(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】エアロゾル送達デバイス、その動作方法および管理方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/65 20200101AFI20230502BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20230502BHJP
G16Y 10/45 20200101ALI20230502BHJP
G16Y 40/35 20200101ALI20230502BHJP
【FI】
A24F40/65
A24F40/50
G16Y10/45
G16Y40/35
(21)【出願番号】P 2021530925
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(86)【国際出願番号】 GB2019053571
(87)【国際公開番号】W WO2020128448
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-07-20
(32)【優先日】2018-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】カーシー, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ベーカー, ダリル
(72)【発明者】
【氏名】モロニー, パトリック
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-527904(JP,A)
【文献】特表2018-533923(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0271155(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-40/95
A24F 47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するために無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信ネットワークへの無線データ接続を確立するように構成されている無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信の接続インターフェースと、
前記エアロゾル送達デバイスの電源を再充電するための電力入力を受け取るように構成されている充電コネクタと、
前記充電コネクタを介し
た閾値持続時間より大きい時間にわた
る、前記電源を再充電するための前記電力入力の連続的
な受け取り
を検出
することに応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている回路と
を備える、エアロゾル送達デバイス。
【請求項2】
エアロゾル送達デバイスモジュールの作動を受けてエアロゾルを生成するように構成されているエアロゾル送達デバイスモジュールと、
前記充電コネクタから電力入力を受け取るように構成されている充電モジュールと、
をさらに備え、
前記
回路は、前記エアロゾル送達デバイスモジュール
及び前記充電モジュールに
接続されている、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項3】
前記エアロゾルが、ニコチンを含む、請求項2に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項4】
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の接続インターフェースを備えており、前記WLANの接続インターフェースが、Wi-Fiインターフェースを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項5】
前記無線遠隔通信の接続インターフェースを備えており、前記無線遠隔通信の接続インターフェースが、無線電話通信接続インターフェースを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項6】
前記接続インターフェースが、事前構成されたネットワークのみに接続するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項7】
前記無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の接続インターフェースを備えており、前記WLANの接続インターフェースが、前記エアロゾル送達デバイスを構成するためのユーザインターフェースを提供するためのアクセスポイントとして選択的に作動されるように構成されている、請求項1~
4と、請求項1~4のいずれか一項を引用する請求項6とのいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項8】
前記WLANの接続インターフェースが、事前構成されたWLANネットワークのみに接続するように構成されており、前記ユーザインターフェースが、WLANネットワークを規定するデータを受容し、WLANネットワークを規定する受容されたデータを事前構成されたWLANネットワークとして保存するように構成されている、請求項7に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項9】
前記充電コネクタが、有線コネクタを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項10】
前記充電コネクタが、無線充電レシーバを備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項11】
前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている前記回路が、前記充電コネクタを介した電力の受け取りの休止が検出されるのに応答して、前記接続インターフェースを機能停止させるようにさらに構成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項12】
前記回路が、
閾値持続時間よりも長い時間にわたる前記充電コネクタを介した電力の受け取りの休止が検出されるのに応答して、及び/又は、
前記充電コネクタを介した電力の受け取りの所定回数の中断であり、各中断が所定の閾値持続時間より少ない時間を有する、所定回数の中断が検出されるのに応答して、
前記接続インターフェースを機能停止させるようにさらに構成されている、請求項11に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項13】
前記遠隔管理サービスが、インターネットホスティング管理サービスである、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項14】
前記エアロゾル送達デバイスの過去の使用パターン又は予測使用パターンを記憶するメモリと、
現在時刻を示すクロックと、
前記充電コネクタを介した予測される電力の受け取りの期間がいつ発生するかを決定するために、前記記憶されている使用パターンを前記現在時刻と比較するように構成されている回路と、
をさらに備える、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項15】
前記記憶されている使用パターンにおいて指定される前記エアロゾル送達デバイスのエアロゾル送達デバイス使用の予測電力消費と組み合わせた前記接続インターフェースの作動によって引き起こされる予測電力消費が、予測される次の電力の受け取りの前に前記電源の消耗を引き起こすか否かを決定するために、前記記憶されている使用パターンを前記現在時刻と比較し、
前記消耗が起こらないという決定に応答して、前記接続インターフェースの作動を引き起こす、
ように構成されている回路をさらに備える、請求項14に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項16】
前記接続インターフェースの前記作動が、消耗を示すレベルを上回る、閾値割合の電力が前記電源に残っているという決定に応答して引き起こされる、請求項15に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項17】
高い優先度を有する、送信のためにキューに入れられている情報の検出に応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている回路をさらに備える、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項18】
低い優先度を有する、送達のためにキューに入れられている情報の送信のために前記充電コネクタを介した進行中の電力の受け取り又は予測される電力の受け取りに応答して、及び/又は、所定の作動スケジュールに従って、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている前記回路を利用するようにさらに構成されている、請求項17に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項19】
