(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-02
(45)【発行日】2023-05-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20230508BHJP
G06Q 30/04 20120101ALI20230508BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230508BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q30/04
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021020631
(22)【出願日】2021-02-12
【審査請求日】2022-02-01
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】喜多 健次
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-162152(JP,A)
【文献】特開2019-160130(JP,A)
【文献】特開2013-020298(JP,A)
【文献】特許第6070706(JP,B2)
【文献】戸賀 慶 Kei Toga,今さら聞けないプライベートクラウドの基本 (第2回)成否のカギ握る計画フェーズ アプリ移行、運用の視点で検討,日経コンピュータ ,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,2013年02月07日,第827号,P. 90~93
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の事業者のそれぞれがクラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報と、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報との両方に基づいて、前記複数の事業者のそれぞれに対する前記クラウドサービスに関する利用料を算出する算出部を有
し、
前記クラウドサービスは、パブリッククラウドサービスを利用して構築されており、
前記算出部は、前記パブリッククラウドサービスから請求された費用を、前記クラウドサービスに機器の状態を登録する第1API(Application Programming Interface)の利用による前記クラウドサービスの第1費用と、前記クラウドサービスにより提供される第2APIの利用による前記クラウドサービスの第2費用とに分割し、
前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに対する前記利用料に前記第1費用を分配し、
前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに対する前記利用料に前記第2費用を分配する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、
前記第1AP
Iにより登録された、前記クラウドサービスに収容されている各機器の状態に関する情報に基づいて、前記クラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報を決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記クラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報には、前記クラウドサービスに収容されている各機器の台数、及び当該各機器が設置されている施設の数の少なくとも一方が含まれる、
請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記クラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報には、前記クラウドサービスに収容されている各機器の台数が含まれ、
前記算出部は、前記クラウドサービスに収容されている各機器の状態が登録される頻度の平均値を前記クラウドサービスに収容されている各機器の台数に乗ずることで、前記クラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報に重み付けを付加する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報には、前記クラウドサービスの利用回数、前記クラウドサービスでのデータの保管量、前記クラウドサービスでの通信データ量、前記クラウドサービスの利用時間、及び当該事業者により前記クラウドサービスで用いられたサーバのスペックの少なくとも一つを示す情報が含まれる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報は、前記複数の事業者のそれぞれが前
記第2APIを実行させた回数を示す情報を含む、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2APIは、複数の機能のそれぞれを提供する各APIを有し、
