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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】携帯端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/52 20140101AFI20230502BHJP
   A63F 13/814 20140101ALI20230502BHJP
   A63F 13/5375 20140101ALI20230502BHJP
   A63F 13/44 20140101ALI20230502BHJP
   A63F 13/54 20140101ALI20230502BHJP
   A63F 13/2145 20140101ALI20230502BHJP
   A63F 13/426 20140101ALI20230502BHJP
   A63F 13/428 20140101ALI20230502BHJP
   G06F 1/32 20190101ALI20230502BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20230502BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20230502BHJP
【FI】
A63F13/52
A63F13/814
A63F13/5375
A63F13/44
A63F13/54
A63F13/2145
A63F13/426
A63F13/428
G06F1/32
G09G5/00 510Q
G09G5/00 550C
G09G5/00 550X
G09G5/10 B
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018077286
(22)【出願日】2018-04-13
(65)【公開番号】P2019180957
(43)【公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】松並 桂一
(72)【発明者】
【氏名】荒矢 剛
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-182841(JP,A)
【文献】特許第6296520(JP,B1)
【文献】特開2015-229086(JP,A)
【文献】特開2002-189486(JP,A)
【文献】特開2009-131360(JP,A)
【文献】特開2001-170354(JP,A)
【文献】特開2013-020365(JP,A)
【文献】特開2003-288238(JP,A)
【文献】特開2016-198536(JP,A)
【文献】特開2001-215963(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
G06F 1/32
G09G 5/00
G09G 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置を備え、音楽ゲームを提供する携帯端末装置であって、
遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する検知手段と、
前記操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ及び前記操作の評価基準を記憶する記憶手段と、
前記タイミングデータが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像を前記表示装置に表示制御する制御手段と、
前記検知手段が前記操作を検知したタイミングを、前記タイミングデータ及び前記評価基準に基づいて評価する評価手段と、
予め定められた切替操作に基づいて、前記音楽ゲームの実行中における前記表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替え、さらに、前記評価手段が使用する評価基準を、前記現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モード用の評価基準に切り替える切替手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項2】
表示装置を備え、音楽ゲームを提供する携帯端末装置であって、
遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する検知手段と、
前記操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ及び前記操作の評価基準を記憶する記憶手段と、
前記タイミングデータが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像を前記表示装置に表示制御する制御手段と、
前記検知手段が前記操作を検知したタイミングを、前記タイミングデータ及び前記評価基準に基づいて評価する評価手段と、
予め定められた切替操作に基づいて、前記音楽ゲームの実行中における前記表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替え、さらに、前記音楽ゲームの音楽スピードを変更する切替手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項3】
表示装置を備え、音楽ゲームを提供する携帯端末装置であって、
遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する第一検知手段と、
前記表示装置の画面への接触操作を検知する第二検知手段と、
前記操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ及び前記操作の評価基準を記憶する記憶手段と、
前記タイミングデータが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像を前記表示装置に表示制御する制御手段と、
前記第一検知手段が前記操作を検知したタイミング及び前記第二検知手段が前記接触操作を検知したタイミングのうちいずれかを、前記タイミングデータ及び前記評価基準に基づいて評価する評価手段と、
予め定められた切替操作に基づいて、前記音楽ゲームの実行中における前記表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替え、前記第二検知手段が検知したタイミングから前記第一検知手段が検知したタイミングに前記評価手段が評価する評価対象を切り替える切替手段と、
