(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-08
(45)【発行日】2023-05-16
(54)【発明の名称】建物占有率を利用する建物システム制御
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230509BHJP
【FI】
H04Q9/00 301C
(21)【出願番号】P 2020510607
(86)(22)【出願日】2018-08-22
(86)【国際出願番号】 US2018047555
(87)【国際公開番号】W WO2019040640
(87)【国際公開日】2019-02-28
【審査請求日】2021-08-05
(32)【優先日】2017-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】321006121
【氏名又は名称】イバーニ, エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Ivani, LLC
【住所又は居所原語表記】79 Hubble Drive, #105 Dardenne Prairie, MO 63368 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】100136630
【氏名又は名称】水野 祐啓
(74)【代理人】
【識別番号】100201514
【氏名又は名称】玉井 悦
(72)【発明者】
【氏名】ウートン, ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ウートン, マシュー
(72)【発明者】
【氏名】マッキニー, ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】ライリー, ケイトリン
(72)【発明者】
【氏名】ラッシュ, マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ディーゼルドルフ, ボリス
(72)【発明者】
【氏名】クマール, アチンティア
(72)【発明者】
【氏名】ニスマン, クリス
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0310376(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0078845(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0312128(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0189532(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物の占有率に基づくシステム制御方法であって、
第1のスペースにおける第1の人間の存在を検知することによって構造物内の前記第1のスペースにおける前記第1の人間の位置を特定することであって、前記第1の人間の検知された位置が、前記第1の人間によって携帯され、前記第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、ことと、
前記第1のスペースにおける第2の人間の存在を検知することによって構造物内の前記第1のスペースにおける前記第2の人間の位置を特定することであって、前記第2の人間の検知された位置が、前記第2の人間によって携帯され、前記第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、ことと、
前記第1のスペースにおける前記第1の人間および前記第2の人間の位置
と、第2のスペースに前記第1の人間および前記第2の人間のいずれもが存在しないことと、に基づいて、第1のアクションを行うようにシステムに命令することと、
前記構造物内の前記第1のスペースから
前記第2のスペースへの前記第1の人間の動きを追跡することであって、前記追跡が、前記第1の人間によって携帯され、前記第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、ことと、
前記第2の人間の位置が依然として前記第1のスペースにあることを判定することであって、前記判定が、前記第2の人間によって携帯され、前記第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を特定することに対応しない、ことと、
前記第1の人間が前記第2のスペースに存在し、かつ前記第2の人間が前記第1のスペースに存在することに基づいて、前記命令を変更することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記システムが前記構造物の環境制御システムである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記命令が、前記第2のスペース内の環境を変更するように前記環境制御システムに命令することなく、前記第1のスペース内の環境を変更するように前記環境制御システムに命令することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記命令の前記変更が、前記第1のスペースにおける前記環境をさらに変更するように前記環境制御システムに命令することなく、前記第2のスペース内の環境を変更するように前記環境制御システムに命令することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の人間が前記第2のスペースに入ると、音声応答システムが、前記第2のスペースにおいて可聴であるが、前記第1のスペースにおいて可聴ではないクエリを発行する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記命令の変更が、前記クエリに前記第1の人間が応答し、かつ前記第2の人間が応答しない場合にのみ行われる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記構造物内の前記第2のスペースから前記第1のスペースへの前記第1の人間の動きを追跡することであって、前記追跡が、前記第1の人間によって携帯され、前記第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、ことと、
前記第2の人間の位置が依然として前記第1のスペースにあることを判定することであって、前記判定が、前記第2の人間によって携帯され、前記第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を特定することに対応しない、ことと、
前記第1の人間が前記第1のスペースに戻り、かつ前記第2の人間が前記第1のスペースに残ることに基づいて、前記命令を変更することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の人間が前記第2のスペースに存在することによって前記命令が変更されたときより前に、前記命令に前記第1の人間が前記第1のスペースに戻ることによって前記命令が変更される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第1の人間が事前判定された期間の間前記第2のスペースに残った後にのみ、前記命令が変更される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記システムがセキュリティシステムを含み、前記セキュリティシステムが、前記第1の人間または前記第2の人間とは異なる第3の人間による前記第1のスペースまたは前記第2のスペースへの侵入を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
構造物の占有率に基づくシステム制御方法であって、
第1のスペースにおける第1の人間の存在を検知することによって構造物内の前記第1のスペースにおける前記第1の人間の位置を特定することであって、前記第1の人間の検知された位置が、前記第1の人間によって携帯され、前記第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、ことと、
第2のスペースにおける第2の人間の存在を検知することによって構造物内の前記第2のスペースにおける前記第2の人間の位置を特定することであって、前記第2の人間の検知された位置が、前記第2の人間によって携帯され、前記第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、ことと、
前記第1のスペースにおける前記第1の人間の位置および前記第2のスペースにおける前記第2の人間の位置に基づいて、第1のアクションを行うようにシステムに命令することと、
前記第1のスペースから前記第2のスペースへの前記第1の人間の動きを追跡することであって、前記追跡が、前記第1の人間によって携帯され、前記第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、ことと、
前記第2の人間の位置が依然として前記第2のスペースにあることを判定することであって、前記判定が、前記第2の人間によって携帯され、前記第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を特定することに対応しない、ことと、
前記第1の人間が前記第2のスペースに存在し、かつ前記第2の人間が前記第2のスペースに存在すること
と、前記第1のスペースに前記第1の人間および前記第2の人間のいずれもが存在しないことと、に基づいて、前記命令を変更することと、を含む、方法。
【請求項12】
前記システムが前記構造物の環境制御システムである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記命令が、前記第1のスペース内の環境を変更するように前記環境制御システムに命令することと、前記第2のスペース内の環境を変更するように前記環境制御システムに命令することと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記命令を前記変更することが、前記第2のスペース内の環境を変更するように前記環境制御システムに命令することと、前記第1のスペースにおける前記環境を変更するように前記環境制御システムにさらに命令することを送信すること、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の人間が前記第2のスペースに入ると、音声応答システムが、音声応答システムが、前記第2のスペースにおいて可聴であるが、前記第1のスペースにおいて可聴ではないクエリを発行する、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記命令の変更が、前記クエリに前記第2の人間が応答し、かつ前記第1の人間が応答しない場合にのみ行われる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記構造物内の前記第2のスペースから前記第1のスペースへの前記第1の人間の動きを追跡することであって、前記追跡が、前記第1の人間によって携帯され、前記第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、ことと、