各エアロゾル送達デバイスが、電子ニコチン送達(END)デバイスを含む、請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項20】
前記エアロゾル送達デバイスモジュールが、ENDモジュールを備える、請求項2に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項21】
エアロゾル送達デバイスを動作させる方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスは、前記エアロゾル送達デバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するために無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信ネットワークへの無線データ接続を確立するように構成されているWLAN又は無線遠隔通信の接続インターフェースを備えており、前記方法は、
前記エアロゾル送達デバイスの電源を再充電するための電力入力を、充電コネクタを介して受け取るステップと、
前記充電コネクタを介した閾値持続時間より大きい時間にわた
る、前記電源を再充電するための前記電力入力の連続的
な受け取り
を検出
することに応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるステップと、
を含む、方法。
【請求項22】
エアロゾル送達デバイスを動作させる方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスは、前記エアロゾル送達デバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するために無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信ネットワークへの無線データ接続を確立するように構成されているWLAN又は無線遠隔通信の接続インターフェースを備えており、前記方法は、
前記エアロゾル送達デバイスの電源を再充電するための電力入力を、充電コネクタを介して受け取ることに関する予測時点を決定するステップと、
前記接続インターフェースの作動によって引き起こされる電力消費が、前記接続インターフェースの使用及び前記エアロゾル送達デバイスのエアロゾル送達デバイス使用による前記電源の消耗の前の前記予測時点に補充されるという決定に応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
エアロゾル送達デバイスを管理する方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスに、前記エアロゾル送達デバイスの無線遠隔通信又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の接続インターフェースを作動させるために前記エアロゾル送達デバイスへの充電電力供給装置の適用
を予測するステップと、
充電電力の適用
の予測に応答して、前記エアロゾル送達デバイスがWLAN又は無線遠隔通信ネットワークのサービス範囲内にあるか否かを検出するために前記接続インターフェースを作動させるステップであって、前記ネットワークは、遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供する、ステップと、
前記エアロゾル送達デバイスが遠隔管理サービスに接続して、前記遠隔管理サービスからデータを受信すること及び/又は前記遠隔管理サービスにデータを提供することを可能にするために前記接続インターフェースが作動されるときに、前記エアロゾル送達デバイスが前記ネットワークに接続することを可能にするステップと、
を含む、方法。
【請求項24】
検出するために前記接続インターフェースを作動させる前記ステップは、前記エアロゾル送達デバイスが以前にそれ向けに構成されたWLAN又は無線遠隔通信ネットワークのサービス範囲内に前記エアロゾル送達デバイスがあるか否かを検出するステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記エアロゾル送達デバイスの前記接続インターフェースをアクセスポイントモードにおいて作動させるステップと、
WLAN対応コンピューティングデバイスを前記エアロゾル送達デバイスに接続するステップと、
前記WLAN対応コンピューティングデバイスを使用して、前記アクセスポイントモードにおいてアクセス可能な前記エアロゾル送達デバイスのユーザインターフェースにアクセスするステップと、
前記ユーザインターフェースを使用して、WLAN又は遠隔通信ネットワークの詳細を設定し、前記エアロゾル送達デバイスが以前にそれ向けに構成されたネットワークとして、前記ネットワークの前記詳細を保存するステップと、
をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
予測する前記ステップが、現在時刻を、予測充電時間を示すスケジュールと比較するステップを含む、請求項23~
25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
予測する前記ステップが、前記現在時刻が予測充電時間に入ることを判定するステップをさらに含む、請求項
26に記載の方法。
【請求項28】
予測する前記ステップが、前記接続インターフェースの作動及び予測充電時間の前の予測エアロゾル送達デバイス使用によって引き起こされる電力消費が、前記エアロゾル送達デバイスの現在残っている電力供給レベル未満になることを判定するステップをさらに含む、請求項
26又は
27に記載の方法。
【請求項29】
前記接続インターフェースを介した送信を待っているデータの優先度を検出するステップと、
優先度の低いデータに対しては、前記エアロゾル送達デバイスへの充電電力供給装置の適用
の予測に前記接続インターフェースの作動が基づくようにするステップと、
優先度の高いデータに対しては、前記接続インターフェースを作動させるステップと、
をさらに含む、請求項23~
28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
各エアロゾル送達デバイスが、電子ニコチン送達(END)デバイスを備える、請求項22~
29のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【分野及び背景】
【0001】
[0001]本開示は、組み込みの接続機能(connectivity、コネクティビティ)に関し、排他的ではないが、特に、選択的に作動可能なコネクティビティ機能を有する電子ニコチン送達デバイス及び方法に関する。
【0002】
[0002]既知の電子送達(END)デバイスは、ニコチンを含有する吸入可能エアロゾルを要求に応じて提供することを可能にすることができる。そのようなENDデバイスには、デバイス内で収集されるデータを外部基地局又はドックに通信するための無線通信インターフェースを設けることができる。
【0003】
[0003]既知の手法の例は、米国特許出願公開第2016/0029697号、独国実用新案第202013009601号、米国特許出願公開第2013/0284192号、米国特許出願公開第2014/0174459号、米国特許出願公開第2011/0265806号、米国特許出願公開第2013/0340775号、及び、2011年4月3日にkingkeldによって投稿された「[Q] Automatically turn on WiFi ONLY when charging?」と題するXDA developersフォーラムからの投稿に記載されている。
【概要】
【0004】
[0004]いくつかの特定の態様及び実施形態が、添付の特許請求の範囲に記載されている。
【0005】
[0005]第1の態様の観点から、電子ニコチン送達(END)デバイスであって、ENDデバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するために無線ローカルエリアネットワークアクセスポイントへの無線データ接続を確立するように構成されている無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信の接続インターフェースと、ENDデバイスの電源を再充電するための電力入力を受け取るように構成されている充電コネクタと、充電コネクタを介した進行中の電力の受け取り又は予測される電力の受け取りに応答して、接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている回路とを備える、電子ニコチン送達(END)デバイスを提供することができる。したがって、電源が実効的に無制限であるか又はデバイスの主要機能にとって十分であると予測されるときに、相対的に単純なENDデバイスがインターネットに直接的に接続し、データを送信することができることを可能にするように、ENDデバイスが電力消費を制御可能であり得ることが可能にされる。
【0006】
