(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-02
(45)【発行日】2023-05-15
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H02M 3/155 20060101AFI20230508BHJP
【FI】
H02M3/155 Y
(21)【出願番号】P 2019200646
(22)【出願日】2019-11-05
【審査請求日】2022-04-04
(73)【特許権者】
【識別番号】302062931
【氏名又は名称】ルネサスエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】別井 隆文
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-065428(JP,A)
【文献】特開2015-198566(JP,A)
【文献】国際公開第2018/199228(WO,A1)
【文献】特開2014-030285(JP,A)
【文献】国際公開第2017/175645(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電源から出力電源を生成する偶数個のスイッチング・レギュレータと前記偶数個のスイッチング・レギュレータが生成する出力電位を制御する電源管理ICとを有するレギュレータ回路を有する半導体装置であって、
前記偶数個のスイッチング・レギュレータの半数である第一のスイッチング・レギュレータ群を前記半導体装置のシステム基板の第一面に配置し、残りの半数である第二のスイッチング・レギュレータ群を前記第一面と表裏の関係にある第二面に配置
し、
前記第一のスイッチング・レギュレータ群の生成する第一の電流値と、前記第二のスイッチング・レギュレータ群の生成する第二の電流値とが異なるように制御信号を生成し、
前記第一の電流値と前記第二の電流値とを比較して、電流値の高いスイッチング・レギュレータ群の配置された面に、放熱部品を配置する、半導体装置。
【請求項2】
前記第一面に配置された第一のスイッチング・レギュレータ群と前記第二面に配置された第二のスイッチング・レギュレータ群とは、平面視において重なり合うように配置されていることを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記電源管理ICは、
前記第一のスイッチング・レギュレータ群の生成する出力電源の位相を互いに180°ずらすように制御信号を生成するとともに、
前記第二のスイッチング・レギュレータ群の生成する出力電源の位相を互いに180°ずらすように制御信号を生成することを特徴とする、請求項1記載の半導体装置。
【請求項4】
前記電源管理ICは、
前記第一のスイッチング・レギュレータ群の生成する出力電源の位相と、前記第二のスイッチング・レギュレータ群の生成する出力電源の位相とを、90°ずらすように制御信号を生成することを特徴とする、請求
項3記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特に大消費電力の組み込みシステムに搭載される半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ADAS(先進運転支援システム)等の自動車用SoC(System-on-Chip)を使用する車載半導体システムにおいては多くの種類の電源が必要とされるが、電源の中でも特に消費電流の最も大きなSoCコア電源回路がボード領域(パターンリソース)に占める割合が比較的高くなっている。また、このボード領域(パターンリソース)を占有する主な要因としては、必要とされる電源回路部品の点数が多いことと、電源供給路の貫通スルーホールの数が多いことが挙げられる。
【0003】
自動車用SoCが搭載されるシステムボード(以下、システム基板ともいう)等、多くの種類の電源が必要とされ、かつ消費電流の大きな車載半導体システムが搭載されるシステムボードに適用される技術として、スイッチング・レギュレータの適用とそのマルチフェーズ化、大電流電源パターンの多層プレーン化が挙げられる。
【0004】
スイッチング・レギュレータの適用とそのマルチフェーズ化におけるメリットとデメリットを説明する。
【0005】
(1)大電流の電源に変換効率の良いスイッチング・レギュレータを使用する。
スイッチング・レギュレータを使用する場合、その出力段には以下のような部品が必要になり、電源パターン及び実装エリアが大きくなる。
・平滑化の為の大型コンデンサ
・スイッチング・ノイズ対策のためのコンデンサ
・平滑化の為の大型インダクタ
(2)低電圧かつ大電流の電源ではマルチフェーズ化で応答時間を短縮する。
マルチフェーズ化により応答時間が短縮される一方で、マルチフェーズ化された数だけ必要とされる実装及びパターン面積が増えてしまう。
(3)複数層の電源を層間で接続するために、多数のスルーホール(以下、TH)を使用する。
