(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-09
(45)【発行日】2023-05-17
(54)【発明の名称】リゾチーム活性を有するポリペプチド、それをコードするポリヌクレオチド並びにその使用及び組成物
(51)【国際特許分類】
C12N 15/56 20060101AFI20230510BHJP
C12N 9/36 20060101ALI20230510BHJP
C12N 15/63 20060101ALI20230510BHJP
C12N 1/15 20060101ALI20230510BHJP
C12N 1/19 20060101ALI20230510BHJP
C12N 1/21 20060101ALI20230510BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20230510BHJP
A23K 20/189 20160101ALI20230510BHJP
【FI】
C12N15/56 ZNA
C12N9/36
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
A23K20/189
(21)【出願番号】P 2019561275
(86)(22)【出願日】2018-05-11
(86)【国際出願番号】 CN2018086528
(87)【国際公開番号】W WO2018206001
(87)【国際公開日】2018-11-15
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2017/084074
(32)【優先日】2017-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】500586299
【氏名又は名称】ノボザイムス アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100150810
【氏名又は名称】武居 良太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【氏名又は名称】池田 達則
(72)【発明者】
【氏名】リョウ イェー
(72)【発明者】
【氏名】リー ミン
(72)【発明者】
【氏名】キアク マシュー シュノア
(72)【発明者】
【氏名】ピーダ ビャーゲ オールスン
【審査官】中野 あい
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/000922(WO,A1)
【文献】A0A0F7TVL0_9EURO, DEFINITION: SubName: Full=Uncharacterized protein, UniProt Sequence Revision History [online], 10-MAY-2017 uploaded (entry version 6), UniProt, <URL: https://rest.uniprot.org/unisave/A0A0F7TVL0?format=txt&versions=6 >, [04-OCT-2022 retrieved] which retrieved from the internet: <URL: https://www.uniprot.org/uniprotkb/A0A0F7TVL0/history >
【文献】A0A1Q5TMG8_9EURO, DEFINITION: SubName: Full=Uncharacterized protein, UniProt Sequence Revision History [online], 12-APR-2017 uploaded (entry version 1), UniProt, <URL: https://rest.uniprot.org/unisave/A0A1Q5TMG8?format=txt&versions=1 >, [04-OCT-2022 retrieved] which retrieved from the internet: <URL: https://www.uniprot.org/uniprotkb/A0A1Q5TMG8/history >
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00-15/90
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/FSTA/AGRICOLA/BIOTECHNO/CABA/SCISEARCH/TOXCENTER(STN)
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む組成物であって、前記ポリペプチドは、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgのポリペプチドで投与され、そして、以下:
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも
95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号3の変異体であって、前記変異体が、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
又は1
1の位置におい
てアミノ酸
の置換
、欠失
、挿入又は
これらの任意の組合せを含む変異体;
(c)(a)又は(b)の前記ポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(d)(a)、(b)又は(c)の前記ポリペプチド並びに最大10アミノ
酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(e)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)又は(d)の前記ポリペプチドの断片、
からなる群から選択される、組成物。
【請求項2】
前記ポリペプチドは、以下:
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも98%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号3から成る群から選択されるポリペプチドの変異体であって、前記変異体が、リゾチーム活性を有し、且つ、1、2、3又は4の位置におい
てアミノ酸
の置換
、欠失
、挿入又は
これらの任意の組合せを含む変異体、
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記LYSポリペプチドは、
(a)モチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317);
(b)モチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318);及び
(c)モチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)
からなる群から選択される1つ以上のモチーフを含む、請求項1
又は2に記載の組成物。
【請求項4】
請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物を含む顆粒であって
、前記顆粒はコーティングされている、顆粒。
【請求項5】
請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物又は請求項
4に記載の顆粒を含む動物用飼料添加物。
【請求項6】
植物系材料と、請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物、請求項
4に記載の顆粒又は請求項
5に記載の動物用飼料添加物とを含む動物用飼料。
【請求項7】
請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物を含む液体配合物であって、前記LYSポリペプチドは、
液体配合物の0.01%~25%w/
wで投与され
、前記配合物は、20%~80%w/wのポリオールをさらに含む、液体配合物。
【請求項8】
前記LYSポリペプチドは、0.05%~20%w/wのLYSポリペプチドで投与される、請求項7に記載の液体配合物。
【請求項9】
前記LYSポリペプチドは、0.2%~15%w/wのLYSポリペプチドで投与される、請求項8に記載の液体配合物。
【請求項10】
前記LYSポリペプチドは、0.5%~15%w/wのLYSポリペプチドで投与される、請求項9に記載の液体配合物。
【請求項11】
前記LYSポリペプチドは、1.0%~10%w/wのLYSポリペプチドで投与される、請求項10に記載の液体配合物。
【請求項12】
ヒト以外の動物の1つ以上の性能パラメーターを向上させる方法であって、請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物を1匹以上の動物に投与することを含み、前記性能パラメーターは、体重増加(BWG)、ヨーロッパ生産効率指数(EPEF)及び飼料要求率(FCR)又はこれらの任意の組合せからなるリストから選択される、方法。
【請求項13】
動物用飼料を作製する方法であって、請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物を植物系材料と混合することを含む方法。
【請求項14】
請求項1~
3のいずれか一項に記載の組成物の使用であって、
動物用飼料における;
動物用飼料添加物における;
動物用飼料における使用のための組成物の作製における;
動物用飼料の栄養価を向上させるための;
前記動物用飼料の消化性を増大させるための;及び/又は
ヒト以外の動物における1つ以上の性能パラメーターであって、体重増加(BWG)、ヨーロッパ生産効率指数(EPEF)及び飼料要求率(FCR)又はこれらの任意の組合せからなるリストから選択される性能パラメーターを向上させるための使用。
【請求項15】
リゾチーム活性を有する単離ポリペプチドであって、
(a)配列番号3の前記ポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号3の前記ポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の位置におい
てアミノ酸
の置換
、欠失
、挿入又は
これらの任意の組合せを含む変異体;
(c)(a)又は(b)の前記ポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(d)(a)、(b)又は(c)の前記ポリペプチド並びに最大10アミノ
酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(e)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)又は(d)の前記ポリペプチドの断片
からなる群から選択される単離ポリペプチド。
【請求項16】
請求項
15に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【請求項17】
請求項
16に記載のポリヌクレオチドを含む核酸構築物又は発現ベクターであって、前記ポリヌクレオチドは、発現宿主において前記ポリペプチドの産生を誘導する1つ以上の制御配列に作動可能に連結されている、核酸構築物又は発現ベクター。
【請求項18】
請求項
16に記載のポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞であって、前記ポリヌクレオチドは、前記ポリペプチドの産生を誘導する1つ以上の制御配列に作動可能に連結されている、組換え宿主細胞。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列リストの参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれるコンピューター可読形式の配列リストを含有する。
【0002】
本発明は、リゾチーム活性を有する新規のLYSポリペプチド、そのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、核酸構築物、ベクター及びそのポリヌクレオチドを含む宿主細胞並びにそのポリペプチドを生成する方法に関する。本発明は、組成物、特にLYSポリペプチドを含む動物用飼料及び動物用飼料におけるLYSポリペプチドの使用にも関する。
【背景技術】
【0003】
リゾチームは、多くの生物により細菌に対する防御機構として産生されるO-グリコシルヒドロラーゼである。この酵素は、細菌中の重要な構造分子であるペプチドグリカンのグリコシド結合を切断することにより、細菌細胞壁の加水分解を引き起こす。それらの細胞壁がリゾチーム作用により軟化された後、細菌細胞は、不平衡の浸透圧の結果として溶解する。
【0004】
リゾチームは、ウイルス、植物、昆虫、鳥、爬虫類動物及び哺乳動物などの多くの生物中において自然に存在する。哺乳動物では、リゾチームは、鼻分泌物、唾液、涙、腸内容物、尿及び乳から単離されてきた。この酵素は、N-アセチルムラミン酸の炭素番号1とN-アセチル-D-グルコサミンの炭素番号4との間のグリコシド結合を切断する。インビボでは、これらの2つ炭水化物が重合されて、多くの微生物の細胞壁多糖類を形成する。
【0005】
リゾチームは、現在までに7つの異なるグリコシドヒドロラーゼ(GH)ファミリーに分類されてきた(CAZy、www.cazy.org):GH18、GH19、雌鳥卵白リゾチーム(GH22)、ガチョウ卵白リゾチーム(GH23)、バクテリオファージT4リゾチーム(GH24)、スフィンゴモナス属(Sphingomonas)鞭毛タンパク質(GH73)及びカラロプシス属(Chalaropsis)リゾチーム(GH25)。
【0006】
市販の主要製品である雌鶏卵白から抽出されるリゾチームは、例えば、ストレプトコーカス・アウレウス(Streptoroccus aureus)細胞壁におけるN,6-O-ジアセチルムラミン酸を切断せず、したがって、とりわけ、この重要なヒト病原体を溶解できない(Masschalck B,Deckers D,Michiels CW(2002),“Lytic and nonlytic mechanism of inactivation of gram-positive bacteria by lysozyme under atmospheric and high hydrostatic pressure”,J Food Prot.65(12):1916-23)。
【0007】
リゾチームの使用は、動物用飼料(例えば、国際公開第00/21381号パンフレット及び国際公開第04/026334号パンフレットを参照されたい)、チーズの生産(例えば、国際公開第05/080559号パンフレットを参照されたい)、食品保存(Hughey and Johnson(1987)Appl Environ Microbiol 53:2165)、洗剤(例えば、米国特許第5,041,236号明細書及び欧州特許第0425016号明細書を参照されたい)、口腔ケア(例えば、米国特許第4,355,022号明細書、国際公開第04/017988号パンフレット及び国際公開第08/124764号パンフレットを参照されたい)、美容学及び皮膚科学、避妊、泌尿器科学並びに婦人科学(例えば、国際公開第08/124764号パンフレットを参照されたい)において提案されてきた。
【0008】
抗菌性成長促進物質(AGP)は、動物における成長促進のために従来使用されてきており、おそらくクロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens)などの病原体による低レベルの感染を予防することによって機能している。しかしながら、AGPは、世界中で次第に禁止されており、したがって動物の成長を促進するための、AGPではない新たな解決策に関心が持たれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、リゾチーム活性を有する完全に新しいクラスのポリペプチドを発見した。そのため、本発明は、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgのLYSポリペプチドを含む組成物であって、ポリペプチドは、(a)リゾチーム活性を有し、且つ(b)1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデル(HMM)を用いて問い合わせされるとき、少なくとも180のdomTスコアを与える、組成物に関する。通常、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される。
【0010】
本発明は、リゾチーム活性を有する単離ポリペプチドであって、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも94%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも87%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも81%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも87%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも96.2%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも81%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号3のポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(p)配列番号6のポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)配列番号9及び配列番号36からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(r)配列番号12、配列番号21、配列番号24、配列番号33及び配列番号42からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(s)配列番号15及び配列番号27からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(t)配列番号18及び配列番号39からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41又は42位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(u)配列番号30のポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7又は8位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(v)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)又は(u)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(w)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)又は(u)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(x)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)又は(u)のポリペプチドの断片
からなる群から選択される単離ポリペプチドにさらに関する。
【0011】
本発明は、動物用飼料添加物又は本発明のLYSポリペプチドを含む動物用飼料;動物用飼料、動物用飼料添加物、動物用飼料に使用するための組成物の作製における、及び動物において1つ以上の性能パラメーターを向上させるためのLYSポリペプチドのリゾチームの使用にも関する。本発明は、動物の性能パラメーターを向上させる方法、動物用飼料を作製するための方法、本発明のポリペプチドをコードする単離ポリヌクレオチド、核酸構築物、組換え発現ベクター、組換え宿主細胞及び本発明のLYSポリペプチドを生成する方法にさらに関する。本発明は、動物用飼料における;動物用飼料添加物における;動物用飼料に使用するための組成物の作製における;動物用飼料の栄養価を向上させるための;動物用飼料の消化性を増大させるための;及び/又は動物において1つ以上の性能パラメーターを向上させるための本発明の組成物の使用をさらに対象とする。
【0012】
配列リストの概要
配列番号1は、ペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0013】
配列番号2は、配列番号1から推定されたアミノ酸配列である。
【0014】
配列番号3は、ペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0015】
配列番号4は、ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0016】
配列番号5は、配列番号4から推定されたアミノ酸配列である。
【0017】
配列番号6は、ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0018】
配列番号7は、タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0019】
配列番号8は、配列番号7から推定されたアミノ酸配列である。
【0020】
配列番号9は、タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0021】
配列番号10は、アスペルギルス属(Aspergillus sp.)XZ2668から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0022】
配列番号11は、配列番号10から推定されたアミノ酸配列である。
【0023】
配列番号12は、アスペルギルス属XZ2668(Aspergillus sp.XZ2668)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0024】
配列番号13は、ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0025】
配列番号14は、配列番号13から推定されたアミノ酸配列である。
【0026】
配列番号15は、ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0027】
配列番号16は、オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0028】
配列番号17は、配列番号16から推定されたアミノ酸配列である。
【0029】
配列番号18は、オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0030】
配列番号19は、ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0031】
配列番号20は、配列番号19から推定されたアミノ酸配列である。
【0032】
配列番号21は、ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0033】
配列番号22は、ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0034】
配列番号23は、配列番号22から推定されたアミノ酸配列である。
【0035】
配列番号24は、ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0036】
配列番号25は、ペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0037】
配列番号26は、配列番号25から推定されたアミノ酸配列である。
【0038】
配列番号27は、ペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0039】
配列番号28は、アスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0040】
配列番号29は、配列番号28から推定されたアミノ酸配列である。
【0041】
配列番号30は、アスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0042】
配列番号31は、ケトミウム属ZY369(Chaetomium sp.ZY369)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0043】
配列番号32は、配列番号31から推定されたアミノ酸配列である。
【0044】
配列番号33は、ケトミウム属ZY369(Chaetomium sp.ZY369)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0045】
配列番号34は、タラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0046】
配列番号35は、配列番号34から推定されたアミノ酸配列である。
【0047】
配列番号36は、タラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0048】
配列番号37は、トリコクラジウム・アスペラム(Trichocladium asperum)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0049】
配列番号38は、配列番号37から推定されたアミノ酸配列である。
【0050】
配列番号39は、トリコクラジウム・アスペラム(Trichocladium asperum)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0051】
配列番号40は、メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0052】
配列番号41は、配列番号40から推定されたアミノ酸配列である。
【0053】
配列番号42は、メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0054】
配列番号43は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)から単離されたLYSポリペプチドのcDNA配列である。
【0055】
配列番号44は、配列番号43から推定されたアミノ酸配列である。
【0056】
配列番号45は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)に由来する成熟LYSポリペプチドのアミノ酸配列である。
【0057】
配列番号46は、アスペルギルス・クラバタス(Aspergillus clavatus)に由来するSWISSPROT:A1C4L9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0058】
配列番号47は、サリニスポラ・トロピカ(Salinispora tropica)に由来するSWISSPROT:A4X6S9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0059】
配列番号48は、サリニスポラ・アレニコーラ(Salinispora arenicola)に由来するSWISSPROT:A8M1H3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0060】
配列番号49は、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)に由来するSWISSPROT:Q3L9Z6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0061】
配列番号50は、マイコバクテリウム(Mycobacterium)ファージPacc40に由来するSWISSPROT:B5U576のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0062】
配列番号51は、ペニシリウム・ルーベンス(Penicillium rubens)に由来するSWISSPROT:B6GZX8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0063】
配列番号52は、ミクロモノスポラ・オーランティアカ(Micromonospora aurantiaca)に由来するSWISSPROT:D1S6X5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0064】
配列番号53は、ミクロモノスポラ・オーランティアカ(Micromonospora aurantiaca)に由来するSWISSPROT:D1S8J3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0065】
配列番号54は、ミクロモノスポラ・オーランティアカ(Micromonospora aurantiaca)に由来するSWISSPROT:D1SH66のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0066】
配列番号55は、チュベル・メラノスポルム(Tuber melanosporum)に由来するSWISSPROT:D5GBH0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0067】
配列番号56は、ハイポクレア・アトロビリディス(Hypocrea atroviridis)に由来するSWISSPROT:G9P583のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0068】
配列番号57は、メタリジウム・アクリダム(Metarhizium acridum)に由来するSWISSPROT:E9ED38のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0069】
配列番号58は、メタリジウム・ロベルツィ(Metarhizium robertsii)に由来するSWISSPROT:E9FAK9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0070】
配列番号59は、ベルコシスポラ・マリス(Verrucosispora maris)に由来するSWISSPROT:F4F8N8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0071】
配列番号60は、ベルコシスポラ・マリス(Verrucosispora maris)に由来するSWISSPROT:F4FI59のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0072】
配列番号61は、ボーベリア・バシアーナ(Beauveria bassiana)に由来するSWISSPROT:J4USU4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0073】
配列番号62は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)に由来するSWISSPROT:G2QV10のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0074】
配列番号63は、ミクロモノスポラ・ペウセティア(Micromonospora peucetia)に由来するSWISSPROT:A0A1C6W4S6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0075】
配列番号64は、ミクロバクテリウム・レバニフォルマンス(Microbacterium laevaniformans)に由来するSWISSPROT:H8E7T0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0076】
配列番号65は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)に由来するSWISSPROT:I0PF45のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0077】
配列番号66は、ミクロモノスポラ・ルピニー(Micromonospora lupini)strルパック(Lupac)に由来するSWISSPROT:I0L0M9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0078】
配列番号67は、ミクロモノスポラ・ルピニー(Micromonospora lupini)strルパック(Lupac)に由来するSWISSPROT:I0L3A4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0079】
配列番号68は、メタリジウム・アルバム(Metarhizium album)に由来するSWISSPROT:A0A0B2X541のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0080】
配列番号69は、アスケルソニア・アレイロディス(Aschersonia aleyrodis)に由来するSWISSPROT:A0A168BML7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0081】
配列番号70は、メタリジウム・アルバム(Metarhizium album)に由来するSWISSPROT:A0A0B2WV75のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0082】
配列番号71は、コーディセプス・ブロンニアティ(Cordyceps brongniartii)に由来するSWISSPROT:A0A167BWW4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0083】
配列番号72は、メタリジウム・リレイ(Metarhizium rileyi)に由来するSWISSPROT:A0A167ECQ5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0084】
配列番号73は、コーディセプス・コンフラゴーサ(Cordyceps confragosa)に由来するSWISSPROT:A0A162JZ16のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0085】
配列番号74は、コーディセプス・コンフラゴーサ(Cordyceps confragosa)に由来するSWISSPROT:A0A168DNP6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0086】
配列番号75は、コーディセプス・コンフラゴーサ(Cordyceps confragosa)に由来するSWISSPROT:A0A168D0L5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0087】
配列番号76は、イサリア・フモソロセア(Isaria fumosorosea)に由来するSWISSPROT:A0A168BQC6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0088】
配列番号77は、イサリア・フモソロセア(Isaria fumosorosea)に由来するSWISSPROT:A0A167XCS5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0089】
配列番号78は、イサリア・フモソロセア(Isaria fumosorosea)に由来するSWISSPROT:A0A167NNI6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0090】
配列番号79は、プルプレオシリウム・リラシヌム(Purpureocillium lilacinum)に由来するSWISSPROT:A0A179H6H8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0091】
配列番号80は、ポコニア・クラミドスポリア(Pochonia chlamydosporia)に由来するSWISSPROT:A0A179FH10のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0092】
配列番号81は、ポコニア・クラミドスポリア(Pochonia chlamydosporia)に由来するSWISSPROT:A0A179F665のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0093】
配列番号82は、ポコニア・クラミドスポリア(Pochonia chlamydosporia)に由来するSWISSPROT:A0A179F1Q1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0094】
配列番号83は、ペニシリウム・オキサリカム(Penicillium oxalicum)に由来するSWISSPROT:S7ZNE7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0095】
配列番号84は、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)に由来するSWISSPROT:A0A0D9PBV5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0096】
配列番号85は、メタリジウム・アニソプリエ(Metarhizium anisopliae)に由来するSWISSPROT:A0A0D9NPP1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0097】
配列番号86は、ペニシリウム・ロッケフォルティ(Penicillium roqueforti)に由来するSWISSPROT:W6QNL2のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0098】
配列番号87は、タラロマイセス・イスランディカス(Talaromyces islandicus)に由来するSWISSPROT:A0A0U1M0W5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0099】
配列番号88は、ペニシリウム・エクスパンサム(Penicillium expansum)に由来するSWISSPROT:A0A0A2I9P6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0100】
配列番号89は、アクレモニウム・クリソゲナム(Acremonium chrysogenum)に由来するSWISSPROT:A0A086T4C8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0101】
配列番号90は、マイコバクテリウム・ケロナエ(Mycobacterium chelonae)に由来するSWISSPROT:X8ERY9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0102】
配列番号91は、マイコバクテリウム属(Mycobacterium sp)TKKに由来するSWISSPROT:A0A081HTU5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0103】
配列番号92は、トルビエラ・ヘミプテリゲナ(Torrubiella hemipterigena)に由来するSWISSPROT:A0A0A1TMJ0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0104】
配列番号93は、トルビエラ・ヘミプテリゲナ(Torrubiella hemipterigena)に由来するSWISSPROT:A0A0A1TNZ8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0105】
配列番号94は、アルスロバクター属(Arthrobacter sp)PAMCに由来するSWISSPROT:A0A0A1D149のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0106】
配列番号95は、アクチノプラネス・ユタヘンシス(Actinoplanes utahensis)に由来するSWISSPROT:A0A0A6UNI9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0107】
配列番号96は、メタリジウム・メイジャス(Metarhizium majus)に由来するSWISSPROT:A0A0B4I0X1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0108】
配列番号97は、ミクロモノスポラ・カーボナセア(Micromonospora carbonacea)に由来するSWISSPROT:A0A0D0WU99のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0109】
配列番号98は、マイコバクテリウム・イムノゲナム(Mycobacterium immunogenum)に由来するSWISSPROT:A0A0D1LTE6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0110】
配列番号99は、ヒルステラ・ミネソテンシス(Hirsutella minnesotensis)に由来するSWISSPROT:A0A0F8A5E8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0111】
配列番号100は、ヒルステラ・ミネソテンシス(Hirsutella minnesotensis)に由来するSWISSPROT:A0A0F8A6I7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0112】
配列番号101は、ペニシリウム・ブラシリアヌム(Penicillium brasilianum)に由来するSWISSPROT:A0A0F7TVL0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0113】
配列番号102は、トリポクラディウム・オフィオグロソイデス(Tolypocladium ophioglossoides)に由来するSWISSPROT:A0A0L0N1U6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0114】
配列番号103は、マズレラ・マイセトマチス(Madurella mycetomatis)に由来するSWISSPROT:A0A0M0UGY1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0115】
配列番号104は、アスペルギルス・ウダガワエ(Aspergillus udagawae)に由来するSWISSPROT:A0A0K8L1J1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0116】
配列番号105は、ノカルディア・ファルシニカ(Nocardia farcinica)に由来するSWISSPROT:A0A0H5NX60のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0117】
配列番号106は、ミクロモノスポラ属HK10(Micromonospora sp HK10)に由来するSWISSPROT:A0A0M2RBW0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0118】
配列番号107は、ミクロモノスポラ属HK10(Micromonospora sp HK10)に由来するSWISSPROT:A0A0M2RKI6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0119】
配列番号108は、ペニシリウム・ムルシアナム(Penicillium murcianum)に由来するSWISSPROT:A0A1F5LVD8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0120】
配列番号109は、ミクロモノスポラ属(Micromonospora sp)に由来するSWISSPROT:A0A0M8XNG9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0121】
配列番号110は、トリコデルマ・ガムシ(Trichoderma gamsii)に由来するSWISSPROT:A0A0W7W0M4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0122】
配列番号111は、アルスロバクター属Soil761(Arthrobacter sp Soil761)に由来するSWISSPROT:A0A0Q9MHJ4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0123】
配列番号112は、アルスロバクター属Soil736(Arthrobacter sp Soil736)に由来するSWISSPROT:A0A0Q9MU26のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0124】
配列番号113は、マイコバクテリウム属No 7(Mycobacterium sp No 7)に由来するSWISSPROT:A0A0P0DUT5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0125】
配列番号114は、アルスロバクター属Soil762(Arthrobacter sp Soil762)に由来するSWISSPROT:A0A0Q9N9Z1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0126】
配列番号115は、ミクロモノスポラ・ハロフィティカ(Micromonospora halophytica)に由来するSWISSPROT:A0A1C6RVB7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0127】
配列番号116は、ミクロモノスポラ・ニガー(Micromonospora nigra)に由来するSWISSPROT:A0A1C6SUA9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0128】
