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7271589情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20230501BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230501BHJP
【FI】
H04M11/00 302
G06Q50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021046102
(22)【出願日】2021-03-19
(65)【公開番号】P2022144903
(43)【公開日】2022-10-03
【審査請求日】2021-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五味 秀仁
(72)【発明者】
【氏名】坪内 孝太
(72)【発明者】
【氏名】寺岡 照彦
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-200741(JP,A)
【文献】特表2017-503371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F21/00
21/30-21/46
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記コンテキスト情報に含まれる前記一の端末装置と前記一の端末装置以外の他の端末装置との相対的な関係を示すコンテキストであり、前記複数の端末装置を同時に使用した場合および所定の順番で使用した場合の履歴情報であるグループ使用履歴を含む前記コンテキストに基づいて、前記一の端末装置のデバイスの同一性を推定する推定部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記推定部は、
前記一の端末装置と前記他の端末装置との相対的な位置関係を示す前記コンテキストに基づいて、前記一の端末装置の同一性を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテキストは、
前記グループ使用履歴を含む履歴情報、前記一の端末装置に対する前記他の端末装置の位置情報およびデバイス情報少なくともいずれかを含み、
前記推定部は、
前記コンテキストに基づいて前記一の端末装置の同一度を算出するように学習された推定モデルを用いて前記一の端末装置の同一度を算出し、算出された同一度が所定の判定閾値を超える場合に、前記一の端末装置を同一性あると推定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記一の端末装置から所定のサービスに対する認証要求を受けた場合に、前記一の端末装置に対する認証処理を実行する認証部
をさらに備え、
前記認証部は、
前記認証要求に応じて前記一の端末装置から取得した前記コンテキスト情報に基づいて前記推定部に前記一の端末装置の同一性を推定させ、同一性あると推定された場合に、前記一の端末装置を認証する
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記認証部によって前記一の端末装置が前記サービスに対し認証された場合に、前記コンテキスト環境に応じた前記サービスを前記一の端末装置に対し提供する提供部
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得する取得工程と、
前記取得工程において取得された前記コンテキスト情報に含まれる前記一の端末装置と前記一の端末装置以外の他の端末装置との相対的な関係を示すコンテキストであり、前記複数の端末装置を同時に使用した場合および所定の順番で使用した場合の履歴情報であるグループ使用履歴を含む前記コンテキストに基づいて、前記一の端末装置のデバイスの同一性を推定する推定する推定工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記コンテキスト情報に含まれる前記一の端末装置と前記一の端末装置以外の他の端末装置との相対的な関係を示すコンテキストであり、前記複数の端末装置を同時に使用した場合および所定の順番で使用した場合の履歴情報であるグループ使用履歴を含む前記コンテキストに基づいて、前記一の端末装置のデバイスの同一性を推定する推定する推定手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユビキタス社会を実現するためのコンテキストアウェアネス・プラットフォームを提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術は、コンピュータを含む、実空間に偏在する各種のセンサデバイスによって取得される多様なコンテキストデータを共有するためのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2017-503371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、コンテキストデータが示すコンテキストに基づいてデバイスを同定するうえで、更なる改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテキストデータが示すコンテキストに基づいてデバイスを同定することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、取得部と、推定部とを備える。前記取得部は、所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得する。前記推定部は、前記取得部によって取得された前記コンテキスト情報に含まれる前記一の端末装置と前記一の端末装置以外の他の端末装置との相対的な関係を示すコンテキストであり、前記複数の端末装置を同時に使用した場合および所定の順番で使用した場合の履歴情報であるグループ使用履歴を含む前記コンテキストに基づいて、前記一の端末装置のデバイスの同一性を推定する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、コンテキストデータが示すコンテキストに基づいてデバイスを同定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、相対的コンテキストの一例を示す図である。