1本のTHに流す適正電流は銅箔の温度上昇を目安とし、これは銅箔厚みとTH径によって決まる。例えば、φ0.65mmで0.8A/THであれば電流40Aのために電源とGND各々で50本、合計100本必要になる。クリアランスが100umであるならば、φ0.9mm/本の孔が全層に空くことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術には以下のような問題点があった。
【0007】
(1)電源生成回路の実装面積が大きくなる。
大電流、低電圧の電源生成にはスイッチング・レギュレータをマルチフェーズで使用する手法が主流になってきているが、この手法では電源生成回路の部品点数が多くなり、実装面積が大きくなってしまう。
【0008】
(2)THによりボード領域(パターンリソース)が逼迫する。
電源の供給経路は複数層にプレーン等の幅広いパターンを形成して導電体(主に銅を素材とする)の断面を大きくする。この各層はTHで接続するが、電源パターンに関係のない層ではボード領域(パターンリソース)が削られてしまう。更に電流が大きくなればTH数が増加するため、ボード領域(パターンリソース)が逼迫してしまう。
【0009】
(3)レギュレータ回路から遠い層に配置した電源パターンの使用効率が悪い。
複数層に電源パターンを配置した場合、給電元であるレギュレータ回路から見て遠い層は近い層に比べてTHの抵抗成分やインダクタンス成分により供給経路の抵抗やインピーダンスが大きくなる。このため、例え同じ厚みで同じ形状の電源パターンを複数層に形成しても、レギュレータ回路から遠い層の電源パターンには電流が流れにくくなる。すなわち、遠い層の電源パターンは導電体の断面積当たりの流せる電流量が小さくなる。
【0010】
本発明の課題は、レギュレータ回路が占有する半導体装置のボード領域(パターンリソース)を削減することである。その他の課題および新規な特徴は、本明細書および図面の記載から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一実施の形態に係る半導体装置は、複数のレギュレータ回路がシステムボードの表裏面に分けて配置されている。
【0012】
他の実施の形態に係る半導体装置は、レギュレータ回路とSoC電源端子を接続する内層電源パターンにおいて、層毎に給電経路が異なり、さらに層毎に給電先の端子も異なるように配置されている。
【発明の効果】
【0013】
一実施の形態に係る半導体装置では、複数のレギュレータ回路をシステムボードの表裏面に分けて配置するため、システムボードにおいてレギュレータ回路が専有する面積を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、一実施の形態に係る半導体装置を含む全体構成図である。
【
図2】
図2は、一実施の形態に係るレギュレータ回路配置につき、平面及び断面を示す図である。
【
図3】
図3は、一実施の形態に係るレギュレータ回路の部品配置につき、平面及び断面を示す図である。
【
図4】
図4は、一実施の形態に係るレギュレータ回路の部品配置につき、平面及び断面を示す図である。
【
図5】
図5は、一実施の形態に係るレギュレータ回路の部品配置につき、平面を示す図である。
【
図6】
図6は、一実施の形態に係るレギュレータ回路におけるスイッチング・レギュレータの制御を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、一実施の形態に係るレギュレータ回路におけるスイッチング・レギュレータの制御を示すチャートである。
【
図8】
図8は、一実施の形態に係るレギュレータ回路におけるスイッチング・レギュレータの部品点数削減の効果を示す図である。
【
図9A】
図9Aは、一実施の形態に係るレギュレータ回路における2つのスイッチング・レギュレータの制御例を示すタイムチャートである。
【
図9B】
図9Bは、一実施の形態に係るレギュレータ回路における2つのスイッチング・レギュレータの他の制御例を示すタイムチャートである。
【
図10】
図10は、一実施の形態の変形例1に係る半導体装置の構成を示す図である。
【
図11】
図11は、一実施の形態の変形例1に係るレギュレータ回路のブロック図である。
【
図12】
図12は、一実施の形態の変形例2に係るレギュレータ回路の断面図である。
【
図13】
図13は、一実施の形態の変形例3に係るレギュレータ回路を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、一実施の形態に係る半導体装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、明細書および図面において、同一の構成要件または対応する構成要件には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面では、説明の便宜上、構成を省略または簡略化している場合もある。また、実施の形態と各変形例との少なくとも一部は、互いに任意に組み合わされてもよい。
【0016】
(半導体装置の全体構成)
図1は、本実施の形態に係る半導体装置を含む全体構成を示す概念的なブロックである。
