(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-02
(45)【発行日】2023-05-15
(54)【発明の名称】特に自動車両の外部視覚ユニットを調節するための調節機器のための駆動装置
(51)【国際特許分類】
F16H 63/14 20060101AFI20230508BHJP
B60R 1/072 20060101ALI20230508BHJP
F16H 25/12 20060101ALI20230508BHJP
F16H 25/18 20060101ALI20230508BHJP
H02K 7/06 20060101ALI20230508BHJP
H02K 7/116 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
F16H63/14
B60R1/072
F16H25/12 A
F16H25/18 Z
H02K7/06 B
H02K7/116
(21)【出願番号】P 2020550737
(86)(22)【出願日】2019-03-21
(86)【国際出願番号】 NL2019050171
(87)【国際公開番号】W WO2019182442
(87)【国際公開日】2019-09-26
【審査請求日】2021-01-06
(32)【優先日】2018-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510126416
【氏名又は名称】エムシーアイ(ミラー コントロールズ インターナショナル)ネザーランド ベー.フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】パウルス・ゲラルドゥス・マリア・ファン・スティップハウト
(72)【発明者】
【氏名】バスティアーン・バルトヤン・マート
【審査官】畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-303278(JP,A)
【文献】特開昭63-254254(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 63/14
B60R 1/072
F16H 25/12
F16H 25/18
H02K 7/06
H02K 7/116
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一のモータと、前記単一のモータに結合された駆動シャフトと、を備える調節機器用の駆動装置であって、前記駆動シャフトは、伝動装置を介して第1の駆動経路および第2の駆動経路のそれぞれと選択的に協働し、前記駆動装置は動作機構をさらに備え、前記伝動装置は、前記動作機構を用いることにより前記第1の駆動経路と前記第2の駆動経路との間で切替え可能であり、前記動作機構は、前記駆動シャフトを介して前記モータにより作動され、前記動作機構は、前記駆動装置の休止状態から前記モータが続いて作動されると、
前記モータの単一の回転方向において、初期駆動経路として前記第1の駆動経路および前記第2の駆動経路を交互に選択するように構成される、駆動装置。
【請求項2】
前記単一のモータは電気モータである、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記動作機構は、機械式フリップフロップを形成し、前記機械式フリップフロップにより、前記駆動装置の休止状態から前記モータが作動されるたびに、前記第1の駆動経路および前記第2の駆動経路が初期駆動経路として交互に選択される、請求項1または2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記動作機構は、前記モータにより前記駆動シャフトがいずれかの回転方向へと続いて作動されると、切り替わるように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記動作機構は、前記モータにより前記駆動シャフトが同一の回転方向へと続いて作動されると、切り替わるように構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記伝動装置は、前記駆動シャフトを前記第1の駆動経路および前記第2の駆動経路と選択的に協働させるように調節可能な調節可能伝動要素を備え、前記調節可能伝動要素は、前記駆動シャフトの長手方向へと調節可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記動作機構は、前記伝動装置の調節可能伝動要素を調節可能にする
脈動発生器を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記動作機構は回転-並進変換機を備えている、請求項7に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記調節可能伝動要素は、前記動作機構を介して前記モータを作動させることにより、それぞれ前記第1の駆動経路および前記第2の駆動経路に対応する前記調節可能伝動要素の第1の位置および第2の位置に向かって調節可能である、請求項
8に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記回転-並進変換機は、前記駆動シャフト内に備えられる摺動面を備え、前記摺動面は、前記駆動シャフトの長手方向軸に対して斜めに延在する、請求項9に記載の駆動装置。
【請求項11】
前記回転-並進変換機は、2つの摺動面を備え、前記2つの摺動面は、前記駆動シャフトの前記長手方向軸に対して斜めに延在し、前記駆動シャフトの長手方向中間面から分岐してV字形状部を形成する、請求項
10に記載の駆動装置。
【請求項12】
前記調節可能伝動要素は、前記第1の位置および前記第2の位置から離れるようにばね付勢される、請求項9から11のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項13】
前記調節可能伝動要素は、前記駆動シャフトの長手方向において、ニュートラル位置に向かってまたはニュートラル位置へとばね付勢される、請求項12に記載の駆動装置。
【請求項14】
前記調節可能伝動要素のための前記動作機構は、前記第1の位置および前記第2の位置に対応するストッパのセットを備える、請求項9から13のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項15】
前記調節可能伝動要素は、往復運動するように構成され、前記モータが作動されると前記ストッパの中の1つに向かって前方に移動し、前記モータの前記作動が解除されると、ばね作用下においてニュートラル位置へと移動して戻るように構成される、請求項14に記載の駆動装置。
【請求項16】
前記動作機構は、前記調節可能伝動要素の往復動作を伴いつつ無限のサイクルで前記ストッパ
の位置を割り
出すように構成された
割出装置を備える、請求項14または15に記載の駆動装置。
【請求項17】
切替え可能な前記伝動装置は、第1の位置と第2の位置との間で調節可能である調節可能伝動要素を備え、前記駆動シャフトが正の回転方向に回転すると、前記調節可能伝動要素は、前記第1の位置において、正の第1の駆動経路を介して第1の出力シャフトを駆動し、前記第2の位置において、正の第2の駆動経路を介して前記第1の出力シャフトを逆の回転方向へと駆動し、負の回転方向に前記駆動シャフトが回転すると、前記調節可能伝動要素は、前記第1の位置において、負の第1の駆動経路を介して第2の出力シャフトを駆動し、前記第2の位置において、負の第2の駆動経路を介して前記第2の出力シャフトを逆の回転方向へと駆動する、請求項1から16のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項18】
