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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-08
(45)【発行日】2023-05-16
(54)【発明の名称】太陽光発電システム
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/042 20140101AFI20230509BHJP
   H02S 40/32 20140101ALI20230509BHJP
【FI】
H01L31/04 500
H02S40/32
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019540074
(86)(22)【出願日】2018-01-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-02-20
(86)【国際出願番号】 IL2018050108
(87)【国際公開番号】W WO2018142398
(87)【国際公開日】2018-08-09
【審査請求日】2021-01-28
(31)【優先権主張番号】62/452,389
(32)【優先日】2017-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/584,933
(32)【優先日】2017-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512190295
【氏名又は名称】ソーラーワット リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ファテルマッハー ボリス
(72)【発明者】
【氏名】パズ ガビ
【審査官】桂城 厚
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-063212(JP,A)
【文献】特開2012-169581(JP,A)
【文献】特開2013-196338(JP,A)
【文献】特開2013-038826(JP,A)
【文献】特表2010-512139(JP,A)
【文献】特表2013-518403(JP,A)
【文献】特開2013-152687(JP,A)
【文献】特開2011-200096(JP,A)
【文献】国際公開第2014/140713(WO,A1)
【文献】特開2005-252172(JP,A)
【文献】特開平08-046231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/04-31/078
H01L 31/18-31/20
H10K 30/00-30/57
H10K 30/80-39/18
H02S 10/00-10/40
H02S 30/00-99/00
JSTPlus/JST7580/JSTChina(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の動作電力レベルおよび所定の動作電圧レベルの要件を提供する太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法であって、
少なくとも1つの通常の太陽電池セル(210)を複数の太陽電池サブセル(320)に分割することであって、前記通常の太陽電池セル(210)が、15cm×15cmの四角形であり、前記太陽電池サブセル(320)の各々が、前記通常の太陽電池セル(210)より面積が少なくとも50%小さい四角形の太陽電池セルである、分割することと、
前記太陽電池サブセル(320)のストリング(330)を形成するために、事前設定される数の前記太陽電池サブセル(320)を直列に電気的に接続することであって、前記太陽電池サブセル(320)の前記ストリング(330)における前記太陽電池サブセル(320)の数は、第1のDC出力電圧レベルを生成するの動作電圧レベルの要件により決定される、接続することと、
前記太陽電池サブセル(320)のアレイを形成するために、前記太陽電池サブセル(320)事前設定される数の前記ストリング(330)を並列に電気的に接続することであって、前記太陽電池サブセル(320)の前記アレイにおける前記太陽電池サブセル(320)前記ストリング(330)の数は、前記の動作電力レベルにより決定される、接続することと、
前記太陽電池サブセル(320)の前記アレイの十字交差マトリクス構造を形成するために、前記太陽電池サブセル(320)の前記ストリング(330)の各々を並列に電気的に接続することであって、前記太陽電池サブセル(320)の各々は、属するストリング(330)以外のすべての他のストリング(330)の隣接する前記太陽電池サブセル(320)に接続される、接続することと、
前記太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)の太陽電池パネルの電力発生量を最大にするために、前記太陽電池サブセル(320)の前記アレイの第1のDC出力を、最大電力点追従制御装置(MPPT)オプティマイザ(552)によって調整することと、
通信ユニット(554)を使用して、前記MPPTオプティマイザ(552)と遠隔のコンピュータ化されたユニットとの間で通信することと、
前記太陽電池パネルのストリングを形成するために、MPP調整される複数の前記太陽電池パネルを、直列に電気的に接続することであって、前記太陽電池パネルの複数の前記ストリングが並列に接続されている、接続することと、を含み、
前記太陽電池サブセル(320)前記アイは、正常に機能していない前記太陽電池サブセル(320)を電流が迂回することを可能にし、したがって前記太陽電池サブセル(320)の通常のストリング配列と比較してシステムの性能が向上し、製造された太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)はDC/DCコンバータを含んでいない
太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項2】
前記太陽電池サブセル(320)のストリング(330)を形成するために、事前設定される数の前記太陽電池サブセル(320)を直列に電気的に接続することは、前記太陽電池サブセル(320)の前記ストリング(330)の各々において同じ数の前記太陽電池サブセル(320)を必要とする、請求項1に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項3】
複数のバイパスダイオードを、前記太陽電池パネルを構成する前記アイの前記太陽電池サブセル(320)の事前設定される数の行に並列に電気的に接続すること、をさらに含む、請求項1に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項4】
前記太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を構成する複数の前記太陽電池パネルを並列に電気的に接続することと、
前記太陽電池パネルの第1のDC出力電圧をAC電圧に変換するために、並列に電気的に接続された複数の前記太陽電池パネルをパネルDC/ACインバータ(950)に電気的に結合して動作することと、をさらに含む、請求項1に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項5】
並列に接続されている前記太陽電池パネルのアレイを、充電装置(590)に直列に電気的に接続することと、
前記充電装置(590)を、前記MPPTオプティマイザ(552)に選択的に結合して動作することと、をさらに含む、請求項4に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項6】
