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特許7271211基板搬送装置および基板搬送装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】基板搬送装置および基板搬送装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 49/06 20060101AFI20230501BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20230501BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20230501BHJP
   B65G 1/00 20060101ALI20230501BHJP
【FI】
B65G49/06 Z
H01L21/68 A
G02F1/13 101
B65G1/00 539
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019022313
(22)【出願日】2019-02-12
(65)【公開番号】P2020128290
(43)【公開日】2020-08-27
【審査請求日】2022-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】唐木 征二
(72)【発明者】
【氏名】近藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】竹村 大希
【審査官】山▲崎▼ 歩美
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-148559(JP,A)
【文献】国際公開第2007/037005(WO,A1)
【文献】特開2015-074520(JP,A)
【文献】特開2010-260025(JP,A)
【文献】米国特許第08776983(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 49/00-49/08
H01L 21/677
G02F 1/13
B65G 1/00-1/133
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚のガラス基板を上下方向に間隔をあけた状態で収容可能なカセットからの前記ガラス基板の搬出または前記カセットへの前記ガラス基板の搬入を行うための基板搬送装置であって、
上下方向に直交する所定の方向を第1方向とすると、
前記カセットの第1方向の一端部が載置される第1載置部と、前記カセットの第1方向の他端部が載置される第2載置部と、前記第1載置部を昇降させる第1昇降機構と、前記第2載置部を昇降させる第2昇降機構と、前記第1載置部が上下方向の所定の位置にあることを検知するための第1センサと、前記第1センサによって前記第1載置部が検知されているときの前記第1載置部の上下方向の位置と上下方向において同じ位置に前記第2載置部があることを検知するための第2センサと、前記基板搬送装置の制御部とを備え、
前記制御部は、前記第1載置部および前記第2載置部に前記カセットが載置される前に、前記第1センサで検知されている前記第1載置部および前記第2センサで検知されている前記第2載置部を、前記第1センサで前記第1載置部が検知されずかつ前記第2センサで前記第2載置部が検知されなくなるまで、前記第1昇降機構および前記第2昇降機構によって同じ方向に同じ量だけ一緒に下降または上昇させる第1動作と、前記第1動作で前記第1載置部および前記第2載置部を下降させる場合には、その後、前記第1昇降機構および前記第2昇降機構によって前記第1載置部および前記第2載置部を上昇させて、前記第1センサで前記第1載置部が検知されるタイミングと前記第2センサで前記第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認し、前記第1動作で前記第1載置部および前記第2載置部を上昇させる場合には、その後、前記第1昇降機構および前記第2昇降機構によって前記第1載置部および前記第2載置部を下降させて、前記第1センサで前記第1載置部が検知されるタイミングと前記第2センサで前記第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認する第2動作とを実行することを特徴とする基板搬送装置。
【請求項2】
複数枚のガラス基板を上下方向に間隔をあけた状態で収容可能なカセットからの前記ガラス基板の搬出または前記カセットへの前記ガラス基板の搬入を行うための基板搬送装置であって、上下方向に直交する所定の方向を第1方向とすると、前記カセットの第1方向の一端部が載置される第1載置部と、前記カセットの第1方向の他端部が載置される第2載置部と、前記第1載置部を昇降させる第1昇降機構と、前記第2載置部を昇降させる第2昇降機構と、前記第1載置部が上下方向の所定の位置にあることを検知するための第1センサと、前記第1センサによって前記第1載置部が検知されているときの前記第1載置部の上下方向の位置と上下方向において同じ位置に前記第2載置部があることを検知するための第2センサとを備える基板搬送装置の制御方法であって、
