(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-02
(45)【発行日】2023-05-15
(54)【発明の名称】物品収納空間を有するバシネット及びベビーベッド
(51)【国際特許分類】
A47D 7/00 20060101AFI20230508BHJP
【FI】
A47D7/00 Z
(21)【出願番号】P 2021167118
(22)【出願日】2021-10-12
【審査請求日】2021-10-12
(31)【優先権主張番号】202011096258.8
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ボー ウー
(72)【発明者】
【氏名】ション ユー
(72)【発明者】
【氏名】シンディ リパート
【審査官】瀧本 絢奈
(56)【参考文献】
【文献】実公昭38-018229(JP,Y1)
【文献】中国実用新案第210842406(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0172312(US,A1)
【文献】米国特許第05867850(US,A)
【文献】米国特許第09155402(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47D 7/00- 7/04
A47D 13/00-13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マットレスと前記マットレスを支えるためのバシネット布体とを含む、物品収納空間を有するバシネットであって、
前記マットレスは互いに繋がっている第一マットレスと第二マットレスとを含み、
前記第一マットレスは前記第二マットレスに対して折り返し可能であり、
前記バシネット布体の一側に、収容空間を有するポケット部が設けられ、前記第一マットレスが折り返された後、前記ポケット部と前記第一マットレスとの接続により、前記ポケット部の収容空間が広げられて前記物品収納空間が形成されるように構成されていることを特徴とする、物品収納空間を有するバシネット。
【請求項2】
前記ポケット部には、開口を含み前記第一マットレスに嵌合接続するための嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項3】
前記バシネット布体は、互いに間隔を空けた1対の第一側辺布体と、互いに間隔を空けて且つ前記第一側辺布体と接続されている1対の第二側辺布体とを含み、前記ポケット部の一端は前記第一側辺布体に接続されており、そして前記第一側辺布体に閉じることができるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項4】
前記第二側辺布体に第一面ファスナーが設けられ、前記
ポケット部に、前記第一面ファスナーと貼り合う第二面ファスナーが設けられ、前記第一面ファスナーと前記第二面ファスナーとにより、前記第一マットレスの位置決めがなされるように構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項5】
前記第二側辺布体に接続部が設けられ、前記
ポケット部に接続バンドが設けられ、前記接続バンドと前記接続部との接続により前記第一マットレスが固定されるにように構成されている、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項6】
前記接続部はD字形のリングであることを特徴とする請求項5に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項7】
前記接続バンドは面ファスナーを備えたウェビングであることを特徴とする請求項5に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項8】
前記ポケット部はいくつかの付設部材を有し、前記付設部材は、一端が前記第二側辺布体に接続されており、且つコンパクトな形態に閉じて前記ポケット部に収められることができ、前記付設部材の使用時に、前記付設部材を広げることで前記物品収納空間をいくつかの部分に区画することができる、ことを特徴とする請求項3に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項9】
前記付設部材内に、支持作用を有するPEボードが設けられていることを特徴とする請求項8に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項10】
前記第二側辺布体に、前記第一面ファスナーと貼り合うカバーシートが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項11】