前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報は、前記第2APIを実行させた回数を示す情報を含む、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記算出部は、前記第2APIに含まれる各APIの種別に対して予め設定されている重み係数を前記第2APIを実行させた回数に乗ずることで、前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報に重み付けを付加する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が、
複数の事業者のそれぞれがクラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報と、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報との両方に基づいて、前記複数の事業者のそれぞれに対する前記クラウドサービスに関する利用料を算出する処理を実行
し、
前記クラウドサービスは、パブリッククラウドサービスを利用して構築されており、
前記算出する処理は、前記パブリッククラウドサービスから請求された費用を、前記クラウドサービスに機器の状態を登録する第1API(Application Programming Interface)の利用による前記クラウドサービスの第1費用と、前記クラウドサービスにより提供される第2APIの利用による前記クラウドサービスの第2費用とに分割し、
前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに対する前記利用料に前記第1費用を分配し、
前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに対する前記利用料に前記第2費用を分配する、
情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置に、
複数の事業者のそれぞれがクラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報と、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報との両方に基づいて、前記複数の事業者のそれぞれに対する前記クラウドサービスに関する利用料を算出する処理を実行さ
せ、
前記クラウドサービスは、パブリッククラウドサービスを利用して構築されており、
前記算出する処理は、前記パブリッククラウドサービスから請求された費用を、前記クラウドサービスに機器の状態を登録する第1API(Application Programming Interface)の利用による前記クラウドサービスの第1費用と、前記クラウドサービスにより提供される第2APIの利用による前記クラウドサービスの第2費用とに分割し、
前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを用いて管理する数量に関する情報に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに対する前記利用料に前記第1費用を分配し、
前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに対する前記利用料に前記第2費用を分配する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クラウドサービス(パブリッククラウドサービス)を利用して、システムを構築する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、例えば、複数の事業者がパブリッククラウドサービスを利用したシステムを共同で利用する場合に、事業者毎の運用コストを適切に決定できない場合があるという問題がある。本開示は、クラウドサービスを利用したシステムの事業者毎の利用料を適切に決定できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様による情報処理装置は、複数の事業者のそれぞれがクラウドサービスを用いて管理する機器の事業者毎の台数に関する情報と、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報とに基づいて、前記複数の事業者のそれぞれに対する前記クラウドサービスに関する利用料を算出する算出部を有する。これにより、クラウドサービスを利用したシステムの事業者毎の利用料を適切に決定できる。
【0006】
また、本開示の第2の態様は、第1の態様に記載の情報処理装置であって、前記算出部は、機器の状態を登録する第1API(Application Programming Interface)により前記クラウドサービスに収容される各機器の情報に基づいて、複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを用いて管理する機器の台数に関する情報を決定する。
【0007】