前記第2の人間の位置が依然として前記第2のスペースにあることを判定することであって、前記判定が、前記第2の人間によって携帯され、前記第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を特定することに対応しない、ことと、
前記第1の人間が前記第1のスペースに戻り、前記第2の人間が前記第2のスペースに残ることに基づいて、前記命令を変更することと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の人間が前記第2のスペース内に移動することによって前記命令が変更されたときより前に、前記命令に前記第1の人間が前記第1のスペースに戻ることによって前記命令が変更される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の人間が事前判定された期間の間前記第2のスペースに残った後にのみ、前記命令が変更される、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記システムがセキュリティシステムを含み、前記セキュリティシステムが、前記第1の人間または前記第2の人間とは異なる第3の人間による前記第1のスペースまたは前記第2のスペースへの侵入を示す、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年8月25日出願の米国実用特許出願第15/686,952号の継続出願であり、その出願は、2017年5月19日出願の米国実用特許出願第15/600,380号の一部継続出願(CIP)であり、その出願は、2016年8月3日出願の米国実用特許出願第15/227,717号であり現在は米国特許第9,693,195号の継続出願であり、その出願は、2016年3月29日出願の米国実用特許出願第15/084,002号であり、現在は米国特許第9,474,042号の継続出願であり、その出願は、2015年11月9日出願であり、現在は期限切れである米国仮特許出願第62/252,954号、および、2015年9月16日出願であり、現在は期限切れである米国仮特許出願第62/219,457号の利益を主張する。上記文書のすべての開示全体は本明細書に参照により援用される。
【0002】
本開示は局在制御の分野に関し、より具体的には、構造物内の人間の存在の判定に基づいて、ユーザを表す基準要素を使用することなく、建物または構造物のためのシステムの局在制御を可能にするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的には「スマート」デバイスの日用品への包含を指す、インターネット・オブ・シングス(IoT)の台頭により、家またはオフィス向けの自動化技術の分野の急速な成長がもたらされた。サーモスタットは現在では、ユーザが家に帰ると予測するタイミングに基づいて、温度を制御することができ、リモートで照明の電源をつけ、消すことができる。
【0004】
しかし、家およびオフィスの自動化およびIoTデバイスの居住スペース内への統合の問題は、人間と機械が通信することを可能にする人間/機械「インターフェース」を必要とすることである。インターフェースは、実質的には、人間と機械との間でトランスレータとして作用するデバイスである。インターフェースは、ほとんどの場合、スマートフォンまたは他の汎用コンピューティングデバイスである。さらに、対話はスマートフォンを通じて行われるため、スマートフォンはまた、しばしばシステムによって、人間のユーザを表す、識別の容易な「マーカ」である基準要素として使用される。
【0005】
平均的な人間は、彼らの時間のうちのほぼ3分の1を彼らのスマートフォンに費やすが(多くの場合、睡眠に費やすのと同じ長さ)、それは、彼らの家を制御し、または、構造物内のシステムを制御するために使用するには決して理想的なデバイスではない。システムに人間のユーザを表す基準要素として任意のデバイスを使用することも、理想的ではない。しかし、人間は実質的には、機械と直接インターフェースできなかったため、産業においては、人間のユーザとIoTデバイスとの間の、ホームオートメーションシステムを形成する何らかの形式のインターフェースを有し、基準要素を使用する人間を識別する必要があった。したがって、多くの割合の時間で人間とともにあるスマートフォンおよび同様のデバイスが普及するにつれ、スマートフォンは、基準要素として非常にうまく動作する(人間に通常携帯されるため)からこそ、デフォルトインターフェースとなった。ホームオートメーションおよび他のIoTデバイスを、人間のユーザによりアクセス可能にし、スクリーンタイムおよびスマートフォンの使用を低減することを試みるために、近年の技術により、人が携帯しないトランスレータシステムをスマートフォンと置き換える試みが行われてきた。
【0006】
音声認識システム、または音声ゲートウェイは現在、他のIoTデバイスと合わせて使用され、一般的にユーザの人に接触することを必要とする、スマートフォンのようなスクリーンベースのデバイスなどの触覚操作を必要とするインターフェースを利用する必要の代わりに、発話(または他の同様の)コマンドにより、特定の機能を実行するように、それらのデバイスに命令する能力をユーザに提供している。このように、音声ゲートウェイは、人との家との間の、人によって携帯される必要のない、非常に直感的な、よりリモートな対話を提供する。ユーザは単に、音声認識ユニットに何かを行うように依頼する。音声ゲートウェイは、この要求を「聞き」、それを行うように、適切に相互接続されたシステムに命令を送信することによって応答する。この技術は、人間/機械の対話をより自然にする試みのための、Amazon(Alexaにより)、Google(Google Homeにより)、Apple(Siriにより)、およびMicrosoft(Cortanaにより)などによって普及している。
【0007】
しかし、これらのシステムの1つの明らかな問題は、音声制御システムが命令を受信し、機械フォーマットのコマンドをIoTデバイスに送信して、応答のみの形式で人間のユーザに発話するように、対話および翻訳が一方向のみであることである。通信を開始するために、電子システムは典型的には、依然として、人が携帯するトランスレータを必要とする。これは、音声応答システムが使用可能であるときであっても、従来、依然としてユーザのスマートフォンである。
【0008】
主に、人間ではないシステムが、以前は人間の位置を特定し、人間を、スペース内の他の「もの」と、または互いと区別することができなかったために、人が携帯する人工インターフェースの必要性が生じる。基本的には、人に携帯されない音声応答システムなどの対話システムには、ユーザが家にいることを対話システムに伝えるまで、ユーザが家にいるか否かが分からず、また、それは通常、何かを行うようにとのコマンドを介して、または、ユーザのための基準要素「プロキシ」がスペースにおいて検知されるまで、行われる。
【0009】
現在の人間/機械の対話において、システムが人間のユーザとの通信を開始することを可能にするために、人間が、それらを表す基準要素を有することを強いられることが明らかである。さらに、人間は機械に応答することが可能である必要があるため、機械が基準要素に接触する場合、基準要素は実質的にそれらのためのトランスレータとして作用する必要がある。したがって、人に携帯されない音声応答システムおよび他の人間/機械の通信システムは代替的な通信方法を提供するが、実質的には、効率的な機械により開始される通信に依然として必要とされる基準要素通信システムに冗長である。
【0010】
したがって、人間/機械の通信は、人間の「プロキシ」として作用する基準要素への通信を開始することによって、人間との通信を開始するように機械に要求することによって制限されるようになる。通信が基準要素を通じて行われない場合であっても、人間の位置を特定することを可能にするために、基準要素はその「プロキシ」である必要がある。これにより、システムが人間の存在に基づいて作用できないために、人間の存在のプロキシに基づいてしか反応することができないという大きな問題が生じ、それにより、人間と対話するシステムのタイプおよび能力が厳しく制限されている。
【0011】
プロキシを必要とする問題点を解消し、一般的に、運動検出装置の使用を通じて人間の存在を検知しようとする、いくつかの試みが存在している。これらのシステムの問題は、それらが一般的に、何らかの人間の存在がいつあるか、またはないかを判定することにおいて効率的であるが、一般的に人間の存在のレベルを検知することができないことである。例えば、家の中の運動検出装置は、誰かが家にいることを判定することができる(その感知エリア内を歩いている限り)が、誰が家にいるか、何人が家にいるか、またはなぜ家にいるかを判定することができない。したがって、例えば、サーモスタットを制御する運動検出装置は、環境システムの電源を入れ、かつ切ることしかできず、何人が家にいるか、どの人々が家にいるか、または、建物占有率に関するいくつかの他の要因が存在するか否かに基づいて、温度を変更することができない。このために、システムは人間のプロキシを必要としている。
【0012】
機械が人間のユーザと話す「プロキシ」としてインターフェースに話すことに依存する程度に、人間のユーザに扮したいと願う誰かは単に、そうするためにこのインターフェースを取得することのみを必要とし、これにより、セキュリティリスクが生じる。この問題に対処するための解決法は、典型的には、基準要素上に、正しい人間のユーザにリンクされているときにのみそれをアクティブにする(またはそれが特定のアクションを実行することを可能にする)ためのセキュリティシステムを設けることであった。アンロックスクリーンおよびスマートフォンに統合されているすべての形式のパスワードまたは他の記憶されたパターンは、デバイスを使用する人間を、確実にしかるべき人間とするように設計されている。
【0013】
