(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】スライド式の蓋を備えたカバーを冷蔵商品貯蔵ユニットに取り付ける方法
(51)【国際特許分類】
A47F 3/04 20060101AFI20230502BHJP
【FI】
A47F3/04 E
(21)【出願番号】P 2020573531
(86)(22)【出願日】2019-07-04
(86)【国際出願番号】 DK2019050220
(87)【国際公開番号】W WO2020011324
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2022-03-14
(32)【優先日】2018-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】520512085
【氏名又は名称】レーアウ-ベーア エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】オレセン,ゾーレン
(72)【発明者】
【氏名】ラスムッセン,ジェスパー グラウベール
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-017965(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0109607(US,A1)
【文献】国際公開第2018/069004(WO,A1)
【文献】米国特許第2793925(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 3/04
F25D 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品などの陳列および販売のための冷蔵商品貯蔵ユニット(1)の貯蔵コンパートメント(2)に、複数のスライド式の蓋(7)を備えたカバーを取り付ける方法であって、前記貯蔵コンパートメント(2)が、実質的に長方形の上部開口部を有し、
前記方法は、
-2つ以上のカバーカセット(6)を設けるステップであって、各々のカバーカセットが、1つ以上のスライド式の蓋(7)、前記カバーカセット(6)の2つの反対側に沿ってそれぞれ配置された2つのクロスプロファイル(10)、および前記カバーカセットの2つの反対側の端部に沿ってそれぞれ垂直に配置された2つのベースプロファイル(11)を含み、各クロスプロファイル(10)または各ベースプロファイル(11)が、1つ以上の細長く略U字形のトラック(14,15)であり、それらのトラックの各々が、前記スライド式の蓋(7)が前記トラック(14,15)の長手方向に沿ってスライドできるように、前記スライド式の蓋(7)の縁部を受容するように配置されている、設けるステップと、
-各カバーカセット(6)の2つの反対側の端部がそれぞれ前記貯蔵コンパートメント(2)の上向きの2つの端部に載るように、かつ前記2つ以上のカバーカセット(6)が一緒に前記冷蔵商品貯蔵ユニット(1)のカバーを形成するように、前記貯蔵コンパートメント(2)の上部に前記2つ以上のカバーカセット(6)を取り付けるステップと、を含
み、
前記2つ以上のカバーカセット(6)が載る前記貯蔵コンパートメント(2)の2つの上向きの縁部の各々に沿って、前記2つ以上のカバーカセット(6)の前記ベースプロファイル(11)を解放可能に係合することができるように配置されているカバープロファイル(13)を取り付けるステップをさらに含む、方法。
【請求項2】
前記2つ以上のカバーカセット(6)を前記貯蔵コンパートメント(2)の上部に取り付けるステップの前に、前記2つ以上のカバーカセット(6)が載る前記貯蔵コンパートメント(2)の2つの上向きの縁部の各々に沿って、前記2つ以上のカバーカセット(6)の前記ベースプロファイル(11)と解放可能に係合することができるように配置されているスペーサプロファイル(5)を取り付けるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スペーサプロファイル(5)
と解放可能に係合することができるように配置されているカバープロファイル(13)を取り付けるステップを含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記2つ以上のカバーカセット(6)の前記ベースプロファイル(11)と前記スペーサプロファイル(5)および/または前記カバープロファイル(13)との間の解放可能な係合が、カチッとして一緒になるアセンブリとして設計される、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記2つ以上のカバーカセット(6)の前記ベースプロファイル(11)が、前記貯蔵コンパートメント(2)の前記長辺(3)に載っている、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