収容キャビティを有する物置部を更に含み、
前記ポケット部の一側に第一接着部が設けられ、前記物置部に第二接着部が設けられ、前記第一接着部と前記第二接着部との接着により前記物置部は前記物品収納空間内に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項12】
前記収容キャビティは、いくつかの仕切り部によりいくつかの収容単位に区画されていることを特徴とする請求項11に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項13】
前記ポケット部の前記第一マットレスから離れた側に前記第一接着部が設けられ、前記第一接着部と前記第二接着部との接着により、前記物置部は前記物品収納空間の外に配置可能となるように構成されている、ことを特徴とする請求項11に記載の物品収納空間を有するバシネット。
【請求項14】
ベッド枠と、前記ベッド枠に組み立てられた、請求項1~13のいずれか1項に記載の物品収納空間を有するバシネットとを含むことを特徴とするベビーベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバシネット及びベビーベッドの技術分野に関し、より具体的には、物品収納空間を有するバシネット及びベビーベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ベビーベッドは、内部空間が深く、保護者が乳児の世話をするときに不便があったため、従来のベビーベッドでは、バシネットがベビーベッドに接続可能に配置されているのが普通で、バシネットがベビーベッドの上部に取付けられ、乳児の遊び空間ができ、保護者が乳児を外へ抱っこしたり内部へ下ろしたりするのも楽になる。
【0003】
しかし、従来のバシネットはいずれも、単なる睡眠空間に囲んだものに設計されており、物品収納空間が独立に設けられていない。哺乳瓶、おむつ、タオル、衣類、おもちゃなどの乳児用品がたくさんあるため、物品収納空間のない上記バシネットを利用するとき、利用可能な余裕空間がない。そのため、現状では、乳児用品をバシネットの下方とプレイヤードとの間に形成された空間内、或いはプレイヤード下部の空間に収納するのがほとんどである。しかし、乳児用品をバシネットの下方の空間に収納する場合、取り出しはとても不便となり、ユーザーは腰をかがめてバシネットの下方の空間まで手を伸ばさないと取れないので、使用上の不便が生ずる。
【0004】
よって、物置が可能で、且つ物の取り出しが便利であるバシネットが必要となった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一つの目的は、物置が可能で且つ物の取り出しが便利である、物品収納空間を有するバシネットを提供することにある。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、上記の物品収納空間を有するバシネットを含むベビーベッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による物品収納空間を有するバシネットは、マットレスとマットレスを支えるためのバシネット布体とを含み、マットレスは互いに繋がっている第一マットレスと第二マットレスとを含み、第一マットレスは第二マットレスに対して折り返し可能であり、バシネット布体の一側に、収容空間を有するポケット部が設けられ、第一マットレスが折り返された後、ポケット部と第一マットレスとの接続により、ポケット部の収容空間が広げられて物品収納空間が形成される。
【0008】
従来技術と比べて、第一マットレスが第二マットレスに対して折り返し可能であるため、第一マットレスが折り返された後、ポケット部と第一マットレスとが接続された側は物品収納空間を形成し、第二マットレスの領域は睡眠空間となり、乳児はバシネットの第二マットレス領域に寝かされ、ユーザーは乳児用品をバシネットの物品収納空間に置くことができる。物品収納空間と乳児の睡眠空間とはいずれもバシネットの底面と同一の平面にあるため、ユーザーは物品を簡単に取り出すことができ、腰をかがめてバシネットの下方の空間内まで手を伸ばす必要がなくなる。
【0009】
好ましくは、ポケット部には、開口を含み第一マットレスに嵌合接続するための嵌合部が設けられている。
【0010】
好ましくは、バシネット布体は、互いに間隔を空けた1対の第一側辺布体と、互いに間隔を空けて且つ第一側辺布体と接続されている1対の第二側辺布体とを含み、ポケット部の一端は第一側辺布体に接続されており、そして第一側辺布体に閉じることができる。
【0011】
