(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】トルクアセンブリ並びにそれを製造及び使用する方法
(51)【国際特許分類】
F16D 41/08 20060101AFI20230502BHJP
F16C 17/02 20060101ALI20230502BHJP
F16C 19/44 20060101ALI20230502BHJP
F16D 41/06 20060101ALI20230502BHJP
F16D 7/02 20060101ALI20230502BHJP
【FI】
F16D41/08 Z
F16C17/02 Z
F16C19/44
F16D41/06 A
F16D7/02 F
(21)【出願番号】P 2021500634
(86)(22)【出願日】2019-07-05
(86)【国際出願番号】 EP2019068068
(87)【国際公開番号】W WO2020011659
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-01-08
(32)【優先日】2018-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】310004529
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス レンコール リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100188857
【氏名又は名称】木下 智文
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バージェス、ジェイムズ ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】マーフィー、ブランドン エス.
【審査官】日下部 由泰
(56)【参考文献】
【文献】実開平5-83477(JP,U)
【文献】特開2012-219824(JP,A)
【文献】特表2017-514070(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 7/02,41/06
F16C 17/02,19/44,27/02,
33/26,35/02,35/06,
35/067,35/077
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側部材と、
外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間に配置された第1のトルク部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間でかつ前記第1のトルク部材の半径方向外側又は内側に配置された第2のトルク部材と、を備え、第1の円周方向に回転する際に、前記第1のトルク部材は、概して自由に回転することが可能にされ、第2の円周方向に回転する際に、前記第1のトルク部材は、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされ、前記第2のトルク部材は、前記内側部材と前記外側部材との間に円周方向の界面滑りを提供して前記第2の円周方向の回転を可能にし、前記第1のトルク部材は第1のトルクT
1を有し、T
1は、前記第1のトルク部材が前記第1の円周方向に回転する最小トルクであり、前記第1のトルク部材は第2のトルクT
2を有し、T
2は、前記第1のトルク部材が前記第2の円周方向に回転する最小トルクであり、前記第2のトルク部材は第3のトルクT
3を有し、T
3は、前記第2のトルク部材が前記第2の円周方向に回転する最小トルクであり、T
1<T
3<T
2であるトルクアセンブリ。
【請求項2】
シャフトを備える内側部材と、
ハウジングを備える外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間に配置されたベアリングを備える第1のトルク部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間でかつ前記第1のトルク部材の半径方向外側又は内側に配置された第2のトルク部材と、を備え、第1の円周方向に回転する際に、前記第1のトルク部材は、概して自由に回転することが可能にされ、第2の円周方向に回転する際に、前記第1のトルク部材は、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされ、前記第2のトルク部材は、前記内側部材と前記外側部材との間に円周方向の界面滑りを提供して前記第2の円周方向の回転を可能にし、前記第1のトルク部材は第1のトルクT
1を有し、T
1は、前記第1のトルク部材が前記第1の円周方向に回転する最小トルクであり、前記第1のトルク部材は第2のトルクT
2を有し、T
2は、前記第1のトルク部材が前記第2の円周方向に回転する最小トルクであり、前記第2のトルク部材は第3のトルクT
3を有し、T
3は、前記第2のトルク部材が前記第2の円周方向に回転する最小トルクであり、T
1<T
3<T
2である、トルクアセンブリ。
【請求項3】
シャフトを備える内側部材と、
ハウジングを備える外側部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間に配置された複数の隣接するシャフトを備える第1のトルク部材と、
前記内側部材と前記外側部材との間でかつ前記第1のトルク部材の半径方向外側又は内側に配置された第2のトルク部材と、を備え、第1の円周方向に回転する際に、前記第1のトルク部材は、概して自由に回転することが可能にされ、第2の円周方向に回転する際に、前記第1のトルク部材は、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされ、前記第2のトルク部材は、前記内側部材と前記外側部材との間に円周方向の界面滑りを提供して前記第2の円周方向の回転を可能にし、前記第1のトルク部材は第1のトルクT
1を有し、T
1は、前記第1のトルク部材が前記第1の円周方向に回転する最小トルクであり、前記第1のトルク部材は第2のトルクT
2を有し、T
2は、前記第1のトルク部材が前記第2の円周方向に回転する最小トルクであり、前記第2のトルク部材は第3のトルクT
3を有し、T
3は、前記第2のトルク部材が前記第2の円周方向に回転する最小トルクであり、T
1<T
3<T
2である、トルクアセンブリ。
【請求項4】
第2のトルク部材はトレランスリングを備える、請求項1~3の何れか一項に記載のトルクアセンブリ。
【請求項5】
第2のトルク部材はプレーンベアリングを備える、請求項1~4の何れか一項に記載のトルクアセンブリ。
【請求項6】
前記第2のトルク部材は、基板、及び前記基板上に配置された低摩擦層から形成された環状バンドを備える、請求項1~5の何れか一項に記載のトルクアセンブリ。
【請求項7】
前記基板は、鉄、銅、チタン、スズ、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、又はそれらの合金を含む金属を含む、請求項6に記載のトルクアセンブリ。
【請求項8】
前記低摩擦層は、ポリケトン、ポリアラミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、熱可塑性フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項6又は7に記載のトルクアセンブリ。
【請求項9】
前記トレランスリングは、半径方向に延伸する複数の突起を有する、請求項
4に記載のトルクアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のトルク部材はニードルベアリングを備える、請求項2及び4~9の何れか一項に記載のトルクアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のトルク部材はスプラグベアリングを備える、請求項2及び4~9の何れか一項に記載のトルクアセンブリ。
【請求項12】
前記第1のトルク部材は、外側シャフト、第1の内側シャフト軸線方向部品、第2の内側シャフト軸線方向部品、及びばね構成要素を備える、請求項3~9の何れか一項に記載のトルクアセンブリ。
【請求項13】
前記外側シャフトは、前記第1の内側シャフト軸線方向部品、前記第2の内側シャフト軸線方向部品、及び前記ばね構成要素の半径方向外側に配置され、前記第2のトルク部材の半径方向内側に配置されている、請求項12に記載のトルクアセンブリ。
【請求項14】
前記ばね構成要素は、前記第1の内側シャフト軸線方向部品と前記第2の内側シャフト軸線方向部品との間に軸線方向に配置され、前記第1の内側シャフト軸線方向部品、前記第2の内側シャフト軸線方向部品、又は前記外側シャフトのうちの少なくとも1つを半径方向にシフトするように適合されている、請求項12又は13に記載のトルクアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トルクアセンブリ、より具体的には、ベアリング又はトレランスリングを含むトルク部材を含むトルクアセンブリを含む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トルクアセンブリは、可動体の動きを阻止、停止、又は遅延させるために使用されることができる。従来、トルクアセンブリは、外側部材内での内側部材の回転、又はその逆を可能にしてもよい。場合によっては、トルクアセンブルは、一方の円周方向への動きを容易にし、他方の円周方向への動きを妨害する(又は高い回転トルクを要求する)ように使用されることができる。これらのトルクアセンブリは、ヒンジ、ドアを閉鎖する機構、座部構成要素、又は車両において多くの場合に使用される別の可動体を含むことができる。トルクアセンブリはまた、動きを付勢し、ドア、座部構成要素、又は他の可動体を特定の位置に保持するために使用されることができる。
【0003】
過負荷状態、アセンブリのサイズ及び複雑さの増大、アセンブリの構成要素の摩耗若しくは摩滅による寿命に亘るトルクの変動、又は温度若しくは他の条件に依存するトルクアセンブリの構成要素の性能に起因して、トルクアセンブリにおいて問題が発生する場合がある。これらは全て、トルクアセンブリの構成要素、操作、及びアセンブリのコストを増加させる場合がある。従って、様々な用途においてトルクアセンブリを改善する必要がある。
【0004】
添付の図面を参照することによって当業者に、本開示はより理解されてもよく、その多くの特徴及び利点が明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの分解図である。
【
図1B】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの断面図である。
【
図1C】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの分解図である。
【
図2A】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの分解図である。
【
図2B】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの斜視側面図である。
【
図3】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの分解図である。
【
図4A】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの分解図である。
【
図4B】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの構成要素の分解図である。
【
図4C】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの斜視側面図である。
【
図5A】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの分解図である。
【
図5B】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの斜視側面図である。
【
図6】本発明の少なくとも1つの実施形態によるトルクアセンブリの構成要素の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
異なる図面における同じ参照記号の使用は、類似又は同一の項目を示す。
【0007】
図と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示された教示を理解することを支援するために提供される。以下の説明は、教示の特定の実装及び実施形態に焦点を当てる。この焦点は、教示を説明することを支援するために提供され、教示の範囲又は適用可能性に対する制限として解釈されるべきではない。しかし、他の実施形態が、本出願に開示されるような教示に基づいて使用されることができる。
【0008】
「備える(comprise)」、「備える(comprising)」、「含む(include)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はこれらの任意の他の変形は、非排他的な包含の範囲に及ぶことが意図される。例えば、記載された特徴を備える方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、このような方法、物品、又は装置に明示的に記載されず、又は固有ではない他の特徴を含んでもよい。更に、明示的に反対の記載がない限り、「又は」は包括的論理和を指し、排他的論理和を指さない。例えば、条件A又はBは、Aが真(若しくは存在する)及びBが偽(若しくは存在しない)、Aが偽(若しくは存在しない)及びBが真(又は存在する)、並びに、A及びBの両方が真(若しくは存在する)のうちの何れか1つによって満たされる。
【0009】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書で説明される要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、そして本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、別の意味であることが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形を複数形も含むように読解されるべきであり、その逆も同様である。例えば、単一の項目が本明細書で説明される場合には、単一の項目の代わりに複数の項目が使用されてもよい。同様に、複数の項目が本明細書で説明される場合には、その複数の項目の代わりに単一の項目が使用されてもよい。また、「約」又は「実質的に」の使用は、本発明の範囲から逸脱しない任意の値若しくは関係を説明する空間的又は数値的関係を伝えるために用いられる。
【0010】
別に画定されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び例は例示にすぎず、限定することが意図されない。本明細書で説明されない範囲については、特定の材料及び加工行為に関する多くの詳細は従来のものであり、トルクアセンブリ、トレランスリング、及びベアリング技術内の教科書及び他の情報源において見出だされてもよい。