隣接する2つのカバーカセット(6)の2つのクロスプロファイル(10)の間にギャッププロファイル(12)を取り付けて、クロスプロファイル(10)の間のギャップをシールするステップを含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
各カバーカセット(6)の前記1つ以上のスライド式の蓋(7)が、前記貯蔵コンパートメント(2)の前記長手方向に垂直な方向にスライド可能であるように配置されている、請求項1~
6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記2つ以上のカバーカセット(6)の各々が、一方が他方の上で、その内部にアクセスできるようにするためにその中心に向かって、前記貯蔵コンパートメント(2)の前記長辺(3)からそれぞれ離れて、スライドするように配置された2つのスライド式の蓋(7)を備える、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記クロスプロファイル(10)が、一方が他方の上に配置された少なくとも2つの略U字形のトラック(14、15)を備える、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記2つ以上のカバーカセット(6)の各々が、前記カバーカセット(6)の中央部分の前記2つのスライド式の蓋(7)の上に配置された固定蓋(8)をさらに備える、請求項
8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記固定蓋(8)が、前記カバーカセット(6)の前記クロスプロファイル(10)の上部に配置されている、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
カバーカセット(6)の前記1つ以上のスライド式の蓋(7)が、前記貯蔵コンパートメント(2)の前記長手方向に平行な方向にスライド可能であるように配置されている、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記2つ以上のカバーカセット(6)および前記クロスプロファイル(10)が、前記貯蔵コンパートメント(2)の前記長手方向に垂直な方向に湾曲している、請求項1~
12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記2つ以上のカバーカセット(6)の一方向の寸法が、0.8メートルから、1.5メートル、特に0.94メートルまたは1.25メートルの範囲にある、請求項1~
13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記トラック(14,15)に前記蓋(7)を保持するために前記1つ以上のU字形トラック(14,15)および前記1つ以上の蓋(7)の近くに保持部構成が設けられ、前記保持部構成が、前記蓋(7)に固定されたラッチおよび前記トラック(14,15)に固定された突起を備え、前記ラッチおよび前記突起が、横方向の引き抜き力が前記トラック(14,15)から離れる方向に前記蓋(7)に加えられたときに、前記ラッチおよび前記突起が保持力を生み出す支台に押し込まれて前記蓋(7)および前記トラック(14,15)の分離が防止されるように、配置されており、前記突起または前記ラッチのいずれかが、前記蓋(7)の表面に向かって前記ラッチを曲げるか、またはそれが突き出ている前記トラック(14,15)の側面に向かって突起を曲げることによって、前記蓋(7)の縁部を前記トラック(14,15)に挿入できるように、弾力性のある柔軟な材料でできている、請求項1~
14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
請求項1~15のいずれかに記載の方法で組み立てられ、取り付けられたカバーを備えた食品などの陳列および販売のための冷蔵商品貯蔵ユニット(1)
であって、
前記冷蔵商品保管ユニット(1)の前記貯蔵コンパートメント(2)の2つの前記長辺(3)のそれぞれの上向きの端部に取り付けられたスペーサプロファイル(5)をさらに含み、