好ましくは、第二側辺布体に第一面ファスナーが設けられ、第一マットレスに、第一面ファスナーと貼り合う第二面ファスナーが設けられ、第一面ファスナーと第二面ファスナーとにより、第一マットレスの位置決めがなされる。
【0012】
好ましくは、第二側辺布体に接続部が設けられ、第一マットレスに接続バンドが設けられ、接続バンドと接続部の接続により第一マットレスが固定される。
【0013】
好ましくは、接続部はD字形のリングである。
【0014】
好ましくは、接続バンドは面ファスナーを備えたウェビングである。
【0015】
好ましくは、ポケット部はいくつかの付設部材を有し、付設部材は、一端が第二側辺布体に接続されており、且つコンパクトな形態に閉じてポケット部に収められることができ、付設部材の使用時に、付設部材を広げることで物品収納空間をいくつかの部分に区画することができる。
【0016】
好ましくは、付設部材内に、支持作用を有するPEボードが設けられている。
【0017】
好ましくは、第二側辺布体に、第一面ファスナーと貼り合うカバーシートが設けられている。
【0018】
好ましくは、物品収納空間を有するバシネットは、収容キャビティを有する物置部を更に含み、ポケット部の一側に第一接着部が設けられ、物置部に第二接着部が設けられ、第一接着部と第二接着部との接着により物置部は物品収納空間内に固定されている。
【0019】
好ましくは、収容キャビティは、いくつかの仕切り部によりいくつかの収容単位に区画されている。
【0020】
ポケット部の第一マットレスから離れた側に第一接着部が設けられ、第一接着部と第二接着部との接着により、物置部は物品収納空間の外に配置可能となる。
【0021】
上記に応じて、本出願は更に、ベッド枠と、ベッド枠に組み立てられ上記物品収納空間を有するバシネットとを含むベビーベッドを提供する。
【0022】
下記の説明及び図面により、本発明はより明確になるが、これら図面は本発明の実施例を解釈するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係るベビーベッドの概略構造図である。
【
図2】
図1に示すベビーベッドの他の状態での概略構造図であって、第一マットレスが第二マットレスに対して折り返された状態を示す図である。
【
図3】
図1に示すベビーベッドにおいてポケット部の接続関係の構造図である。
【
図4】
図3に示すポケット部と第一マットレスとが接続された概略構造図である。
【
図5】第一面ファスナーと第二面ファスナーとの接続関係の構造図である。
【
図6】付設部材がコンパクトな形態に閉じてポケット部に収められた場合の概略構造図である。
【
図7】
図6に示す付設部材が広げられた場合の概略構造図である。
【
図9】物置部が物品収納空間内に位置する場合の概略構造図であって、第一接着部と第二接着部とが接続されていない状態を示す図である。
【
図10】物置部が物品収納空間内に位置する場合の概略構造図であって、第一接着部と第二接着部とが接着された状態を示す図である。
【
図11】物置部がベビーベッドの外側に位置する場合の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、図面を参照しながら本発明の実施例を説明するが、図面において、類似の符号は類似の部品を示すこととする。
【0025】
図1に示すように、本発明によるベビーベッド100は、ベッド枠10、及びベッド枠10に組み立てられて物品収納空間を有するバシネット20を含む。バシネット20は物品収納空間27(
図4に示す)を有するため、乳児がベビーベッド100を利用中のとき、物品は、出し入れが容易にできるように、物品収納空間27内に置いてよい。具体的に言うと、ベッド枠10は鉛直方向に延在する4本の直立バー11、各直立バー11の上端にそれぞれ設けられた4つの隅部ジョイント13、及び4本のサイドバー15を含み、各サイドバー15は隣接する1対の隅部ジョイント13と接続されており、各サイドバー15に、バシネット20を固定するためのプラスチック製フック(図示なし)が設けられている。ここで、バシネット20がベッド枠10に吊り下げられて固定される形態は本出願の特徴点でなく、従来のいかなる構造であってもよいため、説明の簡潔さのため、本明細書では関連説明を省略し、これに限らない。
【0026】
図1~
