(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-08
(45)【発行日】2023-05-16
(54)【発明の名称】バックルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A44B 11/26 20060101AFI20230509BHJP
【FI】
A44B11/26
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020121930
(22)【出願日】2020-07-16
【審査請求日】2020-09-14
(31)【優先権主張番号】201910648903.3
(32)【優先日】2019-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010621957.3
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】程 滿群
(72)【発明者】
【氏名】郭 征文
【審査官】西尾 元宏
(56)【参考文献】
【文献】実開昭50-088319(JP,U)
【文献】登録実用新案第3207689(JP,U)
【文献】特開2000-296008(JP,A)
【文献】特開2006-130182(JP,A)
【文献】特開2001-275717(JP,A)
【文献】特表2004-530521(JP,A)
【文献】米国特許第01380177(US,A)
【文献】登録実用新案第3215771(JP,U)
【文献】特開平09-047306(JP,A)
【文献】特開2018-164494(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44B 11/25-11/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のバックルコンポーネントと、
第2のバックルコンポーネントと、
操作コンポーネントと、を含む、
バックルアセンブリであって、
前記第1のバックルコンポーネントは、ロックされる部分を含み、
前記第2のバックルコンポーネントは、前記ロックされる部分と協働するように構成されるロック部分を含み、該ロック部分は、前記第2のバックルコンポーネントが前記第1のバックルコンポーネントと係合する際の
両者の相対移動の方向と同方向の嵌合方向(表裏方向)に沿って前記第1のバックルコンポーネントと嵌合させられるときに、前記バックルアセンブリの横方向(表裏方向と垂直な側方向)に沿って
移動することで前記ロックされる部分と係合し、
前記操作コンポーネントは、前記第2のバックルコンポーネントに部分的に埋め込まれ、前記第2のバックルコンポーネントから部分的に露出させられ、前記操作コンポーネントは、前記ロック部分と協働するように構成され、前記第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能であり、前記操作コンポーネントは、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記操作コンポーネントのスライド動作の間に、前記ロック部分を前記ロックされる部分から係合解除させるために、前記ロックされる部分から離れる方向に移動するよう前記ロック部分を駆動させ、
前記操作コンポーネントは、第1の操作コンポーネントと、第2の操作コンポーネントとを含み、
前記ロック部分は、第1のロック部分と、第2のロック部分を含み、
前記第1の操作コンポーネントは、前記横方向に沿って前記第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能であり、
当接部分を構成する第1の当接部分が、前記横方向に沿って前記第1の操作コンポーネントから突出し、
協働部分を構成する第2の協働部分が、前記第1の当接部分との協働のために、前記第2のロック部分の自由端に形成され、
前記第2の操作コンポーネントは、前記横方向に沿って前記第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能であり、
前記当接部分を構成する第2の当接部分が、前記横方向に沿って前記第2の操作コンポーネントから突出し、
前記協働部分を構成する第1の協働部分が、前記第2の当接部分との協働のために、前記第1のロック部分の自由端に形成され、
前記第1の協働部分及び前記第2の協働部分は、前記バックルアセンブリの上下方向(表裏方向)に沿う異なるレベルで配置され、前記第1の当接部分及び前記第2の当接部分は、前記上下方向に沿う異なるレベルで配置され、
前記第1の協働部分は、前記横方向に沿って前記第2の協働部分と不整列にさせられ、前記第1の当接部分は、前記横方向に沿って前記第2の当接部分と不整列にさせられる、
バックルアセンブリ。
【請求項2】
前記ロックされる部分は、前記第1のバックルコンポーネントの前面(表側面)に配置される、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項3】
前記ロック部分は、弾性構造であり、前記操作コンポーネントは、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記操作コンポーネントの前記スライド動作の間に前記ロック部分を前記ロックされる部分から係合解除させるために、前記ロック部分を弾性的に変形させる、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項4】
前記ロック部分は、弾性アームと、該弾性アームに接続されるロックヘッドとを含み、前記弾性アームは、前記操作コンポーネントと協働するように構成され、前記ロックヘッドは、前記ロックされる部分と係合するように構成され、前記弾性アームは、前記ロックヘッドを前記ロックされる部分と係合させるように付勢され、前記操作コンポーネントは、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記操作コンポーネントの前記スライド動作の間に前記ロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために、前記弾性アームを弾性的に変形させる、請求項3に記載のバックルアセンブリ。
【請求項5】
前記操作コンポーネントは、前記当接部分によって前記協働部分に当接して、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記操作コンポーネントの前記スライド動作の間に前記ロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために、前記弾性アームを弾性的に変形させる、請求項4に記載のバックルアセンブリ。
【請求項6】
前記ロックヘッドは、前記横方向に沿って前記弾性アームの内壁から突出し、前記協働部分は、前記ロックヘッドに隣接する、請求項4に記載のバックルアセンブリ。
【請求項7】
前記ロックヘッド及び前記協働部分は、前記弾性アームの固定端から前記弾性アームの自由端に向かう方向に沿って順次的に配置される、請求項6に記載のバックルアセンブリ。
【請求項8】
前記ロック部分は、前記第2のバックルコンポーネントに取り外し可能に接続される、請求項4に記載のバックルアセンブリ。
【請求項9】
前記ロック部分は、前記弾性アームの固定端に固定的に接続される係合ブラケットを更に含み、係合される構造が、前記係合ブラケットと取り外し可能に係合するために、前記第2のバックルコンポーネントに形成され、前記係合ブラケットは、前記係合される構造に取り外し可能に埋め込まれる、請求項8に記載のバックルアセンブリ。
【請求項10】
前記係合される構造は、互いに離間した少なくとも2つの係合されるロッドを含み、前記係合ブラケットは、前記少なくとも2つの係合されるロッドの間に埋め込まれ、前記少なくとも2つの係合されるロッドの各々は、上方拘束部と、下方拘束部とを含み、前記上方拘束部及び前記下方拘束部は、前記係合ブラケットの移動を拘束するように構成され、前記係合ブラケットは、前記係合ブラケットが前記係合される構造に取り外し可能に埋め込まれるときに、前記上方拘束部と前記下方拘束部との間に配置される、請求項9に記載のバックルアセンブリ。
【請求項11】
前記係合ブラケットは、前記係合ブラケットが前記係合される構造に取り外し可能に埋め込まれるときに前記下方拘束部と係合するための階段形状の構造を含む、請求項10に記載のバックルアセンブリ。
【請求項12】
前記弾性アームが移動するのを可能にするために、前記少なくとも2つの係合されるロッドの間に回避空間が形成される、請求項10に記載のバックルアセンブリ。
【請求項13】
前記ロックされる部分は、当接構造と、ロックされる構造とを含み、前記当接構造は、前記ロックヘッドに当接して、前記第1のバックルコンポーネントと前記第2のバックルコンポーネントとの嵌合プロセスの間に前記弾性アームを弾性的に変形させ、前記ロックされる構造は、前記ロックヘッドと係合するように構成され、前記操作コンポーネントは、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記操作コンポーネントの前記スライド動作の間に前記ロックヘッドを前記ロックされる構造から係合解除させるために前記弾性アームを弾性的に変形させる、請求項4に記載のバックルアセンブリ。
【請求項14】
前記当接構造の端部分が、前記嵌合方向に対して傾けられた第1の傾斜部を含み、前記ロックヘッドは、前記第1の傾斜部と協働する第2の傾斜部を含み、前記当接構造は、前記第1の傾斜部及び前記第2の傾斜部の当接によって前記弾性アームを弾性的に変形させて、前記第1のバックルコンポーネントと前記第2のバックルコンポーネントとの前記嵌合プロセスの間に前記ロックされる構造を前記ロックヘッドと係合させるために前記ロックヘッドを通過する、請求項13に記載のバックルアセンブリ。
【請求項15】
前記ロックされる構造は、取り囲まれた凹部であり、前記ロックヘッドは、前記取り囲まれた凹部と係合するように構成される、請求項13に記載のバックルアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のロック部分及び前記第2のロック部分は、前記ロックされる部分の2つの対向側に配置され、前記横方向に沿って前記ロックされる部分をクランプし、前記第1の操作コンポーネント及び前記第1のロック部分は、同じ側に配置され、前記第2の操作コンポーネント及び前記第2のロック部分は、別の同じ側に配置され、前記第1の操作コンポーネントは、前記第2のロック部分と協働するように構成され、前記第2の操作コンポーネントは、前記第1のロック部分と協働するように構成され、前記第1の操作コンポーネント及び前記第2の操作コンポーネントは、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記操作コンポーネントの前記スライド動作の間に前記第1のロック部分及び前記第2のロック部分を前記ロックされる部分から係合解除させるために前記第2のロック部分及び前記第1のロック部分をそれぞれ弾性的に変形させる、請求項3に記載のバックルアセンブリ。
【請求項17】
前記第1のロック部分は、第1の弾性アームと、該第1の弾性アームに接続される第1のロックヘッドとを含み、前記第1の弾性アームは、前記第2の操作コンポーネントと協働するように構成され、前記第1のロックヘッドは、前記ロックされる部分と係合するように構成され、前記第1の弾性アームは、前記第1のロックヘッドを前記ロックされる部分と係合させるように付勢され、前記第2の操作コンポーネントは、前記第1のロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために前記第1の弾性アームを弾性的に変形させるように構成され、前記第2のロック部分は、第2の弾性アームと、該第2の弾性アームに接続される第2のロックヘッドとを含み、前記第2の弾性アームは、前記第1の操作コンポーネントと協働するように構成され、前記第2のロックヘッドは、前記ロックされる部分と係合するように構成され、前記第2の弾性アームは、前記第2のロックヘッドを前記ロックされる部分と係合させるために付勢され、前記第1の操作コンポーネントは、前記第2のロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために前記第2の弾性アームを弾性的に変形するように構成される、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項18】