図2は、一実施の形態に係るレギュレータ回路配置につき、平面及び断面を示す図である。
【0017】
図2に示されるように、半導体装置100において、システムボード(システム基板)1の表面(TOP)にFCBGAパッケージ2(Flip Chip Pin Grid Array)のSoC3(System on Chip)を搭載する。SoC3に対し電源を供給する、4つのスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4を含むレギュレータ回路RCがシステムボード1の表面(TOP)および裏面(BOTTOM)に搭載されている。レギュレータ回路RCとFCBGAパッケージ2の電源端子との間は、システムボード1の内層2層に形成された幅広い導電体パターン(以下、プレーン)により電気的に接続されており、電源供給経路となる。
【0018】
(レギュレータ回路)
図1に示されるように、半導体装置100において、レギュレータ回路RCは、電源供給元(POWER SOURCE)5の生成した入力電源から出力電源を生成するスイッチング・レギュレータSWR(SWR1~SWR4)と出力インダクタLOと入力コンデンサCIと出力コンデンサCOとから構成される。スイッチング・レギュレータSWRはPMIC(電源管理IC:Power Management IC)4により出力電位を一定に保つように制御される。PMIC4は給電先であるSoC3の電源端子の電位をセンス線SLによって観測して、レギュレータ回路RCの出力電源は一定の電位を保つように、スイッチング・レギュレータSWRを制御する。
【0019】
スイッチング・レギュレータSWRの出力端子は、出力インダクタLOの端子とシステムボード1の表層に形成した幅広いプレーンにより電気的に接続される。出力インダクタのもう一方の端子はスイッチング・レギュレータSWRと接続しているプレーンとは別に形成された幅広のプレーンでシステムボード1を貫通するTHと電気的に接続される。さらに、このプレーンは出力コンデンサCOの端子と電気的に接続される。この出力コンデンサCOの端子は、スイッチング・レギュレータSWRの出力電源の参照電圧であるGNDと電気的に接続される。
【0020】
(スイッチング・レギュレータの配置と接続)
図2に示す通り、4つのスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4は、システムボード1の片方の面(表面または第1面:TOP)にスイッチング・レギュレータSWR1、SWR2の2個1組で配置され、システムボード1の片方の面に対向する面(裏面または第2面:BOTTOM)にスイッチング・レギュレータSWR3、SWR4の2個1組で配置される。つまり、偶数個(この例では、4つ)のスイッチング・レギュレータ(SWR1~SWR4)の半数(この例では、2つ)である第一のスイッチング・レギュレータ群(SWR1、SWR2)を半導体装置100のシステム基板1の第一面(表面)に配置し、残りの半数(2つ)である第二のスイッチング・レギュレータ群(SWR3、SWR4)を第一面と表裏の関係にある第二面(裏面)に配置していることになる。結果的に、スイッチング・レギュレータSWR1~SWR4は、システムボード1の表面(TOP)と裏面(BOTTOM)の両面に分散して配置されている。システムボード1の裏面(BOTTOM)は、システムボード1の表面(TOP)と表裏の関係にある面と言うことができる。
【0021】
スイッチング・レギュレータSWR1の搭載位置の下側に対応するシステムボード1の裏面(BOTTOM)の位置に、スイッチング・レギュレータSWR3が搭載される。また、スイッチング・レギュレータSWR2の搭載位置の下側に対応するシステムボード1の裏面(BOTTOM)の位置に、スイッチング・レギュレータSWR4が搭載される。4つのスイッチング・レギュラータ回路SWR1~SWR4は1つのPMIC4で同一電位を出力するように制御されている。対向面に配置したスイッチング・レギュレータSWR1とSWR3及びスイッチング・レギュレータSWR2とSWR4は、その回路の出力段のTH(COMMON TH(OUTPUT))を共有しており、その回路の入力段のTH(COMMON TH(INPUT))を共有している。さらに、このTH(COMMON TH(OUTPUT))はシステムボード1の内層(NNER LAYER METAL PATTERN)の2層のプレーンと電気的に接続されている。
【0022】
なお、
図2において、(TOP)SWR1等の(TOP)は、対応する部品(ここではSWR1)が表面(TOP)に実装されていることを示し、(BOTTOM)SWR3等の(BOTTOM)は、対応する部品(ここでは、SWR3)が裏面(BOTTOM)に実装されていることを示している。(FAR)SWR1等の(FAR)は、対応する部品(ここではSWR1)が奥側に実装されていることを示し、(NEAR)SWR2等の(NEAR)は、対応する部品(ここではSWR1)が手前側に実装されていることを示している。また、OUTER LAYERはステムボード1の表面側(TOP SIDE)またはステムボード1の裏面側(BOTTOM SIDE)に設けられた外部配線層等を示し、INNER LAYERはステムボード1の内部に設けられた内部配線層等を示している。