配列番号117は、ペニシリウム・パツラム(Penicillium patulum)に由来するSWISSPROT:A0A135LMU8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0129】
配列番号118は、アルスロバクター属Leaf69(Arthrobacter sp Leaf69)に由来するSWISSPROT:A0A0S9BYR1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0130】
配列番号119は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A0U0ZSQ6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0131】
配列番号120は、マイコバクテリウム・カナリアセンス(Mycobacterium canariasense)に由来するSWISSPROT:A0A100WIQ1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0132】
配列番号121は、ミクロモノスポラ・リファマイシニカ(Micromonospora rifamycinica)に由来するSWISSPROT:A0A109IP50のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0133】
配列番号122は、ミクロモノスポラ・リファマイシニカ(Micromonospora rifamycinica)に由来するSWISSPROT:A0A109IHN3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0134】
配列番号123は、アルスロバクター・アルピナス(Arthrobacter alpinus)に由来するSWISSPROT:A0A0S2M353のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0135】
配列番号124は、ミクロバクテリウム・ホミニス(Microbacterium hominis)に由来するSWISSPROT:A0A134DEL4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0136】
配列番号125は、ゴルドニア(Gordonia)ファージオブリビエイト(Obliviate)に由来するSWISSPROT:A0A142KAG2のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0137】
配列番号126は、ミクロモノスポラ・ロザリア(Micromonospora rosaria)に由来するSWISSPROT:A0A136PN50のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0138】
配列番号127は、ツカムレラ・シュードスプマエ(Tsukamurella pseudospumae)に由来するSWISSPROT:A0A138A7X6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0139】
配列番号128は、ミクロモノスポラ・ロザリア(Micromonospora rosaria)に由来するSWISSPROT:A0A136PTZ6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0140】
配列番号129は、チレチア・ワルケリ(Tilletia walkeri)に由来するSWISSPROT:A0A177U5Z0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0141】
配列番号130は、チレチア・コントロベルサ(Tilletia controversa)に由来するSWISSPROT:A0A177VGU0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0142】
配列番号131は、ポコニア・クラミドスポリア(Pochonia chlamydosporia)170に由来するSWISSPROT:A0A179G202のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0143】
配列番号132は、ポコニア・クラミドスポリア(Pochonia chlamydosporia)170に由来するSWISSPROT:A0A179G1N9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0144】
配列番号133は、ポコニア・クラミドスポリア(Pochonia chlamydosporia)170に由来するSWISSPROT:A0A179FEB3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0145】
配列番号134は、プルプレオシリウム・リラシヌム(Purpureocillium lilacinum)に由来するSWISSPROT:A0A179HTK7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0146】
配列番号135は、パラファエオスファエリア・スポルローサ(Paraphaeosphaeria sporulosa)に由来するSWISSPROT:A0A177C655のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0147】
配列番号136は、コーディセプス・ブロンニアティ(Cordyceps brongniartii)RCEF 3172に由来するSWISSPROT:A0A167GE76のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0148】
配列番号137は、ゴルドニア(Gordonia)ファージUtzに由来するSWISSPROT:A0A160DID3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0149】
配列番号138は、アルスロバクター・ニコチノボランス(Arthrobacter nicotinovorans)に由来するSWISSPROT:A0A175J866のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0150】
配列番号139は、マイコバクテリウム・コンセプショネンス(Mycobacterium conceptionense)に由来するSWISSPROT:A0A1A1X5E5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0151】
配列番号140は、ミクロモノスポラ・ナラチワテンシス(Micromonospora narathiwatensis)に由来するSWISSPROT:A0A1A8ZCI7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0152】
配列番号141は、ミクロモノスポラ・ナラチワテンシス(Micromonospora narathiwatensis)に由来するSWISSPROT:A0A1A8Z6H4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0153】
配列番号142は、ミクロモノスポラ・オーランティニグラ(Micromonospora auratinigra)に由来するSWISSPROT:A0A1A8Z6S5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0154】
配列番号143は、マイコバクテリウム属E1747(Mycobacterium sp E1747)に由来するSWISSPROT:A0A1A2MHG1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0155】
配列番号144は、ミクロモノスポラ・セディミニコーラ(Micromonospora sediminicola)に由来するSWISSPROT:A0A1A9BD29のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0156】
配列番号145は、マイコバクテリウム属H83(Microbacterium sp H83)に由来するSWISSPROT:A0A196L8B1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0157】
配列番号146は、ミクロモノスポラ・コリアリエ(Micromonospora coriariae)に由来するSWISSPROT:A0A1C4X8A3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0158】
配列番号147は、ミクロモノスポラ・シトレア(Micromonospora citrea)に由来するSWISSPROT:A0A1C6U2J5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0159】
配列番号148は、ミクロモノスポラ・ペウセティア(Micromonospora peucetia)に由来するSWISSPROT:A0A1C6V2H5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0160】
配列番号149は、ミクロモノスポラ・ヤングプエンシス(Micromonospora yangpuensis)に由来するSWISSPROT:A0A1C6VFJ6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0161】
配列番号150は、ミクロモノスポラ・リゾスファエラエ(Micromonospora rhizosphaerae)に由来するSWISSPROT:A0A1C6S481のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0162】
配列番号151は、ミクロモノスポラ・エキナウランティアカ(Micromonospora echinaurantiaca)に由来するSWISSPROT:A0A1C5K5N0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0163】
配列番号152は、ミクロモノスポラ・イノシトラ(Micromonospora inositola)に由来するSWISSPROT:A0A1C5K0N2のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0164】
配列番号153は、ミクロモノスポラ・イノシトラ(Micromonospora inositola)に由来するSWISSPROT:A0A1C5JUR0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0165】
配列番号154は、ミクロモノスポラ・コクセンシス(Micromonospora coxensis)に由来するSWISSPROT:A0A1C5JX99のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0166】
配列番号155は、ミクロモノスポラ・ミロブリゲンシス(Micromonospora mirobrigensis)に由来するSWISSPROT:A0A1C4ZAM5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0167】
配列番号156は、ミクロモノスポラ・ビリディファシエンス(Micromonospora viridifaciens)に由来するSWISSPROT:A0A1C4Z5B4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0168】
配列番号157は、ミクロモノスポラ・ハイコウエンシス(Micromonospora haikouensis)に由来するSWISSPROT:A0A1C4YQ99のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0169】
配列番号158は、ミクロモノスポラ・ペウセティア(Micromonospora peucetia)に由来するSWISSPROT:A0A1C6W5T7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0170】
配列番号159は、ミクロモノスポラ・シトレア(Micromonospora citrea)に由来するSWISSPROT:A0A1C6W1B9のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0171】
配列番号160は、ミクロモノスポラ・サエリセセンシス(Micromonospora saelicesensis)に由来するSWISSPROT:A0A1C5A7S5のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0172】
配列番号161は、ミクロモノスポラ・エチノスポラ(Micromonospora echinospora)に由来するSWISSPROT:A0A1C5A2Q7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0173】
配列番号162は、ミクロモノスポラ・パープレオクロモゲネス(Micromonospora purpureochromogenes)に由来するSWISSPROT:A0A1C4ZJ35のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0174】
配列番号163は、ミクロモノスポラ・エキノフュスカ(Micromonospora echinofusca)に由来するSWISSPROT:A0A1C5G758のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0175】
配列番号164は、ミクロモノスポラ・エキナウランティアカ(Micromonospora echinaurantiaca)に由来するSWISSPROT:A0A1C5HSB2のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0176】
配列番号165は、ミクロモノスポラ・シトレア(Micromonospora citrea)に由来するSWISSPROT:A0A1C6TPW2のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0177】
配列番号166は、ミクロモノスポラ・エキナウランティアカ(Micromonospora echinaurantiaca)に由来するSWISSPROT:A0A1C5IVI4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0178】
配列番号167は、ミクロモノスポラ・パリダ(Micromonospora pallida)に由来するSWISSPROT:A0A1C6SEC0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0179】
配列番号168は、ミクロモノスポラ・リゾスファエラエ(Micromonospora rhizosphaerae)に由来するSWISSPROT:A0A1C6SF84のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0180】
配列番号169は、ミクロモノスポラ・パリダ(Micromonospora pallida)に由来するSWISSPROT:A0A1C6SQT8のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0181】
配列番号170は、ミクロモノスポラ・クラビエンシス(Micromonospora krabiensis)に由来するSWISSPROT:A0A1C3N2H1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0182】
配列番号171は、ミクロモノスポラ・クラビエンシス(Micromonospora krabiensis)に由来するSWISSPROT:A0A1C3N0X1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0183】
配列番号172は、マイコバクテリウム(Mycobacterium)ファージトネニリ(Tonenili)に由来するSWISSPROT:A0A1C9EHM2のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0184】
配列番号173は、マイコバクテリウム(Mycobacterium)ファージトネニリ(Tonenili)に由来するSWISSPROT:A0A1C9EHF6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0185】
配列番号174は、シュードノカルディア属SCN72-86(Pseudonocardia sp SCN72-86)に由来するSWISSPROT:A0A1E4IB54のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0186】
配列番号175は、ミクロバクテリウム・ピグマエウム(Microbacterium pygmaeum)に由来するSWISSPROT:A0A1G8AK84のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0187】
配列番号176は、シュードノカルディア属SCN73-27(Pseudonocardia sp SCN73-27)に由来するSWISSPROT:A0A1E4NTZ4のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0188】
配列番号177は、マイコバクテリウム(Mycobacterium)ファージルキル(Lukilu)に由来するSWISSPROT:A0A1J0MA43のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0189】
配列番号178は、ミクロモノスポラ・アビセニエ(Micromonospora avicenniae)に由来するSWISSPROT:A0A1N6R3C0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0190】
配列番号179は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)亜種アブセサス(abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A1N0VNN7のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0191】
配列番号180は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)亜種アブセサス(abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A1N4DHL3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0192】
配列番号181は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)亜種アブセサス(abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A1N4RVY0のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0193】
配列番号182は、ミクロモノスポラ・アビセニエ(Micromonospora avicenniae)に由来するSWISSPROT:A0A1N6X5P6のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0194】
配列番号183は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)亜種アブセサス(abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A1N2VK68のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0195】
配列番号184は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)亜種アブセサス(abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A1N1GK82のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0196】
配列番号185は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)亜種アブセサス(abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A1N1EP78のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0197】
配列番号186は、マイコバクテリウム・アブセサス(Mycobacterium abscessus)亜種アブセサス(abscessus)に由来するSWISSPROT:A0A1N1G9F3のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0198】
配列番号187は、シュードノカルディア属Ae717_Ps2(Pseudonocardia sp Ae717_Ps2)に由来するSWISSPROT:A0A1Q8LJS1のLADドメインのアミノ酸配列である。
【0199】
配列番号188は、ポドスポラ・アンセリナ(Podospora anserina)に由来するSWISSPROT:B2ASY2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0200】
配列番号189は、ペニシリウム・クリソゲナム(Penicillium chrysogenum)に由来するSWISSPROT:B6GZX8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0201】
配列番号190は、ネクトリア・ヘマトコッカ(Nectria haematococca)に由来するSWISSPROT:C7ZQ22のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0202】
配列番号191は、メタリジウム・アクリダム(Metarhizium acridum)に由来するSWISSPROT:E9DSA6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0203】
配列番号192は、メタリジウム・ロベルツィ(Metarhizium robertsii)に由来するSWISSPROT:E9F1Z9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0204】
配列番号193は、メタリジウム・ロベルツィ(Metarhizium robertsii)に由来するSWISSPROT:E9FC42のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0205】
配列番号194は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:F9F2K5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0206】
配列番号195は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:F9GF09のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0207】
配列番号196は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)に由来するSWISSPROT:G2QV10のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0208】
配列番号197は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)に由来するSWISSPROT:G2QV26のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0209】
配列番号198は、トリコスポロン・アサヒvar.アサヒ(Trichosporon asahii var.Asahii)に由来するSWISSPROT:J5TH48のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0210】
配列番号199は、トリコスポロン・アサヒvar.アサヒ(Trichosporon asahii var.Asahii)に由来するSWISSPROT:J4UH35のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0211】
配列番号200は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.リコペルシシ(Fusarium oxysporum f.sp.Lycopersici)に由来するSWISSPROT:J9NQ28のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0212】
配列番号201は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.リコペルシシ(Fusarium oxysporum f.sp.Lycopersici)に由来するSWISSPROT:J9NQW0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0213】
配列番号202は、トリコスポロン・アサヒvar.アサヒ(Trichosporon asahii var.Asahii)に由来するSWISSPROT:K1VMN5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0214】
配列番号203は、トリコスポロン・アサヒvar.アサヒ(Trichosporon asahii var.Asahii)に由来するSWISSPROT:K1WL46のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0215】
配列番号204は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.メロニス(Fusarium oxysporum f.sp.Melonis)に由来するSWISSPROT:W9Z045のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0216】
配列番号205は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.メロニス(Fusarium oxysporum f.sp.Melonis)に由来するSWISSPROT:X0A5V9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0217】
配列番号206は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.キューベンセ(Fusarium oxysporum f.sp.Cubense)に由来するSWISSPROT:N1S551のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0218】
配列番号207は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.キューベンセ(Fusarium oxysporum f.sp.Cubense)に由来するSWISSPROT:N4UD22のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0219】
配列番号208は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.キューベンセ(Fusarium oxysporum f.sp.Cubense)に由来するSWISSPROT:N4UT47のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0220】
配列番号209は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:W9KWW4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0221】
配列番号210は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.バシンフェクタム(Fusarium oxysporum f.sp.Vasinfectum)に由来するSWISSPROT:X0MM97のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0222】
配列番号211は、ギベレラ・モニリフォルミス(Gibberella moniliformis)に由来するSWISSPROT:W7N5Q6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0223】
配列番号212は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.ラファニ(Fusarium oxysporum f.sp.Raphani)に由来するSWISSPROT:X0BE07のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0224】
配列番号213は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:X0BII8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0225】
配列番号214は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.ピシ(Fusarium oxysporum f.sp.Pisi)に由来するSWISSPROT:W9NW59のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0226】
配列番号215は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.ピシ(Fusarium oxysporum f.sp.Pisi)に由来するSWISSPROT:W9NXR4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0227】
配列番号216は、ペニシリウム・オキサリカム(Penicillium oxalicum)に由来するSWISSPROT:S7ZNE7のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0228】
配列番号217は、ペニシリウム・オキサリカム(Penicillium oxalicum)に由来するSWISSPROT:S7Z5Z6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0229】
配列番号218は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.リコペルシシ(Fusarium oxysporum f.sp.Lycopersici)に由来するSWISSPROT:W9LDD0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0230】
配列番号219は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:W9HEM8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0231】
配列番号220は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:W9JDH4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0232】
配列番号221は、ギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi)に由来するSWISSPROT:S0EPI6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0233】
配列番号222は、ペニシリウム・ロッケフォルティ(Penicillium roqueforti)に由来するSWISSPROT:W6QNL2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0234】
配列番号223は、ピロネマ・オムファロデス(Pyronema omphalodes)に由来するSWISSPROT:U4LJD9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0235】
配列番号224は、ピロネマ・オムファロデス(Pyronema omphalodes)に由来するSWISSPROT:U4LG64のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0236】
配列番号225は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094AK50のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0237】
配列番号226は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:W9JIH2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0238】
配列番号227は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.ラディシス-リコペルシシ(Fusarium oxysporum f.sp.radicis-lycopersici)に由来するSWISSPROT:X0FW82のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0239】
配列番号228は、アクレモニウム・クリソゲナム(Acremonium chrysogenum)に由来するSWISSPROT:A0A086TBY7のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0240】
配列番号229は、アクレモニウム・クリソゲナム(Acremonium chrysogenum)に由来するSWISSPROT:A0A086T755のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0241】
配列番号230は、アクレモニウム・クリソゲナム(Acremonium chrysogenum)に由来するSWISSPROT:A0A086T4C8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0242】
配列番号231は、メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)に由来するSWISSPROT:A0A086NNR4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0243】
配列番号232は、メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)に由来するSWISSPROT:A0A086NFK5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0244】
配列番号233は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094FY19のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0245】
配列番号234は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094G1N0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0246】
配列番号235は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094GEA0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0247】
配列番号236は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094GJR5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0248】
配列番号237は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094G660のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0249】
配列番号238は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093YBN4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0250】
配列番号239は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094FSZ5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0251】
配列番号240は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094FBW1のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0252】
配列番号241は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094H0G2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0253】
配列番号242は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094H7M1のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0254】
配列番号243は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093Y8W3のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0255】
配列番号244は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094GYN9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0256】
配列番号245は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093XAD4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0257】
配列番号246は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094H7J6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0258】
配列番号247は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094E0I1のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0259】
配列番号248は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094CC50のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0260】
配列番号249は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094II95のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0261】
配列番号250は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094IAA0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0262】
配列番号251は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094IBC0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0263】
配列番号252は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094E946のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0264】
配列番号253は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094A3A0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0265】
配列番号254は、アスペルギルス・クラバタス(Aspergillus clavatus)に由来するSWISSPROT:A1C4L9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0266】
配列番号255は、アスペルギルス・クラバタス(Aspergillus clavatus)に由来するSWISSPROT:A1CBV9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0267】
配列番号256は、ネオサルトリア・フィシェリ(Neosartorya fischeri)に由来するSWISSPROT:A1DA80のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0268】
配列番号257は、ネオサルトリア・フィシェリ(Neosartorya fischeri)に由来するSWISSPROT:A1DBW2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0269】
配列番号258は、ネオサルトリア・フィシェリ(Neosartorya fischeri)に由来するSWISSPROT:A1DDF2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0270】
配列番号259は、アスペルギルス・テレウス(Aspergillus terreus)に由来するSWISSPROT:Q0CED1のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0271】
配列番号260は、アスペルギルス・テレウス(Aspergillus terreus)に由来するSWISSPROT:Q0CED2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0272】
配列番号261は、アスペルギルス・テレウス(Aspergillus terreus)に由来するSWISSPROT:Q0CV85のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0273】
配列番号262は、ケトミウム・グロボーザム(Chaetomium globosum)に由来するSWISSPROT:Q2GND8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0274】
配列番号263は、ケトミウム・グロボーザム(Chaetomium globosum)に由来するSWISSPROT:Q2GND9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0275】
配列番号264は、ケトミウム・グロボーザム(Chaetomium globosum)に由来するSWISSPROT:Q2H6W7のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0276】
配列番号265は、ネオサルトリア・フミガタ(Neosartorya fumigata)に由来するSWISSPROT:Q4WAY2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0277】
配列番号266は、ネオサルトリア・フミガタ(Neosartorya fumigata)に由来するSWISSPROT:Q4WBR4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0278】
配列番号267は、ネオサルトリア・フミガタ(Neosartorya fumigata)に由来するSWISSPROT:Q4WVY3のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0279】
配列番号268は、ペニシリウム・クリソゲナム(Penicillium chrysogenum)に由来するSWISSPROT:B6H9X5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0280】
配列番号269は、ペニシリウム・クリソゲナム(Penicillium chrysogenum)に由来するSWISSPROT:B6HR38のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0281】
配列番号270は、ネクトリア・ヘマトコッカ(Nectria haematococca)に由来するSWISSPROT:C7Z8W0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0282】
