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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-09
(45)【発行日】2023-05-17
(54)【発明の名称】家畜の監視
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20230510BHJP
【FI】
A01K29/00 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021546402
(86)(22)【出願日】2019-09-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(86)【国際出願番号】 CA2019051233
(87)【国際公開番号】W WO2020077438
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】62/746,790
(32)【優先日】2018-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/748,774
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/848,942
(32)【優先日】2019-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521161819
【氏名又は名称】グループ ロ-マン インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ラブレック,ジャクリン
(72)【発明者】
【氏名】グイノ,フランク
(72)【発明者】
【氏名】サバット,ピエール
(72)【発明者】
【氏名】エストラド,ディミトリ
(72)【発明者】
【氏名】リベスト,ジョエル
【審査官】吉原 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-100002(JP,A)
【文献】実開昭49-023454(JP,U)
【文献】特開平04-252125(JP,A)
【文献】特開2007-175050(JP,A)
【文献】特開平09-035036(JP,A)
【文献】特開2009-027651(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/546402(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 1/00 - 67/04
G06Q 10/00 - 99/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家畜の目録を生成するために家畜を数える方法であって、前記方法は、
前記家畜が収容される閉じ込め囲い(10)から、路地(11)を通って、輸送コンテナまたは別の閉じ込め囲いを含む遠隔地(12)へと家畜群を移動方向に導くことで、家畜群の全てを遠隔地(12)に移動させる工程と、
前記路地の部分(11B)にいる任意の家畜を含む、前記路地の前記部分(11B)の画像を得るために少なくとも1つのカメラ(17)を路地(11)に取り付ける工程と、
前記家畜を前記路地の前記部分(11B)を通過させる工程と、
前記家畜が少なくとも2頭並んで通過することができるような幅のある前記部分を配置する工程と、
前記家畜群の全てが前記閉じ込め囲いと前記遠隔地(12)との間の移動を完了する前に、前記家畜が移動方向に自由に動いて、移動方向の反対方向に動くために方向を変えることができるように、前記部分を配置する工程と、
プロセッサー(15)において、前記遠隔地(12)に動いた全ての前記家畜群の前記目録を生成するために、前記画像の分析を実行する工程であって、前記家畜の少なくとも1つが、前記路地を通って前記遠隔地(12)への前記移動を完了し続ける前に、一時的に反対方向に動くために前記路地の前記部分(11B)で方向を変える場合に、前記目録を生成する前記プロセッサーにおける前記分析は、前記家畜の前記方向を変えることを考慮し、および、前記家畜の少なくとも2つが並んで前記部分(11B)を通過する場合に、前記目録を生成する前記プロセッサーにおける前記分析は、前記部分(11B)を通過するときに並んでいる前記家畜を考慮する、工程と、
目録(16)を会計書類の形にする工程とを含む方法。
【請求項2】
前記分析は、前記路地(11)に沿って動く前記家畜の前記方向に垂直に延在する2本を超える複数の仮想の集計線を配置すること、
各仮想の集計線において、集計される方向に集計線を横断する前記家畜の1つを追跡するごとにカウンターに1を加え、反対方向に集計線を横断する前記家畜の1つを追跡するごとにカウンターから1を引き去るようにすること
および、異なる集計線の集計に基づいて、前記目録のために最終的な集計を統計的に選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記閉じ込め囲い(10)は、前記家畜群の購入の一段階として移動のために輸送されることが必要となるまで、前記家畜が収容され続ける囲いを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記閉じ込め囲い(10)は、前記家畜が前記囲いに収容され続けるように、1つ以上の給餌システム(40)を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記遠隔地は輸送コンテナ(12)を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記遠隔地は別の閉じ込め囲いを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法
【請求項7】
中間数および後の合計数の両方を提供するために、当初の群における家畜の第1の中間数を集計し、第2の群の家畜を集計し続ける記録簿が提供される、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
家畜が所定数に達した後にアラームが生成される、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前の集計セッション映像は、品質保証のために、または紛争解決の場合に、再生される、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本明細書に参照として取り込まれた開示の2018年10月17日に出願された第62/746790号、2018年10月22日に出願された第62/748774号および2019年5月16日に出願された第62/848942号の仮特許出願に基づく、米国特許法第119条(e)の下で利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、閉じ込め囲いを含む家畜を飼育するための装置、およびとりわけに囲い内に動物の監視を可能にする要素に関する。いくつかの構成では、これは、動物の特性の変化に関連し得る行動の変化を判定するために使用することができる。本装置は、具体的に、動物が食肉処理のために飼育される場で使用することができる一方、本装置は、乳または卵のために飼育される動物にも使用することができる。
【0003】
本明細書の構成は、動物が典型的に室内家畜小屋に非常にきつく閉じ込められる、ブタおよび家禽の産生に使用するために主に設計されているが、任意の畜産に使用することができる。用語の「動物」は、当然、家禽を含むように意図されている。
【0004】
豚産生および家禽産生は、典型的に室内家畜小屋に非常にきつく閉じ込められる場で行なわれている。熟練の従業員は、これまで、観察と制御によって動物を管理してきた。しかしながら、動物および、給餌を含むそれらの活動を識別および監視するために技術的な支援を提供することは望ましい。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、動物およびそれらの活動を監視するための構成を含む家畜を飼育するための装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の第1の態様では、家畜を飼育するための装置が提供され、該装置は、
家畜メンバーの群が収容される閉じ込め領域を画定する少なくとも1つの第1の閉じ込め囲いと、