図2に示すように、バシネット20はマットレス23、及びマットレス23を支えるためのバシネット布体21を含む。本実施例において、バシネット布体21はフックによりベッド枠10に固定され、マットレス23はバシネット布体21の内側にある。マットレス23は、互いに繋がっている第一マットレス231と第二マットレス233を含み、第一マットレス231は第二マットレス233に対して折り返し可能である。バシネット布体21の一側に、収容空間を有するポケット部25が設けられ、第一マットレス231が折り返された後、ポケット部25と第一マットレス231との接続によってポケット部25の収容空間が広げられ、これにより物品収納空間27が形成される。言い換えると、第一マットレス231を第二マットレス233に対して折り返した後、ポケット部25の一側を第一マットレス231に接続することにより、ポケット部25の収容空間が広げられて物置が可能となる物品収納空間27が形成される。
【0027】
第一マットレス231のポケット部25に向く側からバシネット布体21までの間は物品収納空間27に形成され、第二マットレス233の領域には乳児を寝かせることができ、これにより、該バシネット20は、第一マットレス231により睡眠空間と物品収納空間27とに区画される。乳児をバシネット20に寝かせた場合であっても、ユーザーは乳児用品をバシネット20の物品収納空間27内に置くことができ、物品収納空間27と乳児の睡眠空間はいずれもバシネット20の底面と同一の平面にあるため、ユーザーは物品収納空間27内の用品を簡単に取ったり置いたりすることができる。第一マットレス231は、本実施例においては、第二マットレス233に対して折り返されたとき垂直構造となるが、勿論これ以外の角度、例えば60度や120度であってもよく、これに限られない。
【0028】
図2~
図3に示すように、バシネット布体21は、互いに間隔を空けた1対の第一側辺布体211、及び互いに間隔を空けて且つ第一側辺布体211と接続されている1対の第二側辺布体213を含み、ポケット部25の一端は第一側辺布体211に接続されており、ポケット部25の他端は(
図4に示すように)第一マットレス231に接続可能となっており、また、ポケット部25はバシネット20の底部に閉じることができる一方、広げられると収容空間を有することになる。言い換えると、ポケット部25はポケットの形状となっており、その一端が第一側辺布体211に接続されており、広げられたとき、他端が第一マットレス231に接続され、ポケット部25のポケットが開けられて物置が可能となる物品収納空間27が形成される。ポケットを閉じると、ポケット部25はバシネット20の底部に当たって、大きな空間を占用することはない。更に、ポケット部25には、開口を含み第一マットレス231に嵌合接続するための嵌合部251が設けられ、使用時に、嵌合部251を折り返された第一マットレス231に嵌めることで、ポケット部25は第一マットレス231に嵌められて設けられる。
【0029】
図5に示すように、第二側辺布体213に第一面ファスナー2131が設けられ、ポケット部25に、第一面ファスナー2131と貼り合う第二面ファスナー2311が設けられ、第一面ファスナー2131と第二面ファスナー2311とにより、第一マットレス231の位置決めがなされる。言い換えると、第一マットレス231が第二マットレス233に対して所定の位置まで折り返されたとき、ポケット部25の両側にある第二面ファスナー2311と、第二側辺布体213に設けられた2つの第一面ファスナー2131とが貼り合い可能となり、これにより第一マットレス231の位置決めができる。第一マットレス231が安定して固定されるように、第二側辺布体213に接続部2133が設けられ、ポケット部25に接続バンド2313が設けられ、接続バンド2313と接続部2133とが互いに接続されることで、第一マットレス231が固定される。本実施例において、接続部2133はD字形のリングで、接続バンド2313は面ファスナーを備えたウェビングであり、第一マットレス231が第二マットレス233に対して所定の位置まで折り返されたとき、ウェビングの一端をD字形のリングを通して貼り合わせることで第一マットレス231を固定し、かなり便利である。
【0030】
図6~
図7に示すように、ポケット部25はいくつかの付設部材253を有し、付設部材253は、一端が第二側辺布体213に接続されており、且つコンパクトな形態に閉じてポケット部25の下部に収められることができる。付設部材253の使用時に、付設部材253を広げることで物品収納空間27をいくつかの部分に区画することができる。言い換えると、付設部材253と第二側辺布体213とによる囲いでポケット状の区域を形成できる。付設部材253を広げると、物品収納空間27を区画することができる。一方、付設部材253を閉じると、バシネットの底部に畳んで収めることができる。本実施例において、対向する第二側辺布体213のいずれにも付設部材253が設けられており、付設部材253は広げられるとポケット状になり、両端の付設部材253が広げられると、物品収納空間27は3つの部分に区画され、物品の種類別での収納が簡単にできる。付設部材253の支持強度を増やすために、付設部材253内にPEボード(図示なし)を設けてもよく、PEボードにより付設部材253を直立させることができる。更に、
