IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラドキュメントソリューションズ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-画像形成装置 図1
  • 特許-画像形成装置 図2
  • 特許-画像形成装置 図3
  • 特許-画像形成装置 図4
  • 特許-画像形成装置 図5
  • 特許-画像形成装置 図6
  • 特許-画像形成装置 図7
  • 特許-画像形成装置 図8
  • 特許-画像形成装置 図9
  • 特許-画像形成装置 図10
  • 特許-画像形成装置 図11
  • 特許-画像形成装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20230502BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20230502BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20230502BHJP
   H05K 7/00 20060101ALI20230502BHJP
【FI】
G03G15/00 550
B41J29/00 B
H05K5/03 B
H05K7/00 L
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019067030
(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公開番号】P2020166132
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100141298
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 文典
(74)【代理人】
【識別番号】100187492
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 元啓
(74)【代理人】
【識別番号】100097386
【弁理士】
【氏名又は名称】室之園 和人
(72)【発明者】
【氏名】楠川 喬
【審査官】市川 勝
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-092261(JP,A)
【文献】特開2002-311760(JP,A)
【文献】特開2007-188012(JP,A)
【文献】特開2019-021935(JP,A)
【文献】特開2002-246773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00
B41J 29/00
H05K 5/03
H05K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクターを有する電装基板と該電装基板のコネクターに対してケーブルを介して後付けで接続可能なハードディスクとを収容するための金属製の電装ボックスを備えた画像形成装置であって、
上記電装ボックスは、一側に開放し、上記ハードディスクが収容されるハードディスク収容空間および上記電装基板が収容される基板収容空間を内部に形成するボックス本体と、上記ボックス本体の開放側を閉塞する蓋部材と、を有し、
上記ハードディスクは、保持部材に保持されており、
上記蓋部材は、
上記ハードディスクを出し入れするための開口部が形成され、上記ボックス本体に固定された蓋本体と、
上記蓋本体に取り付けられ、上記ボックス本体内の空間を上記開口部に面する上記ハードディスク収容空間と上記基板収容空間と区画するとともに上記ケーブルを挿通可能な挿通孔が形成された箱状隔壁と
上記開口部の互いに対向する一対の端縁から上記開口部の内側に突出し、第1螺子によって上記保持部材が取り付けられた取付座部と、
第2螺子によって上記蓋本体に取り付けられ、上記開口部を塞ぐカバーと、を有し、
上記箱状隔壁は、上記ハードディスク収容空間における上記開口部に対し反対側を区画するベース板と、該ベース板から起立し上記ハードディスク収容空間の周囲を囲む複数の側壁と、を有し、
上記挿通孔は、上記ベース板における上記複数の側壁に囲まれた領域の一部に形成されており、
上記コネクターは、上記挿通孔の貫通方向から見て上記挿通孔の周縁の内側に位置する、画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置において、
上記カバーには上記第1螺子の頭部との干渉を避けるための逃げ孔が形成されている、画像形成装置。