1つ以上の画像生成カメラを含むカメラシステムであって、該カメラシステムは閉じ込め領域に取り付けられ、かつ家畜群のメンバーが出入りし得る閉じ込め領域の部分の全ての、1つ以上の画像を取得するように構成され、
閉じ込め領域において家畜群のメンバーの全員が少なくとも1つの画像に常に見えるように、前記1つ以上の画像を繰り返しで取得するように構成される、カメラシステムと、
画像を分析するためのプロセッサーと、を含み、
ここで、プロセッサーは、メンバーの各々を断続的に追跡し、かつ各々のメンバーを他のメンバーから区別するために画像を使用する。
【0007】
したがって、本構成は、動物が個々の囲いではなく、群として一緒に保持される家畜小屋で使用するために具体的に設計された。
【0008】
本構成では、1つの重要な独立した特徴とは、プロセッサーが、前記1つ以上の画像における家畜群のメンバーの各々に個別指定を割り当てるように構成されるということである。個別指定は、家畜群のメンバーのいかなる物理的標識または認証標識にも依存しないように恣意的であるのが好ましい。プロセッサーは、好ましくは、メンバーの各々を断続的に追跡し、および常に全メンバーを観察して追跡することによって各メンバーを他のメンバーから識別する。プロセッサーが、個々のメンバーを標識付けまたは認証することなく、個々のメンバーの移動に関するデータを生成するように作動することは好ましい。
【0009】
本構成では、1つの重要な独立した特徴とは、プロセッサーが、メンバーが正確に識別されたことをチェックし確認するために、メンバーを認証する外部のシステムのデータを定期的に使用するように構成されることである。従って、2頭のメンバーとの間で混同が検出された場合、プロセッサーは、どのメンバーが混同されたのかを識別し、およびそれらのそれぞれのメンバーに収集されたデータを再び割り当てるように作動することができる。
【0010】
本構成では、1つの重要な独立した特徴とは、プロセッサーが、メンバーが給餌ステーションなどの閉じ込め囲い内の特定位置にいるときにチェックして確認するように作動することである。
【0011】
本構成では、1つの重要な独立した特徴とは、プロセッサーが、特定指定のメンバーを識別する従業員に表示装置上に表示を提供するように構成されることである。例えば、プロセッサーは、識別番号の画定により従業員に表示を提供する場合がある。代替的に、プロセッサーは、従業員がその経験豊富な目でメンバーを識別することができるように、閉じ込め領域を形成する複数の囲いのどの囲いにメンバーが位置するかを示すことによって、従業員に表示を提供する場合がある。
【0012】
しかし、さらに、プロセッサーは、メンバーの識別を、識別されたメンバーをマークするように作動するマーキングコンポーネントに通信する場合がある。
【0013】
しかし、さらに、プロセッサーは、識別されたメンバーの1頭がどこにいるかをリアルタイムに識別するために、従業員に閉じ込め領域のインタラクティブな地図を提供する場合がある。
【0014】
本発明の別の特徴では、家畜を飼育するための装置が提供され、該装置は、
家畜の動物の群が収容される閉じ込め領域を画定する少なくとも1つの閉じ込め囲いと、
動物の1つ以上の画像を取得するように構成された、少なくとも1つの画像生成カメラを含むカメラシステムと、
画像を分析するためのプロセッサーと、
動物に取り付けるための複数の耳用タグであって、各々のタグがそれぞれの動物を識別するための情報を含む可視画像をその上に有する、耳用タグと、
画像の画像分析によって動物を識別する情報を検出し、それによって、閉じ込め囲い内に動物の位置を判定するように構成されるプロセッサーと、を含む。
【0015】
好ましくは、各々の動物が、2つの耳用タグを有し、各々のタグがそれぞれの動物を識別するための画像を含むが、1つのみのタグを使用するシステムは適切であり得る。
【0016】
好ましくは、動物を識別する情報を含む可視画像は、囲い内の従業員に容易に判読可能であって、その上に数字の記号または英数字の記号を有するタグ番号を含む。しかしながら、QRコードおよび他の機械可読情報を含めることができ、または英数字のコードの代わりに使用することができる。
【0017】
好ましくは、閉じ込め囲いにおける給餌および/または給水のために少なくとも1つの給餌分配トラフを有する少なくとも1つの給餌装置が提供され、ここで、プロセッサーは、給餌装置で動物を識別するように構成される。
【0018】
この場合に、前記情報で識別された動物に対して調整された量または内容の給餌および/または給水をトラフへ供給することを制御する制御システムを提供することができる。
【0019】
場合によっては、各々の動物が2つの耳用タグを有する場合があり、各々のタグはその上にそれぞれの動物を識別するために数字の記号または英数字の記号を有する。
【0020】
好ましくは、番号がバーコードまたは他の電子的に解読可能なパターンでないように、タグ番号は、囲いの従業員が容易に判読できる。
【0021】
本発明の別の態様では、家畜を飼育するための装置が提供され、該装置は、
家畜の動物の群が収容される閉じ込め領域を画定する少なくとも1つの第1の閉じ込め囲いと、
動物の1頭の給餌のための領域を有する、給餌および/または給水用の少なくとも1つの給餌分配トラフを有する少なくとも1つの給餌装置と、
給餌装置に取り付けられ、給餌装置の画像を取得するように設けられた少なくとも1台のカメラを含むカメラシステムと、
画像を分析するためのプロセッサーと、を含み、
ここで、プロセッサーは、画像の画像分析によって給餌装置の給餌および/または給水の量を検出するように構成される。
【0022】
場合によっては、システムは、閉じ込め囲いにおける給餌および/または給水のために少なくとも1つの給餌分配トラフを有する少なくとも1つの給餌装置で使用され、かつプロセッサーは、タグ読取りシステムを使用して、給餌装置で動物を識別するように構成される。
【0023】
場合によっては、タグ番号で識別された動物に対して調整された量または内容の給餌および/または給水をトラフへ供給することを制御する制御システムが提供される。しかし、同じシステムは、そのような適合した給餌システムを用いることなく使用することができる。
【0024】
給餌装置でまたは給餌装置とともに使用されるとき、カメラシステムはトラフの画像を取得するカメラを含むことができ、ここで、プロセッサーは、トラフ内の給餌および/または給水の量を、量が実用範囲内にあるか否かを判定するために、画像の画像分析によって検出するように、および量が実用範囲外にある場合、シグナルを提供するように構成される。
【0025】
すなわち、例えば、プロセッサーは、画像の画像分析によってトラフ内の給餌の量を検出するように構成することができる。
【0026】
場合によっては、給餌装置は、トラフへ給水を供給するための給水ニップルを含むタイプであり得、およびプロセッサーは、画像の画像分析によってトラフが給水で満たされているかまたは水を含んでいないかを検出し、そのことによって、ニップルの故障を示すように構成される。
【0027】
場合によっては、給餌装置とともに使用される時、動物誘導システムが提供され、該システムは、各々の動物が順に誘導システムによって制御され、かつ給餌および/または給水を摂取するように給餌装置に誘導されるように、給餌装置に動物が接近することを制御し、かつこの場合にカメラは、タグを読取るように誘導システムにおいて動物の画像を取得するために位置付けることができ、動物のアイデンティティを取得し、および必要に応じて識別された動物への給餌を調整する。
【0028】
本構成では、別の重要な独立した特徴とは、プロセッサーが、特定の動物がトラフから去った後にトラフに残る給餌の量を検出するように、およびトラフでの次の動物用のトラフに供給される給餌の量を次の動物に調整された量から除算するように構成されることができる。すなわち、第1の動物が、その動物のために選択された供給量の給餌を摂取しないことにしてトラフ内にその一部を残した場合、システムはその残量を検出することができ、および、次の動物が、それが受け取るべき量だけを受け取り、前の動物がいくらか給餌を残すことで生じる余分な量を受取らないように、その残量を考慮に入れた量をトラフに投入することができる。このように、動物が実際に摂取した給餌の量は、よりよく監視され、制御されることができ、その結果、各々の動物は、一定の期間中にその要望に応じる総量を受ける。
【0029】
