(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】仮想空間医療施設評価システム、仮想空間医療施設評価方法及びそのプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 80/00 20180101AFI20230502BHJP
【FI】
G16H80/00
(21)【出願番号】P 2023501894
(86)(22)【出願日】2022-03-02
(86)【国際出願番号】 JP2022008861
【審査請求日】2023-01-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519065330
【氏名又は名称】株式会社スクリエ
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】岡本 孝博
【審査官】早川 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-020794(JP,A)
【文献】特開2013-250829(JP,A)
【文献】特開2021-179961(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0155991(US,A1)
【文献】前田慎司ほか,分散仮想環境を用いた医療応用システム,三菱電機技報,三菱電機エンジニアリング株式会社,1999年11月25日,第73巻,第11号,pp.21-24
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムであって、
仮想空間を生成する生成手段と、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置する設置手段と、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付ける受付手段と、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定手段と、
前記相談内容を、前記特定手段で特定した前記最適な仮想医療施設に提供する提供手段と、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるオンライン診療手段と、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮
想コミュニケーション手段を作成する作成手段と、
作成した前記仮
想コミュニケーション手段に参加した患者に、仮想医療施設のオンライン診療を評価させる評価手段と、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示する評価結果表示手段と、
を備える仮想空間医療施設評価システム。
【請求項2】
前記生成手段は、複数の仮想空間を生成し、
前記設置手段は、更に、前記仮想空間に仮想空間総合案内所を設置し、
前記受付手段は、前記仮想空間に入った患者から、設置した仮想空間総合案内所で相談内容を受け付け、
前記特定手段は、前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した前記診療科に基づいて、前記複数の仮想空間からどの仮想空間が適切かを特定し、
前記特定した仮想空間のURLを前記患者に通知する通知機能と、
を備える請求項1に記載の仮想空間医療施設評価システム。
【請求項3】
前記特定手段は、判定した診療科を含む仮想医療施設
がより多く存在する仮想空間を、適切な仮想空間として特定する、
請求項2に記載の仮想空間医療施設評価システム。
【請求項4】
前記特定手段は、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を含む仮想空間を適切な仮想空間として特定する、
請求項1または2に記載の仮想空間医療施設評価システム。
【請求項5】
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムが実行する仮想空間医療施設評価方法において、
仮想空間を生成するステップと、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置するステップと、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付けるステップと、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定ステップと、
前記相談内容を、前記特定ステップで特定した前記最適な仮想医療施設を含む前記複数の仮想医療施設の内、1以上の仮想医療施設に提供するステップと、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるステップと、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮
想コミュニケーション手段を作成するステップと、
作成した前記仮
想コミュニケーション手段に参加した患者同士に、仮想医療施設のオンライン診療を評価させるステップと、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示するステップと、
を備える仮想空間医療施設評価方法。
【請求項6】
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムと連携するコンピュータに、
仮想空間を生成するステップ、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置するステップ、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付けるステップ、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定ステップ、
前記相談内容を、前記特定ステップで特定した前記最適な仮想医療施設に提供するステップ、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるステップ、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮
想コミュニケーション手段を作成するステップ、
作成した前記仮
想コミュニケーション手段に参加した患者に、仮想医療施設のオンライン診療を評価させるステップ、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間に仮想医療施設を配置してオンライン診療を行う際に、仮想医療施設を評価する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、仮想空間上に医療施設を設置する技術が注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、医療施設やその他施設を三次元仮想空間に配置して、ユーザー側端末機へダウンロードさせ、ユーザー側においてこの島の中の形成された仮想道路に沿ってキャラクターを移動させながら、所望の施設に入場することによりその施設の利用を可能にすると共に、所望によりユーザー側において予めデータベース上に用意されている他の施設を選択、交換して自分の好みに合った生活形態を有する島又は町を有するホームページを作成する技術が提供されている。
【0004】
また、特許文献2では、仮想医療施設空間を構築し、ユーザーは案内板にて行く先を選択し、廊下、エレベーター等にて同施設内を3次元性に移動して、着いた先にて医療診断各実行ファイルが開かれるシステムを為す技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-157209号公報