前記太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)の前記太陽電池パネルのストリングを形成するために、複数の前記太陽電池パネルを直列に電気的に接続することであって、前記太陽電池パネルの複数の前記ストリングが並列に接続されている、接続することと、
DC/ACインバータ(950)に並列に接続される前記太陽電池パネルの複数の前記ストリングのアレイを直列に電気的に接続することと、を含む、請求項1に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項7】
前記太陽電池パネルの前記ストリングのそれぞれを、並列に相互接続される前に、前記DC/ACインバータ(950)に直列に電気的に接続すること、をさらに含む、請求項6に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項8】
記アイの前記第1のDC出力を、DC/ACインバータ(950)に直列に電気的に接続すること、をさらに含む、請求項に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項9】
MPP調整される複数の前記太陽電池パネルを、並列に電気的に接続すること、をさらに含む、請求項に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項10】
前記太陽電池パネルのそれぞれを、並列に相互接続される前に、DC/ACインバータ(950)に直列に電気的に接続すること、をさらに含む、請求項に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項11】
前記太陽電池パネルのそれぞれを前記DC/ACインバータ(950)に直列に電気的に接続することと、
前記太陽電池パネルを、前記DC/ACインバータ(950)に直列に接続される前と、前記DC/ACインバータ(950)に直列に接続された後とに、並列に電気的に接続することと、をさらに含む、請求項10に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【請求項12】
列の接続において接続された前記太陽電池パネルのそれぞれの間で、前記電気的な接続を切替すること、をさらに含む、請求項10に記載の太陽光発電システム(502,503,504,506,507,509,900)を製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力を発生させる太陽電池アレイモジュールシステム(solar array module system)に関し、より詳細には、十字交差構造(crisscross configuration)において相互接続されている太陽電池サブセルを有する非一体構造(non-monolithic)の太陽電池アレイモジュールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
直列に相互接続されたより小さいサブセルに分割されている非一体構造の太陽電池(PV)セルが、この技術分野において公知である。
【0003】
十字交差電気マトリクス(crisscross electrical matrix)において相互接続された太陽電池を有する太陽電池アレイモジュールも、この技術分野において公知である。例えば、本出願と発明者が同一であり、所有者が共通する2011年1月23日出願の特許文献1および2013年3月30日出願の特許文献2(これらはその全体が参照により本明細書に援用される)を参照されたい。
【0004】
太陽電池セルにおいて生成される電流は、以下に起因する電力損失をもたらす。
1. 各太陽電池のバスバー
2. 太陽電池セルと外部導体の間のはんだ箇所、および他のはんだ付け箇所
3. 太陽電池セルを相互接続してセルのストリングにする導体
4. 太陽電池セルのストリングをそれぞれの接続箱に接続する導体
これらの電力損失全体によって、太陽電池パネルの出力電力が減少する。
【0005】
一般的な非一体構造の太陽電池パネルは、数十個の二次太陽電池セルから構成されている。一般的な二次太陽電池セルのサイズは、約15cm×15cmであり、およそ次の電力を提供する(すべての数値は一例として示してあるにすぎず、本発明を制限しない)。
【0006】
【数1】
【0007】
図面を参照し、図1は、太陽電池セルの等価回路20を示しており、太陽電池によって生成される電流I(80)は、電流源70によって生成される電流から、ダイオード30を流れる電流と、分路抵抗器40を流れる電流とを差し引いた電流、に等しい。
【0008】
【数2】
式中、
・ I(80)=出力電流(アンペア)
・ I(82)=光生成電流(アンペア)
・ I(84)=ダイオード電流(アンペア)
・ ISH(86)=分流(アンペア)
・ R(50)<<RSH(40)
【0009】
、I、R、RSHの値は、太陽電池の物理的なサイズに依存する。サイズ以外は同じ技術の太陽電池を比較するとき、第2のセルの2倍の接合(受光)面積を有する第1のセルは、2倍のIを生成し、I 80も約2倍大きい。
【0010】
セルの出力電圧60は、太陽電池セルのサイズにかかわらず、ほぼ変化しない。
【0011】
例えば、通常の15cm×15cm(近似寸法)の二次セル(以下では、「通常サイズの太陽電池」、「通常の太陽電池セル」、「通常の太陽電池」、「通常セル」とも称する)の代わりに、それぞれサイズ15cm×7.5cmの2個のセル、またはそれぞれサイズ15cm×5cmの3個のセル(または、組み合わせたときに合計で15cm×15cmの領域になり、したがって通常の15cm×15cm二次セルの電力と、組み合わされたサブセルの電力の和が等価である、より小さい別の(サブ)サイズのセル)が使用される場合(サブセルのさらに小さい電力損失および改善されるフィルファクタは考慮せず、なぜならこれらはより高い電力発生量を実際に生成するためである)、15cm×7.5cmの小さいサイズのセルは、約0.5Vの電圧を生成するが、大きいセル(15cm×15cm)の半分の大きさの電流(すなわちI=8A/2=4A)を生成する。
【0012】
同様に、15cm×5cmのサブセルは、電流I=8A/3=2.66Aを生成する。したがって、セルの同じはんだ付け箇所、太陽電池の同じバスバー、太陽電池セルを相互接続してセルのストリングにする同じ導体、太陽電池セルのストリングを指定される接続箱に接続している同じ導体、における、サイズが1/3である太陽電池の出力電流に起因する電力損失は、以下の式によれば、より大きいサイズのセルの、より大きい出力電流によってもたらされる電力損失よりも著しく小さい。
【0013】
【数3】
式中、Rは、上記の導体およびはんだ付け箇所すべての全抵抗である。
【0014】
下の表は、一例として、大きい太陽電池セルサイズを有する250Wパネルと、小さい太陽電池セルサイズを有する250Wパネルにおける電力損失を比較している。
【0015】
【表1】
【0016】
より小さいサイズのセルを、セルマトリクス接続(cells matrix connection)によって組み込むことによって、このタイプのセル接続のすべての利点が維持され、各セルから、およびパネル全体から、より高い電力発生量が提供される。
【0017】
したがって、十字交差電気マトリクスにおいて相互接続されている太陽電池を有する、電力を発生させる太陽電池アレイモジュールであって、通常サイズの太陽電池の少なくともいくつかが、等価の複数のサブセルに「置き換えられている」、太陽電池アレイモジュール、のニーズが存在し、かつこのような太陽電池アレイモジュールを有することは有利であり、マトリクス状の十字交差構造において相互接続されているサブセルの少なくともいくつかを有することは、さらに有利である。一般には、通常サイズの太陽電池が、等価の複数のサブセルに分割される(ただしこれに制限されない)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【文献】国際公開第2011/089607号
