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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-02
(45)【発行日】2023-05-15
(54)【発明の名称】温度による自動調節冷却の強化
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/20 20060101AFI20230508BHJP
   G06F 1/26 20060101ALI20230508BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
G06F1/20 D
G06F1/20 A
G06F1/26
H05K7/20 M
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022000362
(22)【出願日】2022-01-05
(65)【公開番号】P2022046739
(43)【公開日】2022-03-23
【審査請求日】2022-01-05
(31)【優先権主張番号】17/147,656
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516357421
【氏名又は名称】バイドゥ ユーエスエイ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Baidu USA LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】ガオ、 ティアンユイ
【審査官】白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-125799(JP,A)
【文献】特開平08-054901(JP,A)
【文献】特開2009-271643(JP,A)
【文献】特開2004-003947(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16-1/20
G06F 1/26-1/3296
H05K 7/20
H05K 7/00
H02J 1/00-1/16
H02J 3/00-5/00
H02J 7/00-7/12;7/34-7/36
H02M 7/42-7/98
G05F 1/12-7/00
F24F 11/00-11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報技術システムに電力を供給するための自動調節電力システムであって、
前記情報技術システムは、商用電力により給電され、且つ、前記情報技術システムの外部の環境温度を測定する温度センサと、前記情報技術システムにおける情報技術機器を冷却するための冷却システムと、を含み、
前記自動調節電力システムは、光起電力システムと、
電力コンバータと、
前記光起電力システムと前記電力コンバータとの間に挿入されるメインスイッチと、
前記温度センサから温度読み取り値を受信し、且つ前記温度読み取り値が予め設定される閾値よりも高い時、前記メインスイッチを起動することにより、前記光起電力システムを前記電力コンバータに接続し、太陽光に基づく電力を前記冷却システムに輸送するコントローラとを含む、自動調節電力システム。
【請求項2】
前記冷却システムは、複数の熱電冷却器を含む、請求項1に記載の自動調節電力システム。
【請求項3】
前記熱電冷却器のうちのいずれか一つは、相応するプロセッサと冷却装置との間に挿入される、請求項2に記載の自動調節電力システム。
【請求項4】
前記電力コンバータと前記冷却システムとの間に挿入され、且つ前記コントローラによって起動される電力スイッチをさらに含む、請求項1に記載の自動調節電力システム。
【請求項5】
前記情報技術システムは、計算サーバを含み、前記自動調節電力システムは、前記電力コンバータと前記計算サーバとの間に挿入される補助スイッチをさらに含み、前記補助スイッチは、前記コントローラによって起動される、請求項4に記載の自動調節電力システム。
【請求項6】
負荷コントローラをさらに含み、前記負荷コントローラは、前記コントローラに前記計算サーバの計算負荷を示す信号を送信するように構成され、前記コントローラは、前記負荷コントローラから受信した信号が示す前記計算負荷に基づいて、前記光起電力システムによる太陽光に基づく電力を分配するように構成される、請求項5に記載の自動調節電力システム。
【請求項7】
前記温度センサは、前記冷却システムの構成要素を形成する、請求項6に記載の自動調節電力システム。
【請求項8】
前記冷却システムは、少なくとも一つの冷却ポンプをさらに含み
前記自動調節電力システムは、
前記電力コンバータと前記複数の熱電冷却器との間に挿入される第1の電力スイッチと、
前記電力コンバータと前記少なくとも一つの冷却ポンプとの間に挿入される第2の電力スイッチとをさらに含み、
そのうち、前記第1の電力スイッチと前記第2の電力スイッチは、前記コントローラによって起動される、請求項2に記載の自動調節電力システム。
