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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】画像表示方法と装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/783 20060101AFI20230502BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20230502BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20230502BHJP
【FI】
H04N5/783
H04N5/93
H04N21/431
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021540877
(86)(22)【出願日】2019-12-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-22
(86)【国際出願番号】 CN2019127598
(87)【国際公開番号】W WO2020147521
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】201910037110.8
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】高 超
(72)【発明者】
【氏名】解 晶
(72)【発明者】
【氏名】思 磊
(72)【発明者】
【氏名】郭 ▲鶴▼
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-519406(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108401188(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104918120(CN,A)
【文献】特開2010-074296(JP,A)
【文献】特開2012-043207(JP,A)
【文献】特開2006-148839(JP,A)
【文献】特開2008-177769(JP,A)
【文献】特開平11-146326(JP,A)
【文献】特開2006-319962(JP,A)
【文献】特開2007-250048(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/783
H04N 5/91-5/956
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示方法であって、
ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するステップであって、前記目標ビデオはキーフレームの集合を含むステップと、
前記キーフレームの集合において目標キーフレームを確定するステップであって、前記目標キーフレームに対応する時点と前記選択時点の差は第一の所定の条件に符合するステップと、
前記目標キーフレームにより前記選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得するステップと、
記解読後のビデオフレームを第一目標表示区域に表示するステップと
を含み、
当該画像表示方法は更に、
前記ユーザが前記目標ビデオの再生進度を調節するとき、前記選択時点を確定する前に、調節される時点を随時に検出するステップと、
随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ確定された目標時点に対応するビデオフレームを、プレビューのために第二目標表示区域に表示するステップと、
を含む、ことを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】
前記ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するステップは、
前記目標ビデオの再生進度を調節する制御点が現在の時点に止まっている停留時間が所定の時間閾値以上であることを検出すると、前記現在の時点を選択時点に確定するステップと、
前記ユーザが制御点を制御しなくなったことを検出すると、前記制御点に対応している現在の時点を選択時点に確定するステップと、のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項3】
前記第二目標表示区域は、前記第一目標表示区域とは異なる区域であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示方法。
【請求項4】
前記随時に検出された時点により目標時点を確定するステップは、前記キーフレームの集合に含まれるキーフレームにそれぞれ対応する時点において、検出された時点までの距離第二の所定の条件に符合する時点を確定するとともにそれを目標時点にするステップを含むことを特徴とする請求項に記載の画像表示方法。
【請求項5】
前記随時に検出された時点により目標時点を確定するステップは、検出された時点が位置している目標期間内の時点を選択して目標時点にするステップを含み、前記目標期間は前記キーフレームの集合により前記目標ビデオの再生時間を分割して獲得した期間の集合中の期間であることを特徴とする請求項に記載の画像表示方法。
【請求項6】
前記随時に検出された時点により目標時点を確定するステップは、
目標処理装置の処理能力情報を獲得するステップであって、前記目標処理装置は前記目標ビデオに含まれるビデオフレームを処理することに用いられ、前記処理能力情報は前記目標処理装置が情報を処理する能力を示すものであるステップと、
予め設定されかつ前記処理能力情報に対応する時間間隔により、随時に検出された時点を周期的に目標時点に確定するステップとを含むことを特徴とする請求項に記載の画像表示方法。
【請求項7】
前記随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ確定された前記目標時点に対応するビデオフレームを、プレビューのために前記第二目標表示区域に表示するステップは、
現在検出された時点を目標時点に確定するステップと、
標時点に対応するビデオフレームを確定した後それを解読することにより第二目標表示区域に表示される解読後のビデオフレームを獲得し、前記第二目標表示区域に前記解読後のビデオフレームが含まれているかを確定する、ことを含む表示ステップと、
前記第二目標表示区域が解読後のビデオフレームを含むことを確定することにより、最近検出された時点を再び目標時点に確定し、再び確定された目標時点により前記表示ステップを実施するステップとを含むことを特徴とする請求項に記載の画像表示方法。
【請求項8】
画像表示装置であって、
ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するように設けられる第一確定ユニットであって、前記目標ビデオはキーフレームの集合を含む第一確定ユニットと、
前記キーフレームの集合において目標キーフレームを確定するように設けられる第二確定ユニットであって、前記目標キーフレームに対応する時点と前記選択時点の差は第一の所定の条件に符合する第二確定ユニットと、
前記目標キーフレームにより前記選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得するように設けられる解読ユニットと、
記解読後のビデオフレームを第一目標表示区域に表示するように設けられる表示ユニットと
を含み、
当該画像表示装置は更に、
前記ユーザが前記目標ビデオの再生進度を調節するとき、前記第一確定ユニットが前記選択時点を確定する前に、調節される時点を随時に検出するように設けられる検出ユニットと、
随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ確定された目標時点に対応するビデオフレームを、プレビューのために第二目標表示区域に表示するように設けられる第三確定ユニットと、
を含む、ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項9】
