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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】電力変換装置および電力変換システム
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20230501BHJP
【FI】
H02M7/48 E
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020132129
(22)【出願日】2020-08-04
(65)【公開番号】P2022029030
(43)【公開日】2022-02-17
【審査請求日】2022-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】501137636
【氏名又は名称】東芝三菱電機産業システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野里 航平
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-131130(JP,A)
【文献】特開2007-209164(JP,A)
【文献】特開2015-154680(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
指令位相に応じた交流電圧を出力する電力変換器と、
前記電力変換器の出力位相を周期的に検出する位相検出装置に接続され、前記位相検出装置によって検出された検出位相に基づいて前記指令位相を周期的に演算する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記電力変換器の出力周波数と前記指令位相の前回値とを用いて前記出力位相の推定値である推定位相を算出し、
前記検出位相が前記推定位相に第1値を加えた第1位相よりも進んでいる場合、前記第1位相を前記指令位相の今回値に設定する、電力変換装置。
【請求項2】
前記制御装置は、前記検出位相が前記推定位相から第2値を減じた第2位相よりも遅れている場合、前記第2位相を前記指令位相の今回値に設定する、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記検出位相が前記第1位相と前記第2位相との間の範囲に含まれる場合、前記推定位相を前記指令位相の今回値に設定する、請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記検出位相が前記第1位相と前記第2位相との間の範囲に含まれる場合、前記検出位相を前記指令位相の今回値に設定する、請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の電力変換器、制御装置および位相検出装置と、
前記電力変換器の出力周波数を検出する周波数検出装置とを備える、電力変換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置および電力変換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許第6392708号公報には、制御指令に応じた交流電圧を出力する電力変換器と、電力変換器の出力電圧の位相を検出する位相検出装置と、位相検出装置によって検出された検出位相に基づいて制御指令を生成して電力変換器に送信する制御装置とを備える電力変換システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6392708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許第6392708号公報に開示された電力変換システムにおいて、制御装置の演算周期と位相検出装置の検出周期とが異なる場合、制御装置が認識する検出位相が急変してしまい、その影響で電力変換器の出力電圧波形が乱れて制御不安定となることが懸念される。また、ノイズの影響によって制御装置が認識する検出位相が急変した場合にも、同様に制御不安定となることが懸念される。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、制御装置が認識する検出位相が急変したとしても、電力変換器の出力電圧が制御不安定となることを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示による電力変換装置は、指令位相に応じた交流電圧を出力する電力変換器と、電力変換器の出力位相を周期的に検出する位相検出装置に接続され、位相検出装置によって検出された検出位相に基づいて指令位相を周期的に演算する制御装置とを備える。制御装置は、電力変換器の出力周波数と指令位相の前回値とを用いて出力位相の推定値である推定位相を算出し、検出位相が推定位相に第1値を加えた第1位相よりも進んでいる場合、第1位相を指令位相の今回値に設定する。