【請求項9】
前記冷却システムは、
商用電力に接続され、且つメイン弁を介して冷却液を圧送するように操作できるメイン冷却ポンプと、
補助弁を介して冷却液を圧送するように操作できる補助ポンプと、を更に含み、
前記自動調節電力システムは、前記電力コンバータと前記補助ポンプとの間に挿入される補助スイッチであって、前記温度読み取り値が前記予め設定される閾値よりも高い時、前記補助ポンプに光起電力を輸送するように、前記コントローラによって操作されることができる補助スイッチとをさらに含む、請求項2に記載の自動調節電力システム。
【請求項10】
データセンタに用いられる電源システムであって、前記データセンタは、複数のサーバと複数の熱電冷却器を有し、前記複数の熱電冷却器は、前記サーバから熱量を抽出するように配置され、前記電源システムは、
前記複数のサーバに接続される商用電力システムと、
AC/DCコンバータと、
前記商用電力システムと前記AC/DCコンバータとの間に挿入される商用電力スイッチと、
前記AC/DCコンバータと前記複数の熱電冷却器との間に挿入される商用電力電気スイッチと、
光起電力システムと、
DC/DCコンバータと、
前記光起電力システムと前記DC/DCコンバータとの間に挿入される光起電力スイッチと、
前記DC/DCコンバータと前記複数の熱電冷却器との間に挿入される光起電力電気スイッチと、
温度センサと、
前記温度センサからの温度読み取り値を受信し、且つ前記温度読み取り値が予め設定される閾値よりも高い時、前記光起電力スイッチと前記光起電力電気スイッチを起動することにより、前記光起電力システムを前記DC/DCコンバータに接続し、前記DC/DCコンバータを前記複数の熱電冷却器に接続して、前記複数の熱電冷却器に太陽光に基づく電力を輸送するコントローラとを含む、電源システム。
【請求項11】
前記温度センサは、前記データセンタの外部の環境大気温度を読み取る、請求項10に記載の電源システム。
【請求項12】
少なくとも一つの冷却ポンプをさらに含み、前記冷却ポンプは、第1のスイッチを介して前記AC/DCコンバータに接続され、第2のスイッチを介して前記DC/DCコンバータに接続される、請求項11に記載の電源システム。
【請求項13】
前記商用電力システムに接続されるメインポンプと前記DC/DCコンバータに接続される補助ポンプとをさらに含む、請求項11に記載の電源システム。
【請求項14】
負荷コントローラをさらに含み、前記負荷コントローラは、前記コントローラに前記サーバの計算負荷を示す信号を送信するように構成され、前記コントローラは、前記負荷コントローラから受信した信号が示す前記計算負荷に基づいて、前記光起電力システムによる太陽光に基づく電力を分配するように構成される、請求項12に記載の電源システム。
【請求項15】
自動調節電力システムにおけるコントローラにより実行される、データセンタに給電するための方法であって、
前記データセンタは、商用電力により給電され、且つ、複数のサーバと複数の熱電冷却器を有し、前記複数の熱電冷却器は、前記サーバから熱量を抽出するように配置され、前記方法は、
前記データセンタの外部の環境温度を測定することと、
前記環境温度をモニタリングすることであって、前記環境温度が何時に予め設定される閾値よりも高くなるかを決定し、この時第1のスイッチを起動することにより、光起電力システムをDC/DCコンバータに接続し、第2のスイッチを起動することにより、前記DC/DCコンバータを前記複数の熱電冷却器に接続することとを含む、方法。
【請求項16】
前記環境温度を継続にモニタリングし、前記環境温度が何時に第2の閾値以下に低下するかを決定し、この時前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを遮断することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記光起電力システムによって提供される電力レベルをモニタリングし、前記電力レベルが何時に熱荷重閾値を超えるかを決定し、この時前記光起電力システムを電池パックに接続し、前記電池パックに充電することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記環境温度の測定に対するバックアップとして、前記光起電力システムの電圧出力をモニタリングすることをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のサーバの計算荷重をモニタリングし、前記計算荷重が荷重閾値を超えた時、前記光起電力システムを前記複数のサーバに接続し、前記複数のサーバに太陽光に基づく電力を供給することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記環境温度が予め設定される閾値よりも高い時、前記光起電力システムを冷却ユニットに接続することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施の形態は、概ねデータセンタとデータセンタにおけるITクラスタと機器に給電するアーキテクチャーに関し、更に具体的には、温度に基づいて測定する自動調節電力の分配に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的には、データセンタは、無停電でサービスを提供することを確保するように、サーバと様々な補助機器(例えば冷却、照明など)に用いられる冗長電源を含む。