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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-09
(45)【発行日】2023-05-17
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20230510BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230510BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20230510BHJP
   F21V 3/00 20150101ALI20230510BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230510BHJP
【FI】
F21S8/04 130
F21V23/00 120
F21V17/00 150
F21V3/00 510
F21Y115:10 300
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018017017
(22)【出願日】2018-02-02
(65)【公開番号】P2019133887
(43)【公開日】2019-08-08
【審査請求日】2021-01-15
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 昌寛
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-004790(JP,A)
【文献】特開2012-074213(JP,A)
【文献】特開平09-161527(JP,A)
【文献】特許第5795115(JP,B1)
【文献】特開2017-208205(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 23/00
F21V 17/00
F21V 3/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を照射する光源と、
前記光源の照射側に設けられる光源カバーと、
前記光源及び前記光源カバーを保持する円形状のケースと、
前記ケースに螺合されて取り付けられ、前記光源カバー上に配置される光拡散性を有する円形状の外側カバーと、
前記ケースに取り付けられ、前記光源の照射側に露出する露出部を有し、前記外側カバーの内部の外縁側に配置され、前記外側カバーの外周側に延びる部品と、を備え、
前記外側カバーの中央に向かう光の量は、前記外側カバーの外縁側に向かう光の量よりも多く、
前記部品は、線材からなり、
前記部品の線径は、前記部品の先端部と前記外側カバーとの間の距離より小さい
照明器具。
【請求項2】
前記光源はLEDであり、前記光源カバーが透明である
請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記部品の前記露出部は、
前記露出部の幅の分以上、前記外側カバーから離れて配置されている
請求項1又は2記載の照明器具。
【請求項4】
前記部品には、光を反射する材料が塗装されている
請求項1~3のいずれか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源が光源カバーに覆われた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、中央に配置された光源を光源カバーで覆い、光源カバーを外側カバーで覆う照明器具が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の照明器具において、光源から照射された光は、光源カバーを通過して、外側カバーに到達し、更に外部に配光される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-207386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された照明器具において、外側カバー内部の外側カバーから近い位置に部品が配置されると、外側カバーに部品の影が映り込むおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、外側カバー内部に部品が配置されても、外側カバーから出射される光の拡散性を維持しつつ、外側カバーに部品の影が映り込むことを抑制する照明器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明器具は、光を照射する光源と、光源の照射側に設けられる光源カバーと、光源及び光源カバーを保持する円形状のケースと、ケースに螺合されて取り付けられ、光源カバー上に配置される光拡散性を有する円形状の外側カバーと、ケースに取り付けられ、光源の照射側に露出する露出部を有し、外側カバーの内部の外縁側に配置され、外側カバーの外周側に延びる部品と、を備え、外側カバーの中央に向かう光の量は、外側カバーの外縁側に向かう光の量よりも多く、部品は、線材からなり、部品の線径は、部品の先端部と外側カバーとの間の距離より小さい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、外側カバーの中央に向かう光の量は、外側カバーの外縁側に向かう光の量よりも多い。このため、外側カバーの内部の外縁側に配置される部品に光が当たらない。よって、外側カバーから出射される光の拡散性を維持しつつ、外側カバーに部品の影が映り込むことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す組立斜視図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す側面図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図である。
