(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】測位およびナビゲーション信号のための直交性およびカプセル化
(51)【国際特許分類】
H04W 72/20 20230101AFI20230501BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20230501BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W64/00 140
(21)【出願番号】P 2020555133
(86)(22)【出願日】2019-03-08
(86)【国際出願番号】 US2019021279
(87)【国際公開番号】W WO2019199396
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2022-02-16
(32)【優先日】2018-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】オプスハウ、ギュトルム・リングスタッド
(72)【発明者】
【氏名】ポン、レイマン・ワイ
(72)【発明者】
【氏名】ウ、ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ブシャン、ナガ
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー、スベン
(72)【発明者】
【氏名】エッジ、スティーブン・ウィリアム
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-523183(JP,A)
【文献】特表2014-522492(JP,A)
【文献】ZTE,Pattern-based PRS Design in LTE R9,3GPP TSG-RAN WG1#57b R1-092462,フランス,3GPP,2009年06月23日
【文献】Qualcomm Incorporated,OTDOA positioning reference signal,3GPP TSG RAN WG1#88 R1-1702547,フランス,3GPP,2017年02月07日
【文献】Ericsson,Introduction of positioning for further enhanced MTC,3GPP TSG RAN WG2#97 R2-1701032,フランス,3GPP,2017年02月04日
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining details of OTDOA assistance data,3GPP TSG RAN WG1#88 R1-1701752,フランス,3GPP,2017年02月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信されたワイヤレス位置測定信号における衝突を低減するための方法であって、
複数の
測位機会のうちの所与の
測位機会について、前記所与の
測位機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択された指定されたシンボルを識別するパターン式を、基地局によって取得することと、ここにおいて、前記リソースブロックの各シンボルは、前記所与の
測位機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、
前記基地局によって、前記複数の
測位機会のうちの第1の
測位機会について、前記パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置を有する前記第1の
測位機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、
前記基地局によって、前記第1の
測位機会についての前記指定されたシンボル中に、複数のサブキャリア周波数帯域のうちの第1のサブキャリア周波数帯域上で第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
前記基地局によって、前記複数の
測位機会のうちの第2の
測位機会について、前記パターン式を使用して、前記第1の順序付けられた位置とは異なる第2の順序付けられた位置を有する前記第2の
測位機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、
前記基地局によって、前記第2の
測位機会についての前記指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第2のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記パターン式が方程式であり、前記指定されたシンボルを識別することが、前記方程式を解くことを備える、または、
前記パターン式が、前記基地局の物理セル識別子(PCI)に基づく、または、
前記パターン式が、前記基地局のグローバルセル識別子(GCI)に基づく、または、
前記パターン式が、少なくとも部分的に、
測位機会の番号に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基地局がサービング基地局であり、前記パターン式が第1のパターン式であり、前記方法が、
隣接基地局によって、前記所与の
測位機会について、前記所与の
測位機会に関連付けられた前記リソースブロックから選択された第2の指定されたシンボルを識別する第2のパターン式を取得することと、ここにおいて、前記第2のパターン式は、前記第1のパターン式とは異なり、
前記第1の
測位機会について、前記第2のパターン式を使用して、前記第1の順序付けられた位置を有する前記第1の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第1の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第3のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
前記第2の
測位機会について、前記第2のパターン式を使用して、前記第2の順序付けられた位置とは異なる第3の順序付けられた位置を有する前記第2の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第2の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第4のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基地局がサービング基地局であり、前記第1の
測位機会が、前記サービング基地局と位置合わせされた第1の時間的境界を有し、前記第2の
測位機会が、前記サービング基地局と位置合わせされた第2の時間的境界を有し、前記パターン式が第1のパターン式であり、前記方法が、
隣接基地局によって、前記所与の
測位機会について、前記所与の
測位機会に関連付けられた前記リソースブロックから選択された第2の指定されたシンボルを識別する第2のパターン式を取得することと、ここにおいて、前記第2のパターン式は、前記第1のパターン式とは異なり、
前記第1の
測位機会について、前記第2のパターン式を使用して、第3の順序付けられた位置を有する前記第1の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第1の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第3のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、ここにおいて、前記第3のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分が、前記第1の時間的境界の外側で送信され、
前記第2の
測位機会について、前記第2のパターン式を使用して、第4の順序付けられた位置を有する前記第2の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第2の
測位機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第4のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、ここにおいて、前記第4のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分が、前記第2の時間的境界内で送信される、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の
測位機会が、前記基地局および受信デバイスの各々によって知られている共通の時間フレームのアンカー時点において開始する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分が、ワイヤレス通信ネットワークを介して送信され、前記共通の時間フレームが、前記ワイヤレス通信ネットワークのシステムフレームナンバと位置合わせされる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記共通の時間フレームが、全地球測位システム時間に基づく、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
モバイルデバイスに
よって実行される複数の基地局からのワイヤレス位置測定信号の強化された検出のための方法であって、
前記モバイルデバイスにおいて、ワイヤレス通信ネットワークにおける基地局に対応する情報を取得することと、前記情報が、複数の
測位機会のうちの所与の
測位機会について、前記基地局のための指定されたシンボルを識別するパターン式を備え、ここにおいて、前記指定されたシンボルは、前記所与の
測位機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択され、ここにおいて、前記リソースブロックの各シンボルは、前記所与の
測位機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、
前記パターン式に基づいて、前記基地局が第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信する、前記基地局に対応する
前記複数の測位機会のうちの第1の測位機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、
前記モバイルデバイスによって、前記基地局のための
前記第1の測位機会についての前記指定されたシンボルに基づいて、前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分を受信することと、
前記パターン式に基づいて、前記基地局が第2のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信する、前記基地局に対応する前記複数の測位機会のうちの第2の測位機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、前記第2の測位機会についての前記指定されたシンボルが、前記第1の順序付けられた位置とは異なる第2の順序付けられた位置を有し、
前記モバイルデバイスによって、前記基地局のための前記第2の測位機会についての前記指定されたシンボルに基づいて、前記第2のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分を受信することと、
を備える、方法。
【請求項9】
前記基地局がそこで送信する複数のサブキャリア周波数帯域のうちの1つのサブキャリア周波数帯域を識別すること、
ここにおいて、前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分の受信は、前記基地局のための前記指定されたシンボルに基づいて、前記サブキャリア周波数帯域上で前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分の測定を行うことを備える、
をさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記パターン式が方程式であり、前記指定されたシンボルを識別することが、前記方程式を解くことを備える、または、
前記パターン式が、前記基地局の物理セル識別子(PCI)に基づく、または、
前記パターン式が、前記基地局のグローバルセル識別子(GCI)に基づく、または、
前記パターン式が、少なくとも部分的に、
測位機会の番号に基づく、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の
測位機会が、前記基地局および前記モバイルデバイスの各々によって知られている共通の時間フレームのアンカー時点において開始する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記共通の時間フレームが、前記ワイヤレス通信ネットワークのシステムフレームナンバと位置合わせされる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記共通の時間フレームが、全地球測位システム時間に基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
送信されたワイヤレス位置測定信号における衝突を低減するための基地局であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数の処理ユニットと、
を備え、ここにおいて、前記1つまたは複数の処理ユニットは、請求項1~
2および5~7のいずれかに記載の方法のステップを実行するように構成される、基地局。
【請求項15】
複数の基地局からのワイヤレス位置測定信号の強化された検出のために構成されたモバイルデバイスであって、
メモリと、
ワイヤレス通信インタフェースと、
前記メモリおよび前記ワイヤレス通信インタフェースに結合された1つまたは複数の処理ユニットと、
を備え、ここにおいて、前記1つまたは複数の処理ユニットは、請求項8~13のいずれかに記載の方法のステップを実行するように構成される、モバイルデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1.分野
[0001] 本明細書で開示する主題は、電子デバイスに関し、より詳細には、ワイヤレスネットワークを使用してモバイルデバイスのナビゲーションおよび位置特定をサポートするために使用するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
2.情報
[0002] ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションまたは位置を取得することは、例えば、緊急呼び出し、パーソナルナビゲーション、アセットトラッキング、友人または家族の位置特定などを含む多くの適用例に有用であり得る。既存の測位方法(position method)は、基地局およびアクセスポイントなどの、ワイヤレスネットワーク内の地上波無線ソースおよび衛星ビークル(SV)を含む様々なデバイスから送信された無線信号を測定することに基づく方法を含む。いくつかの場合には、無線ソースから送信される無線信号は、無線信号が複数のサブキャリア周波数上で送信され得るように、直交周波数分割多重(OFDM)のために配置される。ワイヤレスネットワークでは、モバイルデバイスは、無線信号の1つのソースに、別のソースよりも近く、それにより、より近いソースがより遠いソースよりも強い信号を有し得る。他の環境要因も、様々なソースから受信される無線信号の強度に影響し得る。1つのソースからのより強い信号は、別のソースからのより弱い信号を妨げるか、またはかき消し得る。本明細書で開示する実施形態は、モバイルデバイスが、あるソースからの信号を、別のソースからのより強い信号によってその信号が妨げられるまたはかき消されることなく受信することを可能にし、それによりワイヤレスネットワークにおけるモバイルデバイスのより正確な測位および位置特定を可能にする技法を実装することによって、これらの問題に対処する。
【0003】
[0003] 非限定的で非網羅的な態様が、以下の図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】[0004]
図1は、一実施形態による、ユーザ機器(UE)について位置を決定するために5Gセルラネットワークを利用し得る通信システムの図を示す。
【
図2】[0005]
図2は、OFDM信号の高レベル構造を示す。
【
図3】[0006]
図3は、一実施形態による、複数の機会にわたる2つの無線信号ソースについてのシンボルホッピングの視覚的描写を示す。
【
図4】[0007]
図4は、一実施形態による、スロット境界が位置合わせされていないときの2つの無線信号ソースについてのシンボルホッピング重複の視覚的描写を示す。
【
図5】[0008]
図5は、一実施形態による、シンボルホッピングを使用してソース無線信号を提供するための方法の流れ図を示す。
【
図6】[0009]
図6は、一実施形態による、シンボルホッピングを使用してソース無線信号を提供するための方法の別の流れ図を示す。
【
図7】[0010]
図7は、一実施形態による、シンボルホッピングを使用してソース無線信号を処理するための方法の流れ図を示す。
【
図8】[0011]
図8は、UEの実施形態を示す。
【
図9】[0012]
図9は、コンピュータシステムの実施形態を示す。
【0005】