前記第1の操作コンポーネントは、前記第1の当接部分によって前記第2の協働部分に当接して、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記第1の操作コンポーネントのスライド動作の間に前記第2のロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために前記第2の弾性アームを弾性的に変形させ、前記第2の操作コンポーネントは、前記第2の当接部分によって前記第1の協働部分に当接して、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記第2の操作コンポーネントのスライド動作の間に前記第1のロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために前記第1の弾性アームを弾性的に変形させる、請求項17に記載のバックルアセンブリ。
【請求項19】
前記第1の協働部分は、前記横方向に沿って前記第2の当接部分と整列させられ、前記第2の協働部分は、前記横方向に沿って前記第1の当接部分と整列させられる、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項20】
前記第1のロックヘッドは、前記横方向に沿って前記第1の弾性アームの内壁から突出し、前記第1の協働部分は、前記第1のロックヘッドに隣接し、前記第2のロックヘッドは、前記横方向に沿って前記第2の弾性アームの内壁から突出し、前記第2の協働部分は、前記第
2のロックヘッドに隣接する、請求項
17に記載のバックルアセンブリ。
【請求項21】
前記第1のロックヘッド及び前記第1の協働部分は、前記第1の弾性アームの固定端から前記第1の弾性アームの自由端まで
順次的に配置され、前記第2のロックヘッド及び前記第2の協働部分は、前記第2の弾性アームの固定端から前記第2の弾性アームの自由端まで順次的に配置される、請求項20に記載のバックルアセンブリ。
【請求項22】
第1の磁気構造と、第2の磁気構造とを更に含み、前記第1の磁気構造は、前記第1のバックルコンポーネントに配置され、前記第2の磁気構造は、前記第2のバックルコンポーネントに配置され、前記第1の磁気構造は、前記第1のバックルコンポーネントと前記第2のバックルコンポーネントとの嵌合プロセスの間に前記第2の磁気構造を磁気的に引き付け或いは反発させる、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項23】
第1の埋込みチャンバが、前記第1のバックルコンポーネントに形成され、第2の埋込みチャンバが、前記第2のバックルコンポーネントに形成され、前記第1の磁気構造は、前記第1の埋込みチャンバに埋め込まれ、前記第2の磁気構造は、前記第2の埋込みチャンバに埋め込まれる、請求項22に記載のバックルアセンブリ。
【請求項24】
前記第1の埋込みチャンバは、前記嵌合方向に沿って前記第2の埋込みチャンバと整列させられる、請求項23に記載のバックルアセンブリ。
【請求項25】
前記ロックされる部分が通過するのを可能にするために、嵌合穴が前記第2のバックルコンポーネントに形成される、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項26】
前記操作コンポーネントを付勢して前記ロック部分から離れる方向にスライドさせるために、前記操作コンポーネントと前記第2のバックルコンポーネントとの間に配置される、弾性コンポーネントを更に含む、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項27】
前記弾性コンポーネントを収容するために、C形状の構造が前記第2のバックルコンポーネントに形成される、請求項26に記載のバックルアセンブリ。
【請求項28】
拘束突起が、前記操作コンポーネントから突出し、前記第2のバックルコンポーネントは、前記拘束突起と協働するための拘束ブロックを含み、前記第2のバックルコンポーネントは、前記操作コンポーネント及び前記第2のバックルコンポーネントの係合解除を防止するために、前記拘束ブロック及び前記拘束突起の当接によって前記操作コンポーネントを遮断する、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項29】
前記第1のバックルコンポーネント及び前記第2のバックルコンポーネントの一方は、雄バックルであり、前記第1のバックルコンポーネント及び前記第2のバックルコンポーネントの他方は、雌バックルである、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項30】
前記ロック部分は、回転アームと、ロックヘッドと、回復コンポーネントとを含み、前記回転アームは、前記第2のバックルコンポーネントに枢動的に接続され、前記ロックヘッドは、前記ロックされる部分との係合のために、前記回転アームに接続され、前記操作コンポーネントは、前記ロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために前記回転アームを駆動させて回転させるように構成され、前記回復コンポーネントは、前記回転アームを付勢して回転させて前記ロックヘッドを前記ロックされる部分と係合させるために、前記回転アームと前記第2のバックルコンポーネントとの間に配置される、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項31】
前記協働部分が、前記当接部分との協働のために、前記回転アームに形成され、前記協働部分は、前記横方向に沿って前記当接部分と整列させられ、前記操作コンポーネントは、前記第2のバックルコンポーネントに対する前記操作コンポーネントの前記スライド動作の間に前記ロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために、前記当接部分及び前記協働部分の当接によって前記回転アームを駆動させて回転させる、請求項30に記載のバックルアセンブリ。
【請求項32】
前記第1のロック部分及び前記第2のロック部分は、前記ロックされる部分の2つの対向側に配置され、前記横方向に沿って前記ロックされる部分をクランプし、前記第1のロック部分は、第1の回転アームと、第1のロックヘッドと、第1の回復コンポーネントとを含み、前記第1の回転アームは、前記第2のバックルコンポーネントに枢動的に接続され、前記第1のロックヘッドは、前記ロックされる部分との係合のために、前記第1の回転アームに接続され、前記第1のロックヘッドは、前記横方向に沿って前記第1の回転アームの内壁から突出し、前記第1の回復コンポーネントは、前記第1の回転アームを付勢して回転させて前記第1のロックヘッドを前記ロックされる部分と係合させるために、前記第1の回転アームと前記第2のバックルコンポーネントとの間に配置され、前記第2のロック部分は、第2の回転アームと、第2のロックヘッドと、第2の回復コンポーネントとを含み、前記第2の回転アームは、前記第2のバックルコンポーネントに枢動的に接続され、前記第2のロックヘッドは、前記ロックされる部分との係合のために、前記第2の回転アームに接続され、前記第2のロックヘッドは、前記横方向に沿って前記第2の回転アームの内壁から突出し、前記第2の回復コンポーネントは、前記第2の回転アームを付勢して回転させて前記第2のロックヘッドを前記ロックされる部分と係合させるために、前記第2の回転アームと前記第2のバックルコンポーネントとの間に配置される、請求項1に記載のバックルアセンブリ。
【請求項33】
前記第1の操作コンポーネント及び前記第1のロック部分は、同じ側に配置され、前記第2の操作コンポーネント及び前記第2のロック部分は、別の同じ側に配置され、前記第2の協働部分が、前記第1の当接部分との協働のために、前記第2の回転アームに形成され、前記第2の協働部分は、前記横方向に沿って前記第1の当接部分と整列させられ、前記第1の操作コンポーネントは、前記第1の操作コンポーネントのスライド動作の間に前記第2のロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために、前記第1の当接部分及び前記第2の協働部分の当接によって前記第2の回転アームを駆動させて回転させ、前記第1の協働部分が、前記第2の当接部分との協働のために、前記第1の回転アームに形成され、前記第1の協働部分は、前記横方向に沿って前記第2の当接部分と整列させられ、前記第2の操作コンポーネントは、前記第2の操作コンポーネントのスライド動作の間に前記第1のロックヘッドを前記ロックされる部分から係合解除させるために、前記第2の当接部分及び前記第1の協働部分の当接によって前記第1の回転アームを駆動させて回転させる、請求項
32に記載のバックルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供製品に関し、より具体的には、バックルアセンブリ(buckle assembly)に関する。
【背景技術】
【0002】
経済の発展及び技術の進歩に伴い、人々の生活に利便性をもたらす、市場で入手可能な、ますます多くの消費者製品がある。チャイルドキャリア(child carriers)は、消費者製品の1つである。
【0003】
ストラップがチャイルドキャリアに不可欠であることはよく知られており、ストラップを締めること(fastening)又は外すこと(unfastening)のために、バックルアセンブリがストラップで一般的に使用される。
【0004】
現在、従来的なバックルアセンブリは、雄バックルと、雄バックルと係合するための雌バックルと、解放ボタンとを含む。解放ボタンによって雄バックル及び雌バックルを互いに係合解除させることができる。解放ボタンは、通常、ユーザが解放ボタンを操作するための容易なアクセスを提供するために、雄バックル及び雌バックルの一方の前面又は後面に配置される。しかしながら、解放ボタンは、そのような目立つ場所に配置されているので、チャイルドキャリア内に座っている子供が解放ボタンの存在を認識するのは容易であり、それは、子供が潜在意識で触れることの故に、バックルアセンブリの意図しない解放動作によって引き起こされる潜在的な危険につながる。一方、従来的なバックルアセンブリの解放ボタンが操作されるとき、解放ボタンに大きな力を加えることが必要とされ、それは解放操作における困難を引き起こす。更に、雄バックル及び雌バックルの一方の前面又は後面に配置される解放ボタンの構成は、他の物体が当たる可能性を増加させ、それはバックルアセンブリの意図しない解放操作によって引き起こされる潜在的な危険を招く。目立たない解放ボタンを有するバックルアセンブリが存在するが、そのようなバックルアセンブリは、複雑な構造及び困難な解放操作を有する。
【0005】
従って、前述の問題を解決する改良されたバックルアセンブリを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
目立たない操作コンポーネント及び容易な操作を有するバックルアセンブリを提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、バックルアセンブリを開示する。バックルアセンブリは、第1のバックルコンポーネントと、第2のバックルコンポーネントと、操作コンポーネントとを含む。第1のバックルコンポーネントは、ロックされる部分を含む。第2のバックルコンポーネントは、ロックされる部分と協働するように構成されるロック部分を含む。ロック部分は、第2のバックルコンポーネントが嵌合方向に沿って第1のバックルコンポーネントと嵌合(噛合)させられる(mated)ときに、バックルアセンブリの横方向に沿ってロックされる部分と係合する。操作コンポーネントは、第2のバックルコンポーネントに部分的に埋め込まれ、第2のバックルコンポーネントから部分的に露出させられる。操作コンポーネントは、ロック部分と協働するように構成され、第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。操作コンポーネントは、第2のバックルコンポーネントに対する操作コンポーネントのスライド動作中に、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために、ロックされる部分から離れる方向に移動するロック部分を駆動させる。