配列番号271は、ネクトリア・ヘマトコッカ(Nectria haematococca)に由来するSWISSPROT:C7ZQ20のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0283】
配列番号272は、ハイポクレア・ジェコリーナ(Hypocrea jecorina)に由来するSWISSPROT:G0RP87のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0284】
配列番号273は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)に由来するSWISSPROT:G2RG69のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0285】
配列番号274は、チエラビア・ヘテロタリカ(Thielavia heterothallica)に由来するSWISSPROT:G2QNE9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0286】
配列番号275は、ハイポクレア・ジェコリーナ(Hypocrea jecorina)に由来するSWISSPROT:G0RM22のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0287】
配列番号276は、ケトミウム・サーモフィルスvar.サーモフィルス(Chaetomium thermophilum var. Thermophilum)に由来するSWISSPROT:G0SG36のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0288】
配列番号277は、ケトミウム・サーモフィルスvar.サーモフィルス(Chaetomium thermophilum var. Thermophilum)に由来するSWISSPROT:G0RZV3のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0289】
配列番号278は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.リコペルシシ(Fusarium oxysporum f.sp.Lycopersici)に由来するSWISSPROT:J9NQV9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0290】
配列番号279は、チエラビア・ヘテロタリカ(Thielavia heterothallica)に由来するSWISSPROT:G2QD02のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0291】
配列番号280は、チエラビア・ヘテロタリカ(Thielavia heterothallica)に由来するSWISSPROT:G2QNF0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0292】
配列番号281は、ハイポクレア・ビレンス(Hypocrea virens)に由来するSWISSPROT:G9MHR1のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0293】
配列番号282は、メタリジウム・ロベルツィ(Metarhizium robertsii)に由来するSWISSPROT:E9ELX9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0294】
配列番号283は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:F9F2K4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0295】
配列番号284は、ケトミウム・サーモフィルスvar.サーモフィルス(Chaetomium thermophilum var. Thermophilum)に由来するSWISSPROT:G0RZV2のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0296】
配列番号285は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)に由来するSWISSPROT:G2RG70のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0297】
配列番号286は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.メロニス(Fusarium oxysporum f.sp.Melonis)に由来するSWISSPROT:W9Z992のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0298】
配列番号287は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.メロニス(Fusarium oxysporum f.sp.Melonis)に由来するSWISSPROT:W9ZZW9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0299】
配列番号288は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.メロニス(Fusarium oxysporum f.sp.Melonis)に由来するSWISSPROT:W9ZAE8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0300】
配列番号289は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.キューベンセ(Fusarium oxysporum f.sp.Cubense)に由来するSWISSPROT:N1RWA4のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0301】
配列番号290は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.キューベンセ(Fusarium oxysporum f.sp.Cubense)に由来するSWISSPROT:N4UKT7のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0302】
配列番号291は、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に由来するSWISSPROT:W9KX02のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0303】
配列番号292は、フザリウム・オキシスポルムf.sp.ラファニ(Fusarium oxysporum f.sp.Raphani)に由来するSWISSPROT:X0B4J3のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0304】
配列番号293は、ペニシリウム・ロッケフォルティ(Penicillium roqueforti)に由来するSWISSPROT:W6QE02のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0305】
配列番号294は、ペニシリウム・ロッケフォルティ(Penicillium roqueforti)に由来するSWISSPROT:W6R4X8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0306】
配列番号295は、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)に由来するSWISSPROT:A0A024S9B8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0307】
配列番号296は、メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)に由来するSWISSPROT:A0A086NN36のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0308】
配列番号297は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094GA03のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0309】
配列番号298は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094C8U1のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0310】
配列番号299は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093Z6Z8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0311】
配列番号300は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094IML3のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0312】
配列番号301は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094GY79のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0313】
配列番号302は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093XPZ7のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0314】
配列番号303は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093XAS9のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0315】
配列番号304は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094I8J6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0316】
配列番号305は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094FTL0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0317】
配列番号306は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094AT39のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0318】
配列番号307は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093XSP5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0319】
配列番号308は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094BAE6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0320】
配列番号309は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094IE25のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0321】
配列番号310は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094HNM8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0322】
配列番号311は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094ETJ5のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0323】
配列番号312は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094EPJ7のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0324】
配列番号313は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094E9W0のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0325】
配列番号314は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094BWD6のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0326】
配列番号315は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A094BTS1のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0327】
配列番号316は、シュードジムノアスカス・パンノラム(Pseudogymnoascus pannorum)に由来するSWISSPROT:A0A093ZTZ8のリゾチーム強化ドメインのアミノ酸配列である。
【0328】
配列番号317は、保存されたモチーフI AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ESである。
【0329】
配列番号318は、保存されたモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYPである。
【0330】
配列番号319は、保存されたモチーフIII [CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN]である。
【0331】
配列番号320は、プラスミドpDAu770の合成DNA構築物である。
【0332】
配列番号321は、フォワードプライマーKKSC0972-Fである。
【0333】
配列番号322は、リバースプライマーKKSC0972-Rである。
【0334】
配列番号323は、フォワードプライマーF1である。
【0335】
配列番号324は、リバースプライマーF1である。
【0336】
配列番号325は、フォワードプライマーF3である。
【0337】
配列番号326は、リバースプライマーF3である。
【0338】
配列番号327プライマーは、順方向に結合する。
【0339】
配列番号328プライマーは、逆方向に結合する。
【0340】
配列番号329は、オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)に由来する短縮型LYAポリペプチドのアミノ酸配列である。
【図面の簡単な説明】
【0341】
【
図1】プラスミドpDAu770に含まれる様々なDNAの特徴のマップを表す。領域(3’及び5’)に隣接しているamy2座位は、白色の枠によって示される。プロモーター領域は、pyrG、tef1及びtpi遺伝子のプロモーター領域に関して緑色の枠によって示される。紫色の枠は、選択カセット(アンピシリン耐性についてampR及びアセトアミド選択についてamdS)を示す。ターミネーター領域は、niaD及びamg遺伝子のターミネーター領域に関して青色の枠によって示される。FLPaseのコード領域(sFLP)及びpyrG遺伝子の第1エクソンは、橙色で示される。pyrGイントロンの5’領域は、灰色で示される。プラスミドの複製開始点は、ORIによって示される。
【
図2】形質転換DNA(プラスミドpDAu724若しくは誘導体又は重複伸長PCR産物のいずれか)による宿主株DAu785の形質転換の概略図である。最上部のパネルは、FLPase認識部位であるFRT-F及びFRT-F3で構成されるFLPランディングパッドが組み込まれた座位amy2並びにamdS(アセトアミド)選択マーカー及びFLPase発現カセットを表す。分割されたPyrGマーカーが使用され、amy2座位でpyrGの5’末端が挿入される。中間のパネルは、形質転換DNA、特にFLPランディングパッドでFLPaseによって媒介される部位特異的組換えによって組み込まれる領域を表す。プラスミド又はPCR産物は、FRT-F及びF3部位並びにpyrGマーカーの残存している3’部分を含有する必要がある。最下部のパネルは、FRT部位間の形質転換DNAの部位特異的組み込み後に得られるamy2座位を表す。amdS及びFLPカセットは、GOI発現カセット及び完全な機能選択マーカーを再構成するpyrGマーカーの3’部分により交換された。
【発明を実施するための形態】
【0342】
定義
動物:用語「動物」は、ヒトを除く任意の動物を指す。動物の例は、ブタ(pig)又はブタ(swine)(限定されないが、子ブタ、成長期ブタ及び雌ブタを含む)を含むが、これらに限定されない単胃動物;シチメンチョウ、アヒル、ウズラ、ホロホロチョウ、ガチョウ、ハト(雛鳥を含む)及びニワトリ(限定されないが、食用若鶏(本明細書でブロイラーと称される)、ヒヨコ、産卵雌鶏(本明細書で産卵鶏と称される)を含む)などの家禽;ウマ(限定されないが、熱血種、冷血種及び温血種を含む)、甲殻類(限定されないが、小エビ及びクルマエビを含む)及び魚類(限定されないが、ブリ、ピラルクー、バルブ、バス、アミキリ、ボカチコ、ブリーム、カジカ、コロソマ、コイ、ナマズ、カトラ、サバヒー、チャー、シクリッド、スギ、タラ、クラッピー、ヨーロッパヘダイ、ニベ、ウナギ、ハゼ、キンギョ、グーラミ、ハタ、グァポート、オヒョウ、ジャワ、ラベオ、イケカツオ、ドジョウ、サバ、ミルクフィッシュ、クロサギ、マッドフィッシュ、ボラ、パコ、パールスポット、ペヘレイ、パーチ、カワカマス、ポンパーノ、ローチ、サケ、ヒゲナガヒレナマズ、ソーガー、シーバス、タイ、シャイナー、カワアナゴ、スネークヘッド、フエダイ、アカメ、シタビラメ、アイゴ、チョウザメ、マンボウ、アユ、テンチ、テラー、テラピア、マス、マグロ、ターボット、シロマス、ウォールアイ及びホワイトフィッシュを含む)である。
【0343】
動物用飼料:用語「動物用飼料」は、単胃動物による摂取に好適であるか又はそれを対象とする任意の化合物、調製物又は混合物を指す。単胃動物のための動物用飼料は、通常、濃縮物並びにビタミン、ミネラル、酵素、直接給与生菌、アミノ酸及び/又は他の飼料成分(プレミックスにおいてなど)を含む。
【0344】
抗菌活性:用語「抗菌活性」は、藻類、古細菌、細菌、真菌及び/又は原生動物などの微生物を死滅させるか、又はその増殖を阻害する活性として本明細書において定義される。抗菌活性は、例えば、細菌を死滅させることを意味する殺菌性又は細菌増殖の予防を意味する静菌性であり得る。抗菌活性は、ペプチドグリカンにおけるN-アセチルムラミン酸とN-アセチル-D-グルコサミン残基との間及びキトデキストリンにおけるN-アセチル-D-グルコサミン残基間の1,4-β-結合の加水分解を触媒することを含み得る。抗菌活性は、微生物の表面に結合し、その増殖を阻害するLYSポリペプチドも含み得る。抗菌作用は、細菌毒素の阻害又は低減及びオプソニン効果により免疫刺激剤として細菌自己溶菌酵素を活性化するための本発明のLYSポリペプチドの使用も含み得る。
【0345】
体重増加:用語「体重増加」は、所与の期間中における動物の生体重の増加、例えば1日目から21日目までの体重の増加を意味する。
【0346】
cDNA:用語「cDNA」は、真核細胞又は原核細胞から得られるスプライスされた成熟mRNA分子から逆転写によって調製され得るDNA分子を意味する。cDNAは、対応するゲノムDNAに存在し得るイントロン配列を欠く。初期の一次RNA転写物は、スプライスされた成熟RNAとして生じる前の、スプライシングを含む一連のステップを通してプロセシングされるmRNAに対する前駆体である。
【0347】
コード配列:用語「コード配列」は、ポリペプチドのアミノ酸配列を直接指定するポリヌクレオチドを意味する。コード配列の境界は、一般に、ATG、GTG又はTTGなどの開始コドンで始まり、TAA、TAG又はTGAなどの終止コドンで終わるオープンリーディングフレームによって決定される。コード配列は、ゲノムDNA、cDNA、合成DNA又はこれらの組合せであり得る。
【0348】
濃縮物:用語「濃縮物」は、魚粉、糖蜜、オリゴ糖、モロコシ、種子及び穀物(全体又は例えばトウモロコシ、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギから破砕、粉砕などによって作製される)、脂肪種子油かす(例えば、綿実、ベニバナ、ヒマワリ、ダイズ(ダイズミールなど)、ナタネ/キャノーラ、ピーナッツ又は塊茎から)、パームカーネルケーキ、酵母由来材料及び蒸留穀物(未乾燥の蒸留穀物(WDS)及び可溶成分を含む乾燥蒸留穀物(DDGS)など)などの高タンパク質並びに高エネルギー濃縮物を有する飼料を意味する。
【0349】
制御配列:用語「対照配列」は、本発明の成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの発現に必要な核酸配列を意味する。各制御配列は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに対して天然(すなわち同じ遺伝子由来)若しくは外来(すなわち異なる遺伝子由来)又は互いに対して天然若しくは外来のものであり得る。このような制御配列としては、リーダー、ポリアデニル化配列、プロペプチド配列、プロモーター、シグナルペプチド配列及び転写ターミネーターが挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも、制御配列は、プロモーター並びに転写及び翻訳終止シグナルを含む。制御配列は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドのコード領域と制御配列とのライゲーションを促進する特定の制限部位を導入するためにリンカーと共に提供され得る。
【0350】
ヨーロッパ生産有効性指数(EPEF):「ヨーロッパ生産有効性指数」は、動物の性能を比較する手段である。この1つの数値は、農場内及び農場間の性能の比較を容易にし、環境、気候及び管理の可変要素を評価するために使用することができる。EPEFは、[(生存率(%)×生体重(kg))/放血時の齢(日)×FCR]×100として算出され、生存率は、屠殺時に生きている動物のパーセンテージであり、生体重は、屠殺時の動物の平均体重であり、放血時の齢は、屠殺時の動物の齢であり、FCRは、屠殺時の飼料要求率である。
【0351】
発現:用語「発現」は、転写、転写後修飾、翻訳、翻訳後修飾及び分泌を含むが、これらに限定されない、ポリペプチドの産生に関与する任意の工程を含む。
【0352】
発現ベクター:用語「発現ベクター」は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み、且つその発現を提供する制御配列に作動可能に連結される線状又は環状のDNA分子を意味する。
【0353】
飼料要求率(FCR):FCRは、飼料の塊を所望の生産物の増加に変換することにおける動物の効率の尺度である。動物は、肉(例えば、ブタ、家禽及び魚)のために飼育され、生産物は、動物から得られる塊である。具体的には、FCRは、飼料摂取量を指定される期間の全てにわたる体重増加で割って算出される。FCRの向上は、FCR値の低下を意味する。2%のFCRの向上は、FCRが2%低下したことを意味する。
【0354】
飼料効率:用語「飼料効率」は、動物が自由摂食又は期間中に指定量の飼料で給餌されるときの単位飼料当たりの体重増加の量を意味する。「飼料効率の上昇」により、飼料において本発明による飼料添加物組成物の使用が、存在している前記飼料添加物組成物がない状態で給餌される動物と比較して単位飼料摂取量当たりの体重増加の上昇をもたらすことが意味される。
【0355】
飼草:本明細書で定義される用語「飼草」は、粗飼料を含む。飼草は、飼草植物、牧草及び他の飼草植物の乾草並びにサイレージ、海藻、発芽した穀物並びにマメ科植物又はこれらの任意の組合せなどの新鮮な植物材料である。飼草植物の例は、アルファルファ(ルツェルン)、ミヤコグサ、アブラナ属(brassica)(例えば、ケール、ナタネ(キャノーラ)、ルタバガ(カブハボタン)、カブ)、クローバー(例えば、タチオランダゲンゲ、ムラサキツメクサ、ジモグリツメクサ、シロツメクサ)、牧草(例えば、バミューダグラス、スズメノチャヒキ、オオカニツリ、フェスク属(fescue)、ヒースグラス、ナガハグサ、カモガヤ、ドクムギ、チモシー牧草)、コーン(トウモロコシ)、キビ、オオムギ、カラスムギ、ライムギ、モロコシ、ダイズ及びコムギ並びにビートなどの野菜である。飼草は、穀物生産(トウモロコシ茎葉;コムギ、オオムギ、カラスムギ、ライムギ及び他の穀物のわらなど)からの農作物の残余、ビートトップのような野菜の残余;ダイズ、ナタネ及び他のマメ科植物の茎及び葉のような脂肪種子生産の残余;並びに動物若しくはヒトの消費のための穀物の精製からの又は燃料生産若しくは他の産業からの画分をさらに含む。
【0356】
断片:用語「断片」は、成熟ポリペプチド若しくはドメインのアミノ末端及び/又はカルボキシ末端で欠けている1つ以上(例えば、数個)のアミノ酸を有するLYSポリペプチドを意味し、断片は、リゾチーム活性を有する。
【0357】
一態様において、断片は、成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%、例えば配列番号2の少なくとも203個のアミノ酸、配列番号3の少なくとも203個のアミノ酸、配列番号5の少なくとも203個のアミノ酸、配列番号6の少なくとも203個のアミノ酸、配列番号8の少なくとも200個のアミノ酸、配列番号9の少なくとも200個のアミノ酸、配列番号11の少なくとも273個のアミノ酸、配列番号12の少なくとも273個のアミノ酸、配列番号14の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号15の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号17の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号18の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号20の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号21の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号23の少なくとも208個のアミノ酸、配列番号24の少なくとも208個のアミノ酸、配列番号26の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号27の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号29の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号30の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号32の少なくとも203個のアミノ酸、配列番号33の少なくとも203個のアミノ酸、配列番号35の少なくとも202個のアミノ酸、配列番号36の少なくとも202個のアミノ酸、配列番号38の少なくとも202個のアミノ酸、配列番号39の少なくとも202個のアミノ酸、配列番号41の少なくとも273個のアミノ酸、配列番号42の少なくとも273個のアミノ酸、配列番号44の少なくとも204個のアミノ酸、又は配列番号45の少なくとも204個のアミノ酸を含む。
【0358】
一態様において、断片は、成熟ポリペプチドの長さの少なくとも92%、例えば配列番号2の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号3の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号5の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号6の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号8の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号9の少なくとも205個のアミノ酸、配列番号11の少なくとも279個のアミノ酸、配列番号12の少なくとも279個のアミノ酸、配列番号14の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号15の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号17の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号18の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号20の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号21の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号23の少なくとも213個のアミノ酸、配列番号24の少なくとも213個のアミノ酸、配列番号26の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号27の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号29の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号30の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号32の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号33の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号35の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号36の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号38の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号39の少なくとも207個のアミノ酸、配列番号41の少なくとも279個のアミノ酸、配列番号42の少なくとも279個のアミノ酸、配列番号44の少なくとも208個のアミノ酸、又は配列番号45の少なくとも208個のアミノ酸を含む。
【0359】
一態様において、断片は、成熟ポリペプチドの長さの少なくとも94%、例えば配列番号2の少なくとも212個のアミノ酸、配列番号3の少なくとも212個のアミノ酸、配列番号5の少なくとも212個のアミノ酸、配列番号6の少なくとも212個のアミノ酸、配列番号8の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号9の少なくとも209個のアミノ酸、配列番号11の少なくとも285個のアミノ酸、配列番号12の少なくとも285個のアミノ酸、配列番号14の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号15の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号17の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号18の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号20の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号21の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号23の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号24の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号26の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号27の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号29の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号30の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号32の少なくとも212個のアミノ酸、配列番号33の少なくとも212個のアミノ酸、配列番号35の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号36の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号38の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号39の少なくとも211個のアミノ酸、配列番号41の少なくとも285個のアミノ酸、配列番号42の少なくとも285個のアミノ酸、配列番号44の少なくとも213個のアミノ酸、又は配列番号45の少なくとも213個のアミノ酸を含む。
【0360】
一態様において、断片は、成熟ポリペプチドの長さの少なくとも96%、例えば配列番号2の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号3の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号5の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号6の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号8の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号9の少なくとも214個のアミノ酸、配列番号11の少なくとも291個のアミノ酸、配列番号12の少なくとも291個のアミノ酸、配列番号14の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号15の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号17の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号18の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号20の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号21の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号23の少なくとも222個のアミノ酸、配列番号24の少なくとも222個のアミノ酸、配列番号26の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号27の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号29の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号30の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号32の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号33の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号35の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号36の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号38の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号39の少なくとも216個のアミノ酸、配列番号41の少なくとも291個のアミノ酸、配列番号42の少なくとも291個のアミノ酸、配列番号44の少なくとも217個のアミノ酸、又は配列番号45の少なくとも217個のアミノ酸を含む。
【0361】
一態様において、断片は、成熟ポリペプチドの長さの少なくとも98%、例えば配列番号2の少なくとも221個のアミノ酸、配列番号3の少なくとも221個のアミノ酸、配列番号5の少なくとも221個のアミノ酸、配列番号6の少なくとも221個のアミノ酸、配列番号8の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号9の少なくとも218個のアミノ酸、配列番号11の少なくとも297個のアミノ酸、配列番号12の少なくとも297個のアミノ酸、配列番号14の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号15の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号17の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号18の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号20の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号21の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号23の少なくとも227個のアミノ酸、配列番号24の少なくとも227個のアミノ酸、配列番号26の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号27の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号29の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号30の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号32の少なくとも221個のアミノ酸、配列番号33の少なくとも221個のアミノ酸、配列番号35の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号36の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号38の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号39の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号41の少なくとも297個のアミノ酸、配列番号42の少なくとも297個のアミノ酸、配列番号44の少なくとも222個のアミノ酸、又は配列番号45の少なくとも222個のアミノ酸を含む。
【0362】
一態様において、断片は、成熟ポリペプチドの長さの少なくとも99%、例えば配列番号2の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号3の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号5の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号6の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号8の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号9の少なくとも220個のアミノ酸、配列番号11の少なくとも300個のアミノ酸、配列番号12の少なくとも300個のアミノ酸、配列番号14の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号15の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号17の少なくとも227個のアミノ酸、配列番号18の少なくとも227個のアミノ酸、配列番号20の少なくとも227個のアミノ酸、配列番号21の少なくとも227個のアミノ酸、配列番号23の少なくとも229個のアミノ酸、配列番号24の少なくとも229個のアミノ酸、配列番号26の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号27の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号29の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号30の少なくとも225個のアミノ酸、配列番号32の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号33の少なくとも223個のアミノ酸、配列番号35の少なくとも222個のアミノ酸、配列番号36の少なくとも222個のアミノ酸、配列番号38の少なくとも222個のアミノ酸、配列番号39の少なくとも222個のアミノ酸、配列番号41の少なくとも300個のアミノ酸、配列番号42の少なくとも300個のアミノ酸、配列番号44の少なくとも224個のアミノ酸、又は配列番号45の少なくとも224個のアミノ酸を含む。
【0363】
融合ポリペプチド:用語「融合ポリペプチド」は、あるポリペプチドが本発明のポリペプチドのN末端又はC末端で融合されているポリペプチドである。融合ポリペプチドは、本発明のポリヌクレオチドに別のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを融合することによって生成される。融合ポリペプチドを生成する技術は、当技術分野で知られており、ポリペプチドをコードするコード配列を、それらがインフレームであり、且つ融合ポリペプチドの発現が同じプロモーター及びターミネーターの制御下にあるように結合することを含む。融合ポリペプチドは、融合ポリペプチドが翻訳後に形成されるインテイン技術を用いても構築され得る(Cooper et al.,1993,EMBO J.12:2575-2583;Dawson et al.,1994,Science 266:776-779)。融合ポリペプチドは、2つのポリペプチド間の切断部位をさらに含むことができる。融合タンパク質の分泌時、その部位が切断されて2つのポリペプチドを放出する。切断部位の例としては、Martin et al.,2003,J.Ind.Microbiol.Biotechnol.3:568-576;Svetina et al.,2000,J.Biotechnol.76:245-251;Rasmussen-Wilson et al.,1997,Appl.Environ.Microbiol.63:3488-3493;Ward et al.,1995,Biotechnology 13:498-503;及びContreras et al.,1991,Biotechnology 9:378-381;Eaton et al.,1986,Biochemistry 25:505-512;Collins-Racie et al.,1995,Biotechnology 13:982-987;Carter et al.,1989,Proteins:Structure,Function,and Genetics 6:240-248;及びStevens,2003,Drug Discovery World 4:35-48に開示される部位が挙げられるが、これらに限定されない。
【0364】
宿主細胞:用語「宿主細胞」は、本発明のポリヌクレオチドを含む核酸構築物又は発現ベクターによる形質転換、トランスフェクション、トランスダクションなどを受けやすい任意の細胞型を意味する。用語「宿主細胞」は、複製中に起こる変異に起因して親細胞と同一でない親細胞の任意の後代を包含する。
【0365】
ハイブリッドポリペプチド:用語「ハイブリッドポリペプチド」は、2つ以上のポリペプチドに由来するドメイン、例えば1つのポリペプチドに由来する結合ドメイン及びもう1つのポリペプチドに由来する触媒ドメインを含むポリペプチドを意味する。ドメインは、N末端又はC末端で融合され得る。
【0366】
単離された:用語「単離された」は、天然に存在しない形態の物質又はその物質が天然に存在しない環境中の物質を意味する。単離された物質の例としては、(1)天然に存在しない任意の物質、(2)限定されるものではないが、任意の酵素、変異体、核酸、タンパク質、ペプチド若しくは補因子を含む、天然で会合している天然に存在する成分の1つ以上又は全てから少なくとも部分的に取り出された任意の物質;(3)天然に見出される物質に対して人間の手により修飾された任意の物質;又は(4)天然で会合している他の成分に対する物質の量の増加(例えば、宿主細胞中の組換え体産生;物質をコードする遺伝子の多重コピー;及び物質をコードする遺伝子と天然で会合しているプロモーターよりも強力なプロモーターの使用)により修飾された任意の物質が挙げられる。
【0367】
リゾチーム活性:用語「リゾチーム活性」は、ペプチドグリカンにおけるN-アセチルムラミン酸とN-アセチル-D-グルコサミン残基との間の1,4-β-結合の加水分解により溶菌をもたらすことを意味する。リゾチームは、酵素クラスEC3.2.1.17に属する。リゾチーム活性は、通常、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)ATCC 4698のリゾチームの溶解作用によって測定される。適切な実験条件において、これらの変化は、培地中のリゾチームの量に比例する(国連食糧農業機構(www.fao.org)の食品添加物規格総合概論(Combined Compendium of Food Additive Specifications)のINS 1105を参照されたい)。本発明の目的のために、リゾチーム活性は、実施例1(「還元末端アッセイを使用するリゾチーム活性の測定」)に記載される還元末端アッセイに従って測定される。ポリペプチドは、それがミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)ATCC 4698に対して活性を示す場合にリゾチーム活性を有する。
【0368】
