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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-09
(45)【発行日】2023-05-17
(54)【発明の名称】通風装置および装着物セット
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20230510BHJP
   A41D 13/002 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/002 105
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022514102
(86)(22)【出願日】2021-04-07
(86)【国際出願番号】 JP2021014717
(87)【国際公開番号】W WO2021206114
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-06-15
(31)【優先権主張番号】P 2020070094
(32)【優先日】2020-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020091363
(32)【優先日】2020-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522238848
【氏名又は名称】HOPE SPRING株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】阿部 信春
【審査官】原田 愛子
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-012896(JP,A)
【文献】登録実用新案第3196218(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/11
A41D 13/002
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの顔に装着する装着物の内側に空気を送るための通風機構を有し、
前記通風機構は、
前記空気を送るための通風器と、
前記装着物の内側に備えられ前記通風器から送られた空気を流通させる装着物側管と、
前記装着物側管を前記装着物に固定する固定部と、を有するとともに、
前記装着物側管は、前記装着物の内側を周回するように設けられ、環状の外観形状となっているとともに、前記流通する空気を前記装着物の内側に送出させる送出部を有し、更に、複数の孔が設けられるとともに、前記孔は、前記送出部とし、前記複数の孔を介して前記流通する空気を前記装着物の内側に送出させることとし、更にまた、前記通風器から送られた空気を流入する流入口を有し、前記複数の孔の寸法は、前記孔の位置と前記流入口との距離が大きくなるにしたがって大きくなるように設定され、
前記固定部は、磁石を有し、前記磁石は、プラスの磁極を有するプラス極と、マイナスの磁極を有するマイナス極と、を有し、
前記プラス極および前記マイナス極のうちいずれか一方を前記装着物の外側に設けるとともに、前記プラス極および前記マイナス極のうちいずれか他方を前記装着物の内側に設け、前記装着物の内側に設けた前記プラス極および前記マイナス極のうちいずれか他方に前記装着物側管を設け、前記プラス極と前記マイナス極により前記装着物を挟むようにして前記装着物側管を前記装着物に固定し、
更に、前記磁石は、前記装着物側管と対応する環状の外観形状とし、
更にまた、前記装着物の内側の磁石と前記装着物側管との間にシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料を介在させて前記磁石に対し前記装着物側管を固定することを特徴とする通風装置。
【請求項2】
ユーザの顔に装着する装着物の内側に空気を送るための通風機構を有し、
前記通風機構は、回転羽根を有する所定の通風器とし、
前記通風器は、前記装着物の内側に固定して設け、
前記通風器を前記装着物の内側に固定する固定機構を有し、
前記固定機構は、前記通風器を固定する固定孔を有するドーム状でカップ型の形状のカップ体と、磁石と、を有し、
前記磁石は、プラスの磁極を有するプラス極と、マイナスの磁極を有するマイナス極と、を有し、
前記プラス極および前記マイナス極のうちいずれか一方を前記装着物の外側に設けるとともに、前記プラス極および前記マイナス極のうちいずれか他方を前記装着物の内側に設け、前記装着物の内側に設けた前記プラス極および前記マイナス極のうちいずれか他方に前記カップ体を設け、前記プラス極と前記マイナス極により前記装着物を挟むようにして前記カップ体を前記装着物に固定し、
更に、前記固定機構は、前記装着物、前記磁石、および前記カップ体を連結する連結部材を有し、前記連結部材は、所定のピンとし、前記ピンは、頭部と針状に延びて先端が尖がった針部を有し、前記針部は、前記装着物および前記磁石を貫通し、前記カップ体の中間部に達する長さに設定され、前記ピンは、前記カップ体に刺し込むようにして設けられることを特徴とする通風装置。
【請求項3】
前記装着物は、前記ユーザの口および鼻を覆うマスクとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通風装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の通風装置と、前記装着物と、を有することを特徴とする装着物セット
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通風装置および装着物セットに関し、特にユーザの顔に装着する装着物の内側に空気を送るための通風機構を有する通風装置および同通風装置を有する装着物セットに関する。
【背景技術】
【0002】
風邪対策や花粉症対策から広く一般にユーザの顔に装着するマスク(装着物)が用いられている。このようなマスクは、例えば特許文献1に開示された構成を参照することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-84155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、マスク(装着物)をユーザの顔に装着すると、マスクとユーザの顔との間に隙間が形成されて、この隙間から菌や花粉等の異物が入り込むことがあり、風邪対策や花粉症対策を十分に行えないことがある。また、繊維等で形成されたマスクは多数の微細な穴を有しており、この穴を介して異物が入り込むこともある。特に最近は、世界的にコロナウイルスも蔓延しており、外部からの異物の流入を低減するために、マスク(装着物)の内側に空気を送るための通風装置や同通風装置を有するマスクセット(装着物セット)の開発が望まれていた。
【0005】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの顔に装着する装着物の内側に空気を送ることができる通風装置および同通風装置を有する装着物セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、通風装置に係る発明は、ユーザの顔に装着する装着物の内側に空気を送るための通風機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記の通風機構を有することとしたので、ユーザの顔に装着する装着物の内側に空気を送ることができる。
【0007】
前記通風機構は、前記空気を送るための通風器と、前記装着物の内側に備えられ前記通風器から送られた空気を流通させる装着物側管と、を有することとしたので、装着物側管を介して通風器から送られた空気を装着物の内側に送ることができる。
【0008】
前記装着物は、前記ユーザの口および鼻を覆うマスクとすることができる。
【0009】
前記装着物側管は、前記流通する空気を前記マスクの内側に送出させる送出部を有することができる。
すなわち、前記装着物側管は、複数の孔が設けられるとともに、前記孔は、前記送出部とし、前記複数の孔を介して前記流通する空気を前記マスクの内側に送出させることができる。