しかし、これらのシステムすべてには、同じ問題がある。基準要素と人間のユーザとの間の接続が偽造可能である場合に、他の機械は、基準要素を、そうではない場合であっても、正しい人間のユーザを表しているものと誤解する。まさにこの問題のために、なりすましの問題が主に存在し、人間のプロキシの依存度の高まりにより、より蔓延しつつある。さらに、基準要素を欠いた人間のユーザは、一般的に、それらに依存する機械システムによって見落とされる。機械は、典型的には特定の機械を識別することに非常に長けているが、人間を識別することにはそこまで優れておらず、一方、人間は一般的に反対の条件を有する。したがって、人間のプロキシとしてスマートフォンを利用するシステムは、何らかの人間の存在があることを推定する上で効率的であるが、はい/いいえの二者択一に問題がある状況については、非効率的である。例えば、子どもがスマートフォンを持っていることはまれであるため、このようなシステムは典型的には、小さな子どもの存在を識別することが苦手である。
【0014】
一般的な問題は、従来の機械システムが1つの仮定を行わなくてはならないことである。その仮定は、承認されたユーザがトランスレータである基準要素に近接していることである。それはその後、基準要素の位置に基づいて、スペースにおけるユーザの位置へのその近接の仮定を使用し、システムに直接の代わりに、トランスレータを介した通信を提供する。この仮定が真である場合、システムは、個人に反応することができる。
【0015】
しかし、この仮定は、「現在地」表示によく似ている。読み取るために、ユーザが表示に近接しているため、一般的にはまた、ユーザの位置でもあるユーザ表示の位置を表示は実際に、伝える。しかし、共通の笑いの種であるように、表示を移動させることか、または、近接していない方法でそれを見ることで、意味がなくなる。したがって、ユーザは、二者択一のオン・オフの方法でしか反応できない機械制御されたシステムを許容することを強いられているか、または、それらの人における電子プロキシを利用することを強いられる。
【発明の概要】
【0016】
以下は、本発明のいつかの態様の基本的な理解を提供するための発明の概要である。本概要は、本発明の重要な、または必須の要素を識別するか、または、本発明の範囲を正確に記述することを意図していない。本セクションの唯一の目的は、本発明のいくつかの概念を単純化された形式で、後に提示するより詳細な説明の前置きとして提示することである。
【0017】
当該技術分野のこれらの、また他の問題により、人間のプロキシとして作用する基準要素に依存することなく、また、機械により開始される通信のための接点として作用する必要なく、人間/機械の対話を可能にすることが望ましい。むしろ、本明細書において説明するシステムおよび方法は、ユーザへの通信を開始するか、またはシステムを変更するために、機械が、建物における検知された人間の占有率を使用することを可能にすることによる制御を提供する。
【0018】
この有効性の向上は、プロキシシステムには不可能な方法で動作することができる機械システムを可能にする。具体的には、それらは人間の占有率に反応することができる。
【0019】
とりわけ、構造物の占有率に基づくシステム制御システムおよび方法であって、第1のスペースにおける第1の人間の存在を検知することによって構造物内の第1のスペースにおける第1の人間の位置を特定することであって、第1の人間の検知された位置が、第1の人間によって携帯され、第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、位置を特定することと、第1のスペースにおける第2の人間の存在を検知することによって構造物内の第1のスペースにおける第2の人間の位置を特定することであって、第2の人間の検知された位置が、第2の人間によって携帯され、第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、位置を特定することと、第1のスペースにおける第1の人間および第2の人間の位置に基づいて、第1のアクションを行うようにシステムに命令することと、構造物内の第1のスペースから第2のスペースへの第1の人間の動きを追跡することであって、第1の人間によって携帯され、第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、追跡することと、第2の人間の位置が依然として第1のスペースにあることを判定することであって、第2の人間によって携帯され、第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を特定することに対応しない、判定することと、第1の人間が第2のスペースに存在し、かつ第2の人間が第1のスペースに存在することに基づいて、命令を変更することと、を含む、システムおよび方法について、本明細書において説明する。
【0020】
本方法の一実施形態において、制御されたシステムは、構造物の環境制御システムである。
【0021】
本方法の一実施形態において、命令は、第2のスペース内の環境を変更するように環境制御システムに命令することなく、第1のスペース内の環境を変更するように環境制御システムに命令することを含む。
【0022】
本方法の一実施形態において、命令の変更は、第1のスペースにおける環境をさらに変更するように環境制御システムに命令することなく、第2のスペース内の環境を変更するように環境制御システムに命令することを含む。
【0023】
本方法の一実施形態において、第1の人間が第2のスペースに入ると、音声応答システムが、第2のスペースにおいて可聴であるが、第1のスペースにおいて可聴ではないクエリを発行する。
【0024】
本方法の一実施形態において、命令の変更は、クエリに第1の人間が応答し、かつ第2の人間が応答しない場合にのみ行われる。
【0025】
一実施形態において、本方法は、構造物内の第2のスペースから第1のスペースへの第1の人間の動きを追跡することであって、第1の人間によって携帯され、第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、追跡することと、第2の人間の位置が依然として第1のスペースにあることを判定することであって、第2の人間によって携帯され、第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を特定することに対応しない、判定することと、第1の人間が第1のスペースに戻り、かつ第2の人間が第1のスペースに残ることに基づいて、命令を変更することと、をさらに含む。
【0026】
本方法の一実施形態において、第1の人間が第2のスペースに存在することによって命令が変更されたときより前に、命令に第1の人間が第1のスペースに戻ることによって命令が変更される。
【0027】
本方法の一実施形態において、第1の人間が事前判定された期間の間第2のスペースに残った後にのみ、命令が変更される。
【0028】
本方法の一実施形態において、制御されたシステムはセキュリティシステムを含み、セキュリティシステムが、第1の人間または第2の人間とは異なる第3の人間による第1のスペースまたは第2のスペースへの侵入を示す。
【0029】
構造物の占有率に基づくシステム制御システムおよび方法であって、第1のスペースにおける第1の人間の存在を検知することによって構造物内の第1のスペースにおける第1の人間の位置を特定することであって、第1の人間の検知された位置が、第1の人間によって携帯され、第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、位置を特定することと、第2のスペースにおける第2の人間の存在を検知することによって構造物内の第2のスペースにおける第2の人間の位置を特定することであって、第2の人間の検知された位置が、第2の人間によって携帯され、第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置に対応しない、位置を特定することと、第1のスペースにおける第1の人間の位置および第2のスペースにおける第2の人間の位置に基づいて、第1のアクションを行うようにシステムに命令することと、第1のスペースから第2のスペースへの第1の人間の動きを追跡することであって、第1の人間によって携帯され、第1の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、追跡することと、第2の人間の位置が依然として第2のスペースにあることを判定することであって、第2の人間によって携帯され、第2の人間のプロキシとして作用する基準要素の位置を特定することに対応しない、判定することと、第1の人間が第2のスペースに存在し、かつ第2の人間が第2のスペースに存在することに基づいて、命令を変更することと、を含む、システムおよび方法についても、本明細書において説明する。
【0030】
上述の方法の一実施形態において、制御されたシステムは構造物の環境制御システムである。
【0031】
上述の方法の一実施形態において、命令が、第1のスペース内の環境を変更するように環境制御システムに命令することと、第2のスペース内の環境を変更するように環境制御システムに命令することと、を含む。
【0032】
上述の方法の一実施形態において、命令が、第1のスペース内の環境を変更するように環境制御システムに命令することと、第2のスペース内の環境を変更するように環境制御システムに命令することと、を含む。
【0033】
上述の方法の一実施形態において、第1の人間が第2のスペースに入ると、音声応答システムが、第2のスペースにおいて可聴であるが、第1のスペースにおいて可聴ではないクエリを発行する。
【0034】
上述の方法の一実施形態において、命令の変更は、クエリに第2の人間が応答し、かつ第1の人間が応答しない場合にのみ行われる。
【0035】
一実施形態において、上述の方法は、構造物内の第2のスペースから第1のスペースへの第1の人間の動きを追跡することであって、追跡することが、第1の人間によって携帯され、第1の人間の代理として作用する基準要素の位置を追跡することに対応しない、追跡することと、第2の人間の位置が依然として第2のスペースに存在することを判定することであって、判定することが、第2の人間によって携帯され、第2の人間の代理として作用する基準要素を配置することに対応しない、判定することと、第1のスペースに戻る第1の人間および第2のスペースに残る第2の人間に基づいて、命令を変更することと、をさらに含む。
【0036】
上述の方法の一実施形態において、命令が第2のスペース内に移動する第1の人間によって変更されたより前に、命令が第1のスペースに戻る第1の人間によって命令に変更される。
【0037】
上述の方法の一実施形態において、第1の人間が事前判定された期間の間第2のスペースに残った後にのみ、命令が変更される。