1つの重要な独立した特徴では、給餌装置は、複数の用量で動物に必要とされる給餌の量を分配するように構成され、およびここで、プロセッサーは、次の用量を分配する前に、前の用量が動物によって摂取されたかを検出するように構成される。
【0030】
タグ読取りシステムを使用して、場合によっては、プロセッサーは、閉じ込め囲い内の特定の識別された動物の動作に関する出力データを提供するように、さらに構成され得る。
【0031】
場合によっては、タグ読取りシステムを使用して、プロセッサーは、囲いにおける一定の位置で動物を示す出力を提供し、その情報を追跡システムに入力するように構成され得る。
【0032】
上記に明らかにされた追跡システムの使用の例では、雄の動物を含む囲いが提供されることができ、およびプロセッサーは、雌が雄を訪ねる頻度の検出によって、識別された動物の発情期を示す出力を提供するように構成される。
【0033】
システムの別の使用では、プロセッサーは、画像分析によって識別された動物の計算された重量を検出するように構成され得る。これは、市場重量を判定する、かつ給餌摂取の効率を最大化するために給餌を調整する両方のために、体重増加を監視するために使用することができる。
【0034】
本明細書に開示されるシステムは、接続しているトラフで複数のブタに同時に給餌する複数の空間を有するタイプ、および典型的には、ただし必須とすることなく、識別された動物に対する調整された給餌とともに使用される単一の専用給餌装置のタイプ両方の給餌装置と共に使用することができる。
【0035】
タグの読取りは、給餌装置および給水装置のまわりで動物を識別するために最も有益になり得るが、さらに、他の個々の決定を行うためまたは他の個々のデータを得るために個々の動物を識別するのが好ましい他の位置でもそれを使用することができる。そのような1つの適用とは、囲い飼育での雌ブタが雄ブタの囲いを訪れる頻度の監視から発情期を検出することである。別の例示は、単に囲いにおける一定の位置で動物を識別し、その情報を追跡システムに入力することであり得る。
【0036】
トラフの監視は、個々の動物のための給餌を調整するためのみならず使用することができる。それはさらに、トラフが、給餌があるべき時に空である、すなわち、給餌システムが適切に機能していなかった可能性がある場合に従業員に警告を発するためにも使用することができる。それはさらに、トラフが、例えば、給水で満たされている、または給水がない場合に、給水ニップルの問題を識別するために使用することができる。それらの2つの例は、接続しているトラフで複数のブタに同時に給餌する複数の空間を有する給餌装置等の非個別型の給餌設定にさえ起こり得る。
【0037】
本明細書のシステムは、家畜を飼育するための装置を開示し、該装置は、
家畜メンバーの群が収容される閉じ込め領域を画定する少なくとも1つの第1の閉じ込め囲いと、
1つ以上の画像生成カメラを含むカメラシステムであって、該カメラシステムは閉じ込め領域に取り付けられ、かつ家畜群のメンバーが出入りし得る閉じ込め領域の部分の全ての1つ以上の画像を取得するために構成され、
閉じ込め領域において家畜群のメンバーの全員が前記少なくとも1つの画像に常に見えるように、前記1つ以上の画像を繰り返し取得するように構成される、カメラシステムと、
画像を分析するためのプロセッサーと、を含み、
プロセッサーは、前記1つ以上の画像における家畜群のメンバーの各々に個別指定を割り当てるように構成され、
ここで、個別指定は、家畜群のメンバーのいかなる物理的標識または認証標識に依存しないように恣意的であり、
およびここで、プロセッサーは、メンバーの各々を断続的に追跡し、および常に全メンバーを観察して追跡することによって各々のメンバーを他のメンバーから区別する。
【0038】
好ましくは、プロセッサーが、個々のメンバーに標識付けすることも他の方法で認証することも全く必要とせず、個々のメンバーの動きに関するデータを生成するように、および認証に応答するシステムを提供するように作動する。動物をタグするまたは標識付けするために群で使用される標識付けシステムがあっても、本明細書に記載された構成は、そのシステムへの問い合わせを必要とすることなく、作動することができ、典型的に常に作動することが理解されるであろう。しかしながら、場合によっては、いくつかのエラーが生じる場合があるため、プロセッサーは、メンバーが正確に識別されることをチェックし確認するために、メンバーを認証する外部のシステムのデータを定期的に使用するように構成される。
【0039】
2頭のメンバー間での混同が検出されたこの場合では、プロセッサーは、どのメンバーが混同されたのかを識別し、およびそれらのそれぞれのメンバーに収集されたデータを再び割り当てるように構成される。したがって、プロセッサーは、メンバーが給餌ステーションなどの閉じ込め囲い内の特定の位置にいるときに、識別をチェックし確認するように作動することができる。
【0040】
好ましくは、従業員が、病気または発情期中であり得る具体的に識別された動物に関して対処することができるために、プロセッサーは、群における特定の指定されたメンバーを識別する表示を従業員に提供するように構成される。これはシステムの作動モードに応じて、多数の様々な方法で行うことができる。
【0041】
システムが、上に記載されたような動物を識別する別個のシステムとの組み合わせで機能する一実施例では、プロセッサーは、別個の識別システムからの識別番号を確定することによって従業員に表示を提供することができ、その番号は、従業員が識別することができ、およびその番号の動物は見つけられる。
【0042】
別のシステムでは、プロセッサーは、従業員がその経験豊富な目でメンバーを識別することができるように、閉じ込め領域を形成する複数の囲いのどの囲いにメンバーが位置するかを示すことによって従業員に表示を提供する。本構成では、閉じ込め領域における動物の合計数は、少数の動物の個々の囲いに分割され、その結果、囲いの識別は、従業員が自身の経験を使用して、検出された症状の兆候を示す動物を位置づけることを可能にするために十分である。
【0043】
まだ別の構成では、プロセッサーは、有色または視覚的な識別マーカーを使用して、例えば、給餌ステーションで識別されたメンバーをマークするために作動するコンポーネントを用いて、メンバーの識別を通信する。したがって、例えば、塗料の塗り具またはスプレー缶が、給餌ステーションに設置され、当該動物がステーションにいるとき作動され得る。
【0044】
さらに、別の構成では、プロセッサーは、識別されたメンバーがどこにいるかを、リアルタイムに識別するために、従業員に閉じ込め領域のインタラクティブマップを提供するように構成される。
【0045】
好ましくは、プロセッサーは、各メンバーについて以下のデータのセットの1つ以上を生成するように構成される:
リアルタイムで断続的に取得することができる、または位置に関する定期情報を提供するためにデータの反復された定期的な分析によって確立することができる各メンバーの位置、
同じく、連続的または定期的になり得る各メンバーの速度、
同じく、連続的または定期的になり得るメンバーの様々な部分(全身、頭、尾など)の姿勢、
同じく、連続的または定期的になり得るメンバーのエネルギーレベル。
【0046】
好ましくは、プロセッサーが、メンバーの部分群について以下のデータのセットの1つ以上を生成するように構成される:
同じく、連続的または定期的になり得るメンバーの部分群のエネルギーレベル、
同じく、連続的または定期的になり得る部分群の平均速度。
【0047】
本明細書の発明の重要な独立した態様では、閉じ込め領域は、給餌領域、給水領域および休息領域を含む様々な領域に細分することができ、およびそれらの領域における動物のすべてに関するデータは、それらの特定領域のうちのいずれか1つについて個々のデータまたは群のデータを取得するように分析することが可能である。それらの領域において動物の様々な活動を考慮して、それらの領域にいるときの動物の行動の分析は、閉じ込め領域中に移動するときそれらの平均活動の分析によって判定されない動物の状態に関する情報を明らかにすることができる。
【0048】
加えて、本明細書の発明の重要な独立した態様では、取得されたデータは、画像の外周を検出すること、または画像における特定のマーキングを分析することによって、同じカメラシステムを用いて各々の動物の重量を推定し、かつ本システムを用いて追跡されている動物にこの重量を割り当てるために使用することができる。本明細書の発明の重要な独立した態様では、身体状態、攻撃の形跡(マーク)などの、他のメトリック、なども取得することができる。それらは行動メトリックから取得されないが、画像における像の外周および/またはマーキングを検出するために同じカメラを使用し、さらに特定の動物に関連づける場合がある。
