(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-04-28
(45)【発行日】2023-05-11
(54)【発明の名称】おしぼり巻回機
(51)【国際特許分類】
A47K 7/00 20060101AFI20230501BHJP
【FI】
A47K7/00 102
(21)【出願番号】P 2023034193
(22)【出願日】2023-03-07
【審査請求日】2023-03-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591234411
【氏名又は名称】株式会社白興商会
(74)【代理人】
【識別番号】100180426
【氏名又は名称】剱物 英貴
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 利也
(72)【発明者】
【氏名】三谷 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 和久
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-213291(JP,A)
【文献】特開平7-178004(JP,A)
【文献】実開昭60-44690(JP,U)
【文献】特開昭52-116353(JP,A)
【文献】特公昭41-2026(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K7/00、102
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状のおしぼり素材を巻回しておしぼりを製造するおしぼり巻回機であって、
前記おしぼり素材の巻回方向とは逆方向に回転するとともに、前記おしぼり素材を巻回しながら搬送するおしぼり搬送回転体と、
前記おしぼり搬送回転体の外周に沿うとともに、前記おしぼり素材の巻回径に応じた隙間を隔てて前記おしぼり搬送回転体の外周に配置されたおしぼり案内体と
を備え、
前記おしぼり案内体は、少なくとも2枚以上の板状部材と、前記板状部材毎に設けられている一連の案内ベルトと、で構成されている
ことを特徴とするおしぼり巻回機。
【請求項2】
前記おしぼり巻回機は、
更に、前記おしぼり素材を搬送するベルトコンベアと、
前記ベルトコンベアで搬送された前記おしぼり素材を、前記おしぼり搬送回転体と前記おしぼり案内体との隙間に供給するおしぼり素材導入部と、
を備える、請求項1に記載のおしぼり巻回機。
【請求項3】
シート状のおしぼり素材を巻回しておしぼりを製造するおしぼり巻回機であって、
前記おしぼり素材を搬送するベルトコンベアと、
前記ベルトコンベアの後端部に配置され、前記ベルトコンベアの後端部の外周に沿うとともに、前記おしぼり素材の巻回径に応じた隙間を隔てて前記後端部の外周に配置されたおしぼり案内体と
を備え、
前記おしぼり案内体は、少なくとも2枚以上の板状部材と、前記板状部材毎に設けられている一連の案内ベルトと、で構成されている
ことを特徴とするおしぼり巻回機。
【請求項4】
前記ベルトコンベアで搬送された前記おしぼり素材を、前記ベルトコンベアの後端部と前記おしぼり案内体との隙間に供給するおしぼり素材導入部を備える、請求項3に記載のおしぼり巻回機。
【請求項5】
前記板状部材は、巻回されている最中の前記おしぼり素材を、前記板状部材を介して付勢する付勢部材を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のおしぼり巻回機。
【請求項6】
前記案内ベルトは弾性材である、請求項1~4のいずれか1項に記載のおしぼり巻回機。
【請求項7】
前記案内ベルトは弾性材である、請求項5に記載のおしぼり巻回機。
【請求項8】
前記おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、前記おしぼり搬送回転体側面板の外周端部が前記おしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、請求項1~4のいずれか1項に記載のおしぼり巻回機。
【請求項9】
前記おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、前記おしぼり搬送回転体側面板の外周端部が前記おしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、請求項5に記載のおしぼり巻回機。
【請求項10】
前記おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、前記おしぼり搬送回転体側面板の外周端部が前記おしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、請求項6に記載のおしぼり巻回機。
【請求項11】
前記おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、前記おしぼり搬送回転体側面板の外周端部が前記おしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、請求項7に記載のおしぼり巻回機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状のおしぼり素材を円筒状に巻回するおしぼり巻回機に関する。
【背景技術】
【0002】
日本では、「おもてなし」の文化から、飲食店などで食事を注文する際におしぼりが提供される。おしぼりは、紙製もしくは布製のものが一般的である。布おしぼりは、高級感があり、温めたり冷やしたりできるとともに、再利用が可能であり、更にはサイズが大きく使いやすいため、広く使用されている。
【0003】
一方、布おしぼりは、紙おしぼりと比較して、衛生管理などの観点から費用が嵩む。このため、コストを低減するために、布おしぼりの巻回機が検討されている。例えば、特許文献1に記載のおしぼり巻回機は、回転駆動されるおしぼり搬送回転体と、おしぼり搬送回転体の外周面と所定の隙間を空けて固定配置された摩擦部材と、を備える。布おしぼりにする布のシート素材は、予め3つ折りされた後、おしぼり搬送回転体と摩擦部材との間に挿入され、おしぼり搬送回転体と摩擦部材との間で巻回してロール状に巻き上げられ、略円柱状の巻きおしぼりとして排出される。
【0004】
近年では、おしぼりの高級感や質感を向上させる観点から、例えばタオル地のような厚手で比較的大きいものとし、その厚いシート素材を従来と同程度の直径になるように巻き上げて略円柱状の巻きおしぼりにすることが検討されている。また、布おしぼり素材がある程度以上大きい場合には、少なくとも従来の2層を越えた多層(3層以上)とする必要がある。
【0005】
しかしながら、このような厚手のおしぼり素材が用いられる場合には、巻回前後での厚さが大きく異なる。このため、おしぼり搬送回転体と摩擦部材との隙間を巻回前の自然厚さに合わると、装置に導入されるおしぼり素材に十分な付勢力を加えることができず、おしぼり素材の搬送不良が生じる懸念がある。一方、おしぼり搬送回転体と摩擦部材との隙間を巻回後の圧縮厚さに合わせると、おしぼり素材がおしぼり搬送回転体の挿入口部分で急激に圧縮されることから、おしぼり素材がおしぼり巻回機内にスムースに入り込めず、おしぼり素材の詰まりが生じやすくなる。
【0006】