また、本開示の第3の態様は、第1または2の態様に記載の情報処理装置であって、複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを用いて管理する機器の台数に関する情報には、前記クラウドサービスに収容されている各機器の台数、及び当該各機器が設置されている施設の数の少なくとも一方が含まれる。
【0008】
また、本開示の第4の態様は、第1から3のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記算出部は、前記クラウドサービスに収容されている各機器の情報が登録される頻度に基づいて、複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを用いて管理する機器の台数に重み付けを付加する。
【0009】
また、本開示の第5の態様は、第1から4のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報には、前記クラウドサービスの利用回数、前記クラウドサービスでのデータの保管量、前記クラウドサービスでの通信データ量、前記クラウドサービスの利用時間、及び前記クラウドサービスで用いられるサーバのスペックの少なくとも一つを示す情報が含まれる。
【0010】
また、本開示の第6の態様は、第5の態様に記載の情報処理装置であって、前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報は、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスにより提供される第2APIに関する情報である。
【0011】
また、本開示の第7の態様は、第6の態様に記載の情報処理装置であって、前記第2APIは、複数の機能のそれぞれを提供する各APIを有し、前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報は、前記第2APIに含まれる各APIに関する情報である。
【0012】
また、本開示の第8の態様は、第7の態様に記載の情報処理装置であって、前記算出部は、前記第2APIに含まれる各APIの種別に基づいて、前記クラウドサービスを利用した実績に重み付けを付加する。
【0013】
また、本開示の第9の態様は、第1から8のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記算出部は、前記クラウドサービスにより提供される機器の状態を登録する第1APIの利用による前記クラウドサービスの第1費用と、前記クラウドサービスにより提供される第2APIの利用による前記クラウドサービスの第2費用とを算出し、複数の事業者のそれぞれがクラウドサービスを用いて管理する機器の台数に関する情報に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに前記第1費用を分配し、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に基づいて前記複数の事業者のそれぞれに前記第2費用を分配する。
【0014】
本開示の第10の態様による情報処理方法は、情報処理装置が、複数の事業者のそれぞれがクラウドサービスを用いて管理する機器の事業者毎の台数に関する情報と、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報とに基づいて、前記複数の事業者のそれぞれに対する前記クラウドサービスに関する利用料を算出する処理を実行する。
【0015】
本開示の第11の態様によるプログラムは、情報処理装置に、複数の事業者のそれぞれがクラウドサービスを用いて管理する機器の事業者毎の台数に関する情報と、前記複数の事業者のそれぞれが前記クラウドサービスを利用した実績に関する情報とに基づいて、前記複数の事業者のそれぞれに対する前記クラウドサービスに関する利用料を算出する処理を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施形態に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る事業者サーバ、サーバ、端末、及び機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る機器の状態を登録させる処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】実施形態に係る機器DBに記憶される情報の一例について説明する図である。
【
図6】実施形態に係る遠隔制御機能での処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図7】実施形態に係る遠隔監視機能での処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図8】実施形態に係るサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】実施形態に係るサーバの処理の一例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
【0018】
<システム構成>
はじめに、通信システム1のシステム構成について説明する。