電源は、商用電力(商用電力会社により提供される)、ディーゼル発電機及び電池バックアップを含んでもよい。現代のデータセンタでは、商用電力は、無停電電源(UPS)を介してサーバに輸送されることができ、無停電電源は、必要な電力調節を実行し、バックアップバッテリアセンブリに充電する。無停電電源は、更に鉛蓄電池によって短期間の商用電力中断に対してバックアップ電源を提供する。しかしながら、比較的に長い期間の中断が発生した場合、ディーゼル発電機はバックアップ電源を提供する。
【0003】
無停電操作を確保するために必要な電源冗長は、データセンタのコストと複雑性を増加してしまう。なお、冗長に専ら用いられる殆どの機器は、殆どの時間にアイドル状態にあり、それによって、リソースの低効率使用に繋がる。これは、バックアップ機器が使用されない時にも定期メンテナンスを行う必要があることで悪化しつつある。
【0004】
最近、データセンタに給電するための光起電力システムを開発・導入することがますます注目される。しかしながら、太陽光電力は、太陽光の利用可能性と方向に依存し、その出力は、24時間周期で循環し、且つ日中期間では雲量と太陽の角度によっても変化する。なお、データセンタの負荷は、可変であり且つ異なる周期で循環してもよく、例えば、作業時間期間の第1段の需要、及び非作業時間で実行される可能性があるバックアップ期間の第2段の需要である。従って、光起電力システムによって提供される電力レベルとデータセンタに発生される負荷レベルとの間に不整合が存在してしまう。
【0005】
この制御は、異なる作業負荷に用いられる複雑な電力スケジューリングに係わる可能性があるので、データセンタの新電源に対する制御を実現することも課題となる。優れたロバスト性を有する解決方案を開発してデータセンタに給電する電源を制御することが極めて重要である。
【発明の概要】
【0006】
本出願の一方面によれば、情報技術(IT)システムに電力を供給するための自動調節電力システムを提供する。前記システムは、光起電力(PV)システムと、電力コンバータと、前記光起電力システムと前記電力コンバータとの間に挿入されるメインスイッチと、温度センサと、前記IT機器を冷却するための冷却システムと、前記温度センサから温度読み取り値を受信し、且つ前記温度読み取り値が予め設定される閾値よりも高い時、前記メインスイッチを起動することにより、前記光起電力システムを前記電力コンバータに接続し、太陽光を前記冷却システムに輸送するコントローラとを含んでもよい。
【0007】
本出願の別の方面によれば、データセンタに用いられる電源システムを提供する。前記データセンタは、複数のサーバと複数の熱電冷却器(TEC)を有してもよく、前記複数の熱電冷却器は、前記サーバから熱量を抽出するように配置される。前記電源システムは、前記複数のサーバに接続される商用電力システムと、AC/DCコンバータと、前記商用電力システムと前記AC/DCコンバータとの間に挿入される商用電力スイッチと、前記AC/DCコンバータと前記複数の熱電冷却器との間に挿入される商用電力電気スイッチと、光起電力(PV)システムと、DC/DCコンバータと、前記光起電力システムと前記DC/DCコンバータとの間に挿入される光起電力スイッチと、前記DC/DCコンバータと前記複数の熱電冷却器との間に挿入される光起電力電気スイッチと、温度センサと、前記温度センサからの温度読み取り値を受信し、且つ前記温度読み取り値が予め設定される閾値よりも高い時、前記光起電力スイッチと前記光起電力電気スイッチを起動することにより、前記光起電力システムを前記DC/DCコンバータに接続し、前記DC/DCコンバータを前記複数の熱電冷却器に接続して、前記複数の熱電冷却器に太陽光を輸送するコントローラとを含んでもよい。
【0008】
本出願の別の方面によれば、データセンタに給電する方法を提供する。前記データセンタは、複数のサーバと複数の熱電冷却器(TEC)を有し、前記複数の熱電冷却器は、前記サーバから熱量を抽出するように配置される。前記方法は、前記データセンタの外部の環境温度を測定することと、前記環境温度をモニタリングすることであって、前記環境温度が何時に予め設定される閾値よりも高くなるかを決定し、この時第1のスイッチを起動することにより、光起電力(PV)システムをDC/DCコンバータに接続し、第2のスイッチを起動することにより、前記DC/DCコンバータを前記複数の熱電冷却器に接続することとを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の形態は、添付図面において例の方式で示され、制限の方式で示されるものではなく、添付図面において同じ符号は類似する部品を示す。