【0010】
前記複数の孔の寸法は、相互に異なる大きさに設定することができる。
すなわち、前記装着物側管は、前記通風器から送られた空気を流入する流入口を有し、前記複数の孔の寸法は、前記孔の位置と前記流入口との距離が大きくなるにしたがって大きくなるように設定することができる。
つまり、流入口との距離が相対的に大きい位置の孔は、空気の送出の圧力が相対的に小さくなるが、孔の寸法を、孔の位置と前記流入口との距離が大きくなるにしたがって大きくなるように設定することとすれば、流入口との距離が相対的に大きい位置の孔において、送出される空気の量が少なくなることを抑制することができる。
【0011】
前記装着物側管は、周回するように前記マスクの内側に設けることとすれば、マスクの内側の全体から空気を送出することができる。
前記装着物側管をマスク側管とするとともに、通風機側管を有し、前記通風機側管は、前記装着物の外側に備えられ、前記マスク側管および前記通風器と連通し前記通風器から送られる空気を流通させて前記マスク側管に送り、前記通風器側管と前記マスク側管とが所定の接続部分を介して接続され、前記接続部分は、前記マスク側管の流入口とすることができる。
【0012】
前記通風器側管の挿入により前記マスクの内側と前記ユーザの顔との間に所定の隙間が形成され、前記隙間を所定に閉塞するための閉塞物が設けられることとすれば、第通風器側管のマスクの内側への挿入により、マスクの内側の端部側とユーザの顔との間に隙間が形成される場合にあっても、閉塞物により隙間が閉塞され、隙間を介して外部から異物が流入することを抑制することができる。
【0013】
前記装着物は、眼鏡とすることができる。
前記装着物は、前記ユーザの口および鼻を覆うマスクと、前記ユーザの目を覆う眼鏡と、を含むとともに、前記流通する空気を前記ユーザの眼鏡側に向けて送出する送出部を有することができる。
前記装着物は、前記ユーザの口および鼻を覆うマスクと、前記ユーザの目を覆う眼鏡と、を含むとともに、眼鏡側管を有し、前記眼鏡側管は、前記マスク側管から延びて、前記流通する空気を前記ユーザの眼鏡側に向けて送出する送出部を有することができる。
前記装着物は、前記ユーザの口および鼻を覆うマスクと、前記ユーザの目を覆う眼鏡と、を含むとともに、眼鏡側管を有し、前記眼鏡側管は、前記マスク側管から前記ユーザの眼鏡の内側の下部側に達するように上方に延びて、終端側が開口し、前記開口が前記流通する空気を前記ユーザの眼鏡の内側の下部側に送出させる送出部とし、前記開口を介して前記流通する空気を前記ユーザの眼鏡の内側に送出することができる。
【0014】
または、前記装着物は、前記ユーザの口および鼻を覆うマスクと、前記ユーザの目を覆う眼鏡と、を含むとともに、眼鏡側管を有し、前記眼鏡側管は、前記マスク側管から前記ユーザの眼鏡の内側の下部側に達するように左右方向に延びて、終端側が閉塞されるとともに、前記ユーザの目に向く側に孔が設けられ、前記孔が前記流通する空気を前記ユーザの眼鏡の内側の下部側に送出させる送出部とし、前記孔を介して前記流通する空気を前記ユーザの眼鏡の内側に送出することができる。
すなわち、このような構成の眼鏡側管を有することとすれば、マスクの内側のみならず眼鏡の内側にも空気を送出することができる。
【0015】
前記通風機構は、回転羽根を有する所定の通風器とし、前記通風器は、前記マスクの内側に固定して設けることとすれば、回転羽根を有する通風器をマスクの内側に固定しつつ該通風器によりマスクの内側に空気を送出することができる。
【0016】
前記通風機構は、前記空気を送るための通風器と、前記通風器と連通し前記通風器から送られた空気を流通させ前記装着物の内側に送る管と、前記管を流通する空気を前記装着物の内側に送出させる送出部と、を有することとしたので、送出部を介して通風器から送られた空気を装着物の内側に送ることができる。
【0017】
前記送出部は、前記管の終端側に設けられ、かつ、前記管と連通し、前記通風器からの空気を前記マスクの内側に向けて送出することができる。
すなわち、前記送出部は、前記管の終端側に設けられ、かつ、前記管と連通し、前記通風器からの空気が前記管を介して送られて所定に貯留される空気貯留部を有し、前記空気貯留部は、前記マスクの内側に向けられるように孔が設けられ、前記孔を介して前記通風器からの空気を前記マスクの内側に向けて送出することとすれば、空気貯留部に通風器からの空気を溜めながら孔を介してマスクの内側に空気を送出することができる。
【0018】
前記装着物は、少なくとも前記ユーザの目、口および鼻を保護するフェイスシールドとすることができる。
前記通風機構は、前記空気を送るための通風器を有し、前記通風器を前記フェイスシールドの内側に固定するための固定部を有することができる。
【0019】
前記固定部は、例えば、磁石を含み、前記フェイスシールドの内側および外側から前記フェイスシールドを前記磁石により挟み込みながら前記通風器を前記フェイスシールドの内側に固定することができる。
前記フェイスシールドの内側の隙間を充填するための充填部を有することとすれば、フェイスシールドの内側に隙間が形成される場合にあっても、充填部により隙間が充填され、隙間を介して外部から異物が流入することを抑制することができる。
【0020】
前記充填部は、前記フェイスシールドと前記通風器との間に形成される隙間および/または前記通風器と前記ユーザの顔との間に形成される隙間を充填することができる。
前記充填部は、シリコン系の材料、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかを含んで構成することができる。
前記シリコン系の材料、前記ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかは、前記フェイスシールドの内側の磁石と前記フェイスシールドの内側との間に介在することができる。
【0021】
前記充填部は、弾性変形可能な材料を含んで構成することとすれば、対象物の形状に対応して充填部の形状を変形させながら充填を行うことができる。
前記弾性変形可能な材料は、ウレタン、スポンジ、およびゴムの少なくともいずれかにより構成することができる。
【0022】
前記充填部は、凹部を有し、前記凹部内において弾性変形しながら接触するように前記通風器を設けるとともに、前記充填部の前記フェイスシールドの内側に対向する面は、前記通風器の前記フェイスシールドの内側に対向する面よりも前記フェイスシールドの内側に突出しつつ前記シリコン系の材料、前記ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかを介して前記フェイスシールドの内側に接触するように固定し、前記充填部の前記ユーザの顔に対向する面は、前記通風器の前記ユーザの顔に対向する面よりも前記ユーザの顔側に突出しつつ前記ユーザの顔に弾性変形しながら接触するように固定することができる。
前記充填部は、少なくとも前記通風器に接触する部分および/または前記ユーザの顔に接触する部分の硬度が10Hs乃至100Hsとすることができる。
【0023】
上記目的を達成するために、装着物セットに係る発明は、上記に記載の通風装置と、前記装着物と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ユーザの顔に装着する装着物の内側に空気を送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1実施形態に係る装着物セットの構成を示す正面図である。
図2】同装着物セットの構成を示す図1の一部AA断面を含む側面図である。
図3】同装着物セットにおける部品図であり、装着物(マスク)の構成を示す正面図である。
図4】同装着物セットにおける部品図であり、装着物(眼鏡)の構成を示す正面図である。
図5】同装着物セットにおける部品図であり、通風器と通風器側管の構成を示す正面図である。
図6】同装着物セットにおける部品図であり、マスク側管および眼鏡側管の構成示す正面図である。
図7】同装着物セットにおける部品図であり、閉塞物の構成を示す斜視図である。
図8】同装着物セットにおける部品図であり、(a)はプラス側の磁石の構成を示す正面図、(b)はマイナス側の磁石の構成を示す正面図である。