前記スペーサプロファイル(5)は、前記ベースプロファイル(11)と係合するように配置され、前記カバープロファイル(13)は、前記スペーサプロファイル(5)および前記ベースプロファイル(11)を覆うように、前記貯蔵コンパートメント(2)の前記長辺(3)の各々に沿って取り付けられ、それにより、前記貯蔵コンパートメント(2)の端部に沿って手すりを形成した、
冷蔵商品貯蔵ユニット(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド式の蓋を備えたカバーを、冷却されたコンパートメントへの開口部を作成するために蓋を好ましくは横方向または前後方向に移動できるように、冷蔵庫または長方形の上部開口部を備えた冷凍庫などの冷蔵商品貯蔵ユニットに取り付ける方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットなどで食品を陳列するために使用される冷蔵品陳列および貯蔵ユニットは、典型的には、透明な蓋で覆われた上部開口部を有し、その蓋により、顧客は、選ぶ食料品を容易に見つけることができる。陳列された食品を顧客がアクセスできるようにするために、蓋をさまざまな方法で移動させ得る。
【0003】
ドアのように蓋をずらすことによって、例えば、ヒンジを使用して蓋の片側を貯蔵ユニットに取り付けることによって、コンパートメントにアクセスできるように蓋を取り付けることが知られている。他の方法としては、1つ以上のスライド式蓋の使用を含むものがある。これらは、横または前後にずらして、隣接する蓋またはコンパートメントの固定カバーセクションの下または上にスライドさせることができる。
【0004】
一般に、このような透明な蓋は典型的には、フレームに取り付けられ、フレームはスライド可能にトラックに取り付けられる。その例は、例えば、US2002/0190619およびUS2009/0224544に示されている。ただし、蓋は、トラックの表面にスライド可能に置かれているトラックに直接取り付けることもできる。1つ以上のトラックからの蓋のずれを防ぐために、トラックが形成されているレールを互いに向かって押すことができ、その結果、蓋の2つの反対側の端部がレールによって囲まれる。この場合、蓋の交換の前後にレールまたはその少なくとも一部を移動する必要がある。その一例がWO97/19621に示されている。
【0005】
取り付け時に蓋がトラック内に適切に保持されていないと、使用時に蓋がトラックから分離する危険性がある。蓋とトラックが切り離されると、蓋が貯蔵ユニット内に落ちる可能性があり、非常に都合が悪い。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、スライド式の蓋を備えたカバーを冷蔵商品貯蔵ユニットに取り付ける方法を提供することであり、この方法は、最小限の労力しか必要としない単純な操作でカバーの簡単な取り付けおよび交換を可能にする。
【0007】
さらに、本発明のさらなる目的は、蓋がトラック内にスライド可能に保持されるようにカバーを取り付ける方法を提供することであり、これにより、蓋がトラックから分離するリスクを排除する。
【0008】
特定のカバーが、国際出願第WO2018/069004A1号に開示されており、これは、ラッチを備えた保持部構成と、トラック内の蓋を保持するために提供される突起とを含む。
【0009】
本発明は、食品などの陳列および販売のための冷蔵商品貯蔵ユニットの貯蔵コンパートメントに、複数のスライド式の蓋を備えたカバーを取り付ける方法に関し、この貯蔵コンパートメントは、実質的に長方形の上部開口部を有し、その方法は、
-2つ以上のカバーカセットを設けるステップであって、各々のカバーカセットが、1つ以上のスライド式の蓋、カバーカセットの2つの反対側に沿ってそれぞれ配置された2つのクロスプロファイル、およびカバーカセットの2つの反対側の端部に沿ってそれぞれ垂直に配置された2つのベースプロファイルを含み、各クロスプロファイルまたは各ベースプロファイルが、1つ以上の細長く略U字形のトラックであり、それらのトラックの各々が、スライド式の蓋がトラックの長手方向に沿ってスライドできるように、スライド式の蓋の縁部を受容するように配置されている、設けるステップと、
-各カバーカセットの2つの反対側の端部が各々貯蔵コンパートメントの上向きの2つの端部に載るように、かつ2つ以上のカバーカセットが一緒に冷蔵商品貯蔵ユニットのカバーを形成するように、貯蔵コンパートメントの上部に2つ以上のカバーカセットを取り付けるステップと、を含む。
【0010】