一態様において、本発明のポリペプチドは、少なくとも50%、例えば好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%又は最も好ましくは少なくとも100%の配列番号12のリゾチーム活性を有し、好ましくは、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。一態様において、本発明のポリペプチドは、少なくとも50%、例えば好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%又は最も好ましくは少なくとも100%の配列番号12のリゾチーム活性を有し、リゾチーム活性は、以下のとおりに測定される:LYSポリペプチド(リン酸緩衝液(5mM クエン酸塩、5mM K2HPO4、0.01% TritonX-100、pH5.0)中において50μLの0.7μg/mL LYSポリペプチド)をミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)溶液(milli-Q水中において450μLの1%凍結乾燥ミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)ATCC番号4698)と混合し、振盪させながら(500rpm)40℃で45分間インキュベートし;試料を遠心分離し(4000g、5分);上清(100μL)をHCl(50μL 3.2M)と混合し、95℃で80分間インキュベートし;NaOH(50μL、3.5M)を加え、150μLの試料をK-Na酒石酸/NaOH緩衝液(75μLの50g/L K-Na酒石酸+20g/L NaOH)中の4-ヒドロキシベンズヒドラジドに加え;混合物を95℃で10分間インキュベートし;光学密度を405nmで測定する。
【0369】
成熟ポリペプチド:用語「成熟ポリペプチド」は、翻訳及びN末端プロセシング、C末端短縮化、グリコシル化、リン酸化などの任意の翻訳後修飾後の最終形態のポリペプチドを意味する。
【0370】
一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸1~226であり、配列番号2のアミノ酸-19~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号3のアミノ酸1~226である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号5のアミノ酸1~226であり、配列番号5のアミノ酸-19~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号6のアミノ酸1~226である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号8のアミノ酸1~223であり、配列番号8のアミノ酸-20~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号9のアミノ酸1~223である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号11のアミノ酸1~304であり、配列番号11のアミノ酸-20~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号12のアミノ酸1~304である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号14のアミノ酸1~228であり、配列番号14のアミノ酸-19~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号15のアミノ酸1~228である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号17のアミノ酸1~230であり、配列番号17のアミノ酸-20~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号18のアミノ酸1~230である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号20のアミノ酸1~230であり、配列番号20のアミノ酸-21~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号21のアミノ酸1~230である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号23のアミノ酸1~232であり、配列番号23のアミノ酸-22~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号24のアミノ酸1~232である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号26のアミノ酸1~228であり、配列番号26のアミノ酸-20~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号27のアミノ酸1~228である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号29のアミノ酸1~228であり、配列番号29のアミノ酸-20~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号30のアミノ酸1~228である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号32のアミノ酸1~226であり、配列番号32のアミノ酸-19~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号33のアミノ酸1~226である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号35のアミノ酸1~225であり、配列番号35のアミノ酸-20~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号36のアミノ酸1~225である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号38のアミノ酸1~225であり、配列番号38のアミノ酸-19~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号39のアミノ酸1~225である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸1~304であり、配列番号41のアミノ酸-19~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号42のアミノ酸1~304である。一態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号44のアミノ酸1~227であり、配列番号44のアミノ酸-19~-1は、シグナルペプチドである。別の態様において、成熟ポリペプチドは、配列番号45のアミノ酸1~227である。
【0371】
宿主細胞が、同じポリヌクレオチドによって発現される2つ以上の異なる成熟ポリペプチド(すなわち異なるC末端及び/又はN末端アミノ酸を有する)の混合物を生成する場合があることが当技術分野で知られている。異なる宿主細胞がポリペプチドを別様にプロセシングし、それにより、ポリヌクレオチドを発現するある宿主細胞が、同じポリヌクレオチドを発現する別の宿主細胞と比較して異なる成熟ポリペプチド(例えば、異なるC末端及び/又はN末端アミノ酸を有する)を産生する場合があることも当技術分野で知られている。
【0372】
成熟ポリペプチドコード配列:用語「成熟ポリペプチドコード配列」は、リゾチーム活性を有する成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを意味する。
【0373】
核酸構築物:用語「核酸構築物」は、天然に存在する遺伝子から単離されるか、又はそうでなければ天然に存在しないであろう様式の核酸のセグメントを含有するように修飾されるか又は合成的である、1つ以上の制御配列を含む一本鎖又は二本鎖のいずれかの核酸分子を意味する。
【0374】
~から得られるか又は得ることができる:用語「~から得られるか又は得ることができる」は、ポリペプチドが特定の分類学上のランクに由来する生物において見出され得ることを意味する。一実施形態において、ポリペプチドは、菌界から得られるか又は得ることができ、ここで、界という用語は、分類学上のランクである。好ましい実施形態において、ポリペプチドは、子嚢菌門(Ascomycota)から得られるか又は得ることができ、ここで、門という用語は、分類学上のランクである。別の好ましい実施形態において、ポリペプチドは、チャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができ、ここで、亜門という用語は、分類学上のランクである。
【0375】
ポリペプチドの分類学上のランクが知られていない場合、それは、ポリペプチドのBLASTP検索(例えば、国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information)(NCIB)のウェブサイトhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/を使用する)を実施し、それを最も近縁のホモログと比較することにより、当業者により容易に決定することができる。既知のポリペプチドの断片である未知のポリペプチドは、同じ分類学上の種のものであると見なされる。最大10カ所で置換、欠失及び/又は挿入を含む未知の天然ポリペプチド又は人工変異体は、既知のポリペプチドと同じ分類学上の種のものであると見なされる。
【0376】
作動可能に連結される:用語「作動可能に連結される」は、制御配列が、コード配列の発現を誘導するようにポリペプチドのコード配列に対して適切な位置に置かれる配置を意味する。
【0377】
粗飼料:用語「粗飼料」は、種子及び穀物及び農作物の残余(茎葉、コプラ、わら、籾殻、サトウダイコンの廃棄物など)からの繊維、糠、穀皮などの高レベルの繊維を有する乾燥植物材料を意味する。
【0378】
配列同一性:2つのアミノ酸配列間又は2つのヌクレオチド配列間の関連性は、パラメーター「配列同一性」によって説明される。
【0379】
本発明の目的のために、2つのアミノ酸配列間の配列同一性は、好ましくは、バージョン5.0.0以降のEMBOSSパッケージ(EMBOSS:The European Molecular Biology Open Software Suite,Rice et al.,2000,Trends Genet.16:276-277)のNeedleプログラムにおいて実装されている、Needleman-Wunschアルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970,J.Mol.Biol.48:443-453)を用いて判定される。用いられるパラメーターは、10のギャップオープンペナルティ、0.5のギャップエクステンションペナルティ及びEBLOSUM62(BLOSUM62のEMBOSSバージョン)置換マトリックスである。Needle標識された「最長の同一性」(-nobriefオプションを用いて得られる)の出力が同一性パーセントとして用いられ、以下のとおり算出される:
(同一の残基×100)/(アラインメントの長さ-アラインメント中のギャップの総数)。
【0380】
本発明の目的のために、2つのデオキシリボヌクレオチド酸配列間の配列同一性は、好ましくは、バージョン5.0.0以降のEMBOSSパッケージ(EMBOSS:The European Molecular Biology Open Software Suite,Rice et al.,2000、前出)のNeedleプログラムにおいて実装されている、Needleman-Wunschアルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970、前出)を用いて判定される。用いられるパラメーターは、10のギャップオープンペナルティ、0.5のギャップエクステンションペナルティ及びEDNAFULL(NCBI NUC4.4のEMBOSSバージョン)置換マトリックスである。Needle標識された「最長の同一性」(-nobriefオプションを用いて得られる)の出力が同一性パーセントとして用いられ、以下のとおり算出される:
(同一のデオキシリボヌクレオチド×100)/(アラインメントの長さ-アラインメント中のギャップの総数)。
【0381】
部分配列:用語「部分配列」は、成熟ポリペプチドコード配列の5’末端及び/又は3’末端で欠けている1つ以上(例えば、数個)のヌクレオチドを有するポリヌクレオチドを意味し、部分配列は、リゾチーム活性を有する断片をコードする。
【0382】
実質的に純粋なポリペプチド:用語「実質的に純粋なポリペプチド」は、最大10重量%、最大8重量%、最大6重量%、最大5重量%、最大4重量%、最大3重量%、最大2重量%、最大1重量%及び最大0.5重量%の天然に又は組み換え的に結合した他のポリペプチド材料を含有する調製物を意味する。好ましくは、ポリペプチドは、調製物中に存在する全ポリペプチド材料の重量に対して少なくとも92%純粋、例えば少なくとも94%純粋、少なくとも95%純粋、少なくとも96%純粋、少なくとも97%純粋、少なくとも98%純粋、少なくとも99%、少なくとも99.5%純粋及び100%純粋である。本発明のポリペプチドは、実質的に純粋な形態であることが好ましい。これは、例えば、よく知られている組換え法又は古典的な精製方法によってポリペプチドを調製することにより達成され得る。
【0383】
変異体:用語「変異体」は、改変、すなわち1つ以上(例えば、数カ所)の位置での1つ以上(数個)のアミノ酸残基の置換、挿入及び/又は欠失を含むリゾチーム活性を有するポリペプチドを意味する。置換とは、ある位置のアミノ酸の異なるアミノ酸による置き換えを意味し;欠失とは、ある位置のアミノ酸の除去を意味し;また、挿入とは、ある位置のアミノ酸に隣接し、その直後に続いて1、2又は3個のアミノ酸を付加することを意味する。
【0384】
一態様において、本発明による変異体は、1~5個;1~10個;1~15個;1~20個;1~25個;1~30個;1~35個;1~40個;1~45個;又は1~50個、すなわち1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個の改変を含み得る。
【0385】
一態様において、本発明の変異体は、少なくとも50%、例えば好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%又は最も好ましくは少なくとも100%の配列番号12のリゾチーム活性を有し、好ましくは、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。一態様において、本発明の変異体は、少なくとも50%、例えば好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%又は最も好ましくは少なくとも100%の配列番号12のリゾチーム活性を有し、リゾチーム活性は、以下のとおりに測定される:LYSポリペプチド(リン酸緩衝液(5mM クエン酸塩、5mM K2HPO4、0.01% TritonX-100、pH5.0)中において50μLの0.7μg/mL LYSポリペプチド)をミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)溶液(milli-Q水中において450μLの1%凍結乾燥ミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)ATCC番号4698)と混合し、振盪させながら(500rpm)40℃で45分間インキュベートし;試料を遠心分離し(4000g、5分);上清(100μL)をHCl(50μL 3.2M)と混合し、95℃で80分間インキュベートし;NaOH(50μL、3.5M)を加え、150μLの試料をK-Na酒石酸/NaOH緩衝液(75μLの50g/L K-Na酒石酸+20g/L NaOH)中の4-ヒドロキシベンズヒドラジドに加え;混合物を95℃で10分間インキュベートし;光学密度を405nmで測定する。
【0386】
一態様において、本発明による変異体は、1~5個;1~10個;1~15個;1~20個;1~25個;1~30個;1~35個;1~40個;1~45個;又は1~50個、すなわち1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個の改変を含み得、且つ少なくとも50%、例えば好ましくは少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、さらにより好ましくは少なくとも95%又は最も好ましくは少なくとも100%の配列番号12のリゾチーム活性を有し、好ましくは、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0387】
命名法
本発明の目的のために、命名法[E/Q]は、この位置のアミノ酸がグルタミン酸(Glu、E)又はグルタミン(Gln、Q)であり得ることを意味する。同様に、命名法[V/G/A/I]は、この位置のアミノ酸がバリン(Val、V)、グリシン(Gly、G)、アラニン(Ala、A)又はイソロイシン(Ile、I)であり得ることを意味し、本明細書に記載される他の組合せについても同様である。他でさらに限定されない限り、アミノ酸Xは、20種の天然アミノ酸のいずれかであり得ると定義される。
【0388】
本発明の詳細な説明
本発明者らは、リゾチーム活性を有する完全に新しいクラスのポリペプチドを発見した。前記ポリペプチドは、既知のリゾチームと構造的に大きく異なる。下記の配列同一性マトリックスに示されるとおり、本発明のポリペプチドは、全て国際公開第2013/076259号パンフレットに開示される先行技術の配列に対して45%未満の配列同一性を有し、これは、これらの新規のポリペプチドが既知のリゾチームと異なるフォールディングパターンを有し得ることを示唆している。
【0389】
【0390】
本発明のポリペプチドは、ミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)に対する従来のOD低下アッセイ(実施例14を参照されたい)又は基質としてミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)を用いる還元末端アッセイ(実施例13を参照されたい)における活性など、典型的なリゾチーム活性を実証する。
【0391】
リゾチーム活性を有する本発明のポリペプチドは、本明細書においてLYSポリペプチドと命名され、1つ以上のLAD(リゾチーム活性ドメイン)触媒ドメイン及び任意選択により1つ以上のリゾチーム強化ドメイン(LED)を含む。
【0392】
リゾチーム活性を有するポリペプチドを含む組成物
第1の態様において、本発明は、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgのLYSポリペプチドを含む組成物であって、ポリペプチドは、(a)リゾチーム活性を有し、且つ(b)1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデル(HMM)を用いて問い合わせされるとき、少なくとも180のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、組成物に関する。
【0393】
ある実施形態において、ポリペプチドは、1つ以上のリゾチーム強化ドメイン(LED)をさらに含む。したがって、本発明は、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgのLYSポリペプチドを含む組成物であって、
(a)LYSポリペプチドは、リゾチーム活性を有し;
(b)LYSポリペプチドは、1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデル(HMM)を用いて問い合わせされるとき、少なくとも180のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行され;
(c)ポリペプチドは、1つ以上のLEDドメインを含み、LEDは、配列番号188~316及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも100のdomTスコアを与え、問い合わせは、hmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、組成物にさらに関する。
【0394】
両方が参照により本明細書に組み込まれるDurbin et al.(Biological sequence analysis:probabilistic models of proteins and nucleic acids,Cambridge University Press,1998)及びKrogh et al.(1994 J.Mol.Biol.235:1501-1531)に記載されるプロファイルHMMの背後にある理論は、タンパク質のセットのアラインメントにおける各々の位置で出現する各アミノ酸の確率に基づくタンパク質の組の特徴付けである。
【0395】
具体的には、プロファイルHMMは、複数の配列アラインメント又はさらに単一の配列の統計モデルである。それらは、アラインメントの保存された各縦列がどのようなものかについて及びいずれの残基が適当であるかについての位置特異的な情報を捕捉する。全てのプロファイル法は、多かれ少なかれ多重配列アラインメントのコンセンサスの統計学的な記述である。それらは、アミノ酸又はヌクレオチド(残基)についての位置特異的なスコア及び挿入又は欠失を開放し、且つ伸長するための位置特異的なペナルティーを使用する。従来のペアワイズアラインメント(例えば、BLAST、FASTA又はSmith/Watermanアルゴリズム)は、位置に依存しないスコアリングパラメーターを使用する。プロファイルのこの特性は、多重アラインメントにおける様々な位置での保存の程度並びにギャップ及び挿入が許容される異なる程度についての重要な情報を捕捉する。
【0396】
HMMを使用する利点は、HMMが形式的な確率的基盤を有することである。確率理論は、全てのスコアリングパラメーターがどのように設定されるべきかを導くために使用される。最も重要な側面の1つは、HMMが位置特異的ギャップ及び挿入スコアを設定するための一貫した理論を有することである。この方法は、一貫しており、したがって高度に自動化可能であり、数百のプロファイルHMMを例えば全ゲノム分析に適用することができる。タンパク質ドメインモデルデータベースの例は、Pfam(Sonnhammer et al.,1997,“A comprehensive database of protein families based on seed alignments”,Proteins,28:405-420;Finn et al.,2010,“The Pfam protein families database”,Nucl.Acids Res.,38:D211-D222)であり、これは、Interproのタンパク質ドメインアノテーションシステムの重要な部分である。Pfamの構築及び使用は、HMMERソフトウェアパッケージと密接に結びついている(https://en.wikipedia.org/wiki/HMMERを参照されたい)。
【0397】
LAD触媒ドメインは、以下の様式で定義される。本明細書の「配列リストの概要」の節において説明されるUniprotエントリーの部分的な配列である配列番号46~187は、デフォルト設定でソフトウェアプログラムMUSCLE v3.8.31を使用して整列される。このアラインメントを使用して、隠れマルコフモデル(HMM)がLAD触媒ドメインについて構築される。HMMは、パッケージHMMER 3.0(2010年3月)(http://hmmer.org/)のソフトウェアプログラム「hmmbuild」を使用して構築され、そのソフトウェアは、デフォルト設定を用いて発動される。
【0398】
LAD触媒ドメインは、domTスコアが少なくとも170である場合、デフォルト設定を用いてパッケージHMMER 3.0(2010年3月)(http://hmmer.org/)のソフトウェアプログラム「hmmscan」を使用して前述のHMMと適合するように定義される。好ましい実施形態において、domTスコアは、少なくとも175、好ましくは少なくとも180、より好ましくは少なくとも185、さらにより好ましくは少なくとも190、さらにより好ましくは少なくとも195又は最も好ましくは少なくとも200である。
【0399】
上記手順に従って配列番号46~187を用いて生成されるLAD触媒ドメインのHMMプロファイルは、実施例10において与えられる。HMMプロファイルは、引き続きソフトウェアプログラム「hmmscan」にロードされるテキストファイルにコピーすることができ、その結果、他のポリペプチドを、前記ポリペプチドが1つ以上のLAD触媒ドメインを含むかどうかを参照するために試験することができる。
【0400】
リゾチーム強化ドメイン(LED)は、以下の様式で定義される。本明細書の「配列リストの概要」の節において説明されるUniprotエントリーの部分的な配列である配列番号188~316は、デフォルト設定でソフトウェアプログラムMUSCLE v3.8.31を使用して整列される。このアラインメントを使用して、隠れマルコフモデル(HMM)がLEDについて構築される。HMMは、パッケージHMMER 3.0(2010年3月)(http://hmmer.org/)のソフトウェアプログラム「hmmbuild」を使用して構築され、そのソフトウェアは、デフォルト設定を用いて発動される。
【0401】
LEDは、domTスコアが少なくとも100である場合、デフォルト設定を用いてパッケージHMMER 3.0(2010年3月)(http://hmmer.org/)のソフトウェアプログラム「hmmscan」を使用して前述のHMMと適合するように定義される。好ましい実施形態において、domTスコアは、少なくとも103、好ましくは少なくとも106、より好ましくは少なくとも109、より好ましくは少なくとも112、より好ましくは少なくとも115、より好ましくは少なくとも118、さらにより好ましくは少なくとも121又は最も好ましくは少なくとも124である。
【0402】
上記手順に従って配列番号188~316を用いて生成されるLEDのHMMプロファイルは、実施例11において与えられる。HMMプロファイルは、引き続きソフトウェアプログラム「hmmscan」にロードされるテキストファイルにコピーすることができ、その結果、他のポリペプチドを、前記ポリペプチドが1つ以上のLEDを含むかどうかを参照するために試験することができる。
【0403】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも175のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも100のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも180のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも100のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも185のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも100のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも190のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも100のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも195のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも100のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも200のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも100のdomTスコアを与える。
【0404】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも175のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも103のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも180のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも103のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも185のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも103のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも190のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも103のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも195のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも103のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも200のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも103のdomTスコアを与える。
【0405】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも175のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも106のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも180のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも106のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも185のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも106のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも190のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも106のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも195のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも106のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも200のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも106のdomTスコアを与える。
【0406】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも175のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも109のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも180のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも109のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも185のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも109のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも190のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも109のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも195のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも109のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも200のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも109のdomTスコアを与える。
【0407】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも175のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも112のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも180のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも112のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも185のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも112のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも190のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも112のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも195のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも112のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも200のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも112のdomTスコアを与える。
【0408】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも175のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも115のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも180のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも115のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも185のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも115のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも190のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも115のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも195のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも115のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも200のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも115のdomTスコアを与える。
【0409】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも175のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも118のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも180のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも118のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも185のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも118のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも190のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも118のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも195のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも118のdomTスコアを与える。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、少なくとも200のdomTスコアを与え、LEDは、少なくとも118のdomTスコアを与える。
【0410】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0411】
第1の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む組成物であって、ポリペプチドは、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgで投与され、且つ
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(r)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(s)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチドの断片
からなる群から選択される、組成物に関する。
【0412】
第1の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む組成物であって、LYSポリペプチドは、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgで投与され、且つ
(a)配列番号3のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸81~220と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸161~304と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸88~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸87~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸90~232と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸83~222と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸82~225と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸161~303と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(o)配列番号45のアミノ酸85~227と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLAD触媒ドメインを含む、組成物に関する。
【0413】
第1の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む組成物であって、LYSポリペプチドは、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgで投与され、且つ
(a)配列番号3のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸81~220と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸161~304と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸88~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸87~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸90~232と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸83~222と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸82~225と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸161~303と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(o)配列番号45のアミノ酸85~227と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLAD触媒ドメインを含み;
LYSポリペプチドは、
(a)配列番号3のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸1~72と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸1~72と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸96~167と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(n)配列番号42のアミノ酸96~168と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLEDドメインを含む、組成物に関する。
【0414】
第1の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0415】
第1の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、ポリペプチドは、真菌起源のものである。ある実施形態において、ポリペプチドは、分類学上の子嚢菌門(Ascomycota)、好ましくは分類学上のチャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができる。
【0416】
第1の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、組成物は、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mg、例えば組成物1キログラム当たり少なくとも0.02mg、0.05mg、0.10mg、0.2mg、0.5mg、1.0mg、2mg、5mg、10mg、20mg、50mg、100mg、200mg、500mg、1.0g、2.5g、5g、7.5g、10g、25g、50g、75g又は100gのポリペプチド(酵素タンパク質)を含む。一実施形態において、組成物は、組成物1キログラム当たり最大で250g、例えば組成物1キログラム当たり最大で150g、100g、50g、40g、30g、20g、10g、7.5g、5g、2.5g、1.0g、750mg、500mg、250mg、100mg、50mg、25mg、10mg、5mg、2.5mg又は1mgのポリペプチドを含む。一実施形態において、組成物は、組成物1キログラム当たり0.01mg~250g、例えば組成物1キログラム当たり0.02mg、0.05mg、0.10mg、0.2mg、0.5mg、1.0mg、2mg、5mg、10mg、20mg、50mg、100mg、200mg、500mg、1.0g、2.5g、5g、7.5g、10g、25g、50g、75g若しくは100g~組成物1キログラム当たり150g、100g、50g、40g、30g、20g、10g、7.5g、5g、2.5g、1.0g、750mg、500mg、250mg、100mg、50mg、25mg、10mg、5mg、2.5mg若しくは1mg又はこれらの任意の組合せのポリペプチド(酵素タンパク質)を含む。
【0417】
第1の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、組成物は、1つ以上の配合剤(本明細書に記載されるものなど)、好ましくはグリセロール、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、デキストリン、グルコース、スクロース、ソルビトール、ラクトース、デンプン、カオリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、コムギ、PVA、酢酸塩、リン酸塩及びセルロースからなるリストから選択され、好ましくは1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、硫酸ナトリウム、デキストリン、セルロース、チオ硫酸ナトリウム、カオリン及び炭酸カルシウムからなるリストから選択される配合剤を含む。
【0418】
第1の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、組成物は、1つ以上の追加の酵素を含む。1つ以上の追加の酵素は、好ましくは、アセチルキシランエステラーゼ、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、アラビノフラノシダーゼ、セロビオヒドロラーゼ、セルラーゼ、フェルロイルエステラーゼ、ガラクタナーゼ、α-ガラクトシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、β-グルカナーゼ、β-グルコシダーゼ、リパーゼ、リゾホスホリパーゼ、リゾチーム、マンナナーゼ、α-マンノシダーゼ、β-マンノシダーゼ、フィターゼ、ホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼC、ホスホリパーゼD、プロテアーゼ、プルラナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチンリアーゼ、キシラナーゼ、β-キシロシダーゼ又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0419】