【0007】
本開示による電力変換システムは、上記の電力変換器、制御装置および位相検出装置と、電力変換器の出力周波数を検出する周波数検出装置とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示による電力変換装置および電力変換システムにおいては、制御装置が認識する検出位相が急変したとしても、電力変換器の出力電圧が制御不安定となることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】電力変換システムの構成を示す回路ブロック図である。
図2】比較例による指令位相の変化の様子を示す図である。
図3】指令位相の設定手法を示す図(その1)である。
図4】指令位相の設定手法を示す図(その2)である。
図5】指令位相の設定手法を示す図(その3)である。
図6】指令位相の変化の様子を示す図である。
図7】制御装置の処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
図8】指令位相の設定手法を示す図(その4)である。
図9】制御装置の処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0011】
[実施の形態1]
<全体構成>
図1は、本実施の形態による電力変換システム1の構成を示す回路ブロック図である。電力変換システム1は、電力変換装置10と、位相検出装置40と、周波数検出装置50とを備える。電力変換装置10は、電力変換器20と、制御装置30とを備える。制御装置30は、位相推定部31と、指令位相生成部32と、指令出力部33とを備える。
【0012】
電力変換器20は、制御装置30からの制御信号(指令位相)に応じた交流電圧を出力する。具体的には、電力変換器20は、制御装置30からの制御信号によって制御され、商用交流電源2から供給される交流を用いて、制御対象3が利用可能な電圧の交流を発生して、制御対象3に出力する。なお、制御対象3は、たとえば交流モータなどである。
【0013】
周波数検出装置50は、電力変換器20から制御対象3に出力される交流電圧の周波数(以下「出力周波数」ともいう)を検出する。周波数検出装置50によって検出された出力周波数は、制御装置30の位相推定部31に出力される。
【0014】
位相検出装置40は、電力変換器20から制御対象3に出力される交流電圧の位相(以下「出力位相」ともいう)を予め定められた検出周期で周期的に検出する。位相検出装置40によって検出された出力位相(以下「検出θ」ともいう)は、制御装置30の指令位相生成部32に出力される。
【0015】
制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび入出力バッファ(いずれも図示せず)を含んで構成される。制御装置30は、電力変換器20を制御するための指令位相(以下「指令θ」ともいう)を、予め定められた演算周期で周期的に演算する。以下では、制御装置30が現在の演算サイクルで演算する指令θを「指令θの今回値」とも記載し、現在の演算サイクルよりも1演算周期前の演算タイミングで演算された指令θを「指令θの前回値」とも記載する。
【0016】
上述のように、制御装置30は、位相推定部31と、指令位相生成部32と、指令出力部33とを備える。
【0017】
位相推定部31は、周波数検出装置50から入力される出力周波数と、指令θの前回値とを用いて、出力位相の推定値(以下「推定θ」ともいう)を算出する。たとえば、位相推定部31は、出力周波数と制御装置30の演算周期とから1演算周期分の出力電圧の位相変化量Δθを算出し、指令θの前回値に位相変化量Δθを加えた値を、推定θとして算出する。
【0018】
指令位相生成部32は、位相推定部31によって推定された推定θと、位相検出装置40から入力される検出θとを用いて指令θの今回値を生成し、指令出力部33に出力する。なお、指令θの今回値は、メモリに記憶され、次回の演算サイクルにおいて指令θの前回値として用いられる。
【0019】
指令出力部33は、指令位相生成部32が生成した指令θを制御信号として電力変換器20に出力する。これにより、電力変換器20は、指令θに応じた交流電圧を制御対象3に出力する。
【0020】
<指令θの設定>
上記のような構成において、仮に制御装置30が位相検出装置40からの検出θをそのまま指令θに設定してしまうと、制御装置30の演算周期と位相検出装置40の検出周期との違い、あるいは、ノイズの影響によって、制御装置30が演算する指令θが急変し、電力変換器20の出力電圧波形が乱れて制御不安定となることが懸念される。
【0021】
図2は、制御装置30が位相検出装置40からの検出θをそのまま指令θに設定する場合(本開示に対する比較例)の指令θの変化の様子を示す図である。図2において、横軸は時間が示され、縦軸は位相θが示される。なお、図2には、制御装置30の演算周期が位相検出装置40の検出周期よりも長い場合が例示されている。
【0022】