【0023】
(スイッチング・レギュレータの部品配置)
図3は、一実施の形態に係るレギュレータ回路の部品配置につき、平面及び断面を示す図である。
図3は、
図2のスイッチング・レギュレータSWR1、SWR3およびスイッチング・レギュレータSWR1、SWR3に接続される部品(CI,LO,CO)の透過平面図および断面図が代表例として示されている。
図3に示す通り、システムボード1の表裏両面に実装された部品(SWR1、SWR3,CI,LO,CO)は、システムボード1の表面からの透過平面図で見た場合、表裏面の各部品が重なり合うような位置に配置されている。表裏面の各部品(SWR1、SWR3,CI,LO,CO)が完全重なり合うように配置した場合に最も部品配置と配線に必要な領域を小さくすることができる。図示しないが、
図2のスイッチング・レギュレータSWR2、SWR4およびスイッチング・レギュレータSWR2、SWR4に接続される部品(CI,LO,CO)の配置も、
図3に示すスイッチング・レギュレータSWR1、SWR3およびスイッチング・レギュレータSWR1、SWR3に接続される部品(CI,LO,CO)の配置と同様である。
【0024】
図4は、一実施の形態に係るレギュレータ回路の部品配置につき、平面及び断面を示す図である。
図4には、スイッチング・レギュレータSWR1とスイッチング・レギュレータSWR3とを、平面視において、ずらして配置した場合の構成例における透過平面図と断面図とが示されている。
図4に示す通り、表面(TOP)側に配置した部品(SWR1,CI,LO,CO)の配線領域と裏面(BOTTOM)側に配置した部品(SWR3,CI,LO,CO)の配線領域とは、表裏各面において、ある程度の自由度を持って低減することが可能である。この場合、2つのTH(COMMON TH(INPUT)とCOMMON TH(OUTPUT))を表裏面で共有するため、表面(TOP)と裏面(BOTTOM)の各々でTH(COMMON TH(INPUT),COMMON TH(OUTPUT))に近接するように各部品((SWR1,CI,LO,CO)と(SWR3,CI,LO,CO))を配置することが必要となる。
【0025】
図5は、一実施の形態に係るレギュレータ回路の部品配置につき、平面を示す図である。
図5には、
図4の構成例を用いた場合の4つのスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4の配置例を、表面(TOP)側の平面図と、裏面(BOTTOM)側を上から見た場合の平面図とが示されている。具体的には、
図5に示す通り、入力コンデンサCIとスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4とを、内層の入力電源パターン(INPUT POWER PLANE)と電気的に接続するTH(COMMON TH (INPUT))に近接して配置する。出力インダクタLOと出力コンデンサCOを内層の出力電源パターン(OUTPUT POWER PLANE)に電気的に接続するTH(COMMON TH (OUTPUT))に近接して配置することで表面(TOP)と裏面(BOTTOM)はそれぞれで配置配線面積を最小にすることが可能となる。
【0026】
(スイッチング・レギュレータの動作)
次に、本実施の形態に係るレギュレータ回路RCの動作例について
図6および
図7を用いて説明する。
図6は、一実施の形態に係るレギュレータ回路におけるスイッチング・レギュレータの制御を示すブロック図である。
図7は、一実施の形態に係るレギュレータ回路におけるスイッチング・レギュレータの制御を示すチャートである。なお、
図6には、レギュレータ回路RCとして、スイッチング・レギュレータSWR1を含むレギュレータ回路RC1、スイッチング・レギュレータSWR2を含むレギュレータ回路RC2、スイッチング・レギュレータSWR3を含むレギュレータ回路RC3、および、スイッチング・レギュレータSWR4を含むレギュレータ回路RC4が描かれている。
図7には、スイッチング・レギュレータSWR1~SWR4の出力電流の波形がチャートA、B、Cとして描かれている。
【0027】
図6に示すように、PMIC4は負荷であるSoC3の電源端子直近の電位をセンス線SLによって観測して、電位が一定になるようにスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4を制御して電流を出力する。4つのスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4で1つの電源を生成する場合には、出力電源(出力電流)の位相を1/4、つまりは、90°ずつ互いにずらして出力電流のリップルを抑えるようにする。具体的には、
図6に示す通り、1つのスイッチング・レギュレータに対する制御信号の周期に対して、PMIC4の制御信号を4倍の周期で出力して、4つのスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4を順次制御する。