前記第1載置部および前記第2載置部に前記カセットが載置される前に、前記第1センサで検知されている前記第1載置部および前記第2センサで検知されている前記第2載置部を、前記第1センサで前記第1載置部が検知されずかつ前記第2センサで前記第2載置部が検知されなくなるまで、前記第1昇降機構および前記第2昇降機構によって同じ方向に同じ量だけ一緒に下降または上昇させる第1動作と、前記第1動作で前記第1載置部および前記第2載置部を下降させる場合には、その後、前記第1昇降機構および前記第2昇降機構によって前記第1載置部および前記第2載置部を上昇させて、前記第1センサで前記第1載置部が検知されるタイミングと前記第2センサで前記第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認し、前記第1動作で前記第1載置部および前記第2載置部を上昇させる場合には、その後、前記第1昇降機構および前記第2昇降機構によって前記第1載置部および前記第2載置部を下降させて、前記第1センサで前記第1載置部が検知されるタイミングと前記第2センサで前記第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認する第2動作とを実行することを特徴とする基板搬送装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚のガラス基板を収容可能なカセットからのガラス基板の搬出や、カセットへのガラス基板の搬入を行うための基板搬送装置に関する。また、本発明は、かかる基板搬送装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置用のガラス基板に対して所定の処理を行う処理装置にガラス基板を供給するための基板供給装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の基板供給装置は、第1ユニットと第2ユニットと搬送ユニットとから構成されている。第1ユニットおよび第2ユニットは、ワイヤーカセットの右端部が載置される第1載置部と、ワイヤーカセットの左端部が載置される第2載置部と、第1載置部を昇降させる第1昇降機構と、第2載置部を昇降させる第2昇降機構と、ワイヤーカセットに収容されるガラス基板を1枚ずつ搬送するローラコンベヤとを備えている。
【0003】
特許文献1に記載の基板供給装置では、第1ユニットおよび第2ユニットの調整時に、第1載置部の高さと第2載置部の高さとが一致するように、第1載置部および第2載置部の高さが調整される。また、特許文献1に記載の基板供給装置の使用時には、第1載置部および第2載置部が同じ方向へ同じ速度で同じ量だけ昇降するように第1昇降機構および第2昇降機構が制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-83700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の基板搬送装置では、何からの原因によって第1載置部の高さと第2載置部の高さとがずれることがある。第1載置部の高さと第2載置部の高さとがずれた状態で第1ユニットや第2ユニットを使用すると、第1載置部および第2載置部に載置されるワイヤーカセットが傾いて、ワイヤーカセットが落下したり、ワイヤーカセットに収容されるガラス基板が落下したりして、ガラス基板が破損するおそれがある。なお、第1載置部と第2載置部とを機械的に連結することで、第1載置部の高さと第2載置部の高さとのずれの発生を防止することも可能であるが、この場合には、第1ユニットや第2ユニットの構成が複雑になる。
【0006】
そこで、本発明の課題は、構成を簡素化しつつ、複数枚のガラス基板を収容可能なカセットが載置される第1載置部の高さと第2載置部の高さとにずれが生じても、カセットに収容されるガラス基板やカセットの落下を防止することが可能な基板搬送装置を提供することにある。また、本発明の課題は、基板搬送装置の構成を簡素化しつつ、第1載置部の高さと第2載置部の高さとにずれが生じても、カセットに収容されるガラス基板やカセットの落下を防止することが可能となる基板搬送装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の基板搬送装置は、複数枚のガラス基板を上下方向に間隔をあけた状態で収容可能なカセットからのガラス基板の搬出またはカセットへのガラス基板の搬入を行うための基板搬送装置であって、上下方向に直交する所定の方向を第1方向とすると、カセットの第1方向の一端部が載置される第1載置部と、カセットの第1方向の他端部が載置される第2載置部と、第1載置部を昇降させる第1昇降機構と、第2載置部を昇降させる第2昇降機構と、第1載置部が上下方向の所定の位置にあることを検知するための