図4】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す更なる分解斜視図である。
図5】本発明の実施の形態1に係る照明器具1において外側カバー3が外された状態を示す分解斜視図である。
図6】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す更なる分解斜視図である。
図7】本発明の実施の形態1に係る照明器具1において外側カバー3が外された状態を示す断面図である。
図8】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す断面図である。
図9】本発明の実施の形態1において外側カバー3が外れたときの状態を示す側面図である。
図10】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す斜視図である。
図11】比較例に係る照明器具100を示す斜視図である。
図12】本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
以下、本発明に係る照明器具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す組立斜視図であり、図2は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す側面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す分解斜視図であり、図4は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す更なる分解斜視図である。図1図4に示すように、照明器具1は、天井等の被取付部に取り付けられるケース2と、ケース2に取り付けられる外側カバー3と、目隠し板4と、内部構成部材5と、落下防止金具6とを備えている。
【0010】
ケース2は、例えば樹脂からなり、被取付部側の底面25から延びる有底円筒状をなしている。ケース2の内壁には、外側カバー3と螺合する雌ネジ21が形成されている。ケース2の中央には、底面25から照射側に突出する円筒状をなし、内部構成部材5の光源モジュール51を支持する第1の支柱22が設けられている。第1の支柱22の側面には、光源モジュール51の押さえ板51cを固定するためのネジが螺合するネジ穴が形成された第2の支柱23が設けられている。第2の支柱23は、第1の支柱22を補強するリブの機能を有している。ケース2の外縁部には、目隠し板4を固定するためのネジが螺合するネジ穴が形成された2つの第3の支柱24が設けられている。
【0011】
外側カバー3は、例えばガラスからなり、有底円筒状をなしている。外側カバー3は、乳白色であり、拡散性を有する。外側カバー3の照射側の正面部31は、例えば床に対向している。外側カバー3の側壁3aにおいて、開口部側の周壁部32の外壁には、ケース2と螺合する雄ネジ33が形成されている。周壁部32は、外側カバー3の最外側よりも内側に縮径している。外側カバー3の雄ネジ33がケース2の雌ネジ21に螺合することにより、外側カバー3がケース2に固定される。外側カバー3の雄ネジ33が形成されている場所には、リング状のカバーパッキン34が取り付けられている。カバーパッキン34は、例えばOリングであり、ケース2及び外側カバー3の内部に水又は埃等が侵入することを抑制する。
【0012】
目隠し板4は、例えば樹脂からなり、円板状をなしている。目隠し板4の中央には、内部構成部材5の光源モジュール51が挿入される孔41が形成されている。目隠し板4の周縁部には、第3の支柱24とネジ止めされる2つの孔42と、内部構成部材5の点検スイッチ57が挿入される孔43と、内部構成部材5の点検モニタ56の表示窓44と、落下防止金具6が挿入される切欠き45とが形成されている。
【0013】
図5は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1において外側カバー3が外された状態を示す分解斜視図であり、図6は、図5よりも更に分解された分解斜視図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1において外側カバー3が外された状態を示す断面図である。なお、図7は、図2のA-A断面図である。図5図7に示すように、内部構成部材5は、光源モジュール51、電源52、バッテリ53、非常用点灯装置54、電源端子台55、点検モニタ56及び点検スイッチ57からなる。
【0014】
光源モジュール51は、光源51aと、ソケット51bと、押さえ板51cと、光源カバー51dとを有している。光源51aは、例えばCOB(Chip on Board)LEDからなり、正面方向に照射される光の量が多い配光分布を有している。なお、複数の光源51aが基板上に配置されたものが使用されてもよい。ソケット51bは、例えばセラミック製であり、光源51aを保持し、且つ光源51aから発生する熱を放散させる。ソケット51bは、複数のネジによって押さえ板51cに固定される。押さえ板51cは、例えばアルミニウム製であり、光源51a及びソケット51bを保持し、且つ光源51aから発生する熱を放散させる。
【0015】