【請求項3】
請求項2記載の画像形成装置において、
上記複数の側壁の先端に取付フランジが形成されており、
上記取付フランジは、上記蓋本体にカシメ固定されている、画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
上記電装基板のコネクターに対する相手コネクターの差込み方向は、上記挿通孔の貫通方向に一致している、画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ハードディスクを備えた画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置では、制御基板とハードディスクとが一つのボックス内に収容されてコネクターを介して互いに接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-347899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、ハードディスクをオプション装置として装着可能な画像形成装置が普及しつつある。
【0005】
この 種の画像形成装置において、特許文献1と同様に制御基板(電装基板)とオプション装置であるハードディスクとを一つのボックス内に収容したとすると、ハードディスクを追加装着する際に作業者が電装基板に意図せず触れてしまう虞がある。したがって、作業のさらなる安全性を確保する観点から改良の余地がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業者が画像形成装置にハードディスクを追加装着する際に電装基板に意図せず触れてしまうのを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、コネクターを有する電装基板と該電装基板の該コネクターに対してケーブルを介して後付けで接続可能なハードディスクとを収容するための電装ボックスを備えている。
【0008】
そして、上記電装ボックスは、上記ハードディスクを出し入れするための開口部と、上記開口部に面して上記ハードディスクが収容されるハードディスク収容空間と、上記電装基板が収容される基板収容空間と、上記ハードディスク収容空間と上記基板収容空間とを区画するとともに上記ケーブルを挿通可能な挿通孔が形成された隔壁とを有している。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業者が画像形成装置にハードディスクを追加装着する際に制御基板に意図せず触れてしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態における画像形成装置を示す、後方斜め左側から見た外観斜視図である。
図2図2は、電装基板収容部を示す、後方斜め左側から見た斜視図である。
図3図3は、図2のIII-III線断面図である。
図4図4は、図2の状態から樹脂カバーを取外した状態を示す斜視図である。
図5図5は、図4の状態から板金カバーを取外した状態を示す斜視図であって、ハードディスク収容空間にHDDアッセンブリーが収容されていない状態を示す図である。
図6図6は、ハードディスク収容空間にHDDアッセンブリーが収容された状態を示す図5相当図である。
図7図7は、ハードディスク収容空間に収容されたHDDアッセンブリーを拡大して示す拡大図である。
図8図8は、電装ボックスを示す外観斜視図である。
図9図9は、図8に示す電装ボックスをIX-IX線で切断したカットモデルである。
図10図10は、蓋部材を示す外観斜視図である。
図11図11は、蓋部材を裏面側から見た外観斜視図である。
図12図12は、電装ボックスのハードディスク収容空間にHDDアッセンブリーを収容した状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0012】
[全体構成]
図1は、実施形態における画像形成装置1を示している。この画像形成装置1は、外部端末等から受信した画像データを用紙に印刷するプリンターからなる。尚、以下の説明において、前側、後側は、画像形成装置1の前側、後側を意味し、左側、右側は、画像形成装置1を前側から見たときの左側、右側を意味するものとする。
【0013】
画像形成装置1は、画像形成装置本体2と、画像形成装置本体2の下側に配置された給紙カセット3と、画像形成装置本体2の後側に設けられた電装基板収容部4とを備えている。電装基板収容部4は、後述するように、電装基板類の他にオプション装置としてのハードディスク11を収容可能に構成されている。
【0014】