【0011】
最初に
図1Aを参照すると、一実施形態によるトルクアセンブリ2が示される。トルクアセンブリ2は、トルクアセンブリ2の長手方向に沿って延伸する内側部材4を含んでもよい。内側部材4は、トルクアセンブリ2の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたシャフト、ボルト、又は同様の構成要素を含んでもよい。内側部材4は、トルクアセンブリ2の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされた第1の軸線方向端部4i及び第2の軸線方向端部4iiを有してもよい。例示的な
図1に示されるように、内側部材4は、半径方向端部10ivを有してもよい。内側部材4は、中心軸線100から外側半径方向端部4ivまでの半径R
IMを有してもい。内側部材4は、第1の軸線方向端部4iから第2の軸線方向端部4iiまでの長さL
IMを有することができる。トルクアセンブリ2は、トルクアセンブリ2の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたハウジング又は同様の構成要素を含む外側部材10を更に含むことができる。内側部材4は、外側部材10内に、又はそれによって少なくとも部分的に囲まれて配置されてもよい。外側部材10は、第1の軸線方向端部10i及び第2の軸線方向端部10iiを有してもよい。例示的な
図1Aに示されるように、外側部材10は、内側半径方向端部10iii及び外側半径方向端部10ivを有してもよい。外側部材10は、中心軸線100から内側半径方向端部10iiiまでの内側半径IR
OMを有してもよい。外側部材10は、中心軸線100から外側半径方向端部10ivまでの外側半径OR
OMを有してもよい。外側部材10は、第1の軸線方向端部10iから第2の軸線方向端部10iiまでの長さL
OMを有してもよい。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ2は、少なくとも1つのトルク部材又は同様の構成要素12を含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ2は、第1のトルク部材12a及び第2のトルク部材12bを含むことができる。第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つは、内側部材4と外側部材10との間に配置されてもよい。第1のトルク部材12aは、第2のトルク部材12bの少なくとも部分的に半径方向内側にあってもよい。或いは、第1のトルク部材12aは、第2のトルク部材12bの少なくとも部分的に半径方向外側にあってもよい。
【0012】
一実施形態においては、
図1Aに示されるように、第1のトルク部材12aは、ベアリングであってもよい。第1のトルク部材12aは、一方向ベアリングであってもよい。第1のトルク部材12aは、第1の円周方向又は第2の円周方向の何れかに回転するように適合された複数の転動体14を含むニードルベアリングであってもよい。ニードルベアリングは、複数の転動体が第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止し、この結果、第1のトルク部材12aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止するように適合された係止構成要素16を更に含んでもよい。一実施形態においては、第1の円周方向は時計回りであってもよく、一方、第2の円周方向は反時計回りであってもよい。別の実施形態においては、第1の円周方向は反時計回りであってもよく、一方、第2の円周方向は時計回りであってもよい。第1のトルク部材12aは、第1の軸線方向端部12ai及び第2の軸線方向端部12aiiを有してもよい。第1のトルク部材12aは、内側半径方向端部12aiii及び外側半径方向端部12aivを有してもよい。第1のトルク部材12aは、中心軸線100から内側半径方向端部12aiiiまでの内側半径IR
Cを有してもよい。第1のトルク部材12aは、中心軸線100から外側半径方向端部12aivまでの外側半径OR
Cを有してもよい。第1のトルク部材12aは、第1の軸線方向端部12aiから第2の軸線方向端部12aiiまでの長さL
RTMを有してもよい。
【0013】
また
図1Aに示されるように、第2のトルク部材12bは、第1のトルク部材12aの半径方向外側にあってもよい。第2のトルク部材12bは、ベアリング又はトレランスリングであってもよい。第2のトルク部材12bは、第1の軸線方向端部12bi及び第2の軸線方向端部12biiを有してもよい。第2のトルク部材12bは、内側半径方向端部12biii及び外側半径方向端部12bivを有してもよい。第2のトルク部材12bは、中心軸線100から内側半径方向端部12biiiまでの内側半径IR
Cを有してもよい。第2のトルク部材12bは、中心軸線100から外側半径方向端部12bivまでの外側半径OR
Cを有してもよい。第2のトルク部材12bは、第1の軸線方向端部12biから第2の軸線方向端部12biiまでの長さL
STMを有してもよい。
【0014】
トルクアセンブリ2の実施形態においては、
図1A及び
図1Bに示されるように、外側部材10の長さ及び半径は、第2のトルク部材12bの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2のトルク部材12bの長さ及び半径は、第1のトルク部材12aの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1のトルク部材12aの長さ及び半径は、アセンブリ2を形成するために、内側部材4の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1の円周方向トルクが加えられ得る場合に、内側部材4と第1のトルク部材12aとの間の摩擦は、第1のトルク部材12aと第2のトルク部材12bとの間の摩擦より小さいので、内側部材4は、第1のトルク部材12a内で自由に回転してもよい。第2の円周方向トルクが加えられ得る場合に、内側部材4は、ニードル14を介して妨害又は係止され、半径方向にシフトしてもよく、内側部材4は、加えられたトルクが外側部材10内の第2のトルク部材12bの摩擦力を超えた後に、第1のトルク部材12aと第2のトルク部材12bとの間に提供される界面滑りでのみ回転することができる。このようにして、内側部材4と外側部材10との間に配置されたベアリングを有する第1のトルク部材12a、及び第2のトルク部材12bは、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材12aを概して自由に回転させることを可能にしてもよいように提供されてもよく、第2の円周方向においては、第1のトルク部材12aは、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされてもよく、第2のトルク部材12bは、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材4と外側部材10との間に円周方向の界面滑りを提供する。
【0015】
同様の実施形態を参照すると、
図1Cに示されるように、トルクアセンブリ2が示される。トルクアセンブリ2は、トルクアセンブリ2の長手方向に沿って延伸する内側部材4を含んでもよい。トルクアセンブリ2は、トルクアセンブリ2の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたハウジング又は同様の構成要素を含む外側部材10を更に含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ2は、少なくとも1つのトルク部材又は同様の構成要素12を含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ2は、第1のトルク部材12a及び第2のトルク部材12bを含むことができる。第1のトルク部材12aは、第2のトルク部材12bの少なくとも部分的に半径方向内側にあってもよい。
【0016】
第1のトルク部材12aは、一方向ベアリングであってもよい。第1のトルク部材12aは、一方向ベアリングであってもよい。
図1Cに示されるように、第1のトルク部材12aは、第1の円周方向又は第2の円周方向の何れかにベアリングの回転を可能にするように適合された複数のスプラグ14’を含むスプラグベアリングであってもよい。スプラグベアリングは、複数のスプラグが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方の回転を可能にするのを妨害又は阻止し、この結果、第1のトルク部材12aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止するように適合された係止構成要素16を更に含んでもよい。第2のトルク部材12bは、第1のトルク部材12aの半径方向外側にあってもよい。第2のトルク部材12bは、ベアリング又はトレランスリングであってもよい。
【0017】
トルクアセンブリ2の代替の実施形態においては、
図1Cに示されるように、外側部材10の長さ及び半径は、第2のトルク部材12bの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2のトルク部材12bの長さ及び半径は、第1のトルク部材12aの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1のトルク部材12aの長さ及び半径は、アセンブリ2を形成するために、内側部材4の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1の円周方向トルクが加えられ得る場合に、内側部材4と第1のトルク部材12aとの間の摩擦は、第1のトルク部材12aと第2のトルク部材12bとの間の摩擦より小さいので、内側部材4は、第1のトルク部材12a内で自由に回転してもよい。第2の円周方向トルクが加えられ得る場合に、内側部材4は、スプラグ14’を介して妨害又は係止され、半径方向にシフトしてもよく、内側部材4は、加えられたトルクが外側部材10内の第2のトルク部材12bの摩擦力を超えた後に、第1のトルク部材12aと第2のトルク部材12bとの間に提供される界面滑りでのみ回転することができる。このようにして、内側部材4と外側部材10との間に配置されたベアリングを有する第1のトルク部材12a、及び第2のトルク部材12bは、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材12aを概して自由に回転させることを可能にしてもよいように提供されてもよく、第2の円周方向においては、第1のトルク部材12aは、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされてもよく、第2のトルク部材12bは、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材4と外側部材10との間に円周方向の界面滑りを提供する。
【0018】
代替の実施形態においては、
図2A及び
図2Bに示されるように、トルクアセンブリ2002が示される。トルクアセンブリ2002は、トルクアセンブリ2002の長手方向に沿って延伸する内側部材4を含んでもよい。トルクアセンブリ2002は、トルクアセンブリ2002の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたハウジング又は同様の構成要素を含む外側部材10を更に含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ2002は、少なくとも1つのトルク部材又は同様の構成要素12を含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ2002は、第1のトルク部材2012a及び第2のトルク部材2012bを含むことができる。
【0019】
第1のトルク部材2012aは、複数の隣接するシャフトを含んでもよい。第1のトルク部材2012aは、外側シャフト30、第1の内側シャフト軸線方向部品32、第2の内側シャフト軸線方向部品34、及びばね構成要素36を含むことができる。外側シャフト30は、第1の内側シャフト軸線方向部品32、第2の内側シャフト軸線方向部品34、又はばね構成要素36のうちの少なくとも1つに対して半径方向外側に配置されてもよい。ばね構成要素36は、ばねカラーを含んでもよく、第1の内側シャフト軸線方向部品32と第2の内側シャフト軸線方向部品34との間に軸線方向に配置され、第1の内側シャフト軸線方向部品32、第2の内側シャフト軸線方向部品34、又は外側シャフト30のうちの少なくとも1つを半径方向にシフトするように適合されてもよい。このようなシフトは、第1のトルク部材2012aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止してもよい。第1の内側シャフト軸線方向部品32及び第2の内側シャフト軸線方向部品34の各々は、半径方向にそれぞれ向けられた結合フランジ33、35を有してもよい。これらの結合フランジ33、35は、第1の内側シャフト軸線方向部品32と第2の内側シャフト軸線方向部品34との間に結合を形成するように適合されてもよい。それらは、ばね構成要素36の周りで、第1の内側シャフト軸線方向部品32と第2の内側シャフト軸線方向部品34との間に結合を形成してもよい。第2のトルク部材2012bは、ベアリング又はトレランスリングであってもよい。第1のトルク部材12aは、第2のトルク部材12bの半径方向内側にあってもよい。
【0020】
トルクアセンブリ2002の実施形態においては、
図2A及び
図2Bに示されるように、外側部材2010の長さ及び半径は、第2のトルク部材2012bの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2のトルク部材2012bの長さ及び半径は、外側シャフト30の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。外側シャフト30の長さL
OS及び半径は、第1の内側シャフト軸線方向部品32又は第2の内側シャフト軸線方向部品34のうちの少なくとも1つの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1の内側シャフト軸線方向部品32(L
FISAP、R
FISAP)又は第2の内側シャフト軸線方向部品34(L
SISAP、R