【0028】
図7のチャートAに示す通り、表面(TOP)に配置するスイッチング・レギュレータSWR1とSWR2はそれぞれ出力電源(出力電流)の位相を互いに180°ずらす。同様に、
図7のチャートBに示す通り、裏面(BOTTOM)に配置するスイッチング・レギュレータSWR3とSWR4はそれぞれ出力電源(出力電流)の位相を互いに180°ずらす。さらに、
図7のチャートA、Bに示す様に、対向面に配置してTHを共有するスイッチング・レギュレータSWR1とSWR3は出力電源(出力電流)の位相を互いに90°ずらす。同様に、スイッチング・レギュレータSWR2とSWR4も出力電源(出力電流)の位相を互いに90°ずらす。
図7のチャートCには、チャートAとチャートBとを合成したスイッチング・レギュレータSWR1~SWR4の電流波形が示されている。チャートCにおいて、出力電流Ioutは、スイッチング・レギュレータSWR1~SWR4の出力電流を平滑した状態を示している。
【0029】
PMIC4は、第一のスイッチング・レギュレータ群(スイッチング・レギュレータSWR1とSWR2)の生成する出力電源の位相を互いに180°ずらすように制御信号を生成するとともに、第二のスイッチング・レギュレータ群(スイッチング・レギュレータSWR3とSWR4)の生成する出力電源の位相を互いに180°ずらすように制御信号を生成する。また、前記電源管理ICは、第一のスイッチング・レギュレータ群(スイッチング・レギュレータSWR1とSWR2)の生成する出力電源の位相と、第二のスイッチング・レギュレータ群(スイッチング・レギュレータSWR3とSWR4)の生成する出力電源の位相とを、90°ずらすように制御信号を生成する。
【0030】
スイッチング・レギュレータSWR1及びSWR2が電流を供給する場合、主に、
図6に示す供給経路(Power Supply Path1)10を経由してSoC3に電流が流れる。システムボード1のより下層にある供給経路(Power Supply Path2)20は、THのインダクタンスや抵抗が電流の流れを阻害するため、供給経路(Power Supply Path1)10に比べて電流が流れづらい。
【0031】
スイッチング・レギュレータSWR3及びSWR4が電流を供給する場合、主に、
図6に示す供給経路(Power Supply Path2)20を経由してSoC3に電流が流れる。
図6に示すスルーホール群TH1及びスルーホール群TH2を経由すると供給経路(Power Supply Path1)10に電流が流れるが、スルーホール群TH1やスルーホール群TH2に比べてSoC3直下のスルーホール群TH3は、スルーホール群TH1およびTH2のTH数と比較して、TH数が多くインピーダンスが低く抑えられる。そのため、主たる電流の供給経路は供給経路(Power Supply Path2)20となる。なお、スルーホール群TH3のTH数が多くなるのはSoC3の電源端子数と同数程度にするためである。
【0032】
(本実施の形態における効果)
システムボード1の表面(TOP)および裏面(BOTTOM)の両面にレギュレータ回路RCを配置することで配置配線に要する面積を低減することができる。
【0033】
さらに、電源供給経路となる電源パターンをシステムボード1の複数の内層(INNER LAYER METAL PATTERN)に形成し、表層(OUTER LAYER METAL PATTERN)のレギュレータ回路RCの出力パターンと内層(INNER LAYER METAL PATTERN)の電源パターンとを電気的に接続するTH(COMMON TH (OUTPUT))を両面のレギュレータ回路RCで共有することにより必要となるTH数を低減することができる。これにより、THの配置面積も低減することができる。
【0034】
1つのTHあたりに流すことができる電流量は、材質やサイズにより決まる発熱量により制限される。このため、上限電流値により必要なTH数が決まる。例えば、0.8A/THであれば40Aを流すのに電源THを50本、GNDのTHを50本の合計100本のTHが必要になる。
【0035】
レギュレータ回路RCをシステムボード1の表面及び裏面の両面に配置することで、共有している1本のTHを、表面(TOP)に配置したレギュレータ回路RC(RC1,RC2)からTHを経由して電源パターンに接続する供給経路10と裏面(BOTTOM)に配置したレギュレータ回路RC(RC3,RC4)からTHを経由して電源パターンに接続する供給経路20とに分離することができる。具体的には、表面のレギュレータ回路RC1、RC2から出力する電流は、主にTH(COMMON TH (OUTPUT))の上端から流入して内層の電源パターンに流れ込み、裏面のレギュレータ回路RC3、RC4から出力する電流はTH(COMMON TH (OUTPUT))の下端から流入して内層の電源パターンに流れ込むが、その双方の主経路はTH(COMMON TH (OUTPUT))上で分離されているため、THの必要数を半減することができる。
【0036】
