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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-08
(45)【発行日】2023-05-16
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/3065 20060101AFI20230509BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20230509BHJP
   H05H 1/46 20060101ALN20230509BHJP
【FI】
H01L21/302 101B
H01L21/205
H05H1/46 M
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021181496
(22)【出願日】2021-11-05
(65)【公開番号】P2022075654
(43)【公開日】2022-05-18
【審査請求日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0147787
(32)【優先日】2020-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジュン ファン
(72)【発明者】
【氏名】リー,サン ピヨ
【審査官】長谷川 直也
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-543252(JP,A)
【文献】特開2008-034812(JP,A)
【文献】特開2014-099585(JP,A)
【文献】特開昭60-105297(JP,A)
【文献】特開2014-003179(JP,A)
【文献】実開平07-025618(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H01L 21/205
H05H 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板処理装であって
処理空間を有するチャンバと、
前記処理空間に提供される第1コンポネントに電力を印加し、高周波電源である第1電源と、
前記処理空間に提供される第2コンポネントに電力を印加し、AC電源またはDC電源である第2電源と、
前記第2電源、そして前記第2コンポネントと連結される電源ライン上に設置され、前記第1電源が発生させる高周波電力が前記第2電源とカップリングされることを遮断するカップリング遮断構造物を含み、
前記カップリング遮断構造物は、
前記電源ラインと電気的に連結され、コイル形状を有する導電ラインと、
前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部を含み、
前記導電部には、前記電源ラインの一端と連結される導電ピンが挿入されるピン溝が形成されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記誘電体には、前記導電ラインが提供される螺旋溝が形成されることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記カップリング遮断構造物は、
前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体と、
前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部と、及び
前記導電部、前記誘電体、そして前記導電ラインを取り囲む絶縁体をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第2コンポネントは、前記処理空間または前記処理空間で処理される基板を加熱するヒーターであることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちでいずれか一つに記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記第1コンポネントは、前記処理空間でプラズマを発生させる電極プレートであることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項7】
板処理装であって
処理空間を有するチャンバと、
前記処理空間で高周波電子系を発生させる第1電源と、
前記処理空間に提供されるヒーターに電力を伝達する第2電源と、及び
前記第2電源と前記ヒーターとの間に提供される電源ライン上に設置されるカップリング遮断構造物を含み、
前記カップリング遮断構造物は、前記電源ラインと電気的に連結され、コイル形状を有する導電ラインを含み、
前記電源ラインは、
前記カップリング遮断構造物の前端に提供される第1電源ラインと、
前記カップリング遮断構造物の後端に提供される第2電源ラインを含み、
前記カップリング遮断構造物は、
前記導電ラインの一端、そして前記第1電源ラインの一端と電気的に連結される第1導電部と、
前記導電ラインの他端、そして前記第2電源ラインの一端と電気的に連結される第2導電部を含み、
前記第1導電部、そして前記第2導電部のうちで少なくとも何れか一つには、前記電源ラインと連結される導電ピンが挿入されるピン溝が形成されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項8】
前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記誘電体には、前記導電ラインが提供される螺旋溝が形成されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1導電部、そして前記第2導電部のうちで少なくとも何れか一つは、柱形状を有することを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記カップリング遮断構造物は、
前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体と、
前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部と、及び
前記導電部、前記誘電体、そして前記導電ラインを取り囲む絶縁体をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記第1電源は、アンテナまたは電極プレートに電力を印加するRF電源であり、
前記第2電源は、前記ヒーターに電力を印加するAC電源またはDC電源であることを特徴とする請求項乃至請求項10のうちでいずれか一つに記載の基板処理装置。
【請求項13】
板処理装であって
処理空間を有するチャンバと、
前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、
前記処理空間に電界を発生させるRF電源と、
前記支持ユニットに提供されるヒーターに電力を伝達する加熱電源と、及び
前記加熱電源と前記ヒーターとの間に提供される電源ライン上に設置されるカップリング遮断構造物を含み、
前記カップリング遮断構造物は、
前記電源ラインと電気的に連結され、コイル形状を有する導電ラインと、
前記導電ラインが巻かれる柱形状を有して、前記導電ラインが提供される螺旋溝が形成される誘電体と、
前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部を含み、
前記導電部には、前記電源ラインの一端と連結される導電ピンが挿入されるピン溝が形成される基板処理装置。
【請求項14】