位相検出装置40は出力位相を予め定められた検出周期で周期的に検出するため、検出θは、出力電圧の実位相に対してステップ的に追従していく。同様に、制御装置30は指令θを予め定められた演算周期で周期的に算出するため、指令θもステップ的に変化する。
【0023】
この際、図2に示すように、制御装置30の演算周期が位相検出装置40の検出周期よりも長い場合には、1回の指令θの変化量が検出θの2回分(位相検出装置40の2検出周期分)の変化量となり、指令θが急変するタイミングが生じ得る。指令θが急変すると、予期せぬ出力で制御不安定となることが懸念される。
【0024】
そこで、本実施の形態による制御装置30は、検出θをそのまま指令θに設定するのではなく、出力周波数と指令θの前回値とから推定θを算出し、指令θの今回値が推定θから乖離しすぎないように指令θの今回値を設定する。以下、図3図7を用いて本実施の形態による指令θの設定手法について詳しく説明する。
【0025】
図3は、検出θが推定θよりも大幅に進んでいる場合の指令θの設定手法を示す図である。制御装置30(位相推定部31)は、指令θの前回値に1演算周期分の位相変化量Δθを加えた値を、推定θとして算出する。
【0026】
そして、検出θが推定θよりも大幅に進んでいる場合、具体的には、推定θに第1値αを加えた第1位相(=推定θ+α)よりも検出θが進んでいる場合、制御装置30(指令位相生成部32)は、第1位相(=推定θ+α)を指令θの今回値に設定する。これにより、検出θをそのまま指令θの今回値に設定する場合に比べて、1回の指令θの変化量(指令θの今回値と前回値との差分)を低減することができるため、指令θを滑らかに変化させることができる。また、推定θよりも検出θに近い第1位相(=推定θ+α)を指令θに設定するため、推定θをそのまま指令θの今回値に設定する場合に比べて、指令θの今回値を適切に検出θに近づけることができる。その結果、指令θを滑らかかつ適切に検出θに追従させることができる。
【0027】
図4は、検出θが推定θよりも大幅に遅れている場合の指令θの設定手法を示す図である。検出θが推定θよりも大幅に遅れている場合、具体的には、図4に示すように、推定θから第1値αと同じ大きさの第2値αを減じた第2位相(=推定θ-α)よりも検出θが遅れている場合、制御装置30(指令位相生成部32)は、第2位相(=推定θ-α)を指令θの今回値に設定する。これにより、検出θをそのまま指令θの今回値に設定する場合に比べて、1回の指令θの変化量(指令θの今回値と前回値との差分)を低減することができるため、指令θを滑らかに変化させることができる。また、推定θよりも検出θに近い第2位相(=推定θ-α)を指令θに設定するため、推定θをそのまま指令θの今回値に設定する場合に比べて、指令θの今回値を適切に検出θに近づけることができる。その結果、指令θを滑らかかつ適切に検出θに追従させることができる。
【0028】
図5は、検出θが推定θに近い場合の指令θの設定手法を示す図である。検出θが推定θに近い場合、具体的には、図5に示すように、検出θが第1位相(=推定θ+α)と第2位相(=推定θ-α)との間の範囲に含まれる場合、推定θを指令θの今回値に設定する。このように、検出θが推定θに近い場合には、推定θを指令θの今回値に設定することによって、指令θの今回値を検出θに追従させることができる。また、検出θそのものではなく推定θを指令θの今回値に設定しているため、検出θに微小な検出誤差あるいは変動がある場合であっても、指令θを滑らかに変化させることができる。
【0029】
以上のような指令θの設定によって、本実施の形態においては、指令θを滑らかかつ適切に検出θに追従させることができる。そのため、電力変換器20の出力電圧波形が滑らかになり制御不安定となることが抑制される。
【0030】
なお、本実施の形態においては第1位相の設定に用いられる第1値αと第2位相の設定に用いられる第2値αとを同じ大きさとしているが、第1値αの大きさと第2値αの大きさとが異なってもよい。いずれの場合であっても、第1値αの大きさおよび第2値αの大きさは、実験等によって予め決められて制御部30内のメモリに記憶されている。
【0031】
図6は、本実施の形態による制御装置30によって設定される指令θの変化の様子を示す図である。なお、図6においても、上述の図2と同様、横軸は時間が示され、縦軸は位相θが示され、制御装置30の演算周期が位相検出装置40の検出周期よりも長い場合が例示されている。
【0032】
本実施の形態においては、検出θが推定θに第1値αを加えた第1位相(=推定θ+α)よりも進んでいる場合には、第1位相(=推定θ+α)が指令θに設定される。そのため、検出θをそのまま指令θに設定する場合に比べて、指令θの急変が抑制され、指令θを滑らかに変化させることができる。また、推定θよりも検出θに近い第1位相(=推定θ+α)を指令θに設定するため、指令θの検出θに適切に近づけることができる。
【0033】
図7は、制御装置30が指令θを設定する際に行なう処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、制御装置30の演算周期毎に繰り返し実行される。