[0006]さらなる態様の観点から、ENDデバイスを動作させる方法であって、ENDデバイスは、ENDデバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するためにWLAN又は無線遠隔通信ネットワークへの無線データ接続を確立するように構成されている無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信の接続インターフェースを備えており、方法は、充電コネクタを介して、ENDデバイスの電源を再充電するための電力入力を受け取るステップと、充電コネクタを介した進行中の電力の受け取りに応答して、接続インターフェースを選択的に作動させるステップと、を含む、ENDデバイスを動作させる方法を提供することができる。以て、データ送信によるバッテリー消耗が回避されるという点において、END機能のために電力を保持することができる。
【0007】
[0007]別の態様の観点から、ENDデバイスを動作させる方法であって、ENDデバイスは、ENDデバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するためにWLAN又は無線遠隔通信ネットワークへの無線データ接続を確立するように構成されている無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信の接続インターフェースを備えており、方法は、充電コネクタを介して、ENDデバイスの電源を再充電するための電力入力を受け取ることに関する予測時点を決定するステップと、接続インターフェースの作動によって引き起こされる電力消費が、接続インターフェースの使用及びENDデバイスのEND使用による電源の消耗の前の予測時点に補充されるという決定に応答して、接続インターフェースを選択的に作動させるステップとを含む、ENDデバイスを動作させる方法を提供することができる。以て、データ送信による電力供給装置に対する負荷が、電力供給装置の過剰な消耗が回避されるように制御されるという点において、END機能のために電力を保持することができる。
【0008】
[0008]さらなる態様の観点から、ENDデバイスを管理する方法であって、方法は、ENDデバイスに、ENDデバイスの無線遠隔通信又は電力供給装置の存在に依存する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の無線遠隔通信の接続インターフェースを作動させるために、ENDデバイスへの充電電力供給装置の適用を検出するステップ又は予測するステップと、充電電力の適用の検出又は予測に応答して、ENDデバイスがWLAN又は無線遠隔通信ネットワークのサービス範囲内にあるか否かを検出するために接続インターフェースを作動させるステップであって、ネットワークは、遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供する、作動させるステップと、ENDデバイスが遠隔管理サービスに接続して、遠隔管理サービスからデータを受信すること及び/又は遠隔管理サービスにデータを提供することを可能にするために接続インターフェースが作動されるときに、ENDデバイスがネットワークに接続することを可能にするステップとを含む、ENDデバイスを管理する方法を提供することができる。以て、データ送信による電力供給装置に対する負荷が、予期されるEND機能使用をカバーするのに十分な電荷を維持するように制御されるという点において、END機能のために電力を保持することができる。
【0009】
[0009]ここで例としてのみ、添付の図面を参照して本教示の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0010]
図1は、ENDデバイスへのコネクティビティの概略図である。
【0011】
【
図2】[0011]
図2は、ENDデバイスの概略図である。
【0012】
【
図3】[0012]
図3は、アクセスポイントモードにおけるコネクティビティの概略図である。
【0013】
【
図4】[0013]
図4は、ユーザインターフェースの概略図である。
【0014】
【
図5】[0014]
図5は、データ通信を行うべきときを決定する方法の概略図である。
【0015】
【
図6】[0015]
図6は、データ通信を行うべきときを決定する方法の概略図である。
【0016】
【
図7】[0016]
図7は、データ通信を行うべきときを決定する方法の概略図である。
【0017】
[0017]本明細書に記載されている手法は様々な改変及び代替の形態の影響を受けるが、特定的な実施形態が例として図面内に示されており、下記に詳細に記載されている。しかしながら、図面及び図面の詳細な説明は範囲を開示されている特定の形態に限定するようには意図されていないことは理解されるべきである。逆に、範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される発明の思想及び範囲内に入るすべての変更、均等物、及び代替物を包含するものである。
【詳細な説明】
【0018】
[0018]本実施例は、デバイス内の補助機能(データコネクティビティ)によって引き起こされる電力消費に対して主要デバイス機能(END機能)を強調するように、ENDデバイスへの/からのデータコネクティビティを提供することに関する。
【0019】
[0019]
図1に示すように、本手法によれば、ENDデバイス2は、電力供給装置4から充電電力を受け取るように接続されるように構成されている。電力供給装置4からENDデバイス2への電力の供給は有線(例えば、コネクタケーブル又はドッキングコネクタを使用する)であってもよく、又は、無線(例えば、充電ステーション、ドック又はハウジングからの誘導充電を使用する)であってもよい。
【0020】
[0020]ENDデバイス2はまた、データ接続6を介してアクセスポイント8に接続されるように構成されている。アクセスポイント8は、データ接続10を介して接続ネットワーク12に通信するように構成されている。接続ネットワーク12は、データ接続14を介して遠隔サービス16に通信するように構成されている。遠隔サービス16は、ENDデバイスが、例えばエラー状態記録サービス、ユーザアカウントサービスなどへのアクセスを要求することができる1つ又は複数のサービスを提供する。
【0021】
[0021]1つの想定される実施態様によれば、データ接続6はWi-Fi接続(例えば、IEEE802.11x接続)であり、アクセスポイント8は、Wi-Fiアクセスポイント又はルータである。データ接続10は、インターネット又はインターネットの一部を表すネットワーク12への前方(onward、オンワード)データコネクティビティを提供する。別の想定される実施態様によれば、データ接続6は無線遠隔通信接続(例えば、2G、GRPS、3G、3.5G、EDGE、4G又は5G携帯電話通信インターフェース)であり、アクセスポイント8は、無線遠隔通信ネットワークの基地局又はアクセスポイントである。データ接続10は、遠隔通信ネットワークを通じたインターネット又はインターネットの一部を表すネットワーク12へのオンワードデータコネクティビティを提供する。いくつかの実施態様において、ネットワーク12は代替的に、WANなどのプライベートネットワークを表す。
【0022】
[0022]提供されるコネクティビティの例から明らかになるように、コネクティビティタイプは、最終的に遠隔サービスに到達するためのデータインフラストラクチャへのアクセスを可能にする相対的に長距離のデータコネクティビティ選択肢である。同じく明らかになるように、コネクティビティタイプは、相対的に高い電力負荷である(例えば、Bluetooth(登録商標)、BTLE(登録商標)又はZigbee(登録商標)と比較したときに)。したがって、本発明の手法は、データコネクティビティが、ENDデバイス内の電源(例えば、バッテリー)の電力保持時間(power reserve、パワーリザーブ)を、END機能が妨げられるか又は抑制されるレベルまで消耗させることを回避するように、上記の相対的に高い電力の接続インターフェースを使用した電力利用を管理するためのメカニズムを提供する。
【0023】
[0023]
図2は、ENDデバイス2内の構成要素の概略図を与える。ENDモジュール20は、作動時にニコチンを含有するエアロゾルを生成するように構成されている。ENDモジュールは、ヒータを使用してニコチン含有液体を蒸発させて気流にすることによって、エアロゾルを生成するように構成することができる。ニコチンを含有するエアロゾルはその後、ENDデバイス2のマウスピースを介してユーザに送達される。ENDモジュールの作動は、作動スイッチ22を使用して引き起こされる。作動スイッチは、手動作動を容易にするためにENDデバイス2の表面においてアクセス可能な物理的なスイッチ若しくはボタンであってもよく、又は、代替的に、例えば、ユーザがマウスピースを通じて吸入を開始することによって引き起こされるENDモジュール20への若しくはENDモジュール20を通じた気流を検出するように構成されている圧力スイッチなど、ENDデバイス2の意図される使用を検出するように構成されているスイッチであってもよい。いくつかの例において、作動スイッチ22は、ENDモジュール20に一体化されてもよい。いくつかの実施態様において、ENDモジュールは、別個のエアロゾル生成及びニコチン含有液体リザーバモジュールなど、複数のサブモジュールから構成されてもよい。
【0024】
[0024]同じく
図2に示すように、電源24(バッテリーなど)がENDデバイスに設けられる。電源24は、作動スイッチ22を介してENDモジュール20に給電するように接続される。電源24内の電力の貯蔵を補充することができることを可能にするために、電力供給装置(例えば