[0014] 様々な図における同様の参照番号およびシンボルは、ある特定の例示的な実装形態による同様の要素を示す。加えて、ある要素の複数のインスタンスは、その要素についての第1の数字にハイフンと第2の数字を付けることによって示され得る。例えば、要素110の複数のインスタンスは、110-1、110-2、110-3などとして示され得る。第1の数字のみを使用してそのような要素を指すとき、その要素の任意のインスタンスが把握されるべきである(例えば、前の例における要素110は、要素110-1、110-2、および110-3を指すことになる)。
【詳細な説明】
【0006】
[0015] ユーザ機器(UE)のロケーションを決定するためのいくつかの例示的な技法が本明細書で提示され、それは、基地局、ロケーションサーバ(LS)、UE(例えば、モバイルデバイスまたはモバイル局)、および/または他のデバイスにおいて実装され得る。これらの技法は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))、オープンモバイルアライアンス(OMA)ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))測位プロトコル(LPP)および/またはLPP拡張(LPPe)、Wi-Fi(登録商標)、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)、および同様のものを含む、様々な技術および/または規格を利用する様々な適用例において利用され得る。
【0007】
[0016] UEのロケーションを決定するための測位方法は、無線ソース(例えば、基地局)からの測位信号の観測された到着時間差(OTDOA)、擬似距離、到来角(AoA)、出発角(AoD)、受信電力レベル、および/または往復時間(RTT)に基づき得る。OTDOAでは、UEは、1つまたは複数のペアの基地局によって送信される基準信号間の、基準信号時間差(RSTD)と呼ばれる時間差を測定する。基準信号は、LTE測位基準信号(PRS)などの測位(すなわち、ロケーション決定)を対象とする信号であり得るか、またはLTEセル固有基準信号(CRS)もしくは5Gトラッキング基準信号(TRS)などのサービングセルタイミングおよび周波数取得も対象とする信号であり得る。UEが、2以上の異なるペアの基地局(通常、各ペアにおける共通の基準基地局と、異なる隣接基地局とを備える)の間の2以上のRSTDを測定することができる場合、基地局の相対的タイミングおよびアンテナロケーションが知られている場合には水平UEロケーションが取得され得る。いくつかの場合には、直交周波数分割多重(OFDM)が使用され、信号(例えば、PRS、CRS、またはTRS)は、例えば、チャネル等化を簡略化するためにサブキャリア周波数上に配置される。
【0008】
[0017] そのような測位方法は、モバイルデバイスによって受信されるソース基地局からの信号強度に影響を及ぼし得る様々な要因(例えば、距離または環境要因)の影響を受け得る。例えば、モバイルデバイスは、モバイルデバイスに最も近い第1の基地局から強い信号を受信し、モバイルデバイスからの距離がさらに遠い第2の基地局からより弱い信号を受信し得る。別の例として、基地局とモバイルデバイスとの間の見通し線を遮る建物または他の物体を有する基地局からよりも、モバイル局への直接の見通し線を有する基地局から、より強い信号が、モバイルデバイスによって受信され得る。さらに別の例として、他のデバイスからの干渉(例えば、電磁干渉)が、モバイルデバイスにおいて受信される信号の信号強度に影響し得る。2つの信号がモバイルデバイスによって受信されるとき、より強い信号がより弱い信号を、モバイルデバイスがそのより弱い信号を検出、登録、または処理しない可能性がある程、かき消し得る。そのような場合、モバイルデバイスの位置決定は、位置が決定されることができないか、または不正確に決定されるように影響を受け得る。
【0009】
[0018] 第5世代(5G)標準化は、OTDOA、電力測定値、およびRTTに基づく測位方法のためのサポートを含むことが予想される。本明細書で説明する技法、方法、およびシステムは、既存のネットワークインフラストラクチャに加えて、5Gネットワーク(ワイヤレスまたはセルラ)に適用され得る。
【0010】
[0019] 本明細書で説明する実施形態は、上記で説明した問題を軽減するためにOFDMおよびシンボルホッピングを使用してモバイルデバイスの位置またはロケーションを決定するための技法を対象とする。
【0011】
[0020]
図1は、一実施形態による、OTDOAベースの測位方法を使用してUE105の位置を決定するために5Gネットワークを利用し得る通信システム100の図を示す。ここで、通信システム100は、UE105と、OTDOAベースの測位を提供するとともにUE105にデータおよび音声通信を提供し得る、5Gコアネットワーク(5GC)140および次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)(NG-RAN)135を備える5Gネットワークとを備える。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークとも呼ばれ得、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれ得、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれ得る。NG-RANおよび5GCの標準化は、3GPPで進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在または将来の規格に準拠し得る。通信システム100は、GNSS衛星ビークル(SV)190からの情報をさらに利用し得る。通信システム100の追加の構成要素が以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得ることが理解されよう。
【0012】
[0021]
図1は、単に様々な構成要素の一般化された図を提供するものであり、それらのうちのいずれかまたはすべてが適宜利用され得、それらの各々が必要に応じて複製され得ることに留意されたい。具体的には、1つのUE105のみが示されているが、多くのUE(例えば、百、千、百万など)が通信システム100を利用し得ることが理解されよう。同様に、通信システム100は、より多くの(またはより少ない)数のSV190、gNB110、ng-eNB114、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)95、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100内の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素を含み得るデータおよびシグナリング接続、直接または間接の物理的および/またはワイヤレス接続、および/または追加のネットワークを備える。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0013】
[0022] UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、モバイル局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)、または何らかの他の名称で呼ばれ得る、および/またはそれらを備え得る。さらに、上述のように、UE105は、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、または何らかの他のポータブルもしくは可動デバイスを含む様々なデバイスのいずれにも対応し得る。必ずしもそうではないが、通常、UE105は、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用して、例えば、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE)、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(登録商標)(BT)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、5G新無線(NR)(例えば、NG-RAN135および5GC140を使用する)などを使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。UE105はまた、例えば、デジタル加入者線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(例えば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数のRATの使用は、UE105が(例えば、
図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(例えば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0014】
[0023] UE105は、ユーザがオーディオ、ビデオ、データI/Oデバイスおよび/または身体センサ、ならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワークなどにおいて複数のエンティティを備え得るか、または単一のエンティティを備え得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれ得、地理的であり得、したがって、高度構成要素(例えば、平均海水面上の高さ、地表面、床面、または地下面上の高さまたはそれらの下の深さ)を含み得るか、または含まない可能性のある、UE105についてのロケーション座標(例えば、緯度および経度)を提供する。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(例えば、郵便の住所、または特定の部屋もしくはフロアなどの建物内の何らかのポイントもしくは小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションはまた、UE105が何らかの確率または信頼性レベル(例えば、67%、95%、または同様のもの)で位置すると予想される(地理的にまたは都市形態で定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションはさらに、例えば、地理的に、都市的に、またはマップ、間取図、もしくは建物の設計図上に示されたポイント、エリア、もしくはボリュームを参照することによって定義され得る既知のロケーションにおけるある原点に対して定義される、距離および方向または相対的なX、Y(およびいくつかの実施形態では、Z)座標を備える、相対ロケーションであり得る。本明細書に含まれる説明において、ロケーションという用語の使用は、別段の記載がない限り、これらの変形のうちのいずれかを備え得る。
【0015】
[0024] NG-RAN135中の基地局は、より一般的にはgNBと呼ばれるNRノードBを備え得る。
図1では、3つのgNB、すなわちgNB110-1、110-2、および110-3が示されており、これらは本明細書では集合的および総称的にgNB110と呼ばれる。しかしながら、典型的なNG RAN135は、数十、数百、または数千ものgNB110を備えることができる。NG-RAN135内のgNB110のペアは、互いに接続され得る(
図1には図示せず)。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110のうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に提供され、gNBは、5G(NRとも呼ばれる)を使用してUE105の代わりに5GC140にワイヤレス通信アクセスを提供し得る。
図1では、UE105のためのサービングgNBはgNB110-1であると仮定されるが、他のgNB(例えば、gNB110-2および/またはgNB110-3)は、UE105が別のロケーションに移動する場合、サービングgNBとして働き得るか、または追加のスループットおよび帯域幅をUE105に提供するためのセカンダリgNBとして働き得る。
【0016】
[0025]
図1に示されるNG-RAN135中の基地局(BS)はまた、もしくは代わりに、ng-eNB114とも呼ばれる次世代発展型ノードBを含み得る。Ng-eNB114は、例えば、他のgNB110を介して、および/または他のng-eNBを介して、直接または間接的に、NG-RAN135内の1つまたは複数のgNB110に接続され得る(
図1には図示せず)。ng-eNB114は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE105に提供し得る。
図1におけるいくつかのgNB110(例えば、gNB110-2)および/またはng-eNB114は、信号(例えば、本明細書で説明される測位測定信号)を送信し得る、および/またはUE105の測位を支援するための支援データをブロードキャストし得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しない可能性のある、測位専用ビーコンとして機能するように構成され得る。1つのng-eNB114のみが
図1に示されているが、以下の説明は、時に複数のng-eNB114の存在を前提とすることに留意されたい。
【0017】
[0026] 述べたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、例えば、LPPプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなどの他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。例えば、LTEワイヤレスアクセスをUE105に提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、LTEワイヤレスアクセスをサポートする発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る、発展型ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。するとEPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、E-UTRANは、
図1のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。UE105の測位のサポートのための本明細書で説明される位置測定信号は、そのような他のネットワークに適用可能であり得る。
【0018】
[0027] gNB110およびng-eNB114は、測位機能のためにロケーション管理機能(LMF)120と通信することができるAMF115と通信することができる。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へのシグナリング接続、ならびに場合によってはUE105のためのデータおよび音声ベアラをサポートすることに参加し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときにUE105の測位をサポートし得、(本明細書で説明される測位測定信号を利用することができる)観測された到着時間差(OTDOA)などの測位方法をサポートし得る。LMF120はまた、(例えば、AMF115からまたはGMLC125から受信される)UE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115におよび/またはGMLC125に接続され得る。いくつかの実施形態では、UE105のロケーションの導出を含む測位機能の少なくとも一部は、(例えば、gNB110およびng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される位置測定信号についてUE105によって取得された信号測定値と、例えば、LMF120によってUE105に提供される支援データとを使用して)UE105において実行され得ることに留意されたい。
【0019】
[0028] ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125は、外部クライアント130から受信されるUE105についてのロケーション要求をサポートし得る。GMLC125は、AMF115によってLMF120に転送するために、そのようなロケーション要求をAMF115に転送し得る。一実施形態では、GMLC125は、ロケーション要求をLMF120に直接転送し得る。LMF120からのロケーション応答(例えば、UE105についてのロケーション推定値を含む)は、同様に、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に返され得、GMLC125は次いで、そのロケーション応答(例えば、ロケーション推定値を含む)を外部クライアント130に返し得る。GMLC125は、
図1ではAMF115およびLMF120の両方に接続されて示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つのみが5GC140によってサポートされ得る。
【0020】
[0029] 述べたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、(例えば、音声、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートする、およびそれらと相互作用するために使用されるGSM、WCDMA、LTE、および同様のものなどの他の通信技術をサポートするように実装され得る。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインタフェースを制御するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、5GC140は、5GC140内の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF、