第1センサと、第1センサによって第1載置部が検知されているときの第1載置部の上下方向の位置と上下方向において同じ位置に第2載置部があることを検知するための第2センサと、基板搬送装置の制御部とを備え、制御部は、第1載置部および第2載置部にカセットが載置される前に、第1センサで検知されている第1載置部および第2センサで検知されている第2載置部を、第1センサで第1載置部が検知されずかつ第2センサで第2載置部が検知されなくなるまで、第1昇降機構および第2昇降機構によって同じ方向に同じ量だけ一緒に下降または上昇させる第1動作と、第1動作で第1載置部および第2載置部を下降させる場合には、その後、第1昇降機構および第2昇降機構によって第1載置部および第2載置部を上昇させて、第1センサで第1載置部が検知されるタイミングと第2センサで第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認し、第1動作で第1載置部および第2載置部を上昇させる場合には、その後、第1昇降機構および第2昇降機構によって第1載置部および第2載置部を下降させて、第1センサで第1載置部が検知されるタイミングと第2センサで第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認する第2動作とを実行することを特徴とする。
【0008】
また、上記の課題を解決するため、本発明の基板搬送装置の制御方法は、複数枚のガラス基板を上下方向に間隔をあけた状態で収容可能なカセットからのガラス基板の搬出またはカセットへのガラス基板の搬入を行うための基板搬送装置であって、上下方向に直交する所定の方向を第1方向とすると、カセットの第1方向の一端部が載置される第1載置部と、カセットの第1方向の他端部が載置される第2載置部と、第1載置部を昇降させる第1昇降機構と、第2載置部を昇降させる第2昇降機構と、第1載置部が上下方向の所定の位置にあることを検知するための第1センサと、第1センサによって第1載置部が検知されているときの第1載置部の上下方向の位置と上下方向において同じ位置に第2載置部があることを検知するための第2センサとを備える基板搬送装置の制御方法であって、第1載置部および第2載置部にカセットが載置される前に、第1センサで検知されている第1載置部および第2センサで検知されている第2載置部を、第1センサで第1載置部が検知されずかつ第2センサで第2載置部が検知されなくなるまで、第1昇降機構および第2昇降機構によって同じ方向に同じ量だけ一緒に下降または上昇させる第1動作と、第1動作で第1載置部および第2載置部を下降させる場合には、その後、第1昇降機構および第2昇降機構によって第1載置部および第2載置部を上昇させて、第1センサで第1載置部が検知されるタイミングと第2センサで第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認し、第1動作で第1載置部および第2載置部を上昇させる場合には、その後、第1昇降機構および第2昇降機構によって第1載置部および第2載置部を下降させて、第1センサで第1載置部が検知されるタイミングと第2センサで第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認する第2動作とを実行することを特徴とする。
【0009】
本発明では、第1載置部および第2載置部にカセットが載置される前に、第1センサで検知されている第1載置部および第2センサで検知されている第2載置部を、第1センサで第1載置部が検知されずかつ第2センサで第2載置部が検知されなくなるまで、第1昇降機構および第2昇降機構によって同じ方向に同じ量だけ一緒に下降または上昇させる第1動作と、第1動作で第1載置部および第2載置部を下降させる場合には、その後、第1昇降機構および第2昇降機構によって第1載置部および第2載置部を上昇させて、第1センサで第1載置部が検知されるタイミングと第2センサで第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認し、第1動作で第1載置部および第2載置部を上昇させる場合には、その後、第1昇降機構および第2昇降機構によって第1載置部および第2載置部を下降させて、第1センサで第1載置部が検知されるタイミングと第2センサで第2載置部が検知されるタイミングとのずれを確認する第2動作とを実行している。
【0010】
そのため、本発明では、第1センサで第1載置部が検知されるタイミングと第2センサで第2載置部が検知されるタイミングとのずれを第2動作において確認することで、第1載置部および第2載置部にカセットが載置される前に、第1載置部の高さと第2載置部の高さとのずれを確認することが可能になる。したがって、本発明では、第1載置部の高さと第2載置部の高さとのずれ量が所定の基準値以上となっている場合に、第1載置部および第2載置部にカセットを載置しないようにすることで、第1載置部と第2載置部とが機械的に連結されていなくても、カセットに収容されるガラス基板やカセットの落下を防止することが可能になる。したがって、本発明では、基板搬送装置の構成を簡素化しつつ、第1載置部の高さと第2載置部の高さとにずれが生じても、カセットに収容されるガラス基板やカセットの落下を防止することが可能になる。
