(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-01
(45)【発行日】2023-05-12
(54)【発明の名称】原子炉容器の外部断熱材および同原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステム
(51)【国際特許分類】
G21C 11/08 20060101AFI20230502BHJP
B66F 7/20 20060101ALI20230502BHJP
【FI】
G21C11/08
B66F7/20 D
(21)【出願番号】P 2021578275
(86)(22)【出願日】2020-01-24
(86)【国際出願番号】 RU2020000029
(87)【国際公開番号】W WO2021112714
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-03-10
(32)【優先日】2019-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】RU
(73)【特許権者】
【識別番号】518312460
【氏名又は名称】ジョイント ストック カンパニー“ロスエネルゴアトム”
(74)【代理人】
【識別番号】110001900
【氏名又は名称】弁理士法人 ナカジマ知的財産綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】230130074
【氏名又は名称】藤河家 知美
(73)【特許権者】
【識別番号】520514768
【氏名又は名称】サイエンス アンド イノヴェーションズ - ニュークリア インダストリー サイエンティフィック デベロップメント,プライベート エンタープライズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001900
【氏名又は名称】弁理士法人 ナカジマ知的財産綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】230130074
【氏名又は名称】藤河家 知美
(72)【発明者】
【氏名】グバイドゥルフ,チムール ムラトヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】イルイン,セルゲイ ウラジミロヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】ジューク,イゴール エフゲニエヴィチ
(72)【発明者】
【氏名】マーキン,ウラディーミル ヴァシリエヴィチ
【審査官】松平 佳巳
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05563927(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21C 11/08
B66F 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱、支持体、および支柱の上部支持パッド上に上下に直列に設置され、原子炉容器を囲む断熱リングを含む、原子炉容器の外部断熱材であって、ラックは、反応炉下室の床の支持リングおよび断熱リングの下に均等に設置され、各ラックには、ラックの内面の上部に作成されたガイドスロットが装備されていて、ラックのベースにヒンジで取り付けられている
と同時に、ラックの関節のヒンジとラックのベースは、ラックの重心に対して変位し、ラックを垂直位置から偏向させ、垂直位置に自己復帰することが可能で、スタンドのベースには調整可能なネジ支持体が付いており、支持プラットフォームがある、原子炉容器の外部断熱材。
【請求項2】
支持リングおよび断熱リングはフレーム構造のピボット接続されたセクションの形で作られ、セクションは弧状のリングセグメントの形で作られ、断熱リングの各セクションのフレームの内側には、断熱材が固定されており、
断熱材がムライトシリカフェルトでできており、上部断熱リングのセクションの上面には、ムライトシリカフェルト製の断熱ローラーが追加で固定され、支柱に隣接する支持リングおよび断熱リングのセクションのフレームの外側に、支持ボックスが作られている、請求項1に記載の原子炉容器の外部断熱材。
【請求項3】
原子炉容器の外部断熱材、リフター、交換可能な取り付け装置を備えた可動輸送トロリーを含む、原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムであって、原子炉容器の外部断熱材には、原子炉下室の床に設置されたラック、ラックの上部支持パッドに上下に直列に設置され、原子炉容器を囲む支持リングおよび断熱リングが含まれていて、可動式輸送トロリーは、取り外し可能な取り付け装置の制御機構と輸送トロリーを動かすための駆動部、輸送トロリーを動かすためのリミットスイッチ、ポンプ場とジャックロッドに回転ディスクを固定されている輸送トロリーの中央にあるポンプ場に接続された油圧ジャッ
キが備えられ、交換可能な取り付けハードウェアがラックを設置するための装置、リフトを設置するための装置、および支持リングおよび断熱リングを設置するための装
置を含んでいる、原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステム。