図1】実施の形態によるシステムアーキテクチャーの例を示すブロック図である。
図2】実施の形態による別の電力制御装置のブロック図を示す。
図3】開示される実施の形態による冷却ポンプに給電する太陽光発電システムを含む例を示す。
図4】開示される実施の形態における商用電力と太陽光がシステムの装置を冷却するために用いられる例を示す。
図5】実施の形態による補強される冷却ポンプを含む太陽光設計の例を示す。
図6】実施の形態による制御フローの例を示す。
図7】別の実施の形態による制御フローの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に検討される詳細を参照して、本発明の様々な実施の形態と各方面を記述し、添付図面は様々な実施の形態を示す。以下の記述と添付図面は、本発明を説明するものであり、本発明に対する制限を構成するものではない。沢山の具体的な詳細を記述することにより、本発明の様々な実施の形態に対する完全な理解を提供する。しかしながら、幾つかの場合、本発明の実施の形態に対する簡潔な検討を提供するために、公知又は従来の詳細を記述していない。
【0011】
明細書における「一実施の形態」又は「実施の形態」への言及は、この実施の形態を結び付けながら記述される特徴、構造又は特性は、本発明の少なくとも一つの実施の形態に含まれることができることを意味する。明細書の各箇所において現れた「一実施の形態では」という文章は、必ずしも全てが同じ実施の形態を指すわけではない。
【0012】
以下の詳細な記述は、本明細書が保護しようとする革新太陽光電源のいくつかの特徴と方面を強調する例を提供する。異なる実施の形態又はそれらの組み合わせは、異なる用途に用いられてもよく、又は異なる結果又は利点を得るために用いられる。実現しようとする結果次第で、本明細書に開示される異なる特徴を部分的に又は十分に利用することができ、単独で又は他の特徴と組み合わせて利用することができ、それによって、需要や制約と利点を両立させる。従って、異なる実施の形態を参考する場合、幾つかの利点を強調するが、開示される実施の形態に限定されない。つまり、ここで開示される特徴は、それらを記述した実施の形態に限定されず、他の特徴と「組み合わせ又は整合し」、他の実施の形態に結び付けられてもよい。
【0013】
本開示は、モジュール化設計とアーキテクチャーを紹介する。このモジュール化設計とアーキテクチャーは、データセンタに自動調節して給電することができる。開示される実施の形態は、「環境保全」又は持続的な解決方案を提供し、資本と運行コストを低減させ、且つ配電ネットワークの利用と効率を最大化させる。
【0014】
開示される実施の形態は、簡易制御を使用して有効な方式でデータセンタに給電するアーキテクチャーを提供する。開示される実施の形態は、以下の観測結果を利用する。即ち、増加する発電を招いた同じ環境条件は、データセンタの特定の部品の高電力需要も招き、この特定の部品は、即ち冷却部品である。
【0015】
開示される実施の形態は、モジュールを提供する。このモジュールは、冷却システムが電力を増加する必要がある期間で電力を提供するために用いられるとともに、商用電力の消費の増加を避ける。冷却システムの必要な電力が増加する需要は、冷却システムは、現在の運行条件での熱管理を満たさない可能性があることとして理解されてもよく、これは、商用電力の効率要求によって確定される。従って、開示される実施の形態は、データセンタの運行コストを低減させる。
【0016】
開示される実施の形態は、データセンタにおける異なる冷却部品の間に分布する電力システムの設計を含む。この設計は、電力輸送レベルと制御レベルとの二つのレベルを含む。実施の形態の目的は、温度の測定に基づいて電力の流れを制御することにより、異なる操作条件の期間で、電力の使用効率を改良することである。
【0017】
電力輸送方面に対して、現代のデータセンタとITクラスタ設計は、システムの簡略化及び配備と操作が容易であることを要求している。従って、モジュール化の設計方法は有益である。開示される実施の形態は、光起電力システムをITクラスタに実現するための有効方法を提供し、特に、光起電力システムが完全に信頼できる電源として完全に利用されない可能性がある場合。開示されるアーキテクチャーは、データセンタの電力システムのコスト効率を向上させるとともに、信頼性を確保する前提でシステムの頑健性を向上させる。
【0018】
制御の態様に関して、開示される実施の形態は、多段の制御手段を有する光起電力システムの方法を紹介する。PV電力は複数の要素に大きく依存するため、PV電力を検出及び制御することが非常に重要であり且つ難題となる。開示される設計は、新規の検出機構を実現し、この検出機構は、PVの出力の利用と適切な使用状況を有効に関連付ける。
【0019】
開示される実施の形態は、太陽光の制御対策を簡略化する。温度(及び選択可能な負荷と電圧入力)を利用することにより、制御は自動的に調節され、且つ増加した冷却需要と増加した太陽光利用可能性によく関連付けられる。つまり、温度の測定が高い場合、冷却需要が増加し、太陽光の利用可能性も増加することを意味する。