【0011】
また、本発明では、第1載置部の高さと第2載置部の高さとのずれ量が所定の基準値以上となっている場合に、第1載置部および第2載置部の高さを再調整した後に第1載置部および第2載置部にカセットを載置することで、第1載置部と第2載置部とが機械的に連結されていなくても、カセットに収容されるガラス基板やカセットの落下を防止することが可能になる。したがって、本発明では、基板搬送装置の構成を簡素化しつつ、第1載置部の高さと第2載置部の高さとにずれが生じても、カセットに収容されるガラス基板やカセットの落下を防止することが可能になる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明では、基板搬送装置の構成を簡素化しつつ、複数枚のガラス基板を収容可能なカセットが載置される第1載置部の高さと第2載置部の高さとにずれが生じても、カセットに収容されるガラス基板やカセットの落下を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施の形態にかかる基板搬送装置の正面図である。
図2図1に示す基板搬送装置の概略平面図である。
図3図1に示す基板搬送装置の概略側面図である。
図4図1のE部の拡大図である。
図5図1に示す基板搬送装置の構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
(基板搬送装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる基板搬送装置1の正面図である。図2は、図1に示す基板搬送装置1の概略平面図である。図3は、図1に示す基板搬送装置1の概略側面図である。図4は、図1のE部の拡大図である。図5は、図1に示す基板搬送装置1の構成を説明するためのブロック図である。
【0023】
本形態の基板搬送装置1は、複数枚のガラス基板2を収容可能なカセット3からガラス基板2を搬出するための装置である。ガラス基板2は、たとえば、液晶表示装置用のガラス基板である。ガラス基板2は、長方形の平板状に形成されている。基板搬送装置1には、たとえば、複数枚のガラス基板2が収容されたカセット3を基板搬送装置1に引き渡すストッカー(図示省略)が隣接配置されている。
【0024】
基板搬送装置1は、カセット3が載置される載置部5、6と、載置部5を昇降させる昇降機構7と、載置部6を昇降させる昇降機構8と、ガラス基板2を水平方向へ直線的に搬送する搬送コンベヤ9とを備えている。以下の説明では、搬送コンベヤ9によるガラス基板2の搬送方向(図2等のX方向)を「前後方向」とし、上下方向と前後方向とに直交する図2等のY方向を「左右方向」とする。また、前後方向の一方側である図2等のX1方向側を「前」側とし、その反対側である図2等のX2方向側を「後ろ」側とする。本形態では、カセット3から前側に向かってガラス基板2が搬出される。本形態の左右方向は、上下方向に直交する所定の第1方向である。
【0025】
カセット3は、ワイヤーカセットである。カセット3は、カセットフレーム11と、カセットフレーム11の内部に配置される複数本のワイヤー12とから構成されている。カセットフレーム11の外形は、直方体状となっている。ワイヤー12は、左右方向に張った状態でカセットフレーム11に固定されている。また、複数本のワイヤー12は、上下方向および前後方向において一定の間隔をあけた状態でカセットフレーム11に固定されている。カセット3に収容されるガラス基板2は、ワイヤー12に載置されており、カセット3は、複数枚のガラス基板2を上下方向に一定の間隔をあけた状態で収容可能となっている。
【0026】
載置部5には、カセット3の左右方向の一端部が載置され、載置部6には、カセット3の左右方向の他端部が載置されている。すなわち、載置部5は、カセット3の下面の、左右方向の一端側を支持し、載置部6は、カセット3の下面の、左右方向の他端側を支持している。また、載置部5、6は、たとえば、カセット3の下面の前後方向の両端側、および、カセット3の下面の前後方向の中心位置の3箇所を支持している。本形態の載置部5は、第1載置部であり、載置部6は、第2載置部である。
【0027】
また、基板搬送装置1は、載置部5が上下方向の所定の位置にあることを検知するためのセンサ14~16と、載置部6が上下方向の所定の位置にあることを検知するためのセンサ17~19と、載置部5の高さを検知するための第1検知機構としてのエンコーダ20と、載置部6の高さを検知するための第2検知機構としてのエンコーダ21と、基板搬送装置1を制御する基板搬送装置1の制御部22とを備えている。
【0028】
