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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-02
(45)【発行日】2023-05-15
(54)【発明の名称】提示装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230508BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q30/0601 304
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019110596
(22)【出願日】2019-06-13
(65)【公開番号】P2020201895
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-02-04
(73)【特許権者】
【識別番号】522297236
【氏名又は名称】株式会社プロスパイラ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(72)【発明者】
【氏名】大津 一高
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-91349(JP,A)
【文献】特開2002-56226(JP,A)
【文献】木崎 健太郎,インターネットがすべてを速くする,日経デジタルエンジニアリング 第18号 NIKKEI DIGITAL ENGINEERING,日本,日経BP社 Nikkei Business Publications,Inc.,1999年05月14日,p.80-83
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防振ゴムに対する要求特性を示す要求特性情報を取得する要求特性情報取得部と、
防振ゴム製品の製品特性と、防振ゴム製品に対する要求特性とに基づいて、複数の種類の防振ゴム製品の中から前記要求特性を満たす種類の防振ゴム製品を選定する選定ロジックの種類を指定するロジック指定情報を取得するロジック指定情報取得部と、
前記ロジック指定情報取得部が取得する前記ロジック指定情報に基づいて、複数の種類の前記選定ロジックの中から前記ロジック指定情報が指定する種類の前記選定ロジックを選択するロジック選択部と、
サプライヤーから提供される防振ゴム製品の製品特性を、防振ゴム製品の種類ごとに示す製品情報を取得する製品情報取得部と、
前記ロジック選択部が選択する前記選定ロジックに、前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報の少なくとも一部を適用することで、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する製品選択部と、
前記製品選択部が選択する前記防振ゴム製品の種類を提示する提示部と、
を備える提示装置。
【請求項2】
ユーザーを識別する情報であるユーザー識別情報を取得し、ユーザーを識別するユーザー識別部と、
サプライヤーを識別する情報であるサプライヤー識別情報を取得し、サプライヤーを識別するサプライヤー識別部と、
をさらに備え、
前記製品選択部は、前記ユーザー識別部が取得する前記ユーザー識別情報と、前記サプライヤー識別部が取得する前記サプライヤー識別情報とに基づいて、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する、
請求項1に記載の提示装置。
【請求項3】
前記選定ロジックは、サプライヤーに対して適用可能な標準ロジックであるか、サプライヤーから提供され特定のサプライヤーに対して適用可能な独自ロジックであるか、のいずれかに分別され、
前記ロジック選択部は、前記ユーザー識別部が取得する前記ユーザー識別情報と、前記サプライヤー識別部が取得する前記サプライヤー識別情報とに基づいて、複数の種類の前記選定ロジックの中から前記選定ロジックを選択する、
請求項2に記載の提示装置。
【請求項4】
前記ユーザー識別部は、前記ユーザー識別情報に基づき、識別対象のユーザーが前記提示装置を利用可能である許可済ユーザーであるか否かを判定し、
前記サプライヤー識別部は、前記サプライヤー識別情報に基づき、識別対象のサプライヤーが前記提示装置を利用可能である許可済サプライヤーであるか否かを判定し、
前記製品選択部は、前記ユーザー識別部により前記許可済ユーザーと判定された前記ユーザーから前記要求特性情報取得部が取得した前記要求特性情報に基づき、前記サプライヤー識別部により前記許可済サプライヤーと判定されたサプライヤーの前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する、
請求項2または請求項3に記載の提示装置。
【請求項5】
前記製品選択部は、
前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報と、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の種類ごとの特性とに基づく解析結果を選択条件に用いることにより、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の提示装置。
【請求項6】
前記製品情報には、前記防振ゴム製品の価格に関する情報が含まれ、
前記提示部は、
前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報と前記製品情報取得部が取得する前記製品情報と前記防振ゴム製品の価格に関する情報とに基づく、前記防振ゴムの見積金額を提示する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の提示装置。
【請求項7】
前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報には、
製品のサイズ、内筒を取り付けるか否かの情報、ばね定数、線形域を示す情報、耐久性、及び共振周波数が含まれる、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の提示装置。
【請求項8】
前記サプライヤーから提供される防振ゴム製品には、
液封ブッシュ、ソリッドブッシュ、エンジンマウント、ストラットマウント、キャブマウント、モータマウント及びマフラーハンガーが含まれる、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の提示装置。
【請求項9】
コンピュータに、
防振ゴムに対する要求特性を示す要求特性情報を取得する要求特性情報取得ステップと、
防振ゴム製品の製品特性と、防振ゴム製品に対する要求特性とに基づいて、複数の種類の防振ゴム製品の中から前記要求特性を満たす種類の防振ゴム製品を選定する選定ロジックの種類を指定するロジック指定情報を取得するロジック指定情報取得ステップと、
前記ロジック指定情報取得ステップにおいて取得される前記ロジック指定情報に基づいて、複数の種類の前記選定ロジックの中から前記ロジック指定情報が指定する種類の前記選定ロジックを選択するロジック選択ステップと、
サプライヤーから提供される防振ゴム製品の製品特性を、防振ゴム製品の種類ごとに示す製品情報を取得する製品情報取得ステップと、
前記ロジック選択ステップにおいて選択される前記選定ロジックに、前記要求特性情報取得ステップにおいて取得される前記要求特性情報の少なくとも一部を適用することで、前記製品情報取得ステップにおいて取得される前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する製品選択ステップと、
前記製品選択ステップにおいて選択される前記防振ゴム製品の種類を提示する提示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コイルばねなどの製品群の電子カタログをネットワークを介して提示することにより、製品をカタログ販売するシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-016139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の部品として利用されるような一部の防振ゴム製品の場合には、防振ゴム製品の特性が車両の要求仕様を満たすものであるか否かを、防振ゴム製品のカタログ値からだけでは把握することが困難である場合がある。
そこで、従来、防振ゴム製品の発注元(例えば、車両メーカー)から防振ゴム製品のサプライヤーに対して要求仕様が提示され、提示された要求仕様に基づいて部品サプライヤーが防振ゴム製品の特性解析を行った結果を発注元に提示するといった手順によって、部品選定が行われていた。この手順において利用される特性解析の方法は、部品サプライヤー内部において秘匿されるべきノウハウになっていることがある。
上述したような選定手順は煩雑であることから、防振ゴム製品の場合においても電子カタログなどに特性解析機能を付加するなどして、手順が簡略化された状態で部品選定がなされることが好ましい。しかしながら、部品選定手順を簡略化するために単純に電子カタログに特性解析機能を付加すると、秘匿すべき特性解析の方法が発注元側に開示されてしまうおそれがあるという問題が生じていた。