この問題を解決するためには、おしぼり搬送回転体と摩擦部材との隙間を、自然厚さと圧縮厚さとの間隔に調整してもよいと思われる。しかしながら、おしぼり素材の厚さは一定ではないため、おしぼり素材の厚さに合わせて挿入口部分の隙間を調整する必要が生じる。
【0007】
このような調整を自動的に行うため、特許文献2には、おしぼり素材の厚さによらず良好に巻回できるおしぼり巻回装置が提案されている。特許文献2に記載のおしぼり巻回機は、おしぼり素材の導入側におしぼり素材を押圧するプッシュローラが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開平11-029257号公報
【文献】特開2017-213291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載のおしぼり巻回機は、薄いおしぼり素材を用いる場合には問題なくおしぼり素材を巻回することができる。また、特許文献2に記載のおしぼり巻回機は、おしぼり素材の厚さに応じて挿入口部分の隙間を自動的に調整することができる優れたおしぼり巻回機である。
【0010】
しかし、前述のように、布おしぼりは紙おしぼりと比較してコストが嵩むため、更なる低コスト化が要求されている。低コスト化の対応策として、例えば、おしぼりの巻回を短時間で行うことが挙げられる。ただ、おしぼり搬送回転体の回転速度を上げただけでは、おしぼり素材の導入時におしぼり素材が巻回機内で詰まることがある。また、おしぼり素材の巻回速度が速すぎる場合には、巻回中のおしぼり素材への付勢力の付与が不十分になり、巻回不良が懸念される。このため、特許文献1および2に記載のおしぼり巻回機では、単位時間当たりのおしぼり巻回数には限界があり、更なる改善が要求されている。
【0011】
本発明の課題は、短時間でおしぼり素材を巻回するとともにおしぼり素材の巻回不良を抑制することができるおしぼり巻回機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは、おしぼり搬送回転体の回転速度を上げた場合であっても巻回不良が発生しないようにするため、摩擦係数が高い摩擦部材を用いることを検討した。ただ、摩擦係数が高すぎると、搬送速度が速すぎ巻回が終わる前におしぼり素材が巻回機から搬出されることがあり、巻回不良が発生してしまう懸念がある。
【0013】
そこで、本発明者らは、1枚目のおしぼり素材を巻回している最中に、2枚目のおしぼり素材を巻回することができれば、おしぼり搬送回転体の回転数を無理に上げることなく、短時間で多数のおしぼり素材を巻回することができることに着目した。特許文献1および2に記載のおしぼり巻回機では、1枚目のおしぼり素材が巻回されている最中に、2枚目のおしぼり巻回機が導入されると、最初のおしぼり素材の巻回位置によっては、2枚目のおしぼり素材が巻回されている最中の付勢力が高くなりすぎる。
【0014】
これは、特許文献1および2に記載のように、従来のおしぼり巻回機は、摩擦部材が一体型であるためであると考えられる。詳細には、1枚目のおしぼり素材の巻回が終了する間際では、おしぼり素材の直径が大きくなり、おしぼり素材がおしぼり巻回機から排出される直前では、おしぼり搬送回転体と摩擦部材との隙間はおしぼり素材の直径程度にまで大きくなる。このため、おしぼり素材の入り口部分では、搬送ロールと摩擦部材との隙間が狭くなりすぎるため、シート素材の導入不良が発生したり、2枚目のおしぼり素材に加わる付勢力が高くなりすぎる懸念がある。一方、1枚目のおしぼり素材が導入された直後に2枚目のおしぼり素材が導入された場合には、巻回中のおしぼり素材の巻回位置が近いため、2枚目のおしぼり素材に加わる付勢力が小さくなり、2枚目のおしぼり素材は巻回不良の発生原因になり得る。
【0015】
このように、従来のおしぼり巻回機は、摩擦部材が一体型であるため、1枚目のおしぼり素材が巻回されている最中に2枚目のおしぼり素材をおしぼり巻回機に導入すると、2枚目のおしぼり素材に巻回不良が発生する。このため、従来のおしぼり巻回機では、1枚のおしぼり素材の巻回が終了した後、2枚目のおしぼり素材をおしぼり巻回機に導入する必要があるため、単位時間当たりのおしぼり巻回数を向上させることは難しかった。
【0016】
そこで、本発明者らは、摩擦部材を分割し、分割された板状部材が独立して可動する構成にすることに思い至った。この構成により、各板状部材では、巻回中のおしぼり素材の直径に応じて、独立しておしぼり搬送回転体と板状部材との隙間が変動する。したがって、2枚目のおしぼり素材は、1枚目のおしぼり素材の巻回状況に依存せず、1枚目と同様に巻回されることになる。
【0017】
ただ、板状部材間に隙間があると、おしぼり素材がその隙間で引っかかってしまい、詰まりの原因に成りかねない。そこで、本発明者らは、更に検討を重ねた結果、板状部材が独自に可動するように、各板状部材を隙間なく一連に配置することに思い至った。これにより、複数のおしぼり素材がおしぼり巻回機内で詰まることがなく、各おしぼり素材の巻回経過に応じて最適な付勢力を付与される知見が得られ、本発明は完成した。
これらの知見により完成した本発明は以下のとおりである。
【0018】
(1)シート状のおしぼり素材を巻回しておしぼりを製造するおしぼり巻回機であって、おしぼり素材の巻回方向とは逆方向に回転するとともに、おしぼり素材を巻回しながら搬送するおしぼり搬送回転体と、おしぼり搬送回転体の外周に沿うとともに、おしぼり素材の巻回径に応じた隙間を隔てておしぼり搬送回転体の外周に配置されたおしぼり案内体とを備え、おしぼり案内体は、少なくとも2枚以上の板状部材と、板状部材毎に設けられている一連の案内ベルトと、で構成されていることを特徴とするおしぼり巻回機。
【0019】
(2)おしぼり巻回機は、更に、おしぼり素材を搬送するベルトコンベアと、ベルトコンベアで搬送されたおしぼり素材を、おしぼり搬送回転体とおしぼり案内体との隙間に供給するおしぼり素材導入部と、を備える、上記(1)に記載のおしぼり巻回機。
【0020】
(3)シート状のおしぼり素材を巻回しておしぼりを製造するおしぼり巻回機であって、おしぼり素材を搬送するベルトコンベアと、ベルトコンベアの後端部に配置され、ベルトコンベアの後端部の外周に沿うとともに、おしぼり素材の巻回径に応じた隙間を隔てて後端部の外周に配置されたおしぼり案内体とを備え、おしぼり案内体は、少なくとも2枚以上の板状部材と、板状部材毎に設けられている一連の案内ベルトと、で構成されていることを特徴とするおしぼり巻回機。
【0021】
(4)ベルトコンベアで搬送されたおしぼり素材を、ベルトコンベアの後端部とおしぼり案内体との隙間に供給するおしぼり素材導入部を備える、上記(3)に記載のおしぼり巻回機。
【0022】
(5)板状部材は、巻回されている最中のおしぼり素材を付勢する付勢部材を備える、上記(1)~上記(4)のいずれか1項に記載のおしぼり巻回機。
【0023】
(6)案内ベルトは弾性材である、上記(1)~上記(4)のいずれか1項に記載のおしぼり巻回機。
【0024】
(7)案内ベルトは弾性材である、上記(5)に記載のおしぼり巻回機。
【0025】
(8)おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、おしぼり搬送回転体側面板の外周端部がおしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、上記(1)~上記(4)のいずれか1項に記載のおしぼり巻回機。
【0026】