SISAP)のうちの少なくとも1つの長さ及び半径は、アセンブリ2002を形成するために、内側部材2004の周りに嵌合して、それらの間の締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1の円周方向トルクが加えられ得る場合に、結合フランジ33、35が外側シャフト30内で共に対にされてもよいために、ばね構成要素36が第1の内側シャフト軸線方向部品32及び第2の内側シャフト軸線方向部品34を保持して、アセンブリ2002の同心性を可能にすることから、内側部材2004と第1のトルク部材2012aとの間の摩擦は、第1のトルク部材2012aと第2のトルク部材2012bとの間の摩擦より小さいので、内側部材2004は、第1のトルク部材2012a内で自由に回転してもよい。言い換えれば、結合フランジ33、35が接触する場合には、第1の内側シャフト軸線方向部品32及び第2の内側シャフト軸線方向部品34は、それらが共に、第1の内側シャフト軸線方向部品32及び第2の内側シャフト軸線方向部品34並びにハウジング2010に対して、外側シャフト30及び内側部材2004の回転を可能にする概して円筒形の外面を形成するように整列されてもよい。第2の円周方向トルクが加えられ得る場合に、ばね構成要素36が第1の内側シャフト軸線方向部品32及び第2の内側シャフト軸線方向部品34と作用して、半径方向の整列又は同心性から外れるように第1のトルク部材2012aの構成要素を動かすので、内側部材2004は妨害又は係止されてもよく、その結果、回転を妨害又は阻止し、内側部材2004は、加えられたトルクが外側部材2010内の第2のトルク部材2012bの摩擦力を超えた後に、外側シャフト130と第2のトルク部材2012bとの間に提供される界面滑りでのみ回転することができる。このようにして、内側部材2004と外側部材2010との間に配置された複数の隣接するシャフト30、32、34を有する第1のトルク部材2012a、及び第2のトルク部材2012bは、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材2012aを概して自由に回転させることを可能にしてもよいように提供されてもよく、第2の円周方向においては、第1のトルク部材2012aは、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされてもよく、第2のトルク部材2012bは、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材2004と外側部材2010との間に円周方向の界面滑りを提供する。
【0021】
代替の実施形態においては、
図3に示されるように、トルクアセンブリ3002が示される。トルクアセンブリ3002は、トルクアセンブリ3002の長手方向に沿って延伸する内側部材3004を含んでもよい。トルクアセンブリ3002は、トルクアセンブリ3002の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたハウジング又は同様の構成要素を含む、固定された外側部材又はハウジング3010を更に含むことができる。外側部材3010は、トルクアセンブリ3002の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたヒンジ付き外側部材又はハウジング3010’の形態の変更された外側部材を含んでもよい。変更された外側部材3010’は、第1の軸線方向端部10’i及び第2の軸線方向端部10’iiを有してもよい。変更された外側部材3010’は、内側半径方向端部10’iii及び外側半径方向端部10’ivを有してもよい。変更された外側部材3010’は、中心軸線100から内側半径方向端部10’iiiまでの内側半径IR
OM’を有してもよい。変更された外側部材3010’は、中心軸線100から外側半径方向端部10’ivまでの外側半径OR
OM’を有してもよい。変更された外側部材3010’は、第1の軸線方向端部10’iから第2の軸線方向端部10’iiまでの長さL
OM’を有してもよい。変更された外側部材3010’は、第1の開口端部10’a及び第2の開口端部10’bを有してもよい。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ3002は、少なくとも1つのトルク部材又は同様の構成要素12を含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ3002は、第1のトルク部材12a及び第2のトルク部材12bを含むことができる。
【0022】
第1のトルク部材12aは、複数の隣接するシャフトを含んでもよい。第1のトルク部材3012aは、外側シャフト130(制御カラー130を含んでもよい)、シャフト132を含んでもよい第1の内側シャフト軸線方向部品、トレランスリング又はベアリングを含んでもよい第2の内側シャフト軸線方向部品134、及びばね構成要素136を含むことができる。この実施形態においては、ばね構成要素136は、トレランスリング20又はベアリングであってもよい。ばね構成要素136は、内側部材4と第1の内側シャフト軸線方向部品132との間に半径方向に配置されてもよく、第1の内側シャフト軸線方向部品132、第2の内側シャフト軸線方向部品134、又は外側シャフトのうちの少なくとも1つを半径方向にシフトするように適合されてもよい。このようなシフトは、第1のトルク部材3012aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止してもよい。ばね構成要素136は、内側部材3004の軸線方向外側にあってもよく、第1のトルク部材3012aの全ての他の構成要素の軸線方向内側にあってもよい。ピン138が、第1の内側シャフト軸線方向部品132又は第2の内側シャフト軸線方向部品134のうちの少なくとも1つに対する外側シャフト130の軸線方向位置を保持するために使用されてもよい。ピン138は、外側シャフト130の半径方向の溝137内に座してもよい。第2のトルク部材3012bは、ベアリング又はトレランスリングであってもよい。第1のトルク部材12aは、第2のトルク部材12bの半径方向内側にあってもよい。
【0023】
トルクアセンブリ3002の実施形態においては、
図3に示されるように、ヒンジ付き外側部材3010’の長さ及び半径は、外側シャフト又は制御カラー130の周りに、ヒンジ付き外側部材3010’の第1の開口端部10’aの内側に嵌合するようにサイズ化されることができる。外側シャフト130(L
OS、R
OS)の長さ及び半径は、第2の内側シャフト軸線方向部品134の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2の内側シャフト軸線方向部品134(L
SISAP、R
SISAP)の長さ及び半径は、第1の内側シャフト軸線方向部品132の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1の内側シャフト軸線方向部品132は、ヒンジ付き外側部材3010’の第1の開口端部3010’aを通って突出してもよい。第2のトルク部材12bは、ヒンジ付き外側部材3010’の第1の開口端部10’aの軸線方向外側に、第1の内側シャフト軸線方向部品132の外面上に形成された溝141に、第1の内側シャフト軸線方向部品132と外側部材3010との間に嵌合してもよい。第1の内側シャフト軸線方向部品132(L
FISAP、R
FISAP)の長さ及び半径は、第1のトルク部材3012aの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1のトルク部材3012aの長さ及び半径は、内側部材3004の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。外側部材3010は、アセンブリ3002を形成するために、実矧ぎシステムを介してヒンジ付き外側部材3010’と結合されてもよい。第1の円周方向トルクが加えられ得る場合に、外側シャフト130、内側部材3004、及び第1の内側シャフト軸線方向部品132又は第2の内側シャフト軸線方向部品134のうちの少なくとも1つの外周面は、同心であってもよく、ピン338が同心性を維持するために外側シャフト130に係合してそれを押圧するので、内側部材3004が第1の円周方向に回転することを可能にする。第2の円周方向トルクが加えられ得る場合に、第1の内側シャフト軸線方向部品132又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つ、外側シャフト138は、ピン138が溝137内で動くので同心性を失い、第1の内側シャフト軸線方向部品332又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つは、制御カラー130の内側穴に対して挟み込まれ、制御カラー130を整列又は同心から外れるように押圧し、その結果、回転を妨害又は阻止し、内側部材3004は、加えられたトルクが外側部材3010内の第2のトルク部材3012bの摩擦力を超えた後に、外側シャフト130と第2のトルク部材3012bとの間に提供される界面滑りでのみ回転することができる。このようにして、内側部材3004と外側部材30010との間に配置された複数の隣接するシャフト132、134、130を有する第1のトルク部材3012a、及び第2のトルク部材3012bは、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材3012aを概して自由に回転させることを可能にしてもよいように提供されてもよく、第2の円周方向においては、第1のトルク部材3012aは、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされてもよく、第2のトルク部材3012bは、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材3004と外側部材3010との間に円周方向の界面滑りを提供する。
【0024】
代替の実施形態においては、
図4A及び
図4Bに示されるように、トルクアセンブリ4002が示される。トルクアセンブリ4002は、トルクアセンブリ4002の長手方向に沿って延伸する内側部材4004を含んでもよい。
図4Aに示されるように、内側部材はフランジ5を有してもよい。トルクアセンブリ4002は、トルクアセンブリ4002の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたハウジング又は同様の構成要素を含む、固定された外側部材又はハウジング4010を更に含むことができる。固定された外側部材4010は、固定されたハウジングをトルクアセンブリ2の他の構成要素に結合するように適合された保持クリップ11を含んでもよい。外側部材4010は、トルクアセンブリ4002の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされた偏心外側部材又はハウジング4010’の形態の変更された外側部材を含んでもよい。変更された外側部材4010’は、第1の軸線方向端部4010’i及び第2の軸線方向端部4010’iiを有してもよい。変更された外側部材4010’は、内側半径方向端部10’iii及び外側半径方向端部10’ivを有してもよい。変更された外側部材3010’は、中心軸線100から内側半径方向端部10’iiiまでの内側半径IR
OM’を有してもよい。変更された外側部材4010’は、中心軸線100から外側半径方向端部10’ivまでの外側半径OR
OM’を有してもよい。変更された外側部材4010’は、第1の軸線方向端部10’iから第2の軸線方向端部10’iiまでの長さL
OM’を有してもよい。変更された外側部材4010’は、その半径方向の長さに沿って円周方向の谷部211の形態の円周方向の入口を含んでもよい。円周方向の谷部211は、円形、多角形、楕円形、若しくは半円形の断面形状、又は形状の組み合わせを有してもよい。円周方向の谷部は、偏心外側部材4010’の半径方向の中心に位置する中心台部213を形成してもよい。偏心外側部材10’は、中心軸線100に対してオフセットされた中心線開口215を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ4002は、少なくとも1つのトルク部材又は同様の構成要素12を含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ4002は、第1のトルク部材12a及び第2のトルク部材12bを含むことができる。
【0025】
第1のトルク部材12aは、複数の隣接するシャフトを含んでもよい。第1のトルク部材4012aは、偏心コアを含む第1の内側シャフト軸線方向部品232、第2の内側シャフト軸線方向部品234、並びに第1のばね構成要素236及び第2のばね構成要素240を含むことができる。第1のばね構成要素236は、ねじりばねであってもよい。第1のばね構成要素236は、内側部材4004と第1の内側シャフト軸線方向部品232及び第2の内側シャフト軸線方向部品234のうちの少なくとも1つとの間に半径方向に配置されてもよく、第1の内側シャフト軸線方向部品232、第2の内側シャフト軸線方向部品234、又は偏心外側部材4010’のうちのの少なくとも1つを半径方向にシフトするように適合されてもよい。このようなシフトは、第1のトルク部材4012aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は防止してもよい。この実施形態においては第2のばね構成要素240は、トレランスリング20であってもよい。第2のばね構成要素240は、第1の内側シャフト軸線方向部品232と第2の内側シャフト軸線方向部品234との間に軸線方向に配置されてもよく、第1の内側シャフト軸線方向部品232、第2の内側シャフト軸線方向部品234のうちの少なくとも一方を半径方向にシフトするように適合されてもよい。このようなシフトは、第1のトルク部材4012aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止してもよい。第1の内側シャフト軸線方向部品232及び第2の内側シャフト軸線方向部品234の各々は、半径方向にそれぞれ向けられた結合フランジ233、235を有してもよい。これらの結合フランジ233、235は、第1の内側シャフト軸線方向部品232と第2の内側シャフト軸線方向部品234との間に結合を形成するように適合させてもよい。これらは、ばね構成要素236の周りで、第1の内側シャフト軸線方向部品232と第2の内側シャフト軸線方向部品234との間に結合を形成してもよい。第1の内側シャフト軸線方向部品232は、偏心外側部材4010’に対してオフセットされた中心線開口を共有し、又はそれに対向する偏心コア232であってもよい。このオフセットされた中心線は、第1の内側シャフト軸線方向部品232又は偏心外側部材4010’のうちの少なくとも1つを半径方向にシフトするように適合されてもよい。このようなシフトは、第1のトルク部材4012aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止してもよい。第2の内側シャフト軸線方向部品234は、第1の結合フランジ235及び第2の結合フランジ237を含んでもよい。第1の結合フランジ235は、第1の内側シャフト軸線方向部品232の結合フランジ233の半径方向外側にあってもよく、一方、組み立て時に、第2の結合フランジ237は、円周方向の谷部211内の偏心外側部材4010’の半径方向内側の内側半径方向端部4010’iiiであってもよい。ピン238が、第1の内側シャフト軸線方向部品232又は第2の内側シャフト軸線方向部品234のうちの少なくとも1つに対して、固定外側部材4010又は偏心外側部材4010’のうちの少なくとも1つの軸線方向位置を保持するために使用されてもよい。ピン238は、第1の内側シャフト軸線方向部品232又は第2の内側シャフト軸線方向部品234のうちの少なくとも1つに対する偏心外側部材4010’の軸線方向位置を保持するために使用されてもよい。第2のトルク部材4012bは、ベアリング又はトレランスリングであってもよい。第2のトルク部材12bは、第1のトルク部材12aと同じ半径方向平面に沿っていてもよいが、中心軸線100に沿って軸線方向にシフトされてもよい。第2のトルク部材12bは、第1のトルク部材12aと同じ半径方向平面に沿っていてもよいが、中心軸線100に沿って軸線方向にシフトされてもよい。
