(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】衣類処理設備用の衣類処理剤投入部材及び衣類処理設備
(51)【国際特許分類】
D06F 39/02 20060101AFI20230502BHJP
【FI】
D06F39/02
(21)【出願番号】P 2020558483
(86)(22)【出願日】2019-04-11
(86)【国際出願番号】 CN2019082240
(87)【国際公開番号】W WO2019201148
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】201810360715.6
(32)【優先日】2018-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517417854
【氏名又は名称】青島海爾▲滾▼筒洗衣机有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER DRUM WASHING MACHINE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park,No.1 Haier Road,Laoshan District,Qingdao,Shandong 266101,China
(73)【特許権者】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100179969
【氏名又は名称】駒井 慎二
(72)【発明者】
【氏名】黄 涛
(72)【発明者】
【氏名】程 宝珍
(72)【発明者】
【氏名】張 華成
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106222957(CN,A)
【文献】特開2005-118586(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入容器と、格納容器と、前記投入容器と前記格納容器をロックするようにお互いに係合させること、及び前記投入容器と前記格納容器を解放するようにお互いに分離させることができるロック部材と、を備え
、
前記ロック部材は前記投入容器に設置される第1のロック素子と、前記格納容器に設置される第2のロック素子とを備え、前記投入容器と前記格納容器とを係合させる場合、前記第1のロック素子が前記第2のロック素子と嵌合して接続され、
前記第1のロック素子は前記投入容器に設置される弾性部と、前記弾性部と接続される第1の嵌合部とを備え、前記第2のロック素子は前記格納容器に設置される第2の嵌合部を備え、前記第1の嵌合部は前記第2の嵌合部と嵌合して接続され、
前記弾性部は前記投入容器に設置されるバネと、前記バネに設置されるボタンとを備え、前記第1の嵌合部は前記ボタンと接続される嵌合フックであり、前記第2の嵌合部は前記格納容器に設置される嵌合孔であり、前記嵌合フックは前記嵌合孔と嵌合して接続される
衣類処理設備用の衣類処理剤投入部材。
【請求項2】
前記ボタンは前記嵌合フックと一体で設置される
請求項
1に記載の衣類処理剤投入部材。
【請求項3】
前記投入容器の底部には蓋体が設置され、前記蓋体と前記投入容器の間に前記第1のロック素子を収納するための収納空間が形成され、前記蓋体は前記第1のロック素子が収納空間からの脱出を防止できる
請求項
1に記載の衣類処理剤投入部材。
【請求項4】
前記蓋体は前記投入容器と固定に接続される又は一体で設置される
請求項
3に記載の衣類処理剤投入部材。
【請求項5】
前記衣類処理設備は本体を備え、前記投入容器と前記格納容器のいずれも前記本体とスライド接続される
請求項1~
4のいずれか一項に記載の衣類処理剤投入部材。
【請求項6】
前記投入容器に第1のスライド部が設置され、前記格納容器に第2のスライド部が設置され、前記本体に前記第1のスライド部と前記第2のスライド部に合わせる複数のローラーが設置され、前記投入容器は前記第1のスライド部と前記複数のローラーにより前記本体にスライド接続され、前記格納容器は前記第2のスライド部と前記複数のローラーにより前記本体にスライド接続される
請求項
5に記載の衣類処理剤投入部材。
【請求項7】
請求項1~
6のいずれか一項に記載の衣類処理剤投入部材を備える衣類処理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理の技術分野に関するもので、具体的には、衣類処理設備用の衣類処理剤投入部材及び衣類処理設備を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