【請求項4】
反応炉下の部屋の床にある支持リングおよび断熱リングの下に均等に設置された四つのラックが含まれ、各ラックに、ラックの内面の上部にガイド溝があり、ラックのベースにヒンジで取り付けられ、さらに、ラックの関節のヒンジおよびラックのベースは、ラックの重心に対して変位し、ラックを垂直位置から偏向させ、垂直位置に自己復帰可能であり、ラックのベースには、ラックマウントデバイスと嵌合するための調整可能なネジ支持体とフックブラケット、リフトを設置するための支持プラットフォームがある、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
原子炉容器の外部断熱材の支持リングおよび断熱リングが、リングの弧状のセグメントの形で作られ、リングを直線的に伸びた輸送位置に折りたたむ可能性を提供し、作業位置で円の形で展開するフレーム構造のピボット接続されたセクションの形で作られ、断熱リングの各セクションのフレームの内側に、ムライト-シリカフェルトで作られた断熱材があり、上部断熱リングのセクションの上面に、原子炉容器の支持トラスの断熱に役立つムライトシリカフェルトで作られた断熱ローラーが追加で固定され、支柱に隣接する支持リングおよび断熱リングのセクションのフレームの外側に、リングの取り付け中に支柱のガイド溝と相互作用する支持ボックスがあり、リングの操作位置で正反対のセクションのフレームの外側で、リングの輸送位置の最初と最後のセクションであり、側面のリングの輸送位置の反対側にある2つのフレームの外側セクション、支持リングおよび断熱リングを取り付けるためのデバイスのピンと結合するように設計されたブッシングが作られている、請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
ラックインストーラーに、油圧スイング機構を搭載した輸送用トロリーの油圧ジャッキのスイングディスクに固定されたスイベルフレーム、スタンドのベースのブラケットフックでの関節運動を目的としたフレームの端に固定された捕捉部、そしてラックを保持するように設計されたロッドが含まれる、請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
ホイストを設置するための装置に、スライド機構を備えたピボットビーム、ピボットビームの中央部分には、油圧ジャッキのピボットディスク上で回転する可能性のある支持ハブが取り付けられ、ホイストがスイングビームの端に固定されており、支持リングおよび断熱リングを取り付けるために設計され、スイベルビームに、支持リングおよび断熱リングを敷設するためのデッキが固定されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
支持リングおよび断熱リングを取り付けるための装置に、支持リングまたは断熱リングを配置するために設計されたフローリング付きのフレームが含まれ、フレームの端に、リングの輸送位置で最初にあるリングのリングセクションのブッシングとの関節運動を目的とした垂直ピンが作られ、フレームの反対側の端には、移動機構を備えた可動キャリッジが取り付けられており、リングセクションのリングの輸送位置にある後者のブッシングと関節運動するための垂直ピンを備えており、フレームの中央部分に、リングの側面セクションのリングの輸送位置に反対側に配置された2つを拡張するように設計された油圧シリンダーが取り付けられ、油圧シリンダーのロッドの端に、リングの側面セクションのブッシングと関節運動するための垂直ピンがある、請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
輸送用トロリーの輪軸が、原子炉下室に敷設された軌道に設置され、輸送トロリーにはロック機構が装備され、輸送キャリッジの一つの車輪ペアが駆動される、請求項3に記載のシステム。
【請求項10】
交換可能な取り付けハードウェアと輸送トロリーを移動するための駆動部の制御機構が、輸送トロリーを動かすための駆動部、輸送トロリーを動かすためのリミットスイッチ、輸送トロリーのポンプ場、輸送用トロリーの油圧ジャッキ
と取り外し可能な取り付け装置の油圧シリンダーと電気的に接続された制御キャビネットを含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項11】
作業位置にある取り外し可能な取り付け装置の油圧シリンダーが、輸送トロリーのポンプ場に油圧で接続されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項12】
支持リングおよび断熱リングを分解するときに支柱をたわませるための油圧シリンダーが装備されており、
前記支持リングおよび前記断熱リングがスイングビームの端またはリフトに取り付けられている、請求項3に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明群は、原子力エネルギーの分野、特に原子力発電所の補助装置、すなわち、原子炉容器の外部断熱材を設置するための装置に関するものであり、原子力発電所で溶接シームおよび(または)PWR原子炉容器の母材の回復焼鈍を実行するために使用可能である。
【背景技術】
【0002】
原子炉容器の外部断熱材を設置するための従来技術のシステムは知られていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