画像形成装置本体2内には、画像データに対応する画像を用紙に印刷する画像形成部(図示省略)が収容されている。画像形成部は、給紙カセット3から供給される用紙に対して例えば電子写真方式により画像を形成する。すなわち、画像形成部は、感光体ドラムの表面に画像データに対応する静電潜像を形成して、形成した静電潜像を現像器にてトナー像として可視化し、このトナー像を用紙に転写して熱定着させることで用紙に画像を形成する。尚、画像形成部における画像形成方式は、電子写真方式に限ったものではなく例えばインクジェット方式等であってもよい。
【0015】
[電装基板収容部の構成]
図1及び図2に示すように、電装基板収容部4は、左右方向に長い偏平箱状をなしていて、画像形成装置本体2の後側面における右側の上部に設けられている。
【0016】
図3は、図2のIII-III線断面図である。この図に示すように、電装基板収容部4には、制御基板5を含む複数の電装基板が収容されている。制御基板5は、画像処理制御及び表示制御など画像形成装置1全体の制御を行うための基板であって後述するように電装ボックス100内に収容されている。図3の例では、制御基板5は、第一基板部51と第二基板部52とを接続部53にて連結して構成されている。接続部53は、例えば互いに嵌合する所定規格のコネクターにより構成される。
【0017】
制御基板5以外の電装基板の一例としては、高圧基板やエンジン基板(共に図示省略)が挙げられる。高圧基板は、例えば画像形成部の構成ユニット(例えば感光体ドラムユニット)等に高電圧を供給する。エンジン基板は、例えば搬送系の駆動モーターや冷却ファンの駆動モーターの作動制御を行う。電装ボックス100は、高圧基板及びエンジン基板の後側に重なるように配置されている。また、電装基板収容部4は、画像形成装置1のオプション装置として後付けされるハードディスク11を収容可能に構成されている。
【0018】
図1図3に示すように、電装基板収容部4には着脱式の樹脂カバー4aが装着されている。樹脂カバー4aは、電装基板収容部4の後側壁に形成された矩形状のメンテナンス開口4bを開閉可能に覆っている。樹脂カバー4aの一端縁には取手4cが設けられている。作業者は、この取手4cを指で押すことで樹脂カバー4aの係合爪4d(図3にのみ示す)の係合を解除させて樹脂カバー4aを取外すことができる。樹脂カバー4aを取外すと、図4に示すように電装ボックス100に設けられた板金カバー123が露出する。作業者は螺子124を緩めて板金カバー123を取外すことで、図5に示すように、電装ボックス100内のハードディスク収容空間S1にアクセスすることができる。
【0019】
[ハードディスクの構成]
図6は、このハードディスク収容空間S1にハードディスク11を装着した状態を示している。
【0020】
ハードディスク11は、外観視が偏平な直方体状をなすハードディスク本体11aと、ハードディスク本体11aの長手方向の一側端面に接続された第一ケーブル11b及び第二ケーブル11cとを有している。第一ケーブル11b及び第二ケーブル11cは、ハードディスク本体11aに接続固定されていてもよいし、コネクターを介して着脱可能に接続される別部品であってもよい。
【0021】
第一ケーブル11bのハードディスク本体11a側とは反対側の端部には、制御基板5上の第一コネクター54(図6及び図12参照)に嵌合する相手コネクター(図示省略)が取付けられている。第二ケーブル11cのハードディスク本体11a側とは反対側の端部には、制御基板5上の第二コネクター55に嵌合する相手コネクター(図示省略)が取付けられている。各ケーブル11b,11cはSCSI規格やSATA規格に対応したものが使用され、第一コネクター54及び第二コネクター55はそれぞれ、各ケーブル11b、11cの規格に対応したものが使用される。
【0022】
そして、ハードディスク11は、保持部材12に保持されてハードディスクアッセンブリ(以下、HDDアッセンブリーという)10を構成した状態で、ハードディスク収容空間S1に収容される。
【0023】
図7に示すように、保持部材12は、板金部材をコ字状に折曲げて形成されている。ハードディスク11は、保持部材12における互いに対向する一対の対向板12aの間に配置されている。一対の対向板12aには、厚さ方向に貫通する取付孔が二つずつ形成されている。各取付孔にはそれぞれリング状の防振部材13が内挿されており、各防振部材13の内側を取付け螺子14が貫通している。そして、この取付け螺子14がハードディスク11の側端面に形成された螺子孔に螺合することで、ハードディスク11が一対の対向板12aに対して防振部材13を介して弾性支持される。そうして、ハードディスク11及び画像形成装置本体2間の双方向の振動伝達を防振部材13によって遮断するようにしている。