図9】同装着物セットにおける組み立て方法を示す斜視図である。
図10】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図9に続く正面図である。
図11】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図10に続く一部断面を含む側面図である。
図12】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図11に続く一部断面を含む側面図である。
図13】本発明の第2実施形態に係る装着物セットの構成を示す正面図である。
図14】同装着物セットは分岐部の構成を示す拡大側面断面図である。
図15】同装着物セットの構成を示す図13の一部BB断面を含む側面図である。
図16】同装着物セットにおける部品図であり、マスクの構成を示す正面図である。
図17】同装着物セットにおける部品図であり、マスク側管の構成を示す正面図である。
図18】同装着物セットにおける部品図であり、眼鏡側管の構成を示す正面図である。
図19】同装着物セットにおける部品図であり、分岐部の構成を示す一部断面を含む側面図である。
図20】同装着物セットにおける部品図であり、(a)はプラス側の磁石の構成を示す正面図、(b)はマイナス側の磁石の構成を示す正面図である。
図21】同装着物セットにおける組み立て方法を示す一部断面を含む側面図である。
図22】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図21に続く側面断面図である。
図23】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図22に続く側面断面図である。
図24】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図23に続く側面断面図である。
図25】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図24に続く側面断面図である。
図26】本発明の第3実施形態に係る装着物セットの構成を示す正面図である。
図27】同装着物セットの構成を示す図26のCC側面断面図である。
図28】同装着物セットにおける部品図であり、カップ体と通風器を示す背面図である。
図29】同装着物セットにおける部品図であり、(a)はプラス側の磁石の構成を示す正面図、(b)はマイナス側の磁石の構成を示す正面図である。
図30】同装着物セットにおける部品図であり、連結部材の構成を示す斜視図である。
図31】同装着物セットにおける組み立て方法を示す側面断面図である。
図32】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図31に続く側面断面図である。
図33】同装着物セットにおける組み立て方法を示す図32に続く側面断面図である。
図34】本発明の第4実施形態に係る装着物セットの構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は図34のDD側面断面図、(c)は図34のEE上面断面図である。
図35】本発明の第5実施形態に係る装着物セットの構成を示す正面図である。
図36】同第5実施形態に係る装着物セットの構成を示す一部断面を含む側面図である。
図37】同第5実施形態に係る装着物セットの構成を拡大して示す一部断面を含む拡大側面図である。
図38】は、同第5実施形態に係る装着物セットの構成を拡大して示す一部断面を含む別の拡大側面図である。
図39】本発明の変形例を示す図である。
図40】本発明の変形例を示す別の図である。
図41】本発明の変形例を示す更に別の図である。
図42】本発明の変形例を示す他の図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る装着物セットの構成を示す正面図、図2は、同装着物セットの構成を示す側面図、図3は、同装着物セットにおける部品図であり、装着物(マスク)の構成を示す正面図、図4は、同装着物セットにおける部品図であり、装着物(眼鏡)の構成を示す正面図、図5は、同装着物セットにおける部品図であり、通風器と通風器側管の構成示す正面図、図6は、同装着物セットにおける部品図であり、マスク側管および眼鏡側管の構成を示す正面図、図7は、同装着物セットにおける部品図であり、閉塞物の構成を示す斜視図、図8は、同装着物セットにおける部品図であり、(a)はプラス側の磁石の構成を示す正面図、(b)はマイナス側の磁石の構成を示す正面図である。なお、以下の説明においては、ユーザUの顔側を正面、その反対側を背面、正面から見てユーザUの顔の右側を右方、正面から見てユーザUの顔の左側を左方、ユーザUの上方側を上方、ユーザUの下方側を下方とし、各方向を図においても示すものとする。
【0027】
図1および図2を参照して本第1実施形態の装着物セット1の概要を説明すると、装着物セット1は、通風機構10を有する通風装置10Aと、ユーザUの顔に装着する装着物100としてのマスク100Aおよび眼鏡100Bを有している。図3に示す装着物100としてのマスク100Aは、ユーザUの口および鼻を覆う構成とし、図4に示す眼鏡100Bは、ユーザUの目を覆う構成としている。
【0028】
通風機構10は、マスク100Aの内側110Aに空気を送るためのものである。通風機構10は、携帯可能に構成されており、ユーザUの鞄やポケット等に収納することができる。
【0029】
通風機構10は、通風器20、通風器側管30、マスク側管40(装着物側管40)、閉塞物50、眼鏡側管60(装着物側管60)、固定部70を有している。
【0030】
通風器20は、マスク100Aの内側110Aに空気を送るためのものである。すなわち、通風器20は、図5に示すように、ケーシング21内にモータ22を備えた構成となっており、モータ22の回転軸23には回転羽根24が設けられている。すなわち、通風器20は、モータ22に所定に電力を供給することにより、回転軸23とともに回転羽根24を回転させることができる。通風器20は、回転羽根24の回転により空気を吐出することができる。なお、通風器20は、ウイルスを除去するためのフィルターを備えることとしてもよい。また、通風の方式も、ファン方式やブロア方式、更にはポンプ方式など各種の方式を採用することができる。また、通風器20の電源は、ケーシング21内にバッテリーを内蔵することとする他、電源コードを用いて所定の電源と接続し電力を供給することとしてもよい。
【0031】
通風器側管30は、同じく図5に示すように、円管状で、所定の長さを有している。通風器側管30は、マスク100Aの外側110Bに備えられ、マスク側管40および通風器20と連通している。すなわち、通風器側管30は、通風器20から送られる空気を流通させてマスク側管40に送ることができる。通風器側管30は、弾性変形が可能で弾力性のある材料で形成されており、シリコン、ゴム、樹脂等で形成することができる(通風器側管30は、弾性変形が可能なため隙間の充填効果を高めることができる)。
【0032】
マスク側管40は、図6に示すように、所定の長さを有するとともに、マスク100Aの内側110Aに備えられている。マスク側管40は、マスク100Aの内側110Aの中央部を無端状に周回するように設けられており、環状の外観形状となっている。
【0033】
マスク側管40は、通風器20から送られた空気を流通させることができる円管状の管となっている。マスク側管40は、所定の流入口41を有しており、流入口41は、通風器20から通風器側管30を介して送られた空気を流入することができる。流入口41は、側方側を向くように設けられている。マスク側管40は、弾性変形が可能で弾力性のある材料で形成されており、シリコン、ゴム、樹脂等で形成することができる(マスク側管40は、弾性変形が可能なため隙間の充填効果を高めることができる)。
【0034】
マスク側管40は、送出部42を有しており、送出部42は、流通する空気をマスク100Aの内側110Aに噴出するように送出させることができる。
【0035】