すなわち、従来手法によると、防振ゴム製品の選定手順を簡略化することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、防振ゴム製品の選定手順を簡略化することができる提示装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、防振ゴムに対する要求特性を示す要求特性情報を取得する要求特性情報取得部と、防振ゴム製品の製品特性と、防振ゴム製品に対する要求特性とに基づいて、複数の種類の防振ゴム製品の中から前記要求特性を満たす種類の防振ゴム製品を選定する選定ロジックの種類を指定するロジック指定情報を取得するロジック指定情報取得部と、前記ロジック指定情報取得部が取得する前記ロジック指定情報に基づいて、複数の種類の前記選定ロジックの中から前記ロジック指定情報が指定する種類の前記選定ロジックを選択するロジック選択部と、サプライヤーから提供される防振ゴム製品の製品特性を、防振ゴム製品の種類ごとに示す製品情報を取得する製品情報取得部と、前記ロジック選択部が選択する前記選定ロジックに、前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報の少なくとも一部を適用することで、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する製品選択部と、前記製品選択部が選択する前記防振ゴム製品の種類を提示する提示部と、を備える提示装置である。
【0007】
また、本発明の一態様に係る提示装置において、ユーザーを識別する情報であるユーザー識別情報を取得し、ユーザーを識別するユーザー識別部と、サプライヤーを識別する情報であるサプライヤー識別情報を取得し、サプライヤーを識別するサプライヤー識別部と、をさらに備え、前記製品選択部は、前記ユーザー識別部が取得する前記ユーザー識別情報と、前記サプライヤー識別部が取得する前記サプライヤー識別情報とに基づいて、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する。
【0008】
また、本発明の一態様に係る提示装置において、前記選定ロジックは、サプライヤーに対して適用可能な標準ロジックであるか、サプライヤーから提供され特定のサプライヤーに対して適用可能な独自ロジックであるか、のいずれかに分別され、前記ロジック選択部は、前記ユーザー識別部が取得する前記ユーザー識別情報と、前記サプライヤー識別部が取得する前記サプライヤー識別情報とに基づいて、複数の種類の前記選定ロジックの中から前記選定ロジックを選択する。
【0009】
また、本発明の一態様に係る提示装置において、前記ユーザー識別部は、前記ユーザー識別情報に基づき、識別対象のユーザーが前記提示装置を利用可能である許可済ユーザーであるか否かを判定し、前記サプライヤー識別部は、前記サプライヤー識別情報に基づき、識別対象のサプライヤーが前記提示装置を利用可能である許可済サプライヤーであるか否かを判定し、前記製品選択部は、前記ユーザー識別部により前記許可済ユーザーと判定された前記ユーザーから前記要求特性情報取得部が取得した前記要求特性情報に基づき、前記サプライヤー識別部により前記許可済サプライヤーと判定されたサプライヤーの前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する。
【0010】
また、本発明の一態様に係る提示装置において、前記製品選択部は、前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報と、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の種類ごとの特性とに基づく解析結果を選択条件に用いることにより、前記製品情報取得部が取得する前記製品情報のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する。
【0011】
また、本発明の一態様に係る提示装置において、前記製品情報には、前記防振ゴム製品の価格に関する情報が含まれ、前記提示部は、前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報と前記製品情報取得部が取得する前記製品情報と前記防振ゴム製品の価格に関する情報とに基づく、前記防振ゴムの見積金額を提示する。
【0012】
また、本発明の一態様に係る提示装置において、前記要求特性情報取得部が取得する前記要求特性情報には、製品のサイズ、内筒を取り付けるか否かの情報、ばね定数、線形域を示す情報、耐久性、及び共振周波数が含まれる。
【0013】
また、本発明の一態様に係る提示装置において、前記サプライヤーから提供される防振ゴム製品には、液封ブッシュ、ソリッドブッシュ、エンジンマウント、ストラットマウント、キャブマウント、モータマウント及びマフラーハンガーが含まれる。
【0014】
また、本発明の一態様は、コンピュータに、防振ゴムに対する要求特性を示す要求特性情報を取得する要求特性情報取得ステップと、防振ゴム製品の製品特性と、防振ゴム製品に対する要求特性とに基づいて、複数の種類の防振ゴム製品の中から前記要求特性を満たす種類の防振ゴム製品を選定する選定ロジックの種類を指定するロジック指定情報を取得するロジック指定情報取得ステップと、前記ロジック指定情報取得ステップにおいて取得される前記ロジック指定情報に基づいて、複数の種類の前記選定ロジックの中から前記ロジック指定情報が指定する種類の前記選定ロジックを選択するロジック選択ステップと、サプライヤーから提供される防振ゴム製品の製品特性を、防振ゴム製品の種類ごとに示す製品情報を取得する製品情報取得ステップと、前記ロジック選択ステップにおいて選択される前記選定ロジックに、前記要求特性情報取得ステップにおいて取得される前記要求特性情報の少なくとも一部を適用することで、前記製品情報取得ステップにおいて取得される前記製品情報に含まれる前記防振ゴム製品の複数の種類のうちから、前記防振ゴム製品の種類を選択する製品選択ステップと、前記製品選択ステップにおいて選択される前記防振ゴム製品の種類を提示する提示ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、防振ゴム製品の選定手順を簡略化することができる提示装置及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態における防振ゴム製品提示システムの概要を示す図である。
図2】実施形態における防振ゴム製品提示システムに関連する契約の提案から利用開始までの流れを示す図である。
図3】実施形態における防振ゴム製品提示システムの機能構成の一例を示す図である。
図4】実施形態における製品情報の一例を示す図である。
図5】実施形態におけるユーザー情報の一例を示す図である。
図6】実施形態におけるサプライヤー情報の一例を示す図である。
図7】実施形態における防振ゴム製品提示装置の一連の動作の一例を示す図である。
図8A】実施形態における防振ゴム製品提示装置のユーザー識別情報取得動作の表示の一例を示す図である。
図8B】実施形態における防振ゴム製品提示装置のロジック指定情報取得動作の表示の一例を示す図である。
図9】実施形態における防振ゴム製品提示装置の標準ロジック用パラメータ取得動作の表示の一例を示す図である。
図10】実施形態における防振ゴム製品提示装置のサプライヤー選択動作の表示の一例を示す図である。
図11】実施形態における防振ゴム製品提示装置の独自ロジック用パラメータ取得動作の表示の一例を示す図である。
図12】実施形態における防振ゴム製品提示装置の最終確認動作における表示の一例を示す図である。
図13】実施形態における防振ゴム製品提示装置の見積価格提示及び発注動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[防振ゴム製品提示システムの概要]
図1は、実施形態における防振ゴム製品提示システムAの概要を示す図である。
防振ゴム製品提示システムAとは、プラットフォーム提供者A100によって提供されるコンピュータシステムである。
防振ゴム製品提示システムAにおいて、プラットフォーム提供者A100からユーザーA200に対して防振ゴム製品の製品選定アプリケーションF1が提供される。防振ゴム製品提示システムAにおいて、防振ゴムサプライヤーA300から防振ゴム製品情報F2が提供される。提供された防振ゴム製品情報F2は、製品情報記憶部4に記憶される。防振ゴム製品提示システムAにおいて、製品選定アプリケーションF1を介してユーザーA200からユーザーA200の要求仕様が提供される。防振ゴム製品提示システムAは、防振ゴムサプライヤーA300から提供される防振ゴム製品情報F2(すなわち、製品情報記憶部4に記憶されている防振ゴム製品情報F2)のうち、ユーザーA200の要求に応じた防振ゴム製品情報F3を、防振ゴム製品の選定情報としてユーザーA200に提示する。
すなわち、防振ゴム製品提示システムAにおいて、製品選定アプリケーションF1は、既存の防振ゴム製品の中から、要求仕様に応じた防振ゴム製品を検索する検索ソフトウエアとして機能する。
【0018】
ここで、ユーザーA200とは、例えば車両メーカーにおける防振ゴム製品の選定担当者である。防振ゴムサプライヤーA300とは、防振ゴム製品及びこの防振ゴム製品の特性情報である防振ゴム製品情報F2を提供する者である。
なお、本実施形態の防振ゴム製品には、マウント、クッションゴム、ソリッドブッシュ、液封ブッシュ、エアスリーブなどが含まれる。また、防振ゴム製品には、エンジンマウント、ストラットマウント、キャブマウント、モータマウント又はマフラーハンガー等の自動車用防振ゴム製品が含まれていてもよい。以下では、防振ゴム製品が液封ブッシュである場合を一例にして説明する。
【0019】
防振ゴム製品提示システムAには、複数のユーザーA200及び複数の防振ゴムサプライヤーA300が参加可能である。複数の防振ゴムサプライヤーA300は、それぞれの防振ゴム製品情報F2を製品情報PIとして提供する。複数の防振ゴムサプライヤーA300からそれぞれ提供された製品情報PIは、製品情報記憶部4に記憶される。すなわち製品情報記憶部4には、複数の防振ゴムサプライヤーA300の製品情報PIが記憶される。しがたって、防振ゴム製品提示システムAを利用するユーザーA200は、複数の防振ゴムサプライヤーA300がそれぞれ提供する防振ゴム製品の中から、当該ユーザーA200の要求仕様に応じた防振ゴム製品を選定することができる。