【0008】
本発明のある実施形態によれば、ロックされる部分は、第1のバックルコンポーネントの前面に配置される。
【0009】
本発明のある実施形態によれば、ロック部分は、弾性構造であり、操作コンポーネントは、第2のバックルコンポーネントに対する操作コンポーネントのスライド動作の間にロック部分をロックされる部分から係合解除させるために、ロック部分を弾性的に変形させる。
【0010】
本発明のある実施形態によれば、ロック部分は、弾性アームと、弾性アームに接続されるロックヘッドとを含む。弾性アームは、操作コンポーネントと協働するように構成される。ロックヘッドは、ロックされる部分と係合するように構成される。弾性アームは、ロックヘッドをロックされる部分と係合させるように付勢され、操作コンポーネントは、第2のバックルコンポーネントに対する操作コンポーネントのスライド動作の間にロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、弾性アームを弾性的に変形させる。
【0011】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントは、横方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。当接部分が、横方向に沿って操作コンポーネントから突出する。協働部分が、当接部分との協働のために、弾性アームの自由端に形成され、操作コンポーネントは、当接部分によって協働部分に当接して、第2のバックルコンポーネントに対する操作コンポーネントのスライド動作の間にロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、弾性アームを弾性的に変形させる。
【0012】
本発明のある実施形態によれば、協働部分は、横方向に沿って当接部分と整列させられる。
【0013】
本発明のある実施形態によれば、ロックヘッドは、横方向に沿って弾性アームの内壁から突出し、協働部分は、ロックヘッドに隣接する。
【0014】
本発明のある実施形態によれば、ロックヘッド及び協働部分は、弾性アームの固定端から弾性アームの自由端に向かう方向に沿って順次的に配置される
【0015】
本発明のある実施形態によれば、ロック部分は、第2のバックルコンポーネントに取り外し可能に接続される。
【0016】
本発明のある実施形態によれば、ロック部分は、弾性アームの固定端に固定的に接続される係合ブラケットを更に含み、係合される構造が、係合ブラケットと取り外し可能に係合するために、第2のバックルコンポーネントに形成され、係合ブラケットは、係合される構造に取り外し可能に埋め込まれる。
【0017】
本発明のある実施形態によれば、係合される構造は、互いに離間した少なくとも2つの係合されるロッドを含む。係合ブラケットは、少なくとも2つの係合されるロッドの間に埋め込まれる。少なくとも2つの係合されるロッドの各々は、上方拘束部と、下方拘束部とを含む。上方拘束部及び下方拘束部は、係合ブラケットの移動を拘束する(restrain)ように構成され、係合ブラケットは、係合ブラケットが係合される構造に取り外し可能に埋め込まれるときに、上方拘束部と下方拘束部との間に配置される
【0018】
本発明のある実施形態によれば、係合ブラケットは、係合ブラケットが係合される構造に取り外し可能に埋め込まれるときに下方拘束部と係合するための階段形状の構造を含む。
【0019】
本発明のある実施形態によれば、弾性アームが移動するのを可能にするために、少なくとも2つの係合されるロッドの間に回避空間が形成される。
【0020】
本発明のある実施形態によれば、ロックされる部分は、当接構造と、ロックされる構造とを含む。当接構造は、ロックヘッドに当接して、第1のバックルコンポーネントと第2のバックルコンポーネントとの嵌合プロセスの間に弾性アームを弾性的に変形させる。ロックされる構造は、ロックヘッドと係合するように構成され、操作コンポーネントは、第2のバックルコンポーネントに対する操作コンポーネントのスライド動作の間にロックヘッドをロックされる構造から係合解除させるために弾性アームを弾性的に変形させる。
【0021】
本発明のある実施形態によれば、当接構造の端部分が、嵌合方向に対して傾けられた第1の傾斜部を含む。ロックヘッドは、第1の傾斜部と協働する第2の傾斜部を含み、当接構造は、第1の傾斜部及び第2の傾斜部の当接によって弾性アームを弾性的に変形させて、第1のバックルコンポーネントと第2のバックルコンポーネントとの嵌合プロセスの間にロックされる構造をロックヘッドと係合させるためにロックヘッドを通過する(pass across)。
【0022】
本発明のある実施形態によれば、ロックされる構造は、取り囲まれた凹部(enclosed recess)であり、ロックヘッドは、取り囲まれた凹部と係合するように構成される。
【0023】
本発明のある実施形態によれば、ロック部分は、第1のロック部分と、第2のロック部分とを含む。第1のロック部分及び第2のロック部分は、ロックされる部分の2つの対向側に配置され、横方向に沿ってロックされる部分をクランプする。操作コンポーネントは、第1の操作コンポーネントと、第2の操作コンポーネントとを含む。第1の操作コンポーネント及び第1のロック部分は、同じ側に配置される。第2の操作コンポーネント及び第2のロック部分は、別の同じ側に配置される。第1の操作コンポーネントは、第2のロック部分と協働するように構成される。第2の操作コンポーネントは、第1のロック部分と協働するように構成され、第1の操作コンポーネント及び第2の操作コンポーネントは、第2のバックルコンポーネントに対する操作コンポーネントのスライド動作の間に第1のロック部分及び第2のロック部分をロックされる部分から係合解除させるために第2のロック部分及び第1のロック部分をそれぞれ弾性的に変形させる。
【0024】
本発明のある実施形態によれば、第1のロック部分は、第1の弾性アームと、第1の弾性アームに接続される第1のロックヘッドとを含む。第1の弾性アームは、第2の操作コンポーネントと協働するように構成される。第1のロックヘッドは、ロックされる部分と係合するように構成される。第1の弾性アームは、第1のロックヘッドをロックされる部分と係合させるように付勢される。第2の操作コンポーネントは、第1のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために第1の弾性アームを弾性的に変形させるように構成される。第2のロック部分は、第2の弾性アームと、第2の弾性アームに接続される第2のロックヘッドとを含む。第2の弾性アームは、第1の操作コンポーネントと協働するように構成される。第2のロックヘッドは、ロックされる部分と係合するように構成される。第2の弾性アームは、第2のロックヘッドをロックされる部分と係合させるために付勢され、第1の操作コンポーネントは、第2のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために第2の弾性アームを弾性的に変形するように構成される。
【0025】
本発明のある実施形態によれば、第1の操作コンポーネントは、横方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。第1の当接部分が、横方向に沿って第1の操作コンポーネントから突出する。第2の協働部分が、第1の当接部分との協働のために、第2の弾性アームの自由端に形成される。第1の操作コンポーネントは、第1の当接部分によって第2の協働部分に当接して、第2のバックルコンポーネントに対する第1の操作コンポーネントのスライド動作の間に第2のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために第2の弾性アームを弾性的に変形させる。第2の操作コンポーネントは、横方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。第2の当接部分が、横方向に沿って第2の操作コンポーネントから突出する。第1の協働部分が、第2の当接部分との協働のために、第1の弾性アームの自由端に形成され、第2の操作コンポーネントは、第2の当接部分によって第1の協働部分に当接して、第2のバックルコンポーネントに対する第2の操作コンポーネントのスライド動作の間に第1のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために第1の弾性アームを弾性的に変形させる。
【0026】
本発明のある実施形態によれば、第1の協働部分は、横方向に沿って第2の当接部分と整列させられ、第2の協働部分は、横方向に沿って第1の当接部分と整列させられる。
【0027】
本発明のある実施形態によれば、第1のロックヘッドは、横方向に沿って第1の弾性アームの内壁から突出する。第1の協働部分は、第1のロックヘッドに隣接する。第2のロックヘッドは、横方向に沿って第2の弾性アームの内壁から突出し、第2の協働部分は、第1のロックヘッドに隣接する。
【0028】
本発明のある実施形態によれば、第1のロックヘッド及び第1の協働部分は、第1の弾性アームの固定端から第1の弾性アームの自由端まで横方向に沿って順次的に配置され、第2のロックヘッド及び第2の協働部分は、第2の弾性アームの固定端から前記第2の弾性アームの自由端まで順次的に配置される。
【0029】
本発明のある実施形態によれば、第1の協働部分及び第2の協働部分は、バックルアセンブリの上下方向に沿う異なるレベルで配置され、第1の当接部分及び第2の当接部分は、上下方向に沿う異なるレベルで配置される。
【0030】
本発明のある実施形態によれば、第1の協働部分は、横方向に沿って第2の協働部分と不整列にさせられ、第1の当接部分は、横方向に沿って第2の当接部分と不整列にさせられる。
【0031】
本発明のある実施形態によれば、バックルアセンブリは、第1の磁気構造と、第2の磁気構造とを更に含む。第1の磁気構造は、第1のバックルコンポーネントに配置される。第2の磁気構造は、第2のバックルコンポーネントに配置され、第1の磁気構造は、第1のバックルコンポーネントと第2のバックルコンポーネントとの嵌合プロセスの間に第2の磁気構造を磁気的に引き付け或いは反発させる。
【0032】
本発明のある実施形態によれば、第1の埋込みチャンバが、第1のバックルコンポーネントに形成される。第2の埋込みチャンバが、第2のバックルコンポーネントに形成される。第1の磁気構造は、第1の埋込みチャンバに埋め込まれ、第2の磁気構造は、第2の埋込みチャンバに埋め込まれる。
【0033】
本発明のある実施形態によれば、第1の埋込みチャンバは、嵌合方向に沿って第2の埋込みチャンバと整列させられる。
【0034】
本発明のある実施形態によれば、ロックされる部分が通過するのを可能にするために、嵌合穴が第2のバックルコンポーネントに形成される。
【0035】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントを付勢してロック部分から離れる方向にスライドさせるために、操作コンポーネントと第2のバックルコンポーネントとの間に配置される。
【0036】
本発明のある実施形態によれば、弾性コンポーネントを収容するために、C形状の構造が第2のバックルコンポーネントに形成される。
【0037】
本発明のある実施形態によれば、拘束突起が、操作コンポーネントから突出する。第2のバックルコンポーネントは、拘束突起と協働するための拘束ブロック(restraining block)を含み、第2のバックルコンポーネントは、操作コンポーネント及び第2のバックルコンポーネントの係合解除を防止するために、拘束ブロック及び拘束突起の当接によって前記操作コンポーネントを遮断する(blocks)。
【0038】