図1は、実施形態に係る通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すように、通信システム1は、事業者サーバ10A、事業者サーバ10B、事業者サーバ10C(以下で、区別する必要がない場合は、単に、「事業者サーバ10」と称する。)を有する。
【0019】
また、通信システム1は、端末30A-1、端末30A-2、端末30A-3、端末30B-1、端末30B-2、端末30B-3、端末30C-1、端末30C-2、端末30C-3(以下で、区別する必要がない場合は、単に、「端末30」と称する。)を有する。
【0020】
また、通信システム1は、機器40A-1、機器40A-2、機器40A-3、機器40B-1、機器40B-2、機器40B-3、機器40C-1、機器40C-2、機器40C-3(以下で、区別する必要がない場合は、単に、「機器40」と称する。)を有する。
【0021】
また、通信システム1は、クラウドシステム200を有する。クラウドシステム200には、サーバ20A-1、サーバ20A-2、サーバ20A-3、・・・(以下で、区別する必要がない場合は、単に、「サーバ20A」と称する。)、サーバ20B-1、サーバ20B-2、サーバ20B-3、・・・(以下で、区別する必要がない場合は、単に、「サーバ20B」と称する。)、サーバ20C-1、・・・(以下で、区別する必要がない場合は、単に、「サーバ20C」と称する。)、サーバ20D-1、・・・(以下で、区別する必要がない場合は、単に、「サーバ20D」と称する。)、サーバ20Eを有する。なお、以下で、サーバ20A、サーバ20B、サーバ20C、サーバ20D、サーバ20Eを区別する必要がない場合は、単に、「サーバ20」と称する。)
なお、事業者サーバ10、サーバ20、端末30、及び機器40の数は、
図1の例に限定されない。なお、事業者サーバ10、及びサーバ20は、「情報処理装置」の一例である。
【0022】
事業者サーバ10、サーバ20、端末30、及び機器40は、例えば、インターネット、無線LAN(Local Area Network)、及び携帯電話網等のネットワークNW(「第2ネットワーク」の一例。)を介して通信できるように接続されてもよい。なお、携帯電話網には、例えば、LTE(Long Term Evolution)及び5G(第5世代移動通信システム、5th Generation)等の無線通信システムが含まれてもよい。
【0023】
事業者サーバ10は、例えば、パーソナルコンピュータ、またはサーバ用のコンピュータでもよい。事業者サーバ10は、例えば、端末30、及び機器40のユーザに所定の機能(サービス)を提供する事業者により運用されてもよい。
【0024】
事業者サーバ10A、事業者サーバ10B、事業者サーバ10Cは、それぞれ、事業者A、事業者B、事業者Cにより運用(管理)されてもよい。また、端末30A-1、端末30A-2、端末30A-3は、それぞれ、事業者Aにより各種のサービスを提供される各ユーザの端末でもよい。また、端末30B-1、端末30B-2、端末30B-3は、それぞれ、事業者Bにより各種のサービスを提供される各ユーザの端末でもよい。また、端末30C-1、端末30C-2、端末30C-3は、それぞれ、事業者Cにより各種のサービスを提供される各ユーザの端末でもよい。
【0025】
機器40A-1、機器40A-2、機器40A-3は、それぞれ、事業者Aにより各種のサービスを提供される各ユーザの機器でもよい。機器40B-1、機器40B-2、機器40B-3は、それぞれ、事業者Bにより各種のサービスを提供される各ユーザの機器でもよい。機器40C-1、機器40C-2、機器40C-3は、それぞれ、事業者Cにより各種のサービスを提供される各ユーザの機器でもよい。
【0026】
事業者A、事業者B、事業者Cは、例えば、特定の事業者Zと提携等をしている各事業者でもよい。この場合、事業者A、事業者B、事業者Cは、例えば、それぞれ異なる国において事業を行う事業者でもよい。
【0027】
クラウドシステム200に含まれる各サーバ20は、例えば、パブリッククラウドサービス事業者により提供されるサーバでもよい。なお、サーバ20は、パブリッククラウドサービスにおける仮想的なコンピュータ(インスタンス)でもよい。また、サーバ20は、CPU、メモリ、及びストレージサイズ等のスペックの値を、例えば、事業者Z等が指定できるようされていてもよい。なお、事業者A、事業者B、事業者Cは、クラウドシステム200(パブリッククラウドサービス)の利用者と称することもできる。開示の技術によれば、例えば、各事業者が事業を展開する各国及び地域等における各種のデータを事業者Z等が一元管理できる。また、各事業者は、他の事業者のデータを共同で利用することもできる。これらにより、例えば、各事業者は、クラウドシステム200に記録されている各種データを利用して、機器40の開発及び機器40の保守(メンテナンス)を行うことができる。また、各事業者は、クラウドシステム200に記録されている各種データを所定の事業者に販売することもできる。なお、当該所定の事業者は、例えば、空気調和装置である機器40の運転状況に基づいて、機器40のユーザ宅へ荷物を配達するタイミングを決定すること等ができる。
【0028】
サーバ20Aは、例えば、API(Application Programming Interface)の公開、端末30のユーザの認証、及びルーティング等の機能を提供するAPIゲートウェイサービスのインスタンスでもよい。