前記カップリング遮断構造物は、前記導電部、前記誘電体、そして前記導電ラインを取り囲む絶縁体をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記電源ライン上には、前記誘電体に前記導電ラインがn回巻かれた第1カップリング遮断構造物、そして前記誘電体に前記導電ラインが巻かれた回数が前記第1カップリング遮断構造物と相異な第2カップリング遮断構造物のうちで何れか一つが設置されることを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記電源ライン上には、前記導電ラインが第1厚さを有する第1カップリング遮断構造物、そして前記導電ラインが前記第1厚さと相異な厚さである第2厚さを有する第2カップリング遮断構造物のうちで何れか一つが設置されることを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラズマはイオンやラジカル、そして電子などでなされたイオン化されたガス状態を言う。プラズマは非常に高い温度や、強い電界、あるいは高周波電子系(RF Electromagnetic Fields)によって生成される。半導体素子製造工程はプラズマを利用してウェハーなどの基板上に形成された薄膜をとり除くエッチング工程を含むことができる。エッチング工程はプラズマに含有されたイオン及び/またはラジカルらが基板上の薄膜と衝突するか、または、薄膜と反応されることで遂行される。
【0003】
このようなプラズマを利用してウェハーなどの基板を処理する装置は、処理空間を有する工程チャンバ、そして上述した電界あるいは高周波電子系を発生させるRF電源、そして、処理される基板の温度を調節するためのヒーターを有する。また、ヒーターはヒーターに電力を伝達するヒーター電源とヒーターラインを媒介に接続される。このようにプラズマを利用して基板を処理する装置では、RF電源が印加する高周波電力がヒーターを通じてヒーター電源に流れて入って行くことによって、ヒーター電源の故障や誤作動が起きる場合がある。また、図1ではヒーターからヒーターラインをとり除いた場合に基板の中心からの距離によるエッチングレート(A)とヒーターとヒーターラインを連結した場合に基板の中心からの距離によるエッチングレート(B)とを示している。図1を参照すれば分かるように、ヒーターとヒーティングラインが連結された場合に基板に対するエッチングレートがさらに低いことが分かるが、これはRF電源が印加する高周波電力がヒーターを通じてヒーター電源に流れていくためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国特許公開第10-2020-0044686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、基板を効率的に処理することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0006】
また、本発明は基板に対するエッチングレートをより高めることができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0007】
また、本発明はRF電源が印加する高周波電力がヒーター電源とカップリングされることを遮断することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0008】
また、本発明はRF電源が印加する高周波電力がヒーター電源とカップリングされることを遮断するが、設置及び/または交替が容易なカップリング遮断構造物を有する基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0009】
本発明の目的は、これに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載らから通常の技術者が明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、処理空間を有するチャンバと、前記処理空間に提供される第1コンポネントに電力を印加し、高周波電源である第1電源と、前記処理空間に提供される第2コンポネントに電力を印加し、AC電源またはDC電源である第2電源と、前記第2電源、そして前記第2コンポネントと連結される電源ライン上に設置され、前記第1電源が発生させる高周波電力が前記第2電源とカップリングされることを遮断するカップリング遮断構造物を含み、前記カップリング遮断構造物は、前記電源ラインと電気的に連結され、コイル形状を有する導電ラインを含むことができる。
【0011】
一実施例によれば、前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体をさらに含むことができる。
【0012】
一実施例によれば、前記誘電体には、前記導電ラインが提供される螺旋溝が形成されることができる。
【0013】
一実施例によれば、前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部をさらに含むことができる。
【0014】
一実施例によれば、前記導電部には、前記電源ラインの一端と連結される導電ピンが挿入されるピン溝が形成されることができる。
【0015】
一実施例によれば、前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体と、前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部と、及び前記導電部、前記誘電体、そして前記導電ラインを取り囲む絶縁体をさらに含むことができる。
【0016】
一実施例によれば、前記第2コンポネントは、前記処理空間または前記処理空間で処理される基板を加熱するヒーターであることができる。
【0017】
一実施例によれば、前記第1コンポネントは、前記処理空間でプラズマを発生させる電極プレートであることができる。
【0018】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、処理空間を有するチャンバと、前記処理空間で高周波電子系を発生させる第1電源と、前記処理空間に提供されるヒーターに電力を伝達する第2電源と、及び前記第2電源と前記ヒーターの間に提供される電源ライン上に設置されるカップリング遮断構造物を含み、前記カップリング遮断構造物は、前記電源ラインと電気的に連結され、コイル形状を有する導電ラインを含むことができる。
【0019】
一実施例によれば、前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体をさらに含むことができる。
【0020】
一実施例によれば、前記誘電体には、前記導電ラインが提供される螺旋溝が形成されることができる。
【0021】
一実施例によれば、前記電源ラインは、前記カップリング遮断構造物の前端に提供される第1電源ラインと、及び前記カップリング遮断構造物の後端に提供される第2電源ラインを含み、前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインの一端、そして前記第1電源ラインの一端と電気的に連結される第1導電部と、及び前記導電ラインの他端、そして前記第2電源ラインの一端と電気的に連結される第2導電部を含むことができる。
【0022】
一実施例によれば、前記第1導電部、そして前記第2導電部のうちで少なくとも何れか一つには、前記電源ラインと連結される導電ピンが挿入されるピン溝が形成されることができる。
【0023】
一実施例によれば、前記第1導電部、そして前記第2導電部のうちで少なくとも何れか一つは、柱形状を有することができる。
【0024】
一実施例によれば、前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインが巻かれる柱形状の誘電体と、前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部と、及び前記導電部、前記誘電体、そして前記導電ラインを取り囲む絶縁体をさらに含むことができる。
【0025】
一実施例によれば、前記第1電源は、アンテナまたは電極プレートに電力を印加するRF電源であり、前記第2電源は、前記ヒーターに電力を印加するAC電源またはDC電源ことがある。