本発明のある実施形態によれば、第1のバックルコンポーネント及び第2のバックルコンポーネントの一方は、雄バックルであり、第1のバックルコンポーネント及び第2のバックルコンポーネントの他方は、雌バックルである。
【0039】
本発明のある実施形態によれば、ロック部分は、回転アームと、ロックヘッドと、回復コンポーネントとを含む。回転アームは、第2のバックルコンポーネントに枢動的に接続される。ロックヘッドは、ロックされる部分との係合のために、前記回転アームに接続される。操作コンポーネントは、ロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために回転アームを駆動させて回転させるように構成され、回復コンポーネントは、回転アームを付勢して回転させてロックヘッドをロックされる部分と係合させるために、回転アームと第2のバックルコンポーネントとの間に配置される。
【0040】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントは、横方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。当接部分が、横方向に沿って操作コンポーネントから突出する。協働部分が、当接部分との協働のために、回転アームに形成される。協働部分は、横方向に沿って当接部分と整列させられ、操作コンポーネントは、第2のバックルコンポーネントに対する操作コンポーネントのスライド動作の間にロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、当接部分及び協働部分の当接によって回転アームを駆動させて回転させる。
【0041】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントは、横方向及び嵌合方向に対して垂直な延伸方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。当接部分が、延伸方向に沿って操作コンポーネントから突出する。協働部分が、当接部分との協働のために、回転アームに形成される。協働部分は、嵌合方向に沿って当接部分と整列させられ、操作コンポーネントは、操作コンポーネントのスライド動作の間にロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、当接部分及び協働部分の当接によって回転アームを駆動させて回転させる。
【0042】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントは、嵌合方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。当接部分が、嵌合方向に沿って操作コンポーネントから突出する。協働部分が、当接部分との協働のために、回転アームに形成される。協働部分は、嵌合方向に沿って当接部分と整列させられ、操作コンポーネントは、操作コンポーネントのスライド動作の間にロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、当接部分及び協働部分の当接によって回転アームを駆動させて回転させる。
【0043】
本発明のある実施形態によれば、ロック部分は、第1のロック部分と、第2のロック部分とを含む。第1のロック部分及び第2のロック部分は、ロックされる部分の2つの対向側に配置され、横方向に沿ってロックされる部分をクランプする。第1のロック部分は、第1の回転アームと、第1のロックヘッドと、第1の回復コンポーネントとを含む。第1の回転アームは、第2のバックルコンポーネントに枢動的に接続される。第1のロックヘッドは、ロックされる部分との係合のために、第1の回転アームに接続される。第1のロックヘッドは、横方向に沿って第1の回転アームの内壁から突出する。第1の回復コンポーネントは、第1の回転アームを付勢して回転させて第1のロックヘッドをロックされる部分と係合させるために、第1の回転アームと第2のバックルコンポーネントとの間に配置される。第2のロック部分は、第2の回転アームと、第2のロックヘッドと、第2の回復コンポーネントとを含む。第2の回転アームは、第2のバックルコンポーネントに枢動的に接続される。第2のロックヘッドは、ロックされる部分との係合のために、第2の回転アームに接続される。第2のロックヘッドは、横方向に沿って第2の回転アームの内壁から突出し、第2の回復コンポーネントは、第2の回転アームを付勢して回転させて第2のロックヘッドをロックされる部分と係合させるために、第2の回転アームと第2のバックルコンポーネントとの間に配置される。
【0044】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントは、第1の操作コンポーネントと、第2の操作コンポーネントとを含む。第1の操作コンポーネント及び第1のロック部分は、同じ側に配置される。第2の操作コンポーネント及び第2のロック部分は、別の同じ側に配置される。第1の操作コンポーネント及び第2の操作コンポーネントは、横方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。第1の当接部分が、横方向に沿って第1の操作コンポーネントから突出する。第2の協働部分が、第1の当接部分との協働のために、第2の回転アームに形成される。第2の協働部分は、横方向に沿って第1の当接部分と整列させられる。第1の操作コンポーネントは、第1の操作コンポーネントのスライド動作の間に第2のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、第1の当接部分及び第2の協働部分の当接によって第2の回転アームを駆動させて回転させる。第2の当接部分が、横方向に沿って第2の操作コンポーネントから突出する。第1の協働部分が、第2の当接部分との協働のために、第1の回転アームに形成される。第1の協働部分は、横方向に沿って第2の当接部分と整列させられる。第2の操作コンポーネントは、第2の操作コンポーネントのスライド動作の間に第1のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、第2の当接部分及び第1の協働部分の当接によって第1の回転アームを駆動させて回転させる。第1の協働部分及び第2の協働部分は、バックルアセンブリの上下方向に沿う異なるレベルで配置される。第1の協働部分は、横方向に沿って第2の協働部分と不整列にさせられる。第1の当接部分及び第2の当接部分は、バックルアセンブリの上下方向に沿う異なるレベルで配置され、第1の当接部分は、横方向に沿って第2の当接部分と不整列にさせられる。
【0045】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントは、横方向及び嵌合方向に対して垂直な延伸方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。第1の当接部分及び第2の当接部分が、延伸方向に沿って操作コンポーネントから突出する。第2の協働部分が、第1の当接部分との協働のために、第2の回転アームに形成される。第2の協働部分は、延伸方向に沿って第1の当接部分と整列させられる。第1の協働部分が、第2の当接部分との協働のために、第1の回転アームに形成される。第1の協働部分は、延伸方向に沿って第2の当接部分と整列させられ、操作コンポーネントは、操作コンポーネントのスライド動作の間に第1のロックヘッド及び第2のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、第2の当接部分及び第1の協働部分の当接並びに第1の当接部分及び第2の協働部分の当接によって第1の回転アーム及び第2の回転アームを駆動させて回転させる。
【0046】
本発明のある実施形態によれば、操作コンポーネントは、嵌合方向に沿って第2のバックルコンポーネントに対してスライド可能である。第1の当接部分及び第2の当接部分が、嵌合方向に沿って操作コンポーネントから突出する。第2の協働部分が、第1の当接部分との協働のために、第2の回転アームに形成される。第2の協働部分は、嵌合方向に沿って第1の当接部分と整列させられる。第1の協働部分が、第2の当接部分との協働のために、第1の回転アームに形成される。第1の協働部分は、嵌合方向に沿って第2の当接部分と整列させられ、操作コンポーネントは、操作コンポーネントスライド動作の間に前記1のロックヘッド及び第2のロックヘッドをロックされる部分から係合解除させるために、第2の当接部分及び第1の協働部分の当接並びに第1の当接部分及び第2の協働部分の当接によって第1の回転アーム及び第2の回転アームを駆動させて回転させる。
【0047】
要約すると、本発明において、操作コンポーネントは、第1のバックルコンポーネントのロックされる部分と協働するロック部分を含む第2のバックルコンポーネントに配置される。操作コンポーネントは、操作コンポーネントが操作されるときに、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるようロック部分を駆動させる。従って、本発明は、簡単な構造及び省力的で容易な操作という利点を有する。
【0048】
本発明のこれらの及び他の目的は、様々な図及び図面に例示される好ましい実施形態の以下の詳細な記述を読んだ後に、当業者に疑義なく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリの概略図である。
【0050】
【
図2】本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリの第2のバックルコンポーネントの図である。
【0051】
【
図3】本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリの分解図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリの分解図である。
【0052】
【
図5】本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリの部分図である。
【0053】
【
図6】本発明の第1実施形態に従ったバックルアセンブリの断面図である。
【0054】
【
図7】本発明の第2の実施形態に従ったバックルアセンブリの概略図である。
【0055】
【
図8】本発明の第2実施形態に従ったバックルアセンブリの分解図である。
【0056】
【
図9】本発明の第2の実施形態に従った異なる状態にあるバックルアセンブリの図である。
【
図10】本発明の第2の実施形態に従った異なる状態にあるバックルアセンブリの図である。
【0057】
【
図11】本発明の第3の実施形態に従ったバックルアセンブリの概略図である。
【0058】
【
図12】本発明の第3の実施形態に従ったバックルアセンブリの部分図である。
【0059】
【
図13】本発明の第3実施形態に従ったバックルアセンブリの分解図である。
【0060】
【
図14】本発明の第3の実施形態に従った異なる状態にあるバックルアセンブリの図である。
【
図15】本発明の第3の実施形態に従った異なる状態にあるバックルアセンブリの図である。
【0061】
【
図16】本発明の第4の実施形態に従ったバックルアセンブリの概略図である。
【0062】
【
図17】本発明の第4の実施形態に従ったバックルアセンブリの部分図である
【0063】
【
図18】本発明の第4実施形態に従ったバックルアセンブリの分解図である。
【0064】
【
図19】本発明の第4の実施形態に従った異なる状態にあるバックルアセンブリの図である。
【
図20】本発明の第4の実施形態に従った異なる状態にあるバックルアセンブリの図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
本発明の技術的仕様及び構造的構成並びに達成された目的及び効果を例示するために、関連する実施形態及び図面を以下に記載する。
【0066】
図1乃至
図6を参照のこと。
図1は、本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリ100(buckle assembly)の概略図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリ100の第2のバックルコンポーネント2の図である。