(9)おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、おしぼり搬送回転体側面板の外周端部がおしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、上記(5)に記載のおしぼり巻回機。
【0027】
(10)おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、おしぼり搬送回転体側面板の外周端部がおしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、上記(6)に記載のおしぼり巻回機。
【0028】
(11)おしぼり搬送回転体は、両側面におしぼり搬送回転体側面板を備え、おしぼり搬送回転体側面板の外周端部がおしぼり搬送回転体の搬送面から突出している、上記(7)に記載のおしぼり巻回機。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は、本発明に係るおしぼり巻回機の一例を示す部分側面図であり、おしぼり素材を巻回している状態を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明に係るおしぼり巻回機の一例を示す部分斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成するおしぼり案内体を開いた状態を示す部分斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材を表面から見たときの斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材を裏面から見たときの斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材の取り付け部分の部分斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材の取り付け部分の部分側面図である。
【
図8】
図8は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材の取り付け部分の部分側面図である。
【
図9】
図9は、本発明に係るおしぼり巻回機の一例を示す側面図である。
【
図10】
図10は、本発明に係るおしぼり巻回機の一例を示す側面図である。
【
図11】
図11は、おしぼり素材導入部を説明するための斜視図である。
【
図12】
図12は、本発明に係るおしぼり巻回機において、おしぼり素材が巻回され始める時の動作を説明するための第1の図である。
【
図13】
図13は、本発明に係るおしぼり巻回機において、おしぼり素材が巻回され始める時の動作を説明するための第2の図である。
【
図14】
図14は、本発明に係るおしぼり巻回機において、おしぼり素材が巻回され始める時の動作を説明するための第3の図である。
【
図15】
図15は、おしぼり素材導入部のプッシュローラの移動方向について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明を、図を用いて詳しく説明する。本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本発明の好ましい態様は、互いに組み合わせることができる。
【0031】
1. おしぼり搬送回転体
図1は、本発明に係るおしぼり巻回機1の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明に係るおしぼり巻回機1は、おしぼり搬送回転体10と、おしぼり案内体20とを備える。
【0032】
おしぼり搬送回転体10は、円筒状の回転体本体11と、好ましくは回転体本体11の外周面を被覆する摩擦シート12とを備える。
図1に示すように、おしぼり素材30がおしぼり案内体20のおしぼり素材導入端部20a側から導入される。そして、回転体本体11は、制御部に駆動制御されるモータにより、
図1の矢印の方向である時計回りに回転する。これにともない、おしぼり素材30は、
図1に示すように、反時計回りに巻回される。おしぼり巻回機1に導入されたおしぼり素材30は、おしぼり素材31や32のように、巻回された後でも反時計回りに回転しながらおしぼり巻回機1内を移動し、おしぼり素材排出端部20b側からおしぼり巻回機1の外部におしぼりとして排出される。このように、おしぼり搬送回転体10は、おしぼり素材30の巻回方向とは逆方向に回転するとともに、おしぼり素材30を巻回しながら搬送する。おしぼり巻回機1の動作の詳細については後述する。
【0033】
おしぼり搬送回転体10の直径は特に限定されないが、少なくともおしぼり搬送回転体10の半周程度でおしぼり素材30が巻回し終える程度の直径であれば、特に限定されない。おしぼり搬送回転体10の幅は、おしぼり素材30の幅より大きい。なお、
図1において、おしぼり搬送回転体10の幅とは、
図1のおしぼり搬送回転体10の回転軸方向を表す。摩擦シート12はおしぼり素材30が巻回時に滑らないようにするためのシートである。材質は特に限定されないが、例えば表面がエンボス加工されたゴムシートであってもよい。
【0034】
2. おしぼり案内体
(1)板状部材
図1に示すおしぼり案内体20は、おしぼり搬送回転体10の外周に沿うとともに、おしぼり素材30の巻回径に応じた隙間S1やS2を隔てておしぼり搬送回転体10の外周に配置されている。
図1に示すように、おしぼり素材30が導入されるおしぼり素材導入端部20a側の隙間S1は、おしぼりが排出されるおしぼり素材排出端部20b側の隙間S2より狭くなるようにすることが好ましい。これにより、
図1のおしぼり素材30、31、および32は、おしぼり巻回機1とおしぼり搬送回転体10との間を、半時計周りで常に巻回・回転しながらおしぼり巻回機1内を移動する。
【0035】
おしぼり案内体20は、少なくとも2枚以上の板状部材21a~21fと、板状部材21a~21f毎に設けられている一連の案内ベルト22a~22fと、で構成されている。
図1に示すおしぼり案内体20は、6枚の板状部材21a~21fと、6枚の案内ベルト22a~22fとを備える。本発明において、「一連の」とは、
図1に示すように、案内ベルト22aと22bが接触するように配置されており、案内ベルト22bと22cとが接触するように配置されている。その他の案内ベルト22d~22fも同様に、隣接する案内ベルトが接触するように配置されていることを表す。後述するように、各板状部材21a~21fは、各々が独立に回転や上下移動が可能となるようにするため、隣接する案内ベルトは互いに接触しているものの、接続されているわけではない。
【0036】
板状部材の枚数の下限は2枚である。板状部材が2枚であれば、おしぼり素材30を同時に2枚巻回することができる。つまり、板状部材が2枚であると、初めに導入されたおしぼり素材が2枚目の板状部材に差し掛かった後、2枚目のおしぼり素材が1枚目の板状部材で巻回されることにより、各々のおしぼり素材が適切な付勢力により巻回される。従来のように1枚の板状部材で同時に2枚のおしぼり素材を巻回しようとすると、従来の形態である一体型のおしぼり案内体と同様に、各おしぼり素材の巻回状況に応じた付勢力が付勢しない。このため、本発明に係るおしぼり巻回機1は、少なくとも2枚の板状部材と案内シートを備える。板状部材の枚数の下限は、好ましくは3枚であり、より好ましくは4枚であり、更に好ましくは5枚である。
【0037】