すなわち、マスク側管40は、外周面側の内側に複数の円形の孔43が設けられている。孔43は、送出部42として機能し、複数の孔43を介して流通する空気をマスク100Aの内側110Aに噴出するように送出させることができる。複数の孔43の寸法は、相互に異なる大きさ寸法に設定されている。
【0036】
マスク側管40に設けられた複数の孔43の寸法は、孔43の設けられる位置と流入口41との距離(周回方向の距離)が小さくなるにしたがって(孔43が流入口41に対し近くなるにしたがって)小さくなるようにすなわち大きくなるにしたがって(孔43が流入口41に対し遠くなるにしたがって)大きくなるように設定されている。
【0037】
つまり、流入口41との距離が相対的に大きい位置の孔43は、空気の送出の圧力が相対的に小さくなるが、孔43の寸法を、孔43の位置と流入口41との距離が大きくなるにしたがって大きくなるように設定することとすれば、流入口41との距離が相対的に大きい位置の孔43において、送出される空気の量が少なくなることを抑制することができる。
【0038】
ここで、通風器側管30の終端31側とマスク側管40の外周面側とが所定の接続部分44を介して接続され、接続部分44は、マスク側管40の空気の流入口41となっている。
【0039】
接続部分44は、雄ネジと雌ネジを有するネジ機構を介して螺合し接続する構成となっている。
【0040】
すなわち、接続部分44は、通風器側管30の終端31側をマスク100Aの内側110Aに挿入しつつ通風器側管30の終端31側とマスク側管40の外周面側とをネジ機構を介して螺合し接続することにより構成されている。そして、通風器側管30の終端31側の挿入によりマスク100Aの内側110Aの端部110a側とユーザUの顔との間に所定の隙間が形成される。このため、この隙間を所定に閉塞するための閉塞物50が設けられている。
【0041】
閉塞物50は、通風器側管30の終端31側の外周面側を覆うようにしつつ前記隙間を閉塞することができる。
閉塞物50は、弾性変形が可能で弾力性のある材料で形成されており、ゴム、シリコン、または樹脂製とし、図7に示すように、閉塞物50の中央に穴51が設けられ、穴51に通風器側管30の終端31側が挿通される。閉塞物50は、通風器側管30を所定に固定する固定部としての機能も有している(閉塞物50は、弾性変形が可能なため隙間の充填効果を高めることができる)。
【0042】
図1および図2に戻り、眼鏡側管60は、所定の長さを有するとともに、マスク側管40と連通している。眼鏡側管60は、鼻を介して(鼻を挟んで)二股に分かれるように上方に延びている。すなわち、眼鏡側管60は、マスク側管40の上部側から分岐してユーザUの眼鏡100Bの内側100B´の下部側に達するように所定の幅をもって平面的に見て帯状に延びている管である。眼鏡側管60は、終端61側が矩形状に開口し、この開口62は、流通する空気をユーザUの眼鏡100Bの内側100B´の下部側に噴出するように送出させる送出部63となっている。眼鏡側管60は、開口62を介して流通する空気をユーザUの眼鏡100Bの内側100B´に噴出するように送出することができる。眼鏡側管60は、弾性変形が可能で弾力性のある材料で形成されており、シリコン、ゴム、樹脂等で形成することができる(眼鏡側管60は、弾性変形が可能なため隙間の充填効果を高めることができる)。
【0043】
固定部70は、マスク側管40をマスク100Aに固定することができる。固定部70は、マスク100Aを挟むようにしてマスク側管40をマスク100Aの内側110Aに固定することができる。
【0044】
すなわち、固定部70は、図8に示すように、磁石80を有し、磁石80によりマスク100Aを挟むようにしてマスク側管40をマスク100Aの内側110Aに固定することができる。
【0045】
磁石80は、プラスの磁極を有するプラス極81と、マイナスの磁極を有するマイナス極82と、を有している。
すなわち、プラス極81およびマイナス極82のうちいずれか一方をマスク100Aの外側110Bに設けるとともに、プラス極81およびマイナス極82のうちいずれか他方をマスク100Aの内側110Aに設ける。更に、マスク100Aの内側110Aに設けたプラス極81およびマイナス極82のうちいずれか他方にマスク側管40を設ける。これにより、磁石80のプラス極81とマイナス極82によりマスク100Aを挟むようにしてマスク側管40をマスク100Aに固定することができる(マスク側管40を磁石80を介してマスク100Aに固定することができる)。磁石80は、マスク側管40と対応する環状の外観形状とすることができる。
【0046】
また、固定部70は、テープ状の材料や粘着剤、更にはゲル状の材料やクリップ状の部材等を更に有することができる。すなわち、例えば、テープ状の材料や粘着剤、更にはシリコンやゲル状の材料、ペースト状の材料、クリップ状の部材等により磁石80とマスク側管40とを固定(例えば、マスク100Aの内側110Aの磁石80とマスク側管40との間にシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料90を介在させて磁石80に対しマスク側管40を固定)することとしたり、マスク側管40をユーザUの顔に固定することとしたり、眼鏡側管60を眼鏡100BやユーザUの顔に固定する(例えば、眼鏡側管60と眼鏡100BやユーザUの顔との間にシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料90を介在させる)こととしたり、通風器側管30をユーザUの衣服に固定する(例えば、通風器側管30とユーザUの衣服との間にシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料90を介在させる)こととしたり、閉塞物50をマスク100AやユーザUの顔に固定する(例えば、閉塞物50とマスク100AやユーザUの顔との間にシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料90を介在させる)こととしてもよい。特に、磁石80とシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料90を組み合わせて固定することで密着性が高まり隙間の生じない固定を実現することができる。これにより、マスク100Aの内側110Aへのウイルスの侵入を確実に防止することができる。
【0047】
以上のように構成された装着物セット1は次のように組み立てることができる。
【0048】
すなわち、まず図9に示すように、通風器側管30の終端31側を閉塞物50の穴51に挿通し、通風器側管30の終端31側がマスク100Aの内側110Aに挿入された状態とする。
【0049】
次いで、図10に示すように、通風器側管30の終端31側をマスク側管40に接続する。上記したように、通風器側管30の終端31側とマスク側管40の接続部分44は、マスク側管40の流入口41となっている。
【0050】
続いて、図11に示すように、磁石80をマスク100Aに挟むように固定する。
そして、図12に示すように、磁石80に通風器側管30が接続されたマスク側管40を磁石80に固定する(マスク側管40とマスク100Aの内側110Aの磁石80の固定はシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料90等で固定することができる)。この固定により、磁石80のプラス極81とマイナス極82によりマスク100Aを挟むようにしてマスク側管40をマスク100Aに固定することができる。このマスク100Aへの固定に続いて、図1および図2に示すように、装着物セット1のユーザUの顔への装着を行う。
【0051】
以上説明したように、本第1実施形態によれば、上記の通風機構10を有することとしたので、ユーザUの顔に装着する装着物100A,100Bの内側110A,100B´に空気を送ることができる。
【0052】
また、通風機構10は、通風器20と、装着物100A,100Bの内側110A,100B´に備えられ通風器20から送られた空気を流通させる管40,60と、を有することとしたので、管40,60を介して通風器20から送られた空気を装着物100A,100Bの内側110A,100B´に送ることができる。
【0053】