また、更に、大電流電源の電源パターンでは抵抗分による電圧低下を抑えるためにシステムボード1の内層に電源パターンを複数層形成して導電体の断面積を確保することが多い。この際、システムボード1の表面のレギュレータ回路RCで生成した電源電流は内層のプレーンにTHを経由して流れるが、THはインダクタンス成分と抵抗成分を持つため、レギュレータ回路RCに近い層に比べ、遠い層はTHを往復する分だけ、インピーダンスが大きくなり、遠い層のプレーンに流れる電流は小さくなってしまう。
【0037】
システムボード1の表面(TOP)および裏面(BOTTOM)の両面にレギュレータ回路RCを搭載すると、表面(TOP)に実装したレギュレータ回路RC(RC1,RC2)の電流は表面(TOP)に近い内層の電源パターンに流れ、裏面(BOTTOM)に実装したレギュレータ回路RC(RC3,RC4)の電流は裏面(BOTTOM)に近い内層の電源パターンに流れるため、導電体断面積当たりに流すこができる電流量が増加する。加えて、主たる電源パターンも層毎に分離できため、発熱による電流上限も緩和することができる。
【0038】
また、レギュレータ回路RCはシステム内の発熱源の1つであるため、システムボード1の表面および裏面にレギュレータ回路RCを搭載することにより、放熱経路を2つに分離することができる。一般的なシステムボードでは、レギュレータ回路RCやSoC、高速メモリ等がシステムボードの片面に集中しているため、排熱機構に導電性の良い材質や高能力のファンを採用する等の対策が必要となり、コストが上昇することになる。実施の形態に係る半導体装置では、発熱源を分散して放熱経路を分離することで、排熱機構を簡素化することができる。結果として、半導体装置の低コスト化が実現できる。
【0039】
(部品点数低減の効果)
システムボード1の表面および裏面のそれぞれの同一面に配置するレギュレータ回路RC(RC1~RC4)を構成するスイッチング・レギュレータSWR((SWR1,SWR2)または(SWR3,SWR4))を180°位相をずらして(つまり半周期ずらして)動作させることで、各々のレギュレータ回路RCに必要となる入力コンデンサCIと出力コンデンサCOを一部共有して、部品点数を低減することができる。
【0040】
図8は、一実施の形態に係るレギュレータ回路におけるスイッチング・レギュレータの部品点数削減の効果を示す図である。
図8に示す通り、入力コンデンサCIはレギュレータ回路RCがONとなる瞬間に、出力コンデンサCOはレギュレータ回路RCがOFFの期間の電位を保証するものであり、2つのレギュレータ回路を交互にON/OFFするために必要とされるコンデンサ容量は、理想的には、入力コンデンサCI及び出力コンデンサCOともにレギュレータ1回路分程度まで削減可能である。
図8の配置例Aには、
図2のレギュレータ回路RCの表面側の平面図が示されている。表面側には、4つの入力コンデンサCIと、4つの出力コンデンサCOとが設けられている。同様に、裏面側には、4つの入力コンデンサCIと4つの出力コンデンサCOとが設けられている。つまり、
図2のレギュレータ回路RCでは、8つの入力コンデンサCIと8つの出力コンデンサCOが利用される。
【0041】
図8の配置例Bおよび配置例Cは、入力コンデンサCIの数と出力コンデンサCOの数を削減した場合のレギュレータ回路RCのレイアウト配置例が示されている。
【0042】
配置例Bでは、表面側には、3つの入力コンデンサCIと、3つの出力コンデンサCOとが設けられている。同様に、裏面側には、3つの入力コンデンサCIと3つの出力コンデンサCOとが設けられている。つまり、配置例Bでは、配置例Aと比較して、2つの入力コンデンサCIと2つの出力コンデンサCOの計4つの部品が削減可能である。
【0043】
配置例Cでは、表面側には、2つの入力コンデンサCIと、2つの出力コンデンサCOとが設けられている。同様に、裏面側には、2つの入力コンデンサCIと2つの出力コンデンサCOとが設けられている。つまり、配置例Cでは、配置例Aと比較して、4つの入力コンデンサCIと4つの出力コンデンサCOの計8つの部品が削減可能である。
【0044】
図9Aは、一実施の形態に係るレギュレータ回路における2つのレギュレータの制御例を示すタイムチャートである。
図9Bは、一実施の形態に係るレギュレータ回路における2つのレギュレータ回路の他の制御例を示すタイムチャートである。
図9Aは、たとえば、レギュレータ回路RC1、RC2を同一の位相でON/OFF動作させた場合の出力電流の波形が示されている。一方、
図9Bは、たとえば、レギュレータ回路RC1、RC2を180°位相をずらしてON/OFF動作させた場合の出力電流の波形が示されている。ここで、
図9A、
図9Bにおいて、2つのレギュレータ回路を交互にON/OFFするのに必要とするコンデンサ容量をハッチング部分の面積で示している。
図9Aに示すハッチング部分の面積に比べて、
図9Bのハッチング部分の面積が小さくなっている。これは、
図9Bでは、必要とするコンデンサ容量が少ないことを示している。したがって、
図9Bに示す様に、レギュレータ回路RC1、RC2を180°位相をずらしてON/OFF動作させた場合、コンデンサ数を減らすことができることを示している。