前記第1の出力シャフトは、第1の枢動軸を中心として自動車両の外部視覚ユニットのためのキャリアを調節するように構成され、前記第2の出力シャフトは、第2の枢動軸を中心として前記キャリアを調節するように構成される、請求項17に記載の駆動装置。
【請求項19】
前記調節可能伝動要素は、1つのみの駆動経路を介して位置および回転方向に関して駆動するように構成される、請求項17または18に記載の駆動装置。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか一項に記載の駆動装置と、少なくとも第1の枢動軸を中心として枢動可能に配設された
、自動車両の外部視覚ユニットを担持するためのキャリアとを備える、調節機器であって、第1の出力シャフトは、第1の枢動軸を中心として前記キャリアを調節するように構成される、調節機器。
【請求項21】
前記キャリアはさらに、前記第1の枢動軸に対して略横方向に延在する第2の枢動軸を中心として枢動可能に配設され、第2の出力シャフトは、前記第2の枢動軸を中心として前記キャリアを調節するように構成される、請求項20に記載の調節機器。
【請求項22】
前記キャリアは、外部視覚ユニットのハウジングを備える、請求項21に記載の調節機器。
【請求項23】
前記ハウジングは
ミラーを備える、請求項22に記載の調節機器。
【請求項24】
前記駆動装置の前記モータと電気配線を介して接続された制御部であって、前記制御部は、2つのみのボタンを備え、前記2つのボタンの一方である第1のボタンにより、前記駆動装置の前記モータのための電流が第1の電流方向において配線を介して前記モータに対して供給されることが可能となり、前記2つのボタンの他方である第2のボタンにより、前記モータのための前記電流が第2の逆の電流方向において配線を介して前記モータに対して供給されることが可能となる、制御部をさらに備える、請求項1から23のいずれか一項に記載の駆動装置または調節機器。
【請求項25】
モータを作動させることにより、第1の駆動経路と第2の駆動経路との間の切替えが行われ、前記モータの続く作動により、前記第1の駆動経路および前記第2の駆動経路が初期駆動経路として交互に選択される、請求項20から24のいずれか一項に記載の調節機器を駆動するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自動車両の外部視覚ユニットを調節するための調節機器のための駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車両の外部視覚要素のための調節機器は、外部ミラー、カメラ、LIDAR、および/またはディスプレイなどの外部視覚ユニットを担持するキャリアを通常備える。このキャリアは、外部視覚ユニットのハウジングの一部であるか、またはこのハウジングとは別個の構成要素を形成することが可能である。通常は、キャリアは、自動車両上に取り付けられることとなる調節機器ベースに対しておよび場合によっては外部視覚ユニットのハウジングに対して、駆動装置、特に電気駆動装置によって調節可能である。
【0003】
この調節機器は、複数の調節軸を中心として、具体的には固定された世界に対する直立配向軸と固定された世界に対する横臥配向軸との両方を中心として、視覚ユニットを調節するようにしばしば意図される。例えば、外部視覚ユニットが駆動位置にある場合に、運転者が外部視覚要素を介して見ることの可能となる角度を設定することが可能である。直立軸を中心とする調節は、2つの方向において、すなわち左から右へおよび右から左への両方において通常実施され得る。横臥軸を中心とする調節は、同様に2つの方向において、すなわち下部から上部へおよび上部から下部への両方において通常実施され得る。実際には、ミラーガラスアクチュエータという用語がしばしば使用される。この場合に、調節機器は、相互に対して枢動可能に連結された2つのプラスチックハウジングパーツを、すなわち担持フレームと結合するための固定パーツと外部視覚ユニットと結合するための調節パーツとを通常備える。典型的には、出力パーツが、固有の電気モータをそれぞれ有する2つの別個の駆動装置により固定パーツに連結され、それにより外部視覚ユニットを担持する出力パーツの調節動作は、調節軸にしたがって駆動的に実施され得る。
【0004】
また、調節機器は、キャリアが車両に実質的に沿って延在するパーク位置と、キャリアが車両に対して実質的に横方向に延在する開放ドライブ位置との間において視覚ユニットを調節するように意図され得る。かかるアクチュエータは、通常、電動格納アクチュエータという用語で呼ばれる。さらに、調節機器のベースは、自動車両の本体の外方パーツ上に取り付けるためのフットと、固定された世界に対して直立配向軸に沿ってフットから延在するベースシャフトとをしばしば備え、このベースシャフトは、ベースシャフトを中心として枢動可能となるように、キャリアを、具体的にはミラーガラスアクチュエータ用のキャリアフレームを受けるためのものである。典型的には、キャリアは、固有の電気モータを有する別個の駆動装置を介してベースに対して連結され、そのためキャリアが格納および開放されるための枢動動作は、被動的に行われ得る。
【0005】
複数の例において、調節機器は、固有の電気モータをそれぞれが備える2つの駆動装置を有する1つのアクチュエータを備えてもよく、このアクチュエータは、キャリアを格納および開放する枢動動作を実施するだけでなく、直立軸および/または横臥軸を中心としてキャリアを調節する調節動作をさらに実施する。この場合に、外部視覚ユニットは、2軸電動格納アクチュエータ、または電動格納機能を有するミラーガラスアクチュエータとみなすことができる。単一のアクチュエータを有するかかる調節機器においては、枢動軸は直立調節軸と一致する。かかる調節機器は、特許文献1に記載されている。
【0006】
実際には、調節機器は、調節対象となる軸ごとに、電気モータと電気モータに対して結合された駆動シャフトとをしばしば備える。この駆動シャフトは、固定駆動経路に沿った伝動装置を介して1つの調節シャフトと協働する。この場合に、調節シャフトの回転方向は、電気モータの回転方向が逆転することのみによって変更され得る。
【0007】
これは、モータの回転方向を反転させ得る電気回路の存在が、調節対象となる軸ごとに必要となる点において不利となる。例えば車のドア内などの直流電気モータの場合には、モータ配線の極性を反転させ得るスイッチおよび配線の存在が、調節対象となる軸ごとに必要となる。
【0008】
外部視覚ユニットは、2つの調節軸を中心として調節可能であることをしばしば必要とし、実際には、調節機器の駆動装置は、2つ以上の電気モータを備える。これは、電気モータが比較的高価であることと、スペースを必要とするがこのスペースが時として不十分であることとによって、不利となる。
【0009】
述べたようなこの欠点を解消するために、1つのみの電気モータを有する外部視覚ユニットが2つの調節軸を中心として調節可能となる調節機器用の駆動装置を提供する試みがすでになされている。
【0010】