請求された発明群によって解決されるべき課題は、サブ原子炉室の窮屈な状態と電離放射線のレベルの増加において、PWR原子炉容器の外面の断熱材を取り付けたり分解したりする可能性を確保すること、並びに、サービス要員への電離放射線の影響を排除する自動モードで作業を実行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
原子炉容器の外部断熱材に関する本発明の技術的結果は、原子炉容器の外面の断熱によって、原子炉容器の厚さ全体にわたる温度勾配の低減、原子炉容器の金属および溶接部の物理的特性の一様性の確保、また、溶接シームおよび(又は)加圧水型原子炉(PWR)の原子炉容器の母材の回復焼鈍中の周囲構造への熱影響の低減などにある。
【0005】
本発明の技術的結果は、原子炉容器の外部断熱材に、支柱、支持体、そして断熱リングが含まれ、支柱の上部支持パッド上に上下に直列に取り付けられ、原子炉容器を囲んでいると同時に、ラックが、原子炉下の部屋の床にある支持リングと断熱リングの下に均等に設置され、各ラックにおいて、ラックの内面の上部にガイド溝があり、ラックのベースにヒンジで取り付けられ、各ラックに、ラックの内面の上部にガイド溝があり、ラックのベースにヒンジで取り付けられ、さらに、ラックの関節のヒンジおよびラックのベースが、ラックの重心に対して変位し、ラックを垂直位置から偏向させ、垂直位置に自己復帰可能であり、スタンドのベースに調整可能なネジ支持体が付いており、支持プラットフォームがあることによって確保される。
【0006】
主に、支持リングおよび断熱リングは、フレーム構造体のピボット接続されたセクションの形で作られ、弧状のリングセグメントの形で作られており、断熱リングの各セクションのフレームの内側には、断熱材が固定されており、ムライトシリカフェルトでできており、上部断熱リングのセクションの上面には、ムライトシリカフェルト製の断熱ローラーが追加で固定されており、支柱に隣接する支持リングおよび断熱リングのセクションのフレームの外側に、支持ボックスが作成されている。
【0007】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムに関する本発明の技術的成果は、原子炉下室の窮屈な状況での設置の可能性および電離放射線のレベルの増加の確実性、原子炉容器の外面を絶縁し、原子炉容器の金属および溶接部の物理的特性の一様性を確保することにより、原子炉容器の厚さ全体の温度勾配の低減、並びに溶接シームおよび(又は)PWR原子炉容器の母材の回復焼鈍中の周囲構造への熱影響の影響、そして運用担当者への電離放射線の影響の低減などにある。
【0008】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムに関連する指摘された技術的結果は、原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムが、原子炉容器の外部断熱材、リフトと交換可能な組み立て装置を備えた可動式輸送トロリーなどを含むと同時に、原子炉容器の外部断熱材に、原子炉下室の床に設置されたラック、支柱の上部支持パッドに上下に直列に取り付けられ、原子炉容器を囲む支持リングと断熱リングなどが含まれており、移動式輸送トロリーには、取り外し可能な取り付け装置用の制御機構と、輸送用トロリーを移動するための駆動部、輸送トロリーを動かすためのリミットスイッチ、ポンプ場と、輸送用トロリーの中央にあるポンプ場に取り付けられ、ジャッキロッドに固定された回転ディスクを備えた油圧ジャッキなどが装備されており、交換可能な取り付け治具には、支柱取り付け装置、リフト取り付け装置、および支持リングおよび断熱リング用の取り付け装置が含まれていることにより確保される。
【0009】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムは、主に、原子炉下室の床の支持リングおよび断熱リングの下に均等に設置された4つのラックを含む。各ラックには、ラックの内面の上部にガイド溝があり、ラックのベースにヒンジで取り付けられており、さらに、ラックの関節のヒンジおよびラックのベースは、ラックの重心に対して変位し、ラックを垂直位置から偏向させ、垂直位置に自己復帰可能であり、スタンドのベースには調整可能なネジ支持体とスタンドを設置するための装置と関節運動するためのフックブラケットとリフトを設置するための支持プラットフォームとが備えてある。
【0010】
原子炉容器の外部断熱材の支持リングおよび断熱リングは、フレーム構造の蝶番で接続されたセクションの形で作ることができる。セクションは弧状のリングセグメントの形で作られ、リングを真っ直ぐに伸びた輸送位置に折りたたむ可能性を提供し、作業位置で円の形で展開する可能性を提供する。断熱リングの各セクションのフレームの内側には、ムライト-シリカフェルトで作られた断熱材がある。上部断熱リングのセクションの上面には、ムライトシリカフェルトで作られた断熱ローラーを追加で固定することができる。これは、原子炉容器の支持トラスの断熱に役立つ。支柱に隣接する支持リングおよび断熱リングのセクションのフレームの外側に、リングの取り付け中に支柱のガイド溝と相互作用する支持ボックスを作ることができる。リングの操作位置で正反対にあり、リングの輸送位置の最初と最後のセクションであるセクションのフレームの外側、およびリングの輸送位置に反対に位置する二つのフレームの外側サイドセクションでは、ブッシングは、支持リングおよび断熱リングを取り付けるためのデバイスのピンとの関節運動を目的として作成できる。
