(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-08
(45)【発行日】2023-05-16
(54)【発明の名称】配信システムおよび配信システム構築方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20230509BHJP
【FI】
G06Q30/0241
(21)【出願番号】P 2020139582
(22)【出願日】2020-08-20
【審査請求日】2021-03-16
【審判番号】
【審判請求日】2021-08-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518114749
【氏名又は名称】株式会社フライウィール
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸弥
(72)【発明者】
【氏名】横井 啓介
(72)【発明者】
【氏名】波村 大悟
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】高瀬 勤
【審判官】後藤 亮治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第6144944(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索連動型広告配信システムと、ディスプレイ広告配信システムと、レコメンデーショ
ンシステムと、キーワード検索システムと、を含む複合配信システムであって、
前記検索連動型広告配信システムは、ユーザからの明示的なキーワードをもとに検索し
た広告を配信枠に配信し、
前記ディスプレイ広告配信システムは、前記ユーザからの明示的なキーワード無しで検
索した広告を前記配信枠に配信し、
前記レコメンデーションシステムは、前記ユーザからの明示的なキーワード無しで検索
したコンテンツを前記配信枠に配信し、
前記キーワード検索システムは、前記ユーザからの明示的なキーワードをもとに検索し
たコンテンツを前記配信枠に配信し、
前記検索連動型広告配信システム、前記ディスプレイ広告配信システム、前記レコメン
デーションシステム、前記キーワード検索システムは、それぞれ、データ部と、検索部と
、制約部と、表示部とを含み、前記データ部と前記検索部と前記制約部と前記表示部とが
疎結合され、
前記検索連動型広告配信システムと前記ディスプレイ広告配信システムと前記レコメン
デーションシステムと前記キーワード検索システムとが疎結合されており、
前記ユーザからの明示的なキーワードが入力されていない状況下において、前記ディス
プレイ広告配信システムと前記レコメンデーションシステムとを同時に動かして前記広告
および前記コンテンツの出し分けをし、
前記ユーザからの明示的なキーワードが入力された状況下において、前記検索連動型広
告配信システムと前記キーワード検索システムとを同時に動かして前記広告および前記コ
ンテンツの出し分けをする、複合配信システム。
【請求項2】
前記データ部と、前記検索部と、前記制約部と、前記表示部とは、パーツとして開発さ
れて管理される、請求項1に記載の複合配信システム。
【請求項3】
前記複合配信システムは、同一の配信枠に広告とレコメンデーションするコンテンツを
配信する、請求項1または2に記載の複合配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信システムおよび配信システム構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の情報を配信する配信システムが知られている(例えば、特許文献1等)。配信システムは、広告を配信する広告配信システムと、ユーザが興味を持つと思われる商品・サービス等の情報を配信するレコメンデーションシステムと、ユーザからの明示的なキーワードをもとに検索した結果を配信するキーワード検索システムと、の3つに大別することができる。
【0003】
ある一つのウェブサイトやアプリケーションにおいて、広告配信システムと、レコメンデーションシステムと、キーワード検索システムとのうちの複数が用いられることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のシステムの構築では、たとえ同一のウェブサイトやアプリケーションで用いられるものであっても、広告配信システム、レコメンデーションシステム、キーワード検索システムを別々に構築していた。そのため、配信システムの構築が容易ではなかった。
【0006】
そこで、本発明では、配信システムの構築を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るシステムは、データ部と、検索部と、制約部と、表示部と、を含む配信システムであって、少なくとも、データ部と検索部とが疎結合され、および、検索部と制約部とが疎結合されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、配信システムの構築を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る配信システムの機能ブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る構成要素を説明するための図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る配信システム構築処理のフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態に係る配信システムのハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