図6図6は、相対的な位置関係の変化を示す図である。
図7図7は、推定モデルの説明図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理システムが実行する処理シーケンスである。
図9図9は、実施形態に係るサーバ装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、実施形態に係る情報処理の一例について、図1を用いて説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1では、実施形態に係る情報処理システム1に含まれる情報処理装置の一例であるサーバ装置100が、所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置のうちの一の端末装置から、コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得し、取得されたコンテキスト情報に含まれる一の端末装置と一の端末装置以外の他の端末装置との相対的な関係を示すコンテキストに基づいて、一の端末装置の同一性を推定する処理を実行する例を示す。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、複数の端末装置10-1,10-2,…10-nと、サーバ装置100と、を含む。同図に示すように、端末装置10-1は、第1のデバイスの一例に相当する。また、端末装置10-2は、第2のデバイスの一例に相当する。また、端末装置10-nは、第1のデバイスおよび第2のデバイス以外のデバイスである第3のデバイスの一例に相当する。
【0013】
端末装置10-1,10-2,…10-nは、ピア・ツー・ピアでの無線通信が可能に設けられており、コンテキスト環境であるアドホックネットワークANを形成可能である。なお、以下では、端末装置10-1,10-2,…10-nを特に区別する必要がない場合には、適宜「端末装置10」と記載する。
【0014】
端末装置10は、各種のセンサを有するセンサデバイスの一例である。例えば、端末装置10は、Gセンサ、ジャイロセンサ、GPS(Global Positioning System)センサ等を有し、HMI(Human Machine Interface)を介して、ユーザによって各種の情報処理のために利用される端末装置である。
【0015】
かかる場合、端末装置10は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話機や、タブレット端末や、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置である。また、端末装置10には、眼鏡型や時計型の情報処理装置であるウェアラブルデバイス(wearable device)も含まれる。サーバやワークステーションなどの計算機も含まれる。また、端末装置10は、いわゆるすれちがい通信(登録商標)が可能なゲーム機などであってもよい。
【0016】
また、例えば、端末装置10は、映像、音声、温度、湿度、気圧、生体情報等をそれぞれ特化的にセンシングする各種のセンサデバイスである。
【0017】
サーバ装置100は、各種サービスを端末装置10へ提供する情報処理装置である。また、サーバ装置100は、端末装置10を同定および認証し、該当の端末装置10が存在するアドホックネットワークAN、すなわちコンテキスト環境に応じた各種サービスを提供することが可能である。
【0018】
ここで、端末装置10を同定および認証するにあたり、端末装置10がアドホックネットワークANにおいて取得するコンテキスト情報に基づいて端末装置を同定する方法については、既存技術には、更なる改善の余地がある。
【0019】
そこで、実施形態に係る情報処理方法では、所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置10のうちの一の端末装置10-1から、コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得し、取得されたコンテキスト情報に含まれる一の端末装置10-1と一の端末装置10-1以外の他の端末装置10-2,…10-nとの相対的な関係を示すコンテキストに基づいて、一の端末装置10-1の同一性を推定することとした。
【0020】
具体的には、図1に示すように、例えば端末装置10-1が、端末装置10-2,…10-nとコンテキストデータをやり取りし、コンテキスト情報として取得したものとする。かかるコンテキスト情報には、端末装置10-1が存在するアドホックネットワークAN、すなわちコンテキスト環境の特徴を示す情報が含まれていると推定される。
【0021】
そして、かかる情報にはさらに、端末装置10-1を同定することができる特徴が含まれていることも推定される。かかる特徴は、例えば端末装置10同士の相対的な関係に関する特徴である。
【0022】
実施形態に係る情報処理方法は、この点に着目し、端末装置10同士の相対的な関係を示すコンテキスト情報に基づいて端末装置10の同一性を推定する。
【0023】
具体的には、実施形態に係る情報処理方法では、端末装置10-1を同定する場合、図1に示すように、サーバ装置100はまず、端末装置10-1が取得したコンテキスト情報を取得する(ステップS1)。
【0024】
そのうえで、サーバ装置100は、取得したコンテキスト情報に含まれる、端末装置10同士の相対的な関係を示すコンテキスト情報に基づいて、端末装置10-1の同一性を推定する(ステップS2)。
【0025】
相対的な関係は、例えば、端末装置10同士の相対的な位置関係である。また、相対的な関係は、例えば、端末装置10同士の相対的なデバイス関係(種別、モデル、通信手段等の関係)である。
【0026】
こうした端末装置10同士の相対的な関係を示すコンテキスト情報については、図5および図6を用いた説明で後述する。
【0027】
なお、サーバ装置100は、ステップS2での推定処理に際して、例えば機械学習のアルゴリズムを用いて学習された推定モデルを用いることができる。かかる点については、図7を用いた説明で後述する。
【0028】