このような方法を使用してカバーを取り付けることは、とりわけ、工場で最適化された条件下で取り付ける前にカバーカセットを組み立てることができるため、有利である。これにより、効率または取り付け手順が大幅に向上し、貯蔵コンパートメントへのカバーの取り付けに関連するコストと時間の消費が削減される。
【0011】
本発明の一実施形態では、この方法は、2つ以上のカバーカセットを貯蔵コンパートメントの上部に取り付けるステップの前に、2つ以上のカバーカセットが載る貯蔵コンパートメントの2つの上向きの縁部の各々に沿って、2つ以上のカバーカセットのベースプロファイルと解放可能に係合することができるように配置されているスペーサプロファイルを取り付けるステップを含む。代替の実施形態では、カバーカセットのベースプロファイルは、貯蔵コンパートメントの上向きの縁部に直接固定(例え場、接着)されている。
【0012】
このような構造により、カバーカセットを貯蔵コンパートメントに簡単かつ迅速に取り付けることができ、必要に応じて、2つ以上のカバーカセットを簡単かつ迅速に交換することができる。
【0013】
本発明の一実施形態では、この方法は、2つ以上のカバーカセットを貯蔵コンパートメントの上部に取り付けるステップの後に、2つ以上のカバーカセットが載る貯蔵コンパートメントの2つの上向きの縁部の各々に沿って、2つ以上のカバーカセットのベースプロファイルと、もしあればスペーサプロファイルとも解放可能に係合することができるように配置されているカバープロファイルを取り付けるステップを含む。
【0014】
カバープロファイルの使用は、カバーの取り付け後に冷蔵商品貯蔵ユニットの美的に満足のいくデザインを保証するための単純かつ簡単な方法である。
【0015】
本発明の一実施形態では、2つ以上のカバーカセットのベースプロファイルとスペーサプロファイルおよび/またはカバープロファイルとの間の解放可能な係合は、カチッとして一緒になるアセンブリとして設計される。
【0016】
本発明の一実施形態では、2つ以上のカバーカセットのベースプロファイルは、貯蔵コンパートメントの長辺に載っている。
【0017】
本発明の一実施形態では、各カバーカセットの2つ以上のスライド式の蓋は、貯蔵コンパートメントの長手方向に垂直な方向にスライド可能であるように配置されている。
【0018】
本発明の一実施形態では、2つ以上のカバーカセットの各々は、一方が他方の上で、その内部にアクセスできるようにするためにその中心に向かって、貯蔵コンパートメントの長辺からそれぞれ離れて、スライドするように配置された2つのスライド式の蓋を備える。
【0019】
本発明の一実施形態では、2つ以上のカバーカセットの各々は、カバーカセットの中央部分の2つのスライド式の蓋の上に配置された固定蓋をさらに備える。
【0020】
本発明の一実施形態では、固定蓋は、カバーカセットのクロスプロファイルの上部に配置される。
【0021】
本発明の一実施形態では、カバーカセットの1つ以上のスライド式の蓋は、貯蔵コンパートメントの長手方向に平行な方向にスライドできるように配置されている。
【0022】
本発明の一実施形態では、2つ以上のカバーカセットおよびそのクロスプロファイルは、貯蔵コンパートメントの長手方向に垂直な方向に湾曲している。
【0023】
本発明の一実施形態では、2つ以上のカバーカセットの一方向の寸法は、0.94メートルまたは1.25メートルである。
【0024】
これは、そのようなカバーカセットの2つ、3つ、または4つが一緒になって、たとえば2.5メートルまたは3.75メートルの標準長さの冷蔵商品貯蔵ユニットの貯蔵コンパートメントの開口部に適合することを意味する。
【0025】
トラックに蓋を保持するために上記1つ以上のU字形トラックおよび上記1つ以上の蓋の近くに保持部構成が設けられ、保持部構成は、蓋に固定されたラッチおよびトラックに固定された突起を備え、ラッチおよび突起は、横方向の引き抜き力がトラックから離れる方向に蓋に加えられたときに、ラッチおよび突起が保持力を生み出す支台に押し込まれてラッチおよび突起の分離が防止されるように、配置されており、突起またはラッチのいずれかは、蓋の表面に向かってラッチを曲げるか、またはそれが突き出ているトラックの側面に向かって突起を曲げることによって、蓋の縁部をトラックに挿入できるように、弾力性のある柔軟な材料でできている、という点で特に有利である。このような保持部構成は、国際特許出願第WO2018/069004(A1)号に開示されている。
【0026】
本発明の一態様では、それは、前述の請求項のいずれかに記載の方法を使用してそのカバーが取り付けられている冷蔵商品貯蔵ユニットに関する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