更に、マスク側管40は、周回するようにマスク100Aの内側110Aに設けることとしたので、マスク100Aの内側110Aの全体から空気を送出することができる。
【0054】
更にまた、マスク100Aの内側110Aの端部110a側とユーザUの顔との間の隙間を所定に閉塞するための閉塞物50を有することとしたので、閉塞物50により隙間が閉塞され、隙間を介して外部から異物(埃、ウィルス等)が流入することを抑制することができる。
【0055】
また更に、本第1実施形態の装着物セット1においては、マスク側管40の上部側のからユーザUの眼鏡100Bの内側100B´の下部側に達する眼鏡側管60を有することとしたので、マスク100Aの内側110Aのみならず眼鏡100Bの内側100B´にも空気を送出することができる。
【0056】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図13は、本発明の第2実施形態に係る装着物セットの構成を示す図、図14は、同装着物セットは分岐部の構成を示す拡大側面断面図、図15は、同装着物セットの構成を示す側面図、図16は、同装着物セットにおける部品図であり、マスクの構成を示す正面図、図17は、同装着物セットにおける部品図であり、マスク側管の構成を示す正面図、図18は、同装着物セットにおける部品図であり、眼鏡側管の構成を示す正面図、図19は、同装着物セットにおける部品図であり、分岐部の構成を示す側面図、図20は、同装着物セットにおける部品図であり、(a)はプラス側の磁石の構成を示す正面図、(b)はマイナス側の磁石の構成を示す正面図である。なお、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様にユーザUの顔側を正面、その反対側を背面、正面から見てユーザUの顔の右側を右方、正面から見てユーザUの顔の左側を左方、ユーザUの上方側を上方、ユーザUの下方側を下方とし、各方向を図においても示すものとする。
【0057】
図13乃至図15に示すように、本第2実施形態の装着物セット2も上記の装着物セット1と同様に、通風機構10を有する通風装置10Aと、ユーザUの顔に装着する装着物100としてのマスク100Aおよび眼鏡100Bを有している。
【0058】
図16に示す装着物100としてのマスク100Aは、ユーザUの口および鼻を覆う構成とし、正面から見て右側の下部側に穴100A´が設けられている。装着物100としての眼鏡100Bは、第1実施形態の図4と同様の構成としている。
【0059】
通風機構10は、マスク100Aの内側110Aに空気を送るためのものである。通風機構10は、携帯可能に構成されており、ユーザUの鞄やポケット等に収納することができる。
【0060】
通風機構10は、通風器20、通風器側管30、マスク側管240(装着物側管240)、眼鏡側管260(装着物側管260)、固定部70,270、分岐部200を有している。
【0061】
通風機構10を構成する機器のうち通風器20は、上記の第1実施形態と同様の構成であり、第2実施形態においてはその説明を省略することがあるものとする。また、本第2実施形態の固定部70すなわち磁石81,82は、図20に示すように、マスク100Aの穴100A´と対応する位置より詳しくは正面から見て右側の下部側に穴81A´,82A´が設けられているが、これ以外の構成は上記の第1実施形態と同様でありその説明を省略することがあるものとする。更にまた、通風器側管30は、終端31側に円板状のフランジ31aが設けられているが、これ以外の構成は上記の第1実施形態と同様でありその説明を省略することがあるものとする。また更に、マスク側管240は、図17に示すように、流入口41が正面側に向けられている点およびマスク側管40の上部側からの眼鏡側管60の延出が省略される点以外(流入口41、送出部42、孔43)は第1実施形態と略同様の構成でありその説明は省略することがあるものとする。
【0062】
眼鏡側管260は、図13および図18に示すように、所定の長さを有するとともに、円管状で、屈曲した形状となっている。すなわち、眼鏡側管260は、上方に立ち上がるように延びる第1の管260´と、第1の管260´と連通し眼鏡100Bの内側100B´の下部側に達するように左右方向に延びる第2の管260´´と、を有している。第2の管260´´は、ユーザUの眼鏡100Bの内側100B´の下部側に敷設されるように設けられている。眼鏡側管260は、終端260a側が閉塞されるとともに、外周面側のユーザUの目を向く側つまり上部側に複数の円形の孔261が設けられている。この孔261は、流通する空気をユーザUの眼鏡100Bの内側100B´の下部側に噴出するように送出させる送出部262として機能する。すなわち、複数の孔261を介して流通する空気をユーザUの眼鏡100Bの内側100B´に噴出するように送出することができる。眼鏡側管260は、所定の固定部270を介して眼鏡100Bの内側100B´の下部側に固定されている。固定部270は、テープ状の材料や粘着剤、更にはシリコン、ゲル状の材料、ペースト状の材料やクリップの状の部材等とすることができる。眼鏡側管260は、弾性変形が可能で弾力性のある材料で形成されており、シリコン、ゴム、樹脂等で形成することができる(眼鏡側管260は、弾性変形が可能なため隙間の充填効果を高めることができる)。
【0063】
分岐部200は、図14および図19に示すように、円管状かつT字状であり、通風器側管30の終端31側を分岐させる機能を有している。分岐部200は、マスク100Aの内側100Bに配置されて、第1の分岐部210と第2の分岐部220を有している。
【0064】
第1の分岐部210は、始端210A側を通風器側管30の終端31側と所定の接続部分211を介して接続されている。また、第1の分岐部210は、終端210B側をマスク側管40の外周面側に所定の接続部分212を介して接続されている。すなわち、第1の分岐部210は、通風器側管30およびマスク側管240を介してマスク100Aの内側110Aに流通する空気を送ることができる。
【0065】
第2の分岐部220は、第1の分岐部210から分岐して、終端220A側を眼鏡側管260の始端260A側に所定の接続部分263を介して接続されている。第2の分岐部220は、眼鏡側管260を介して眼鏡100Bの内側100B´に流通する空気を送ることができる。
【0066】
ここで、マスク100Aには、上記の通り穴100A´が設けられている。この穴100A´に通風器側管30の終端31側が挿入されてマスク100Aの内側110Aにおいて通風器側管30の終端31側と第1の分岐部210の始端210A側とが所定の接続部分211を介して接続されている。接続部分211,263は、雄ネジと雌ネジを有するネジ機構を介して螺合し接続する構成とすることができる。
【0067】
なお、通風器側管30の終端31側には、上記の通り円板状のフランジ31aが設けられるとともに、第1の分岐部210の始端211側にも円板状のフランジ211aが設けられている。すなわち、フランジ31a,211aは、所定の固定部270をなしており、通風器側管30の終端31側と第1の分岐部210の始端210A側を接続するときに、マスク100Aの穴100A´の外側と内側の周囲をこれらフランジ31a,211aにより挟むようにすることにより、通風器管30と第1の分岐部210をマスク100Aに固定することができる。
【0068】
以上のように構成された装着物セット2は次のように組み立てることができる。
【0069】
すなわち、まず図21に示すように、第1の分岐部210の終端210B側とマスク側管40を接続する。上記したように、通風器側管30の終端31側とマスク側管40の接続部分44は、マスク側管40の流入口41となっている。
【0070】
次いで、図22に示すように、磁石80をマスク100Aに挟むように固定する。続いて、図23に示すように、通風器側管30が接続されたマスク側管240を磁石80に固定する(マスク側管40と磁石80の固定はマスク側管40とマスク100Aの内側110Aの磁石80との間にシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料90等を介在させることにより固定することができる)。この固定により、磁石80のプラス極81とマイナス極82によりマスク100Aを挟むようにしてマスク側管40をマスク100Aに固定することができる。