このような一連の手順を踏むことにより、サーバ装置100は、例えばアドホックネットワークANにおける端末装置10-1を同定することができる。
【0029】
上述したように、実施形態に係る情報処理方法では、所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置10のうちの一の端末装置10-1から、コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得し、取得されたコンテキスト情報に含まれる一の端末装置10-1と一の端末装置10-1以外の他の端末装置10-2,…10-nとの相対的な関係を示すコンテキストに基づいて、一の端末装置10-1の同一性を推定する。
【0030】
したがって、実施形態に係る情報処理方法によれば、コンテキストデータが示すコンテキストに基づいてデバイスを同定することができる。
【0031】
以下、上記のような情報処理を行う情報処理装置を含む情報処理システム1について詳細に説明する。
【0032】
〔2.情報処理システム1の構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に例示するように、実施形態に係る情報処理システム1は、複数の端末装置10-1,10-2,…10-nと、サーバ装置100と、を含む。
【0033】
これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0034】
また、上記したが、図2では破線の矢印で示すように、端末装置10-1,10-2,…10-nは、ピア・ツー・ピアでの無線通信が可能に設けられている。端末装置10については説明済みのため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0035】
サーバ装置100は、上記したように、各種サービスを端末装置10へ提供する情報処理装置である。サーバ装置100が提供するサービスは、例えば、端末装置10にインストールされた各種アプリやブラウザを介して各種情報を提供するサービスである。提供されるサービスには、検索サービスの他、例えば、ニュース提供サービスや、オークションサービス、天気予報サービス、ショッピングサービス、金融取引(株取引等)サービス、路線検索サービス、地図提供サービス、旅行サービス、飲食店紹介サービス、ブログサービス等が含まれてもよい。
【0036】
また、サーバ装置100は、上記したように、端末装置10を同定および認証し、該当の端末装置10が存在するアドホックネットワークAN、すなわちコンテキスト環境に応じた各種サービスを提供することが可能である。端末装置10を同定および認証する処理手順については、図8を用いた説明で後述する。
【0037】
〔3.端末装置10〕
次に、図3を用いて、端末装置10の構成例について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示すブロック図である。なお、図3および後に示す図4では、本実施形態の説明に必要となる構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0038】
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、センサ部12と、記憶部13と、制御部14とを有する。なお、端末装置10は、端末装置10を利用する利用者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、表示情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)や、音声情報を出力するためのスピーカ部等を有してもよい。
【0039】
(通信部11について)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。
【0040】
また、通信部11は、他の端末装置10とピア・ツー・ピアで無線通信可能に接続され、他の端末装置10との間で情報の送受信を行う。なお、無線通信方式としては、Wi-Fi(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)や、NFC(Near Field Communication)等を用いることができる。
【0041】
(センサ部12について)
センサ部12は、端末装置10に搭載され、端末装置10が存在する空間における各種のコンテキストを示すセンシングデータを取得する1以上のセンサを含む。
【0042】
(記憶部13について)
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図3の例では、記憶部13は、コンテキスト情報記憶部13aを有する。
【0043】
(コンテキスト情報記憶部13a)
コンテキスト情報記憶部13aは、後述する受信部14aによって受信されるセンサ部12からのコンテキストデータ、および、他の端末装置10からのコンテキストデータを記憶する。
【0044】
(制御部14について)
制御部14は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部14は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0045】
図3に示すように、制御部14は、受信部14aと、データ処理部14bと、送信部14cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部14の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行うことができる構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部14が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0046】
制御部14は、端末装置10における情報処理の全体的な制御を行う。
【0047】
(受信部14aについて)
受信部14aは、センサ部12によって取得されたコンテキストデータを受信し、コンテキスト情報記憶部13aへ記憶させる。また、受信部14aは、通信部11を介し、他の端末装置10からのコンテキストデータを受信し、コンテキスト情報記憶部13aへ記憶させる。また、受信部14aは、通信部11を介し、サーバ装置100からの各種のデータを受信する。