【0049】
群の動物の各々についてのこれらの分析のデータは、疾患、管理問題、気候調節問題、生殖事象、攻撃性事象などを検出するために使用する場合がある。
【0050】
好ましくは、閉じ込め領域は、家畜が、群の購入の一段階として移動のために輸送されることが必要となるまで、収容され続ける囲いまたは囲いのセットを含む。
【0051】
好ましくは、閉じ込め囲いは、家畜が収容され続けるように、1つ以上の給餌システムを含む。
【0052】
好ましくは、プロセッサーは、閉じ込め領域における家畜の検出された数または計算を生成するために閉じ込め囲いからの画像を分析するように構成される。領域が一連の個々の囲いによって形成された場所では、プロセッサーは、各々の閉じ込め囲いの群に検出された家畜の数を生成するように複数の閉じ込め囲いからの画像を分析するように構成され、および各々の囲いに検出された家畜の数および閉じ込め領域の全ての囲いの検出された全家畜の数を含む目録を繰り返して生成する作動し、その結果、引き抜かれた家畜の数および囲い間を移動させられた家畜の数が目録に含まれる。
【0053】
このように、好ましくは、プロセッサーは、死亡または重病などの場合に引き抜かれるべき、囲いから取り出された家畜の目録、および囲い間を移動させられた家畜の数および囲いに加えられた家畜の数を自動的に提供する。
【0054】
好ましくは、目録は、群の購入に使用される会計書類を含む。
【0055】
多くの場合では、閉じ込め領域は、単一のカメラによって画像化可能な領域より大きく、およびここで、囲いの家畜の合計数を集計することを可能にするように統合された画像を備えている複数のカメラは提供される。
【0056】
好ましくは、カメラは、閉じ込め領域の天井で固定された位置で取り付けられる。
【0057】
好ましくは、カメラは、そのマウントから取り外し可能であり、無線で通信するので、別の囲いで別のマウントに移動されることができる。
【0058】
好ましくは、プロセッサーは、ヒトを家畜から区別することができる。
【0059】
典型的に、家畜はブタまたは家禽を含むが、必須ではない。
【0060】
本明細書に記載された構成は、さらに家畜を飼育するための装置に使用することができ、該装置は、
家畜の群が収容される複数の閉じ込め囲いと、
閉じ込め囲いに接続し、伸在する路地であって、
その結果、従業員が、囲いから引き抜かれる、または閉じ込め囲い間を移動させられるために、家畜を取り出すことが可能であり、
それぞれの閉じ込め囲いにおける家畜の群の全ては少なくとも1つの画像に捉えることができるように、各々の閉じ込め囲いはそこで取り付けられた少なくとも1つのカメラを有する、路地と、
閉じ込め囲いからの画像を分析するためのプロセッサーであって、各々のそれぞれの閉じ込め囲いにおける群を家畜の検出された数を生成するように構成されるプロセッサーと、
繰り返し生成する、各々の囲いで検出された家畜の数および全ての囲いで検出された全家畜の数を含む目録と、を含み、その結果、取り除かれた家畜数および囲い間を移動させられた家畜の数が目録に含まれる。
【0061】
本明細書に記載された構成は、さらに家畜を飼育するための装置で使用することができ、該装置は、
家畜の群が収容される閉じ込め囲いであって、
ここで、閉じ込め囲いは、家畜が、群の購入の一段階として移動のために輸送される必要となるまで、収容され続ける囲いを含み、
閉じ込め囲いにおける家畜の群の全ては少なくとも1つの画像に捉えることができるように、閉じ込め囲いはそこで取り付けられた少なくとも1つのカメラを有する、閉じ込め囲いと、
閉じ込め囲いからの画像を分析するためのプロセッサーであって、閉じ込め囲いにおける群を家畜の検出された数を生成するように構成されるプロセッサーと、を含み、
ここで、囲いは、単一のカメラによって画像化可能な領域より大きく、およびここで、複数のカメラは囲いの家畜の合計数を集計することを可能にするように統合された画像を備えている。
【0062】
本明細書に記載された構成は、さらに家畜を飼育するための方法で使用することができ、該方法は、
少なくとも1つの囲いに家畜を収容する工程と、
囲いから引き抜かれる、または別の閉じ込め囲いに移動させられるために、家畜を閉じ込め囲いから取り出す、および囲いに家畜を加える工程と、
閉じ込め囲いにおける家畜の全ては少なくとも1つの画像に捉えることができるように、閉じ込め囲いに取り付けられた少なくとも1つのカメラを取り付ける工程と、
閉じ込め囲いからの画像を分析する工程であって、プロセッサーは閉じ込め囲いにおける家畜の検出された数を生成するように構成される、工程と、
引き抜かれるべき、囲いから取り出された家畜の目録、および囲い間を移動させられた家畜の数、および囲いに加えられた家畜の数を自動的に提供するように、前記少なくとも1つの囲いにおける検出された家畜の数を含む目録を繰り返し生成する工程と、を含む。
【0063】
本明細書の発明は、方法としてまたは装置として表現することができ、本明細書の定義のすべてはそのように表現することができることが理解されるであろう。
【0064】
上記に定義された発明は、下記に述べられた任意のまたはさらなる改善の特徴の1つ以上と共に使用することができ、各々は独立してあるいは他の特徴のうちのいずれかの組み合わせで使用されてもよい。
【0065】
好ましくは、路地の部分は、路地の全幅を含む。
【0066】
好ましくは、閉じ込め囲いは、家畜が、群の購入の一段階として移動のために輸送されることが必要となるまで、収容され続ける囲いを含む。
【0067】
好ましくは、閉じ込め囲いは、家畜が収容され続けるように、1つ以上の給餌システムを含む。したがって、囲いは、休息、給餌および排泄物の別個のセクションに分割されてもよいが、本明細書の構成では、それらが全体にわたって追跡することができるように、動物は可視であり、セクションのすべてにおける検出される。
【0068】
典型的な構成では、路地を通じて移動される遠隔地は、輸送コンテナを含む。しかしながら、遠隔地は別の閉じ込め囲いを含む場合がある。
【0069】
好ましくは、目録は、群の購入に使用される会計書類を含む。目録は、プロセッサーからの印刷された画像でもよく、または適切なスクリーン上で表示を形成してもよい。しかしながら、目録は、家畜業務の管理のためのデータを提供するために従業員がアクセスし解読することができる実物である。
【0070】
好ましくは、路地の部分は、家畜が少なくとも2頭並んで通過することができる、およびそれに制限なく、移動方向の反対方向に動くために方向を変えることができるように、幅を有しており、その結果、集計が路地における行なわれる場合、画像のプロセッサーは、動物のこれらの様々な動きを考慮しなければならない。したがって、動物は路地のどんな部分によっても、一方の方向に単一列の動きに制限されない。
【0071】
好ましくは、プロセッサーが、当初の群における家畜の第1の中間数を集計する記録簿を含み、中間数および後の合計数の両方を提供するために第2の群の家畜を集計し続ける。
【0072】
好ましくは、プロセッサーが、家畜の所定数に達した後にアラームを生成するように構成される。
【0073】
好ましくは、システムが、品質保証のために、または紛争解決の場合に、前の集計セッション映像を再生することを可能にする。
【0074】
この場合では、画像は、複数の画像を1つのより大きな画像としてつなぎ合わせ、その後、この画像を分析することによって統合することができる。代替的に、画像は、各々の画像の内容を独立して分析し、その後に、異なるカメラの座標システムをグローバル座標システムに変更することによって統合される。
【0075】
本明細書の構成は、ブタを数える、反復的課題に取り組むように設計されており、それを人間の介入なしで、自動的かつ確実にブタを数える初めてのツールにする。それは、考えることさえなく、リアルタイムでブタを数えるために、最先端技術のコンピューターのビジョンアルゴリズムを使用する。
【0076】