【0020】
開示される各態様は、自動調節されるデータセンタに用いられる電源システムをさらに提供する。外部の環境温度を測定してシステム全体を制御するために用いられる。外部温度は、光起電力システムの出力を表すものとして用いられ、それは、光起電力システムを接続するめのスイッチを制御するために用いられ、それによって、負荷に給電するための閉回路を完成する。PV電力は、TEC(熱電冷却)と、IT機器を冷却するための他の冷却補強ハードウエア又はシステムに接続される。ラックレベル電力は、複数のTEC及び/又は他の冷却ユニットに分配して用いられる。電力分配設計は、光起電力システムから異なるタイプの負荷までの電力の流れの分配と制御、負荷の計算又は負荷の冷却に用いられる。コントローラは、温度の測定結果の収集、スイッチの状態の制御、及び負荷の分析に用いられる。制御設計は、単一のコントローラに集積されてもよく、又はレベル分けの方式で集積されてもよい。
【0021】
図1は、データセンタにおける電力分配システム100の実施の形態の全体を示す概略図である。図1に示す実施の形態は、光起電力システム110からの電力輸送のみを示し、その原因は、残りの電力輸送装置は、如何なる他の従来のシステム、例えば商用電力を含んでもよいことにある。図面において、冷却の検討と関係しないIT機器をさらに省略する。その原因は、この特定の実施の形態は冷却機器のみに用いられる太陽光発電の用途を示したことにある。
【0022】
従来のシステムと同様に、ラック125は複数のTECを含み、TEC1からTECnとして示される。TECのうちのいずれか一つは相応するIT機器から熱量を抽出し、熱量を冷却システム130に伝達する。それで、冷却システム130は、例えば冷却器135を使用して熱量を周りの環境に伝達する。この点について、冷却器135は、空気を冷却する冷却器として理解されてもよい。しかしながら、部品135は、異なる冷却ユニット、例えば冷却塔、乾式冷却器などを示すために用いられてもよい。実施の形態では、冷却システム130と冷却器135は、データセンタに用いられる如何なるタイプの冷却システムとして理解されてもよい。この点について、「環境」という用語を用いて、データセンタの外部に存在する大気環境を示す。
【0023】
TECのうちのいずれか一つは、そのヒートポンプと熱伝達機能を実行するために、電気エネルギーが必要となる。本発明の発明者は、ECによって印加される負荷は、環境温度に関連し、即ち、環境温度が上昇する期間において、必要な冷却負荷が増加することを既に認識している。つまり、環境温度の上昇は、メイン冷却システムの冷却能力の低下を招き、それによって、補強される熱伝達を提供するようにTECに給電する必要がある。なお、本発明の発明者は、このような冷却負荷の増加は、実は太陽光の出力の増加にも関連することを既に認識している。つまり、環境温度の上昇は、一般的には、太陽放射の増加に関連し、それによって、太陽電力の出力の増加に関連する。従って、この実施の形態では、温度センサ122は、コントローラ120に環境温度を指示する信号を送信する。この信号に基づいて、コントローラは、スイッチS1からSn+1を操作することにより、光起電力システム110によって発生された電力がTECに給電するように案内する。
【0024】
殆どのデータセンタの冷却ユニットは、環境温度センサを備えているので、温度センサ122は、データセンタ又はデータセンタの冷却ユニットに使用される従来の温度センサであってもよい。なお、温度センサは、標準冷却システムに用いられる温度センサ、例えば、冷却水回路、冷却器水回路などに取り付けられる流体温度センサであってもよい。このような温度は、環境温度に直接又は間接に影響される可能性があるため、環境温度の上昇又は低下を反映する。換言すれば、コントローラによって受信される温度信号は、環境温度を表すものとして用いられる如何なる温度読み取り値であってもよい。
【0025】
温度が上昇する時、コントローラは、システムを管理し、且つシステムをTECに光起電力システム110によって発生された電力を提供させることができる。一方、温度が低下する時、コントローラは、光起電力システム110によって発生された電力を遮断するように管理する。光起電力システム110によって発生された電力を接続してTECユニットに輸送する時、TECは、ヒートポンプの役割を果たし、熱量を高温側(この側は電子機器に接触する)から低温側(この側は液体冷却プレートに接触することが可能である)に圧送する。このように、光起電力システムにおける電流の流れは、熱量を電子機器から冷却システムまでに熱伝達することができる。従って、冷却条件を操作することができる時、電子機器の温度(例えばTcase)は、一時的に低下し又は指定値に保持されることができる。
【0026】
注意すべきことは、図1の実施の形態では、スイッチS1は、光起電力システムとDC/DCコンバータ115との間に設けられる。DC/DCコンバータ115は、光起電力システムによって輸送される電力を変調して調節する。しかしながら、TECはエネルギーが必要ない時、光起電力システムは、DC/DCコンバータ115から遮断される。