【0026】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、処理空間を有するチャンバと、前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、前記処理空間に電界を発生させるRF電源と、前記支持ユニットに提供されるヒーターに電力を伝達する加熱電源と、及び前記加熱電源と前記ヒーターとの間に提供される電源ライン上に設置されるカップリング遮断構造物を含み、前記カップリング遮断構造物は、前記電源ラインと電気的に連結され、コイル形状を有する導電ラインと、前記導電ラインが巻かれる柱形状を有して、前記導電ラインが提供される螺旋溝が形成される誘電体を含むことができる。
【0027】
一実施例によれば、前記カップリング遮断構造物は、前記導電ラインの一端、そして前記電源ラインの一端と電気的に連結される導電部と、及び前記導電部、前記誘電体、そして前記導電ラインを取り囲む絶縁体をさらに含むことができる。
【0028】
一実施例によれば、前記電源ライン上には、前記誘電体に前記導電ラインがn回巻かれた第1カップリング遮断構造物、そして前記誘電体に前記導電ラインが巻かれた回数が前記第1カップリング遮断構造物と相異な第2カップリング遮断構造物のうちで何れか一つが設置されることができる。
【0029】
一実施例によれば、前記電源ライン上には、前記導電ラインが第1厚さを有する第1カップリング遮断構造物、そして前記導電ラインが前記第1厚さと相異な厚さである第2厚さを有する第2カップリング遮断構造物のうちで何れか一つが設置されることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0031】
また、本発明の一実施例によれば、基板に対するエッチングレートをより高めることができる。
【0032】
また、本発明の一実施例によれば、RF電源が印加する高周波電力がヒーター電源とカップリングされることを遮断することができる。
【0033】
また、本発明の一実施例によれば、RF電源が印加する高周波電力がヒーター電源とカップリングされることを遮断するが、カップリング遮断構造物の設置及び/または交替は容易であることがある。
【0034】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなく、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面らから本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】ヒーターにヒーターラインが連結された場合と除去された場合の基板に対するエッチングレートを示してくれる図面である。
図2】本発明の一実施例による基板処理装置を示してくれる図面である。
図3図2のプロセスチャンバに提供される基板処理装置を示してくれる図面である。
図4図3のカップリング遮断構造物の概略的な姿を示してくれる図面である。
図5図4の第1導電部、第2導電部、そして導電ラインの断面を示してくれる図面である。
図6図4のカップリング遮断構造物に加熱電源ラインが接続された姿を示してくれる図面である。
図7】本発明の一実施例による加熱部材に加熱電源ラインが連結されない場合、加熱部材に加熱電源ラインが連結されるが、カップリング遮断構造物が設置されない場合、そして加熱部材に加熱電源ラインが連結されるがカップリング遮断構造物が設置された場合による基板処理レートをお互いに比べて示してくれるグラフである。
図8】本発明の他の実施例によるカップリング遮断構造物の姿を示してくれる図面である。
図9】同じく、本発明の他の実施例によるカップリング遮断構造物の姿を示してくれる図面である。
図10】同じく、本発明の他の実施例によるカップリング遮断構造物の姿を示してくれる図面である。
図11】本発明の他の実施例によるカップリング遮断構造物らを基板処理装置に設置した場合、高周波電力の遮断特性を示してくれる図面である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて等しい符号を使用する。
【0037】
ある構成要素を‘包含'するということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,“含む”または“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0038】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0039】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明するのに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似第2構成要素も第1構成要素に命名されることができる。
【0040】
ある構成要素が異なる構成要素に“連結されて”いるか、または“接続されて”いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されなければならないであろう。反面に、ある構成要素が異なる構成要素に“直接連結されて”いるか、または“直接接続されて”いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことで理解されなければならないであろう。構成要素らとの関係を説明する他の表現ら、すなわち“~間に”と“すぐ~間に”または“~に隣合う”と“~に直接隣合う”なども同じく解釈されなければならない。
【0041】
異なるように定義されない限り、技術的であるか科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語らは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解されることと等しい意味である。一般に使用される前もって定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味であることで解釈されなければならないし、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味で解釈されない。
【0042】
以下では、図2乃至図11を参照して本発明の実施例に対して説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に示してくれる平面図である。図1を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理装置1はインデックス部10、工程処理部30、そして制御機70を含むことができる。インデックス部10と工程処理部30は上部から眺める時に第1方向(X)に沿って配列されることができる。以下では、上部から眺める時、第1方向(X)と垂直な方向を第2方向(Y)で定義する。また、第1方向(X)及び第2方向(Y)と垂直な方向を第3方向(Z)で定義する。ここで、第3方向(Z)は地面に対して垂直な方向を意味することができる。
【0044】
インデックス部10はロードポート11、インデックスチャンバ13、第1返送ロボット15、そしてサイドバッファー17を含むことができる。
【0045】
ロードポート11には容器2が安着されることができる。ロードポート11に安着される容器2のうちである一部の容器2は工程処理部30に返送される基板(W、例えば、ウェハー)を収納することができる。容器2は容器返送装置によってロードポート11で返送されてロードポート11にローディング(Loading)されるか、または、ロードポート11からアンローディング(Unloading)されて返送されることができる。容器返送装置はオーバーヘッドトランスファー装置(Overhead transport apparatus、以下、OHTと称する)であることがあるが、これに限定されるものではなくて、容器2を返送する多様な装置によって返送されることができる。また、作業者が容器2を直接ロードポート11にローディングさせるか、または、ロードポート11に安着された容器2をロードポート11からアンローディングさせることができる。
【0046】