本明細書の構成は、ブタを数える日々の業務においてブタ生産者を支援することを目指して設計された、初めての人工知能支援型視覚システムを提供する。それは、単一または複数のカメラ、計算モジュールおよび簡易なスマートフォン/タブレットのユーザーインタフェースで作られている。それは、仮想線を通って、移動するブタを自動的に数えるために廊下の中で、または即時に数えるため、あるいは在庫管理の目的のために囲いの上または他の画定された領域で使用することができる。本構成は、ブタを数える、反復的課題に取り組むように設計されており、それを人間の介入なしで、自動的かつ確実にブタを数える初めてのツールにする。それは、考えることさえなく、リアルタイムでブタを数えるために、最先端技術のコンピューターのビジョンアルゴリズムを使用する。
【0077】
本構成は、集計領域から別の領域に容易に移動することができる、固定されたハードワイヤードのカメラまたは電池式の移動型カメラを使用する。それは、生中継ビデオストリームを分析するために人工知能アルゴリズムを使用し、仮想線を通って移動するブタの数、または指定領域におけるブタの瞬間的な数をリアルタイムで返す。その簡易なモバイルのユーザーインタフェースは、動的集計または瞬間的集計のどちらかを容易に選択することを可能にする。動的集計モードでは、仮想線を通り抜けるブタの全ては正に数え、戻っているブタの全ては負に数えられる。ヒトはブタとして検出されず、したがって、動物と誤って数えられない。インタフェースにわたって、ユーザーは、任意の時点で集計領域およびブタの数を視覚化する、ブタの中間数を登録する、ブタの特定の数に到達後にアラームを設定する、ブタの受け取り/輸送に関する報告書を生成する、ことができる。本システムは、品質保証のために、または紛争解決の場合に、最後の集計セッションの映像を再生することを可能にする。
【0078】
本明細書の構成は集計の目的のために動物を扱う必要性を減少させ、このように動物の福祉および従業員の安全性を改善する。それは、動物を数えるという困難な作業に気を取られることを防ぎ、動物飼育係が彼らの業務に十分に集中することを可能にする。
【0079】
本明細書の構成は、農場の管理をより効率的、かつより正確にする。それは、豚肉チェーンのステイクホルダー間の紛争に結びつく恐れがある集計の誤りを減少させる。それは、さらに、全農場を監視する、かつ常に更新される目録数字を手元に有するために使用することができる。
【0080】
スタンドアロンのシステムとして使用することが容易であるが、本構成は第三者が自由に使用するオープン・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を特徴とする。このことは、農業経営ソフトウェア会社が本システムを自身の統合ソリューションに容易に接続すること、およびブタ生産者が、習慣を変化させることなく、自動的でリアルタイムな目録の恩恵を途切れなく受けることを可能にする。
【0081】
本発明の別の態様では、家畜を飼育するための装置が提供され、該装置は、
雌ブタのための雌ブタ閉じ込め領域、および雌ブタから生まれた子ブタのための少なくとも1つの子豚閉じ込め領域を画定する分娩囲いと、
雌ブタの給餌および/または水用の少なくとも1つの給餌分配トラフを有する給餌装置と、
分娩囲いに取り付けられ、および雌ブタ閉じ込め領域および少なくとも1つの子豚閉じ込め領域を含む、分娩囲いの画像を取得するために構成される、少なくとも1つのカメラを含むカメラシステムと、
画像を分析するためのプロセッサーと、
画像から取得された情報に関するデータを従業員に通信するための出力通信システムと、を含む。
【0082】
一つの重要な実施形態では、プロセッサーは、子ブタの誕生に関連するデータを画像から取得し、かつ出力通信システムに前記データを提供するように構成される。これは、データが、画像中に分娩囲いにおける子ブタの存在を観察することによって取得される場所で行われることができる。代替的に、データは、分娩囲いにおける雌ブタの位置および/または態度の変化を検出することよって取得され得る。
【0083】
一つの重要な実施形態では、プロセッサーは、画像の画像分析によって給餌装置の給餌および/または給水の量を検出するように構成される。
【0084】
一つの重要な実施形態では、プロセッサーは、分娩囲いにおける雌ブタの滞在期間中に繰り返して、雌ブタの身体スコアを画像から計算し従業員に提供するように構成される。プロセッサーは、身体状態スコアの検出された変化に応じて給餌装置に供給される給餌の量を変更するように構成され得る。
【0085】
一つの重要な実施形態では、プロセッサーは、トラフ内の給餌および/または給水の量を、量が実用範囲内にあるか否かを判定するために、画像の画像分析によって検出するように、および量が実用範囲外にある場合、シグナルを提供するように構成される。
【0086】
一つの重要な実施形態では、給餌装置は、複数の用量で動物に必要とされた給餌の量を分配するように設けられ、およびここで、プロセッサーは、次の用量を分配する前に、前の用量が動物によって摂取されたかどうかを検出するように構成される。
【0087】
一つの重要な実施形態では、プロセッサーは、雌ブタの真下に押しつぶされる位置において少なくとも1頭の子ブタの位置を画像から検出するように構成され得る。押しつぶされる位置は、画像から子ブタの1頭がいないことを検出し、雌ブタの真下に1頭いることを示すことによって観察され得る。代替として、押しつぶされる子ブタの鳴声を検出するため、および押しつぶされた子ブタの表示を提供するためにプロセッサーに音声データを通信するための音声検出器が提供され得る。本構成では、押しつぶされる子ブタの判定を提供するために音声データおよび画像の画像分析の両方を使用するように構成され得る。さらに、プロセッサーは、子ブタが押しつぶされることを判定ために、画像の分析を引き起こすために音声データを使用するように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0088】
本発明の1つの実施形態が、添付の図面とともにここで記載される。
【0089】
図1】本発明の装置の第1の実施形態の概略平面図である。
図2】本発明の装置の第2の実施形態の概略平面図である。
図3】本発明の装置の第3の実施形態の概略平面図である。
図4】本発明の装置の第4の実施形態の概略平面図である。
図5】概略的なの形態で処理システムの動作を示すフローチャートである。
図6】動物が1列に整然と並んで個別用のストール型給餌装置に導かれ、ストールが、識別された動物に対して給餌を調節することを可能にするような型の給餌装置の平面図である。
図7】本発明のカメラシステムを含む閉じ込め領域の平面図である。
図8】本発明の画像分析システムを使用する、分娩クレートの平面図である。図面において、類似する参照符合は異なる図における対応する部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0090】
図1は、食肉処理用家畜を飼育するための装置を示しており、該装置は、一群の家畜が収容される第1の閉じ込め囲い(10)と、閉じ込め囲い(10)と輸送コンテナとの間に、その間での移動方向に前記一群の家畜を移動させるための路地(11)とを備えている。
【0091】
路地は、典型的に比較的複雑なものであり、囲い自体への戸口(13)および(14)を備え、および、路地と輸送コンテナが位置する建物の外部との間にある。路地は、コンテナ(12)に動物を導くために戸口(14)の外側に外部コンポーネント(11A)を含み得る。
【0092】
場合によっては、動物が畜殺される場所に配達されているのか、あるいはその場所から取引場に配達されているのかに応じて、動物がコンテナ(12)から囲いに導かれることは、理解されよう。システムは、飼育場から出る動物を数えるために使用することもできる。その後、同じ動物は、畜殺される場所に入る時に再び数えられる場合がある。
【0093】
路地幅は、家畜が少なくとも2頭並んで通過し、および、移動方向に対して逆方向に向きを変えて動くことができるような、幅である。つまり、路地は、1頭の動物がコンテナ(12)へと動くための単一経路としてではなく、寸法が要件によって決定されるように、様々な装備の輸送を許可するように設計されている。したがって、この時に非常に神経質な動物は、あらゆる方向に動く恐れがあり、もしあまりにも困難が生じる場合には、向きを変えて、逆行させる。
【0094】
集計システムを提供するために、路地にいる任意の家畜を含む、路地の部分(11B)または路地全体の画像を得るためのカメラ(17)が路地に取り付けられる。
【0095】
プロセッサー(15)は画像の分析ために提供され、該プロセッサーは、群が閉じ込め囲いから離れた場所へ移動を完了した時に、路地を通過した群のなかで家畜が検出された数を生成するために下記に開示される方法によって構成される。
【0096】