<用語の説明>
本明細書で使用する用語について説明する。
・「コンテンツ」は、ウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体が取り扱う対象物である。例えば、コンテンツは、商品・サービス等である。
・「媒体」とは、情報を配信する手段である。例えば、媒体は、ウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等である。
・「広告配信システム」は、ウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体において広告を配信するシステムである。広告は、ユーザが入力したキーワードに関連した広告を配信する検索連動型広告(リスティング広告とも呼ばれる)と、ウェブサイトやアプリケーション等の媒体上の広告枠に広告を配信するディスプレイ広告(バナー広告とも呼ばれる)と、の2種類を含むことができる。
・「レコメンデーションシステム」は、ユーザがウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体において興味を持つと思われる(つまり、ユーザに推薦する)商品・サービス等のコンテンツを配信するシステムである。
・「キーワード検索システム」は、ユーザからのキーワードをもとに検索した結果を配信するシステムである。例えば、キーワード検索システムは、ユーザからのキーワードをもとに、ウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体が取り扱う対象物(商品・サービス等のコンテンツ)を検索する。
【0012】
<全体の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る配信システム(以下、「複合配信システム」とも呼ぶ)1の機能ブロック図である。
【0013】
複合配信システム1は、検索連動型広告配信システム10、ディスプレイ広告配信システム20、レコメンデーションシステム30、キーワード検索システム40を含むことができる。また、検索連動型広告配信システム10は、データ部110、キーワード検索部120-1、制約部130、表示部140を有する。また、ディスプレイ広告配信システム20は、データ部110、配信情報検索部120-2、制約部130、表示部140を有する。また、レコメンデーションシステム30は、データ部110、配信情報検索部120-2、制約部130、表示部140を有する。また、キーワード検索システム40は、データ部110、キーワード検索部120-1、制約部130、表示部140を有する。
【0014】
なお、キーワード検索部120-1と配信情報検索部120-2とをまとめて検索部とも呼ぶ。キーワード検索部120-1は、ユーザからの明示的なキーワードをもとにコンテンツや広告を検索する検索部である。配信情報検索部120-2は、ユーザからの明示的なキーワード無しでコンテンツや広告を検索する(例えば、いつ、どのウェブページで、どのユーザが閲覧しているかに応じて、配信すべきコンテンツや広告を検索する)検索部である。
【0015】
このように、複合配信システム1は、複数の配信システムが結合されている。複合配信システム1に含まれる配信システム(つまり、検索連動型広告配信システム10、ディスプレイ広告配信システム20、レコメンデーションシステム30、キーワード検索システム40)に必要な構成要素(つまり、データ部110、検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)、制約部130、表示部140)は、パーツとして開発されて管理される。
【0016】
複合配信システム1に含まれる配信システムの構成要素と構成要素とは、疎結合されている。具体的には、少なくとも、データ部110と検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)とが疎結合され、および、検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)と制約部130とが疎結合されている。制約部130と表示部140とは疎結合でもよいし、密結合でもよい。ここで、疎結合されているとは、結合が除かれる(結合されていない)場合を含む。
【0017】
さらに、複合配信システム1に含まれる配信システムと配信システムとは、疎結合されている。具体的には、少なくとも、データ部110と検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)とが疎結合され、および、検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)と制約部130とが疎結合されている一の配信システムと、少なくとも、データ部110と検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)とが疎結合され、および、検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)と制約部130とが疎結合されている他の配信システムと、が疎結合されている。