を備える携帯端末装置。
【請求項4】
前記現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モード用の評価基準は、現在の評価基準よりも低い評価基準である、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記評価手段は更に、前記携帯端末装置において前記操作が行われた操作箇所を判別し、判別した操作箇所を評価する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記切替手段は更に、前記表示装置の表示モードを電力消費が少ない表示モードに切り替えた場合、前記音楽ゲームの音楽の音量を変更する、
請求項1乃至の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
表示装置を備え、遊戯者の操作を受け付ける音楽ゲームを提供するコンピュータを、
遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する検知手段、
前記操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ及び前記操作の評価基準を記憶する記憶手段、
前記タイミングデータが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像を前記表示装置に表示制御する制御手段、
前記検知手段が前記操作を検知したタイミングを、前記タイミングデータ及び前記評価基準に基づいて評価する評価手段、
予め定められた切替操作に基づいて、前記音楽ゲームの実行中における前記表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替え、さらに、前記評価手段が使用する評価基準を、前記現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モード用の評価基準に切り替える切替手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
表示装置を備え、遊戯者の操作を受け付ける音楽ゲームを提供するコンピュータを、
遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する検知手段、
前記操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ及び前記操作の評価基準を記憶する記憶手段、
前記タイミングデータが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像を前記表示装置に表示制御する制御手段、
前記検知手段が前記操作を検知したタイミングを、前記タイミングデータ及び前記評価基準に基づいて評価する評価手段、
予め定められた切替操作に基づいて、前記音楽ゲームの実行中における前記表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替え、さらに、前記音楽ゲームの音楽スピードを変更する切替手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
表示装置を備え、遊戯者の操作を受け付ける音楽ゲームを提供するコンピュータを、
遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する第一検知手段、
前記表示装置の画面への接触操作を検知する第二検知手段、
前記操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ及び前記操作の評価基準を記憶する記憶手段、
前記タイミングデータが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像を前記表示装置に表示制御する制御手段、
前記第一検知手段が前記操作を検知したタイミング及び前記第二検知手段が前記接触操作を検知したタイミングのうちいずれかを、前記タイミングデータ及び前記評価基準に基づいて評価する評価手段、
予め定められた切替操作に基づいて、前記音楽ゲームの実行中における前記表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替え、前記第二検知手段が検知したタイミングから前記第一検知手段が検知したタイミングに前記評価手段が評価する評価対象を切り替える切替手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、タッチパネル(表示装置)を備えた携帯端末装置において、操作タイミングを遊戯者に指示する指示標識等をタッチパネルに表示し、遊戯者による表示装置への接触操作のタイミングを評価する音楽ゲームが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-198536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来の音楽ゲームは、評価する対象の遊戯者の操作が、表示装置を見ながらの接触操作であるため、携帯端末装置でありながら、歩行しながら気軽にゲームを遊戯することができなかった。
【0005】
また、仮に歩行しながらゲームする場合、遊戯者は、表示装置を見ない或いは見ることができない場合があるが、この場合でも、従来の音楽ゲームでは、表示装置の電力が消費され続け、携帯端末装置の電力が無駄になってしまうという問題がある。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊戯者に対して歩きながらでも気軽にゲームを楽しませることができるとともに、省電力を図ることができる携帯端末装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る携帯端末装置は、表示装置を備え、音楽ゲームを提供する携帯端末装置であって、遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する検知手段と、前記操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ及び前記操作の評価基準を記憶する記憶手段と、前記タイミングデータが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像を前記表示装置に表示制御する制御手段と、前記検知手段が前記操作を検知したタイミングを、前記タイミングデータ及び前記評価基準に基づいて評価する評価手段と、予め定められた切替操作に基づいて、前記音楽ゲームの実行中における前記表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替える切替手段と、を備える。