【0026】
トルクアセンブリ4002の実施形態においては、
図4A及び
図4Bに示されるように、外側部材4010又は偏心外側部材4010’のうちの少なくとも1つの長さ及び半径は、第2のトルク部材4012bの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2のトルク部材4012bの長さ及び半径は、第2の内側シャフト軸線方向部品234の少なくとも一部の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2のばね構成要素240の長さ及び半径は、第2の内側シャフト軸線方向部品234の少なくとも一部の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2の内側シャフト軸線方向部品234(L
SISAP、R
SISAP)の長さ及び半径は、第1のばね構成要素236の少なくとも一部の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1のばね構成要素236の長さ及び半径は、内側部材4004の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。外側部材4010は、アセンブリ4002を形成するために、偏心外側部材4010’及び端部キャップ242と結合されてもよい。端部キャップ242は、第1の軸線方向端部4aで内側部材4004に及ぶことができる。ピン238は、第1の内側シャフト軸線方向部品232又は第2の内側シャフト軸線方向部品234のうちの少なくとも1つと偏心外側部材4010’との間に嵌合してもよい。保持クリップ11は、外側部材4010に結合されてもよい。第1の円周方向トルクが加えられ得る場合に、内側部材4004は、偏心外側部材4010’に固定されてもよく、第1のばね構成要素236が第1の内側シャフト軸線方向部品232、偏心外側部材4010’、及び内側部材4004を、外側部材4010内の同心の位置合わせで保持することから、内側部材4004と第2のばね構成要素240との間の摩擦は、第1のトルク部材4012aと第2のトルク部材4012bとの間の摩擦より小さいので、第1のトルク部材4012aの第1の内側シャフト軸線方向部品232と自由に回転してもよい。第2の円周方向トルクが加えられ得る場合に、第1の内側シャフト軸線方向部品232が第1のばね構成要素236と作用して、内側部材4004、第1の内側シャフト軸線方向部品232、及び偏心外側部材4010’のうちの少なくとも1つのシャフトの同心性の欠如に起因して回転を妨害及び阻止するので、内側部材4004は妨害又は係止されてもよく、加えられたトルクが外側部材4010内の第2のトルク部材4012bの摩擦力を超えた後に、内側部材4004は、偏心外側部材4010’と第2のトルク部材4012bとの間に提供された界面滑りでのみ回転することができる。このようにして、内側部材4004と外側部材4010との間に配置された複数の隣接するシャフト232、234、240を有する第1のトルク部材4012a、及び第2のトルク部材4012bは、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材4012aを概して自由に回転させることを可能してもよいように提供されてもよく、第2の円周方向においては、第1のトルク部材4012aは、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされてもよく、第2のトルク部材4012bは、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材4004と外側部材4010との間に円周方向の界面滑りを提供する。
【0027】
代替の実施形態においては、
図5A及び
図5Bに示されるように、トルクアセンブリ5002が示される。トルクアセンブリ5002は、トルクアセンブリ5002の長手方向に沿って延伸する内側部材5004を含んでもよい。トルクアセンブリ5002は、トルクアセンブリ5002の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされたハウジング又は同様の構成要素を含む、固定された外側部材又はハウジング5010を更に含むことができる。外側部材5010は、トルクアセンブリ5002の長手方向に沿って延伸する中心軸線100に沿って位置決めされた溝付き外側部材又はハウジング5010’の形態の変更された外側部材を含んでもよい。変更された外側部材5010’は、第1の軸線方向端部10’i及び第2の軸線方向端部10’iiを有してもよい。変更された外側部材5010’は、内側半径方向端部10’iii及び外側半径方向端部10’ivを有してもよい。変更された外側部材5010’は、中心軸線100から内側半径方向端部10’iiiまでの内側半径IR
OM’を有してもよい。変更された外側部材5010’は、中心軸線100から外側半径方向端部10’ivまでの外側半径OR
OM’を有してもよい。変更された外側部材5010’は、第1の軸線方向端部10’iから第2の軸線方向端部10’iiまでの長さL
OM’を有してもよい。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ5002は、少なくとも1つのトルク部材又は同様の構成要素12を含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ5002は、第1のトルク部材12a及び第2のトルク部材12bを含むことができる。
【0028】
第1のトルク部材12aは、複数の隣接するシャフトを含んでもよい。第1のトルク部材5012aは、外側シャフト又はベアリング330、第1の内側シャフト軸線方向部品332、第2の内側シャフト軸線方向部品334、及びばね構成要素336を含むことができる。外側シャフト又はベアリング330は、トレランスリング又はベアリングであってもよい。第1の内側シャフト軸線方向部品332は、その内側半径に沿って円周方向に円周方向の溝333を含むリングであってもよい。第2の内側シャフト軸線方向部品334は、第1の内側シャフト軸線方向部品332のリングの内側に嵌合するように適合された結合フランジ335を含んでもよい。ばね構成要素336は、円周方向の溝333内の第2の内側シャフト軸線方向部品334と第1の内側シャフト軸線方向部品332との間に配置されてもよく、第1の内側シャフト軸線方向部品332、第2の内側シャフト軸線方向部品332、又は外側シャフト330のうちの少なくとも1つを半径方向にシフトするように適合されてもよい。このようなシフトは、第1のトルク部材12aが第1の円周方向又は第2の円周方向のうちの少なくとも一方に回転するのを妨害又は阻止してもよい。ピン338が、第1の内側シャフト軸線方向部品332に対する第2の内側シャフト軸線方向部品334の軸線方向位置を保持するために使用されてもよい。ピン338は、第2の内側シャフト軸線方向部品334の軸線方向の溝337内に座してもよい。第2の内側シャフト軸線方向部品234は、その半径方向の外面に半径方向の溝339を更に含んでもよい。外側シャフト又はベアリング330は、第2の内側シャフト軸線方向部品234の半径方向の溝339内に嵌合してもよい。第2のトルク部材5012bは、ベアリング又はトレランスリングであってもよい。
【0029】
トルクアセンブリ5002の実施形態においては、
図5A及び
図5Bに示されるように、外側部材5010の長さ及び半径は、第2のトルク部材5012bの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第2のトルク部材5012bの長さ及び半径は、溝付き外側部材5010’の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。溝付き外側部材5010’の長さ及び半径は、外側シャフト又はベアリング330の周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。外側シャフト又はベアリング330(L
OS、R
OS)の長さ及び半径は、第1の内側シャフト軸線方向部品332又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つの周りに嵌合して、それらの間に締まり嵌めを提供するようにサイズ化されることができる。第1の内側シャフト軸線方向部品332(L
FISAP、R
FISAP)又は第2の内側シャフト軸線方向部品334(L
SISAP、R
SISAP)のうちの少なくとも1つの長さ及び半径は、アセンブリ5002を形成するために、内側部材5004の周りに嵌合して、それらの間の締まり嵌めを提供するようにサイズ化されてもよい。ピン338及びばね構成要素336は、第1の内側シャフト軸線方向部品332又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つと内側部材5004との間に嵌合してもよい。ピン338は、ばね構成要素336を支持又付勢することができ、第2の内側シャフト軸線方向部品334が逆回転するのを阻止するように作用する。第1の円周方向トルクが加えられ得る場合に、溝付き外側部材5010’、内側部材5004、外側シャフト又はベアリング330、及び第1の内側シャフト軸線方向部品332又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つの外周面は同心であってもよく、ピン338が同心性を維持するために第1の内側シャフト軸線方向部品332又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つに係合してそれを押圧するので、内側部材5004が第1の円周方向に回転することを可能にする。第2の円周方向トルクが加えられ得る場合に、第1の内側シャフト軸線方向部品332又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つ、及びピン338は同心性を失い、第1の内側シャフト軸線方向部品332又は第2の内側シャフト軸線方向部品334のうちの少なくとも1つは、内側部材5004、第1の内側シャフト軸線方向部品332、第2の内側シャフト軸線方向部品334、及び溝付き外側部材5010’のうちの少なくとも1つのシャフトの同心性の欠如に起因して、内側部材5004が回転するのを妨害及び阻止する溝付き外側部材5010’の内側穴に対して挟み込まれ、加えられたトルクが外側部材5010内の第2のトルク部材5012bの摩擦力を超えた後に、内側部材5004は、溝付き外側部材5010’と第2のトルク部材5012bとの間に提供された界面滑りでのみ回転することができる。ばね構成要素336は、第1のトルク部材5012aが溝付き外側部材10’の内側穴に接触することを確実にし、この結果、即時係合を確実にして、第2のトルク部材5012bと外側部材5010との間に第2の界面滑りが生じる。このようにして、内側部材5004と外側部材5010との間に配置された複数の隣接するシャフト2332、334、330、5010’を有する第1のトルク部材5012a、及び第2のトルク部材5012bは、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材5012aを概して自由に回転させることを可能してもよいように提供されてもよく、第2の円周方向においては、第1のトルク部材5012aは、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされてもよく、第2のトルク部材5012bは、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材5004と外側部材5010との間に円周方向の界面滑りを提供する。
【0030】
上記のように、幾つかの実施形態においては、第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つは、トレランスリング20を含むことができる。トレランスリング20は、少なくとも1つの環状バンド122を備えることができる。少なくとも1つの実施形態においては、環状バンド122は、それから半径方向に延伸する突起(又は「波構造」)124を含んでもよい。第2のトルク部材12bは、以下で詳細に議論されるように、基板1119から形成された環状バンド122、及びその基板上に形成された低摩擦層1104を含むトレランスリング20を含んでもよい。突起124は、後に湾曲した環状バンド122に形成される、平坦なストリップに形成されることができる。少なくとも1つの実施形態においては、突起124は、トルクアセンブリ2の異なる構成要素間に置かれる場合に、圧縮によって半径方向に変形可能であり、又は変形するように適合されることができる。少なくとも1つの実施形態においては、突起124の少なくとも幾つかは、半径方向内向きにすることができる。少なくとも1つの実施形態においては、突起124の少なくとも幾つかは、半径方向外向きにすることができる。少なくとも1つの実施形態においては、突起124の少なくとも幾つかは、同じ方向に延伸することができる。少なくとも1つの実施形態においては、突起124は、環状バンド22から半径方向外向きに傾斜した頂点126を形成してもよい。図示されていない実施形態においては、突起124は、互いに対して互い違いの高さを有する。より特定の実施形態においては、交互の突起は、交互の半径方向の高さRTHを有することができる。別のより特定の実施形態においては、突起のうちの少なくとも3つは、第1の半径方向の高さを有することができ、残りの突起は、第1の半径方向の高さとは異なる第2の半径方向の高さを有することができる。トレランスリング20は、単一の材料片から一体的に形成されることができる。突起24は材料片に、プレス加工され、さもなければ形成されることができる。そして、トレランスリング20は、必要に応じて、突起24が半径方向内向き又は半径方向外向きに延伸する円筒形又は概して円筒形の形状に圧延されることができる。非限定的な例として、トレランスリング20は、環状バンド22から半径方向に延伸する少なくとも3つの突起24、例えば、少なくとも4つの突起、少なくとも5つの突起、少なくとも6つの突起、少なくとも7つの突起、少なくとも8つの突起、少なくとも9つの突起、又は更に少なくとも10つの突起を含むことができる。突起24は、トレランスリング20の周りに円周方向に均等に離間されることができる。図示されていない実施形態においては、各突起は、軸線方向に延伸する複数の突起を含むことができる。すなわち、各突起は、先に説明された突起と同様の取り付け面積を少なくとも部分的に占有する複数のより小さな突起を含むことができる。少なくとも1つの実施形態においては、トレランスリング20は、分割リングとして形成されることができ、すなわち、トレランスリング20は、軸線方向に延伸するギャップを含む。突起24のうちの少なくとも1つは、5000N/mm未満、例えば、4000N/mm未満、例えば、3000N/m未満、例えば、2000N/m未満の半径方向の剛性を有することができる。突起24のうちの少なくとも1つは、1000N/mm未満、例えば、750N/mm未満、500N/mm未満、250N/mm未満、200N/mm未満、150N/mm未満、100N/mm未満、50N/mm未満、25N/mm未満、10N/mm未満、5N/mm未満、4N/mm未満、3N/mm未満、2N/mm未満、又は更に1N/mm未満の半径方向の剛性を有することができる。半径方向の剛性は、0N/mmより大きくすることができる。