載置部5と載置部6とは、同形状に形成されている。また、載置部5と載置部6とは、左右対称に配置されている。載置部5は、センサ14~16によって検知される検知板24(図4参照)を備えている。載置部6は、センサ17~19によって検知される検知板(図示省略)を備えている。載置部6が備える検知板は、検知板24と同形状に形成されている。載置部5は、柱状に形成される柱状部材25に昇降可能に保持されている。載置部6は、柱状部材25と同形状に形成される柱状部材26に昇降可能に保持されている。載置部5、6は、左右方向において柱状部材25と柱状部材26との間に配置されている。また、カセット3は、左右方向において柱状部材25と柱状部材26との間に配置されている。
【0029】
昇降機構7は、モータ28と、モータ28の動力を載置部5に伝達する動力伝達機構とを備えている。動力伝達機構は、たとえば、モータ28の動力で回転するネジ軸と、ネジ軸に係合するナット部材とを有するボールねじを備えている。ネジ軸は、ネジ軸の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。ナット部材は、載置部5に取り付けられている。本形態の昇降機構7は、第1載置部である載置部5を昇降させる第1昇降機構となっている。
【0030】
昇降機構8は、昇降機構7と同様に構成されており、モータ29と、モータ29の動力を載置部6に伝達する動力伝達機構とを備えている。動力伝達機構は、たとえば、モータ29の動力で回転するネジ軸と、ネジ軸に係合するナット部材とを有するボールねじを備えている。ネジ軸は、ネジ軸の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。ナット部材は、載置部6に取り付けられている。本形態の昇降機構8は、第2載置部である載置部6を昇降させる第2昇降機構となっている。
【0031】
昇降機構7、8は、制御部22に電気的に接続されている。具体的には、モータ28、29が制御部22に電気的に接続されている。制御部22は、昇降機構7と昇降機構8とを同期制御する。すなわち、制御部22は、載置部5と載置部6とが同じ方向へ同じ速度で同じ量だけ一緒に昇降するようにモータ28とモータ29とを同期制御する。本形態では、昇降機構7が主軸となっており、昇降機構8が従軸となっている。すなわち、モータ28が主軸となっており、モータ29が従軸となっている
【0032】
搬送コンベヤ9は、ローラコンベヤである。搬送コンベヤ9は、ガラス基板2の下面に接触してガラス基板2を前後方向に搬送する複数の搬送ローラ30と、複数の搬送ローラ30を駆動するローラ駆動機構とを備えている。複数の搬送ローラ30は、フレーム31に回転可能に支持されている。また、複数の搬送ローラ30は、カセット3に収容されるガラス基板2を搬送可能な位置に配置されている。
【0033】
載置部5、6は、カセット3の下端が搬送ローラ30の上端よりも上側に配置される位置と、カセット3の最も上側に配置されるワイヤー12が搬送ローラ30の上端よりも下側に配置される位置との間で昇降可能となっている。カセット3に収容されるガラス基板2が搬出されるときには、カセット3の中で最も下側に配置されるガラス基板2の下面に搬送ローラ30が接触する位置まで載置部5、6が下降して、カセット3の中で最も下側に配置されるガラス基板2が搬送コンベヤ9によって搬出される。すなわち、カセット3の最下段に収容されているガラス基板2からカセット3の最上段に収容されているガラス基板2に向かって順番にガラス基板2がカセット3から1枚ずつ搬出される。
【0034】
また、カセット3に収容されるガラス基板2が搬出されるときには、一部の搬送ローラ30を除いた複数の搬送ローラ30がカセット3の内部に入り込んでいる。複数の搬送ローラ30は、カセット3に収容されるガラス基板2を前側に向かって搬送する。フレーム31は、カセット3の内部に入り込んだ搬送ローラ30とワイヤー12とが干渉しないように、櫛歯状に配置されており、複数の搬送ローラ30は、前後方向においてワイヤー12を避けた位置に配置されている。
【0035】
センサ14~19は、たとえば、発光素子と受光素子とを有する透過型の光学式センサである。センサ14~19は、制御部22に電気的に接続されている。センサ14~16は、柱状部材25に固定されている。柱状部材25に対するセンサ14~16の固定位置は、少なくとも上下方向において調整可能となっている。センサ17~19は、柱状部材26に固定されている。柱状部材26に対するセンサ17~19の固定位置は、少なくとも上下方向において調整可能となっている。
【0036】
センサ14は、載置部5が上下方向における原点位置にあることを検知し、センサ17は、載置部6が上下方向における原点位置にあることを検知する。センサ15は、載置部5が上限位置にあることを検知し、センサ18は、載置部6が上限位置にあることを検知する。センサ16は、載置部5が下限位置にあることを検知し、センサ19は、載置部6が下限位置にあることを検知する。本形態では、上下方向における載置部5、6の可動範囲の上限側に載置部5、6の原点位置が設定されており、センサ14は、センサ15の下側に配置され、センサ17は、センサ18の下側に配置されている。
【0037】