押さえ板51cは、ケース2の第2の支柱23に形成されたネジ穴にネジが挿入されて固定される。なお、ソケット51bと押さえ板51cとを固定するネジを用いて、光源51aを挟持するソケット51bと押さえ板51cとを第1の支柱22に共締めしてもよい。このように、光源51aは、ソケット51bと押さえ板51cとに挟持されている。光源カバー51dは、透明であり、光源51aの照射側に設けられ、第2の支柱23に形成されたネジ穴にネジが挿入されて、押さえ板51cと共締めにより固定される。光源モジュール51は、第1の支柱22に保持されることにより、ケース2の底面25から照射側に離れた場所に位置している。光源モジュール51は、目隠し板4の孔41に挿入され、外側カバー3側に露出する。
【0016】
電源52は、ケース2に保持され、外部の商用電源から供給された電力を光源モジュール51に供給する。バッテリ53は、ケース2に保持され、外部の商用電源から電力が供給されている通常時に、非常用点灯装置54によってトリクル充電されている。バッテリ53は、外部の商用電源からの電力供給が停止する非常時に、非常用点灯装置54を介して光源モジュール51に電力を供給する。また、バッテリ53は、照明器具1の点検時にも、非常用電灯装置を介して光源モジュール51に電力を供給する。非常用点灯装置54は、ケース2に保持され、バッテリ53をトリクル充電する。電源端子台55は、ケース2に保持され、外部の商用電源からの電源52を供給する電線が接続される端子を複数有する。
【0017】
点検モニタ56は、ケース2に保持され、目隠し板4の表示窓44を介して外側カバー3側から視認することができる。点検モニタ56は、例えばLEDを有する。点検モニタ56のLEDは、バッテリ53が充分に充電されている場合、緑色に点灯する。本実施の形態1では、外部の商用電源から48時間以上電力が供給されることにより、バッテリ53が充分に充電され、点検モニタ56のLEDが点灯する。点検モニタ56のLEDは、バッテリ53が充分に充電されていない場合、非点灯となる。バッテリ53と非常用点灯装置54とが電気的に接続されていない場合も、点検モニタ56のLEDは非点灯となる。これにより、バッテリ53の充電及びバッテリ53から光源モジュール51に電力を供給することができないことを認識することができる。
【0018】
点検スイッチ57は、ケース2に保持され、目隠し板4の孔43に挿入されて、外側カバー3側に露出する。点検者が、点検時に点検スイッチ57を操作することにより、バッテリ53から非常用点灯装置54を介して光源モジュール51に直流電力が供給される。点検者は、点検スイッチ57を操作したときの点検モニタ56のLEDの表示状態によって、バッテリ53の充電状態を確認することができる。
【0019】
本実施の形態1の照明器具1は、通常時に常時点灯する照明とすることができる。なお、商用電源を供給する配線の外部スイッチが設けられていてもよい。この場合、外部スイッチがオンされている場合、光源モジュール51が点灯し、外部スイッチがオフされている場合、光源モジュール51が非点灯となる。このように、外部スイッチが設けられることにより、常時点灯ではなく必要時に点灯することができる照明とすることもできる。
【0020】
図8は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す断面図である。図8は、図2のB-B断面図である。図8に示すように、落下防止金具6は、ケース2の底面25の外縁部に取り付けられ、光源51aの照射側に露出しない非露出部61と、光源51aの照射側に露出する露出部62とを有している。落下防止金具6は、例えば線材を折り曲げて形成されたステンレス鋼の部品であり、目隠し板4の切欠き45に挿入されている。落下防止金具6の線径は、例えば5mmより小さい。落下防止金具6は、外側カバー3の内部において外縁側に寄せて配置されている。
【0021】
非露出部61は、目隠し板4によって外側カバー3が開かれても見えない。露出部62は、非露出部61から照射側に延びる垂直部63と、垂直部63に接続され水平方向且つ外側カバー3の外周側に延びる水平部64と、水平部64に接続され被取付面側に延びる先端部65とを有している。水平部64は、外側カバー3が落下後に回転した際に落下防止金具6の先端部65以外の場所に接触しないように水平方向に延伸されている。なお、水平部64は、外側カバー3の正面部31に寄せて配置されている。先端部65は、外側カバー3の周壁部32の直下に位置するように配置され、かぎ状をなしている。
【0022】
本実施の形態1では、外側カバー3の落下を防止する部品として、落下防止金具6について例示しているが、落下防止チェーンとしてもよい。落下防止チェーンは、一端がケース2に固定され、他端が外側カバー3に固定される。この場合、外側カバー3に、落下防止チェーンの他端を固定するための穴又は板金等を設ける必要がある。
【0023】
図9は、本発明の実施の形態1において外側カバー3が外れたときの状態を示す側面図である。ここで、落下防止金具6の機能について説明する。仮に外側カバー3がケース2から脱落して落下しても、外側カバー3の周壁部32が落下防止金具6の先端部65に引っ掛かって保持されるため、先端部65に当たった周壁部32は落下しない。このとき、外側カバー3において、先端部65に当たった周壁部32と対角線上に位置する部分は、落下し続ける。そして、外側カバー3は、先端部65に当たった周壁部32を支点として、外側カバー3の開口部が垂直方向となるように約90°回転する。図9に示すように、この状態で、外側カバー3が落下防止金具6に保持されて落下を防止することができる。
【0024】