【0011】
ラックインストーラーは主に、輸送用トロリーの油圧ジャッキのスイベルディスクに固定された回転フレームを含み、ピボットフレームに油圧スイングメカニズムが装備されており、フレームの端に固定され、支柱のベースのブラケットフックおよび支柱を保持するように設計されたロッドとの関節運動を目的とした安全キャッチが付いている。
【0012】
ホイストを設置する装置は、主にスライド機構を備えたスイベルビームを含み、スイベルビームの中央部には、油圧ジャスターの回転ディスク上に回転する可能性のある支持ハブが設置されており、スイングビームの端にあるのは、支持リングおよび断熱リンググを取り付けることを目的とした油圧リフターであり、ピボットビームには、支持リングおよび断熱リングを配置するためにビームの床に固定される。
【0013】
支持リングおよび断熱リングを取り付けるための装置は、有利には、支持体または断熱リングを敷設することを目的とした床材を備えたフレームを備える。フレームの端には、輸送位置にあるリングの最初のリングセクションのブッシングとの関節運動を目的とした垂直ピンが作られている。フレームの反対側の端には、移動機構を備えた可動キャリッジが取り付けられており、リングセクションのリングの輸送位置で後者のブッシングと関節運動するための垂直ピンを備えている。また、フレームの中央部には、リングの側面部分のリングの輸送位置にある反対側の二つを拡張するように設計された油圧シリンダーが取り付けられている。この場合、リングの側面セクションのブッシングと関節運動するために、油圧シリンダーのロッドの端に垂直ピンが作られている。
【0014】
輸送台車の輪軸は主にサブ原子炉室に敷設された線路に設置され、輸送台車にはロック機構を装備することができ、輸送台車の一つの輪軸を駆動台車にすることができる。
【0015】
交換可能な取り付けハードウェアと輸送トロリーを移動する駆動部の制御機構は主に、輸送トロリーを動かすための駆動部、輸送トロリーを動かすためのリミットスイッチ、輸送トロリーのポンプ場、輸送トロリーの油圧ジャッキと取り外し可能な取り付け装置の油圧シリンダーと電気的につながっている制御キャビネットを含んでいる。
【0016】
作業位置にある取り外し可能な取り付け装置の油圧シリンダーは、輸送用トロリーのポンプ場に油圧で接続できる。
【0017】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムは、スイングビームの端またはリフトに設置された支持リングおよび断熱リングを解体するときに支柱を偏向させるための油圧シリンダーを装備することができる。
【0018】
請求された発明のグループは、グラフィック資料によって示され、以下のオプションで提示される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図3】
図3は断熱リング付きの輸送用トロリーの全体図を示す。
【
図4】
図4サブ原子炉室に設置されたリフターとスイベルタンクを備えたラックの概観図を示す。
【
図5】
図5は、原子炉容器の外部断熱材のために設置された支持リングおよび断熱リングを備えたシステムの概観図を示す。
【
図6】
図6は、原子炉容器と輸送用トロリーの外部断熱材の概観図を示す。
【
図7】
図7は、原子炉容器の外部断熱材の概観図を示す。
【
図8】
図8は、輸送トロリー上に配置されたリフトを設置するための装置(上面図)の図を示す。
【
図9】
図9は、輸送トロリー上に配置された、ラックを設置するための装置(上面図)の図を示す。
【
図10】
図10は、リングを分解するときの支柱の位置(偏差)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
原子炉容器の外部断熱材部には、二つのラック1の上部支持プラットフォームの上下に直列に取り付けられているラック1と原子炉容器を覆う支持リング3および断熱リング4が含まれる。ラック1は、サブ原子炉室の床に円周に沿って均等に設置される。これは、サブ原子炉室の床にある支持リング3または断熱リング4の突起である。各ラック1には、支柱1の内面上部にガイド溝5が設けられている。ラック1は、ラック1のベース6に枢動可能に取り付けられ、ラック1の関節のヒンジ7およびラック1のベース6は、ラック1の重心に対して変位し、ラック1を垂直位置から移動し、垂直位置に自己復帰する。ラック1のベース6は、調整可能なねじ支持体8を備えており、支持プラットフォーム9を備えている。
【0021】
支持リング3および断熱リング4は、フレーム構造のピボット接続されたセクション(
図3)で構成され、弧状のリングセグメントの形で作られている。断熱リング4の各部のフレームの内側には、ムライトシリカフェルト製の断熱材が固定される。
【0022】
ラック1に隣接する支持リング3および断熱リング4のセクションのフレームの外側には、支持ボックス10が作られている。
【0023】
電離放射線の運転員への影響を排除するために、原子炉容器の外部断熱材を設置するシステムを使用して、原子炉容器の外部断熱材を設置することが提案される。