【0038】
上述の方法の一実施形態において、制御されたシステムはセキュリティシステムを含み、セキュリティシステムは、第1の人間または第2の人間とは異なる第3の人間による第1のスペースまたは第2のスペースへの侵入を示す。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1A】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1B】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1C】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1D】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1E】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1F】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1G】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1H】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1I】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図1J】人間の占有に基づいて異なるシナリオを表す、様々な個別の時間におけるシステムの動作を示す。
【
図2】多数の個別の人間に関する特定の占有シナリオを示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下の詳細な説明および開示は、例示の目的のみのために示され、限定のためではない。この説明は、当業者が開示のシステムおよび方法を作製し、使用することを明確に可能にし、開示されたシステムおよび方法のいくつかの実施形態、適用例、変形例、代替例および使用例を説明する。上述の解釈において、開示の範囲を逸脱せずに様々な変更が加えられ得るため、説明に含まれるか、または、添付の図面に示されるすべての事柄が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。
【0041】
一般的に、とりわけ、ネットワークにおいて基準要素なしに人間の検知された存在を使用することによって、通信を開始するか、または、動作に関して決定を行うために、家または他の建物の自動化のために使用されるものなどのIoTシステムを可能にするシステムおよび方法について、本明細書において説明する。基本的には、システムおよび方法は、人間がスペースに存在することを表す基準要素を検知することとは対照的に、1人の人間、複数の人間、または特定の人間のユーザが現在、スペースを占有していることを検知するための様々な技術を利用し、これらは、システムが積極的に通信を開始し、その存在に基づいて特定のアクションを行うことを可能にする。このように、本システムは、より一層の反応体験を提供し、かつて使用可能であったオン/オフの二者択一応答を取り除く。
【0042】
本明細書において説明するシステムおよび方法は、人間のユーザを「検知する」ために、基準要素をプロキシとして、必要としないか、または使用しない、かつ、人間のユーザが通信を開始することを必要としない検知システムを利用する必要がある。これは、本明細書におけるシステムによって使用される検知方法およびシステムが、人間が携帯しているか、または所持していることを予想される電子デバイスを検知すること、かつ、人間が自身を機械に識別させること以外のアクションを通じて、定義されたスペース(例えば、建物の部屋)内に、人間(または特定の人間)である判定される存在があることを検知しなければならないことを意味する。
【0043】
これらの検知システムは、本明細書において、ネットワーク存在感知(またはNPS)システムと称される。本明細書における、これを行うための主要なNPSシステムおよび方法は、好ましくは、その開示全体が本明細書に参照により援用される、米国特許出願第15/600,380号および15/227,717号において説明されているものであり、このタイプの検知システムが、本開示の実施例にわたって使用されている。しかし、その存在に基づいてシステムが通信またはアクションを積極的に開始し得る、人間、または特定の人間の存在を検知するために、他のシステムおよび方法が使用され得ることが、当業者には理解される。
【0044】
本明細書における使用のために検討されるタイプのNPSシステムの重要な態様は、それらの詳細な情報である。上記に参照される特許文書において説明しているように、人間のプロキシとして使用される基準要素ではなく実際の人間をNPSシステムが検知することが重要である。さらなる要素は、NPSシステムが、複数の人間の存在を単一の人間の存在と区別することができることである。実際に、本システムおよび方法で使用されるNPSシステムは、任意の人間がその感知エリア内のどこにいるか、また、人間が感知エリア内にいるか、またはいないかを知る必要がある。人間の「感知」に基づく従来のシステム(例えば、運動検出装置)は、信号を区別することができないため、これを行うことができず、単に、少なくとも1人の人間(または、人間であると考えられる何か)が存在するか否かを伝えることしかできない。
【0045】
本開示にわたって、「コンピュータ」という用語は、デジタルコンピューティング技術によって提供される機能、特に、マイクロプロセッサに関連するコンピューティング機能を一般的に実装するハードウェアを説明している。「コンピュータ」という用語は、任意の特定のタイプのコンピューティングデバイスに限定するように意図されていないものの、処理デバイス、マイクロプロセッサ、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワークステーション、端末、サーバ、クライアント、ポータブルコンピュータ、手持ち式コンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、モバイルデバイス、サーバファーム、ハードウェア電化製品、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ビデオゲームコンソール、手持ち式ビデオゲーム製品、ならびに、眼鏡、手首装着、ペンダント、およびクリップ式デバイスを含むが、それに限定されないウェアラブルコンピューティングデバイスを含むが、それに限定されないすべての演算デバイスを包含するように意図される。
【0046】
本明細書において使用されるように、「コンピュータ」は必ず、特定の役割のコンピュータに典型的なハードウェアおよびアクセサリを搭載した単一のコンピュータデバイスによって提供される機能の抽出である。限定としてではなく例として、ラップトップコンピュータに関連する「コンピュータ」という用語は、当業者には、マウスまたは軌道パッドなどのポインタベースの入力デバイスによって提供される機能を含むように理解されるが、企業規模のサーバに関連する「コンピュータ」という用語は、当業者には、RAIDドライブおよびデュアル電源などの冗長システムによって提供される機能を含むように理解される。
【0047】
単一のコンピュータの機能がいくつかの個別の機械に分散されてもよいことも、当業者には十分理解される。この分散は、特定の機械が特定のタスクを実行する場合のように機能的であるか、または、各機械が任意の他の機械のほとんどの、またはすべての機能を実行することが可能であり、表示されたタスクがある辞典においてその使用可能なリソースに基づくように、均衡がとれていてもよい。したがって、本明細書において使用されるように、「コンピュータ」という用語は、単一の、スタンドアローンの、自立型デバイスを指すか、または、ネットワークサーバノード、「クラウド」コンピューティングシステム、サービスとしてのソフトウェア、または他の分散または協調コンピュータネットワークを含むがそれに限定されない、ともに、または、独立して動作する複数の機械を指し得る。
【0048】
当業者にはまた、従来では「コンピュータ」として考えられていない、いくつかのデバイスが、それにも関わらず、特定の文脈において、「コンピュータ」の特徴を示すことも理解される。このようなデバイスが本明細書において説明されるように、「コンピュータ」の機能を実行している場合、「コンピュータ」という用語は、その範囲のこのようなデバイスを含む。このタイプのデバイスは、従来の「コンピュータ」に関して本明細書において説明しているシステムおよび方法と対話することが可能である、ネットワークハードウェア、印刷サーバ、ファイルサーバ、NASおよびSAN、ロードバランサ、ならびに任意の他のハードウェアを含むが、それに限定されない。
【0049】
本開示全体で、「ソフトウェア」という用語は、コードオブジェクト、プログラムロジック、コマンド構造、データ構造および定義、ソースコード、実行可能および/または二者択一ファイル、機械コード、オブジェクトコード、コンパイルされたライブラリ、実装、アルゴリズム、ライブラリ、または、コンピュータプロセッサによって実行可能な、もしくは、仮想プロセッサを含むが、それに限定されないコンピュータプロセッサによって、もしくは、ランタイム環境、仮想機械、および/またはインタープリタの使用によって、実行可能な形式に変換可能な、任意の命令または命令のセットを指す。ソフトウェアは、マイクロチップ上のものを含むが、それに限定されないハードウェアに有線接続するか、または、それに内蔵され、依然として、本開示の意図内にある「ソフトウェア」として考えられ得ることが、当業者には認識される。本開示の目的のために、ソフトウェアは制限なく、RAM、ROM、フラッシュメモリBIOS、CMOS、マザーおよびドーターボード回路、ハードウェア制御装置、USB制御装置またはホスト、周辺デバイスおよび制御装置、ビデオカード、音声制御装置、ネットワークカード、Bluetooth(登録商標)および他の無線通信デバイス、仮想メモリ、記憶デバイスおよび関連する制御装置、ファームウェア、およびデバイスドライバに記憶されるか、または記憶可能である命令を含む。本明細書において説明するシステムおよび方法は、典型的にはコンピュータまたは機械可読記憶媒体またはメモリに記憶されるコンピュータおよびコンピュータソフトウェアを使用することを企図している。
【0050】
本開示全体で、「媒体」、「記憶媒体」、および「メモリ」の語を含むが、それに限定されないソフトウェアを保持する媒体を説明するか、または参照するために使用される語は、信号および搬送波などの一時的媒体を含むか、または除外してもよい。