図1に示す電力供給装置4)から電力を受け取るように構成されている充電コネクタ26が提供される。上記で言及したように、電力は、有線接続(ケーブルコネクタ又はドックコネクタなど)を介して与えられてもよい。当該事例において、充電コネクタ26は、有線供給に対応する物理コネクタを含む。同じく上記で言及したように、電力は、無線供給(例えば、誘導充電ステーション、ドック又はハウジング)によって与えられてもよい。当該事例において、充電コネクタ26は、無線供給に対応する無線充電レシーバを含む。いくつかの例において、ENDデバイスには、有線と無線の両方の充電コネクタ、及び/又は、複数の異なる電力供給装置コネクタフォーマットに一致する複数の有線コネクタが設けられてもよい。
【0025】
[0025]充電コネクタ26によって充電電力が受け取られると、充電モジュール28が、電源24の充電が実施されるようにする。充電モジュール28は、例えば、バッテリー寿命を最大化する充電率及び/又は過充電保護を提供する、電源24の任意の適用可能な電源管理ガイダンスに従って、電源24の制御された充電を可能にする。いくつかの例において、充電モジュール28は、充電コネクタ26又は電源24に一体化されてもよい。
【0026】
[0026]
図2にさらに示すように、充電モジュール28は、制御回路30にも接続される。制御回路30は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信の接続インターフェースなどの無線接続インターフェース32にさらに接続される。接続インターフェース32は、WLANの接続インターフェースである場合、Wi-Fiインターフェース(例えば、IEEE802.11x接続)を含んでもよい。接続インターフェース32が無線遠隔通信である場合、接続インターフェースは、無線電話通信接続インターフェース(例えば、2G、GRPS、3G、3.5G、EDGE、4G又は5G携帯電話通信インターフェース)を含む。接続インターフェースは、いくつかの実施態様において、WLANと無線遠隔通信機能の両方を含む。制御回路30は、充電コネクタ26において充電電力が実際に受け取られたこと、又は、受け取られると予測されることに応答して、接続インターフェース32を作動させるように構成されている。充電コネクタ26において充電電力が実際に受け取られているという決定は、充電モジュール28からの接続によって可能にされ得る。充電コネクタ26において充電電力が受け取られると予測されるという決定は、下記にさらに説明するように、制御回路30による1つ又は複数の決定によって可能にされ得る。制御回路は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、並びに/又は離散アナログ及び/若しくはデジタル回路要素などの、様々な入力に基づいて制御タスクを実施することが可能な1つ又は複数の要素によって提供することができる。
【0027】
[0027]本実施例の制御回路30は、ENDモジュール20、作動スイッチ22及び電源24にさらに接続される。当該接続(当該接続の一部は、異なる実施例においては省かれている場合がある)によって、制御回路30は、制御回路が接続されている要素又はモジュールのいずれかから情報を収集すること、及び/又は、当該要素又はモジュールのいずれかに制御入力を提供することができる。例えば、作動スイッチ22への接続は、制御回路が、ENDモジュールの作動の回数、ENDモジュールの個々の作動の持続時間を数えること、作動スイッチ22の感度を読み取ること又は設定することなどを可能にすることができる。また、例えば、ENDモジュール20への接続は、制御回路30が、ENDモジュール20内のヒータの現在のヒータ出力を読みとること又は設定すること、ENDモジュール内のニコチン含有流体の現在の保持分を読み取ることなどを可能にすることができる。さらに、例えば、電源24への接続は、制御回路30がパワーリザーブレベルを読み取ることを可能にすることができる。
【0028】
[0028]制御回路30は、例えば、
図1に示す遠隔サービス16などの遠隔サービスに送信するために、様々な接続されている要素及びモジュールから収集されるデータを記憶することができる。制御回路はまた、様々な接続されている要素及びモジュールの制御可能なパラメータの現在の設定を記憶することもできる。ENDデバイスが接続インターフェース32を使用して遠隔サービスにアクセスするとき、任意の収集されるデータ及び/又は記憶されている現在の設定を送信することができ、及び/又は、遠隔サービスは、現在の設定に関する更新を提供することができる。
【0029】
[0029]ENDデバイス2の接続インターフェース32と遠隔サービス16との間の通信は、インターネット(又はWAN)を介した遠隔サービス16への最終的な送信に適合する、WLAN及び/又は遠隔通信ネットワークと関連付けられる従来の通信プロトコルを使用することができる。上記プロトコルを使用して確立されるデータリンクを介した送信のためのデータの符号化は、データセキュリティを提供するためにエンドツーエンドで暗号化することができる。付加的に又は代替的に、データは、データによって搬送される、身元が特定される可能性がある情報又は秘密情報を非特定化又は曖昧にする独自仕様のフォーマットにおいて符号化することができる。
【0030】
[0030]いくつかの実施例において、接続インターフェース32は、例えば、アクセス詳細がENDデバイスによって予め記憶されている(例えば、制御回路30又は接続インターフェース32によって記憶されている)ネットワークなど、事前に構成されているネットワークのみへの接続を可能にするように構成されている。以て、データ接続が既知の(例えば、信頼されている)ネットワークを介してのみ提供されることを可能にすることができる。接続インターフェース32がWLANインターフェースを含む例において、WLANインターフェースはアクセスポイントモードにおいて作動可能であり得る。アクセスポイントモードにおいて、ENDデバイスは
図3に示すように、コンピューティングデバイスと無線でインターフェースすることが可能であり得る。
【0031】
[0031]
図3に示すように、ENDデバイス2(接続インターフェース32はWLANアクセスポイントモードにある)は、データ接続40を介してWLAN対応コンピューティングデバイス42に接続することができる。コンピューティングデバイスは、例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ファブレットデバイス又はスマートフォンデバイスであってもよい。コンピューティングデバイス42は、ユーザインターフェースディスプレイ44を含み、1つ又は複数のボタン46を含んでもよい。ユーザインターフェースディスプレイ44は、付加的に(又は任意のボタン46を提供することに対して代替的に)タッチセンサ式入力デバイスであってもよい。ユーザインターフェースディスプレイ44並びに任意のボタン及び/又はタッチセンサ式入力デバイスは、WLANアクセスポイントモードにおいて動作しているENDデバイス接続インターフェースからブロードキャストされるWLANネットワークに接続するために使用することができ、次いで、アクセスポイントモードにおいて使用するためにENDデバイスによって提供されるユーザインターフェースを表示するために使用することができる。ユーザインターフェースは、遠隔サービス16に接続するために使用することができるWLAN及び/又は無線遠隔通信ネットワークの設定を事前に構成するために使用することができる。
【0032】
[0032]コンピューティングデバイス42のユーザインターフェースディスプレイ44に表示するためにENDデバイスから提供することができる例示的なユーザインターフェース50が、
図4に示されている。例示的なユーザインターフェース50は、複数のフィールドラベル52(52a、52b、52c、52d)、及び、それぞれのフィールド52のデータを入力することができる複数の対応するフィールドデータ領域54(54a、54b、54c、54d)を含む。例えば、IEEE802.11xネットワークなどのWLANへのアクセスのために構成する場合、フィールドラベル52aはSSIDであってもよく、フィールドデータ54aは、ENDデバイスがそのために構成されている意図されるネットワークのSSIDを入力するために使用することができる。同様に、他のフィールドは、ユーザ名、パスワード、他の形態のネットワーク識別子、セキュリティタイプ設定などに関連してもよい。フィールドラベル及びフィールドデータ領域の数は、構成されているネットワークのタイプに応じて変化してもよい。図示されているユーザインターフェースはまた、ネットワーク事前構成を完了するために作動させることができる保存又は実行セレクタ56も含む。フィールドデータ領域54へのデータの入力及び保存セレクタ56の選択は特定のコンピューティングデバイス42の制御装置を使用して実行することができる。ユーザインターフェースはまた、複数の異なるネットワークを事前構成するために、フィールド及びデータ領域の複数のセットを、すべて単一のページに、又は、複数のナビゲーション可能なページに提示することもできる。したがって、ENDデバイスは、例えば、ENDデバイスの複数の異なる予測使用ロケーションに対応する、様々なネットワークに接続可能であり得る。
【0033】