【0008】
上記一態様によれば、検知手段が操作を検知したタイミング、言い換えれば、振動操作又は衝撃操作を含む操作を行ったタイミングが評価されるので、表示装置を見ながら接触操作する必要がなく、例えば遊戯者の服の中に携帯端末装置を入れていても遊戯者の操作が評価される。したがって、遊戯者に対して歩きながらでも気軽にゲームを楽しませることができる。また、上記一態様によれば、切替操作に基づいて、音楽ゲームの実行中における表示装置の表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替えるので、歩きながらゲームを遊戯しても、省電力を図ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、遊戯者に対して歩きながらでも気軽にゲームを楽しませることができるとともに、省電力を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第一実施形態に係る携帯端末装置の外観構成を概略的に示す正面図である。
図2図1に示す携帯端末装置のハードウェア構成を概略的に示す構成図である。
図3】携帯端末装置の機能手段の一例を示すブロック図である。
図4】携帯端末装置において実行されるゲーム処理の流れの一例を示す図である。
図5】ディスプレイに表示されるゲーム画像の一例を示す図である。
図6】第二実施形態に係る携帯端末装置において実行されるゲーム処理の流れの一例を示す図である。
図7】第三実施形態に係る携帯端末装置において実行されるゲーム処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0012】
<第一実施形態>
まず、本発明の第一実施形態に係る携帯端末装置について説明する。第一実施形態に係る携帯端末装置は、表示装置を備え、音楽に合わせて遊戯者の操作を受け付ける音楽ゲームを提供するものである。この携帯端末装置としては、例えば携帯電話やスマートフォン、タブレット、PDA(Personal Data Assistant)、小型ゲーム機等が挙げられる。以下では、携帯端末装置がスマートフォンである場合を説明する。
【0013】
[ハードウェア構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係る携帯端末装置10の外観構成を概略的に示す正面図である。
【0014】
図1に示すように、携帯端末装置10は、タッチパネル12と、スピーカ14と、マイクロフォン16と、ハードキー18と、を備える。
【0015】
タッチパネル12は、ゲーム画像等を表示する表示装置、及び、ユーザの接触操作等を携帯端末装置10に入力する入力装置の両方の機能を備えている。具体的には、タッチパネル12は、表示装置の機能を担うディスプレイ12Aと、入力装置の機能を担うタッチセンサ12Bと、を備える(図2参照。)。
【0016】
スピーカ14は、ゲーム音や音声等を外部に出力する機能を有する。
【0017】
マイクロフォン16は、携帯端末装置10に遊戯者の音声等を入力する機能を有する。
【0018】
ハードキー18は、遊戯者による操作を受け付けるものである。
【0019】
図2は、図1に示す携帯端末装置10のハードウェア構成を概略的に示す構成図である。
【0020】
図2に示すように、携帯端末装置10は、タッチパネル12と、スピーカ14と、マイクロフォン16の他、主制御部30と、加速度センサ32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶装置40と、を備える。
【0021】
主制御部30には、タッチパネル12と、スピーカ14と、マイクロフォン16の他、主制御部30と、加速度センサ32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶装置40と、が接続されている。そして、主制御部30は、これら接続先を制御する機能を有する。
【0022】
加速度センサ32は、携帯端末装置10に加わる加速度を測定する機能を有する。
【0023】
カメラ34は、静止画又は/及び動画を撮影し、記憶装置40に保存する機能を有する。
【0024】
移動体通信部36は、アンテナ36Aを介して、移動体通信網と接続し、当該移動体通信網に接続されている他の通信装置と通信する機能を有する。
【0025】
無線LAN通信部38は、アンテナ38Aを介して、インターネット等の通信ネットワークと接続し、当該通信ネットワークに接続されているサーバ装置等の通信装置と通信する機能を有する。
【0026】
記憶装置40には、音楽ゲームのゲームプログラム40A等、各種プログラムが記憶されている。なお、ゲームプログラム40Aは、携帯端末装置10に記憶されず、不図示のサーバ装置でゲームプログラム40Aが実行されてもよい。この場合、携帯端末装置10は、サーバ装置から実行結果を受信し、ディスプレイ12A等に出力する。
【0027】
スピーカ42は、ゲーム音等を出力する機能を有する。
【0028】
[機能手段]
図3は、携帯端末装置10の機能手段の一例を示すブロック図である。
【0029】
図3に示すように、携帯端末装置10は、記憶手段50と、検知手段52と、制御手段54と、評価手段56と、切替手段58と、を備える。記憶手段50は、一又は複数の記憶装置40によって実現される。検知手段52と、制御手段54と、評価手段56と、切替手段58は、主制御部30がゲームプログラム40Aを実行することによって実現される。
【0030】
記憶手段50には、音楽に合わせて遊戯者が振動操作又は衝撃操作を含む操作を行うべきタイミングを示すタイミングデータ50Aと、当該操作の複数の評価基準50B等が記述されている。
【0031】
検知手段52は、加速度センサ32の測定結果に基づき、携帯端末装置10に対する遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する機能を有する。
【0032】
制御手段54は、ゲームの制御を行う機能を有するとともに、タイミングデータ50Aが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識を含むゲーム画像をディスプレイ12Aに表示制御する機能を有する。
【0033】