第1の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、組成物は、1つ以上のプロバイオティクスを含む。1つ以上のプロバイオティクスは、好ましくは、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium sp.)、カルノバクテリウム属(Carnobacterium sp.)、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)、クロストリジウム属(Clostridium sp.)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、エンテロコッカス属(Enterococcus sp.)、ラクトバチルス属(Lactobacillus sp.)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ファルシミナス(Lactobacillus farciminus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス属(Lactococcus sp.)、ロイコノストック属(Leuconostoc sp.)、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)、メガスファエラ属(Megasphaera sp.)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococsus acidilactici)、ペディオコッカス属(Pediococcus sp.)、プロピオニバクテリウム・ソエニイ(Propionibacterium thoenii)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium sp.)及びストレプトコッカス属(Streptococcus sp.)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0420】
リゾチーム活性を有するポリペプチドを含む顆粒
第2の態様において、本発明は、LYSポリペプチドを含む顆粒であって、ポリペプチドは、(a)リゾチーム活性を有し、且つ(b)1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデル(HMM)を用いて問い合わせされるとき、少なくとも180のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、顆粒に関する。一実施形態において、顆粒は、コア粒子及び1つ以上のコーティングを含む。好ましい実施形態において、コーティングは、塩、及び/又はワックス、及び/又は小麦粉を含む。好ましい配合物は、下記の配合の節において開示される。
【0421】
ある実施形態において、ポリペプチドは、1つ以上のリゾチーム強化ドメイン(LED)をさらに含む。したがって、本発明は、LYSポリペプチドを含む顆粒であって、
(a)LYSポリペプチドは、リゾチーム活性を有し;
(b)LYSポリペプチドは、1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも170のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行され;
(c)ポリペプチドは、1つ以上のLEDドメインを含み、LEDは、配列番号188~316及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも100のdomTスコアを与え、通常、問い合わせは、HMMによってリゾチーム強化ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、顆粒にさらに関する。
【0422】
一実施形態において、顆粒は、コア粒子及び1つ以上のコーティングを含む。好ましい実施形態において、コーティングは、塩、及び/又はワックス、及び/又は小麦粉を含む。好ましい配合物は、下記の配合の節において開示される。
【0423】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインのdomTスコアは、少なくとも175、好ましくは少なくとも180、より好ましくは少なくとも185、さらにより好ましくは少なくとも190、さらにより好ましくは少なくとも195又は最も好ましくは少なくとも200である。ある実施形態において、LEDのdomTスコアは、少なくとも103、好ましくは少なくとも106、より好ましくは少なくとも109、より好ましくは少なくとも112、より好ましくは少なくとも115、より好ましくは少なくとも118、さらにより好ましくは少なくとも121又は最も好ましくは少なくとも124である。domTスコアの好ましい組合せは、本発明の第1の態様において開示される。
【0424】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0425】
第2の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む顆粒であって、LYSポリペプチドは、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(r)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(s)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチドの断片
からなる群から選択される、顆粒に関する。
【0426】
一実施形態において、顆粒は、コア粒子及び1つ以上のコーティングを含む。好ましい実施形態において、コーティングは、塩、及び/又はワックス、及び/又は小麦粉を含む。好ましい配合物は、下記の配合の節において開示される。
【0427】
第2の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む顆粒であって、LYSポリペプチドは、
(a)配列番号3のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸81~220と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸161~304と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸88~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸87~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸90~232と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸83~222と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸82~225と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸161~303と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(o)配列番号45のアミノ酸85~227と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLAD触媒ドメインを含む、顆粒に関する。
【0428】
第2の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む顆粒であって、LYSポリペプチドは、
(a)配列番号3のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸81~220と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸161~304と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸88~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸87~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸90~232と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸83~222と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸82~225と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸161~303と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(o)配列番号45のアミノ酸85~227と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLAD触媒ドメインを含み;
LYSポリペプチドは、
(a)配列番号3のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸1~72と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸1~72と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸96~167と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(n)配列番号42のアミノ酸96~168と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLEDドメインを含む、顆粒に関する。
【0429】
一実施形態において、顆粒は、コア粒子及び1つ以上のコーティングを含む。好ましい実施形態において、コーティングは、塩、及び/又はワックス、及び/又は小麦粉を含む。好ましい配合物は、下記の配合の節において開示される。
【0430】
第2の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0431】
第2の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、ポリペプチドは、真菌起源のものである。ある実施形態において、ポリペプチドは、分類学上の子嚢菌門(Ascomycota)、好ましくは分類学上のチャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができる。
【0432】
第1の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、組成物は、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mg、例えば組成物1キログラム当たり少なくとも0.02mg、0.05mg、0.10mg、0.2mg、0.5mg、1.0mg、2mg、5mg、10mg、20mg、50mg、100mg、200mg、500mg、1.0g、2.5g、5g、7.5g、10g、25g、50g、75g又は100gのポリペプチド(酵素タンパク質)を含む。一実施形態において、組成物は、組成物1キログラム当たり最大で250g、例えば組成物1キログラム当たり最大で150g、100g、50g、40g、30g、20g、10g、7.5g、5g、2.5g、1.0g、750mg、500mg、250mg、100mg、50mg、25mg、10mg、5mg、2.5mg又は1mgのポリペプチドを含む。一実施形態において、組成物は、組成物1キログラム当たり0.01mg~250g、例えば組成物1キログラム当たり0.02mg、0.05mg、0.10mg、0.2mg、0.5mg、1.0mg、2mg、5mg、10mg、20mg、50mg、100mg、200mg、500mg、1.0g、2.5g、5g、7.5g、10g、25g、50g、75g若しくは100g~組成物1キログラム当たり150g、100g、50g、40g、30g、20g、10g、7.5g、5g、2.5g、1.0g、750mg、500mg、250mg、100mg、50mg、25mg、10mg、5mg、2.5mg若しくは1mg又はこれらの任意の組合せのポリペプチド(酵素タンパク質)を含む。
【0433】
第2の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、顆粒は、1つ以上の配合剤(本明細書に記載されるものなど)、好ましくはグリセロール、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、デキストリン、グルコース、スクロース、ソルビトール、ラクトース、デンプン、カオリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、コムギ、PVA、酢酸塩、リン酸塩及びセルロースからなるリストから選択され、好ましくは1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、硫酸ナトリウム、デキストリン、セルロース、チオ硫酸ナトリウム、カオリン及び炭酸カルシウムからなるリストから選択される配合剤を含む。
【0434】
第2の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、顆粒は、コア粒子及び1つ以上のコーティングを含む。好ましい実施形態において、コーティングは、塩、及び/又はワックス、及び/又は小麦粉を含む。好ましい配合物は、下記の配合の節において開示される。
【0435】
第2の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、顆粒は、1つ以上の追加の酵素を含む。1つ以上の追加の酵素は、好ましくは、アセチルキシランエステラーゼ、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、アラビノフラノシダーゼ、セロビオヒドロラーゼ、セルラーゼ、フェルロイルエステラーゼ、ガラクタナーゼ、α-ガラクトシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、β-グルカナーゼ、β-グルコシダーゼ、リパーゼ、リゾホスホリパーゼ、リゾチーム、マンナナーゼ、α-マンノシダーゼ、β-マンノシダーゼ、フィターゼ、ホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼC、ホスホリパーゼD、プロテアーゼ、プルラナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチンリアーゼ、キシラナーゼ、β-キシロシダーゼ又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0436】
第2の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、顆粒は、1つ以上のプロバイオティクスを含む。1つ以上のプロバイオティクスは、好ましくは、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium sp.)、カルノバクテリウム属(Carnobacterium sp.)、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)、クロストリジウム属(Clostridium sp.)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、エンテロコッカス属(Enterococcus sp.)、ラクトバチルス属(Lactobacillus sp.)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ファルシミナス(Lactobacillus farciminus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス属(Lactococcus sp.)、ロイコノストック属(Leuconostoc sp.)、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)、メガスファエラ属(Megasphaera sp.)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococsus acidilactici)、ペディオコッカス属(Pediococcus sp.)、プロピオニバクテリウム・ソエニイ(Propionibacterium thoenii)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium sp.)及びストレプトコッカス属(Streptococcus sp.)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0437】
リゾチーム活性を有するポリペプチドを含む液体配合物
第3の態様において、本発明は、液体配合物であって、
(a)0.01%~25%w/wのLYSポリペプチドであって、
(i)LYSポリペプチドは、リゾチーム活性を有し;
(ii)LYSポリペプチドは、1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも170のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、LYSポリペプチド;
(b)20%~80%w/wのポリオール;
(c)0.01%~2.0%w/wの保存剤;及び
(d)水
を含む液体配合物に関する。
【0438】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインのdomTスコアは、少なくとも175、好ましくは少なくとも180、より好ましくは少なくとも185、さらにより好ましくは少なくとも190、さらにより好ましくは少なくとも195又は最も好ましくは少なくとも200である。ある実施形態において、LEDのdomTスコアは、少なくとも103、好ましくは少なくとも106、より好ましくは少なくとも109、より好ましくは少なくとも112、より好ましくは少なくとも115、より好ましくは少なくとも118、さらにより好ましくは少なくとも121又は最も好ましくは少なくとも124である。domTスコアの好ましい組合せは、本発明の第1の態様において開示される。
【0439】
ある実施形態において、ポリペプチドは、1つ以上のリゾチーム強化ドメイン(LED)をさらに含む。したがって、本発明は、液体配合物であって、
(a)0.01%~25%w/wのLYSポリペプチドであって、
(i)LYSポリペプチドは、リゾチーム活性を有し;
(ii)LYSポリペプチドは、1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも170のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行され;
(iii)LYSポリペプチドは、1つ以上のLEDドメインを含み、LEDは、配列番号188~316及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも100のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってリゾチーム強化ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、LYSポリペプチド;
(b)20%~80%w/wのポリオール;
(c)0.01%~2.0%w/wの保存剤;及び
(d)水
を含む液体配合物にさらに関する。
【0440】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインのdomTスコアは、少なくとも175、好ましくは少なくとも180、より好ましくは少なくとも185、さらにより好ましくは少なくとも190、さらにより好ましくは少なくとも195又は最も好ましくは少なくとも200である。ある実施形態において、LEDのdomTスコアは、少なくとも103、好ましくは少なくとも106、より好ましくは少なくとも109、より好ましくは少なくとも112、より好ましくは少なくとも115、より好ましくは少なくとも118、さらにより好ましくは少なくとも121又は最も好ましくは少なくとも124である。domTスコアの好ましい組合せは、本発明の第1の態様において開示される。
【0441】
第3の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む液体配合物であって、
(A)0.01%~25%w/wのLYSポリペプチドであって、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(r)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(s)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチドの断片
からなる群から選択されるLYSポリペプチド;
(B)20%~80%w/wのポリオール;
(C)0.01%~2.0%w/wの保存剤;及び
(D)水
を含む液体配合物に関する。
【0442】
第3の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む液体配合物であって、
(A)0.01%~25%w/wのLYSポリペプチドであって、
(a)配列番号3のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸81~220と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸161~304と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸88~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸87~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸90~232と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸83~222と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸82~225と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸161~303と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(o)配列番号45のアミノ酸85~227と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLAD触媒ドメインを含むLYSポリペプチド;
(B)20%~80%w/wのポリオール;
(C)0.01%~2.0%w/wの保存剤;及び
(D)水
を含む液体配合物に関する。
【0443】
第3の態様の一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む液体配合物であって、
(A)0.01%~25%w/wのLYSポリペプチドであって、
(a)配列番号3のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸81~220と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸161~304と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸88~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸87~230と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸90~232と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸85~228と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸84~226と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸83~222と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸82~225と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸161~303と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(o)配列番号45のアミノ酸85~227と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLAD触媒ドメインを含み;
(B)(a)配列番号3のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸1~72と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のアミノ酸1~72と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のアミノ酸1~73と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のアミノ酸96~167と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(n)配列番号42のアミノ酸96~168と少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
からなる群から選択されるLEDドメインを含む、LYSポリペプチド;
(C)20%~80%w/wのポリオール;
(D)0.01%~2.0%w/wの保存剤;及び
(E)水
を含む液体配合物に関する。
【0444】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0445】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、ポリペプチドは、真菌起源のものである。ある実施形態において、ポリペプチドは、分類学上の子嚢菌門(Ascomycota)、好ましくは分類学上のチャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができる。
【0446】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、1つ以上の配合剤(本明細書に記載されるものなど)、好ましくはグリセロール、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、デキストリン、グルコース、スクロース、ソルビトール、ラクトース、デンプン、PVA、酢酸塩及びリン酸塩からなるリストから選択され、好ましくは1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、硫酸ナトリウム、デキストリン、セルロース、チオ硫酸ナトリウム、カオリン及び炭酸カルシウムからなるリストから選択される配合剤を含む。
【0447】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、1つ以上のポリオール、好ましくはグリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール(MPG)、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、約600未満の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG)及び約600未満の平均分子量を有するポリプロピレングリコール(PPG)からなる群から選択される、より好ましくはグリセロール、ソルビトール及びプロピレングリコール(MPG)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択されるポリオールを含む。
【0448】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、20%~80%のポリオール(すなわちポリオールの総量)、好ましくは25%~75%のポリオール、より好ましくは30%~70%のポリオール、より好ましくは35%~65%のポリオール又は最も好ましくは40%~60%のポリオールを含む。第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、20%~80%のポリオール、好ましくは25%~75%のポリオール、より好ましくは30%~70%のポリオール、より好ましくは35%~65%のポリオール又は最も好ましくは40%~60%のポリオールを含み、ポリオールは、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール(MPG)、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、約600未満の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG)及び約600未満の平均分子量を有するポリプロピレングリコール(PPG)を含む。第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、20%~80%のポリオール(すなわちポリオールの総量)、好ましくは25%~75%のポリオール、より好ましくは30%~70%のポリオール、より好ましくは35%~65%のポリオール又は最も好ましくは40%~60%のポリオールを含み、ポリオールは、グリセロール、ソルビトール及びプロピレングリコール(MPG)からなる群から選択される。
【0449】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、保存剤は、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム及び安息香酸カリウム又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。一実施形態において、液体配合物は、0.02%~1.5%w/wの保存剤、より好ましくは0.05%~1.0%w/wの保存剤又は最も好ましくは0.1%~0.5%w/wの保存剤を含む。一実施形態において、液体配合物は、0.01%~2.0%w/wの保存剤(すなわち保存剤の総量)、好ましくは0.02%~1.5%w/wの保存剤、より好ましくは0.05%~1.0%w/wの保存剤又は最も好ましくは0.1%~0.5%w/wの保存剤を含み、保存剤は、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム及び安息香酸カリウム又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0450】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、0.05%~20%w/wのLYSポリペプチド、より好ましくは0.2%~15%w/wのLYSポリペプチド、より好ましくは0.5%~15%w/wのLYSポリペプチド又は最も好ましくは1.0%~10%w/wのLYSポリペプチドを含む。
【0451】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、1つ以上の追加の酵素を含む。1つ以上の追加の酵素は、好ましくは、アセチルキシランエステラーゼ、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、アラビノフラノシダーゼ、セロビオヒドロラーゼ、セルラーゼ、フェルロイルエステラーゼ、ガラクタナーゼ、α-ガラクトシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、β-グルカナーゼ、β-グルコシダーゼ、リパーゼ、リゾホスホリパーゼ、リゾチーム、マンナナーゼ、α-マンノシダーゼ、β-マンノシダーゼ、フィターゼ、ホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼC、ホスホリパーゼD、プロテアーゼ、プルラナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチンリアーゼ、キシラナーゼ、β-キシロシダーゼ又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0452】
第3の態様のいずれかの部分に対する一実施形態において、液体配合物は、1つ以上のプロバイオティクスを含む。1つ以上のプロバイオティクスは、好ましくは、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium sp.)、カルノバクテリウム属(Carnobacterium sp.)、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)、クロストリジウム属(Clostridium sp.)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、エンテロコッカス属(Enterococcus sp.)、ラクトバチルス属(Lactobacillus sp.)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ファルシミナス(Lactobacillus farciminus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス属(Lactococcus sp.)、ロイコノストック属(Leuconostoc sp.)、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)、メガスファエラ属(Megasphaera sp.)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococsus acidilactici)、ペディオコッカス属(Pediococcus sp.)、プロピオニバクテリウム・ソエニイ(Propionibacterium thoenii)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium sp.)及びストレプトコッカス属(Streptococcus sp.)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0453】
リゾチーム活性を有するポリペプチド
第4の態様において、本発明は、配列番号2の成熟ポリペプチドと少なくとも95%、例えば少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するリゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号2の成熟ポリペプチドから最大11個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11個のアミノ酸が異なる。
【0454】
第4の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号3と少なくとも95%、例えば少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するリゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号3から最大11個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11個のアミノ酸が異なる。
【0455】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号3と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって配列番号3のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0456】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号2の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号3のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号3のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号3のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号3の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号3のアミノ酸1~226を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0457】
第4の態様の続きにおいて、本発明は、少なくとも95%、例えば少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列との配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0458】
第4の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号3の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号3における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、11以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11である。ある実施形態において、配列番号3における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号3における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号3における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。
【0459】
第4の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号3のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0460】
アミノ酸の変化は、タンパク質の折り畳み及び/又は活性に著しく影響を及ぼさない保存的アミノ酸置換又は挿入;典型的には1~30アミノ酸の小規模な欠失;アミノ末端メチオニン残基などの小規模なアミノ末端又はカルボキシル末端伸長;最大20~25残基の小さいリンカーペプチド;又は正味の電荷又は別の機能を変えることにより精製を容易にする、ポリヒスチジン配列、抗原エピトープ又は結合ドメインなどの小規模な伸長である軽微なものであり得る。
【0461】
保存的置換の例は、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン及びヒスチジン)、酸性アミノ酸(グルタミン酸及びアスパラギン酸)、極性アミノ酸(グルタミン及びアスパラギン)、疎水性アミノ酸(ロイシン、イソロイシン及びバリン)、芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、トリプトファン及びチロシン)並びに小さいアミノ酸(グリシン、アラニン、セリン、トレオニン及びメチオニン)の群に含まれる。概して比活性を変えないアミノ酸置換は、当技術分野で知られており、例えばH. Neurath and R.L.Hill,1979,In,The Proteins,Academic Press,New Yorkによって記載されている。一般的な置換は、Ala/Ser、Val/Ile、Asp/Glu、Thr/Ser、Ala/Gly、Ala/Thr、Ser/Asn、Ala/Val、Ser/Gly、Tyr/Phe、Ala/Pro、Lys/Arg、Asp/Asn、Leu/Ile、Leu/Val、Ala/Glu,及びAsp/Glyである。保存的置換の他の例は、GからA;AからG、S;VからI、L、A、T、S;IからV、L、M;LからI、M、V;MからL、I、V;PからA、S、N;FからY、W、H;YからF、W、H;WからY、F、H;RからK、E、D;KからR、E、D;HからQ、N、S;DからN、E、K、R、Q;EからQ、D、K、R、N;SからT、A;TからS、V、A;CからS、T、A;NからD、Q、H、S;QからE、N、H、K、Rである。
【0462】
ポリペプチドにおいて必須のアミノ酸は、部位特異的変異誘発又はアラニンスキャニング変異誘発などの当技術分野で知られる手順に従って同定され得る(Cunningham and Wells,1989,Science 244:1081-1085)。後者の技術は、1つのアラニン変異を分子のあらゆる残基に導入し、得られた変異体分子をリゾチーム活性について試験して、分子の活性に対して重大な意味を持つアミノ酸残基を同定する。Hilton et al.,1996,J.Biol.Chem.271:4699-4708も参照されたい。酵素の活性部位又は他の生物学的相互作用は、推定される接触部位アミノ酸の変異との組み合わせにより、核磁気共嗚、結晶構造解析、電子回折又は光親和性標識などの技術によって測定される構造の物理的分析によって判定することもできる。例えば、de Vos et al.,1992,Science 255:306-312;Smith et al.,1992,J.Mol.Biol.224:899-904;Wlodaver et al.,1992,FEBS Lett.309:59-64を参照されたい。必須アミノ酸の同一性は、関連するポリペプチドとのアライメントから推定することもできる。
【0463】
単一又は複数のアミノ酸の置換、欠失及び/又は挿入は、既知の変異誘発、組換え及び/又はシャッフリングの方法、続いてReidhaar-Olson and Sauer,1988,Science 241:53-57;Bowie and Sauer,1989,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:2152-2156;国際公開第95/17413号パンフレット;又は国際公開第95/22625号パンフレットによって開示されるものなど、関連したスクリーニング手順を用いて実施及び試験され得る。使用することができる他の方法としては、エラープローンPCR、ファージディスプレイ(例えば、Lowman et al.,1991,Biochemistry 30:10832-10837;米国特許第5,223,409号明細書;国際公開第92/06204パンフレット)及び領域特異的変異誘発(Derbyshire et al.,1986,Gene 46:145;Ner et al.,1988,DNA 7:127)が挙げられる。
【0464】
変異誘発/シャッフリング方法は、宿主細胞によって発現されるクローン化された変異誘発ポリペプチドの活性を検出するためのハイスループットの自動化されたスクリーニング方法と組み合わされ得る(Ness et al.,1999,Nature Biotechnology 17:893~896)。活性ポリペプチドをコードする変異誘発DNA分子を宿主細胞から回収し、当技術分野における標準的な方法を用いて迅速に配列決定することができる。これら方法は、ポリペプチドにおける個々のアミノ酸残基の重要性の迅速な決定を可能にする。
【0465】
ポリペプチドは、ハイブリッドポリペプチド又は融合ポリペプチドであり得る。
【0466】
第5の態様において、本発明は、配列番号5の成熟ポリペプチドと少なくとも94%、例えば少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するリゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号5の成熟ポリペプチドから最大13個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13個のアミノ酸が異なる。
【0467】
第5の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号6と少なくとも94%、例えば少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するリゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号6から最大13個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13個のアミノ酸が異なる。
【0468】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号6と少なくとも94%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号6のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号6と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号6のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0469】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号5の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号6のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号6のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号6のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号6の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号6のアミノ酸1~226を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0470】
第5の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号4の少なくとも94%、例えば少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の成熟ポリペプチドコード配列と配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0471】