【0024】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムは、上記の原子炉容器の外部断熱材、リフター11、そして取り外し可能な取り付け装置を備えた可動輸送トロリー12を含む。
【0025】
可動輸送トロリー12は、取り外し可能な取り付け装置用の制御機構、輸送キャリッジ12を移動させるための駆動部13、輸送キャリッジ14を移動するためのリミットスイッチ14、ポンプ場15、そして輸送トロリー12の中央に位置するポンプ場15に接続され、ジャッキロッド16に取り付けられたスイベルディスク17を備えた油圧ジャッキ16などが装備される。
【0026】
交換可能な取り付け装置には、ラック1を取り付けるための装置18、リフト11を取り付けるための装置19、および支持リング3および断熱リング4を取り付けるための装置20が含まれる。
【0027】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムはまた、原子炉下室の床に支持リング3および断熱リング4の下に均等に設置された四つのラック1を含む。ラック1のベース6は、調節可能なねじ支持体8および支柱1を設置するための装置18と関節運動するためのブラケットフック21を備え、リフト11を設置するための支持プラットフォーム2を有する。
【0028】
原子炉容器の外部断熱材の支持リング3および断熱リング4は、フレーム構造体の枢動可能に接続されたセクションの形態で作られている。これらとセクションは弧状のリングセグメントの形で作られ、リングを半分に折りたたんで真っ直ぐに伸びた輸送位置にし、作業位置で円の形に展開する機能を提供する。
【0029】
ラック1に隣接する支持リング3および断熱リング4のセクションのフレームの外側には、リング3および4の取り付け中にラック1のガイド溝5と相互作用する支持ボックス10が作られる。
【0030】
リングの輸送位置の最初と最後のセクションである、リングの操作位置で正反対にあるセクションのフレームの外側、そしてリングの輸送位置に反対に位置する二つのフレームの外側サイドセクション、ブッシング22は、支持リング3および断熱リング4を取り付けるための装置20のピン23との関節運動を目的として作られている。
【0031】
ラック1を設置するための装置18は、油圧スイベル機構25を備えた可動輸送トロリー12の油圧ジャッキ16のスイベルディスク17に固定された回転フレーム24、そしてピボットフレーム24の端部に固定された捕捉部26などを含む。捕捉部26は、ラック1のベース6のフックブラケット21と、ラック1を保持するように設計されたロッド27との関節運動のために設計される。
【0032】
リフト11を設置するための装置19は、スライド機構29を備えた旋回ビーム28を含む。ピボットビーム28の中央部分には、油圧ジャッキ16のピボットディスク17上に回転するように取り付けられた支持ハブ30がある。ピボットビーム28の端部には、支持リング3および断熱リング4を取り付けるためのリフター11が固定され、支持リング3および断熱リング4を分解するときにラック1を偏向させるための油圧シリンダー31が固定される。別の実施形態では、支持リング3の解体中のラック1の油圧シリンダ31のたわみ部および断熱4リングをリフター11に取り付けることができる。
【0033】
枢動ビーム28には、支持リング3および断熱リング4を敷設するための固定床32の梁がある。
【0034】
支持リング3および断熱リング4を設置するための装置20は、支持リング3又は断熱リング4を敷設するために設計されたデッキ34を備えたフレーム33を含む。
【0035】
フレームの端部には、リングの輸送位置にあるリングの第1のリングセクションのブッシング22との関節運動を目的とした33個の垂直ピン23が作られている。フレーム33の反対側の端部には、チェーン移動機構を備えた可動キャリッジ35が取り付けられ、リングの輸送位置にあるリングの最後のリングセクションのブッシング22と関節運動するための垂直ピン23も有する。フレーム33の中央部分には、リングの輸送位置にあるリングの2つの反対側のセクションを拡張するように設計された油圧シリンダ36が取り付けられている。油圧シリンダ36のロッドの端部には、リングの側面部分のブッシング22と嵌合するための垂直ピン23も作られている。
【0036】
可動式輸送トロリー12の輪軸37は、サブ原子炉室に敷設された線路に設置される。可動輸送キャリッジ12は、ロック機構を備えており、輸送キャリッジ12の1つの車輪対37が駆動される。
【0037】
交換可能な取り付けハードウェアと輸送トロリーを移動する駆動部13の制御機構とは主に、輸送トロリー12を動かすための駆動部13、輸送トロリー12を動かすためのリミットスイッチ14、輸送トロリー12のポンプ場15、輸送トロリー12の油圧ジャッキ16と取り外し可能な取り付け装置の油圧シリンダー36と電気的につながっている制御キャビネットを含んでいる。交換可能な取り付けハードウェア油圧シリンダ36は、輸送トロリー12のポンプ場15に油圧で接続される。
【0038】
原子炉容器の支持トラスに隣接して、原子炉容器の外部断熱材の上部に断熱材を提供するために、上部断熱リング4の部分の上面には、さらに衝撃吸収性を有するムライトシリカフェルト製の断熱ローラー38が固定される。