【0018】
具体的には、検索連動型広告配信システム10と他のシステムとを疎結合する場合として、検索連動型広告配信システム10とディスプレイ広告配信システム20とが疎結合されている場合、検索連動型広告配信システム10とディスプレイ広告配信システム20とレコメンデーションシステム30とが疎結合されている場合、検索連動型広告配信システム10とディスプレイ広告配信システム20とキーワード検索システム40とが疎結合されている場合、検索連動型広告配信システム10とディスプレイ広告配信システム20とレコメンデーションシステム30とキーワード検索システム40とが疎結合されている場合、検索連動型広告配信システム10とレコメンデーションシステム30とが疎結合されている場合、検索連動型広告配信システム10とレコメンデーションシステム30とキーワード検索システム40とが疎結合されている場合、検索連動型広告配信システム10とキーワード検索システム40とが疎結合されている場合がある。
【0019】
ディスプレイ広告配信システム20と、検索連動型広告配信システム10以外のシステムとの疎結合としては、ディスプレイ広告配信システム20とレコメンデーションシステム30とが疎結合されている場合、ディスプレイ広告配信システム20とレコメンデーションシステム30とキーワード検索システム40とが疎結合されている場合、ディスプレイ広告配信システム20とキーワード検索システム40とが疎結合されている場合がある。
【0020】
レコメンデーションシステム30と、検索連動型広告配信システム10およびディスプレイ広告配信システム20との疎結合以外の疎結合としては、レコメンデーションシステム30とキーワード検索システム40とが疎結合されている場合がある。
【0021】
上記のシステム間の疎結合において、ディスプレイ広告配信システム20とレコメンデーションシステム30とを疎結合させることで、検索のキーワードが入力されていない状況下において、ディスプレイ広告配信システム20とレコメンデーションシステム30とを同時に動かしてコンテンツや広告の出し分けをすることができる。また、検索連動型広告配信システム10とキーワード検索システム40とを疎結合させることで、検索のキーワードが入力された状況下において、検索連動型広告配信システム10とキーワード検索システム40とを同時に動かしてコンテンツや広告の出し分けをすることができる。
【0022】
以下、複合配信システム1に含まれる各配信システムについて詳細に説明する。なお、各配信システムが有する構成要素については
図2を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
検索連動型広告配信システム10は、ウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体において広告を配信する。具体的には、検索連動型広告配信システム10は、ユーザが入力したキーワードに関連した広告(検索連動型広告、リスティング広告とも呼ばれる)を配信する。
【0024】
ディスプレイ広告配信システム20は、ウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体において広告を配信する。具体的には、ディスプレイ広告配信システム20は、ウェブサイトやアプリケーション等の媒体上の広告枠に広告(ディスプレイ広告、バナー広告とも呼ばれる)を配信する。
【0025】
レコメンデーションシステム30は、ユーザがウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体において興味を持つと思われる(つまり、ユーザに推薦する)商品・サービス等のコンテンツを配信する。
【0026】
キーワード検索システム40は、ユーザからのキーワードをもとに検索した結果を配信する。例えば、キーワード検索システム40は、ユーザからのキーワードをもとに、ウェブサイト(例えば、EC(電子商取引)サイト等)やアプリケーション(例えば、EC(電子商取引)アプリ等)等の媒体が取り扱う対象物(商品・サービス等のコンテンツ)を検索する。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態に係る構成要素を説明するための図である。以下、それぞれについて説明する。
【0028】
データ部110は、データ収集部111、統計データ格納部112、ログデータ格納部113を有する。以下、それぞれについて説明する。
【0029】
データ収集部111は、検索連動型広告配信システム10およびディスプレイ広告配信システム20が配信する広告のデータ、レコメンデーションシステム30が配信するコンテンツ(商品・サービス等)のデータ、キーワード検索システム40が検索するコンテンツ(商品・サービス等)のデータを収集する。
【0030】
データ収集部111には、収集したデータが格納されている。具体的には、データ収集部111には、検索連動型広告配信システム10およびディスプレイ広告配信システム20が配信する広告のデータ、レコメンデーションシステム30が配信するコンテンツ(商品・サービス等)のデータ、キーワード検索システム40が検索するコンテンツ(商品・サービス等)のデータが格納されている。