板状部材の枚数の上限は特に限定されないが、おしぼり素材の長さに応じて同時に巻回できるおしぼり素材の枚数に限界がある。また、後述する位置固定部材と位置固定棒を設置することができる程度の枚数である。このため、必要以上に枚数を増やす必要はない。例えば、10枚以下であってもよく、8枚以下であってもよく、7枚以下であってもよい。
【0038】
おしぼり素材が巻回し終えるまでの移動距離はおしぼり素材の長さに依存するが、巻回中のおしぼり素材がおしぼり巻回機から排出してはならない。このため、従来のおしぼり巻回機を構成するおしぼり案内体と同程度の長さになるように、板状部材の枚数と長さが確保されればよい。なお、
図1において、板状部材21a~21fの長さとは、
図1の板状部材21dにおけるLを表す。各板状部材22a~22fの長さは、均一な巻回とメンテナンスの観点から、例えばおしぼり素材導入端部20a側に位置する板上部材21aの0.8~1.2倍であることが好ましく、0.9~1.1倍であることがより好ましく、すべて等しいことが最も好ましい。
【0039】
図1に示す板状部材21a~21fは板状であるため、板状部材21a~21fの枚数が少ない場合には、板状部材21a~21fとおしぼり搬送回転体10との隙間が場所により変わってしまう。このため、板状部材21a~21fは、おしぼり搬送回転体10の外周の曲率以上の曲率で湾曲していてもよい。板状部材21a~21fが湾曲していれば、板状部材の枚数によらず、おしぼり案内体20とおしぼり搬送回転体10とを一定間隔に保つことができる。
【0040】
板状部材21a~21fのおしぼり搬送回転体10側の面には、一連の案内ベルト22a~22fが設けられている。案内ベルト22a~22fは、例えば、摩擦シート12と同様の素材の案内ベルト22a~22fであれば、おしぼり素材の搬送時におしぼり素材が滑ることがなく、搬送不良などを更に抑制することができる。隣接する案内ベルト22a~22fの各々は、巻回時の板状部材の移動にともない、離間と接触を繰り返す。巻回前の状態は、
図1に示すように、隣接する案内ベルト22a~22fの各々が接触した状態であればよい。
【0041】
本発明に係るおしぼり巻回機1は、前述のように、複数の板状部材21a~21fを備えるため、おしぼり案内体20のメンテナンスが容易である。従来のように、おしぼり案内体が一体であると、隙間の調整や部品の交換など、装置のメンテナンスが困難であった。これに対して、本発明に係るおしぼり巻回機1は、少なくとも2個の板状部材を備えるため、隙間の調整を板状部材毎に行うことができる。また、故障した板状部材のみを交換することができる。このため、装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0042】
3.おしぼり巻回機の具体的構成
図2は、本発明に係るおしぼり巻回機1の一例を示す部分斜視図である。おしぼり巻回機1を構成するおしぼり搬送回転体10は、おしぼり搬送回転体側面板13、回転軸固定部材14、回転軸固定部材ボルト15、回転軸16、歯車17、およびチェーン18を備える。なお、
図1に示す回転体本体11および摩擦シート12の直径はおしぼり搬送回転体側面板13の直径より小さいため、
図2では、回転体本体11および摩擦シート12はおしぼり搬送回転体側面板13により示されない。
【0043】
おしぼり搬送回転体側面板13には、回転軸固定部材14が回転軸固定部材ボルト15で固定されており、おしぼり搬送回転体10の中心部には回転軸16が貫通されている。回転軸16は、回転軸固定部材14を介して歯車17に連結されている。歯車17は、チェーン18が不図示のモータにより回転すると、チェーン18に連動して
図2の矢印方向に回転する。歯車17が回転することにより、
図1の回転体本体11および摩擦シート12が回転する。
【0044】
おしぼり巻回機1を構成するおしぼり案内体20は、
図2において左側に位置する板状部材21aに着目すると、板状部材21aおよび案内ベルト22aの他に、ナット23aが板状部材21aに固定されている。また、板状部材21aは、おしぼり搬送回転体10の外周に沿うように湾曲している側面板24、および側面板24を固定する固定梁25で構成されている。そして、板状部材21aは、おしぼり搬送回転体10の直径方向に可動するように、板状部材固定部26aで側面板24に固定されている。前述のように、各板状部材21a~21fは、各々が独立に回転や上下移動が可能であるが、「回転」とは、板状部材21aにおいては、2つのナット23aのボルト孔を軸として回転することを表す。また、「上下移動」とは、各板状部材21a~21fが後述するU字溝に沿って、おしぼり搬送回転体10の直径方向に移動することを表す。
【0045】
板状部材21aと回転体本体11との隙間は、側面板24に設けられているU字溝の深さで調整することができる。板状部材21aと回転体本体11との間におしぼり素材30が巻回されると、板状部材21aは、前述のように、2つのナット23aのボルト孔を軸として回転するとともに、おしぼり素材30の巻回径に応じておしぼり搬送回転体10の直径方向に設けられたU字溝に沿って移動することができる。これにより、おしぼり素材30が巻回されている最中では、おしぼり素材30の巻回状況に応じて板状部材21aの自重により適切な付勢力が付与されるため、巻回不良が発生せずにきれいなおしぼりを巻回することができる。板状部材固定部26aの詳細については、
図6の説明で詳述する。
【0046】
また、1枚の板状部材に1枚のおしぼり素材が巻回される状況では、各板状部材でおしぼり素材を同時に巻回することができるため、板状部材の枚数に応じて同時におしぼり素材を巻回することが可能となる。したがって、単位時間あたりのおしぼり巻回数が大幅に増加する。
【0047】
図3は、本発明に係るおしぼり巻回機1を構成するおしぼり案内体20を開いた状態を示す部分斜視図である。おしぼり案内体20は、
図2および
図3に示すように開閉が可能なように、おしぼり案内体開閉部19を介してボルト19aを軸として固定されている。
図3に示すように、おしぼり案内体20を開けて、おしぼり巻回機1の内部全体を簡単にメンテナンスすることも可能である。おしぼり素材は、摩擦シート12と案内ベルト22aの間で巻回されながら搬送される。
【0048】
図3に示すように、おしぼり搬送回転体10は、両側面におしぼり搬送回転体側面板13を備える。そして、おしぼり搬送回転体10は、おしぼり搬送回転体側面板13の外周端部13aが、おしぼり搬送回転体10(摩擦シート12)の搬送面(摩擦シート表面12a)から突出していることが好ましい。すなわち、おしぼり搬送回転体10の半径と比較して、おしぼり搬送回転体側面板13の半径の方が、
図3に示す摩擦シート表面12aと端部13aとの距離tだけ大きい方が好ましい。板状部材21aは、
図1に示すように、おしぼり搬送回転体10の搬送面(より正確には、摩擦シート12の摩擦シート表面12a)から所定の隙間S1、S2を隔てて配置されている。
【0049】
このため、板状部材21aの回転角度は、
図3においては、板状部材21aの長さ、並びに摩擦シート表面12aと端部13aとの距離tに応じて変動する。上述のようにおしぼり搬送回転体側面板13がおしぼり搬送回転体10に配置されている場合、例えば板状部材21aが回転すると、板状部材11aがおしぼり搬送回転体10のおしぼり搬送回転体側面板13の端部13aに当接する。このため、板状部材11aが長い場合であっても回転角度を適度に制御することができる。板状部材11aの回転角度の範囲は、おしぼり搬送回転体10の接線との平行方向を0°とする場合には、±5~30°の範囲であることが好ましく、±10~20°であることがより好ましい。この範囲であれば、おしぼり素材30の搬送がより適切に行われるとともに、おしぼり素材30への付勢力も適切に行われる。