【0039】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムは、次のように機能する。
【0040】
デポでは、移動可能な輸送トロリー12が線路に乗せられる。制御キャビネットは通常の場所に設置され、キャビネットと輸送用トロリー12との間に電気的接続が行われる。輸送キャリッジ12の回転ディスク17上に、ラック1を取り付けるための装置18が配置される。輸送用トロリー12の前後には、ラック1が持ち上げられたとき、回転フレーム24の安全ギア16が、ラック1のベース6のフックブラケット21およびロッド27と接続するようにラック1を配置する。次に、輸送用トロリー12の油圧ジャッキ16を用いて、支柱1がフレーム24に係合している間に、ラック1を床面より上にラック1を設置するために装置18を持ち上げる。次に、輸送トロリー12をデポから原子炉の下室に移動する。リミットスイッチ14が原子炉下室の壁に対して停止した後、輸送用トロリー12は、その中央の原子炉容器の真下で停止する。油圧回転機構25の助けを借りて、フレーム24は、レールトラックに対して45°の角度で回転され、フレーム24は、油圧ジャッキ16を使用して下げられる。この場合、二つのラックが原子炉下室の床まで下げられ、捕捉部16がフックブラケット21から出てくる。回転フレーム24は元の位置に戻され、輸送トロリー12は原子炉下室から貯蔵所に戻される。フレーム24が線路に対して-45°の角度で反対方向に回転することを除いて、上記の手順を繰り返して、2番目のペアのラック1をサブ原子炉室の通常の場所に設置する。ネジ支持体8の助けを借りて、ラック1の垂直位置が調整される。輸送カート12がデポに戻された後、ラッカ1を設置するための装置18がデポから取り外される。
【0041】
次に、スライド機構29が輸送トロリー12に取り付けられ、リフト11を設置するための装置19が、回転ビーム28が折り畳まれた状態にある間、輸送トロリー12の回転ディスク17上に配置される。次に、輸送トロリー12の油圧ジャッキ16を使用して、床面より上にリフター11を備えた装置19を備えた旋回ディスク17が持ち上げられ、スライド機構29が旋回ビーム28と係合する。輸送トロリー12は、デポから反応炉下室に移動し、トロリーを移動するためのリミットスイッチ14を使用して、所定の位置で自動的に停止する。スライド機構29の助けを借りて、リフター11を備えた旋回ビーム28は、以前に設置されたラック1の位置に対応する角度に勾配される。輸送用トロリー12の油圧ジャッキ16を使用して、リフター11を備えた装置19を下げ、リフター11をラック1の支持プラットフォーム9に取り付け、スライド機構29を回転ビーム28から外す。スライド機構29を備えた輸送トロリーは、デポに戻る。スライド機構29は、輸送トロリー12から解体される。
【0042】
次に、支持リング3および断熱4リングを設置するための装置20が輸送トロリー12に設置される。
【0043】
支持リング3および断熱4リングを配置するためデバイス20のデッキ34には、追加にムライト・シリカフェルト製の断熱ローラー38が固定されている上部の断熱リング4を真っ直ぐに伸ばした輸送位置に配置する。そのとき、支持リング3および断熱4を設置するために、装置20のピン23を用いて上部断熱リング4のスリーブ22を関節でつなぐ。輸送用トロリー12は、デポから原子炉下室に移動し、その中央の原子炉容器の下で停止する。油圧シリンダ36を使用して、上部断熱リング4が展開され、この位置に固定される。この場合、展開中、上部断熱リング4は、さらに、梁の床材32上に載る。次に、キャリッジ35は、上部断熱リング4が作動位置になるまで動かされる。ここで、上部断熱リング4のセクターの支持ボックス10は、リフター11のロッドの上に配置される。ホルダーを使用して、上部断熱リング4を作業開位置に固定する。上部断熱リング4は、リフター11のロッドによって持ち上げられる。上部断熱リング4を持ち上げる過程で、支持ボックス10の上部傾斜部分は、支柱1のガイド溝5に沿って通過し、支柱1を垂直から偏向させる。この場合、上部断熱リング4は、支柱1の支持パッド2から21乃至32mm上に上昇し、ラック1は、自己復帰特性のために垂直位置に戻る。上部断熱リング4をラック1の上部支持プラットフォーム2に下げ、次にリフター11のロッドを元の状態に下げる。その結果、上部断熱リング4は4本のラック1上に配置される。次に、キャリッジ35および油圧シリンダ36は元の状態に戻され、輸送キャリッジ12はデポに移動される。
【0044】
次に、残りの断熱リング4と支持リング3に対してこの手順を繰り返す。後続の各リングは、持ち上げると、前のリングを引き継ぐ。原子炉の外部断熱材が完全に設置されるまで、この手順が繰り返される。
【0045】
次に、輸送キャリッジ12がデポに戻され、装置20が解体されて、支持リング3および断熱リング4が取り付けられる。次に、スライド機構29が輸送トロリー12に取り付けられ、輸送トロリー12は、リフト11を設置するための装置19の下のサブ原子炉室に移動され、スライド機構29が展開される。次に、輸送トロリー12の油圧ジャッキ16を使用して、装置19を備えた回転ディスク17およびリフター11が床面より上に持ち上げられ、スライド機構29が回転ビーム28と係合する。スイングビーム28は、スライド機構29を使用して折り畳まれ、輸送トロリー12は、デポに移動される。次に、装置19を分解してリフト11を取り付ける。