ロードポート11と工程処理部30との間にはインデックスチャンバ13が提供されることができる。インデックスチャンバ13は大気雰囲気で維持されることができる。インデックスチャンバ13の一側には保管部であるサイドバッファー17が設置されることができる。また、サイドバッファー17のうちで一部には基板(W)を整列する整列ユニットが提供されることができる。
【0047】
また、インデックスチャンバ13には第1返送ロボット15が提供されることができる。第1返送ロボット15はロードポート11に安着された容器2、後述するロードロックチャンバ31、そしてサイドバッファー17の間で基板(W)を返送することができる。
【0048】
工程処理部30はロードロックチャンバ31、返送チャンバ33、第2返送ロボット35、そしてプロセスチャンバ37を含むことができる。
【0049】
ロードロックチャンバ31は返送チャンバ33、そしてインデックスチャンバ13の間に配置されることができる。ロードロックチャンバ31は基板(W)が臨時記憶される空間を提供する。ロードロックチャンバ31には図示しない真空ポンプ、そしてバルブが設置されてその内部雰囲気が大気雰囲気と真空雰囲気の間で転換されることができる。後述する返送チャンバ33の内部雰囲気は真空雰囲気で維持されているため、ロードロックチャンバ31では返送チャンバ33、そしてインデックスチャンバ13の間で基板(W)などを返送するためにその雰囲気が大気雰囲気と真空雰囲気の間で転換されることができる。
【0050】
返送チャンバ33はロードロックチャンバ31、そしてプロセスチャンバ37の間に配置されることができる。返送チャンバ33は上述したように内部雰囲気が真空雰囲気で維持されることができる。また、返送チャンバ33には第2返送ロボット35が提供されることができる。第2返送ロボット35はロードロックチャンバ31とプロセスチャンバ37の間で基板(W)を返送することができる。第2返送ロボット35はプロセスチャンバ37の処理空間、そして返送チャンバ33の間で基板(W)を返送することができる。第2返送ロボット35はハンド352を含む。第2返送ロボット35はハンド352を第1方向(X)、第2方向(Y)または第3方向(Z)に移動可能に構成されることができる。また、第2返送ロボット35はハンドを第3方向(Z)を軸に回転させるように構成されることができる。
【0051】
返送チャンバ33には少なくとも一つ以上のプロセスチャンバ37が接続されることができる。プロセスチャンバ37は基板(W)に対して工程を遂行するチャンバであることができる。プロセスチャンバ37は基板(W)に処理液を供給して基板(W)を処理する液処理チャンバであることができる。また、プロセスチャンバ37はプラズマを利用して基板(W)を処理するプラズマチャンバであることができる。また、プロセスチャンバ37らのうちでどの一部は基板(W)に処理液を供給して基板を処理する液処理チャンバであることができるし、プロセスチャンバ37らのうちで他の一部はプラズマを利用して基板(W)を処理するプラズマチャンバであることができる。しかし、これに限定されるものではなくてプロセスチャンバ37で遂行する基板処理工程は、公知された基板処理工程で多様に変形されることができる。また、プロセスチャンバ37がプラズマを利用して基板(W)を処理するプラズマチャンバである場合、プラズマチャンバはプラズマを利用して基板(W)上の薄膜をとり除くエッチングまたはアッシング工程を遂行するチャンバであることができる。しかし、これに限定されるものではなくて、プロセスチャンバ37で遂行するプラズマ処理工程は公知されたプラズマ処理工程で多様に変形されることができる。プロセスチャンバ37の詳しい構造は後述する。
【0052】
また、図1では返送チャンバ33が上部から眺める時、概して六角型の形状を有して、返送チャンバ33に接続されたプロセスチャンバ37の数が4個であるものを例にあげて示したが、これに限定されるものではない。例えば、返送チャンバ33の形状とプロセスチャンバ37の数は使用者の必要、処理が要求される基板の数字に従って多様に変形されることができる。
【0053】
制御機70は基板処理装置1を制御することができる。制御機70はインデックス部10、そして工程処理部30を制御することができる。制御機70は第1返送ロボット15、第2返送ロボット35を制御することができる。制御機70はプロセスチャンバ37でプラズマを利用して基板(W)を処理するようにプロセスチャンバ37に提供される基板処理装置を制御することができる。また、制御機70は第2返送ロボット35が有するハンド352の位置を制御することができる。例えば、制御機70はハンド352を第1方向(X)、第2方向(Y)、そして第3方向(Z)に沿って移動させることができるように第2返送ロボット35を制御することができる。また、制御機70はハンド352を第3方向(Z)を回転軸にして回転させるように第2返送ロボット35を制御することができる。また、制御機70はハンド352に設置された記載らを駆動させるように第2返送ロボット35を制御することができる。
【0054】
また、制御機70は基板処理装置1の制御を行うマイクロプロセッサー(コンピューター)でなされるプロセスコントローラーと、オペレーターが基板処理装置1を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイなどでなされるユーザーインターフェースと、基板処理装置1で実行される処理をプロセスコントローラーの制御で行うための制御プログラムや、各種データ及び処理条件によって各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち処理レシピが記憶された記憶部を具備することができる。また、ユーザーインターフェース及び記憶部はプロセスコントローラーに接続されてあり得る。処理レシピは記憶部のうちで記憶媒体に記憶されてあり得て、記憶媒体は、ハードディスクであることもあって、CD-ROM、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーであることもある。
【0055】
図3は、図2のプロセスチャンバに提供される基板処理装置を示してくれる図面である。図3を参照すれば、プロセスチャンバ37に提供される基板処理装置1000はチャンバ100、支持ユニット200、シャワーヘッドユニット300、ガス供給ユニット400、プラズマソース、ライナーユニット500、バッフルユニット600、そしてカップリング遮断構造物700を含むことができる。
【0056】
チャンバ100は処理空間を有することができる。チャンバ100は内部に基板(W)に処理工程が遂行される処理空間を提供することができる。チャンバ100は密閉された形状で提供されることができる。チャンバ100は金属材質で提供されることができる。一例で、チャンバ100はアルミニウム材質で提供されることができる。チャンバ100は接地されることができる。チャンバ100の底面には排気ホール102が形成されることができる。排気ホール102は排気ライン151と連結されることができる。排気ライン151はポンプ(図示せず)と連結される。工程過程で発生した反応副産物及びチャンバ100の内部空間にとどまるガスは排気ライン151を通じて外部に排出されることができる。排気過程によってチャンバ100の内部は所定圧力で減圧されることができる。
【0057】
チャンバ100の壁にはヒーター(図示せず)が提供されることができる。ヒーターはチャンバ100の壁を加熱する。ヒーターは加熱電源(図示せず)と電気的に連結されることができる。ヒーターは加熱電源で印加された電流に抵抗することで熱を発生させることができる。ヒーターで発生された熱は内部空間に伝達されることができる。ヒーターで発生された熱によって処理空間は所定温度で維持されることができる。ヒーターはコイル形状の熱線で提供されることができる。ヒーターはチャンバ100の壁に一つまたは複数個提供されることができる。
【0058】
支持ユニット200は処理空間で基板(W)を支持することができる。支持ユニット200は静電気力を利用して基板(W)を吸着支持することができる。これと他に、支持ユニット200は機械的クランピングのような多様な方式で基板(W)を支持することもできる。以下では支持ユニット200が静電チャックである場合を例にあげて説明する。