これに関連して、特許文献2は、具体的には自動車両用の外部ミラーの担持要素を枢動させるための調節機器用の駆動装置について記載しており、これにより、車両の外部ミラーの担持要素は、単一の電気モータの補助により直立調節軸および横臥調節軸のそれぞれを中心として枢動され得る。この駆動装置は、単一の電気モータと、この電気モータに結合された駆動シャフトとを備え、駆動シャフトは、伝動装置を介して第1の調節軸および第2の調節軸のそれぞれと協働する。第1の調節シャフトは、第1の回転方向に駆動シャフトが回転する場合にのみ駆動され、第2の調節シャフトは、逆の第2の回転方向に駆動シャフトが回転する場合にのみ駆動される。これらの2つの調節シャフトは、回転-並進変換機を介して担持要素にそれぞれ結合される。各回転-並進変換機は、担持要素の2つの相互に横方向に配向された直線状スロット内に受けられる偏心位置ピンを有する回転ディスクを備える。駆動中に、このピンは、スロット内において周期的に上下に移動し、それにより外部ミラーの担持要素は、直立調節軸および横臥調整軸をそれぞれ中心として枢動され得る。このデバイスは確かに利点を有するが、欠点も有する。例えば、所望の角度位置を通過してしまった場合に、この調節が周期的特徴を有するものであることにより、最初に極限位置へと調節を継続することが必要であり、その後に所望の角度位置を再度探し出すことが可能となる。さらに、調節速度は、一定ではなく、極限位置とニュートラル位置との間において低速から高速へと上昇する。設定位置が典型的にはニュートラル位置の付近に位置するため、高速であることにより望ましい設定位置を逃してしまうこと、およびそのときに所望の位置へと再度アプローチすることが可能となるまでに長い待機が必要となり、また一方でその場合にも再び速度が高速になるということが起こり得る。
【0011】
また、特許文献3により、具体的には自動車両用の外部ミラーの担持要素を枢動させるための調節機器用の駆動装置が知られており、これにより、車両の外部ミラーの担持要素は、一方向電流電気モータの補助によって直立調節軸および横臥調整軸をそれぞれ中心として2つの調節方向に枢動され得る。この駆動装置は、駆動シャフトを有する単一の電気モータを備え、駆動シャフトは、遠心クラッチを介して2つの駆動経路に結合され、各駆動経路は、それぞれの調節シャフトに通じる。モータを作動させると、モータは、いずれの場合も各回転方向において、第1の駆動経路を介して第1の調節シャフトを最初に調節し、この作動中にモータがある特定の速度(rpm)を超過すると、第2の駆動経路を介して第2の調節シャフトを次いで調節する。このデバイスは確かに利点を有するが、欠点も有する。例えば、モータは、回転方向を変更することが可能となるためには最初に回転速度を上昇させなければならず、駆動装置がより高荷重向けであり温度がより低い場合には、望ましくない調節結果がもたらされる恐れがある。また、各回転方向への調節時に駆動装置により発せられるノイズは、モータの回転速度の変化によって大きく変化する。結局、これは、車両の運転者にとっては鬱陶しいものとして認識される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】EP3218226
【文献】NL1007139
【文献】WO2003/086861
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、既述の利点を維持しながら既述の欠点を解消し得る調節機器用の駆動装置を企図する。これに関して、とりわけ本発明は、1つの回転方向に1つのモータを用いる状態で、調節シャフトが特に一定の調節速度および均等なモータ速度で両回転方向において調節され得る駆動装置を企図する。さらに、本発明は、1つのモータにより2つの調節軸を中心とした調節を行うことが可能となり、調節軸および/または各調節軸を中心とする調節方向のユーザによる選択が可能となり、一方で調節速度は一定であることが可能となり、一方で調節シャフト同士が均等なモータ速度で調節されることが可能となる駆動装置を企図する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
これを目的として、本発明は、具体的には請求項1に記載の調節機器用の駆動装置を提供する。
【0015】
調節機器用のこの駆動装置は、具体的には電気モータである単一のモータと、この単一のモータに結合された駆動シャフトとを備える。駆動シャフトは、伝動装置を介して第1の駆動経路および第2の駆動経路のそれぞれと選択的に協働する。駆動装置は、動作機構をさらに備え、伝動装置は、動作機構を用いることにより第1の駆動経路と第2の駆動経路との間で切替え可能である。本発明によれば、動作機構は、モータにより作動される。動作機構は、駆動装置の休止状態からモータが続いて作動されると、初期駆動経路として第1の駆動経路および第2の駆動経路を交互に選択するように構成され得る。本発明によれば、動作機構は、機械式フリップフロップを形成することが可能であり、この機械式フリップフロップにより、駆動装置の休止状態からモータが作動されるたびに、第1の駆動経路および第2の駆動経路は初期駆動経路として交互に選択される。
【0016】
休止状態から第1の駆動経路および第2の駆動経路の両方を初期駆動経路として交互に選択可能にするために用いられるモータ作動される動作機構を駆動装置に設けることにより、駆動経路の変更が1つのみのモータにより行うことが可能となる。この点に関して、これらの駆動経路は、例えばそれぞれが出力シャフトを駆動するなど別個のものに留まることが可能であり、しかしまた、例えばそれぞれが逆の回転方向にまたは異なる速度で同一の出力シャフトを駆動するなど一体となってもよい。したがって、例えば、調節シャフトを変更することが可能であり、または、モータに回転方向を変更させる必要性を伴わずにおよび一定の調節速度を保持しつつ1つの調節シャフトの回転方向を逆転してもよい。例えば直流電気モータの場合など、モータの回転方向がさらに変更可能である場合には、1つのみのモータを用いて2つの調節方向において2つの調節軸を中心として調節を行うことが可能である。かかる駆動装置は、例えば外部ミラーユニットなどの外部視覚ユニットにおいて大きな利点を伴いつつ適用され得ることは明白である。しかし、かかる駆動装置は、第1の駆動経路を介して並進を、例えばヘッドサポートの高さおよび傾斜の組合せ調節を生じさせるために使用されることも可能である。また、並進は、両駆動経路を介して生じさせられてもよい。
【0017】
また、かかる駆動装置は、例えば特定のタイプの圧電モータなどの、回転方向を反転することが不可能であるモータとの組合せにおいて有利に適用され得る点に留意されたい。このモータは、非同期回転電流機など、特に好都合に価格設定され効率的である場合に1つのみの回転方向を有する。
【0018】
さらに、この文脈において、「電気モータ」は、例えば直流モータ(DCモータ)、交流モータ(ACモータ)、圧電モータ、またはステッピングモータなどの、電気作動モータを意味するものとして理解されるべきである点に留意されたい。
【0019】
モータによりランダムな回転方向において駆動シャフトを続いて作動させると切り替わるように動作機構を構成することにより、駆動装置は、逐次の各作動時に駆動経路を変更することを実現し得る。
【0020】
モータにより同一の回転方向において駆動シャフトを続いて作動させると切り替わるように動作機構を構成することにより、駆動装置は、ある特定の回転方向への続く作動時にのみ駆動経路を変更することを実現し得る。
【0021】
伝動装置が、駆動シャフトを第1の駆動経路および第2の駆動経路と選択的に協働させるように調節可能な調節可能伝動要素、好ましくは駆動シャフトの長手方向へと調節可能である調節可能伝動要素、を備える場合には、この切替機構は、駆動装置に比較的簡単に組み込むことが可能であり、駆動経路の変更は、駆動装置の動作機構により調節を介して比較的簡単に実施することが可能である。