図3及び
図4は、本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリ100の分解図である。
図5は、本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリ100の部分図である。
図6は、本発明の第1の実施形態に従ったバックルアセンブリ100の断面図である。
図1乃至
図6に示すように、バックルアセンブリ100は、第1のバックルコンポーネント1と、第2のバックルコンポーネント2と、操作コンポーネント3と、2つの弾性コンポーネント6とを含む。第2のバックルコンポーネント2は、ロック部分4(locking portion)を含む。第1のバックルコンポーネント1は、ロック部分4と協働するように構成されたロックされる部分5(locked portion)を含む。ロック部分4は、第1のバックルコンポーネント1が、
図6に示す矢印方向Pであり得る嵌合方向(mating direction)に沿って、第2のバックルコンポーネント2と嵌合させられる(mated)ときに、横方向においてロックされる部分5と係合する。この実施形態において、第1のバックルコンポーネント1は、雄バックルであることができ、第2のバックルコンポーネント2は、雌バックルであることができる。しかしながら、それは本実施形態に限定されない。別の実施形態において、第1のバックルコンポーネントは、雌バックルであることでき、第2のバックルコンポーネントは、雄バックルであることができる。
【0067】
操作コンポーネント3は、第2のバックルコンポーネント2内に部分的に埋め込まれ、第2のバックルコンポーネント2の側壁から部分的に露出される。操作コンポーネント3は、ロック部分4と協働するように構成され、横方向(lateral direction)に沿って第2のバックルコンポーネント2に対してスライド可能である。この実施形態において、横方向は、
図5に示す矢印方向M1又はM2であり得ることが留意されるべきである。操作コンポーネント3は、横方向に沿う第2のバックルコンポーネント2に対する操作コンポーネント3のスライド動作の間に、ロック部分4をロックされる部分5から外すために、ロックされる部分5から離れる方向に動くようロック部分4を駆動させる。操作コンポーネント3のスライド方向は、ロック部分4の移動方向と同じ又は反対であり得るので、ユーザによって提供される、操作コンポーネント3に対して作用する力を、スライド方向に沿ってロック部分4に完全に伝達して、ロック部分4をロックされる部分5から係合解除させることができ、それは異なる方向における力の分散を防止して、バックルアセンブリ100の省力化された容易な解放操作を保証する。
【0068】
ロックされる部分5は、第1のバックルコンポーネント1の前面
(表側面)に配置されている。ロックされる部分5を通過するのを可能にするために嵌合穴21が第2のバックルコンポーネント2に形成され、
図6に示す矢印方向Pである嵌合方向
(表裏方向)は、
図5に示す矢印方向M1又はM2であることができる操作コンポーネント3のスライド方向と交差する。そのような構成は、嵌合方向に沿ってバックルアセンブリ100の厚さを減少させることができ、バックルアセンブリ100の内部空間の合理的な使用を可能にすることができる。
【0069】
具体的には、
図3乃至
図6に示すように、ロック部分4は、弾性構造である。操作コンポーネント3は、第2のバックルコンポーネント2に対する操作コンポーネント3のスライド動作の間にロック部分4をロックされる部分5から外すために、横方向に沿ってロック部分4を弾性的に変形させる。より具体的には、ロック部分4は、第1のロック部分4aと、第2のロック部分4bとを含む。第1のロック部分4a及び第2のロック部分4bは、ロックされる部分5の両側に配置され、横方向に沿ってロックされる部分5をクランプする。操作コンポーネント3は、第1の操作コンポーネント3aと、第2の操作コンポーネント3bとを含む。第1の操作コンポーネント3a及び第1のロック部分4aは、同じ側に配置される。第2の操作コンポーネント3b及び第2のロック部分4bは、他の同じ側に配置される。第1の操作コンポーネント3aは、第2のロック部分4bと協働するように構成される。第2の操作コンポーネント3bは、第1のロック部分4aと協働するように構成される。第2のバックルコンポーネント2に対する操作コンポーネント3のスライド動作の間に第1のロック部分4a及び第2のロック部分4bをロックされる部分5から係合解除させるために、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bは、それぞれ、第2のロック部分4b及び第1のロック部分4aをロックされる部分5から離れる方向に変形する。第1の操作コンポーネント3aと第2のロック部分4bとの協働及び第2の操作コンポーネント3bと第1のロック部分4aとの協働によって、バックルアセンブリ100の係合操作及び解放操作がより確かである。しかしながら、操作コンポーネント及びロック部分の構造は、この実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態において、操作コンポーネントは、1つ、3つ、又は4つの操作コンポーネントを含むことができ、ロック部分は、相応して、1つ、3つ、又は4つのロック部分を含むことができる。
【0070】
図3乃至
図6に示すように、第1のロック部分4aは、第1の弾性アーム41aと、第1の弾性アーム41aに接続された第1のロックヘッド42aとを含む。第1の弾性アーム41aは、第2の操作コンポーネント3bと協働するように構成される。第1のロックヘッド42aは、ロックされる部分5と係合するように構成される。第1の弾性アーム41aは、第1のロックヘッド42aをロックされる部分5と係合させるように付勢される。第2の操作コンポーネント3bは、第2のバックルコンポーネント2に対する第2の操作コンポーネント3bのスライド動作の間に、第1のロックヘッド42aをロックされる部分5から係合解除させるために、第1の弾性アーム41aをロックされる部分5から離れる方向に弾性的に変形させる。第2のロック部分4bは、第2の弾性アーム41bと、第2の弾性アーム41bに接続された第2のロックヘッド42bとを含む。第2の弾性アーム41bは、第1の操作コンポーネント3aと協働するように構成される。第2のロックヘッド42bは、ロックされる部分5と係合するように構成される。第2の弾性アーム41bは、第2のロックヘッド42bをロックされる部分5と係合させるように付勢される。第1の操作コンポーネント3aは、第2のバックルコンポーネント2に対する第1の操作コンポーネント3aのスライド動作の間に、第2のロックヘッド42bをロックされる部分5から係合解除させるために、第2の弾性アーム41bをロックされる部分5から離れる方向に弾性的に変形させる。
【0071】
好ましくは、この実施形態において、第2の操作コンポーネント3bは、第1の弾性アーム41aをロックされる部分5から離れる方向に弾性的に変形させるために第1の弾性アーム41aを押すように構成されることができ、第1の操作コンポーネント3aは、第2の弾性アーム41bをロックされる部分5から離れる方向に弾性的に変形させるために第2の弾性アーム41bを押すように構成されることができる。すなわち、ユーザによって提供される、操作コンポーネント3に対して作用する力は、押す力であり得る。しかしながら、それはこの実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態において、第1の操作コンポーネントは、第1の弾性アームを引っ張って、第1の弾性アームをロックされる部分から離れる方向に弾性的に変形させるように構成されることができ、第2の操作コンポーネントは、第2の弾性アームを引っ張って、第2の弾性アームをロックされる部分から離れる方向に弾性的に変形させるように構成されることができる。すなわち、ユーザによって提供される、操作コンポーネントに対して作用する力は、引っ張る力であり得る。従って、ユーザは、操作コンポーネントを押したり引っ張ったりして、第1の弾性アーム及び第2の弾性アームをロックされる部分から離れる方向に弾性的に変形させ得ることが、理解可能である。
【0072】
図3乃至
図6に示すように、第1の当接部分31aが、横方向に沿って第1の操作コンポーネント3aから突出する。第2の協働部分43bが、第1の当接部分31aと協働するために、第2の弾性アーム41bの自由端に形成される。第1の操作コンポーネント3aは、第2のロックヘッド42bをロックされる部5から係合解除させるために、第1の当接部分31aと第2の協働部分43bとの当接によって、第2の弾性アーム41bをロックされる部分5から弾性的に変形させる。第2の当接部分31bは、横方向に沿って第2の操作コンポーネント3bから突出する。第1の協働部分43aは、第2の当接部分31bと協働するために、第1の弾性アーム41aの自由端に形成される。第2の操作コンポーネント3bは、第1のロックヘッド42aをロックされる部分5から係合解除させるために、第2の当接部分31bと第1の協働部分43aとの当接によって、第1の弾性アーム41aをロックされる部分5から弾性的に変形させる。好ましくは、第1の協働部分43aは、横方向に沿って第2の当接部分31bと整列させられることができ、第2の協働部分43bは、横方向に沿って第1の当接部分31aと整列させられることができ、それは操作コンポーネント3の当接がより精密にし、バックルアセンブリ100の解放操作をより省力化する。
【0073】
図3乃至
図6に示すように、第1の
ロックヘッド42aは、横方向に沿って第1の弾性アーム41aの内壁から突出する。第1の協働部分43aは、第1のロックヘッド42aに隣接している。第2のロックヘッド42bは、横方向に沿って第2の弾性アーム41bの内壁から突出する。第2の協働部分43bは、第2の
ロックヘッド42bに隣接している。従って、第1の当接部分31a及び第2の当接部分31bが第2の協働部分43b及び第1の協働部分43aをそれぞれ押すとき、第1の弾性アーム41a及び第2の弾性アーム41bは、第1のロックヘッド42a及び第2のロックヘッド42bをロックされる部分5から急速に係合解除させるために、ロックされる部分5から離れる方向に弾性的に変形される。好ましくは、第1のロックヘッド42a及び第1の協働部分43aは、第1の弾性アーム41aの固定端から第1の弾性アーム41aの自由端に向かう方向に沿って順次的に配置されることができ、第2のロックヘッド42b及び第2の協働部分43bは、第2の弾性アーム41bの固定端から第2の弾性アーム41bの自由端に向かう方向に沿って順次的に配置されることができる。第1の協働部分43a及び第2の協働部分43bは、それぞれ、第1の弾性アーム41aの自由端及び第2の弾性アーム41bの自由端に配置されることができるので、第1の弾性アーム41a及び第2の弾性アーム41bを弾性的に変形させるためにユーザによって提供される、操作コンポーネント3に作用する力は、小さくあることができる。
【0074】
具体的には、第1の協働部分43a及び第2の協働部分43bは、
図6に示す矢印方向Pであり得る上下方向に沿う異なるレベルで配置されることができ、第1の当接部分31a及び第2の当接部分31bは、上下方向に沿う異なるレベルで配置されることができるので、第1の当接部分31aと第2の協働部分43bの当接及び第2の当接部分31bと第1の協働部分43aとの当接は、異なるレベルで起こり、それは横方向に沿う第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bのスライド動作の間のあらゆる構造的インタフェース(structural interface)を防止し、バックルアセンブリ100の解放操作の信頼性を保証する。この実施形態において、第2の当接部分31b及び第1の協働部分43aの高さは、第1の当接部分31a及び第2の協働部分43aの高さよりも高くあることができる。しかしながら、それはこの実施形態に限定されない。
【0075】
