(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、情報処理端末
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20230501BHJP
【FI】
G06Q20/06 300
(21)【出願番号】P 2019006346
(22)【出願日】2019-01-17
【審査請求日】2021-11-16
(73)【特許権者】
【識別番号】514053169
【氏名又は名称】株式会社メルカリ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】今木 彩翔
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 由太加
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-030428(JP,A)
【文献】再公表特許第2018/185816(JP,A1)
【文献】特開2007-079821(JP,A)
【文献】特開2004-192437(JP,A)
【文献】国際公開第2018/220709(WO,A1)
【文献】特開2005-044289(JP,A)
【文献】国際公開第2016/148293(WO,A1)
【文献】特開2017-142810(JP,A)
【文献】特開2009-075986(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理端末に、
決済画面を表示する処理と、
前記決済画面におけるユーザの一の操作に応答して、前記ユーザの決済用アカウントへの入金を要求する入金要求と、当該入金によって加算された電子バリューを利用して決済を行わせる決済要求と、を含む要求を情報処理装置に送信する処理と、を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記入金要求は、
前記ユーザのアカウントに対応付けられた銀行口座から、前記決済用アカウントへの入金を要求する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記情報処理端末に、
前記入金によって加算された電子バリューを利用した決済方法を含む複数の決済方法が選択肢とされた選択画面を表示する処理をさらに実行させる、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記情報処理端末に、
前記要求に応答して、前記入金に失敗したことを示す通知を受信した場合に、エラー画面を表示する処理をさらに実行させる、請求項2又は3記載のプログラム。
【請求項5】
前記情報処理端末に、
前記要求に応答して、前記入金に失敗したことを示す通知を受信した場合に、前記入金によって加算された電子バリューを利用した決済方法以外の決済方法が選択肢とされた支払い方法選択画面を表示する処理をさらに実行させる、請求項2から4のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記情報処理端末に、
前記要求に応答して、前記決済に失敗したことを示す通知を受信した場合に、前記ユーザの決済用アカウントに対し、前記入金によって加算された電子バリューに応じた特典を付与されたことを通知する画面を表示する処理をさらに実行させる、請求項2から5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記情報処理端末に、
前記要求に応答して、前記決済に失敗したことを示す通知を受信した場合に、前記ユーザの決済用のアカウントに対し、前記入金によって加算された電子バリューに相当する金額が前記銀行口座へ返金されたことを通知する画面を表示する処理をさらに実行させる請求項2から6のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記ユーザのアカウントに対応付けられた銀行口座は、
直近に使用された銀行口座である、請求項2から7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記ユーザのアカウントに対応付けられた銀行口座は、
前記ユーザが前記情報処理装置が提供する電子商取引サービスにおいて販売した商品の売上金が入金される銀行口座である、請求項2から7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記ユーザのアカウントに対応付けられた銀行口座は、前記ユーザによって選択された銀行口座である、請求項2から7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記選択画面は、
前記決済用アカウントに保有されている電子バリューが、商品代金未満である場合に、前記入金によって加算された電子バリューを利用した決済方法の選択が可能とされる、請求項3記載のプログラム。
【請求項12】
前記情報処理端末に、
前記決済用アカウントに保有されている電子バリューと、商品代金との差額が所定の金額未満である場合に、前記ユーザ
に、入金によって加算された電子バリューの金額を決定させる画面を表示する処理をさらに実行させる、
請求項1から
11のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
前記金額を決定させる画面は、
前記入金によって加算され
る電子バリューの金額を選択させる選択肢を含み、
前記選択肢とされた電子バリューの金額は、
前記所定の金額以上である、請求項
12記載のプログラム。
【請求項14】
決済画面を表示する表示処理部と、
前記決済画面におけるユーザの一の操作に応答して、前記ユーザの決済用アカウントへの入金を要求する入金要求と、当該入金によって加算された電子バリューを利用して決済を行わせる決済要求と、を含む要求を情報処理装置に送信する出力部と、を有する情報処理端末。
【請求項15】
情報処理端末が、
決済画面を表示する処理と、
前記決済画面におけるユーザの一の操作に応答して、前記ユーザの決済用アカウントへの入金を要求する入金要求と、当該入金によって加算された電子バリューを利用して決済を行わせる決済要求と、を含む要求を情報処理装置に送信する処理と、を実行する、情報処理方法。
【請求項16】
情報処理装置が、
情報処理端末に決済画面を表示させる処理と、
前記決済画面におけるユーザの一の操作に応答して、前記ユーザの決済用アカウントへの入金を要求する入金要求と、当該入金によって加算された電子バリューを利用して決済を行わせる決済要求と、を含む要求を受信する処理と、