【0046】
その結果、原子炉容器の外部断熱材は、支柱1を含む原子炉下室に残り、その上に支持リング3および断熱リング4が取り付けられる。
【0047】
原子炉の外部断熱材を解体するために、エレベータ11を備えた装置19が原子炉下室に再設置される。次に、支持リング3および断熱リング4を設置するための装置20が輸送トロリー12に取り付けられ、反応炉下室に移動される。次に、油圧シリンダ36が伸ばされ、キャリッジ35が伸ばされ、リフタ11のロッドが、下部支持リング3の支持ボックス10が接触するまで持ち上げられる。さらに、リフター11のロッドは、支柱1の支持プラットフォーム2に対してリングを20~30mm上昇させる。その結果、支柱1はリングの重量から解放される。
【0048】
次に、支持ビーム28の端部(または別の実施形態ではリフト11上)に配置された支柱1の油圧シリンダ31のたわみをオンにする。その結果、ラック1は垂直位置から外れ、リングを下げる。リングを下げる途中で、支柱1の油圧シリンダ31のたわみは自動的に元の位置に戻り、支柱1は、下部リングの支持ボックス10に沿ってスライドし、垂直方向に自己リセットし、残りのリングの重量を吸収する。支持リング3は、支持リング3および断熱リング4を設置するために、装置20の床34上に下げられるとき、支持リング3および断熱リング4を取り付けるためのデバイス20のピン23との支持リング3のブッシング22の関節運動が起こる。次に、支持リング3を作動開位置に固定しているホルダーを取り外し、支持リング3を、キャリッジ35および油圧シリンダ36を使用して、真っ直ぐに伸ばされた輸送位置に折りたたむ。輸送トロリー12がデポに移動され、支持リング3がデポから取り外される。
【0049】
次に、支持リング3と断熱リング4が完全に分解されるまで、この手順を繰り返す。デバイス20は、支持リング3および断熱リング4を取り付けるために輸送トロリーから分解される。次に、リフト11を設置するための装置19がサブ原子炉室から移動され、次に、ラック1の装置18の助けを借りて移動される。
【0050】
請求された発明のグループの使用は、サブ原子炉室の窮屈な状態および増加したレベルの電離放射線において、PWR原子炉容器の外面の断熱材を取り付けおよび解体する可能性を確実にすること、そして自動モードで作業を実行することを可能にし、これにより、運用担当者に対する電離放射線の影響が排除される。原子炉容器の外面の断熱は、原子炉容器の厚さ全体の温度勾配の減少、その金属と溶接部の物理的特性の一様性、そして溶接シームおよび(又は)PWR原子炉容器の母材の回復焼鈍を実行する場合、周囲の構造物への熱効果の影響力の減少などを提供する。
【0051】
概要
本発明群は、原子力エネルギーの分野、特に原子力発電所の補助装置、すなわち、原子炉容器の外部断熱材を設置するための装置に関するものであり、原子力発電所で溶接シームおよび(または)PWR原子炉容器の母材の回復焼鈍を実行するために使用可能である。請求された発明群によって解決されるべき課題は、サブ原子炉室の窮屈な状態と電離放射線のレベルの増加において、PWR原子炉容器の外面の断熱材を取り付けたり分解したりする可能性を確保すると並び、サービス要員への電離放射線の影響を排除する自動モードで作業を実行することにある。
【0052】
原子炉容器の外部断熱材に関する本発明の技術的結果は、原子炉容器の外面の断熱によって、原子炉容器の厚さ全体にわたる温度勾配の低減、原子炉容器の金属と溶接部の物理的特性の一様性の確保、また、溶接シームおよび(又は)加圧水型原子炉(PWR)の原子炉容器の母材の回復焼鈍中の周囲構造への熱影響の低減などにある。
【0053】
本発明の技術的結果は、原子炉容器の外部断熱材に、支柱、支持リング、そして断熱リングが含まれ、支柱の上部支持パッド上に上下に直列に取り付けられ、原子炉容器を囲んでいると同時、ラックが、原子炉下の部屋の床にある支持リングおよび断熱リングの下に均等に設置され、各ラックにおいて、ラックの内面の上部にガイド溝があり、ラックのベースにヒンジで取り付けられ、各ラックに、ラックの内面の上部にガイド溝があり、ラックのベースにヒンジで取り付けられ、さらに、ラックの関節のヒンジおよびラックのベースが、ラックの重心に対して変位し、ラックを垂直位置から偏向させ、垂直位置に自己復帰可能であり、スタンドのベースに調整可能なネジ支持体が付いており、支持プラットフォームがあることによって確保される。主に、支持リングおよび断熱リングは、フレーム構造のピボット接続されたセクションの形で作られ、弧状のリングセグメントの形で作られている。断熱リングの各セクションのフレームの内側には、断熱材が固定されており、ムライトシリカフェルトでできている。上部断熱リングのセクションの上面には、断熱ブロックが追加で固定されており、ムライトシリカフェルトの三角形のシートの形で作られている。支柱に隣接する支持リングおよび断熱リングのセクションのフレームの外側に、支持ボックスが作成される。
【0054】