【0051】
本開示全体で、「ネットワーク」という用語は、一般的に、それを介してコンピュータが互いに通信する、音声、データ、または他の遠隔通信ネットワークを指す。「サーバ」という用語は、一般的に、ネットワークを介してサービスを提供するコンピュータを指し、「クライアント」は一般的に、ネットワークを介してサーバによって提供されるサービスにアクセスするか、または、それを使用するコンピュータを指す。「サーバ」および「クライアント」という用語は、文脈に応じて、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせを指してもよいことが、当業者には理解される。「サーバ」および「クライアント」という用語は、ネットワークソケット接続を含むが、必ずしもそれに限定されない、ネットワーク通信またはネットワーク接続のエンドポイントを指してもよいことがさらに、当業者には理解される。「サーバ」は、サービスまたはサービスのセットを配信する複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアサーバを含んでもよいことがさらに、当業者には理解される。「ホスト」という用語は、名詞では、ネットワーク通信またはネットワークのエンドポイント(例えば、「リモートホスト」)を指してもよいか、または、動詞では、ネットワークを介してサービスを提供する(「ウェブサイトをホストする」)サーバまたは、ネットワークを介したサービスのためのアクセスポイントを指してもよいことがさらに、当業者には理解される。
【0052】
本開示全体で、「リアルタイム」という用語は、所定のイベントが開始するか、または完了する、または所定のモジュール、ソフトウェア、またはシステムが応答するための、動作期限内で動作するソフトウェアを指し、一般的に、応答または実行時間が、通常のユーザ知覚において、実質的には一般的に参照イベントと同時であり、技術的文脈でそのように考えられることを引き起こす。「リアルタイム」は、システムが入力および/または応答を即座に処理することを文字通り意味するわけではなく、むしろ、処理または応答時間がプログラムの動作文脈において、リアルタイムの経過の一般的な人間の知覚内にあるように十分に迅速に、システムが処理し、かつ/または応答することを意味することが、当業者には理解される。動作文脈がグラフィカルユーザインターフェースである場合、「リアルタイム」は通常、ミリ秒またはマイクロ秒が好ましい、実際の時間の2分の1以下の応答時間を示唆することが、当業者には理解される。しかし、他の動作文脈では、「リアルタイム」で動作するシステムは、特に、動作するネットワークが関与する場合には、1秒を超える遅延を表してもよいことも、当業者には理解される。
【0053】
本開示全体で、「トランスミッタ」という用語は、メッセージ、信号、データ、または他の情報を担持した電磁波を生成し、送信するための、ハードウェア、回路、および/またはソフトウェアを有する機器、または機器のセットを指す。トランスミッタはまた、このようなメッセージ、信号、データ、または他の情報を含む電気信号を受信し、それらをこのような電磁波に変換するための構成部品を含んでもよい。「レシーバ」という用語は、このような送信された電磁波を受信し、そこからメッセージ、信号、データ、または他の情報が抽出されてもよい、通常は電気信号である信号にそれらを変換するためハードウェア、回路、および/またはソフトウェアを有する機器、または機器のセットを指す。「トランシーバ」という用語は、一般的に、送受信無線機、または無線ネットワークルータまたはアクセスポイントなどの、しかしそれに限定されない、トランスミッタおよびレシーバの両方を含むデバイスまたはシステムを指す。本開示の目的のために、3つすべての用語は、別段の指示がない限り、置き換え可能であるとして理解されるべきである。例えば、「トランスミッタ」という用語は、レシーバの存在を示唆するように理解されるべきであり、「レシーバ」の語は、トランスミッタの存在を示唆するように理解されるべきである。
【0054】
本開示全体で、「検知ネットワーク」という用語は、ネットワークの通信エリア内に配置されているバイオマスの存在を検知するための、本開示のシステムおよび方法において使用される、無線ネットワークを指す。検知ネットワークは、汎用ネットワークプロトコルおよび規格を使用してもよく、また、特定用途ネットワークであってもよいが、必ずしもそうではない。すなわち、ネットワークにおけるノードは、本発明による、無線検知ネットワークの設定の特定の目的のために配置することができるが、そうである必要はなく、一般的にそうではない。他の目的のために確立された通常の無線ネットワークが、本明細書において説明するシステムおよび方法を実行するために使用されてもよい。一実施形態において、検知ネットワークは複数のBluetooth(登録商標)Low Energyノードを使用するが、本開示はこのようなノードに限定されない。各ノードは、ネットワークを介して通信するための適切なトランスミッタおよびレシーバを有するコンピュータとして作用する。各々のコンピュータは、受信するコンピュータを、メッセージが発信されるところから識別することが可能であるように、メッセージを送信する度に、ネットワーク内の独自の識別子を提供する。このようなメッセージ発信情報は通常、この詳細な説明において記される機能に必須である。受信コンピュータはその後、信号強度、ビットエラーレート、およびメッセージ遅延を含むが、それに限定されない入力信号プロパティを分析する。検知ネットワークはメッシュネットワークであってもよく、それは、各ノードがネットワークからのデータをリレーするネットワークトポロジーを意味する。
【0055】
本開示全体で、「ノード」という用語は、一般的に、無線トランシーバを有し、検知ネットワークの一部であるデバイスである、ネットワーク通信のためのスタートポイントまたはエンドポイントを指す。ノードは一般的に、無線ルータ、無線アクセスポイント、近距離ビーコンなどのスタンドアローンの、自立型ネットワークデバイスである。ノードは、本明細書において説明するように、検知ネットワークを使用するために構成された汎用デバイスまたは特定用途デバイスであってもよい。限定としてではなく例として、ノードは、本明細書において説明するシステムおよび方法を実行するための、すなわち、信号強度、ビットエラーレート、およびメッセージ遅延を含むが、それに限定されない、信号プロパティの大幅な変化を検知するための、専用ハードウェア、回路、構成部品、またはプログラミングを付加する既成の無線ネットワークデバイスの無線送信能力を有するデバイスであってもよい。検知ネットワーク内で、各ノードは、ネットワークへの信号のトランスミッタおよび、他のノードが情報をプッシュするためのレシーバの両方として作用することができる。好ましい実施形態において、ノードは、Bluetooth(登録商標)Low Energy(BLE)を無線ネットワークシステムとして利用する。
【0056】
本開示全体で、「スペース」および「検知エリア」という用語は、その代わりにネットワーク存在感知技術を使用して、人間が検知されてもよい、2つ以上のノードによって作成されたエリアを指す。一般的に、このような用語は、住宅内の部屋などの明確に定義されたスペースを指すが、その定義はこのような構成に限定されない。所定の「スペース」または「検知エリア」は、2つ以上のノードが本明細書において説明する本発明によって動作するように構成されている任意の場所に存在する。このような「スペース」または「検知エリア」は、部屋、部屋全体、複数の部屋、部屋の複数の部分、フロア全体、建物全体、および、2つ以上のノードの所定の組み合わせを考慮すると可能な任意の他の空間構成のサブセットとして存在してもよい。
【0057】
本開示は主に、その開示全体が本明細書において参照のために援用されている、米国特許出願第15/600,380号および同第15/227,717号によって企図されるものなどのネットワーク存在感知(NPS)技術を使用して、人間のユーザ(複数可)を検知する。これらの技術においては、個別の人間、したがって、一連のノードによって作成された検知エリアにおける特定の数の人間の存在を検知することが可能である。この検知能力は、本事例の自動化システムに、任意の人間の位置を判定するための重要な感知入力を提供する。上述の参照された適用例において説明しているように、この占有率の検知は、基準要素が存在する必要なく、また、人間のユーザが自己識別を行う必要なく、実行される。人間のユーザは、単にそこにいるだけで、スペース内にいると識別される。
【0058】
本事例においては、構造物における存在に関連する「占有」という用語が、単に、人間がエリア内にいることを必要とし、彼らが具体的にそこで生活するか、働くか、居住するか、または留まることを意図することを示唆しないことが認識されるべきである。むしろ、人間のユーザが、単に、システムが何かを制御し、同時に、人間がそのエリアにいるか否かをシステムが知りたい、特定の既知のエリアにいることが必要である。これを言い換えると、本明細書において「占有」は、人間のユーザの位置を、彼らに関連する基準要素への彼らの近接に基づいて仮定することなく、人間の位置が一般的に知られていること、また、その知られている位置が、システムがそのいくつかの要因を制御するエリアに彼らを配置することを示すように使用されている。スペースの環境またはセキュリティ特徴はしばしば、効率的な方法で実行する特定の人間の識別に最も依存しているために、この要因はしばしば、これらに関連する。
【0059】
環境制御に関連して、ほとんどの環境制御は、人間のユーザのためのエリアの居住性を向上させるように意図されており、このような向上した居住性能力を維持することはしばしば、スペースの主な消費の1つである。このように、人間の占有率の上昇により、一般的に、(人間が熱を発散する事実により)エリアが暖められ、またしばしば、(人間の呼吸により)空気循環および喚起の必要性が増大するため、環境を制御することができるエリア内に人間がいつ存在するか、また、何人の人間が存在しているかを知ることには利点がある。
【0060】
簡単に言うと、温度制御、人工照明、および換気は一般的に、人間がごくまれに占有するエリアにおいて、最も無駄が多い。環境制御を動作させることは特に無駄が多いが、スペースを占有している人間がいない場合、環境制御は下準備およびダウンタイムを含み、無駄の多くは実際には、実現しない占有率に基づく不正確な移行が行われる場合に発生する。スペースにおける人間の占有が永続的である場合、人間の利点のために一定の環境制御を維持することが効率的である。しかし、スペースがごくまれに占有されるか、または、異なる時間で異なる量で占有される場合に、そこに誰もいないときに、環境制御を提供することは不必要であり、何人の人間が存在するかをスペースが判定し、現在および未来の両方において、システムに関してどんなタイプの負荷が存在するかを、それらの予期される占有率に基づいて、「直感的に理解する」ことができれば、費用を節約することができる。