評価手段56は、検知手段52が操作を検知したタイミングを、タイミングデータ50A及び評価基準50Bに基づいて評価する機能等を有する。
【0034】
切替手段58は、予め定められた切替操作に基づいて、音楽ゲームの実行中におけるディスプレイ12Aの表示モードを、現在の表示モード(例えばゲーム画像100を明確に表示するオンモード)よりも電力消費が少ない表示モードに切り替える機能を有する。上記「切替操作」としては、例えば、ゲーム開始時やゲーム途中における、ハードキー18の押下操作や、タッチパネル12への接触操作、マイクロフォン16を介した音声操作等が挙げられる。また、切替操作は、ゲームを開始する前の設定画面において行われてもよい。また、上記「電力消費が少ない表示モード」としては、例えば、ディスプレイ12Aをオフにする表示モード(オフモード)、ディスプレイ12Aを待機させる表示モード(待機モード)、ディスプレイ12Aのバックライトの出力量を現在の半分以下(例えば最小)にする表示モード(省電力モード)等が挙げられる。第一実施形態では、切替手段58は、切替操作に基づいて、ディスプレイ12Aの表示モードを、オンモード及びオフモードのうちいずれか一方に切り替える。
【0035】
[ゲーム処理の流れ]
図4は、携帯端末装置10において実行されるゲーム処理の流れの一例を示す図である。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0036】
(ステップSP10)
制御手段54は、例えば図5に示すようなゲーム画像100をディスプレイ12Aに表示制御する。このゲーム画像100は、基準標識102や、当該基準標識102に向かって移動するとともに、タイミングデータ50Aが示すタイミングを遊戯者に指示する指示標識104等を含む。なお、タイミングデータ50Aが示すタイミングは、例えば指示標識104が基準標識102に重なるタイミングである。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0037】
(ステップSP12)
制御手段54は、ゲーム音楽をスピーカ14に出力制御する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0038】
(ステップSP14)
制御手段54は、ゲーム画像100において指示標識104を基準標識102に向かって移動制御する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0039】
(ステップSP16)
切替手段58は、表示モードの切替操作が有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP18の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP26の処理に移行する。
【0040】
(ステップSP18)
切替手段58は、現在のディスプレイ12Aの表示モードがオンモードであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP24の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP20の処理に移行する。
【0041】
(ステップSP20)
切替手段58は、ディスプレイ12Aの表示モードをオンモードに切り替える。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0042】
(ステップSP22)
切替手段58は、評価手段56が使用する評価基準50Bを、元の評価基準に戻す。言い換えれば、切替手段58は、評価手段56が使用する評価基準50Bを、現在の評価基準よりも高い評価基準に切り替える。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0043】
(ステップSP24)
切替手段58は、ディスプレイ12Aの表示モードをオフモードに切り替える。これにより、ディスプレイ12Aの表示がオフとなる。そして、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0044】
(ステップSP26)
切替手段58は、評価手段56が使用する評価基準50Bを、現在の評価基準よりも低いオフモード専用の評価基準に切り替える。なお、切替手段58は、タイミングデータ50Aも、オフモード専用のタイミングデータに切り替えてもよい。このオフモード専用のタイミングデータは、オンモードのタイミングデータよりも、例えば操作数が少ない又は操作間隔が長くなっている。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0045】
(ステップSP28)
検知手段52は、遊戯者による衝撃操作を検知したか否か判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP30の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP34の処理に移行する。
【0046】
(ステップSP30)
評価手段56は、携帯端末装置10において衝撃操作が行われた操作箇所(例えば携帯端末装置10の上部又は下部等)を判別する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0047】
(ステップSP32)
評価手段56は、検知手段52が衝撃操作を検知したタイミングを、タイミングデータ50A及び評価基準50B(又は切り替えられた評価基準)に基づいて評価する。また、評価手段56は、衝撃操作が行われた操作箇所も、タイミングデータ50Aに基づき、評価する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0048】
(ステップSP34)
制御手段54は、時間経過等により、ゲームが終了したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には図4に示す一連の処理は終了し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP14の処理に戻る。
【0049】