本実施の形態1の照明器具1は、非常用の照明器具として用いることができる。また、光源51aは、非常用の光源として用いることができる。この場合、社団法人日本照明器具1工業会発行の「非常用照明器具技術基準(JIL5501-2009)」付属書8「建設省告示第1830号に適合するLED光源を用いた非常用照明器具に関する技術基準」に準拠して、光源カバー51dの材質を不燃材料又はJIS C 60695-2-11(850℃)に適合する材料とし、外側カバー3の材質を例えばガラスといった不燃材料とする必要がある。
【0025】
図10は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す斜視図である。次に、外側カバー3への影11、12の映り込みについて説明する。図10に示すように、外側カバー3及びケース2の内部に、落下防止金具6が設けられている。外側カバー3の光源モジュール51の照射側には、外側カバー3への部品の影11、12が映り込まないように部品を極力配置しないことが望ましい。ただ、本実施の形態1では、落下防止等の安全確保の観点から、落下防止金具6が配置されている。
【0026】
ここで、外側カバー3は、光拡散性を有するため、光源モジュール51から照射された光を拡散して、外側カバー3の光のむらを抑制すると共に、外側カバー3内に配置された部品の影11、12の映り込みを抑制する。落下防止金具6の先端部65が、外側カバー3の落下時に周壁部32に確実に当たるように、落下防止金具6は、外側カバー3の側壁3a側に寄せて配置されている。
【0027】
図11は、比較例に係る照明器具100を示す斜視図である。図11に示すように、落下防止金具6が外側カバー3の側壁3a側に寄せて配置されていると、点灯時に、外側カバー3の側壁3aに側壁方向の影11が映り込む。また、落下防止金具6の水平部64が外側カバー3の正面部31に寄せて配置されていると、点灯時に、外側カバー3の正面部31に正面方向の影12が映り込む。
【0028】
図12は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1を示す断面図である。次に、影の映り込みの抑制について説明する。先ず、側壁方向の影11を抑制する構成について説明する。本実施の形態1では、影11の映り込みを抑制するため、図12における矢印C方向への光の量を減らす。本実施の形態1では、光源カバー51dが透明であるため、正面部31への配光が大きい光源51aから照射された光は、矢印C方向にあまり進まず、矢印B方向に主に進む。これにより、外側カバー3の側壁3aが暗くなり、側壁方向の影11の映り込みを抑制することができる。このように、本実施の形態1では、外側カバー3の中央に向かう光の量は、外側カバー3の外縁側に向かう光の量よりも多い。
【0029】
次に、正面方向の影12を抑制する構成について説明する。外側カバー3の内部に配置された部品と外側カバー3との間の距離が近いほど、影12の映り込みは顕著となる。そこで、本実施の形態1では、外側カバー3と外側カバー3内の部品である落下防止金具6とを離隔している。具体的には、外側カバー3と落下防止金具6との間の距離が5mm未満の場合、外側カバー3への影12の映り込みが顕著となる。そこで、落下防止金具6の先端部65及び水平部64を目隠し板4に近づけることにより、外側カバー3の正面部31と水平部64とを離隔している。正面部31と水平部64との間の距離を5mm以上とすることにより、正面方向の影12の映り込みを抑制することができる。なお、落下防止金具6のうち影12の影響が大きい部分と光源カバー51dとの間の距離は、100mm以上確保されている。
【0030】
本実施の形態1によれば、外側カバー3の中央に向かう光の量は、外側カバー3の外縁側に向かう光の量よりも多い。このため、外側カバー3の内部の外縁側に配置される部品に光が当たらない。よって、外側カバー3から出射される光の拡散性を維持しつつ、外側カバー3に部品の影が映り込むことを抑制することができる。
【0031】
なお、落下防止金具6の先端部65は、外側カバー3の落下時に外側カバー3の周壁部32に当たるように配置されているため、先端部65と外側カバー3との間の距離は5mmが限度である。また、落下防止金具6の線径は5mmより小さいため、更に外側カバー3への影12の映り込みに影響する投影面積を小さくすることができる。このように、落下防止金具6は、落下防止金具6の露出部62の幅の分以上、外側カバー3から離れて配置されていることにより、外側カバー3への影12の映り込みを抑制することができる。
【0032】
落下防止金具6は、塗装を不要とする材質であるステンレス鋼で形成されているが、表面を保護するために塗装されていてもよい。この場合、落下防止金具6は、光を拡散させるように反射させる樹脂で塗装されることが好ましい。
【符号の説明】
【0033】
1 照明器具、2 ケース、3 外側カバー、4 目隠し板、5 内部構成部材、6 落下防止金具、11 影、12 影、21 雌ネジ、22 第1の支柱、23 第2の支柱、24 第3の支柱、25 底面、31 正面部、32 周壁部、33 雄ネジ、34 カバーパッキン、41 孔、42 孔、43 孔、44 表示窓、45 切欠き、51 光源モジュール、51a 光源、51b ソケット、51c 押さえ板、51d 光源カバー、52 電源、53 バッテリ、54 非常用点灯装置、55 電源端子台、56 点検モニタ、57 点検スイッチ、61 非露出部、62 露出部、63 垂直部、64 水平部、65 先端部、100 照明器具。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12