【0022】
動作機構が、伝動装置の調節可能伝動要素を調節可能にするパルス発生器、好ましくは回転-並進変換機を備えるパルス発生器、を備える場合には、動作機構は、比較的単純な設計のものとなることが可能となる。
【0023】
モータの作動により、調節可能伝動要素が第1の駆動経路および第2の駆動経路にそれぞれ対応する調節可能伝動要素の第1の位置および第2の位置に向かって調節可能である場合には、比較的単純かつ頑丈な構造が実現可能である。
【0024】
回転-並進変換機が、駆動シャフト内に備えられる摺動面を備え、この摺動面が、駆動シャフトの長手方向軸に対して斜めに延在する場合に、回転-並進変換は、単純かつ効果的な様式で実装され得る。回転-並進変換機が、駆動シャフト内に備えられる2つの摺動面を備え、これらの2つの摺動面が、駆動シャフトの長手方向軸に対して斜めに延在し、駆動シャフトの長手方向中間面から分岐してV字形状部を形成する場合には、駆動シャフトの回転方向に関わらず並進方向を同一に維持することが比較的簡単に実現され得る。
【0025】
洗練された様式において、調節可能伝動要素は、第1の位置および第2の位置から離れるように、好ましくはニュートラル位置に向かってまたはニュートラル位置へと、より好ましくは駆動シャフトの長手方向へばね付勢される。結果として、比較的単純かつ動作信頼性の高い様式において、モータ作動が解除された場合に、伝動要素がニュートラル位置を介して次の作動時に他の位置への調節が可能な状態となることが実現され得る。
【0026】
動作機構が、第1の位置および第2の位置に対応する調節可能伝動要素のためのストッパのセットを備える場合に、頑丈かつ動作信頼性の高い調節が比較的単純な様式で実現可能となる。
【0027】
往復運動するように調節可能伝動要素を構成する、具体的にはモータが作動されるとストッパの中の1つに向かって前方に移動し、モータの作動が解除されると、ばね付勢下においてニュートラル位置へと移動して戻るように調節可能伝動要素を構成することにより、機械式フリップフロップが、比較的効率的な様式で実装され得る。
【0028】
動作機構が、ストッパをインデクシングするためのインデクサを備え、具体的には調節可能伝動要素の往復動作を伴いつつ無限のサイクルでストッパをインデクシングするように構成されたインデクサを備える場合には、続く作動時に駆動装置が駆動経路を変更するように動作されることが、比較的単純かつ動作信頼性の高い様式で実現され得る。インデクサは、ばね作用下にあり、このインデクサにより、駆動シャフトはモータ作動の解除時に軸方向において後退される。インデクサは、固定された世界に連結されたストッパと協働するインデクシングブロックを備えてもよい。洗練された様式においては、ストッパは、インデクシングブロック中のエンドレストラック内に含まれ得る。このエンドレストラックは、例えば4つ組のストッパショルダおよび対応する案内部を備え、これらは、インデクシングブロックの軸方向両側上に連続的に配置される。この場合に、ストッパショルダはそれぞれ、駆動装置の第1の休止位置、第1の作動位置、第2の休止位置、および第2の作動位置に対応し得る。この場合に、第1の作動位置は、例えば調節可能伝動要素の第1の位置に対応することが可能であり、第2の作動位置は、調節可能伝動要素の第2の位置に対応することが可能である。この場合に、インデクシングブロックは、例えば使用中には、駆動シャフトがモータの作動時にパルス発生器によりばね作用に対抗して前方に摺動され、モータの作動解除時および/または非作動条件時にばね作用下で後方に摺動される結果として、軸方向において前後に摺動することが可能である。
【0029】
駆動装置は、第1の位置と第2の位置との間で調節可能である調節可能伝動要素を備えてもよく、駆動シャフトが正の回転方向に回転すると、調節可能伝動要素は、第1の位置において、正の第1の駆動経路を介して第1の出力シャフトを駆動し、第2の位置において、正の第2の駆動経路を介して第1の出力シャフトを逆の回転方向へと駆動し、負の回転方向に駆動シャフトが回転すると、調節可能伝動要素は、第1の位置において、負の第1の駆動経路を介して第2の出力シャフトを駆動し、第2の位置において、負の第2の駆動経路を介して第2の出力シャフトを逆の回転方向へと駆動する。このようにして実現可能となることは、2つの回転方向に1つのモータが逐次作動されるごとに、2つの出力シャフトが、交互の回転方向に調節され得ることである。
【0030】
この場合に、第1の出力シャフトは、第1の枢動軸を中心として自動車両の外部視覚ユニットのためのキャリアを調節するように構成されてもよく、この場合に、第2の出力シャフトは、第2の枢動軸を中心としてキャリアを調節するように構成されてもよい。
【0031】
調節可能伝動要素が、1つのみの駆動経路を介して位置および回転方向に関して駆動するように構成される場合に、各駆動シャフトが、交互の回転方向において別個に駆動され得ることが、効率的に実現され得る。
【0032】
また、本発明は、上述のような駆動装置と、少なくとも第1の枢動軸を中心として枢動可能に配設された、特に自動車両の外部視覚ユニットを担持するためのキャリアとを備える、調節機器であって、第1の出力シャフトが、第1の枢動軸を中心としてキャリアを調節するように構成された、調節機器に関する。したがって、洗練された様式においては、モータの回転方向の反転を伴わずに1つのモータを用いることにより枢動軸を中心として2方向へ調節可能である代替的な調節機器を実現することが可能である。
【0033】
この場合に、キャリアはさらに、第2の枢動軸を中心として、好ましくは第1の枢動軸に対して実質的に横方向に延在する第2の枢動軸を中心として枢動可能に配設され、第2の出力シャフトは、好ましくは第2の枢動軸を中心としてキャリアを調節するように構成される。したがって、洗練された様式においては、1つのモータを用いて2つの枢動軸を中心として調節可能である調節機器を提供することが可能である。
【0034】
好ましくは、調節機器のキャリアは、外部視覚ユニットのハウジングを、具体的にはミラーキャップを備える。
【0035】
また、本発明は、調節機器のための制御部に関する。
【0036】
また、本発明は、調節機器を駆動するための方法であって、モータを作動させることにより、第1の駆動経路と第2の駆動経路との間の切替えが行われ、モータの続く作動により、第1の駆動経路および第2の駆動経路が初期駆動経路として交互に選択される、方法に関する。
【0037】
上記段落中で説明された駆動装置の技術的手段は、それぞれがそれ自体において別の構成を有する駆動装置においても有利に使用され得ること、すなわち個別の技術的手段が、所望に応じてそれらの文脈から切り離されて単独で適用されることが可能であり、所望に応じて上述の手段の中の1つまたは複数と共に組み合わされることが可能であることに留意されたい。
【0038】
図面に示される例示の実施形態に基づきさらに詳細に本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】分解状態における、本発明による駆動装置の第1の実施形態の概略斜視図である。
【
図2】組み立て状態における、
図1の駆動装置の概略斜視図である。
【
図3】第1の休止位置における、