【0034】
制御装置30は、周波数検出装置50からの出力周波数と、指令θの前回値とを用いて、推定θを算出する(ステップS10)。上述したように、制御装置30は、たとえば、出力周波数と制御装置30の演算周期とから1演算周期分の位相変化量Δθを算出し、指令θの前回値に位相変化量Δθを加えた値を、推定θとして算出する。
【0035】
次いで、制御装置30は、位相検出装置40から入力される検出θが、第1位相(推定θ+α)よりも進んでいるか否かを判定する(ステップS12)。検出θが第1位相よりも進んでいる場合(ステップS12においてYES)、制御装置30は、第1位相(推定θ+α)を指令θの今回値に設定する(ステップS14)。
【0036】
検出θが第1位相よりも進んでいない場合(ステップS12においてNO)、制御装置30は、検出θが第2位相(推定θ-α)よりも遅れているか否かを判定する(ステップS16)。検出θが第2位相よりも遅れている場合(ステップS16においてYES)、制御装置30は、第2位相(推定θ-α)を指令θの今回値に設定する(ステップS18)。
【0037】
検出θが第1位相と第2位相との間に含まれる場合(ステップS12においてNO、かつステップS16においてNO)、制御装置30は、推定θを指令θの今回値に設定する(ステップS20)。
【0038】
以上のように、本実施の形態による電力変換装置10は、指令θに応じた交流電圧を出力する電力変換器20と、電力変換器20の出力位相を周期的に検出する位相検出装置40に接続され、位相検出装置40によって検出された検出θに基づいて指令θを周期的に演算する制御装置30とを備える。制御装置30は、電力変換器20の出力周波数と指令θの前回値とを用いて出力位相の推定値である推定θを算出し、検出θが推定θに第1値αを加えた第1位相よりも進んでいる場合、第1位相(=推定θ+α)を指令θの今回値に設定する。これにより、制御装置30の演算周期と位相検出装置40の検出周期との違い、あるいは、ノイズの影響によって、制御装置30が認識する検出θが急変したとしても、演算する指令θが急変することを抑制しつつ、指令θを適切に検出θに近づけることができる。その結果、指令θを滑らかかつ適切に検出θに追従させることができるため、電力変換器20の出力電圧が制御不安定となることを抑制することができる。
【0039】
[変形例]
上述の実施の形態においては、検出θが第1位相(=推定θ+α)と第2位相(=推定θ-α)との間の範囲に含まれる場合、「推定θ」を指令θの今回値に設定した。
【0040】
これに対して、本変形例においては、検出θが第1位相(=推定θ+α)と第2位相(=推定θ-α)との間の範囲に含まれる場合、「推定θ」ではなく「検出θ」を指令θの今回値に設定する。本変形例のその他の構成および処理は、上述の実施の形態と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
【0041】
図8は、本変形例による、検出θが推定θに近い場合の指令θの設定手法を示す図である。検出θが推定θに近い場合、具体的には、図8に示すように、検出θが第1位相(=推定θ+α)と第2位相(=推定θ-α)との間の範囲に含まれる場合、「検出θ」を指令θの今回値に設定する。これにより、推定θを指令θの今回値に設定する場合に比べて、指令θを検出θにより適切に追従させることができる。
【0042】
図9は、本変形例による制御装置30が指令θを設定する際に行なう処理手順の一例を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートは、上述の図7に示すフローチャートのS20をS20Aに変更したものである。図9のその他のステップ(図7に示したステップと同じ番号を付しているステップ)については、既に説明したためここでの詳細な説明は繰返さない。
【0043】
検出θが第1位相と第2位相との間に含まれる場合(ステップS12においてNO、かつステップS16においてNO)、制御装置30は、検出θを指令θの今回値に設定する(ステップS20A)。
【0044】
以上のように変形しても、上述の実施の形態と同様に、指令θを滑らかかつ適切に検出θに追従させることができるため、電力変換器20の出力電圧が制御不安定となることを抑制することができる。さらに、本変形例においては、検出θが推定θに近い場合において「検出θ」を指令θの今回値に設定するため、上述の実施の形態に比べて、指令θを検出θにより適切に追従させることができる。
【0045】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0046】
1 電力変換システム、2 商用交流電源、3 制御対象、10 電力変換装置、20 電力変換器、30 制御装置、31 位相推定部、32 指令位相生成部、33 指令出力部、40 位相検出装置、50 周波数検出装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9