【文献】特開平11-004810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
仮想空間に、仮想医療施設を配置してオンライン診療を行っている。仮想空間でのオンライン診療は、現実空間での診療とは異なるため、現実空間の医療施設の評価が、仮想空間の仮想医療施設の評価と一致しない、そのため、仮想空間内で患者が評価の高いオンライン診療を行っている仮想医療施設を選択できないという問題がある。そこで、仮想空間でオンライン診療を受けた患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を、仮想空間内に作成して、仮想コミュニケーション手段に参加した患者が仮想医療施設を評価した結果を、仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示する技術が求められている。
【0007】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、仮想空間でオンライン診療を受けた患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を、仮想空間内に作成して、仮想コミュニケーション手段に参加した患者が仮想医療施設を評価した結果を、仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示することはできない。
【0008】
従って、本発明は、仮想空間でオンライン診療を受けた患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を、仮想空間内に作成して、仮想コミュニケーション手段に参加した患者が仮想医療施設を評価した結果を、仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムであって、
仮想空間を生成する生成手段と、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置する設置手段と、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付ける受付手段と、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定手段と、
前記相談内容を、前記特定手段で特定した前記最適な仮想医療施設に提供する提供手段と、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるオンライン診療手段と、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を作成する作成手段と、
作成した前記仮想コミュニケーション手段に参加した患者に、仮想医療施設を評価させる評価手段と、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示する評価結果表示手段と、
を備える仮想空間医療施設評価システムを提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムにおいて、仮想空間を生成する生成手段と、前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置する設置手段と、前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付ける受付手段と、前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定手段と、前記相談内容を、前記特定手段で特定した前記最適な仮想医療施設に提供する提供手段と、前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるオンライン診療手段と、前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を作成する作成手段と、作成した前記仮想コミュニケーション手段に参加した患者に、仮想医療施設を評価させる評価手段と、前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示する評価結果表示手段と、を備える。
【0012】
第1の特徴に係る発明は、仮想空間医療施設評価システムのカテゴリであるが、仮想空間医療施設評価方法、及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である仮想空間医療施設評価システムであって、
前記生成手段は、複数の仮想空間を生成し、
前記設置手段は、更に、前記仮想空間に仮想空間総合案内所を設置し、
前記受付手段は、前記仮想空間に入った患者から、設置した仮想空間総合案内所で相談内容を受け付け、
前記特定手段は、前記患者から受け付けた相談内容に基づいて、前記複数の仮想空間からどの仮想空間が適切かを特定し、
前記特定した仮想空間のURLを前記患者に通知する通知機能と、
を備える仮想空間医療施設評価システムを提供する。
【0014】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である仮想空間医療施設評価システムにおいて、前記生成手段は、複数の仮想空間を生成し、
前記設置手段は、更に、前記仮想空間に仮想空間総合案内所を設置し、
前記受付手段は、前記仮想空間に入った患者から、設置した仮想空間総合案内所で相談内容を受け付け、
前記特定手段は、前記患者から受け付けた相談内容に基づいて、前記複数の仮想空間からどの仮想空間が適切かを特定し、
前記特定した仮想空間のURLを前記患者に通知する通知機能と、
を備える。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明である仮想空間医療施設評価システムであって、
前記特定手段は、判定した診療科を含む仮想医療施設がたくさん存在する仮想空間を、適切な仮想空間として特定する仮想空間医療施設評価システムを提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である仮想空間医療施設評価システムにおいて、前記特定手段は、判定した診療科を含む仮想医療施設がたくさん存在する仮想空間を、適切な仮想空間として特定する。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、第1または第2の特徴に係る発明である仮想空間医療施設評価システムであって、前記特定手段は、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を含む仮想空間を適切な仮想空間として特定する仮想空間医療施設評価システムを提供する。
【0018】
第4の特徴に係る発明によれば、第1または第2の特徴に係る発明である仮想空間医療施設評価システムにおいて、前記特定手段は、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を含む仮想空間を適切な仮想空間として特定する。
【0019】
第5の特徴に係る発明は、
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムが実行する仮想空間医療施設評価方法において、
仮想空間を生成するステップと、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置するステップと、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付けるステップと、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定ステップと、