第5の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号6の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号6における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、13以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13である。ある実施形態において、配列番号6における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号6における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号6における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0472】
第5の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号6のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0473】
第6の態様において、本発明は、配列番号8の成熟ポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号8の成熟ポリペプチドから最大44個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44個のアミノ酸が異なる。
【0474】
第6の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号9と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号9から最大44個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44個のアミノ酸が異なる。
【0475】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号9と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号9のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号9と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号9のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号9と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号9のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号9と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号9のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0476】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号8の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号9のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号9のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号9のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号9の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号9のアミノ酸1~223を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0477】
第6の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号7の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0478】
第6の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号9の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号9における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、44以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44である。ある実施形態において、配列番号9における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号9における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号9における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0479】
第6の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号9のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0480】
第7の態様において、本発明は、配列番号11の成熟ポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号11の成熟ポリペプチドから最大50個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個のアミノ酸が異なる。
【0481】
第7の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号12と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号12から最大50個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個のアミノ酸が異なる。
【0482】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号12と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号12のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号12と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号12のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号12と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号12のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号12と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号12のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0483】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号11の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号12のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号12のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号12のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号12の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号12のアミノ酸1~304を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0484】
第7の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号10の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0485】
第7の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号12の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号12における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、50以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50である。ある実施形態において、配列番号12における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号12における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号12における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0486】
第7の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号12のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0487】
第8の態様において、本発明は、配列番号14の成熟ポリペプチドと少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号14の成熟ポリペプチドから最大29個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29個のアミノ酸が異なる。
【0488】
第8の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号15と少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号15から最大29個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29個のアミノ酸が異なる。
【0489】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号15と少なくとも87%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号15のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号15と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号15のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号15と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号15のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0490】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号14の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号15のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号15のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号15のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号15の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号15のアミノ酸1~228を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0491】
第8の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号13の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0492】
第8の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号15の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号15における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、29以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29である。ある実施形態において、配列番号15における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号15における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号15における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0493】
第8の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号15のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0494】
第9の態様において、本発明は、配列番号17の成熟ポリペプチドと少なくとも81%、例えば少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号17の成熟ポリペプチドから最大43個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42又は43個のアミノ酸が異なる。
【0495】
第9の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号18と少なくとも81%、例えば少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号18から最大43個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42又は43個のアミノ酸が異なる。
【0496】
第9の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号18と少なくとも81%、例えば少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号239から最大28個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27又は28個のアミノ酸が異なる。
【0497】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号18と少なくとも81%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号18のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号18と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号18のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号18と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号18のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号18と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号18のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0498】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号17の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号239の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号18のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号18のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号18のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号18の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号18のアミノ酸1~230を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号18のアミノ酸1~146を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0499】
第9の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号16の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも81%、例えば少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0500】
第9の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号18の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号18における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、43以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42又は43である。ある実施形態において、配列番号18における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号18における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号18における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0501】
第9の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号18のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0502】
第10の態様において、本発明は、配列番号20の成熟ポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号20の成熟ポリペプチドから最大45個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45個のアミノ酸が異なる。
【0503】
第10の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号21と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号21から最大45個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45個のアミノ酸が異なる。
【0504】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号21と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号21のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号21と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号21のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号21と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号21のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号21と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号21のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0505】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号20の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号21のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号21のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号21のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号21の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号21のアミノ酸1~230を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0506】
第10の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号19の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0507】
第10の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号21の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号21における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、45以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45である。ある実施形態において、配列番号21における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号21における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号21における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0508】
第10の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号21のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0509】
第11の態様において、本発明は、配列番号23の成熟ポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号23の成熟ポリペプチドから最大46個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45又は46個のアミノ酸が異なる。
【0510】
第11の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号24と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号24から最大46個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45又は46個のアミノ酸が異なる。
【0511】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号24と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号24のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号24と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号24のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号24と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号24のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号24と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号24のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0512】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号23の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号24のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号24のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号24のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号24の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号24のアミノ酸1~232を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0513】
第11の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号22の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0514】
第11の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号24の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号24における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、46以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45又は46である。ある実施形態において、配列番号24における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号24における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号24における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0515】
第11の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号24のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0516】
第12の態様において、本発明は、配列番号26の成熟ポリペプチドと少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号26の成熟ポリペプチドから最大29個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29個のアミノ酸が異なる。
【0517】
第12の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号27と少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号27から最大29個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29個のアミノ酸が異なる。
【0518】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号27と少なくとも87%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号27のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号27と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号27のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号27と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号27のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0519】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号26の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号27のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号27のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号27のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号27の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号27のアミノ酸1~228を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0520】
第12の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号25の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0521】
第12の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号27の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号27における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、29以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29である。ある実施形態において、配列番号27における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号27における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号27における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0522】
第12の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号27のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0523】
第13の態様において、本発明は、配列番号29の成熟ポリペプチドと少なくとも96%、例えば少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するリゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号29の成熟ポリペプチドから最大8個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7又は8個のアミノ酸が異なる。
【0524】
第13の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号30と少なくとも96%、例えば少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するリゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号30から最大8個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7又は8個のアミノ酸が異なる。
【0525】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号30と少なくとも96%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号30のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0526】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号29の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号30のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号30のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号30のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号30の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号30のアミノ酸1~228を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0527】
第13の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号28の少なくとも96%、例えば少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の成熟ポリペプチドコード配列と配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0528】
第13の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号30の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号30における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、8以下、例えば1、2、3、4、5、6、7又は8である。一実施形態において、配列番号30における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、8以下、例えば1、2、3、4、5、6、7又は8である。さらなる実施形態において、配列番号30における置換、好ましくは保存的置換の数は、8以下、例えば1、2、3、4、5、6、7又は8である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0529】
第13の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号30のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0530】
第14の態様において、本発明は、配列番号32の成熟ポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号32の成熟ポリペプチドから最大45個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45個のアミノ酸が異なる。
【0531】
第14の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号33と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号33から最大45個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45個のアミノ酸が異なる。
【0532】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号33と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号33のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号33と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号33のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号33と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号33のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号33と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号33のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0533】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号32の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号33のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号33のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号33のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号33の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号33のアミノ酸1~226を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0534】
第14の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号31の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0535】
第14の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号33の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号33における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、45以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45である。ある実施形態において、配列番号33における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号33における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号33における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0536】
第14の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号33のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0537】
第15の態様において、本発明は、配列番号35の成熟ポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号35の成熟ポリペプチドから最大44個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44個のアミノ酸が異なる。
【0538】
第15の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号36と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号36から最大44個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44個のアミノ酸が異なる。
【0539】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号36と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号36のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号36と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号36のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号36と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号36のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号36と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号36のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0540】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号35の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号36のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号36のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号36のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号36の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号36のアミノ酸1~225を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0541】
第15の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号34の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0542】
第15の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号36の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号36における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、44以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44である。ある実施形態において、配列番号36における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号36における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号36における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0543】
第15の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号36のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0544】
第16の態様において、本発明は、配列番号38の成熟ポリペプチドと少なくとも81%、例えば少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号38の成熟ポリペプチドから最大42個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41又は42個のアミノ酸が異なる。
【0545】
第16の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号39と少なくとも81%、例えば少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号39から最大42個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41又は42個のアミノ酸が異なる。
【0546】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号39と少なくとも81%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号39のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号39と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号39のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号39と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号39のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号39と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号39のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0547】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号38の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号39のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号39のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号39のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号39の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号39のアミノ酸1~225を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0548】