好ましくは、第1の協働部分43aは、横方向に沿って第2の協働部分43bと不整列にさせられることができ、第1の当接部分31aは、横方向に沿って第2の当接部分31bと整列させられなくてよいので、それは上下方向に沿う占有空間を減少させることができ、バックルアセンブリ100の内部空間の配置を容易にすることができる。この実施形態において、第1の当接部分31a及び第2の協働部分43bは、延伸方向に沿う第2の当接部分31b及び第1の協働部分43aの前方に配置されることができ、延伸方向は、図5に示す矢印方向Qであることができ、横方向及び嵌合方向に対して垂直であることができる。しかしながら、それはこの実施形態に限定されない。
【0076】
別の実施形態では、ロックされる部分との係合のために、ロックされる部分の一方の側に配置される1つだけのロック部分があるとき、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるためにロック部分をロックされる部分から離れる方向に弾性的に押すように、ロック部分とは反対のロックされる部分の別の側に配置される1つだけの操作コンポーネントがあり得ることが理解可能である。換言すれば、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために、操作コンポーネントによってロック部分を押すように、操作コンポーネント及びロック部分は、ロックされる部分の2つの対向側に配置されることができる。代替的に、別の実施形態において、操作コンポーネント及びロック部分は、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために操作コンポーネントによってロック部分を引っ張るために、ロックされる部分の同じ側に配置されることができる。
【0077】
図3乃至
図6に示すように、ロックされる部分5は、当接構造51と、2つのロックヘッド、すなわち、第1のロックヘッド42aと第2のロックヘッド42bと係合するように構成される、ロックされる構造52とを含む。当接構造51は、2つのロックヘッドに当接して、2つの弾性アーム、すなわち、第1の弾性アーム41a及び第2の弾性アーム41bを弾性的に変形させ、第1のバックルコンポーネント1及び第2のバックルコンポーネント2の嵌合プロセス中にロックされる構造52が2つのロックヘッドと係合することを可能にするために、2つのロックヘッドを横断して通過する。操作コンポーネント3は、第2のバックルコンポーネント2に対する操作コンポーネント3のスライド動作の間に2つのロックヘッドをロックされる構造52から係合解除させるために、2つの弾性アームを弾性的に変形させる。好ましくは、当接構造51の端部分は、嵌合方向に対して傾斜した第1の傾斜部511を含むことができる。各ロックヘッドは、第1の傾斜部511と協働するための第2の傾斜部421を含む。当接構造51は、2つのロックヘッドの第2の傾斜部421と第1の傾斜部511との当接によって、2つの弾性アームを弾性的に変形させて、第1のバックルコンポーネント1及び第2のバックルコンポーネント2の嵌合プロセス中にロックされる構造52を2つのロックヘッドと係合させるために、2つのロックヘッドを通過させる。更に、ロックされる構造52は、密閉された凹部であることができ、2つのロックヘッドは、密閉された凹部と係合することができる。しかしながら、
それに限定されない。
【0078】
図3乃至
図5に示すように、各弾性コンポーネント6は、ロック部分4から離れる方向にスライドするよう第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bの対応する1つをロック部分4から離れる方向に付勢するために、第2のバックルコンポーネント2と、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bの対応する1つとの間に配置されるので、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bが解放されるとき、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bは、2つの弾性コンポーネント6によって弾性的に回復させられることができる。しかしながら、弾性コンポーネントの数は、この実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、1つの操作コンポーネントだけが存在するとき、1つの弾性コンポーネントのみがあり得る。
【0079】
具体的には、2つのC形状構造24が、2つの弾性コンポーネント6を収容するために、第2のバックルコンポーネントに形成される。2つの弾性コンポーネント6は、第1の操作コンポーネント3aと第2のバックルコンポーネント2との間及び第2の操作コンポーネント3bと第2のバックルコンポーネント2との間にそれぞれ配置される。
【0080】
図3乃至
図5に示すように、拘束突起33が、操作コンポーネント3の第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bの各々から突出している。2つの拘束ブロック25は、2つの拘束突起33と協働するために、第2のバックルコンポーネント2に形成される。第2のバックルコンポーネント2は、操作コンポーネント3の第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3b並びに第2のバックルコンポーネント2の係合解除を防止するために、2つの拘束ブロック25及び2つの拘束突起33の当接によって、操作コンポーネント3の第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bをブロックする。しかしながら、拘束ブロックの数は、この実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、1つの操作コンポーネントのみがあるときに、1つだけの拘束ブロックがあることができる。
【0081】
図3乃至
図5に示すように、好ましくは、ロック部分4は、第2のバックルコンポーネント2に取り外し可能に接続されることができる。そのような構成は、ロック部分4又は第2のバックルコンポーネント2が損傷を受ける場合にそれらが容易に交換されることを可能にし、バックルアセンブリ100の製造プロセスを単純化する。具体的には、ロック部分4は、係合ブラケット44を更に含む。係合される構造が、係合ブラケット44との取り外し可能な係合のために、第2のバックルコンポーネント2に形成される。係合ブラケット44は、第1の弾性アーム41aの固定端と第2の弾性アーム41bの固定端とに固定的に接続され、係合される構造内に取り外し可能に埋め込まれる。より具体的には、係合される構造は、互いに離間させられた2つの係合されるロッド22を含む。係合ブラケット44は、2つの係合されるロッド22の間に埋め込まれる。各々の係合されるロッド22は、上方拘束部221と、下方拘束部222とを含む。上方拘束部221及び下方拘束部222は、係合ブラケット44の動きを拘束するように構成される。係合ブラケット44が係合される構造に取り外し可能に埋め込まれるとき、係合ブラケット44は、上方拘束部221と下方拘束部222との間に配置される。好ましくは、係合ブラケット44は、係合ブラケット44が係合される構造内に取り外し可能に埋め込まれるときに2つの下方拘束部222と係合する2つの階段形状の構造441を含むことができる。そのような構成は、ロック部分4及び2つの下方拘束部222の意図しない係合解除を防止し、第2のバックルコンポーネント2の内部空間を合理的な使用を可能にする。好ましくは、2つの弾性アームが動くことを可能にするために、2つの係合されるロッド22の間に回避空間9を形成することができる。2つの弾性アームは、回避空間9から突出し、回避空間9内で動くように弾性的に変形させられることができる。
【0082】
しかしながら、係合されるロッド及び階段形状の構造の数は、この実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態では、係合される構造は、1つ、3つ、又はそれよりも多くの係合ロッドを含むことができ、係合ブラケットは、相応して、1つ、3つ、又はそれよりも多くの階段形状の構造を含むことができる。
【0083】
図3乃至
図6に示すように、バックルアセンブリ100は、第1の磁気構造7と、第2の磁気構造8とを更に含む。第1の磁気構造7は、第1のバックルコンポーネント1に配置される。第2の磁気構造8は、第2のバックルコンポーネント2に配置される。第1の磁気構造7及び第2の磁気構造8は、第1のバックルコンポーネント1及び第2のバックルコンポーネント2の嵌合プロセス中に互いを磁気的に引き付け合うことができ、それは第1のバックルコンポーネント1及び第2のバックルコンポーネント2の嵌合をより急速にする。他方、ロック部分4とロックされる部分5が互いから係合解除されるとしても、第1のバックルコンポーネント1及び第2のバックルコンポーネント2は、第1の磁気構造7及び第2の磁気構造8の磁気引力の故に互いから分離されることが防止され、それはバックルアセンブリ100の安全性を保証する。しかしながら、それは本実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態において、第1の磁気構造及び第2の磁気構造は、第1のバックルコンポーネント及び第2のバックルコンポーネントの嵌合プロセス中に互いに磁気的に反発するように構成されることができ、それはバックルアセンブリ100の解放操作をより急速にする。
【0084】
具体的には、第1の埋込みチャンバ11が、第1のバックルコンポーネント1に形成される。第2の埋込みチャンバ23が、第2のバックルコンポーネント2に形成される。第1の磁気構造7は、第1の埋込みチャンバ11内に埋め込まれる。第2の磁気構造8は、第2の埋込みチャンバ23内に埋め込まれる。好ましくは、第1の埋込みチャンバ11は、第1の磁気構造7及び第2の磁気構造8の磁気引力を高めるために、嵌合方向に沿って第2の埋込みチャンバ23と整列させられることができる。しかしながら、それはこの実施形態に限定されない。具体的には、第2の埋込みチャンバ23は、バックルアセンブリ100の空間の合理的な使用を達成するために、
図6に示すように、嵌合方向に沿って第1のロックヘッド42aと第2のロックヘッド42bとの間の空間と整列させられることができるので、それはバックルアセンブリ100の構造をよりコンパクトにする。
【0085】
図5及び
図6に示すように、バックルアセンブリ100の動作原理は、以下のように提供される。バックルアセンブリ100を解放することが望ましいとき、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bは、第2のロックヘッド42b及び第1のロックヘッド42aをロックされる部分5から係合解除させるために、第1の当接部分31a及び第2の協働部分43bの当接並びに第2の当接部分31b及び第1の協働部分43aの当接によって、第2の弾性アーム41b及び第1の弾性アーム41aをそれぞれ弾性的に変形させるように押圧又は操作されることができる。第2のロックヘッド42b及び第1のロックヘッド42aがロックされる部分5から係合解除されるとき、すなわち、バックルアセンブリ100が解放状態にあるとき、第1のバックルコンポーネント1を第2のバックルコンポーネント2から分離して、バックルアセンブリ100を分離状態に配置することができる。然る後、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bが解放されると、2つの弾性コンポーネント6は第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bを駆動して回復させる。
【0086】
第1のバックルコンポーネント1を第2のバックルコンポーネント2と係合させることが望ましいときには、当接構造51が第1のロックヘッド42a及び第2のロックヘッド42bを通過するのを可能にするために第1の弾性アーム41a及び第2の弾性アーム41bを弾性的に変形させるよう、当接構造51によって第1のロックヘッド42a及び第2のロックヘッド42bに当接するために、ロックされる部分5を嵌合穴21に挿入させることができる。当接構造51が第1のロックヘッド42a及び第2のロックヘッド42bを通過して、ロックされる構造52を第1のロックヘッド42a及び第2のロックヘッド42bと整列させると、第1のロックヘッド42a及び第2のロックヘッド42bは、ロックされる構造52と係合するよう、第1の弾性アーム41a及び第2の弾性アーム41bによって駆動させられる。