【0031】
統計データ格納部112には、ユーザの操作履歴のログの統計データが格納されている。
【0032】
ログデータ格納部113は、ユーザの操作履歴のログのデータが格納されている。
【0033】
検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)は、索引生成部121、クエリ書き換え部122、検索サーバ部123を有する。なお、キーワード検索部120-1は、ユーザが入力したキーワードをもとに検索クエリを生成するクエリ書き換え部122を有する。以下、それぞれについて説明する。
【0034】
索引生成部121は、データ収集部111が収集したデータ(具体的には、コンテンツ(商品・サービス等)のデータ)に検索インデックス(索引)を付与する。
【0035】
クエリ書き換え部122は、ユーザが入力したキーワードをもとに検索クエリを生成する。
【0036】
検索サーバ部123は、コンテンツや広告を検索する。例えば、検索サーバ部123は、クエリ書き換え部122が生成した検索クエリをもとに、データ収集部111から、コンテンツ(商品・サービス等)を検索する。
【0037】
なお、上述したように、検索連動型広告配信システム10およびキーワード検索システム40のキーワード検索部120-1は、ユーザからの明示的なキーワードをもとに検索する。一方、ディスプレイ広告配信システム20およびレコメンデーションシステム30の配信情報検索部120-2は、ユーザからの明示的なキーワード無しでコンテンツや広告を検索する(例えば、いつ、どのウェブページで、どのユーザが閲覧しているかに応じて、配信すべきコンテンツや広告を検索する)。
【0038】
検索連動型広告配信システム10のキーワード検索部120-1は、ユーザからの明示的なキーワードに関連した広告を検索する。
【0039】
ディスプレイ広告配信システム20の配信情報検索部120-2は、ユーザからの明示的なキーワード無しで、ウェブサイトやアプリケーション等の媒体上の広告枠に配信する広告を検索する。
【0040】
レコメンデーションシステム30の配信情報検索部120-2は、ユーザからの明示的なキーワード無しで、ユーザがウェブサイトやアプリケーション等の媒体において興味を持つと思われる(つまり、ユーザに推薦する)商品・サービス等のコンテンツを検索する。
【0041】
キーワード検索システム40のキーワード検索部120-1は、ユーザからの明示的なキーワードをもとに、ウェブサイトやアプリケーション等の媒体が取り扱う対象物(商品・サービス等のコンテンツ)を検索する。
【0042】
制約部130は、コンテンツ情報格納部131、候補取得部132を有する。以下、それぞれについて説明する。
【0043】
コンテンツ情報格納部131には、データ収集部111が収集したデータに関する情報(具体的には、コンテンツ(商品・サービス等)のデータに付与された検索インデックス(索引))が格納されている。
【0044】
候補取得部132は、データ収集部111から、配信する候補となるデータを取得する。
【0045】
表示部140は、ユーザインタフェース部141、フロントエンド部142を有する。以下、それぞれについて説明する。
【0046】
ユーザインタフェース部141は、ユーザの端末に、広告を示す画面、推薦するコンテンツ(商品・サービス等)を示す画面、検索したコンテンツ(商品・サービス等)を示す画面を表示させる。
【0047】
フロントエンド部142は、ユーザの端末から、各種入力を取得する。
【0048】
このように、本発明の一実施形態では、複数の配信システムが結合された複合配信システム1において、各配信システムの構築に必要な構成要素をパーツとして開発して管理する。そして、各配信システムの構築に必要な構成要素を選択して疎結合させることによって、検索連動型広告配信システム10、ディスプレイ広告配信システム20、レコメンデーションシステム30、キーワード検索システム40を構築する。そのため、複合配信システム1を構築するコストを抑えることができる。
【0049】
さらに、本発明の一実施形態では、検索連動型広告配信システム10とディスプレイ広告配信システム20とレコメンデーションシステム30とキーワード検索システム40とを疎結合させることによって、複合配信システム1を構築する。そのため、1つの配信システム(複合配信システム1)で、媒体主向けのレコメンデーションサービスおよび検索サービスと、広告主向けの検索連動型広告サービスおよびディスプレイ広告サービスと、を提供することができる。また、同一の配信枠に、広告とレコメンデーションを配信(例えば、広告に反応を示すユーザには多めの広告と少なめのレコメンデーション、レコメンデーションに反応を示すユーザには多めのレコメンデーションと少なめの広告を配信)することができる。
【0050】
<処理方法>
図3は、本発明の一実施形態に係る配信システム構築処理のフローチャートである。なお、複合配信システム1に含まれる各配信システム(つまり、検索連動型広告配信システム10、ディスプレイ広告配信システム20、レコメンデーションシステム30、キーワード検索システム40)に必要な構成要素(つまり、データ部110、検索部(キーワード検索部120-1、配信情報検索部120-2)、制約部130、表示部140)は、パーツとして開発されて管理される。