【文献】国際公開第2013/144963号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の主たる目的は、十字交差電気マトリクスにおいて相互接続されている太陽電池の非一体構造のアレイであって、通常サイズの太陽電池の少なくともいくつかが、同じ電圧を提供する複数のサブセルによって置き換えられており、太陽電池が小さいほど、発生する電力損失が小さい、アレイ、を提供することである。十字交差電気マトリクスは、個々の太陽電池が故障したときに電流の受動的な経路変更(passive rerouting)を提供する。本太陽光モジュールは、十字交差電気マトリクスにおいて相互接続されている太陽電池を含み、「通常の」サイズの太陽電池(15cm×15cm)の少なくともいくつかが、例えばこのような通常サイズの太陽電池を等価の複数のサブセルに分割することによって、置き換えられており、これらのサブセルが、マトリクス状の十字交差構造において相互接続されている。なお、「太陽電池サブセル」は、「通常の」サイズの太陽電池セルより小さい、より小さいサイズのセルにおいて製造されてもよいことに留意されたい。
【0020】
例えば、以下に制限されないが、それぞれが6個の通常の太陽電池セルからなる直列ストリング(serial string)を有する10列の十字交差マトリクス構造に配置されている60個の通常の(15cm×15cm)太陽電池セル210を有する一般的なパネル、を想定する。セル210の各直列ストリングは、8A*(0.5V*6)=24Wの電力を提供する。したがって、通常のセル210の直列ストリングの電圧は、0.5V*6=3Vであり、パネルは、合計240Wを提供する。なお、3Vのパネル電圧は、一般に使用される通常のパネルの電圧を得るには適しておらず、パネルの出力電圧を昇圧するために追加の電圧DC/DCコンバータ250(図3を参照)を必要とすることに留意されたい。通常の太陽電池セル210それぞれが、直列に接続された9個のサブセル(一般にはそれぞれサイズ15cm×1.67cm)のストリングに置き換えられる場合、電流Iは8/9=0.8889Aに低下するが、サブセルの直列ストリングの電圧は、0.5V*6*9=27Vである。したがって、合計出力電力は240Wのままである。このような場合、DC/DCコンバータ250は必要なく、十字交差マトリクスセル接続によるパネルすべてを直列に直接接続してパネルのストリングを形成し、ストリングを並列に接続し、最大電力点追従制御装置(Maximum Power Point Tracker)(電力オプティマイザ(power optimizer))を使用して、または使用せずに、インバータに直接接続する、または、適切なパネル出力電圧を有する多数の上記のパネルの並列接続を形成し、このアレイを、MPPTを使用して、または使用せずに充電装置に接続する、ことが可能である。
【0021】
十字交差マトリクスに配置されている複数のサブセルの利点としては、以下が挙げられる。
a. DC/DCコンバータ250が必要なく、したがってパネルのコストが低減する。
b. 電圧コンバータを使用する必要がないことにより、パネルのエネルギを約3%増大させることが可能である(コンバータの効率が97%の場合)。
c. 太陽電池セルの電流が小さいことにより、電力損失がさらに減少する。
【0022】
なお、「上部」、「底部」、「水平」、「垂直」、「上」、「より高い」、「下」、「低い」、「より低い」など、向きに関する説明では、以下に限定されないが、アレイの正(「+」)側が、意図的にアレイの上側とみなされ(ただしこれに制限されない)、かつ、アレイの負(「-」)側が、意図的にアレイの底部側とみなされる(ただしこれに制限されない)ように、太陽電池モジュールが位置しているものと想定することに留意されたい。これに代えて、以下に限定されないが、アレイの負(「-」)側が、意図的にアレイの上側とみなされ(ただしこれに制限されない)、かつ、アレイの正(「+」)側が、意図的にアレイの底部側とみなされる(ただしこれに制限されない)。
【0023】
さらに、本明細書で使用されている語「電気的な」または「電気的に配線されている」は、太陽光パネルにおける太陽電池の物理的な構造にかかわらず、マトリクスの電気的な構造を意味することに留意されたい。同様に、本明細書で使用されている語「物理的な」は、太陽電池の電気的な相互配線にかかわらず、モジュール/パネルにおける太陽電池の物理的な配置を意味することに留意されたい。さらに、太陽電池セルの接続、太陽電池パネル/モジュール/マトリクスの接続、ならびに、直列接続および並列接続は、電気的な接続を意味することに留意されたい。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の教示によれば、所定の動作電力レベルおよび所定の動作電圧レベルの要件を提供する太陽光発電システムであって、システムが、少なくとも1枚の太陽電池パネルを含み、少なくとも1枚の太陽電池パネルそれぞれが、多数の太陽電池サブセルを含み、事前設定される数の太陽電池サブセルが、直列に電気的に接続されて直列ユニットを形成している、または個々の直列ユニットそれぞれがただ1個の太陽電池サブセルを有し、事前設定される数の直列ユニットが、直列に電気的に接続されて直列ユニットのストリングを形成しており、直列ユニットのストリングが、第1の出力電圧レベルを生成するように促進される、太陽光発電システム、を提供する。
【0025】
事前設定される数の直列ユニットのストリングが、並列に電気的に接続されて太陽電池サブセルのアレイを形成する。直列ユニットのストリングそれぞれにおいて、直列ユニットそれぞれが、すべての他の直列ユニットのストリングの隣接する直列ユニットにも並列に接続され、直列ユニットの十字交差マトリクスアレイを形成する。太陽電池サブセルの十字交差マトリクスアレイは、第1の出力電力レベルを生成するように促進され、直列ユニットの十字交差マトリクスアレイは、正常に機能していない直列ユニットを電流が迂回することを可能にし、したがって本システムの性能が向上する。
【0026】
太陽電池サブセルそれぞれは、通常の太陽電池セルより物理的に小さく、約15cm×15cmの通常の太陽電池セルは、四角形または最大4つの切り落とされた角を有する四角形であり(これらの構造の両方が、本明細書において「通常の四角形の太陽電池セル」と呼ばれる)、約0.5Vの電圧および約8Aの電流を生成し、太陽電池サブセルは、通常の太陽電池セルより面積が少なくとも50%小さい四角形の太陽電池セルである。通常の太陽電池セルは、切り落とされた角を有してもよく、したがって、四角形の太陽電池サブセルは、1つまたは2つの切り落とされた角を有してもよい(これらの構造のすべてが、本明細書において「四角形の太陽電池サブセル」と呼ばれる)ことに留意されたい。
【0027】
なお、通常の太陽電池セルによって生成される電圧と、等価の光起電性面積をカバーする太陽電池サブセルの組合せによって生成される電圧は、同じであるが、太陽電池サブセルの組合せによって生成される電流は、通常の太陽電池セルによって生成される電流よりも正比例的に小さく、したがって電力損失が最小限に抑えられ、DC/DCコンバータが不要になることに留意されたい。
【0028】
任意選択で、直列ユニットのストリングそれぞれは、直列に電気的に接続される同じ数の太陽電池、通常の太陽電池セル、または太陽電池サブセルから構成される。
【0029】
任意選択で、本太陽光発電システムは、太陽電池パネルのマトリクスアレイのサブセルの事前設定される数の行に並列に接続される、数のf個のバイパスダイオード(D)をさらに含む。
【0030】