【0020】
なお、防振ゴム製品提示システムAは、単独で動作可能な専用の装置、汎用の計算機上で動作する専用アプリケーションソフトウエア、または汎用の計算機上で動作するインターネットブラウザを介してサーバ上で動くソフトウエア等のいずれの形態によって構成されていてもよい。
【0021】
[防振ゴム製品提示システムAにおけるシステム利用料金の流れの概要]
次に、防振ゴム製品提示システムAにおけるシステム利用料金の流れの一例について説明する。この一例では、防振ゴム製品提示システムAが、ユーザーA200が利用する汎用計算機上で動作するアプリケーションソフトウエアとして構成されているものとして説明する。
この一例において、汎用計算機は、不図示のマイクロコンピュータ、RAM(Random access memory)及びROM(Read only memory)等のメモリ、汎用入力装置、汎用出力装置、及び外部機器とのやり取りを行う通信部等を備えている。
【0022】
プラットフォーム提供者A100は、防振ゴムサプライヤーA300に対して、製品情報記憶部4に製品情報PIを記憶させる権利を与える。防振ゴムサプライヤーA300は、製品情報記憶部4に製品情報PIを記憶させる権利の対価としてのプラットフォーム利用料C100を、プラットフォーム提供者A100に対して支払う。
防振ゴムサプライヤーA300が防振ゴム製品の製品情報PIを製品情報記憶部4に記憶させることにより、ユーザーA200は、ユーザーA200の要求仕様に応じた防振ゴム製品を選定することができるようになる。防振ゴムサプライヤーA300は、防振ゴム製品提示システムAを介して自社の製品の製品情報PIをユーザーA200に対して提示することが可能である。
従来においては、防振ゴムサプライヤーA300は、ユーザーA200(例えば、自動車メーカー)に対して営業活動を行い、自動車メーカーから提供される要求仕様に基づいて、防振ゴム製品の選定を行っていた。
本実施形態の防振ゴム製品提示システムAによれば、製品情報記憶部4に記憶された製品情報PIに基づいて、ユーザーA200の要求仕様に応じた防振ゴム製品が選定される。このため、防振ゴム製品提示システムAによれば、防振ゴムサプライヤーA300が自社製品の売り込みなどの営業活動をユーザーA200に対して直接的に行わなくても、自社の防振ゴム製品がユーザーA200によって選定される機会が与えられる。プラットフォーム利用料C100は、従来、防振ゴムサプライヤーA300が負担していた自社製品の営業活動に要する費用が防振ゴム製品提示システムAによって低減されることの対価であるともいえる。
プラットフォーム利用料C100は、月や年を単位とする期間契約によって、またはユーザーA200に対する製品情報PIの提示回数やユーザーA200による製品採用による成功報酬型契約によって、その金額が定められていてもよい。
【0023】
プラットフォーム提供者A100は、ユーザーA200に製品選定アプリケーションF1を提供する。ユーザーA200は、製品選定アプリケーションF1の提供又は利用の対価としてのアプリケーション使用料C200を、プラットフォーム提供者A100に対して支払う。
なお、製品選定アプリケーションF1には、販売(譲渡)による提供形態と、リース(貸出)による提供形態とがあってもよい。
【0024】
防振ゴムサプライヤーA300は、ユーザーA200の要求仕様に応じた防振ゴム製品の製品情報PIを、防振ゴム製品情報F3としてユーザーA200に提供する。ユーザーA200は、提供される防振ゴム製品情報F3の対価としてデータ使用料C300を防振ゴムサプライヤーA300に対して支払う。つまり、データ使用料C300とは、ユーザーA200が防振ゴムサプライヤーA300に対して支払う料金である。防振ゴムサプライヤーA300が防振ゴム製品の製品情報PIを提供することにより、ユーザーA200は、複数の防振ゴムサプライヤーA300の製品仕様を比較できるようになる。
【0025】
[契約の提案から利用開始までの流れ]
図2は、実施形態における防振ゴム製品提示システムAに関連する契約の提案から利用開始までの流れを示す図である。図2を使用して、プラットフォーム提供者A100、ユーザーA200、及び防振ゴムサプライヤーA300の間での契約と使用許可の流れについて説明する。
この一例では、防振ゴムサプライヤーA300がプラットフォーム提供者A100と契約を行い、防振ゴム製品提示装置1に防振ゴムサプライヤーA300の防振ゴム製品の製品情報である製品情報PIを登録する。また、ユーザーA200は、プラットフォーム提供者A100と契約を行い、防振ゴム製品提示装置1を使用して防振ゴム製品の検索をする。
【0026】
[プラットフォーム提供者と防振ゴムサプライヤー間の契約]
(ステップSA10)この一例において、防振ゴムサプライヤーA300は、プラットフォーム提供者A100に対してサプライヤー登録依頼を行う。ここで、防振ゴム製品提示装置1の使用形態及び契約形態には様々な形態が存在する。例えば防振ゴム製品提示装置1の使用形態には、登録できる部品の種類の数に上限がある場合や、提供する情報の種類の数に上限がある場合がある。また、防振ゴム製品提示装置1の契約形態は、使用期間に応じた使用料を定めてもよいし、ユーザーA200の使用回数によって防振ゴム製品提示システムAの使用料を設定してもよいし、発注が成立した時点で発注金額に応じた使用料を設定してもよい。
(ステップSA20)プラットフォーム提供者A100は、防振ゴムサプライヤーA300から登録依頼を受け取ると、契約の草案を作成する。契約は、前述したサプライヤー登録依頼に基づいて作成する。プラットフォーム提供者A100は、契約書の草案を防振ゴムサプライヤーA300に提示する。
(ステップSA30)防振ゴムサプライヤーA300は、プラットフォーム提供者A100から受け取った契約書の草案を確認する。
(ステップSA40)プラットフォーム提供者A100が起案した契約書を基に、プラットフォーム提供者A100と防振ゴムサプライヤーA300との間で合意が得られれば契約は成立となる。合意が得られなければ、契約の内容を再度検討し、両者の合意が得られるまで内容を検討する。
(ステップSA50)プラットフォーム提供者A100は、防振ゴムサプライヤーA300との間で合意が得られると、防振ゴムサプライヤーA300に対してサプライヤーIDの発行を行う。
(ステップSA60)サプライヤーIDが発行されると、防振ゴムサプライヤーA300は防振ゴム製品提示システムAを使用可能となる。
【0027】
[プラットフォーム提供者とユーザー間の契約]
(ステップSB10)この一例において、ユーザーA200はプラットフォーム提供者A100に対してユーザー登録依頼を行う。ユーザー登録の契約形態は複数存在し、使用期間に応じた使用料を定めてもよいし、使用する防振ゴム製品提示装置1の機能に応じて使用料を定めてもよい。
(ステップSB20)プラットフォーム提供者A100は、ユーザーA200から登録依頼を受け取ると、契約の草案を作成する。契約は、前述したユーザー登録依頼に基づいて作成する。プラットフォーム提供者A100は、契約書の草案をユーザーA200に提示する。
(ステップSB30)ユーザーA200は、プラットフォーム提供者A100から受け取った契約書の草案を確認する。
(ステップSB40)プラットフォーム提供者A100が起案した契約書を基に、プラットフォーム提供者A100とユーザーA200との間で合意が得られれば契約は成立となる。合意が得られなければ、契約の内容を再度検討し、両者の合意が得られるまで内容を検討する。
(ステップSB50)プラットフォーム提供者A100は、ユーザーA200との間で合意が得られると、ユーザーA200に対してユーザーIDの発行を行う。
(ステップSB60)ユーザーIDが発行されると、ユーザーA200は防振ゴム製品提示システムAを使用可能となる。
【0028】
[防振ゴム製品提示システムの機能構成]
防振ゴム製品提示システムAの機能構成を説明する。
図3は、実施形態における防振ゴム製品提示システムの機能構成の一例を示す図である。防振ゴム製品提示システムAは、防振ゴム製品提示装置1と、操作検出部2と、情報提供装置3と、製品情報記憶部4と、表示部5と、独自ロジック記憶部6bとを備える。
【0029】
操作検出部2は、ユーザーA200の操作を検出するデバイス(不図示)を備えており、ユーザーA200から要求情報RI、発注情報OI、ユーザー識別情報UID及びロジック指定情報LIを取得する。ユーザーA200の操作を検出するデバイスには、スイッチ、キーボード、ポインティングデバイス、音声認識デバイスなどが含まれる。操作検出部2は、ユーザーA200から取得した要求情報RI、発注情報OI、ユーザー識別情報UID及びロジック指定情報LIを防振ゴム製品提示装置1に提供する。
要求情報RIとは、ユーザーA200が防振ゴムに要求する特性を示す情報である。要求情報RIには、防振ゴム製品のサイズ、内筒取り付けの要否、ばね定数、及び防振ゴム製品の変形の線形域等を示す情報が含まれる。
発注情報OIとは、ユーザーA200が防振ゴム製品を発注する際に、防振ゴム製品提示装置1が防振ゴム製品の価格を決定するために必要な情報である。
ユーザー識別情報UIDとは、防振ゴム製品提示装置1がユーザーA200をしきべつするために、プラットフォーム提供者A100が発行する固有の番号(もしくは文字列)である。
ロジック指定情報LIとは、防振ゴム製品提示装置1が、要求情報RIに基づき、防振ゴム製品を選定する際の、選定方法である選定ロジックを指定する情報である。
【0030】
製品情報記憶部4は、製品情報PIを記憶する。製品情報記憶部4は、物理的なサーバ装置として構成されていてもよく、クラウド上に存在する論理的なサーバとして構成されていてもよい。製品情報記憶部4は、防振ゴム製品提示装置1の内部に備えられていてもよいし、防振ゴム製品提示装置1の外部に備えられていてもよい。
