(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-02
(45)【発行日】2023-05-15
(54)【発明の名称】ハサミ用補助定規
(51)【国際特許分類】
G01B 3/04 20060101AFI20230508BHJP
B26B 13/22 20060101ALI20230508BHJP
【FI】
G01B3/04
B26B13/22
(21)【出願番号】P 2023016626
(22)【出願日】2023-02-07
【審査請求日】2023-02-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520351233
【氏名又は名称】尾島 潤一郎
(72)【発明者】
【氏名】尾島 潤一郎
【審査官】山▲崎▼ 和子
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3176081(JP,U)
【文献】実開昭53-15583(JP,U)
【文献】実開昭61-18767(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 3/02-3/10
B26B 13/00-17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
短冊状のプレート板と該プレート板から垂直に起立する取付け脚板から構成され、該取付け脚板の両面にはハサミに着脱するための磁石が備えられており、また、該プレート板の表面には両長辺に沿って2つの目盛がハサミの上刃の厚さ及び該取付け脚板の厚さに応じてずれて且つ上下反転して該取付け脚板側をゼロ起点としてそれぞれ目盛られていることを特徴とするハサミ用補助定規。
【請求項2】
該プレート板の長辺側の少なくとも1つの側面にはハサミに沿う方向に着脱するための磁石が備えられていることを特徴とする請求項1記載のハサミ用補助定規。
【請求項3】
該プレート板の表裏両面を使うことにより2種類の上刃の厚さのハサミに利用できることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のハサミ用補助定規。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事務用のハサミ、キッチンばさみ、また、包丁にも取り付けることができるハサミ用補助定規に関するものである。
【背景技術】
【0002】
事務作業や調理の場において、紙や食材を概ねの長さで切れば事足りるが、かと言って的はずれな長さでは困るという場面が多々ある。
【0003】
この場合、定規をあてて正確に長さを測って切断するか又は目見当で切断するしか方法はなく、目見当では所定の寸法から大きく逸脱してしまい後悔することもある。また、食材には定規をあてて長さを記すことができない。
【0004】
従来からハサミに取り付ける定規や目盛の付いたハサミが公開されているが構成が大きかったり、既存のハサミに取り付けられないなどの不都合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2001-137570号公報
【文献】特開2016-34464号公報
【文献】特開平8-845号公報
【文献】特開2005-103204号公報
【非特許文献】
【0006】
【0007】
特許文献1には、直線直角が切れるハサミが公開されているが、保持部材及び目盛りはハサミの片側面にのみ取り付けが可能であり、また保持部材も固定されており取り外すことができない。
【0008】
特許文献2には、直線直角任意の角度・幅に切れるハサミが公開されているが、スケール板はハサミの片側面にのみ取り付けが可能であり、また取り付け方法も、ビス及び脱着孔によるため既存のハサミには取り付けられない。
【0009】
特許文献3及び特許文献4には目盛の付いたハサミが公開されているが、いずれも目盛の付いたハサミを提供するものであり既存のハサミを利用するものではない。
【0010】
非特許文献1には、ハサミに取り付ける定規が公開されているが、定規本体はハサミの片側面にのみ取り付けが可能であり、また、目盛の目盛り方及びハサミの上刃の厚さが変わった場合にどのように対処するのかの記載は見当たらない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、既存のハサミに着脱が容易ですばやく所定の方向へ所定の寸法を測ることができるコンパクトなハサミ用補助定規を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のハサミ用補助定規は、短冊状のプレート板と該プレート板から垂直に起立する取付け脚板から構成され、該取付け脚板の両面にはハサミに着脱するための磁石が備えられており、また、該プレート板の表面には両長辺に沿って2つの目盛がハサミの上刃の厚さ及び該取付け脚板の厚さに応じてずれて且つ上下反転して該取付け脚板側をゼロ起点としてそれぞれ目盛られていることを特徴とする。
【0013】
また、該プレート板の長辺側の少なくとも1つの側面にはハサミに沿う方向に着脱するための磁石が備えられていることを特徴とする。
【0014】
更に、該プレート板の表裏両面を使うことにより2種類の上刃の厚さのハサミに利用できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明のハサミ用補助定規によれば、コンパクト且つ既存のハサミに着脱が容易ですばやく3方向の寸法を測ることができる。
【0016】
また、キッチンばさみ、包丁にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】は、本発明係るハサミ用補助定規の一実施例(以降、本実施例という)を見下ろした斜視図及び見上げた斜視図である。
【
図2】は、本実施例をハサミの外側に向けて取り付ける場合の取り付け方及び使用方法を説明する斜視図である。
【
図3】は、本実施例をハサミの内側に向けて取り付ける場合の取り付け方及び使用方法を説明する斜視図である。