前記第一確定ユニットは、前記目標ビデオの再生進度を調節する制御点が現在の時点に止まっている停留時間が所定の時間閾値以上であることを検出すると、前記現在の時点を選択時点に確定するように設けられる第一確定モジュールと、前記ユーザが制御点を制御しなくなったことを検出すると、前記制御点に対応している現在の時点を選択時点に確定するように設けられる第二確定モジュールと、のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記第二目標表示区域は、前記第一目標表示区域とは異なる区域であることを特徴とする請求項8または9に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記確定ユニットは、前記キーフレームの集合に含まれるキーフレームにそれぞれ対応する時点において、検出された時点までの距離が第二の所定の条件に符合する時点を確定するとともにそれを目標時点にするように設けられることを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記第確定ユニットは、検出された時点が位置している目標期間内の時点を選択して目標時点にするように設けられ、前記目標期間は前記キーフレームの集合により前記目標ビデオの再生時間を分割して獲得した期間の集合中の期間であることを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記第確定ユニットは獲得モジュールと第三確定モジュールを更に含み、
前記獲得モジュールは目標処理装置の処理能力情報を獲得するように設けられ、前記目標処理装置は前記目標ビデオに含まれるビデオフレームを処理することに用いられ、前記目標処理装置の処理能力情報は前記目標処理装置が情報を処理する能力を示すものであり、
前記第三確定モジュールは予め設定されかつ前記処理能力情報に対応する時間間隔により、随時に検出された時点を周期的に目標時点に確定するように設けられることを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
【請求項14】
前記第確定ユニットは、第四確定モジュール、表示モジュールおよび第五確定モジュールを更に含み、
前記第四確定モジュールは現在検出された時点を目標時点に確定するように設けられ、
前記表示モジュールは、まず目標時点に対応するビデオフレームを確定した後それを解読することにより前記第二目標表示区域に表示される解読後のビデオフレームを獲得し、次に前記第二目標表示区域に前記解読後のビデオフレームが含まれているかを確定する、ことを含む表示ステップを実施するように設けられ、
前記第五確定モジュールは、前記第二目標表示区域が解読後のビデオフレームを含むことを確定することにより、最近検出された時点を再び目標時点に確定し、再び確定された目標時点により前記表示ステップを実施するように設けられることを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
【請求項15】
1つまたは複数の処理装置と、1つまたは複数のプログラムを記憶する記憶装置とを含み、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数の処理装置に実行されることにより、前記1つまたは複数の処理装置は請求項1~7のいずれか一項に記載の画像表示方法を実施することを特徴とする端末装置。
【請求項16】
コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムを実行することにより請求項1~7のいずれか一項に記載の画像表示方法を実施することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、出願番号が201910037110.8であり、出願日が2019年01月15日であり、発明の名称が「画像表示方法と装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その出願の全文を本願に組み込む。
【0002】
本発明の実施例は、コンピュータの技術分野に属し、具体的に画像表示方法と装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ネットワーク技術の発展に伴い、現在、人々が携帯電話、スマートフォン、タブレットパソコン等の端末装置によりビデオを撮影する需要が増加している。人々は従来の画像処理技術によりビデオに含まれるビデオフレームを処理することができる。例えば、撮影されたビデオに特殊効果等を付与する処理をすることができる。通常、ビデオにおいて処理待機ビデオフレームの位置を正確に検出するため、従来の方法においてビデオに対して予め処理をすることにより、ビデオに含まれるビデオフレームに一層多いキーフレームを設置することができる。キーフレームを解読する速度が速いので、一層多いキーフレームを設置する場合、ユーザは進度表示バーをドラッグ(Drag)することにより、ビデオを迅速にプレビューし、処理の必要があるビデオフレームの位置を検出することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例において画像表示方法と装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例において、画像表示方法を提供する。前記画像表示方法は、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するステップであって、目標ビデオはキーフレームの集合を含むステップと、キーフレームの集合において目標キーフレームを確定するステップであって、目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件に符合するステップと、目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得するステップと、第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示するステップとを含む。
【0006】
本発明の実施例において、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するステップは、目標ビデオの再生進度を調節する制御点が現在の時点に止まっている停留時間が所定の時間閾値以上であることを検出すると、現在の時点を選択時点に確定するステップと、ユーザが制御点を制御しなくなったことを検出すると、制御点に対応している現在の時点を選択時点に確定するステップと、のうち少なくとも1つを含む。
【0007】
本発明の実施例において、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するステップを実施する前に、前記画像表示方法は、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節するとき、調節される時点を随時に検出するステップと、随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ第二目標表示区域に確定された目標時点に対応するビデオフレームを表示するステップとを更に含む。
【0008】
本発明の実施例において、随時に検出された時点により目標時点を確定するステップは、キーフレームの集合に含まれるキーフレームにそれぞれ対応する時点において、検出された時点までの距離と符合する第二予め設定条件の時点を確定するとともにそれを目標時点にするステップを含む。
【0009】
本発明の実施例において、随時に検出された時点により目標時点を確定するステップは検出された時点が位置している目標期間内の時点を選択して目標時点にするステップを含み、目標期間はキーフレームの集合により目標ビデオの再生時間を分割して獲得した期間の集合中の期間である。
【0010】
本発明の実施例において、随時に検出された時点により目標時点を確定するステップは、目標処理装置の処理能力情報を獲得するステップであって、目標処理装置は目標ビデオに含まれるビデオフレームを処理することに用いられ、処理能力情報は目標処理装置が情報を処理する能力を示すものであるステップと、予め設定されかつ処理能力情報に対応する時間間隔により、随時に検出された時点を周期的に目標時点に確定するステップとを含む。
【0011】
本発明の実施例において、随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ第二目標表示区域に確定された目標時点に対応するビデオフレームを表示するステップは、現在検出された時点を目標時点に確定するステップと、下記のような表示ステップであって、目標時点に対応するビデオフレームを確定した後それを解読することにより第二目標表示区域に表示される解読後のビデオフレームを獲得し、第二目標表示区域に解読後のビデオフレームが含まれているかを確定するステップと、第二目標表示区域が解読後のビデオフレームを含むことを確定することにより、最近検出された時点を再び目標時点に確定し、再び確定された目標時点により表示ステップを実施し続けるステップとを含む。
【0012】