【0087】
図7乃至
図10を参照のこと。
図7は、本発明の第2の実施形態に従ったバックルアセンブリ100’の概略図である。
図8は、本発明の第2の実施形態に従ったバックルアセンブリ100’の分解図である。
図9及び
図10は、本発明の第2の実施形態に従った異なる状態におけるバックルアセンブリ100’の図である。
図7乃至
図10に示すように、バックルアセンブリ100’は、第1のバックルコンポーネント1と、第2のバックルコンポーネント2’と、操作コンポーネント3と、2つの弾性コンポーネント6と、第1の磁気構造7と、第2の磁気構造8とを含む。この実施形態の第1のバックルコンポーネント1、操作コンポーネント3、弾性コンポーネント6、第1の磁気構造7及び第2の磁気構造8の構造は、第1の実施形態の構造と類似する。簡略化のために詳細な説明はここでは省略される。第2のバックルコンポーネント2’は、ロック部分4’を含む。ロック部分4’は、第1のロック部分4a’と、第2のロック部分4b’とを含む。第1のロック部分4a’及び第2のロック部分4b’は、第1のバックルコンポーネント1のロックされる部分5の両側に配置され、
図9及び
図10に示す矢印方向M1又はM2であることができる横方向に沿ってロックされる部分5をクランプする。操作コンポーネント3の第1の操作コンポーネント3a及び第1のロック部分4a’は、同じ側に配置される。第1のロック部分4a’は、操作コンポーネント3の第2の操作コンポーネント3bと協働するように構成される。操作コンポーネント3の第2の操作コンポーネント3b及び第2のロック部分4b’は、別の同じ側に配置される。第2のロック部分4b’は、操作コンポーネント3の第1の操作コンポーネント3aと協働するように構成される。
【0088】
具体的には、第1のロック部分4a’は、第1の回転アーム41a’と、第1のロックヘッド42a’とを含む。第1のロックヘッド42a’は、ロックされる部分5と係合するように構成される。第1の回転アーム41a’は、第1の枢動部分411a’によって第2のバックルコンポーネント2’に枢動的に接続される。第1の協働部分43a’が、第2の操作コンポーネント3bの第2の当接部分31bと協働するために、第1の回転アーム41a’に形成される。第1の協働部分43a’は、横方向に沿って第2の当接部分31bと整列させられる。第1のロックヘッド42a’は、第1の回転アーム41a’に接続され、横方向に沿って第1の回転アーム41a’の内壁から突出する。第2のロック部分4b’は、第2の回転アーム41b’と、第2のロックヘッド42b’とを含む。第2のロックヘッド42b’は、ロックされる部分5と係合するように構成される。第2の回転アーム41b’は、第2の枢動部分411b’によって第2のバックルコンポーネント2’に枢動的に接続される。第2の協働部分43b’は、第1の操作コンポーネント3aの第1の当接部分31aと協働するために、第2の回転アーム41b’に形成される。第2の協働部分43b’は、横方向に沿って第1の当接部分31aと整列させられる。第2のロックヘッド42b’は、第2の回転アーム41b’に接続され、横方向に沿って第2の回転アーム41b’の内壁から突出する。
【0089】
この実施形態において、第1の協働部分43a’及び第2の協働部分43b’は、上下方向に沿う異なるレベルで配置されることができ、第1の協働部分43a’は、横方向に沿って第2の協働部分43b’と不整列とさせられることができ、それはバックルアセンブリ100’の解放操作中のあらゆる構造的インタフェースを防止してバックルアセンブリ100’の解放操作の信頼性を保証し、バックルアセンブリ100’の内部空間の合理的な使用を可能にする。好ましくは、この実施形態において、第1の枢動部分411a’及び第2の枢動部分411b’は、第2のバックルコンポーネント2’の2つの枢動シャフトが通過するのを可能にするための2つのスロット構造であることができる。
【0090】
更に、第1のロック部分4a’は、第1の回復コンポーネント44a’を更に含む。第2のロック部分4b’は、第2の回復コンポーネント44b’を更に含む。第1の回復コンポーネント44a’は、第1の回転アーム41a’を付勢して横方向に沿って第1のロックヘッド42a’をロックされる部分5と係合させるように回転させるために、第1の回転アーム41a’と第2のバックルコンポーネント2’との間に配置される。第2の回復コンポーネント44b’は、第2の回転アーム41b’を付勢して横方向に沿って第2のロックヘッド42b’をロック部分5と係合させるように回転させるために、第2の回転アーム41b’と第2のバックルコンポーネント2’との間に配置される。好ましくは、この実施形態において、第1の回復コンポーネント44a’及び第2の回復コンポーネント44b’は、2つの圧縮バネであることができる。しかしながら、それはそれに限定されない。例えば、別の実施形態では、第1の回復コンポーネント及び第2の回復コンポーネントは、2つのねじりバネであることができる。
【0091】
バックルアセンブリ100’を解放することが望ましいとき、操作コンポーネント3の第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bは、第2のロックヘッド42b’及び第1のロックヘッド42a’を第2のロック部分5から係合解除させるために、第2の回復コンポーネント44b’及び第1の回復コンポーネント44a’を弾性的に圧縮するよう、第1の操作コンポーネント3aの第1の当接部分31a及び第2のロック部分4b’の第2の協働部分43b’の当接、並びに第2の操作コンポーネント3bの第2の当接部分31b及び第1のロックアーム4a’の第1の協働部分43a’の当接によって、第2の回転アーム41b’及び第1の回転アーム41a’をそれぞれ駆動させるように押圧又は操作されることができる。第2のロックヘッド42b’及び第1のロックヘッド42a’がロックされる部分5から解放されるとき、すなわち、バックルアセンブリ100’が解放状態にあるとき、第1のバックルコンポーネント1を第2のバックルコンポーネント2’から分離して、バックルアセンブリ100’を分離状態に配置することができる。然る後、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bが解放されると、2つの弾性コンポーネント6は、第1の操作コンポーネント3a及び第2の操作コンポーネント3bを駆動して回復させる。
【0092】
第1のバックルコンポーネント1を第2のバックルコンポーネント2’と係合させることが望ましいときには、当接構造51が第1のロックヘッド42a’及び第2のロックヘッド42b’を通過するのを可能にするために、当接構造51によって第1のロックヘッド42a’及び第2のロックヘッド42b’に当接させて、第1の回転アーム41a’及び第2の回転アーム41b’を回転させて、第1の回復コンポーネント44a’及び第2の回復コンポーネント44b’を弾性的に圧縮するために、ロック部分5を第2のバックルコンポーネント2’の嵌合穴に挿入することができる。当接構造51が第1のロックヘッド42a’及び第2のロックヘッド42b’を通過して、ロック構造52を第1のロックヘッド42a’及び第2のロックヘッド42b’と整列させるとき、第1のロックヘッド42a’及び第2のロックヘッド42b’は、ロック構造52と係合するために、第1の回復コンポーネント44a’及び第2の回復コンポーネント44b’によって駆動させられることができる。
【0093】
他の実施形態では、ロックされる部分と係合するために、ロックされる部分の一方の側に配置される1つだけのロック部分があるときには、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるためにロック部分をロックされる部分から離れる方向に弾性的に押すために、ロック部分とは反対のロックされる部分の別の側に配置される1つだけの操作コンポーネントがあり得ることが理解可能である。換言すれば、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために操作コンポーネントによってロック部分を押すために、操作コンポーネント及びロック部分をロックされる部分の2つの対向側に配置することができる。代替的に、別の実施形態では、ロック部分からロックされる部分を係合解除させるために操作コンポーネントによってロック部分を引っ張るために、操作コンポーネント及びロック部分をロック部分の同じ側に配置することができる。
【0094】
図11乃至
図15を参照のこと。
図11は、本発明の第3の実施形態に従ったバックルアセンブリ100”の概略図である。
図12は、本発明の第3の実施形態に従ったバックルアセンブリ100”の部分図である。
図13は、本発明の第3実施形態に従ったバックルアセンブリ100”の分解図である。
図14及び
図15は、本発明の第3実施形態に従った異なる状態にあるバックルアセンブリ100”の図である。
図11乃至
図15に示すように、バックルアセンブリ100”は、第1のバックルコンポーネント1と、第2のバックルコンポーネント2”と、操作コンポーネント3”と、弾性コンポーネント6”と、第1の磁気構造7と、第2の磁気構造8とを含む。この実施形態の第1のバックルコンポーネント1、第1の磁気構造7及び第2の磁気構造8の構造は、第1の実施形態の構造と類似である。簡潔性のために、詳細な記述はここでは省略される。第2のバックルコンポーネント2”は、ロック部分4”を含む。ロック部分4”は、第1のロック部分4a”と、第2のロック部分4”とを含む。第1のロック部分4a”及び第2のロック部分4b”は、第1のバックルコンポーネント1のロック部分5の2つの対向側に配置され、
図14及び
図15に示す矢印M1又はM2であることができる横方向に沿ってロックされる部分5をクランプする。操作コンポーネント3”は、第2のバックルコンポーネント2”の横壁から露出させられ、
図14及び
図15に示す矢印Qであることができる延伸方向に沿って第2のバックルコンポーネント2”に対してスライド可能である。第1の当接部分31a”及び第2の当接部分31b”は、延伸方向に沿って操作コンポーネント3”から突出する。第1のロック部分4a”及び第2の当接部分31b”は同じ側に配置され、互いに協働するように構成される。第2のロック部分4b”及び第1の当接部分31a”は別の同じ側に配置され、互いに協働するように構成される。弾性コンポーネント6”は、操作コンポーネント3”と第2のバックルコンポーネント2”との間に配置される。
【0095】
具体的には、第1のロック部分4a”は、第1の回転アーム41a”と、第1のロックヘッド42a”とを有する。第1のロックヘッド42a”は、ロックされる部分5と係合するように構成される。第1の回転アーム41a”は、第1の枢動アーム411a”によって第2のバックルコンポーネント2”に枢動的に接続される。第1の協働部分43a”が、第2の当接部分31b”との協働のために、第1の回転アーム41a”に形成される。第1の協働部分43a”は、延伸方向に沿って第2の当接部分31b”と整列させられる。第1のロックヘッド42a”は、第1の回転アーム41a”に接続され、横方向に沿って第1の回転アーム41a”の内壁から突出する。第2のロック部分4b”は、第2の回転アーム41b”と、第2のロックヘッド42b”とを含む。第2のロックヘッド42b”は、ロックされる部分5と係合するように構成される。第2の回転アーム41b”は、第2の枢動アーム411b”によって第2のバックルコンポーネント2”に枢動的に接続される。第2の協働部分43b”が、第1の当接部分31a”との協働のために、第2の回転アーム41b”に形成される。第2の協働部分43b”は、延伸方向に沿って第1の当接部分31a”と整列させられる。第2のロックヘッド42b”は、第2の回転アーム41b”に接続され、横方向に沿って第2の回転アーム41b”の内壁から突出する。好ましくは、この実施形態において、第1の枢動部分411a”及び第2の枢動部分411b”は、2つの枢動シャフトが通過するのを可能にするための2つのスロット構造であることができる。