以上、第一実施形態によれば、検知手段52が操作を検知したタイミング、言い換えれば、振動操作又は衝撃操作を含む操作を行ったタイミングが評価されるので、ディスプレイ12Aを見ながら接触操作する必要がなく、例えば遊戯者の服の中に携帯端末装置10を入れていても遊戯者の操作が評価される。したがって、遊戯者に対して歩きながらでも気軽にゲームを楽しませることができる。また、第一実施形態によれば、切替操作に基づいて、音楽ゲームの実行中におけるディスプレイ12Aの表示モードを、現在の表示モードよりも電力消費が少ない表示モードに切り替えるので、歩きながらゲームを遊戯しても、省電力を図ることができる。また、第一実施形態によれば、ゲーム画像を表示する処理や、指示標識104を移動させる処理を省くことができるので、携帯端末装置10の負荷を低減することもできる。
【0050】
また、第一実施形態によれば、ディスプレイ12Aの表示モードを電力消費が少ない表示モードに切り替えた場合、評価手段56が使用する評価基準50Bも現在の評価基準よりも低い評価基準に切り替えるので、歩きながらゲームを遊戯する場合の操作が難しくても、当該操作が評価される。したがって、遊戯者に対して歩きながらでもより気軽にゲームを楽しませることができる。
【0051】
また、第一実施形態によれば、携帯端末装置10において遊戯者の操作が行われた操作箇所を判別し、判別した操作箇所を評価するので、音楽ゲームのゲーム性を高めることができる。
【0052】
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態に係る携帯端末装置について説明する。第二実施形態では、切替操作で表示モードだけでなく、評価対象も切り替える点で、第一実施形態と異なる。また、第二実施形態では、検知手段52は、携帯端末装置10に対する遊戯者の振動操作又は衝撃操作を含む操作を検知する第一検知手段と、ディスプレイ12Aへの接触操作を検知する第二検知手段と、を備える。
【0053】
図6は、第二実施形態に係る携帯端末装置において実行されるゲーム処理の流れの一例を示す図である。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0054】
(ステップSP40)
ステップSP14から移行されると、切替手段58は、現在のディスプレイ12Aの表示モードがオンモードであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP42の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP52の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP42)
切替手段58は、表示モードの切替操作が有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP48の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP44の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP44)
検知手段52の第二検知手段は、遊戯者による接触操作を検知したか否か判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP46の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP34の処理に移行する。
【0057】
(ステップSP46)
評価手段56は、検知手段52が接触操作を検知したタイミングを、タイミングデータ50A及び評価基準50B(又は切り替えられた評価基準)に基づいて評価する。また、評価手段56は、接触操作が行われた操作箇所も、タイミングデータ50Aに基づき、評価する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0058】
(ステップSP48)
上述したステップSP42で肯定判定されると、切替手段58は、ディスプレイ12Aの表示モードをオフモードに切り替える。そして、処理は、ステップSP50の処理に移行する。
【0059】
(ステップSP50)
切替手段58は、評価手段56が評価する評価対象及び評価手段56が使用する評価基準50Bを変更する。具体的には、切替手段58は、評価手段56が評価する評価対象を接触操作のタイミングから振動操作のタイミングに切り替え、評価手段56が使用する評価基準50Bを現在の評価基準よりも低い評価基準に切り替える。そして、処理は、ステップSP54の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP52)
上述したステップSP40で否定判定されると、切替手段58は、表示モードの切替操作が有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP58の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP54の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP54)
検知手段52の第一検知手段は、遊戯者による振動操作を検知したか否か判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP56の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP34の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP56)
評価手段56は、検知手段52が振動操作を検知したタイミングを、タイミングデータ50A及び切り替えられた評価基準に基づいて評価する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP58)
上述したステップSP52で肯定判定されると、切替手段58は、ディスプレイ12Aの表示モードを、オンモードに切り替える。そして、処理は、ステップSP60の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP60)
切替手段58は、評価手段56が評価する評価対象及び評価手段56が使用する評価基準50Bを変更する。具体的には、評価手段56が評価する評価対象を振動操作のタイミングから接触操作のタイミングに切り替え、評価手段56が使用する評価基準50Bを現在の評価基準よりも高い評価基準に切り替える。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0065】