本発明の実施例において、画像表示装置を公開する。前記画像表示装置は、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するように設けられる第一確定ユニットであって、目標ビデオはキーフレームの集合を含む第一確定ユニットと、キーフレームの集合において目標キーフレームを確定するように設けられる第二確定ユニットであって、目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件に符合する第二確定ユニットと、目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得するように設けられる解読ユニットと、第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示するように設けられる表示ユニットとを含む。
【0013】
本発明の実施例において、第一確定ユニットは、目標ビデオの再生進度を調節する制御点が現在の時点に止まっている停留時間が所定の時間閾値以上であることを検出すると、現在の時点を選択時点に確定するように設けられる第一確定モジュールと、ユーザが制御点を制御しなくなったことを検出すると、制御点に対応している現在の時点を選択時点に確定するように設けられる第二確定モジュールと、のうちいずれか1つを含む。
【0014】
本発明の実施例において、前記画像表示装置は、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節するとき、調節される時点を随時に検出するように設けられる検出ユニットと、随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ第二目標表示区域に確定された目標時点に対応するビデオフレームを表示するように設けられる第二確定ユニットとを更に含む。
【0015】
本発明の実施例において、第二確定ユニットは、キーフレームの集合に含まれるキーフレームにそれぞれ対応する時点において、検出された時点までの距離が第二の所定の条件に符合する時点を確定するとともにそれを目標時点にするように設けられる。
【0016】
本発明の実施例において、第二確定ユニットは、検出された時点が位置している目標期間内の時点を選択して目標時点にするように設けられ、目標期間はキーフレームの集合により目標ビデオの再生時間を分割して獲得した期間の集合中の期間である。
【0017】
本発明の実施例において、第二確定ユニットは獲得モジュールと第三確定モジュールを更に含む。獲得モジュールは目標処理装置の処理能力情報を獲得するように設けられ、目標処理装置は目標ビデオに含まれるビデオフレームを処理することに用いられ、目標処理装置の処理能力情報は目標処理装置が情報を処理する能力を示すものである。第三確定モジュールは予め設定されかつ処理能力情報に対応する時間間隔により、随時に検出された時点を周期的に目標時点に確定するように設けられる。
【0018】
本発明の実施例において、第二確定ユニットは、第四確定モジュール、表示モジュールおよび第五確定モジュールを更に含む。第四確定モジュールは現在検出された時点を目標時点に確定するように設けられる。表示モジュールは下記表示ステップを実施するように設けられる。すなわち、まず目標時点に対応するビデオフレームを確定した後それを解読することにより第二目標表示区域に表示される解読後のビデオフレームを獲得し、次に第二目標表示区域に解読後のビデオフレームが含まれているかを確定するように設けられる。第五確定モジュールは、第二目標表示区域が解読後のビデオフレームを含むことを確定することにより、最近検出された時点を再び目標時点に確定し、再び確定された目標時点により表示ステップを実施し続けるように設けられる。
【0019】
本発明の実施例において端末装置を公開する。前記端末装置は、1つまたは複数の処理装置と、1つまたは複数のプログラムを記憶する記憶装置とを含む。1つまたは複数のプログラムが1つまたは複数の処理装置に実行されることにより、1つまたは複数の処理装置はいずれか一項に記載の画像表示方法を実施する。
【0020】
本発明の実施例においてコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を公開する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムを実行することによりいずれか一項に記載の画像表示方法を実施する。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施例において画像表示方法と装置を提供する。その画像表示方法と装置において、まずユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定する。次に、目標ビデオに含まれるキーフレームの集合においてキーフレームを確定し、かつ目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読する。最後に、第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示する。ユーザがビデオの再生進度を調節するとき、既有のキーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームをプレビューすることができ、ビデオに一層多いキーフレームを予め付加する必要がない。したがって、ビデオにキーフレームを予め付加する工夫を省き、ビデオを表示するフレキシビリティーを向上させ、かつビデオフレームの位置を決めることとビデオフレームを処理する効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
以下、下記図面を参照することにより本発明の好適な実施例を詳細に説明し、それにより当業者は本発明の特徴、目的、発明の効果をより詳細に理解することができる。
図1】本発明の実施例に係る画像表示方法または装置に用いられる例示的なシステム構造を示す図である。
図2】本発明の実施例に係る画像表示方法に用いられる実施例を示す流れ図である。
図3】本発明の実施例に係る画像表示方法に用いられる応用を示す図である。
図4】本発明の実施例に係る画像表示方法に用いられる他の実施例を示す流れ図である。
図5】本発明の実施例に係る画像表示方法において目標時点を確定することを示す流れ図である。
図6】本発明の実施例に係る画像表示装置に用いられる実施例の構造を示す図である。
図7】本発明の実施例に係る端末装置に用いられるコンピュータの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面と実施例により本発明をより詳細に説明する。注意されたいことは、下記具体的な実施例は本発明を説明するものであるが、本発明を限定するものでない。説明を簡単にするため、本発明の図面には本発明の実施例に係る部分のみが示されている。
【0024】
注意されたいことは、矛盾がない場合、本発明の実施例と実施例中の特徴を組み合わせることができる。以下、図面と実施例を参照することにより本発明を詳細に説明する。
【0025】
図1には本発明の実施例に係る画像表示方法または画像表示装置に用いられる例示的なシステム構造100が示されている。
【0026】
図1に示すとおり、システム構造100は、端末装置101、102、103と、ネットワーク104と、サーバー105とを含むことができる。ネットワーク104は端末装置101、102、103とサーバー105との間で通信ネットワークを構成する媒体である。ネットワーク104はいろいろな接続タイプ、例えば有線通信ネットワーク、無線通信ネットワークまたはファイバーオプティックケーブル(fiber optic cable)を含むことができる。
【0027】
ユーザ側の端末装置101、102、103はネットワーク104を介してサーバー105とインタラクトすることにより情報等を受信または送信することができる。端末装置101、102、103には通信端末装置に適用するアプリケーション、例えばビデオ再生アプリケーション、インターネットエクスプローラ(Internet Explorer)アプリケーション、チャッティングソフトウェア等がインストールされることができる。
【0028】
端末装置101、102、103はハードウェアであるか或いはソフトウェアであることができる。端末装置101、102、103がハードウェアであるとき、端末装置101、102、103は表示パネルを具備しかつビデオを再生することができるいろいろな電子装置であることができる。電子装置は、スマートフォン、タブレットパソコン、ラップトップコンピューターおよびデスクトップコンピューター等を含むことができるが、それらにのみ限定されるものでない。端末装置101、102、103がソフトウェアであるとき、それを前記電子装置にインストールすることができる。前記端末装置は複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば分散型サービス(Distributed service)をするソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)で構成されるか或いは1つのソフトウェアまたはソフトウェアモジュールで構成されることができ、本発明はそれを具体的に限定しない。