【0061】
図1A~1Jは、本開示の環境制御システムがどのように動作するかについての一般的な表示を提供する。これらの図におけるシステム(100)は、2つの部屋(101)および(103)ならびにその中に外装扉を有する廊下(105)を有する多室形構造物を含む。本明細書において提示される2つの部屋(101)および(103)は、個別の環境制御(301)および(303)を有し、したがって、それらの温度を個別に制御することができ、オフィス建物内の個別のオフィスを示すことを意図される。廊下(105)はまた、環境制御システム(305)を有する。システム(100)は、中央制御装置(107)をさらに含む。中央制御装置(107)は一般的に、適切なソフトウェアを実行するコンピュータか、または、個別の人間ならびに環境システム(301)および(303)を検知するために、検知ネットワーク(111)に相互接続された、配線接続のコンピュータシステムを含む。これは、ネットワークを介するか、または他の形式の通信によってもよい。中央制御装置(107)は、構造物の現地にあってもよいか、またはリモートであってもよい。
【0062】
第1の期間において、部屋(101)および(103)の両方は、
図1Aに示すように空室であり、検知ネットワーク(111)によって検知される人間はいない。本システムおよび方法に関して、検知ネットワーク(111)は、不在の検知を提供することができ、その表示により、中央制御装置(107)が環境システム(301)および(303)の電源を切る。さらに、この特定のシナリオは、システム(100)のセキュリティの強化などの手配に関してもよい。
【0063】
後に、第1の人間(201)が構造物に入る。この個人は、
図1Bに示すように、廊下(105)において検知され、この時に、中央制御装置(107)は、予期された占有率に対処するために、いくつかの環境制御を作動させる必要があることを知る。しかし、
図1Bから、オフィス(101)または(103)のどちらが第1の人間(201)に属するかが不明であるため、部屋(101)または(103)のどちらの制御を作動させるかが明らかでなくてもよい。不確実性のため、中央制御装置(107)は単に、システム(301)および(303)の両方を作動させてもよいか、または、音声応答システム(109)を使用して、第1の人間(201)へのクエリを開始させてもよい。
【0064】
図1Cに示すように、第1の人間(201)は第1の部屋(101)に入っており、移動を停止している。したがって、システムは、部屋(103)のためのシステムを(その電源が入っている場合に)遮断し、人間が今は、部屋(101)を占有しており、すぐには去らないと判定されているため、部屋(101)への電力を増大させる。加えて、構造物が今は占有されているため、システムはまた、共通のエリア、廊下(105)の環境制御を作動させる。
【0065】
さらに後に、
図1Dに示すように、第2の人間(203)が廊下(105)において検知される。システム(101)は、第1のオフィス(101)がすでに占有されているため、この人物が第2のオフィス(103)を占有することを推定し、第2のオフィス(103)において、環境制御を作動させる。廊下(105)のための環境制御(305)は、構造物内の第1の人間(201)の存在により、作動している環境制御下にあるため、作動させる必要はない。しかし、予期に反して、
図1Eに示すように、第2のユーザ(203)も第1の部屋(101)に入る。これはまれであるが、システム(100)は、人間(201)および(203)のうちの1人がすぐに第2の部屋(103)に入ることを知る。システムはしたがって、第2の部屋(103)における環境制御を開始してもよいが、それらがより低い電力レベルで実行されることを可能にする。第2の人間(203)は、
図1Fにおいて、第2の部屋に入
る。このシナリオでは、システム(100)は、第2の部屋(103)の環境変化を増大させることによって応答してもよい。
【0066】
かなり後に、オフィスは閉まる準備を始める。この時に第2の人間(203)は、
図1Gに示すように、部屋(103)を去り、部屋(101)に入る。このシナリオでは、人(203)が去るか否かが明確でないため、中央制御装置(107)は、部屋(103)への環境制御を遮断しない。しかし、
図1Hに示すように、人(203)は廊下(105)に入らず、構造物を出る。人(203)が構造物を去ると、システム(100)は部屋(103)への環境制御を遮断し、部屋(103)内の周辺に状態が戻り始めることを可能にする。
【0067】
図1Iにおいて、第1の人間(201)は起立し、部屋(203)に入る。人間(201)がここに残ることを予期されないため、システム(100)は、部屋(201)または(203)の制御を調整しなくてもよい。しかし、
図1Iに示すように、人(201)は、ある期間の間、部屋(203)に残っている。この時に、
図1Hにおいて、今は、人(201)または人(203)が実際に去ったかは明確ではない。明確性の欠如のため、システム(100)は、音声ユニット(109)を利用して、彼らが部屋(203)に残ることを意図しているか否かを、人(201)に問い合わせてもよい。このシナリオでは、回答は否定的である。回答に基づいて、システム(100)は、現在の環境制御に一切の変更を加えない。
【0068】
図1Jにおいて、人(201)は廊下(105)に入り、構造物を去る。システム(100)は今、構造物内にもう人がいないことを判定し、すべての環境制御(301)、(303)、および(305)を遮断し、システムを
図1Aの状態に戻す。
【0069】
この非常に単純な例において、いくつかの重要なポイントを示すことができる。第1は、システムが、占有率に基づいて、構造物の特定のエリアのための制御を変更することができることである。具体的には、従来のシステムでは、第1の人間が廊下にいた間に第2の部屋(103)の制御を作動させ、その後、第1の人間が第1の部屋に行きかつとどまったときに、それらを動作停止させることはできない。従来のシステムは、廊下検知から、両方を作動させるか、またはいずれも作動させない。さらに、従来のシステムでは、人(203)のみの第1の部屋からの退出を検知し、部屋(103)への制御(303)のみを遮断することができない。最終的に、従来のシステムでは、部屋(103)内の人(201)に、彼らが実際にそこに残るか否かについて、問い合わせることができない。
【0070】
この単純な例は、2人のユーザおよび2つの部屋のみを示すが、(大型の商業オフィス建物などの)複数の占有者がいる大型の構造物においては、構造物内で検知された各個人のために、このタイプの細かい制御を何度も反復することができることが明らかである。さらに、システムは、追加的な機能を提供することができる。例えば
図2を見ると、今は多数の人間が第1の部屋(101)におり、彼らの存在によって、迅速に温度が上昇する可能性が高い。NPSシステムは、スペース内への人々の大きな流入を検知する場合に、音声認識入力を介し、占有率の上昇を考慮するために、人間(201)がサーモスタットの調整を望むか否かの質問を促し得るか、または、単に部屋(101)の固定温度を維持するために、それを行い得る。第2の部屋(103)の温度を調整していない間であってもこれを行ってもよいか、または、現在は部屋(103)または廊下(105)内で誰も検知されていないため、環境制御(303)および/または(305)から電力制御(301)にさらに電力を引き出してもよい。これは、例えば、システムが部屋(103)における遭遇を自動的に検知し、他のスペース(101)および(105)から遭遇している部屋(103)にリソースを移動させることを可能にし得る。このようなリソースの移動により、特に特定のエリアにおいて高い需要がある日に、環境システムに過負荷をかけることを回避することができる。
【0071】
同様に、人間がスペース内の広い範囲を移動して回っていたか、または、不規則な時間に場合に検知された場合に、システムは、命令を求め得る。ユーザが、彼らがいるすべてのエリアか、もしくは、その一部に関するHVACシステム制御することを望む場合に、または、彼らが、システムの電源を入れることを正当だとするのに十分な長い期間の間にスペースを占有することを計画している場合に、システムは、命令を要求し得る。
【0072】
上述の例から明らかであるべきであるように、スペース内の人間、複数の人間、または特定の人間の存在を検知し、占有のパターンの変化を検知することができることにより、HVACシステムは、単に電源を入れ、切ることだけを行う必要はないが、占有率の状況に基づいて、命令を要求するか、単に動作を変更することができる。したがって、占有率の上昇により、不規則な時間の占有率とは異なるクエリまたは動作がもたらされ得、それにより、占有率が予期したとおりであるか否かの、さらに異なる質問がもたらされる(または一切の質問がされない)可能性がある。上記すべてに重要であるのは、実際の占有率の検知により、システムが、以前は使用可能ではなかった方法で、人間のユーザへの通信を開始するか、二者択一ではない判定に基づいて反応することを可能にすることである。
【0073】
別の例の統合は、構造物が占有されているか、またはスペース全体のレベルにないかのいずれかに関して、NPSシステムがHVACシステムに通知することができることである。これは、存在検知レベルまたは機能に基づいて提供されてもよいが、NPSシステムと統合された変化検知タイプのシステムに基づいて、さらに推定されてもよい。ほとんどの構造物は、外界からの少数のアクセスポイントのみを有するため、構造物全体にわたって動作する変化検知システムは、NPSシステムとして使用されてもよい。このように、外界へのアクセスを有するスペースにおいて変化が検知されるときのみに、システム(100)が状態を変化させるように限定することが可能である。さらに、このようなシステム(100)は、音声または他の手段を使用して、それらのスペースにおけるユーザに対して、彼らが構造物を出ることを意図しているか否か、また、それがいつであるかに関する問い合わせを行うようにプログラミングされてもよい。何らの理由によって、他の睡眠中の/静止した占有者を検知することができない場合に、彼らのあらゆる問題を回避するために、彼らが構造物を非占有の状態にするか否かを問い合わせることが、さらに可能であってもよい。
【0074】