【0027】
一つの例では、サーバラック125は、各サーバのTECに電力を提供する専用バスバー又は電力輸送設計を含む。バスバーは、コントローラ120によってセンサ122からの信号に基づいて制御されるスイッチを使用し、DC/DCコンバータ115からの太陽光によって直接に給電される。
【0028】
図1に示す実施の形態では、環境温度はシステムの制御に用いられる。熱量は最後に大気に抽出されるので、ITクラスタとデータセンタの冷却システムは、外部の環境温度に依存する。従って、環境温度が比較的に高く、例えば夏の熱い時間の場合、付加の機械冷却を追加しなければ、冷却能力は低下する可能性がある。しかしながら、外部温度が比較的に高い時は、主に午前と午後の早いうちに発生し、太陽が明るくて、太陽光は高い利用可能性を有する。従って、開示される実施の形態は、外部温度を光起電力システムから出力された太陽光を表すものとして利用し、このインジケータを用いてスイッチを介して太陽光回路を制御することにより、システムの冷却能力を補強する。
【0029】
図1の実施の形態によって、このシステムは、外部の環境温度に基づいて自動調節する。外部温度が上昇する時、このシステムは光起電力システムをトリガーし、PVをTECに接続することにより、IT機器からの熱量の抽出と伝達を補強する。一旦、外部温度が低下する場合、通常の冷却に復帰し、且つ熱量の抽出を補強する必要がなく、光起電力システムは、負荷から遮断されればよい。
【0030】
図2は、少し、より汎用の実施の形態を示す。そのうち、光起電力システムからの電力は、冷却部品以外の他のIT機器に給電するために用いられることができる。システム200は、スイッチS1に接続される光起電力システム210を含み、スイッチS1が係合される時、電力をDC/DCコンバータ215までに伝達することにより、伝達される電力を変調して調節する。コンバータ215からの電力は、図1の実施の形態のように、TEC 226に供給されてもよく、且つ追加的に又は選択可能に、サーバ240及び/又は記憶システム250に供給される。注意すべきことは、TEC 226、サーバ240及び記憶システム250のうちのいずれか一つは複数のこのような部品を代表することができ、即ち、TEC 226は、複数のTECであってもよく、サーバ240は複数のサーバであってもよく、メモリ250は複数の記憶システムであってもよい。
【0031】
従って、図2の実施の形態は、環境温度が高い周期期間でもTECが必要とされない場合があるため、PV電力をより多様化に利用することができる。例えば、IT計算の必要電力又はIT計算に対する需要が高くない時とは、IT機器が多くの電力を発生することがないことを意味する。環境温度が比較的に高くても、TECは、非常に多い熱量を圧送する必要がない可能性がある。このような場合、スイッチS2とS4のうちの一つ又は二つを適当に起動させることにより、PV電力は、依然として様々なタイプの負荷に用いられることができる。
【0032】
図2に示す実施の形態は、二つの特徴を結び付けた。これらの特徴は排他的なものではないが、そのうちのPV電力が冷却以外の目的に用いられることができる実施の形態では特に有益である。第1の特徴は、負荷コントローラ224であり、負荷コントローラ224は、サーバ240上の計算負荷をコントローラ220に伝達する。PV電力がサーバ240に給電するために用いられることができる時、負荷コントローラ224からの情報は、コントローラ220によってPV電力を分配するための最適化操作対策を決定するために用いられることができる。コントローラ220は、例えば、IT負荷需要、PV出力の能力及び全体の冷却需要などの変数に基づいて、最適化対策を決定することができる。
【0033】
第2の特徴は、選択可能な電圧センサ217を含むことである。光起電力システム210の出力箇所において、電圧センサ217を使用して温度センサ222のバックアップ又は代替物とする。この実施の形態では、光起電力システムは、冷却システム以外の他のシステムにも用いられることができるため、温度の感知に障害がある場合、バックアップによる検出は、システムの信頼性を向上させるために用いられることができる。
【0034】
図2に示す設計は、より高精度の方式で、異なるパラメータに基づいてラックに対してより柔軟な電力管理を行うことができ、より高い効率を得て、そのうち、この異なるパラメータは、サーバ負荷と環境温度を含む。
【0035】
図3は、光起電力システム310を利用して、TEC 326、及び例えば冷却ポンプ323の他の冷却ユニットに給電する別の実施の形態を示す。冷却ポンプ323は、例えば、ラックレベルの液体冷却ポンプ(例えば、液体冷却プレートに用いられる)又はITレベルのポンプであってもよい。冷却ポンプ323は、更に、通常の冷却操作に用いられるメインポンプ、又は冷却補強に専ら用いられる補助ポンプであってもよい。このような用途のために、単独の補助ポンプを設計することを提案する。図面において一つのみのポンプ323を示したが、複数のポンプを有してもよく、メインポンプ及び/又は補強する冷却ポンプを含む。