【0029】
サーバ20Bは、例えば、発生したイベントに応じて、パブリッククラウドサービスの利用者により予め設定されているコード(プログラム、スクリプト、コンパイル済みの実行コード)を実行するサービスのインスタンスでもよい。
【0030】
サーバ20Cは、例えば、データベースサービスのインスタンスでもよい。サーバ20Dは、例えば、IoT(Internet of Things)機器の認証、データ取得、管理等を行うIoTサービスを提供するインスタンスでもよい。
【0031】
サーバ20Eは、例えば、事業者A、事業者B、事業者Cの事業者毎に、クラウドサービスの運用コストを算出する。
【0032】
端末30は、例えば、ユーザが利用するスマートフォン、タブレット端末、及びパーソナルコンピュータ等の情報処理端末でもよい。機器40は、例えば、エッジサーバ、空気調和装置、及び各種センサ等の機器でもよい。
【0033】
<ハードウェア構成>
次に、実施形態に係る通信システム1の事業者サーバ10、サーバ20、端末30、及び機器40のハードウェア構成について説明する。
図2は、実施形態に係る事業者サーバ10、サーバ20、端末30、及び機器40のハードウェア構成の一例を示す図である。以下では、サーバ20を例として説明する。なお、事業者サーバ10、端末30、及び機器40のハードウェア構成は、サーバ20のハードウェア構成と同様でもよい。
【0034】
図2に示すように、サーバ20は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103を有する。また、サーバ20は、補助記憶装置104、表示装置105、操作装置106、I/F(Interface)装置107、ドライブ装置108を有する。サーバ20の各ハードウェアは、バスBを介して相互に接続される。
【0035】
CPU101は、補助記憶装置104にインストールされている各種プログラム(例えば、機械学習プログラム等)を実行する演算デバイスである。ROM102は、不揮発性メモリである。ROM102は、主記憶デバイスとして機能し、補助記憶装置104にインストールされている各種プログラムをCPU101が実行するために必要な各種プログラムやデータ等を格納する。具体的には、ROM102はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する。
【0036】
RAM103は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM103は、主記憶デバイスとして機能し、補助記憶装置104にインストールされている各種プログラムがCPU101によって実行される際に展開される作業領域を提供する。
【0037】
補助記憶装置104は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する。
【0038】
表示装置105は、各種の情報を表示する表示デバイスである。操作装置106は、各種操作を受け付けるための操作デバイスである。I/F装置107は、外部の機器と通信する通信デバイスである。
【0039】
ドライブ装置108は記録媒体110をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体110には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体110には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0040】
なお、補助記憶装置104にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体110がドライブ装置108にセットされ、該記録媒体110に記録された各種プログラムがドライブ装置108により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置104にインストールされる各種プログラムは、不図示のネットワークよりダウンロードされることで、インストールされてもよい。
【0041】
<機能構成>
次に、
図3を参照し、実施形態に係るサーバ20Eの機能構成について説明する。
図3は、実施形態に係るサーバ20Eの機能構成の一例を示す図である。
【0042】
サーバ20Eは、取得部21、算出部22、及び出力部23を有する。これら各部は、例えば、サーバ20Eにインストールされた1以上のプログラムと、サーバ20EのCPU101等のハードウェアとの協働により実現されてもよい。
【0043】
取得部21は、サーバ20等の外部装置から情報を取得する。算出部22は、クラウドシステム200の利用者である各事業者に対して、クラウドシステム200の所定期間(例えば、1か月間)における利用料金をそれぞれ算出(決定)する。出力部23は、算出部22により決定された各事業者の利用料金に基づく表示等を行う。出力部23は、例えば、外部装置の画面に表示させてもよい。
【0044】
<処理>
次に、
図4から
図8を参照し、実施形態に係る通信システム1の処理の一例について説明する。
【0045】
《機器40の状態の登録》
図4及び
図5を参照し、機器40の状態を登録(更新)させる際の処理の一例について説明する。
図4は、実施形態に係る機器40の状態を登録させる処理の一例を示すシーケンス図である。