[0033]いくつかの実施例において、ENDデバイスは、Bluetooth(商標)、BTLE(商標)又はZigbee(商標)などのパーソナルエリアネットワークデータ接続のための機能を含むことができる。当該機能は、接続インターフェース32又は別個の追加の接続インターフェースによって提供されてもよい。当該パーソナルエリアネットワークデータ接続は、WLAN及び/又は無線遠隔通信ネットワークの事前構成のためのユーザインターフェースを提示するために、接続インターフェースのアクセスポイントモードを使用してそのようなインターフェースを提示する代わりに(又はそれに加えて)、使用することができる。
【0034】
[0034]1つ又は複数の無線ネットワークについてENDデバイスを事前構成することを可能にするための手法が使用される場合、ENDデバイスは、遠隔サービスへのデータ接続が、事前構成されたWLAN及び/又は遠隔通信ネットワークを使用して行われることのみを可能にするように制限され得る。
【0035】
[0035]上記のようなENDデバイスを使用して、様々なインテリジェントな電力管理技法を展開することができる。本実施例において、ENDデバイスは、電子的に生成されるニコチン含有出力を送達する主要機能を有する。したがって、ENDデバイスは、電力管理を利用して、この主要機能のための電力を保持する。加えて、ENDデバイスは、記録データ、エラー状態データ、設定データ及び/又は利用データなどの、デバイスの動作及び/又は構成に関連するデータを送達及び受信するための遠隔データアクセスを提供する補助機能を有する。当該遠隔データアクセス機能の実施は、WLAN又は無線遠隔通信技術などの遠隔通信技術を利用する無線接続インターフェースに依拠する。そのような遠隔通信技術は、少量のニコチン含有流体を蒸発させるために使用されるENDモジュール内の小型加熱要素の断続的な作動と比較して、相対的に高い電力消費を必要とする傾向にある。したがって、本実施例の電力管理手法は、遠隔データアクセスの補助機能に電力が過剰に消費され、主要機能に電力を利用することが不可能になる危険性を低減又は最小化するように、電力消費を管理するように無線接続インターフェースの作動を制御することを対象とする。
【0036】
[0036]
図5は、主要機能のために電力を保持するための遠隔データアクセスによる電力消費の管理の一例の制御フローを示す。本実施例において、制御フローは、制御回路30において実施されるが、他の実施態様においては、制御フローは、ENDデバイスの1つ又は複数の別個の制御要素の間で分散されてもよく、又は、ENDデバイス内で分散されてもよい。
【0037】
[0037]ステップS5-1において開始して、制御回路30は、充電電力の送達が開始するときを検出するために、充電モジュール28への接続を監視する。ステップS5-3において、電力が受け取られていることが検出される場合、処理はステップS5-5において継続し、検出されない場合、S5-1における監視が継続される。監視は、充電モジュールからの接続を受けたトリガ信号(割り込み信号又は単純な信号レベル信号など)の受信の形態をとってもよい。監視はまた、処理がステップS5-5に続くことを可能にするように、電力送達が安定することを可能にするように、及び/又は、無線通信が開始する前に一定量のパワーリザーブが補充されることを可能にするように、電力送達が開始されているという決定が与えられる前に、電力の送達が一定の閾値連続持続時間にわたって行われていることを監視することもできる。
【0038】
[0038]電力送達が開始された後、ステップS5-5において、制御回路30は、接続インターフェース32を、作動するように制御する。次いで、接続インターフェースが作動し、遠隔サービス16への接続が確立され得る利用可能なネットワーク(事前構成されたWLAN又は遠隔通信ネットワークなど)を探索又は監視する。ステップS5-7において、制御回路は、接続インターフェース32からの応答又は接続インターフェース32の挙動に基づいて、接続が可能であるか否かを判定する。例えば、接続インターフェースは、接続可能性の肯定的な報告を提供することができ、又は、制御回路は、可能な接続の報告がタイムアウト期間内に受信されない場合には接続が可能でないと仮定することができる。接続が可能でない場合、接続インターフェースは機能停止され、電力受け取りの監視が再開される。
【0039】
[0039]ステップS5-7において、接続が可能であると判定される場合、ステップS5-9において、データ及び/又は設定情報の送信及び/又は受信のために遠隔サービス16への接続を確立することによって、データ通信が開始される。当該データ通信は、ステップS5-11において、ENDデバイスと遠隔サービス16との間で継続する。
【0040】
[0040]データ通信の実行中、電力送達が中断されたか否かを監視する任意選択のステップS5-13が実行されてもよい。ステップS5-13が実行される場合、1つ又は複数の電力送達監視手法を適用することができる。最も単純な監視は、電力送達に中断があるか否かを決定することである。より複雑な監視手法は、例えば、電力ケーブルが短い持続時間にわたって偶発的に外れること又は無線充電ステーションに対する外乱によって引き起こされる一時的な中断に対する耐性を与えることができる。例えば、電力送達の休止は、電力送達の中断が閾値持続時間を超える場合、及び/又は、閾値数の短い持続時間の中断が発生した場合(例えば、各短い持続時間の中断が閾値持続時間よりも短い場合)に決定することができる。
【0041】
[0041]ステップS5-13が実行される場合に、電力中断が検出されないとき、ステップS5-13においてデータ通信の実行が継続することを可能にされる。他方、電力送達中断が検出された場合、ステップS5-17において、データ通信の秩序立った休止を実行することができる。秩序立った停止は、例えば、更新済み設定パッケージ又は報告データのバッチなどの現在のデータ交換の送信が完了されることを含むことができるが、必ずしも、送信が意図されているが送信がまだ開始されていない、データ又は設定の保持分の全体の送信が完了するのではない。データ通信の秩序立った休止を実施することによって、不完全な設定更新によって引き起こされ得る、準最適な性能又は機能不全の可能性を低減することができる。他の例において、例えば、ENDデバイス制御回路が上記エラーに耐性がある場合、秩序立った休止を省くことができ、結果、接続インターフェースは、送信キューの状態又はセッションステータスにかかわりなく機能停止される。ステップS5-17におけるデータ通信の休止にいずれの手法がとられる場合であっても、接続インターフェースは機能停止され、処理はS5-1に戻って、電力供給の存在に対する監視が継続される。
【0042】
[0042]データ通信の早期休止を引き起こす電力供給中断がないと仮定すると、データ通信は、S5-15において識別される完了まで継続する。データ通信が完了すると、処理は、データ通信が休止されるようにするためのステップS5-17において継続し、ただし、遠隔接続への確立されているリンクが閉鎖され、接続インターフェースが機能停止され、処理はS5-1に戻って、電力供給の存在に対する監視が継続される。
【0043】
[0043]したがって、制御回路は、ENDデバイスの主要機能に必要とされる可能性があるパワーリザーブの消耗を相対的に高い負荷が回避することを可能にするように、充電電力が受け取られているときに、WLAN又は無線遠隔通信技術などの、遠隔データ通信技術を実施する相対的に高い負荷の無線インターフェースが作動されることを可能にすることができることが分かる。
【0044】
[0044]データ通信のための電力管理の別の実施例が、
図6に関連して示される。当該実施例は、データ通信が、ENDデバイスの主要機能を妨げるようにパワーリザーブの消耗を引き起こすことを回避する同じ原理を適用する。
図6の方法は、充電電力が受け取られるときのデータ通信(
図5のような)と、充電電力が受け取られると予測されることに基づくデータ通信(下記に説明されるような)と、の両方を可能にするように、
図5の方法と組み合わせて使用することができる。
【0045】
[0045]本実施例において、制御回路は、例えば、従来の時刻手法又は時間差分手法を使用して、時間の経過を記録するクロックを含むか、又は、当該クロックにアクセスすることができる。制御回路はまた、主要機能及び充電電力の受信に関するENDデバイスの以前の使用のパターンを記憶するENDデバイスのメモリを記憶するか、又は、当該メモリにアクセスすることができる。記憶されているパターンをクロックと比較することによって、次に充電が予測されるのがいつかという予測を行うことができる(例えば、充電が、多くの日数にわたって1日のほぼ一定の時刻において定期的に行われたか、又は、特定の時間数(又は範囲)の間隔をおいて定期的に行われたことを、過去のデータが示す場合に)。また、パターンをクロックと比較することによって、現在時点と次の予測される充電時点との間で予測され得る主要機能の使用量について予測を行うことができ、以前の使用のパターンを使用するのに加えて、又は、それに代えて、予測される使用のパターンを利用することができる。予測は、例えば、デフォルトの典型的な使用パターンに基づいてもよく、又は、異なるENDデバイスの同じユーザによる使用若しくは当該ユーザに類似したライフスタイルを有する他のユーザの使用を表してもよい。
【0046】