【0050】
図4は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材21aを表面から見たときの斜視図である。
図5は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材21aを裏面から見たときの斜視図である。
図4および
図5に示すように、案内ベルト22aは、複数のボルト27で板状部材21aに固定されている。そして、ナット23aが板状部材21aに固定されている。板状部材21aは、ナット23aを結ぶ線を軸として、回転することができる。また、
図5に示すように、案内ベルト22aはおしぼり搬送回転体10の摩擦シート12と同様に、表面に凹凸を備えるゴムシートなどの弾性材などで構成されていてもよい。これにより、おしぼり素材30の巻回不良を抑制することができる。
【0051】
板状部材21aの材質は、比重が重いステンレスなどが好ましい。比重が重ければ、板状部材21aの自重によりおしぼり素材への付勢力を加えることができる。このため、
図2の構成であっても、十分におしぼり素材に付勢力を加えることができる。なお、
図2の右から1番目および2番目の板状部材については、板状部材の可動方向が鉛直方向ではなく、
図2において横方向、もしくは斜め下方向であるため、自重による付勢力を加えることができない。このため、板状部材は、バネでおしぼり搬送回転体10の中心方向に付勢力を付与した状態にされておいてもよい。
【0052】
図6は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材固定部26aの部分斜視図である。板状部材固定部26aは、おしぼり素材により強い付勢力を付与する弾性体26a-1、弾性体26a-1の下端を側面板24に固定するための下端固定ボルト26a-2、弾性体26a-1の上端を板状部材21aのナット23aで固定するための上端固定ボルト26a-3、板状部材21aがナット23aのボルト孔を軸として回転しやすくなるとともに上端固定ボルト26a-3に嵌合されているベアリング26a-4を備える。
【0053】
側面板24が2つの側面板部材24aおよび24bで構成されている場合には、それらの側面で当接させて固定するための固定部材26a-5が固定部材ボルト26a-6で側面板24に固定されている。例えば、
図6に示すように、側面板部材24aおよび24bが当接されている場合には、側面板24には当接線24cを確認することができる。
【0054】
また、側面板24には、上端固定ボルト26a-3を嵌めるU字溝24dが設けられている。U字溝24dの長手方向はおしぼり搬送回転体10の直径方向を向いており、上端固定ボルト26a-3はU字溝24dに沿って可動することができる。板状部材固定部26aについて更に以下で詳述する。
【0055】
図7は、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材の取り付け部分の部分側面図である。上端固定ボルト26a-3は、前述のようにU字溝24dに嵌合されており、矢印Y1の方向に動くことができる。Y1の方向は、U字溝24dの長手方向であり、その延長線10bはおしぼり搬送回転体10の中心10aに向いている。すなわち、延長線10bは、おしぼり搬送回転体10の接線と垂直に交わることになる。このような構成であると、板状部材21aは、おしぼり素材に適切な付勢力を付与することができる。
図7では、弾性体26a-1が設けられているため、上端固定ボルト26a-3がおしぼり搬送回転体10の中心10aに向かって常に付勢された状態である。これにより、より大きな付勢力をおしぼり素材30に付勢することができる。
【0056】
また、上端固定ボルト26a-3は、矢印Y2の方向に回転することができる。ベアリング26a-4が設けられていることにより回転が滑らかになる。
【0057】
図8も、本発明に係るおしぼり巻回機を構成する板状部材の取り付け部分の部分側面図であるが、
図7に示す弾性体26a-1が設けられていない。ただ、板状部材21aがステンレスなどのように比重が大きい材料を用いていれば、板状部材21aの自重によりおしぼり素材30に付勢力を付与することは可能である。
【0058】
図1、
図7および
図8に示すように、おしぼり素材が板状部材21aとおしぼり搬送回転体10との隙間を通過する際、おしぼり素材30において巻回されている部分の直径が大きくなると、おしぼり素材30の巻回部分は板状部材21aをU字溝24dの開口側に押圧する力が発生する。しかしながら、板状部材固定部26aは、前述のように、板状部材21aをおしぼり搬送回転体10の中心10a側に付勢するため、おしぼり素材30の巻回部分には十分な付勢力を加えることができ、巻回不良の発生を十分に抑制することができる。
【0059】
従来のおしぼり巻回機では、おしぼり案内体が一体的に設けられている。このため、1枚目のおしぼり素材が巻回されている最中に2枚目のおしぼり素材がおしぼり巻回機に導入されると、付勢部材を備えることにより、むしろ2枚目のおしぼり素材が巻回状態に適さない付勢力を受けてしまうため、却って巻回不良が発生してしまう。一方、本発明に係るおしぼり巻回機1を構成するおしぼり案内体20は、
図7および8に示すように、板状部材21aの自重やバネなどの弾性体26a-1で付勢力をおしぼり素材30に付与する。このため、おしぼり素材30が巻回されている状況に応じて最適な付勢力を加えることができる。したがって、本発明に係るおしぼり巻回機1は、1枚目のおしぼり素材が巻回されている最中に2枚目のおしぼり素材がおしぼり巻回機1に導入されたとしても、各おしぼり素材には適切な付勢力が加えられる。このため、短時間で多数のおしぼりを巻回することが可能となる。
【0060】
4.おしぼり巻回機の動作
本発明に係るおしぼり巻回機1の動作の一例を、
図1を用いて説明する。まず、1枚目のおしぼり素材32がおしぼり素材30のようにおしぼり巻回機1に導入されると、おしぼり搬送回転体10が矢印の方向である時計回りに回転する。そして、おしぼり素材32は板状部材21aから21fに向けて搬送されるとともに、おしぼり搬送回転体10とは逆の方向に回転しながら巻回される。
【0061】
次に、1枚目のおしぼり素材32が板状部材21bに差し掛かった後、2枚目のおしぼり素材31が板状部材21aに導入され、搬送および巻回が行われる。1枚目のおしぼり素材32が板状部材21fに搬送されるとともに、2枚目のおしぼり素材31が板状部材21dに搬送された後、3枚目のおしぼり素材30が板状部材21aに導入される。その後、おしぼり案内体20のおしぼり素材排出端部20bから、順次巻回後のおしぼりがおしぼり巻回機1の外部に排出される。このように、
図1では、同時に3枚のおしぼり素材30~32を巻回したとしても、複数の板状部材で巻回するため、各おしぼり素材に適切な付勢力が加わり、また、巻回不良、搬送不良などを抑制することができる。
【0062】
おしぼり素材の搬送速度は、おしぼり素材の巻回部分の直径が大きくなるに連れて早くなる。このため、2枚目のおしぼり素材31が1枚目のおしぼり素材32に追いつくことはない。おしぼり素材30~32がおしぼり巻回機1へ部分的に重なった状況で導入されたとしても、おしぼり搬送回転体10の摩擦シート12及び/又は案内ベルト22a~22fにより1枚ずつおしぼり巻回機1で巻回される。このため、おしぼり素材30~32の導入不良および巻回不良、更にはおしぼり巻回機1内での搬送不良が抑制される。