以下に、本発明のいくつかの例示的な実施形態を、添付の図面の図を参照してより詳細に説明する。
【0028】
【
図1a】本発明の一実施形態による、複数のスライド式の蓋を備えたカバーを冷蔵商品貯蔵ユニットに取り付ける方法の第1のステップを示す。
【
図1g】
図1a~1fに示す6つのステップを実行することによって得られる冷蔵商品貯蔵ユニットを示す。
【
図2】本発明の一実施形態による冷蔵商品貯蔵ユニットの2つの隣接するカバーカセットの2つのクロスプロファイルのアセンブリの断面図である。
【
図3a】本発明の一実施形態によるスペーサプロファイルの断面図である。
【
図3b】本発明の一実施形態によるベースプロファイルの断面図である。
【
図3c】本発明の一実施形態によるカバープロファイルの断面図である。
【
図3d】本発明の一実施形態によるハンドレールアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1a~1fは、本発明の実施形態による、複数のスライド式の蓋7を備えたカバーを冷蔵商品貯蔵ユニット1に取り付けるための方法のいくつかのステップを示している。
【0030】
図1aには、スペーサプロファイル5が、冷蔵商品貯蔵ユニット1の貯蔵コンパートメント2の2つの長辺3の各々の上向きの縁部にどのように取り付けられているかが示されている。スペーサプロファイル5は、カバーカセット6(
図1aには示されていない)を固定するために2つ以上のカバーカセット6の端部に配置されたベースプロファイル11(
図1aには示されていない)と係合できるように配置されており、貯蔵コンパートメント2に固定されている。図示の実施形態では、貯蔵コンパートメント2の2つの短辺4の上向きの縁部は湾曲している。他の実施形態では、それらは、2つの長辺3の各々の上向きの縁部のように、真っ直ぐで水平であり得る。
【0031】
図1bは、第1のカバーカセット6がその一端で貯蔵コンパートメント2にどのように取り付けられるかを示している。図示の実施形態では、カバーカセット6は、その側面に沿った2つの湾曲したクロスプロファイル10とその端部に沿った2つのベースプロファイル11とを備えたフレーム内に2つのスライド式の蓋7および固定蓋8で組み立てられる。固定蓋8は、カバーカセット6の中央のクロスプロファイル10の上部に配置され、一方、2つのスライド式の蓋7は、各クロスプロファイル10の内側に沿ってそれぞれ配置された上部トラック14および下部トラック15内をスライドできるように配置されている。したがって、スライド式の蓋7上に配置された蓋ハンドル9を押すかまたは引くことによって、スライド式の蓋7は、貯蔵コンパートメント2の縁部から離れてまたは貯蔵コンパートメント2の縁部に向かってスライドして、他のスライド式の蓋7の下または上をかつ固定蓋8の下を移動することができる。このようにして、貯蔵コンパートメント2の内部へのアクセスが得られ、開口部を再び閉じることができる。他の実施形態では、カバーカセット6は、1つ以上のスライド式の蓋7と1つ以上の固定蓋8との他の組み合わせを備えることができる。
【0032】
図1cおよび1dに示されるように、さらに2つのそのようなカバーカセット6を取り付けることによって、貯蔵コンパートメント2の開口部のための完全なカバーが、3つのカバーカセット6が互いに隣接することによって得られる。カバーカセット6の各々について、2つのベースプロファイル11は、例えば、カチッとして一緒になるアセンブリを介して、貯蔵コンパートメント2の縁部に取り付けられたスペーサプロファイル5と係合する。
【0033】
図1eは、スペーサプロファイル5およびベースプロファイル11を覆うために、貯蔵コンパートメント2の各長辺3に沿ってカバープロファイル13をどのように取り付けて、貯蔵コンパートメント2の縁部に沿ってハンドレールを形成し得るかを示している。カバープロファイル13は、例えば、カチッとして一緒になるアセンブリによって、スペーサプロファイル5および/またはベースプロファイル11に係合し得る。
【0034】
最後に、
図1fは、3つのカバーカセット6からなる堅いカバーを得るために、ギャッププロファイル12を取り付けて、2つの隣接するカバーカセット6の隣接するクロスプロファイル10間のギャップをどのように封止し得るかを示している。これらのギャッププロファイル12は、例えば、両面粘着テープ16を使用して取り付け得る(
図2を参照)。
【0035】
図1gは、
図1a~1fに示されるステップを実行することによって得られる冷蔵商品貯蔵ユニット1を示している。