任意選択で、サブセルは、通常の太陽電池セルを分割することによってまたはより小さいサイズの太陽電池セルを製造することによって形成される。
【0031】
任意選択で、マトリクス構造において接続されている太陽電池サブセルを有する複数の太陽電池パネルは、並列に接続されており、太陽電池パネルのDC出力電圧をAC電圧に変換するためにパネルDC/ACインバータに結合されて動作する。
【0032】
任意選択で、マトリクス構造において電気的に接続されている太陽電池サブセルの並列に接続されている太陽電池パネルのアレイは、さらに充電装置に直列に接続される。好ましくは、充電装置は、最大電力点追従制御装置(MPPT)オプティマイザに結合されて動作し、複数の太陽電池パネルが並列に接続される。
【0033】
任意選択で、複数の太陽電池パネルは、直列に接続されて太陽電池パネルのストリングを形成しており、太陽電池パネルの複数のストリングが並列に接続されており、並列に接続されている太陽電池パネルの複数のストリングのアレイが、さらにDC/ACインバータに直列に接続される。
【0034】
任意選択で、システムの太陽電池マトリクスアレイパネルから最大電力発生量を提供するために、太陽電池サブセルのマトリクスアレイのDC出力が、MPPTオプティマイザによって調整される。任意選択で、通信ユニットが、MPPTオプティマイザと遠隔のコンピュータ化されたユニットとの間の通信を容易にする。
【0035】
任意選択で、太陽電池パネルの太陽電池サブセルのストリングそれぞれが、並列に相互接続される前に、DC/ACインバータに直列に接続される。
【0036】
任意選択で、太陽電池サブセルのマトリクスアレイのDC出力は、DC電圧をAC電圧に変換するインバータに直列に接続される。
【0037】
任意選択で、本太陽光発電システムは、MPPTオプティマイザと、入力/出力電圧/電流測定ユニットと、電力計算プロセッサと、をさらに含み、太陽電池サブセルの十字交差マトリクスの最大電力点(MPP)が、測定ユニットによって得られて電力計算プロセッサによって分析される電圧/電流測定値に基づいて、MPPTオプティマイザによって調整される。任意選択で、本太陽光発電システムは、中央処理装置を有する中央監視・制御サブシステムをさらに含み、マトリクスアレイパネルが、送信機および受信機をさらに含み、送信機が、入力/出力電圧/電流計測器から得られた測定データを中央処理装置に伝送するように構成され、受信機が、中央処理装置からの命令を受信するように構成され、電力計算プロセッサが、太陽電池サブセルの十字交差マトリクスの最大電力点(MPP)が調整されるようにMPPTオプティマイザに調整データを提供するように、構成される。
【0038】
任意選択で、中央処理装置は、遠隔のプロセッサにデータを送信する、および/または、遠隔のプロセッサからデータを受信する、ようにさらに構成される。
【0039】
任意選択で、遠隔のプロセッサは、遠隔のコンピュータおよびスマートモバイル機器を含む群、から選択される。
【0040】
任意選択で、データは、パネルのエネルギ、電力、温度、電圧、電流、日時、無効化命令、および有効化命令、を含む群、から選択される。
【0041】
任意選択で、MPP調整される太陽電池サブセルの複数の太陽電池パネルが、直列に接続されて太陽電池パネルのストリングを形成し、太陽電池パネルの複数のストリングが並列に接続される。
【0042】
任意選択で、MPP調整される太陽電池サブセルの複数の太陽電池パネルが、並列に電気的に接続される。任意選択で、太陽電池パネルそれぞれが、並列に相互接続される前に、DC/ACインバータに直列に接続される。
【0043】
任意選択で、太陽電池サブセルの太陽電池パネルそれぞれがDC/ACインバータに直列に接続され、これらの太陽電池パネルは、DC/ACインバータに直列に接続される前と、DC/ACインバータに直列に接続された後とに、並列に接続される。任意選択で、太陽電池パネルの並列接続は、DC/ACインバータに直列に接続される前に、切替可能である。
【0044】
任意選択で、本太陽光発電システムは、中央処理装置を有する中央監視・制御サブシステムをさらに含み、マトリクスアレイパネルそれぞれが、プロセッサと、出力/入力電圧/電流計測器と、送信機と、受信機と、をさらに含み、送信機が、入力/出力電圧/電流計測器から得られた測定データを中央処理装置に伝送するように構成され、受信機が、中央処理装置からの命令を受信するように構成され、電力計算プロセッサが、マトリクスアレイパネルの太陽電池サブセルの十字交差マトリクスの最大電力点(MPP)が調整されるようにMPPTオプティマイザに調整データを提供するように、構成される。
【0045】
任意選択で、太陽電池サブセルのマトリクスアレイのDC出力は、DC/DC電力コンバータに接続される。
【0046】
任意選択で、太陽電池サブセルのマトリクスアレイのDC出力は、複数のDC/DC電力コンバータに接続される。
【0047】
任意選択で、太陽電池サブセルのマトリクスアレイの直列ユニットのストリングそれぞれのDC出力が、DC/DC電力コンバータに直列に接続され、並列に接続されているDC/DC電力コンバータが、MPPTに直列に接続される。
【0048】
任意選択で、太陽電池サブセルのマトリクスアレイの直列ユニットのストリングそれぞれのDC出力が、DC/DC電力コンバータに直列に接続され、DC/DC電力コンバータそれぞれが、それぞれのMPPTに直列に接続される。
【0049】
本発明は、以下の詳細な説明および添付の図面から完全に理解されるであろう。図面は、図解を目的として単なる例として示してあり、したがって本発明をいかようにも制限しない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】太陽電池セルの等価電気回路の概略図である(従来技術)。
図2】十字交差構造において相互接続されている通常の太陽電池セルを有する太陽電池マトリクスの概略図である(従来技術)。
図3】太陽電池モジュールの概略的な例であり、図2に示した太陽電池マトリクスの出力にDC/DC電圧コンバータが接続されている(従来技術)。
図4】一般的な太陽電池アレイモジュールの、さまざまなセル温度およびさまざまな照射量の場合における電流-電圧特性(最大電力点の調整領域の電圧範囲を含む)を示している(従来技術)。
図5a】本発明のいくつかの実施形態に係る、十字交差構造において相互接続されている太陽電池セルユニットを有する太陽電池マトリクスの例の概略図であり、各太陽電池セルユニットが3個の太陽電池サブセルからなる。
図5b】本発明のいくつかの実施形態に係る、十字交差構造において相互接続されている太陽電池セルユニットを有する太陽電池マトリクスの別の例の概略図であり、各太陽電池セルユニットが3個の太陽電池サブセルからなる。
図6】本発明のいくつかの実施形態に係る、太陽電池サブセルのマトリクスの別の例の概略図であり、各太陽電池セルユニットは、M行N列の十字交差マトリクス構造において相互接続されている少なくとも1個の太陽電池サブセルからなる。
図7a】太陽電池パネルの例の概略図であり、パネルの太陽電池サブセルのマトリクスは、図6に示した太陽電池マトリクスに類似している(ただしこれに制限されない)。
図7b図7aに示した太陽電池パネルの例の概略図であり、2行のサブセルが日陰になっており、1個または複数個のバイパスダイオードが接続されており、このとき各ダイオードは、それぞれの太陽電池ユニットの1行または複数行の迂回路を形成している。
図7c】本発明の実施形態に係る太陽光パネルアレイの例の概略図であり(この例では各パネルが、図7aに示した太陽電池マトリクスパネルに類似している)、パネルが並列に接続されており、太陽電池マトリクスアレイパネルのDC出力電圧をAC電圧(例えば220Vまたは110V)に変換するために、太陽電池アレイパネルのアレイがパネルDC/ACインバータに結合されている。