以上、第二実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する他、評価対象を、第一検知手段が検知したタイミング(振動操作のタイミング)及び第二検知手段が検知したタイミング(接触操作のタイミング)のうち何れか一方のタイミングに切り替えることができる。したがって、第二実施形態によれば、遊戯者は、様々なプレイスタイルを選ぶことができ、もって音楽ゲームのゲーム性を高めることができる。
なお、評価対象の切り替えは、表示モードの切替操作と同じ切替操作でなくても、他の予め定められた操作に基づいて行われてもよい。
【0066】
<第三実施形態>
次に、本発明の第三実施形態に係る携帯端末装置について説明する。第三実施形態では、ゲーム開始の前の設定画面において表示モードを切り替える点が、第一実施形態や第二実施形態と異なる。
【0067】
図7は、第三実施形態に係る携帯端末装置において実行されるゲーム処理の流れの一例を示す図である。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0068】
(ステップSP70)
制御手段54は、設定画面をディスプレイ12Aに表示制御する。そして、処理は、ステップSP72の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP72)
切替手段58は、表示モードの切替操作が有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP74の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP76の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP74)
切替手段58は、ディスプレイ12Aの表示モードの設定を、現在のモードがオンモードであればオフモードに、オフモードであればオンモードの設定に切り替える。そして、処理は、ステップSP76の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP76)
制御手段54は、音楽ゲームを開始する。そして、処理は、ステップSP78の処理に移行する。
【0072】
(ステップSP78)
制御手段54は、表示モードの設定がオフモードであるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP80の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP10の処理に移行する。
【0073】
(ステップSP80)
制御手段54は、ディスプレイ12Aの表示をオフにする。そして、処理は、ステップSP82の処理に移行する。
【0074】
(ステップSP82)
制御手段54は、ゲーム音楽をスピーカ14に出力制御する。そして、処理は、ステップSP84の処理に移行する。
【0075】
(ステップSP84)
切替手段58は、評価手段56が使用する評価基準50Bを、現在の評価基準よりも低い評価基準に切り替える。そして、処理は、ステップSP86の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP86)
検知手段52の第一検知手段は、遊戯者による振動操作を検知したか否か判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP88の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP90の処理に移行する。
【0077】
(ステップSP88)
評価手段56は、検知手段52が振動操作を検知したタイミングを、タイミングデータ50A及び切り替えられた評価基準に基づいて評価する。そして、処理は、ステップSP90の処理に移行する。
【0078】
(ステップSP90)
制御手段54は、時間経過等により、ゲームが終了したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には図7に示す一連の処理は終了し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP86の処理に戻る。
【0079】
以上、第三実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する他、ゲームの最初からディスプレイ12Aの表示をオフにすることができるので、省電力を一層図ることができる。
【0080】
<変形例>
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0081】
例えば、上記第一実施形態では、記憶手段50や検知手段52、制御手段54、評価手段56、切替手段58は携帯端末装置10に設けられる場合を説明したが、これらのうち全部又は一部は、当該携帯端末装置10と通信可能に接続されたサーバ装置に設けられてもよい。この場合、ゲームプログラム40Aの全部又は一部は、サーバ装置に記憶される。
【0082】
また、携帯端末装置10には、加速度センサ32が設けられる場合を説明したが、加速度センサ32の代わりに又は加速度センサ32に加えて、速度センサや非接触変位センサ等の衝撃センサが設けられてもよい。また、加速度センサ32は、携帯端末装置10の外部に、当該携帯端末装置10と通信可能に設けられてもよい。例えば、加速度センサ32は、手の甲や靴等に設けられてもよい。
【0083】
また、評価手段56は、音楽ゲームのゲーム性を高めるという観点から、音声操作や、振動スピード、衝撃力等も評価対象の一つしてもよい。
【0084】
また、切替手段58は、ディスプレイ12Aの表示モードを電力消費が少ない表示モードに切り替えた場合、ゲーム音楽の音楽スピードを変更してもよい。例えば、切替手段58は、図4に示すステップSP12で出力されるゲーム音楽よりも音楽スピードを遅くしてもよい。これにより、操作を簡単或いは難しくして、音楽ゲームのゲーム性を高めることができる。また、切替手段58は、加速度センサ32の測定結果に基づき、歩行速度を算出し、算出した歩行速度に応じて音楽スピードを変更してもよい。また、切替手段58は、ディスプレイ12Aの表示モードを電力消費が少ない表示モードに切り替えた場合、ゲーム音楽の音量を変更してもよい。例えば、歩きながらであると、騒音によりゲーム音楽が聞き難くなる可能性があるので、切替手段58は、ゲーム音楽の音量を上げてもよい。
【符号の説明】
【0085】
10…携帯端末装置
40A…ゲームプログラム(プログラム)
50…記憶手段
52…検知手段
54…制御手段
56…評価手段
58…切替手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7