【0031】
幾つかの実施形態においては、第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つは、ベアリングを含むことができる。ベアリングは、プレーンベアリング、ローラーベアリング、宝石ベアリング、ジャーナルベアリング、スライドベアリング、流体ベアリング、磁気ベアリング、屈曲ベアリングであってもよく、又は別のタイプであってもよい。
【0032】
トルクアセンブリ2は、上記の様々な実施形態に示された他のトルクアセンブリ2002、3002、4002、又は5002の特性の何れかを含んでもよく、又は有するように説明されてもよいことが理解されよう。内側部材4は、上記の様々な実施形態に示される他の内側部材2004、3004、4004、及び5004の特性の何れかを含んでもよく、又は有するように説明されてもよいことが理解されよう。外側部材10は、上記の様々な実施形態に示される他の外側部材2010、3010、4010、及び5010の特性の何れかを含んでもよく、又は有するように説明されてもよいことが理解されよう。第1のトルク部材12aは、上記の様々な実施形態に示される他の外側部材2012a、3012a、4012a、及び5012aの特性の何れかを含んでもよく、又は有するように説明されてもよいことが理解されよう。第2のトルク部材12bは、上記の様々な実施形態に示される他の外側部材2012b、3012b、4012b、及び5012bの特性の何れかを含んでもよく、又は有するように説明されてもよいことが理解されよう。上記の実施形態の何れかにおいては、第1のトルク部材12a、2012a、3012a、4012a、及び5012a(その構成要素の何れかを含む)は、第1の円周方向に概して自由に回転することが可能にされ、中心軸線100の周りの第2の円周方向への回転を妨害又は阻止するように半径方向にシフトされてもよいことが更に理解されよう。上記の実施形態の何れかにおいては、内側部材4、2004、3004、4004、5004は、内側部材4、2004、3004、4004、5004と第1のトルク部材12a、2012a、3012a、4012a、及び5012a(その構成要素の何れかを含む)との間の係合を介して、第1のトルク部材12a、2012a、3012a、4012a、及び5012a(その構成要素の何れかを含む)と共に回転してもよいことが更に理解されることができる。少なくとも1つの実施形態においては、外側部材10、2010、3010、4010、5010、3010’、4010’、5010’(その構成要素の何れかを含む)は、外側部材10、2010、3010、4010、5010、3010’、4010’、5010’(その構成要素の何れかを含む)と第1のトルク部材12a、2012a、3012a、4012a、及び5012a(その構成要素の何れかを含む)との間の係合を介して、第1のトルク部材12a、2012a、3012a、4012a、及び5012a(その構成要素の何れかを含む)と共に回転してもよい。第2のトルク部材12b、2012b、3012b、4012b、及び5012b(その構成要素の何れかを含む)は、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材4、2004、3004、4004、5004(又はそれらの間の構成要素)と外側部材10、2010、3010、4010、5010、3010’、4010’、5010’(その構成要素の何れかを含む)との間に円周方向の界面滑りを提供してもよい。少なくとも1つの実施形態においては、内側部材4、2004、3004、4004、5004は、内側部材4、2004、3004、4004、5004と第2のトルク部材12b、2012b、3012b、4012b、及び5012b(その構成要素の何れかを含む)との間の係合を介して、第2のトルク部材12b、2012b、3012b、4012b、及び5012b(その構成要素の何れかを含む)と共に回転してもよい。少なくとも1つの実施形態においては、外側部材10、2010、3010、4010、5010、3010’、4010’、5010’(その構成要素の何れかを含む)は、外側部材10、2010、3010、4010、5010、3010’、4010’、5010’(その構成要素の何れかを含む)と第2のトルク部材12b、2012b、3012b、4012b、及び5012b(その構成要素の何れかを含む)との間の係合を介して、第2のトルク部材12b、2012b、3012b、4012b、及び5012b(その構成要素の何れかを含む)と共に回転してもよい。
【0033】
幾つかの実施形態においては、内側部材4(上記の様々な実施形態においては2004、3004、4004、及び5004としてもラベル付けされている)は剛性であってもよい。内側部材4は中実であってもよい。内側部材4は、例えば、金属若しくは金属合金、セラミック、ポリマー、又は複合材料であるがこれらに限定されない、当技術分野で従来の材料から製造されてもよい。内側部材4は、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、青銅、それらの合金、それらの任意の組み合わせを含んでもよく、又は別のタイプであってもよい金属を少なくとも部分的に含むことができる。より具体的には、内側部材4は、鋼、例えば、ステンレス鋼又はばね鋼を少なくとも部分的に含むことができる。例えば、内側部材4は、301ステンレス鋼を少なくとも部分的に含むことができる。301ステンレス鋼は、1/4硬、1/2硬、3/4硬、又は完全硬の焼きなましにしてもよい。内側部材4は、ポリマー、例えば、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリテリミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリファイレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、エラストマー(ゴム若しくはシリコーンベースのエラストマーを含むがこれらに限定されない)、熱硬化性材料、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。一例においては、内側部材4は、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンスルホン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを少なくとも部分的に含むことができる。特定の例においては、内側部材4は、ポリマー、例えば、ポリケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。更なる例においては、内側部材4は、ポリケトン、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトン、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。追加の例においては、内側部材4は、超高分子量ポリエチレンであってもよい。特有の例においては、内側部材4は、フルオロポリマーを含むことができる。例示的なフルオロポリマーは、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、及びフッ化ビニリデン(THV)のターポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ポリスルホン、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマー(LCP)、それらの任意の組み合わせを含み、又は別のタイプであってもよい。内側部材4は、チタン酸バリウム、ビスマスストロンチウムカルシウム銅酸化物、酸化ホウ素、窒化ホウ素、陶器、フェライト、二ホウ化マグネシウム、磁器、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタン、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウム、石器、骨灰磁器、それらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されないセラミックを少なくとも部分的に含むことができ、又は別のタイプであってもよい。内側部材4は、ベアリング技術における既知の技術に従って形成及び製造されてもよい。内側部材4は、円形、多角形、楕円形、若しくは半円形の断面形状、又は形状の組み合わせを有してもよい。内側部材4は、中心軸線100から外側半径方向端部4ivまでの半径RIMを有してもよく、RIMは、≧0.5mm、例えば、≧1mm、≧5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。RIMは、≦45mm、例えば、≦40mm、例えば、≦35mm、例えば、≦30mm、≦20mm、≦15mm、≦10mm、又は≦5mmにすることができる。内側部材4は、第1の軸線方向端部4iから第2の軸線方向端部4iiまでの長さLIMを有することができ、LIMは、≧0.5mm、≧0.75mm、≧1mm、≧2mm、≧5mm、又は≧10mmにすることができる。LIMは、≦10mm、例えば、≦7.5mm、≦5mm、≦2.5mm、又は≦1mmにすることができる。長さLOM又は半径ROMのうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の範囲内にあってもよいことが理解されよう。長さLIM又は半径RIMのうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の任意の値であってもよいことが更に理解されよう。
【0034】
幾つかの実施形態においては、外側部材10(上記の様々な実施形態においては2010、3010、4010、及び5010としてもラベル付けされている)は剛性であってもよい。外側部材10は中実であってもよい。外側部材10は、例えば、金属若しくは金属合金、セラミック、ポリマー、又は複合材料であるがこれらに限定されない、当技術分野で従来の材料から製造されてもよい。外側部材10は、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、青銅、それらの合金、それらの任意の組み合わせを含んでもよく、又は別のタイプであってもよい金属を少なくとも部分的に含むことができる。より具体的には、外側部材10は、鋼、例えば、ステンレス鋼又はばね鋼を少なくとも部分的に含むことができる。例えば、外側部材10は、301ステンレス鋼を少なくとも部分的に含むことができる。301ステンレス鋼は、1/4硬、1/2硬、3/4硬、又は完全硬の焼きなましにしてもよい。外側部材10は、ポリマー、例えば、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリテリミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリファイレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、エラストマー(ゴム若しくはシリコーンベースのエラストマーを含むがこれらに限定されない)、熱硬化性材料、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。一例においては、外側部材10は、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンスルホン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを少なくとも部分的に含むことができる。特定の例においては、外側部材10は、ポリマー、例えば、ポリケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。更なる例においては、外側部材10は、ポリケトン、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトン、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。追加の例においては、外側部材10は、超高分子量ポリエチレンであってもよい。特有の例においては、外側部材10は、フルオロポリマーを含むことができる。例示的なフルオロポリマーは、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、及びフッ化ビニリデン(THV)のターポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ポリスルホン、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマー(LCP)、それらの任意の組み合わせを含み、又は別のタイプであってもよい。外側部材10は、チタン酸バリウム、ビスマスストロンチウムカルシウム銅酸化物、酸化ホウ素、窒化ホウ素、陶器、フェライト、二ホウ化マグネシウム、磁器、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタン、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウム、石器、骨灰磁器、それらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されないセラミックを少なくとも部分的に含むことができ、又は別のタイプであってもよい。外側部材10は、ベアリング技術における既知の技術に従って形成及び製造されてもよい。外側部材10は、円形、多角形、楕円形、若しくは半円形の断面形状、又は形状の組み合わせを有してもよい。外側部材10は、中心軸線100から外側半径方向端部10ivまでの外側半径OROMを有してもよく、OROMは、≧0.5mm、例えば、≧1mm、≧5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。OROMは、≦45mm、例えば、≦40mm、例えば、≦35mm、例えば、≦30mm、≦20mm、≦15mm、≦10mm、又は≦5mmにすることができる。外側部材10は、中心軸線100から内側半径方向端部10iiiまでの内側半径IROMを有してもよく、IROMは、≧1mm、例えば、≧5mm、≧7.5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。