図7d】太陽光パネルアレイの例の概略図であり、このアレイは、図7cに示した太陽光パネルのアレイに類似しているが、最大電力点追従制御装置(MPPT)を有する充電装置の入力に直列に接続されている。
図8a太陽電池サブセルの太陽電池マトリクスアレイパネルから最大電力発生量を提供するために、MPPT装置を有するパワーオプティマイザに結合されている、本発明の実施形態に係る太陽電池マトリクスアレイパネルの例の概略図である。
図8b】監視・制御型の太陽電池マトリクスアレイパネルを形成するために、MPPT装置を有する電力オプティマイザに結合されている、本発明の実施形態に係る太陽電池サブセルの太陽電池マトリクスアレイパネルの別の例の概略図である。
図8c】太陽電池マトリクスアレイパネルのDC出力電圧をAC電圧(例えば220Vまたは110V)に変換するために、パネルDC/ACインバータに結合されている、本発明の実施形態に係る太陽電池サブセルの太陽電池マトリクスアレイパネルの別の例の概略図である。
図8d】本発明の実施形態に係る、太陽光パネルアレイの並列に接続されたストリングのアレイの別の例の概略図であり、図7cに示したように(ただしこの図に制限されない)、太陽光パネルアレイの各ストリングが、それらのDC出力において並列に接続されているパネルDC/ACインバータに直列に結合されている。
図9】太陽電池アレイモジュールの例を示す概略図であり、このモジュールは、太陽電池サブセルの十字交差網のアレイおよびMPPTオプティマイザと、入力/出力電圧/電流測定ユニットと、電力計算用のプロセッサとを含む。
図10】太陽電池アレイモジュールの例を示す概略図であり、このモジュールは、太陽電池サブセルの十字交差網のアレイおよびMPPTオプティマイザと、入力/出力電圧/電流測定ユニットと、プロセッサと、送信機および受信機と、を含み、送信機および受信機は、測定データを太陽電池アレイモジュールから汎用システムの中央コントローラ(CC)に伝送し、中央コントローラ(CC)の命令を各太陽電池アレイモジュールに伝送し、任意選択で、各パネルまたはシステム全体の情報を、遠隔のコンピュータまたは遠隔のスマートモバイル機器に提供する。
図11a】並列に接続されている、太陽電池サブセルの太陽電池アレイモジュールのいくつかのストリング、を有する太陽電池アレイシステムの例を示す概略図であり、太陽電池アレイモジュールそれぞれが、MPPTオプティマイザと、十字交差構造において接続されている「n個の」太陽電池サブセルを有する太陽電池ユニットのアレイとを含む。
図11b】並列に接続されている、太陽電池サブセルのいくつかの太陽電池アレイモジュールを有する太陽電池アレイシステムの例を示す概略図であり、太陽電池アレイモジュールそれぞれが、MPPTオプティマイザと、十字交差構造において接続されている「n個の」太陽電池サブセルを有する太陽電池ユニットのアレイとを含む。
図12a】並列に接続されている、太陽電池サブセルの太陽電池パネルのいくつかのストリング、を有する太陽電池アレイシステムの別の例を示す概略図であり、太陽電池アレイモジュールそれぞれが、MPPTオプティマイザと、通信装置と、十字交差構造において接続されている「n個の」太陽電池サブセルを有する太陽電池ユニットのアレイとを含み、すべての太陽電池アレイモジュールが、中央監視・制御システムによって制御され、データを顧客のPCまたは携帯電話に送信する。
図12b】並列に接続されている、太陽電池サブセルのいくつかの太陽電池パネルを有する太陽電池アレイシステムの別の例を示す概略図であり、太陽電池アレイモジュールそれぞれが、MPPTオプティマイザと、通信装置と、十字交差構造において接続されている「n個の」太陽電池サブセルを有する太陽電池ユニットのアレイとを含み、すべての太陽電池アレイモジュールが、中央監視・制御システムによって制御され、データを顧客のPCまたは携帯電話に送信する。
図13a太陽電池サブセルの太陽電池パネルのアレイを有する太陽電池アレイシステムの例を示す概略図であり、各パネルが太陽電池サブセルの十字交差マトリクスを含み、太陽電池アレイシステムがDC/ACインバータを含む。
図13b】各太陽光モジュールが、MPPTオプティマイザおよび通信装置を備えた、太陽電池サブセルの太陽光パネルから構成されているときに、例えば複数の太陽光モジュールを有する太陽電池アレイシステムの例を示す概略図であり、各パネルが太陽電池サブセルの十字交差マトリクスを含み、各モジュールにDC/ACインバータが接続されている。
図13c】各太陽光モジュールが、MPPTオプティマイザおよび通信装置を備えた、太陽電池サブセルの太陽光パネルから構成されているときに、例えば複数の太陽光モジュールを有する太陽電池サブセルマトリクスアレイシステムの例を示す概略図であり、各パネルが太陽電池サブセルの十字交差マトリクスを含み、各モジュールにDC/ACインバータが接続されている。さらにこの例では、太陽光モジュールが並列に相互接続されている。
図13d】各太陽光モジュールが、MPPTオプティマイザおよび通信装置を備えた、太陽電池サブセルの太陽光パネルから構成されているときに、例えば複数の太陽光モジュールを有する太陽電池サブセルマトリクスアレイシステムの例を示す概略図であり、各パネルが太陽電池サブセルの十字交差マトリクスを含み、各モジュールにDC/ACインバータが接続されている。さらに、本発明の実施形態によれば、この例では太陽光モジュールが並列に相互接続されており、並列DC入力の接続が制御式に切替可能である。
図14】本発明のいくつかの実施形態に係る太陽電池モジュールの例の概略図であり、図5bに示した太陽電池サブセルマトリクスの出力にDC/DC電圧コンバータが接続されている。
図15】本発明のいくつかの実施形態に係る太陽電池サブセルマトリクスモジュールの別の例の概略図であり、図5bに示した太陽電池マトリクスの出力に複数のDC/DC電圧コンバータが接続されている。
図16】本発明のいくつかの実施形態に係る太陽電池サブセルマトリクスモジュールの別の例の概略図であり、図5bに示したような太陽電池サブセルマトリクスの出力に複数のDC/DC電圧コンバータがそれぞれ接続されており、並列出力を有するこれらのコンバータの出力にMPPT装置が接続されている。
図17】本発明のいくつかの実施形態に係る太陽電池サブセルマトリクスモジュールの別の例の概略図であり、図16に示したような太陽電池サブセルマトリクスの出力に複数のDC/DC電圧コンバータがそれぞれ接続されており、これらのコンバータそれぞれの出力に複数のMPPT装置がそれぞれ接続されており、MPPT装置の出力が並列に電気的に接続されている。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下では、本発明の好ましい実施形態を示している添付の図面を参照しながら、本発明についてさらに完全に説明する。
【0052】
図面を参照する。図2は、十字交差構造において相互接続されている通常の太陽電池セル210を有する太陽電池マトリクス網200の従来技術の概略図を示している。図3(従来技術)は、太陽電池モジュール205の概略的な例であり、太陽電池マトリクス200の出力にDC/DC電圧コンバータ250が接続されている。このような実施形態は特許文献1に記載されている。なお、DC/DC電圧コンバータ250は、プッシュプルコンバータ、アップコンバータ、フォワードコンバータ、最大電力点追従制御装置(MPPT)、または他のタイプのコンバータ、またはこれらの組合せ、とすることができることに留意されたい。
【0053】