図5は、実施形態に係る機器DB501に記憶される情報の一例について説明する図である。
【0046】
ステップS101において、事業者サーバ10Aは、機器40に対する状態登録設定要求を、サーバ20A(例えば、サーバ20A-3)、サーバ20B(例えば、サーバ20B-3)、及びサーバ20D-1等を介して機器40に送信する。ここで、状態登録設定要求には、例えば、機器40のID、機器40の状態を登録する頻度等の情報が含まれてもよい。ここで、機器40の状態を登録する頻度は、例えば、1時間毎等と指定されてもよい。
【0047】
機器40のID、状態を登録する頻度等の情報は、例えば、機器40が設置されている施設(物件)の管理者、または機器40の利用者等により指定されてもよい。この場合、事業者サーバ10Aは、例えば、当該利用者等から所定の操作を受け付けた端末30A-1からの要求を受信した場合、状態登録設定要求を送信してもよい。
【0048】
続いて、機器40は、受信した状態登録設定要求に含まれる機器40の状態を登録する頻度(状態登録頻度)等の設定を記録する(ステップS102)。
【0049】
続いて、機器40は、指定された頻度で、クラウドシステム200のサーバ20D-1により提供される第1API(Application Programming Interface)を用いて、機器40の状態を示す情報(機器データ)を、サーバ20D-1等を介してサーバ20C-1に送信する(ステップS103)。ここで、機器40が空気調和装置である場合、機器データには、例えば、機器40の運転に関する各種設定、及び機器40により測定された各種情報が含まれてもよい。機器40の運転に関する各種設定には、例えば、運転モード(例えば、暖房、冷房、除湿、送風等)、風量、設定温度等が含まれてもよい。機器40の運転に関する各種設定は、例えば、機器40のリモコン、及び端末30A-1等からユーザにより機器40に設定されてもよい。また、機器40により測定された各種情報には、例えば、室内の温度、及び室内の湿度等が含まれてもよい。
【0050】
続いて、サーバ20C-1は、受信した機器40の機器データをサーバ20C-1の機器DB501に記録する(ステップS104)。機器DB501には、機器40の状態を登録する第1APIによりクラウドシステム200に収容される各機器40に関する情報が記録される。
図5の例では、機器DB501には、機器IDに対応付けて、事業者ID、施設ID、状態登録頻度、及び機器データが記録されている。機器IDは、機器40の識別情報である。事業者IDは、クラウドシステム200により機器40を管理する事業者の識別情報である。施設IDは、機器40が設置されている施設(物件)の識別情報である。
【0051】
《遠隔制御》
次に、
図6を参照し、遠隔制御機能(「第1機能」の一例。)を提供する際の処理の一例について説明する。
図6は、実施形態に係る遠隔制御機能での処理の一例を示すシーケンス図である。
【0052】
ステップS201において、端末30は、機器40を制御する操作をユーザから受け付ける。続いて、端末30は、クラウドシステム200のサーバ20A-1により提供される遠隔制御用のAPI(「第1種別の第2API」の一例。)を用いて、当該操作に応じた制御リクエストをサーバ20A-1に送信する(ステップS202)。ここで、端末30は、例えば、当該APIのID、事業者ID、機器ID、及び制御内容を指定する情報等をURL(Uniform Resource Locator)等の項目(フィールド)に含むHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエストをサーバ20A-1に送信してもよい。
【0053】
続いて、サーバ20A-1は、受信した制御リクエストに応じたサーバ20B-1に、当該制御リクエストを転送する(ステップS203)。ここで、サーバ20A-1は、例えば、端末30から受信した制御リクエストのURL(Uniform Resource Locator)に基づいて、当該制御リクエストの転送先を決定してもよい。
【0054】
続いて、サーバ20B-1は、受信した制御リクエストに基づいて、機器DB501に記憶されている機器40に関する機器データを取得する要求(検索クエリ)をサーバ20C-1に送信する(ステップS204)。
【0055】
続いて、サーバ20C-1は、要求された機器データをサーバ20B-1に送信する(ステップS205)。ここで、サーバ20C-1は、サーバ20C-1の機器DB501に記録されている機器データを、サーバ20B-1に送信する。
【0056】
続いて、サーバ20B-1は、当該データと当該制御リクエストとに応じた制御コマンドをサーバ20D-1に送信する(ステップS206)。
【0057】
続いて、サーバ20D-1は、当該制御コマンドを機器40に送信する(ステップS207)。続いて、機器40は、受信した制御コマンドに応じた制御を実行する(ステップS208)。これにより、端末30のユーザは、例えば、空気調和装置の設定温度を1℃高くする等の操作を遠隔から行うことができる。
【0058】
《遠隔監視》
図7を参照し、遠隔監視機能(「第2機能」の一例。)を提供する際の処理の一例について説明する。
図7は、実施形態に係る遠隔監視機能での処理の一例を示すシーケンス図である。
