(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】レールライト
(51)【国際特許分類】
F21V 17/00 20060101AFI20230502BHJP
【FI】
F21V17/00
(21)【出願番号】P 2022562411
(86)(22)【出願日】2020-10-15
(86)【国際出願番号】 CN2020121075
(87)【国際公開番号】W WO2022027824
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】202010771280.1
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】廖斯山
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-087310(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110027973(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107559676(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付座と、前記取付座の一側から屈曲して延伸する第1側壁と、前記取付座の他側から屈曲して延伸し且つ前記第1側壁と対応する第2側壁と、を含み、前記第1側壁の一端は、第1固定部を定義し、前記第2側壁の一端は、第2固定部を定義し、前記取付座の近くには、前記第2固定部に向かう方向に位置規制部材が延伸され、前記第2側壁の前記位置規制部材に対応する箇所は、位置規制部として定義され、前記位置規制部材と前記位置規制部との間は、位置規制空間が定義されるレール構造と、
両側にそれぞれ前記第1固定部に固定される第1嵌合部及び前記第2固定部に固定される第2嵌合部が設けられ、前記第2嵌合部に近い位置には前記位置規制空間に挿入させる位置規制構造が延伸され、前記位置規制構造は、少なくとも前記位置規制部材と対応して配置される第1位置合わせ部及び前記第位置規制部と対応して配置される第2位置合わせ部を含み、前記第1位置合わせ部と前記第2位置合わせ部との間は、フック溝が定義される光源取付座と、
前記第2側壁の前記第2固定部の近くから延伸し且つ前記フック溝をフックさせるフック構造と、
を備え、前記フック構造は、前記第2側壁から横方向に延伸する延伸壁と、前記延伸壁から前記位置規制部材に向かって延伸する吊り掛け壁を含
み、
前記第1固定部及び前記第1嵌合部が脱嵌合する場合、前記光源取付座は、前記第1固定部が前記第1嵌合部と脱嵌合する方向に向かって傾斜し、前記第2固定部及び前記光源取付座の前記第2嵌合部が脱嵌合する場合、前記光源取付座は、前記第2固定部が前記第2嵌合部と脱嵌合する方向に向かって傾斜する、
ことを特徴とするレールライト。
【請求項2】
前記位置規制部材の末端は、屈曲部を定義することを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【請求項3】
前記第1位置合わせ部は、前記屈曲部に対応して配置される係止部を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のレールライト。
【請求項4】
前記光源取付座に取り付けられる光源モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レールライトに関し、特に落下を防ぐことができるレールライトに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なレールライトの主な構造は、レール構造及び光源取付座を含み、光源取付座をレール構造に取り付ける場合、レール構造及び光源取付座をそれぞれ配置して互いの嵌合構造によって固定するだけであり、長期の使用や構造の老朽化によって構造が緩む場合、又は取り付け固定時に確実に取り付けがされていない場合、光源取付座が嵌合の不良によって脱落して、下方の人に怪我を負わせる事故を招き得る。下記の特許文献1~3は、従来のレールライトの構造を開示している。
【0003】
上記の問題をどのように解決するかは、この分野における通常の知識を有する者が考えなければならない問題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-087310公報
【文献】中国特許公開番号第110027973号
【文献】中国特許公開番号第107559676号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、落下を防ぐことができるレールライトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点に鑑み、本発明-実施形態は、取付座と、前記取付座の一側から屈曲して延伸する第1側壁と、前記取付座の他側から屈曲して延伸し且つ前記第1側壁と対応する第2側壁と、を含み、前記第1側壁の一端は、第1固定部を定義し、前記第2側壁の一端は、第2固定部を定義し、前記取付座の近くには、前記第2固定部に向かう方向に位置規制部材が延伸され、前記第2側壁の前記位置規制部材に対応する箇所は、位置規制部として定義され、前記位置規制部材と前記位置規制部との間は、位置規制空間が定義されるレール構造と、
両側にそれぞれ前記第1固定部に固定される第1嵌合部及び前記第2固定部に固定される第2嵌合部が設けられ、前記第2嵌合部に近い位置には前記位置規制空間に挿入させる位置規制構造が延伸され、前記位置規制構造は、少なくとも前記位置規制部材と対応して配置される第1位置合わせ部及び前記第位置規制部と対応して配置される第2位置合わせ部を含み、前記第1位置合わせ部と前記第2位置合わせ部との間は、フック溝が定義される光源取付座と、
前記第2側壁の前記第2固定部の近くから延伸し且つ前記フック溝をフックさせるフック構造と、
を備え、前記フック構造は、前記第2側壁から横方向に延伸する延伸壁と、前記延伸壁から前記位置規制部材に向かって延伸する吊り掛け壁を含む、ことを特徴とするレールライトを提供する。
【0007】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記位置規制部材の末端は、屈曲部を定義する。
【0008】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記第1位置合わせ部は、前記屈曲部に対応して配置される係止部を更に含む。