本発明の一態様は、電力の発生を最大にするために各太陽電池アレイモジュールを最大電力点(MPP)において動作させるシステムを提供することである。太陽電池アレイシステムによって生成される電力は、セルの温度、システムに対する負荷、照射量によって影響される。図4は、太陽光モジュールの2つのグラフ(110,120)を描いており、さまざまなセル温度における電流-電圧特性のグラフ110と、さまざまな照射量における電流-電圧特性のグラフ120である。グラフ(110,120)それぞれにおいて、調整領域(114,124)の幅は、例えば日陰の条件の関数として、大幅に異なりうる。これに加えて、グラフ(110,120)それぞれにおいて、電流は、特定の電圧レベルにおいて急激に降下するまでは、電圧が増大するときにほぼ一定のままであり、膝の形の曲率を形成する。ある点において、膝部は太陽光モジュールの最大電力点(MPP)に達したとみなされる。例えば、1000W/mの照射量では、MPPは点122(約28V)によって表され、25℃の温度では、MPPは点112(約25V)によって示される。したがって、照射量または温度が変化すると、MPPが変わり、出力電力が減少する。
【0054】
図5aは、本発明のいくつかの実施形態に係る、十字交差構造において相互接続されている太陽電池サブセル320の直列ユニット310を有する太陽電池マトリクス網300の例の概略図であり、各直列ユニット310の、結合された光起電性面積は、この例では通常の太陽電池210(図3を参照)の光起電性面積と等価である(ただしこれに制限されない)。いくつかの実施形態においては、通常サイズの太陽電池セル210が、類似する寸法を有する所望の数のサブセルに分割される。
【0055】
図5bは、本発明のいくつかの実施形態に係る、別の十字交差構造において相互接続されている太陽電池サブセル320の直列ユニット310を有する太陽電池マトリクス網30の別の例の概略図であり、各直列ユニット310の、結合された光起電性面積は、この例では通常の太陽電池210の光起電性面積と等価である(ただしこれに制限されない)。いくつかの実施形態においては、通常サイズの太陽電池セル210が、類似する寸法を有する所望の数のサブセルに分割される。
【0056】
これらのマトリクス300および301の例では、通常のセル(210)それぞれが3個のサブセルに分割されていることを示してある。なお、マトリクス300または301)におけるサブセル320の総数を「n」で表すならば、サブセル320の総数は、0<n<無数であることに留意されたい。
【0057】
図6は、別の例の太陽電池サブセルマトリクス400の概略図であり、各太陽電池サブセルユニット310が、「n個の」太陽電池サブセル320からなり、マトリクス400のサブセル320の数は、任意の多数の「n個の」サブセル320を含むことができ、太陽電池サブセル320は、十字交差構造において相互接続されている。
【0058】
十字交差構造においては、事前設定される数の太陽電池サブセル320(少なくとも1個の太陽電池サブセル320である)が、直列に電気的に接続されて直列ユニット310を形成しており、事前設定される数の直列ユニット310が、直列に電気的に接続されて直列ユニットのストリング330を形成しており、直列ユニットのストリング330は、第1の出力電圧レベルを生成するようにされている。事前設定される数の直列ユニットのストリング330は、並列に電気的に接続されて太陽電池サブセル320のモジュールアレイ(300,301,400)を形成しており、モジュールアレイ(300,400)は、第1の出力電力レベルを生成するようにされている。
【0059】
さらに、直列ユニットのストリング330それぞれの各直列ユニット310は、すべての他の直列ユニットのストリング330の隣接する直列ユニット310にも並列に接続されて、直列ユニット310の行315と、直列ユニット310の十字交差マトリクスアレイ(300,301,400)を形成している。直列ユニット310の十字交差マトリクスアレイ(300,301,400)は、正常に機能していない直列ユニット310を電流が迂回することを可能にし、したがってマトリクスアレイ(300,301,400)およびそのシステムの性能が向上する。
【0060】
マトリクスアレイ(300,301,400)は、直列に接続されている太陽電池サブセル320の、さまざまなサイズの直列ユニット310の行315の混合を含むことができる。例えば、図5aは、3個の太陽電池サブセル320の直列ユニット310を示しており、図6は、4個の太陽電池サブセル320の直列ユニットと、5個の太陽電池サブセル320の直列ユニットとを示している。
【0061】
次に図7aをさらに参照し、図7aは、太陽電池サブセルパネル500の例を概略的に示しており、パネル500の太陽電池サブセル310/320のマトリクスは、例えば太陽電池サブセルマトリクス400に類似している(ただしこれに制限されない)。
【0062】
図7bは、部分的に日陰になっている太陽光パネル502を示しており、2行のサブセル320が日陰になっている。太陽光パネル502は、太陽電池サブセルマトリクスパネル500と同様に、十字交差構造において相互接続されている「n個の」太陽電池サブセルを含み、太陽電池サブセル320および/または直列ユニット310の、事前設定される数の行315に、1個または複数個のバイパスダイオードが並列に接続されている。
【0063】
このような部分的な日陰の場合、サブセル320は電力を提供することを停止し、このためパネル502全体のエネルギ発生量が低下する。図7bに示した例においては、日陰になった領域(サブセル320の行全体にわたる)によって、サブセルのそれぞれのストリングにおける照らされているサブセル320を電流が流れることが妨げられる。このような問題を解決する目的で、図6に示したような太陽電池マトリクスアレイ400のサブセルの、事前設定される数の行315に、多数の「f」個のバイパスダイオードDが並列に接続されている。fは、マトリクスアレイ400の1つまたは複数の行315に接続されている1個のバイパスダイオードD、ないし3個のバイパスダイオードD、ないし60個のバイパスダイオードD、または任意の別の数のバイパスダイオードDとすることができる。ダイオードDは、サブセル320の1つまたは複数の行315に、または直列ユニット310の1つまたは複数の行315に、接続することができ、例えばバイパスダイオードD1を見ると、日陰になっているサブセル320の行を含む、直列ユニット310の行315に接続されており、したがってストリングの電流が流れ続けることを可能にする。
【0064】
マトリクス太陽電池アレイ400のサブセル320は、バイパスダイオードDあり、またはなしで、太陽光パネル内に配置することができ、さらに、パネルのストリングの中に接続されているパネル500の間の不整合(mismatch)を回避する目的で、MPPT装置に動作可能に結合することができる。このような不整合は、上述したように(例えば図7bを参照)、または本出願人の先行する特許/特許出願に記載されているように、1枚または複数枚のパネル500が正常に機能していないとき、または部分的に日陰になっているときに、発生しうる。
【0065】
図7cは、本発明の実施形態に係る太陽光パネルアレイ507の例の概略図であり(この例における各パネルは、太陽電池サブセルマトリクスパネル500/502に類似している(ただしこれに制限されない))、パネル500は並列に接続されており、太陽電池マトリクスアレイパネルのDC出力電圧をAC電圧(例えば220Vまたは110V)に変換するために、太陽電池パネルがパネルDC/ACインバータ950に結合されている。
【0066】
MPPが変化する結果としての電力損失の問題に対処し、各太陽電池アレイモジュールをそれぞれのMPPにおいて、またはMPPの近くで動作させる目的で、図7d、図8a、および他の図に示したように、MPP追従制御装置552などが使用される。図7dは、太陽光パネルアレイ509の例の概略図であり、アレイ509は太陽光パネルのアレイ507に類似しているが、一般に最大電力点追従制御装置(MPPT)オプティマイザ552を有する充電装置590の入力に、直列に接続されている。
【0067】