IROMは、≦20mm、例えば、≦15mm、≦10mm、≦7.5mm、≦5mm、又は≦1mmにすることができる。外側部材10は、第1の軸線方向端部10iから第2の軸線方向端部10iiまでの長さLOMを有することができ、LOMは、≧0.5mm、≧0.75mm、≧1mm、≧2mm、≧5mm、又は≧10mmにすることができる。LOMは、≦10mm、例えば、≦7.5mm、≦5mm、≦2.5mm、又は≦1mmにすることができる。変更された外側部材10’は、中心軸線100から外側半径方向端部10’ivまでの外側半径OROM’を有してもよく、OROM’は、≧0.5mm、例えば、≧1mm、≧5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。OROM’は、≦45mm、例えば、≦40mm、例えば、≦35mm、例えば、≦30mm、≦20mm、≦15mm、≦10mm、又は≦5mmにすることができる。変更された外側部材10’は、中心軸線100から内側半径方向端部10’iiiまでの内側半径IROM’を有してもよく、IROM’は、≧1mm、例えば、≧5mm、≧7.5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。IROM’は、≦20mm、例えば、≦15mm、≦10mm、≦7.5mm、≦5mm、又は≦1mmにすることができる。変更された外側部材10’は、第1の軸線方向端部10’iから第2の軸線方向端部10’iiまでの長さLOM’を有することができ、LOM’は、≧0.5mm、≧0.75mm、≧1mm、≧2mm、≧5mm、又は≧10mmにすることができる。LOM’は、≦10mm、例えば、≦7.5mm、≦5mm、≦2.5mm、又は≦1mmにすることができる。外側半径OROM、OROM’、内側半径IROM、IROM’、又は長さLOM、LOM’のうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の範囲内にあってもよいことが理解されよう。外側半径OROM、OROM’、内側半径IROM、IROM’、又は長さLOM、LOM’のうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の任意の値であってもよいことが更に理解されよう。
【0035】
幾つかの実施形態においては、第1のトルク部材12a(上記の様々な実施形態においては2012a、3012a、4012a、及び5012aとしてもラベル付けされている)(又はその構成要素の何れか)は剛性であってもよい。第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は中実であってもよい。第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、例えば、金属若しくは金属合金、セラミック、ポリマー、又は複合材料であるがこれらに限定されない、当技術分野で従来の材料から製造されてもよい。第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、青銅、それらの合金、それらの任意の組み合わせを含んでもよく、又は別のタイプであってもよい金属を少なくとも部分的に含むことができる。より具体的には、第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、鋼、例えば、ステンレス鋼又はばね鋼を少なくとも部分的に含むことができる。例えば、第1のトルク部材12aは、301ステンレス鋼を少なくとも部分的に含むことができる。301ステンレス鋼は、1/4硬、1/2硬、3/4硬、又は完全硬の焼きなましにしてもよい。第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、ポリマー、例えば、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリテリミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリファイレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、エラストマー(ゴム若しくはシリコーンベースのエラストマーを含むがこれらに限定されない)、熱硬化性材料、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。一例においては、第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンスルホン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを少なくとも部分的に含むことができる。特定の例においては、第1のトルク部材12aは、ポリマー、例えば、ポリケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。更なる例においては、第1のトルク部材12aは、ポリケトン、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトン、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。追加の例においては、第1のトルク部材12aは超高分子量ポリエチレンであってもよい。特有の例においては、第1のトルク部材12aは、フルオロポリマーを含むことができる。例示的なフルオロポリマーは、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、及びフッ化ビニリデン(THV)のターポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ポリスルホン、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマー(LCP)、それらの任意の組み合わせを含み、又は別のタイプであってもよい。第1のトルク部材12aは、チタン酸バリウム、ビスマスストロンチウムカルシウム銅酸化物、酸化ホウ素、窒化ホウ素、陶器、フェライト、二ホウ化マグネシウム、磁器、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタン、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウム、石器、骨灰磁器、それらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されないセラミックを少なくとも部分的に含むことができ、又は別のタイプであってもよい。第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、ベアリング技術における既知の技術に従って形成及び製造されてもよい。第1のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、円形、多角形、楕円形、若しくは半円形の断面形状、又は形状の組み合わせを有してもよい。第1のトルク部材12a(又はOR
SISAP、OR
SISAP、OR
OSを含むその構成要素の何れか)は、中心軸線100から外側半径方向端部12aiv(又は
図1A~
図5Bに示されるように、元の構成要素の参照番号による対応する参照番号)までの外側半径OR
FTMを有してもよく、OR
FTMは、≧0.5mm、例えば、≧1mm、≧5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。OR
FTMは、≦45mm、例えば、≦40mm、例えば、≦35mm、例えば、≦30mm、≦20mm、≦15mm、≦10mm、又は≦5mmにすることができる。第1のトルク部材12a(又はIR
SISAP、IR
SISAP、IR
OSを含むその構成要素の何れか)は、中心軸線100から内側半径方向端部12aiii(又は
図1A~
図5Bに示されるように、元の構成要素の参照番号による対応する参照番号)までの内側半径IR
FTMを有してもよく、IR
FTMは、≧1mm、例えば、≧5mm、≧7.5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。IR
FTMは、≦20mm、例えば、≦15mm、≦10mm、≦7.5mm、≦5mm、又は≦1mmにすることができる。第1のトルク部材12a(又はL
SISAP、L
SISAP、L
OSを含むその構成要素の何れか)は、第1の軸線方向端部12aiから第2の軸線方向端部12aii(又は
図1A~
図5Bに示されるように、元の構成要素の参照番号による対応する参照番号)までの長さL
FTMを有することができ、L
FTMは、≧0.5mm、≧0.75mm、≧1mm、≧2mm、≧5mm、又は≧10mmにすることができる。L
FTMは、≦10mm、例えば、≦7.5mm、≦5mm、≦2.5mm、又は≦1mmにすることができる。外側半径OR
FTM、内側半径IR
FTM、又は長さL
FTMのうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の範囲内にあってもよいことが理解されよう。外側半径OR
FTM、内側半径IR
FTM、又は長さL
FTMのうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の任意の値であってもよいことが更に理解されよう。
【0036】
幾つかの実施形態においては、第2のトルク部材12b(2012b、3012b、4012b、及び5012aとしてもラベル付けされている)(又はその構成要素の何れか)は剛性であってもよい。第2のトルク部材12b(又はその構成要素の何れか)は中実であってもよい。第2のトルク部材12b(又はその構成要素の何れか)は、例えば、金属若しくは金属合金、セラミック、ポリマー、又は複合材料であるがこれらに限定されない、当技術分野で従来の材料から製造されてもよい。第2のトルク部材12bは、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、青銅、それらの合金、それらの任意の組み合わせを含んでもよく、又は別のタイプであってもよい金属を少なくとも部分的に含むことができる。より具体的には、第2のトルク部材12bは、鋼、例えば、ステンレス鋼又はばね鋼を少なくとも部分的に含むことができる。例えば、第2のトルク部材12bは、301ステンレス鋼を少なくとも部分的に含むことができる。301ステンレス鋼は、1/4硬、1/2硬、3/4硬、又は完全硬の焼きなましにしてもよい。第2のトルク部材12bは、ポリマー、例えば、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリテリミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリファイレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、エラストマー(ゴム若しくはシリコーンベースのエラストマーを含むがこれらに限定されない)、熱硬化性材料、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。一例においては、第2のトルク部材12bは、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンスルホン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを少なくとも部分的に含むことができる。特定の例においては、第2のトルク部材12bは、ポリマー、例えば、ポリケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。更なる例においては、第2のトルク部材12bは、ポリケトン、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトン、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。追加の例においては、第2のトルク部材12bは超高分子量ポリエチレンであってもよい。特有の例においては、第2のトルク部材12bは、フルオロポリマーを含むことができる。例示的なフルオロポリマーは、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、及びフッ化ビニリデン(THV)のターポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ポリスルホン、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマー(LCP)、それらの任意の組み合わせを含み、又は別のタイプであってもよい。第2のトルク部材12bは、チタン酸バリウム、ビスマスストロンチウムカルシウム銅酸化物、酸化ホウ素、窒化ホウ素、陶器、フェライト、二ホウ化マグネシウム、磁器、炭化ケイ素、窒化ケイ素、炭化チタン、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウム、石器、骨灰磁器、それらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されないセラミックを少なくとも部分的に含むことができ、又は別のタイプであってもよい。第2のトルク部材12bは、ベアリング技術における既知の技術に従って形成及び製造されてもよい。第2のトルク部材12a(又はその構成要素の何れか)は、円形、多角形、楕円形、若しくは半円形の断面形状、又は形状の組み合わせを有してもよい。第2のトルク部材12b(又はその構成要素の何れか)は、中心軸線100から外側半径方向端部12bivまでの外側半径ORSTMを有してもよく、ORSTMは、≧0.5mm、例えば、≧1mm、≧5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。ORSTMは、≦45mm、例えば、≦40mm、例えば、≦35mm、例えば、≦30mm、≦20mm、≦15mm、≦10mm、又は≦5mmにすることができる。第2のトルク部材12b(又はその構成要素の何れか)は、中心軸線100から内側半径方向端部12iiiまでの内側半径IRSTMを有してもよく、IRSTMは、≧1mm、例えば、≧5mm、≧7.5mm、≧10mm、≧15mm、又は≧20mmにすることができる。IRSTMは、≦20mm、例えば、≦15mm、≦10mm、≦7.5mm、≦5mm、又は≦1mmにすることができる。第2のトルク部材12b(又はその構成要素の何れか)は、第1の軸線方向端部12biから第2の軸線方向端部12iiまでの長さLSTMを有することができ、LSTMは、≧0.5mm、≧0.75mm、≧1mm、≧2mm、≧5mm、又は≧10mmにすることができる。LSTMは、≦10mm、例えば、≦7.5mm、≦5mm、≦2.5mm、又は≦1mmにすることができる。外側半径ORSTM、内側半径IRSTM、又は長さLSTMのうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の範囲内にあってもよいことが理解されよう。外側半径ORSTM、内側半径IRSTM、又は長さLSTMのうちの少なくとも1つは、上記の値の何れかの間の任意の値であってもよいことが更に理解されよう。