製品情報記憶部4は、情報提供装置3から製品情報PIを取得する。製品情報記憶部4は、防振ゴム製品提示装置1からの要求に応じて、防振ゴム製品提示装置1に対して製品情報PIを供給する。
【0031】
図6は、本実施形態の製品情報記憶部4に記憶される製品情報PIの一例を示す図である。製品情報記憶部4には、例えば、サプライヤーID、防振ゴムID、サイズ、特性、信頼性、価格等の情報が互いに関連付けられて、製品情報PIとして記憶される。サプライヤーIDとは、複数の防振ゴムサプライヤーA300の中から製品情報PIを提供した防振ゴムサプライヤーA300を識別する情報である。防振ゴムIDとは、防振ゴム製品のカタログ品番、型番又は名称等によって識別される、防振ゴム製品の種類を示す情報である。この防振ゴムIDは、各防振ゴムサプライヤーA300がそれぞれ独自に付番した情報であってもよい。
図6に示す一例において、製品情報PI1には、サプライヤーID“S0001”と、防振ゴムID“0001”と、サイズ“外形:50、幅:50、…”と、特性“ばね定数Ks:300-500、ストローク:±3、線形域幅:1.5、…”と、信頼性“強度:10kN、耐久50%:50万回、耐久100%:5万回、…”と、価格“単価:500、…”との各情報が互いに対応付けられている。これと同様に、製品情報PI2には、サプライヤーID“S0001”と、防振ゴムID“0002”と、サイズ“外形:50、幅:60、…”と、特性“ばね定数Ks:300-500、ストローク:±3、線形域幅:1.5、…”と、信頼性“強度:15kN、耐久50%:50万回、耐久100%:5万回、…” と、価格“単価:750、…”との各情報が互いに対応付けられている。また、製品情報PI3には、サプライヤーID“S0002”と、防振ゴムID“BG0051”と、サイズ“外形:50、幅:50、…”と、特性“ばね定数Ks:300-500、ストローク:±5、線形域幅:4.0、…”と、信頼性“強度:20kN、耐久50%:50万回、耐久100%:5万回、…” と、価格“単価:1000、…”との各情報が互いに対応付けられている。
この一例では、製品情報PIは、製品情報PI1と製品情報PI2とが、いずれもサプライヤーID“S0001”である防振ゴムサプライヤーA300から提供されていることを示す。ここで、サイズは、防振ゴム製品の寸法を示す情報である。特性は、防振ゴム製品の製品特性を示す情報である。信頼性は、防振ゴム製品の耐久性能を示す情報である。価格は、防振ゴム製品の金額を示す情報である。
【0032】
図3に戻り、独自ロジック記憶部6bは、情報提供装置3から独自ロジック情報DLIを取得する。独自ロジック記憶部6bは、情報提供装置3から取得した独自ロジック情報DLIを記憶する。
ここで、独自ロジック情報DLIについて説明する。独自ロジック情報DLIは、防振ゴム製品を選定する選定ロジックの一種である独自ロジックを含む情報である。
選定ロジックとは、防振ゴム製品提示装置1がユーザーA200の要求仕様である要求情報RIに応じた防振ゴム製品を選定する際の選定方法である。
選定ロジックには、標準ロジックと、独自ロジックとが含まれる。標準ロジックとは、防振ゴム製品提示装置1において標準的に提供される選定ロジックであり、複数の防振ゴムサプライヤーA300の防振ゴム製品に共通して適用可能である。独自ロジックとは、標準ロジックとは異なり、防振ゴムサプライヤーごとに個別に提供される選定ロジックである。ある防振ゴムサプライヤーから提供される独自ロジックと、他の防振ゴムサプライヤーから提供される独自ロジックとは、その内容が互いに異なる場合がある。
【0033】
標準ロジックとは、プラットフォーム提供者A100により提供される選定ロジックである。標準ロジックは複数種類の標準ロジックが存在してもよい。
標準ロジックの種類及び標準ロジックの内容は、標準ロジック情報SLIによって示される。標準ロジック情報SLIとは、標準ロジック記憶部6aに記憶される標準ロジックを含む情報である。
【0034】
独自ロジックとは、防振ゴムサプライヤーA300により提供される選定ロジックである。1つの防振ゴムサプライヤーA300が複数の独自ロジックを提供することができる。また、複数の防振ゴムサプライヤーA300がそれぞれの独自ロジックを提供することができる。ここで、防振ゴムサプライヤーA300が行う特性解析の精度は、防振ゴムサプライヤーA300ごとに異なっている場合がある。防振ゴムサプライヤーA300は、防振ゴム製品提示装置1に独自ロジックを提供することにより、ユーザーA200の要求情報RIに合った防振ゴム製品を提示することができる。つまり、防振ゴムサプライヤーA300は、他の防振ゴムサプライヤーA300や、ユーザーA200に、特性解析の手法を知られずに、ユーザーA200の要求情報RIに合った防振ゴム製品を提示することができる。したがって、特性解析の精度が高い手法をノウハウとして持つ防振ゴムサプライヤーA300は、他の防振ゴムサプライヤーA300やユーザーA200に特性解析の手法を知られずに、独自ロジックを提供することができる。
したがって、特性解析の精度が高い手法をノウハウとして持つ防振ゴムサプライヤーA300が独自ロジックを提供すれば、標準的な選定方法である標準ロジックと比較して、精度が高い場合がある。
【0035】
独自ロジック記憶部6bは、防振ゴム製品提示装置1からの要求に応じて、防振ゴム製品提示装置1に対して独自ロジック情報DLIを提供する。
ここで、独自ロジック情報DLIは各部品サプライヤーのノウハウである情報である。したがって、ノウハウを公開したくない防振ゴムサプライヤーA300は、自身で独自ロジック記憶部6bを所有していてもよい。独自ロジック記憶部6bは、防振ゴム製品提示装置1に備えられていてもよいし、それぞれの防振ゴムサプライヤーA300が独自で備えていてもよい。
【0036】
情報提供装置3は、製品情報記憶部4に製品情報PIを提供する。情報提供装置3は、独自ロジック記憶部6bに独自ロジック情報DLIを提供する。情報提供装置3は、防振ゴム製品提示装置1にサプライヤー識別情報SIDを提供する。
本実施形態の一例では、情報提供装置3は、防振ゴムサプライヤーA300に備えられている。また防振ゴム製品提示システムAには、複数の防振ゴムサプライヤーA300が参加する場合がある。したがって、情報提供装置3は、複数の防振ゴムサプライヤーA300のそれぞれに備えられている。
【0037】
図3に戻り、表示部5は、防振ゴム製品提示装置1が提示する提案部品情報PP及び見積情報CIを表示する装置である。表示部5は、防振ゴム製品提示装置1から提案部品情報PP、見積情報CI、又はその両方を取得すると、取得した情報を表示する。表示部5は、例えば液晶表示面を備えており、提示部400が出力する画像情報に基づいて、提案部品情報PPと、見積情報CIとを含む画像を表示する。なお、表示部5は、画像表示装置であるとして説明するが、これに限られず、プリンタ装置やスピーカ装置などの情報出力装置として構成されていてもよい。
【0038】
[防振ゴム製品提示装置1の機能構成]
防振ゴム製品提示装置1は、識別部800と、取得部700と、製品選択部200と、標準ロジック記憶部6aと、製品情報取得部300と、提示部400とを備える。
【0039】
識別部800は、ユーザー識別部810と、ユーザー情報記憶部820と、サプライヤー識別部830と、サプライヤー情報記憶部840と、データ供給判定部850とを備える。
ユーザー識別部810は、操作検出部2からユーザー識別情報UIDを取得する。
ユーザー情報記憶部820は、ユーザー識別情報UIDと、ユーザーを示す情報、及びユーザー許可情報とを対応付けて記憶する。ここで、ユーザー許可情報とは、ユーザーが防振ゴム製品提示装置1を利用するためにプラットフォーム提供者A100の許可を得ているか否かを示す情報である。
ユーザーA200は、プラットフォーム提供者A100と契約を結ぶことにより、プラットフォーム提供者A100から防振ゴム製品提示装置1の利用許可を得る。プラットフォーム提供者A100は、ユーザーA200と契約を結ぶと、ユーザー識別情報UIDに含まれるユーザー許可情報を、許可済みであることを示す情報に変更する。ユーザー識別部810は、ユーザー情報記憶部820に記憶されるユーザー識別情報UID及びユーザー許可情報を参照し、ユーザーA200の許可情報が許可済みであることを検出した場合、当該ユーザーはプラットフォーム提供者A100と契約を結び、防振ゴム製品提示装置1の使用が可能となったユーザーであると識別する。
なお、プラットフォーム提供者A100とユーザーA200とは、防振ゴム製品提示装置1を利用できる期間を限定する契約を結ぶことも可能である。プラットフォーム提供者A100は期間を限定する契約を結んだ場合、当該契約期間経過後に、ユーザー識別情報UIDに含まれるユーザー許可情報を未許可であることを示す情報に変更する。ユーザー識別部810は、ユーザー情報記憶部820に記憶されるユーザー識別情報UID及びユーザー許可情報を参照し、ユーザーA200の許可情報が未許可であることを検出した場合、当該ユーザーはプラットフォーム提供者A100との契約を結んでいない、あるいは契約期間が経過したことにより、防振ゴム製品提示装置1の使用が不可能となったユーザーであると識別する。
【0040】
図4は、ユーザー情報記憶部820が記憶するユーザー識別情報UIDの一例である。この一例では、ユーザー識別情報UIDa、ユーザー識別情報UIDb及びユーザー識別情報UIDcであるユーザーが示されている。
ここで、ユーザー識別情報UIDaを例に説明する。ユーザー識別情報UIDaのユーザーIDはU0001であり、ユーザー名は〇〇〇自動車株式会社である。ユーザー識別情報UIDaのユーザー許可情報は許可済であることを示している。したがって、ユーザー識別情報UIDaは、防振ゴム製品提示装置1を利用することができる。一方、ユーザー識別情報UIDcのユーザーIDはU0003であり、ユーザー名は株式会社△△△である。ユーザー識別情報UIDcのユーザー許可情報は未許可であることを示している。したがって、ユーザー識別情報UIDcは、防振ゴム製品提示装置1を利用することができない。