原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムに関する本発明の技術的結果は、原子炉下室の窮屈な状況での設置の可能性と電離放射線のレベルの増加を確実にし、原子炉容器の外面を断熱することにより、原子炉容器の厚さ全体にわたる温度勾配を低減するだけでなく、原子炉容器の金属と溶接部の物理的特性の一様性を確保し、溶接シームおよび(又は)PWR原子炉容器の母材の回復焼鈍中の周囲構造への熱影響の影響を低減することにある。指定された技術的結果は、原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムに、原子炉容器の外部断熱材、リフター、および交換可能な取り付け装置を備えた可動輸送トロリーが含まれ、原子炉容器の外部断熱材には、原子炉下室の床に設置されたラック、ラックの上部支持パッドに上下に直列に設置され、原子炉容器を囲む支持リングおよび断熱リングが含まれていて、可動式輸送トロリーに交換可能な取り付けハードウェアと輸送用トロリーを動かすための駆動部の制御機構、輸送トロリーを動かすためのリミットスイッチ、ポンプ場とポンプ場に接続され、輸送トロリーの中央に配置され、ジャッキロッドにスイベルディスクが取り付けられた油圧ジャッキなどが備えられ、交換可能な取り付けハードウェアにラックを設置するための装置、リフトを設置するための装置、支持リングおよび断熱リングを取り付けるためのデバイスが入っていることなどによって確保される。原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムは、主に、原子炉下室の床の支持リングおよび断熱リングの下に均等に設置された4つのラックを含む。各ラックには、ラックの内面の上部にガイド溝があり、ラックのベースにヒンジで取り付けられており、さらに、ラックの関節のヒンジおよびラックのベースは、ラックの重心に対して変位し、ラックを垂直位置から偏向させ、垂直位置に自己復帰可能であり、スタンドのベースには調整可能なネジ支持体およびスタンドを設置するための装置と関節運動するためのフックブラケットとリフトを設置するための支持プラットフォームが備えられる。原子炉容器の外部断熱材の支持リングおよび断熱リングは、フレーム構造のヒンジで接続されたセクションの形で作ることができる。セクションは弧状のリングセグメントの形で作られ、セグメントはリングをまっすぐに伸びた輸送位置に折りたたむ可能性を提供し、作業位置で円の形で展開する。断熱リングの各セクションのフレームの内側には、断熱材が固定されており、ムライトシリカフェルトでできている。上部断熱リングのセクションの上面に、原子炉容器の支持トラスの断熱に役立つ断熱ブロックを追加で固定することができ、ムライトシリカフェルト製の三角形のシートの形で作られている。支柱に隣接する支持リングおよび断熱リングのセクションのフレームの外側に、リングの取り付け中に支柱のガイド溝と相互作用する支持ボックスを作成することができる。リングの操作位置で正反対のセクションのフレームの外側で、リングの輸送位置の最初と最後のセクション、そして輸送位置の反対側にあるサイドセクションの二つのリングのフレーム上において、支持リングおよび断熱リングを取り付けるためのデバイスのピンと接続ためのカップリングを作ることができる。ラックインストーラーは主に、輸送用トロリーの油圧ジャッキのスイベルディスクに固定された回転フレームを含み、ピボットフレームに油圧スイングメカニズムが装備されており、フレームの端に固定され、支柱のベースのブラケットフックと支柱を保持するように設計されたロッドとの関節運動を目的とした安全キャッチが付いている。ホイストを設置する装置は、主にスライド機構を備えたスイベルビームを含み、スイベルビームの中央部には、油圧ジャスターの回転ディスク上に回転する可能性のある支持ハブが設置されており、スイングビームの端にあるのは、支持リングおよび断熱リングを取り付けることを目的とした油圧リフターであり、ピボットビームには、支持リングおよび断熱リングを配置するためにビームの床に固定される。支持リングおよび断熱リングを取り付けるための装置は、有利には、支持リングまたは断熱リングを敷設することを目的とした床材を備えたフレームを備える。フレームの端には、輸送位置にあるリングの最初のリングセクションのブッシングとの関節運動を目的とした垂直ピンが作られている。フレームの反対側の端には、移動機構を備えた可動キャリッジが取り付けられており、リングセクションのリングの輸送位置で後者のブッシングと関節運動するための垂直ピンを備えている。また、フレームの中央部には、リングの側面部分のリングの輸送位置にある反対側の二つを拡張するように設計された油圧シリンダーが取り付けられている。この場合、リングの側面セクションのブッシングと関節運動するために、油圧シリンダーのロッドの端に垂直ピンが作られている。輸送台車の輪軸は主にサブ原子炉室に敷設された線路に設置され、輸送台車にはロック機構を装備することができ、輸送台車の一つの輪軸を駆動台車にすることができる。交換可能な取り付けハードウェアと輸送トロリーを移動する駆動部の制御機構は主に、輸送トロリーを動かすための駆動部、輸送トロリーを動かすためのリミットスイッチ、輸送トロリーのポンプ場、輸送トロリーの油圧ジャッキと取り外し可能な取り付け装置の油圧シリンダーと電気的につながっている制御キャビネットを含んでいる。作業位置にある取り外し可能な取り付け装置の油圧シリンダーは、輸送用トロリーのポンプ場に油圧で接続できる。原子炉容器の外部断熱材を設置するためのシステムは、スイングビームの端またはリフトに設置された支持リングおよび断熱リングを解体するときに支柱を偏向させるための油圧シリンダーを装備することができる。