図2の駆動装置の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図4】第1の駆動経路を介して第1の出力シャフトが駆動される、続く第1の作動位置における、
図3の駆動装置の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図5】続く第2の休止位置における、
図4の駆動装置の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図6】第2の駆動経路を介して第1の出力シャフトが駆動される、続く第2の作動位置における、
図5の駆動装置の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図7】分解状態における、本発明による駆動装置の第2の実施形態の概略斜視図である。
【
図8】組み立て状態における、
図7の駆動装置の概略斜視図である。
【
図9a】第1の正の初期駆動経路を介して第1の出力シャフトが正の回転方向に駆動されて、直立枢動軸を中心とした右から左への(右-左、RL)外部視覚ユニットのキャリアの調節を行う第1の作動位置にある
図7の駆動装置の伝動装置の細部の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図9b】第1の負の初期駆動経路を介して第2の出力シャフトが負の回転方向に駆動されて、横臥調節軸を中心とした下から上への(下-上、DT)外部視覚ユニットのキャリアの調節を行う第1の作動位置にある
図7の駆動装置の伝動装置の細部の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図9c】第2の正の初期駆動経路を介して第1の出力シャフトが負の回転方向に駆動されて、直立枢動軸を中心とした左から右への(左-右、LR)外部視覚ユニットのキャリアの調節を行う第2の作動位置にある
図7の駆動装置の伝動装置の細部の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図9d】第2の負の初期駆動経路を介して第2の出力シャフトが正の回転方向に駆動されて、横臥調節軸を中心とした上から下へ(上-下、TD)の外部視覚ユニットのキャリアの調節を行う第2の作動位置にある
図7の駆動装置の伝動装置の細部の部分断面を伴う概略側面図である。
【
図10b】2ボタン制御で制御される外部視覚ユニットの概略図である。
【
図10c】駆動装置に結合された外部視覚ユニットのキャリアの調節において
図7~
図9の駆動装置の2ボタン制御の2つのプッシュボタンを連続的に作動させたときの、モータを流れる電流と、調節軸を中心とする結果的に得られた枢動動作との概要を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
これらの図面は、本発明の好ましい実施形態を概略的に示すものに過ぎず、非限定的な例示の実施形態として提示されるものである点に留意されたい。これらの例示の実施形態において、異なる実施形態における同様のまたは対応するパーツは、同一の参照数字で示される。
【0041】
図1および
図2は、それぞれ分解された状態および組み立てられた状態における、本発明による駆動装置1の第1の実施形態を示す。駆動装置1は、この例では1つの回転方向のみを有する圧電モータである図示されない単一の電気モータと、モータシャフトに結合された駆動シャフト2とを備える。駆動シャフト2は、伝動装置3を介して第1の駆動経路4および第2の駆動経路5とそれぞれ選択的に協働する。以降でさらに説明されるように、伝動装置3は、2つの両回転方向に単一の出力シャフト6を駆動するために第1の駆動経路4と第2の駆動経路5との間で切替え可能である。伝動装置3の第1の駆動経路4は、駆動シャフト2の周囲に摺動可能に備えられた第1の歯車7を備え、この第1の歯車7は、出力シャフト6上に備えられた第2の歯車8と協働する。伝動装置3の第2の駆動経路5は、駆動シャフト2の周囲に摺動可能に備えられた第3の歯車9を備え、この第3の歯車9は、中間シャフト10上に備えられた第4の歯車11を介して、出力シャフト6上にさらに備えられた第5の歯車12と協働する。出力シャフト6は、出力歯車13を担持する。出力歯車13は、例えば外部視覚ユニットのキャリアの図示されない調節要素などと協働することが可能であり、それにより調節軸を中心として前後へ調節され得る。
【0042】
伝動装置3は、切替え可能に構成され、そのために本例では調節可能伝動装置14を備える。この調節可能伝動装置14は、駆動シャフト2上に備えられた例えばキーなどのキャッチ15として実装され、このキャッチ15は、第1の歯車7および第3の歯車9中に形成された例えばキー溝などのスロット16と協働し得る。駆動シャフト2は、軸方向に調節可能である。駆動シャフト2が第1の軸方向位置Aにある場合に、キャッチ15は、第1の歯車7のスロット16の中の1つの中に受けられ、駆動シャフト2が回転すると、第1の歯車7は駆動シャフト2により担持され、一方で第3の歯車9は駆動シャフト2から回転的に離れた状態になる。第2の軸方向位置Bにおいては、キャッチ15は、第3の歯車9のスロット16内に受けられ、駆動シャフト2が回転すると、第3の歯車9は、駆動シャフト2により担持され、第1の歯車7は、駆動シャフト2から回転的に離れる。第1の軸方向位置Aにおいては、伝動装置3は、第1の駆動経路4を介して出力シャフト6と協働し、第2の軸方向位置Bにおいては、伝動装置3は、第2の駆動経路5を介して出力シャフト6と協働する。
【0043】
駆動装置1は、切替え可能伝動装置3が第1の駆動経路4と第2の駆動経路5との間で切替え可能となる動作機構17をさらに備える。この動作機構17は、駆動シャフト2を介してモータにより作動され、この動作機構17を介することにより、休止状態からモータが逐次作動されるごとに、第1の駆動経路4および第2の駆動経路5の両方が、初期駆動経路として交互に選択可能となる。
【0044】
動作機構17は、機械式フリップフロップを形成し、これにより、駆動装置1の休止位置からモータが作動されるたびに、第1の駆動経路4および第2の駆動経路5は、初期駆動経路として交互に選択される。駆動装置1のモータがオンおよびオフへと1回切り替えられる作動サイクルを経るたびに、駆動装置1は、休止状態からモータが作動されたときに他の駆動経路へと自動的に切り替わる。この例示の実施形態では、モータに結合された駆動シャフト2の回転方向が同一に留まりながら、続く作動サイクル時には、出力シャフト6の回転方向が反転される。
【0045】
この例示の実施形態では、動作機構17は、パルス発生器18およびインデクサ19を備える。動作機構17のパルス発生器18は、この例示の実施形態では、回転-並進変換機20を備え、伝動装置3の調節可能伝動要素14はこの回転-並進変換機20により調節可能となる。回転-並進変換機20は、駆動シャフト2の中空シャフト部分21を備え、駆動シャフト2の円筒状シャフト部分22がこの中空シャフト部分21内に受けられる。中空シャフト部分21の内方表面上の径方向内方ピン23が、駆動シャフト2の円筒状シャフト部分22の外方表面上のらせん状溝24内に受けられる。らせん状溝24は、回転-並進変換機20の摺動面を形成し、この摺動面は、駆動シャフト2の長手方向軸に対して斜めに延在して駆動シャフト2中に設けられる。駆動シャフト2の中空シャフト部分21が円筒状シャフト部分22に対して回転すると、駆動シャフト2の円筒状シャフト部分22は、駆動シャフト2の中空シャフト部分21に対して軸方向に摺動する。
【0046】