【0036】
図2は、上記のように組み立てられた本発明の実施形態による、冷蔵商品貯蔵ユニット1の2つの隣接するカバーカセット6の2つの断面
図10のアセンブリの断面図である。2つのクロスプロファイルの各々は、2つの長手方向の略U字形のトラック14、15を備え、スライド式の蓋7がトラック14、15の長手方向に沿ってスライドできて、スライド式の蓋7の反対側の縁部が、カバーカセット6(この図には示されていない)の他方側にあるクロスプロファイル10の対応するトラック14、15によって受容されるような方法で、トラックが各々スライド式の蓋7の縁部を受容するように配置されている。
図2はさらに、2つのクロスプロファイル10間のギャップが、例えば、両面粘着テープ16によって2つのクロスプロファイル10に固定され得るギャッププロファイル12によってどのように封止され得るかを示している。
【0037】
図3aは、本発明の実施形態による、ベースプロファイル11と係合するためのいくつかのインターフェース特徴18を備えるスペーサプロファイル5の断面図である(
図3d参照)。さらに、図示の実施形態では、スペーサプロファイル5は、貯蔵コンパートメント2(この図には示されていない)の長辺3に沿って側壁の厚さを変えるために切断できるトリミング可能な壁17を備えている。このトリミング可能な壁17を適切に切断することにより、貯蔵コンパートメント2に対するベースプロファイル11(この図には示されていない)の正しい位置が決定される。
図3aはまた、スペーサプロファイル5が、一端に、例えば、ヒータケーブル(図示せず)のためのチャネル19と、他端に、例えば、貯蔵コンパートメント2(図示せず)の壁セクションの位置合わせのためのピン(図示せず)のためのチャネル20とをどのように備え得るかを示している。典型的には、スペーサプロファイル5は、貯蔵コンパートメント2の縁部に接着され(および、いくつかの小さなセルフタッピングネジで固定され得る、図示せず)、カバーカセット6を冷蔵商品貯蔵ユニット1の貯蔵コンパートメント2への即座の配置および取り付けを可能にする。
【0038】
図3bは、本発明の実施形態による、スペーサプロファイル5と係合するためのいくつかのインターフェース特徴21と、カバープロファイル13と係合するためのいくつかのインターフェース特徴24とを備えるベースプロファイル11の断面図である(
図3dを参照)。さらに、図示の実施形態では、ベースプロファイル11は、バンパーシーリング25(
図3dを参照)のための2つのトラック22と、例えばピンおよびネジ(図示せず)のための2つのチャネル23とを備える。
【0039】
図3cは、本発明の実施形態による、ベースプロファイル11と係合するための2つのインターフェース特徴26と、スペーサプロファイル5と係合するための単一のインターフェース特徴24とを備えるカバープロファイル13の断面図である(
図3dを参照)。
【0040】
図3dは、本発明の実施形態による、そのために設計されたインターフェース特徴18、21、24、26、27を使用してカチッとして一緒になるスペーサプロファイル5と、1つ以上のベースプロファイル11と、カバープロファイル13とを備えるハンドレールアセンブリの断面図である。ベースプロファイル(複数可)11は、いくつかの小さなセルフタッピングネジ(図示せず)を用いてスペーサプロファイル5にさらに固定し得る。2つのバンパーシーリング25が、ベースプロファイル7にぶつかるまでスライド式の蓋7がベースプロファイル7に向かって引っ張られて閉じられるときに、ベースプロファイル11への衝撃を和らげるために、ベースプロファイル11に沿って配置されている。
【符号の説明】
【0041】
1.冷蔵商品貯蔵ユニット
2.貯蔵コンパートメント
3.貯蔵コンパートメントの長辺
4.貯蔵コンパートメントの短辺
5.スペーサプロファイル
6.カバーカセット
7.スライド式の蓋
8.固定蓋
9.蓋ハンドル
10.クロスプロファイル
11.ベースプロファイル
12.ギャッププロファイル
13.カバープロファイル
14.上部トラック
15.下部トラック
16.接着テープ
17.トリミング可能な壁
18.ベースプロファイルのインターフェース特徴
19.ケーブルを加熱するためのチャネル
20.ピンのチャネル
21.スペーサプロファイルのインターフェース特徴
22.バンパーシーリングのトラック
23.ピンとネジのためのチャネル
24.カバープロファイルのインターフェース
25.バンパーシーリング
26.ベースプロファイルのインターフェース特徴
27.スペーサプロファイルのインターフェース特徴