前記相談内容を、前記特定ステップで特定した前記最適な仮想医療施設に提供するステップと、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるステップと、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を作成するステップと、
作成した前記仮想コミュニケーション手段に参加した患者に、仮想医療施設を評価させるステップと、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示するステップと、
を備える仮想空間医療施設評価方法を提供する。
【0020】
第6の特徴に係る発明は、
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムと連携するコンピュータに、
仮想空間を生成するステップ、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置するステップ、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付けるステップ、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定ステップ、
前記相談内容を、前記特定ステップで特定した前記最適な仮想医療施設に提供するステップ、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるステップ、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を作成するステップ、
作成した前記仮想コミュニケーション手段に参加した患者に、仮想医療施設を評価させるステップ、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
【0021】
本発明によれば、仮想空間に仮想医療施設を配置してオンライン診療を行う際に、仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システム、仮想空間医療施設評価方法及びそのプログラムを提供することが可能となる。仮想空間でオンライン診療を受けた患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段を、仮想空間内に作成して、仮想
コミュニケーション手段に参加した患者に、仮想医療施設を評価させた結果を、仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示することにより、仮想空間内で患者が評価の高いオンライン診療を行っている仮想医療施設を選択することが可能となる。このように、本発明によれば仮想空間内で患者が評価の高いオンライン診療を行っている仮想医療施設を選択できるようになり、患者が評価の高いオンライン診療を行っている仮想医療施設を選択できるという利点により、当該仮想空間に参加するユーザーを増やすことが出来るという効果を得られる。
【0027】
第5の特徴に係る発明は、
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムが実行する仮想空間医療施設評価方法において、
仮想空間を生成するステップと、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置するステップと、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付けるステップと、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定ステップと、
前記相談内容を、前記特定ステップで特定した前記最適な仮想医療施設に提供するステップと、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるステップと、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニティを作成するステップと、
作成した前記仮想コミュニティに参加した患者に、仮想医療施設を評価させるステップと、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示するステップと、
を備える仮想空間医療施設評価方法を提供する。
【0028】
第6の特徴に係る発明は、
仮想空間に設置した仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムと連携するコンピュータに、
仮想空間を生成するステップ、
前記仮想空間に、複数の仮想医療施設を設置するステップ、
前記仮想空間に入った患者から、相談内容を受け付けるステップ、
前記患者から受け付けた相談内容に含まれるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードに基づいて、適切な診療科を判定し、判定した診療科に基づいて、前記複数の仮想医療施設から最適な仮想医療施設を特定し、さらに、判定した診療科を含む仮想医療施設が複数ある場合、それぞれの仮想医療施設の評価結果を比較し、より評価結果の良い仮想医療施設を、最適な仮想医療施設として特定する特定ステップ、
前記相談内容を、前記特定ステップで特定した前記最適な仮想医療施設に提供するステップ、
前記相談内容を提供した前記最適な仮想医療施設に、前記患者をオンライン診療させるステップ、
前記仮想空間内で患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニティを作成するステップ、
作成した前記仮想コミュニティに参加した患者に、仮想医療施設を評価させるステップ、
前記評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、仮想空間に仮想医療施設を配置してオンライン診療を行う際に、仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システム、仮想空間医療施設評価方法及びそのプログラムを提供することが可能となる。仮想空間でオンライン診療を受けた患者同士がコミュニケーションできる仮想コミュニティを、仮想空間内に作成して、仮想コミュニティに参加した患者に、仮想医療施設を評価させた結果を、仮想医療施設に紐づけて仮想空間内に表示することにより、仮想空間内で患者が評価の高いオンライン診療を行っている仮想医療施設を選択することが可能となる。このように、本発明によれば仮想空間内で患者が評価の高いオンライン診療を行っている仮想医療施設を選択できるようになり、患者が評価の高いオンライン診療を行っている仮想医療施設を選択できるという利点により、当該仮想空間に参加するユーザーを増やすことが出来るという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】仮想空間医療施設評価システム1の概要を説明する図である。
【
図2】仮想空間医療施設評価システム1の機能構成を示す図である。
【
図3】仮想空間医療施設評価システム1が実行する仮想空間医療施設評価処理を示すフローチャート図である。
【
図4】仮想空間医療施設評価システム1が案内動画表示処理を行う場合の機能構成を示す図である。
【
図5】仮想空間医療施設評価システム1が電子カルテ提供処理を行う場合の機能構成を示す図である。
【
図6】仮想空間医療施設評価システム1が実行する電子カルテ提供処理を示すフローチャート図である。
【
図7】仮想空間医療施設評価システム1が特定処理を行う場合の機能構成を示す図である。
【
図8】仮想空間医療施設評価システム1が実行する特定処理を示すフローチャート図である。
【
図9】仮想空間医療施設評価システム1が通知処理を行う場合の機能構成を示す図である。
【
図10】仮想空間医療施設評価システム1が実行する通知処理を示すフローチャート図である。
【