【0037】
幾つかの実施形態においては、
図6に示されるように、第1のトルク部材12a(2012a、3012a、4012a、及び5012aとしてもラベル付けされている)又は第2のトルク部材12b(2012b、3012b、4012b、及び5012bとしてもラベル付けされている)のうちの少なくとも1つの構成要素は、基板1119を含んでもよい。基板は、金属ストリップ1119を含んでもよい。幾つかの実施形態においては、第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つの構成要素は、低摩擦層1104を含んでもよい。低摩擦層1104は、金属ストリップ1119の少なくとも一部に結合されることができる。特定の実施形態においては、低摩擦層1104は、別の構成要素の別の表面との低摩擦界面を形成するように、金属ストリップ1119の表面に結合されることができる。特定の実施形態においては、低摩擦層1104は、別の構成要素の別の表面との低摩擦界面を形成するように、金属ストリップ1119の半径方向の内面に結合されることができる。特定の実施形態においては、低摩擦層1104は、別の構成要素(例えば、内側部材4又は外側部材10)の別の表面と低摩擦界面を形成するように、金属ストリップ1119の半径方向に外面に結合されることができる。
【0038】
基板又は金属ストリップ1119は、少なくとも部分的に金属を含むことができる。金属は、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、青銅、それらの合金を含んでもよく、又は別のタイプであってもよい。より具体的には、基板又は金属ストリップ1119は、鋼、例えば、ステンレス鋼又はばね鋼を少なくとも部分的に含むことができる。例えば、基板は、301ステンレス鋼を少なくとも部分的に含むことができる。301ステンレス鋼は、1/4硬、1/2硬、3/4硬、又は完全硬の焼きなましにしてもよい。金属ストリップ1119は、織りメッシュ又は拡張金属グリッドを含んでもよい。或いは、織りメッシュは、織りポリマーメッシュにすることができる。代替の実施形態においては、金属ストリップ1119は、メッシュ又はグリッドを含まなくてもよい。別の代替の実施形態においては、中実の構成要素、織りメッシュ、又は拡張金属グリッドとしての金属ストリップ1119は、低摩擦層1104と金属ストリップ1119との間に含まれる少なくとも1つの接着層1121の間に埋め込まれてもよい。少なくとも1つの実施形態においては、金属ストリップ1119は、弓形の適用荷重下で弾性挙動を提供する任意の種類の金属合金であってもよい。
【0039】
任意選択で、第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つの構成要素は、低摩擦層1103を金属ストリップ1119に結合してもよい少なくとも1つの接着層1121を含んでもよい。接着層1121は、フルオロポリマー、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル/ポリアミドコポリマー、エチレンビニルアセテート、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ETFEコポリマー、パーフルオロアルコキシ(PFA)、又はそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されないリング技術に共通の任意の既知の接着材料を含んでもよい。加えて、接着剤は、-C=O、-C-O-R、-COH、-COOH、-COOR、-CF2=CF-OR、又はそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの官能基を含むことができ、Rは、1~20個の間の炭素原子を含む環状又は線状の有機基である。加えて、接着剤はコポリマーを含むことができる。熱溶融性接着剤は、250℃以下、例えば、220℃以下の溶融温度を有することができる。別の実施形態においては、接着剤は、220℃、例えば、200℃を超えると分解してもよい。更なる実施形態においては、熱溶融性接着剤の溶融温度は、250℃より高く、又は更には300℃より高くすることができる。接着層1121は、約1~50ミクロン、例えば、約7~15ミクロンの厚さを有することができる。
【0040】
任意選択で、金属ストリップ1119は、処理前に第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つの構成要素の腐食を防止するために腐食保護層1704および1705でコーティングされてもよい。加えて、腐食保護層1708は、層1704の上に塗布されることができる。層1704、1705、及び1708の各々は、約1~50ミクロン、例えば、約7~15ミクロンの厚さを有することができる。層1704及び1705は、亜鉛、鉄、マンガン、若しくはそれらの任意の組み合わせのリン酸塩、又はナノセラミック層を含むことができる。更に、層1704及び1705は、官能性シラン、ナノスケールのシランベースのプライマー、加水分解シラン、オルガノシラン接着促進剤、溶媒/水ベースのシランプライマー、塩素化ポリオレフィン、不動態化表面、市販の亜鉛(機械的/ガルバニック)、若しくは亜鉛-ニッケルコーティング、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。層1708は、官能性シラン、ナノスケールのシランベースのプライマー、加水分解シラン、オルガノシラン接着促進剤、溶媒/水ベースのシランプライマーを含むことができる。腐食保護層1704、1706、及び1708は、処理中に除去又は保持されることができる。
【0041】
任意選択で、第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つの構成要素は、耐食性コーティング1125を更に含んでもよい。耐食性コーティング1125は、約1~50ミクロン、例えば、約5~20ミクロン、及び例えば、約7~15ミクロンの厚さを有することができる。耐食性コーティングは、接着促進剤層127及びエポキシ層129を含むことができる。接着促進剤層1127は、亜鉛、鉄、マンガン、スズ、若しくはそれらの任意の組み合わせのリン酸塩、又はナノセラミック層を含むことができる。接着促進剤層1127は、機能性シラン、ナノスケールのシランベースの層、加水分解シラン、オルガノシラン接着促進剤、溶媒/水ベースのシランプライマー、塩素化ポリオレフィン、不動態化表面、市販の亜鉛(機械的/ガルバニック)若しくは亜鉛-ニッケルコーティング、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。エポキシ層1129は、熱硬化エポキシ、UV硬化エポキシ、IR硬化エポキシ、電子ビーム硬化エポキシ、放射線硬化エポキシ、又は空気硬化エポキシにすることができる。更に、エポキシ樹脂は、ポリグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ビスフェノールA、ビスフェノールF、オキシラン、オキサシクロプロパン、エチレンオキシド、1,2-エポキシプロパン、2-メチルオキシラン、9,10-エポキシ-9,10-ジヒドロアントラセン、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。エポキシ樹脂層1129は、硬化剤を更に含むことができる。硬化剤は、アミン、酸無水物、フェノールノボラック硬化剤、例えば、フェノールノボラックポリ[N-(4-ヒドロキシフェニル)マレイミド](PHPMI)、レゾールフェノールホルムアルデヒド、脂肪アミン化合物、無水ポリカーボネート、ポリアクリレート、イソシアナート、カプセル化ポリイソシアネート、三フッ化ホウ素アミン錯体、クロミックベースの硬化剤、ポリアミド、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。概して、酸無水物は、化学式R-C=O-O-C=O-R’に適合することができ、Rは、上記で説明されたようにCXHYXZAUにすることができる。アミンは、脂肪族アミン、例えば、モノエチルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、等、脂環式アミン、芳香族アミン、例えば、環状脂肪族アミン、シクロ脂肪族アミン、アミドアミン、ポリアミド、ジシアンジアミド、イミダゾール誘導体、等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0042】
第1のトルク部材12a又は第2のトルク部材12bのうちの少なくとも1つの構成要素の低摩擦層1104は、例えば、ポリマー、例えばポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリファイレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、又はそれらの任意の組み合わせを含む材料を含むことができる。一例においては、低摩擦層1104は、ポリケトン、ポリアラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンスルホン、フルオロポリマー、ポリベンズイミダゾール、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。特定の例においては、低摩擦/耐摩耗層は、ポリマー、例えば、ポリケトン、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアミドイミド、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。更なる例においては、低摩擦/耐摩耗層は、ポリケトン、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトン、それらの誘導体、又はそれらの組み合わせを含む。追加の例においては、低摩擦/耐摩耗層は、超高分子量ポリエチレンであってもよい。例示的なフルオロポリマーは、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、パーフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、及びフッ化ビニリデン(THV)のターポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレンコポリマー(ECTFE)、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ポリスルホン、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリウレタン、ポリエステル、液晶ポリマー(LCP)、又はそれらの任意の組み合わせを含む。低摩擦層1104は、リチウム石鹸、グラファイト、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ポリテトラフルオロエチレン、窒化炭素、炭化タングステン、若しくはダイヤモンド様炭素、金属(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、チタン、タングステン、鉄、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、青銅、鋼、ばね鋼、ステンレス鋼)、金属合金(列挙された金属を含む)、陽極酸化金属(列挙された金属を含む)、又はそれらの任意の組み合わせを含む固体ベースの材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、フルオロポリマーが使用されてもよい。本明細書で使用されるように、「低摩擦材料」は、0.5未満、例えば、0.4未満、0.3未満、又は更に0.2未満の鋼に対して測定された乾燥静的摩擦係数を有する材料にすることができる。「高摩擦材料」は、0.6より大きい、例えば、0.7より大きい、0.8より大きい、0.9より大きい、又は更に1.0より大きい鋼に対して測定された乾燥静的摩擦係数を有する材料にすることができる。
【0043】
幾つかの実施形態においては、低摩擦層1104は、ガラス繊維、炭素繊維、ケイ素、PEEK、芳香族ポリエステル、炭素粒子、青銅、フルオロポリマー、熱可塑性充填剤、酸化アルミニウム、ポリアミドイミド(PAI)、PPS、ポリフェニレンスルホン(PPSO2)、LCP、芳香族ポリエステル、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、グラファイト、グラフェン、膨張グラファイト、窒化ホウ素、タルク、フッ化カルシウム、又はそれらの任意の組み合わせを含む充填剤を更に含んでもよい。加えて、充填剤は、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、フッ化カルシウム、窒化ホウ素、雲母、ウォラストナイト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、カーボンブラック、顔料、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。充填剤は、ビーズ、繊維、粉末、メッシュ、又はそれらの任意の組み合わせの形態にすることができる。
【0044】
少なくとも1つの実施形態においては、トルクアセンブリ2(2002、3002、4002、5002としてもラベル付けされている)は、その構成要素の何れかに潤滑剤を含んでもよい。少なくとも1つの実施形態においては、潤滑剤は、リチウム石鹸、二硫化リチウム、グラファイト、鉱物又は植物油、シリコーングリース、フルオロエーテルベースのグリース、アピエゾン、食品グレードのグリース、石油化学グリースのうちの少なくとも1つを含むグリースを含んでもよく、又は別のタイプであってもよい。少なくとも1つの実施形態において、潤滑剤は、グループI-グループIII+油、パラフィン油、ナフテン油、芳香油、生体潤滑剤、ヒマシ油、カノーラ油、パーム油、ヒマワリ種子油、菜種油、トール油、ラノリン、合成油、ポリアルファ-オレフィン、合成エステル、ポリアルキレングリコール、リン酸エステル、アルキル化ナフタレン、ケイ酸エステル、イオン性流体、多重アルキル化シクロペンタン、石油化学ベースの油のうちの少なくとも1つを含む油を含んでもよく、又は異なるタイプであってよい。少なくとも1つの実施形態においては、潤滑剤は、リチウム石鹸、グラファイト、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ポリテトラフルオロエチレン、金属、金属合金のうちの少なくとも1つを含む固体ベースの潤滑剤を含んでもよく、又は異なるタイプであってもよい。
【0045】
第1のトルク部材は、第1のトルクT1を有し、T1は、第1のトルク部材が第1の円周方向に回転する最小トルクであり、第1のトルク部材は、第2のトルクT2を有し、T2は、第1のトルク部材が第2の円周方向に回転する最小トルクであり、第2のトルク部材は、第3のトルクT3を有し、T3は、第2のトルク部材が第2の円周方向に回転する最小トルクであり、T1<T3<T2である。