【0096】
その上、第1のロック部分4a”は、第1の回復コンポーネント44a”を更に含む。第2のロック部分4b”は、第2の回復コンポーネント44b”を更に含む。第1の回復コンポーネント44a”は、第1の回転アーム41a”を付勢して、横方向に沿って第1のロックヘッド42a”をロックされる部分5と係合させるために、第1の回転アーム41a”と第2のバックルコンポーネント2”との間に配置さる。第2の回復コンポーネント44b”は、第2の回転アーム41b”を付勢して、横方向に沿って第2のロックヘッド42b”をロックされる部分5と係合させるために、第2の回転アーム41b”と第2のバックルコンポーネント2”との間に配置される。好ましくは、この実施形態において、第1の回復コンポーネント44a”及び第2の回復コンポーネント44b”は、2つの圧縮バネであることができる。しかしながら、それはそれに限定されない。例えば、別の実施形態において、第1の回復コンポーネント及び第2の回復コンポーネントは、2つのねじりバネであることができる。
【0097】
バックルアセンブリ100を解放することが望ましいときには、第1のロックヘッド42a”及び第2のロックヘッド42b”をロックされる部分5から係合解除させるために第1の回復コンポーネント44a”及び第2の回復コンポーネント44b”を弾性的に圧縮するために、操作コンポーネント3”を押すか或いは操作して、第1のロック部分4a”の第1の協働部分43a”及び第2の当接部分31b”の当接並びに第2のロック部分4b”の第2の協働部分43b”及び第1の当接部分31a”の当接によって、第1の回転アーム41a”及び第2の回転アーム41b”をそれぞれ駆動させることができる。第1のロックヘッド42a”及び第2のロックヘッド42b”がロックされる部分5から係合解除されるとき、すなわち、バックルアセンブリ100”が解放状態にあるとき、第1のバックルコンポーネント1を第2のバックルコンポーネント2”から分離して、バックルアセンブリ100”を分離状態に置くことができる。然る後、操作コンポーネント3”が解放されると、弾性コンポーネント6は、操作コンポーネント3”を駆動させて回復させる。
【0098】
第1のバックルコンポーネント1が第2のバックルコンポーネント2”と係合することが望ましいときには、当接構造51を第1のロックヘッド42a”及び第2のロックヘッド42b”を通過することを可能にするために、第1の回転アーム41a”及び第2の回転アーム41b”を回転させて第1の回復コンポーネント44a”及び第2の回復コンポーネント44b”を弾性的に圧縮するために、当接構造51によって第1のロックヘッド42a”及び第2のロックヘッド42b”に当接するよう、ロックされる部分5を第2のバックルコンポーネント2”の嵌合穴に挿入させることができる。当接構造51が第1のロックヘッド42a”及び第2のロックヘッド42b”を通過して、ロックされる構造52を第1のロックヘッド42a”及び第2のロックヘッド42b”と整列させるときには、第1の回復コンポーネント44a”及び第2の回復コンポーネント44b”によって第1のロックヘッド42a”及び第2のロックヘッド42b”を駆動させて、ロック構造52と係合させることができる。
【0099】
別の実施形態では、ロックされる部分との係合のために、ロックされる部分の一方の側に配置される1つだけのロック部分があるとき、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために、回転アームを押して回転させて回復コンポーネントを弾性的に変形させる1つだけの当接部分があることができることが理解可能である。代替的に、別の実施形態において、操作コンポーネントは、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために回転アームを引っ張って回転させるように構成されることができる。
【0100】
図17乃至
図20を参照のこと。
図17は、本発明の第4の実施形態に従ったバックルアセンブリ100’”の部分図である。
図18は、本発明の第4の実施形態に従ったバックルアセンブリ100’”の分解図である。
図19及び
図20は、本発明の第4の実施形態に従ったバックルアセンブリ100’”の異なる状態にあるバックルアセンブリ100’”の図である。
図17乃至
図20に示すように、バックルアセンブリ100’”は、第1のバックルコンポーネント1と、第2のバックルコンポーネント2’”と、操作コンポーネント3’”と、図示しない弾性コンポーネントと、図示しない第1の磁気構造と、第2の磁気構造8とを含む。この実施形態の第1のバックルコンポーネント1、第1の磁気構造及び第2の磁気構造8の構造は、第1の実施形態の構造と類似である。簡潔性のために詳細な記述は本明細書において省略されている。第2のバックルコンポーネント2’”は、ロック部分
4’”を含む。ロック部分4’”は、第1のロック部分4a’”と、第2のロック部分4b’”とを含む。第1のロック部分4a’”及び第2のロック部分4b’”は、第1のバックルコンポーネント1のロックされる部分5の2つの対向側に配置され、
図17に示す矢印方向M1又はM2であることができる横方向に沿ってロックされる部分5をクランプする。操作コンポーネント3’”は、第2のバックルコンポーネント2’”の前壁から露出させられ、
図17に示す矢印方向Pであることができる嵌合方向に沿って第2のバックルコンポーネント2’”に対してスライド可能である。第1の当接部分31a’”及び第2の当接部分31b’”が、嵌合方向に沿って操作コンポーネント3’”から突出する。第1のロック部分4a’”及び第2のロック部分31b’”は、同じ側に配置され、互いに協働するように構成される。第2のロック部分4b’”及び第1の当接部分31a’”は、別の同じ側に配置され、互いに協働するように構成される。弾性コンポーネントは、操作コンポーネント3’”と第2のバックルコンポーネント2’”との間に配置される。
【0101】
具体的には、第1のロック部分4a’”は、第1の回転アーム41a’”と、第1のロックヘッド42a’”とを含む。第1のロックヘッド42a’”は、ロック部分5と係合するように構成される。第1の回転アーム41a’”は、第1の枢動アーム411a’”によって第2のバックルコンポーネント2’”に枢動的に接続される。第1の協働部分43a’”が、第2の当接部分31b’”との協働のために、第1の回転アーム41a’”に形成される。第1の協働部分43a’”は、嵌合方向に沿って第2の当接部分31b’”と整列させられる。第1のロックヘッド42a’”は、第1の回転アーム41a’”に接続され、横方向に沿って第1の回転アーム41a’”の内壁から突出する。第2のロック部分4b’”は、第2の回転アーム41b’”と、第2のロックヘッド42b’”とを含む。第2のロックヘッド42b’”は、ロックされる部分5と係合するように構成される。第2の回転アーム41b’”は、第2の枢動アーム411b’”によって第2のバックルコンポーネント2’”に枢動的に接続される。第2の協働部分43b’”が、第1の当接部分31a’”との協働のために、第2の回転アーム41b’”に形成される。第2の協働部分43b’”は、嵌合方向に沿って第1の当接部分31a’”と整列させられる。第2のロックヘッド42b’”は、第2の回転アーム41b’”に接続され、横方向に沿って第2の回転アーム41b’”の内壁から突出する。好ましくは、この実施形態において、第1の枢動部分411a’”及び第2の枢動部分411b’”は、第2のバックルコンポーネント2’”に形成される2つのスロット構造が通過するのを可能にする2つの枢動シャフトであることができる。
【0102】
その上、第1のロック部分4a’”は、第1の回復コンポーネント44a’”を更に含む。第2のロック部分4b’”は、第2の回復コンポーネント44b’”を更に含む。第1の回復コンポーネント44a’”は、第1の回転アーム41a’”を付勢して回転させて、横方向に沿って第1のロックヘッド42a’”をロックされる部分5と係合させるために、第1の回転アーム41a’”と第2のバックルコンポーネント2’”との間に配置される。第2の回復コンポーネント44b’”は、第2の回転アーム41b’”を付勢して回転させて、横方向に沿って第2のロック部分42b’”をロックされる部分5と係合させるために、第2の回転アーム41b’”と第2のバックルコンポーネント’”との間に配置される。
【0103】
バックルアセンブリ100’”を解放することが望まれるときには、第1のロックヘッド42a’”及び第2のロックヘッド42b’”をロックされる部分5から係合解除させるために、第1の回復コンポーネント44a’”及び第2の回復コンポーネント44b’”を弾性的に圧縮するために、操作コンポーネント3’”を押すか或いは操作して、第1のロック部分4a’”の第1の協働部分43a’”及び第2の当接部分31b’”の当接並びに第2のロック部分4b’”の第2の協働部分43b’”及び第1の当接部分31a’”の当接によって、第1の回転アーム41a’”及び第2の回転アーム41b’”をそれぞれ駆動させることができる。第1のロックヘッド42a’”及び第2のロックヘッド42b’”がロックされる部分5から係合解除されるとき、すなわち、バックルアセンブリ100’”が解放状態にあるときには、第1のバックルコンポーネント1を第2のバックルコンポーネント2’”から分離して、バックルアセンブリ’”を分離状態に置くことができる。然る後、操作コンポーネント3’”が解放されると、弾性コンポーネントは、操作コンポーネント3’”を駆動させて回復させる。
【0104】
第1のバックルコンポーネント1を第2のバックルコンポーネント2’”と係合させることが望まれるときには、当接構造51が第1のロックヘッド42a’”及び第2のロックヘッド42b’”を通過するのを可能にするために、第1の回転アーム41a’”及び第2の回転アーム41b’”を回転させて第1の回復コンポーネント44a’”及び第2の回復コンポーネント44b’”を弾性的に圧縮するために、当接構造51によって第1のロックヘッド42a’”及び第2のロックヘッド42b’”に当接するように、ロックされる部分5を第2のバックルコンポーネント2’”の嵌合穴に挿入することができる。当接構造51が第1のロックヘッド42a’”及び第2のロックヘッド42b’”を通過して、ロックされる構造52を第1のロックヘッド42a’”及び第2のロックヘッド42b’”と整列させるとき、第1のロックヘッド42a’”及び第2のロックヘッド42b’”を第1の回復コンポーネント44a’”及び第2の回復コンポーネント44b’”によって駆動させて、ロックされる構造52と係合させることができる。
【0105】
別の実施形態では、ロックされる部分との係合のために、ロックされる部分の一方の側に配置される1つだけのロック部分があるとき、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために、回転アームを押して回転させて回復コンポーネントを弾性的に変形させる1つだけの当接部分があることができることが理解可能である。代替的に、別の実施形態において、操作コンポーネントは、ロック部分をロックされる部分から係合解除させるために回転アームを引っ張って回転させるように構成されることができる。
【0106】
従来技術とは対照的に、本発明において、操作コンポーネントは、第1のバックルコンポーネントのロックされる部分と協働するロック部分を含む第2のバックルコンポーネントに配置される。操作コンポーネントは、操作コンポーネントが操作されると、ロック部分を駆動させてロック部分をロックされる部分から係合解除させる。従って、本発明は、簡単な構造及び省力的で容易な操作という利点を有する。
【0107】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、デバイス及び方法の数多くの修正及び変更が行われる場合があることを容易に理解するであろう。従って、上記開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈されるべきである。