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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】フォルダブル表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230502BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20230502BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/00 366G
G09F9/00 324
G02F1/13 505
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019064796
(22)【出願日】2019-03-28
(65)【公開番号】P2020129102
(43)【公開日】2020-08-27
【審査請求日】2022-01-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0014614
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】韓 政 ウォン
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03396929(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0192572(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0227286(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106790820(CN,A)
【文献】国際公開第2018/078487(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
G02F 1/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンジ部(hinge)、前記ヒンジ部の両側で前記ヒンジ部と結合された支持部、及び前記支持部の一部に形成される透光部を備える支持部材と、
前記支持部材の第1面上に配置され、前記ヒンジ部に対応するフォルダブル表示領域及び前記フォルダブル表示領域の両側に位置する表示領域を含むフォルダブル表示パネルと、
前記フォルダブル表示パネルと離隔して前記支持部材の透光部に配置される入力検知センサと、を含み、
前記透光部は前記支持部材の開口に対応し、
前記支持部材は前記透光部に挿入されるエレクトロクロミックウィンドウを含み、
前記エレクトロクロミックウィンドウの透明度が前記エレクトロクロミックウィンドウに印加される電流量に応じて変化することを特徴とするフォルダブル表示装置。
【請求項2】
前記透光部は前記支持部材の開口に対応し、
前記支持部材の前記開口に透明絶縁層が挿入されることを特徴とする請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項3】
前記入力検知センサは前記透明絶縁層の一面に配置され、
前記フォルダブル表示パネルが折り畳まれた状態において前記入力検知センサと前記フォルダブル表示パネルの間に前記透明絶縁層が位置することを特徴とする請求項2に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項4】
前記フォルダブル表示パネルが広げられた状態において前記フォルダブル表示パネルは前記透光部と重畳せず、
前記フォルダブル表示パネルが折り畳まれた状態において前記フォルダブル表示パネルの前記表示領域の一部が前記透光部に重畳することを特徴とする請求項3に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項5】
ヒンジ部(hinge)、前記ヒンジ部の両側で前記ヒンジ部と結合された支持部、及び前記支持部の一部に形成される透光部を備える支持部材と、
前記支持部材の第1面上に配置され、前記ヒンジ部に対応するフォルダブル表示領域及び前記フォルダブル表示領域の両側に位置する表示領域を含むフォルダブル表示パネルと、
前記フォルダブル表示パネルと離隔して前記支持部材の透光部に配置される入力検知センサと、を含み、
前記透光部は前記支持部材の開口に対応し、
前記支持部材の前記開口に透明絶縁層が挿入され、
前記入力検知センサは前記透明絶縁層の一面に配置され、
前記フォルダブル表示パネルが折り畳まれた状態において前記入力検知センサと前記フォルダブル表示パネルの間に前記透明絶縁層が位置し、
前記支持部材は前記透光部に挿入されるエレクトロクロミックウィンドウを含み、
前記エレクトロクロミックウィンドウの透明度が前記エレクトロクロミックウィンドウに印加される電流量に応じて変化し、
前記支持部材の前記開口の側壁の少なくとも一部は、前記支持部材の前記第1面及び前記第1面に対向する第2面の垂直方向である第1方向に対して前記開口が狭まる向きに傾いた傾斜面を含むことを特徴とするフォルダブル表示装置。
【請求項6】
前記フォルダブル表示パネルが既設定された基準角度より小さい角度で折り畳まれる場合、前記入力検知センサが活性化され、
前記フォルダブル表示パネルが前記基準角度以上に広げられる場合、前記入力検知センサが非活性化されることを特徴とする請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項7】
前記エレクトロクロミックウィンドウは、
前記支持部材の前記第1面の延長線上に位置する第1透明絶縁層と、
前記第1透明絶縁層上に配置される第1透明電極層と、
前記第1透明電極層上に配置される高分子分散型液晶(Polymer Dispersed Liquid Crystal;PDLC)と、
前記高分子分散型液晶上に配置される第2透明電極層と、
前記第2透明電極層上に配置される第2透明絶縁層と、を含み、
前記入力検知センサは前記第2透明絶縁層上に配置されることを特徴とする請求項に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項8】
前記フォルダブル表示パネルは、前記フォルダブル表示パネルが広げられた状態において
前記エレクトロクロミックウィンドウに重畳する複数の画素を含む透明表示領域をさらに含むことを特徴とする請求項に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項9】
前記フォルダブル表示パネルが既設定された基準角度より小さい角度で折り畳まれる場合、前記エレクトロクロミックウィンドウが透明になり、
前記フォルダブル表示パネルが前記基準角度以上に広げられる場合、前記エレクトロクロミックウィンドウが不透明になることを特徴とする請求項に記載のフォルダブル表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器に関し、より詳細には、フォルダブル表示装置及びこれを用いた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、折り畳んだり、折り曲げたり、丸めたりできるフレキシブル表示パネルの長所を利用したフォルダブル(foldable)表示装置、ベンダブル(bendable)表示装置、ローラブル(rollable)表示装置などの研究開発が行われている。当該表示装置は、携帯用電子機器、ウェアラブル(wearable)機器だけでなく、テレビ、モニタなどの様々な分野に適用できる。
【0003】
フォルダブル表示装置は、表示面が互いに対向するように折り畳まれるインフォルディング(in-folding)方式、又は表示面が外側を向くように折り畳まれるアウトフォルディング(out-folding)方式の何れかにより具現され得る。インフォルディング方式のフォルダブル表示装置が完全に折り畳まれた場合は、表示情報の確認及びディスプレイ(表示)の操作が難しい。
【0004】
インフォルディング方式のフォルダブル表示装置が折り畳まれた状態で表示情報を確認するためには、表示パネルが配置された支持部材の反対側面に配置される表示パネルを追加する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国特許出願公開第2017/0052628 号明細書
【文献】米国特許出願公開第2018/0329530 号明細書
【文献】韓国特許出願公開第2014-0142004 号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0246389 号明細書
【文献】韓国特許出願公開第2007-0030890 号明細書
【文献】韓国特許出願公開第2018-0097225 号明細書
【文献】韓国特許出願公開第2015-0096827 号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一目的は、表示パネルが配置された支持部材の反対側面に配置される表示パネルを追加することなく、フォルダブル表示パネルが折り畳まれた状態で支持部材の透光部を介して表示情報の確認及び命令入力が可能な、インフォルディング方式のフォルダブル表示装置を提供することにある。
【0007】
但し、本発明の目的は、上述した目的に限定されず、本発明の思想及び領域から外れない範囲内で多様に拡張できる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一目的を達成すべく、本発明の実施例によるフォルダブル表示装置は、ヒンジ部(hinge)、上記ヒンジ部の両側で上記ヒンジ部と結合された支持部、及び上記支持部の一部に形成される透光部を備える支持部材と、上記支持部材の第1面上に配置され、上記ヒンジ部に対応するフォルダブル表示領域及び上記フォルダブル表示領域の両側に位置する表示領域を含むフォルダブル表示パネルと、上記フォルダブル表示パネルと離隔して上記支持部材の透光部に配置される第1入力検知センサと、を含んでもよい。
【0009】
また、上記透光部は、上記支持部材の開口に対応し、上記開口に対応する支持部材の間に透明絶縁層が挿入されてもよい。
【0010】
また、上記第1入力検知センサは、上記透明絶縁層の一面に配置され、上記フォルダブル表示パネルが折り畳まれた状態において上記第1入力検知センサと上記フォルダブル表示パネルの間に上記透明絶縁層が位置してもよい。
【0011】
また、上記フォルダブル表示パネルが広げられた状態において上記フォルダブル表示パネルは上記透光部と重畳しないことができる。
【0012】
また、上記フォルダブル表示パネルが折り畳まれた状態において上記フォルダブル表示パネルの上記表示領域の一部が上記透光部に重畳することができる。
【0013】
また、上記フォルダブル表示装置は、上記第1入力検知センサをカバーする透明保護層をさらに含んでもよい。
【0014】
また、上記支持部材の上記開口の側壁の少なくとも一部は、上記支持部材の上記第1面及び上記第1面に対向する第2面の垂直方向である第1方向に対して傾いた傾斜面を含んでもよい。
【0015】
また、上記支持部材の上記第1面の延長線上に定義される上記開口の第1幅が上記支持部材の上記第2面の延長線上に定義される上記開口の第2幅より大きくてもよい。
【0016】
また、上記第1入力検知センサは、透明導電パターンを含むタッチセンサ及び圧力センサのうち少なくとも1つであってもよい。
【0017】
また、上記フォルダブル表示パネルが既設定された基準角度より小さい角度で折り畳まれる場合、上記第1入力検知センサが活性化されることができる。上記フォルダブル表示パネルが上記基準角度以上に広げられる場合、上記第1入力検知センサが非活性化されることができる。
【0018】
また、上記支持部材は上記フォルダブル表示パネルの表示面の反対側に位置し、上記フォルダブル表示パネルは上記表示面に配置される第2入力検知センサをさらに含んでもよい。
【0019】
また、上記透光部は上記支持部材の開口に対応し、上記支持部材は上記透光部に挿入されるエレクトロクロミックウィンドウを含み、上記エレクトロクロミックウィンドウの透明度が上記エレクトロクロミックウィンドウに印加される電流量に応じて変化してもよい。
【0020】
また、上記エレクトロクロミックウィンドウは、上記支持部材の上記第1面の延長線上に位置する第1透明絶縁層と、上記第1透明絶縁層上に配置される第1透明電極層と、上記第1透明電極層上に配置される高分子分散型液晶(Polymer Dispersed Liquid Crystal;PDLC)と、上記高分子分散型液晶上に配置される第2透明電極層と、上記第2透明電極層上に配置される第2透明絶縁層と、を含んでもよい。
【0021】
また、上記第1入力検知センサは上記第2透明絶縁層上に配置されてもよい。
【0022】
また、上記第1入力検知センサは透明導電パターンを含むタッチセンサ及び圧力センサのうち少なくとも1つであってもよい。
【0023】
また、上記フォルダブル表示パネルは、上記フォルダブル表示パネルが広げられた状態において上記エレクトロクロミックウィンドウに重畳する複数の画素を含む透明表示領域をさらに含んでもよい。
【0024】
また、上記フォルダブル表示パネルが既設定された基準角度より小さい角度で折り畳まれる場合、上記エレクトロクロミックウィンドウが透明になることができる。上記フォルダブル表示パネルが上記基準角度以上に広げられる場合、上記エレクトロクロミックウィンドウが不透明になることができる。
【0025】
本発明の一目的を達成すべく、本発明の実施例によるフォルダブル表示装置は、ヒンジ部(hinge)、上記ヒンジ部の両側で上記ヒンジ部と結合された支持部、及び上記支持部の一部に形成される開口を備える支持部材と、上記支持部材の上記開口に配置される透明絶縁層と、上記支持部材の第1面上に配置され、上記ヒンジ部に対応するフォルダブル表示領域及び上記フォルダブル表示領域の両側に位置する表示領域を含むフォルダブル表示パネルと、上記支持部材の上記第1面の反対面である第2面に隣接する上記透明絶縁層の第1面に配置される透明導電パターンと、を含んでもよい。
【0026】
また、上記フォルダブル表示パネルが広げられた状態において上記フォルダブル表示パネルは上記開口に重畳せず、上記フォルダブル表示パネルが折り畳まれた状態において上記フォルダブル表示パネルの上記表示領域の一部が上記開口に重畳してもよい。
【0027】
また、上記フォルダブル表示装置は、上記透明絶縁層と上記透明電極パターンの間に配置されるエレクトロクロミックウィンドウをさらに含んでもよい。上記フォルダブル表示パネルは、上記フォルダブル表示パネルが広げられた状態において上記エレクトロクロミックウィンドウに重畳する複数の画素を含む透明表示領域をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例によるフォルダブル表示装置は、インフォルディング方式で具現され、支持部材の一部に第1入力検知センサを含む透明な透光部が形成されているので、フォルダブル表示装置が折り畳まれた状態で表示情報を確認するために、支持部材の第2面(フォルダブル表示パネルの反対側面)に更なる表示パネルを配置する必要はない。従って、表示パネルの追加による製造費用、厚さ、消費電力などの増加を防止できる。
【0029】
また、透光部に配置される第1入力検知センサによってフォルダブル表示装置が折り畳まれた状態で画像及び/又はアプリケーションを制御できる。従って、インフォルディング方式のフォルダブル表示装置の使用利便性を増大できる。
【0030】
但し、本発明の効果は、上述した効果に限定されず、本発明の思想及び領域から外れない範囲内で多様に拡張できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の第1の実施形態によるフォルダブル表示装置を示す図である。
図2】(a)は、図1のフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す平面図であり、(b)は、図2(a)のフォルダブル表示装置をA-A’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
図3】(a)は、図1のフォルダブル表示装置が折り畳まれた状態の一例を示す斜視図であり、(b)は、図1のフォルダブル表示装置が折り畳まれた状態の一例を示す平面図であり、(c)は、図3(b)のフォルダブル表示装置をB-B’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
図4】(a)は、図3(b)のフォルダブル表示装置をB-B’線に沿って切断した一例を示す断面図であり、(b)は、図4(a)のフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す断面図である。
図5図1のフォルダブル表示装置の一例を概略的に示す断面図である。
図6】(a)は、図1のフォルダブル表示装置の透光部に配置される第1入力検知センサの一例を示す平面図であり、(b)は、図6(a)の第1入力検知センサをC-C’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
図7図1のフォルダブル表示装置の折り畳む動作の一例を示す図である。
図8】本発明の第2の実施形態によるフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す平面図である。
図9】(a)は、図8のフォルダブル表示装置をD-D’線に沿って切断した一例を示す断面図であり、(b)は、図8のフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一部を概略的に示す断面図である。
図10図8のフォルダブル表示装置の透光部の一例を示す断面図である。
図11】(a)は、図8のフォルダブル表示装置に含まれるフォルダブル表示パネルの透明表示領域の一例を示す平面図であり、(b)は、図11(a)のフォルダブル表示パネルをIII-III’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
図12】(a)は、本発明の第3の実施形態によるフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す平面図であり、(b)は、本発明の実施例によるフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す平面図である。
図13】(a)は、本発明の第4の実施形態によるフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す平面図であり、(b)は、本発明の第5の実施形態によるフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す平面図である。
図14】(a)は、本発明の実施例によるフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す平面図であり、(b)は、本発明の実施例によるフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。但し、本発明は、以下に開示する実施例に限定されず、様々な形態に変更されて実施され得る。
【0033】
一方、図面において、本発明の特徴と直接関係のない一部の構成要素は、本発明を明確に示すために省略されていることがある。また、図面上の一部構成要素は、その大きさや比率などが多少誇張されて図示されることがある。図面上の同じ構成要素に対しては、同じ参照符号を使用し、同じ構成要素に対する重複した説明は省略する。
【0034】
図1は本発明の第1の実施形態によるフォルダブル表示装置1000を示す図であり、図2(a)は図1のフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す平面図であり、図2(b)は、は図2aのフォルダブル表示装置のA-A’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【0035】
図1図2(a)、図2(b)を参照すると、フォルダブル表示装置1000は、フォルダブル表示パネル10、支持部材20、及び第1入力検知センサ(以下、単に、入力検知センサともいう)40を含み得る。
【0036】
図1に示したように、フォルダブル表示装置1000は、表示面(例えば、FDA、DA1、DA2で図示される)を介して映像を表示できる。フォルダブル表示装置1000が完全に広げられた状態での表示面は、第2方向軸DR2及び第3方向軸DR3が定義する面と平行である。表示面の法線方向、即ち、フォルダブル表示装置1000の厚さ方向は、第1方向軸DR1が指し示す。
【0037】
以下に説明する各部材の前面(又は上面)と背面(又は下面)は、第3方向軸DR3によって区分される。しかし、本実施例に示された第1~第3方向軸DR1、DR2、DR3は例示に過ぎず、第1~第3方向軸DR1、DR2、DR3が指し示す方向は、相対的な概念であり、他の方向に切り替わってもよい。以下、第1~第3方向は、第1~第3方向軸DR1、DR2、DR3の各々が指し示す方向であり、同じ図面符号を付する
【0038】
一実施例において、フォルダブル表示装置1000は、表示面が互いに対向するように折り畳まれるインフォルディング(in-folding)方式で折り畳まれ得る。但し、これは例示的であり、フォルダブル表示装置1000は、アウトフォルディング(out-folding)される領域をさらに含み得、複数の折り畳み領域を含み得る。
【0039】
一実施例では、図1図2(a)、図2(b)のフォルダブル表示装置1000は、折り畳み軸が第3方向DR3に平行し、透光部LTA(又は、開口OP)が折り畳み軸から第2方向DR2に延長して形成され得る。例えば、フォルダブル表示装置1000は、左右に折り畳まれる電子機器に適用され得る。
【0040】
フォルダブル表示パネル10は、プラスチックフィルムのような可撓性基板を含み、可撓性基板上に配置される画素回路(複数のトランジスタ)と有機発光ダイオードなどの発光素子を利用して映像を表示できる。発光素子と画素回路は、薄膜封止層で被覆できる。薄膜封止層は、水分と酸素を含む外気環境に対して発光素子を密封して特性劣化を抑制できる。ここで、発光素子は、有機発光ダイオードに限定されない。例えば、発光素子は、無機発光材料を含む無機発光素子又は量子ドットを利用して出射される光の波長を変化させて発光する発光素子(量子ドットディスプレイ素子)であり得る。
【0041】
フォルダブル表示パネル10の表示面の外側には、透明なカバーウィンドウが備えられ得る。カバーウィンドウは、フォルダブル表示パネル10のイメージをそのまま透過させる一方、外部からの衝撃やスクラッチなどからフォルダブル表示パネル10を保護する。カバーウィンドウは、剛性と可撓性を有する透明素材を含み得る。
【0042】
また、フォルダブル表示パネル10とカバーウィンドウの間には、ユーザのタッチ動作を検知する第2入力検知センサ15が配置され得る。
【0043】
第2入力検知センサ15は、タッチセンサ及び/又はフォースセンサの機能を実行できる。一実施例において、第2入力検知センサ15は、フォルダブル表示パネル10の表示面上に直接配置されるか、又は接着部材によってフォルダブル表示パネル10の表示面上に付着され得る。他の実施例において、第2入力検知センサ15は、フォルダブル表示パネル10内にインセル(in-cell)方式で内蔵され得る。
【0044】
フォルダブル表示パネル10と第2入力検知センサ15及びカバーウィンドウは、表示モジュールDMを構成する。以下、「フォルダブル表示パネル」は、表示モジュールDMの意味を含み得る。
【0045】
フォルダブル表示パネル10は、支持部材20の第1面SF1上に配置され得る。フォルダブル表示パネル10は、ヒンジ部HG(及びこれに隣接する支持部SP1、SP2の一部)に対応するフォルダブル表示領域FDA及びフォルダブル表示領域FDAの両側に位置する表示領域DA1、DA2を含み得る。フォルダブル表示領域FDAは、フォルダブル表示装置1000の折り畳み動作時に直接折り畳まれる部分であり得る。
【0046】
支持部材20は、フォルダブル表示パネル10の表示面の反対側に位置し、フォルダブル表示パネル10を支持することにより、フォルダブル表示パネル10を一定の形態に保持できる。支持部材20は、フォルダブル表示装置1000を広げたとき、フォルダブル表示パネル10が平坦な形状を保持し、フォルダブル表示装置1000を折り畳んだとき、フォルダブル表示パネル10が所定の折り畳まれた形態を保持するようにする。また、支持部材20は、外部からの衝撃、汚染などからフォルダブル表示パネル10を保護できる。
【0047】
一実施例において、支持部材20は、ヒンジ部HGと、ヒンジ部HGの両側に位置してヒンジ部HGと結合された1対の支持部SP1、SP2と、を含み得る。フォルダブル表示パネル10に対向する支持部SP1、SP2の一面は平坦面を成し、1対の支持部SP1、SP2はヒンジ部HGを中心として回動することで、フォルダブル表示装置1000を折り畳み、広げることを可能にする。
【0048】
第1支持部SP1は第1表示領域DA1を支持でき、第2支持部SP2は第2表示領域DA2を支持できる。
【0049】
一実施例において、フォルダブル表示装置1000の外郭を形成する支持部SP1、SP2の他の一面は、平坦面であるか、少なくとも1つの曲面を有し得る。
【0050】
ヒンジ部HGは一軸ヒンジ構造又は二軸ヒンジ構造からなり得る。一軸ヒンジ構造は単一の回転軸を備え、1対の支持部SP1、SP2が単一の回転軸に結合されて回動する。二軸ヒンジ構造は2つの回転軸を備え、1対の支持部SP1、SP2が各々の回転軸に結合されて回動する。図1以後では、二軸ヒンジ構造を例に挙げて示した。