【0059】
支持ユニット200は支持プレート210、電極プレート220、ヒーター230、下部プレート240、プレート250、下部板260、そしてリング部材270を含むことができる。
【0060】
支持プレート210には基板(W)が置かれる。支持プレート210は円板形状で提供される。支持プレート210は誘電材質(dielectric material)で提供されることができる。
【0061】
支持プレート210の上面は基板(W)より小さな半径を有することができる。基板(W)が支持プレート210の上に置かれる時、基板(W)の縁領域は支持プレート210の外側に位置することができる。また、支持プレート210の縁領域は段差になることがある。段差になった支持プレート210の縁領域には絶縁体214が配置されることができる。絶縁体214は上部から眺める時リング形状を有することができる。
【0062】
支持プレート210は外部の電源の供給を受けて基板(W)に静電気力を作用する。支持プレート210には静電電極211が提供される。静電電極211はモノポーラータイプやバイポーラータイプで提供されることができる。静電電極211は吸着電源ライン214を媒介で吸着電源213と電気的に連結されることができる。吸着電源213は直流電源を含むことができる。静電電極211と吸着電源213の間にはスイッチ212が設置されることができる。静電電極211はスイッチ212のオン/オフ(ON/OFF)によって吸着電源213と電気的に連結されることができる。スイッチ212がオン(ON)になれば、静電電極211には直流電流が印加されることができる。静電電極211に印加された電流によって静電電極211と基板(W)との間には静電気力が作用する。基板(W)は静電気力によって支持プレート210に吸着及び支持されることができる。
【0063】
支持プレート210の内部には加熱部材230、第2コンポネントの一例)が提供されることができる。加熱部材230はヒーターであることがある。加熱部材230はヒーター電源、例えば加熱電源233、第2電源の一例)と加熱電源ライン234を媒介で電気的に連結されることができる。加熱電源233はAC電源またはDC電源であることがある。加熱部材230は加熱電源233から電力の伝達を受けて支持ユニット200に支持される基板(W)の温度を所定の温度で調節することができる。加熱部材230は支持プレート210の領域に一つまたは複数個提供されることができる。
【0064】
加熱電源ライン234は第1加熱電源ライン234aと第2加熱電源ライン234bを含むことができるし、第1加熱電源ライン234aは後述するカップリング遮断構造物700の前端に提供されることができるし、第2加熱電源ライン234bは後述するカップリング遮断構造物700の後端に提供されることができる。
【0065】
電極プレート(第1コンポネントの一例)220は、支持プレート210の下に提供される。電極プレート220の上部面は支持プレート210の下部面と接触する。電極プレート220は円板形状で提供される。電極プレート220は導電性材質で提供される。一例で、電極プレート220はアルミニウム材質で提供されることができる。電極プレート220の上部中心領域は支持プレート210の底面と相応する面積を有する。
【0066】
電極プレート220の内部には上部流路221が提供される。上部流路221は主に支持プレート210を冷却する。上部流路221には冷却流体が供給される。一例で、冷却流体は冷却水または冷却ガスで提供されることができる。
【0067】
電極プレート220は金属板で提供されることができる。電極プレート220は高周波電源、例えばRF電源(第1電源一例)227とRF電源ライン226を媒介で電気的に連結されることができる。RF電源227はハイバイアスパワーRF(High Bias Power RF)電源で提供されることができる。RF電源227はチャンバ100の処理空間に電界、あるいは高周波電子系を発生させることができる。電極プレート220はRF電源227から高周波電力の印加を受けることができる。
【0068】
電極プレート220の下部にはプレート250が提供される。プレート250は円形の板形状で提供されることができる。プレート250は電極プレート220と相応する面積で提供されることができる。プレート250は絶縁板で提供されることができる。一例で、プレート250は誘電体で提供されることができる。
【0069】
下部プレート240は電極プレート220の下部に提供される。下部プレート240は下部板260の下部に提供される。下部プレート240はリング形状で提供される。
【0070】
下部板260はプレート250の下部に位置する。下部板260はアルミニウム材質で提供されることができる。下部板260は上部から眺める時、円形で提供される。下部板260の内部空間には返送される基板(W)を外部の返送部材から支持プレート210に移動させるリフトピンモジュール(図示せず)などが位置することができる。
【0071】
リング部材270は支持ユニット200の縁領域に配置される。リング部材270はリング形状を有する。リング部材270は支持プレート210の上部を囲んで提供される。リング部材270は支持プレート210の縁領域に配置された絶縁体214の上部に提供されることができる。リング部材270はフォーカスリングで提供されることができる。リング部材270は内側部272と外側部271を含む。内側部272はリング部材270の内側に位置する。内側部272は外側部271より低く提供される。内側部272の上面は支持プレート210の上面と等しい高さで提供される。内側部272は支持プレート210に支持された基板(W)の縁領域を支持する。外側部271は内側部272の外側に位置する。外側部271は基板(W)の上面高さより高く提供される。外側部271は基板(W)の外側まわりを囲むように提供される。
【0072】
シャワーヘッドユニット300はチャンバ100内部で支持ユニット200の上部に位置する。シャワーヘッドユニット300は支持ユニット200と対向されるように位置する。
【0073】
シャワーヘッドユニット300はシャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、上部プレート340、絶縁リング350、そして駆動部材360を含む。
【0074】
シャワーヘッド310はチャンバ100の上面で下部に一定距離離隔されて位置する。シャワーヘッド310は支持ユニット200の上部に位置する。シャワーヘッド310とチャンバ100の上面はその間に一定な空間が形成される。シャワーヘッド310は厚さが一定な板形状で提供されることができる。シャワーヘッド310の底面はプラズマによるアーク発生を防止するためにその表面が陽極化処理されることができる。シャワーヘッド310の断面は支持ユニット200と等しい形状と断面積を有するように提供されることができる。シャワーヘッド310は複数個の噴射ホール311を含む。噴射ホール311はシャワーヘッド310の上面と下面を垂直方向で貫通する。
【0075】
シャワーヘッド310はガス供給ユニット400が供給するガスから発生されるプラズマと応じて化合物を生成する材質で提供されることができる。一例で、シャワーヘッド310はプラズマが含むイオンらのうちで電氣陰性度が最大のイオンと応じて化合物を生成する材質で提供されることができる。例えば、シャワーヘッド310はシリコンを含む材質で提供されることができる。また、シャワーヘッド310とプラズマが応じて生成される化合物は四フッ化ケイ素であることができる。
【0076】
シャワーヘッド310は上部電源370と電気的に連結されることができる。上部電源370は高周波電源に提供されることができる。これと他に、シャワーヘッド310は電気的に接地されることもできる。
【0077】
ガス噴射板320はシャワーヘッド310の上面に位置する。ガス噴射板320はチャンバ100の上面で一定距離離隔されて位置する。ガス噴射板320は厚さが一定な板形状で提供されることができる。ガス噴射板320の縁領域にはヒーター323が提供される。ヒーター323はガス噴射板320を加熱する。
