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  • 特許-止水ねじ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】止水ねじ
(51)【国際特許分類】
   F16B 43/00 20060101AFI20230501BHJP
   F16B 25/00 20060101ALI20230501BHJP
   F16B 39/24 20060101ALI20230501BHJP
【FI】
F16B43/00 C
F16B25/00 Z
F16B39/24 G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019117025
(22)【出願日】2019-06-25
(65)【公開番号】P2021004612
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2021-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大山 雄也
【審査官】児玉 由紀
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公告第00690269(GB,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0045074(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0155988(US,A1)
【文献】実開昭52-106763(JP,U)
【文献】韓国公開特許第2001-0047806(KR,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0381875(KR,Y1)
【文献】米国特許第03478639(US,A)
【文献】米国特許第03500712(US,A)
【文献】特開2010-032470(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/00- 1/36
F16B 23/00-43/02
F16J 15/00-15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ねじ頭部と、
ねじ部と、
前記ねじ頭部と前記ねじ部との間に設けられねじ山が形成されていない非ねじ部と、を有するねじ本体、及び、
前記非ねじ部の周面を押圧しつつ挿通され、前記ねじ頭部と間隔を空けて配置されている環状部材、
を有する止水ねじであって、
記環状部材は、内径がねじ部の外径よりも大きく形成されており、当該止水ねじが締め込まれたときに螺合されている被螺合部材側に当接される前記ねじ頭部の座面が当該環状部材に当接しない状態で、前記非ねじ部の周面を押圧しつつ前記被螺合部材を押圧することを特徴とする止水ねじ。
【請求項2】
請求項1に記載の止水ねじであって、
前記環状部材の外径は、当該止水ねじのねじ外径よりも大きいことを特徴とする止水ねじ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の止水ねじであって、
前記環状部材は、合成樹脂製の弾性部材であることを特徴とする止水ねじ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、止水性が求められ部位に用いる止水ねじに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から止水性が求められ部位には、ねじの軸部に弾性ゴムよりなるワッシャを挿し込んで当該ねじを螺合することは知られている(たとえば、特許文献1参照)。このねじは、弾性ゴム製のワッシャをねじの軸部に挿し込みねじ頭部にモールドまたは接着する、或いは、ねじの締め付けの際に単品としての弾性ゴム製のワッシャをねじに装着することにより締め付け部からの水分の浸入を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭60-122015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のねじは、ねじ頭部の座面とねじが螺合される被螺合部材との間に介在される弾性ゴム製のワッシャにより締め付け部からの水分の浸入を防止しているので、ねじが締め込まれてねじ頭部とともに弾性ゴム製のワッシャを挟持する部材との間でしか水分の浸入を防止することができない。