[0046]現在時点と予測される次の充電時点との間で主要機能について予測される電力使用の量を決定すること、及び、データ送信セッションの予測電力負荷(遠隔サービスへの送信を待っているデータの現在のログのサイズ、及び接続インターフェースの経時的な予測電力負荷、を知ることに基づいて推定することができる)を知ることによって、予測される主要機能使用に対する電力可用性を脅かすことなく通信を行うことができるか否かに関して決定を行うことができる。当該計算は、緊急時用(contingency、コンティンジェンシー)パワーリザーブを提供することを含むことができ、当該コンティンジェンシーパワーリザーブを下回ると、予測充電時点の前に予測されるデータ通信と予測される主要機能使用の両方が、パワーリザーブが降下するようにしない。
【0047】
[0047]したがって、
図6に示すように、ステップS6-1において、送信のためのデータの量の決定が行われ、当該データの送信の推定電力消費が、S6-3において決定される。当該決定は、例えば、遠隔サービスによって提供され得る完全な設定更新に含まれるデータの量など、受信のためのデータの仮定される量を含み得る。また、S6-5において、現在のパワーリザーブも決定される。さらに、S6-7において、例えば、上述したようにクロック及び記憶されている使用パターンを使用して、次の充電までの予測時間が決定される。S6-9において、次の充電時点までの予測されるEND(すなわち、主要機能)使用の別の決定が行われる。諒解されるように、ステップS6-1~S6-9の順序は、S6-3がS6-1の結果を使用し、S6-9がS6-7の結果を使用することを除いて、変更することができる(又は、ステップは並行して実行されてもよい)。
【0048】
[0048]次いで、S6-11において、S6-1~S6-9において行われる決定のすべてを利用して、予測される次の充電時点の前に予測されるEND使用及びデータ送信が行われた場合に残るパワーリザーブの量が決定される。この残りのパワーリザーブは、次いで、S6-13において、維持すべき閾値パワーリザーブ(上述したように、充電が遅延される場合にコンティンジェンシーリザーブを維持するようにゼロよりも大きくなり得る)と比較される。
【0049】
[0049]残りのパワーリザーブが閾値よりも大きくなると判定される場合、S6-15において、接続インターフェースを作動させ、遠隔サービスへの接続を確立し、前述したようにデータを通信することによって、データ送信が実行される。接続インターフェースが作動される時点において送信を実施するために利用可能なネットワークが存在しない場合、データ送信は遅延されることになる。当該状況において、パワーリザーブ状況は許容可能であることがすでに決定されているため、遠隔サービスへの接続を確立するための接続インターフェースの作動の再試行は、遅延時間後に、ステップS6-1~S6-13を必ずしも再実施することなく実行され得る。
【0050】
[0050]他方、S6-13において、残りのパワーリザーブが閾値未満になると判定される場合、S6-17において、データ通信を試行する前に充電事象を待つ決定が行われる。
【0051】
[0051]したがって、制御回路は、ENDデバイスの主要機能に必要とされる可能性があるパワーリザーブの消耗を相対的に高い負荷が回避することを可能にするように、予測される充電事象の前にパワーリザーブが過剰に消耗されなくなるときに、WLAN又は無線遠隔通信技術などの、遠隔データ通信技術を実施する相対的に高い負荷の無線インターフェースが作動されることを可能にすることができることが分かる。
【0052】
[0052]本手法はまた、送信のための異なるデータが異なる優先度を有し得ることも考慮に入れることができる。例えば、使用統計を記録するデータは、優先度が低いと考えられ得、一方、ENDモジュール内のニコチン含有液体の差し迫った消耗を示すデータなどの、より早期に注意が必要なデータは、通知なしに動作休止状態が生じることを回避するように、より早期に送信され得、より優先度が高いと考えられ得る。より優先度の高いデータの別の例は、ENDデバイスの誤使用又は損傷によって引き起こされる可能性があるものなど、実際の機能不全又は機能不全の可能性があることを示す動作データであり得る。
【0053】
[0053]上記異なる優先度を反映するために、制御回路は、充電及び/又はパワーリザーブの状況を参照することなく優先度の高いデータを送信するために接続インターフェースを作動させる機能を有することができる。例えば、ENDデバイスがパワーリザーブ以外の理由で主要機能のために動作不能になり得ることをデータが示す場合、当該データの通信は、パワーリザーブの状況にかかわりなく適切に実施することができる。また、ユーザは、デバイス内の設定を使用して、特定のカテゴリのデータが高い優先度でフィードバックされるべきであることを示す選択肢を有することができる。当該データの一例は、ユーザが、ニコチン依存度を低減するためにENDデバイスを利用しており、ENDデバイスの使用を低減する必要がある可能性の警告をユーザに与えるように、所与の時間にわたるニコチンの送達が一定の閾値を超える場合に警告を受けることを所望することであり得る。
【0054】
[0054]したがって、
図7に示すように、ステップS7-1において、送信を待っているデータの優先度の決定が行われる。
【0055】
[0055]送信を待っているデータのいずれかが高い優先度を有するか否かを決定するための試験が実施され(S7-3)、データが高い優先度を有する場合、S7-5において、接続インターフェースを作動させ、遠隔サービスへの接続を確立し、前述したようにデータを通信することによって、優先度の高いデータについてデータ送信が実行される。接続インターフェースが作動される時点において送信を実施するために利用可能なネットワークが存在しない場合、データ送信は遅延されることになる。当該状況において、優先度が高いことがすでに決定されているため、遠隔サービスへの接続を確立するための接続インターフェースの作動の再試行は、遅延時間後に、ステップS7-1~S7-3を必ずしも再実施することなく実行され得る。
【0056】
[0056]高い優先度を有しないデータは、S7-5における後の送信のために保持される。その後、又は、S7-3において高い優先度を有するデータがないと判定される場合、S7-7において、例えば、
図5に示すような現在の充電電力の手法、及び、
図6に示すような予測充電電力手法のいずれか又は両方に基づいて、電力に基づくデータ送信が実施される。
【0057】
[0057]したがって、制御回路は、相対的に高い優先度のデータが適時に通信されることを可能にするように、WLAN又は無線遠隔通信技術などの、遠隔データ通信技術を実施する相対的に高い負荷の無線インターフェースが、予測される充電事象の前にパワーリザーブを過剰に消耗することに関する懸念を払拭するために、高いデータ優先度を与えることができることが分かる。
【0058】
[0058]したがって、遠隔通信インターフェースを介した遠隔サービスへのデータ通信の作動を制御することによってENDデバイスの主要機能のためにパワーリザーブを維持するための様々な手法が説明されている。
【0059】
[0059]ENDデバイス自体が無線接続インターフェースを含むことが上記で論じられているが、本手法はまた、ENDデバイスが無線接続インターフェースを含むポータブルドッキングステーション(例えばキャリーケース)と関連付けられる状況にも適用され、当該状況において、ENDデバイスは、ドッキングステーションにドッキングされると、ドッキングステーションへの有線又は無線(例えば、パーソナルエリアネットワーク)接続を介して無線接続インターフェースにアクセスすることができる。
【0060】
[0060]したがって、1つの観点から、記載されている手法は、インターネットに直接的に(すなわち、接続をプロキシするモバイルアプリケーションを使用することなく)接続することができる単純な(すなわち、処理能力が低く、UIが制限されている)デバイスの電力消費を制御するという概念に関連することが分かる。しかしながら、デバイス上の実質的なUIの欠如、及び、WiFiなどのインターフェースの潜在的な電力要件に起因して、本手法は、デバイスが接続されるようにし、電源が実効的に無制限であるか、又は、デバイスの主要機能にとって十分であると予測されるときにのみデータを送信する様式を有する。
【0061】
[0061]デバイスは、WLAN又は無線遠隔通信インターフェースを有する(又は、当該インターフェースを有するドッキングステーションとともに作動する)。デバイスの特定の実施例は、エアロゾル送達デバイス(eシガレット)であるが、代替的なデバイスもそのコネクティビティ制御から受益することができる。デバイスは、1つ又は複数の所定のネットワークに接続するようにプログラムすることができるが、当該接続は、デバイスが充電中であるとき(充電ケーブル、ドッキングステーション充電又は無線充電のいずれによるかは問わない)、又は、接続完了後に予測されるパワーリザーブが次の充電前に主要機能使用の予測されるレベルを賄うのに十分であるときに制約され得る。当該電力依存制約よりも、優先度の高いデータの送信が優先される場合がある。
【0062】