【0041】
図3に戻って、ユーザー識別部810は、操作検出部2から取得したユーザー識別情報UIDを検索キーとして、ユーザー情報記憶部820を検索する。つまりユーザー識別部810は、ユーザーA200を識別する情報であるユーザー識別情報UIDに基づいて、ユーザーA200を識別する。また、ユーザー識別部810は、ユーザー識別情報UIDに基づいて、ユーザーA200が防振ゴム製品提示装置1を利用可能である許可済ユーザーであるか否かを識別する。ユーザー識別部810は、ユーザー情報記憶部820を検索した結果であるユーザー判定情報UIDRを、データ供給判定部850に提供する。
【0042】
サプライヤー識別部830は、情報提供装置3からサプライヤー識別情報SIDを取得する。
サプライヤー情報記憶部840は、サプライヤー識別情報SIDと、サプライヤーを示す情報及び許可情報とを対応付けて記憶する。ここで、サプライヤー許可情報とは、サプライヤーが防振ゴム製品提示装置1を利用するためにプラットフォーム提供者A100の許可を得ているか否かを示す情報である。
上述したように、防振ゴムサプライヤーA300は、プラットフォーム提供者A100と契約を結ぶことにより、プラットフォーム提供者A100から防振ゴム製品提示装置1の利用許可を得る。プラットフォーム提供者A100は、防振ゴムサプライヤーA300と契約を結ぶと、サプライヤー識別情報SIDに含まれるサプライヤー許可情報を、許可済みであることを示す情報に変更する。サプライヤー識別部830は、サプライヤー情報記憶部840に記憶されるサプライヤー識別情報SID及びサプライヤー許可情報を参照し、防振ゴムサプライヤーA300の許可情報が許可済みであることを検出した場合、当該サプライヤーはプラットフォーム提供者A100と契約を結び、防振ゴム製品提示装置1の使用が可能となった防振ゴムサプライヤーであると識別する。
なお、プラットフォーム提供者A100と防振ゴムサプライヤーA300とは、防振ゴム製品提示装置1を利用できる期間を限定する契約を結ぶことも可能である。プラットフォーム提供者A100は期間を限定する契約を結んだ場合、当該期間経過後に、サプライヤー識別情報SIDに含まれるサプライヤー許可情報を未許可であることを示す情報に変更する。サプライヤー識別部830は、サプライヤー情報記憶部840に記憶されるサプライヤー識別情報SID及びサプライヤー許可情報を参照し、防振ゴムサプライヤーA300の許可情報が未許可であることを検出した場合、当該サプライヤーはプラットフォーム提供者A100との契約を結んでいない、あるいは契約期間が経過したことにより、防振ゴム製品提示装置1の使用が不可能となったサプライヤーであると識別する。
【0043】
図5は、サプライヤー情報記憶部840が記憶するサプライヤー識別情報SIDの一例である。この一例では、サプライヤー識別情報SIDa、サプライヤー識別情報SIDb、サプライヤー識別情報SIDcであるサプライヤーが示されている。
ここで、サプライヤー識別情報SIDaを例に、サプライヤー情報記憶部840が記憶するサプライヤー識別情報SIDに含まれる情報について説明する。サプライヤー識別情報SIDaのサプライヤーIDはS0001であり、サプライヤー名は〇〇〇株式会社である。サプライヤー識別情報SIDaのサプライヤー許可情報は許可済であることを示している。したがって、サプライヤー識別情報SIDaは、防振ゴム製品提示装置1を利用することができる。一方、サプライヤー識別情報SIDcのサプライヤーIDはS0003であり、サプライヤー名は株式会社▽▽▽である。サプライヤー識別情報SIDcのサプライヤー許可情報は未許可であることを示している。したがってサプライヤー識別情報SIDcで示される防振ゴムサプライヤーA300は、防振ゴム製品提示装置1を利用することができない。
【0044】
図3に戻って、サプライヤー識別部830は、情報提供装置3から取得したサプライヤー識別情報SIDを検索キーとして、サプライヤー情報記憶部840を検索する。つまりサプライヤー識別部830は、防振ゴムサプライヤーA300を識別する情報であるサプライヤー識別情報SIDに基づいて、防振ゴムサプライヤーA300を識別する。また、サプライヤー識別部830は、サプライヤー識別情報SIDに基づき、サプライヤーが防振ゴム製品提示装置1を利用可能である許可済サプライヤーであるか否かを識別する。サプライヤー識別部830は、サプライヤー情報記憶部840を検索した結果であるサプライヤー判定情報SIDRを、データ供給判定部850に提供する。
【0045】
データ供給判定部850は、製品選択部200が処理を行うか否かの判定を行う。データ供給判定部850は、ユーザー識別部810から取得したユーザー判定情報UIDRと、サプライヤー識別部830から取得したサプライヤー判定情報SIDRとに基づいて、判定を行う。
例えばデータ供給判定部850は、ユーザー識別部810から取得したユーザー判定情報UIDRが示すユーザー許可情報が許可済みを示しており、サプライヤー識別部830から取得したサプライヤー判定情報SIDRが示すサプライヤー許可情報が許可済みを示している場合、製品選択部200は提示部400に対してデータの供給が可能である。ユーザー判定情報UIDR又はサプライヤー判定情報SIDRのいずれか一方でも未許可を示していた場合、製品選択部200は提示部400に対してデータの供給をしない。つまり、製品選択部200は、ユーザー識別部810により許可済ユーザーと識別されたユーザーA200から取得した要求特性情報である要求情報RIに基づき、サプライヤー識別部830により許可済サプライヤーと識別された防振ゴムサプライヤーA300の製品情報PIに含まれる防振ゴム製品の複数の種類の中から、防振ゴム製品の種類を選定する。
データ供給判定部850は、判定した結果である識別判定情報IDRを製品選択部200に提供する。
【0046】
取得部700は、ロジック指定情報取得部710と、要求特性情報取得部720とを備える。
ここで、ロジック指定情報LIとは、選定ロジックを指定する情報である。ロジック指定情報LIが独自ロジックを指定する場合、ロジック指定情報LIは、どの防振ゴムサプライヤーA300が提供する独自ロジックであるかの情報も含む。言い換えれば、ロジック指定情報LIとは、防振ゴム製品の製品特性と、防振ゴム製品に対する要求特性である要求情報RIとに基づいて、複数の種類の防振ゴム製品の中から要求情報RIを満たす種類の防振ゴム製品を選定する選定ロジックの種類を指定する情報である。
ロジック指定情報取得部710は、操作検出部2からロジック指定情報LIを取得する。ロジック指定情報取得部710は、操作検出部2から取得したロジック指定情報LIを製品選択部200に提供する。
【0047】
要求特性情報取得部720は、防振ゴムに対する要求特性である要求情報RIを示す要求特性情報を取得する。また、要求特性情報取得部720は、ユーザーA200が要求する防振ゴム製品の発注予定情報である発注情報OIを取得する。例えば発注情報OIは、ユーザーA200が購入を予定している防振ゴム製品の数を示す発注数である。ここでいう防振ゴム製品の発注数は、仮値、確定値、または予測値のいずれであってもよい。発注情報OIは見積金額の算出に用いられる情報であり、その防振ゴム製品を使用した製品(例えば、ユーザーA200が自動車メーカーの場合は自動車)の量産開始時期、月別の見込みロット数及び総ロット数等の情報であってもよい。要求特性情報取得部720は、操作検出部2から取得した要求情報RI及び発注情報OIを製品選択部200に提供する。
【0048】
製品情報取得部300は、製品情報記憶部4から製品情報PIを取得する。複数の防振ゴムサプライヤーA300はそれぞれの製品情報PIを製品情報記憶部4に記憶させる。つまり製品情報取得部300は、複数の防振ゴムサプライヤーA300からそれぞれ提供される防振ゴム製品の製品特性を、防振ゴム製品の種類ごとに示す製品情報PIを取得する。製品情報取得部300は、製品情報記憶部4から取得した製品情報PIを、製品選択部200及び提示部400に提供する。
【0049】
標準ロジック記憶部6aは、防振ゴム製品提示装置1が防振ゴム製品を選定する選定ロジックのうち、標準ロジックを記憶する。標準ロジックはプラットフォーム提供者A100により提供される選定ロジックである。標準ロジック記憶部6aは、製品選択部200に標準ロジックの種類及び標準ロジックの内容を示す情報である標準ロジック情報SLIを提供する。
この一例では、標準ロジックを1種類に限定しているが、標準ロジック記憶部6aは複数種類の標準ロジックを備えていてもよい。
【0050】
製品選択部200は、解析部210と、見積部220と、ロジック選択部230とを備える。製品選択部200は、要求特性情報取得部720が取得する要求特性情報である要求情報RIと、製品情報取得部300が取得する製品情報PIに含まれる防振ゴム製品の種類ごとの特性とに基づく解析結果を選定条件に用いることにより、製品情報取得部300が取得する製品情報PIの中から、防振ゴム製品の種類を選定する。
ロジック選択部230は、ロジック指定情報取得部710が取得したロジック指定情報LIを取得する。ロジック選択部230はロジック指定情報LIが示している選定ロジックを取得する。ロジック選択部230は、取得した選定ロジックが標準ロジックであるか独自ロジックであるかを判定する。つまり、ロジック選択部230は、ロジック指定情報取得部710が取得するロジック指定情報LIに基づいて、複数の種類の選定ロジックの中からロジック指定情報LIが指定する種類の選定ロジックを選択する。また、ロジック選択部230は、ユーザー識別部810が識別する結果と、サプライヤー識別部830が識別する結果とに基づいて、複数の種類の選定ロジックの中から選定ロジックであるロジック選択情報LSIを選択する。