【0029】
サーバー105はいろいろなサービスをするサーバー、例えば端末装置101、102、103のビデオの再生をサポートするビデオオンデマンドサーバー(Video On Demand Server、VOD Serverと略称)であることができる。ビデオオンデマンドサーバーは端末装置にビデオを送信するか或いは端末装置からビデオを受信することができる。
【0030】
注意されたいことは、本発明の実施例に係る画像表示方法は通常、端末装置101、102、103により実施される。同様に、画像表示装置は通常、端末装置101、102、103内に設けられる。
【0031】
注意されたいことは、サーバーはハードウェアであるか或いはソフトウェアであることができる。サーバーがハードウェアであるとき、サーバーは複数のサーバーで構成される分散型サーバーの集合であるか或いは1つのサーバーであることができる。サーバーがソフトウェアであるとき、サーバーは複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば分散型サービスをするソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)で構成されるか或いは1つのソフトウェアまたはソフトウェアモジュールで構成されることができ、本発明はそれを具体的に限定しない。
【0032】
注意されたいことは、図1に示される端末装置、ネットワークおよびサーバーの数量は例示的なものである。需要により端末装置、ネットワークおよびサーバーの数量を自由に変化させることができる。処理待機ビデオをリモートの装置から獲得する必要がない場合、前記システム構造はサーバーとネットワークを含まなくてもよい。
【0033】
図2を参照すると、図2は本発明の1つの実施例に係る画像表示方法を示す流れ図200である。その画像表示方法は次のステップを含む。
【0034】
ステップ201において、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定する。
【0035】
本実施例において、画像表示方法を実施する実施本体(例えば図1に示される端末装置)はユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定することができる。目標ビデオはこの目標ビデオに含まれるビデオフレームからビデオフレームを選択して第一目標表示区域に表示するビデオであることができる。例示において、目標ビデオは無線接続方法または有線接続方法によりリモートの装置から獲得するビデオであるか或いはローカルな装置に予め記憶されるビデオ(例えばユーザが前記実施本体で撮影するビデオ)であることができる。注意されたいことは、本実施例中の目標ビデオは通常、圧縮後のビデオ、例えば従来のH26Xコード標準により元のビデオを圧縮して獲得した圧縮後のビデオであることができる。
【0036】
前記目標ビデオはキーフレーム(key frame)の集合を含む。キーフレーム(Iキーフレームともいう)は圧縮後のビデオにおいて画像データを完全に保存するフレームである。キーフレームを解読するとき、フレーム中の画像データのみにより解読をすることができる。
【0037】
本実施例において、圧縮されたビデオはPフレームとBフレームを更に含むことができる。Pフレーム(差分フレーム(difference frame)ともいう)に含まれるデータはフレームとその前のキーフレーム(またはPフレーム)の差分を示すことに用いられる。解読をするとき前にキャッシングされる画像に、フレームに含まれるデータを重ね合わせることにより最終的な画像を形成する。すなわち、Pフレームは、完全な画像データを含まず、フレームとその前のキーフレームとの差分を示すデータのみを含む。Bフレーム(両方向差分フレームともいう)に含まれるデータはフレームと前のキーフレームおよび後のキーフレームの差分を示すことに用いられる。すなわち、Bフレームを解読するとき、フレーム前の画像を獲得するだけでなく、フレーム後の画像を獲得すべきであり、前後の画像とフレームに含まれるデータを重ね合わせることにより最終的な画像を形成する。圧縮されたビデオは通常、複数のキーフレームを含み、キーフレームの間には複数のPフレームとBフレームが含まれている。例えば、あるビデオフレームのシーケンスに含まれるビデオフレームの配列順序がIBBPBBPBBPである場合、PフレームとBフレームに対応する画像はIフレームを解読することにより獲得することができる。
【0038】
前記選択時点は、ユーザが前記目標ビデオの再生進度を調節するときに選択する再生時点である。通常、ユーザは、前記目標ビデオの進度表示バー(Progress Bar)をドラッグ(Drag)するか或いは表示されているビデオ画面をスライドすることにより前記目標ビデオの再生進度を調節することができる。注意されたいことは、ユーザはマウス等の電子装置により前記目標ビデオの再生進度を調節することもでき、前記実施本体がタッチパネルを具備するとき、ユーザは指で表示パネルをスライドすることにより前記目標ビデオの再生進度を調節することもできる。
【0039】
本発明の実施例において、前記実施本体は下記いずれか1つの方法により選択時点を確定することができる。
【0040】
一つ目の方法において、目標ビデオの再生進度を調節する制御点が現在の時点に止まっている停留時間が所定の時間閾値以上であることを検出すると、現在の時点を選択時点に確定する。前記制御点は表示パネルに表示される点(例えば進度表示バー上に表示されることにより現在の再生進度を表示する点)であるか或いは表示パネルに表示されない点(例えばビデオ画像が表示されている表示パネル上でユーザが指をスライドさせるときに指と表示パネルが接触する点)であることができる。ユーザはタッチするか或いはマウスでクリックする手段により前記制御点を制御し、それにより目標ビデオの再生進度を調節することもできる。前記時間閾値は技術者が予め設定した時間であり、例えば2秒、5秒等であることができる。
【0041】
二つ目の方法において、ユーザが制御点を制御しなくなったことを検出すると、制御点に対応している現在の時点を選択時点に確定する。具体的に、前記実施本体はユーザがクリックをするか或いは前記制御点をタッチするかを随時に検出することができる。例えば、ユーザが指を離すか或いは手をマウスから離すとき、ユーザが制御点を制御しなくなったと判断し、現在の再生時点を選択時点に確定する。
【0042】
ステップ202において、キーフレームの集合において目標キーフレームを確定する。
【0043】
本実施例において、ステップ201において確定した選択時点は、画像表示方法の実施本体がキーフレームの集合において目標キーフレームを確定することに用いられる。目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件に符合する。第一の所定の条件は、キーフレームに対応する時点が選択時点より早くかつキーフレームに対応する時点と選択時点の差が最小であることと、キーフレームに対応する時点が選択時点より早くかつキーフレームに対応する時点と選択時点の差が所定の時間差閾値以下であることのうち少なくとも1つを含む。
【0044】
ステップ203において、目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得する。
【0045】
本実施例において、ステップ202において確定したキーフレームは、画像表示方法の実施本体が選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得することに用いられる。具体的に、例示において、前記目標ビデオがキーフレーム、Pフレーム、Bフレームを含むと仮定し、選択時点に対応するビデオフレームがキーフレームである場合、キーフレームを解読する方法により解読をすることができる。選択時点に対応するビデオフレームがPフレームまたはBフレームである場合、目標キーフレームに基づいてPフレームまたはBフレームを解読する方法により解読をすることができる。注意されたいことは、前記Iフレーム、Pフレーム、Bフレームを解読する方法は現在幅広く研究、応用している公知技術であるので、ここで再び説明しない。
【0046】
ステップ204において、第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示する。
【0047】
本実施例において、前記実施本体はステップ203において獲得した解読後のビデオフレームを第一目標表示区域に表示する。前記第一目標表示区域は解読後のビデオフレームを表示する表示区域であることができる。例えば第一目標表示区域はビデオを再生する表示パネル上の区域であるか或いは表示パネル上の他の区域(例えばユーザが解読後のビデオフレームを処理するウィンドウ)であることができる。