【0071】
そして、図24に示すように、通風器側管30の終端31側をマスク100Aの穴100A´および磁石81,82の穴81A´,82A´に挿通しつつ、通風器側管30の終端31側を第1の分岐部210の始端210A側に接続する。次に、図25に示すように、眼鏡用管260の始端260Aと第2の分岐部220の終端220A側を接続する。この眼鏡用管260の接続に続いて、図13および図14に示すように、装着物セット2のユーザUの顔への装着を行う。
【0072】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図26は、本発明の第3実施形態に係る装着物セットの構成を示す正面図、図27は、同装着物セットの構成を示す側面図、図28は、同装着物セットにおける部品図であり、カップ体と通風器を示す背面図、図29は、同装着物セットにおける部品図であり、(a)はプラス側の磁石の構成を示す正面図、(b)はマイナス側の磁石の構成を示す正面図、図30は、同装着物セットにおける部品図であり、連結部材の構成を示す斜視図である。なお、以下の説明においては、上記第1実施形態および第2実施形態と同様にユーザUの顔側を正面、その反対側を背面、正面から見てユーザUの顔の右側を右方、正面から見てユーザUの顔の左側を左方、ユーザUの上方側を上方、ユーザUの下方側を下方とし、各方向を図においても示すものとする。
【0073】
図26および図27に示すように、本第3実施形態の装着物セット3は、通風機構10を有する通風装置10AとユーザUの顔に装着する装着物100を有することとしているが、装着物100は、マスク100Aのみとなっている。
【0074】
通風機構10は、マスク100Aの内側110Aに空気を送るためのものである。通風機構10は、携帯可能に構成されており、ユーザUの鞄やポケット等に収納することができる。
【0075】
通風機構10は、図28に示すように、通風器300および固定機構310を有している。
【0076】
通風器300は、ケーシング301内にモータを備えた構成となっており、モータの回転軸に回転羽根302が設けられている。すなわち、通風器300は、モータに所定に電力を供給することにより、回転軸とともに回転羽根302を回転させることができる。通風器300は、回転羽根302の回転により空気を吐出することができる。この通風器300は、マスク100Aの内側110Aに固定して設けられている。なお、通風器300は、ウイルスを除去するためのフィルターを備えることとしてもよい。また、通風の方式も、ファン方式やブロア方式、更にはポンプ方式など各種の方式を採用することができる。また、通風器300の電源は、ケーシング301内にバッテリーを内蔵することとする他、電源コードを用いて電力を供給することとしてもよい。
【0077】
固定機構310は、通風器300をマスク100Aの内側110Aに固定することができる。固定機構310は、中央部に通風器300を固定する固定部311より詳しくは固定孔311を有するカップ体312と、磁石313と、を有している。固定機構310は、磁石313によりマスク100Aを挟むようにしてカップ体312をマスク100Aに固定することができる(通風器300を固定部311および磁石313を介してマスク100Aに固定することができる)。カップ体312は、ドーム状でカップ型の形状となっており、シリコンやゲル状の材料、ペースト状の材料等で形成することができ、ユーザUの顔との密着性や気密性を向上させることができる。
【0078】
磁石313は、図29に示すように、プラスの磁極を有するプラス極313Aと、マイナスの磁極を有するマイナス極313Bと、を有し、プラス極313Aおよびマイナス極313Bのうちいずれか一方をマスク100Aの外面側110Bに設けるとともに、プラス極313Aおよびマイナス極313Bのうちいずれか他方をマスク100Aの内面側110Aに設ける。更に、プラス極313Aおよびマイナス極313Bのうちいずれか他方にカップ体312を設ける。これにより、磁石313のプラス極313Aとマイナス極313Bによりマスク100Aを挟むようにしてカップ体312をマスク100Aに固定することができる。
【0079】
更に、固定機構310は、マスク100A、磁石313、およびカップ体312を連結する連結部材314を有している。連結部材314は、図30に示すように、所定のピン314とし、ピン314は、円板状の頭部314aと針状に延びて先端が尖がった針部314bを有している。針部314bは、マスク100Aおよび磁石13を貫通し、カップ体312の中間部に達する長さに設定されている。ピン314は、カップ体313の四隅に刺し込むようにして設けられている。
【0080】
以上のように構成された装着物セット3は次のように組み立てることができる。
【0081】
すなわち、まず図31に示すように、カップ体312に通風器300を固定した状態とし、次いで、図32に示すように、磁石313をマスク100Aに挟むように固定する。続いて、図33に示すように、マスク100Aに磁石313を介してカップ体312に固定された通風器300を固定する。これにより、カップ体312により通風器300を固定しつつ、磁石313によりカップ体312を磁石313に固定することができる(カップ体312と磁石313の固定はシリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料等で固定することができる)。そして、図26に示すように、ピン314の針部314bを、マスク100Aおよび磁石13を貫通させ、更にカップ体312の中間部に達するように刺し込んでこれらを確実に固定する。
【0082】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図34は、本発明の第4実施形態に係る装着物セットの構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。なお、以下の説明においては、上記第1実施形態乃至第3実施形態と同様にユーザUの顔側を正面、その反対側を背面、正面から見てユーザUの顔の右側を右方、正面から見てユーザUの顔の左側を左方、ユーザUの上方側を上方、ユーザUの下方側を下方とし、各方向を図においても示すものとする。
【0083】
図34に示すように、本第4実施形態の装着物セット4は、通風機構10を有する通風装置10Aと、ユーザUの顔に装着する装着物100を有することとしているが、装着物100は、マスク100Aのみとなっている。
【0084】
通風機構10は、マスク100Aの内側110Aに空気を送るためのものである。通風機構10は、携帯可能に構成されており、ユーザUの鞄やポケット等に収納することができる。
【0085】
通風機構10は、通風器20、管401、および送出部402を有している。なお、通風器20は、空気を送るためのもので、上述した第1実施形態および第2実施形態の通風器20の構成と同様でありその説明を省略することがあるものとする。
【0086】
管401は、所定の長さを有するとともに、通風器20と連通している。管401は、終端401A側がマスク100Aの内側110Aに備えられており、通風器20から送られた空気を流通させてマスク100Aの内側110Aに送ることができる。管401は、弾性変形が可能で弾力性のある材料で形成されており、シリコン、ゴム、樹脂等で形成することができる(管401は、弾性変形が可能なため隙間の充填効果を高めることができる)。
【0087】
送出部402は、管401を流通する空気をマスク100Aの内側110Aに噴出するように送出させることができる。送出部402は、マスク100Aの下部側かつ管401の終端401A側に設けられている。送出部402は、管401の終端401A側と連通し、通風器20からの空気をマスク100Aの内側110Aに向けて噴出するように送出することができる。
【0088】
送出部402は、空気貯留部403を有しており、空気貯留部403は、管401の終端401A側に設けられている。空気貯留部403は、管の終端401A側と連通し、通風器20からの空気が管401を介して送られて所定に貯留することができる。
【0089】