電気モータにより矢印P1の濃色ヘッドの方向に駆動シャフト2を作動させると、駆動対象の外部視覚ユニットの荷重が駆動装置1の出力シャフト6に対してかかる結果として、中空シャフト部分21が最初に溝24内でストロークし、その後に駆動シャフト2の円筒状シャフト部分22がピン23により担持される。この内部ストロークの最中に、駆動シャフト2の円筒状シャフト部分22は、矢印P2の濃色ヘッドの方向へと軸方向に摺動される。駆動シャフト2の端部25は、その端部面にてインデクサ19上に軸受け取り付けされる。インデクサ19は、ばね27の作用下におかれ、駆動シャフト2は、モータの作動が解除されると軸方向に後退される。
【0047】
インデクサ19は、ストッパ29と協働するインデクシングブロック28を備える。ストッパ29は、固定された世界に枢動可能に連結されたストッパフック30を備え、ストッパフック30の自由端部31は、インデクシングブロック28と協働する。ストッパフック30の自由端部31は、インデクシングブロック28中のエンドレストラック32内に受けられる。エンドレストラック32は、4つ組のストッパショルダ33およびストッパショルダ33に対応する案内面34を備え、これらは、インデクシングブロック28の軸方向両側上に連続的に配置される。ストッパショルダ33はそれぞれ、駆動装置1の第1の休止位置i、第1の作動位置I、第2の休止位置ii、および第2の作動位置IIに対応する。
【0048】
使用中に、インデクシングブロック28は、駆動シャフト2が、モータの作動時にパルス発生器18により矢印P2の濃色ヘッドの方向へと前方に摺動され、次いでモータ作動の解除時にばね27により矢印P2の淡色ヘッドの方向へリセットされる結果として、軸方向へと前後に摺動する。ストッパフック30の自由端部31は、モータの各作動時および各作動解除時に、案内面34に沿ってストッパショルダ33から対向側のショルダ33へと案内される。案内面34により、自由端部31は同一方向へのサイクルを常に経ることが確保される。
【0049】
図3に示す駆動装置の第1の休止位置iから開始して、矢印P1の濃色ヘッドの方向にモータが作動されると(
図4に示すように)、回転-並進変換機20における自由ストロークの最中に、駆動シャフト2は、矢印P2の濃色ヘッドの方向へと軸方向に移動される。それにより、インデクシングブロック28は、ばね27の作用に対して押圧され、また矢印P2の濃色ヘッドの方向へと移動する。次いで、ストッパフック30の自由端部31は、第1のストッパショルダ33’から第1の案内面34を経由して第2のストッパショルダ33’’へとエンドレストラック32中を移動し、これが第1の作動位置Iに対応する。
図4に示す第1の作動位置Iでは、キャッチ15は、軸方向において第1の位置Aに位置し、駆動シャフト2は、伝動装置3の第1の歯車7を担持する。次に、第1の駆動経路4を介して、出力シャフト6が矢印P3の濃色ヘッドに対応する方向へと駆動される。モータ作動が解除されると、インデクサ19のインデクシングブロック28は、ばね27の作用下で軸方向にリセットされる。同時に、駆動シャフト2が移動され、回転-並進変換機20の溝24が、自由ストロークの開始方向へとピン23に沿ってリセットされる。インデクシングブロック28の軸方向移動は、ストッパフック30の自由端部31が、第2の案内面34を介して、第2の休止位置iiに対応する第3のストッパショルダ33’’’に到達するまで継続される。第2の休止位置iiは、
図5に示される。矢印P1の濃色ヘッドの方向へとモータが続いて作動されると、パルス発生器18の回転-並進変換機20は、再び自由ストロークを行い、駆動シャフト2は、矢印P2の濃色ヘッドの方向へと再び押圧される。駆動シャフト2は、矢印P2の方向へとばね27の作用に対抗してインデクシングブロック28を押圧し、駆動シャフト2上のキャッチ15は、移動して第1の歯車7のスロット16から退出する。インデクシングブロック28軸方向移動は、ストッパフック30の自由端部31が、第3の案内面34を介して、第2の作動位置IIに対応する第4のショルダ33’’’’に到達するまで継続される。
図6に示す第2の作動位置IIでは、キャッチ15は、軸方向において第2の位置Bに位置し、駆動シャフト2は、伝動装置3の第3の歯車9を担持する。次に、第2の駆動経路5を介して、駆動装置1の第1の出力シャフト6は、矢印P3の淡色ヘッドに対応する方向へと駆動される。
【0050】
モータの作動が解除されると、インデクサ19のインデクシングブロック28は、ばね27の作用下において再び軸方向においてリセットされる。同時に、駆動シャフト2は、再び移動され、回転-並進変換機20の溝24は、自由ストロークの開始方向においてピン23に沿って再びリセットされる。インデクシングブロック28の軸方向移動は、ストッパフック30の自由端部31が、第4の案内面34を介して、第1の休止位置iに対応する第1のショルダ33に到達するまで継続される。矢印P1の濃色ヘッドの方向へとモータが続いて作動されると、上述のシーケンスが再び開始される。
【0051】
上述の通り、モータの作動により、第1の駆動経路4と第2の駆動経路5との間の切替えが行われ、モータを続けて作動することにより、第1の駆動経路4および第2の駆動経路5が初期駆動経路として交互に選択される、調節機器を駆動するための方法を説明した。
【0052】
モータの作動により、調節可能伝動要素14は、それぞれ第1の駆動経路4および第2の駆動経路5に対応する調節可能伝動要素14の第1の位置Aおよび第2の位置Bに向かって調節可能となる。
【0053】
さらに、調節可能伝動要素14は、駆動シャフト2の長手方向において休止位置に向かって第1の位置Aおよび第2の位置Bから離れるようにばね付勢される。
【0054】
動作機構は、この例では第2のストッパショルダ33’’および第4のストッパショルダ33’’’’により形成された、第1の位置Aおよび第2の位置Bに対応する調節可能伝動要素14のためのストッパのセットをさらに備える。
【0055】
調節可能伝動要素14は、往復運動するようにさらに構成され、具体的には、モータの作動時にストッパの中の1つに向かって前方に移動し、モータ作動の解除時にはニュートラル位置まで移動して戻るように構成される。さらに、動作機構17は、ストッパをインデクシングするためのインデクサ19を備え、具体的には調節可能伝動要素14の往復動作を伴いつつ無限のサイクルでストッパをインデクシングするように構成されたインデクサ19を備える。
【0056】
また、切替え可能伝動装置3は、第1の位置Aと第2の位置Bとの間で調節可能である調節可能伝動要素14を備え、それにより、第1の回転方向に駆動シャフト2が回転すると、第1の位置Aにある調節可能伝動要素14は、第1の出力シャフト6のみを、すなわち第1の駆動経路4を介して正の回転方向へと駆動し、同じ第1の回転方向に駆動シャフト2が回転すると、第2の位置Bある調節可能伝動要素14は、やはり第1の出力シャフト6のみを、すなわち負の回転方向へと駆動し、第1の出力シャフト6は、第1の枢動軸を中心として、具体的には2つの逆方向の枢動方向において、自動車両の外部視覚ユニット用のキャリアを調節するように構成される。
【0057】
第1の例示の実施形態では、モータは、矢印P1の単色ヘッドの方向へと駆動することができない。しかし、
図7~