【0048】
通常、キーフレームを解読する時間はPフレームとBフレームを解読する時間より短いので、ユーザはユーザが選択した再生時点に対応するビデオフレームを迅速に正確にプレビューすることができる。従来の方法は通常、ビデオに対して予め処理をすることによりビデオに多数のキーフレームを増加させるか或いは各ビデオフレームをキーフレームに設定することができるが、その処理の過程により多い時間がかかるおそれがある。上述の各ステップを用いる場合、ビデオに対して予め処理をする必要がなく、ユーザが選択時点を確定することのみにより、選択時点に対応するビデオフレームを表示することができるので、ビデオを処理する効率を向上させることができる。
【0049】
図3を参照すると、図3は本発明の実施例に係る画像表示方法を応用することを示す図である。図3の応用において、ユーザは端末装置301で1つのビデオ302を撮影し、そのビデオ302は予め確定されたキーフレーム(例えば図面の符号「*」が示すフレーム)の集合を含む。ユーザはビデオ302において1つのビデオを選択して処理する(例えば特殊効果の付加を実施する)。ユーザは、ビデオ302の進度表示バーをドラッグすることによりビデオ302の再生進度を調節する。ユーザが指を表示パネルから離すとき、端末装置301はユーザが最後にドラッグした再生時点を選択時点に確定し(例えば、図面に示されるとおり、点305に対応する再生時点までドラッグする)、選択時点に対応するビデオフレームを図中の3022にする。次に、端末装置301はキーフレームの集合において目標キーフレームを確定する。目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件(例えば目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差が最小であること)のキーフレーム3021に符合する。最後に、端末装置301は目標キーフレーム3021により選択時点に対応するビデオフレーム3022を解読することにより解読後のビデオフレーム303を獲得し、かつ第一目標表示区域(例えばビデオを再生するウィンドウ)304に解読後のビデオフレーム303を表示する。
【0050】
本発明の実施例に係る画像表示方法は、まずユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定する。次に目標ビデオに含まれるキーフレームの集合においてキーフレームを確定し、かつ目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読する。最後に第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示する。ユーザがビデオの再生進度を調節するとき、既有のキーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームをプレビューすることができ、ビデオに多いキーフレームを予め付加する必要がない。したがって、ビデオにキーフレームを予め付加する工夫を省き、ビデオを表示するフレキシビリティーを向上させ、かつビデオフレームの位置を決めることとビデオフレームを処理する効率を向上させることができる。
【0051】
図4を参照すると、図4は本発明の他の実施例に係る画像表示方法を示す流れ図400である。その画像表示方法の流れ図400は次のステップを含む。
【0052】
ステップ401において、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節するとき、調節される時点を随時に検出する。
【0053】
本実施例において、画像表示方法を実施する実施本体(例えば図1に示される端末装置)はユーザが目標ビデオの再生進度を調節するとき、調節される時点を随時に検出することができる。目標ビデオは無線接続方法または有線接続方法によりリモートの装置から獲得するビデオであるか或いはローカルの装置に予め記憶されるビデオ(例えばユーザが前記実施本体で撮影するビデオ)であることができる。ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する方法は図2の実施例の方法と同一であるので、ここで再び説明しない。
【0054】
前記目標ビデオはキーフレームの集合を含む。キーフレーム(Iフレームともいう)は圧縮後のビデオにおいて画像データを完全に保存するフレームである。キーフレームを解読するとき、フレーム中の画像データのみにより解読をすることができる。
【0055】
前記調節される時点はユーザが前記目標ビデオの再生進度を調節するとき随時に検出する再生時点であることができる。通常、ユーザは、前記目標ビデオの進度表示バーをドラッグするか或いは表示されているビデオ画面をスライドすることにより前記目標ビデオの再生進度を調節することができる。注意されたいことは、ユーザはマウス等の電子装置により前記目標ビデオの再生進度を調節することもでき、前記実施本体がタッチパネルを具備するとき、ユーザは指で表示パネルをスライドすることにより前記目標ビデオの再生進度を調節することもできる。
【0056】
ステップ402において、随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ第二目標表示区域に確定された目標時点に対応するビデオフレームを表示する。
【0057】
本実施例において、前記実施本体は、随時に検出された時点においていろいろな方法により目標時点を確定し、かつ第二目標表示区域に確定された目標時点に対応するビデオフレームを表示する。第二目標表示区域は目標時点に対応するビデオフレームをプレビューする表示区域であることができる。注意されたいことは、第二目標表示区域は第一目標表示区域と異なる表示区域(例えばプレビューウィンドウ)であるか或いは第一目標表示区域と同一である表示区域(例えば目標ビデオを再生する表示区域)であることができる。
【0058】
本発明の選択可能な実施例において、前記実施本体は下記ステップにより目標時点を確定することができる。
【0059】
キーフレームの集合に含まれるキーフレームにそれぞれ対応する時点において、検出された時点までの距離が第二の所定の条件に符合する時点を確定するとともにそれを目標時点にする。具体的に、第二の所定の条件は、キーフレームに対応する時点と検出された時点との間の距離が最小であることと、キーフレームに対応する時点と検出された時点との間の距離が所定の距離閾値以下であることのうち少なくとも1つを含む。前記距離はキーフレームに対応する時点と検出された時点の差の絶対値であることができる。すなわち目標時点は検出された時点より早いか或いは晩いことができる。キーフレームを解読する速度が速いので、ユーザが目標ビデオを再生する進度を調節するときキーフレームを随時に表示し、調節された再生の進度を容易に判断することができる。
【0060】
本発明の選択可能な実施例において、前記実施本体は下記ステップにより目標時点を確定することができる。
【0061】
検出された時点が位置している目標期間内の時点を選択して目標時点にする。目標期間はキーフレームの集合により目標ビデオの再生時間を分割して獲得した期間の集合中の期間である。例示において、目標ビデオがN個(Nは正整数である)のキーフレーム(第一フレームはキーフレームである)を含む場合、各キーフレームに対応する時点により目標ビデオの再生時間全体を分割することによりN個の期間(すなわち期間の集合)を獲得する。前記実施本体は、検出された時点が位置している期間を目標期間にし、かついろいろな方法により目標期間内の時点を選択して目標時点にする。例えば、目標期間内の中央位置に位置している時点を選択して目標時点にするか或いは時点をランダムに選択して目標時点にすることができる。
【0062】
本発明の選択可能な実施例において、前記実施本体は下記ステップにより目標時点を確定することができる。
【0063】
まず、目標処理装置の処理能力に関する情報(以下、処理能力情報と略称)を獲得する。具体的に、前記実施本体はリモートまたはローカルの装置により目標処理装置の処理能力情報を獲得することができる。前記目標処理装置は前記実施本体上に設けられる処理装置であり、前記目標処理装置は前記目標ビデオに含まれるビデオフレームを処理することに用いられることができる。前記目標処理装置の処理能力情報は目標処理装置が情報を処理する能力(例えば処理速度、キャッシングサイズ等を含む)を示すものである。前記目標処理装置の処理能力情報は、目標処理装置の規格、目標処理装置の周波数、目標処理装置のコアの数量等のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0064】