【0059】
ステップS301において、端末30は、機器40を遠隔監視する操作をユーザから受け付ける。続いて、端末30は、クラウドシステム200のサーバ20A-2により提供される遠隔監視用のAPI(「第2種別の第2API」の一例。)を用いて、当該操作に応じた監視リクエストをサーバ20A-2に送信する(ステップS302)。ここで、端末30は、例えば、当該APIのID、事業者ID、機器ID、及び監視内容を指定する情報等をURL等の項目(フィールド)に含むHTTPリクエストをサーバ20A-2に送信してもよい。
【0060】
続いて、サーバ20A-2は、受信した監視リクエストに応じたサーバ20B-2に、当該監視リクエストを転送する(ステップS303)。ここで、サーバ20A-2は、例えば、端末30から受信した監視リクエストのURLに基づいて、当該監視リクエストの転送先を決定してもよい。
【0061】
続いて、サーバ20B-2は、受信した監視リクエストに基づいて、機器DB501に記憶されている、機器40の機器データを取得する要求(クエリ)をサーバ20C-1に送信する(ステップS304)。
【0062】
続いて、サーバ20C-1は、要求された機器データをサーバ20B-2に送信する(ステップS305)。ここで、サーバ20C-1は、機器DB501に機器40の機器IDに対応付けて記録されている機器データを、サーバ20B-1に送信する。
【0063】
続いて、サーバ20B-2は、当該機器データを、サーバ20A-2に送信する(ステップS306)。続いて、サーバ20A-2は、当該機器データを、端末30に送信する(ステップS307)。続いて、端末30は、受信した機器データを画面に表示させる(ステップS308)。これにより、端末30のユーザは、例えば、空気調和装置の設定温度、及び室内温度等を遠隔から把握することができる。
【0064】
《各事業者に対するクラウドシステム200の利用料金の決定》
図8及び
図9を参照し、サーバ20Eが各事業者に対するクラウドシステム200の所定期間における利用料金(運用コスト)を決定する際の処理の一例について説明する。
図8は、実施形態に係るサーバ20Eの処理の一例を示すフローチャートである。
図9は、実施形態に係るサーバ20Eの処理の一例について説明する図である。
【0065】
ステップS401において、算出部22は、パブリッククラウドサービス事業者から請求されたクラウドシステム200の所定期間における費用を、機器40からの第1APIの利用によるクラウドシステム200の第1費用と、端末30からの第2API(各種別の第2API)の利用によるクラウドシステム200の第2費用とに分割する。
【0066】
続いて、算出部22は、クラウドシステム200の利用者である各事業者(事業者A、事業者B、事業者C)がクラウドシステム200を用いて管理する機器40の事業者毎の台数に関する情報に基づいて、第1費用を当該各事業者に対して分配(案分)する(ステップS402)。
【0067】
ここで、算出部22は、例えば、
図5の機器DB501を参照し、事業者毎の機器40の台数を算出してもよい。また、算出部22は、例えば、
図5の機器DB501を参照し、事業者毎の機器40が設置される施設の数を算出してもよい。
【0068】
そして、算出部22は、事業者毎の機器40の台数と、事業者毎の機器40が設置される施設の数との少なくとも一方に基づいて、第1費用を当該各事業者に対して分配してもよい。この場合、例えば、事業者Aの機器40が100台、事業者Bの機器40が50台、事業者Cの機器40が20台であり、第1費用が340ドルであるとする。この場合、算出部22は、
図9に示すように事業者Aに対して200(=100/(100+50+20)×340)ドル、事業者Bに対して100(=50/(100+50+20)×340)ドル、事業者Cに対して40(=20/(100+50+20)×340)ドルの費用をそれぞれ配分してもよい。
【0069】
また、算出部22は、例えば、クラウドシステム200に収容されている各機器40の情報が登録される頻度(
図5の状態登録頻度)に基づいて、事業者毎の機器40の台数に重み付けを付加してもよい。この場合、例えば、事業者Aの機器40が100台、事業者Bの機器40が50台、事業者Cの機器40が20台であり、第1費用が340ドルであり、事業者Aの機器40の状態登録頻度の平均値が1(回/時間)、事業者Bの機器40の状態登録頻度の平均値が2(回/時間)、事業者Cの機器40の状態登録頻度の平均値が1(回/時間)であるとする。この場合、算出部22は、事業者Aに対して155(≒100×1/(100×1+50×2+20×1)×340)ドル、事業者Bに対して155(≒50×2/(100×1+50×2+20×1)×340)ドル、事業者Cに対して31(≒20×1/(100×1+50×2+20×1)×340)ドルの費用をそれぞれ配分してもよい。
【0070】
続いて、算出部22は、各事業者がクラウドシステム200を利用した実績に関する情報に基づいて、第2費用を当該各事業者に対して分配する(ステップS403)。
【0071】
ここで、当該実績に関する情報には、例えば、クラウドシステム200の利用回数、クラウドシステム200でのデータの保管量、クラウドシステム200での通信データ量、クラウドシステム200の利用時間、及びクラウドシステム200で用いられる各サーバ20のスペックの少なくとも一つを示す情報が含まれてもよい。