空気貯留部403は、内部が中空の箱状で、マスク100Aの内側110Aに向けられるように空気貯留部403の上壁403´に複数の円形の孔404が設けられている。空気貯留部403は、複数の孔404を介して通風器20からの空気をマスク100Aの内側110Aの上方に向けて噴出するように送出することができる。空気貯留部403は、所定の固定部405を介してマスク100Aの内側110Aに着脱可能に固定するように備えることとしたり、固着して備えることができる。固定部405は、例えば、磁石、テープ状の材料や粘着剤、更にはシリコン、ゲル状の材料、ペースト状の材料やクリップ状の部材等とすることができる。なお、送出部402より詳しくは空気貯留部403は、固定部405と協働して管401を固定する機能も有しており、固定部405の一構成としても解釈される。
【0090】
このように、本第4実施形態にあっては、空気貯留部403は、マスク100Aの内側110Aに向けられるように複数の孔404が設けられ、複数の孔404を介して通風器20からの空気をマスク100Aの内側110Aに向けて送出することとしたので、空気貯留部403に通風器20からの空気を溜めながら複数の孔404を介してマスク100Aの内側110Aに空気を送出することができる。
【0091】
なお、本第4実施形態にあっては、装着物セット4は、装着物100をマスク100Aのみとすることとしているが、マスク100Aに代えて眼鏡100Bをとして、眼鏡100Bの内側100B´に送出部402すなわち空気貯留部403を着脱可能に備えることとしたり、マスク100Aおよび眼鏡100Bの内側110A,100B´のいずれにも送出部402すなわち空気貯留部403を着脱可能に備えることとしてもよい。
【0092】
[第5実施形態]
以下、本発明の第5実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図35は、本発明の第5実施形態に係る装着物セットの構成を示す正面図、図36は、同第5実施形態に係る装着物セットの構成を示す一部断面を含む側面図、図37は、同第5実施形態に係る装着物セットの構成を拡大して示す一部断面を含む拡大側面図、図38は、同第5実施形態に係る装着物セットの構成を拡大して示す一部断面を含む別の拡大側面図である。なお、以下の説明においては、上記第1実施形態乃至第4実施形態と同様にユーザUの顔側を正面、その反対側を背面、正面から見てユーザUの顔の右側を右方、正面から見てユーザUの顔の左側を左方、ユーザUの上方側を上方、ユーザUの下方側を下方とし、各方向を図においても示すものとする。
【0093】
図35乃至図38に示すように、本第5実施形態の装着物セット5は、通風機構10を有する通風装置10Aと、ユーザUの顔に装着する装着物100を有することとしているが、装着物100は、フェイスシールド100Cとしている。
【0094】
すなわち、フェイスシールド100Cは、少なくともユーザUの目、口および鼻と前方に所定に離間しつつ正面から見たときにユーザの目、口および鼻を覆うように保護する構成となっている。フェイスシールド100Cは、板状でかつ上下方向から見た断面形状が前方に突出する円弧状の湾曲した形状とし、例えばアクリル板により形成することができる。
【0095】
通風機構10は、フェイスシールド100Cの内側100C1に空気を送るためのものである。通風機構10は、携帯可能に構成されており、ユーザUの鞄やポケット等に収納することができる。
【0096】
通風機構10は、図35および図36に示すように、通風器500、固定部520、および充填部530を有しており、フェイスシールド100Cの上部側に設けられている。
【0097】
すなわち、通風機構10は、空気を上下方向に送るための通風器500をフェイスシールド100Cの上部側に複数有している。
通風器500は、ケーシング501内にモータを備えた構成となっており、モータの回転軸に回転羽根502が設けられている。すなわち、通風器500は、モータに所定に電力を供給することにより、回転軸とともに回転羽根502を回転させることができる。
通風器500は、回転羽根502の回転により空気を吐出することができる。この通風器500は、フェイスシールド100Cの内側100C1に固定して設けられている。
なお、通風器500は、飛沫やウイルスを除去するためのフィルター503を通風経路上(回転羽根502の下方)に備えることができる(フィルター503は、取り替え式とすることが好ましい)。これにより、通風機500は、フィルター503を介して清浄な空気をフェイスシールド100Cの内側に送ることができる。また、通風の方式も、ファン方式やブロア方式、更にはポンプ方式など各種の方式を採用することができる。また、通風器500の電源は、ケーシング501内にバッテリーを内蔵することとする他、電源コードを用いて電力を供給することとしてもよい。更に、通風器500は、図38に示すように、回転羽根502の向きを変更可能な機構を設け、風向きを調整可能とすることとしてもよい(図38において点線は変更前の回転羽根502、実線は変更後の回転羽根502を示す)。風向きの調整は、通風器500の通風経路上に所定のダンパ540を設けて行うこととしてもよい。
【0098】
固定部510は、通風器500をフェイスシールド100Cの内側100C1に固定する機能を有している。
すなわち、固定部510は、磁石520を含み、フェイスシールド100Cの内側100C1および外側100C2からフェイスシールド100Cを磁石520により挟み込みながら通風器500をフェイスシールド100Cの内側100C1に固定することができる。
【0099】
磁石520は、プラスの磁極を有するプラス極521と、マイナスの磁極を有するマイナス極522と、を有している。
すなわち、プラス極521およびマイナス極522のうちいずれか一方をフェイスシールド100Cの外側100C2に設けるとともに、プラス極521およびマイナス極522のうちいずれか他方をフェイスシールド100Cの内側100C1に設ける。磁石520は、帯状の外観形状とすることができる。プラス極521およびマイナス極522が相互に引き合うことにより通風器500を固定することができる。
【0100】
充填部530は、フェイスシールド100Cの内側100C1の隙間を充填する機能を有している。
【0101】
充填部530は、第1の充填部531および第2の充填部532を有しており、第1の充填部531は、フェイスシールド100Cと通風器500との間に形成される隙間を充填し、第2の充填部532は、通風器500とユーザUの顔との間に形成される隙間を充填することができる。
【0102】
第1の充填部531は、シリコン系の材料、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料を含んで構成することができる。
すなわち、シリコン系の材料、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料は、フェイスシールド100Cの内側100C1の磁石522とフェイスシールド100の内側100C1との間に介在することができる。
【0103】
第2の充填部532は、弾力性があり弾性変形可能な材料を含んで構成することができる。
すなわち、弾力性があり弾性変形可能な材料は、ウレタン、スポンジ、およびゴムの少なくともいずれかにより構成することができる。
【0104】
つまり、第2の充填部532は、凹部532´を有し、凹部532´内において弾性変形しながら接触するように通風器500を設けることができる部材である。
【0105】
より詳しくは、第2の充填部532のフェイスシールド100Cの内側100C1に対向する面532aは、通風器500のフェイスシールド100Cの内側100C1に対向する面500aよりもフェイスシールド100Cの内側100C1に突出しつつシリコン系の材料、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料を含んで構成される第1の充填部531を介してフェイスシールド100Cの内側100C1に接触するように固定することができる。シリコン系の材料、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料を含んで構成される第1の充填部531を介してフェイスシールド100Cの内側100C1に接触するように固定することで隙間の充填効果を相乗的に向上させることができる。また、第2の充填部532のフェイスシールド100Cの内側100C1に対向する面532aを、通風器500のフェイスシールド100Cの内側100C1に対向する面500aよりもフェイスシールド100Cの内側100C1に突出させることでフェイスシールド100Cの内側100C1に確実に接触するように固定することができる。