センサ14によって載置部5が検知されているときの載置部5の上下方向の位置と、センサ17によって載置部6が検知されているときの載置部6の上下方向の位置とは同じになっている。すなわち、センサ14によって載置部5が検知されているときの載置部5の高さと、センサ17によって載置部6が検知されているときの載置部6の高さとが同じになるように、センサ14、17が取り付けられている。本形態のセンサ14は、第1センサである。また、センサ17は、センサ14によって載置部5が検知されているときの載置部5の上下方向の位置と上下方向において同じ位置に載置部6があることを検知するための第2センサである。
【0038】
また、センサ15によって載置部5が検知されているときの載置部5の上下方向の位置と、センサ18によって載置部6が検知されているときの載置部6の上下方向の位置とは同じになっており、センサ16によって載置部5が検知されているときの載置部5の上下方向の位置と、センサ19によって載置部6が検知されているときの載置部6の上下方向の位置とは同じになっている。
【0039】
上述のように、載置部5は、検知板24を備えている。検知板24がセンサ14の受光素子と発光素子との間を遮っているときに、載置部5が原点位置にあることが検知される。また、検知板24がセンサ15の受光素子と発光素子との間を遮っているときに、載置部5が上限位置にあることが検知され、検知板24がセンサ16の受光素子と発光素子との間を遮っているときに、載置部5が下限位置にあることが検知される。なお、検知板24は、上下方向の幅を有するため、上下方向の一定の範囲において、載置部5が原点位置にあること、載置部5が上限位置にあること、および、載置部5が下限位置にあることが検知される。
【0040】
同様に、載置部6が備える検知板がセンサ17の受光素子と発光素子との間を遮っているときに、載置部6が原点位置にあることが検知される。また、この検知板がセンサ18の受光素子と発光素子との間を遮っているときに、載置部6が上限位置にあることが検知され、この検知板がセンサ19の受光素子と発光素子との間を遮っているときに、載置部6が下限位置にあることが検知される。載置部6が備える検知板は、上下方向の幅を有するため、上下方向の一定の範囲において、載置部6が原点位置にあること、載置部6が上限位置にあること、および、載置部6が下限位置にあることが検知される。
【0041】
エンコーダ20は、たとえば、昇降機構7の動力伝達機構の一部を構成するネジ軸またはモータ28の回転軸に固定されるスリット板と、スリット板を検知する光学式のセンサとを備えている。センサは、たとえば、スリット板を挟んで配置される発光素子と受光素子とを備える透過型の光学式センサである。エンコーダ20は、制御部22に電気的に接続されている。具体的には、エンコーダ20のセンサが制御部22に電気的に接続されている。
【0042】
エンコーダ21は、エンコーダ20と同様に、たとえば、昇降機構8の動力伝達機構の一部を構成するネジ軸またはモータ29の回転軸に固定されるスリット板と、スリット板を検知する光学式のセンサとを備えている。センサは、たとえば、スリット板を挟んで配置される発光素子と受光素子とを備える透過型の光学式センサである。エンコーダ21は、制御部22に電気的に接続されている。具体的には、エンコーダ21のセンサが制御部22に電気的に接続されている。
【0043】
エンコーダ20は、スリット板の回転量に基づいて上下方向における所定の基準位置に対する載置部5の移動量を検知する。また、エンコーダ20は、上下方向における所定の基準位置に対する載置部5の移動量を検知することで、間接的に載置部5の高さを検知する。同様に、エンコーダ21は、スリット板の回転量に基づいて上下方向における所定の基準位置に対する載置部6の移動量を検知する。また、エンコーダ21は、上下方向における所定の基準位置に対する載置部6の移動量を検知することで、間接的に載置部6の高さを検知する。
【0044】
基板搬送装置1の初期の立上げ時には、センサ14によって載置部5が検知されているときの載置部5の高さと、センサ17によって載置部6が検知されているときの載置部6の高さとが同じになるように、センサ14およびセンサ17の取付位置が調整される。具体的には、トランシット(セオドライト)またはレーザ水準器等の器具を使用して、載置部5の高さと載置部6の高さを合わせた後、載置部5を検知する位置でセンサ14を固定するとともに、載置部6を検知する位置でセンサ17を固定する。
【0045】
また、制御部22は、調整後に固定されたセンサ14によって載置部5が検知されているときのエンコーダ20の座標値(上下方向の基準位置に対する載置部5の移動量)をリセットするとともに、調整後に固定されたセンサ17によって載置部6が検知されているときのエンコーダ21の座標値(上下方向の基準位置に対する載置部6の移動量)をリセットして、エンコーダ20の座標値とエンコーダ21の座標値とを合わせる。
【0046】
(基板搬送装置の制御方法)