第16の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号37の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも81%、例えば少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0549】
第16の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号39の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号39における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、42以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41又は42である。ある実施形態において、配列番号39における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号39における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号39における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0550】
第16の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号39のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0551】
第17の態様において、本発明は、配列番号41の成熟ポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号41の成熟ポリペプチドから最大50個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個のアミノ酸が異なる。
【0552】
第17の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号42と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号42から最大50個のアミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50個のアミノ酸が異なる。
【0553】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号42と少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号42のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号42と少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号42のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号42と少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号42のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号42と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号42のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0554】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号41の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号42のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号42のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号42のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号42の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号42のアミノ酸1~304を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0555】
第17の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号40の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも80%、例えば少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0556】
第17の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号42の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号42における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、50以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49又は50である。ある実施形態において、配列番号42における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。一実施形態において、配列番号42における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。さらなる実施形態において、配列番号42における置換、好ましくは保存的置換の数は、10以下、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0557】
第17の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号42のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0558】
第18の態様において、本発明は、配列番号44の成熟ポリペプチドと少なくとも100%、例えばすなわち100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号44の成熟ポリペプチドから0個に匹敵するアミノ酸、例えばすなわち1個のアミノ酸が異なる。
【0559】
第18の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号45と少なくとも100%、例えばすなわち100%の配列同一性を有する、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号45から0個に匹敵するアミノ酸、例えばすなわち1個のアミノ酸が異なる。
【0560】
一実施形態において、本発明は、リゾチーム活性を有し、且つ配列番号45と少なくとも100%の配列同一性を有するポリペプチドであって、配列番号45のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有するポリペプチドに関する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0561】
一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号44の成熟ポリペプチドを含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、好ましくは、配列番号45のアミノ酸配列を含むか又はそれからなるか;配列番号45のアミノ酸配列並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むか;配列番号45のアミノ酸配列並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むか;又はリゾチーム活性を有し、且つ配列番号45の長さの少なくとも90%、例えば少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%又は少なくとも99%を有するその断片である。一実施形態において、ポリペプチドは、配列番号45のアミノ酸1~227を含むか又はそれからなる。一実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0562】
第18の態様の続きにおいて、本発明は、配列番号43の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも100%、例えばすなわち100%の配列同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされる、リゾチーム活性を有するポリペプチドに関する。さらなる実施形態において、ポリペプチドは、単離されている。
【0563】
第18の態様の続きにおいて、本発明は、1つ以上(例えば、数カ所)の位置で1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む、リゾチーム活性を有する配列番号45の変異体に関する。ある実施形態において、配列番号45における1つ以上のアミノ酸置換、及び/又は1つ以上のアミノ酸欠失、及び/又は1つ以上のアミノ酸挿入又はこれらの任意の組合せを含む位置の数は、0以下、例えばすなわち1である。一実施形態において、配列番号45における置換及び/又は欠失及び/又は挿入の数は、0以下、例えばすなわち1である。さらなる実施形態において、配列番号45における置換、好ましくは保存的置換の数は、0以下、例えばすなわち1である。アミノ酸の変化及び保存的置換の例は、本発明の第4の態様において記載される。
【0564】
第18の態様のある実施形態において、変異体は、配列番号45のリゾチーム活性の少なくとも50%、例えば少なくとも75%、少なくとも90%、少なくとも95%又は少なくとも100%を有する。一実施形態において、リゾチーム活性は、実施例1に記載されるとおりに測定される。
【0565】
分類学上及び構造上のファミリー
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0566】
一実施形態において、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、分類学上の子嚢菌門(Ascomycota)、好ましくは分類学上のチャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができ、配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されることが好ましい。
【0567】
一実施形態において、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、分類学上のユーロチウム菌綱(Eurotiomycetes)、好ましくは分類学上のユーロチウム目(Eurotiales)から得られるか又は得ることができ、配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30及び配列番号36からなる群から選択されることがより好ましい。
【0568】
一実施形態において、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、分類学上のユーロチウム目(Eurotiales)、好ましくは分類学上のアスペルギルス科(Aspergillaceae)から得られるか又は得ることができ、配列番号3、配列番号6、配列番号12、配列番号15、配列番号21、配列番号24、配列番号27及び配列番号30からなる群から選択されることがより好ましい。
【0569】
一実施形態において、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、分類学上のユーロチウム目(Eurotiales)、好ましくは分類学上のトリココマ科(Trichocomaceae)から得られるか又は得ることができ、配列番号9及び配列番号36からなる群から選択されることがより好ましい。
【0570】
一実施形態において、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、分類学上のフンタマカビ綱(Sordariomycetes)から得られるか又は得ることができ、配列番号18、配列番号33、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されることが好ましい。
【0571】
一実施形態において、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、分類学上のアカパンカビ目(Sordariales)、好ましくは分類学上のケタマカビ科(Chaetomiaceae)から得られるか又は得ることができ、配列番号18、配列番号33、配列番号39及び配列番号45からなる群から選択されることがより好ましい。
【0572】
一実施形態において、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、分類学上のヒポクレア目(Hypocreales)、好ましくはバッカクキン科(Clavicipitaceae)から得られるか又は得ることができ、配列番号42から選択されることがより好ましい。
【0573】
リゾチーム活性を有するポリペプチドの供給源
本発明のリゾチーム活性を有するポリペプチドは、任意の属の微生物から得ることができる。本発明の目的のために、所与の供給源と関連させて本明細書で使用する場合の用語「から得られる」は、ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、供給源によって又は供給源に由来するポリヌクレオチドが挿入された株によって産生されることを意味するものとする。一態様において、所与の供給源から得られるポリペプチドは、細胞外に分泌される。
【0574】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、ポリペプチドは、ユーロチウム目(Eurotiales)由来、又はアスペルギルス科(Aspergillaceae)由来、又はペニシリウム属(Penicillium)由来、すなわち種ペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)、ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)、ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)、ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)、ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)若しくはペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)由来など、ユーロチウム菌綱(Eurotiomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0575】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、ポリペプチドは、ユーロチウム目(Eurotiales)由来、又はアスペルギルス科(Aspergillaceae)由来、又はアスペルギルス属(Aspergillus)由来、すなわち種アスペルギルス属XZ2668(Aspergillus sp.XZ2668)若しくはアスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)由来など、ユーロチウム菌綱(Eurotiomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0576】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、ポリペプチドは、ユーロチウム目(Eurotiales)由来、又はトリココマ科(Trichocomaceae)由来、又はタラロマイセス属(Talaromyces)由来、すなわち種タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)若しくはタラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)由来など、ユーロチウム菌綱(Eurotiomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0577】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、ポリペプチドは、ヒポクレア目(Hypocreales)由来、又はバッカクキン科(Clavicipitaceae)由来、又はメタリジウム属(Metarhizium)由来、すなわち種メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)由来など、フンタマカビ綱(Sordariomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0578】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、ポリペプチドは、アカパンカビ目(Sordariales)由来、又はケタマカビ科(Chaetomiaceae)由来、又はオバトスポラ属(Ovatospora)由来、すなわち種オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)由来など、フンタマカビ綱(Sordariomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0579】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、アカパンカビ目(Sordariales)由来、又はケタマカビ科(Chaetomiaceae)由来、又はケトミウム属(Chaetomium)由来、すなわち種ケトミウム属ZY369(Chaetomium sp.ZY369)由来など、フンタマカビ綱(Sordariomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0580】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、ポリペプチドは、アカパンカビ目(Sordariales)由来、又はケタマカビ科(Chaetomiaceae)由来、又はトリコクラジウム属(Trichocladium)由来、すなわち種トリコクラジウム・アスペルム(Trichocladium asperum)由来など、フンタマカビ綱(Sordariomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0581】
ポリペプチドは、真菌のポリペプチドであり得る。一態様において、ポリペプチドは、アカパンカビ目(Sordariales)由来、又はケタマカビ科(Chaetomiaceae)由来、又はチエラビア属(Thielavia)由来、すなわち種チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)由来など、フンタマカビ綱(Sordariomycetes)の真菌類に由来する、リゾチーム活性を有するポリペプチドである。
【0582】
前述の種に関して、本発明は、完全及び不完全な状態の両方並びにそれらが知られている種の名称にかかわらず、他の分類学上の均等物、例えばアナモルフを包含することが理解されるであろう。当業者であれば、適切な均等物の同一性を容易に認識するであろう。
【0583】
これらの種の株は、American Type Culture Collection(ATCC)、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(DSMZ)、Centraalbureau Voor Schimmelcultures(CBS)及びAgricultural Research Service Patent Culture Collection、Northern Regional Research Center(NRRL)などのいくつかのカルチャーコレクションにおいて公共に容易に利用可能である。
【0584】
ポリペプチドを、上記のプローブを用いて、自然界(例えば、土壌、堆肥、水など)から単離される微生物又は天然の物質(例えば、土壌、堆肥、水など)から直接得られるDNA試料を含む他の供給源から同定し且つ得ることができる。自然の生育地から微生物及びDNAを直接単離する技術は、当技術分野で知られている。次に、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、別の微生物のゲノムDNA若しくはcDNAライブラリー又は混合DNA試料を同様にスクリーニングすることによって得ることができる。1つ又は複数のプローブを用いてポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを検出してから、当業者に知られる技術を利用することにより、ポリヌクレオチドを単離又はクローン化することができる(例えば、前出のSambrook et al.,1989を参照されたい)。
【0585】
ポリヌクレオチド
本発明は、本明細書で記載されるとおり、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドにも関する。ある実施形態において、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、単離されている。
【0586】
ポリヌクレオチドの単離又はクローン化に使用される技術は、当技術分野で知られており、ゲノムDNA若しくはcDNA又はその組合せからの単離を含む。ゲノムDNAからのポリヌクレオチドのクローニングは、例えば、よく知られたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)又は共有される構造的特徴を有するクローン化されたDNA断片を検出する発現ライブラリーの抗体スクリーニングを使用することによってもたらされ得る。例えば、Innis et al.,1990,PCR:A Guide to Methods and Application,Academic Press,New Yorkを参照されたい。リガーゼ連鎖反応(LCR)、ライゲーション活性化転写(LAT)及びポリヌクレオチドベースの増幅(NASBA)などの他の核酸増幅方法が使用され得る。ポリヌクレオチドは、トリコファエア属(Trichophaea)の株若しくはトリコデルマ属(Trichoderma)の株又は関連の生物からクローン化され得、したがって例えばポリヌクレオチドのポリペプチドコード領域の対立遺伝子又は種変異体であり得る。
【0587】
本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの修飾は、そのポリペプチドに実質的に類似したポリペプチドを合成するのに必要であり得る。ポリペプチドに「実質的に類似した」という用語は、天然には存在しないポリペプチドの形態を指す。
【0588】
核酸構築物
本発明は、本発明のポリヌクレオチドを含む核酸構築物であって、ポリヌクレオチドは、制御配列と適合する条件下で好適な宿主細胞においてコード配列の発現を誘導する1つ以上の制御配列に作動可能に連結されている、核酸構築物にも関する。
【0589】
ポリヌクレオチドは、ポリペプチドの発現をもたらす様々な方法において操作され得る。ベクターに挿入する前のポリヌクレオチドの操作は、発現ベクターに応じて望ましいか又は必要であり得る。組換えDNA法を利用するポリヌクレオチドを修飾するための技術は、当技術分野で知られている。
【0590】
制御配列は、本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの発現のための宿主細胞によって認識されるプロモーターのポリヌクレオチドであり得る。プロモーターは、ポリペプチドの発現を媒介する転写制御配列を含有する。プロモーターは、変異体、短縮型及びハイブリッドプロモーターを含む、宿主細胞において転写活性を示す任意のポリヌクレオチドであり得、宿主と同種又は異種のいずれかの細胞外又は細胞内ポリペプチドをコードする遺伝子から得ることができる。
【0591】
細菌宿主細胞において本発明の核酸構築物の転写を誘導するための好適なプロモーターの例は、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)のα-アミラーゼ遺伝子(amyQ)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のα-アミラーゼ遺伝子(amyL)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のペニシリナーゼ遺伝子(penP)、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)のマルトース生成アミラーゼ遺伝子(amyM)、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)のレバンスクラーゼ遺伝子(sacB)、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)のxylA及びxylB遺伝子、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のcryIIIA遺伝子(Agaisse and Lereclus,1994,Molecular Microbiology 13:97-107)、大腸菌(E.coli)のlacオペロン、大腸菌(E.coli)のtrcプロモーター(Egon et al.,1988,Gene 69:301-315)、ストレプトマイセス・コエリカラー(Streptomyces coelicolor)のアガラーゼ遺伝子(dagA)及び原核生物のβ-ラクタマーゼ遺伝子(Villa-Kamaroff et al.,1978,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:3727-3731)並びにtacプロモーター(DeBoer et al.,1983,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 80:21-25)から得られるプロモーターである。さらなるプロモーターは、Gilbert et al.,1980,Scientific American 242:74-94における「Useful proteins from recombinant bacteria」;及び前出のSambrook et al.,1989において記載される。タンデムプロモーターの例は、国際公開第99/43835号パンフレットにおいて記載される。
【0592】
糸状真菌宿主細胞において本発明の核酸構築物の転写を誘導するための好適なプロモーターの例は、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のアセトアミダーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の中性α-アミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の酸安定性α-アミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)又はアスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)のグルコアミラーゼ(glaA)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のアルカリプロテアーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のトリオースリン酸イソメラーゼ、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)のトリプシン様プロテアーゼ(国際公開第96/00787号パンフレット)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)アミログルコシダーゼ(国際公開第00/56900号パンフレット)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)のダリア(Daria)(国際公開第00/56900号パンフレット)、フザリウム・ベネナタム(Fusarium venenatum)のクイン(Quinn)(国際公開第00/56900号パンフレット)、リゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のリパーゼ、リゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼ、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のβ-グルコシダーゼ、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼIII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼV、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼIII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のβ-キシロシダーゼ及びトリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)の翻訳伸長因子に関する遺伝子から得られるプロモーター並びにNA2-tpiプロモーター(非翻訳リーダーがアスペルギルス属(Aspergillus)のトリオースリン酸イソメラーゼ遺伝子由来の非翻訳リーダーによって置き換えられたアスペルギルス属(Aspergillus)の中性α-アミラーゼ遺伝子に由来する改変プロモーター;非限定的な例としては、非翻訳リーダーが、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)又はアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のトリオースリン酸イソメラーゼ遺伝子由来の非翻訳リーダーによって置き換えられたアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の中性α-アミラーゼ遺伝子に由来する改変プロモーターが挙げられる);並びにその変異体、短縮型及びハイブリッドプロモーターである。他のプロモーターは、米国特許第6,011,147号明細書に記載されている。
【0593】
酵母宿主において、有用なプロモーターは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のエノラーゼ(ENO-1)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のガラクトキナーゼ(GAL1)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のアルコール脱水素酵素/グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(ADH1、ADH2/GAP)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のトリオースリン酸イソメラーゼ(TPI)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のメタロチオネイン(CUP1)及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の3-ホスホグリセリン酸キナーゼに関する遺伝子から得られる。酵母宿主細胞のための他の有用なプロモーターは、Romanos et al.,1992,Yeast 8:423-488によって記載されている。
【0594】
制御配列は、宿主細胞によって認識される、転写を終結するための転写ターミネーターでもあり得る。ターミネーターは、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの3’末端に作動可能に連結される。宿主細胞において機能できる任意のターミネーターが本発明において使用され得る。
【0595】
細菌宿主細胞のために好ましいターミネーターは、バチルス・クラウシイ(Bacillus clausii)のアルカリプロテアーゼ(aprH)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のα-アミラーゼ(amyL)及び大腸菌(Escherichia coli)のリボソームRNA(rrnB)に関する遺伝子から得られる。
【0596】
糸状真菌宿主細胞のために好ましいターミネーターは、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のアセトアミダーゼ、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のアントラニル酸合成酵素、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のα-グルコシダーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)のトリプシン様プロテアーゼ、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のβ-グルコシダーゼ、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼIII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のエンドグルカナーゼV、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼI、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のキシラナーゼIII、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のβ-キシロシダーゼ及びトリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)の翻訳伸長因子に関する遺伝子から得られる。
【0597】
酵母宿主のために好ましいターミネーターは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のエノラーゼ、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のシトクロムC(CYC1)及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素に関する遺伝子から得られる。酵母宿主細胞のための他の有用なターミネーターは、前出のRomanos et al.,1992によって記載されている。
【0598】
制御配列は、プロモーターの下流及び遺伝子の発現を増大させる遺伝子のコード配列の上流のmRNA安定化領域でもあり得る。
【0599】
好適なmRNA安定化領域の例は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のcryIIIA遺伝子(国際公開第94/25612号パンフレット)及びバチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)SP82遺伝子(Hue et al.,1995,Journal of Bacteriology 177:3465-3471)から得られる。
【0600】
制御配列は、宿主細胞による翻訳に重要であるmRNAのリーダー非翻訳領域でもあり得る。リーダーは、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの5’末端に作動可能に連結される。宿主細胞において機能できる任意のリーダーが本発明において使用され得る。
【0601】
糸状真菌宿主細胞のために好ましいリーダーは、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ及びアスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のトリオースリン酸イソメラーゼに関する遺伝子から得られる。
【0602】
酵母宿主細胞のために好適なリーダーは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のエノラーゼ(ENO-1)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の3-ホスホグリセリン酸キナーゼ、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のα因子及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のアルコール脱水素酵素/グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(ADH2/GAP)に関する遺伝子から得られる。
【0603】
制御配列は、ポリアデニル化配列でもあり得、これは、ポリヌクレオチドの3’末端に作動可能に連結し、転写されると、転写されたmRNAにポリアデノシン残基を付加するためのシグナルとして宿主細胞に認識される配列である。宿主細胞において機能できる任意のポリアデニル化配列が使用され得る。
【0604】
糸状真菌宿主細胞のために好ましいポリアデニル化配列は、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)のアントラニル酸合成酵素、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のα-グルコシダーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ及びフザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)のトリプシン様プロテアーゼに関する遺伝子から得られる。
【0605】
酵母宿主細胞のために有用なポリアデニル化配列は、Guo and Sherman,1995,Mol.Cellular Biol.15:5983-5990によって記載されている。
【0606】
制御配列は、ポリペプチドのN末端に連結されるシグナルペプチドをコードし、且つポリペプチドを細胞の分泌経路に導くシグナルペプチドコード領域でもあり得る。ポリヌクレオチドのコード配列の5’末端は、ポリペプチドをコードするコード配列のセグメントと共に、翻訳読み枠において本来連結されるシグナルペプチドコード配列を本質的に含有し得る。或いは、コード配列の5’末端は、コード配列に対して外来性のシグナルペプチドコード配列を含有し得る。コード配列がシグナルペプチドコード配列を本来含有していない場合、外来性のシグナルペプチドコード配列が必要とされる場合がある。或いは、外来性のシグナルペプチドコード配列により、ポリペプチドの分泌を増強するために天然のシグナルペプチドコード配列を単に置き換え得る。しかしながら、発現されたポリペプチドを宿主細胞の分泌経路に導く任意のシグナルペプチドコード配列が使用され得る。
【0607】
細菌宿主細胞のために効果的なシグナルペプチドコード配列は、バチルス属(Bacillus)NCIB 11837マルトース生成アミラーゼ、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のサブチリシン、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)のβ-ラクタマーゼ、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)のα-アミラーゼ、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)の中性プロテアーゼ(nprT、nprS、nprM)及びバチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)のprsAに関する遺伝子から得られるシグナルペプチドコード配列である。さらなるシグナルペプチドは、Simonen and Palva,1993,Microbiological Reviews 57:109-137によって記載されている。
【0608】
糸状真菌宿主細胞のために効果的なシグナルペプチドコード配列は、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)の中性アミラーゼ、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼ、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAアミラーゼ、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)のセルラーゼ、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)のエンドグルカナーゼV、フミコラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)のリパーゼ及びリゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼに関する遺伝子から得られるシグナルペプチドコード配列である。
【0609】
酵母宿主細胞のために有用なシグナルペプチドは、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のα因子及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のインベルターゼに関する遺伝子から得られる。他の有用なシグナルペプチドコード配列は、前出のRomanos et al.,1992によって記載されている。
【0610】
制御配列は、ポリペプチドのN末端に位置するプロペプチドをコードするポリペプチドコード配列でもあり得る。得られたポリペプチドはプロ酵素又はプロポリペプチド(又は場合によりチモーゲン)として知られる。プロポリペプチドは、一般に不活性であり、プロポリペプチドからのプロペプチドの触媒的又は自己触媒的切断によって活性ポリペプチドに変換することができる。プロペプチドコード配列は、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)のアルカリプロテアーゼ(aprE)、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)の中性プロテアーゼ(nprT)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)のラッカーゼ(国際公開第95/33836号パンフレット)、リゾムコール・ミーヘイ(Rhizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイナーゼ及びサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のα因子に関する遺伝子から得ることができる。
【0611】
シグナルペプチド及びプロペプチド配列の両方が存在する場合、プロペプチド配列は、ポリペプチドのN末端の隣に位置し、シグナルペプチド配列は、プロペプチド配列のN末端の隣に位置する。
【0612】
宿主細胞の増殖に対してポリペプチドの発現を制御する制御配列を加えることが望ましい場合もある。制御配列の例は、制御化合物の存在を含む化学的刺激又は物理的刺激に対して応答して、遺伝子の発現をオン又はオフさせるものである。原核生物系における制御配列としては、lac、tac及びtrpオペレーター系が挙げられる。酵母では、ADH2系又はGAL1系が使用され得る。糸状真菌では、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)のグルコアミラーゼプロモーター、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のTAKAα-アミラーゼプロモーター及びアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のグルコアミラーゼプロモーター、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼIプロモーター及びトリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)のセロビオヒドロラーゼIIプロモーターが使用され得る。制御配列の他の例は、遺伝子増幅を可能にするものである。真核生物系では、これらの制御配列として、メトトレキサートの存在下で増幅されるジヒドロ葉酸還元酵素及び重金属で増幅されるメタロチオネイン遺伝子が挙げられる。これらの場合、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを制御配列に作動可能に連結することになる。
【0613】
発現ベクター
本発明は、本発明のポリヌクレオチド、プロモーター並びに転写及び翻訳終止シグナルを含む組換え発現ベクターにも関する。種々のヌクレオチド及び制御配列が共に連結されて、1つ以上の好都合な制限部位をこのような部位でポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの挿入又は置換を可能とするために含み得る組換え発現ベクターが生成され得る。或いは、ポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチド又はポリヌクレオチドを含む核酸構築物を発現に適切なベクターに挿入することにより発現され得る。発現ベクターの形成において、コード配列は、コード配列が発現に適切な制御配列に作動可能に連結するようにベクター中に配置される。
【0614】