【0078】
ガス噴射板320には拡散領域322と噴射ホール321が提供される。拡散領域322は上部から供給されるガスを噴射ホール321に均一に広がるようにする。拡散領域322は下部に噴射ホール321と連結される。隣接する拡散領域322はお互いに連結される。噴射ホール321は拡散領域322と連結され、下面を垂直方向に貫通する。
【0079】
噴射ホール321はシャワーヘッド310の噴射ホール311と対向されるように位置する。ガス噴射板320は金属材質を含むことができる。
【0080】
カバープレート330はガス噴射板320の上部に位置する。カバープレート330は厚さが一定な板形状で提供されることができる。カバープレート330には拡散領域332と噴射ホール331が提供される。拡散領域332は上部から供給されるガスを噴射ホール331に均一に広がるようにする。拡散領域332は下部に噴射ホール331と連結される。隣接する拡散領域332はお互いに連結される。噴射ホール331は拡散領域332と連結され、下面を垂直方向に貫通する。
【0081】
上部プレート340はカバープレート330の上部に位置する。上部プレート340は厚さが一定な板形状で提供されることができる。上部プレート340はカバープレート330と等しい大きさで提供されることができる。上部プレート340は中央に供給ホール341が形成される。供給ホール341はガスが通過するホールである。供給ホール341を通過したガスはカバープレート330の拡散領域332に供給される。上部プレート340の内部には冷却流路343が形成される。冷却流路343には冷却流体が供給されることができる。一例で冷却流体は冷却水に提供されることができる。
【0082】
また、シャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、そして上部プレート340はロードによって支持されることができる。例えば、シャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、そして上部プレート340はお互いに結合され、上部プレート340の上面に固定されるロードによって支持されることができる。また、ロードはチャンバ100の内側に結合されることができる。
【0083】
絶縁リング350はシャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、そして上部プレート340のまわりを囲むように配置される。絶縁リング350は円形のリング形状で提供されることができる。絶縁リング350は非金屬材質で提供されることができる。絶縁リング350は上部から眺める時、リング部材270と重畳されるように位置する。上部から眺める時、絶縁リング350とシャワーヘッド310の接触する面はリング部材270の上部領域に重畳されるように位置する。
【0084】
駆動部材360は絶縁リング350とシャワーヘッド310との間の相対高さを調節することができる。駆動部材360は絶縁リング350とシャワーヘッド310の間の相対高さを調節し、基板(W)の縁領域のプラズマ密度を調節することができる。駆動部材360は絶縁リング350と連結されることができる。図5に示されたように、駆動部材360は絶縁リング350を上下方向に昇下降させることができる。駆動部材360が絶縁リング350を昇降させれば、シャワーヘッド310が処理空間に露出される側面積が増加することができる。また、駆動部材360が絶縁リング350を下降させれば、シャワーヘッド310が処理空間に露出される側面積が減少することができる。
【0085】
駆動部材360は絶縁リング350を昇下降させることができる多様な基材で提供されることができる。例えば、駆動部材360は油圧、空圧シリンダーを利用して絶縁リング350を昇下降させることができる。また、駆動部材360はモーターを利用して絶縁リング350を昇下降させることができる。
【0086】
ガス供給ユニット400はチャンバ100内部にガスを供給する。ガス供給ユニット400の供給するガスは、プラズマソースによってプラズマ状態で励起されることができる。また、ガス供給ユニット400が供給するガスは、フッ素(Fluorine)を含むガスであることができる。例えば、ガス供給ユニット400が供給するガスは四フッ化炭素(CF)であることがある。
【0087】
ガス供給ユニット400はガス供給ノズル410、ガス供給ライン420、そしてガス貯蔵部430を含む。ガス供給ノズル410はチャンバ100の上面中央部に設置される。ガス供給ノズル410の底面には噴射口が形成される。噴射口はチャンバ100内部で工程ガスを供給する。ガス供給ライン420はガス供給ノズル410とガス貯蔵部430を連結する。ガス供給ライン420はガス貯蔵部430に貯蔵された工程ガスをガス供給ノズル410に供給する。ガス供給ライン420にはバルブ421が設置される。バルブ421はガス供給ライン420を開閉し、ガス供給ライン420を通じて供給される工程ガスの流量を調節する。
【0088】
プラズマソースはチャンバ100内に工程ガスをプラズマ状態で励起させる。本発明の実施例では、プラズマソースで容量結合型プラズマ(CCP:capacitively coupled plasma)が使用される。容量結合型プラズマはチャンバ100の内部に上部電極及び下部電極を含むことができる。上部電極及び下部電極はチャンバ100の内部でお互いに平行に上下で配置されることができる。両電極のうちで何れか一つの電極は高周波電力を印加し、他の電極は接地されることができる。両電極間の空間には電磁気場が形成され、この空間に供給される工程ガスはプラズマ状態で励起されることができる。このプラズマを利用して基板(W)処理工程が遂行される。一例によれば、上部電極はシャワーヘッドユニット300で提供され、下部電極は電極プレート220で提供されることができる。下部電極には高周波電力が印加され、上部電極は接地されることができる。これと他に、上部電極と下部電極にすべて高周波電力が印加されることができる。これによって上部電極と下部電極との間に電磁気場が発生される。発生された電磁気場はチャンバ100内部に提供された工程ガスをプラズマ状態で励起させる。
【0089】
ライナーユニット500は工程のうちでチャンバ100の内壁及び支持ユニット200が損傷されることを防止する。ライナーユニット500は工程中に発生した不純物が内側壁及び支持ユニット200に蒸着されることを防止する。ライナーユニット500は内側ライナー510と外側ライナー530を含む。
【0090】
外側ライナー530はチャンバ100の内壁に提供される。外側ライナー530は上面及び下面が開放された空間を有する。外側ライナー530は円筒形状で提供されることができる。外側ライナー530はチャンバ100の内側面に相応する半径を有することができる。外側ライナー530はチャンバ100の内側面に沿って提供される。
【0091】
外側ライナー530はアルミニウム材質で提供されることができる。外側ライナー530は胴体110内側面を保護する。工程ガスが励起される過程でチャンバ100内部にはアーク(Arc)放電が発生されることができる。アーク放電はチャンバ100を損傷させる。外側ライナー530は胴体110の内側面を保護して胴体110の内側面がアーク放電で損傷されることを防止する。
【0092】
内側ライナー510は支持ユニット200を囲んで提供される。内側ライナー510はリング形状で提供される。内側ライナー510は支持プレート210、電極プレート220、そして下部プレート240全部を囲むように提供される。内側ライナー510はアルミニウム材質で提供されることができる。内側ライナー510は支持ユニット200の外側面を保護する。
【0093】
バッフルユニット600はチャンバ100の内側壁と支持ユニット200の間に位置される。バッフルは環形のリング形状で提供される。バッフルには複数の貫通ホールらが形成される。チャンバ100内に提供されたガスはバッフルの貫通ホールらを通過して排気ホール102に排気される。バッフルの形状及び貫通ホールらの形状によってガスの流れが制御されることができる。