さらに図8aを参照し、図8aは、太陽電池サブセルマトリクスアレイパネル504を形成するために、MPPT 552を有する電力オプティマイザ550に結合されている太陽電池サブセルマトリクスアレイパネル504の例を示している。MPPT 552に基づくオプティマイザ550は、太陽電池マトリクスアレイパネルから最大電力発生量を提供するように構成されている。太陽光パネル504の太陽電池アレイマトリクス400のサブセルの行は、バイパスダイオードDなしで、かつ通信ユニットなしで、配置されている。
【0068】
図8bは、太陽電池サブセルマトリクスアレイパネル506を形成するために、MPPT 552および通信ユニット554を有する電力オプティマイザ55に結合されている太陽電池サブセルマトリクスアレイパネル506の例を示している。太陽光パネル506の太陽電池アレイマトリクス400のサブセルの行は、バイパスダイオードDなしで配置されている。
【0069】
図8cは、マトリクス太陽電池アレイ(マトリクス太陽電池アレイ400など)から構成されている太陽電池サブセルマトリクスアレイパネル503の例の概略図であり、マトリクス太陽電池アレイは、DC電圧を提供し、また、DC電圧をAC電圧(例えば供給網に適合する電力)に変換するインバータ950に直列に結合されている。
【0070】
図8dは、太陽光パネルアレイ(この例では、直列に接続されている太陽光パネル500のアレイ)の、並列に接続されているストリング501、から構成される太陽電池アレイシステム511の例の概略図であり、太陽光パネルの並列に接続されているストリング501のアレイが、DC電圧をAC電圧に変換するインバータ950にDC電圧を提供する。
【0071】
図9は、太陽電池アレイシステムモジュール600の例を示す概略図であり、このモジュール600は、電子MPPTオプティマイザと、出力/入力電圧/電流測定ユニット630と、太陽電池サブセルアレイ400の十字交差マトリクスのMPPを調整するプロセッサ620とを含み、アレイ400は、例えば、太陽光パネルシステム504および/または50の一部である(ただしこれに制限されない)。結果の測定値が、MPPに基づくオプティマイザ652からプロセッサ620によって得られ、したがってプロセッサ620は、太陽電池パネル504/506などの太陽電池パネルの出力電圧を変化させることができる。
【0072】
図10は、太陽電池アレイシステムモジュール602の例を示す概略図であり、このモジュール602は、例えば太陽電池サブセルの十字交差マトリクス400を有する太陽電池パネル506などのマトリクスアレイパネルを含み、太陽電池パネル506は、中央監視・命令/制御サブシステム700に結合されて動作する。
【0073】
マトリクスアレイパネル506は、MPPTオプティマイザ652と、入力/出力電圧/電流測定ユニット630と、プロセッサ620と、をさらに含む。太陽電池アレイシステムモジュール602は、中央監視サブシステム700との通信を促進する送信機640をさらに含み、中央監視サブシステム700は、太陽光パネルアレイの個々の太陽電池アレイモジュール602それぞれおよびシステム全体の制御に介入することができる。個々の太陽電池アレイモジュール602それぞれは、出力/入力電圧/電流計測器630から得られた測定データを中央制御サブシステム700の中央コントローラ/プロセッサ710に伝送する送信機640、をさらに含む。個々の太陽電池アレイモジュール602それぞれは、中央処理装置710からの制御命令を受信する受信機642をさらに含む。
【0074】
任意選択で、中央制御サブシステム700は、各パネルまたはシステム602全体の特性(パネルのエネルギ、電力、温度など)に関する情報を、パーソナルコンピュータまたはスマートモバイル機器750にさらに提供し、また、中央制御サブシステム700を、動作可能に結合されている遠隔のコンピュータまたは遠隔のスマートモバイル機器750から情報を受信し、例えば、特定のパネル506、またはパネルのシステム(アレイ)全体を無効にする、または有効にするなどの命令を与えるように、さらに構成することができる。
【0075】
さらに図11aを参照し、図11aは、太陽電池パネル504/506/509/511(それぞれ任意選択で前述したように特徴付けることができる)のいくつかのストリング840を有する太陽電池アレイシステム800の例を示す概略図であり、太陽電池パネル504/506/509/511のストリング840は並列に相互接続されている。太陽電池パネル504/506/509/511それぞれが、MPPTオプティマイザおよび監視・命令/制御サブシステムを有することができる。太陽電池パネル504/506/509/511それぞれが、十字交差構造において相互接続されている「n個の」太陽電池サブセル320を有する直列ユニット310のアレイを含む。
【0076】
図11bは、並列に接続されているいくつかの太陽電池パネル504/506/509/511(それぞれ任意選択で前述したように特徴付けることができる)を有する太陽電池アレイシステム801の例を示す概略図である。太陽電池パネル504/506/509/511それぞれが、MPPTオプティマイザおよび監視・命令/制御サブシステムを有することができる。太陽電池パネル504/506/509/511それぞれが、十字交差構造において相互接続されている「n個の」太陽電池サブセル320を有する直列ユニット310のアレイを含む。
【0077】
なお、システムレベルにおける調整は、依然としてDC/ACインバータ(図示せず)によって、または上述した実施形態のいずれかによって、実行できることにさらに留意されたい。
【0078】
さらに図12aを参照し、図12aは、太陽電池パネル504/506/509/511(それぞれ任意選択で前述したように特徴付けることができる)のいくつかのストリング840を有する太陽電池アレイシステム802の別の例を示す概略図であり、太陽電池パネル504/506/509/511のストリング840は、並列に相互接続されている。太陽電池パネル504/506/509/511それぞれが、MPPTオプティマイザおよび監視・命令/制御通信サブシステムを有する。太陽電池パネル504/506/509/511それぞれが、十字交差構造において相互接続されている複数の太陽電池サブセル320を有する直列ユニット310のアレイを含む。
【0079】
中央処理装置710を有する中央制御サブシステム700は、太陽電池パネル506/509/511の各ストリング840の電圧と、太陽電池パネル506/509/511それぞれの電圧、電流、および出力電力とに関する測定データを受信する。太陽電池パネル506/509/511からのデータを受信機742を通じて受信した後、中央処理装置710は、監視データを送信機740を通じて顧客のPCおよび電話に送る。
【0080】
中央制御サブシステム700は、動作可能に結合されている遠隔のコンピュータまたは遠隔のスマートモバイル機器(750)からの情報(例えば、特定のパネル506/509/511または太陽光パネルのアレイ全体を有効にする、または無効にするなどの命令、および/または、別の命令もしくは情報)を受信するように、さらに構成することができる。
【0081】
なお、中央制御サブシステム700は、太陽電池アレイモジュール506/509/511それぞれと、無線を通じて、または有線通信手段を通じて、通信することができることに留意されたい。
【0082】
なお、システムレベルにおける調整は、依然としてDC/ACインバータ(図示せず)によって、または上述した実施形態のいずれかによって、実行できることにさらに留意されたい。
【0083】
図12bは、並列に接続されているいくつかの太陽電池パネル506/509/511(それぞれ任意選択で前述したように特徴付けることができる)を有する太陽電池アレイシステム803の例を示す概略図である。太陽電池パネル506/509/511それぞれが、MPPTオプティマイザおよび監視・命令/制御サブシステムを有することができる。太陽電池パネル506/509/511それぞれが、十字交差構造において相互接続されている「n個の」太陽電池サブセル320を有する直列ユニット310のアレイを含む。