【0009】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記光源取付座に取り付けられる光源モジュールを更に含む。
【発明の効果】
【0010】
以上をまとめると、本発明の実施形態のレールライトに基づき、次の利点を有する。第1固定部及び第1嵌合部又は第2固定部及び第2嵌合部が脱嵌合する時、位置規制部材又は位置規制部及び位置規制構造の構造的制限を利用し、レール構造と光源取付座が外れて脱落し、危険を招くことを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明レールライトの立体構造の説明図である。
【
図2】
図1のレールライトのA-A断面構造の説明図である。
【
図3】本発明のレールライトの第1の脱嵌合の使用状態の説明図である。
【
図4】本発明のレールライトの第2の脱嵌合の使用状態の説明図である。
【
図5】本発明のレールライトの第3の脱嵌合の使用状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
技術案の技術内容、構造特徴、実現する目的及び効果を詳細に説明するため、以下では、具体的実施形態を組み合わせ、図面と併せて説明する。
【0013】
図1及び
図2は、本発明のレールライトの立体構造の説明図及び
図1のレールライトのA-A断面構造の説明図である。本発明は、レールライトであり、レールライト1は、主にレール構造10及び光源取付座12を備え、レール構造10は、取付座100と、取付座100の一側から屈曲して延伸する第1側壁101と、取付座100の他側から屈曲して延伸し、第1側壁101と対応する第2側壁102と、を含み、第1側壁101の一端は、第1固定部1010を定義し、第2側壁102の一端は、第2固定部1020を定義し、第2側壁102の取付座100の近くには、第2固定部1020へ向かう方向に位置規制部材1022が延伸され、第2側壁102の位置規制部材1022に対応する箇所は、位置規制部1024として定義され、位置規制部材1022と位置規制部1024との間は、位置規制空間1026が定義される。
【0014】
光源取付台12の一部には、両側に第1固定部1010に固定される第1嵌合部120と、第2固定部1020に固定される第2嵌合部122とがそれぞれ設けられ、第2嵌合部122に近い位置には、位置規制空間1026に挿入させる位置規制構造124が延伸され、位置規制構造124は、少なくとも位置規制部材1022と対応して配置される第1位置合わせ部1240及び位置規制部1024と対応して配置される第2位置合わせ部1242を含む。
【0015】
前記位置規制部材1022の末端は、屈曲部1028が定義される。第1位置合わせ部1240は、屈曲部1028と対応して配置される係止部1246を更に含む。屈曲部1028及び係止部1246によって、位置規制構造124を位置規制空間1026に挿入させてガイド効果を有することができ、同時に構造の接触上、単点接触による破壊の問題がないようにすることができる。
【0016】
更に、光源モジュール14を含み、光源モジュール14は、光源取付座12に取り付けられる。
【0017】
前述の第1位置合わせ部1240と第2位置合わせ部1242の間は、フック溝1244が定義され、第2側壁102は、第2固定部1020の近くにフック溝1244をフックさせるフック構造1021を延伸する。フック構造1021は、第2側壁102から横方向に延伸する延伸壁1021aと、延伸壁1021aから位置規制部材1022に向かう方向に延伸する吊り掛け壁1021bを含む。
【0018】
図3、
図4及び
図5は、本発明のレールライトの第1の脱嵌合の使用状態説明図、レールライトの第2の脱嵌合の使用状態説明図及びレールライトの第3の脱嵌合の使用状態説明図である。取り付け時、レール構造10は、壁に固定され、次に光源取り付け座12がレール構造10に直接組み付けられ、光源取り付け座12は、具体的には、先ず、第2嵌合部122の位置に延伸する位置規制構造124を位置規制空間1026に挿入し、次いで、レール構造10上の第1固定部1010及び第2固定部1020をもって、それぞれ光源取付座12の第1嵌合部120及び第2嵌合部122を固定させる。一側の第1固定部1010が第1嵌合部120と脱嵌合する時、光源取付座12は、第1固定部1010と第1嵌合部120との脱嵌合の方向に向かって傾斜し(矢印の方向が傾斜方向である)、従って、位置規制構造124の第1位置合わせ部1240は、レール構造10の位置規制部材1022と当接し、第1位置合わせ部1240及び位置規制部材1022の構造によって、レール構造と光源取付座が外れて脱落し、危険を招くことを避けることができる。
【0019】
反対に、レール構造10の第2固定部1020を光源取付台12の第2対合部122から脱嵌合する場合、光源取付座12は、第2固定部1020が第2固定部1020と脱嵌合する方向に傾き(矢印の方向が傾斜方向である)、したがって、位置規制構造124の第2位置合わせ部1242は、レール構造10の位置規制部1024と当接し、第2位置合わせ部1242及び位置規制部1024によって、レール構造と光源取付座が外れて脱落し、危険を招くことを避けることができる。
【0020】
なお、光源取付座12の位置規制構造124に設けられたフック溝1244は、第2側壁102の第2固定部1020に近くに延伸するフック構造1021に対応し、レール構造10及び光源取付座12が完全に脱嵌合する場合、即ち、レール構造10の第1固定部1010及び第2固定部1020が光源取付座12の第1嵌合部120及び第2嵌合部122と互いに固定されない場合、フック溝1244を介して第2側壁102の第2固定部1020の近くに延伸するフック構造1021に吊り掛けられることによって、レール構造と光源取付座が外れて脱落し、危険を招くことを避けることができる。
【0021】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等のプロセスの置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0022】
1 レールライト
10 レール構造
100 取付座
101 第1側壁
1010 第1固定部
102 第2側壁
1020 第2固定部
1021 フック構造
1021a 延伸壁
1021b 吊り掛け壁
1022 位置規制部材
1024 位置規制部
1026 位置規制空間
1028 屈曲部
12 光源取付座
120 第1嵌合部
122 第2嵌合部
124 位置規制構造
1240 第1位置合わせ部
1242 第2位置合わせ部
1244 フック溝
1246 係止部
14 光源モジュール