【0045】
つまり、
図7のチャートCで示す様に、4つのレギュレータ回路RC1~RC4を動作させる場合に、コンデンサ数を低減することができる。例えば、容量値の同じコンデンサ部品を用いる場合には、
図8の配置例Aから、
図8の配置例Bや配置例Cの様に、コンデンサの部品点数を減らすことができる。
【0046】
図9に示す通り、コンデンサは電位を保証する対象と近接配置することで効果を高めることができるため、レギュレータ回路RCの入力端子と入力コンデンサCI、出力インダクタLOと出力コンデンサCOと共有THとの配置関係を考慮すると、
図8の配置例Bや配置例Cは、レギュレータ回路RC間のコンデンサを共有することが電気特性を確保しながら部品点数を低減できる最適な配置である。
【0047】
(変形例1)
レギュレータ回路RCとSoC3の電源端子を接続する内層電源パターンにおいて、層毎に給電経路が異なり、層毎に給電先の端子も異なる例を示す。
【0048】
図10は、一実施の形態の変形例1に係る半導体装置の構成を示す図である。
図10に示す通り、システムボード1上の表面層(TOP)と裏面層(BOTTOM)に搭載したスイッチング・レギュレータ回路SWR1、SWR2とスイッチング・レギュレータSWR3、SWR4がそれぞれ表面に近い上層の電源パターン(INNER UPPER LAYER METAL PATTERN)と裏面に近い下層の電源パターン(INNER LOWER LAYER METAL PATTERN)を主給電経路として、各々SoC3の電源端子群A(Pin Group A)と電源端子群B(Pin Group B)に独立して電気的に接続する。つまり、上層の電源パターン(INNER UPPER LAYER METAL PATTERN)は電源端子群A(Pin Group A)に電気的に接続され、下層の電源パターン(INNER LOWER LAYER METAL PATTERN)は電源端子群B(Pin Group B)に電気的に接続される。
【0049】
電源端子群A(Pin Group A)および電源端子群B(Pin Group B)は、SoC3の電源端子直近の電位をPMIC4に伝えるための、観測配線SL1と観測配線SL2とにそれぞれ電気的に接続する。これらの観測配線SL1及びSL2は電源パターンとは別経路として設けられた配線によってPMIC4に電気的に接続する。
【0050】
(変形例1の動作)
図11は、一実施の形態の変形例1に係るレギュレータ回路のブロック図である。
図11に示す通り、電源端子群A(Pin Group A)と電源端子群B(Pin Group B)の観測配線SL1と観測配線SL2はPMIC4に電気的に接続する。PMIC4は観測配線SL1の電位を観測してレギュレータ回路RC1、RC2の出力電位の変動を抑えるように制御し、観測配線SL2の電位を観測してレギュレータ回路RC3、RC4の出力電位の変動を抑えるように制御する。
【0051】
(変形例1の効果)
実施の形態1の給電経路である内層電源パターンの配置層毎に給電先を分離するようにしたため、供給電源を安定させることができる。
【0052】
具体的には、電源パターンが細く長くなるSoC3近傍で電源端子群(電源端子群A(Pin Group A)、電源端子群B(Pin Group B))に適した方向から電源パターン(上層の電源パターン(INNER UPPER LAYER METAL PATTERN)、下層の電源パターン(INNER LOWER LAYER METAL PATTERN))を接続することで、インピーダンスや抵抗成分を抑えることができる。SoC3の周辺は電源パターン幅を大きく確保することができないので、電源パターンの抵抗やインピーダンスが大きくなってしまう。これはSoC3の端子間隔が小さく密集していて、多数の信号端子や複数種類の電源端子をシステムボード1の他部品に接続するために配線やTHが密集するためである。このため、一方向からSoC3に電源パターンを引き込むと、SoC3の端子配置により各端子の電位が変わってしまう。
【0053】
例えば、レギュレータ回路RCから電源端子群A、B(Pin Group A、B)に電源パターンを接続する方向から見て手前にある外周端子までは電源パターン幅を広く確保することは可能であるが、奥側の端子はTHで電源パターンが穴だらけになり電源パターン幅が細くなってしまい、さらに給電距離が長くなる。そのため、抵抗分による電位低下が大きくなってしまう。SoC3の端子群を分割して、各々最適な方向から給電することで、電圧の低下を抑えることができる。
【0054】
さらに、変形例1では、実施の形態1の給電経路を分離することで配線の自由度を上げ、システムボード1の配線効率を向上して層数や面積の低減が可能になる。
【0055】
具体的には、2層にわたり同一経路を電源パターンで専有すると、その領域において他の配線(たとえば、観測配線SL1,SL2)を設けることが難しくなる。これはSoC3の信号端子がSoC3の四方に配置され、それに従い各信号を駆動する入出力(IO)電源もSoC3の4辺に配置されていることに起因する。この際、