【0036】
開示される他の実施の形態では記載されるように、コントローラ320は、温度センサ322から温度読み取り値を受信し、スイッチS1を遮断することにより、光起電力システム310を係合するかを決定する。コントローラは、スイッチS2を遮断することにより、電力を光起電力システム310からTEC 326に印加するか、スイッチS3を遮断することにより、電力をTEC 326から冷却ポンプ323に印加するか、又はスイッチS2を遮断することにより、電力を光起電力システム310からTEC 326に印加するか、及びスイッチS3を遮断することにより、電力をTEC 326から冷却ポンプ323に印加するかを決定する。例えば、外部温度が比較的に高い時、コントローラ320はPV電力を印加することができ、それによって、TEC 326と冷却ポンプ323に給電し、冷却が補強される。ポンプ323を使用することで、冷却流体の速度が向上され、例えば冷却プレートの排熱を改善することができる。逆に、環境温度が低下する時、コントローラは、操作モードを変更することができ、TEC 326又はポンプ323のうちの一つだけは、光起電力システム310によって給電される。
【0037】
実施の形態では、冷却ポンプは、他のタイプの冷却ユニット、例えばファン又は弁であってもよい。
【0038】
図4は、メインユーティリティ電源及びPV電源が使用されているシステムアーキテクチャーのさらなる詳細な図を示す。この実施の形態では、何れか一つの電源は、TEC 426と冷却ポンプ423に給電することができる。例えば曇天の場合のように太陽光電池板が日光を受け取れない場合であっても、このような配置では、冷却を補強することを実現できる。
【0039】
商用電力402は、従来の方式でサーバ440に接続される。なお、商用電力402は、コントローラ420によって制御されるスイッチS2を介してAC/DCコンバータ404に接続される。スイッチS2がコントローラによって閉じられている時、スイッチS5を閉じると、TEC 426に商用電力が輸送され、スイッチS6を閉じると、冷却ポンプ423に商用電力が輸送される。温度センサ422の読み取り値が温度の上昇を示す時、コントローラ420は、光起電力システム410と係合することができる。太陽光410と係合するために、コントローラ420は、スイッチS1とスイッチS3を閉じることにより、太陽光をTEC 426に輸送し、及び/又はスイッチS4を閉じることにより、太陽光を冷却ポンプ423に輸送する。この設計は、TECの冷却補強機器のみに用いられるものではなく、通常の操作にも用いられるので、PV電力をより効率よく利用する。例えば、TECが必要ない時、PV電力は直接に冷却ポンプに用いられ、例えば、計算作業荷重が多くない場合、スイッチS4を閉じる。
【0040】
図5は、太陽光を利用する別の実施の形態を示す。図5の実施の形態では、太陽光は、IT冷却部材及び施設側又はクラスタ側の冷却補強設計に給電するために用いられてもよい。図5に示す冷却システムは、施設レベルのユニット、クラスタレベルのユニット又はラックレベルのユニットを表している。冷却システムは、冷却液を処理して冷却液をITラックに輸送し、熱を流体に戻すために用いられる。
【0041】
開示される他の実施の形態のように、温度センサ522は、温度の測定結果をコントローラ520に伝送し、コントローラ520は、スイッチS1とS3を閉じることにより、光起電力システム510からTEC 526までの電力輸送を制御する。冷却補強が必要な時、コントローラ520は、さらにスイッチS2を閉じることにより、冷却補強システムにPV電力を輸送する。
【0042】
具体的に、通常の操作モードの期間では、弁1が開かれ、冷却ポンプ1は商用電力で操作される。補強冷却が必要な時、コントローラはスイッチS2を遮断することにより太陽光を輸送し、弁2を開き冷却ポンプ2に給電する。このように、増加された冷却液の流れを提供し、増加された冷却液の流れは、冷却速度を向上させる。この点について、光起電力システム電力を使用して操作する時、冷却ポンプ2は冷却補強に用いられる。
【0043】
図6は、実施の形態によるプロセスを示すフローチャートである。この実施の形態は、そのうちのPV電力出力はTECシステムに給電するために専ら用いられる装置に対応する。このフローチャートは、環境温度を利用してスイッチを制御する基本的な方法を示す。制御システムの一部としてのセンサを用いて、又は従来のデータセンタのインフラストラクチャの一部を形成する従来のセンサからの読み取り値から温度を得ることができる。
【0044】
ステップ600は初期状態を示し、そのうちの全てのシステムにおけるスイッチはいずれも開位置にあり、TECシステムに太陽光を印加しない。ステップ605では、環境温度読み取り値が予め設定される閾値よりも高いか否かをチェックする。温度読み取り値が閾値よりも高くない場合、プロセスはステップ600にリターンする。一方、温度読み取り値が閾値を超えた場合、ステップ610では、コントローラは、スイッチS1を閉じることにより、太陽光接続をアクティブ化し、光起電力システムをコンバータに接続する。自動アクティブ化は、光起電力システムが使用可能な実際の検出や、専用の実際の検出を有していないこととして理解されてもよい。