ロジック指定情報LIが示している選定ロジックが標準ロジックである場合、標準ロジック記憶部6aから標準ロジック情報SLIを取得する。ロジック指定情報LIが示している選定ロジックが独自ロジックである場合、独自ロジック記憶部6bから独自ロジック情報DLIを取得する。ロジック選択部230は取得した標準ロジック情報SLI又は独自ロジック情報DLIを、ロジック選択情報LSIとして解析部210に提供する。
【0051】
解析部210は、データ供給判定部850から識別判定情報IDRを取得する。解析部210は、取得した識別判定情報IDRに基づき、解析処理を行うか否かの判断をする。つまり、解析部210は、ユーザー識別部810が識別する結果と、サプライヤー識別部830が識別する結果とに基づいて、製品情報取得部300が取得する製品情報PIに含まれる防振ゴム製品の複数の種類の中から、防振ゴム製品の種類を選定する。
識別判定情報IDRが、ユーザー許可情報又はサプライヤー許可情報のいずれかが未許可であることにより、データ供給が不可能である事を示している場合、解析処理は行わない。ユーザー許可情報が許可済みであり、サプライヤー許可情報が許可済みであることにより、データ供給可能である事を示している場合、解析処理を行う。解析部210は、ロジック選択部230からロジック選択情報LSIを取得し、製品情報取得部300から製品情報PIを取得し、要求特性情報取得部720から要求情報RIを取得する。
解析部210は、取得したロジック選択情報LSIに対し、要求情報RIと製品情報PIを適用することにより、提案部品情報PPを選定する。つまり、解析部210は、ロジック選択部230が選択する前記選定ロジックに、要求特性情報取得部720が取得する要求特性情報である要求情報RIの少なくとも一部を適用することにより、製品情報取得部300が取得する製品情報PIに含まれる防振ゴム製品の複数の種類の中から、防振ゴム製品の種類を選定する。解析部210は、選定した提案部品情報PPを見積部220及び提示部400に提供する。
【0052】
見積部220は、要求特性情報取得部720から発注情報OIを取得し、解析部210から提案部品情報PPを取得し、製品情報取得部300から製品情報PIを取得する。見積部220は、取得した発注情報OI、提案部品情報PP、及び製品情報PIに基づき、見積情報CIを算出する。見積情報CIは、提案部品情報PPについての価格に関する情報を含んだ情報である。ここで、価格に関する情報とは、ユーザーA200が防振ゴム製品を発注する際の数量、最低発注数量、最小発注単位、及び出荷形態等により変動する金額である。
見積部220は、提示部400に見積情報CIを提供する。つまり、提示部400は、要求特性情報取得部720が取得する要求特性情報である要求情報RIと製品情報取得部300が取得する製品情報PIと防振ゴム製品の価格に関する情報とに基づく、防振ゴムの見積金額を提示する。
【0053】
提示部400は、解析部210から提案部品情報PPを取得し、見積部220から見積情報CIを取得する。提示部400は、表示部5に対し、提案部品情報PP及び見積情報CIを提供する。つまり、提示部400は、製品選択部200が選定する防振ゴム製品の種類を提示する。
なお、提示部400が出力する情報は、防振ゴム製品の種類を示す文字情報でもよい。また、提示部400が出力する情報は、防振ゴム製品の種類を示す情報と、当該種類の防振ゴム製品の製品特性とであってもよい。
【0054】
[防振ゴム製品提示装置1の動作の一例]
図7は、実施形態における防振ゴム製品提示装置1の一連の動作の一例を示す図である。図7を参照して、ユーザーA200が防振ゴム製品提示装置1を使用して、所望の防振ゴム製品を検索する場合の一連の動作について説明する。
この一例では、防振ゴム製品提示装置1は、防振ゴム製品を選定する選定ロジックをユーザーA200に選択させ、選択された選定ロジックに基づき防振ゴム製品の選定を行い、選定された防振ゴム製品を表示部に表示させる機能を提供する。
【0055】
(ステップS10)ユーザー識別部810は、ユーザーA200の操作を検出したことによりユーザー識別情報を取得する。ステップS10についての詳細を、図8Aを使用して説明する。
図8Aは、実施形態における防振ゴム製品提示装置のユーザー識別情報取得動作の表示の一例を示す図である。提示部400はユーザー識別情報UIDを取得するユーザーID取得画面T810を表示させる。ユーザーID取得画面T810は、ユーザー識別情報入力テキストボックスT820を画面の構成要素として備える。操作検出部2は、ユーザー識別情報入力テキストボックスT820に対する入力を検出する。操作検出部2は、検出したユーザー識別情報UIDをユーザー識別部810に提供する。
【0056】
(ステップS12)図7に戻り、防振ゴム製品提示装置1は、入力されたユーザー識別情報UIDが許可済みのユーザーのものであるか否かを判定する。ユーザー識別部810は、操作検出部2から取得したユーザー識別情報UIDを検索キーとして、ユーザー情報記憶部820を検索する。ユーザー識別部810は、取得したユーザー識別情報UIDが示すユーザーのユーザー許可情報が、許可済みであるか未許可であるかを識別する。識別した情報をユーザー判定情報UIDRとしてデータ供給判定部850に提供する。
データ供給判定部850は、取得したユーザー判定情報UIDRが許可済みであることを示していた場合(ステップS12;YES)には、処理をステップS15に進める。データ供給判定部850は、取得したユーザー判定情報UIDRが未許可であることを示していた場合(ステップS12;NO)には、処理をステップS99に進める。
【0057】
(ステップS15)提示部は防振ゴム製品を選定する選定ロジックを選択させるロジック指定情報取得画面T850を表示させる。ステップS15についての詳細を、図8Bを使用して説明する。
図8Bは、実施形態における防振ゴム製品提示装置のロジック指定情報取得動作の表示の一例を示す図である。提示部400はロジック指定情報を取得するロジック指定情報取得画面T850を表示させる。ロジック指定情報取得画面T850は、ロジック指定ボタンT860を画面の構成要素として備えている。ロジック指定ボタンT860は、標準ロジック指定ボタンT861と独自ロジック指定ボタンT862とを画面の構成要素として備えている。標準ロジック指定ボタンT861及び独自ロジック指定ボタンT862は、いずれも、ユーザーA200よる選択を検出する操作画像である。操作検出部2は、標準ロジック指定ボタンT861又は独自ロジック指定ボタンT862のいずれかに対する選択動作を検出する。操作検出部2は、検出した選択動作がいずれの操作画像を選択したかを示す情報をロジック指定情報取得部710に提供する。ロジック指定情報取得部710は、選択されたロジック指定ボタンT860が標準ロジック指定ボタンT861であった場合、ロジック指定情報LIは標準ロジックであるとし、選択されたロジック指定ボタンT860が独自ロジック指定ボタンT862であった場合、ロジック指定情報LIは独自ロジックであるとする。
【0058】
(ステップS20)図7に戻り、ロジック指定情報取得部710は取得したロジック指定情報LIをロジック選択部230に提供する。ロジック選択部230は、取得したロジック指定情報LIが標準ロジックであるか、独自ロジックであるかを判定する。ロジック選択部230は、取得したロジック指定情報LIが標準ロジックを示す場合(ステップS20;YES)には、処理をステップS30に進める。ロジック選択部230は、取得したロジック指定情報LIが独自ロジックを示す場合(ステップS20;NO)には、処理をステップS50に進める。
【0059】
(ステップS30)ロジック選択部230は、ロジック指定情報LIに基づき、標準ロジック記憶部6aから標準ロジック情報SLIを取得する。ロジック選択部230は、取得した標準ロジック情報SLIを、ロジック選択情報LSIとして解析部210に提供する。解析部210は、ロジック選択情報LSIに示される標準ロジック用パラメータを提示部400に提供する。提示部400は取得した標準ロジック用パラメータに基づき、標準ロジック用パラメータ入力画面を表示させる。
図9は、実施形態における標準ロジック用パラメータ取得動作の表示の一例を示す図である。この一例では、提示部400は、標準ロジック用パラメータ取得画面T910を表示させる。標準ロジック用パラメータ取得画面T910は、パラメータ入力表T920と、決定ボタンT950とを画面の構成要素として備えている。
パラメータ入力表T920には、指定された標準ロジックで使用される各パラメータが記載されている。この一例では、絶対ばね定数、位相角、動的ばね定数、損失ばね定数、減衰係数、損失係数が標準ロジック用パラメータとして挙げられている。
各パラメータには、パラメータに対応するテキストボックスが備えられている。ユーザーA200は各テキストボックスに、パラメータに応じた要求値を入力する。
操作検出部2は、パラメータ入力表T920に備えられたテキストボックスに文字列または数値の入力操作を検出すると、テキストボックスに入力された文字列または数値を取得する。操作検出部2は、取得した文字列または数値を、要求情報RIとして要求特性情報取得部720に提供する。要求特性情報取得部720は、取得した要求情報RIを解析部に提供する。
【0060】
(ステップS40)図7に戻り、製品選択部200は、標準ロジックにより要求情報RIに基づいた解析を行う。製品情報取得部300は、製品情報記憶部4に記憶されている製品情報PIを取得し、解析部210に提供する。解析部210は、ロジック選択部230から取得したロジック選択情報LSIと、要求特性情報取得部720から取得した要求情報RIと、製品情報取得部300から取得した製品情報PIに基づいて解析を行う。解析した結果を提案部品情報PPとして提示部に提供する。