【0024】
[電装ボックスの構成]
図8及び図9に示すように、電装ボックス100は、偏平な矩箱状の板金製ボックスであって、ボックス本体110と蓋部材120とを有している。ボックス本体110内の空間は、ハードディスク11が収容されるハードディスク収容空間S1と、制御基板5が収容される基板収容空間S2とに区画されている。
【0025】
ボックス本体110は、一側に開放する有底箱状部材であって例えば一枚の金属板を折り曲げて形成されている。図9に示すように、ボックス本体110は、矩形板状のベース板110aと、ベース板110aの各端縁から起立する四つの側板110bとを有している。ベース板110aの上面には制御基板5が取付けられている。尚、ベース板110aの下面には、電装ボックス100を画像形成装置本体2の背面フレームに組み付ける際に使用される位置決め板110cが突設されている。
【0026】
[電装ボックスの蓋部材の詳細]
次に、図10及び図11を参照して、電装ボックス100の蓋部材120の構成を説明する。
【0027】
蓋部材120は、ボックス本体110の開放端に沿った外縁形状を有する蓋本体121と、蓋本体121に取付けられた箱状隔壁122とを有している。蓋本体121は、複数の取付孔121aを有していて該各取付孔121aに挿通した螺子によりボックス本体110に固定される。
【0028】
蓋本体121には、ハードディスク収容空間S1に面してハードディスク11を出入れ可能な矩形状の開口部121bが形成されている。開口部121bの互いに対向する一対の端縁には、該開口内側に突出する矩形板状の取付座部121dが形成されている。取付座部121dは、上述したHDDアッセンブリー10の固定用に設けられている。各取付座部121dには螺子孔121hが形成されている。また、各取付座部121dが形成される一対の端縁に直交する一の端縁には、HDDアッセンブリー10の取付座部121gが凹状に形成されている。そして、図7に示すように、HDDアッセンブリー10は、取付座部121d,121gによって合計三箇所で支持された状態で一対の螺子125により固定されている。開口部121bを塞ぐための板金カバー123(図8参照)には、各螺子125の頭部との干渉を避けるための一対の逃げ孔123aが形成されている。
【0029】
上記箱状隔壁122は、一側に開放する有底箱状に形成されている。箱状隔壁122は、その開放端が開口部121b(図10及び図11参照)の端縁に略一致するように配置されている。そして、この箱状隔壁122によって上記ハードディスク収容空間S1と基板収容空間S2とが区画されている。
【0030】
具体的には、箱状隔壁122は、矩形状のベース板122aと、ベース板122aの各端縁から起立する四つの側壁122b(図10では一つのみ示す)とを有している。図11に示すように、四つの側壁122bの先端には、該各側壁122bに対して垂直に折れ曲がった取付フランジ122cが形成されている。各取付フランジ122cにはカシメ筒122dが二つずつ打抜き形成されている。そして、各カシメ筒122dが蓋本体121に形成されたカシメ孔121e(図10参照)を貫通した状態で潰されることで、各取付フランジ122cが蓋本体121にカシメ固定される。
【0031】
箱状隔壁122のベース板122aには挿通孔122eが形成されている。挿通孔122eには、ハードディスク11と制御基板5とを接続する第一ケーブル11b及び第二ケーブル11cが挿通される。挿通孔122eは、箱状隔壁122のベース板122aにおける図12の右側且つ下側に隅部に形成されている。この挿通孔122eの端縁部は、エッジが丸味を帯びるように箱内方側に180°折り返されている。
【0032】
図12に示すように、挿通孔122eは、ハードディスク収容空間S1内に収容されたハードディスク11の下側に露出している。挿通孔122eは横方向に長い略矩形状孔からなる。制御基板5上の第一コネクター54及び第二コネクター55は、挿通孔122eの貫通方向(図12の紙面垂直方向)から見たときに、該挿通孔122eの周縁の内側に位置している。そして、各コネクター54,55に対する相手コネクターの差込み方向は、挿通孔122eの貫通方向に一致している。
【0033】
[作用効果]
以上説明したように本実施形態では、画像形成装置1は、第一コネクター54及び第二コネクター55を有する制御基板5を収容する電装ボックス100を有している。電装ボックス100は、制御基板5に対して第一ケーブル11b及び第二ケーブル11cを介して後付けで接続されるハードディスク11を収容可能に構成されている。