衣類処理設備は衣類を洗濯、脱水、ドライクリーニング及び/又は乾燥できる機械で、一般的には、衣類処理設備は洗濯機、靴洗浄機、乾燥機、ドライクリーニング機及び一体型洗濯乾燥機などが含まれる。洗濯機を例として、通常、衣類の洗濯効果を保証するために衣類の洗濯を行う前に、予め洗剤/粉末洗剤を水に入れることにより、界面活性剤を利用することで衣類の汚れ及び/又は油汚れが綺麗に洗濯される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術において、通常洗濯機に洗剤投入部材が設置され、洗剤投入部材を通じて洗濯機の洗濯チャンバーに洗剤/粉末洗剤を投入することができる。一般的には、洗剤投入部材はドロワー式で、一体で形成する投入ケースと格納ケースが含まれる、即ち、ドロワーは投入ケースと格納ケースからなる。このような構造のデメリットは、洗剤を入れる必要がある場合、ドロワー全体を引き出してから洗剤の投入を行うため、洗濯機のパネルにドロワー全体に適応する開口を設置する必要があり、ドロワー全体の寸法は比較的に大きいため、パネルにおける開口も比較的に大きくなって、洗濯機が全体空間の配置に制限されるようになる。例えば、洗濯機の外観と整合性を保証するために、洗濯機の制御パネルは前述した開口と同様な高さに設置される必要があり、洗濯機の制御パネルの全体的寸法が比較的に大きくなり、生産製造のコストを増加するだけではなく、洗濯機全体の外観の面にメリットがない。そのため、実際の適用において、分体式の投入ケースと格納ケースを採用してもよい。しかし、投入ケースを格納ケースと常に接続すれば、投入ケースと格納ケースに対してそれぞれ清掃、修理と交換することができなくなり、投入ケースを格納ケースと常に分離すれば、洗剤をスムーズに輸送することが保証できなくなる。
【0004】
従って、前述した課題を解決するために、当分野では、新規の衣類処理設備用の衣類処理剤投入部材及び対応する衣類処理設備が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術における前述した課題を解決するために、即ち、従来の衣類処理剤設備の衣類処理剤投入部材における投入容器と格納容器が係合/解放できないため、ユーザーの使用上で不便になる課題を解決するために、本発明は、投入容器と、格納容器と、投入容器と格納容器をロックするように互いに係合させること、及び投入容器と格納容器を解放するように互いに分離させることができるロック部材と、を備え、前記ロック部材は前記投入容器に設置される第1のロック素子と、前記格納容器に設置される第2のロック素子とを備え、前記投入容器と前記格納容器とを係合させる場合、前記第1のロック素子が前記第2のロック素子と嵌合して接続され、前記第1のロック素子は前記投入容器に設置される弾性部と、前記弾性部と接続される第1の嵌合部とを備え、前記第2のロック素子は前記格納容器に設置される第2の嵌合部を備え、前記第1の嵌合部は前記第2の嵌合部と嵌合して接続され、前記弾性部は前記投入容器に設置されるバネと、前記バネに設置されるボタンとを備え、前記第1の嵌合部は前記ボタンと接続される嵌合フックであり、前記第2の嵌合部は前記格納容器に設置される嵌合孔であり、前記嵌合フックは前記嵌合孔と嵌合して接続される衣類処理設備用の衣類処理剤投入部材が提供される。
【0009】
前述した衣類処理剤投入部材の好ましい技術案では、ボタンが嵌合フックと一体で設置される。
【0010】
前述した衣類処理剤投入部材の好ましい技術案では、投入容器の底部に蓋体が設置され、蓋体と投入容器の間に第1のロック素子を収納するための収納空間が形成され、蓋体は第1のロック素子が収納空間からの脱出を防止できる。
【0011】
前述した衣類処理剤投入部材の好ましい技術案では、蓋体が投入容器と固定に接続され、又は一体も設置される。
【0012】
前述した衣類処理剤投入部材の好ましい技術案では、衣類処理設備が本体を備え、投入容器と格納容器のいずれも本体とスライド接続される。
【0013】
前述した衣類処理剤投入部材の好ましい技術案では、投入容器に第1のスライド部が設置され、格納容器に第2のスライド部が設置され、本体に第1のスライド部と第2のスライド部に合わせる複数のローラーが設置され、投入容器が第1のスライド部と複数のローラーにより本体にスライド接続され、格納容器が第2のスライド部と複数のローラーにより本体にスライド接続される。
【0014】
一方、本発明は、前述した衣類処理剤投入部材を含む衣類処理設備がさらに提供される。
【0015】
当業者が理解すべきことが、本発明の好ましい技術案では、ロック部材により投入容器と格納容器を係合/解放を行え、投入容器と格納容器に対して清掃、修理と交換を行う際に、投入容器と格納容器をお互いに解放して取り外すことは可能で、投入容器と格納容器をドロワーに組み立てる際に、投入容器と格納容器をお互いに係合して取り付けることは可能になるようにして、ドロワーを全体的に引き出すことは容易になる。このような設置で、投入容器と格納容器との分解、組立が容易になり、投入容器と格納容器がお互いに分離されることを実現できるとともに、投入容器と格納容器がお互いに接続されることも実現できるため、衣類処理剤投入の操作を実現することに基づき、投入容器と格納容器に対してそれぞれ清掃、修理と交換することが容易になり、ユーザーの使い勝手が向上される。
【0016】
さらに、ボタンを押し付けることにより嵌合フックと嵌合孔との分離を実現できるため、投入容器と格納容器がお互いに分離できるようにし、バネのリセット作用で嵌合フックと嵌合孔をお互いに嵌合できるようにするため、投入容器と格納容器との接続が実現される。即ち、ボタンとバネの組み合わせにより、ユーザーに簡単な押す操作と離す操作だけで、投入容器の係合と解放を実現させることができ、ユーザーが分解、組立を行う操作が容易になり、ユーザーの使い勝手が向上される。
【0017】
よりさらに、蓋体により第1のロック部材を受け、且つ第1のロック部材が蓋体と投入容器の底部との間に収納されることができるため、第1のロック部材が収納空間からの脱落を回避し、第1のロック部材に対する取り付けの固定効果を向上し、且つ第1のロック部材が投入容器の底部に設置され、外部から第1のロック部材が見られなくなって、投入容器の外観が向上され、また、第1のロック部材が投入容器の底部に設置されることで投入容器の上部空間を占めることなく、投入口に対する配置を行うことが容易になる。
【0018】
さらに、投入容器及び格納容器は本体との適応方式が転がり摩擦に設置されることで、従来技術における滑り摩擦である適応方式と比較すると、ドロワー(即ち、投入容器と格納容器)を引き出す操作をより便利になり、且つ投入容器、格納容器と本体との間の摩損をできるだけ低減され、衣類処理剤投入部材の使用寿命が向上する。
【0019】
また、本発明は、前述した技術案に基づいて更に提供される衣類処理設備は、前述の衣類処理剤投入部材を採用しているので、前述の衣類処理剤投入部材が備える技術効果を有し、且つ改良前の衣類処理設備と比較すると、本発明の衣類処理設備は、投入容器と格納容器をお互いに係合/解放させることができるため、投入容器と格納容器の分解、組立が容易になり、衣類処理剤投入の操作を実現することに基づき、投入容器と格納容器に対してそれぞれ清掃、修理と交換することが容易になり、ユーザーの使い勝手が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明における洗濯機の洗剤投入部材の構造概略図である。
【
図3】本発明における洗濯機の洗剤投入部材の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、洗濯機に合わせて説明する。
【0022】
まず、当業者は、これらの実施形態が本発明の技術的原理を説明するためだけに使用され、本発明の保護範囲を制限するものではないと理解すべきである。例えば、以下の実施形態は洗濯機と合わせて説明されているが、これを制限するものではなく、本発明の技術案は、空気洗浄設備、靴洗浄機や一体型洗濯乾燥機など、その他の衣類処理装置にも同様に適用され、このような適用対象の変更は本発明の原理と範囲から逸脱していない。
【0023】
なお、本発明の説明において、用語「中」、「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づいており、これは説明の便宜上のものであり、前述装置又は素子が特定の方向を有し、特定の方向で構築や操作をする必要があることを示したり暗示したりするものではないため、本発明に対する制限としては理解できない。また、用語「第1の」、「第2の」は目的を説明するだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするものとは理解できない。
【0024】
また、本発明の説明において、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取り付け」、「接する」、「接続」は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても良いし、取り外し可能に接続しても良いし、一体的に接続しても良い。機械的な接続であっても良いし、電気的な接続であっても良い。直接に接続しても良いし、中間媒体を介して間接に接続しても良いし、2つの素子の内部における連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて前述の用語が本発明における具体的な意味を理解できる。
【0025】
背景技術に示されている従来の洗濯機の洗剤投入部材における投入容器と格納容器が係合/解放できないため、ユーザーの使用上の不便になるという課題に基づき、本発明は、投入容器と格納容器をお互いに係合/解放させることができるため、投入容器と格納容器との分解、組立が容易となり、衣類処理剤の投入操作を実現するに基づき、投入容器と格納容器に対してそれぞれ清掃、修理と交換することがさらに容易になり、ユーザーの使い勝手が向上されることを目的とし、洗濯機用の洗剤投入部材及び洗濯機が提供される。
【0026】
具体的には、
図1~
図4に示されたように、本発明の洗剤投入部材は投入容器1、格納容器2とロック部材を備え、ロック部材は投入容器1と格納容器2を係合するようにお互いに係合させること、及び投入容器1と格納容器2を解放するようにお互いに分離させることができる。その中、ロック部材は嵌合の方式により投入容器1を格納容器2に接続させてもよく、噛合の方式により投入容器1を格納容器2に接続させてもよく、磁気吸着の方式により投入容器1を格納容器2に接続させてもよく、もちろん、他の方式により投入容器1を格納容器2に接続させてもよい。ロック部材により投入容器1と格納容器2をお互いに係合/解放させることができれば、当業者が実際の適用において、ロック部材が投入容器1と格納容器2との接続方式に対して柔軟に設置することができる。
【0027】
好ましくは、ロック部材は投入容器1に設置される第1のロック素子と格納容器2に設置される第2のロック素子を備え、組立済みの場合には、第1のロック素子は第2のロック素子と嵌合して接続される。その中、第1のロック素子は投入容器1と固定に接続される又は一体で設置されてもよく、第1のロック素子は投入容器1と固定に接続されると、第1のロック素子の分解、組立、交換と修理が容易となり、第1のロック素子は投入容器1と一体で設置され、鋳型における一次成形が容易となる。同様に、第2のロック素子は格納容器2と固定に接続される又は一体で設置されてもよく、第2のロック素子は格納容器2と固定に接続されると、第2のロック素子の分解、組立、交換と修理が容易となり、第2のロック素子は投入容器1と一体で設置されると、鋳型における一次成形が容易となる。前述した構造で、第1のロック素子と第2のロック素子は嵌合フック5と嵌合孔6が嵌合される構造とであってもよく、嵌合爪と嵌合溝が嵌合される構造であってもよく、嵌合突起と嵌合凹溝が嵌合される構造であってもよい。第1のロック素子と第2のロック素子がお互いに嵌合されることにより、投入容器1と格納容器2をお互いに係合/解放させることができれば、当業者が実際の適用において、第1のロック素子及び第2のロック素子の具体的な構造を柔軟に設置することができ、このような第1のロック素子と第2のロック素子の具体的な嵌合構造を変更することは、本発明の原理と範囲から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0028】
好ましくは、第1のロック素子は投入容器1に設置される弾性部と、弾性部と接続される第1の嵌合部を備え、第2のロック素子は格納容器2に設置される第2の嵌合部を備え、第1の嵌合部は第2の嵌合部と嵌合して接続される。その中、弾性部はバネ3であってもよく、弾性下敷きであってもよく、弾力ボールであってもよく、またほかの弾性材であってもよい。弾性部により弾性の方式で第1の嵌合部と第2の嵌合部との嵌合又は嵌合解除を実現でき、投入容器1と格納容器2との係合/解放を実現できれば、当業者が実際の適用において、弾性部の具体的な構造を変更することを柔軟に設置することができ、このような弾性部の具体的な構造を変更することは、本発明の原理と範囲から逸脱せず、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0029】
さらに好ましくは、
図1~
図4に示されたように、弾性部が投入容器1に設置されるバネ3及びバネ3に設置されるボタン4を備え、第1の嵌合部はボタン4に接続される嵌合フック5で、第2の嵌合部は格納容器2に設置される嵌合孔6で、嵌合フック5は嵌合孔6と嵌合して接続される。即ち、ボタン4を押し付ける方式によりバネ3を変形させるため、嵌合フック5と嵌合孔6が分離されることを実現させ、投入容器1と格納容器2との解放を実現する。ボタン4に加える力を除くと、バネ3が自身のリセット作用で嵌合フック5と嵌合孔6を嵌合させ、投入容器1と格納容器2との係合を実現する。もちろん、その代わりに、ボタン4及びバネ3が格納容器2に設置されてもよく、嵌合フック5はボタン4に接続され、嵌合孔6が投入容器1に設置され、同様に嵌合フック5と嵌合孔6との係合/解放を実現することができる。このような設置方式の原理は前述した原理と似ているので、ここでは説明を省略する。また、ボタン4は嵌合フック5と固定に接続される又は一体で設置され、ボタン4は嵌合フック5と固定に接続されることで、部品の分解、組立、交換と修理が容易となり、ボタン4は嵌合フック5と一体で設置されると、鋳型における一次成形が容易となる。
【0030】
好ましく、本発明の投入容器1の底部に蓋体7が設置され、蓋体7は投入容器1との間に第1のロック素子を収納するための収納空間が形成され、蓋体7は第1のロック素子が収納空間から
抜け出るのを防止できる。
図1~
図4に示されたように、蓋体7は投入容器1の底部との隙間が形成され、当該隙間は第1のロック素子を収納するための収納空間で、蓋体7にボタン4に通過させる開口が設置され、ボタン4は開口に対して縦方向に沿って移動することは可能で、ボタン4が押し付けられる際に、ボタン4がバネ3を押してバネ3を圧縮させるため、嵌合フック5を連れて嵌合孔6から離れるようにボタン4を上向きに移動させ、投入容器1を横向きに引き出すことで、投入容器1と格納容器2を解放して分離させる。ボタン4に対する押し付け力を除くと、バネ3が戻してボタン4を下向きに移動させるため、嵌合フック5と嵌合孔6がお互いに嵌合され、投入容器1と格納容器2をロックさせる。
【0031】
好ましくは、本発明の洗濯機が本体を備え、投入容器1と格納容器2のいずれも本体とスライド接続される。その中、投入容器1と格納容器2は本体とのスライド方式はスライド摩擦方式又は転がり摩擦方式で、投入容器1と格納容器2は本体に対してスライドできれば、当業者が実際の適用において、投入容器1と格納容器2は本体とのスライド接続方式を柔軟に設置することができる。
【0032】
好ましくは、投入容器1に第1のスライド部が設置され、格納容器2に第2のスライド部が設置され、本体に第1のスライド部と第2のスライド部に合わせる複数のローラーが設置される。投入容器1は第1のスライド部と複数のローラーにより本体に接続され、格納容器2は第2のスライド部と複数のローラーにより本体に接続される。その中、第1のスライド部は投入容器1と固定に接続される又は一体で作製されるスライドウェイ、スライドレール及び/又はスライド溝などであってもよく、第1のスライド部と複数のローラーの適応により投入容器1を本体に対してスライドさせればよい。同様に、第2のスライド部は格納容器2と固定に接続される又は一体で作製されるスライドウェイ、スライドレール及び/又はスライド溝などであってもよく、第2のスライド部と複数のローラーの適応により格納容器2を本体に対してスライドさせればよい。当業者が実際の適用において、第1のスライド部と第2のスライド部の具体的な構造を柔軟に設置することは可能で、このような第1のスライド部と第2のスライド部の具体的な構造を変更することは本発明の技術案から逸脱することない。また、投入容器1及び格納容器2は本体とスライド接続される方式は前述した転がり方式に加えて、二つのスライドレールの適応、スライドレールとスライド溝の適応またスライドレールとスライドウェイの適応である単純なスライド方式を採用してもよい。こういうスライド方式の変更は同様に本発明の技術案から逸脱することない。
【0033】
これで、本発明の技術案を、図面に示された好ましい実施形態と合わせて説明したが、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは、当業者には容易に理解される。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、関連する技術的特徴に対して同等の変更又は置換を行うことができ、これらの変更又は置換後の技術案はいずれも、本発明の保護範囲に含まれる。