図12】相談内容に対応する画像の一例を示す図である。
【
図13】仮想空間4で案内動画を表示する場合の画面の一例を示す図である。
【
図14】仮想空間総合案内所7で適切な仮想空間4のURLを通知する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、コンピュータ100の作成部106は、仮想空間4内で患者2同士がコミュニケーションできる仮想コミュニケーション手段6を作成する(ステップS06)。ここでの仮想コミュニケーション手段6とは、例えば、仮想空間4内に作成したチャットルーム、掲示板、SNS等であるものとする。
【0032】
次に、コンピュータ100の評価部107は、仮想コミュニケーション手段6に参加した患者2に、仮想医療施設5を評価させる(ステップS07)。具体的には、仮想コミュニケーション手段6のチャットルームでのチャット、掲示板への記事投稿、SNSでのやり取り等により、患者2同士で仮想医療施設5についての評価を行うことができるものとする。複数の患者2の評価を基に、星の数や点数などで、仮想医療施設5の評価を算出してもよい。
【0033】
患者端末200と仮想医療施設運営者端末300は、コンピュータ100と通信を行うことにより、それぞれの端末上で仮想空間4に参加することを可能とする。患者2は、仮想空間4のユーザーの中で、仮想空間4の仮想医療施設5でオンライン診療を受けたいという希望のあるユーザーであるとする。患者端末200は、仮想空間4を表示可能な出力部と、オンライン診療の相談内容を入力するための入力部とを備えるものとする。また、仮想医療施設運営者3は、仮想空間4の仮想医療施設5を運営する医療機関や医師や薬剤師や口腔ケアグッズ(口腔ケアに関する一般医薬品、医薬部外品、化粧品、および雑品)の販売業者や医療機器の販売業者等であるものとする。仮想医療施設5の仮想医療施設運営者3が所持する仮想医療施設運営者端末300は、患者2の相談内容を出力可能な出力部と、オンライン診療の診療結果を入力するための入力部とをそなえるものとする。仮想医療施設運営者端末300で、仮想空間4を表示可能としてもよい。患者端末200と仮想医療施設運営者端末300は、
図1ではデスクトップ型のパソコンとして図示しているが、ラップトップ型のパソコンであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末やウェアラブル端末等の電子デバイスであってもよい。
【0034】
まず、コンピュータ100の生成部101は、仮想空間4を生成する(ステップS01)。仮想空間4を生成する方法としては、例えば、oViceやFAMoffice等の既存のサービスを利用して、カスタマイズすることで生成してもよいし、仮想空間医療施設評価システム1専用として作成してもよい。
図1では、図面下部に仮想空間4の一例を図示している。
【0035】
次に、コンピュータ100の設置部102は、仮想空間4に、複数の仮想医療施設5を設置する(ステップS02)。
図1では、仮想空間4に仮想医療施設5A、仮想医療施設5B、仮想医療施設5Cと、3つの仮想医療施設を設置した例を図示している。仮想医療施設5を設置するためには、事前に、仮想医療施設運営者端末300を介して、仮想医療施設運営者3の情報を取得しておくものとする。例えば、仮想医療施設5に設置する診療科の種類、診療時間、仮想医療施設運営者の情報等である。また、仮想医療施設5のデザインや、仮想医療施設5内で表示させる仮想医療施設運営者3のアバターのデザイン等も情報として含めてもよい。
【0036】
次に、コンピュータ100の受付部103は、仮想空間4に入った患者2から、相談内容を受け付ける(ステップS03)。ここでの相談内容とは、仮想空間4内の仮想医療施設5でオンライン診療を受けたい内容であるものとする。具体的な相談内容の受付方法としては、患者端末200の入力部を介して入力されたテキストデータや音声データや画像データを、コンピュータ100の受付部103で受信するものとする。画像データは静止画であっても動画であってもよい。患者2は相談を行うために、予め仮想空間4に入る(ログインする)必要がある。患者2は、仮想空間4内で、例えばチャットボットへ相談内容を入力したり、仮想空間4内の該当施設にあるWEB会議機能を利用したりすることで、相談内容を入力するものとする。
【0037】
次に、コンピュータ100の提供部104は、患者2から受け付けた相談内容を仮想空間4の複数の仮想医療施設5の内、1以上の仮想医療施設5に提供する(ステップS04)。例えば、
図1では仮想空間4に仮想医療施設5A、仮想医療施設5B、仮想医療施設5Cと、3つの仮想医療施設5が設置されているが、相談内容を3つすべての仮想医療施設5に提供してもよいし、このうち2つの仮想医療施設5に提供してもよいし、1つの仮想医療施設5にのみ提供してもよい。提供先の仮想医療施設5は、提供部104が、相談内容に基づいて選択してよいものとする。
【0038】
次に、コンピュータ100のオンライン診療部105は、相談内容を提供した仮想医療施設5に、患者2をオンライン診療させる(ステップS05)。オンライン診療の方法としては、前記相談内容に基づいて、仮想医療施設運営者3が仮想医療施設運営者端末300を介して入力した診断内容を、患者端末200を介して患者2に提供するものとする。オンライン診療は、相談内容に基づいた仮想医療施設運営者3による診断内容を後から患者2が確認できるような形式としてもよいし、患者2と仮想医療施設運営者3の間で、双方向に音声や画像等のデータのやり取りを可能として実際の診療のようにリアルタイムで行う形式としてもよい。
【0039】
次に、コンピュータ100の作成部106は、仮想空間4内で患者2同士がコミュニケーションできる仮想コミュニティ6を作成する(ステップS06)。ここでの仮想コミュニティ6とは、例えば、仮想空間4内に作成したチャットルーム、掲示板、SNS等であるものとする。
【0040】
次に、コンピュータ100の評価部107は、仮想コミュニティ6に参加した患者2に、仮想医療施設5を評価させる(ステップS07)。具体的には、仮想コミュニティ6のチャットルームでのチャット、掲示板への記事投稿、SNSでのやり取り等により、患者2同士で仮想医療施設5についての評価を行うことができるものとする。複数の患者2の評価を基に、星の数や点数などで、仮想医療施設5の評価を算出してもよい。
【0041】
最後に、コンピュータ100の評価結果表示部108は、ステップS07で評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設5に紐づけて仮想空間4内に表示する(ステップS08)。
図1では、仮想医療施設5Aの評価が星3つ、仮想医療施設5Bの評価が星5つ、仮想医療施設5Cの評価が星4つである例を示している。
図1の例では、仮想医療施設5の名称とともに星を表示しているが、仮想空間4内の仮想医療施設5の屋根や壁等に星を表示してもよい。また、星ではなくて点数で評価を行った場合には、点数を表示してもよい。あわせて、評価を行った患者2の総数等も表示してもよい。
【0042】
このような仮想空間医療施設評価システム1によれば、仮想空間4に仮想医療施設5を配置してオンライン診療を行う際に、患者2同士で仮想医療施設を評価することが可能な仮想空間医療施設評価システムを提供することができる。
【0043】
[機能構成]
図2に基づいて、仮想空間医療施設評価システム1の機能構成について説明する。仮想空間医療施設評価システム1は、コンピュータ100と、このコンピュータ100とネットワーク8を介して通信可能に接続された患者端末200と、仮想医療施設運営者端末300と、を備える。コンピュータ100は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。
【0044】