図1には図示せず)を使用して、WLANに接続され得る。例えば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANと、AMF115などの5GC140内の他の要素とに接続し得る。いくつかの他の実施形態では、NG-RAN135および5GC140の両方が、他のRANおよび他のコアネットワークによって置き換えられ得る。例えば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含むE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりにモビリティ管理エンティティ(MME)、LMF120の代わりに発展型サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)、およびGMLC125と同様であり得るGMLCを含むEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBへロケーション情報を送り得、およびE-UTRAN中のeNBからロケーション情報を受信し得、UE105の測位をサポートし得る。これらの他の実施形態では、UE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されるものと類似した様式でサポートされ得、相違点は、gNB110、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャが、いくつかの場合には、代わりに、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に適用され得ることである。
【0021】
[0030] 通信システム100によるUE105の位置決定は、通常、UE105と複数の基地局110、114の各々との間の距離(例えば、それぞれ、UE105とGNB110-1との間、110-2との間、および110-3との間の距離D1、D2、およびD3)を決定することと、三辺測量を使用してUEロケーションを決定することとを伴う。上述したように、これらの距離を決定するために、UE105は、これらの基地局110、114によって送信される位置測定信号(本明細書において以下で説明する基準信号を含む)を測定することができる。RSTD測定に基づくOTDOAを使用する位置決定は、例えば、通常、基地局110、114によるこれらの基準信号の送信の同期、または基地局110、114のペア間のRTTの何らかの他の方法で取得された知識のいずれかを必要とする。LMF120は通常この知識を有し、したがって、様々な基地局110、114の、UE105によって取得される(例えば、測定される)測定値に基づく非同期ネットワークにおける位置決定は、例えば、LMF120がUE105から測定値を受信した後にUE105の位置を決定すること、またはUE105がLMF120からRTT情報を受信した後にそれ自身の位置を決定することを伴い得る。LTEネットワークでは、測位基準信号(PRS)は、通常、OTDOA測位のためにこれらのRSTD測定を行うために使用される。
【0022】
[0031]
図2は、スロットを規定する多数のシンボルと、サブフレームを規定する1つ(1)または複数のスロットと、無線フレームを規定する多数のサブフレームとを示す、OFDM信号の高レベル信号構造を示す。例として、以下の説明は、参照のために提供される、PRS測位機会を有するLTEサブフレームシーケンスの例を使用する。
図2では、図示されるように、時間は、左から右に時間が増加するように水平に(例えば、X軸上に)表され、周波数は、下から上に周波数が増加(または減少)するように垂直に(例えば、Y軸上に)表される。
図2に示されるように、ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム210が示される。一例として、LTEネットワークでは、ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム210は、各々10msの持続時間である。LTEの例を続けると、ダウンリンク周波数分割複信(FDD)モードの場合、無線フレーム210は、各々1msの持続時間の10個のサブフレーム212で構成される。各サブフレーム212は、各々0.5msの持続時間の2つのスロット214を備える。LTEでは、これらの無線フレーム210は、
図1の基地局110、114と同様の基地局によって送信される。PRSは、エリア内のいずれのUEによっても検出され得、したがって、これらの基地局によって「ブロードキャスト」されると考えられる。いずれの受信デバイス(例えば、ブロードキャスト信号を受信するUE)も、測位のためにそのPRSを使用することができる。
【0023】
[0032] 周波数領域では、利用可能な帯域幅は、均一に間隔を空けられた直交サブキャリア216に分割され得る。例えば、15kHz間隔を使用する通常の長さのサイクリックプレフィックスの場合、サブキャリア216は、12個のサブキャリアまたは「周波数ビン」のグループにグループ化され得る。各サブキャリアは、予め定義された周波数帯域のサブキャリア周波数帯域と見なされ得る。12個のサブキャリア216を備える各グルーピングは、「リソースブロック」(または「物理リソースブロック」(PRB))と呼ばれ、この例では、リソースブロック中のサブキャリアの数は、
【0024】
【0025】
と書かれ得る。所与のチャネル帯域幅について、送信帯域幅構成222とも呼ばれる各チャネル222上の利用可能なリソースブロックの数は、
【0026】
【0027】
として示される。例えば、上記の例における3MHzのチャネル帯域幅の場合、各チャネル222上の利用可能なリソースブロックの数は、
【0028】
【0029】
によって与えられる。
【0030】
[0033] したがって、リソースブロックは、周波数および時間リソースの単位として説明され得る。LTEの例では、リソースブロックは、無線フレーム210の1つのサブフレーム212(2つのスロット214)および12個のサブキャリアを備える。各スロット214は、(ダウンリンク(DL)無線フレームのために)基地局が、または(アップリンク(UL)無線フレームのために)UEがRF信号を送信し得る6つの(またはいくつかの場合にはLTEネットワークでは7つの)期間または「シンボル」を備える。12×12または14×12のグリッド内の各1サブキャリア×1シンボルのセルは、フレームの最小の個別部分であり、物理チャネルまたは信号からのデータを表す単一の複素数値を含む「リソース要素」(RE)を表す。
【0031】
[0034] PRSのような信号は、測位「機会」にグループ化された特殊測位サブフレーム中で送信され得る。例えば、LTEでは、PRS機会は、ある数Nの連続する測位サブフレーム218を備えることができ、ここで、数Nは、1と160との間であり得る(例えば、値1、2、4、および6ならびに他の値を含み得る)。基地局によってサポートされるセルのためのPRS機会は、ミリ秒(またはサブフレーム)間隔の、数Tによって示される間隔220において周期的に発生し得、ここで、Tは、5、10、20、40、80、160、320、640、1280に等しい可能性がある。一例として、
図2は、Nが4に等しく、Tが20以上であるPRS機会の周期性を示す。いくつかの実施形態では、Tは、連続するPRS機会の開始間のサブフレームの数で測定され得る。
【0032】
[0035] PRSは、他のPRS構成パラメータ(例えば、N、T、任意のミューティングおよび/または周波数ホッピングシーケンス、PRS ID)および位置決定情報とともに、サービング基地局を介してロケーションサーバからUEに提供され得る予め定義された帯域幅を用いて展開されることができる。一般的に言えば、PRSのために割り振られた帯域幅が高いほど、位置決定がより正確になり、したがって、性能とオーバーヘッドとの間にトレードオフがある。
【0033】
[0036] 5G規格の場合、無線フレームは、
図2に示されたLTEのための構造と同様であるが、ある特定の特性(例えば、タイミング、利用可能帯域幅など)は変化し得ることが予想される。加えて、PRSを置き換えるための新しい位置測定信号の特性も、PRSの現在の特性を越えて、この新しい基準信号が正確な測定値を提供し、マルチパスに対してロバストであり、セル間の高レベルの直交性および分離性(isolation)を提供し、比較的少ないUE電力を消費することを可能にするように、同様に変化し得る。
【0034】
[0037]
図3は、複数の機会にわたる2つの無線信号ソース(例えば、基地局)についてのシンボルホッピングの一例の視覚的描写300を示す。そのようなシンボルホッピングは、受信モバイルデバイスにおける、複数の基地局からの信号の衝突または干渉を低減することができる。
図3には、経時的に発生する一連の機会302、304、306、308、310、312、および314が示されており、視覚的描写300において時間は左から右に増加する。各機会302、304、306、308、310、312、および314に示されるブロックは、この例では各スロットが7つ(7)のシンボルを有する、その機会におけるスロットについての単一のサブキャリア周波数と見なすことができる。5Gでは、12個(12)または14個(14)などの、スロット当たりの他の数のシンボルが使用され得る。各機会に示されるスロットは、その機会の間に複数回繰り返され得、他のスロットが、垂直破線によって表されるように、連続した機会の間に存在し得る。各機会302、304、306、308、310、312、および314中の各示されたブロックの上部(水平破線の上)は、基地局1がワイヤレス位置信号を送信する強調表示されたシンボル(318、322、326、330、334、338、342)を示す。各機会302、304、306、308、310、312、および314における各示されたブロックの下部(水平破線の下)は、基地局2がワイヤレス位置信号を送信する強調表示されたシンボル(316、320、324、328、332、336、340)を示す。
【0035】
[0038] 視覚的描写300は、7つ(7)の機会302、304、306、308、310、312、および314を含む。任意の所与のネットワーク構成では、より多くのまたはより少ない機会が存在し得る。強調表示されたシンボルは、各機会についての基地局1および基地局2のための指定されたシンボルを表す。指定されたシンボル中に、基地局は信号を送信することができる。基地局1および基地局2は、任意の適切な無線信号ソースであり得る。基地局1および基地局2は、隣接した基地局であり得る。隣接した基地局は、どちらの基地局によって送信される信号も単一のモバイルデバイスによって受信され得るほど十分に近接している基地局であり得る。
【0036】
[0039] セルは、セルラネットワーク内で定義された地理的エリアであり、各セルは、1つまたは複数の固定ロケーショントランシーバ(例えば、基地局)によってサービスされる。セルは2つ以上の基地局によってサービスされ得るが、説明を簡単にするために、セルおよび基地局という用語は、本明細書では交換可能に使用され得る。セルについての各送信機会は、ある特定の時点で開始することができる。例えば、機会302は、アンカー時点で開始することができる。基地局のためのアンカー時点は、ネットワーク内の他の基地局と共有される共通の時間フレームに関連付けられ得る。この共通時間フレームは、例えば、システムフレームナンバ(SFN)に基づくことができ、または別の例では、全地球測位システム(GPS)時間に基づくことができる。基地局のためのアンカー機会はまた、さらなる機会のためのシンボル割振りのシーケンスの開始に関連付けられ得る。このようにして、共通時間フレームの知識、1つまたは複数のセルについてのアンカー時点(1つまたは複数)の知識、および1つまたは複数のセルについてのシンボル割振りのシーケンス(1つまたは複数)の知識を有するモバイルデバイスは、任意の機会に信号を測定し、測定値を適切なセルに関連付けることができる。
【0037】
[0040] 再び
図2を参照すると、前に説明したように、LTEの例におけるリソースブロックは、1つのサブフレーム212(すなわち、2つのスロット214)および12個のサブキャリアを備える。各スロット214は、基地局がRF信号を送信し得る6つまたは7つ(LTEネットワークでは)の期間、または「シンボル」を備える。したがって、各機会302、304、306、308、310、312、および314は、単一のサブキャリア(
図2のY軸上に示す)および1つのスロット214(
図2のX軸上に示す)と想定されることができる。前述のように、スロットは、所与の機会に複数回繰り返され得る。したがって、例えば、機会302は、7つ(7)のシンボルを有する単一のスロットを示すが、示されたスロットは、機会302中に、ネットワーク構成に適切な回数だけ多くまたは少なく繰り返され得る。
図2は、LTEの例を説明するが、位置測定信号は、5Gネットワークにおいて同様の方法で機会中に送信されることが予想される。本明細書で説明されるシンボルホッピングは、指定されたシンボル中に位置測定信号を送信する任意のネットワークにおいて使用され得る。
【0038】
[0041] シンボルは、任意の所与の基地局が信号を送信し得る特定の時間期間として説明され得、信号は、例えば、UE(例えば、UE105)によって受信され得る。(LTEネットワークにおけるような)7つのシンボルの例を使用すると、各機会302、304、306、308、310、312、および314に7つのシンボルがある。LTEの例では、スロットは0.5msであるので、各シンボルは0.07ms(すなわち、0.5÷7)である。スロットは、時間0で開始し、新しいシンボルが各々0.07msで開始する順番の、連続した一連の7つ(7)のシンボルと考えられることができる。各シンボルは、スロット内に一意の位置を有する。7つのシンボルのこの例の場合、ある機会についてのシンボルは、「シンボル1」、「シンボル2」、「シンボル3」、「シンボル4」、「シンボル5」、「シンボル6」、および「シンボル7」と想定されることができ、シンボル1は、最初に送信されるシンボルであり、シンボルの各々は、その後シンボル7まで順番になっている。本明細書で使用される特定の時間値は、限定することを意図するものではなく、代わりに、例および説明のためのものである。スロットは任意の時間単位であることができ、スロットは任意の数のシンボルを含むことができる。
【0039】
[0042]
図3に戻ると、第1の機会302において、基地局1は信号318を送信し、基地局2は信号316を送信する。信号318および信号316の各々は、周波数領域において同じサブキャリア周波数で送信される。さらに、信号318および信号316の各々は、時間領域においてシンボル7中に送信される。したがって、受信UE(例えば、UE105)は、同じサブキャリア周波数において、同時に(同じシンボル中に)信号316と318との両方を受信し得、それは、信号を個々に適切に処理することを、不可能とはしなくとも困難にする。同じサブキャリア周波数上で同時にモバイルデバイスによって受信される信号316および318は、例えば、より強い信号(例えば、信号318)がより弱い信号(例えば、316)をかき消し得るように、互いに衝突または干渉し得る。信号318がより強く、信号316をかき消す場合、モバイルデバイスは、その位置を決定するために利用するための信号316中の位置測定信号情報を有しないので、位置を正しく決定することができない可能性がある。
【0040】
[0043] 測位測定信号(例えば、PRS)は、機会302に示されるスロットが例えば6(6)回繰り返されるように、複数の機会にわたって繰り返し送信され得る。そのような構成では、信号316および信号318は各々、機会302全体にわたって他方に干渉する。さらに、以前のネットワーク構成では、およびシンボルホッピングを実装しない構成では、基地局は、各連続した機会において同じシンボルで同じサブキャリア周波数上で送信し得る。例えば、基地局1および基地局2の両方は、そのような構成では、各機会についてシンボル7において同じサブキャリア周波数上で送信する。同じシンボルにおいて同じサブキャリア周波数上で常に送信することによって、同じシンボルおよびサブキャリア周波数で送信する2つの送信基地局から送信される信号は、常に干渉または衝突し、それは、信号(例えば、信号316および318)を受信する任意のUEが、ソース(例えば、基地局1および基地局2)の一方または両方からの測位測定信号を正確に使用することをできなくする可能性がある。いくつかの場合には、基地局1の信号318は、UEによって受信されるとき、基地局2の信号316よりも強い可能性がある。そのような場合、基地局1の信号318は、UEによって受信されるとき、基地局2の信号316をかき消す可能性がある。したがって、UEは、基地局2の信号316を処理または登録せず、したがって、UE位置を決定するために基地局2の信号316を使用しない可能性があり、これは、位置決定をより正確でなくするか、またはいくつかの場合には、十分な情報がないために、不可能にすることがある。
【0041】
[0044] 視覚的描写300は、シンボルホッピングを表す。シンボルホッピングを利用するとき、各機会について、基地局はスロット内の異なるシンボルに「ホッピング」する。各基地局は、2つの基地局が常に互いに干渉または衝突する可能性を最小限にするために、ホッピングのための異なるパターンに従い得る。したがって、機会302、304、306、308、310、312、および314は各々、前の機会の複製ではない。機会302、304、306、308、310、312、および314は、シンボルホッピングを使用して基地局1および基地局2から測位測定信号を送信するための連続する機会と想定され得る。
【0042】