【0063】
おしぼり素材30~32の導入速度は、巻回部分の直径に応じて適切な付勢力を加える必要があるため、1枚の板状部材において1枚のおしぼり素材が導入される速度に制御されることが好ましい。おしぼり素材の導入速度は、例えば不図示のセンサによりおしぼり素材の位置を把握しながら、ベルトコンベアの速度を制御することができる。
【0064】
おしぼり素材30~32のおしぼり巻回機1への導入速度は、板状部材1枚につきおしぼり素材が1枚となるような導入速度であることが好ましい。このような搬送速度であれば、おしぼり素材の巻回状況に応じた適切な付勢力を加えることが可能である。
【0065】
以上より、本発明に係るおしぼり巻回機は、従来のおしぼり巻回機のように、1枚ずつ巻回する必要がなく、1枚目が巻回されている最中に、板状部材の枚数に応じて2枚目以降のおしぼり素材を導入することができる。また、板状部材が独立しておしぼり素材に適切な付勢力を加えることができる。このため、本発明に係るおしぼり巻回機は、単位時間当たりのおしぼり巻回速度を無理なく上げることができ、おしぼりのコストの低減に大きく寄与することができる。
【0066】
5.ベルトコンベアを備えるおしぼり巻回機
図9は、本発明に係るおしぼり巻回機の一例を示す側面図である。おしぼり巻回機2は、おしぼり素材30を前端部40aから後端部40bに搬送するベルトコンベア40と、ベルトコンベア40で搬送されたおしぼり素材30を、おしぼり搬送回転体10とおしぼり案内体20との隙間に供給するおしぼり素材導入部50と、を備える。
【0067】
図9に示すように、おしぼり素材30は、ベルトコンベア40で矢印方向に搬送され、おしぼり搬送回転体10に到達する。その後、おしぼり素材30の先端がおしぼり搬送回転体10により引き上げられるとともに、おしぼり素材導入部50によりおしぼり搬送回転体10とおしぼり案内体20との隙間に導入される。この隙間に導入されたおしぼり素材30は、おしぼり搬送回転体10とおしぼり案内体20との隙間で搬送および巻回され、おしぼりとしておしぼり巻回機1のおしぼり素材排出端部20bから排出される。
【0068】
ベルトコンベア40の搬送速度とおしぼり搬送回転体10の回転速度は、おしぼり巻回機2に設けられている不図示のセンサによりおしぼり素材の位置を把握しながら、不図示の制御部により制御される。例えば、1枚の板状部材に1枚のおしぼり素材が提供されるように、各々の速度が調整される。
【0069】
おしぼり素材導入部50は、例えば、ベルトコンベア40からおしぼり搬送回転体10におしぼり素材を安定して導入する部材であり、例えばローラなどで構成されている。おしぼり素材導入部50は、おしぼり素材の厚さに応じて適切に押圧することができるように、おしぼり素材を圧縮する方向に付勢力を加えることができる。おしぼり素材導入部50の具体例は以下で後述する。
【0070】
5.ベルトコンベアにおしぼり案内体を備えるおしぼり巻回機
図10は、本発明に係るおしぼり巻回機3の一例を示す側面図である。
図10に示すおしぼり巻回機3は、おしぼり素材30を前端部40aから後端部40bに搬送するベルトコンベア40と、ベルトコンベア40の後端部40bに配置され、ベルトコンベア40の後端部40bの外周に沿うとともに、おしぼり素材30の巻回径に応じた隙間を隔てて後端部40bの外周に配置されたおしぼり案内体60と、を備える。また、おしぼり巻回機3は、おしぼり案内体60の前端部40a側に、おしぼり巻回機2と同様に、おしぼり素材導入部50を備えてもよい。
【0071】
おしぼり案内体60は、前述のおしぼり案内体20と同様の構成であり、少なくとも2枚以上の板状部材と、これらの板状部材毎に設けられている一連の案内ベルトと、で構成されている。おしぼり案内体60は、ベルトコンベア40の後端部40bに沿うような形状であるため、おしぼり搬送回転体10の外周に沿うおしぼり案内体20とは、側面形状が若干異なる。ただ、おしぼり案内体60の機能は、おしぼり案内体20と同様であり、おしぼり素材30を巻回および搬送しておしぼりを排出することができる。各部の詳細は上述と同様であるため、省略する。
【0072】
図10のおしぼり巻回機3は、
図9のおしぼり巻回機2とは異なり、ベルトコンベア40の後端部40bにおしぼり案内体60を備える構成である。おしぼり素材30をベルトコンベア40の長手方向と直角の方向から供給する従来の縦型おしぼり巻回機に、おしぼり案内体60を装着して使用することができる。
【0073】
また、
図10に示すおしぼり巻回機3は、ベルトコンベア40の後端部40bにおしぼり案内体60を装着するため、
図10に示すベルトコンベア40のテールプーリ42が
図1等に示すおしぼり搬送回転体10に代替される。このため、従来から用いられているおしぼり巻回機のおしぼり案内体を、
図10に示すおしぼり案内体60に交換することができる。このため、本発明に係るおしぼり巻回機3のように、1枚目のおしぼり素材の巻回が終了する前に2枚目以降のおしぼり素材を巻回することができ、更なるコスト削減に寄与することができる。
図10に示すその他の構成は、前述と同様であるため省略する。
【0074】
おしぼり素材導入部50を以下で説明する。
図9および
図10に示すおしぼり素材導入部50は、略コ字状のベースプレート4と、ベースプレート4に回転自在に支持されたプッシュローラ部5と、を有する。
【0075】
図11は、おしぼり素材導入部50を説明するための斜視図である。ベースプレート4は、長方形の板状で平行に対向する一対の支持プレート4a、4b及び一対の支持プレート4a、4bを連結する取り付けプレート4cを有する。プッシュローラ部5は、一対の支持プレート4a、4bによって、支持プレート4a、4bの長手方向における所定距離を移動可能、かつ回転自在に支持されている。一対の支持プレート4a、4bの対向間隔は、おしぼり搬送回転体10の軸方向の長さよりも長く設定されている。
【0076】
支持プレート4a、4bは、長手方向に延びる長孔4a1,4b1を有する。また、支持プレート4a、4bのそれぞれの対向面の長孔4a1、4b1の両脇には、摺動台座4a2、4b2が、各一対取り付けられている。
【0077】
支持プレート4a、4bの長手方向における一方側の端部(
図11の下方側の端部)近傍には、係止ピン4a3、4b3が立設され、引っ張りの付勢部材であるコイルスプリング6a、6bの一端側が係止されている。なお、
図11では、係止ピン4b3、コイルスプリング6bは隠れた位置にあるため符号のみ記載されている。
【0078】
プッシュローラ部5は、プッシュローラ5aと、プッシュローラ5aの両端から中心軸線上に延出している太軸部5b、5cと、を有している。太軸部5b及び太軸部5cは、その直径が、それぞれ一対の摺動台座4a2及び摺動台座4b2の対向間隔よりも大きく形成されている。
【0079】
太軸部5b、5cの先端には、中心軸線上に細軸部5d、5eが、長孔4a1、4b1に通した状態で取りつけられている。細軸部5d、5eの先端には、それぞれ固定リング5fが取り付けられている。細軸部5d、5eの、支持プレート4a、4bの両外側に位置する部位には、コイルスプリング6a、6bの他端側が係止されている。
【0080】
これにより、プッシュローラ部5は、常態において、細軸部5d、5eがコイルスプリング6a、6bによって長孔4a1、4b1の
図4における下方側(矢印DRb方向)端に引っ張られた第1の位置にある。プッシュローラ部5は、コイルスプリング6a、6bの引っ張りの付勢力に抗した力を付与して
図11の矢印DRc方向へ移動させることができる。
【0081】
プッシュローラ部5の移動方向である矢印DRc及び矢印DRbの方向に延びる直線L5と、中心軸線CL5と、を含む仮想平面は、ローラ移動平面Saと称される。プッシュローラ部5は、第1の位置と、細軸部5d、5eが長孔4a1、4b1の
図11における上方端に位置する第2の位置まで移動可能である。従って、プッシュローラ5aの中心軸線CL5は、第1の位置から第2の位置(プッシュローラ5aは二点鎖線で記載)までの距離daを移動する。
【0082】
ベースプレート4は、例えばステンレスなどの金属で形成される。プッシュローラ5aは、例えばポリアセタールなどの樹脂、又はゴムで形成される。
【0083】
図9に示すように、おしぼり素材導入部50は、取り付けプレート4cをおしぼり案内体20、60から延設されているフランジ2a1に対してねじなどによって固定することで、おしぼり案内体20、60に取り付けられている。おしぼり素材導入部50がおしぼり案内体20に取りつけられた状態で、プッシュローラ5aが移動するローラ移動平面Saは、おしぼり搬送回転体10の回転軸線CLaよりも、ベルトコンベア40側に位置している。プッシュローラ5aは、おしぼり搬送回転体10の周面に対し、おしぼり搬送回転体10の回転軸線CLaの延びる方向に延在するよう対向配置されている。プッシュローラ5aの中心軸は、おしぼり搬送回転体10の回転軸16と、例えば平行に設定されている。プッシュローラ5aは、おしぼり搬送回転体10に対し離接する方向に移動可能とされ、常態において、付勢部材であるコイルスプリング6a、6bによって、おしぼり搬送回転体10側に付勢されている。
【0084】
常態におけるプッシュローラ5aの中心軸と、おしぼり搬送回転体10の表面と、のおしぼり搬送回転体10における径方向距離である距離は、おしぼり素材30の自然厚さ以上であることが好ましい。また、常態において、プッシュローラ5aとおしぼり搬送回転体10との接触有無は限定されない。
【0085】
図9に示すように、ベルトコンベア40は、おしぼり搬送回転体10に接近するほど高くなるように傾斜配置されている。ベルトコンベア40のガイドプレート41は、ベルトコンベア40の後端部40bを越え、おしぼり搬送回転体10に近接した位置まで直状に延びている。
【0086】
図9において、ガイドプレート41の上面をおしぼり搬送回転体10側に延ばした仮想延長線がおしぼり搬送回転体10と交わる位置は、プッシュローラ5aのローラ移動平面Saとおしぼり搬送回転体10とが交わる位置よりも、ベルトコンベア40側に位置している。
【0087】
以上の構成を有するおしぼり巻回機2は、ベルトコンベア40によっておしぼり搬送回転体10に供給されたおしぼり素材30を、おしぼり搬送回転体10とおしぼり案内体20との間でおしぼり搬送回転体10の回転により巻き上げて、おしぼりを製造する。得られたおしぼりは、おしぼり素材排出端部20bから排出される。
【0088】
次に、巻き上げ部55が備えるおしぼり素材導入部50の作用について、主に
図12~
図15を参照して説明する。
図12は、
図9に対しプッシュローラ部5を簡略化してプッシュローラ5aのみ示したものである。
図12~
図14は、
図9におけるプッシュローラ部5及びその近傍を拡大すると共にプッシュローラ部5についてはプッシュローラ5aのみを示したものである。また、
図12~
図14では、おしぼり案内体20を省略している。
【0089】
ベルトコンベア40によっておしぼり搬送回転体10に向け搬送されたおしぼり素材62は、
図12に示されるように、ガイドプレート41にガイドされて、おしぼり搬送回転体10の摩擦部材1bにおける位置と位置との間に供給される(矢印DRh)。
【0090】
おしぼり素材62は、おしぼり搬送回転体10に接触すると、おしぼり搬送回転体10の回転に伴い先頭部62dがプッシュローラ5aに向け誘導される。
【0091】
図9および
図12に示すように、常態におけるプッシュローラ5aの中心軸線CL5とおしぼり搬送回転体10の表面との間のおしぼり搬送回転体10における径方向距離である距離は、おしぼり素材62における先頭部62dの自然厚さtcよりも大きく設定されている。また、コイルスプリング6a、6bがプッシュローラ5aをおしぼり搬送回転体10に接近するよう付勢する付勢力は、おしぼり素材62の先頭部62dが、おしぼり搬送回転体10と共に回転してプッシュローラ5aに対し、おしぼり搬送回転体10から離隔させるよう付与する力よりも弱く設定されている。
【0092】
従って、
図13に示されるように、プッシュローラ5aは、おしぼり素材62を圧縮する方向に付勢力Fcで付勢しつつおしぼり搬送回転体10から離隔する方向(矢印DRd方向)に移動する。これにより、おしぼり素材62は、先頭部62d側が、おしぼり案内体20への進入直前に、プッシュローラ5aとおしぼり搬送回転体10との間で付勢力Fcによって厚さtcから厚さtc1に圧縮され、その圧縮された状態でおしぼり素材導入部50を通過し隙間内に進入する。
【0093】
おしぼり素材62の先頭部62dが隙間内に進入した後、先頭部62dは付勢力Fcが解除されることもあって自然厚さに復帰しようと厚さが増す。これにより、おしぼり搬送回転体10とは反対側の部位が、おしぼり案内体20に接触する。そのため、おしぼり素材62は、おしぼり搬送回転体10に接触している側が、
図12における時計回り方向(矢印DR方向)に回転するおしぼり搬送回転体10と共に周方向に移動しようとし、おしぼり案内体20に接触している側が静止しているおしぼり案内体20と共に接触位置でとどまろうとする。
【0094】
これにより、
図13に示されるように、おしぼり素材62の先頭部62dには、
図13における反時計まわり方向を巻き方向とする巻き部62eが生じる。この巻き部62eは、おしぼり搬送回転体10の回転に伴って後端側のおしぼり素材62を巻き込み拡大しつつ、隙間内を出口に向け移動する。
【0095】
おしぼり搬送回転体10の回転に伴っておしぼり素材62の移動が進行すると、おしぼり素材62の6層の部分62cがプッシュローラ5aを通り過ぎ、4層の部分62bがプッシュローラ5aによっておしぼり搬送回転体10に向け付勢圧縮される。この圧縮をもたらす付勢力Fbは、部分62bの厚さが部分62cよりも小さく(薄く)、プッシュローラ5aがおしぼり搬送回転体10側に移動して(矢印DRe)コイルスプリング6a、6bの変形量が減少するので、付勢力Fcより小さい。
【0096】
おしぼり素材62の部分62bは、付勢力Fbを受け、自然厚さである厚さtbから厚さtb1に圧縮される。
【0097】
おしぼり搬送回転体10の回転に伴って、さらにおしぼり素材62の移動が進行すると、先頭の巻き部62eは、転動が継続して巻き数が増え拡径する。巻き部62eの最初の発生時点を含む転動による拡径に対しては、隙間の径方向の間隔が出口に向かうに従って大きくなり、かつおしぼり案内体20の板状部材が巻き部62eを更に圧縮する。これにより、巻き部62eの
図14における反時計まわり方向の転動は良好に継続する。
【0098】
一方、おしぼり素材62の4層の部分62aは、プッシュローラ5aを通り過ぎ、2層の部分62aがプッシュローラ5aに付勢圧縮される。この圧縮をもたらす付勢力Faは、部分62aの厚さが部分62bよりも小さく(薄く)プッシュローラ5aがおしぼり搬送回転体10側に移動して(矢印DRf)コイルスプリング6a、6bの変形量が減少するので、付勢力Fbより小さい。