コンピュータ100は、仮想空間医療施設評価システム1を提供する管理者により管理されるサーバ機能を有するコンピュータやパーソナルコンピュータ等であり、上述した複数の患者端末200、仮想医療施設運営者端末300と、公衆回線網等のネットワーク8を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
【0045】
コンピュータ100は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能構成を含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。
【0046】
図11は、仮想空間4の画面の一例を示す図である。
図11では、仮想空間4に、3つの仮想医療施設5と仮
想コミュニケーション手段6が設置されている例を示している。詳細は後述する。
【0047】
コンピュータ100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、生成部101、設置部102、受付部103、提供部104、オンライン診療部105、作成部106、評価部107、評価結果表示部108を実現する。
【0048】
患者端末200は、コンピュータ100と通信を行うことにより、それぞれの端末上で仮想空間4に参加することを可能とする。患者2は、仮想空間4のユーザーの中で、仮想空間4の仮想医療施設5でオンライン診療を受けたいという希望のあるユーザーであるとする。患者端末200は、仮想空間4を表示可能な出力部と、オンライン診療の相談内容を入力するための入力部とを備えるものとする。患者端末200は、デスクトップ型パソコン、ラップトップ型パソコン、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等の電子デバイスである。
【0049】
患者端末200は、患者端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。患者端末200は、通信部(非図示)として、コンピュータ100と通信可能にするためのデバイスを備える。また、患者端末200は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、患者端末200は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、患者端末200は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0050】
仮想医療施設運営者端末300は、コンピュータ100と通信を行うことにより、それぞれの端末上で仮想空間4に参加することを可能とする。仮想医療施設運営者3は、仮想空間4の仮想医療施設5を運営する医療機関や医師や薬剤師や口腔ケアグッズ(口腔ケアに関する一般医薬品、医薬部外品、化粧品、および雑品)の販売業者や医療機器の販売業者等であるものとする。仮想医療施設5の仮想医療施設運営者3が所持する仮想医療施設運営者端末300は、患者2の相談内容を出力可能な出力部と、オンライン診療の診療結果を入力するための入力部とをそなえるものとする。仮想医療施設運営者端末300で、仮想空間4を表示可能としてもよい。仮想医療施設運営者端末300は、デスクトップ型パソコン、ラップトップ型パソコン、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等の電子デバイスである。
【0051】
仮想医療施設運営者端末300は、仮想医療施設運営者端末制御部(非図示)として、上述したコンピュータ100における制御部と同様に、CPU、GPU、RAM、ROM等を備える。仮想医療施設運営者端末300は、通信部(非図示)として、コンピュータ100と通信可能にするためのデバイスを備える。また、仮想医療施設運営者端末300は、入出力部(非図示)として、データや画像や音声等を入出力する入出力デバイス等を備える。また、仮想医療施設運営者端末300は、記憶部(非図示)として、ハードディスクや半導体メモリ、記憶媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、仮想医療施設運営者端末300は、処理部(非図示)として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
【0052】
次に、コンピュータ100の作成部106は、仮想空間4内で患者2同士がコミュニケーションできる仮
想コミュニケーション手段6を作成する(ステップS306)。ここでの仮
想コミュニケーション手段6とは、例えば、仮想空間4内に作成したチャットルーム、掲示板、SNS等であるものとする。
図3のフローでは、患者2の診療後のタイミングで仮
想コミュニケーション手段6を作成する例を示しているが、仮想空間4の生成後であれば、どのタイミングで仮
想コミュニケーション手段6を作成してもよい。また、仮
想コミュニケーション手段6が1つである必要はなく、仮想空間4内に複数の仮
想コミュニケーション手段6を作成してもよい。
【0053】
次に、コンピュータ100の評価部107は、仮想コミュニケーション手段6に参加した患者2に、仮想医療施設5を評価させる(ステップS307)。具体的には、仮想コミュニケーション手段6のチャットルームでのチャット、掲示板への記事投稿、SNSでのやり取り等により、患者2同士で仮想医療施設5についての評価を行うことができるものとする。複数の患者2の評価を基に、星の数や点数などで、仮想医療施設5の評価を算出してもよい。ある一定数以上の患者2の評価が集まってから、評価の算出を行うように制限を行ってもよい。
【0054】
図11は、仮想空間4の画面の一例を示す図である。
図11では、仮想空間4に、3つの仮想医療施設5と仮想コミュニティ6が設置されている例を示している。詳細は後述する。
【0055】
図3に戻り、次に、コンピュータ100の設置部102は、仮想空間4に、複数の仮想医療施設5を設置する(ステップS302)。
図11では、仮想空間4に仮想医療施設5A、仮想医療施設5B、仮想医療施設5Cと、3つの仮想医療施設を設置した例を図示している。仮想医療施設5を設置するためには、事前に、仮想医療施設運営者端末300を介して、仮想医療施設運営者3の情報を取得しておくものとする。例えば、仮想医療施設5に設置する診療科の種類、診療時間、仮想医療施設運営者の情報等である。また、仮想医療施設5のデザインや、仮想医療施設5内で表示させる仮想医療施設運営者3のアバターのデザイン等も情報として含めてもよい。
【0056】
次に、コンピュータ100の受付部103は、仮想空間4に入った患者2から、相談内容を受け付ける(ステップS303)。ここでの相談内容とは、仮想空間4内の仮想医療施設5でオンライン診療を受けたい内容であるものとする。具体的な相談内容の受付方法としては、患者端末200の入力部を介して入力されたテキストデータや音声データや画像データを、コンピュータ100の受付部103で受信するものとする。画像データは静止画であっても動画であってもよい。患者2は相談を行うために、予め仮想空間4に入る(ログインする)必要がある。患者2は、仮想空間4内で、例えばチャットボットへ相談内容を入力したり、仮想空間4内の該当施設にあるWEB会議機能を利用したりすることで、相談内容を入力するものとする。ここで、相談内容に対応する画像データをあわせて入力してもよい。例えば、患者端末200で患部の画像を撮影し、それにコメントを付加してもよい。
【0057】
図12は、相談内容に対応する画像の一例を示す図である。画像1201が、患者端末200で取得した患部の画像である。患部の画像は、患者端末200のカメラ機能等を利用して直接撮影してもよいし、デジタルカメラ等の他のデバイスから患者端末200にとりこんでもよい。
図11では、破線1202で患部を指定し、コメント1203でコメントをつけた例を図示している。破線1202とコメント1203の情報は、画像データとして取り扱ってもよいし、画像上の位置情報と文字情報として画像データとは別に取り扱ってもよい。
【0058】
図3に戻り、次に、コンピュータ100の提供部104は、患者2から受け付けた相談内容を仮想空間4の複数の仮想医療施設5の内、1以上の仮想医療施設5に提供する(ステップS304)。例えば、
図11では仮想空間4に仮想医療施設5A、仮想医療施設5B、仮想医療施設5Cと、3つの仮想医療施設5が設置されているが、相談内容を3つすべての仮想医療施設5に提供してもよいし、このうち2つの仮想医療施設5に提供してもよいし、1つの仮想医療施設5にのみ提供してもよい。提供先の仮想医療施設5は、提供部104が、相談内容に基づいて選択してよいものとする。また、患者2に複数の仮想医療施設5から、提供先の仮想医療施設5を選択させてもよいものとする。
【0059】
次に、コンピュータ100のオンライン診療部105は、相談内容を提供した仮想医療施設5に、患者2をオンライン診療させる(ステップS305)。オンライン診療の方法としては、前記相談内容に基づいて、仮想医療施設運営者3が仮想医療施設運営者端末300を介して入力した診断内容を、患者端末200を介して患者2に提供するものとする。オンライン診療は、相談内容に基づいた仮想医療施設運営者3による診断内容を後から患者2が確認できるような形式としてもよいし、患者2と仮想医療施設運営者3の間で、双方向に音声や画像等のデータのやり取りを可能として実際の診療のようにリアルタイムで行う形式としてもよい。
【0060】
次に、コンピュータ100の作成部106は、仮想空間4内で患者2同士がコミュニケーションできる仮想コミュニティ6を作成する(ステップS306)。ここでの仮想コミュニティ6とは、例えば、仮想空間4内に作成したチャットルーム、掲示板、SNS等であるものとする。
図3のフローでは、患者2の診療後のタイミングで仮想コミュニティ6を作成する例を示しているが、仮想空間4の生成後であれば、どのタイミングで仮想コミュニティ6を作成してもよい。また、仮想コミュニティ6が1つである必要はなく、仮想空間4内に複数の仮想コミュニティ6を作成してもよい。
【0061】
次に、コンピュータ100の評価部107は、仮想コミュニティ6に参加した患者2に、仮想医療施設5を評価させる(ステップS307)。具体的には、仮想コミュニティ6のチャットルームでのチャット、掲示板への記事投稿、SNSでのやり取り等により、患者2同士で仮想医療施設5についての評価を行うことができるものとする。複数の患者2の評価を基に、星の数や点数などで、仮想医療施設5の評価を算出してもよい。ある一定数以上の患者2の評価が集まってから、評価の算出を行うように制限を行ってもよい。
【0062】
最後に、コンピュータ100の評価結果表示部108は、ステップS307で評価した結果を、評価の対象となっている仮想医療施設5に紐づけて仮想空間4内に表示する(ステップS308)。
図11では、仮想医療施設5Aの評価が星3つ、仮想医療施設5Bの評価が星5つ、仮想医療施設5Cの評価が星4つである例を示している。
図11の例では、仮想空間4内の仮想医療施設5の屋根に星を表示しているが、壁やその他の場所に表示してもよい。また、星ではなくて点数で評価を行った場合には、点数を表示してもよい。あわせて、評価を行った患者2の総数等も表示してもよい。
【0063】
ここでは、設置部102がステップS302で仮想医療施設5のみを設置する例をしめしたが、設置部102は、ステップS302で、あわせて、口腔ケアグッズ(口腔ケアに関する一般医薬品、医薬部外品、化粧品、および雑品)を販売する業者や医療機器を販売する業者の仮想販売店(非図示)を設置してもよい。仮想販売店を設置するためには、事前に、仮想医療施設運営者端末300を介して、口腔ケアグッズ販売業者や医療機器販売業者の情報を取得しておくものとする。例えば、仮想販売店で販売する口腔ケアグッズや医療機器の種類、値段、納期、口腔ケアグッズ販売業者や医療機器販売業者の情報等である。また、仮想販売店のデザインや、仮想販売店内で表示させる仮想医療施設運営者3のアバターのデザイン等も情報として含めてもよい。仮想空間内で販売した口腔ケアグッズや医療機器は、口腔ケアグッズ販売業者や医療機器販売業者が実世界で患者2に送付するものとする。仮想販売店での購入を行う場合、実世界で患者2への送付が可能となるように、患者2は予め、住所等の必要な情報を仮想空間医療施設評価システム1に登録しておくものとする。
【0064】
以上が、仮想空間医療施設評価処理である。
【0065】
このような仮想空間医療施設評価システム1によれば、仮想空間4に仮想医療施設5を配置してオンライン診療を行う際に、患者2同士で仮想医療施設を評価することが可能な仮想空間医療施設評価システムを提供することができる。
【0066】
[案内動画表示処理]
図4は、仮想空間医療施設評価システム1が案内動画表示処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、
図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、案内動画表示部109を実現する。
【0067】
図13は、仮想空間4で案内動画を表示する場合の画面の一例を示す図である。案内動画表示処理は、仮想空間4で、患者2が、仮想空間4内で仮想医療施設5から所定の距離以内に近づいたタイミングで実行するものとする。具体的には、患者2のアバターが、仮想空間4の仮想医療施設5から、予め定めた距離以内に位置するとコンピュータ100が判断した場合に、案内動画表示部109は、患者2の患者端末200上に、案内動画を表示する処理を行う。同じ仮想空間4にログインしていても、アバターの位置が仮想医療施設5から所定の距離より離れている患者2の患者端末200には、案内動画は表示しないものとする。
図13では、患者2のアバターが、仮想医療施設5Cから所定の距離以内に近づいたため、仮想医療施設5Cの案内動画1301を表示する例を示している。
図13では、仮想空間4の一部分のみに案内動画を表示する例を示しているが、患者端末200画面全体に案内動画を表示してもよい。また、患者2の好みに応じて、仮想医療施設5から所定の距離以内に近づいても、案内動画を表示しないような設定を可能としてもよい。
【0068】
以上が、案内動画表示処理である。
【0069】
このような仮想空間医療施設評価システム1によれば、案内動画を表示することで、患者2が自分に向いた仮想医療施設5を選択することが可能な仮想空間医療施設評価システムを提供することができる。
【0070】
[電子カルテ提供処理]
図5は、仮想空間医療施設評価システム1が電子カルテ提供処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、
図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、アカウント作成部110、電子カルテ記憶部111、電子カルテ提供部112を実現する。
図5では、案内動画表示部109を図示していないが、案内動画表示部109を備えてもよい。
【0071】
図6は、仮想空間医療施設評価システム1が実行する電子カルテ提供処理を示すフローチャート図である。
図6のフローチャートのステップS601からステップS603は、
図3のフローチャートのステップS301からステップS302に相当するため、ここでの説明は省略する。
【0072】
コンピュータ100のアカウント作成部110は、患者2に、仮想空間4内で利用するアカウントを作成させる(ステップS603)。例えば、アカウントの情報として、例えば、患者2のニックネーム、パスワード、メールアドレス、生年月日、性別、身長、体重等を仮想空間医療施設評価システム1の記憶部に記憶する。
【0073】
次に、コンピュータ100の受付部103は、仮想空間4に入った患者2から、相談内容を受け付ける(ステップS604)。ここでの相談内容とは、仮想空間4内の仮想医療施設5でオンライン診療を受けたい内容であるものとする。具体的な相談内容の受付方法としては、患者端末200の入力部を介して入力されたテキストデータや音声データや画像データを、コンピュータ100の受付部103で受信するものとする。画像データは静止画であっても動画であってもよい。患者2は相談を行うために、予め仮想空間4に入る(ログインする)必要がある。患者2は、仮想空間4内で、例えばチャットボットへ相談内容を入力したり、仮想空間4内の該当施設にあるWEB会議機能を利用したりすることで、相談内容を入力するものとする。ここで、相談内容に対応する画像データをあわせて入力してもよい。例えば、患者端末200で患部の画像を撮影し、それにコメントを付加してもよい。
【0074】
次に、コンピュータ100の電子カルテ提供部112は、相談内容を受け付けた患者2の電子カルテがあるかどうかを確認する(ステップS605)。電子カルテの内容については、後述する。電子カルテがある場合には、ステップS606に進み、電子カルテがない場合には、ステップS607に進む。
【0075】
電子カルテがある場合、コンピュータ100の提供部104は患者2から受け付けた相談内容を、電子カルテ提供部112は電子カルテを、仮想空間4の複数の仮想医療施設5の内、1以上の仮想医療施設5に提供する(ステップS606)。例えば、
図11では仮想空間4に仮想医療施設5A、仮想医療施設5B、仮想医療施設5Cと、3つの仮想医療施設5が設置されているが、相談内容を3つすべての仮想医療施設5に提供してもよいし、このうち2つの仮想医療施設5に提供してもよいし、1つの仮想医療施設5にのみ提供してもよい。提供先の仮想医療施設5は、提供部104が、相談内容に基づいて選択してよいものとする。電子カルテがある場合にも、患者2が電子カルテを仮想医療施設5に提供しないように設定した場合には、電子カルテの提供を行わないようにしてもよい。
【0076】
電子カルテがない場合、コンピュータ100の提供部104は患者2から受け付けた相談内容を、仮想空間4の複数の仮想医療施設5の内、1以上の仮想医療施設5に提供する(ステップS607)。例えば
図11では仮想空間4に仮想医療施設5A、仮想医療施設5B、仮想医療施設5Cと、3つの仮想医療施設5が設置されているが、ステップS606と同じく、相談内容を3つすべての仮想医療施設5に提供してもよいし、このうち2つの仮想医療施設5に提供してもよいし、1つの仮想医療施設5にのみ提供してもよい。提供先の仮想医療施設5は、提供部104が、相談内容に基づいて選択してよいものとする。
【0077】
次に、コンピュータ100のオンライン診療部105は、相談内容を提供した仮想医療施設5に、患者2をオンライン診療させる(ステップS608)。オンライン診療の方法としては、前記相談内容に基づいて、仮想医療施設運営者3が仮想医療施設運営者端末300を介して入力した診断内容を、患者端末200を介して患者2に提供するものとする。オンライン診療は、相談内容に基づいた仮想医療施設運営者3による診断内容を後から患者2が確認できるような形式としてもよいし、患者2と仮想医療施設運営者3の間で、双方向に音声や画像等のデータのやり取りを可能として実際の診療のようにリアルタイムで行う形式としてもよい。
【0078】
次に、コンピュータ100の電子カルテ記憶部111は、患者2の仮想空間4内での仮想医療施設5のオンライン診療記録を、当該患者2のアカウントに紐づけた電子カルテに記憶する(ステップS609)。電子カルテの内容には、少なくも、日時、患者2の相談内容、仮想医療施設5の診療結果、を含むものとする。
【0079】
以降、
図5のフローチャートのステップS610からステップS612は、
図3のフローチャートのステップS306からステップS308に相当するため、ここでの説明は省略する。
【0080】
以上が、電子カルテ提供処理である。
【0081】
このような仮想空間医療施設評価システム1によれば、仮想医療施設5に電子カルテを提供することで、仮想医療施設5が患者2の過去の診療履歴を確認することができ、より精度の高いオンライン診療を受けることが可能な仮想空間医療施設評価システムを提供することができる。
【0082】
[特定処理]
図7は、仮想空間医療施設評価システム1が特定処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、
図2の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、特定部113を実現する。
図7では、案内動画表示部109、アカウント作成部110、電子カルテ記憶部111、電子カルテ提供部112を図示していないが、案内動画表示部109、アカウント作成部110、電子カルテ記憶部111、電子カルテ提供部112を備えてもよい。
【0083】
図8は、仮想空間医療施設評価システム1が実行する特定処理を示すフローチャート図である。
図8のフローチャートのステップS801からステップS803は、
図3のフローチャートのステップS301からステップS303に相当するため、ここでの説明は省略する。
【0084】
コンピュータ100の特定部113は、患者2から受け付けた相談内容に基づいて、複数の仮想医療施設5から最適な仮想医療施設5を特定する(ステップS804)。例えば、前述の
図12に示した例のように、目が充血しているという相談内容の場合には、眼科を含む仮想医療施設5を特定する。眼科を含む仮想医療施設5が複数ある場合には、複数の仮想医療施設5を特定することとしてよい。また、仮想空間4に眼科がない場合には、患者2に対して適切な仮想医療施設5がないことを通知してもよい。相談内容から仮想医療施設5を特定するための方法として、入力された相談内容のテキストデータや音声データや画像データを基に、キーワードを抽出して適切な診療科を判定してもよいし、相談内容の入力の際に患者2に診療科を指定させておき、それを基に診療科を判定してもよい。判定した診療科を基にして、仮想医療施設5を特定することが可能となる。また、判定した診療科を含む仮想医療施設5が複数ある場合には、それぞれの仮想医療施設5の評価結果を比較して、より評価結果の良い仮想医療施設5を特定することとしてもよい。
【0085】
次に、コンピュータ100の提供部104は、患者2から受け付けた相談内容をステップS804で特定した仮想医療施設5に提供する(ステップS805)。特定した仮想医療施設5が複数である場合には、複数の仮想医療施設5に相談内容を提供する。
【0086】
次に、コンピュータ100のオンライン診療部105は、ステップS804で特定した仮想医療施設5に、患者2をオンライン診療させる(ステップS806)。オンライン診療の方法としては、前記相談内容に基づいて、仮想医療施設運営者3が仮想医療施設運営者端末300を介して入力した診断内容を、患者端末200を介して患者2に提供するものとする。オンライン診療は、相談内容に基づいた仮想医療施設運営者3による診断内容を後から患者2が確認できるような形式としてもよいし、患者2と仮想医療施設運営者3の間で、双方向に音声や画像等のデータのやり取りを可能として実際の診療のようにリアルタイムで行う形式としてもよい。
【0087】
以降、
図8のフローチャートのステップS807からステップS809は、
図3のフローチャートのステップS306からステップS308に相当するため、ここでの説明は省略する。
【0088】
以上が、特定処理である。
【0089】
このような仮想空間医療施設評価システム1によれば、患者2の相談内容に基づいて最適な仮想医療施設5を特定することで、より精度の高いオンライン診療を受けることが可能な仮想空間医療施設評価システムを提供することができる。
【0090】
[通知処理]
図9は、仮想空間医療施設評価システム1が通知処理を行う場合の機能構成を示す図である。コンピュータ100は、
図7の構成に加えて、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部、記憶部、処理部と協働して、通知部114を実現する。
図9では、案内動画表示部109、アカウント作成部110、電子カルテ記憶部111、電子カルテ提供部112を図示していないが、案内動画表示部109、アカウント作成部110、電子カルテ記憶部111、電子カルテ提供部112を備えてもよい。
【0091】
図10は、仮想空間医療施設評価システム1が実行する通知処理を示すフローチャート図である。
【0092】
初めに、コンピュータ100の生成部101は、複数の仮想空間4を生成する(ステップS1001)。仮想空間4を生成する方法としては、例えば、oViceやFAMoffice等の既存のサービスを利用して、カスタマイズすることで生成してもよいし、仮想空間医療施設評価システム1専用として作成してもよい。複数の仮想空間を生成するには、例えば、oViceでは、1階2階...N階などの階層を作る機能があるので、それを利用することが可能である。
【0093】
次に、コンピュータ100の設置部102は、仮想空間4に、複数の仮想医療施設5と仮想空間総合案内所7とを設置する(ステップS1002)。仮想空間総合案内所7は、複数の仮想空間4それぞれに設置してよいものとする。
【0094】
次に、コンピュータ100の受付部103は、仮想空間4に入った患者2から、仮想空間総合案内所7で相談内容を受け付ける(ステップS1003)。ここでの相談内容とは、仮想空間4内の仮想医療施設5でオンライン診療を受けたい内容であるものとする。具体的な相談内容の受付方法としては、患者端末200の入力部を介して入力されたテキストデータや音声データや画像データを、コンピュータ100の受付部103で受信するものとする。画像データは静止画であっても動画であってもよい。患者2は相談を行うために、予め仮想空間4に入る(ログインする)必要がある。患者2は、仮想空間4内で、例えばチャットボットへ相談内容を入力したり、仮想空間4内の該当施設にあるWEB会議機能を利用したりすることで、相談内容を入力するものとする。ここで、相談内容に対応する画像データをあわせて入力してもよい。例えば、患者端末200で患部の画像を撮影し、それにコメントを付加してもよい。
【0095】
次に、コンピュータ100の特定部113は、患者2から受け付けた相談内容に基づいて、複数の仮想空間4から最適な仮想空間4を特定する(ステップS1004)。例えば、前述の
図12に示した例のように、目が充血しているという相談内容の場合には、眼科を含む仮想医療施設5がたくさん存在する、または評価の高い眼科を含む仮想医療施設5が存在する仮想空間4を特定する。
【0096】
次に、コンピュータ100の通知部114は、特定した仮想空間4のURLを患者2に通知する(ステップS1004)。
【0097】
図14は、仮想空間総合案内所7で適切な仮想空間4のURLを通知する画面の一例を示す図である。ここでは、仮想空間総合案内所7の案内AIと患者2がメッセージのやり取りを行う例を示している。案内AIが「あなたの相談内容はなんですか?」というメッセージ1401を表示したのに応じ、患者2が「目が充血しているので良い仮想空間医療施設を教えてください。」とメッセージ1402を入力したものとする。これがステップS1003に相当する。特定部113は、メッセージ1402を患者2から受け付けた相談内容とみなして、複数の仮想空間4から最適な仮想空間4を特定する。これがステップS1004に相当する。仮想空間4特定結果に基づき、通知部114は、「それでは仮想空間4Xへどうぞ。こちらからアクセスしてください。http://*****.**.**/**/**/」と特定した仮想空間4のURLを患者2に通知するメッセージ1403を表示する。これが、ステップS1004に相当する。
【0098】
1 仮想空間医療施設評価システム
2 患者
3 仮想医療施設運営者
4 仮想空間
5 仮想医療施設
6 仮想コミュニケーション手段
7 仮想空間総合案内所
8 ネットワーク
100 コンピュータ
101 生成部
102 設置部
103 受付部
104 提供部
105 オンライン診療部
106 作成部
107 評価部
108 評価結果表示部
109 案内動画表示部
110 アカウント作成部
111 電子カルテ記憶部
112 電子カルテ提供部
113 特定部
114 通知部
200 患者端末
300 仮想医療施設運営者端末
【0099】
次に、コンピュータ100の提供部104は、患者2から受け付けた相談内容を特定した仮想空間4の仮想医療施設5に提供する(ステップS1006)。特定した仮想空間4の仮想医療施設5が複数である場合には、複数の仮想医療施設5に相談内容を提供する。
【0100】
次に、コンピュータ100のオンライン診療部105は、相談内容を提供した仮想医療施設5に、患者2をオンライン診療させる(ステップS1007)。オンライン診療の方法としては、前記相談内容に基づいて、仮想医療施設運営者3が仮想医療施設運営者端末300を介して入力した診断内容を、患者端末200を介して患者2に提供するものとする。オンライン診療は、相談内容に基づいた仮想医療施設運営者3による診断内容を後から患者2が確認できるような形式としてもよいし、患者2と仮想医療施設運営者3の間で、双方向に音声や画像等のデータのやり取りを可能として実際の診療のようにリアルタイムで行う形式としてもよい。
【0101】
以降、
図10のフローチャートのステップS1008からステップS1010は、
図8のフローチャートのステップS807からステップS809に相当するため、ここでの説明は省略する。
【0102】
以上が、通知処理である。
【0103】
このような仮想空間医療施設評価システム1によれば、複数の仮想空間4がある場合でも、患者2の相談内容に基づいて最適な仮想空間4を特定し、患者2に特定した仮想空間4のURLを通知することで、簡単に適した仮想空間4にログインすることができ、精度の高いオンライン診療を受けることが可能な仮想空間医療施設評価システムを提供することができる。
【0104】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0105】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0106】
1 仮想空間医療施設評価システム
2 患者
3 仮想医療施設運営者
4 仮想空間
5 仮想医療施設
6 仮想コミュニティ
7 仮想空間総合案内所
8 ネットワーク
100 コンピュータ
101 生成部
102 設置部
103 受付部
104 提供部
105 オンライン診療部
106 作成部
107 評価部
108 評価結果表示部
109 案内動画表示部
110 アカウント作成部
111 電子カルテ記憶部
112 電子カルテ提供部
113 特定部
114 通知部
200 患者端末
300 仮想医療施設運営者端末
【要約】
【課題】仮想空間に仮想医療施設を配置してオンライン診療を行う際に、仮想医療施設を評価する仮想空間医療施設評価システムを提供することを目的とする。
【解決手段】仮想空間4に設置した仮想医療施設5を評価する仮想空間医療施設評価システムに、仮想空間4を生成する生成部101と、仮想空間4に複数の仮想医療施設5を設置する設置部102と、仮想空間4に入った患者2から相談内容を受け付ける受付部103と、相談内容を1以上の仮想医療施設5に提供する提供部104と、仮想医療施設5に患者2をオンライン診療させるオンライン診療部105と、仮想空間4内で患者2同士がコミュニケーションできる仮
想コミュニケーション手段6を作成する作成部106と、仮
想コミュニケーション手段6に参加した患者2に仮想医療施設5を評価させる評価部107と、評価結果を仮想医療施設5に紐づけて仮想空間4内に表示する評価結果表示部108と、を備える。
【選択図】
図1