20の上端部とパネル5との間隔D1は、ヘッドレストフレーム20の上部よりもヘッドレスト4の後面側に位置する当接部24とパネル5との間隔D2よりも大きい。車両衝突時、ヘッドレスト4は、乗員の頭部に押され、ヘッドレストフレーム20及びシートバックフレーム10の撓みを伴って後方に変位する。ヘッドレストフレーム20及びシートバックフレーム10の撓みにより、衝突のエネルギーの一部が吸収される。
【0023】
図4に示すように、後方に変位したヘッドレスト4がパネル5と当接する。ヘッドレストフレーム20の下部の当接部24は、ヘッドレストフレーム20の上部よりもヘッドレスト4の後面側に位置しており、ヘッドレスト4とパネル5との当接において、ヘッドレストフレーム20の上部に先立ち、当接部24がパネル5と当接する。当接部24がパネル5と当接したタイミングで、ヘッドレストフレーム20の上端部とパネル5との間には間隔D3が置かれている。
【0024】
図5に示すように、当接部24がパネル5と当接した後、当接部24よりも上側に位置するヘッドレストフレーム20の上部が、上記間隔D3を狭めるように当接部24を支点にして撓み、パネル5と当接する。ヘッドレストフレーム20の上部の撓みにより、衝突のエネルギーの一部が吸収される。
【0025】
ヘッドレストフレーム20の上部がパネル5と当接するまでのヘッドレストフレーム20及びシートバックフレーム10の撓みによって吸収されるエネルギーに対し、衝突のエネルギーが大きい場合に、ヘッドレスト4は、パネル5の変形を伴ってさらに後方に変位する。ヘッドレストフレーム20及びシートバックフレーム10の撓みによっても吸収されずに残った衝突のエネルギーは、パネル5の変形によって吸収される。
【0026】
図6及び
図7は、参考例のヘッドレストの作用を示す。
【0027】
図6に示す参考例のヘッドレスト100は、ヘッドレストフレーム101と、ヘッドレストフレーム101を被覆するパッド102とを備える。ヘッドレストフレーム101は一枚の矩形状の板材からなり、板材の左右両側及び上側の縁部101aにカール曲げ加工が施されている。縁部101aのカール曲げ加工によってフレームの曲げ剛性が確保されている。ヘッドレストフレーム101の各部とパネル5との間隔は、ヘッドレストフレーム101の上端部から下端部に亘って略同じである。パッド102は、軟質パッド材103と、硬質パッド材104とを有し、硬質パッド材104は、ヘッドレストフレーム101と、ヘッドレスト100の前面側を覆う軟質パッド材103との間に配置されている。
【0028】
図7に示すように、車両衝突時、ヘッドレスト100は、乗員の頭部に押され、ヘッドレストフレーム101及び硬質パッド材104並びにシートバックフレーム10の撓みを伴って後方に変位する。後方に変位したヘッドレスト100はパネル5と当接するが、ヘッドレスト100とパネル5との当接において、ヘッドレストフレーム101の上端部がパネル5と当接する。
【0029】
そして、ヘッドレストフレーム101の上端部がパネル5と当接するまでのヘッドレストフレーム101及び硬質パッド材104並びにシートバックフレーム10の撓みによって吸収されるエネルギーに対し、衝突のエネルギーが大きい場合に、ヘッドレスト100は、パネル5の変形を伴ってさらに後方に変位する。ヘッドレストフレーム101及び硬質パッド材104並びにシートバックフレーム10の撓みによっても吸収されずに残った衝突のエネルギーは、パネル5の変形によって吸収される。
【0030】
図8は、ヘッドレスト4及びヘッドレスト100それぞれの衝突試験の評価結果の一例を示す。
【0031】
衝突試験は、Regulation No.17 UNIFORM PROVISIONS CONCERNING THE APPROVAL OF VEHICLES WITH REGARD TO THE SEATS, THEIR ANCHORAGES AND ANY HEAD RESTRAINTS _ 5.2.3.1(協定規則第17号 座席、座席取付装置及び頭部後傾抑止装置に係る車両認可に関する統一規定)によって定められるエネルギー散逸チェックのテスト手順に従って行った。上記規定において、頭部模型に作用する減速度が3msの間で連続して80G(784m/s2)を超えないことが要件とされている。
【0032】
図8は、頭部模型がヘッドレストに衝突してからの時間と、頭部模型に作用する減速度との関係を示しており、実線はヘッドレスト4の評価結果を表し、破線はヘッドレスト100の評価結果を表している。実線及び破線の各線と横軸とによって囲まれる領域の面積は衝突のエネルギーに相当し、ヘッドレスト4とヘッドレスト100との間で。
【0033】
破線で表されるヘッドレスト100の評価結果では、減速度が3msの間で連続して80Gを超えてはいないが、減速度のピーク値は80Gを超えている。仮に、硬質パッド材104が省略された場合に、減速度が3msの間で連続して80Gを超えてしまうことが予想される。
【0034】
一方、実線で表されるヘッドレスト4の評価結果では、減速度が3msの間で連続して80Gを超えておらず、且つ減速度のピーク値も80G未満となっている。ヘッドレスト4の衝撃緩和性能は、パッド21が軟質な単一のパッド材によって形成されているにもかかわらず、硬質パッド材104を有するヘッドレスト100に比べて向上していると言える。
【0035】
ヘッドレスト4の衝撃緩和性能が向上する理由として、衝突のエネルギーがヘッドレストフレーム20の撓みによって効果的に吸収されることが挙げられる。
【0036】
ヘッドレストと頭部模型との衝突において、荷重はヘッドレストフレームの上部に入力されるところ、ヘッドレスト100では、ヘッドレストフレーム101の上端部が真っ先にパネル5と当接している。すなわち、ヘッドレストフレーム101の荷重入力箇所が、衝突の初期段階で、パネル5によって支持されてしまう。このため、ヘッドレストフレーム101の撓みが制限される。
【0037】
これに対し、ヘッドレスト4では、ヘッドレストフレーム20の上部に先立って、ヘッドレストフレーム20の下部に設けられた当接部24がパネル5と当接する。当接部24とパネル5とが当接したタイミングで、ヘッドレストフレーム20の上端部とパネル5との間には間隔D3が置かれており(
図5参照)、ヘッドレストフレーム20の上部がさらに撓む余地がある。このヘッドレストフレーム20の上部の追加的な撓みによって衝突のエネルギーが効果的に吸収される。
【0038】
このように、衝突のエネルギーがヘッドレストフレーム20の撓みによって効果的に吸収されるので、衝撃緩和性能を損なわずに硬質パッド材を省略することが可能である。そして、硬質パッド材を省略することによってパッド21の厚みを減じ、ヘッドレストフレーム20をヘッドレスト4の前側に寄せ、ヘッドレストフレーム20の上端部とパネル5との間隔をさらに拡大し、ヘッドレストフレーム20の撓みに基づくエネルギーの吸収を増加させることができる。これにより、ヘッドレスト4の衝撃緩和性能をさらに高めることができる。
【0039】
また、ヘッドレストフレーム20は、第1板材22と、第2板材23との二枚の板材によって中空の箱型に形成されている。これにより、頭部を受け止める前面側の第1板材22が内方に凹むように変形可能であり、かかる第1板材22の変形によって、ヘッドレストフレーム20の変形に基づくエネルギーの吸収を増加させることができる。
【0040】
以上、自動車等の車両に搭載されるシート1を例に本発明を説明したが、シート1の構成は、航空機や船舶といった車両以外の乗物用シートにも適用可能である。
【0041】
以上説明したとおり、本明細書に開示された乗物用シートのヘッドレストは、少なくとも一枚の板材によって形成されており、前記乗物用シートのシートバックフレームに固定されるヘッドレストフレームと、前記ヘッドレストフレームを被覆しているパッドと、前記パッドを被覆している表皮と、を備え、前記シートバックフレーム側に配置される前記ヘッドレストフレームの下部に、当接部が設けられており、前記当接部は、前記シートバックフレーム側とは反対側に配置される前記ヘッドレストフレームの上部よりも、前記ヘッドレストの後面側に位置している。
【0042】
また、本明細書に開示された乗物用シートのヘッドレストは、前記ヘッドレストフレームが、前記ヘッドレストの前面側に配置された第1板材と、前記ヘッドレストの後面側に配置された第2板材と、を有し、前記第1板材の縁部と、前記第2板材の縁部とは、接合されており、接合された前記縁部を除き、前記第1板材と、前記第2板材との間には隙間があけられている。
【0043】
また、本明細書に開示された乗物用シートのヘッドレストは、前記ヘッドレストフレームのシート幅方向の寸法が、前記ヘッドレストフレームのシート高さ方向の寸法よりも小さい。
【0044】
また、本明細書に開示された乗物用シートのヘッドレストは、前記パッドが、単一のパッド材によって形成されている。
【0045】
また、本明細書に開示された乗物用シートは、前記ヘッドレストを備える。
【符号の説明】
【0046】
1 乗物用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 ヘッドレスト
5 パネル
10 シートバックフレーム
11 パッド
12 バックサイドフレーム
13 アッパーフレーム
14 ロアフレーム
20 ヘッドレストフレーム
21 パッド
22 第1板材
23 第2板材
24 当接部
100 ヘッドレスト
101 ヘッドレストフレーム
102 パッド
103 軟質パッド材
104 硬質パッド材