そして、電装ボックス100は、ハードディスク11を出し入れするための開口部121bと、該開口部121bに面してハードディスク11が収容されるハードディスク収容空間S1と、制御基板5が収容される基板収容空間S2と、該両空間S1,S2を区画する箱状隔壁122とを有している。そして、箱状隔壁122には、ハードディスク11と制御基板5とを接続する第一及び第二ケーブル11b,11cが挿通される挿通孔122eが形成されている。
【0034】
この構成によれば、ハードディスク収容空間S1と基板収容空間S2とが箱状隔壁122によって区画されているので、作業者がハードディスク収容空間S1にハードディスク11を追加装着する際に制御基板5に意図せず触れてしまうのを防止することができる。
【0035】
また、本実施形態では、電装ボックス100は、一側に開放するボックス本体110と、ボックス本体110の開放側を閉塞する蓋部材120とを有している。そして、上記開口部121bは蓋部材120に形成され、箱状隔壁122は蓋部材120に設けられている。
【0036】
この構成によれば、箱状隔壁122が蓋部材120に設けられているので、箱状隔壁122を独立して別々に組付ける場合に比べて電装ボックス100の組立て作業を容易に行うことができる。また、メンテナンス作業や故障時等に作業者が制御基板5を取り外す必要がある場合に、蓋部材120を取り外すことでハードディスク11(HDDアッセンブリー10)も同時に取り外すことができるので作業が容易になる。
【0037】
また、本実施形態では、制御基板5に設けられた第一及び第二コネクター54,55は、箱状隔壁122のベース板122aに形成された挿通孔122eの貫通方向から見て、該挿通孔122eの周縁の内側に位置している。
【0038】
この構成によれば、ハードディスク11の取付けを行う際に、第一及び第二ケーブル11b,11cのコネクターを挿通孔122eを通じて、制御基板5上の第一及び第二コネクター54,55に容易に差込むことができる。しかも、この挿通孔122eは、箱状隔壁122の隅に小さく形成されているので、作業者の手が挿通孔122eから意図せず制御基板5に触れるのを防止することができる。
【0039】
また、本実施形態では、制御基板5に設けられた第一及び第二コネクター54,55に対する相手コネクター(図示省略)の差込み方向は、挿通孔122eの貫通方向に一致している。
【0040】
この構成によれば、制御基板5上の第一及び第二コネクター54,55に対する相手コネクターの抜差しをより一層容易に行うことができる。
【0041】
《他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0042】
すなわち、上記実施形態では、制御基板5に設けられた第一及び第二コネクター54,55は、挿通孔122eの貫通方向から見て、該挿通孔122eの周縁の内側に位置しているが、これに限ったものではなく、例えば周縁の外側近傍に位置していてもよい。すなわち、第一及び第二コネクター54,55は、作業者が挿通孔122eを通じてアクセス可能な範囲に位置していればよい。
【0043】
また上記実施形態では、制御基板5に二つのコネクター54,55を設けるようにしているが、これに限ったものでなく、三つ以上設けてもよいし、一つだけ設けてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、蓋本体121と箱状隔壁122とは別部材で構成されているが、これに限ったものではなく、箱状隔壁122を蓋本体121に一体形成するようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、画像形成装置1がプリンターで構成されている例を説明したが、これに限ったものではない。画像形成装置1は、複写機、ファクシミリー又は複合機(MFP)等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上説明したように、本発明は、画像形成装置に有用であり、特にプリンター、ファクシミリー、複写機又は複合機(MFP)等に適用する場合に有用である。
【符号の説明】
【0047】
S1 :ハードディスク収容空間
S2 :基板収容空間
1 :画像形成装置
2 :画像形成装置本体
5 :制御基板(電装基板)
11 :ハードディスク
11b :第一ケーブル
11c :第二ケーブル
54 :第一コネクター
55 :第二コネクター
100 :電装ボックス
110 :ボックス本体
120 :蓋部材
121b :開口部
122 :箱状隔壁(隔壁)
122e :挿通孔


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12