次に、予め設定されかつ処理能力情報に対応する時間間隔により、随時に検出された時点を周期的に目標時点に確定する。例示において、処理能力情報と時間間隔の対応関係は複数の処理能力情報と複数の時間間隔が含まれる対応関係表で示すことができる。前記実施本体は、対応関係表において前記処理能力情報に対応する時間間隔を検出し、かつ前記時間間隔により検出された時点を周期的に目標時点に確定することができる。注意されたいことは、処理能力情報が示す処理能力が低ければ低いほど(例えば周波数が低い)、それに対応する時間間隔が大きくなる。したがって、目標処理装置の処理能力が低い場合、目標処理装置がビデオフレームを処理する回数を低減し、目標処理装置の負担を低減することができる。
【0065】
本発明の選択可能な実施例において、図5に示すとおり、ステップ402は下記方法により実施されることができる。
ステップ4021において、現在検出された時点を目標時点に確定する。
【0066】
具体的に、ユーザが図2の実施例に示される制御点により目標ビデオの再生進度を調節し、かつ前記実施本体がその調節を検出するとき、初めて検出された時点を目標時点に確定することができる。
【0067】
ステップ4022において下記表示ステップを実施する。目標時点に対応するビデオフレームを確定した後それを解読することにより第二目標表示区域に表示される解読後のビデオフレームを獲得する。次に、第二目標表示区域に前記解読後のビデオフレームが含まれているかを確定する。
【0068】
具体的に、前記実施本体は確定された目標時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得することができる。確定された目標時点に対応するビデオフレームがキーフレームである場合、キーフレームを解読する方法によりそれを解読することができる。確定された目標時点に対応するビデオフレームがPフレームまたはBフレームである場合、PフレームまたはBフレームを解読する方法によりそれを解読することができる。通常、PフレームまたはBフレームを解読し続けるとき、対応する時点により目標時点を確定する前、対応する時点から確定される目標時点までの距離が最も近いキーフレームを解読用キーポイントにする。前記確定される解読用キーポイントにおいて、PフレームまたはBフレームを解読する方法により解読用キーポイントを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得する。
【0069】
次に、前記実施本体は解読後のビデオフレームが第二目標表示区域に表示されているかを確定する。解読後のビデオフレームが第二目標表示区域に表示されているとき、第二目標表示区域に確定される目標時点に対応するビデオフレームが含まれることを確定する。
【0070】
ステップ4023において、第二目標表示区域が解読後のビデオフレームを含むことを確定することにより、最近検出された時点を再び目標時点に確定し、再び確定された目標時点により前記表示ステップ(すなわちステップ4022)を実施し続ける。
【0071】
具体的に、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節するとき、検出される時点は随時に変化する。前記実施本体は、ステップ4022において獲得した前記解読後のビデオフレームが第二目標表示区域に含まれているかを確定することにより、最近に随時に検出した時点を目標時点に再び確定し、かつ再び確定される目標時点によりステップ4022を再び実施する。
【0072】
前記実施本体は第二目標表示区域を確定することにより実施され、第二目標表示区域は確定された目標時点に対応するビデオフレームを含まず(すなわち目標時点に対応するビデオフレームは解読、表示されていない)、目標時点に対応するビデオフレームが解読されることを待つことができる。
【0073】
前記ステップ4022、ステップ4023を実施するとき、1つのビデオフレームのみを処理し、すべてのビデオフレームを1つずつ処理する必要がないので、本発明は大量のビデオフレームを処理するとき処理速度が遅くなること(例えば制御点を迅速に移動させることができないこと)を避け、処理能力が異なる処理装置に対応させることができる。
【0074】
ステップ403において、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定する。
【0075】
本実施例において、ステップ403は図2の実施例に係るステップ201とほとんど一致するので、ここで再び説明しない。
【0076】
ステップ404において、キーフレームの集合において目標キーフレームを確定する。
【0077】
本実施例において、ステップ404は図2の実施例に係るステップ202とほとんど一致するので、ここで再び説明しない。
【0078】
ステップ405において、目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得する。
【0079】
本実施例において、ステップ405は図2の実施例に係るステップ203とほとんど一致するので、ここで再び説明しない。
【0080】
ステップ406において、第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示する。
【0081】
本実施例において、ステップ406は図2の実施例に係るステップ204とほとんど一致するので、ここで再び説明しない。
【0082】
図4に示すとおり、図2の実施例と比較してみると、本実施例の画像表示方法の流れ図400では、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する過程においてビデオフレームをプレビューするステップをハイライトする。本実施例の方法は、目標ビデオにキーフレームを予め増加させなくてもビデオの再生進度を調節することができ、かつビデオの再生進度を調節しながらビデオフレームを随時にプレビューすることができる。それにより、ビデオを表示するフレキシビリティーを向上させ、かつ選択時点に対応するビデオフレームの位置を正確に検出することができる。
【0083】
図6を参照すると、上述の複数の画像表示方法を実施するため、本発明は画像表示装置の実施例を提供する。この画像表示装置の実施例は図2の画像表示方法の実施例に対応し、画像表示装置をいろいろな電子装置に用いることができる。
【0084】
図6に示すとおり、本発明の実施例に係る画像表示装置600は、第一確定ユニット601、第二確定ユニット602、解読ユニット603および表示ユニット604を含む。第一確定ユニット601はユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するように設けられる。目標ビデオはキーフレームの集合を含む。第二確定ユニット602はキーフレームの集合において目標キーフレームを確定するように設けられる。目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件に符合する。解読ユニット603は目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得するように設けられる。表示ユニット604は第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示するように設けられる。
【0085】
本実施例において、第一確定ユニット601はユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定することができる。目標ビデオはこの目標ビデオに含まれるビデオフレームからビデオフレームを選択して第一目標表示区域に表示するビデオであることができる。例示において、目標ビデオは無線接続方法または有線接続方法によりリモートの装置から獲得するビデオであるか或いはローカルな装置に予め記憶されるビデオ(例えばユーザが画像表示装置600で撮影するビデオ)であることができる。注意されたいことは、本実施例中の目標ビデオは通常、圧縮後のビデオ、例えば従来のH26Xコード標準により元のビデオを圧縮して獲得した圧縮後のビデオであることができる。
【0086】
前記目標ビデオはキーフレームの集合を含む。キーフレーム(Iフレームともいう)は圧縮後のビデオにおいて画像データを完全に保存するフレームである。キーフレームを解読するとき、フレーム中の画像データのみにより解読をすることができる。
【0087】
前記選択時点はユーザが前記目標ビデオの再生進度を調節するときに選択する再生時点である。例示において、ユーザは、前記目標ビデオの進度表示バーをドラッグするか或いは表示されているビデオ画面をスライドすることにより前記目標ビデオの再生進度を調節することができる。注意されたいことは、ユーザはマウス等の電子装置により前記目標ビデオの再生進度を調節することもでき、前記画像表示装置600がタッチパネルを具備するとき、ユーザは指で表示パネルをスライドすることにより前記目標ビデオの再生進度を調節することもできる。