プロセッサーは、並んでいる家畜と反対方向に移動している家畜とを考慮に入れてから、群の全ての家畜の、閉じ込め囲いと遠隔地との間の移動を終える。プロセッサー(15)の出力は、目録(16)に供給され、および、前に計算された検出数が記録されるように、目録に入力される。
【0097】
プロセッサーのオペレーションは以下のように進む:
動物はそれぞれ、ディープニューラルネットワーク(deep neural network)(将来、異なるタイプのモデルまたはアルゴリズムであり得る)の助けを借りて、ビデオストリームの第1のフレームにおいて検出される。画像中でそれぞれの検出された動物のまわりにバウンディングボックスが引かれる。囲いの中の動物を数えるために、単に検出された動物の数が、または少数のフレームについての平均が報告される。廊下でカウントするために、次の工程に継続する。
【0098】
動物はそれぞれ、第1のフレームについてと同様に第2のフレームにおいて検出される。
【0099】
アルゴリズムは、第2のフレームで検出されたどの動物バウンディングボックスが前フレームの各動物バウンディングボックスに関連づけられる可能性が最も高いか、統計的に決定する。この関連づけは、とりわけ、動物の速度と加速、バウンディングボックスの大きさ(動物の大きさに関する)、動物間の類似性に関する過去の知識に基づく場合がある。一旦関連づけがなされると、第1のバウンディングボックスの中心と第2のバウンディングボックスの中心との間の線がトレースされる。
【0100】
続くフレームのための処理が繰り返され、および、動物の様々な位置が追跡されるが、ここで、前記位置は、動物の重心を事実上表わす、バウンディングボックスの中心として採用される。
【0101】
本明細書のシステムは、第1の画像において選択され、その後システムを通るその移動の全体にわたって追跡される特定の動物の位置を追跡する。このように、タグ、番号、または他の認証標識によって動物を個々に識別することは必須ではなく、前記動物の実際のアイデンティティは重要なものではなく、選択された1頭の動物がその移動を全体にわたって追跡されるだけである。
【0102】
1本あるいは複数の仮想の集計線が動物の方向(廊下)に対して垂直に配置される。集計される方向に集計線を横断する動物を追跡するごとに、カウンターに1を加える。反対方向に集計線を横断する動物を追跡するごとに、カウンターから1を引き去る。アルゴリズムの前の部分において問題が起きて結果として集計においてエラーが生じた場合に、この問題が他の集計線に影響を及ぼさない可能性があるように、いくつかの平行な集計線を使用することが可能である。
【0103】
最終的な集計は、異なる集計線に基づいて統計的に選択される。集計線の結果からブタの数を得るために、最大値、平均、多数決、または他のものなどの、様々な方策を使用することができる。
【0104】
処理はリアルタイムに行うことができる。処理はリアルタイムに行なうことが望ましいが、帰納的に行なうこともできる。
【0105】
説明された方法は今現在好ましいアルゴリズムである。他のアルゴリズムも用いられ得る。例えば、先に検出することなく、動物を直接追跡する方法が見出される可能性がある。
【0106】
モニターされるエリアが単一のカメラの視野より大きい場合、複数のカメラが全領域をカバーするように配置することができる。その場合、異なる画像を統合することはアルゴリズムが行なうことになり、その結果、それらのコンテンツが単一の画像に由来するものと考慮される。このことは、複数の画像を1つのより大きな画像としてつなぎ合わせ、その後、この画像を分析(動物検出)することにより、または、各画像のコンテンツを個々に分析(動物検出)し、その後、次の工程を実行するために様々なカメラの座標系をグローバル座標系に変えることによって、行なわれ得る。
【0107】
図2では、食肉処理用家畜を飼育するための改変された装置が示されており、該装置は、畜舎(20)の中に、一群の家畜が収容されている複数の閉じ込め囲い(21~26)を備えている。死亡または重病が生じた場合に囲いから取り出して畜舎の外に廃棄する、または、閉じ込め囲い間を移動させるために、従業員は家畜を閉じ込め囲いから出すことができるように、路地(27)は閉じ込め囲いに接続されるとともに、それらの間に延在する。
【0108】
取り除きと移動の正確な追跡を維持するために、各囲いにおける家畜の検出数とすべての囲いにおける家畜の合計の検出数を包含する目録を繰り返し生成する集計システムが提供され、その結果、取り出された家畜の数、および囲い間を移動された家畜の数が、目録に含まれる。従って、目録は囲いの中で見られた動物のみに応じて調整される。このシステムは、路地において画像化を行なうことなく、囲いにおいてのみカメラを使用することができる。しかしながら、路地における画像化により、移動についての直接の情報を得ることもできる。
【0109】
このことは、少なくとも1つの画像上でそれぞれの閉じ込め囲いにおける一群の家畜をすべて捉えることができるように、閉じ込め囲いの各々において少なくとも1つのカメラ(17)を備えることと、閉じ込め囲いからの画像を分析するためのプロセッサー(15)とによって行なわれ、前記プロセッサーは、個々のそれぞれの閉じ込め囲いにおける群の中の家畜の検出数を生成するように構成されている。
【0110】
図3では、食肉処理用家畜を飼育するための改変された装置が示され、それは、一群の家畜が収容される1つの大きな閉じ込め囲いを画定する畜舎(30)を含む。この構成は、畜舎全体が1つのバッチで満たされる家禽飼育のために典型的に使用され、バッチ中の家畜は、群の購入の一段階として移動するためか、または死んだ動物を取り除くための輸送が必要とされるまで、収容されたままでいる。本構成において、囲いは単一のカメラで画像化できるよりも大きく、従って、複数のカメラが統合される複数の画像を提供し、それにより囲いにおける家畜の総数の集計が可能となる。
【0111】
図4では、畜舎(30)あるいは閉じ込め領域を含む、図3における家畜を飼育するための装置の変更型が示される。これは一つの領域であってもよく、または、飼育され、本明細書に記載のシステムによってモニタリングされている動物の合計数の一部を各々収容している個別の囲いに分離されてもよい。
【0112】
各々の囲いまたは単一の共有の囲いは、典型的には給餌システム(40)、休息領域(41)、給水器(44)、および排泄物領域(42)を含み、ここで、動物は自分の意志で領域間を移動する。この実施形態のプロセッサー(15)は、閉じ込め領域の動物の目録または数の集計の表示を提供するだけでなく、また、以下に論じられるように、システムによって得られたデータを表示するための表示装置も提供する。
【0113】
図5において処理システムのオペレーションを概略的な形態で示す。このオペレーションでは、プロセッサーは、(50)において示されるように、閉じ込め領域全体の画像のストリームを受け取る。工程(51)では、プロセッサーは、領域内の静止している物体やヒトなどの動物ではない構成要素を廃棄するか無視するために、最初にすべての画像を分析する。
【0114】
領域内の動物の各々を識別した後、(52)で示されるように、各々は、任意の識別子を割り付けられるか、または指定される。上で説明したように、これは、実際のマーカーまたはタグ、または動物自体上の他の識別子に依存しないが、システムによって任意に割り付けられ、その結果、各動物は、その動物の画像が追跡される間は維持される、その動物自体の識別子を持つが、実際の動物に関連づけられるいかなるものにも依存しない。
【0115】
工程(53)で示されるように、プロセッサーは、継続的に動物の各々を追跡し、および、常にすべての動物を監視し、および追跡することによって、各動物を他の動物から識別する。したがって、その動物の追跡は、(54)において動物Aについて示され、および他の動物の各々については、動物Bから動物Xとして示される。
【0116】
動物Aだけを見ると、もちろん他の動物の各々についても同じ処理が続くが示されない一方、プロセッサーは、工程(55)において、横たわっている姿勢と立っている姿勢だけでなく、他の姿勢も含め、姿勢に関するデータを生成する。
【0117】
同じく、動物Aに関して、プロセッサーは、工程(56)において、ある位置から別の位置への個々のメンバーの動きに関するデータを生成するように作動する。
【0118】
同じく、動物Aに関して、プロセッサーは、工程(57)において、静止している間、または動作の移動の動きの間のどちらでも、個々の動物の身体の動きに関するデータを生成するように作動する。