基板搬送装置1では、制御部22は、複数枚のガラス基板2が収容されたカセット3が載置部5、6に載置される前に、センサ14で検知されている載置部5およびセンサ17で検知されている載置部6を、センサ14で載置部5が検知されずかつセンサ17で載置部6が検知されなくなるまで(すなわち、センサ14の発光素子と受光素子との間から検知板24が外れるとともに、載置部6が有する検知板がセンサ17の発光素子と受光素子との間から外れるまで)、昇降機構7、8によって同じ量だけ一緒に下降させる第1動作を実行する(図4の二点鎖線参照)。
【0047】
また、制御部22は、その後、昇降機構7、8によって載置部5、6を上昇させて、センサ14で載置部5が検知されるタイミングとセンサ17で載置部6が検知されるタイミングとのずれを確認する第2動作を実行する。すなわち、制御部22は、第2動作において、載置部5の高さと載置部6の高さとのずれを確認する。たとえば、制御部22は、第1動作において、センサ14で検知されている載置部5およびセンサ17で検知されている載置部6を3(mm)下降させ、第2動作において、載置部5、6を3(mm)上昇させる。
【0048】
なお、第2動作で確認された載置部5の高さと載置部6の高さとのずれ量が所定の基準値以上となっている場合には、制御部22は、所定のモニターにエラー表示を行ったり、警告音を発生させたりする等の所定の異常処理を実行する。また、この場合には、基板搬送装置1のオペレータが載置部5、6の高さを再調整する。
【0049】
また、載置部5、6にカセット3が載置されるときの載置部5、6の位置をカセット載置位置とすると、基板搬送装置1では、制御部22は、原点位置からカセット載置位置に昇降機構7、8によって載置部5、6を移動させたときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとが所定の基準値以上にずれていれば、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとのずれ量が所定の範囲内に収まるまで、昇降機構8によって載置部6を昇降させる。
【0050】
たとえば、カセット載置位置に載置部5、6を移動させたときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとが所定の基準値以上にずれていれば、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとが同じ高さになるまで、昇降機構8によって載置部6を昇降させて、載置部5の高さと載置部6の高さとを合わせる。
【0051】
さらに、基板搬送装置1では、制御部22は、昇降機構7、8によって載置部5、6を昇降させているときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとの差が所定の基準値以上になると、所定の異常処理を実行する。たとえば、制御部22は、昇降機構7、8によって載置部5、6を昇降させているときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとの差が3(mm)以上になると、所定のモニターにエラー表示を行ったり、警告音を発生させたりするとともに、昇降機構7、8(具体的には、モータ28、29)を非常停止させる。
【0052】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、制御部22は、複数枚のガラス基板2が収容されたカセット3が載置部5、6に載置される前に、第1動作と第2動作とを実行して、載置部5の高さと載置部6の高さとのずれを確認している。また、本形態では、第2動作で確認された載置部5の高さと載置部6の高さとのずれ量が所定の基準値以上となっている場合に、制御部22は、所定のモニターにエラー表示を行ったり、警告音を発生させたりする等の所定の異常処理を実行している。
【0053】
そのため、本形態では、第2動作で確認された載置部5の高さと載置部6の高さとのずれ量が所定の基準値以上となっている場合に、基板搬送装置1のオペレータに、載置部5、6にカセット3を載置しないように注意を喚起して、載置部5、6にカセット3が載置されないようにすることが可能になる。また、本形態では、基板搬送装置1のオペレータに、載置部5、6の高さを再調整するように注意を喚起することが可能になるため、高さを再調整した後の載置部5、6にカセット3を載置することが可能になる。
【0054】
したがって、本形態では、載置部5の高さと載置部6の高さとにずれが生じても、また、載置部5と載置部6とが機械的に連結されていなくても、カセット3に収容されるガラス基板2やカセット3の落下を防止することが可能になる。その結果、本形態では、基板搬送装置1の構成を簡素化しつつ、載置部5の高さと載置部6の高さとにずれが生じても、カセット3に収容されるガラス基板2やカセット3の落下を防止することが可能になる。
【0055】