【0094】
カップリング遮断構造物700はRF電源227が印加する高周波電力が加熱電源233とカップリングされることを遮断(Blocking)できる。例えば、カップリング遮断構造物700はRF電源227が印加する高周波電力によって発生される電界(例えば、電場)が加熱部材230を通じて加熱電源230に流れて入って行くことを遮断することができる。カップリング遮断構造物700はRF電源227が印加する高周波電力が加熱部材230を通じて加熱電源233に流れて入って行くことをブロッキング(Blocking)できる。例えば、カップリング遮断構造物700は、インダクタンス(inductance)を発生させる素子として、カップリング遮断部(block unit)、カップリング遮断部材(block member)、カップリング遮断ラインとしても指称されることができる。カップリング遮断構造物700は加熱電源233と加熱部材230の間に設置されることができる。例えば、カップリング遮断構造物700は加熱電源233と加熱部材230の間に提供される加熱電源ライン234上に設置されることができる。例えば、カップリング遮断構造物700は第1加熱電源ライン234aと第2加熱電源ライン234bの間に設置されることができる。
【0095】
図4は、図3のカップリング遮断構造物の概略的な姿を示してくれる図面であり、図5図4の第1導電部、第2導電部、そして導電ラインの断面を示してくれる図面である。図4図5を参照すれば、カップリング遮断構造物700は誘電体710、絶縁体720、導電ライン731、第1導電部732、第2導電部733、第1導電ピン740、そして第2導電ピン750を含むことができる。
【0096】
誘電体710は柱形状を有することができる。概して円柱形状を有することができる。誘電体710にはその一端から他端まで螺旋形で形成される螺旋溝が形成されることができる。このような誘電体710で形成された螺旋溝には導電ライン731が提供されることができる。
【0097】
導電ライン731は導電体であることがある。導電ライン731は誘電体710に形成された螺旋溝に巻かれることができる。これに、導電ライン731は全体的にコイル形状を有するようになることができる。導電ライン731は後述する第1導電部732、そして第2導電部733と等しい材質で提供されることができる。また、導電ライン731は上述した第1ガス電源ライン234a、そして第2加熱電源ライン234bと等しい材質で提供されることができる。また、導電ライン731は後述する第1導電部732、そして第2導電部733と電気的に連結されることができる。導電ライン731が第1導電部732、そして第2導電部733と電気的に連結されることは、これらが別個の構成で提供されるが、お互いに接触されている状態を意味するだけでなく、これらが一体の構成で提供される状態を意味することも含む概念で理解されなければならない。
【0098】
第1導電部732、そして第2導電部732は導電体であることができる。第1導電部732、そして第2導電部732は導電ライン731と電気的に連結されることができる。例えば、第1導電部732は導電ライン731の一端と接触され、第2導電部733は導電ライン731の他端と接触されることができる。第1導電部732と第2導電部732は上下長さが上述した誘電体710の上下長さより短い柱形状を有することができる。また、第1導電部732は誘電体710の一端と接触されるように提供され、第2導電部733は誘電体710の他端とお互いに接触されるように提供されることができる。また、第1導電部732には第1ピン溝734が形成され、第2導電部733には第2ピン溝735が形成されることができる、第1ピン溝734には第1導電ピン740が挿入されることができる。また、第2ピン溝735には第2導電ピン750が挿入されることができる。第1導電ピン740と第2導電ピン750は導電体であることができるし、これらは導電ライン731、第1導電部732、そして第2導電部733と等しい材質で提供されることができる。また、第1導電ピン740と第2導電ピン750は上述した第1ガス電源ライン234a、そして第2加熱電源ライン234bと等しい材質で提供されることができる。
【0099】
絶縁体720は誘電体710、導電ライン731、第1導電部732、そして第2導電部733を囲むように提供されることができる。絶縁体720は第1導電部732で第1ピン溝734が形成された面が露出されるように誘電体710、導電ライン731、第1導電部732、そして第2導電部733を囲むことができる。また、絶縁体720は第2導電部733で第1ピン溝734が形成された面が露出されるように誘電体710、導電ライン731、第1導電部732、そして第2導電部733を囲むことができる。
【0100】
図6は、図4のカップリング遮断構造物に加熱電源ラインが接続された姿を示してくれる図面である。図6を参照すれば、第1加熱電源ライン234aは第1導電ピン740と電気的に連結されることができる。第1導電ピン740は第1導電部732と電気的に連結されることができる。第1導電部732は導電ライン731と電気的に連結されることができる。導電ライン731は第2導電部733と電気的に連結されることができる。第2導電部733は第2導電ピン750と電気的に連結されることができる。第2導電ピン750は第2加熱電源ライン234bと電気的に連結されることができる。
【0101】
前述したように導電ライン731は概してコイル形状を有することができる。また、導電ライン731は導電体であることができる。すなわち、導電ライン731はインダクタンスを起こす素子または構造物であるインダクターと類似な周波数特性を有することができる。これに、導電ライン731は高周波信号の通過を抑制する周波数特性を有することができる。また、前述したように、加熱電源233はRF電源227に比べて相対的に低周波であるAC電力、またはDC電力加熱部材230に伝達することができる。これに、加熱電源233が発生させるAC電力、またはDC電力加熱部材230で適切に伝達することができる。これと反対に、RF電源227は高周波の電力を発生させることができる。これに、チャンバ100内の処理空間で発生される高周波電子系、あるいは強い電界のようなRF Powerが加熱部材230を通じて加熱電源ライン234に流れるようにされても、そのような高周波のRFパワーは導電ライン731が有する高周波信号の通過を抑制する周波数特性によって加熱電源233に流れて入って行くようにすることをブロッキング(Blocking)されることができる。
【0102】
これは実験を通じたデータを通じて確認することができる。例えば、図7は本発明の一実施例による加熱部材に加熱電源ラインが連結されない場合、加熱部材に加熱電源ラインが連結されるが、カップリング遮断構造物が設置されない場合、そして、加熱部材に加熱電源ラインが連結されるが、カップリング遮断構造物が設置された場合による基板処理レートをお互いに比べて示してくれるグラフである。図7でAは、加熱電源ライン234が加熱部材230から除去された場合の基板(W)処理レート(例えば、エッチングレート)を示してくれて、Bは加熱電源ライン234が加熱部材230と連結されるが、加熱電源ライン234上にカップリング遮断構造物700が設置されない場合の基板(W)処理レートを示してくれて、Cは加熱電源ライン234が加熱部材230と連結されるが、加熱電源ライン234上にカップリング遮断構造物700が設置された場合の基板(W)処理レートを示してくれている。
【0103】
Aのエッチングレートが一番高いので、これを100%で見たら、Bの場合はAと比べる時83%、Cの場合はAと比べる時92%水準である。Aの場合は加熱部材230が熱を発生させることができない場合に該当し、基板(W)を所定の温度で適切に調節することができないので、実際に有効な比較対象はBとCになるであろう。また、BとCをお互いに比べる時、カップリング遮断構造物700が設置された場合に基板(W)に対する処理レートがより高いことが分かる。
【0104】