機能の真の存在検知レベルを使用すると、環境システムは、構造物が占有されているか否かのみではなく、どのくらい占有されているか、また、構造物内のどこでそれが行われているかを伝えることが可能である。このようなデータは、混合された積極的/反応システムに統合されてもよく、このようなシステムは、通常の動作のもとでの変化を検知するようにさらに反応しながら、履歴データに基づいて、特定の位置における人間の存在または不在を予測してもよい。例えば、典型的には、午後8時~午前6時まで構造物が空室であるが、それらの時間までの人々の流入および流出が緩やかであることを判定してもよい。これは、平日の間のオフィス建物について典型的である。そのことから、システムは、このような情報に関する典型的なスケジュールを形成し、適切な占有率への準備および占有率の減退を含む占有率の窓にわたって一定に近い温度を維持するように、環境制御を調整することができる。
【0075】
誰かが休みを取って家にいる場合、このような存在システムは、構造物の占有度が下がることか、または特定のエリア(例えば特定のオフィス)が占有されていないことを検知し、環境システムがそれに従って反応することを可能にしてもよい。同様に、このようなデータは、午前中のその後に到着する人々に合わせて、しかし、人々の人数が特定の日の遅い時間に、オフィスにより多くの人々がいる場合などには、遅く帰宅する人々に合わせて、システムが調整を行うことを可能にする。
【0076】
このようなシステムはまた、家において、補足的な方法で使用することができる。システムは、構造物が空室になると予測されるときに、深いセットバックとは異なるように、所望よりも数度離れた温度に到達させることによって、家への到着に備え、占有率が検知されるときに、最後の数度を単に調整し得る。
【0077】
さらに、構造物全体に関する占有率が判定される場合に、環境システムは存在する人の人数により適切に応答することが可能である。このようなアクションは特に、環境システムがしばしば、多人数の集合に適切に対処することが困難であり、またしばしば、構造物を冷却するために、グループの到着前に不快なほど低い温度まで、非常に低く設定される、夏の間に有用である。構造物の占有率が上昇しつつあることを推定することによって、このようなシステムは、このようなシステムが、占有率カウント推定によって提供される知識なしにどのように応答すると比較して、このような需要により知的に反応することが可能であってもよい。
【0078】
別の例示的な統合は、部屋ごとの環境システムを伴い、ネットワーク存在感知システムによって可能であるこのようなシステムの、1つ以上の潜在的な改善による。一般的に、これらは、構造物全体ベースで可能であるものと同様であるが、システム(100)によって提供される機能のレベルに応じて追加的な利点を提供する。この利点は、各部屋が占有率カウントのいくつかの判定にさらに関連する場合よりも大きくなる。純粋な占有率の事例を見ると、占有されていない部屋に、温度変動のより大きなレベルが可能である一方で、電力引き込み調整を可能にし、時間の経過とともに構造物の全体の引き込みを低減するように、占有されている部屋が適切な温度で維持される、使用事例を構築することが可能である。さらに、個別のスペースが作動され、動作停止されるシステムにおいて、このような手段を通じて、節約が達成されてもよい。
【0079】
このようなスペースに、中の人々の人数の推定カウントを提供ことは、システムのための追加的な機会を提供する。構造物において、使用されているエリアに適合させるために、ユーザが手動ベントをよりうまく調整することを可能にしてもよいか、または、自動化システムが様々な部屋の動的負荷をよりうまく扱ってもよい。商業的設定において、スペース内の人々の人数により、可変風量(VAV)システムが、存在する人々の人数に従って、空気の流れを調整することが可能になる。
【0080】
明らかであるべきであるように、この状況で存在を検知する能力は、の人間基準識別に依存することはできない。複数の人間がスペース内にいることを検知することをシステムが望む場合、彼らがシステム(100)に特に関連しない限り、1人の人間のみしか識別されないため、ユーザのトランスレータの基準要素を検知する能力は、無益である。さらに、スペースにおける基準要素は、必ずしも完全なストーリーを伝えない。システム(100)がスペースにおけるすべてのスマートフォンを検知することができる場合であっても、システム(100)は占有率の正確なカウントを有しない可能性がある。例えば、ユーザは、会社の集まりに参加するときに、スマートフォンが必要ないと知っており、それに気をそらされたくないと思うために、それらのオフィスにおいて、スマートフォンを充電器に残してもよい。建物における人のこの不正確な位置により、温度はそれらのオフィスにおいて維持され、会議室におけるそれらの負荷は考慮されないことになる。
【0081】
セキュリティ的見地から、人が環境制御を変更することを確実に承認されるようにするために、情報の要求が(
図1Iにおけるなどの)システムによって行われた場合、スペース(例えば、部屋(103))が完全に空であるときに、システム(100)は、自動的にセキュリティを強化し、このようなシステムが強化されている間に存在が検知されるときに、何らかの形式のパスフレーズを促し得る。パスフレーズはパスワードとして認識されてもよいか、または、他の実施形態において、人からの、または、特定の承認された個人が部屋の中にいることのシステムの検知からの、声紋の直接の結果であってもよい。例えば、既知のオフィスユーザが構造物全体を去るときに、オフィスは、環境システムを動作停止させてもよい。したがって、アシスタントがオフィスに入り、いくつかの書類を置こうとしたときに、アシスタントは任意の期間の間オフィスに残る可能性は低いため、オフィス内の環境システムを再開させないか、または、彼らがオフィスに残ることを意図しているか否かを確認するためのクエリが提示されなくてもよい。
【0082】
スイッチ作動、接触センサ、第三者運動検出装置、システム変化への人間の反応などを含むが、それに限定されない、システムとの第三者対話を通じて、推測された存在がシステムに追加されてもよい。このような推測された存在は、システム(100)のための追加的なトレーニング情報としての役割を果たすか、または、システム(100)が占有率および存在の正確なカウントを確実に有するように補助してもよい。
【0083】
環境および快適制御は、存在感知が通信および機械解釈の劇的な改善を提供することができるように、一方向である一方、別の興味深い適用はセキュリティ領域にある。セキュリティシステムは典型的には、個人の識別を必要とし、一般的に、特定の個人が、彼らがいることが可能である場所におり、彼らがいることが可能でない場所にいないことを確実にする。
【0084】
基準要素の使用により、安全な構造物におけるセキュリティに関する大きな懸念が提示されるが、それらは必要に迫られて、ほぼいたるところに存在する。第1の例において、基準要素は単に無くなるか、または盗まれて、大きなセキュリティ上の穴をもたらし得る。承認された人間のみへの近接の可能性の向上を提供する上で、基準要素が十分に安全であるイベントにおいてすら、システムから基準要素を正確にキャンセルする必要性(従業員の解雇など)は依然として大きく、使用を望む理由がある場合には、「偽造された認証情報」が常に存在する。
【0085】
存在感知は、電子セキュリティシステムが実際にターゲットの人間の位置を特定することを可能にするために、セキュリティ機構の劇的な改善を提供することができる。システムによって、個別のレベルで人間を個別に区別することができない場合であっても(例えば、システムが1人の人間いることを知っているが、それが誰かを知らない場合に)、スペース内の特定の人数の人間の存在を検知する能力は、よりはるかに強固なセキュリティシステムを提供する以前は、要素がスペース間を通過した(例えば、それが扉のロックを制御した)ときに、基準要素は一般的にのみ使用され(識別を必要とし)ていた。存在感知を用いて、人間の位置の感知は、その位置が静的である(スペース間を移動していないか、または移行していない)場合であっても、判定することができる。したがって、扉は今、第2の人間が、第1の承認された人間の後ろで入るか否か、または、個人が承認されていない通路を移動しているようであるか否かを感知することができる。
【0086】
構造物全体の視点から、本明細書において説明するシステムおよび方法は、現在占有されているスペースを判定することができ、セキュリティを強化すると、システムは、近接スペースからの占有率の移行のみを可能にして、近接スペースにおいて以前は検知されなかった、スペース内の存在の判定が行われる場合に、システムへの潜在的な侵入者として新たな入室者のフラグを立てる。このように、ユーザが出入口を通じてスキャンカードまたは同様の基準要素トランスレータを提示する必要なく、構造物内の正常な占有率を可能にしながら、構造物全体をセキュリティによってカバーすることが可能である。
【0087】
家の設定において、占有者が彼らの寝室にいるときにシステムを強化し、彼らが家を移動して回るのを追跡することができる。以前は存在がなかった、外部に面したエリアにおいて、新たな検知が行われる場合、システムはアラートをトリガすることができるが、しかし、家の中からの占有者が近接エリアから任意のスペースに入ることは、通常であり、アラームをトリガしない。これは、セキュリティを強化するときに、家にとっての知的セキュリティシステムとして作用する能力をシステムに提供し、占有者が家にいても、システムのセキュリティ強化の性質は彼らにとって明白である。
【0088】
このようなシステムは、近接原則(人間が常に連続した通路に沿って移動していること)に基づいて、または家にいる人々の全体のカウントに基づいて動作し得る。カウントの変化は、侵入者の信号を発するか、または、少なくともパスフレーズを促し得る。このようなシステムは、占有時のホームカバレッジを提供することによって、通常のセキュリティシステムの最高水準を超えており、大半のセキュリティシステムの技術は、任意の人間の検知か、または、人間がいないことの検知に関する二者択一モードで動作するため、それに基づいた従来の運動検出装置では不可能である。
【0089】
家全体の規模でのNPSデータの統合は、特に、ホームオートメーションタイプのシナリオのためにトリガされたイベントに関するため興味深い位置特定統合を可能にする。限定としてではなく例として、家がシステム(100)と統合され、呼び鈴が鳴った時にユーザが照明を点滅させたい場合、照明の位置を特定し、人が存在する部屋のみで点滅させることが可能である。さらに、聴覚に障害がある人には、任意のハードウェアを携帯することなく、電話の着信などのアイテムに関して局在アラートを提供することができる。これは、彼らがどこにいるかをシステム(100)が知っており、任意の他の占有者に専用アラート提供しないからである。したがって、電話の着信のためのアラートは、家全体とは反対に、占有されているスペースにおいて、スマート照明を単に明滅させることができる。