【0048】
(データ処理部14bについて)
データ処理部14bは、受信部14aによって受信された各種のデータに応じたデータ処理を実行する。例えば、データ処理部14bは、他の端末装置10からセンサ部12によって取得されたコンテキストデータを要求された場合、これに応じ、該当するコンテキストデータを他の端末装置10に対し、送信部14cに送信させる。
【0049】
また、例えば、データ処理部14bは、サーバ装置100からコンテキスト情報記憶部13aに記憶されたコンテキスト情報を要求された場合、これに応じ、コンテキスト情報をサーバ装置100に対し、送信部14cに送信させる。
【0050】
(送信部14cについて)
送信部14cは、通信部11を介し、データ処理部14bの処理結果に応じた各種のデータを、他の端末装置10またはサーバ装置100へ向けて送信する。
【0051】
〔4.サーバ装置100〕
次に、図4を用いて、サーバ装置100の構成例について説明する。図4は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示すブロック図である。
【0052】
図4に示すように、サーバ装置100は、通信部101と、記憶部102と、制御部103とを有する。なお、サーバ装置100は、端末装置10と同様に、サーバ装置100を利用する利用者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、表示情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)や、音声情報を出力するためのスピーカ部等を有してもよい。
【0053】
(通信部101について)
通信部101は、上記した通信部11と同様に、例えば、NIC等によって実現される。通信部101は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0054】
(記憶部102について)
記憶部102は、上記した記憶部13と同様に、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図4の例では、記憶部102は、コンテキストデータベース(DB)記憶部102aと、推定モデル記憶部102bとを有する。
【0055】
(コンテキストデータベース記憶部102a)
コンテキストデータベース記憶部102aは、後述する取得部103aによって取得される端末装置10からのコンテキスト情報を格納するコンテキストデータベースを記憶する。
【0056】
上記したように、端末装置10から取得されるコンテキスト情報には、端末装置10同士の相対的な関係を示すコンテキスト情報が含まれる。説明の便宜上、以下では、かかる相対的な関係を示すコンテキスト情報を「相対的コンテキスト」と言う場合がある。
【0057】
ここで、相対的コンテキストの一例について説明する。図5は、相対的コンテキストの一例を示す図である。また、図6は、相対的な位置関係の変化を示す図である。図5に示すように、相対的コンテキストは、例えば、位置情報と、デバイス情報と、履歴情報とを含む。
【0058】
図5に示すように、位置情報は、一の端末装置10に対する他の端末装置10の相対的な位置関係を示す情報であって、以下、一の端末装置10を上記した第1のデバイスである端末装置10-1とすると、端末装置10-1の端末装置10-2,…10-nそれぞれに対する相対距離、相対角度およびそれらの変化量などを含む。
【0059】
相対距離や相対角度は、端末装置10-1の端末装置10-2,…10-nそれぞれに対する相対的な位置関係を示す特徴量ベクトルとなりうる。また、これらの変化量は、図6に示すように、例えばアドホックネットワークANに相当する所定の範囲内に収まるか否かによって、端末装置10-1がアドホックネットワークANに存在するか否かを示す特徴量ベクトルとなりうる。
【0060】
図5の説明に戻る。デバイス情報は、種別、モデル、通信手段などを含む。これらデバイス情報は、端末装置10-1の周囲に相対的に存在する各デバイスの種別、モデル、通信手段などが何であるかを示す特徴量ベクトルとなりうる。
【0061】
履歴情報は、通信履歴、すれちがい通信によるすれちがい履歴、グループ使用履歴などを含む。グループ使用履歴は、例えば、複数の端末装置10を同時に使用したり、所定の順番で使用したりした場合の履歴情報である。同時に使用する場合の例としては、例えばある端末装置10で音楽を流しながら、別の端末装置10を書籍リーダーとして使用する場合などである。所定の順番で使用する場合の例としては、製品の一連の製作工程において、所定の順番に沿って工程ごとに異なる端末装置10を使用する場合などである。
【0062】
これら履歴情報は、端末装置10-1の端末装置10-2,…10-nそれぞれに対する相対的な通信上の役割、例えば常に受け手であったり、送り手であったりなどを示す特徴量ベクトルとなりうる。また、履歴情報は、他にも、相対的に何の種別のコンテキストデータをやり取りしているかなどを示す特徴量ベクトルとなりうる。また、履歴情報は、他にも、相対的にどの端末装置10と同時使用されたり、どの端末装置10の前あるいは後に使用されたりしているかなどを示す特徴量ベクトルとなりうる。
【0063】
(推定モデル記憶部102b)
図4の説明に戻る。推定モデル記憶部102bは、後述する推定部103bによって実行される推定処理に用いられる推定モデルを記憶する。ここで、推定モデルについて説明する。図7は、推定モデルの説明図である。
【0064】
図7に示すように、推定モデルは、例えば図5に示したような相対的コンテキストに基づいて、第1デバイスとなる端末装置10-1の同一度を算出するように、予め機械学習のアルゴリズムを用いて学習されたDNN(Deep Neural Network)等である。
【0065】
後述する推定部103bは、かかる推定モデルに対し、取得した端末装置10-1に対する相対的コンテキストを入力することによって、端末装置10-1の同一度を算出することとなる。
【0066】
(制御部103について)
制御部103は、上記した制御部14と同様に、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部103は、例えば、コントローラであり、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0067】
図4に示すように、制御部103は、取得部103aと、推定部103bと、認証部103cと、提供部103dとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部103の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行うことができる構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部103が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0068】
制御部103は、所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置10のうちの一の端末装置10-1から、コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得し、取得されたコンテキスト情報に含まれる一の端末装置10-1と一の端末装置10-1以外の他の端末装置10-2,…10-nとの相対的な関係を示すコンテキストに基づいて、一の端末装置10-1の同一性を推定する。
【0069】
(取得部103aについて)
取得部103aは、通信部101を介し、同一性を推定する推定対象となる端末装置10-1から、当該端末装置10-1の保持するコンテキスト情報を取得し、コンテキストデータベース記憶部102aに記憶されたコンテキストデータベースへ格納する。
【0070】
(推定部103bについて)
推定部103bは、取得部103aによって取得されたコンテキスト情報に含まれる端末装置10-1に対する相対的コンテキストを、推定モデル記憶部102bに記憶された推定モデルに入力することによって端末装置10-1の同一度を算出する。また、推定部103bは、算出した同一度が所定の判定閾値を超える場合に、端末装置10-1を同一性あると推定する。
【0071】
(認証部103cについて)
認証部103cは、通信部101を介し、端末装置10-1からサーバ装置100が提供する所定のサービスに対する認証要求を受けた場合に、当該端末装置10-1を上記同一性の推定対象として、かかる端末装置10-1のコンテキスト情報を要求する。
【0072】
また、認証部103cは、かかる要求に応じたコンテキスト情報が取得部103aによって取得された場合に、取得されたコンテキスト情報に含まれる相対的コンテキストに基づいて、推定部103bに端末装置10-1の同一性を推定させる。
【0073】
また、認証部103cは、推定部103bによって端末装置10-1が同一性あると推定された場合に、かかる推定結果に基づいて端末装置10-1を認証する。
【0074】
(提供部103dについて)
提供部103dは、認証部103cによって端末装置10-1がアドホックネットワークANに存在するデバイスであるとして認証された場合に、かかるアドホックネットワークANに応じた各種のサービスを端末装置10-1に対し、通信部101を介して提供する。各種のサービスには、コンテキスト環境に応じた各種のリコメンドサービスが含まれる。
【0075】
〔5.情報処理システム1の処理シーケンス〕
次に、実施形態に係る情報処理システム1が実行する処理シーケンスについて説明する。図8は、実施形態に係る情報処理システム1が実行する処理シーケンスである。なお、図8を用いた説明では、これまで通り、端末装置10-1が第1のデバイスであり、端末装置10-2が第2のデバイスであり、端末装置10-nが第3のデバイスであるものとする。
【0076】
図8に示すように、まず端末装置10-1が、端末装置10-2,…10-nとの間でコンテキストデータをやり取りし(ステップS101)、コンテキスト情報として取得する(ステップS102)。かかるステップS101およびステップS102は、随時繰り返される。
【0077】
一方で、端末装置10-1は、サーバ装置100から提供されるサービスを受けるための認証を所望する機会において、サーバ装置100に対し、認証を要求する(ステップS103)。
【0078】
サーバ装置100は、かかる認証の要求を受けると、端末装置10-1に対し、コンテキスト情報を要求する(ステップS104)。端末装置10-1は、かかる要求に応じ、サーバ装置100に対し、ステップS102で取得したコンテキスト情報を送信する(ステップS105)。
【0079】
すると、サーバ装置100は、受信したコンテキスト情報に含まれる相対的コンテキストに基づいて端末装置10-1の同一性を推定する(ステップS106)。そして、サーバ装置100は、その推定結果に基づいて端末装置10-1を認証する(ステップS107)。
【0080】
端末装置10-1が認証された場合、サーバ装置100は、端末装置10-1に対し、端末装置10-1のコンテキスト環境に応じた各種のサービスを提供する(ステップS108)。
【0081】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る端末装置10やサーバ装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置100を例に挙げて説明する。図9は、実施形態に係るサーバ装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1100、RAM(Random Access Memory)1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0082】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0083】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網500(図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網500を介して他の機器へ送信する。