【0088】
本実施例において、第二確定ユニット602はキーフレームの集合において目標キーフレームを確定することができる。目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件に符合する。キーフレームの集合において目標キーフレームを確定する。目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件に符合する。第一の所定の条件は、キーフレームに対応する時点が選択時点より早くかつキーフレームに対応する時点と選択時点の差が最小であることと、キーフレームに対応する時点が選択時点より早くかつキーフレームに対応する時点と選択時点の差が所定の時間差閾値以下であることのうち少なくとも1つを含む。
【0089】
本実施例において、解読ユニット603は目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得することができる。具体的に、例示において、前記目標ビデオがキーフレーム、Pフレーム、Bフレームを含むと仮定し、選択時点に対応するビデオフレームがキーフレームである場合、キーフレームを解読する方法により解読をすることができる。選択時点に対応するビデオフレームがPフレームまたはBフレームである場合、目標キーフレームに基づいてPフレームまたはBフレームを解読する方法により解読をすることができる。注意されたいことは、前記Iフレーム、Pフレーム、Bフレームを解読する方法は現在幅広く研究、応用している公知技術であるので、ここで再び説明しない。
【0090】
本実施例において、表示ユニット604は解読ユニット603が獲得した解読後のビデオフレームを第一目標表示区域に表示することができる。前記第一目標表示区域は解読後のビデオフレームを表示する表示区域であることができる。例えば第一目標表示区域はビデオを再生する表示パネル上の区域であるか或いは表示パネル上の他の区域(例えばユーザが解読後のビデオフレームを処理するウィンドウ)であることができる。
【0091】
通常、キーフレームを解読する時間はPフレームとBフレームを解読する時間より短いので、ユーザはユーザが選択した再生時点に対応するビデオフレームを迅速に正確にプレビューすることができる。従来の方法は通常、ビデオに対して予め処理をすることによりビデオに多いキーフレームを増加させるか或いは各ビデオフレームをキーフレームに設定することができるが、その処理の過程により多い時間がかかるおそれがある。上述の各ステップを用いる場合、ビデオに対して予め処理をする必要がなく、ユーザが選択時点を確定することのみにより、選択時点に対応するビデオフレームを表示することができるので、ビデオを処理する効率を向上させることができる。
【0092】
本発明の選択可能な実施例において、第一確定ユニット601は第一確定モジュール(図示せず)と第二確定モジュール(図示せず)のうちいずれか1つを含むことができる。第一確定モジュールは、目標ビデオの再生進度を調節する制御点が現在の時点に止まっている停留時間が所定の時間閾値以上であることを検出すると、現在の時点を選択時点に確定するように設けられる。第二確定モジュールは、ユーザが制御点を制御しなくなったことを検出すると、制御点に対応している現在の時点を選択時点に確定するように設けられる。
【0093】
本発明の選択可能な実施例において、前記画像表示装置600は検出ユニット(図示せず)と第二確定ユニット(図示せず)を更に含むことができる。検出ユニットは、ユーザが目標ビデオの再生進度を調節するとき、調節される時点を随時に検出するように設けられる。第二確定ユニットは、随時に検出された時点により目標時点を確定し、かつ第二目標表示区域に確定された目標時点に対応するビデオフレームを表示するように設けられる。
【0094】
本発明の選択可能な実施例において、第二確定ユニット602は、キーフレームの集合に含まれるキーフレームにそれぞれ対応する時点において、検出された時点までの距離が第二の所定の条件に符合する時点を確定するとともにそれを目標時点にするように設けられる。
【0095】
本発明の選択可能な実施例において、第二確定ユニット602は、検出された時点が位置している目標期間内の時点を選択して目標時点にするように設けられる。目標期間はキーフレームの集合により目標ビデオの再生時間を分割して獲得した期間の集合中の期間である。
【0096】
本発明の選択可能な実施例において、第二確定ユニット602は獲得モジュール(図示せず)と第三確定モジュール(図示せず)を更に含むことができる。獲得モジュールは目標処理装置の処理能力情報を獲得するように設けられる。目標処理装置は目標ビデオに含まれるビデオフレームを処理することに用いられ、目標処理装置の処理能力情報は目標処理装置が情報を処理する能力を示すものである。第三確定モジュールは予め設定されかつ処理能力情報に対応する時間間隔により、随時に検出された時点を周期的に目標時点に確定するように設けられる。
【0097】
本発明の選択可能な実施例において、第二確定ユニット602は、第四確定モジュール(図示せず)、表示モジュール(図示せず)および第五確定モジュール(図示せず)を更に含むことができる。第四確定モジュールは現在検出された時点を目標時点に確定するように設けられる。表示モジュールは下記表示ステップを実施するように設けられる。すなわち、まず、目標時点に対応するビデオフレームを確定した後それを解読することにより第二目標表示区域に表示される解読後のビデオフレームを獲得する。次に、第二目標表示区域に前記解読後のビデオフレームが含まれているかを確定する。第五確定モジュールは、第二目標表示区域が解読後のビデオフレームを含むことを確定することにより、最近検出された時点を再び目標時点に確定し、再び確定された目標時点により前記表示ステップを実施し続けるように設けられる。
【0098】
本発明の実施例に係る画像表示装置は、まずユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定する。次に、目標ビデオに含まれるキーフレームの集合においてキーフレームを確定し、かつ目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読する。最後に、第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示する。ユーザがビデオの再生進度を調節するとき、既有のキーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームをプレビューすることができ、ビデオに多いキーフレームを予め付加する必要がない。したがって、ビデオにキーフレームを予め付加する工夫を省き、ビデオを表示するフレキシビリティーを向上させ、かつビデオフレームの位置を決めることとビデオフレームを処理する効率を向上させることができる。
【0099】
図7を参照すると、この図は本発明の実施例に適用する端末装置700の構造を示す図である。本発明の実施例に係る端末装置は、例えば携帯電話、ノートブックコンピューター、デジタル放送受信機(Digital broadcasting receiver)、PDA(携帯情報端末、Personal Digital Assistant)、PAD(タブレット)、PMP(ポータブルメディアプレーヤー)、車用端末装置(例えばナビゲーション)等の携帯式端末装置と、例えばデジタルTV、デスクトップコンピュータ等の非携帯式端末装置とを含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。図7に示される端末装置は、本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明の実施例の機能と使用の範囲を限定するものでない。
【0100】
図7に示すとおり、端末装置700は処理装置(例えば中央処理装置、画像処理装置等)701を含み、処理装置701はROM(Read-Only Memory、リードオンリーメモリー)702に記憶されるプログラムまたは記憶装置708からRAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)703に送信されるプログラムにより所定の作業と処理をすることができる。RAM703には端末装置700の操作に必要であるいろいろなプログラムとデータが更に記憶されている。処理装置701、ROM702およびRAM703はバス704により互いに接続される。入力/出力(I/O)インターフェース705もバス704に接続される。
【0101】