【0090】
位置ベースのデータはさらに、潜在的には、占有者が台所にいることから、食料品リストに加えたいものがあるかを占有者に尋ね、居間にいるときにはテレビ番組の提案を行うか、または、特定の部屋に入るときに、週末行うことのためのクーポン/提案を提供することによって、近接マーケティング機会のために家の規模で使用することができる。さらに、第三者組織は、購入傾向と相関関係を持つ匿名位置データを収集し、特定の方法でそれらの構造物を使用する人々の購入パターンのアンロックを試みてもよい。例えば、人々は、テーブルについているか、ソファに座っているか、または、床に就いている間にモバイルデバイスから製品を注文する可能性が高い。このようなアクティビティは、構造物使用パターンに基づいて、製品や広告提案を向上させるために使用され得るマーケット洞察を提供してもよい。
【0091】
一例として、所定の日にベッドで多くの時間を費やす人々は、病の状態から回復するために医薬品を提案されてもよい一方で、その週の内に人が1人少ない家は、その占有者に特別な様々な旅行を提案してもよい。実質的に、ネットワーク存在感知の音声認識との統合は、依然は可能ではなかったデータに基づいて、データ収集および広告のための別の機会を提供する。このような特徴は、技術の統合者に応じて、オプトインか、またはデフォルトであってもよい。音声認識および音声ベースの対話は、ネットワーク存在感知技術を使し可能にされる、このような広告を応用するための、新たな媒体を提供する。
【0092】
別の潜在的な対話は、占有されていると予期されているときに、特に長い期間家が空いていることを、システムが認識することである。このような状況は、例えば、家族が休暇に出かけていることを示し得、照明がついたままであるか、または、ガレージの扉が依然として開いたままであることを知らせるために家族のメンバーに接触することをシステムは試みてもよい。同様に、以前は占有されていた構造物が今や占有されていないことをシステムが検知する場合に、火災の危険性を低減するか、または取り除くために、ストーブの電源が切られてもよい。関連する状況において、既知の記憶の問題を抱える個人に関して、個人が居住地を去ろうとしていることを検知したシステムことは、彼らに去らないようにと迅速な命令を開始し、それに従わない場合には、介護人に通知し、家の中の潜在的に危険なデバイスを遮断するなどして、居住地内に今存在するあらゆる危険なシナリオを取り除くなどの防衛的アクションを取り得る。
【0093】
要するに、存在を検知する能力は、家の中の現在のシナリオが、現在の人間の存在を考慮した時に予期されることに対応していない可能性があることを家の中の様々なスマート「オブジェクト」を制御するシステムが「直感的に理解する」ことを可能にすることができる。これはその後、システムによって開始される人間のユーザへの、以前は不可能であった質問をトリガするか、または、システムが人間の命令なしに反応することを可能にすることができる。これらのシナリオのすべてにおいて、検知された人間の存在が、システムが現在動作している特定のモードまたは動作のために予期された人間の存在に対応していないことをシステムが検知することが重要である。
【0094】
別の例示的な統合は、火災アラームまたは他の緊急的状況を考慮して、占有率に基づいて、特定の対話を引き起こすことを含む。このような状況は、火災を示すために、照明を点滅させることか、またはそれらの色を変化させ、火災時の部屋の占有率に基づいて、建物の外の通路を照らす、人がいなくなったスペースにおける照明を消すことを含んでもよい。一実施形態において、システムは、火災が起こっていることを明確に知っているにも関わらず、ある位置に残っている人の存在があることを検知することすらでき、システムは、彼らとの直接通信を開始するか、または、人が閉じ込められているかまたは負傷している可能性があることを予期してその位置に緊急対応班を導くことができる。同様に、不規則に(例えば、右往左往して)移動している個人の存在の検知は、彼らが閉じ込められているか、または、出口の位置を特定することができずにいることを示している可能性があり、システムは、追加的な通信を開始してもよい。要するに、建物は、危機が迫った際に、構造物内の人間の占有者の位置に基づいて、彼らの実際の必要性に基づいた応答を行い得る。このようなシステムは、火災が検知されたエリア周辺の建物において人々を劇的にルーティングし、その人にはるかに良く合わせた避難計画を可能にし得る。
【0095】
別の例示的な統合は、潜在的には時刻に統合された占有率データに基づいて、外装扉のロックを統合することを含む。このようなシナリオでは、家が空いているイベントにおいて、扉のロックを施錠し、人がそれらのロックに近接した部屋の中に存在するイベントのみにロックを開錠することを可能にすることが可能である。さらに、家がもう占有されていないときに扉を自動的にロックすることも可能である。このようなシステムは、システムを使用することで、扉をロックする必要なく彼らが安全な家を出入りすること可能にするときに、ユーザにとって明確にしながら、家を安全に保つことができる。
【0096】
別の例示的な統合は、家の中の個別のスペースへのアクセス制御を可能にする特定の状態下のみに特定の部屋に入ることができる、部屋のセキュリティによって、部屋を動作させることである。例えば、両親がそこにいない限り、子どもが彼らの両親の寝室の外にいるべきであり、両親の寝室が現在占有されていない場合に、検知された占有率はパスフレーズを促し得、適切なパスフレーズが入力されない場合に、システムは、承認されていないアクセスが発生したことを、承認されていないアクセスの時間を含めて両親に警告し得る。しかし、すでに誰かが両親の寝室にいる場合、追加的な占有率は考慮無しに可能にされ得る。
【0097】
別の例示的な統合は、家が占有されていない場合に、その後、選択されたスマートコンセントが、電源を切るように命令され得る、家全体スタイルコンセント制御を可能にすることである。これは、日中家に誰もおらず、デバイスが充電のために使用されていない間に、充電器がプラグに差されたままであることに関連するいわゆるバンパイア負荷を大幅に低減し得る。これを部屋ごとではなく、家全体の占有率の関係にする理由は、他の部屋におけるデバイスの充電のためである。したがって、就寝中に台所でスマートデバイスを充電することは問題ないが、このようなデバイスは、日中家に誰もいない間は充電されないか、または電源が切られている。コンセント内のエネルギーを監視することで、所定のコンセントを通じて負荷を検知し、誰も家にいない間にこのような負荷が許されるべきか否か判定することがさらに可能になる。これは、エネルギーの節約および火災の危険性の低減を含むが、それに限定されない利点を提供し得る。
【0098】
別の例示的な統合は、ネットワークによって通信するモバイルデバイスまたは他のコンピュータが、通信ネットワーク上で追加的なノードのみとしてではなく、さらに、システムのための推定入力および潜在的な音声入力位置の両方として存在することを可能にする。多数のコンピューティングデバイスが無線通信デバイスを含むため、このような無線通信デバイスは、検知を実行するためのネットワーク診断情報を提供する無線通信ネットワーク内のノードとして作用し得る。さらに、タイピング、人間インターフェースデバイスのクリッキング、または、タッチスクリーンとの対話を含むが、それに限定されない対話を通じて人の存在が推測されてもよい。推測された存在を超えて、このようなデバイスはしばしば、マイクロフォンまたは他の音声可聴能と結合される。このように、パーソナルコンピュータを別の音声認識システムとして利用して、本明細書において説明するように、セキュリティシステムのためのパスフレーズを促すか、または、存在のフラグに基づいて、音声認識システムが応答することを可能にすることができる。
【0099】
別の例示的な統合は、システム(100)が占有率カウント情報を他のシステムと共有し、スペースにおける人への応答に関するさらなる可能性を可能にすることである。限定としてではなく例として、部屋(またはエレベータ)が満員になりつつあるときに、照明の点滅によってそれを示唆し、家の現在の占有率レベルに基づいてセキュリティモードを動作させ、ホスピタリティシステムに何人の人々がスペースを使用しているかを通知し、または、制御されたアクセスポイントを使用して、スペースへのさらなる入場を制限することが可能であってもよい。さらに、システムのユーザは、単一の音声コマンドによって、現在の占有率レベルを問い合わせて、スペースの占有率に関する情報へのアクセスを彼らに提供し得る。このような音声認識システムはさらに、入ってくる占有者に現在の占有率レベルを自動的に通知し、彼らが占有されているスペースに入ってきているか否かを知らせるように、プログラミングされ得る。このような情報はまた、構造物の外で待つことを指定された構造物における、または、スペースにおける占有率レベルに基づいて、レストラン、クラブ、またはバーに入るために予期される待機の必要性人が知ることを可能にするために、ソーシャルで使用され得る。
【0100】
他の例示的な統合が、個人がスペース内に1人でいることの知識によって、可能であってもよい。このような知識により、音声認識システムは、個人の識別に際して、個人と確実に対話してもよい。このような対話は、このようなシステムのユーザの好みに応じて、プライベートイベント、ギフト贈呈、クワイエットリマインダなどに関連してもよい。さらに、それにより、支払い(例えば、クレジットカード)情報のシステムへの入力の際に、セキュリティの向上が可能になる。このような識別は、無線通信ネットワークへのそれらの特定の影響に基づいて、または、音声認識システムを通じて、所定のユーザを識別するシステム(100)のより先進的な特徴を使用して行われてもよい。このような識別は、パスフレーズまたは声紋を介して確認されてもよい。このようなシステムは、ネットワーク存在感知システムをトリガすることで、このような情報に関するユーザを積極的に促してもよい。代替的に、ユーザは、特定の情報を彼らが問い合わせたい場合に彼らが1人である事実によって応答してもよい音声認識システムに問い合わせてもよい。
【0101】
本発明は、現在好ましい実施形態であると信じされているものを含む、特定の実施形態の説明に関連して開示されており、詳細な説明は、例示的であることを意図され、本開示の範囲を限定するものと理解されるべきではない。当業者には理解されるように、本明細書に詳細に説明されている以外の実施形態が本発明に包含されている。説明されている実施形態の修正例および変更例は、本発明の趣旨および範囲を逸脱せずに提示されていてもよい。