前記入金要求に基づく入金処理と、
前記決済要求に基づく決済処理と、を実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上で様々な電子商取引が行われている(特許文献1)。また、電子商取引における決済の方法の1つとして、ユーザの決済事業者におけるアカウントに対して、銀行口座などから入金(チャージ)を行った後に、決済を行う方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の方法では、ユーザは、アカウントへのチャージを行う操作と、商品の代金の決済を行う操作と、を行う必要があり、操作が煩雑である。
【0005】
本開示は、ユーザの利便性を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、情報処理端末に、決済画面を表示する処理と、前記決済画面におけるユーザの一の操作に応答して、前記ユーザの決済用アカウントへの入金を要求する入金要求と、当該入金によって加算された電子バリューを利用して決済を行わせる決済要求と、を含む要求を情報処理装置に送信する処理と、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態の一態様に係る通信システムの構成を示す。
【
図2】
図2は、本開示に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示す。
【
図4】
図4は、実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す。
【
図6】
図6は、実施形態に係る端末に表示される画面の遷移の一例を示す。
【
図7】
図7は、実施形態に係るチャージ及び決済処理中の他の端末の、表示態様の一例を示す。
【
図8】
図8は、実施形態に係る、決済が失敗した場合の端末の、表示態様の一例を示す。
【
図9】
図9は、実施形態に係る、決済が失敗した場合の端末の、表示態様の他の一例を示す。
【
図10】
図10は、実施形態に係る決済画面が表示された端末の、表示態様の他の一例を示す。
【
図11】
図11は、第1実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す。
【
図12】
図12は、第1実施例に係るチャージ金額の選択画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
【
図13】
図13は、第1実施例に係る決済画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
【
図14】
図14は、第2実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す。
【
図15】
図15は、第2実施例に係るエラー画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
【
図16】第2実施例に係る、支払い方法の選択画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
【0009】
本開示に係る決済を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。
図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A、サーバ110Bと、端末120A、端末120B、端末120Cと、外部サーバ140と、が接続される。
【0011】
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。
【0012】
本開示において、端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120と表現されてもよい。
【0013】
本開示において、サーバ110と、端末120とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110と端末120とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される情報処理装置200の数は限定されない。
【0014】
サーバ110は、ネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、金融サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービス等を含む。ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上の端末120に所定のサービスを提供することができる。
【0015】
本開示において、決済サービスとは1以上のユーザが金銭または金銭相当物の授受ができるサービスを意味する。限定でなく例として、一次元コード(バーコードなど)、二次元コード(QRコード(登録商標)など)(以下で、一次元コードおよび二次元コードをまとめて「二次元コード等」と総称する。)、近距離無線通信(NFC (Near Field Communication)、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、超音波通信、赤外線通信など)を利用して決済を行うサービスを含む。また、代金の支払いを行うユーザ(支払者)の端末120が二次元コード等を読み取ることで決済を行うことを「ユーザ読取型コード決済」または「MPM(Merchant Presented Mode)」と表現し、支払いを行うユーザの端末120が二次元コード等を表示し、表示された二次元コード等を、代金を請求する店舗側等のユーザ(販売者、請求者)の端末120が読み取ることで決済を行うことを「店舗読取型コード決済」または「CPM(Consumer Presented Mode)」と表現する。なお、MPMおよびCPMは、動的であってもよいし、静的であってもよい。
【0016】
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報、ユーザに対応付けられた電子バリュー(電子マネー)の残高情報、ユーザに対応付けられたクレジットカード情報(クレジットカード番号など)を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
【0017】
ネットワーク130は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク130は、端末120がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0018】
ネットワーク130のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワーク130を含むことができる。
【0019】
情報処理装置200は、本開示に記載される機能および方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
【0020】
情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
【0021】
外部サーバ140は、例えば、サーバ110を管理する事業者と提携した銀行やクレジットカード会社等によって管理されるサーバである。また、例えば、外部サーバ140は、サーバ110のユーザが預金口座を有している銀行によって管理されるサーバである。
【0022】
<ハードウェア構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のハードウェア構成について説明する。
【0023】
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0024】
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
【0025】
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能および方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0026】
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
【0027】
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
【0028】
通信I/F205は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
【0029】
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0030】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0031】
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0032】
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【0033】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0034】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。
【0035】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0036】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、JavaScript(登録商標)、Pythonなどのスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift Koltin、Java(登録商標)など
を用いて実装される。
【0037】
情報処理装置200における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0038】
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
【0039】
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
【0040】
本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AおよびBの少なくとも一方」は、「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
【0041】
本開示は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。また、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態または実施例の1以上の特徴と、本開示における他の実施形態または実施例の1以上の特徴との任意の組合せを包含する。
【0042】
加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
【0043】
本開示は、明示されない限り、いずれの実施形態または実施例を実施するに際して、事前に、または、実施の直前にユーザからの同意を取得してもよい。また、取得する同意は、包括的なものでもよく、都度取得するものでもよい。
【0044】
<実施形態>
実施形態は、サーバ110が提供する決済サービスで利用可能な残高のチャージの指示と、決済の指示と、1つの要求に含める実施形態である。
【0045】
第1実施形態により、商品を購入するための決済において、端末120に対する操作を減らすことができる。したがって、実施形態では、ユーザの負荷を軽減し、利便性を向上させるという効果が得られる。
【0046】
<第1実施形態の機能構成>
図3を用いてサーバ110および端末120の機能構成を説明する。
図3に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
(1)サーバの機能構成
サーバ110は、送受信部312と、制御部313と、記憶部314と、を有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。
【0047】
送受信部312は、制御部313の指示に従い、端末120などとのデータの送受信を行う。なお、送受信部312は、例えば、端末120からのログイン要求に含まれるユーザID、及びパスワードにより端末120のユーザが認証された際、端末120とのHTTPSなどを用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、端末120の通信用のアドレス、及びユーザIDなどを記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、端末120にデータを送信する。
【0048】
制御部313は、決済サービス、金融サービス、及び電子商取引サービスなどの所定のサービスを、端末120のユーザに提供する処理を行う。制御部313の詳細は後述する。
【0049】
記憶部314は、ユーザ情報データベース3141を有し、端末120のユーザ情報を記憶する。ユーザ情報データベース3141の詳細は後述する。また、記憶部314は、サーバ110において実行されるプログラムなどが格納される。
【0050】
本実施形態の制御部313は、表示処理部315、金額算出部316、チャージ処理部317、決済部318、出力部319、特典付与部320を有する。
【0051】
表示処理部315は、端末120に対して各種の画面を表示させる。
【0052】
金額算出部316は、端末120からの要求に基づき、チャージする金額(チャージ金額)を算出する。なお、金額算出部316は、保有残高が商品代金未満であるか否かの判定や、算出したチャージ金額が、予め決められた所定の金額未満であるか否かの判定を行ってもよい。
【0053】
チャージ処理部317は、送受信部312を介して外部サーバ140と通信を行い、要求を行ったユーザの保有残高をチャージする。また、チャージ処理部317は、ユーザが複数の銀行口座を登録している場合には、予め決められた所定の条件にしたがって、保有残高への入金元となる銀行口座を選択してもよい。
【0054】
所定の条件とは、例えば、直近に使用された銀行口座であること、最も預金残高が多い銀行口座であること、ユーザによって予め選択された銀行口座であること、ユーザがサーバ110を介して販売した商品の売上金の入金先となる銀行口座であること、などを含む。また、所定の条件は、これに限定されず、様々な条件であってよい。例えば、所定の条件は、ユーザによる利用頻度が高い銀行口座であってもよい。
【0055】
決済部318は、端末120からの支払い代金の決済要求に応じて、決済を行う。出力部319は、送受信部312を介して、サーバ110から各種の情報を端末120や外部サーバ140へ出力する。
【0056】
特典付与部320は、決済部318による決済に失敗した場合に、チャージ金額や商品代金に応じた特典をユーザに付与する。本実施形態の特典とは、ポイントやクーポンなどであり、サーバ110が提供する決済サービスにおいて、代金の支払いに利用することができる。
(2)端末の機能構成
端末120は、受付部321と、送受信部322と、制御部323と、記憶部324と、とを有する。なお、各機能部の機能または処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。
【0057】
受付部321は、端末120のユーザからの各種の操作などを受け付ける。
【0058】
送受信部322は、制御部323の指示に従い、サーバ110などとのデータの送受信を行う。なお、送受信部322は、例えば、サーバ110にログインした際、サーバ110とのHTTPSなどを用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、サーバ110の通信用のアドレスなどを記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、サーバ110にデータを送信する。
【0059】
制御部323は、サーバ110により提供される決済サービス、金融サービス、及び電子商取引サービスなどのサービスを利用する処理を行う。
【0060】
記憶部324は、端末120で実行されるプログラムなどが格納される。
【0061】
(3)ユーザ情報記憶部の例
以下に、
図4を参照して、本実施形態のユーザ情報データベース3141について説明する。
図4は、第1の実施形態のユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
【0062】
本実施形態のユーザ情報データベース3141は、情報の項目として、ユーザID、ユーザ名、残高、借入限度額、借入額、ポイント、決済履歴、決済方法、銀行口座などを有する。ユーザ情報データベース3141において、項目「ユーザID」と、その他の項目とは対応付けられている。
【0063】
項目「ユーザID」の値は、サーバ110が提供する決済サービスなどのユーザを特定するためのユーザ識別情報を示す。項目「ユーザ名」の値は、ユーザの名称を示す。
【0064】
項目「残高」の値は、ユーザが決済に利用可能な金額の残高を示す。具体的には、項目「残高」は、項目「保有残高」、「借入可能残高」と対応付けられている。項目「保有残高」の値は、ユーザがサーバ110に入金している金額である。ユーザがサーバ110に入金している金額には、例えば、当該ユーザがサーバ110により提供される電子商取引サービスを用いて商品などを販売した際の当該商品などの代金が含まれてもよい。また、例えば、銀行、クレジットカード、及び店舗のレジなどを用いてチャージされた金額が含まれてもよい。項目「借入可能残高」の値は、借入限度額から借入額を減算した金額である。
【0065】
項目「借入限度額」の値は、所定期間(例えば、1か月)において当該ユーザが決済に用いるためにサーバ110の運用者から借り入れ可能な金額の上限額である。言い換えれば、借入限度額とは、ユーザが所定期間においてサーバ110の運用者から借り入れによって決済することができる決済上限額である。
【0066】
項目「借入額」の値は、当該所定期間において当該ユーザが各決済に用いるためにサーバ110の運用者から借り入れた金額の総額である。なお、借り入れた金額の総額は毎月に決済されてもよい。
【0067】
項目「ポイント」の値は、例えば、当該ユーザがサーバ110から付与された、代金の支払いに利用可能なポイントである。なお、1ポイントで1円分の支払いができるようにしてもよい。
【0068】
項目「決済履歴」の値は、対応するユーザの決済履歴を示す。具体的には、項目「決済履歴」の値は、例えば、対応するユーザが、サーバ110が提供する決済サービスを用いて決済を行ったWebサイトを特定する情報や、決済サービスを用いてユーザが購入した商品に関する情報が含まれてもよい。
【0069】
項目「決済方法」の値は、サーバ110が提供する決済サービスにおいて、ユーザが使用した決済方法を示す。具体的には、決済方法とは、例えば、後払いサービスによって代金を支払う方法や、チャージ払いサービスによって代金を支払う方法などがある。
【0070】
後払いサービスは、サーバ110により提供される決済サービスでの後払いサービスであり、例えば、サーバ110により提供される取引サービスで商品を購入した代金等とまとめて、翌月末まで等の所定期間内に一括して支払うことができるサービスでもよい。また、後払いサービスによって、一括で支払うことができる金額の上限額は、借入限度額であってもよい。
【0071】
チャージ払いサービスとは、例えば、ユーザが利用するアカウントと対応付けられた銀行口座やクレジットカード、又は、店舗のレジなどをから、ユーザのアカウントと対応付けられた決済用のアカウントに保持された保有残高に入金(チャージ)し、入金した金額を利用して代金を支払う方法である。
【0072】
項目「銀行口座」の値は、ユーザが有する銀行口座を示す。なお、項目「銀行口座」の値には、銀行と対応する外部サーバが、インターネットを介して提供する取引サービス(インターネットバンキング)にログインするための情報が含まれてもよい。
【0073】
図4の例では、例えば、ユーザID「001」であり、名称が「ユーザA」のユーザは、保有残高が1300円であり、借入可能残高が10000円であり、借入限度額が10000であり、借入額は0円であり、100ポイントを保有している。
【0074】
<実施形態の動作処理>
図5を参照し、実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。
図5は、実施形態に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す。
【0075】
本実施形態の通信システム1において、端末120は、サーバ110が提供するサービスを介して販売されている商品の中から、ある商品が購入予定の商品に選択されると(ステップS501)、選択された商品の決済画面の表示要求をサーバ110へ送信する(ステップS502)。この表示要求には、端末120のユーザのユーザIDが含まれる。
【0076】
なお、本実施形態では、商品の選択が行われる前に、商品代金の支払い方法を選択させる画面を端末120に表示されて、チャージ払いサービスが選択されているものとした。
【0077】
また、本実施形態では、保有残高が商品代金未満である場合にのみ、チャージ払サービスの選択が可能となるように、支払い方法を選択させる画面を表示させる形態を説明するが、これに限られない。保有残高が商品代金未満であるか否かに関わらず、ユーザが任意に選択可能にすることにより、ユーザに購入とチャージとを同時に提供することも可能である。
【0078】
サーバ110は、ユーザIDを含む表示要求を受信すると、表示処理部315により、決済画面の表示指示を端末120へ送信する(ステップS503)。この決済画面は、サユーザIDと対応する保有残高を含む画面であってよい。具体的には、サーバ110は、ユーザ情報データベース3141を参照し、表示要求に含まれるユーザIDと対応する保有残高を表示指示と共に端末120に送信してもよい。
【0079】
端末120は、表示指示を受け付けて、決済画面を表示させる(ステップS504)。続いて、端末120は、決済画面において、ユーザの操作により、チャージ払いによる商品の購入指示を受け付けると、端末120は、サーバ110に対して、チャージ及び決済要求を送信する(ステップS505)。
【0080】
つまり、ステップS505で端末120からサーバ110に送信される一の要求には、サーバ110に対するチャージを行わせるチャージ要求と、決済を行わせる決済要求とを含む。また、この要求は、端末120のユーザIDを含む。言い換えれば、端末120は、決済画面におけるユーザの一の操作に応じて、入金要求と決済要求とを含む一の要求をサーバ110に送信する。
【0081】
続いて、端末120は、チャージ及び決済処理中であることを示す画面を表示させる(ステップS506)。
【0082】
サーバ110は、チャージ及び決済要求を受信すると、表示処理部315により、端末120で購入指示(決済の指示)がなされた商品の状態を、選択可能な状態から、選択不可の状態へ変更する(ステップS507)。
【0083】
具体的には、サーバ110は、端末120で購入指示がなされた商品が、他の端末120で選択された場合に、他の端末120に表示される商品画面に、商品が購入処理中であることを示す情報を表示させる。この場合、他の端末120に表示される商品画面では、この商品を購入予定の商品として選択する操作の受け付けが禁止される。
【0084】
したがって、本実施形態では、サーバ110が、ある商品の購入処理中を行っている間に、同一の商品に対して、他の端末120から重複して決済指示を受信することを抑制できる。
【0085】
次に、サーバ110は、金額算出部316により、ユーザの保有残高が商品代金以上であるか否かを判定し、保有残高が商品代金未満である場合に、チャージ金額を算出する(ステップS508)。具体的には、金額算出部316は、商品を購入する際の商品代金と、ユーザIDと対応付けられたユーザ情報の保有残高などに応じて、チャージ金額を算出する。
【0086】
チャージ金額とは、例えば、ユーザが使用する保有残高、ポイント、クーポンなどの少なくとも1つと合算すると、商品代金となる金額である。言い換えれば、ユーザが使用する保有残高、ポイント、クーポンなどの合算した電子バリューと、商品代金との差分の金額である。なお、チャージ金額はこれに限られず、商品代金との差分の金額以上であっても良い。より具体的には、商品代金との差分の金額が1980円の場合に、チャージ金額を2000円や3000円としてもよい。これにより、ユーザは次回の決済に使用可能な残高を一の操作により確保することができる。
【0087】
続いて、サーバ110は、外部サーバ140と通信を行い、チャージ処理部317により、ユーザIDで特定されるユーザの銀行口座から、ユーザの保有残高に、算出した金額(電子バリュー)をチャージ(入金)する(ステップS509)。
【0088】
このとき、チャージ処理部317は、ユーザ情報データベース3141において、ユーザIDと対応する銀行口座が複数存在する場合には、上述の所定の条件にしたがって、入金元となる銀行口座を選択し、選択された銀行口座から、ユーザの保有残高にチャージする。
【0089】
サーバ110は、チャージが完了すると、外部サーバ140から、チャージ完了通知を受信する(ステップS510)。
【0090】
続いて、サーバ110は、チャージ完了通知を受信すると、決済部318により、決済を行う(ステップS511)。言い換えれば、サーバ110は、チャージ完了通知を受信すると、チャージによって加算された電子バリューを利用した商品の購入処理を行う。
【0091】
このように、サーバ110は、端末120における一の操作に応じて、端末120からチャージ指示と決済指示とを含む1の要求を受信すると、チャージ処理と、決済処理(購入処理)のそれぞれを行う。
【0092】
したがって、本実施形態では、端末120において、チャージ指示を行った後に、決済指示を行う、といった複数回の操作を行う必要がなく、端末120における操作回数を減らすことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0093】
以下のステップS512、513の処理は、決済が成功した場合の処理である。サーバ110は、決済が成功すると、出力部319により、決済完了通知を端末120へ送信する(ステップS512)。端末120は、決済完了通知を受信すると、購入完了画面を表示させる(ステップS513)。
【0094】
以下のステップS514からステップS516の処理は、決済に失敗した場合の処理の一例である。サーバ110は、決済に失敗すると、特典付与部320により、ユーザに特典を付与する(ステップS514)。
【0095】
具体的には、特典付与部320は、ユーザに所定のポイントを付与する。例えば、特典付与部320は、商品代金に対する所定の割合の金額と同等のポイントを、ユーザが所持しているポイントに加算する。
【0096】
続いて、サーバ110は、出力部319により、特典付与通知を端末120へ送信する(ステップS515)。なお、この特典付与通知には、決済に失敗したことを示す情報を含む。端末120は、特典付与通知を受信すると、通知画面を表示させる(ステップS516)。
【0097】
以下のステップS517からステップS520の処理は、決済に失敗した場合の処理の他の例である。サーバ110は、決済に失敗すると、外部サーバ140と通信を行い、チャージ処理部317により、ステップS509でチャージされた金額を、元の銀行口座へ返金する(ステップS517)。
【0098】
続いて、サーバ110は、特典付与部320により、ユーザに特典を付与する(ステップS518)。具体的には、特典付与部320は、チャージした金額に対する所定の割合の金額と同等のポイントを、ユーザが所持しているポイントに加算する。
【0099】
続いて、サーバ110は、出力部319により、特典付与通知を端末120へ送信する(ステップS519)。なお、この特典付与通知には、決済に失敗したことを示す情報と、チャージした金額を銀行口座へ返金したこと示す情報を含む。端末120は、特典付与通知を受信すると、通知画面を表示させる(ステップS520)。
【0100】
なお、本実施形態では、サーバ110は、チャージ及び決済要求を受信すると、チャージを行ってから決済を行うものとしたが、これに限定されない。
【0101】
サーバ110は、チャージ及び決済要求を受信すると、サーバ110によって、チャージ金額をユーザの保有残高に加算して決済を行い、決済を行った後に、外部サーバ140からチャージ金額をサーバ110に入金させても良い。
【0102】
言い換えれば、チャージ及び決済要求を受信すると、サーバ110は、チャージ金額に相当する金額をユーザの保有残高に追加して決済処理を行い、決済処理を行った後に、外部サーバ140のユーザの銀行口座から、サーバ110が追加した分の金額を取得しても良い。
【0103】
なお、本実施形態では、ユーザの保有残高へのチャージは、ユーザの銀行口座の預金残高から行われるものとしたが、これに限定されない。ユーザの保有残高へのチャージは、ユーザのクレジットカードや他の電子決済などを介して行われても良い。
【0104】
<実施形態の端末120の表示態様>
以下に、
図6乃至
図10を参照して、端末120の表示態様について説明する。
図6は、実施形態に係る端末に表示される画面の遷移の一例を示す。
【0105】
図6に示す画面61は、
図5のステップS504において、端末120に表示される決済画面の一例である。
【0106】
画面61では、表示欄62と表示欄63を有する。表示欄62には、商品の画像が表示される。表示欄63には、購入の確認事項が表示される。
【0107】
具体的には、表示欄63には、商品代金の表示欄64、使用される残高の表示欄65、支払い金額の表示欄66、支払い方法の表示欄67、チャージ及び決済要求を送信するための操作ボタン68が表示される。
【0108】
表示欄63では、商品代金が4600円であり、支払いに使用される残高(保有残高)が1300円であるため、支払い金額が3300円となる。つまり、この場合、チャージされる金額は3300円以上となる。
【0109】
端末120は、操作ボタン68が操作されると、チャージの指示及び商品の決済指示を、1つの要求に含め、サーバ110へ送信し、画面61を画面71へ遷移させる。
【0110】
なお、本実施形態では、決済画面61が端末120に表示される前に、支払い方法と保有残高などをユーザに確認させるための確認画面が表示されてもよい。
【0111】
画面71では、表示欄72には、通知73が表示される。通知73には、3300円をチャージして、商品を購入していることを示すメッセージを含む。
【0112】
つまり、画面71では、サーバ110が、端末120からの要求に応じて、チャージ処理と、決済処理とを行っていることが通知される。
【0113】
端末120からの要求に応じたチャージ処理及び決済処理とが完了すると、端末120では、画面71が画面91に遷移する。画面91は、
図5のステップS513で端末120に表示される購入完了画面の一例である。
【0114】
画面91には、商品の購入が完了したことを示す通知92が表示されている。本実施形態では、この通知92を端末120に表示させることで、端末120のユーザに対して、チャージ処理と購入処理とが完了したことを通知できる。
【0115】
図7は、実施形態に係るチャージ及び決済処理中の他の端末の、表示態様の一例を示す。
図7に示す画面81は、端末120以外の他の端末120に表示される画面であって、
図5のステップS507におけるサーバ110の処理によって、商品が購入処理中の状態に変更された商品画面の例を示す。
【0116】
より具体的には、画面81は、サーバ110が、ステップS505において端末120からチャージ及び決済要求を受信してから、ステップS513において決済完了通知を端末120に送信するまでの間に、この商品が他の端末120のユーザによって選択された場合に、他の端末120に表示される商品画面の例を示している。
【0117】
画面81では、商品の画像が表示される表示欄62と、商品の状態を示す表示欄82とを含む。表示欄82には、「購入中」と表示されている。これは、表示欄62に画像が表示されている商品が、他の端末120のユーザ以外のユーザによる決済指示によって購入処理が行われている最中である状態を示す。
【0118】
本実施形態では、表示欄82の表示が「購入中」である場合、他の端末120のユーザは、この商品に対して決済指示を行うことができない。したがって、サーバ110は、同一の商品に対して複数の端末120から決済指示を受信するといった事態を抑制できる。
【0119】
図8は、実施形態に係る、決済が失敗した場合の端末の、表示態様の一例を示す。
図8の画面101Aは、
図5のステップS516で端末120に表示される通知画面の一例である。
【0120】
画面101Aでは、通知102Aが表示されている。通知102Aは、決済に失敗したことを示すメッセージと、決済の失敗した場合の特典として、ステップS509でチャージされた金額相当のポイントを付与したことを示すメッセージとを含む。
【0121】
図9は、実施形態に係る、決済が失敗した場合の端末の、表示態様の他の一例を示す。
図9の画面101Bは、
図5のステップS520で端末120に表示される通知画面の一例である。
【0122】
画面101Bでは、通知102が表示されている。通知102Bは、決済に失敗したことを示すメッセージと、ステップS509でチャージされた金額を元の銀行口座に戻したことを示すメッセージと、決済の失敗した場合の特典としてポイントを付与したことを示すメッセージとを含む。
【0123】
このように、本実施形態では、決済に失敗した場合には、ユーザに特典を付与してもよい。
【0124】
図10は、実施形態に係る決済画面が表示された端末の、表示態様の他の一例を示す。
図10に示す画面61Aは、
図5のステップS504において、端末120に表示される決済画面の一例である。
【0125】
画面61Aは、表示欄62と表示欄63Aを有し、支払いに保有残高とポイントとを使用する場合を示している。
【0126】
表示欄63Aは、商品代金の表示欄64、使用される残高の表示欄65、商品代金と支払い金額の表示欄66A、支払い方法の表示欄67、チャージ及び決済要求を送信するための操作ボタン68、ポイントの表示欄69が表示される。
【0127】
表示欄63では、商品代金が4600円であり、支払いに使用されるポイントが300ポイントであり、支払いに使用される残高(保有残高)が1300円であるため、支払い金額が3000円となる。つまり、この場合、チャージされる金額は3000円以上となる。
【0128】
支払いに、保有残高とポイントの両方を使用するか否かは、支払い方法をチャージ払いサービスに選択した際に、選択されてもよい。
【0129】
<<第1実施例>>
第1実施例は、チャージ金額をユーザに選択させる実施例である。
【0130】
より具体的には、第1実施例は、チャージ金額が所定の金額未満となる場合に、チャージ金額が、所定の金額以上となるように、チャージ金額を選択させる。
【0131】
<<第1実施例の効果>>
第1実施例によれば、チャージ金額をユーザに選択させることで、チャージ払いサービスを利用する際のチャージ金額を一定額以上にできるという効果が得られる。
【0132】
<<第1実施例の動作処理>>
図11を参照し、実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。
図11は、第1実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す。
【0133】
図11のステップS1101からステップS1108までの処理は、
図5のステップS501からステップS508までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0134】
金額算出部316は、ステップS1108において算出したチャージ金額が、所定の金額未満であった場合に、端末120に対して、チャージ金額の選択画面の表示指示を送信する(ステップS1109)。所定の金額とは、例えば、1000円である。
【0135】
端末120は、この表示指示を受信すると、チャージ金額の選択画面を表示させる(ステップS1110)。端末120は、選択画面において、チャージ金額が選択されると、選択結果をサーバ110へ送信する(ステップS1111)。
【0136】
続いて、サーバ110は、端末120に対して、選択されたチャージ金額をチャージした結果の支払い金額及び保有残高の確認画面の表示指示を送信する(ステップS1112)。
【0137】
端末120は、この表示指示を受信すると、確認画面を表示させる(ステップS1113)。続いて、端末120は、確認画面において、チャージ及び決済要求を行うための操作を受け付けると、チャージ及び決済要求をサーバ110に送信する(ステップS1114)。
【0138】
サーバ110は、チャージ及び決済要求を受信すると、チャージ処理部317により、選択された金額のチャージ処理を行う(ステップS1115)。
【0139】
図11のステップS1116からステップS1119での処理は、
図5のステップS510からステップS513までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0140】
<<第1実施例の端末120の表示態様>>
図12は、第1実施例に係るチャージ金額の選択画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
図12に示す画面141は、
図11のステップS1110において、端末120に表示される画面の一例である。
【0141】
画面141は、商品の画像が表示される表示欄62と、チャージ金額を選択させるための表示欄142とを含む。
【0142】
表示欄142は、ユーザに対してチャージ金額の選択を促すメッセージ143と、チャージ金額の選択肢144と、選択結果をサーバ110へ送信するための操作ボタン145とを含む。
【0143】
図12の例では、選択肢144として、1000円、3000円、5000円が表示されているが、選択肢144に表示されるチャージ金額はこれに限定されない。
【0144】
また、チャージ金額は、選択肢として表示されなくてもよく、所定の金額以上の金額であれば、ユーザによって任意に入力されてもよい。
【0145】
図12は、第1実施例に係る決済画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
図12に示す画面151は、
図11のステップS1104において、端末120に表示される決済画面の一例であり、チャージ金額が1000円未満となる例を示している。
【0146】
画面151では、表示欄62と表示欄152を有する。表示欄62には、商品の画像が表示される。表示欄152には、購入の確認事項が表示される。
【0147】
具体的には、表示欄152には、商品代金の表示欄64、使用されるクーポン、ポイント、保有残高の表示欄153、支払い金額の表示欄154、チャージ金額と支払い後の保有残高が表示される表示欄155、支払い方法の表示欄67、チャージ及び決済要求を送信するための操作ボタン68が表示される。
【0148】
表示欄153から、保有残高3300円に加え、400円分のクーポン、300円分のポイントが使用されることがわかる。その結果、表示欄154に表示される支払い金額は、600円となり、1000円未満の金額となっている。
【0149】
また、表示欄155において、チャージ金額は3000円となっており、
図12に示すチャージ金額の選択画面において、「チャージ金額3000円」が選択されたことがわかる。
【0150】
また、表示欄155には、支払い金額を支払った後の残高が表示される。
図12の例では、商品代金が4600円であり、保有残高3300円に加え、400円分のクーポン、300円分のポイントが使用されることがわかる。
【0151】
また、支払い金額は600円であるため、表示欄155には、チャージ及び商品の購入を行った場合の保有残高が2400円となることが表示されている。
【0152】
このように、本実施例では、支払い金額が所定の金額未満の少額である場合には、チャージ金額を一定額以上の金額の中から選択させることができる。
【0153】
よって、本実施例では、ユーザが少額のチャージを頻繁に行うことによる処理負荷を軽減することができる。
【0154】
<<第2実施例>>
第2実施例は、チャージに失敗した場合に、ユーザに支払い方法を選択させる実施例である。
【0155】
<<第2実施例の効果>>
第2実施例により、チャージに失敗した場合でも、他の支払い方法で決済を行うことができるという効果が得られる。
【0156】
<<第2実施例の動作処理>>
図14を参照し、実施形態に係る通信システム1の処理について説明する。
図14は、第2実施例に係る通信システム1の処理のシーケンスの一例を示す。
【0157】
図14のステップS1401からステップS1409までの処理は、
図5のステップS501からステップS509までの処理と同様であるから、説明を省略する。
【0158】
チャージ処理部317は、ステップS1409のチャージ処理において、エラーが発生した場合に、外部サーバ140からエラー通知を受信する(ステップS1410)。チャージ処理においてエラーが発生する場合とは、例えば、サーバ110と外部サーバ140との間の通信が切断された場合などが考えられる。
【0159】
サーバ110は、外部サーバ140からエラー通知を受信すると、端末120に対して、チャージ処理に失敗したことを示す通知を送信する(ステップS1411)。
【0160】
端末120は、この通知を受信すると、チャージ処理に対するエラー画面を表示させる(ステップS1412)。続いて、端末120は、エラー画面において、支払い方法の選択要求を送信する操作を受け付けると、支払い方法の選択要求をサーバ110へ送信する(ステップS1413)。
【0161】
サーバ110は、この選択要求を受信すると、端末120に対して、支払い方法を選択させるための選択画面の表示指示を送信する(ステップS1414)。端末120は、この表示指示を受信すると、支払い方法の選択画面を表示させる(ステップS1415)。
【0162】
続いて、端末120は、支払い方法選択画面において、支払い方法を選択する操作を受け付けると、選択結果をサーバ110へ送信する(ステップS1416)。
【0163】
サーバ110は、選択結果を受信すると、選択された支払い方法に基づく決済を行う(ステップS1417)。
【0164】
<<第2実施例の端末120表示態様>>
図15は、第2実施例に係るエラー画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
図15に示す画面171は、
図14のステップS1412において、端末120に表示される画面の一例である。
【0165】
画面171は、チャージ処理が完了していないことを示すメッセージと、支払い方法の変更を促すメッセージとを含む通知172が表示されている。また、画面171には、支払い方法の選択要求をサーバ110へ送信するための操作ボタン173が表示されている。
【0166】
端末120は、操作ボタン173が操作されると、支払い方法の選択要求をサーバ110へ送信する。
【0167】
図16は、第2実施例に係る、支払い方法の選択画面が表示された端末の、表示態様の一例を示す。
図16に示す画面181は、
図14のステップS1415において、端末120に表示される画面の一例である。
【0168】
画面181は、表示欄182と、表示欄183と、表示欄184と、操作ボタン185とを含む。表示欄182は、商品代金を含む商品に関する情報が表示される。表示欄183は、支払い方法の選択を促すメッセージが表示される。表示欄184は、支払い方法の選択肢が表示される。操作ボタン185は、選択された支払い方法を、選択結果としてサーバ110に送信するためのボタンである。
【0169】
表示欄184には、支払い方法の選択肢として、チャージ払いサービス以外のポイントを使用した支払い方法、保有残高を使用した支払い方法、後払いサービスを使用した支払い方法が含まれる。
【0170】
なお、表示欄184に表示される選択肢は、
図16に示す例に限定されない。支払い方法の選択肢には、クレジットカードを使用した支払い方法、他の銀行口座からの支払い方法などが含まれてもよい。
【0171】
このように、チャージ処理が完了しない場合に、支払い方法の選択画面へ表示を遷移させることで、ユーザは、改めて商品画面にもどって支払い方法を変更する、といった手間を省くことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0172】
100 通信システム
110 サーバ
120 端末
140 外部サーバ
312、322 送受信部
313、323 制御部
314、324 記憶部
315 表示処理部
316 金額算出部
317 チャージ処理部
318 決済部
319 出力部
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