【0072】
各事業者のクラウドシステム200の利用回数には、例えば、各事業者のユーザの端末30から第2APIが利用された回数が含まれてもよい。各事業者のクラウドシステム200でのデータの保管量には、例えば、サーバ20C-1の機器DB501に記録されている各事業者のデータの保管量が含まれてもよい。各事業者のクラウドシステム200での通信データ量には、例えば、第2APIの利用により発生する各機器(例えば、端末30、各サーバ20、機器40)間の通信データ量が含まれてもよい。
【0073】
各事業者のクラウドシステム200の利用時間には、例えば、第2APIの利用により発生する各サーバ20の利用時間(サーバ20での処理が開始されてから完了するまでの時間)が含まれてもよい。各事業者のクラウドシステム200で用いられる各サーバ20のスペックには、例えば、事業者毎に異なるサーバ20を利用する場合における、当該サーバ20のCPU、メモリ、及びストレージサイズ等のスペックが含まれてもよい。
【0074】
例えば、事業者Aの利用回数が800回、事業者Bの利用回数が700回、事業者Cの利用回数が300回であり、第2費用が540ドルであるとする。この場合、各事業者のユーザの端末30から第2APIが利用された回数に基づいて第2費用を分配する場合、算出部22は、
図9に示すように事業者Aに対して240(=800/(800+700+300)×540)ドル、事業者Bに対して210(=700/(800+700+300)×540)ドル、事業者Cに対して90(=300/(800+700+300)×540)ドルの費用をそれぞれ配分してもよい。
【0075】
また、算出部22は、第2APIに含まれる各APIの種別に基づいて、クラウドシステム200を利用した実績に重み付けを付加してもよい。この場合、第2APIに含まれる各APIの種別毎に、例えば、設計段階の試算等に基づく重み係数が予め設定されていてもよい。この場合、第1種別の第2APIの重み係数が「1.5」、第2種別の第2APIの重み係数が「1」と設定されており、事業者Aの第1種別の第2APIの利用回数が600回、事業者Aの第2種別の第2APIの利用回数が200回、事業者Bの第1種別の第2APIの利用回数が550回、事業者Bの第2種別の第2APIの利用回数が150回、事業者Cの第1種別の第2APIの利用回数が100回、事業者Cの第2種別の第2APIの利用回数が200回であり、第2費用が540ドルであるとする。この場合、各事業者のユーザの端末30から第2APIが利用された回数に重み付けを付加して第2費用を分配する場合、算出部22は、事業者Aに対して245(≒(600×1.5+200×1)/{(600×1.5+200×1)+(550×1.5+150×1)+(100×1.5+200×1)}×540)ドル、事業者Bに対して217(≒(550×1.5+150×1)/{(600×1.5+200×1)+(550×1.5+150×1)+(100×1.5+200×1)}×540)ドル、事業者Cに対して78(≒(100×1.5+200×1)/{(600×1.5+200×1)+(550×1.5+150×1)+(100×1.5+200×1)}×540)ドルの費用をそれぞれ配分してもよい。
【0076】
続いて、算出部22は、ステップS402及びステップS403の処理により当該各事業者に対して分配された金額(以下で、適宜「分配額」とも称する。)に基づいて、各事業者に対するクラウドシステム200に関する利用料を算出(決定)する(ステップS404)。これにより、例えば、パブリッククラウドサービス事業者から請求された費用を、パブリッククラウドサービス事業者に規定された料金表とクラウドシステム200のログとに基づいて精緻に算出する場合と比較して、比較的容易な処理により各事業者に対する利用料を決定できる。また、当該各事業者は、決定された利用料の金額に計算誤りが無いかを比較的容易に検証することができる。
【0077】
ここで、算出部22は、例えば、各事業者の分配額に所定額(例えば、固定額)を加算した額を、各事業者に対する利用料としてもよい。この場合、所定期間における固定額が10ドルであり、分配額が
図9に示す額である場合、事業者Aに対する利用料は450(=200+240+10)ドル、事業者Bに対する利用料は320(=100+210+10)ドル、事業者Cに対する利用料は140(=40+90+10)ドルとなる。
【0078】
また、算出部22は、例えば、各事業者の分配額から特定額を減算した額を、各事業者に対する利用料としてもよい。なお、当該特定額には、例えば、クラウドシステム200にて管理されているある事業者(例えば、事業者A)のデータを他の事業者(例えば、事業者B、事業者Z、配達業者等)が利用する際の収益額(データ利用料)等が含まれてもよい。
【0079】
<変形例>
サーバ20Eの各機能部を、例えば、事業者サーバ10等に設けた構成としてもよい。
【0080】
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0081】
1 通信システム
10 事業者サーバ
20 サーバ
20A サーバ
20B サーバ
20C サーバ
20D サーバ
20E サーバ
21 取得部
22 算出部
23 出力部
30 端末
40 機器