[0045] 第2の機会304に示されるように、基地局1は信号322を送信し、基地局2は信号320を送信する。第2の機会304において、信号320および信号322の各々は、周波数領域において同じサブキャリア周波数で送信される。しかしながら、第2の機会304において、信号320は、時間領域においてシンボル5中に送信され、信号322は、時間領域においてシンボル1中に送信される。したがって、基地局2によって送信される信号320および基地局1によって送信される信号322は、時間領域において互いに干渉せず、それにより任意の受信UEが、位置決定のために信号322および320を利用することができる可能性がより高くなる。
【0043】
[0046] 第3の機会306に示されるように、基地局1は信号326を送信し、基地局2は信号324を送信する。第3の機会306において、信号326および信号324の各々は、周波数領域において同じサブキャリア周波数で送信され、時間領域において異なるシンボル中に送信される。信号326はシンボル2中に送信され、信号324は時間領域においてシンボル3中に送信される。
【0044】
[0047] シンボルホッピングは、パターン式(pattern formula)を使用して容易にされる。各基地局のパターン式は、例えば、ネットワークにわたって一意であるか、または所与のエリアにおいて一意であり得る。パターン式は、例えば、開始シンボルと、各後続のシンボルについて従うべきパターンとを示すことができる。例えば、基地局1は、シンボル7で開始し、パターン式が7プラス機会の番号(7+機会の番号)に等しくなるように、各機会において1つ(1)のシンボル進む式を使用している可能性がある。したがって、機会302において、基地局1はシンボル7中に信号318を送信し、機会304において、基地局1はシンボル1中に信号322を送信し(シンボル8がないので、パターンはシンボル1に戻る)、機会306において、基地局1はシンボル2中に信号326を送信し、機会308において、基地局1はシンボル3中に信号330を送信し、以降同様である。同様に、基地局2は、シンボル7で開始し、各機会に5つ(5)のシンボルを進む式を使用している可能性がある。したがって、機会302において、基地局2はシンボル7中に信号316を送信し、機会304において、基地局2はシンボル5中に信号320を送信し、機会306において、基地局2はシンボル3中に信号324を送信し、機会308において、基地局2はシンボル1中に信号328を送信し、以降同様である。
【0045】
[0048] 各無線信号ソース(例えば、基地局1および基地局2)についてのパターン式は、例えば、例えば
図1に関して説明したようなLMF120などのロケーションサーバから取得され得る。各無線信号ソースのパターン式は、例えば、どのシンボル中に送信するかを決定するために無線信号ソースが解く方程式(equation)であり得る(すなわち、方程式を解くことの結果がシンボルを識別する)。さらに、各無線信号ソースのパターン式は、例えば、無線信号ソース(例えば、基地局)の物理セル識別子(PCI)または無線信号ソースのグローバルセル識別子(GCI)を使用することによって、一意(または少なくともある地理的領域内で一意)であり得る。前に説明したように、パターン式は、機会の番号に依存し得る(例えば、各後続の機会は、5シンボル前方にホップする)。
【0046】
[0049]
図3に示されるように、機会302における基地局1の信号318および基地局2の信号316は、シンボル7中に他方と衝突または干渉する。さらに、各機会304、306、308、310、312、および314の間、パターンが、衝突しない各基地局のホッピングシンボルをもたらすので、基地局1によって送信される信号は、基地局2によって送信される信号と衝突しない。機会302において、例えば、基地局1の信号318は、UEによって受信されるときに、基地局2の信号316よりも強い信号であり得る。そのような場合、基地局1の信号318は、UEが基地局2の信号316を明確に受信しない可能性がある程、基地局2の信号316をかき消し得る。しかしながら、機会304、306、308、310、312、および314において、UEは、基地局がそれらの機会ごとに異なるシンボルで送信するので、基地局1からの信号が基地局2からの信号をかき消すことなく、基地局1からの各信号および基地局2からの各信号を受信することができる。
【0047】
[0050]
図4は、スロット境界が時間領域において位置合わせされていないときの無線信号ソースについてのシンボルホッピング重複の視覚的描写400を示す。時間領域において説明されるスロット境界は、時間的境界である。あるスロットについてのスロット境界は、特定のスロットが開始することになっている時間および特定のスロットが終了することになっている時間である。ネットワーク内の各デバイスは、各基地局における(および可能であればUEにおける)クロックが同期されるように、時間領域において同期され得る。ネットワーク内のデバイスは、同期されたクロックに基づいて各デバイスについて任意の所与のスロットが同時に開始するように、同期された方法で送信するようにさらに構成される。視覚的描写400は、
図3の視覚的描写300と同様であるが、より少ない機会を含む。視覚的描写400では、基地局1および基地局2についてのスロット境界は位置合わせされていないが、
図3の視覚的描写300では、基地局1および2についてのスロット境界は位置合わせされている。
【0048】
[0051]
図3に関して上記で説明したように、基地局1および基地局2は、機会405などの各機会についての開始時間をアンカーするための共通の時間フレームを利用することができる。
図4に示すように、共通の時間フレームにかかわらず、モバイルデバイスにおける基地局からのシンボルの受信は、共通の時間フレームと正確に位置合わせされない可能性がある。この位置合わせのずれは、スロット境界が受信モバイルデバイスに対して位置合わせのずれを呈する原因となる。
【0049】
[0052] 機会405について
図4に見られるように、基地局2についての(時間が左から右に増加するように示された)時間領域におけるスロット境界は、基地局1についてのスロット境界よりも早い。スロット境界のこの位置合わせのずれは、UEにおける機会内の信号の受信に影響し得る。スロット境界は、無線信号ソースが正確に同期されていないとき、またはドリフトによって無線信号ソースが他の無線信号ソースとの位置合わせを外れたとき、位置合わせされない可能性がある。さらに、受信UEの観点から、UEが第2の基地局(例えば、基地局2)から信号を受信するよりも早く、UEが第1の基地局(例えば、基地局1)から信号を受信し得るので、スロット境界は位置合わせされているように見えない可能性がある。信号は、UEが基地局から信号を受信する速度を妨げる干渉(例えば、環境要因)またはUEと基地局との間の距離の差に起因して、異なる時間に受信され得る。
【0050】
[0053] 受信UEは、通常、UEがプライマリ基地局のスロット境界内のスロットのシンボルをリッスンするように、プライマリ基地局と位置合わせされる。例えば、基地局1は、UEのためのプライマリ基地局であり得る。基地局1のスロットの位置合わせ(スロット境界)は、UEが他の基地局(例えば、基地局1に隣接する基地局)からシンボルを受信するために依拠する位置合わせ(境界)であり得る。したがって、隣接基地局(例えば、基地局2)がプライマリ基地局(例えば、基地局1)と位置合わせされておらず、その結果基地局1についてのスロット境界が基地局2についてのスロット境界と一致しない場合、基地局2からのシンボルは、UEによって受信(または処理または認識)されない可能性がある。スロット境界は、特定の時間がスロット境界の開始を示すような時間的境界(すなわち、時間における境界)である。したがって、一例として、基地局2からのシンボルがスロット境界の前に到着する場合、UEは、以下でより詳細に説明するように、そのようなものとしてシンボルを認識しない可能性がある。
【0051】
[0054] 再び
図4を参照すると、第1の機会405において、基地局1は、シンボル7において信号410を送信する。基地局2のスロット境界は、第1の機会405の間、基地局1のスロット境界と一致しない(ずれている)。基地局2についてのスロット境界は、基地局1についてのスロット境界に先行する(時間的により早い)(すなわち、基地局1についてのスロット境界は、基地局2についてのスロット境界に追従する(時間的に後に続く))。この例では、基地局1は、UEが位置合わせされるプライマリ基地局であり得る。第1の機会405において、基地局2は、基地局2のスロット境界に従ってシンボル1中に信号420を送信する。UEは基地局1と位置合わせされているので、基地局1についてのスロット境界に基づいて機会405に関連付けられたシンボルをUEがリッスンする前に信号420が受信され得るので、UEは、第1の機会405の一部として信号420を受信または認識しない。時分割複信(TDD)展開では、例えば、先行するスロットがアップリンクのために使用され、受信が実現可能でなくなる可能性がある。
【0052】
[0055] ここで第2の機会425を見ると、基地局1は、シンボル7中に信号430を送信する。基地局2のスロット境界は、第2の機会425の間に基地局1のスロット境界に先行する(時間的により早い)。第2の機会425において、基地局2は、基地局1のスロット境界内に含まれるシンボル7中に信号440を送信する。そのため、基地局1と位置合わせされたUEは、基地局2から信号440を受信することができる。
【0053】
[0056] 機会405および425に示されているように、基地局2は、基地局2が少なくともいくつかの機会(例えば、機会425)中にプライマリ基地局1のスロット境界内でそれの測位測定信号を送信するようにシンボルホップするためのパターン式を使用することができる。したがって、UEは、隣接した基地局のスロット境界がプライマリ基地局のスロット境界の先を行く(時間的により早い)とき、プライマリ基地局のスロット境界と位置合わせされていないスロット境界を有する隣接局についての測位測定信号を少なくとも時々受信することになる。
【0054】
[0057] 第3の機会445において、基地局1のスロット境界は、基地局2のスロット境界に先行する。例えば、モバイルデバイスは、距離的に基地局1により近く移動し得、それによりUEにとって、基地局1についてのスロット境界が、基地局2についてのスロット境界に先行するようになる。しかしながら、視覚的描写400は例示的なものであり、基地局についてのスロット境界の位置合わせは、位置合わせがずれている必要はなく、位置合わせを変化させる必要はなく、または如何なる位置合わせのずれに関しても経時的に一定のままである必要はない。例えば、基地局1についてのスロット境界は、あらゆる機会において基地局2についてのスロット境界に先行し得、基地局1についてのスロット境界は、あらゆる機会において基地局2についてのスロット境界に追従し得、基地局1についてのスロット境界は、あらゆる機会において基地局2についてのスロット境界に位置合わせされ得、または、基地局1および基地局2についてのスロット境界の位置合わせまたは位置合わせのずれは、いくつかのまたはすべての機会の間で変化し得る。図示されたように、機会445において、基地局1は、基地局1のスロット境界に従ってシンボル7中に信号450を送信する。基地局2は、シンボル1中に信号460を送信し、それは、機会445についての基地局1のスロット境界内に含まれる。そのため、基地局1と位置合わせされたUEは、機会445中に基地局2からの信号460を受信することができる。
【0055】
[0058] ここで第4の機会465を見ると、基地局1は、シンボル7中に信号470を送信する。基地局2のスロット境界は、第4の機会465中、基地局1のスロット境界に追従する(時間的に後にある)。第4の機会465において、基地局2は、基地局2のスロット境界に従ってシンボル7中に信号480を送信する。UEは基地局1と位置合わせされているので、UEは、基地局1のスロット境界の外側では機会465の信号をリッスンしないことになるので、UEは、第4の機会465の一部として信号480を受信しない可能性がある。信号480は、機会465についての基地局1のスロット境界の外側(後)で送信されるので、UEは、信号480を受信(または処理もしくは認識)しない可能性がある。
【0056】
[0059] 機会445および465に示されているように、基地局2は、基地局2が少なくともいくつかの機会(例えば、機会445)中にプライマリ基地局1のスロット境界内でそれの測位測定信号を送信するようにシンボルホップするためのパターン式を使用することができる。したがって、UEは、隣接した基地局のスロット境界がプライマリ基地局のスロット境界に追従している(時間的に後にある)とき、プライマリ基地局のスロット境界と位置合わせされていないスロット境界を有する隣接局について測位測定信号を少なくとも時々受信することになる。したがって、本明細書で説明されるシンボルホッピングは、(隣接基地局のスロット境界が先を行くかまたは遅れをとるために)プライマリ基地局のスロット境界と位置合わせされないスロット境界を有する隣接基地局によって送信された信号を、UEが受信することを可能にすることができる。
【0057】
[0060]
図5は、シンボルホッピングを使用してソース無線信号を提供するための方法500の流れ図を示す。方法500は、例えば、
図1に関して説明したようなgNB110またはng-eNB114のいずれかなどの、ネットワーク中の基地局によって実行され得る。
【0058】
[0061] 方法500は、ブロック505において、例えば、基地局が、複数の機会のうちの所与の機会について、所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択された指定されたシンボルを識別するパターン式を取得することから開始することができ、ここにおいて、リソースブロックの各シンボルは、所与の機会の各スロット内の一意の位置を有する。前に説明したように、リソースブロックは、複数のシンボルを含むことができ、それらの各々は、時間の持続時間であり、それらの各々は、連続的であり、所与のスロット内で順序付けられる。例えば、0.5msスロットおよび7つのシンボルを有するリソースブロックは、0.5msスロットの開始点で始まり、0.07msの間続くシンボル1を有する。シンボル1が終了した直後に、シンボル2が始まり、0.07msの間続く。シンボル2が終了した直後に、シンボル3が始まり、0.07msの間続く。シンボルは、前のシンボルの直後に次のシンボルに続くように、すべての7つのシンボルが完了するまで続く。これまた説明したように、基地局(または任意の無線信号ソース)は、信号を送信するためのシンボルおよびサブキャリア周波数を割り当てられ得る。割り当てられるシンボルは、パターン式から決定され得る。パターン式は、例えば、ネットワーク(例えば、5Gネットワーク)についてのロケーションサーバまたは他のコントローラもしくはコンピューティングデバイスから受信され得る。パターン式は、基地局が、どのシンボル中に送信するかを識別することができる。例えば、パターン式は、パターン式に従うことにより、任意の所与の機会に関して、その機会の各スロットについて送信を行うべきシンボルの識別がもたらされるように、第1の機会の各スロットの間に送信を行うべきシンボルと、各後続の機会について従うべきパターンとを識別することができる(例えば、基地局は、式パターンに基づいて、その機会の各スロットの間にシンボル2において送信し、次の機会の各スロットの間にシンボル4において送信する)。一例として、
図3に関して説明したように、基地局1は、第1の機会についてシンボル7で始まり、各後続の機会において1つ(1)のシンボル進むパターン式を有することができる。機会における第1のシンボルは、共通の時間フレーム内のインスタンスに関連付けられ得る。共通の時間フレームは、各デバイスが位置合わせされるように、セル中のすべてのデバイス(例えば、基地局、ユーザデバイスなど)によって使用され得る。共通の時間フレームは、例えば、ネットワークのシステムフレームナンバ(SFN)と位置合わせされることができる。いくつかの実施形態では、共通の時間フレームは、GPS時間などの異なる共通の時間スケールに基づくことができる。
【0059】
[0062] ブロック505において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0060】
[0063] ブロック510において、基地局は、複数の機会のうちの第1の機会について、パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置を有する第1の機会についての指定されたシンボルを決定することができる。例えば、パターン式は、基地局についてのPCIまたはGCIを使用して、第1の機会の各スロットについてのシンボルを識別することができる。別の例として、パターン式は、機会の各スロットについて指定されたシンボルを識別するために、各機会について解かれるべき方程式を提供することができる。一実施形態では、方程式は、機会の番号を含むことができる。視覚的描写として、
図3に関して説明したように、シンボル7は、機会302における基地局1のための指定されたシンボルであり得る。
図3に示す例についての第1の順序付けられた位置はシンボル7である。
【0061】
[0064] ブロック510において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0062】
[0065] ブロック515において、基地局は、第1の機会についての指定されたシンボル中に、第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分をモバイルデバイスに送信することができる。別の言い方をすれば、基地局が所与の機会について指定されたシンボルをひとたび決定すると、機会の各スロットの間に、基地局は指定されたシンボル中に信号を送信することができる。例えば、視覚的描写として、基地局1は、