【0051】
フォルダブル表示パネル10のうち支持部SP1、SP2に付着されていないフォルダブル表示領域FDA(曲げ領域)及び/又はフォルダブル表示領域FDAに隣接する表示領域DA1、DA2の一部には、支持部SP1、SP2による直接的な拘束力が発生しない。
【0052】
支持部材20の一部には透光部LTAが形成され得る。透光部LTAを介して支持部材20の第1面SF1と第2面SF2の間を光が透過できる。一実施例において、支持部材20は、透光部LTAに対応する開口OPを含み得る。即ち、透光部LTAは、支持部材20の開口OPに対応できる。
【0053】
一実施例において、透光部LTA(即ち、開口OP)には透明絶縁層30が挿入され得る。透明絶縁層30は、フィルム又は基板の形態で配置され得る。図2(b)には、透明絶縁層30が支持部材20の開口OPに挿入される場合を図示したが、透明絶縁層30の配置はこれに限定されない。例えば、透明絶縁層は、支持部材20の第1面SF1上の一部に延長されて形成され得る。
【0054】
また、図2(b)には、透明絶縁層30の第1方向DR1への厚さが支持部材20の厚さより小さい場合が図示されているが、透明絶縁層30の第1方向DR1への厚さは、支持部材20の厚さより大きい場合があり得る。例えば、透明絶縁層30は、支持部材20の第1面SF1及び/又は第2面SF2から突出した形状を有し得る。
【0055】
一実施例において、透明絶縁層30は、ガラス、透明樹脂などを含み得る。例えば、透明絶縁層30は、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などを含み得る。
【0056】
一実施例において、フォルダブル表示パネル10は、透光部LTAを回避して支持部材20の第1面SF1上に配置され得る。透光部LTAが第1表示領域DA1に重畳する第1支持部SP1に形成される場合、第1表示領域DA1の面積は第2表示領域DA2の面積より小さくなり得る。
【0057】
透光部LTAは、既設定された表示情報を含む映像が表示される補助表示領域ADAに対応して形成され得る。例えば、第2表示領域DA2の一部に補助表示領域ADAが含まれる場合、透光部LTAは折り畳まれた状態のフォルダブル表示装置1000の補助表示領域ADAに重畳する第1支持部SP1の一部に形成され得る。
【0058】
補助表示領域ADAには、日付、現在の時刻、バッテリ情報、通信信号の強度、Wi-Fi情報、メッセージ通知などの情報が表示され得る。また、補助表示領域ADAには使用環境に適する様々な情報が表示され得る。
【0059】
図1図2(a)、図2(b)には、透光部LTAの平面形状が長方形である場合が示されているが、これは例示的であり、透光部LTAの平面形状はこれに限定されない。例えば、透光部LTAは円形、楕円形などで表示装置の使用目的に応じて様々な平面形状を有し得る。
【0060】
第1入力検知センサ40は、フォルダブル表示パネル10と離隔して配置され得る。第1入力検知センサ40は、支持部材20の透光部LTAに配置され得る。一実施例において、第1入力検知センサ40は、透明絶縁層30の一面に配置され得る。例えば、第1入力検知センサ40は、第2面SF2に対応する支持部材20の透明絶縁層30の外側面上に配置され得る。これにより、フォルダブル表示パネル10及びフォルダブル表示装置1000が折り畳まれた状態のとき、第1入力検知センサ40とフォルダブル表示パネル10との間に透明絶縁層30が位置できる。
【0061】
第1入力検知センサ40は、ユーザの入力動作を検知できる。一実施例において、第1入力検知センサ40は、透明導電パターンを含むタッチセンサ及び圧力センサのうち少なくとも1つであり得る。例えば、第1入力検知センサ40は、静電容量方式、電磁誘導方式、圧力検知方式などでタッチなどを検知できる。
【0062】
さらに、第1入力検知センサ40は、超音波検知方式、光検知方式でも外部入力を検知できる。例えば、第1入力検知センサ40は、タッチセンサ、指紋センサ、フォースセンサ、虹彩センサなど少なくとも1つの機能を遂行できる。
【0063】
一実施例において、透明導電パターンは、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、ZnO(zinc oxide)、ITZO(indium tin zinc oxide)などの透明な伝導性酸化物を含み得る。その他に、透明導電層は、PEDOTのような伝導性高分子、金属ナノワイヤ、炭素ナノチューブ、グラフェンなどを含み得る。このような透明導電パターンは、微小メッシュ構造で配置され得る。従って、透明導電パターンを有する第1入力検知センサ40及び透光部LTAは、高い光透過率を有し得る。
【0064】
一実施例では、フォルダブル表示装置1000が広げられた状態において、第1入力検知センサ40は非活性化され得る。例えば、フォルダブル表示装置1000が広げられた状態では、第1入力検知センサ40への電源供給が遮断され得る。
【0065】
図3(a)は図1のフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す斜視図であり、図3(b)は図1のフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す平面図であり、図3(c)は図3(b)のフォルダブル表示装置をB-B’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【0066】
図3(a)~図3(c)では、図1図2(a)、図2(b)を参照して説明した同じ構成要素に対して同じ参照符号を使用し、当該構成要素に対する重複説明は省略する。
【0067】
図1図3(c)を参照すると、フォルダブル表示装置1000は、フォルダブル表示パネル10、支持部材20、及び入力検知センサ(即ち、第1入力検知センサ)40を含み得る。
【0068】
フォルダブル表示装置1000が折り畳まれた場合、支持部材20の透光部LTAは、フォルダブル表示パネル10の一部(例えば、第2表示領域DA2の一部)に重畳し得る。例えば、支持部材20の透光部LTAは、補助表示領域ADAと重畳できる。従って、透光部LTAを介して補助表示領域ADAの映像がユーザに視認され得る。
【0069】
透光部LTAには、透明絶縁層30及び第1入力検知センサ40が配置され得る。透光部LTAの外側面は、透光部LTA周辺の支持部材20の外側面と同一面上に定義され得る。ここで、支持部材20及び透光部LTAの外側面は、フォルダブル表示パネル10が配置される支持部材20の第1面SF1の反対側である第2面SF2に対応できる。
【0070】
但し、これは例示的であり、透光部LTAの外側面は、支持部材20の第2面SF2より突出した形状又は凹んだ形状であり得る。
【0071】
図3(c)に示したように、フォルダブル表示装置1000が折り畳まれた場合、第1入力検知センサ40とフォルダブル表示パネル10との間に透明絶縁層30が位置することができる。第1支持部SP1に対応する第1表示領域DA1は透光部LTAと重畳しないので、ユーザは透光部LTAを介して第2表示領域DA2に表示される映像を視認できる。例えば、第2表示領域DA2に含まれる補助表示領域ADAと透光部LTAが第1方向DR1に対して重畳し、透光部LTAを介して補助表示領域ADAが視認され得る。但し、これは例示的であり、透光部LTAを介して表示される映像は、使用環境に応じて様々な情報を含み得る。
【0072】
一実施例では、フォルダブル表示装置1000が折り畳まれた状態において、フォルダブル表示パネル10の第1表示領域DA1の第2方向DR2への長さは、第2表示領域DA2の第2方向DR2への長さより短くなり得る。即ち、第1表示領域DA1は透光部LTAと重畳しない。
【0073】
一方、フォルダブル表示装置1000が折り畳まれた場合、第1入力検知センサ40が活性化され得る。これにより、フォルダブル表示装置1000が折り畳まれた状態において透光部LTAの第1入力検知センサ40はタッチ検知及び/又は圧力検知できる。例えば、第1入力検知センサ40のタッチ検知に応答して補助表示領域ADAに表示される映像情報が変更され得る。さらに、スマートフォンなどのフォルダブル表示装置1000を含む電子機器は、第1入力検知センサ40のタッチ検知に応答して、ボリューム調整、音楽再生、電話の送受信、メッセージ送信などのアプリケーションを遂行できる。
【0074】