【0119】
同じく、動物Aに関して、プロセッサーは、工程(58)において、個々の動物の具体的な場所のデータを生成するように作動する。
【0120】
これらすべてのオペレーションは、動物の外周および重心を検出し、および領域に適用する、上に規定された処理工程を使用して実行され、ここで、外周の場所の変化が上記のデータを提供し、および、外周の形状の変化が身体の動きのデータを提供する。
【0121】
工程(59)では、動物にアクティブに標識または識別子を適用する外部システムが使用される時、プロセッサーは、追跡されている動物が一貫したまま正確に識別されていることをチェックし、確認するために、メンバーを識別する外部システムからのデータを定期的に使用するように構成することができる。つまり、2頭の動物が非常に接近して通過するか、非常に接近して横たわり、そしてシステムが1頭を他と混同する場合には、時折、何らかのエラーが生じ得る。外部の認証システムが利用可能な場合、給餌ステーション(40)などで当該動物の場所を確認することができる時、現在のシステムによる便宜的な割当ては、外部システムの実際的な認証システムによりチェックすることができるため、このことは定期的にチェックすることができる。(68)に示されるように、識別エラーが検出された時、情報は、2頭の混同された動物に再度正確なアイデンティティを割り当てるために追跡工程(53)にフィードバックされ、その結果、工程(55)、(56)、(57)、および(58)において、それら自体に適切に割り当てられた動きを追跡することができる。
【0122】
上記で明らかとなったように、検出されたデータは、工程(62)、(63)、および(64)において、動物の未加工データから、立っている、または横たわっている、などの、様々な姿勢の時限に対する比に関するデータ、任意の時間における動物の速度に関するデータ、身体の動きおよび移行の動きのために動物によって消費されているエネルギー量に関するデータ、を生成するために、使用することができる。さらに、システムは、工程(65)において、すべての動物の現在位置の地図をいつでも生成することができる。工程(60)および(61)では、システムは個々の動物の計算されたアイデンティティと現在位置を取得し、次に、(43)に示されるように、従業員に対して出力表示装置上に表示される。
【0123】
従って、上記の分析の工程から検出された状態に応じて、特定の指定された動物を識別する表示をその動物に対して必要な処理を行なう従業員に提供するために、表示装置(43)はプロセッサーによって使用される。このことは、上記の外部識別システムから得られる場合には識別番号を決定して従業員への表示を提供することにより実施され得る。
【0124】
あるいは、識別された前記状態が、当該動物を捜すように大まかに場所を指示された訓練された従業員にとって、典型的に、容易に視認可能であるために、従業員がメンバーを視覚的に識別することができるように、閉じ込め領域を形成している複数の囲いのうち、当該メンバーが確認された囲いを従業員に示すことによって従業員への表示をプロセッサーが提供する場合、工程(61)は単純に実行され得る。
【0125】
さらなる代替手段として、プロセッサーは、例えば、給餌ステーション(40)で、識別された動物をマークするために作動するコンポーネント(70)とメンバーの識別子を通信することができる。つまり、その給餌ステーションは、識別された動物がその位置に到達した時、他の動物と混同されることなくマークされ得るように、給餌の間、個々の動物が予め決められた方向付けでそのステーションにおいて立っていることを必要とする。
【0126】
さらなる代替手段として、プロセッサーは、リアルタイムで識別された動物がどこで確認されたかを識別するために、工程(65)で、閉じ込め領域のインタラクティブな地図を従業員に提供するように構成される。このことは、従業員が取り出されるべき動物を視覚的に識別することを可能にする。
【0127】
したがって、工程(61)~(64)で示されるように、プロセッサーは各メンバーについて以下のデータのセットの1つ以上を生成するように構成される:
任意の時点tにおける各メンバーの位置、
任意の時点tにおける各メンバーの速度、
任意の時点tにおけるメンバーの様々な部分の姿勢(全身、頭、尾、など)、
任意の時点tにおけるメンバーのエネルギーレベル。
【0128】
さらに、工程(66)で示されるように、プロセッサーは、動物の部分群について、以下のデータのセットの1つ以上を生成するように構成される:
任意の時点tにおける、メンバーの部分群のエネルギーレベル、
任意の時点tにおける、部分群の平均速度。
【0129】
上記の得られたデータを使用して、データが、疾病、管理上の問題、気候調節の問題、生殖の事象、攻撃の事象など、を検出するために使用されるように、プロセッサーは構成され、そして、それは、措置を講ずるように従業員に伝えることができ、その措置は、群に対して全体として実行される場合も、または、上に述べられるように個々の動物の識別を必要とする場合もある。
【0130】
図4に示されるように、閉じ込め領域は、給餌領域、給水領域、および休息領域を含む、様々な領域へ細分することができ、これらの領域内のすべての動物に関するデータは、これらの各特定領域のいずれについても、指し示されるに従い、個別または群のデータを得るために分析することができる。これらの領域内の動物の様々な活動の観点からこれらの領域内にいる時の動物の行為を分析することは、動物の状態に関する情報を明らかにし得るが、それは閉じ込め領域の全体にわたって移動する時の平均的な活動を分析することによって決定されるものではない。
【0131】
加えて、工程(55)おいて示されるように、画像の外周の検出により、または、画像内の具体的なマーキングの分析によって、データが得られる。工程(70)において示されるように、このことは、同じカメラシステムを用いて各動物からの重量を推定し、かつシステムによって追跡されている動物にこの重量を割り当てることに使用され得る。身体の状態、喧嘩の形跡などの他のメトリクスも工程(55)において得られる場合がある。これらは行動メトリクスからは得られないであろうが、画像内の像の外周および/またはマーキングを検出するために同じカメラを使用し、および、特定の動物に関連付けることもできる。その後、これらは、喧嘩および攻撃の兆候を含んでいる得られたデータから情報を出力するために、工程(71)で使用される。
【0132】
ここで、図6および図7において示されるさらなる実施例に目を向けると、家畜動物の群が収容される閉じ込め領域を画定する閉じ込め囲い(30)を含む、家畜を飼育するための装置が示されている。先に記載された型のカメラシステムは、閉じ込め囲いの領域全般に設置されたカメラ(72)と、給餌装置(40)において設置されたカメラ(73)とを含む。図7において示される給餌装置は多区画型であり、ここで、餌は動物に個別に与えられないが、動物は自分の意志で区画の1つから、それが利用可能になった時、餌を食べることができる。図6において示される給餌装置は、単一の給餌位置を含む型であり、ここで、動物は、コントロールゲート(75)を備えた誘導システム(74)に沿って入るように制御され、該誘導システムは、1度に1頭の動物が入ることを許可し、他の動物は、整列して留められ、およびストールにいる動物に干渉できないようにされる。
【0133】
カメラシステムは、ストールまたは誘導システムに、少なくとも1つの画像生成カメラ、および、典型的には、一連のそのようなカメラ(72)、(73)、および(76)を含み、すべてが動物の画像を得るように構成される。
【0134】
システムは、画像を分析するためのプロセッサー(15)と、動物に取り付けるための、複数の耳用タグを含み、各タグの1つが図8に示されており、各タグがその上にそれぞれの動物を識別するための可視の数字の番号を有している。
【0135】
プロセッサーは、カメラにおいて得られた画像の画像解析によって動物のタグ番号を検出するように構成され、それによって、閉じ込め囲い内部で識別された動物の位置を決定する。
【0136】
各動物は、図8に示される耳用タグを2つ有し、各タグは、それぞれの動物の識別のために、それぞれのタグに同じ数字の記号または英数字の記号を有する。このことは、動物が当該位置においてどのように立っているかに依存して、いずれの方向のどちらからでも動物の識別を可能にする。
【0137】