図3に関して説明されたように、機会302の各スロットにおいてシンボル7中に信号318を送信することができる。信号は、測位測定信号または測位測定信号の一部であり得る。基地局は、位置測定信号を送信するための所与の機会がいつ始まるかを、ネットワークのロケーションサーバもしくは他のコントローラとの同期に基づいて、またはGPS同期に基づいて知ることができる。そのようなロケーションサーバは、ネットワーク内のロケーションサービスおよびネットワークに関する情報を、地理的領域内の基地局および/または地理的領域内のユーザ機器に提供することができる。さらに、前述のように、基地局は、受信範囲内の任意のUEのための位置測定信号を送信し得る。別の言い方をすれば、基地局は、所与の機会の間に送信された信号をリッスンしている任意のおよび/またはすべてのUEに位置測定信号をブロードキャストすることができる。位置測定信号は、リソースブロックによって定義される2つ以上のシンボルを介して送信され得るので、ワイヤレス位置測定信号の一部分のみが、そのシンボル中に基地局によって送信され得る。
【0063】
[0066] ブロック515において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0064】
[0067] ブロック520において、基地局は、複数の機会のうちの第2の機会について、パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置とは異なる第2の順序付けられた位置を有する第2の機会についての指定されたシンボルを決定することができる。基地局は、ブロック510で説明されたように、パターン式が、第1の機会についての指定されたシンボルとは異なる第2の機会についての指定されたシンボルを識別するように、各後続の機会について同じパターン式を使用することができる。視覚的描写として、シンボル1は、
図3に関して説明されたように、機会304における基地局1のための指定されたシンボルであり得る。第2の機会(例えば、機会304)のための指定されたシンボル(例えば、シンボル1)は、(例えば、シンボル7で開始し、各後続の機会について1シンボル進む)パターン式を使用する基地局(例えば、基地局1)のための第1の機会(例えば、機会302)についての指定されたシンボル(例えば、シンボル7)とは異なる。別の言い方をすれば、例えば、
図3に示された例についての第2の順序付けられた位置はシンボル1であり、これはシンボル7の第1の順序付けられた位置とは異なる。
【0065】
[0068] ブロック520において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0066】
[0069] ブロック525において、基地局は、第2の機会についての指定されたシンボル中に、第2のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分をモバイルデバイスに送信することができる。例えば、視覚的描写として、基地局1は、
図3に関して説明されたように、機会304においてシンボル1中に信号322を送信することができる。第2の機会についての信号は、ブロック515に関して説明されたような第1の機会のための信号と同様に送信されることができる。前に説明したように、各機会は複数のスロットを含むことができ、基地局は各々、機会中の各スロットのその指定されたシンボル中に信号を送信することができる。
【0067】
[0070] ブロック525において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0068】
[0071]
図6は、シンボルホッピングを使用してソース無線信号を提供するための方法600の別の流れ図を示す。方法600は、例えば、
図1に関して説明したようなgNB110またはng-eNB114のいずれかなどの、ネットワーク中の基地局によって実行され得る。方法600は、例えば、プライマリ基地局の隣接基地局によって実行されることができ、ここでプライマリ基地局は方法500を実行している。
【0069】
[0072] 方法600は、ブロック605において、例えば、隣接基地局が、所与の機会について、所与の機会に関連付けられたリソースブロックから選択された第2の指定されたシンボルを識別する第2のパターン式を取得することで開始することができ、ここにおいて、第2のパターン式は、第1のパターン式とは異なる。
図5のブロック505に関して説明されたように、リソースブロックは、複数のシンボルを備えることができ、それらの各々は、順序付けられ、時間領域における位置を定義する。各基地局は、信号を送信するためのシンボルおよびサブキャリア周波数を割り当てられ得る。割り当てられるシンボルは、第2のパターン式から決定され得る。第2のパターン式は、(例えば、異なるシンボルで開始することによって、異なる方程式もしくはパターンを有することによって、またはその両方によって)プライマリ基地局のためのパターン式とは異なり得る。パターン式は、例えば、ネットワーク(例えば、5Gネットワーク)についてのロケーションサーバまたは他のコントローラもしくはコンピューティングデバイスから受信され得る。パターン式は、隣接基地局に対して、機会の各スロットについてどのシンボル中に送信するかを識別することができる。例えば、パターン式は、パターン式に従うことにより、任意の所与の機会について、送信を行うべきシンボルの識別がもたらされるように、第1の機会の各スロットの間に送信を行うべきシンボルと、各後続の機会について従うべきパターンとを識別することができる。一例として、
図3に関して説明したように、基地局2は、第1の機会についてはシンボル7で始まり、各後続の機会においては5つ(5)のシンボル進むパターン式を有し得る。
【0070】
[0073] ブロック605において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0071】
[0074] ブロック610において、隣接基地局は、第1の機会について、第2のパターン式を使用して、第1の順序付けられた位置を有する第1の機会についての第2の指定されたシンボルを決定することができる。隣接基地局についてのパターン式は、プライマリ基地局についてのパターン式と同様であり得る。例えば、パターン式は、第1の機会の各スロットの間に送信を行うべき指定されたシンボルと、各後続の機会において送信を行うべき指定されたシンボルを識別するためのパターンとを識別することができる。視覚的描写として、シンボル7は、
図3に関して説明されたように、機会302における基地局2のための指定されたシンボルであり得る。前に開示されたように、
図3に示された例についての第1の順序付けられた位置はシンボル7である。
【0072】
[0075] ブロック610において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0073】
[0076] ブロック615において、隣接基地局は、第1の機会についての第2の指定されたシンボル中に、第3のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分をモバイルデバイスに送信することができる。別の言い方をすれば、隣接基地局が所与の機会について指定されたシンボルをひとたび決定すると、その機会の間に、隣接基地局は、指定されたシンボル中に信号を送信することができる。例えば、視覚的描写として、基地局2は、
図3に関して説明されたように、機会302においてシンボル7中に信号316を送信することができる。信号は、測位測定信号または測位測定信号の一部であり得る。隣接基地局は、位置測定信号を送信するための所与の機会がいつ始まるかを、ネットワークのロケーションサーバもしくは他のコントローラとの同期に基づいて、またはGPS同期に基づいて知ることができる。そのようなロケーションサーバは、ネットワーク内のロケーションサービスおよびネットワークに関する情報を、地理的領域内の基地局および/または地理的領域内のユーザ機器に提供することができる。さらに、前述したように、隣接基地局を含む基地局は、受信範囲内の任意のUEのための位置測定信号を送信し得る。別の言い方をすれば、隣接基地局は、所与の機会の間に送信された信号をリッスンしている任意のおよび/またはすべてのUEに位置測定信号をブロードキャストすることができる。
【0074】
[0077] ブロック615において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0075】
[0078] ブロック620において、隣接基地局は、第2の機会について、第2のパターン式を使用して、第2の順序付けられた位置とは異なる第3の順序付けられた位置を有する第2の機会についての第2の指定されたシンボルを決定することができる。隣接基地局は、パターン式が、ブロック610において説明されたような第1の機会についての第2の指定されたシンボルとは異なり、および第2の機会におけるプライマリ基地局のための指定されたシンボルとは異なる、第2の機会についての第2の指定されたシンボルを識別するように、各後続の機会について同じ(例えば、第2のパターン式)パターン式を使用することができる。視覚的描写として、シンボル5は、
図3に関して説明されたように、機会304における基地局2のための指定されたシンボルであり得る。第2の機会(例えば、機会304)についての第2の指定されたシンボル(例えば、シンボル5)は、第2の機会(例えば、機会304)におけるプライマリ基地局(例えば、基地局1)のための指定されたシンボル(例えば、シンボル1)とは異なり、および(例えば、シンボル7で始まり、各後続の機会について5シンボル進む)第2のパターン式を使用する第1の機会(例えば、機会302)における隣接した基地局(例えば、基地局2)についての第2の指定されたシンボル(例えば、シンボル7)とは異なる。別の言い方をすれば、例えば、
図3に示される例についての第3の順序付けられた位置はシンボル5であり、これはシンボル7の第1の順序付けられた位置およびシンボル1の第2の順序付けられた位置とは異なる。
【0076】
[0079] ブロック620において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0077】
[0080] ブロック625において、隣接した基地局は、第2の機会についての第2の指定されたシンボル中に、第4のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分をモバイルデバイスに送信することができる。例えば、視覚的描写として、基地局2は、
図3に関して説明されたように、機会304の各スロットのシンボル5中に信号320を送信することができる。第2の機会についての信号は、ブロック615に関して説明されたような第1の機会についての信号と同様に送信され得る。
【0078】
[0081] ブロック625において機能を実行するための手段は、
図9に示され、以下でより詳細に説明されるバス905、処理ユニット(1つまたは複数)910、ワーキングメモリ935、オペレーティングシステム940、アプリケーション(1つまたは複数)945、および/またはコンピュータシステム900の他の構成要素などの、コンピュータシステムの1つまたは複数の構成要素を備え得る。
【0079】
[0082]
図7は、シンボルホッピングを使用してソース無線信号を処理するための方法700の流れ図を示す。方法700は、例えば、
図1に関して説明したようなUE105などのユーザ機器によって実行され得る。方法700は、例えば、プライマリ基地局の隣接基地局とともに、例えば、UEによって実行され得、ここで、プライマリ基地局は方法500を実行しており、隣接基地局は方法600を実行している。本明細書で説明されるシンボルホッピングおよび方法700は、上記で説明したように、任意の所与の基地局からの送信のためのパターンが他の基地局からの送信のためのパターンとは異なるので、基地局によって送信される信号が他の基地局からの信号と常に干渉しないように基地局によって送信される信号がシンボルを「ホッピング」するので、無線信号ソースからのワイヤレス位置測定信号の強化された検出を提供することができる。この差のために、UEは、少なくともいくつかの機会の間に他の基地局からの信号によってかき消されないまたは干渉されない各基地局からの信号を受信することができる。
【0080】
[0083] 方法700は、ブロック705において、例えば、UEがワイヤレス通信ネットワークにおける基地局についての情報を取得することで開始することができ、情報は、複数の機会のうちの所与の機会について、基地局のための指定されたシンボルを識別するパターン式を備え、ここにおいて、指定されたシンボルは、所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択され、ここにおいて、リソースブロックの各シンボルは、所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有する。その位置を決定する必要があり得るUEは、プライマリ基地局および隣接した基地局を含む基地局から測位測定信号を受信することができる。UEは、所与の基地局が測位測定信号を送信するときを決定するためのパターン式を取得することができる。例えば、UEは、
図3に関して説明されたような基地局1のためのパターン式を取得することができる。UEは、例えば、ネットワーク(例えば、5Gネットワーク)のためのロケーションサーバまたは他のコントローラもしくはコンピューティングデバイスからパターン式を取得することができる。UEは、UEが測位測定信号をリッスンすべきときをUEが決定することができるように、基地局のためのパターン式を取得することができる。例として、UEは、プライマリ基地局についてのパターン式と、隣接した基地局の各々についての異なるパターン式とを得ることができる。
図3に関して説明されたように、プライマリ基地局(基地局1)は、第1の機会にシンボル7で始まり、各後続の機会について1シンボル進むパターン式を有することができる。さらに、隣接した基地局(基地局2)は、第1の機会にシンボル7で始まり、各後続の機会について5シンボル進むパターン式を有することができる。UEは、UEがそこからの測位測定信号をリッスンすることを望む各基地局についてのパターン式を取得することができる。前に説明したように、パターン式は、所与の機会についての指定されたシンボルを識別するために使用されることができ、各指定されたシンボルは、所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置である。
【0081】
[0084] ブロック705における機能を実行するための手段は、例えば、
図8に示され、以下でより詳細に説明されるバス805、処理ユニット(1つまたは複数)810、ワイヤレス通信インタフェース830、メモリ860、および/または、UE105の他のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を備え得る。
【0082】
[0085] ブロック710において、UEは、複数の機会のうちの第1の機会についてのパターン式に基づいて、第1の基地局が第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信する、基地局のための指定されたシンボルを決定することができる。一例として、
図3に関して説明されたような基地局1についてのパターン式は、シンボル7を第1の機会についての指定されたシンボルとして識別し、各後続の機会について1シンボルを進むものである。したがって、UEは、第1の機会に、基地局1のための指定されたシンボルがシンボル7であると決定することができる。基地局のための指定されたシンボルを決定することは、UEが、指定されたシンボルにおいて基地局からの信号をリッスンすることを可能にし得る。したがって、UEが基地局から指定されたシンボルで信号を受信するとき、UEは、例えば、基地局1からの測位測定信号として信号を処理するのに十分な情報を有する。
【0083】
[0086] ブロック710における機能を実行するための手段は、例えば、
図8に示され、以下でより詳細に説明されるバス805、処理ユニット(1つまたは複数)810、ワイヤレス通信インタフェース830、メモリ860、および/または、UE105の他のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を備え得る。
【0084】
[0087] ブロック715において、UEは、基地局のための指定されたシンボルに基づいて、第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分の測定値を取得し得る。視覚的描写として、UEは、基地局1のためのパターン式に基づいて、シンボル7中に送信された基地局1からの信号318の測定値を取得することができる。UEは、例えば、例えば
図8に関して説明されるようなアンテナ832を含むワイヤレス通信インタフェース830を使用して、信号(例えば、信号318)を受信することによって、測定値を取得することができる。基地局1からのおよび他の基地局からの他の信号とともに、UEは、例えば、前に説明したOTDOAを使用してその位置を決定することができる。
【0085】
[0088] ブロック715における機能を実行するための手段は、例えば、
図8に示され、以下でより詳細に説明されるバス805、処理ユニット(1つまたは複数)810、ワイヤレス通信インタフェース830、メモリ860、および/または、UE105の他のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を備え得る。
【0086】
[0089]
図8は、(例えば、
図1~
図7に関連して)本明細書において上で説明したように利用され得るUE105の実施形態を示す。例えば、UE105は、
図7の方法700の機能のうちの1つまたは複数を実行することができる。