下記装置たちは入力/出力(I/O)インターフェース705に接続されることができる。その装置は、例えばタッチパネル、タッチ基板、キーボード、マウス、画像センサー、マイク、加速度計、ジャイロスコープ等を含む入力装置706と、液晶表示装置(LCD)、スピーカー、振動機等を含む出力装置707と、テープ、ハードディスク等を含む記憶装置708と、通信装置709とであることができる。通信装置709は端末装置700と他の装置が無線または有線で通信をするようにし、それによりデータを交換することができる。図7にはいろいろな装置を具備する端末装置700が示されているが、端末装置700は前記いろいろな装置を全部具備するか或いは全部用いる必要はない。すなわち端末装置700はより多いか或いはより少ない装置を具備するか或いは用いることができる。
【0102】
特に、本発明の実施例において、前記流れ図に示されるステップはコンピュータソフトウェアプログラムにより実施されることができる。例えば、本発明の実施例はコンピュータプログラム製品を含み、そのコンピュータプログラム製品はコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されるコンピュータプログラムを含み、そのコンピュータプログラムは前記流れ図中の方法を実施するプログラムコードを含むことができる。その実施例において、通信装置709により前記コンピュータプログラムをネットワークからダウンロードするとともにインストールするか或いは、記憶装置708からダウンロードするとともにインストールするか或いは、ROM702からダウンロードするとともにインストールすることができる。前記コンピュータプログラムが処理装置701により実施されるとき、前記実施例に係る方法中の所定の機能を実施することができる。
【0103】
注意されたいことは、前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体またはその二つの組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、電気、磁性、光、電磁、赤外線であるか或いは、半導体のシステム、装置または部品であるか或いはそれらの任意の組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の具体的な例として、1つまたは複数の導線により接続される携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、リードオンリーメモリー(ROM、Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memoryまたはフラッシュメモリー)、光ファイバー、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光記憶部品、磁性記憶部品またはそれらの任意の組合せを含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はプログラムを含むか或いは記憶する実物媒体であり、前記プログラムは指令実行システム、装置またはそれらの組合せに用いられることができる。本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンド(base band)またはキャリアの一部分により伝送されるデータ信号を含み、コンピュータ読み取り可能な信号媒体にはコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが記憶される。その方法により伝送されるデータ信号はいろいろな信号例えば電磁信号、光信号またはそれらの組合せであることができるが、それらにのみ限定されるものでない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外のいずれかのコンピュータ読み取り可能な媒体であることができる。前記コンピュータ読み取り可能な信号媒体は指令実行システム、装置またはそれらの組合せに用いられるプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは適当な媒体、例えば電線、光ケーブル、RF(Radio Frequency)等により伝送されるか或いはそれらの組合せにより伝送されることができる。
【0104】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は前記端末装置に設けられるか或いは前記端末装置に設けられず前記端末装置とそれぞれ存在するものであることができる。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は1つまたは複数のプログラムを記憶し、1つまたは複数のプログラムが前記端末装置により実行されるとき、前記端末装置はユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定する。目標ビデオはキーフレームの集合を含む。キーフレームの集合において目標キーフレームを確定する。目標キーフレームに対応する時点と選択時点の差は第一の所定の条件に符合する。目標キーフレームにより選択時点に対応するビデオフレームを解読することにより解読後のビデオフレームを獲得する。第一目標表示区域に解読後のビデオフレームを表示する。
【0105】
1つまたは複数のプログラミング言語(programming language)またはそれらの組合せにより本発明の実施例に係る方法を実施するコンピュータプログラムコードを作成することができる。前記プログラミング言語は対象に向くプログラミング言語、例えばJava、Smalltalk、C++を含むか或いは常用する過程式プログラミング言語、例えば「C」プログラミング言語またはそれに類似しているプログラミング言語を更に含むことができる。プログラムコードはユーザのコンピュータにより実行されるか或いは、一部分がユーザのコンピュータにより実行されるか或いは、独立しているソフトウェアパッケージとして実行されるか或いは、一部分がユーザのコンピュータにより実行されかつ一部分がリモートコンピュータにより実行されか或いは、リモートコンピュータまたはサーバーにより実行されることができる。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータはいずれかのネットワーク、例えばローカルエリアネットワーク(LAN、local area network)またはワイドエリアネットワーク(WAN、Wide Area Network)によりユーザのコンピュータに接続されるか或いは外部のコンピュータに接続されることができる(例えばインターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider)が提供するインターネットにより外部のコンピュータに接続される)。
【0106】
図面中の流れ図とブロックダイアグラム(block diagram)には本発明の実施例に係るシステム、方法およびコンピュータのプログラムを実施することができるシステムの構造、機能および操作方法が記載されている。流れ図とブロックダイアグラム中の各枠は、1つのモジュール、プログラムの一部分、コードの一部分を示し、前記モジュール、プログラムの一部分、コードの一部分は所定の機能を実現する実行可能な指令を含むことができる。注意されたいことは、他の実施例において、ブロックダイアグラムの各枠中の各ステップは図面に示される順番に実施されなくてもよい。例えば、隣接している各枠中のステップは通常、並行の順番に実施されるが、実現しようとする機能が異なることにより逆の順番に実施されることもできる。注意されたいことは、ブロックダイアグラムと/或いは流れ図中の各枠、ブロックダイアグラムと/或いは流れ図中の各枠の組合せは、所定の機能を獲得するか或いは所定の操作をすることができるハードウェアにより実施されるか或いは専用のハードウェアとコンピュータ指令の組合せにより実施されることができる。
【0107】
本発明の実施例に係るユニットはソフトウェアにより実施されるか或いはハードウェアにより実施されることができる。特別な説明がない場合、ユニットの名称はそのユニットを限定するものでない。例えば第一確定ユニットを「ユーザが目標ビデオの再生進度を調節する選択時点を確定するユニット」ということもできる。
【0108】
以上、本発明の好適な実施例とそれらに用いられる技術的事項を説明してきた。本技術分野の技術者が知っているように、本発明が公開する範囲は、前記技術的特徴の組合せによって構成される技術的事項にのみ限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において前記技術的特徴または類似の技術的特徴の組合せにより形成される他の技術的事項を更に含むこともできる。例えば、前記技術的特徴と本発明の実施例に公開される類似の技術的特徴(それにのみ限定されるものでない)により形成される技術的事項を更に含むこともできる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7