すなわち、本発明の一実施例によれば、カップリング遮断構造物700がRF電源227のRF Powerが加熱電源233に流れて入っていくことをブロッキングし、RF電源227のRF Powerの損失を抑制して基板(W)に対する処理効率をより高めることができるし、加熱電源233に対する故障または誤作動も効果的に防止することができる。また、本発明のカップリング遮断構造物700は概して導電ライン731がコイル形状を有して、これを絶縁体720が囲む構造を有するだけであるので、大きいボリュームを持たなくてチャンバ100内の狭い空間に配置することも非常に容易である。
【0105】
また、お互いに相異なInput Impedanceを有する複数のカップリング遮断構造物700を具備し、これらカップリング遮断構造物700のうちで選択されたカップリング遮断構造物700を基板処理装置1000に設置することで、選択的RF Blocking特性を調節することができる。
【0106】
例えば、図8に示された第1カップリング遮断構造物700aは上述したカップリング遮断構造物700と概して同一または類似な構造を有することができる。例えば、第1カップリング遮断構造物700aは第1誘電体710a、第1導電ライン731a、第1-1導電部732a、そして第1-2導電部733aを有することができる。第1導電ライン731aは第1誘電体710aにn回巻かれることがある。
【0107】
図9に示された第2カップリング遮断構造物700bは上述したカップリング遮断構造物700と概して同一または類似な構造を有することができる。例えば、第2カップリング遮断構造物700bは第2誘電体710b、第2導電ライン731b、第2-1導電部732b、そして第2-2導電部733bを有することができる。第2導電ライン731bは第2誘電体710bに巻かれた回数が第1導電ライン731aが第1誘電体710bに巻かれた回数より多いことがある。
【0108】
図10に示された第3カップリング遮断構造物700cは、上述したカップリング遮断構造物700と概して同一または類似な構造を有することができる。例えば、第3カップリング遮断構造物700cは第3誘電体710c、第3導電ライン731c、第3-1導電部732c、そして第3-2導電部733cを有することができる。第3導電ライン731cは第3誘電体710cに巻かれた回数が第2導電ライン731bが第2誘電体710cに巻かれた回数より多いことがある。
【0109】
このように、誘電体710、710a、710b、710cに導電ライン731、731a、731b、731cが巻かれた回数が変わるようになれば、導電ライン731、731a、731b、731cが有するInput Impedanceは変わるようになって、これに、図11に示されたようにカップリング遮断構造物700、700a、700b、700cが有するRF Blocking特性も変わるようになる。a1は第1カップリング遮断構造物700aのRF Blocking特性を示してくれて、b1は第2カップリング遮断構造物700bのRF Blocking特性を示してくれて、c1は第3カップリング遮断構造物700cのRF Blocking特性を示してくれる。すなわち、使用者はお互いに相異なRF Blocking特性を有するカップリング遮断構造物700、700a、700b、700cらのうちで選択されたカップリング遮断構造物700、700a、700b、700cを基板処理装置1000に交替設置して選択的RF Blocking特性を調節することができる。カップリング遮断構造物700、700a、700b、700cらには等しい大きさ及び模様を有するピン溝らが形成されるので、カップリング遮断構造物700、700a、700b、700cの交替はより容易に遂行されることができる。
【0110】
前述した例では導電ライン731、731a、731b、731cが巻かれた回数が相異なカップリング遮断構造物700、700a、700b、700cらを交替設置して選択的にRF Blocking特性を調節することを例にあげて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、導電ライン731、731a、731b、731cが巻かれた回数はお互いに等しいが、導電ライン731、731a、731b、731cの断面から眺めた直径がお互いに相異なカップリング遮断構造物700、700a、700b、700cらを交替設置して選択的にRF Blocking特性を調節することもできる。例えば、第1カップリング遮断構造物700aの第1導電ライン731aは第1厚さを有して、第2カップリング遮断構造物700bの第2導電ライン731bは第1厚さと相異な厚さである第2厚さを有することができる。使用者は第1カップリング遮断構造物700aと第2カップリング遮断構造物700bのうちで選択された何れか一つのカップリング遮断構造物を加熱電源ライン234上に設置して選択的にRF Blocking特性を調節することもできる。
【0111】
前述した例では導電ライン731、731a、731b、731cが巻かれた回数が相異なカップリング遮断構造物700、700a、700b、700cらを交替設置して選択的にRF Blocking特性を調節することを例にあげて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、導電ライン731、731a、731b、731cが巻かれた回数はお互いに等しいが、導電ライン731、731a、731b、731cのTurns Gapがお互いに相異なカップリング遮断構造物700、700a、700b、700cらを交替設置して選択的にRF Blocking特性を調節することもできる。
【0112】
前述した例では基板処理装置1000がCCPタイプのプラズマ処理装置であることを例にあげて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、前述したカップリング遮断構造物700はICPタイプのプラズマ処理装置にも同一/類似に適用されることができる。例えば、RF電源227は高周波電子系、あるいは強い電界を生成するアンテナに連結されることもできる。
【0113】
前述した例では、カップリング遮断構造物700が加熱電源ライン234上に設置されることを例にあげて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カップリング遮断構造物700はRF電源227より低周波の電力を発生させる電源、そして、その電源と連結され、チャンバ100の処理空間に配置されるコンポネントの間に提供されるライン上に設置されることもできる。
【0114】
前述した例では基板に対して、蝕刻工程を遂行する装置を例にあげて説明した。しかし、これと他にプラズマを利用し、基板と対向するシャワーヘッドを有する多様な工程の装置に適用されることがある。例えば、前述シャワーヘッドユニット、これを含む基板処理装置及び基板処理方法はプラズマを利用して蒸着工程やアッシング工程を遂行する装置で適用されることができる。
【0115】
以上の詳細な説明は、本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことに解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0116】
1 基板処理装置
2 容器
10 インデックス部
11 ロードポート
13 インデックスチャンバ
15 第1返送ロボット
17 サイドバッファー
30 工程処理部
31 ロードロックチャンバ
33 返送チャンバ
35 第2返送ロボット
37 プロセスチャンバ
70 制御機
213 吸着電源
214 吸着電源ライン
226 RF電源ライン
227 RF電源
230 加熱部材
233 加熱電源
234 加熱電源ライン
234a 第1加熱電源ライン
234b 第2加熱電源ライン
710 誘電体
720 絶縁体
731 導電ライン
732 第1導電部
733 第2導電部
734 第1ピン溝
735 第2ピン溝
740 第1導電ピン
750 第2導電ピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11