【0046】
幾つかの実施形態においては、第1のトルク部材12a(2012a、3012a、4012a、及び5012aとしてもラベル付けされている)は、第1のトルクT1を有してもよく、T1は、第1のトルク部12aが第1の円周方向に回転する最小トルクである。第1のトルク部材12aは、第2のトルクT2を有してもよく、T2は、第1のトルク部12aが第2の円周方向に回転する最小トルクである。幾つかの実施形態においては、第2のトルク部材12b(2012b、3012b、4012b、及び5012bとしてもラベル付けされる)は、第3のトルクT3を有してもよく、T3は、第2のトルク部材12bが第2の円周方向に回転する最小トルクである。幾つかの実施形態においては、T1<T3<T2である。幾つかの実施形態においては、2T1<T2、例えば、5T1<T2、例えば、10T1<T2、又は例えば、20T1<T2である。幾つかの実施形態においては、5T1<T3、例えば、2T1<T3、例えば、2.5T1<T3、又は例えば、3T1<T3である。少なくとも1つの実施形態においては、第1のトルク部材12aは、約1N・m~約20N・mの範囲の最小の第1のトルクT1を有してもよい。少なくとも1つの実施形態においては、第1のトルク部材12aは、約1N・m~約20N・mの範囲の最小の第2のトルクT2を有してもよい。少なくとも1つの実施形態においては、第2のトルク部材12bは、約1N・m~約20N・mの範囲の最小の第1のトルクT3を有してもよい。
【0047】
一実施形態においては、トルクアセンブリ2は、シャフト4又はハウジング8に対して長手方向に少なくとも1kgfの組立力、例えば、少なくとも2kgf、少なくとも3kgf、少なくとも4kgf、少なくとも5kgf、少なくとも10kgf、又は更に少なくとも15kgfの組立力によって設置され、又は組み立てられることができる。更なる実施形態においては、トルクアセンブリ2は、ハウジング8に対して長手方向に20kg以下の組立力、例えば、19kgf以下、18kgf以下、17kgf以下、又は更に16kgf以下の組立力によって設置され、又は組み立てられることができる。
【0048】
本明細書の様々な実施形態によれば、車両用途における使用のために様々な方向に様々なトルクを有することにおいてより効率を提供してもよいトルクアセンブリが提供される。本明細書の様々な実施形態によれば、その使用の寿命に亘ってトルクアセンブリのより安定した性能を提供してもよいトルクアセンブリが提供される。本明細書の様々な実施形態によれば、追加の部品、設置、及び製造時間を排除し、トルクアセンブリのより容易な使用を提供してもよいトルクアセンブリが提供される。本明細書の様々な実施形態によれば、トルクアセンブリは、既存のトルクアセンブリに最小限の変更を提供する、簡単に取り換えられる解決策として使用されてもよい。本明細書の様々な実施形態によれば、トルクアセンブリは、トルクアセンブリの寿命に亘って、より小さい摩耗又は摩滅を提供してもよい。本明細書の様々な実施形態によれば、トルクアセンブリは、トルクアセンブリの寿命に亘って、その構成要素の何れかにおいて改善されたトルク性能を提供してもよい。
【0049】
上記で開示された主題は、例示であり、限定ではないと見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲内にある全てのこのような変更、強化、及び他の実施形態に及ぶことが意図される。この結果、法律によって許される最大限の範囲で、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限又は限定されない。
【0050】
加えて、前述の詳細な説明においては、開示を合理化する目的で、様々な特徴が共にグループ化され、又は単一の実施形態で説明されることができる。この開示は、主張された実施形態が各請求項に明示的に記載されているより多くの特徴を要求するという意図を反映しているとして解釈されるべきではない。寧ろ、添付の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、開示された実施形態の何れかの全ての特徴より少ないものに向けられることができる。この結果、添付の特許請求の範囲は詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個に主張された主題を画定するものとして独立している。
【0051】
多くの様々な態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態の幾つかが以下で説明される。本明細書を読解した後、当業者は、これらの態様及び実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちの任意の1つ以上に従ってもよい。
【0052】
実施形態1:トルクアセンブリは、内側部材と、外側部材と、内側部材と外側部材との間に配置された第1のトルク部材と、第1のトルク部材の半径方向外側又は内側に配置された第2のトルク部材であって、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材は、概して自由に回転することが可能にされ、第2の円周方向において、第1のトルク部材は、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされ、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材と外側部材との間に円周方向の界面滑りを提供する第2のトルク部材とを備える。
【0053】
実施形態2:トルクアセンブリは、シャフトを備える内側部材と、ハウジングを備える外側部材と、内側部材と外側部材との間に配置されたベアリングを備える第1のトルク部材と、第1のトルク部材の半径方向外側又は内側に配置された第2のトルク部材であって、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材は、概して自由に回転することが可能にされ、第2の円周方向において、第1のトルク部材は、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされ、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材と外側部材との間に円周方向の界面滑りを提供する第2のトルク部材とを備える。
【0054】
実施形態3:トルクアセンブリは、シャフトを備える内側部材と、ハウジングを備える外側部材と、内側部材と外側部材との間に配置された複数の隣接するシャフトを備える第1のトルク部材と、第1のトルク部材の半径方向外側又は内側に配置された第2のトルク部材であって、第1の円周方向に回転する際に、第1のトルク部材は、概して自由に回転することが可能にされ、第2の円周方向において、第1のトルク部材は、回転を妨害又は阻止するために半径方向にシフトされ、第2の円周方向の回転を可能にするために、内側部材と外側部材との間に円周方向の界面滑りを提供する第2のトルク部材とを備える。
【0055】
実施形態4:実施形態1~3の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第2のトルク部材はトレランスリングを備える。
【0056】
実施形態5:実施形態1~4の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第2のトルク部材はプレーンベアリングを備える。
【0057】
実施形態6:実施形態1~5の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第2のトルク部材は、基板、及び基板上に配置された低摩擦層から形成された環状バンドを備える。
【0058】
実施形態7:実施形態6に記載のトルクアセンブリにおいて、基板は、鉄、銅、チタン、スズ、アルミニウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、バナジウム、亜鉛、又はそれらの合金を含む金属を含む。
【0059】
実施形態8:実施形態6又は7に記載のトルクアセンブリにおいて、低摩擦層は、ポリケトン、ポリアラミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアミドイミド、超高分子量ポリエチレン、熱可塑性フルオロポリマー、ポリアミド、ポリベンズイミダゾール、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0060】
実施形態9:実施形態4~8の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、トレランスリングは、半径方向に延伸する複数の突起を有する。
【0061】
実施形態10:実施形態2及び4~9の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、前記第1のトルク部材は一方向ベアリングを備える。
【0062】
実施形態11:実施形態2及び4~10の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第1のトルク部材はニードルベアリングを備える。
【0063】
実施形態12:実施形態11に記載のトルクアセンブリにおいて、ニードルベアリングは、第1の円周方向に回転するように適合された複数の転動体を備える。
【0064】
実施形態13:実施形態12に記載のトルクアセンブリにおいて、ベアリングは、複数の転動体が第2の円周方向に回転するのを妨害又は阻止するように適合された係止構成要素を更に備える。
【0065】
実施形態14:実施形態2及び4~10の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第1のトルク部材はスプラグベアリングを備える。
【0066】
実施形態15:実施形態14に記載のトルクアセンブリにおいて、スプラグベアリングは、第1の円周方向に回転するように適合された複数の摺動体を備える。
【0067】
実施形態16:実施形態15に記載のトルクアセンブリにおいて、ベアリングは、複数の転動体が第2の円周方向に回転するのを妨害又は阻止するように適合された係止構成要素を更に備える。
【0068】
実施形態17:実施形態3~9の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第1のトルク部材は、外側シャフト、第1の内側シャフト軸線方向部品、第2の内側シャフト軸線方向部品、及びばね構成要素を備える。
【0069】
実施形態18:実施形態17に記載のトルクアセンブリにおいて、外側シャフトは、第1の内側シャフト軸線方向部品、第2の内側シャフト軸線方向部品、及びばね構成要素の半径方向外側に配置され、第2のトルク部材の半径方向内側に配置されている。
【0070】
実施形態19:実施形態17に記載のトルクアセンブリにおいて、ばね構成要素は、第1の内側シャフト軸線方向部品と第2の内側シャフト軸線方向部品との間に軸線方向に配置され、第1の内側シャフト軸線方向部品、第2の内側シャフト軸線方向部品、又は外側シャフトのうちの少なくとも1つを半径方向にシフトするように適合されている。
【0071】
実施形態20:実施形態1~19の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第1の内側シャフト軸線方向部品及び第2の内側シャフト軸線方向部品はそれぞれ、第1の内側シャフト軸線方向部品と第2の内側シャフト軸線方向部品との間の結合を形成するように適合された半径方向の結合フランジを有する。
【0072】
実施形態21:実施形態1~20の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第2のトルク部材は、第1のトルク部材の半径方向外側に配置されている。
【0073】
実施形態22:実施形態1~21の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第2のトルク部材は、第1のトルク部材の半径方向内側に配置されている。
【0074】
実施形態23:実施形態1~22の何れか1つに記載のトルクアセンブリにおいて、第1のトルク部材は第1のトルクT1を有し、T1は、第1のトルク部材が第1の円周方向に回転する最小トルクであり、第1のトルク部材は第2のトルクT2を有し、T2は、第1のトルク部材が第2の円周方向に回転する最小トルクであり、第2のトルク部材は第3のトルクT3を有し、T3は、第2のトルク部材が第2の円周方向に回転する最小トルクであり、T1<T3<T2である。
【0075】
実施形態24:実施形態23に記載のトルクアセンブリにおいて、2T1<T2、例えば、5T1<T2、例えば、10T1<T2、又は例えば、20T1<T2である。
【0076】
実施形態25:実施形態23に記載のトルクアセンブリにおいて、1.5T1<T3、例えば、2T1<T3、例えば、2.5T1<T3、又は例えば、3T1<T3である。
【0077】
上記で説明された特徴の全てが要求されず、特定の特徴の一部が要求されなくてもよく、1つ以上の特徴が説明されたものに加えて提供されてもよいことに留意すべきである。また更に、特徴が説明される順序は、必ずしも特徴が設置される順序ではない。
【0078】
特定の特徴は、明確にするために、別個の実施形態の文脈で本明細書に説明され、また、単一の実施形態において組み合わせで提供されてもよい。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴はまた、別個に又は任意の部分的な組み合わせで提供されてもよい。
【0079】
利益、他の利点、及び課題の解決策は、特定の実施形態に対して上記で説明されたが、任意の利益、利点、又は課題の解決策を生じさせ、又はより顕著にさせる利益、利点、課題の解決策、及び任意の特徴が、任意の又は全ての請求項の重要な、必須の、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0080】
本明細書で説明される実施形態の仕様及び例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することが意図される。仕様及び例示は、本明細書で説明される構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的且つ包括的な説明としての役割りを果たすことが意図されない。別個の実施形態がまた、単一の実施形態において組み合わせで提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴がまた、別個に又は任意の部分的な組み合わせで提供されてもよい。更に、範囲に記載されている値への参照は、参照されている終了範囲の値を含む、その範囲内の各々の値及び全ての値を含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読解した後にのみ当業者に明らかになってもよい。構造的置換、論理的置換、又は任意の変化が、本開示の範囲から逸脱することなくなされてもよいように、他の実施形態が使用され、本開示から導き出されてもよい。従って、本開示は、限定ではなく例示であると見なされるべきである。