【0084】
中央処理装置710を有する中央制御サブシステム700は、太陽電池パネル506/509/511の各ストリング840の電圧と、太陽電池パネル506/509/511それぞれの電圧、電流、および出力電力とに関する測定データを受信する。太陽電池パネル506/509/511からのデータを受信機742を通じて受信した後、中央処理装置710は、監視データを送信機740を通じて顧客のPCおよび電話に送る。
【0085】
中央制御サブシステム700は、動作可能に結合されている遠隔のコンピュータまたは遠隔のスマートモバイル機器750からの情報(例えば、特定のパネル506/509/511または太陽光パネルのアレイ全体を有効にする、または無効にするなどの命令、および/または、別の命令もしくは情報)を受信するように、さらに構成することができる。
【0086】
なお、中央制御サブシステム700は、太陽電池アレイモジュール506/509/511それぞれと、無線を通じて、または有線通信手段を通じて、通信することができることに留意されたい。
【0087】
なお、システムレベルにおける調整は、依然としてDC/ACインバータ(図示せず)によって、または上述した実施形態のいずれかによって、実行できることにさらに留意されたい。
【0088】
照射量の条件(すなわち太陽電池サブセルへの光の照射)および/または温度が変わることに起因してMPPが変化する結果としての、システムのパネルアレイの電力損失の問題に対処するため、図13aおよび図13bに示したように、MPP追従制御装置を有するDC/ACインバータ950が使用される。
【0089】
図13aは、例えばm*n枚の太陽電池パネル500/502/503/504/506(各パネルが太陽電池サブセル310/320の十字交差マトリクスを含む)を有する太陽電池アレイシステム900の例を示す概略図であり、太陽電池アレイシステム900は共通のDC/ACインバータ950を含む。しかしながらこの解決策は、太陽光システムのレベルで機能し、太陽電池アレイモジュールのレベルでは機能しない。したがってこの解決策では、各太陽電池アレイモジュールをそのMPPにおいて動作させる(これによりシステム全体にわたり、より高い効率が提供される)ことは可能にならない。
【0090】
図13bは、例えば並列に接続されている太陽電池パネル506/509/511(各パネルが太陽電池サブセル310/320の十字交差マトリクスを含む)を有する太陽電池アレイシステム902の例を示す概略図である。太陽電池パネル506/509/511それぞれは、並列に相互接続される前に、DC/ACインバータ950に直列に接続されている。
【0091】
図13cは、例えば並列に接続されている太陽電池パネル506/509/511を有する太陽電池アレイシステム904の例の概略図であり、太陽電池パネル506/509/511それぞれが、DC電圧をAC電圧に変換する直列に結合されたインバータ950に、DC電圧を提供する。太陽電池パネル506/509/511は、それぞれのDC電圧がAC電圧に変換される前と、それぞれのDC電圧がAC電圧に変換された後の両方に、並列に接続されている。
【0092】
図13dは、例えば並列に接続されている太陽電池パネル506/509/511を有する太陽電池アレイシステム906の例の概略図であり、太陽電池パネル506/509/511それぞれが、DC電圧をAC電圧に変換する直列に結合されたインバータ950に、DC電圧を提供する。太陽電池パネル506/509/511は、それぞれのDC電圧がAC電圧に変換される前と、それぞれのDC電圧がAC電圧に変換された後の両方に、並列に接続されている。しかしながら、太陽電池アレイシステム904とは異なり、それぞれのDC電圧がAC電圧に変換される前に並列に接続されている太陽電池パネル506/509/511の並列接続それぞれが、スイッチ512(一般には制御可能スイッチ)によって切替可能である。
【0093】
本発明の別のバリエーションを、図14図16に示す。図14は、本発明のいくつかの実施形態に係る太陽電池サブセルマトリクスモジュール305aの概略図であり、低いパネル電圧を所望のパネル出力電圧レベルまで昇圧する、またはMPPを調整するためのDC/DC電圧コンバータ350が、太陽電池サブセルマトリクス300,301)の出力に接続されている。図15は、本発明の別の実施形態に係る別の太陽電池サブセルマトリクスモジュール305bの概略図であり、低いパネル電圧を所望のパネル出力電圧レベルまで昇圧する、またはMPPを調整するための複数のDC/DC電圧コンバータ350が、太陽電池サブセルマトリクス300,301)の出力に接続されている。なお、DC/DC電圧コンバータ350は、プッシュプルコンバータ、アップコンバータ、フォワードコンバータ、最大電力点追従制御装置(MPPT)352、または他のタイプのコンバータ、またはこれらの組合せ、とすることができることに留意されたい。
【0094】
太陽電池サブセル310の十字交差構造により、いずれかの太陽電池サブセル320が故障しているときに太陽電池サブセルモジュール305a/305b(305)の電力損失が最小になる一方で、それら故障したサブセルに直列に接続されているサブセルによって生成される電流は失われず、故障したサブセルを迂回するように経路変更される。通常の太陽電池セル210ではなく太陽電池サブセル320を使用することによって、太陽電池モジュール305の中で生成される電流が相当に減少し、したがって、太陽電池セル320(または310)と外部導体204/304との間のはんだ箇所212/312における導電性損失に起因する電力損失と、太陽電池セル320の間の導体接続部、太陽電池のバスバー、太陽電池セルをセルのストリングに接続している導体、および太陽電池セルのストリングを接続箱に接続している導体、における導電性損失に起因する電力損失とが、が相当に減少する。
【0095】
したがって、太陽電池モジュール305の全体的な電力損失を低減することによって、太陽電池モジュール305の出力電力が最大になる。
【0096】
図16は、本発明のいくつかの実施形態に係る太陽電池モジュール306の別の概略的な例であり、太陽電池マトリクス300a’の出力に複数のDC/DC電圧コンバータ350が接続されている。太陽電池セル210および/または太陽電池サブセル310/320の多数の異なる組合せによって、太陽電池サブセルマトリクス300’を有するさまざまな他の太陽電池モジュールを構成することができ、これらはすべて本発明の範囲内である。
【0097】
図17は、本発明のいくつかの実施形態に係る太陽電池モジュール308の別の例の概略図であり、図16に示したような太陽電池サブセルマトリクス300’の出力に複数のDC/DC電圧コンバータ350が接続されており、これらのコンバータそれぞれの出力に複数のMPPT装置352が接続されており、MPPT装置352の出力が並列にされている。
【0098】
本発明は、いくつかの実施形態および例に基づいて説明されているが、これの実施形態および例をさまざまに変化させ得ることが理解されるであろう。このようなバリエーションは、本発明の趣旨および範囲からの逸脱としてみなされるものではなく、当業者に明らかであろう修正すべてが企図されている。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7a
図7b
図7c
図7d
図8a
図8b
図8c
図8d
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図13a
図13b
図13c
図13d
図14
図15
図16
図17