[0062]所定のネットワークのプログラミングは、WiFiネットワークがデバイスによってブロードキャストされるようにするWiFi制御をデバイス上で作動することによって達成することができる。当該WiFiは、ユーザのWiFi対応モバイルデバイス又はコンピュータによってアクセスすることができ、当該モバイルデバイス又はコンピュータは、ユーザに、デバイスにとって可視であるWiFiネットワークを当該モバイルデバイス又はコンピュータ上のインターフェースに示し、当該可視ネットワークのうちの1つ又は複数は、アクセスのために構成することができ、アクセス情報は、後に使用するためにデバイス内に記憶される。
【0063】
[0063]上記のように確立された接続は、次いで、ステータス/使用データをデバイスから中央(クラウド)サービスにアップロードするため、及び、設定情報をサービスからデバイスにダウンロードするために使用することができる。
【0064】
[0064]本明細書に記載されている様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を支援するためにのみ提示されている。当該実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ与えられており、網羅的なもの及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載されている利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定される開示範囲に対する限定又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えられるべきではないこと、及び、特許請求の範囲及び/又は思想から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、修正が行われてもよいことは理解されたい。
【0065】
[0065]特許請求されている範囲の様々な実施形態は、本明細書に特定的に記載されているもの以外の、開示されている要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組み合わせを適切に含むことができるか、当該組み合わせから成ることができるか、又は本質的に当該組み合わせから成ることができる。加えて、本開示は、本明細書において特許請求されないが、本明細書において特許請求されている特徴と組み合わせて、又は、別個に、将来的に特許請求される可能性がある他の概念を含むことができる。
【0066】
[0066]本明細書は電子ニコチン送達(END)デバイスを参照して記載されているが、本明細書の教示はまた、より一般的に、必ずしもニコチンを含有又は使用しないエアロゾル送達デバイスであってもよいことが諒解されよう。このようなより一般的なエアロゾル送達デバイスにおいて、エアロゾル送達デバイス(いくつかの実施形態においては電子タバコ(eシガレット)、及び/又はENDデバイスを含み得る)は、例えば熱気化を通じて、ユーザによる吸入のためにエアロゾルが生成される、必ずしもではないが、典型的にはニコチンを含む製剤を含有する原料液体のリザーバ、又は、タバコベースの製品などの固体材料などの、エアロゾル前駆材料を含有することができる。したがって、エアロゾル送達デバイスは、典型的には、エアロゾル送達デバイスを通る空気チャネルのエアロゾル生成領域においてエアロゾルを生成するために前駆材料の一部分を気化するように構成されている、例えば加熱要素などの気化装置を備える。ユーザがデバイスを吸入し、気化装置に電力が供給されると、空気が、1つ又は複数の入口孔を通じてデバイスへと、及び、空気チャネルに沿ってエアロゾル生成領域に引き込まれ、エアロゾル生成領域において、気化した前駆材料と空気が混合し、凝縮エアロゾルを形成する。エアロゾル生成領域を通じて引き込まれる空気は、エアロゾルの一部を搬送しながら引き続き空気チャネルに沿ってマウスピース開口部に至り、マウスピース開口部を通じて、ユーザによる吸入のために外に出る。
【0067】
[0067]同様に、本明細書がENDモジュールを参照する場合、必ずしもニコチンを使用するとは限らないいくつかのより広い実施形態において、ENDモジュールはエアロゾル送達デバイスモジュールであってもよいことが諒解されよう。言い換えれば、いくつかのより狭い実施形態において、当該エアロゾル送達デバイスモジュールは、ENDモジュールを含んでもよい。
[発明の項目]
[項目1]
エアロゾル送達デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するために無線ローカルエリアネットワークアクセスポイントへの無線データ接続を確立するように構成されている無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信の接続インターフェースと、
前記エアロゾル送達デバイスの電源を再充電するための電力入力を受け取るように構成されている充電コネクタと、
前記充電コネクタを介した進行中の電力の受け取り又は予測される電力の受け取りに応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている回路と
を備える、エアロゾル送達デバイス。
[項目2]
エアロゾル送達デバイスモジュールの作動を受けてエアロゾルを生成するように構成されているエアロゾル送達デバイスモジュールと、
前記充電コネクタから電力入力を受け取るように構成されている充電モジュールと、
をさらに備え、
前記WLANの接続インターフェースは、前記エアロゾル送達デバイスモジュール又は前記充電モジュールに備えられている、項目1に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目3]
前記エアロゾルが、ニコチンを含む、項目2に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目4]
前記WLANの接続インターフェースが、Wi-Fiインターフェースを備える、項目1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目5]
前記無線遠隔通信の接続インターフェースが、無線電話通信接続インターフェースを備える、項目1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目6]
前記接続インターフェースが、事前構成されたネットワークのみに接続するように構成されている、項目1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目7]
前記WLANの接続インターフェースが、前記エアロゾル送達デバイスを構成するためのユーザインターフェースを提供するためのアクセスポイントとして選択的に作動されるように構成されている、項目1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目8]
前記WLANの接続インターフェースが、事前構成されたWLANネットワークのみに接続するように構成されており、前記ユーザインターフェースが、WLANネットワークを規定するデータを受容し、WLANネットワークを規定する受容されたデータを事前構成されたWLANネットワークとして保存するように構成されている、項目7に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目9]
前記無線遠隔通信の接続インターフェースが、事前構成された無線遠隔通信ネットワークのみに接続するように構成されており、前記ユーザインターフェースが、WLANネットワークを規定するデータを受容し、無線遠隔通信ネットワークを規定する受容されたデータを事前構成された無線遠隔通信ネットワークとして保存するように構成されている、項目8に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目10]
前記充電コネクタが、有線コネクタを備える、項目1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目11]
前記充電コネクタが、無線充電レシーバを備える、項目1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目12]
前記充電コネクタを介した進行中の電力の受け取り又は予測される電力の受け取りに応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている前記回路が、閾値持続時間よりも長い時間にわたって前記充電コネクタを介した電力の連続的な受け取りが検出されるのに応答して、前記WLANの接続インターフェースを作動させるように構成されている、項目1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目13]
前記充電コネクタを介した進行中の電力の受け取り又は予測される電力の受け取りに応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている前記回路が、前記充電コネクタを介した電力の受け取りの休止が検出されるのに応答して、前記接続インターフェースを機能停止させるようにさらに構成されている、項目1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目14]
前記充電コネクタを介した進行中の電力の受け取り又は予測される電力の受け取りに応答して前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている前記回路が、