【0061】
[複数の防振ゴムサプライヤーA300が独自ロジックを提供している場合の処理]
前述したように、独自ロジックは防振ゴムサプライヤーA300により提供される。防振ゴム製品提示装置1は複数の防振ゴムサプライヤーA300により使用される場合がある。したがって、複数の防振ゴムサプライヤーA300により複数の独自ロジックが提供される場合がある。独自ロジックを提供している防振ゴムサプライヤーA300が複数ある場合、ユーザーA200は、どの防振ゴムサプライヤーA300の独自ロジックを使用するかの選択を行う。ステップS50及び、ステップS60では、ユーザーA200が複数の独自ロジックを提供する防振ゴムサプライヤーA300の中から、所望のサプライヤーを選択する動作について説明する。
なお、ステップS50及びステップS60は、防振ゴム製品提示システムAの実施形態において、必須の処理ではない。
【0062】
(ステップS50)ロジック選択部230は、ロジック指定情報取得部710から取得したロジック指定情報LIが独自ロジックである場合、独自ロジック記憶部6bより、独自ロジックを提供するサプライヤーのリストを取得する。ロジック選択部230は、独自ロジックを提供するサプライヤーのリストを提示部400に提供する。提示部400は、独自ロジックを提供するサプライヤーのリストを表示させる。
図10は、実施形態における防振ゴム製品提示装置のサプライヤー選択動作の表示の一例を示す図である。提示部400は、独自ロジック提供サプライヤー選択画面T1010を表示させる。
独自ロジック提供サプライヤー選択画面T1010は、独自ロジックを提供するサプライヤーのリストを、サプライヤーリストT1020として備えている。この一例では、〇〇〇株式会社、□□□工業、及び株式会社▽▽▽が独自ロジックを提供するサプライヤーである。
サプライヤーリストT1020は、サプライヤー毎に、サプライヤー選択ボタンT1021を備えている。操作検出部2は、サプライヤー選択ボタンT1021の選択を検出すると、選択されたサプライヤーの情報をロジック指定情報取得部710に提供する。ロジック指定情報取得部710は、選択されたサプライヤーの情報をロジック選択部230に提供し処理をステップS60に進める。
【0063】
(ステップS60)サプライヤー選択ボタンT1021に対する操作を検出すると、識別部800は、選択されたサプライヤーが許可済みサプライヤーであるか否かを判定する。ユーザーA200とプラットフォーム提供者A100とが結んでいる契約によって、ユーザーA200が使用できる独自ロジックは、制限されている場合がある。また、防振ゴムサプライヤーA300とプラットフォーム提供者A100とが結んでいる契約によって、独自ロジックを提供できるユーザーA200が制限されている場合がある。そこで、識別部800は、ユーザーA200に対してデータを供給するか否かを判定する。
データ供給判定部850は、サプライヤー識別部830から、サプライヤー判定情報SIDRを取得する。データ供給判定部850は、サプライヤー判定情報SIDRと、ステップS12で取得したユーザー判定情報UIDRとに基づいて、当該ユーザーが使用できるサプライヤーの種類を識別判定情報IDRとして解析部210に提供する。
解析部210は、データ供給判定部850から取得した識別判定情報IDRと、ロジック指定情報取得部710が取得した防振ゴムサプライヤーA300の情報とに基づいて、許可済みサプライヤーが選択されたか否かを判定する。許可済みサプライヤーである場合、すなわち(ステップS60;YES)には、処理をステップS65に進める。許可済みサプライヤーでない場合、すなわち(ステップS60;NO)には、処理をステップS99に進める。
【0064】
以上が、ユーザーA200が複数の独自ロジックを提供する防振ゴムサプライヤーA300の中から、所望のサプライヤーを選択する動作についての説明である。
なお、上述したようにステップS50及びステップS60は、防振ゴム製品提示システムAの実施形態において、必須の処理ではない。
【0065】
(ステップS65)ロジック選択部230は、ロジック指定情報取得部710から取得した、選択されたサプライヤーの情報に基づいて、独自ロジック記憶部6bから独自ロジック情報DLIを取得する。ロジック選択部230は、取得した独自ロジック情報DLIを、ロジック選択情報LSIとして解析部210に提供する。解析部210は、ロジック選択情報LSIに示される独自ロジック用パラメータを提示部400に提供する。提示部400は取得した独自ロジック用パラメータに基づき、独自ロジック用パラメータ入力画面を表示させる。
図11は、実施形態における防振ゴム製品提示装置の独自ロジック用パラメータ取得動作の表示の一例を示す図である。この一例では、提示部400は、独自ロジック用パラメータ取得画面T1110を表示させる。独自ロジック用パラメータ取得画面T1110は、標準パラメータ入力表T1120と、独自パラメータ入力表T1130と、決定ボタンT1150とを画面の構成要素として備えている。
標準パラメータ入力表T1120は、標準ロジック用パラメータと同一のパラメータを取得する。この一例では、絶対ばね定数、位相角、動的ばね定数、損失ばね定数、減衰係数、損失係数が標準ロジック用パラメータとして挙げられている。この一例では、標準パラメータと同一の場合を例に挙げたが、独自ロジック用パラメータ取得ステップで取得するパラメータは、標準ロジック用パラメータと同一でなくてもよく、独自ロジックを提供する防振ゴムサプライヤーA300ごとに異なっていてもよい。
独自パラメータ入力表T1130は、独自パラメータ入力テキストボックスT1131と、独自ロジック特性データT1132とを画面の構成要素として備えている。この一例では、ブッシュの微振幅動特性を指数関数とした解析モデルを使用している。
ゴムの減衰は振幅依存成分と速度依存成分が混在しているが、従来であれば、一般的な規格において、両者を損失係数で一緒に取り扱っていた。そのため、過渡領域においては振幅依存成分と速度依存成分とを分けて考える必要があった。そこで、この一例では、振幅依存成分を指数関数とし、2つのパラメータを用いることにより表現可能としている。したがってこの一例において、aとbの2つのパラメータを要求情報RIとして取得することで、より詳細な解析が可能となる。
独自パラメータ入力テキストボックスT1131は、この一例におけるaとbの2つのパラメータを取得するテキストボックスである。
独自ロジックを提供する防振ゴムサプライヤーA300が複数である場合、それぞれの独自ロジックで取得するパラメータは、独自ロジックごとに異なっている。
ここで、独自ロジックは防振ゴムサプライヤーA300のノウハウである。入力を求めるパラメータにより、他社にその方法が推定される恐れがある。そこで、独自ロジックで使用するパラメータは、実際には使用しないパラメータを取得してもよい。
決定ボタンT1150は、独自ロジック用パラメータの入力が終了し、次のステップに進むためのボタンである。操作検出部2は、決定ボタンT1150に対する操作を検出すると、処理をS70に進める。
【0066】
(ステップS70)図7に戻り、製品選択部200は、独自ロジックにより要求情報RIに基づいた解析を行う。製品情報取得部300は、製品情報記憶部4に記憶されている製品情報PIを取得し、解析部210に提供する。解析部210は、ロジック選択部230から取得したロジック選択情報LSIと、要求特性情報取得部720から取得した要求情報RIと、製品情報取得部300から取得したPIに基づいて解析を行う。解析した結果を提案部品情報PPとして提示部に提供する。
【0067】
(ステップS80)解析部210は、ステップS40にて解析した結果、又はステップS70にて解析した結果を提示し、提示した結果が許容範囲内であるか否かの情報を取得する。
図12は、実施形態における防振ゴム製品提示装置の最終確認動作における表示の一例を示す図である。この一例では、提示部400は、最終確認画面T1200を表示させる。最終確認画面T1200は、基本部品情報T1210と、特性情報T1220と、動特性情報T1221と、耐久性情報T1230と、決定ボタンT1240とを画面の構成要素として備えている。
基本部品情報T1210は、解析部210により解析された結果として判定された提案部品情報PPの製品情報PIである。基本部品情報T1210は、提案部品情報PPのカタログ値を示している。
特性情報T1220は、要求情報RIに基づいて解析部210が解析を行った結果として判定された提案部品情報PPの特性を示している。
動特性情報T1221は、要求情報RIに基づいて解析部210が解析を行った結果として判定された提案部品情報PPの動特性を示している。
耐久性情報T1230は、要求情報RIに基づいた耐久性情報を示している。
決定ボタンT1240は、許容範囲内ボタンT1241と、許容範囲外ボタンT1242とを画面の構成要素として備えている。
操作検出部2は、決定ボタンT1240に対する操作を検出すると、検出した情報を取得部700に提供し、処理をステップS85に進める。
【0068】
(ステップS85)取得部700は操作検出部2から決定ボタンT1240の押下情報を取得する。許容範囲内ボタンT1241が押下された場合、すなわち(ステップS85;YES)には、処理をステップS90に進める。許容範囲外ボタンT1242が押下された場合、すなわち(ステップS85;NO)には、防振ゴム製品提示装置1は処理を終了する。
【0069】
(ステップS99)提示部400は、ユーザーA200が防振ゴム製品提示装置1を使用することができない旨を表示させる。防振ゴム製品提示装置1は、処理を終了する。
【0070】
(ステップS90)解析部210は、ステップS40にて解析した結果、又はステップS70にて解析した結果である提案部品情報PPを見積部220に提供する。見積部220は、要求特性情報取得部720から発注情報OIを取得する。