【0106】
また、第2の充填部532のユーザUの顔に対向する面532bは、通風器500のユーザUの顔に対向する面500bよりもユーザUの顔側に突出しつつユーザUの顔に弾性変形しながら接触するように固定することができる。第2の充填部532のユーザUの顔に対向する面532bを、通風器500のユーザUの顔に対向する面500bよりもユーザUの顔側に突出させることでユーザUの顔に確実に接触させることができる。
【0107】
この第2の充填部532は、少なくとも通風器500に接触する部分および/またはユーザUの顔に接触する部分のJISK6253(デュロメータータイプA)にて測定した硬度が10Hs乃至100Hsとすることができる。硬度が10Hs乃至100Hsとすることにより通風機500を確実に固定しつつ弾性変形による充填効果も確実に確保することができる。
【0108】
このように、本第5実施形態にあっては、フェイスシールド100Cにより少なくともユーザUの目、口および鼻を保護することとしたので、顔の大部分を保護することができる。
【0109】
そして、本第5実施形態にあっては、フェイスシールド100Cの内側100C1の隙間を充填するための充填部530を有することとしたので、フェイスシールド100Cの内側100C1に隙間が形成される場合にあっても、充填部530により隙間が充填され、隙間を介して外部から異物が流入することを抑制することができる。
【0110】
なお、充填部530は、上記の通り、第1の充填部531および第2の充填部532のいずれも有することとしてもよく、第1の充填部531および第2の充填部532のうちいずれか一方のみを有することとしても所要の効果を奏することができる。すなわち、充填部530は、フェイスシールド100Cと通風器500との間に形成される隙間および/または通風器500とユーザUの顔との間に形成される隙間を充填することとすればよい。
【0111】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
すなわち、上述した第1実施形態および第2実施形態にあっては、眼鏡側管60,260は、眼鏡100Bの内側100B´の下部側に達するように構成することとしているが、図39および図40に示すように、眼鏡100Bの内側100B´に達することなく眼鏡100Bの下方側に送出部63,262を位置させることとしても所要の効果を奏することができる。
【0112】
すなわち、装着物100は、ユーザUの口および鼻を覆うマスク100Aと、ユーザUの目を覆う眼鏡100Bと、を含むとともに、眼鏡側管60,260を有し、眼鏡側管60,260は、マスク側管40,240から延びて、流通する空気をユーザUの眼鏡100B側に向けて送出する送出部63,262を有することとしてもユーザUの目に流通する空気を送出することができ、所要の効果を奏することができる。ただし、眼鏡側管60,260は、眼鏡100Bの内側100B´の下部側に達するように構成することとした方が、ユーザUの目に流通する空気を確実に送出することができより好ましい実施形態となる。
【0113】
また、図41に示すように、眼鏡側管60,260を有することなく、マスク側管40の上部にユーザUの目を向く側に送出部63としての複数の孔63´を設け、複数の孔63´により流通する空気をユーザUの眼鏡100B側に向けて送出することとしても、ユーザUの目に流通する空気を送出することができ、所要の効果を奏することができる。
【0114】
すなわち、装着物100は、ユーザUの口および鼻を覆うマスク100Aと、ユーザUの目を覆う眼鏡100Bと、を含むとともに、流通する空気をユーザUの眼鏡100B側(ユーザUの目を向く側)に向けて送出する送出部63を有することとしても所要の効果を奏することができる。ただし、眼鏡側管60,260において眼鏡100Bの下方側に送出部63,262を位置させたり、眼鏡側管60,260を眼鏡100Bの内側100B´の下部側に達するように構成することとした方が、ユーザUの目に流通する空気を確実に送出することができより好ましい実施形態となる。
【0115】
更に、上述した実施形態にあっては、装着物100をマスク100Aや眼鏡100Bとすることとしているが、目を保護するアイシールド等の保護具やマウスシールド等の口を保護する保護具としても所要の効果を奏することができる。
また、上述した第1実施形態および第2実施形態において、マスク100Aの内側110Aの磁石80とマスク側管40,240との固定を粘着剤(接着剤)を固定部90として予め行い装着物セット1,2を組み立てることとしてもよい。更に、上述した第3実施形態において、カップ体312とマスク100Aの内側110Aの磁石313の固定を粘着剤(接着剤)を固定部として予め行い装着物セット4を組み立てることとしてもよい。更にまた、上述した第5実施形態において、第1の充填部531に粘着剤(接着剤)を含むこととしてもよい。更に、上述した第5実施形態において、第1の充填部531は、フェイスシールド100Cの内側100C1の磁石522とフェイスシールド100の内側100C1との間に介在することとしているが、図42に示すように、第2の充填部532のフェイスシールド100Cの内側100C1に対向する面532aとフェイスシールド100Cの内側100C1の磁石522との間に介在することとしても所要の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0116】
U:ユーザ
1:装着物セット
2:装着物セット
3:装着物セット
4:装着物セット
10:通風機構
10A:通風装置
20:通風器
21:ケーシング
22:モータ
23:回転軸
24:回転羽根
30:通風器側管
31:終端
31a:フランジ
40:マスク側管(装着物側管)
41:流入口
42:送出部
43:孔
44:接続部分
50:閉塞物
51:穴
60:眼鏡側管(装着物側管)
61:終端
62:開口
63:送出部
63´:孔
70:固定部
80:磁石
81:プラス極
81A´:穴
82:マイナス極
82A´:穴
90:シリコン、ゲル状の材料、およびペースト状の材料のうち少なくともいずれかの材料
10A:通風装置
100:装着物
100A:マスク
100A´:穴
100B:眼鏡
100B´:内側
100C:フェイスシールド
100C1:内側
100C2:外側
110A:内側
110B:外側
110a:端部
200:分岐部
210:第1の分岐部
210A:始端
210B:終端
211:接続部分
211a:フランジ
212:接続部分
220:第2の分岐部
220A:終端
240:マスク側管(装着物側管)
260:眼鏡側管(装着物側管)
260A:始端
260a:終端
261:孔
262:送出部
263:接続部分
270:固定部
300:通風器
301:ケーシング
302:回転羽根
310:固定機構
311:固定孔(固定部)
312:カップ体
313:磁石
313A:プラス極
313B:マイナス極
314:連結部材
314a:頭部
314b:針部
401:管
401A:終端
402:送出部
403:空気貯留部
404:孔
405:固定部
500:通風器
500a:フェイスシールドの内側に対向する面
500b:ユーザの顔に対向する面
501:ケーシング
502:回転羽根
503:フィルタ
510:固定部
520:磁石
521:プラス極
522:マイナス極
530:充填部
531:第1の充填部
532:第2の充填部
532a:フェイスシールドの内側に対向する面
532b:ユーザの顔に対向する面
532´:凹部
540:ダンパ
図1
図2
図3
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