図9に示す第2の例示の実施形態では、これが可能である。この場合に、駆動シャフト2は、モータにより矢印P1の両回転方向へと駆動され得る。第2の例示の実施形態では、伝動装置3は、第1の出力シャフトに加えて第2の出力シャフト37を備える。この場合に、第2の出力シャフト37は、伝動装置3内の第1の出力シャフト6に対して平行に備えられ、これらの両シャフトは、第1の例示の実施形態において説明されるように実質的に実装される。第1の出力シャフトおよび第2の出力シャフトは、動作機構17により第1の例示の実施形態と相似的に動作される。駆動シャフト2と出力シャフト6、37との間にはカプリング要素42が配置され、このカプリング要素42により、駆動シャフト2の回転方向に応じて第1の出力シャフトまたは第2の出力シャフトの一方のみが駆動される。
【0058】
第2の例示の実施形態の構造および動作は以下の通りである。第2の例示の実施形態では、回転-並進変換機20は、駆動シャフト2中に備えられた2対の協働摺動面を備え、これらの協働摺動面は、駆動シャフト2の長手方向軸に対して斜めに延在し、駆動シャフト2の長手方向中間面から分岐してV字形状部を形成する。このV字形状分岐溝35は、円筒状シャフト部分22中の2つのらせん状溝35として実装され、V字形状部において相互に交差し、中空シャフト部分21上のピン23と協働する。この例示の実施形態では、モータは、直流電気モータとして実装され、その回転方向は、電流方向を反転させることにより反転され得る。駆動装置1が休止状態にある場合に、ピン23は、ばね27の作用により、V字形状溝35の底部36内に受けられる。モータを作動させると、矢印P1の濃色ヘッドの方向への駆動シャフト2の回転と矢印P1の淡色ヘッドの方向への駆動シャフト2の回転との両方が行われて、ピン23に対する中空シャフト部分21の相対回転によって円筒状シャフト部分22は矢印P2の方向へと軸方向に移動される。このようにして、動作機構17は、モータにより駆動シャフト2がいずれかの回転方向へと続いて作動されると、切り替わるように構成される。この第2の実施形態では、いずれかの回転方向へとモータが続いて逐次作動されるごとに、駆動装置1は初期駆動経路を変更する。
【0059】
駆動装置1のこの第2の実施形態では、既述のように、2つの出力シャフトが関与する。これらの出力シャフトはそれぞれが、逆の2方向へと調節され得る。
図9a~
図9dを参照して以降でさらに詳細に説明するように、第1の作動位置Iに位置する駆動装置1は、駆動シャフト2が正の回転方向へ回転すると、第1の出力シャフト6を駆動する、すなわち第1の正の初期駆動経路38を介して駆動する。さらに、第1の作動位置Iでは、駆動装置は、駆動シャフト2が負の回転方向へ回転すると、第2の出力シャフト37を駆動する、すなわち第1の負の初期駆動経路39を介して駆動する。第2の作動位置IIでは、駆動装置1は、駆動シャフト2が正の回転方向へ回転すると、第1の出力シャフト6を逆回転方向へと駆動する、すなわち第2の正の初期駆動経路40を介して駆動する。さらに、第2の作動位置IIでは、駆動装置1は、駆動シャフト2が負の回転方向へ回転すると、第2の出力シャフト37を逆回転方向へと駆動する、すなわち第2の負の初期駆動経路41を介して駆動する。
【0060】
図7において適切に理解できるように、この第2の実施形態では、キャッチ15は、軸方向に長く、駆動シャフト2の軸方向調節時には、駆動シャフト2の周囲に配置された2つのねじカプリング42のスロット16と協働する。第1の作動位置Iでは、この長キャッチ15は、第1の軸方向位置Aに位置し、いずれかの方向に駆動シャフト2が回転すると第1のねじカプリング42を担持し、第2の作動位置IIでは、この長キャッチ15は、第2の軸方向位置Bに位置し、いずれかの方向に駆動シャフト2が回転すると第2のねじカプリング42を担持する。これらのねじカプリング42は、雄ねじ山43を備え、この雄ねじ山43は2つの歯車対45、46の雌ねじ山44と協働し、これらの2つの歯車対45、46は、駆動シャフト2の周囲に備えられ、キャッチ15から離れて作動する。各歯車対45、46の隣接しあう歯車47、48の雌ねじ山44は、方向が同一である。駆動シャフト2の回転方向に応じて、ねじカプリング42は、歯車対の一方の歯車47と係合状態においてキャッチ15に沿った軸方向変位下で締まり、対の他方の歯車48を離れた状態に残す、およびそれらの逆となる。したがって、一方の歯車がキャッチ15およびねじカプリング42を介して駆動シャフト2により担持されるいずれの場合でも対の隣接する歯車はキャッチ15から離れて作動する。他方のねじカプリング42のスロット16は、この場合にはキャッチ15と係合状態になく、第2の歯車対46の歯車47、48は、この場合には駆動されない。
【0061】
図9aに示すように、第1の作動位置Iにおいて、矢印P1の濃色ヘッドの方向へと駆動シャフト2が回転すると、第1の出力シャフト6は、第1の正の駆動経路38を介して矢印P3の濃色ヘッドの方向へ駆動され得る。さらに、
図9bに示すように、第1の作動位置Iにおいて、逆方向すなわち矢印P1の淡色ヘッドの方向へと駆動シャフト2が回転すると、第2の出力シャフト37は、第1の負の駆動経路39を介して矢印P4の濃色ヘッドの方向へと駆動され得る。第1の正の駆動経路38を介して駆動が進められる場合には、第1の負の駆動経路39は、ねじカプリング42と係合状態にないため離れた状態になる。第1の負の駆動経路39を介して駆動が進められる場合には、第1の正の駆動経路38は、ねじカプリング42と係合状態にないため離れた状態になる。
【0062】
図9cに示すように、第2の作動位置IIにおいて、矢印P1の濃色ヘッドの方向へと駆動シャフト2が回転すると、第1の出力シャフト6は、第2の正の駆動経路40を介して矢印P3の淡色ヘッドの方向へと駆動され得る。さらに、
図9dに示すように、第2の作動位置IIにおいて、矢印P1の淡色ヘッドの方向へと駆動シャフト2が回転すると、第2の出力シャフト37は、第2の負の駆動経路41を介して矢印P4の淡色ヘッドの方向へと駆動され得る。第2の正の駆動経路40を介して駆動が進められる場合には、第2の負の駆動経路41は、ねじカプリング42と係合状態にないため離れた状態になる。第2の負の駆動経路41を介して駆動が進められる場合には、第2の正の駆動経路40は、ねじカプリング42と係合状態にないため離れた状態になる。
【0063】
第1の作動位置Iでは、第2の駆動経路40、41は、キャッチ15が第2のねじカプリング42を担持しないため、駆動されない。第2の作動位置IIでは、第1の駆動経路38、39は、キャッチ15が第1のねじカプリング42を担持しないため駆動されない。
【0064】
駆動装置1のこの第2の実施形態の補助により、外部視覚ユニットのためのキャリアは、第1の出力シャフト6を介して直立調節軸を中心として2つの両調節方向へと、すなわち左から右へおよび右から左へと調節されることが可能となり、第2の出力シャフト37を介して横臥調節軸を中心として、すなわち上下におよび下上に調節されることが可能となる。
【0065】
かかる駆動装置1は、2つのみのボタン50、51を備える、駆動装置のモータに電気配線を介して接続された制御部49を備え得る。この場合に、制御部49は、第1のボタン50および第2のボタン51を備え、この第1のボタン50により、駆動装置のモータ用の電流が配線を介して第1の電流方向においてモータへと供給され、第2のボタン51により、モータ用の電流が配線を介して第2の逆の電流方向においてモータへと供給され得る。
図10aは、2ボタン制御部または2ノブ制御部49のための動作パネルを示す。
図10aの2ボタン制御部49を用いることにより、
図10bに示す外部視覚ユニット100が調節され得る。外部視覚ユニット100は、ミラーガラスを上に有するキャリア101を有し、このキャリア101は、調節駆動装置により直立調節軸103および横臥調整軸104をそれぞれ中心としてハウジング102に対して枢動し得る。