図8は、単に様々な構成要素の一般化された図を提供することを意図しており、それらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜利用され得ることに留意されたい。いくつかの事例では、
図8によって示される構成要素は、単一の物理的デバイスに局所化され得、および/または様々なネットワーク化されたデバイス間で分散され得、それらは、異なる物理的ロケーションに配置され得る(例えば、ユーザの身体の異なる部分に配置され、その場合、構成要素は、パーソナルエリアネットワーク(PAN)および/または他の手段を介して通信可能に接続され得る)ことに留意されたい。
【0087】
[0090] UE105は、バス805を介して電気的に結合され得る(または必要に応じて他の方法で通信し得る)ハードウェア要素を備えるように示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセシング(DSP)チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または同様のもの)、および/または他の処理構造または手段を含み得る処理ユニット(1つまたは複数)810を含み得る。
図8に示されるように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて、別個のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)820を有し得る。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、処理ユニット(1つまたは複数)810および/またはワイヤレス通信インタフェース830(以下で説明される)において提供され得る。UE105はまた、限定はしないが、キーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、マイクロフォン、ボタン(1つまたは複数)、ダイヤル(1つまたは複数)、スイッチ(1つまたは複数)、および/または同様のものを含み得る1つまたは複数の入力デバイス870と、限定はしないが、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、スピーカ、および/または同様のものを含み得る1つまたは複数の出力デバイス815とを含み得る。
【0088】
[0091] UE105はまた、限定はしないが、モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、チップセット(例えば、Bluetooth(登録商標)デバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、WiFiデバイス、WiMaxデバイス、セルラ通信設備など)、および/または同様のものを備え得るワイヤレス通信インタフェース830を含み得る。ワイヤレス通信インタフェース830は、UE105が、
図1に関して上記で説明したネットワークを介して通信することを可能にし得る。ワイヤレス通信インタフェース830は、データおよびシグナリングが、ネットワーク、eNB、gNB、ng-eNB、他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、および/または本明細書で説明される任意の他の電子デバイスと通信(例えば、送信および受信)されることを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号834を送るおよび/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ832を介して実行され得る。
【0089】
[0092] 所望の機能に応じて、ワイヤレス通信インタフェース830は、基地局(例えば、ng-eNBおよびgNB)および他の地上トランシーバ、例えば、ワイヤレスデバイスおよびアクセスポイントと通信するための別個のトランシーバを備え得る。UE105は、様々なネットワークタイプを備え得る異なるデータネットワークと通信し得る。例えば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、WiMax(IEEE802.16)ネットワーク、および/またはその他のものであり得る。CDMAネットワークは、例えば、CDMA2000、広帯域CDMA(WCDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。CDMA2000は、IS-95、IS-2000、および/またはIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、GSM、デジタルアドバンストモバイルフォンシステム(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。OFDMAネットワークは、LTE、LTEアドバンスト、5G NRなどを採用し得る。5G NR、LTE、LTEアドバンスト、GSM、およびWCDMAは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称のコンソーシアムからの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2文書は公に入手可能である。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)はまた、IEEE802.11xネットワークであり得、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)は、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークであり得る。本明細書で説明される技法はまた、WWAN、WLAN、および/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。
【0090】
[0093] UE105は、センサ(1つまたは複数)840をさらに含み得る。センサ840は、限定はしないが、1つまたは複数の慣性センサおよび/または他のセンサ(例えば、加速度計(1つまたは複数)、ジャイロスコープ(1つまたは複数)、カメラ(1つまたは複数)、磁力計(1つまたは複数)、高度計(1つまたは複数)、マイクロフォン(1つまたは複数)、近接センサ(1つまたは複数)、光センサ(1つまたは複数)、気圧計(1つまたは複数)、および/または同様のもの)を備え得、それらのうちのいくつかは、本明細書で説明される位置決定を補完するおよび/または容易にするために使用され得る。
【0091】
[0094] UE105の実施形態はまた、(アンテナ832と同じであり得る)アンテナ882を使用して1つまたは複数のGNSS衛星(例えば、SV190)から信号884を受信することが可能なGNSS受信機880を含み得る。GNSS信号測定に基づく測位は、本明細書で説明される技法を補完するおよび/または組み込むために利用され得る。GNSS受信機880は、例えば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、Glonass、日本にわたるQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)、インドにわたるIRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)、中国にわたるBeidou、および/または同様のもののようなGNSSシステムのGNSS SVから従来の技法を使用してUE105の位置を抽出することができる。さらに、GNSS受信機880は、例えば、ワイドエリア増強システム(WAAS)、EGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)、MSAS(Multi -functional Satellite Augmentation System)、GAGAN(Geo Augmented Navigation system)、および/または同様のものなどの、1つまたは複数のグローバルおよび/または地域ナビゲーション衛星システムと関連付けられ得るか、またはそうでなければそれらとともに使用することが可能にされ得る様々な増強システム(例えば、SBAS(Satellite Based Augmentation System))とともに使用され得る。
【0092】
[0095] UE105は、メモリ860をさらに含み得る、および/またはそれと通信し得る。メモリ860は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光ストレージデバイス、ソリッドステートストレージデバイス、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読み取り専用メモリ(ROM)を含むことができ、それらのいずれもプログラム可能、フラッシュ更新可能、および/または同様のものであり得る。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造、および/または同様のものを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0093】
[0096] UE105のメモリ860はまた、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または他のコード、例えば、1つまたは複数のアプリケーションプログラムを含むソフトウェア要素(
図8に図示せず)を備えることができ、それらは、本明細書で説明されるような、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得る、および/または他の実施形態によって提供される方法を実装する、および/またはシステムを構成するように設計され得る。単に例として、上記で説明した方法(1つまたは複数)に関して説明された1つまたは複数のプロシージャは、UE105(および/またはUE105内の処理ユニット(1つまたは複数)810もしくはDSP820)によって実行可能なメモリ860中のコードおよび/または命令として実装され得る。そして一態様では、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実行するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成するおよび/または適応させるために使用され得る。
【0094】
[0097]
図9は、NG-RAN135および5GC140などの5Gネットワークの様々な構成要素、および/または他のネットワークタイプの同様の構成要素を含む、通信システム(例えば、
図1の通信システム100)の1つまたは複数の構成要素に組み込まれ得るおよび/または利用され得る、コンピュータシステム900の実施形態を示す。
図9は、
図5および
図6に関連して説明された方法などの様々な他の実施形態によって提供される方法を実行することができるコンピュータシステム900の一実施形態の概略図を提供する。
図9は、単に様々な構成要素の一般化された図を提供することを意図しており、それらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜利用され得ることに留意されたい。したがって、
図9は、個々のシステム要素がどのように相対的に分離された、または相対的により統合された方法で実装され得るかを大まかに示す。さらに、
図9によって示される構成要素は、単一のデバイスに局所化され、および/または様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得、それらは、異なる物理的または地理的ロケーションに配置され得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム900は、LMF(例えば、
図1のLMF120)、gNB(例えば、
図1のgNB110)、ng-eNB(例えば、
図1のng-eNB114)、eNB、E-SMLC、SUPL SLP、および/または何らかの他のタイプのロケーション対応デバイスに対応し得る。
【0095】
[0098] コンピュータシステム900は、バス905を介して電気的に結合され得る(または必要に応じて他の方法で通信し得る)ハードウェア要素を備えるものとして示されている。ハードウェア要素は、処理ユニット(1つまたは複数)910を含み得、それは、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセシングチップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、および/または同様のもの)、および/または他の処理構造を含み得、それらは、
図5または
図6に関して説明された方法を含む、本明細書で説明された方法のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。コンピュータシステム900はまた、限定はしないが、マウス、キーボード、カメラ、マイクロフォン、および/または同様のものを含み得る1つまたは複数の入力デバイス915と、限定はしないが、ディスプレイデバイス、プリンタ、および/または同様のものを含み得る1つまたは複数の出力デバイス920とを含むことができる。
【0096】
[0099] コンピュータシステム900は、1つまたは複数の非一時的ストレージデバイス925をさらに含み得(および/またはそれと通信し得)、それらは、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、および/または、限定はしないが、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光ストレージデバイス、ソリッドステートストレージデバイス(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読み取り専用メモリ(ROM))を含むことができ、これらのいずれもプログラム可能、フラッシュ更新可能、および/または同様のものであり得る。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造、および/または同様のものを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0097】
[0100] コンピュータシステム900はまた、通信サブシステム930を含み得、それは、ワイヤレス通信インタフェース933によって管理および制御される(いくつかの実施形態における)ワイヤレス通信技術および/またはワイヤライン通信技術のサポートを含み得る。通信サブシステム930は、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスまたはワイヤード)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセット、および/または同様のものを含み得る。通信サブシステム930は、データおよびシグナリングがネットワーク、モバイルデバイス、他のコンピュータシステム、および/または本明細書で説明された任意の他の電子デバイスと交換されることを可能にするために、ワイヤレス通信インタフェース933などの1つまたは複数の入力および/または出力通信インタフェースを含み得る。「モバイルデバイス」および「UE」という用語は、本明細書では、限定はしないが、モバイルフォン、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、PDA、タブレット)、内臓モデム、ならびに自動車および他の車両コンピューティングデバイスなどの、任意のモバイル通信デバイスを指すために交換可能に使用されることに留意されたい。
【0098】
[0101] 多くの実施形態では、コンピュータシステム900は、RAMおよび/またはROMデバイスを含み得るワーキングメモリ935をさらに備える。ワーキングメモリ935内に位置するものとして示されるソフトウェア要素は、オペレーティングシステム940、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または他のコード、例えば、アプリケーション(1つまたは複数)945を含むことができ、それらは、本明細書で説明されるような、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得る、および/または他の実施形態によって提供される方法を実装する、および/またはシステムを構成するように設計され得る。単に例として、
図5および
図6に関して説明した方法などの上記で説明された方法(1つまたは複数)に関して説明された1つまたは複数のプロシージャは、ワーキングメモリ935に(例えば、一時的に)記憶され、コンピュータ(および/または処理ユニット(1つまたは複数)910などのコンピュータ内の処理ユニット)によって実行可能であるコードおよび/または命令として実装され得、そして一態様では、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実行するために汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成するおよび/または適応させるために使用され得る。
【0099】