また、本形態では、制御部22は、カセット載置位置に載置部5、6を移動させたときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとが所定の基準値以上にずれていれば、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとのずれ量が所定の範囲内に収まるまで、昇降機構8によって載置部6を昇降させている。
【0056】
そのため、本形態では、載置部5の高さと載置部6の高さとにずれが生じても、載置部5、6にカセット3が載置される前に、載置部5の高さと載置部6の高さとのずれ量を所定の範囲内に収めることが可能になる。したがって、本形態では、載置部5の高さと載置部6の高さとにずれが生じても、また、載置部5と載置部6とが機械的に連結されていなくても、カセット3に収容されるガラス基板2やカセット3の落下を防止することが可能になる。その結果、本形態では、基板搬送装置1の構成を簡素化しつつ、載置部5の高さと載置部6の高さとにずれが生じても、カセット3に収容されるガラス基板2やカセット3の落下を防止することが可能になる。
【0057】
さらに、本形態では、制御部22は、昇降機構7、8によって載置部5、6を昇降させているときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとの差が所定の基準値以上になると、たとえば、昇降機構7、8を非常停止させている。そのため、本形態では、載置部5の高さと載置部6の高さとにずれが生じても、また、載置部5と載置部6とが機械的に連結されていなくても、カセット3に収容されるガラス基板2やカセット3の落下を防止することが可能になる。したがって、本形態では、基板搬送装置1の構成を簡素化しつつ、載置部5の高さと載置部6の高さとにずれが生じても、カセット3に収容されるガラス基板2やカセット3の落下を防止することが可能になる。
【0058】
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0059】
上述した形態では、制御部22は、第1動作において、載置部5、6を下降させているが、制御部22は、第1動作において、センサ14で検知されている載置部5およびセンサ17で検知されている載置部6を、センサ14で載置部5が検知されずかつセンサ17で載置部6が検知されなくなるまで同じ量だけ一緒に上昇させても良い。この場合には、制御部22は、第2動作において、昇降機構7、8によって載置部5、6を下降させて、センサ14で載置部5が検知されるタイミングとセンサ17で載置部6が検知されるタイミングとのずれを確認する。
【0060】
上述した形態において、制御部22は、第1動作と第2動作とを実行するのであれば、カセット載置位置に載置部5、6を移動させたときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとが所定の基準値以上にずれている場合に、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとのずれ量が所定の範囲内に収まるまで、昇降機構8によって載置部6を昇降させる処理(以下、この処理を「第1処理」とする。)を実行しなくても良い。
【0061】
また、制御部22は、第1動作と第2動作とを実行するのであれば、載置部5、6を昇降させているときに、エンコーダ20で検知される載置部5の高さとエンコーダ21で検知される載置部6の高さとの差が所定の基準値以上になった場合に、所定の異常処理を実行させる処理(以下、この処理を「第2処理」とする。)を実行しなくても良い。また、制御部22は、第1処理を実行するのであれば、第1動作および第2動作を実行しなくても良いし、第2処理を実行しなくても良い。さらに、制御部22は、第2処理を実行するのであれば、第1動作および第2動作を実行しなくても良いし、第1処理を実行しなくても良い。
【0062】
上述した形態において、基板搬送装置1は、カセット3にガラス基板2を搬入するための装置であっても良い。この場合には、ガラス基板2が収容されていない空のカセット3が載置部5、6に載置される。また、この場合には、カセット3に向かって後ろ側にガラス基板2が搬入される。また、上述した形態において、載置部5に、カセット3の前後方向の一端部が載置され、載置部6に、カセット3の前後方向の他端部が載置されても良い。
【0063】
上述した形態において、カセット3は、ワイヤーカセット以外のカセットであっても良い。また、上述した形態において、ガラス基板2は、液晶表示装置以外の用途で使用されるガラス基板であっても良い。なお、リフトコンベヤ等の大型のガラス基板を搬送する基板搬送装置であって昇降機構を備える基板搬送装置に本発明の構成を適用することも可能である。
【符号の説明】
【0064】
1 基板搬送装置
2 ガラス基板
3 カセット
5 載置部(第1載置部)
6 載置部(第2載置部)
7 昇降機構(第1昇降機構)
8 昇降機構(第2昇降機構)
14 センサ(第1センサ)
17 センサ(第2センサ)
20 エンコーダ(第1検知機構)
21 エンコーダ(第2検知機構)
22 制御部
Y 第1方向
図1
図2
図3
図4
図5