【0084】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0085】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、当該プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0086】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部103の各機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部102内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0087】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0088】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0089】
例えば、図4に示した取得部103aと提供部103dとは、同じ通信部101を介するという意味で、統合されてもよい。また、さらに認証部103cが、同じく通信部101を介するという意味で、統合されてもよい。また、例えば、推定部103bと認証部103cとは、統合されてもよい。また、例えば、記憶部102に記憶される情報は、ネットワークNを介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
【0090】
また、相対的な位置関係を測る手段として、次のような方法を用いてもよい。例えばアドホックネットワークAN内の端末装置10-2は、端末装置10-1が発出したと識別できる情報を受け取り、その情報に端末装置10-2が確かに受け取ったと分かる情報(例えば、署名など)を付加して、端末装置10-1へ返信する。そして、端末装置10-1は、端末装置10-2から受け取った情報の中に元々自らが発出した情報を確認したうえで、保持しておく。その情報が頻繁に存在することにより、端末装置10-1,10-2がアドホックネットワークANにおいて極めて近いところにあるという関係性を見出すことができる。そして、例えば端末装置10-1の認証の際に、サーバ装置100が、その端末装置10-1,10-2の関係性を示す情報を確認することにより、端末装置10-1を認証することができる。
【0091】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0092】
〔8.効果〕
実施形態に係るサーバ装置100(「情報処理装置」の一例に相当)は、取得部103aと、推定部103bとを備える。取得部103aは、所定のコンテキスト環境において相互に通信する複数の端末装置10のうちの一の端末装置10-1から、コンテキスト環境におけるセンサデータを含むコンテキスト情報を取得する。推定部103bは、取得部103aによって取得されたコンテキスト情報に含まれる一の端末装置10-1と一の端末装置10-1以外の他の端末装置10-2,…10-nとの相対的な関係を示すコンテキストに基づいて、一の端末装置10-1の同一性を推定する。
【0093】
したがって、実施形態に係るサーバ装置100によれば、コンテキストデータが示すコンテキストに基づいてデバイスを同定することができる。
【0094】
また、推定部103bは、一の端末装置10-1と他の端末装置10-2,…10-nとの相対的な位置関係を示す上記コンテキストに基づいて、一の端末装置10-1の同一性を推定する。
【0095】
したがって、実施形態に係るサーバ装置100によれば、一の端末装置10-1と他の端末装置10-2,…10-nとの相対的な位置関係を示す相対的コンテキストに基づいて、端末装置10-1の同一性を推定することが可能となる。
【0096】
また、上記コンテキストは、一の端末装置10-1に対する他の端末装置10-2,…10-nの位置情報、デバイス情報および履歴情報の少なくともいずれかを含み、推定部103bは、上記コンテキストに基づいて一の端末装置10-1の同一度を算出するように学習された推定モデルを用いて一の端末装置10-1の同一度を算出し、算出された同一度が所定の判定閾値を超える場合に、一の端末装置10-1を同一性あると推定する。
【0097】
したがって、実施形態に係るサーバ装置100によれば、機械学習のアルゴリズムを用いて学習されたDNN等の推定モデルを用いて端末装置10-1の同一性を推定することができ、コンテキストデータが示すコンテキストに基づいてデバイスを同定することが可能となる。
【0098】
また、実施形態に係るサーバ装置100は、認証部103cをさらに備える。認証部103cは、一の端末装置10-1から所定のサービスに対する認証要求を受けた場合に、一の端末装置10-1に対する認証処理を実行する。また、認証部103cは、上記認証要求に応じて一の端末装置10-1から取得したコンテキスト情報に基づいて推定部103bに一の端末装置10-1の同一性を推定させ、同一性あると推定された場合に、一の端末装置10-1を認証する。
【0099】
したがって、実施形態に係るサーバ装置100によれば、端末装置10-1の同一性の推定結果に基づいて、所定のサービスに対する端末装置10-1の認証処理を実行することが可能となる。
【0100】
また、実施形態に係るサーバ装置100は、提供部103dをさらに備える。提供部103dは、認証部103cによって一の端末装置10-1が上記サービスに対し認証された場合に、コンテキスト環境に応じた上記サービスを一の端末装置10-1に対し提供する。
【0101】
したがって、実施形態に係るサーバ装置100によれば、認証された端末装置10-1に対し、コンテキスト環境に応じたサービスを提供することができる。
【0102】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0103】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0104】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 センサ部
13 記憶部
13a コンテキスト情報記憶部
14 制御部
14a 受信部
14b データ処理部
14c 送信部
100 サーバ装置
101 通信部
102 記憶部
102a コンテキストデータベース記憶部
102b 推定モデル記憶部
103 制御部
103a 取得部
103b 推定部
103c 認証部
103d 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9