このため、例えば、被螺合部材に他の部材をねじで固定する場合などのように、ねじ頭部と被螺合部材との間に他の部材が介在される場合には、被螺合部材と他の部材との間などからねじの螺合部に水が浸入してしまう虞があり、止水性が低いという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より止水性に優れた止水ねじを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するための主たる発明は、ねじ頭部と、ねじ部と、前記ねじ頭部と前記ねじ部との間に設けられねじ山が形成されていない非ねじ部と、を有するねじ本体、及び、前記非ねじ部の周面を押圧しつつ挿通されている環状部材、を有することを特徴とする止水ねじである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、より止水性に優れた止水ねじを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一例をなす止水ねじを用いた笠木の取り付け構造を示す斜視図である。
図2】笠木が取り付けられている手摺り壁の構成を示す縦断面図である。
図3図2におけるA部の拡大図である。
図4】止水ねじが締め込まれる様子を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態に係る止水ねじについて図面を参照して説明する。
本実施形態では、図1に示すように、笠木1を保持するホルダー2の手摺り壁3への取り付けに本発明に係る止水ねじを用いている例について説明する。
図1に示すように、笠木1は、手摺り壁3の木質部30に止水ねじ4により固定されているホルダー2に嵌合されて取り付けられている。
【0009】
木質部30は、バルコニーの内外を仕切る手摺り壁3を形成し、外周面が防水シート31により覆われ、バルコニーの内面側と外面側とに表面材32が設けられている。
以下の説明においては、手摺り壁3の壁面に沿う方向を面内方向、壁面と直交する方向を面外方向として説明する。
【0010】
笠木1は、図2に示すように、手摺り壁3の長手方向に沿って手摺り壁3の全長にわたって設けられており、手摺り壁3の上方を覆う天面部1aと、天面部1aにおける面外方向における端部からほほ鉛直に繋がって手摺り壁3の上部における側面と対向する側面部1bと、を有している。笠木1の側面部1bの内面には、内側に向かって突出しホルダー2に係止される係止部1cが設けられている。
【0011】
ホルダー2は、手摺り壁3の面内方向に互いに適宜間隔を空けて複数設けられている。すなわち、ホルダー2は、手摺り壁3の長手方向における幅が手摺り壁3より十分に小さな部材である。
【0012】
ホルダー2は、木質部30にねじ止めされる矩形状の天端固定部2aと、天端固定部2aの面外方向における両端部から上方に延出された2つの上方延出部2bと、2つの上方延出部2bの上端部から各々、面外方向においてバルコニーの内外方向に各々延出されて略水平な面を形成する水平面部2cと、水平面部2cから各々延出され先方側が低くなるように湾曲する延出腕部2dと、を有している。延出腕部2dは、先端が手摺り壁3の上方よりも外側に位置するように延出されており、その先端に笠木1の係止部1cが係止される。
【0013】
ホルダー2は、木質部30の天端を覆う防水シート31上に、止水ねじ4により固定されている。ホルダー2の天端固定部2aには、止水ねじ4を挿通可能な4つの長穴2eが設けられており、本実施形態では、4つの長穴2eのうちの2つの長穴2eに止水ねじ4を挿通して固定している。ここで、ホルダー2が、貫通穴が設けられた第1部材に相当し、手摺り壁3が、止水ねじ4が螺合される第2部材に相当し、長穴2eが、第1部材に設けられた貫通穴に相当する。
【0014】
図1に示すように、長穴2eは、天端固定部2aの四方に面外方向に沿って設けられており、対角に位置する2つの長穴2eに止水ねじ4が挿通される。本実施形態においては、貫通穴の内径は、長穴2eの短手方向の幅Wに相当する。ここで、止水ねじ4が挿通される穴は、長穴に限るものではない。
【0015】
止水ねじ4は、図3に示すように、ねじ頭部4aと、ねじ部4bと、ねじ頭部4aとねじ部4bとの間に設けられねじ山4cが形成されていない非ねじ部4dと、を有する、所謂半ねじでなるねじ本体40、及び、非ねじ部4dの周面4eを押圧しつつ挿通されている環状部材41、を有している。非ねじ部4dの直径D1は、ねじ部4bのねじ外径D2よりも僅かに大きく形成され、非ねじ部の長さL1は、天端固定部2aの厚みt1よりも短く形成されている。また、ねじ頭部4aの直径D3は、長穴2eの短手方向の幅Wよりも大きく形成されている。
【0016】
環状部材41は、合成樹脂製の弾性部材、例えば、ポリ塩化ビニル製であり、ねじ外径D2よりも大きな外径D4のチューブ状をなしている。環状部材41は、止水ねじ4が螺合される前の状態では、ねじ部4bと非ねじ部4dとに跨がるとともにねじ頭部の座面4fと間隔を空けて配置されている。また、環状部材41は、非ねじ部4dの周面4eをねじ本体40の軸側に押圧している。
【0017】