閾値持続時間よりも長い時間にわたる前記充電コネクタを介した電力の受け取りの休止が検出されるのに応答して、及び/又は、
前記充電コネクタを介した電力の受け取りの所定回数の中断であり、各中断が所定の閾値持続時間より少ない時間を有する、所定回数の中断が検出されるのに応答して、
前記接続インターフェースを機能停止させるようにさらに構成されている、項目13に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目15]
前記遠隔管理サービスが、インターネットホスティング管理サービスである、項目1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目16]
前記エアロゾル送達デバイスの過去の使用パターン又は予測使用パターンを記憶するメモリと、
現在時刻を示すクロックと、
前記充電コネクタを介した予測される電力の受け取りの期間がいつ発生するかを決定するために、前記記憶されている使用パターンを前記現在時刻と比較するように構成されている回路と、
をさらに備える、項目1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目17]
前記記憶されている使用パターンにおいて指定される前記エアロゾル送達デバイスのエアロゾル送達デバイス使用の予測電力消費と組み合わせた前記接続インターフェースの作動によって引き起こされる予測電力消費が、予測される次の電力の受け取りの前に前記電源の消耗を引き起こすか否かを決定するために、前記記憶されている使用パターンを前記現在時刻と比較し、
前記消耗が起こらないという決定に応答して、前記接続インターフェースの作動を引き起こす、
ように構成されている回路をさらに備える、項目16に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目18]
前記接続インターフェースの前記作動が、消耗を示すレベルを上回る、閾値割合の電力が前記電源に残っているという決定に応答して引き起こされる、項目17に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目19]
高い優先度を有する、送信のためにキューに入れられている情報の検出に応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている回路をさらに備える、項目1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目20]
低い優先度を有する、送達のためにキューに入れられている情報の送信のために前記充電コネクタを介した進行中の電力の受け取り又は予測される電力の受け取りに応答して、及び/又は、所定の作動スケジュールに従って、前記接続インターフェースを選択的に作動させるように構成されている前記回路を利用するようにさらに構成されている、項目19に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目21]
各エアロゾル送達デバイスが、電子ニコチン送達(END)デバイスを含む、項目1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目22]
前記エアロゾル送達デバイスモジュールが、ENDモジュールを備える、項目2にさらに従属するときの、項目1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイス。
[項目23]
エアロゾル送達デバイスを動作させる方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスは、前記エアロゾル送達デバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するために無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信ネットワークへの無線データ接続を確立するように構成されているWLAN又は無線遠隔通信の接続インターフェースを備えており、前記方法は、
前記エアロゾル送達デバイスの電源を再充電するための電力入力を、充電コネクタを介して受け取るステップと、
前記充電コネクタを介した進行中の電力の受け取りに応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるステップと、
を含む、方法。
[項目24]
エアロゾル送達デバイスを動作させる方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスは、前記エアロゾル送達デバイスから遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供するために無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は無線遠隔通信ネットワークへの無線データ接続を確立するように構成されているWLAN又は無線遠隔通信の接続インターフェースを備えており、前記方法は、
前記エアロゾル送達デバイスの電源を再充電するための電力入力を、充電コネクタを介して受け取ることに関する予測時点を決定するステップと、
前記接続インターフェースの作動によって引き起こされる電力消費が、前記接続インターフェースの使用及び前記エアロゾル送達デバイスのエアロゾル送達デバイス使用による前記電源の消耗の前の前記予測時点に補充されるという決定に応答して、前記接続インターフェースを選択的に作動させるステップと、
を含む、方法。
[項目25]
項目1~22のいずれか一項に記載の装置を動作させるステップをさらに含む、項目23又は24に記載の方法。
[項目26]
エアロゾル送達デバイスを管理する方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスに、前記エアロゾル送達デバイスの無線遠隔通信又は電力供給装置の存在に依存する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の接続インターフェースを作動させるために前記エアロゾル送達デバイスへの充電電力供給装置の適用を検出するステップ又は予測するステップと、
充電電力の適用の検出又は予測に応答して、前記エアロゾル送達デバイスがWLAN又は無線遠隔通信ネットワークのサービス範囲内にあるか否かを検出するために前記接続インターフェースを作動させるステップであって、前記ネットワークは、遠隔管理サービスへのデータコネクティビティを提供する、ステップと、
前記エアロゾル送達デバイスが遠隔管理サービスに接続して、前記遠隔管理サービスからデータを受信すること及び/又は前記遠隔管理サービスにデータを提供することを可能にするために前記接続インターフェースが作動されるときに、前記エアロゾル送達デバイスが前記ネットワークに接続することを可能にするステップと、
を含む、方法。
[項目27]
検出するために前記接続インターフェースを作動させる前記ステップは、前記エアロゾル送達デバイスが以前にそれ向けに構成されたWLAN又は無線遠隔通信ネットワークのサービス範囲内に前記エアロゾル送達デバイスがあるか否かを検出するステップを含む、項目26に記載の方法。
[項目28]
前記エアロゾル送達デバイスの前記WLANの接続インターフェースをアクセスポイントモードにおいて作動させるステップと、
WLAN対応コンピューティングデバイスを前記エアロゾル送達デバイスに接続するステップと、
前記WLAN対応コンピューティングデバイスを使用して、前記アクセスポイントモードにおいてアクセス可能な前記エアロゾル送達デバイスのユーザインターフェースにアクセスするステップと、
前記ユーザインターフェースを使用して、WLAN又は遠隔通信ネットワークの詳細を設定し、前記エアロゾル送達デバイスが以前にそれ向けに構成されたネットワークとして、前記ネットワークの前記詳細を保存するステップと、
をさらに含む、項目27に記載の方法。
[項目29]
検出する前記ステップが、充電電力供給装置の前記エアロゾル送達デバイスへの接続を検出するステップを含む、項目26、27又は28に記載の方法。
[項目30]
予測する前記ステップが、現在時刻を、予測充電時間を示すスケジュールと比較するステップを含む、項目26~29のいずれか一項に記載の方法。
[項目31]
予測する前記ステップが、前記現在時刻が予測充電時間に入ることを判定するステップをさらに含む、項目30に記載の方法。
[項目32]
予測する前記ステップが、前記接続インターフェースの作動及び予測充電時間の前の予測エアロゾル送達デバイス使用によって引き起こされる電力消費が、前記エアロゾル送達デバイスの現在残っている電力供給レベル未満になることを判定するステップをさらに含む、項目30又は31に記載の方法。
[項目33]
前記接続インターフェースを介した送信を待っているデータの優先度を検出するステップと、
優先度の低いデータに対しては、前記エアロゾル送達デバイスへの充電電力供給装置の適用の検出又は予測に前記接続インターフェースの作動が基づくようにするステップと、
優先度の高いデータに対しては、前記接続インターフェースを作動させるステップと、
をさらに含む、項目26~32のいずれか一項に記載の方法。
[項目34]
各エアロゾル送達デバイスが、電子ニコチン送達(END)デバイスを備える、項目24~33のいずれか一項に記載の方法。