[0102] これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明された記憶デバイス(1つまたは複数)925などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。いくつかの場合には、記憶媒体は、コンピュータシステム900などのコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、(例えば光ディスクのようなリムーバブル媒体など)コンピュータシステムとは分離され得、および/またはインストールパッケージにおいて提供され得、その結果、記憶媒体は、そこに記憶された命令/コードを用いて汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/または適応させるために使用され得る。これらの命令は、コンピュータシステム900によって(例えば、処理ユニット(1つまたは複数)910によって)実行可能な、実行可能コードの形態をとり得、および/または、(例えば、様々な一般的に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのうちの任意のものを使用して)コンピュータシステム900上でコンパイルおよび/またはインストールされると、実行可能コードの形態をとる、ソースおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
【0100】
[0103]
図10は、(例えば、
図1~
図7に関連して)本明細書において上で説明したように利用され得る基地局1000の一実施形態を示す。例えば、基地局1000は、
図5の方法500および
図6の方法600の機能のうちの1つまたは複数を実行することができる。
図10は、単に様々な構成要素の一般化された図を提供することを意図しており、それらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜利用され得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、基地局1000は、本明細書において上で説明されたLMF120、gNB110、および/またはng-eNB114に対応し得る。
【0101】
[0104] 基地局1000は、バス1005を介して電気的に結合され得る(または必要に応じて他の方法で通信し得る)ハードウェア要素を備えるように示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセシング(DSP)チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または同様のもの)、および/または他の処理構造または手段を含み得る処理ユニット(1つまたは複数)1010を含み得る。
図10に示すように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて、別個のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)1020を有し得る。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、処理ユニット(1つまたは複数)1010および/またはワイヤレス通信インタフェース1030(以下で説明される)において提供され得る。基地局1000はまた、限定はしないが、キーボード、ディスプレイ、マウス、マイクロフォン、ボタン(1つまたは複数)、ダイヤル(1つまたは複数)、スイッチ(1つまたは複数)、および/または同様のものを含み得る1つまたは複数の入力デバイス1070と、限定はしないが、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、スピーカ、および/または同様のものを含み得る1つまたは複数の出力デバイス1015とを含むことができる。
【0102】
[0105] 基地局1000はまた、限定はしないが、基地局1000が本明細書で説明されるように通信することを可能にし得る、モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセット(例えば、Bluetooth(登録商標)デバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、WiFiデバイス、WiMaxデバイス、セルラ通信設備など)、および/または同様のものを備え得るワイヤレス通信インタフェース1030を含み得る。ワイヤレス通信インタフェース1030は、データおよびシグナリングが、UE、他の基地局(例えば、eNB、gNB、およびng-eNB)、および/または他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、および/または本明細書で説明される任意の他の電子デバイスに通信される(例えば、送信および受信される)ことを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号1034を送るおよび/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1032を介して実行され得る。
【0103】
[0106] 基地局1000はまた、ワイヤライン通信技術のサポートを含み得るネットワークインタフェース1080を含み得る。ネットワークインタフェース1080は、モデム、ネットワークカード、チップセット、および/または同様のものを含み得る。ネットワークインタフェース1080は、データが、ネットワーク、通信ネットワークサーバ、コンピュータシステム、および/または本明細書で説明される任意の他の電子デバイスと交換されることを可能にする、1つまたは複数の入力および/または出力通信インタフェースを含み得る。
【0104】
[0107] 多くの実施形態では、基地局1000はメモリ1060をさらに備える。メモリ1060は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光ストレージデバイス、ソリッドステートストレージデバイス、例えば、RAMおよび/またはROMを含み得、それらは、プログラム可能、フラッシュ更新可能、および/または同様のものであり得る。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造、および/または同様のものを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0105】
[0108] 基地局1000のメモリ1060はまた、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または他のコード、例えば、1つまたは複数のアプリケーションプログラムを含むソフトウェア要素(
図10には図示せず)を備えることができ、それらは、本明細書で説明されるような、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得る、および/または他の実施形態によって提供される方法を実装する、および/またはシステムを構成するように設計され得る。単なる例として、上記で説明された方法(1つまたは複数)に関して説明された1つまたは複数のプロシージャは、基地局1000(および/または基地局1000内の処理ユニット(1つまたは複数)1010もしくはDSP1020)によって実行可能なメモリ1060中のコードおよび/または命令として実装され得る。そして一態様では、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実行するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成するおよび/または適応させるために使用され得る。
【0106】
[0109] いくつかの実施形態では、
図10のメモリ1060などのプロセッサ可読メモリデバイスは、
図10の処理ユニット1010などのプロセッサがプログラミング命令またはソフトウェアコードを実行するとき、プロセッサが、複数の機会のうちの所与の機会について、所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択された指定されたシンボルを識別するパターン式を取得し得、ここにおいて、リソースブロックの各シンボルが、所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有するような、記憶されたソフトウェアコードまたはプログラミング命令を有し得る。プロセッサはまた、複数の機会のうちの第1の機会について、パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置を有する第1の機会についての指定されたシンボルを識別し得る。プロセッサは、第1の機会についての指定されたシンボル中に、複数のサブキャリア周波数帯域のうちの第1のサブキャリア周波数帯域上で第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分をさらに送信し得る。プロセッサはまた、複数の機会のうちの第2の機会について、パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置とは異なる第2の順序付けられた位置を有する第2の機会についての指定されたシンボルを識別し得る。プロセッサはまた、第2の機会についての指定されたシンボル中に、第1のサブキャリア周波数帯域上で第2のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信し得る。
【0107】
[0110] いくつかの実施形態では、
図10の基地局1000などの装置は、実行されると、装置に、複数の機会のうちの所与の機会について、所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択された指定されたシンボルを識別するパターン式を取得することと、ここにおいて、リソースブロックの各シンボルは、所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、複数の機会のうちの第1の機会について、パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置を有する第1の機会についての指定されたシンボルを識別することと、第1の機会についての指定されたシンボル中に、複数のサブキャリア周波数帯域のうちの第1のサブキャリア周波数帯域上で第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、複数の機会のうちの第2の機会について、パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置とは異なる第2の順序付けられた位置を有する第2の機会についての指定されたシンボルを識別することと、第2の機会についての指定されたシンボル中に、第1のサブキャリア周波数帯域上で第2のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、を行わせる、処理ユニット1010などのプロセッサによって実行され得る処理命令を記憶したメモリ(例えば、メモリ1060)などのアクションを実行するための手段を含み得る。
【0108】
[0111] いくつかの実施形態では、
図8のメモリ860などのプロセッサ可読メモリデバイスは、
図8の処理ユニット810などのプロセッサがプログラミング命令またはソフトウェアコードを実行するとき、プロセッサが、ワイヤレス通信ネットワークにおける基地局についての情報を取得し得、情報が、複数の機会のうちの所与の機会について、基地局のための指定されたシンボルを識別するパターン式を備え、ここにおいて、指定されたシンボルは、所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択され、リソースブロックの各シンボルは、所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有するような記憶されたソフトウェアコードまたはプログラミング命令を有し得る。プロセッサはまた、複数の機会のうちの第1の機会についてのパターン式に基づいて、基地局が第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信する、基地局のための指定されたシンボルを識別し得る。プロセッサは、基地局のための指定されたシンボルに基づいて、第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分の測定値をさらに取得し得る。
【0109】
[0112] いくつかの実施形態では、
図8のUE105などの装置は、実行されると、装置に、ワイヤレス通信ネットワークにおける基地局についての情報を取得することと、情報が、複数の機会のうちの所与の機会について、基地局のための指定されたシンボルを識別するパターン式を備え、ここにおいて、指定されたシンボルは、所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択され、ここにおいて、リソースブロックの各シンボルは、所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、複数の機会のうちの第1の機会についてのパターン式に基づいて、基地局が第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信する、基地局のための指定されたシンボルを識別することと、基地局のための指定されたシンボルに基づいて、第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分の測定値を取得することと、を行わせる、処理ユニット810などのプロセッサによって実行され得る処理命令を記憶したメモリ(例えば、メモリ860)などのアクションを実行するための手段を含み得る。
【0110】
[0113] 特定の要件に従って実質的な変形が行われ得ることが当業者には明らかであろう。例えば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/または特定の要素がハードウェア、ソフトウェア(アプレットまたは同様のものなどのポータブルソフトウェアを含む)、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が用いられ得る。
【0111】
[0114] 添付の図面を参照すると、メモリを含み得る構成要素は、非一時的機械可読媒体を含み得る。本明細書で使用する「機械可読媒体」、「コンピュータ可読媒体」、「コンピュータ可読メモリデバイス」、および「機械可読媒体」という用語は、機械を特定の方式で動作させるデータを提供することに関与する任意の記憶媒体を指す。上記で提供された実施形態では、様々なマシン可読媒体が、実行のために処理ユニットおよび/または他のデバイス(1つまたは複数)に命令/コードを提供することに関与し得る。追加または代替として、機械可読媒体は、そのような命令/コードを記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、コンピュータ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むが、それらに限定されない、多くの形態をとり得る。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えば、磁気および/または光学媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する任意の他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、EEPROM(登録商標)、FLASH(登録商標)-EPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、以下で説明される搬送波、またはコンピュータが命令および/またはコードをそこから読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0112】
[0115] 本明細書で説明された方法、システム、およびデバイスは例である。様々な実施形態は、必要に応じて、様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。例えば、ある特定の実施形態に関して説明される特徴は、様々な他の実施形態において組み合わせられ得る。実施形態の異なる態様および要素は、同様の方法で組み合わせられ得る。本明細書で提供される図の様々な構成要素は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて具現化されることができる。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは、本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない例である。例えば、第5世代(5G)ネットワークを超える将来のネットワークが、本明細書の実施形態を実装し得る。
【0113】
[0116] そのような信号をビット、情報、値、要素、シンボル、文字、変数、項、数/番号、数字、または同様のものと呼ぶことは、主に共通使用の理由で、時には便利であることが分かっている。しかしながら、これらの用語または同様の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、単に便利なラベルであることを理解されたい。具体的にそうではないと明記しない限り、上記の説明から明らかなように、本明細書全体を通して、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」、「確認する」、「識別する」、「関連付ける」、「測定する」、「実行する」、または同様のものなどの用語を利用する説明は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことは理解される。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報ストレージデバイス、伝送デバイス、またはディスプレイデバイス内の物理的電子、電気、または磁気量として通常表される信号を操作または変換することができる。汎用コンピュータは、例えば、