図10cの表に示すように、2ボタン制御部49の第1のボタン50を介した駆動装置の直流電流モータへの電流供給の連続的なオンへの切替えにより、キャリアは、上から下へ(上下、TD)および下から上へ(下上、DT)の交互に横臥軸を中心として調節され得る。2ボタン制御部49の第2のボタン51を介した逆の電流方向におけるモータへの電流供給の連続的なオンへの切替えにより、キャリアは、左から右へ(左右、LR)および右から左へ(右左、RL)の交互に直立軸を中心として調節され得る。モータへの電流供給がオンに切り替えられるたびに、モータは作動され、電流供給がオフに切り替えられると、モータへの作動が再び解除される。電流供給をオンに切り替えると、動作機構17のパルス発生器18は、モータ作動の結果としてインデクサに対してパルスを与え、作動解除時には、動作機構17のインデクサ19は、調節可能伝動要素のストッパを調節し、それにより調節可能伝動要素は、第1の位置Aと第2の位置Bとの間で変動する。このようにすることで、電流供給がこれらのボタンの一方によりオンに切り替えられるたびに、駆動装置1は、初期駆動経路を変更し、すなわち第1の駆動経路と第2の駆動経路との間で変化する。ボタンは、例えばプッシュボタンとしてまたは圧力スイッチもしくはタンブラスイッチとして実装され得る。これらのボタンは、様々な様式で実装され得る。例えば、これらのボタンは、機械的ノブとしてのみならず、異なる性質の物理的ノブとしても、例えばタッチパッドまたは圧力センサなどとしても実装され得る。これらのボタンは、仮想ボタン、例えばタッチ画面の一部として実装されてもよい。また、これらのボタンは、例えば容量センサとして、または例えば手信号または目の動きを認識するための光バリアもしくはカメラなどの光センサとしてなど、非接触動作向けに実装されてもよい。
【0066】
第1のボタン50を押すと(任意の他の動作または作動を含むものとして理解される)モータは、例えば正の回転方向へなどいずれの場合でも駆動シャフト2を駆動し、他方のボタン51を押すと、モータは、例えば負の回転方向へなどいずれの場合でも駆動シャフト2を駆動する。
【0067】
この場合に、第1の正の駆動経路38は、例えば右から左へ直立調節軸を中心としてキャリアを調節するように構成されてもよく、第2の正の駆動経路40は、左から右へ直立調節軸を中心としてキャリアを調節するように構成されてもよく、またはその逆であってもよい。この場合に、第1の負の駆動経路39は、下から上へ横臥調節軸を中心としてキャリアを調整するように構成されてもよく、第2の負の駆動経路41は、上から下へ横臥調節軸を中心としてキャリアを調節するように構成されてもよく、またはその逆であってもよい。
【0068】
上述の通り、モータの作動により、第1の駆動経路と第2の駆動経路との間の切替えが行われ、モータを続けて作動することにより、第1の駆動経路および第2の駆動経路が初期駆動経路として交互に選択される、調節器具を駆動するための方法を説明した。具体的には、モータは、結合された駆動シャフトを備え得る。このようにして、駆動シャフトは、伝動装置を介して第1の駆動経路および第2の駆動経路とそれぞれ選択的に協働することが可能となる。さらに、駆動装置は、動作機構を備えることが可能であり、この動作機構により、伝動装置は第1の駆動経路と第2の駆動経路との間で切替え可能となる。本発明によれば、この場合に、動作機構は、モータにより駆動シャフトを介して作動される。例えば、この方法は、休止状態からモータが続いて作動されると、初期駆動経路として第1の駆動経路および第2の駆動経路を交互に選択し得る。本発明によれば、動作機構は機械式フリップフロップを形成することが可能であり、この機械式フリップフロップにより、駆動装置の休止状態からモータが続いて作動されると、第1の駆動経路および第2の駆動経路が初期駆動経路として交互に選択される。
【0069】
上述の2ボタン制御部自体を本発明としてみなすことが可能であり、駆動ユニットとの組合せにおいて駆動システムを形成することが可能である点に留意されたい。さらに、本発明は、本明細書において説明される例示の実施形態に限定されない点に留意されたい。多数の変更が可能である。したがって、パルス発生器は、例えばボールポイント機構の様式としてなど回転インデクシングブロックを用いて実装されてもよく、歯車伝動装置の代わりに、ウォーム歯車伝動装置、クラウン歯車伝動装置、円錐歯車伝動装置、または摩擦伝動装置を利用することが可能である。調節可能伝動要素は、所望に応じて、回転および/または並進により第1の位置と第2の位置との間で完全にまたは部分的に調節され得る。また、出力シャフト同士が同心状であってもよく、出力シャフト同士が異なる方向に延在してもよく、および/またはある角度を相互に有してもよい。さらに、各駆動経路が、固有の出力を有することが可能であり、または駆動経路同士が、異なる伝達比および/または方向における1つの出力を駆動するために同一出力にて接合されることが可能である。
【0070】
さらに、調節可能伝動要素のモータ作動による動作により、他の駆動装置構成体同士の間における調節が行われ得る。例えば、伝動要素は、第1の位置において2つの回転方向へと1つの出力シャフトを駆動し、第2の位置において2つの回転方向へと別のシャフトを駆動するために、2つの回転方向を有するモータを用いて調節されてもよい。さらに、カプリングは、ねじカプリングとして以外の様式で、例えばスリップカプリング、一方向クラッチ、またはラップばねなどの他の方向依存カプリングなどとして実装されてもよい。また、各駆動経路が、調節動作を別個に実施してもよく、この調節動作が、並進であってもまたは並進を含んでもよい。
【0071】
かかる変更は、当業者には明らかであろう。また、かかる変更は、添付の特許請求の範囲に定義されるような本発明の範囲内に含まれることが理解される。
【符号の説明】
【0072】
1 駆動装置
2 モータ
3 伝動装置
4 第1の駆動経路
5 第2の駆動経路
6 (第1の)出力シャフト
7 第1の歯車
8 第2の歯車
9 第3の歯車
10 中間シャフト
11 第4の歯車
12 第5の歯車
13 出力歯車
14 調節可能伝動要素
15 キャッチ
16 スロット
17 動作機構
18 パルス発生器
19 インデクサ
20 回転-並進変換機
21 駆動シャフトの中空シャフト部分
22 駆動シャフトの円筒状シャフト部分
23 ピン
24 溝
25 駆動シャフトの端部
26 [スペア]
27 ばね
28 インデクシングブロック
29 ストッパ
30 ストッパフック
31 自由端部
32 エンドレストラック
33 ストッパショルダ
34 案内面
35 V字形状溝
36 底部
37 第2の出力シャフト
38 第1の正の駆動経路
39 第1の負の駆動経路
40 第2の正の駆動経路
41 第2の負の駆動経路
42 ねじカプリング
43 雄ねじ山
44 雌ねじ山
45 第1の歯車対
46 第2の歯車対
47 1つの歯車
48 他の歯車
49 制御部
50 第1のボタン
51 第2のボタン
100 外部視覚ユニット
101 ミラーガラスを有するキャリア
102 ハウジング
103 直立調節軸
104 横臥調節軸
A 第1の軸方向位置キャッチ
B 第2の軸方向位置キャッチ
i 第1の休止位置
I 第1の作動位置
ii 第2の休止位置
II 第2の作動位置
P1 回転方向駆動シャフト
P2 並進方向駆動シャフト
P3 回転方向第1の駆動シャフト
P4 回転方向第2の駆動シャフト