図13は、実施形態における防振ゴム製品提示装置の見積価格提示及び発注動作の一例を示す図である。この一例では、提示部400は、見積価格提示及び発注画面T1310を提示する。見積価格提示及び発注画面T1310は、発注情報取得テキストボックスT1320と、見積ボタンT1330と、見積価格提示表T1340と、発注ボタンT1350とを画面の構成要素として備えている。
発注情報取得テキストボックスT1320は、ユーザーA200が各発注情報に対する要求の入力をおこなうテキストボックスである。発注情報とは、ユーザーA200が防振ゴム製品の発注をする予定情報である。この一例では、発注数T1321と、最低発注数T1322と、総ロット数T1323と、希望納期T1324とを発注情報として備えている。要求特性情報取得部720は、操作検出部2から、発注情報取得テキストボックスT1320への入力情報を取得する。
見積ボタンT1330は、前述した発注情報に基づき見積り金額の計算を開始するボタンである。操作検出部2は、見積ボタンT1330に対する操作を検出すると、要求特性情報取得部720に見積ボタンT1330が操作されたことを通知する。要求特性情報取得部720は、見積ボタンT1330が操作されたことを見積部220に通知する。見積部220は、見積ボタンT1330の押下情報を取得すると、要求特性情報取得部720から取得した発注情報OIと、解析部210から取得した提案部品情報PPと、製品情報取得部300から取得した製品情報PIとに基づいて、見積価格の計算を行う。見積部220は、算出した見積情報CIを提示部400に提供する。
【0071】
提示部400は、見積情報CIを見積価格提示表T1340として、見積価格提示及び発注画面T1310に表示させる。ユーザーA200は、見積価格提示表T1340に提示された金額が要求を満たしていれば、発注手続きの段階に処理を進める。ユーザーA200は、見積価格提示表T1340に提示された金額が要求を満たしていない場合、再度、発注情報取得テキストボックスT1320に各発注情報を入力することにより、再度の見積りを行う。
発注ボタンT1350は、ユーザーA200により発注された注文を防振ゴムサプライヤーA300が受注するためのボタンである。操作検出部2は、発注ボタンT1350に対する操作を検出すると、取得部700に通知する。取得部700は、発注ボタンT1350が操作された情報を取得すると、不図示の通信部へ提供する。通信部は、防振ゴムサプライヤーA300に対し、発注された防振ゴム製品の情報を通知する。
【0072】
[実施形態の効果のまとめ]
従来であれば、ユーザーA200と防振ゴムサプライヤーA300とが、互いに情報をやり取りして部品選定を行うような防振ゴム製品については、部品選定に時間がかかっていた。しかしながら以上説明した実施形態を用いれば、防振ゴム製品提示装置1は、ユーザーA200からの要求に基づいた防振ゴム製品を、煩雑な情報のやり取りを経ずに提示することができる。
【0073】
ここで、部品サプライヤーが行う特性解析の精度は、部品サプライヤーごとに異なっていることが知られている。特性解析精度の良い特性解析を行うことができる部品サプライヤーは、特性解析の精度の悪い部品サプライヤーに比べて競争力が高い。特性解析精度の良い特性解析の方法が、他の部品サプライヤーに知られると、競争力が低下することがある。そこで、精度の良い特性解析を行うことができる部品サプライヤーは、精度の良い解析手法を開示したくなかった。一方、精度の良い解析手法を用いて電子カタログ等による部品選定を行うには、競争力の低下を防ぐために秘匿しておくべき解析手法を開示しなければならなかった。
そこで、上述した実施形態によれば、防振ゴム製品提示装置1は、部品選定に用いる部品選定の方法を選定ロジックとして秘匿する(ユーザーA200及び他の防振ゴムサプライヤーA300からは参照できないようにする)。したがって、精度の良い解析手法を有する防振ゴムサプライヤーA300は、精度の良い解析手法を開示することなく、ユーザーA200は精度の良い解析手法を用いて部品選定をすることができる。
【0074】
また、上述した実施形態によれば、防振ゴム製品提示装置1は、ユーザーA200及び防振ゴムサプライヤーA300を識別する。したがって、プラットフォーム提供者A100の許可を得ているユーザーA200又は防振ゴムサプライヤーA300のみが防振ゴム製品提示装置1を使用することができる。したがって、プラットフォーム提供者A100は、ユーザーA200又は防振ゴムサプライヤーA300ごとに異なる使用形態の契約を結ぶことが可能となる。
【0075】
また、上述した実施形態によれば、ユーザーA200は標準ロジックによる部品選定を行うか、独自ロジックによる部品選定を行うかを選択することができる。ここで、防振ゴムサプライヤーA300は独自ロジックの使用を許可する代わりに、使用の対価を受け取る場合がある。その場合、精度の良い特性解析を希望するユーザーA200にとっては効果がある。しかしながら、部品選定に費用をかけたくないユーザーA200にとっては、効果がない。
したがって、防振ゴム製品提示装置1は標準ロジックと独自ロジックを備えることにより、プラットフォーム提供者A100とユーザーA200とは目的に応じた様々な形態の契約を結ぶことが可能になる。
【0076】
また、上述した実施形態によれば、防振ゴム製品提示装置1は、プラットフォーム提供者A100により許可されたユーザーA200又は防振ゴムサプライヤーA300のみが使用可能である。したがって、使用を許可していないユーザーA200または防振ゴムサプライヤーA300は防振ゴム製品提示装置1を使用することができない。
一方、従来であれば煩雑なやりとりによって部品選定が行われていたところ、プラットフォーム提供者A100が提供する防振ゴム製品提示装置1により、従来と比べて簡単な方法で部品選定をすることが可能になる。したがって、防振ゴム製品提示装置1がユーザーA200及び防振ゴムサプライヤーA300を識別することにより、プラットフォーム提供者A100は、防振ゴム製品提示装置1の使用の代償としての対価を受け取ることが可能になるという効果がある。
【0077】
また、上述した実施形態によれば、防振ゴム製品提示装置1は、ユーザーA200から取得した要求情報RIと、製品情報PIとに基づいた解析結果を、提案部品情報PPの選択条件に用いる。したがって、ユーザーA200が要求する製品を提案することができるという効果がある。
【0078】
また、上述した実施形態によれば、防振ゴム製品提示装置1は、ユーザーA200から発注情報OIを取得することにより、提案部品情報PPの見積金額をユーザーA200に対して提示することができる。したがって、防振ゴムサプライヤーA300は、提案部品情報PPが決定した後、別途見積もりに係る工程を要しないという効果がある。
【0079】
また、上述した実施形態によれば、防振ゴム製品提示装置1がユーザーA200から、要求情報RIを取得する。したがってユーザーA200は、従来では電子カタログ(または紙媒体によるカタログ)に記載されている製品特性から部品選定をしなければならなかったところ、要求情報RIを提示することにより部品選定をすることができるという効果がある。
【0080】
また、上述した実施形態によれば、防振ゴム製品提示装置1は、防振ゴム製品の発注側であるユーザーA200と、防振ゴム製品の受注側である防振ゴムサプライヤーA300とが互いに情報をやり取りして部品選定が行われるような防振ゴム製品を取り扱うことができる。したがって、従来行われていた部品選定に関わる煩雑なやり取りを減らすことができるという効果がある。
【0081】
なお、上述した実施形態における防振ゴム製品提示装置1が備える各部の機能の全体あるいはその機能の一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0082】
また、「コンピュータにより読み取り可能な記録媒体」とは、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに、「コンピュータにより読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0083】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0084】
A…防振ゴム製品提示システム、A100…プラットフォーム提供者、A200…ユーザー、A300…防振ゴムサプライヤー、C100…プラットフォーム利用料、C200…アプリケーション使用料、C300…データ使用料、F1…製品選定アプリケーション、F2…防振ゴム製品情報、F3…防振ゴム製品情報、1…防振ゴム製品提示装置、2…操作検出部、3…情報提供装置、4…製品情報記憶部、5…表示部、6…ロジック記憶部、6a…標準ロジック記憶部、6b…独自ロジック記憶部、200…製品選択部、230…ロジック選択部、210…解析部、2002…比較部、220…見積部、300…製品情報取得部、400…提示部、810…ユーザー識別部、820…ユーザー情報記憶部、710…ロジック指定情報取得部、720…要求特性情報取得部、830…サプライヤー識別部、840…サプライヤー情報記憶部、850…データ供給判定部、RI…要求情報、OI…発注情報、LI…ロジック指定情報、LSI…ロジック選択情報、UID…ユーザー識別情報、SID…サプライヤー識別情報、UIDR…ユーザー判定情報、SIDR…サプライヤー判定情報、IDR…識別判定情報、PI…製品情報、AR…解析結果、CI…見積情報、PP…提案部品情報
図1
図2
図3
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図5
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図8A
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