図5に示すように、第一面ファスナー2131と貼り合うことのできるカバーシート2135が第二側辺布体213に設けられ、物品収納空間27の非利用時に、第一マットレス231と第二マットレス233は水平になるようにされ、カバーシート2135は第一面ファスナー2131と貼り合い、これにより、第一面ファスナー2131に起因する乳児への擦りが防止される。
【0031】
本出願の他の実施例において、
図8~
図11に示すように、物品収納空間を有するバシネット20は、収容キャビティ31を有する物置部30をさらに含む。収容キャビティ31は物品を置くためのもので、ポケット部25の一側に第一接着部255が設けられ、物置部30に第二接着部33が設けられ、第一接着部255と第二接着部33との接着により、物置部30は物品収納空間27内に固定される。言い換えると、物置部30が物品収納空間27内に置かれ、第一接着部255と第二接着部33との接続により物置部30は物品収納空間27内に固定され、これにより、物品を収容キャビティ31内に置くことができ、物置部30は一定期間使用後に、取り外して洗浄することができる。物置部30は取外しやすいため、洗浄が簡単にできる。更に、収容キャビティ31はいくつかの仕切り部35によりいくつかの収容単位311に区画され、該いくつかの収容単位311は種類の異なる物品の載置に対応できる。また更に、ポケット部25の第一マットレス231から離れた側に、第一接着部255が設けられ、第一接着部255と第二接着部33との接着により、物置部30は物品収納空間27の外に配置されることも可能である。物品収納空間を有するバシネット20がベッド枠10に組み立てられた後、第一接着部255がベッド枠10に近いため、第二接着部33と第一接着部255とが接着されると、物置部30は、ベッド枠10をサポートとしてベビーベッド100の外側に接続され、物品収納空間27内に位置しなくてもよく、物品収納空間27及び物置部30の両方は同時に利用可能となり、物品収納キャパシティが拡大される。
【0032】
次に、
図1~
図11を参照しながら本出願に係る物品収納空間を有するバシネット20の動作原理を詳しく説明する。
【0033】
物品収納空間27を使用する必要がある場合、第一マットレス231を第二マットレス233に対して折り返して、第一面ファスナー2131及び第二面ファスナー2311により、第一マットレス231の位置決めをし、そして接続バンド2313と接続部2133とを接続することにより、第一マットレス231を固定し、ポケット部25を広げて、嵌合部251を第一マットレス231の上部に嵌めることで、ポケット部25の収容空間を広げて、物置が可能な物品収納空間27を形成する。更に、付設部材253を広げることで物品収納空間27を3つの部分に区画することができる。物品収納空間27の非利用時には逆操作すればよいが、ここでは詳細説明を省略する。
【0034】
従来技術と比べて、第一マットレス231が第二マットレス233に対して折り返し可能であるため、第一マットレス231が折り返された後、ポケット部25と第一マットレス231とが接続された側は物品収納空間27に形成され、第二マットレス233の領域は睡眠空間となり、乳児はバシネット20の第二マットレス233の領域に寝かされることができる。ユーザーは、乳児用品をバシネット20の物品収納空間27に置くことができ、物品収納空間27と乳児睡眠空間とがいずれもバシネット20の底面と同一の平面にあるため、ユーザーは物品を簡単に取り出すことができ、腰をかがめてバシネット20の下方の空間まで手を伸ばす必要がなくなる。
【0035】
以上は最良の実施例を以て本発明を説明したが、本発明は上記に開示した実施例に限られるものではなく、本発明の本質に従う様々な変更や効果が同等な組合せも、本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0036】
100…ベビーベッド
10…ベッド枠
11…直立バー
13…隅部ジョイント
15…サイドバー
20…バシネット
21…バシネット布体
211…第一側辺布体
213…第二側辺布体
2131…第一面ファスナー
2133…接続部
2135…カバーシート
23…マットレス
231…第一マットレス
2311…第二面ファスナー
2313…接続バンド
233…第二マットレス
25…ポケット部
251…嵌合部
253…付設部材
255…第一接着部
27…物品収納空間
30…物置部
31…収容キャビティ
311…収容単位
33…第二接着部
35…仕切り部