【0099】
おしぼり素材62の部分62aは、プッシュローラ5aから受ける付勢力Faによって、自然厚さである厚さtaから厚さta1に圧縮される。
【0100】
おしぼり素材62がさらに移動して完全にプッシュローラ5aを通過し、隙間を通過しながら巻き上げられ、最終的におしぼりとして出口から下方の包装部(不図示)に落下して供給される。包装部は、おしぼりをフィルム等で包装する。この包装については、従来技術が適用される。
【0101】
上述のように、おしぼり巻回機2は、おしぼり素材62を隙間に供給する直前に圧縮するおしぼり素材導入部50を備えている。これにより、おしぼり素材62が、シート素材が厚手のために、或いは多層の折り返しがなされているために自然厚さが大きい(厚い)場合も、隙間の入口に進入させる直前に予めプッシュローラ5aで圧縮される。そのため、隙間の間隔を、おしぼり素材62の自然厚さに合わせて広くする必要がなく、間隔dを自然厚さよりも小さくし、おしぼり素材62とおしぼり搬送回転体10及びおしぼり案内体20との間に適度な摩擦力を生じさせて、おしぼり素材62を良好に巻き上げることができる。
【0102】
また、タオル地のような厚手のシート素材及び多層のおしぼり素材を圧縮した場合、元の自然厚さに瞬時には復帰せず、復帰するまでに在る程度の時間を要する。この特性を利用し、おしぼり巻回機2は、おしぼり素材62の搬送経路において、入口の直前におしぼり素材導入部50を配設している。
【0103】
すなわち、おしぼり素材62は、プッシュローラ5aで圧縮された後、自然厚さに復帰する前に、実質的に圧縮厚さの状態で入口から隙間に投入され、投入後の自然厚さに復帰しようと厚さが増し、巻き部62eが形成される。これにより、自然厚さが大きい(厚い)おしぼり素材62も、安定して良好に巻きおしぼり化できる。
【0104】
おしぼり素材導入部50によれば、プッシュローラ5aがおしぼり素材62を付勢する付勢力は、おしぼり素材62が厚いほど大きくなる。例えば、おしぼり素材62の、部分62a~62cのプッシュローラ5aによる圧縮後の厚さta1~tc1の自然厚さta~tcに対する圧縮量の比率αa~αcを、αa=(ta-ta1)/taαb=(tb-tb1)/tbαc=(tc-tc1)/tcとして評価するならば、αa<αb<αcとなる。すなわち、おしぼり素材62が厚いほど、圧縮量の比率が高くなるようになっている。
【0105】
従って、おしぼり素材62の自然厚さの違いが大きくても、おしぼり素材導入部50の圧縮により隙間に投入される際にその違いは抑制される。そのため、おしぼり素材62を、その自然厚さの違いによらず良好に巻き上げることができる。
【0106】
プッシュローラ5aの移動方向は、その方向を示すローラ移動平面Saが、おしぼり搬送回転体10の回転軸線CLaも含むように設定されていてもよい。これに対し、上述の実施例のように、回転軸線CLaよりもベルトコンベア40側に位置するものとすると、
図15を参照して説明する次の点で有利である。
【0107】
図15は、プッシュローラ5aとおしぼり搬送回転体10との間に挟まれたおしぼり素材62とを示した図である。おしぼり素材62は、プッシュローラ5aの中心軸線CL5とおしぼり搬送回転体10の回転軸線CLaとを繋ぐ径方向の
図15における直線L9(実際は面)上で、最小の厚さtmとなる。
【0108】
ローラ移動平面Saが、回転軸線CLaよりもベルトコンベア40側(
図9において左側)にあることで、矢印DRg方向に搬送されるおしぼり素材62は、最小厚さtmとされる前に付勢力Fdによって強制的に圧縮が開始される。従って、
図15のハッチングを付与した領域ARaは、おしぼり素材62が十分に圧縮されつつ周方向に移動する領域となる。領域ARaが設けられることで、おしぼり素材62は、プッシュローラ5aを通過した後の自然厚さへの復帰が、領域ARaがない場合であるローラ移動平面Saが回転軸線CLaを含む場合に対して遅延する。
【0109】
これにより、おしぼり素材62の隙間の入口への進入が、より確実になされ、巻き上げが良好となりより安定的におしぼりを製造することができる。
【0110】
本実施形態は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
【0111】
上述の繰り返しとなるが、おしぼり素材導入部50において、プッシュローラ5aの移動方向は、長孔4a1、4b1に沿って移動する中心軸線CL5の移動軌跡が含まれる仮想のローラ移動平面Saが、おしぼり搬送回転体10の回転軸線CLaよりもベルトコンベア40側に位置するものを記載したが、回転軸線CLaを含むように位置するものであってもよい。
【0112】
おしぼり素材62の素材となるシート素材61として布を説明したが、布に限定されるものではない。布と同様に巻きおしぼりとして使用可能なシート素材であればよい。また、シート状のおしぼり素材が布の場合、布の種類は限定されない。例えば、織布と不織布とのいずれでもよい。
【0113】
プッシュローラ5aを付勢する付勢部材としてコイルスプリング6a、6bを説明したが、これに限定されるものではない。コイルではなく板ばねなどの他の態様のばねに置換できる。また、ゴムなどの弾性を有する材料を利用してもよい。また、おしぼり素材導入部50は、付勢部材がプッシュローラ5aを引っ張り方向に付勢する構成に限定されない。押し出し方向に付勢するよう構成してもよい。この場合も、おしぼり素材62の厚さが厚いほど、付勢力が大きくなるようにする。
【0114】
おしぼり巻回機2は、プッシュローラ5aがおしぼり素材62の厚さに応じてローラ移動平面Saに沿って移動可能となっているので、様々な自然厚さのおしぼり素材62を用いて巻きおしぼりを製造することができる。さらにおしぼり素材62として適用可能な厚さを広げるために、プッシュローラ5aの移動ストロークである距離da或いはプッシュローラ5aの中心軸線CL5の位置を決める距離dcを調整可能とすること、及び、おしぼり案内体20について隙間の間隔を調整可能にすること、は好ましい。
【0115】
図10におけるおしぼり素材導入部50は、ベルトコンベア40の平らな部分に設けられているため、
図9におけるCLaとSaとの関係は有さない。おしぼり素材30を圧縮しながらおしぼり案内体60におしぼり素材30を導入することができる。
【符号の説明】
【0116】
1,2,3 おしぼり巻回機
10 おしぼり搬送回転体(テールプーリ)
20,60 おしぼり案内体
40 ベルトコンベア
50 おしぼり素材導入部
【要約】
【課題】短時間でおしぼり素材を巻回するとともにおしぼり素材の巻回不良を抑制することができるおしぼり巻回機を提供する。
【解決手段】おしぼり巻回機1は、シート状のおしぼり素材を巻回しておしぼりを製造する。おしぼり素材31、32、33の巻回方向とは逆方向に回転するとともに、おしぼり素材31、32、33を巻回しながら搬送するおしぼり搬送回転体10と、おしぼり搬送回転体10の外周に沿うとともに、おしぼり素材31、32、33の巻回径に応じた隙間を隔てておしぼり搬送回転体10の外周に配置されたおしぼり案内体20とを備える。おしぼり案内体20は、少なくとも2枚以上の板状部材21a、21b、21c、21d、21e、21fと、板状部材21a、21b、21c、21d、21e、21f毎に設けられている一連の案内ベルト22a、22b、22c、22d、22e、22fと、で構成されている。
【選択図】
図1