【0045】
そして、ステップ615では、コントローラは、TECへのスイッチを閉じて、コンバータからTECに電力を提供する。その後、コントローラは、温度を継続にモニタリングし、温度が高く保持されば、TECとの接続を保持する。逆に、ステップ620では、温度Tが予め設定される閾値Th(この閾値は、ステップ605における開始閾値と異なってもよい)以下に低下したことが決定された場合、コントローラは、ステップ600の初期状態にリターンし、そのうちの全てのスイッチがいずれも開かれる。
【0046】
図7は、実施の形態による制御プロセスを示すフローチャートである。図7の実施の形態では、制御操作は、そのうちの光起電力システムは様々なタイプのIT負荷に接続される実施の形態に対応し、ここで開示される幾つかの実施の形態に例示される通りである。図7のプロセスによって実現される二つの設計目標が存在する。まず、現時点の操作設計は、従来のインフラストラクチャと制御アーキテクチャーに集積されてもよい。次に、このプロセスは、冷却操作をさらに最適化することができる。
【0047】
PV電力は、電池によるエネルギーシステムに用いられるとともに、温度の測定が光起電力システムを電池に接続するために用いられてもよい。このような場合、光起電力システムを電池に接続するための温度設定値は、運行/給電TECに用いられる設定値よりも低くてもよい。他の場合として、PV電力がTECと他のIT負荷に給電するために用いられる時、冷却性能と計算性能などの性能の向上のために最適化されたソリューションを構成してもよい。
【0048】
図7では、ステップ700では初期状態を示し、そのうちの全てのスイッチはいずれも開位置にある。ステップ705では、温度の測定に基づいて、利用することができる太陽光が利用可能かを決定する。図7に示すように、選択的に、バックアップとして、電圧の測定も利用可能な太陽光の利用可能性を決定するために用いられてもよい。図2に示すように、温度センサ222、電圧センサ217及びスイッチの読み取り値は関連している。利用可能な太陽光がなければ、プロセスは、ステップ700の初期状態にリターンする。
【0049】
ステップ705では、利用可能な電力を利用することができることが決定された場合、ステップ710では、メインスイッチを閉じて、光起電力システムをコンバータに接続する。そして、ステップ715では、利用可能な電力が熱荷重閾値よりも高いか否かを決定する。熱荷重閾値よりも高くない場合、プロセスはステップ730に移行し、そのうち、コンバータを接続することにより、電池を充電する。逆に、利用可能な電力が熱荷重閾値よりも高い場合、プロセスはステップ720に移行し、追加の計算電力が必要か否かを決定する。追加の計算電力が必要ない場合、プロセスは、ステップ735に移行し、そのうち、太陽光はTECに印加される。逆に、ステップ725では、コントローラは、TECとサーバの両者にPV電力を印加するとともに、TECとサーバとの間の電力分配を最適化させる。
【0050】
その後、コントローラは、温度を継続的にモニタリングし、温度が高く保持されれば、負荷との接続を保持する。逆に、ステップ740では、ステップ705における開始閾値と異なってもよい、温度Tが予め設定される閾値Th以下に低下したことが決定された場合、コントローラは、ステップ700の初期状態にリターンし、そのうちの全てのスイッチはいずれも開かれる。
【0051】
上記の開示を利用して、冷却システムを有する計算システムに用いられる電源システムを提供する。このシステムは、光起電力システムとコントローラを含み、コントローラは、計算システムを収容する施設外部の環境温度を測定する環境温度センサに接続され、そのうち、温度センサが現時点の閾値よりも高い温度読み取り値を提供する時、コントローラは、光起電力システムを電力コンバータに接続し、且つ電力コンバータを冷却システムに接続するようにプログラムされる。
【0052】
開示される実施の形態では、冷却システムは、熱電冷却TECと冷却ポンプを含んでもよい。なお、太陽光は、計算システムにおけるサーバ及び/又は電池に印加されてもよい。コントローラは、温度センサの温度読み取り値に基づいて、商用電力と太陽光電力との間で電力を相互に提供してもよい。温度センサのバックアップとして、電圧センサを位置決めることにより、光起電力システムによって提供される電圧を読み取ってもよい。
【0053】
以上の明細書では、本発明の特定の例示的な実施の形態を参照して本発明の実施の形態を記述した。明らかに、添付される特許請求の範囲に記載される本発明のより広い精神と範囲を逸脱することなく、これらの実施の形態に対して様々な修正を行ってもよい。従って、明細書の添付図面は説明するためのものであり、制限するためのものではないと考えられる。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7