環状部材41の外径D4は、長穴2eの短手方向の幅W(内径)よりも小さく形成されており、ねじ本体40に挿通前の環状部材41の内径は、非ねじ部4dの直径D1よりも僅かに小さく形成されている。このため、環状部材41をねじ本体40に挿通してねじ部4bと非ねじ部4dとに跨がるように配置すると、環状部材41が非ねじ部4dの周面4eをねじ本体40の軸側に押圧する。また、環状部材41の長さL2は、天端固定部2aの厚みt1よりも短く形成されている。
【0018】
本実施形態の止水ねじ4を用いて笠木1の取り付け方法は、図4(a)に示すように、まず、防水シート31に覆われた木質部30に、ねじ外径D2に対応する下穴30aを形成しておく。
【0019】
次に、下穴30aと長穴2eとの位置を合わせてホルダー2を配置し、図4(b)に示すように、長穴2e、下穴30aに上方から止水ねじ4を挿入して木質部30に螺合する。このとき、止水ねじ4を螺合していくと、環状部材41が長穴2e内に進入して、図4(c)に示すように、下端部が防水シート31に当接する。このとき、ねじ頭部4aの座面4fは、天端固定部2aに当接していない。
【0020】
そして、更に止水ねじ4を螺合して締め込むと、環状部材41は、防水シート31に覆われた木質部30により移動が規制され、ねじ本体40のみが木質部30に進入し、図4(d)に示すように、ねじ頭部4aの座面4fが天端固定部2aに当接し、ホルダー2が防水シート31に覆われた木質部30に固定される。このとき、環状部材41は、非ねじ部4dを押圧しつつねじ本体40に対して相対移動するので、環状部材41と非ねじ部4dとの間に摩擦が生じ、環状部材41は、止水ねじ4が螺合されているねじ螺合部を囲むように防水シート31に当接されて、防水シート31及び木質部30を下方に押圧する。
【0021】
次に、手摺り壁3及びホルダー2の上方から笠木1を被せ、笠木1をホルダー2に係止して、笠木1を手摺り壁3に取り付ける。
【0022】
本実施形態の止水ねじ4によれば、止水ねじ4を締めるに連れて、非ねじ部4dの周面4eを押圧しつつ挿通されている環状部材41が、ねじ部4bが螺合される木質部30を覆う防水シート31に近接し、更に止水ねじ4を締め込むことにより環状部材41は防水シート31に当接されるとともに防水シート31及び木質部30によりねじ本体40とともに移動することが規制される。そして、止水ねじ4を締め込むことにより環状部材41は、防水シート31及び木質部30を押圧しつつねじ頭部4a側に相対的に移動する。
【0023】
止水ねじ4が締め込まれた状態では、環状部材41は、非ねじ部4dの周面4eを押圧するとともに螺合されているねじ部4bの周りにて防水シート31及び木質部30を押圧している。このため、ねじ螺合部への水の浸入をより確実に防止することが可能である。このため、より止水性に優れた止水ねじ4を提供することが可能である。
【0024】
また、環状部材41が、ねじ頭部4aと間隔を空けて配置されているので、環状部材41が防水シート31に当接された後に止水ねじ4が締められると、環状部材41は、非ねじ部4dの周面4eを押圧しつつ確実にねじ頭部4a側に相対移動する。このため、止水ねじ4の螺合部を止水しつつもより確実に止水ねじ4を締め込むことが可能である。
【0025】
また、非ねじ部4dがねじ外径D2よりも大きな直径D1をなしているので、環状部材41を、ねじ部4bを挿通させて配置したとしても非ねじ部4dの周面4eをより確実に押圧することができ、また、防水シート31に覆われた木質部30において、螺合されているねじ部4bの外側にて環状部材41を防水シート31に押圧させることができる。このため、螺合部をより確実に止水することが可能である。
【0026】
また、環状部材41の外径D4がねじ外径D2よりも大きいので、止水ねじ4を締め込んだ際には、螺合された止水ねじ4により防水シート31に形成された切れ目の外側で環状部材41を防水シート31に押圧させることができる。このため、螺合部をより確実に止水することが可能である。
【0027】
また、環状部材41の外径D4は、長穴2eの短手方向の幅Wよりも小さいので、防水シート31に覆われた木質部30に止水ねじ4が螺合されると、止水ねじ4に挿通されている環状部材41は、長穴2e内に進入し、環状部材41が防水シート31に押圧され、ねじ頭部4aが長穴2eを覆うように天端固定部2aに当接して止水ねじ4が締め込まれる。このため、環状部材41により、止水ねじ4が螺合されている木質部30側には水が浸入しないので、ねじ頭部4aと天端固定部2aとの間にて止水する場合のように、天端固定部2aと防水シート31の間からの水の浸入も防止することが可能である。このため、止水ねじ4の螺合部をより確実に止水することが可能である。
【0028】
また、環状部材41がポリ塩化ビニル製なので、非ねじ部4dの周面4eをより確実に押圧することが可能である。このため、より高い止水性を備えることが可能である。
【0029】
上記実施形態においては、環状部材41をポリ塩化ビニル製としたが、これに限らず、例えば、非ねじ部の周面を押圧しつつ挿通可能な材料であれば構わない。