上述したように、本発明の実施例によるインフォルディング方式のフォルダブル表示装置1000は、フォルダブル表示パネル10が配置されない支持部材20の一部に第1入力検知センサ40を含む透光部LTAを含み得る。これにより、フォルダブル表示装置1000が折り畳まれた状態で表示情報を確認するために、支持部材20の第2面SF2に更なる表示パネルを配置する必要がない。従って、表示パネルの追加による製造費用、厚さ、消費電力などの増加が防止される。
【0075】
また、透光部LTAに配置される第1入力検知センサ40によってフォルダブル表示装置1000が折り畳まれた状態での補助表示領域ADAの表示情報の制御及びアプリケーションの駆動制御が可能になり得る。従って、インフォルディング方式のフォルダブル表示装置1000の使用利便性が増大できる。
【0076】
図4(a)は図3(b)のフォルダブル表示装置をB-B’線に沿って切断した一例を示す断面図であり、図4(b)は図4(a)のフォルダブル表示装置が広げられた状態の一例を示す断面図である。
【0077】
図4(a)及び図4(b)では、図1図3(c)を参照して説明した同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、当該構成要素に対する重複説明は省略する。また、図4(a)及び図4(b)のフォルダブル表示装置は、支持部材の開口の側壁の形状を除き、図2(b)及び図3(c)のフォルダブル表示装置の断面と実質的に同一又は類似する構成であり得る。
【0078】
図2(b)、図3(c)、図4(a)、及び図4(b〉を参照すると、支持部材20の開口OP(図2(b)及び図3(c)の透光部LTA)には、透明絶縁層30と第1入力検知センサ40が配置され得る。
【0079】
一実施例において、支持部材20の開口OPの側壁SWの少なくとも一部は、第1方向DR1に対して傾いた傾斜面を含み得る。傾斜面は平面形状又は少なくとも一部が曲がった形状を有し得る。一実施例では、支持部材20の第1面SF1の延長線上に定義される開口OPの第1幅W1が支持部材20の第2面SF2の延長線上に定義される開口OPの第2幅W2より大きくなり得る。
【0080】
これにより、図4(a)に示されたように、フォルダブル表示装置が折り畳まれた場合、透光部LTAは、第2表示領域DA2から第1方向DR1に離れるほど狭くなる形状を有し得る。従って、フォルダブル表示装置が折り畳まれた状態において、表示面に入射する外光の入射量が減少し、表示面から放出される光の散乱が低減されて、透光部LTAを介して見える第2表示領域DA2の映像の視認性が向上できる。
【0081】
図5図1のフォルダブル表示装置の一例を概略的に示す断面図である。
【0082】
図5では、図1図3(c)を参照して説明した同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、当該構成要素に対する重複説明は省略する。また、図5のフォルダブル表示装置は、第1入力検知センサ40上に配置される透明保護層の構成を除き、図3(c)のフォルダブル表示装置の断面と実質的に同一又は類似する構成であり得る。
【0083】
図2(b)、図3(c)、及び図5を参照すると、透光部LTAには、透明絶縁層30、第1入力検知センサ40、及び透明保護層50が配置され得る。
【0084】
図5には、支持部材20の第1支持部SP1の一部、フォルダブル表示パネル10の第1表示領域DA1の一部のみを示した。
【0085】
第1入力検知センサ40は、透明導電パターンを含み得る。
【0086】
透明絶縁層30上に配置される第1入力検知センサ40上に透明保護層50が配置され得る。透明保護層50は第1入力検知センサ40をカバーし、第1入力検知センサ40を外部からの衝撃、スクラッチ、汚染物質などから保護できる。透明保護層50は、ガラス、プラスチック、透明高分子合成樹脂などを含み得る。
【0087】
図5には、透明絶縁層30の第1方向DR1への厚さが支持部材20の厚さより小さい場合が図示されているが、透明絶縁層30の第1方向DR1への厚さは、支持部材20の厚さより大きくなり得る。例えば、透明絶縁層30は、支持部材20の第1面(例えば、図2(b)にSF1で表示)及び/又は第2面(例えば、図2(b)にSF2で表示)から突出した形状を有し得る。
【0088】
図6(a)は図1のフォルダブル表示装置の透光部に配置される第1入力検知センサ(即ち、入力検知センサ)40の一例を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)の入力検知センサをC-C’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【0089】
以下、第1入力検知センサ40と入力検知センサ40は実質的に同じものであり、混用して記載する。
【0090】
図1図2(a)、図6(a)、及び図6(b)を参照すると、第1入力検知センサ40(以下、入力検知センサ40という)は、第1検知電極IE1、第1検知電極IE1に接続された第1信号ライン(図示せず)、第2検知電極IE2、及び第2検知電極IE2に接続された第2信号ライン(図示せず)を含み得る。
【0091】
一実施例では、第1検知電極IE1と第2検知電極IE2は互いに交差する。第1検知電極IE1は第3方向DR3に配列され、各々が第2方向DR2に延長された形状であり得る。第2検知電極IE2は第2方向DR2に配列され、各々が第3方向DR3に延長された形状であり得る。第1及び第2検知電極IE1、IE2は、相互容量方式及び/又は自己容量方式で外部入力を検知できる。
【0092】
第1及び第2検知電極IE1、IE2は、透明導電物質を含み得る。例えば、第1及び第2検知電極IE1、IE2はITO、IZO、IGZO、ZnO、ITZOなどの透明な伝導性酸化物を含み得る。その他に、透明導電層はPEDOTのような伝導性高分子、金属ナノワイヤ、炭素ナノチューブ、グラフェンなどを含み得る。
【0093】
第1検知電極IE1の各々は、第1センサ部SSP1及び第1接続部CP1を含み得る。第2検知電極IE2の各々は、第2センサ部SSP2及び第2接続部CP2を含み得る。第1センサ部SSP1のうち第1検知電極の両端に配置された2つの第1センサ部は、中央に配置された第1センサ部に比べて小さいサイズ、例えば、1/2のサイズであり得る。第2センサ部SSP2のうち第2検知電極の両端に配置された2つの第2センサ部は、中央に配置された第2センサ部に比べて小さいサイズ、例えば、1/2のサイズであり得る。
【0094】
図6(a)に図示された検知電極の形状は限定されない。一実施例において、第1検知電極IE1と第2検知電極IE2は、センサ部と接続部の区分がない形状(例えば、バー状)であり得る。菱形の第1センサ部SSP1と第2センサ部SSP2を例示的に示したが、これに限定されず、第1センサ部SSP1と第2センサ部SSP2の形状は多角形であり得る。また、一実施例において、第1検知電極IE1及び第2検知電極IE2は、透明導電物質からなるメッシュパターンで透明絶縁層30上に配置され得る。
【0095】
第1接続部CP1の各々は隣接する第1センサ部SSP1を接続し、第2接続部CP2の各々は隣接する第2センサ部SSP2を接続する。
【0096】
図6(b)は入力検知センサ40が積層構成される一例を示す。図6(b)に示したように、第1センサ部SSP1は、第1接続コンタクトホールCNT-Iを介して第1接続部CP1に電気的に接続され得る。
【0097】
第1接続部CP1は第2接続部CP2と互いに交差するが、寄生キャパシタンスの影響を減らすために、第1接続部CP1の幅(平面で測定)を最小化することが望ましい。
【0098】
一実施例において、入力検知センサ40は、透明絶縁層30上に配置されて第1接続部CP1をカバーする第1絶縁層IS-IL1と、第1絶縁層IS-IL1上に配置される第2絶縁層IS-IL2と、をさらに含み得る。第1及び第2絶縁層IS-IL1、IS-IL2は透明な絶縁層であり得る。例えば、第1絶縁層IS-IL1は高分子層、例えば、アクリル高分子層であり得る。第2絶縁層IS-IL2も高分子層、例えば、アクリル高分子層であり得る。また、第1及び第2絶縁層IS-IL1、IS-IL2は、弾性力を有する透明な絶縁層であり得る。
【0099】
但し、これは例示的であり、入力検知センサ40の構成及び機能はこれに限定されない。
【0100】
図7は、図1のフォルダブル表示装置の折り畳み動作の一例を示す図である。
【0101】
図7では、図1図2(b)を参照して説明した同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、当該構成要素に対する重複説明は省略する。
【0102】
図7を参照すると、フォルダブル表示装置1000は、フォルダブル表示パネル10の表示面が互いに対向するようにインフォルディング方式で折り畳まれ得る。
【0103】
一実施例において、フォルダブル表示パネル10が既設定の基準角度より小さい角度で折り畳まれる場合、入力検知センサ40が活性化されることができる。これにより、フォルダブル表示装置1000が折り畳まれた状態で、透光部LTAの入力検知センサ40がタッチ検知及び/又は圧力検知できる。例えば、入力検知センサ40のタッチ検知に応答して補助表示領域ADAに表示される映像情報が変更され得、及び/又は所定のアプリケーションが駆動され得る。例えば、基準角度は約30°であり得る。
【0104】
また、フォルダブル表示パネル10が基準角度以上に広げられる場合、入力検知センサ40が非活性化され得る。例えば、フォルダブル表示装置1000が広げられた状態において第1入力検知センサ40への電源供給が遮断され得る。従って、フォルダブル表示装置1000が広げられた状態では、入力検知センサ40に対する意図しないタッチによる誤動作を防止できる。
【0105】
図8は本発明の第2の実施形態によるフォルダブル表示装置1001が広げられた状態の一例を示す平面図であり、図9(a)は図8のフォルダブル表示装置をD-D’線に沿って切断した一例を示す断面図であり、図9(b)は図8のフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一部を概略的に示す断面図である。
【0106】
図8図9(b)では、図1図3(c)を参照して説明した同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、当該構成要素に対する重複説明は省略する。また、図8図9(b)のフォルダブル表示装置は、透光部の構成及びこれに対応するフォルダブル表示パネルの構成を除き、図1図3(c)のフォルダブル表示装置と実質的に同一又は類似する構成を取り得る。
【0107】
図8図9(b)を参照すると、フォルダブル表示装置1001は、フォルダブル表示パネル11、支持部材20、入力検知センサ40、及びエレクトロクロミックウィンドウ60を含み得る。
【0108】
フォルダブル表示パネル11は、支持部材20の第1面SF1上に配置され得る。フォルダブル表示パネル11は、ヒンジ部HG(及びこれに隣接する支持部SP1、SP2の一部)に対応するフォルダブル表示領域FDA及びフォルダブル表示領域FDAの両側に位置する表示領域DA1、DA2を含み得る。
【0109】
フォルダブル表示パネル11は、支持部材20の開口OP、即ち、透光部LTAに重畳する透明表示領域TDAを含み得る。例えば、透明表示領域TDAは、第1表示領域DA1の一部に含まれ得る。
【0110】
透明表示領域TDAは透過領域と画素領域を備え、表示面の反対側に位置する物又はイメージを透過させ得る。即ち、フォルダブル表示装置1001が広げられた状態において、フォルダブル表示パネル11に含まれる一部の画素は透光部LTAに重畳して配置される。これにより、表示領域FDA、DA1、DA2、TDAは、透光部LTAの位置及び形状に関係なく形成できる。例えば、フォルダブル表示パネル11の全体表示領域の平面形状は正方形であり得る。
【0111】
従って、フォルダブル表示装置1001が広げられた状態で、図8のフォルダブル表示パネル11は、図1の実施例による表示領域よりさらに広い表示領域を確保することができる。また、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2が対称になるように形成されることで、画素及び画素に接続される配線の設計が容易になる。
【0112】
一実施例では、フォルダブル表示装置1001が折り畳まれると、透明表示領域TDAは補助表示領域ADAと重畳し得る。これにより、補助表示領域ADAに表示される映像が透明表示領域TDAを介して視認され得る。
【0113】
支持部材20は、透光部LTAに対応する開口OPを含み得る。即ち、透光部LTAは、支持部材20の開口OPに対応できる。
【0114】
一実施例において、透光部LTA(即ち、開口OP)には、エレクトロクロミックウィンドウ60が挿入され得る。エレクトロクロミックウィンドウ60は、これに印加される電流量に応じて透明度を変化できる。
【0115】
一実施例では、フォルダブル表示装置1001が広げられた状態においてエレクトロクロミックウィンドウ60が不透明に変わり得る。即ち、図9(a)に示したように、フォルダブル表示装置1001が広げられた状態で透明表示領域TDAを含む全体表示領域DA1、FDA、DA2が発光する場合、不透明に変わったエレクトロクロミックウィンドウ60によって透明表示領域TDAにおける光透過が遮断される。従って、透明表示領域TDAと残りの表示領域に表示される画像間の映像偏差が視認されない。
【0116】
フォルダブル表示装置1001が折り畳まれた状態で、エレクトロクロミックウィンドウ60が透明になり得る。一実施例では、図9(b)に示したように、透明表示領域TDAと重畳する第2表示領域DA2の一部の映像が透明なエレクトロクロミックウィンドウ60及び透明な透明表示領域TDAを透過してユーザに視認され得る。他の実施例では、フォルダブル表示装置1001が折り畳まれると、第2表示領域DA2の映像が消され、透明表示領域TDAに映像(例えば、図3(b)の補助表示領域ADAの映像)が表示され得る。この場合、透明表示領域TDAの映像が透明なエレクトロクロミックウィンドウ60を透過してユーザに視認され得る。
【0117】
入力検知センサ40は、エレクトロクロミックウィンドウ60上に配置され得る。一実施例において、エレクトロクロミックウィンドウ60は、透明表示領域TDAと入力検知センサ40との間に配置され得る。入力検知センサ40は、フォルダブル表示装置が折り畳まれた状態で活性化され得る。これにより、フォルダブル表示装置1001が折り畳まれた状態で、透光部LTAに対するタッチなどによりフォルダブル表示装置1001を制御できる。
【0118】
上述したように、本発明の実施例によるフォルダブル表示装置1001は、透光部LTAと重畳する透明表示領域TDA、エレクトロクロミックウィンドウ60、及び入力検知センサ40を含むことにより、フォルダブル表示装置1001が広げられた状態で安定的な画面比を有する映像が表示され得、フォルダブル表示装置1001が折り畳まれた状態で透光部LTAを介して補助表示領域ADAの映像が視認され得る。従って、インフォルディング方式のフォルダブル表示装置1001の使用利便性が増大する。
【0119】
図10は、図8のフォルダブル表示装置の透光部の一例を示す断面図である。
【0120】
図8図10を参照すると、フォルダブル表示装置1001の透光部LTAは、エレクトロクロミックウィンドウ60及び入力検知センサ40を含み得る。フォルダブル表示装置1001の透光部LTAは、入力検知センサ40上に配置される透明保護層50をさらに含み得る。
【0121】
一実施例において、エレクトロクロミックウィンドウ60は、支持部材20の第1面SF1の延長線上に位置する第1透明絶縁層61、第1透明絶縁層61上に配置される第1透明電極層62、第1透明電極層62上に配置される高分子分散型液晶63(Polymer Dispersed Liquid Crystal;PDLC)、高分子分散型液晶63上に配置される第2透明電極層64、及び第2透明電極層64上に配置される第2透明絶縁層65を含み得る。
【0122】
第1透明絶縁層61及び第2透明絶縁層65は、透明性を有する絶縁基板又は絶縁フィルムであり得る。例えば、第1透明絶縁層61及び第2透明絶縁層65は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(Polyimide;PI)フィルム、ポリスチレン(Polystyrene;PS)、ガラス又は強化ガラスなどで形成され得るが、上記列挙した物質に限定されず、透明性を有する基板材料であれば候補となる。
【0123】
ここで、第1透明絶縁層61は、図2(a)などに図示された透明絶縁層30に対応できる。
【0124】
第1及び第2透明電極層62、64は、透明且つ伝導性を有する物質からなり得る。第1及び第2透明電極層62、64は、ITO、IZO、IGZO、ZnO、ITZOなどの透明な伝導性酸化物を含み得る。その他に、透明導電層はPEDOTのような伝導性高分子、金属ナノワイヤ、炭素ナノチューブ、グラフェンからなる群より選択される1つ以上であり得る。
【0125】
一実施例において、高分子分散型液晶63は、紫外線や熱によって硬化される高分子物質の原料を液晶と混合して液晶試片に注入した後、紫外線及び/又は熱に晒して形成できる。即ち、高分子物質の原料が紫外線や熱に晒されて高分子を形成する際、液晶と相分離を起こし、これにより、高分子網の間に液晶滴が形成され得る。液晶としては、ネマティック液晶、コレステリック液晶、スメクティック液晶、強誘電性液晶などを使用できるが、これに限定されない。
【0126】
所定の駆動電源がエレクトロクロミックウィンドウ60に印加されない場合、液晶滴内の液晶は任意の方向に配列され、液晶滴の有効屈折率と高分子の屈折率の間に差が発生し、これにより入射する光は不透明に散乱され得る。従って、駆動電源が印加されない場合、エレクトロクロミックウィンドウ60は不透明な状態であり得る。
【0127】
駆動電源がエレクトロクロミックウィンドウ60に印加されると、液晶は一方向に整列して液晶滴と高分子の屈折率が互いに実質的に等しくなり、入射する光は高分子分散型液晶63を透過できる。従って、駆動電源が印加されると、エレクトロクロミックウィンドウ60は透明な状態になり得る。
【0128】
一方、エレクトロクロミックウィンドウ60の光透過量を調整するために、第1及び第2透明電極層62、64のうち少なくとも1つはパターニングされた形態で配置され得る。
【0129】
図11(a)は図8のフォルダブル表示装置に含まれるフォルダブル表示パネルの透明表示領域の一例を示す平面図であり、図11(b)は図11(a)のフォルダブル表示パネルをIII-III’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【0130】
図8図11(a)、及び図11(b)を参照すると、フォルダブル表示パネル11の透明表示領域TDAは、画素領域I及び透過領域IIを含み得る。1つの画素領域Iには第1~第3サブ画素315、320、325が位置でき、透過領域IIには透過ウィンドウ370が配置され得る。
【0131】
第1~第3サブ画素315、320、325は、各々異なる色の光を放出できる発光層である。例えば、第1~第3サブ画素315、320、325は、各々赤色光、緑色光、及び青色光の何れか1つを放出できる。
【0132】
透過領域IIにおいて、透過ウィンドウ370は外部から入射される光を透過させ得る。ここで、第1~第3サブ画素315、320、325及び透過ウィンドウ370を取り囲む部分(例えば、デッドスペース)には、共通配線(データ配線、走査配線、電源配線など)と絶縁層(例えば、画素定義膜、保護層など)が配置され得る。例えば、画素定義膜310が第1~第3サブ画素315、320、325及び透過ウィンドウ370を取り囲み得る。
【0133】
例示的な実施例において、フォルダブル表示パネル11の上部電極330は、画素領域Iの第1~第3サブ画素315、320、325に重畳して配置され得る。この場合、上部電極330は透過領域IIには配置されない。
【0134】
図11(b)に示したように、フォルダブル表示パネル11は、基板110、第1絶縁層150、第2絶縁層190、第3絶縁層270、駆動トランジスタ250、下部電極290、画素定義膜310、発光層315、上部電極330、透過ウィンドウ370、封止層350などを含み得る。駆動トランジスタ250は、アクティブ層130、ゲート電極170、ソース電極210、及びドレイン電極230を含み得る。
【0135】
一実施例において、駆動トランジスタ250、下部電極290、発光層315及び上部電極330は画素領域Iに配置され得る。また、透過ウィンドウ370は透過領域IIに配置され得る。例えば、画素領域Iでは映像が表示され、透過領域IIではフォルダブル表示パネル11の反対側に位置する対象のイメージが透過され得る。
【0136】
一実施例では、透明表示領域TDA以外の表示領域は、画素領域Iと実質的に同一又は類似する構成を含み得る。
【0137】
基板110は軟性を有する透明樹脂基板からなり得る。基板110として用いられる透明樹脂基板の例としては、ポリイミド基板を挙げ得る。
【0138】
駆動トランジスタ250は、アクティブ層130、ゲート電極170、ソース電極210、及びドレイン電極230からなり得る。例えば、アクティブ層130は基板110上に配置され得、酸化物半導体、無機物半導体(例えば、アモルファスシリコン(amorphous silicon)、ポリシリコン(poly silicon))又は有機物半導体などを含み得る。
【0139】
アクティブ層130上には第1絶縁層150が配置され得る。第1絶縁層150は画素領域Iでアクティブ層130をカバーでき、透過領域IIまで延長され得る。即ち、第1絶縁層150は、画素領域I及び透過領域IIの基板110上に全体的に配置され得る。第1絶縁層150は、シリコン化合物、金属酸化物などを含み得る。
【0140】
ゲート電極170は、第1絶縁層150のうち下部にアクティブ層130が位置する部分上に配置され得る。ゲート電極170は、金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などからなり得る。
【0141】
ゲート電極170上には第2絶縁層190が配置され得る。第2絶縁層190は画素領域Iでゲート電極170をカバーでき、透過領域IIまで延長され得る。第2絶縁層190は、シリコン化合物、金属酸化物などを含み得る。
【0142】
第2絶縁層190上にはソース電極210及びドレイン電極230が配置され得る。ソース電極210及びドレイン電極230は、各々第1絶縁層150及び第2絶縁層190の一部を貫通してアクティブ層130の一側及び他側に接触され得る。ソース電極210及びドレイン電極230は、各々金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含み得る。
【0143】
ソース電極210及びドレイン電極230上には第3絶縁層270が配置され得る。第3絶縁層270は、画素領域I及び透過領域IIの第2絶縁層190上に全体的に配置され得る。第3絶縁層270はシリコン化合物、金属酸化物などを含み得る。
【0144】
下部電極290は第3絶縁層270上に配置され得る。下部電極290は、第3絶縁層270の一部を貫通してソース電極210と接続され得る。下部電極290は金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などを含み得る。
【0145】
画素定義膜310は下部電極290の一部を露出させながら、第3絶縁層270上に配置され得る。画素定義膜310は有機物質又は無機物質からなり得る。画素領域Iにおいて、画素定義膜310の第1開口は下部電極290の一部を露出でき、露出された下部電極290上に発光層315が位置できる。また、透過領域IIにおいて、画素定義膜310の第2開口は第3絶縁層270の一部を露出でき、このような第2開口は透過ウィンドウ370に該当し得る。
【0146】
発光層315は露出された下部電極290上に配置され得る。発光層315は、図11(a)に例示した第1~第3サブ画素315、320、325によって異なる色の光(即ち、赤色光、緑色光、青色光など)を放出できる発光物質のうち少なくとも1つを使用して形成され得る。
【0147】
上部電極330は、画素領域Iにおいて画素定義膜310及び発光層315上に配置され得る。上部電極330は透過領域IIには配置されない。上部電極330は、第1~第3サブ画素315、320、325に共有され得る。上部電極330は金属、合金、金属窒化物、導電性金属酸化物、透明導電性物質などからなり得る。
【0148】
封止層350は、上部電極330、画素定義膜310、及び透過ウィンドウ370上に配置され得る。封止層350は、透明無機物質又はフレキシブルプラスチックからなり得る。例えば、封止層350は、軟性を有する透明樹脂基板を含み得る。封止層350は、少なくとも1つの有機層及び少なくとも1つの無機層が交互に積層される構造を取り得る。
【0149】
図12(a)は本発明の第3の実施形態によるフォルダブル表示装置1002が広げられた状態の一例を示す平面図であり、図12(b)は本発明の他の実施例によるフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す平面図である。
【0150】
図12(a)及び図12(b)では、図8図9(b)を参照して説明した同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、当該構成要素に対する重複説明は省略する。また、図12(a)及び図12(b)のフォルダブル表示装置は、透光部の位置及び形状を除き、図8のフォルダブル表示装置と実質的に同一又は類似する構成を取り得る。
【0151】
図8図12(a)、及び図12(b)を参照すると、フォルダブル表示装置1002は、フォルダブル表示パネル12及び支持部材22を含み得る。
【0152】
第1表示領域DA1に対応する支持部材22の第1支持部には、透光部LTAが位置し得る。一実施例において、透光部LTAの形状は円形又は楕円形であり得る。
【0153】
透光部LTAは、エレクトロクロミックウィンドウ60及び入力検知センサ40を含み得る。
【0154】
フォルダブル表示パネル12は、透光部LTAに対応する第1表示領域DA1の一部に透過ウィンドウを含む透明表示領域TDAを含み得る。透明表示領域TDAを除いた残りの表示領域は、透過ウィンドウのない不透明な表示領域である。
【0155】
図12(a)に示したように、フォルダブル表示装置1002が広げられた場合、エレクトロクロミックウィンドウ60が不透明に変わり、透明表示領域TDAと周辺との輝度偏差又は映像偏差が視認されない。
【0156】
一実施例において、フォルダブル表示装置1002が折り畳まれた場合、エレクトロクロミックウィンドウ60が透明に変わり、透光部LTAを介して第2表示領域DA2に表示される一部の映像が視認可能になり得る。この場合、透明表示領域TDAは発光しない場合がある。即ち、透明表示領域TDAが映像を表示しない。また、透光部LTAに配置される入力検知センサ40が活性化され、インフォルディング方式のフォルダブル表示装置1002が折り畳まれた状態で映像又はアプリケーションを制御できる。
【0157】
一実施例において、フォルダブル表示装置1002が折り畳まれた場合、エレクトロクロミックウィンドウ60が透明に変わり、透光部LTAを介して透明表示領域TDAの映像が視認可能になり得る。この場合、透明表示領域TDAに重畳する他の表示領域はターンオフされた状態であるので、透明表示領域TDAの映像が鮮明に視認可能になり得る。
【0158】
図13(a)は本発明の第4の実施形態によるフォルダブル表示装置1003が広げられた状態の一例を示す平面図であり、図13(b)は本発明の実施例によるフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す平面図ある。
【0159】
図13(a)及び図13(b)では、図1図3(c)を参照して説明した同じ構成要素に対しては同じ参照符号を使用し、当該構成要素に対する重複説明は省略する。また、図13(a)及び図13(b)のフォルダブル表示装置は、透光部に対応する透光部の位置を除き、図1のフォルダブル表示装置と実質的に同一又は類似する構成を取り得る。
【0160】
図1図13(a)、及び図13(b)を参照すると、フォルダブル表示装置1003は、フォルダブル表示パネル13及び支持部材23を含み得る。
【0161】
一実施例において、図13(a)及び図13(b)のフォルダブル表示装置1003は折り畳み軸が第2方向DR2に平行し、透光部LTA及び開口OPが折り畳み軸から第3方向DR3に離隔して形成され得る。例えば、フォルダブル表示装置1003は、上下に折り畳まれる電子機器に適用され得る。
【0162】
第1表示領域DA1に対応する支持部材23の第1支持部には透光部LTAが配置され得る。一実施例において、透光部LTAの形状は長方形であり得る。
【0163】
透光部LTAは、透明絶縁層30及び入力検知センサ40を含み得る。
【0164】
フォルダブル表示パネル13は支持部材23上に配置され、広げられた状態で透光部LTAと重畳しない。
【0165】
図13(b)に示したように、フォルダブル表示装置1003が折り畳まれた場合、透光部LTAを介して第2表示領域DA2に表示される一部の映像(例えば、補助表示領域ADAの映像)が視認可能になり得る。また、透光部LTAに配置される入力検知センサ40が活性化されて、インフォルディング方式のフォルダブル表示装置1003が折り畳まれた状態で映像又はアプリケーションを制御できる。
【0166】
但し、これは例示的なものであり、フォルダブル表示装置の形状、透光部LTAの位置、形状、及び構造はこれに限定されない。
【0167】
図14(a)は本発明の第5の実施形態によるフォルダブル表示装置1004が広げられた状態の一例を示す平面図であり、図14(b)は本発明の実施例によるフォルダブル表示装置の折り畳まれた状態の一例を示す平面図である。
【0168】
図14(a)及び図14(b)のフォルダブル表示装置は、透光部に対応する透光部の位置を除き、図8のフォルダブル表示装置と実質的に同一又は類似する構成を取り得る。
【0169】
図8図14(a)、及び図14(b)を参照すると、フォルダブル表示装置1004は、フォルダブル表示パネル14及び支持部材24を含み得る。
【0170】
図14(a)及び図14(b)のフォルダブル表示装置1004は、図13(a)及び図13(b)のフォルダブル表示装置1003のように上下に折り畳まれる電子機器に適用され得る。
【0171】
フォルダブル表示パネル14は、支持部材24の透光部LTAに重畳する透明表示領域TDAを含み得る。例えば、透明表示領域TDAは、第1表示領域DA1の一部に含まれ得る。これにより、第1表示領域DA1と第2表示領域DA2の面積は実質的に同じになり得る。
【0172】
透光部LTAは、エレクトロクロミックウィンドウ60及び入力検知センサ40を含み得る。
【0173】
図14(a)に示したように、フォルダブル表示装置1004が広げられた状態でエレクトロクロミックウィンドウ60が不透明に変わり得る。
【0174】
図14(b)に示したように、フォルダブル表示装置1004が折り畳まれた状態でエレクトロクロミックウィンドウ60が透明になり得る。
【0175】
一実施例において、透明表示領域TDAに重畳する第2表示領域DA2の一部の映像が透明なエレクトロクロミックウィンドウ60及び透明な透明表示領域TDAを透過してユーザに視認可能になり得る。
【0176】
他の実施例において、フォルダブル表示装置1004が折り畳まれると、第2表示領域DA2の映像が消され(即ち、ブラック表示)、透明表示領域TDAに映像が表示され得る。この場合、透明表示領域TDAの映像が透明なエレクトロクロミックウィンドウ60を透過してユーザに視認可能になり得る。
【0177】
上述したように、本発明の実施例によるフォルダブル表示装置は、インフォルディング方式で具現され、支持部材の一部に入力検知センサを含む透光部が挿入され得る。これにより、フォルダブル表示装置が折り畳まれた状態で表示情報を確認するために、支持部材の第2面に更なる表示パネルを配置する必要がない。従って、表示パネルの追加による製造費用、厚さ、消費電力などの増加が防止される。
【0178】
また、透光部に配置される入力検知センサによってフォルダブル表示装置が折り畳まれた状態で映像及び/又はアプリケーションを制御できる。従って、インフォルディング方式のフォルダブル表示装置の使用利便性が増大する。
【0179】
以上では、本発明の実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更できることが理解できるであろう。
【符号の説明】
【0180】
1000、1001、1002、1003,1004 第1~第5の実施形態によるフォルダブル表示装置
10、11、12、13、14 フォルダブル表示パネル
15 第2入力検知センサ
20、22、23、24 支持部材
30 透明絶縁層
40 第1入力検知センサ、入力検知センサ
50 透明保護層
60 エレクトロクロミックウィンドウ
61 第1透明絶縁層
62 第1透明電極層
63 高分子分散型液晶
64 第2透明電極層
65 第2透明絶縁層
110 基板
150、190、270 第1、第2、第3絶縁層
250 駆動トランジスタ
130 アクティブ層
170 ゲート電極
210 ソース電極
230 ドレイン電極
290 下部電極
310 画素定義膜
315、320、325 第1、第2、第3サブ画素、発光層
330 上部電極
350 封止層
370 透過ウィンドウADA 補助表示領域
CNT-I 第1接続コンタクトホール
CP1、CP2 第1、第2接続部
DA1,DA2 表示領域
DM 表示モジュール
DR1、DR2、DR3 第1、第2、第3方向軸、第1、第2、第3方向
FDA フォルダブル表示領域
HG ヒンジ部
IE1、IE2 第1、第2検知電極
IS-IL1、IS-IL2 第1、第2絶縁層
LTA 透光部
OP 開口
SF1、SF2 支持部材の第1、第2面
SP1、SP2 支持部
SSP1、SSP2 第1、第2センサ部
SW 開口の側壁
TDA 透明表示領域
W1、W2 開口の第1、第2幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14