【
図4】は、本実施例の2つの目盛のずれを説明する斜視図及び平面図である。
【
図5】は、本実施例をハサミに沿う方向に取り付ける場合の取り付け方及び使用方法を説明する斜視図である。
【
図6】は、本実施例のプレート板の表裏両面を使うことにより2種類の上刃の厚さのハサミに利用できることを説明する斜視図である。
【
図7】は、本実施例を利用することにより効率良く作業ができる例を説明する斜視図である。
【
図8】は、本実施例が包丁でも利用できることを説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係るハサミ用補助定規の一実施例について、
図1~
図8に基づいて説明する。
図1(a)は本実施例を見下ろす、
図1(b)は見上げる斜視図である。
短冊状のプレート板10と該板から垂直に起立する取付け脚板11から構成され、該プレート板の両長辺側面に沿って磁石12、磁石13、該取付け脚板11の内側に磁石14、外側に磁石15が備えられている。
【0019】
また、該プレート板10の表面には両長辺に沿って、目盛16と目盛17がハサミの上刃の厚さ及び取付け脚板の厚さに応じてずれて且つ上下反転して該取付け脚板11側をゼロ起点としてそれぞれ目盛られている。
【0020】
なお、該プレート板10は透明であってもよい。
【0021】
ずれの説明は後述する。
また、目盛の単位はメートル法に限定しなくともよい。
【0022】
図2は本実施例をハサミの外側に向けて取り付ける場合の取り付け方及び使用方法を説明する斜視図である。
図2(a)に示すように磁石15を介して取付け脚板11をハサミの上刃20の外側に取り付ける。
【0023】
【0024】
図2(C)は紙を切る場面を説明する図である。
目盛16を見ながら切り進めることにより紙の右端から所定の寸法幅αを切り分けることができる。
【0025】
図3は本実施例をハサミの内側に向けて取り付ける場合の取り付け方及び使用方法を説明する斜視図である。
図2に示す状態から180度向きを変えて、
図3(a)に示すように磁石14を介して取付け脚部11をハサミの上刃20の外側に取り付ける。
【0026】
【0027】
図3(C)は紙を切る場面を説明する図である。
目盛17を見ながら切り進めることにより紙の左端から所定の寸法幅βを切り分けることができる。
【0028】
ここで、2つの目盛のずれを
図4にて説明する。
図4(a)に本実施例をハサミの外側に向けて取り付ける場合を再掲し、
図4(C)に取付け部の平面図を示す。
この場合は目盛16を使用する。
【0029】
また、
図4(b)に本実施例をハサミの内側に向けて取り付ける場合を再掲し、
図4(d)に取付け部の平面図を示す。
この場合は目盛17を使用する。
【0030】
切断面22をゼロ起点とすると
図4(C)及び
図4(d)から、〔目盛16と目盛17とのずれA〕=〔ハサミの上刃の厚さB〕×2+〔取付け脚板の厚さC〕となることがわかる。
なお、本実施例ではハサミの上刃の厚さBを2mm、取付け脚板の厚さCを3mmとしている。
【0031】
図5は本実施例をハサミに沿う方向に取り付ける場合の取り付け方及び使用方法を説明する斜視図である。
図5(a)に示すように磁石12を介してプレート板10をハサミの上刃20の外側に目盛17のゼロ起点の位置を該上刃20の先端に合わせて取り付ける。
【0032】
【0033】
図5(C)は紙を切る場面を説明する図である。
目盛17を見ながら切ることにより紙に所定の寸法幅γの切り込みを入れることができる。
【0034】
なお、適宜、磁石13側をハサミに取り付けても良い。
その場合は目盛の起点は逆になる。
【0035】
図6は、該プレート板10の表裏両面を使うことにより2種類の上刃の厚さのハサミに利用できることを説明するイメージ斜視図である。
図6(a)に見えているプレート板10の表面には上刃の厚さが2mmのハサミ用に目盛られており(2つの目盛のずれは7mm)、一方、裏返しになっている実施例のプレート板10の表面には上刃の厚さが3mmのハサミ用に目盛られている(2つの目盛のずれは9mm)とする。
【0036】
該2つの実施例を
図6(b)、
図6(C)のイメージ順に組み合わせることにより
図6(d)となり、該プレート板の表裏両面を使うことにより上刃の厚さが2mmと3mmの2種類のハサミに利用できることが分かる。
図6(d)を裏返すと
図6(e)となり3mm用である。
【0037】
図7は、本実施例を利用することにより効率良く作業ができる例を表裏両面を使った場合を用いて説明する斜視図である。
図7(a)は、ビニールテープを机等に仮留めしながら一定の長さで多数に切り分ける場面を示す。
【0038】
図7(b)は、キッチンばさみに取り付けた場面を示す。
【0039】
図8は、本実施例が包丁でも利用できることを説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
10 プレート板
11 取付け脚板
12 磁石
13 磁石
14 磁石
15 磁石
16 目盛
17 目盛
20 ハサミの上刃
21 ハサミの下刃
22 切断面
A 目盛16と目盛17のずれ
B ハサミの上刃の厚さ
C 取付け脚板の厚さ
α 右端からの所定の寸法幅
β 左端からの所定の寸法幅
γ 切り込みの所定寸法幅
【要約】
【課題】 既存のハサミに着脱が容易ですばやく所定の方向の寸法を測ることができるコンパクトなハサミ用補助定規を提供する。
【解決手段】短冊状のプレート板10と該プレート板から垂直に起立する取付け脚板11から構成され、該取付け脚板11の両面にはハサミに着脱するための磁石14、15が備えられており、また、該プレート板10の表面には両長辺に沿って2つの目盛(16及び17)がハサミの上刃の厚さ及び取付け脚板の厚さに応じてずれて且つ上下反転して目盛られている。更に、該プレート板10の長辺側の少なくとも1つの側面にも磁石12又は磁石13が備えられている。
ことから、コンパクト且つ既存のハサミに着脱が容易ですばやく3方向の寸法を測ることができる。
【選択図】
図1