図5~
図7で説明された方法等の、そのような上述のアクションまたはプロセスを実行するソフトウェア/コード/実行可能命令のインストールおよび実行によって、専用コンピュータになり得ることを理解されたい。
【0114】
[0117] 本明細書で使用される「および」および「または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存し得る様々な意味を含み得る。通常、「または」という用語は、リスト(例えば、A、B、またはC)を関連付けるために使用される場合、本明細書では包括的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびに本明細書では排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することが意図される(および意味し得る)。同様に、「および」という用語は、リスト(例えば、A、B、およびC)を関連付けるために使用される場合、本明細書では包括的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびに本明細書では排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することが意図される(および意味し得る)。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数の」という用語は、任意の特徴、構造、もしくは特性を単数で説明するために使用され得、または特徴、構造、または特性の何らかの組合せを説明するために使用され得る。しかしながら、これは例示的な例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。さらに、「のうちの少なくとも1つ」という用語は、A、B、またはC等のリストを関連付けるために使用される場合、例えばA、AB、AA、AAB、AABBCCC等のA、B、および/またはCの任意の組合せを意味するように解釈されることができる。
【0115】
[0118] いくつかの実施形態を説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様々な修正、代替構成、および同等物が使用され得ることを理解されたい。例えば、上記の要素は、単により大きいシステムの構成要素であり得、ここにおいて、例えば、他の規則が、様々な実施形態の適用に優先し得、またはそうでなければ、様々な実施形態の適用を修正し得る。また、上記の要素が考慮される前、間、または後に、いくつかのステップが行われ得る。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定するものではない。
【0116】
[0119] 本明細書に説明された実施形態は、相互排他的であることを意図していない。特徴のすべての組合せが明示的に説明されるわけではないが、当業者は、様々な実施形態で説明されたいくつかの特徴はオプションであり、および/または他の実施形態で説明された特徴と組み合わせられ得ることを理解するであろう。さらに、当業者は、様々な実施形態において説明されたいくつかの特徴が、他の実施形態において説明された特徴と組み合わされない可能性があることを理解するであろう。さらに、当業者は、様々な実施形態で説明されたいくつかの特徴は、特徴が矛盾する場合、他の実施形態で説明された特徴と組み合わせられない可能性があることを理解するであろう。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
送信されたワイヤレス位置測定信号における衝突を低減するための方法であって、
複数の機会のうちの所与の機会について、前記所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択された指定されたシンボルを識別するパターン式を、基地局によって取得することと、ここにおいて、前記リソースブロックの各シンボルは、前記所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、
前記基地局によって、前記複数の機会のうちの第1の機会について、前記パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置を有する前記第1の機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、
前記基地局によって、前記第1の機会についての前記指定されたシンボル中に、複数のサブキャリア周波数帯域のうちの第1のサブキャリア周波数帯域上で第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
前記基地局によって、前記複数の機会のうちの第2の機会について、前記パターン式を使用して、前記第1の順序付けられた位置とは異なる第2の順序付けられた位置を有する前記第2の機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、
前記基地局によって、前記第2の機会についての前記指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第2のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
を備える、方法。
[C2]
前記パターン式が方程式であり、前記指定されたシンボルを識別することが、前記方程式を解くことを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記パターン式が、前記基地局の物理セル識別子(PCI)に基づく、C1に記載の方法。
[C4]
前記パターン式が、前記基地局のグローバルセル識別子(GCI)に基づく、C1に記載の方法。
[C5]
前記パターン式が、少なくとも部分的に、機会の番号に基づく、C1に記載の方法。
[C6]
前記基地局がサービング基地局であり、前記パターン式が第1のパターン式であり、前記方法が、
隣接基地局によって、前記所与の機会について、前記所与の機会に関連付けられた前記リソースブロックから選択された第2の指定されたシンボルを識別する第2のパターン式を取得することと、ここにおいて、前記第2のパターン式は、前記第1のパターン式とは異なり、
前記第1の機会について、前記第2のパターン式を使用して、前記第1の順序付けられた位置を有する前記第1の機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第1の機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第3のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
前記第2の機会について、前記第2のパターン式を使用して、前記第2の順序付けられた位置とは異なる第3の順序付けられた位置を有する前記第2の機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第2の機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第4のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記基地局がサービング基地局であり、前記第1の機会が、前記サービング基地局と位置合わせされた第1の時間的境界を有し、前記第2の機会が、前記サービング基地局と位置合わせされた第2の時間的境界を有し、前記パターン式が第1のパターン式であり、前記方法が、
隣接基地局によって、前記所与の機会について、前記所与の機会に関連付けられた前記リソースブロックから選択された第2の指定されたシンボルを識別する第2のパターン式を取得することと、ここにおいて、前記第2のパターン式は、前記第1のパターン式とは異なり、
前記第1の機会について、前記第2のパターン式を使用して、第3の順序付けられた位置を有する前記第1の機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第1の機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第3のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、ここにおいて、前記第3のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分が、前記第1の時間的境界の外側で送信され、
前記第2の機会について、前記第2のパターン式を使用して、第4の順序付けられた位置を有する前記第2の機会についての前記第2の指定されたシンボルを識別することと、
前記第2の機会についての前記第2の指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第4のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、ここにおいて、前記第4のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分が、前記第2の時間的境界内で送信される、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記第1の機会が、前記基地局および受信デバイスの各々によって知られている共通の時間フレームのアンカー時点において開始する、C1に記載の方法。
[C9]
前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分が、ワイヤレス通信ネットワークを介して送信され、前記共通の時間フレームが、前記ワイヤレス通信ネットワークのシステムフレームナンバと位置合わせされる、C8に記載の方法。
[C10]
前記共通の時間フレームが、全地球測位システム時間に基づく、C8に記載の方法。
[C11]
モバイルデバイスにおける、複数の基地局からのワイヤレス位置測定信号の強化された検出のための方法であって、
前記モバイルデバイスにおいて、ワイヤレス通信ネットワークにおける基地局についての情報を取得することと、前記情報が、複数の機会のうちの所与の機会について、前記基地局のための指定されたシンボルを識別するパターン式を備え、ここにおいて、前記指定されたシンボルは、前記所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択され、ここにおいて、前記リソースブロックの各シンボルは、前記所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、
前記複数の機会のうちの第1の機会についての前記パターン式に基づいて、前記基地局が第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信する、前記基地局のための前記指定されたシンボルを識別することと、
前記モバイルデバイスを用いて、前記基地局のための前記指定されたシンボルに基づいて、前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分の測定を行うことと、
を備える、方法。
[C12]
前記基地局がそこで送信する複数のサブキャリア周波数帯域のうちの1つのサブキャリア周波数帯域を識別すること、
ここにおいて、前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分の前記測定を行うことは、前記基地局のための前記指定されたシンボルに基づいて、前記サブキャリア周波数帯域上で前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分の前記測定を行うことを備える、
をさらに備える、C11に記載の方法。
[C13]
前記パターン式が方程式であり、前記指定されたシンボルを識別することが、前記方程式を解くことを備える、C11に記載の方法。
[C14]
前記パターン式が、前記基地局の物理セル識別子(PCI)に基づく、C11に記載の方法。
[C15]
前記パターン式が、前記基地局のグローバルセル識別子(GCI)に基づく、C11に記載の方法。
[C16]
前記パターン式が、少なくとも部分的に、機会の番号に基づく、C11に記載の方法。
[C17]
前記第1の機会が、前記基地局および前記モバイルデバイスの各々によって知られている共通の時間フレームのアンカー時点において開始する、C11に記載の方法。
[C18]
前記共通の時間フレームが、前記ワイヤレス通信ネットワークのシステムフレームナンバと位置合わせされる、C17に記載の方法。
[C19]
前記共通の時間フレームが、全地球測位システム時間に基づく、C17に記載の方法。
[C20]
送信されたワイヤレス位置測定信号における衝突を低減するための基地局であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数の処理ユニットと、
を備え、ここにおいて、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
複数の機会のうちの所与の機会について、前記所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択された指定されたシンボルを識別するパターン式を取得することと、ここにおいて、前記リソースブロックの各シンボルは、前記所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、
前記複数の機会のうちの第1の機会について、前記パターン式を使用して、第1の順序付けられた位置を有する前記第1の機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、
前記第1の機会についての前記指定されたシンボル中に、複数のサブキャリア周波数帯域のうちの第1のサブキャリア周波数帯域上で第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
前記複数の機会のうちの第2の機会について、前記パターン式を使用して、前記第1の順序付けられた位置とは異なる第2の順序付けられた位置を有する前記第2の機会についての前記指定されたシンボルを識別することと、
前記第2の機会についての前記指定されたシンボル中に、前記第1のサブキャリア周波数帯域上で第2のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信することと、
を行うように構成される、基地局。
[C21]
前記パターン式が方程式であり、前記指定されたシンボルを識別することが、前記方程式を解くことを備える、C20に記載の基地局。
[C22]
前記パターン式が、前記基地局の物理セル識別子(PCI)に基づく、C20に記載の基地局。
[C23]
前記パターン式が、前記基地局のグローバルセル識別子(GCI)に基づく、C20に記載の基地局。
[C24]
前記パターン式が、少なくとも部分的に、機会の番号に基づく、C20に記載の基地局。
[C25]
前記第1の機会が、前記基地局および受信デバイスの各々によって知られている共通の時間フレームのアンカー時点において開始する、C20に記載の基地局。
[C26]
前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分が、ワイヤレス通信ネットワークを介して送信され、前記共通の時間フレームが、前記ワイヤレス通信ネットワークのシステムフレームナンバと位置合わせされる、C25に記載の基地局。
[C27]
前記共通の時間フレームが、全地球測位システム時間に基づく、C25に記載の基地局。
[C28]
複数の基地局からのワイヤレス位置測定信号の強化された検出のために構成されたモバイルデバイスであって、
メモリと、
ワイヤレス通信インタフェースと、
前記メモリおよび前記ワイヤレス通信インタフェースに結合された1つまたは複数の処理ユニットと、
を備え、ここにおいて、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
ワイヤレス通信ネットワークにおける基地局についての情報を取得することと、前記情報が、複数の機会のうちの所与の機会について、前記基地局のための指定されたシンボルを識別するパターン式を備え、ここにおいて、前記指定されたシンボルは、前記所与の機会に関連付けられた一連の連続したシンボルを有するリソースブロックから選択され、ここにおいて、前記リソースブロックの各シンボルは、前記所与の機会の各スロット内の一意の順序付けられた位置を有し、
前記複数の機会のうちの第1の機会についての前記パターン式に基づいて、前記基地局が第1のワイヤレス位置測定信号の少なくとも一部分を送信する、前記基地局のための前記指定されたシンボルを識別することと、
前記基地局のための前記指定されたシンボルに基づいて、前記第1のワイヤレス位置測定信号の前記少なくとも一部分の測定値を取得することと、
を行うように構成される、モバイルデバイス。
[C29]
前記パターン式が方程式であり、前記指定されたシンボルを識別することが、前記方程式を解くことを備える、C28に記載のモバイルデバイス。
[C30]
前記パターン式が、前記基地局の物理セル識別子(PCI)に基づく、C28に記載のモバイルデバイス。
[C31]
前記パターン式が、前記基地局のグローバルセル識別子(GCI)に基づく、C28に記載のモバイルデバイス。
[C32]
前記第1の機会が、前記基地局および前記モバイルデバイスの各々によって知られている共通の時間フレームのアンカー時点において開始する、C28に記載のモバイルデバイス。
[C33]
前記共通の時間フレームが、前記ワイヤレス通信ネットワークのシステムフレームナンバと位置合わせされる、C32に記載のモバイルデバイス。
[C34]
前記共通の時間フレームが、全地球測位システム時間に基づく、C32に記載のモバイルデバイス。