図10に示す様に、2層電源パターンのSoC3への接続方向が異なり、かつ、そこに至る電源パターン経路も異なっていれば、電源パターンがある領域でも一方の層で他の配線を配置することができる。
【0056】
さらに、変形例1では、実施の形態1のSoC3近傍での観測配線SLを給電経路毎に分離する(観測配線SL1,SL2を設ける)ことにより、電流量を細かく制御できるようになるので、SoC3の動作を安定化することができる。SoC3の消費電力が大きくなるのに伴い、SoC3内部での電源制御は細かくなっている。例えば、CPUコアが1つ動く場合、CPUコアが4つ動く場合、画像処理回路が動く場合では、SoC3内部の電源スイッチ及びGNDスイッチが機能して、使用する回路毎に電源のON/OFFを切り替えている。このため、SoC3は局所的に電流を必要とすることがあり、電流を必要とする回路に近い電源端子群に電流は集中する。
【0057】
1つのPMIC4で各給電先の電源電位を観測配線SL1,SL2で個別に測定することで、各電源端子群A、Bが同一電位を保ちながら、局所的な電流変動に対しては最適なレギュレータ回路RCを用いて対応できる。
【0058】
(変形例2)
図12は、一実施の形態の変形例2に係るレギュレータ回路の断面図である。変形例2では、システムボード1の表面に設けたスイッチング・レギュレータSWR1、SWR2とシステムボード1の裏面に設けたスイッチング・レギュレータSWR3、SWR4において、スイッチング・レギュレータSWR1、SWR2の単位とスイッチング・レギュレータSWR3、SWR4の単位とでレギュレータ回路の性能を変える。スイッチング・レギュレータSWR1~SWR4のおのおのが同一電源を供給する点においては、実施の形態1及び変形例1と同一である。
【0059】
物理的に発熱源の集中を抑えてかつ放熱機構のコストを削減する場合、実施の形態1におけるスイッチング・レギュレータSWR1、SWR2の出力電流とスイッチング・レギュレータSWR3、SWR4の出力電流とに差をつけるようにする。
図12には、システムケース6の内部に設けられた半導体装置100の断面図が示されている。
図12に示す様に、システムボート1の表面側には、スイッチング・レギュレータSWR1、SWR2と、SoC3を搭載したFCBGAパッケージ2と、が配置されている。スイッチング・レギュレータSWR1、SWR2とシステムケース6との間、および、SoC3とシステムケース6との間のそれぞれには、放熱機構または放熱部品としての3つの放熱器(HEAT SPREDER)7が設けられており、スイッチング・レギュレータSWR1、SWR2やSoC3から発生する熱は、3つの放熱器7を介して、システムケース6へ放熱されるようになっている。
【0060】
具体的には、
図12に示す通り、スイッチング・レギュレータ回路SWR3、SWR4をスイッチング・レギュレータSWR1、SWR2に比べて、出力電流が小さい部品にする。これによりシステムボード1の裏面の発熱量を、スイッチング・レギュレータSWR1、SWR2の発熱量に比べて、低減させる。これにより、システムボード1の裏面側における放熱機構としての放熱器7の設置を不要にすることができる。スイッチング・レギュレータSWR1、SWR2の電流値とスイッチング・レギュレータ回路SWR3、SWR4の電流値とを比較して、電流値の高いスイッチング・レギュレータ群の配置されたシステムボード1の面(ここでは、表面)に、放熱部品を配置する。
【0061】
変形例2によれば、システムボード1に設けられる放熱機構(放熱器7)は、裏面に配置したレギュレータ回路RC分だけ低減できる。
【0062】
(変形例3)
図13は、一実施の形態の変形例3に係るレギュレータ回路を示すブロック図である。
図13が
図11と異なる点は、
図13において、供給経路(Power Supply Path2)にフィルタ(FILTER)が設けられている点である。電源供給先であるSoC3には、
図10に示す様に、同電位の電源端子群A、B(PIN GROUP A、PIN GROUP B)があるので、電源端子群Aへの電源ノイズの流入を避けるため、電源端子群Bに接続される供給経路(Power Supply Path2)にローパスフィルタ等のフィルタ(FILTER)を接続したものである。
【0063】
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0064】
1 システムボード
2 FCBGAパッケージ
3 SoC
4 PMIC
5 電源
6 システムケース
7 放熱器
8 フィルタ
LO 出力インダクタ
CI 入力コンデンサ
CO 出力コンデンサ
SWR スイッチング・レギュレータ
SL センス線
SL1 センス線
SL2 センス線
IO 入出力
RC レギュレータ回路
RC1 レギュレータ回路
RC2 レギュレータ回路
RC3 レギュレータ回路
RC4 レギュレータ回路
SWR1 スイッチング・レギュレータ
SWR2 スイッチング・レギュレータ
SWR3 スイッチング・レギュレータ
SWR4 スイッチング・レギュレータ
100 半導体装置