【0051】
ステップ101(S101)において、複合配信システム1を構築する者は、各配信システム(つまり、検索連動型広告配信システム10、ディスプレイ広告配信システム20、レコメンデーションシステム30、キーワード検索システム40)に必要な構成要素を選択する。
【0052】
ステップ102(S102)において、複合配信システム1を構築する者は、S101で選択した構成要素間を疎結合させて、各配信システム(つまり、検索連動型広告配信システム10、ディスプレイ広告配信システム20、レコメンデーションシステム30、キーワード検索システム40)を構築する。
【0053】
ステップ103(S103)において、複合配信システム1を構築する者は、S102で構築した配信システム間を疎結合させて、複合配信システム1を構築する。
【0054】
<ハードウェア構成>
図4は、本発明の一実施形態に係る複合配信システム1のハードウェア構成図である。なお、検索連動型広告配信システム10、ディスプレイ広告配信システム20、レコメンデーションシステム30、キーワード検索システム40についても同様である。
【0055】
複合配信システム1は、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003を有する。CPU1001、ROM1002、RAM1003は、いわゆるコンピュータを形成する。
【0056】
また、複合配信システム1は、補助記憶装置1004、表示装置1005、操作装置1006、I/F(Interface)装置1007、ドライブ装置1008を有することができる。
【0057】
なお、複合配信システム1の各ハードウェアは、バスBを介して相互に接続されている。
【0058】
CPU1001は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムを実行する演算デバイスである。
【0059】
ROM1002は、不揮発性メモリである。ROM1002は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムをCPU1001が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM1002はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
【0060】
RAM1003は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM1003は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムがCPU1001によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
【0061】
補助記憶装置1004は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。
【0062】
表示装置1005は、複合配信システム1の内部状態等を表示する表示デバイスである。
【0063】
操作装置1006は、複合配信システム1を操作する者が複合配信システム1に対して各種指示を入力する入力デバイスである。
【0064】
I/F装置1007は、ネットワークに接続し、他の装置と通信を行うための通信デバイスである。
【0065】
ドライブ装置1008は記憶媒体1009をセットするためのデバイスである。ここでいう記憶媒体1009には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記憶媒体1009には、EPROM (Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0066】
なお、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記憶媒体1009がドライブ装置1008にセットされ、該記憶媒体1009に記録された各種プログラムがドライブ装置1008により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、I/F装置1007を介して、ネットワークよりダウンロードされることでインストールされてもよい。
【0067】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0068】
1 配信システム
10 検索連動型広告配信システム
20 ディスプレイ広告配信システム
30 レコメンデーションシステム
40 キーワード検索システム
110 データ部
120-1 キーワード検索部
120-2 配信情報検索部
130 制約部
140 表示部
111 データ収集部
112 統計データ格納部
113 ログデータ格納部
121 索引生成部
122 クエリ書き換え部
123 検索サーバ部
131 コンテンツ情報格納部
132 候補取得部
141 ユーザインタフェース部
142 フロントエンド部
1001 CPU
1002 ROM
1003 RAM
1004 補助記憶装置
1005 表示装置
1006 操作装置
1007 I/F装置
1008 ドライブ装置
1009 記憶媒体