タグにおける従来的な大きな数または英数字のシンボルの使用は、囲いにいる従業員によってタグ番号が容易に読み取られ、その結果その従業員が選択された動物を必要な時に特定しおよび位置特定することを可能にする。
【0138】
給餌装置(40)は、少なくとも1つの給餌および/または給水のための分配トラフ(401)とトラフに水を放出するための水分配装置(402)を有し、ここで、典型的にニップルが所望量を供給するために動物によって起動される。給餌と給水は、典型的に、一緒に得られるように同じトラフへ放出されるが、このことは本発明において不可欠ではなく、および、トラフは離れているか、または、異なる場所にあってもよい。
【0139】
図6では、タグ番号で識別された動物に対して調整された量または内容の、給餌を給餌分配装置(762)によって、および/または給水をバルブ(763)によって、トラフへ供給することを制御する制御システム(761)が提供され、該給餌装置制御システムは、前述のように動物のタグまたは画像から動物を識別するシステムと合同であるか、またはそのシステムの一部である。
【0140】
前記プロセッサーは、トラフ内の給餌および/または給水の量を、量が実用範囲内にあるかどうかを判定するために、画像の画像分析によって検出するように構成され、および量が実用範囲外にある場合、シグナルを提供するように構成される。とりわけ重要な1つの態様は、システムが空ではないこと、または誤作動していないことを保証するために、プロセッサーが、画像の画像解析によって、トラフ内の給餌の量を検出するように構成されるということである。別のカギとなる機能は、トラフに給水するために、給水が動物に起動されるニップルによって行なわれるところで使用され、ここで、プロセッサーは、画像の画像解析によって、ニップル自体の機能不全を示してトラフが水でいっぱいになっているのか、または、1頭以上の動物が給餌プロセスとしてではなく、遊びとして多すぎる水を出しているのかを検出するように構成される。つまり、あまりにも多くの水の存在は、残りの動物が給餌を停止することにつながるが、そのことは、本発明の水検出システムによって、従業員がシステムからの警告信号をきっかけに措置を講じることが可能となり、できるだけ早く修正されるに違いない。
【0141】
図6において、給餌装置は、動物が給餌装置に接近することを制御する動物誘導システムを含み、その結果、各々の動物が順に誘導システムによって制御され、かつ給餌および/または給水を摂取するように給餌装置に誘導される。この場合、カメラは、識別された個体への供給を管理するための給餌装置の制御部と共に使用可能であるため、誘導システムまたは給餌装置自体において、動物の画像を取得するために適切な位置に設置される。
【0142】
本構成において、プロセッサーは、特定の動物がトラフを去った後、トラフに残っている給餌の量を検出するように構成される。その後、プロセッサー(761)は、次にトラフにいる動物のためにトラフに供給される給餌の量からその量を差し引く。すなわち、第1の動物が、その動物のために選択された供給量の給餌を摂取しないことににしてトラフ内にその一部を残した場合、システムは、その残量を検出し、および、次の動物が、それが受け取るべき量だけを受け取り、前の動物がいくらか給餌を残すことで生じる余分な量を受取らないように、その残量を考慮に入れた量をトラフに投入する。
【0143】
図6では、さらに、給餌装置(40)は分配装置(762)によって動物への給餌の量を複数の用量に分配するように構成され、プロセッサー(761)は、次の用量を分配する前に、前記動物によって前回の量が摂取されたどうかを画像から検出するように構成される。このように、動物は、その動物のために意図された給餌だけを摂取し、および、プロセッサー(761)は、繰り返しつぎ足すことによって、または、動物が意図されたよりも少ない数の用量をとり続ける場合には従業員にデータを提供することによって、通時的に、十分な用量が供給されることを保証するために、各動物がどれだけの用量を摂取したかをモニターする場合がある。
【0144】
さらに、プロセッサーは、カメラシステム全体を使用して、閉じ込め囲い内にいる特定の識別された動物の動きに関する出力データを表示装置(43)に供給するように構成される。例えば、プロセッサーは囲い中の指定された位置にいる動物を示す出力を表示装置(43)に供給し、および、追跡システムにその情報を与えるように構成される。
【0145】
図7に示されるように、前記位置に雄の動物を収容している囲い(77)が提供され、ここでプロセッサーは、雌が囲い(77)を訪れる頻度を検出することにより、識別された動物における発情を示す出力を表示装置(43)に供給するように構成される。
【0146】
本明細書に記載されているのと同じ画像解析システムは、プロセッサーが画像の画像分析によって識別された動物の計算された重量を検出するためにも使用され得る。
【0147】
ここで図8に目を向けると、分娩囲い(80)を含む装置が示されており、それは、典型的には、出産が期待される時に前記囲いに移動される雌ブタを各々収容している、そのような囲いの列のうちの1つである。囲いは、雌ブタを収容するための雌ブタ閉じ込め領域(81)と、雌ブタから生まれた子豚のための2つの子豚閉じ込め領域(82)を画定する。子豚領域は、雌ブタがこれらの領域において横たわることを防ぐように配置される。子豚は、出産から、別の妊娠周期のためにすべての子豚が囲いから取り出される離乳の時までを通して、囲いに居続ける。温めマットまたは温熱領域(83)は、子豚を引きつけて雌ブタ領域から遠ざけ、子豚が押しつぶされるリスクを減らすために、子豚の領域(複数可)に供給される。給餌装置(84)は、給餌供給システム(86)によって供給されるトラフ(85)を伴って雌ブタ領域の前方に設置され、雌ブタが随意に水をとることを可能にするために、給水分配ノズル(87)には、制御ニップルが備えられる。供給システム(86)は、好ましくは、1日当たりの十分な摂取量を保証するための制御プログラムに応じて、雌ブタに制御された量の給餌を供給するように構成される。
【0148】
前記システムは、カメラシステム(88)をさらに含み、カメラシステムは、分娩囲いに取り付けられ、かつ雌ブタ閉じ込め領域および子豚閉じ込め領域を含む分娩囲いの画像を得るように構成された少なくとも1台のカメラ(89)を含む。
【0149】
画像を分析するためのプロセッサー(90)が備えられる。前記プロセッサーは、スタンドアロンであるか、または、他の機能を実行する別のプロセッサーの一部であるか、または、システムの一部であってよい。これは、画像の得られた情報に関するデータを従業員と通信するための出力通信システム(91)と通信する。このプロセッサーまたはそれを一部分とするシステムは、給餌供給システム(86)に対しても通信する。カメラシステムは、分娩クレートからの音を受信するためのマイクロホン(92)を含む。
【0150】
プロセッサーはカメラからの画像とマイクロホンからの音を取得するように、および、そこからから、以下のものに関する情報を生成するための画像解析を実行するように構成される:
-a- 子豚の誕生と関係するデータ、また出力通信システムに前記データを供給すること、
-b- 分娩囲いにおける子豚の存在、
-c- 差し迫った出産を示す、分娩囲いにおける雌ブタの場所および/または様子の変化、
-d- 給餌装置中の給餌の量、
-e- 給餌装置における水の存在、
-f- 総量が実用範囲内にあるかどうかを決定し、および、総量が実用範囲外ある場合にシグナルを提供するための、トラフ中の給餌および/または水の量、
-g- 雌ブタが分娩囲いに滞在する期間中に繰り返し得られる雌ブタの身体状態スコア、
-h- 雌ブタの真下に押しつぶされる位置の少なくとも1頭の子豚の場所、
-i- 画像から子豚の1頭がいないことを検出し、雌ブタの真下に1頭いることを示すこと、
-j- 押しつぶされる子豚の鳴声、および、押しつぶされた子豚の表示を提供するためにプロセッサーに通信される音声データ、
-k- 子豚が押しつぶされていると判定するための画像の分析を誘発するために音声データを使用することによって押しつぶされる子豚の判定を提供するための音声データおよび画像の画像分析の両方。
【0151】
プロセッサーは、従業員に、即時の措置を求める警告として、または、または、前記状態の長期データとして、出力を提供するように、および、身体状態スコアにおいて検出された変化に応じて給餌装置に供給される給餌の量を加減するように、構成される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8