上記実施形態においては、止水ねじ4を締め込むことにより環状部材41が防水シート31及び木質部30を押圧しつつねじ頭部4a側に相対的に移動する例について説明したが、これに限らず、例えば、止水ねじ4を締め込んだ際に、環状部材41が防水シート31とねじ頭部4aとの間にて圧縮されることにより止水ねじ4の螺合部が止水される懈怠であっても構わない。
【0030】
上記実施形態においては、手摺り壁3が有する木質部30へのホルダー2の固定に本発明の止水ねじ4を用いた例について説明したが、これに限るものではない。すなわち、止水ねじが螺合される木質部は、手摺り壁に限らず、また、止水ねじにより固定される部材はホルダーに限るものではなく、止水ねじが螺合される部材側への水の浸入を防ぎつつ止水ねじを螺合する部位であれば、いずれの部位であっても適用可能である。このため、何らかの部材を固定する場合ばかりでなく、ばねやワイヤーなどの部材を引っ掛けるためなど、ねじ頭部の座面が、他の部材と間隔を空けた状態で止水ねじが設けられる場合にも適用可能である。
【0031】
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
【0032】
本実施形態には、少なくとも以下の発明が含まれる。
ねじ頭部と、ねじ部と、前記ねじ頭部と前記ねじ部との間に設けられねじ山が形成されていない非ねじ部と、を有するねじ本体、及び、前記非ねじ部の周面を押圧しつつ挿通されている環状部材と、を有することを特徴とする止水ねじである。
【0033】
このような止水ねじによれば、止水ねじを締めるに連れて、非ねじ部の周面を押圧しつつ挿通されている環状部材が、ねじ部が螺合される被螺合部材に近接し、更に止水ねじを締め込むことにより環状部材が被螺合部材に当接されるとともに被螺合部材によりねじ本体とともに移動することが規制される。そして、止水ねじを締め込むことにより環状部材は、被螺合部材を押圧しつつねじ頭部側に相対的に移動する。このとき、止水ねじが締め込まれた状態では、環状部材は、非ねじ部の周面を押圧するとともに被螺合部材に螺合されているねじ部の周りにて被螺合部材を押圧している。このため、ねじ螺合部への水の浸入をより確実に防止することが可能である。このため、より止水性に優れた止水ねじを提供することが可能である。
【0034】
かかる止水ねじであって、前記環状部材は、前記ねじ頭部と間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
このような止水ねじによれば、環状部材が、ねじ頭部と間隔を空けて配置されているので、環状部材が被螺合部材に当接された後に止水ねじが締められると、環状部材は、非ねじ部の周面を押圧しつつ確実にねじ頭部側に移動する。このため、止水ねじの螺合部を止水しつつもより確実に止水ねじを締め込むことが可能である。
【0035】
かかる止水ねじであって、前記環状部材の外径は、当該止水ねじのねじ外径よりも大きいことを特徴とする。
このような止水ねじによれば、環状部材の外径がねじ外径よりも大きいので、止水ねじを締め込んだ際には、螺合された止水ねじにより被螺合部材に形成された切れ目の外側で環状部材を被螺合部材に押圧させることができる。このため、螺合部をより確実に止水することが可能である。
【0036】
かかる止水ねじであって、第1部材に設けられた貫通穴を貫通し第2部材に螺合されて前記第1部材を前記第2部材に固定し、前記ねじ頭部の直径は、前記貫通穴の内径よりも大きく、前記環状部材の外径は、前記貫通穴の内径よりも小さいことを特徴とする。
【0037】
このような止水ねじによれば、環状部材の外径は、貫通穴の内径よりも小さいので、被螺合部材をなす第2部材に止水ねじが螺合されると、止水ねじに挿通されている環状部材は、貫通穴内に進入し、環状部材が第2部材に押圧されてねじ頭部が貫通穴を覆うように第1部材に当接して止水ねじが締め込まれる。このため、環状部材により、止水ねじが螺合されている第2部材側には水が浸入しないので、ねじ頭部と第1部材との間にて止水する場合のように、第1部材と第2部材の間からの水の浸入も防止することが可能である。このため、止水ねじの螺合部をより確実に止水することが可能である。
【0038】
かかる止水ねじであって、前記環状部材は、合成樹脂製の弾性部材であることを特徴とする。
このような止水ねじによれば、環状部材が合成樹脂製の弾性部材なので、非ねじ部の周面をより確実に押圧することが可能である。このため、より高い止水性を備えることが可能である。
【符号の説明】
【0039】
2 ホルダー、2e 長穴、4 止水ねじ、4a ねじ頭部、4b ねじ部、
4c ねじ山、4d 非ねじ部、4e 周面、30 木質部、31 防水シート、
40 ねじ本体、41 環状部材、
D1 非ねじ部の直径、D2 ねじ外径、D3 ねじ頭部の直径、
D4 環状部材の外径、D4 環状部材の内径、
W 長穴の短手方向の幅(貫通穴の内径)、
図1
図2
図3
図4