組換え発現ベクターは、組換えDNA法を都合よく受けることが可能であり、且つポリヌクレオチドの発現をもたらすことが可能である任意のベクター(例えば、プラスミド又はウイルス)であり得る。ベクターの選択は、通常、ベクターが導入される宿主細胞に対するベクターの適合性に依存することになる。ベクターは、直鎖状又は閉環状プラスミドであり得る。
【0615】
ベクターは、例えば、プラスミド、染色体外要素、ミニ染色体又は人工染色体など、自己複製ベクター、すなわち染色体外の実体として存在し、その複製が染色体複製に依存しないベクターであり得る。ベクターは、自己複製を確実なものにするための任意の手段を含有し得る。或いは、ベクターは、宿主細胞に導入される際にゲノム中に統合され、且つ内部に統合された1つ又は複数の染色体と共に複製されるものであり得る。さらに、単一のベクター若しくはプラスミド、又は宿主細胞のゲノムに導入される全DNAを共に含有する2つ以上のベクター若しくはプラスミド、又はトランスポゾンが使用され得る。
【0616】
ベクターは、形質転換、トランスフェクション、トランスダクションなどされた細胞の選択を容易にする1つ以上の選択マーカーを含有することが好ましい。選択マーカーは、その生成物が殺生物剤又はウイルス耐性、重金属に対する耐性、栄養要求体に対する原栄養性などをもたらす遺伝子である。
【0617】
細菌性選択マーカーの例は、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)若しくはバチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)のdal遺伝子又はアンピシリン、クロラムフェニコール、カナマイシン、ネオマイシン、スペクチノマイシン若しくはテトラサイクリン耐性などの抗生物質耐性を付与するマーカーである。酵母宿主細胞のための好適なマーカーとしては、ADE2、HIS3、LEU2、LYS2、MET3、TRP1及びURA3が挙げられるが、これらに限定されない。糸状真菌宿主細胞において使用される選択マーカーとしては、adeA(ホスホリボシルアミノイミダゾール-サクシノカルボキサミド合成酵素)、adeB(ホスホリボシル-アミノイミダゾール合成酵素)、amdS(アセトアミダーゼ)、argB(オルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ)、bar(ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼ)、hph(ハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ)、niaD(硝酸レダクターゼ)、pyrG(オロチジン-5’-リン酸デカルボキシラーゼ)、sC(硫酸アデニルトランスフェラーゼ)及びtrpC(アントラニル酸合成酵素)並びにこれらの均等物が挙げられるが、これらに限定されない。アスペルギルス属(Aspergillus)細胞における使用に好適であるのは、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)又はアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のamdS及びpyrG遺伝子並びにストレプトマイセス・ハイグロスコピカス(Streptomyces hygroscopicus)のbar遺伝子である。トリコデルマ属(Trichoderma)細胞における使用に好適であるのは、adeA、adeB、amdS、hph及びpyrG遺伝子である。
【0618】
選択マーカーは、国際公開第2010/039889号パンフレットに記載される二重の選択マーカー系であり得る。一態様において、二重の選択マーカーは、hph-tkの二重の選択マーカー系である。
【0619】
ベクターは、好ましくは、宿主細胞のゲノム中へのベクターの組込み又はゲノムとは独立して細胞内でのベクターの自律複製を可能にする1つ又は複数の要素を含有する。
【0620】
宿主細胞ゲノム中への組込みに関して、ベクターは、相同又は非相同組換えによるゲノム中への組込みのために、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの配列又はベクターの任意の他の要素に依存し得る。或いは、ベクターは、1つ又は複数の染色体中の正確な位置での宿主細胞のゲノム中への相同組換えによる組込みを誘導するために追加のポリヌクレオチドを含有し得る。正確な位置での組込みの可能性を増大させるために、組込みエレメントは、相同的組換えの可能性を高めるように対応する標的配列に対して高度の配列同一性を有する十分な数の核酸、例えば100~10,000塩基対、400~10,000塩基対及び800~10,000塩基対を含有すべきである。組込みエレメントは、宿主細胞のゲノム中の標的配列と相同な任意の配列であり得る。さらに、組込みエレメントは、非コード又はコードポリヌクレオチドであり得る。他方では、ベクターは、非相同組換えにより宿主細胞のゲノム中に組み込まれ得る。
【0621】
自律複製のために、ベクターは、対象の宿主細胞内でベクターの自律複製を可能にする複製起点をさらに含み得る。複製起点は、細胞内で機能する自律複製を媒介する任意のプラスミドレプリケーターであり得る。用語「複製起点」又は「プラスミドレプリケーター」は、インビボでプラスミド又はベクターの複製を可能にするポリヌクレオチドを意味する。
【0622】
細菌性複製起点の例は、大腸菌(E.coli)における複製を可能にするプラスミドpBR322、pUC19、pACYC177及びpACYC184並びにバチルス属(Bacillus)における複製を可能にするpUB110、pE194、pTA1060及びpAMβ1の複製起点である。
【0623】
酵母宿主細胞において使用するための複製起点の例は、2ミクロン複製起点、ARS1、ARS4、ARS1とCEN3との組合せ及びARS4とCEN6との組合せである。
【0624】
糸状真菌細胞において有用な複製起点の例は、AMA1及びANS1である(Gems et al.,1991,Gene 98:61-67;Cullen et al.,1987,Nucleic Acids Res.15:9163-9175、国際公開第00/24883号パンフレット)。AMA1遺伝子の単離及びこの遺伝子を含むプラスミド又はベクターの構築は、国際公開第00/24883号パンフレットに開示される方法に従って実施することができる。
【0625】
本発明のポリヌクレオチドの2つ以上のコピーを宿主細胞内に挿入して、ポリペプチドの産生を増加させ得る。ポリヌクレオチドのコピー数の増加は、配列の少なくとも1つの追加のコピーを宿主細胞ゲノム中に組み込むことによるか、又はポリヌクレオチドと共に増幅可能選択マーカー遺伝子を含むことにより達成することができ、この場合、選択マーカー遺伝子の増幅されたコピー、それによってポリヌクレオチドの追加のコピーを含有する細胞は、適切な選択薬剤の存在下で細胞を培養することにより選択することができる。
【0626】
上記のエレメントを結合して本発明の組換え発現ベクターを構築するために使用される手順は、当業者によく知られている(例えば、前出のSambrook et al.,1989を参照されたい)。
【0627】
宿主細胞
本発明は、本発明のポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞であって、ポリヌクレオチドは、本発明のポリペプチドの産生を誘導する1つ以上の制御配列に作動可能に連結されている、組換え宿主細胞にも関する。ポリヌクレオチドを含む構築物又はベクターは、構築物又はベクターが染色体組込み体として又は先に記載される自己複製染色体外ベクターとして維持されるように宿主細胞中に導入される。用語「宿主細胞」は、複製中に起こる変異に起因して親細胞と同一ではない親細胞の任意の後代を包含する。宿主細胞の選択は、ポリペプチドをコードする遺伝子及びその供給源に大きく依存することになる。
【0628】
いくつかの実施形態において、ポリペプチドは、組換え宿主細胞に対して異種である。
【0629】
いくつかの実施形態において、1つ以上の制御配列の少なくとも1つは、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに対して異種である。
【0630】
いくつかの実施形態において、組換え宿主細胞は、少なくとも2つのコピー、例えば3つ、4つ又は5つの本発明のポリヌクレオチドを含む。
【0631】
宿主細胞は、本発明のポリペプチドの組換え体産生において有用な任意の細胞、例えば原核生物又は真核生物であり得る。
【0632】
原核生物の宿主細胞は、任意のグラム陽性細菌又はグラム陰性細菌であり得る。グラム陽性細菌としては、バチルス属(Bacillus)、クロストリジウム属(Clostridium)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ゲオバチルス属(Geobacillus)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、ラクトコッカス属(Lactococcus)、オセアノバチルス属(Oceanobacillus)、スタフィロコッカス属(Staphylococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)及びストレプトマイセス属(Streptomyces)が挙げられるが、これらに限定されない。グラム陰性細菌としては、カンピロバクター属(Campylobacter)、大腸菌(E.coli)、フラボバクテリウム属(Flavobacterium)、フソバクテリウム属(Fusobacterium)、ヘリコバクター属(Helicobacter)、イリオバクター属(Ilyobacter)、ナイセリア属(Neisseria)、シュードモナス属(Pseudomonas)、サルモネラ属(Salmonella)及びウレアプラズマ属(Ureaplasma)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0633】
細菌宿主細胞としては、限定されるものではないが、バチルス・アルカロフィルス(Bacillus alkalophilus)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・ブレビス(Bacillus brevis)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、バチルス・クラウシイ(Bacillus clausii)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・ファーマス(Bacillus firmus)、バチルス・ロータス(Bacillus lautus)、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)及びバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の細胞を含む任意のバチルス属(Bacillus)細胞であり得る。
【0634】
細菌宿主細胞は、限定されるものではないが、ストレプトコッカス・エクイシミリス(Streptococcus equisimilis)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、ストレプトコッカス・ユベリス(Streptococcus uberis)及びストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミカス(Streptococcus equi subsp.Zooepidemicus)の細胞を含む任意のストレプトコッカス属(Streptococcus)細胞でもあり得る。
【0635】
細菌宿主細胞は、限定されるものではないが、ストレプトマイセス・アクロモゲネス(Streptomyces achromogenes)、ストレプトマイセス・アベルミティリス(Streptomyces avermitilis)、ストレプトマイセス・コエリカラー(Streptomyces coelicolor)、ストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)及びストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyces lividans)の細胞を含む任意のストレプトマイセス属(Streptomyces)細胞でもあり得る。
【0636】
バチルス属(Bacillus)細胞内へのDNAの導入は、プロトプラスト形質転換(例えば、Chang and Cohen,1979,Mol.Gen.Genet.168:111-115を参照されたい)により、コンピテント細胞形質転換(例えば、Young and Spizizen,1961,J.Bacteriol.81:823-829又はDubnau and Davidoff-Abelson,1971,J.Mol.Biol.56:209-221を参照されたい)、エレクトロポレーション(例えば、Shigekawa and Dower,1988,Biotechniques 6:742-751を参照されたい)又はコンジュゲーション(例えば、Koehler and Thorne,1987,J.Bacteriol.169:5271-5278を参照されたい)によって行われ得る。大腸菌(E.coli)細胞内へのDNAの導入は、プロトプラスト形質転換(例えば、Hanahan,1983,J.Mol.Biol.166:557-580を参照されたい)又はエレクトロポレーション(例えば、Dower et al.,1988,Nucleic Acids Res.16:6127-6145を参照されたい)によって行われ得る。ストレプトマイセス属(Streptomyces)細胞内へのDNAの導入は、プロトプラスト形質転換、エレクトロポレーション(例えば、Gong et al.,2004,Folia Microbiol.(Praha)49:399-405を参照されたい)、コンジュゲーション(例えば、Mazodier et al.,1989,J.Bacteriol.171:3583-3585を参照されたい)又はトランスダクション(例えば、Burke et al.,2001,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 98:6289-6294を参照されたい)によって行われ得る。シュードモナス属(Pseudomonas)細胞内へのDNAの導入は、エレクトロポレーション(例えば、Choi et al.,2006,J.Microbiol.Methods 64:391-397を参照されたい)又はコンジュゲーション(例えば、Pinedo and Smets,2005,Appl.Environ.Microbiol.71:51-57を参照されたい)によって行われ得る。ストレプトコッカス属(Streptococcus)細胞内へのDNAの導入は、自然形質転換能(例えば、Perry and Kuramitsu,1981,Infect.Immun.32:1295-1297を参照されたい)、プロトプラスト形質転換(例えば、Catt and Jollick,1991,Microbios 68:189-207を参照されたい)、エレクトロポレーション(例えば、Buckley et al.,1999,Appl.Environ.Microbiol.65:3800-3804を参照されたい)又はコンジュゲーション(例えば、Clewell,1981,Microbiol.Rev.45:409-436を参照されたい)によって行われ得る。しかしながら、宿主細胞内にDNAを導入するための当技術分野で知られる任意の方法を使用することができる。
【0637】
宿主細胞は、真核生物、例えば哺乳動物、昆虫、植物又は真菌の細胞でもあり得る。
【0638】
宿主細胞は、真菌細胞であり得る。本明細書で使用する場合、「真菌」は、子嚢菌門(Ascomycota)、担子菌門(Basidiomycota)、ツボカビ門(Chytridiomycota)及び接合菌門(Zygomycota)並びに卵菌門(Oomycota)及び全ての不完全菌類(Hawksworth et al.,In,Ainsworth and Bisby’s Dictionary of The Fungi,8th edition,1995,CAB International,University Press,Cambridge,UKにより定義される)を含む。
【0639】
真菌宿主細胞は、酵母細胞であり得る。本明細書で使用する場合、「酵母」は、子嚢酵母(エンドミケス目(Endomycetales))、担子胞子酵母及び不完全菌類に属する酵母(不完全酵母菌綱(Blastomycetes))を含む。酵母の分類は、将来変更される可能性があるため、本発明の目的のために、酵母は、Biology and Activities of Yeast(Skinner,Passmore,and Davenport,editors,Soc.App.Bacteriol.Symposium Series No.9,1980)に記載されるとおりに定義されるものとする。
【0640】
酵母宿主細胞は、カンジダ属(Candida)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、クルイベロマイセス属(Kluyveromyces)、ピキア属(Pichia)、サッカロマイセス属(Saccharomyces)、シゾサッカロマイセス属(Schizosaccharomyces)又はヤロウイア属(Yarrowia)の細胞、例えばクルイベロマイセス・ラクティス(Kluyveromyces lactis)、サッカロマイセス・カールスベルゲンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロマイセス・ディアスタティカス(Saccharomyces diastaticus)、サッカロマイセス・ドウグラシー(Saccharomyces douglasii)、サッカロマイセス・クリュイベリ(Saccharomyces kluyveri)、サッカロマイセス・ノルベンシス(Saccharomyces norbensis)、サッカロマイセス・オヴィフォルミス(Saccharomyces oviformis)又はヤロウイア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)の細胞であり得る。
【0641】
真菌宿主細胞は、糸状真菌細胞であり得る。「糸状真菌」は、細分類の真菌門(Eumycota)及び卵菌門(Oomycota)(前出のHawksworth et al.,1995により定義される)の全ての糸状形態を含む。糸状真菌は、一般的に、キチン、セルロース、グルカン、キトサン、マンナン及び他の複合ポリサッカリドで構成される菌糸体壁により特徴付けられる。栄養生長は、菌糸伸長によるものであり、炭素異化は、偏性好気性である。対照的に、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)などの酵母による栄養生長は、単細胞葉状体の出芽によるものであり、炭素異化は、発酵性であり得る。
【0642】
糸状真菌宿主細胞は、アクレモニウム属(Acremonium)、アスペルギルス属(Aspergillus)、アウレオバシジウム属(Aureobasidium)、ヤケイロタケ属(Bjerkandera)、セリポリオプシス属(Ceriporiopsis)、クリソスポリウム属(Chrysosporium)、コプリナス属(Coprinus)、カワラタケ属(Coriolus)、クリプトコッカス属(Cryptococcus)、フィリバシジウム属(Filibasidium)、フザリウム属(Fusarium)、フミコラ属(Humicola)、マグナポルテ属(Magnaporthe)、ムコール属(Mucor)、ミセリオフトラ属(Myceliophthora)、ネオカリマスティクス属(Neocallimastix)、ニューロスポラ属(Neurospora)、ペシロマイセス属(Paecilomyces)、ペニシリウム属(Penicillium)、ファネロカエテ属(Phanerochaete)、フレビア属(Phlebia)、ピロミセス属(Piromyces)、ヒラタケ属(Pleurotus)、シゾフィラム属(Schizophyllum)、タラロマイセス属(Talaromyces)、サーモアスカス属(Thermoascus)、チエラビア属(Thielavia)、トリポクラディウム属(Tolypocladium)、ホウロクタケ属(Trametes)又はトリコデルマ属(Trichoderma)の細胞であり得る。
【0643】
例えば、糸状真菌宿主細胞は、アスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス・フォティダス(Aspergillus foetidus)、アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus)、アスペルギルス・ジャポニカス(Aspergillus japonicus)、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、ヤケイロタケ(Bjerkandera adusta)、セリポリオプシス・アネイリナ(Ceriporiopsis aneirina)、セリポリオプシス・カレギエア(Ceriporiopsis caregiea)、セリポリオプシス・ギルベッセンス(Ceriporiopsis gilvescens)、セリポリオプシス・パノンシンタ(Ceriporiopsis pannocinta)、セリポリオプシス・リブロサ(Ceriporiopsis rivulosa)、セリポリオプシス・サブルファ(Ceriporiopsis subrufa)、セリポリオプシス・サベルミスポラ(Ceriporiopsis subvermispora)、クリソスポリウム・イノプス(Chrysosporium inops)、クリソスポリウム・ケラチノフィラム(Chrysosporium keratinophilum)、クリソスポリウム・ルクノウェンス(Chrysosporium lucknowense)、クリソスポリウム・メルダリウム(Chrysosporium merdarium)、クリソスポリウム・パニコラ(Chrysosporium pannicola)、クリソスポリウム・クイーンズランジカム(Chrysosporium queenslandicum)、クリソスポリウム・トプロピカム(Chrysosporium tropicum)、クリソスポリウム・ゾナタム(Chrysosporium zonatum)、コプリナス・シネレウス(Coprinus cinereus)、コリオラス・ハースタス(Coriolus hirsutus)、フザリウム・バクトリジオイデス(Fusarium bactridioides)、フザリウム・セレアリス(Fusarium cerealis)、フザリウム・クロックウェレンズ(Fusarium crookwellense)、フザリウム・クルモラム(Fusarium culmorum)、フザリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)、フザリウム・グラミナム(Fusarium graminum)、フザリウム・ヘテロスポラム(Fusarium heterosporum)、フザリウム・ネグンジ(Fusarium negundi)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・レチキュラタム(Fusarium reticulatum)、フザリウム・ロゼウム(Fusarium roseum)、フザリウム・サムブシヌム(Fusarium sambucinum)、フザリウム・サルクロウム(Fusarium sarcochroum)、フザリウム・スポロトリキオイデス(Fusarium sporotrichioides)、フザリウム・スルフレウム(Fusarium sulphureum)、フザリウム・トルロサム(Fusarium torulosum)、フザリウム・トリコセシオイデス(Fusarium trichothecioides)、フザリウム・ベネナツム(Fusarium venenatum)、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、フミコラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)、ムコール・ミーヘイ(Mucor miehei)、ミセリオプソラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)、ネウロスポラ・クラサ(Neurospora crassa)、ペニシリウム・プルプロゲナム(Penicillium purpurogenum)、ファネロカエテ・クリソスポリウム(Phanerochaete chrysosporium)、フレビア・ラジアータ(Phlebia radiata)、プレウロツス・エリンギ(Pleurotus eryngii)、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)、トラメテス・ビロサ(Trametes villosa)、トラメテス・ベルシカラー(Trametes versicolor)、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)、トリコデルマ・コニンギ(Trichoderma koningii)、トリコデルマ・ロンギブラキアタム(Trichoderma longibrachiatum)、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)又はトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)の細胞であり得る。
【0644】
真菌細胞は、それ自体知られている方法において、プロトプラストの形成、プロトプラストの形質転換及び細胞壁の再生を含む方法により形質転換され得る。アスペルギルス属(Aspergillus)及びトリコデルマ属(Trichoderma)宿主細胞の形質転換のための好適な手順は、欧州特許第238023号明細書、Yelton et al.,1984、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:1470-1474及びChristensen et al.,1988,Bio/Technology 6:1419-1422において記載される。フザリウム属(Fusarium)種を形質転換するための好適な方法は、Malardier et al.,1989,Gene 78:147-156及び国際公開第96/00787号パンフレットによって記載されている。酵母は、Becker and Guarente,In Abelson,J.N.and Simon,M.I.,editors,Guide to Yeast Genetics and Molecular Biology,Methods in Enzymology,Volume 194,pp 182-187,Academic Press,Inc.,New York;Ito et al.,1983,J.Bacteriol.153:163;並びにHinnen et al.,1978,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:1920によって記載される手順を用いて形質転換され得る。
【0645】
生成方法
本発明は、本発明のポリペプチドを生成する方法であって、(a)ポリペプチドの産生を促す条件下において、野生型形態でポリペプチドを産生する細胞を培養すること;及び任意選択により、(b)ポリペプチドを回収することを含む方法にも関する。
【0646】
一態様において、細胞は、ペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)の細胞である。一態様において、細胞は、ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)の細胞である。一態様において、細胞は、タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)の細胞である。一態様において、細胞は、アスペルギルス属XZ2668(Aspergillus sp.XZ2668)の細胞である。一態様において、細胞は、ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)の細胞である。一態様において、細胞は、オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)の細胞である。一態様において、細胞は、ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)の細胞である。一態様において、細胞は、ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)の細胞である。一態様において、細胞は、ペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)の細胞である。一態様において、細胞は、アスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)の細胞である。一態様において、細胞は、ケトミウム属ZY369(Chaetomium sp.ZY369)の細胞である。一態様において、細胞は、タラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)の細胞である。一態様において、細胞は、トリコクラジウム・アスペルム(Trichocladium asperum)の細胞である。一態様において、細胞は、メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)の細胞である。一態様において、細胞は、チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)の細胞である。
【0647】
本発明は、本発明のポリペプチドを生成する方法であって、(a)ポリペプチドの産生を促す条件下において、本発明の組換え宿主細胞を培養すること;及び任意選択により、(b)ポリペプチドを回収することを含む方法にも関する。
【0648】
宿主細胞は、当技術分野において知られる方法を用いるポリペプチドの産生に好適な栄養培地中で培養される。例えば、細胞は、好適な培地中において並びにポリペプチドの発現及び/又は単離が可能になる条件下での、実験用又は工業用発酵槽におけるフラスコ振盪培養又は小規模若しくは大規模発酵(連続、バッチ、流加又は固体発酵を含む)により培養され得る。培養は、当技術分野において知られる手順を用いて、炭素及び窒素源並びに無機塩を含む好適な栄養培地において行われる。好適な培地は、市販業者から入手可能であるか又は公開されている組成物に従って調製され得る(例えば、American Type Culture Collectionの目録中)。ポリペプチドが栄養培地に分泌される場合、ポリペプチドは、培地から直接的に回収することができる。ポリペプチドが分泌されない場合、それは、細胞可溶化物から回収することができる。
【0649】
ポリペプチドは、ポリペプチドに特異的である、当技術分野において知られる方法を用いて検出され得る。これらの検出法としては、特異抗体の使用、酵素生成物の形成又は酵素基質の消失が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、酵素アッセイを用いてポリペプチドの活性を判定し得る。
【0650】
ポリペプチドは、当技術分野において知られる方法を用いて回収され得る。例えば、ポリペプチドは、採取、遠心分離、濾過、抽出、噴霧乾燥、蒸発又は沈殿を含むが、これらに限定されない従来の手順によって発酵培地から回収され得る。一態様において、ポリペプチドを含む発酵ブロスが回収される。
【0651】
ポリペプチドは、実質的に純粋な変異体を得るための、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性、疎水性、クロマトフォーカシング及びサイズ排除)、電気泳動法(例えば、分取等電点電気泳動)溶解度の相違(例えば、硫酸アンモニウム沈殿)、SDS-PAGE又は抽出(例えば、Protein Purification,Janson and Ryden,editors,VCH Publishers,New York,1989を参照されたい)を含むが、これらに限定されない、当技術分野において知られる様々な手順によって精製され得る。
【0652】
植物
本発明は、回収可能な量でポリペプチド又はドメインを発現及び産生するように本発明のポリヌクレオチドを含む単離された植物、例えばトランスジェニック植物、植物部分又は植物細胞にも関する。ポリペプチド又はドメインは、植物又は植物部分から回収され得る。或いは、ポリペプチド又はドメインを含有する植物又は植物部分は、例えば、食品又は飼料の品質を改善する、例えば栄養価、嗜好性及び流体学的性質を向上させるため又は非栄養因子を破壊するために使用され得る。
【0653】
トランスジェニック植物は、双子葉の(双子葉植物)又は単子葉の(単子葉植物)であり得る。単子葉植物の例は、ナガハグサ(ブルーグラス、ポア属(Poa))などのイネ科牧草、フェツカ属(Festuca)、ロリウム属(Lolium)などの飼料草、ヌカボ属(Argostis)などの寒地型イネ科牧草並びに穀類、例えばコムギ、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、イネ、モロコシ及びトウモロコシ(コーン)である。
【0654】
双子葉植物の例は、タバコ、ルピナスなどのマメ科植物、ジャガイモ、サトウダイコン、エンドウマメ、マメ及びダイズ、並びに例えばカリフラワー、ナタネなどのアブラナ科植物(アブラナ科(Brassicaceae))、並びに密接に関係したモデル生物であるシロイロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)である。
【0655】
植物部分の例は、茎、カルス、葉、根、果実、種子及び塊茎並びにこれらの部分を含む個々の組織、例えば表皮、葉肉、柔組織、維管束組織、分裂組織である。
【0656】
植物細胞及び特定の植物細胞区画、例えば葉緑体、アポプラスト、ミトコンドリア、液胞、ペルオキシソーム及び細胞質も植物部分であると見なされる。
【0657】
さらに、このような植物、植物部分及び植物細胞の後代も本発明の範囲に含まれる。
【0658】
当技術分野で知られる方法に従って、ポリペプチド又はドメインを発現するトランスジェニック植物又は植物細胞を構築し得る。
【0659】
本発明は、本発明のポリペプチド又はドメインを生成する方法であって、(a)ポリペプチド又はドメインの産生を促す条件下において、ポリペプチド又はドメインをコードするポリヌクレオチドを含むトランスジェニック植物若しくは植物部分を培養すること;及び(b)ポリペプチド又はドメインを回収することを含む方法にも関する。
【0660】
発酵ブロス配合物又は細胞組成物
本発明は、本発明のポリペプチドを含む発酵ブロス配合物又は細胞組成物にも関する。発酵ブロス産物は、例えば、細胞(本発明のポリペプチドをコードする遺伝子を含有する宿主細胞であって、目的のポリペプチドの産生に使用される宿主細胞を含む)、細胞片、バイオマス、発酵培地及び/又は発酵産物などの発酵プロセスで用いられる追加の成分をさらに含む。いくつかの実施形態において、組成物は、1つ又は複数の有機酸、死細胞及び/又は細胞片並びに培養培地を含有する死滅した細胞の全ブロスである。
【0661】
用語「発酵ブロス」は、本明細書で使用する場合、回収及び/又は精製を全く行わないか又は最小限にのみ行う細胞発酵により産生される調製物を指す。例えば、発酵ブロスは、微生物培養物を飽和するまで増殖させ、炭素制限条件下でインキュベートしてタンパク質を合成させて(例えば、宿主細胞による酵素の発現)、細胞培養培地中に分泌させるときに作製される。発酵ブロスは、発酵の終了時に得られる発酵材料の未分画又は分画内容物を含有し得る。通常、発酵ブロスは、未分画であり、使用済みの培養培地及び微生物細胞(例えば、糸状真菌細胞)が例えば遠心分離により除去された後に存在する細胞片を含む。いくつかの実施形態において、発酵ブロスは、使用済みの細胞培養培地、細胞外酵素並びに生存及び/又は非生存微生物細胞を含有する。
【0662】
いくつかの実施形態において、発酵ブロス配合物及び細胞組成物は、少なくとも1つの1~5炭素の有機酸及び/又はその塩を含む第1の有機酸成分並びに少なくとも1つの6炭素以上の有機酸及び/又はその塩を含む第2の有機酸成分を含む。いくつかの実施形態において、第1の有機酸成分は、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、その塩又は前述の2つ以上の混合物であり、第2の有機酸成分は、安息香酸、シクロヘキサンカルボン酸、4-メチル吉草酸、フェニル酢酸、その塩又は前述の2つ以上の混合物である。
【0663】
一態様において、組成物は、1つ又は複数の有機酸を含有し、且つ任意選択により死細胞及び/又は細胞片をさらに含有する。いくつかの実施形態において、死細胞及び/又は細胞片は、死滅した細胞の全ブロスから除去されて、これらの成分を含まない組成物が提供される。
【0664】
発酵ブロス配合物又は細胞組成物は、限定されないが、ソルビトール、塩化ナトリウム、ソルビン酸カリウム及び当技術分野において知られる他のものを含む保存剤及び/又は抗菌剤(例えば、静菌剤)をさらに含み得る。
【0665】
死滅した細胞の全ブロス又は組成物は、発酵の終了時に得られる発酵材料の未分画内容物を含有し得る。通常、死滅した細胞の全ブロス又は組成物は、微生物細胞(例えば、糸状真菌細胞)を飽和するまで増殖させ、炭素制限条件下でインキュベートしてタンパク質を合成させた後に存在する使用済みの培養培地及び細胞片を含有する。いくつかの実施形態において、死滅した細胞の全ブロス又は組成物は、使用済みの細胞培養培地、細胞外酵素及び糸状真菌の死細胞を含有する。いくつかの実施形態において、死滅した細胞の全ブロス又は組成物中に存在する微生物細胞は、当技術分野において知られる方法を用いて透過処理及び/又は溶解され得る。
【0666】
本明細書に記載されるとおりの全ブロス又は細胞組成物は、通常、液体であるが、死細胞、細胞片、培養培地成分及び/又は1つ若しくは複数の不溶性酵素などの不溶性成分を含有し得る。いくつかの実施形態において、不溶性成分が除去されて清澄化された液体組成物が提供され得る。
【0667】
本発明の全ブロス配合物及び細胞組成物は、国際公開第90/15861号パンフレット又は国際公開第2010/096673号パンフレットに記載される方法によって作製され得る。
【0668】
酵素組成物
本発明は、本発明のポリペプチドを含む組成物にも関する。好ましくは、組成物は、本発明のポリペプチドにおいて濃縮される。用語「濃縮される」は、組成物のリゾチーム活性が、例えば少なくとも1.1、例えば少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、少なくとも2.0、少なくとも3.0、少なくとも4.0、少なくとも5.0、少なくとも10の濃縮倍率で増加していることを示す。
【0669】
好ましい実施形態において、組成物は、配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなるリストから選択される、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む。
【0670】
ある実施形態において、組成物は、以下に記載されるとおり、本発明のポリペプチド及び1つ以上の配合剤を含む。
【0671】
組成物は、フィターゼ、キシラナーゼ、ガラクタナーゼ、α-ガラクトシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、プロテアーゼ、ホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、リゾホスホリパーゼ、ホスホリパーゼC、ホスホリパーゼD、アミラーゼ、リゾチーム、アラビノフラノシダーゼ、β-キシロシダーゼ、アセチルキシランエステラーゼ、フェルロイルエステラーゼ、セルラーゼ、セロビオヒドロラーゼ、β-グルコシダーゼ、プルラナーゼ及びβ-グルカナーゼ又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される1つ以上の(例えば、数個の)酵素など、複数の酵素活性をさらに含み得る。
【0672】
組成物は、1つ以上のプロバイオティクスをさらに含み得る。ある実施形態において、プロバイオティクスは、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium sp.)、カルノバクテリウム属(Carnobacterium sp.)、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)、クロストリジウム属(Clostridium sp.)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、エンテロコッカス属(Enterococcus sp.)、ラクトバチルス属(Lactobacillus sp.)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ファルシミナス(Lactobacillus farciminus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス属(Lactococcus sp.)、ロイコノストック属(Leuconostoc sp.)、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)、メガスファエラ属(Megasphaera sp.)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococsus acidilactici)、ペディオコッカス属(Pediococcus sp.)、プロピオニバクテリウム・ソエニイ(Propionibacterium thoenii)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium sp.)及びストレプトコッカス属(Streptococcus sp.)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0673】
ある実施形態において、組成物は、本明細書に開示されるとおりの1つ以上の配合剤、好ましくはグリセロール、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、デキストリン、グルコース、スクロース、ソルビトール、ラクトース、デンプン、カオリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、コムギ、PVA、酢酸塩、リン酸塩、カオリン及びセルロースからなるリストから選択される化合物の1つ以上を含む。
【0674】
ある実施形態において、組成物は、ビタミン、ミネラル及びアミノ酸からなるリストから選択される1つ以上の成分を含む。
【0675】
配合物
本発明の酵素は、液体又は固体として配合され得る。液体配合物について、配合剤は、ポリオール(例えば、グリセロール、エチレングリコール又はプロピレングリコールなど)、塩(例えば、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウムなど)又は糖若しくは糖誘導体(例えば、デキストリン、グルコース、スクロース及びソルビトールなど)を含み得る。したがって、一実施形態において、組成物は、本発明のポリペプチド並びにグリセロール、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、デキストリン、グルコース、スクロース及びソルビトールからなるリストから選択される1つ以上の配合剤を含む液体組成物である。液体配合物は、飼料をペレット化した後にそれに噴霧され得るか、又は動物に与える飲用水に添加され得る。
【0676】
固体配合物について、配合物は、例えば、顆粒、噴霧乾燥粉末又は集塊物としてであり得る(例えば、国際公開第2000/70034号パンフレットに開示されるとおり)。配合剤は、塩(有機又は無機亜鉛、ナトリウム、カリウム又はカルシウム塩、例えば酢酸カルシウム、安息香酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸カリウム、安息香酸カリウム、炭酸カリウム、塩化カリウム、クエン酸カリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、ソルビン酸亜鉛、硫酸亜鉛)、デンプン又は糖若しくは糖誘導体(例えば、スクロース、デキストリン、グルコース、ラクトース、ソルビトールなど)を含み得る。
【0677】
一実施形態において、組成物は、本発明のLYSポリペプチド並びに塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、デキストリン、グルコース、スクロース、ソルビトール、ラクトース、デンプン、カオリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、コムギ、PVA、酢酸塩、リン酸塩及びセルロースからなるリストから選択される1つ以上の配合剤を含む噴霧乾燥組成物などの固体組成物である。好ましい実施形態において、配合剤は、次の化合物:硫酸ナトリウム、デキストリン、セルロース、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム及び炭酸カルシウムの1つ以上から選択される。
【0678】
本発明は、本発明のLYSポリペプチドを任意選択により1つ以上の追加の酵素と組み合わせて含む酵素顆粒/粒子にも関する。顆粒は、コア及び任意選択によりコアを取り囲む1つ以上のコーティング(外層)で構成される。
【0679】
通常、顆粒の顆粒/粒子サイズは、同等の球体直径(体積基準の平均粒径)として計測して、20~2000μm、特に50~1500μm、100~1500μm又は250~1200μmである。
【0680】
コアは、例えば、結晶化、沈殿、パンコーティング、流動層コーティング、流動層凝集、回転噴霧、押出、プリリング、球形化、破砕法、ドラム造粒及び/又は高せん断造粒などの造粒技術を含む方法により、原料のブレンドを造粒することにより調製することができる。
【0681】
コアの調製方法については、C.E.Capes;Volume 1;1980;ElsevierによるHandbook of Powder Technology;Particle size enlargementにおいて見出すことができる。調製方法は、既知の飼料及び顆粒形成技術を含み、例えば、
a)噴霧乾燥生成物、ここで、液体酵素含有溶液は、噴霧乾燥塔で霧化されて小さい液滴を形成し、それらが乾燥塔内を下る間に乾燥して酵素含有粒子材料を形成する;
b)積層生成物、ここで、酵素は、予め形成された不活性コア粒子の周りの層としてコーティングされ、通常、予め形成されたコア粒子が流動化されている流動層装置で酵素含有溶液が霧化され、酵素含有溶液がコア粒子に付着して乾ききると、コア粒子の表面上に乾燥酵素の層が残る。所望の粒径の有用なコア粒子を見出すことができる場合、このようにして所望の粒径の粒子を得ることができる。この種の生成物については、例えば、国際公開第97/23606号パンフレットに記載される;
c)吸収コア粒子、ここで、酵素をコアの周りに層としてコーティングするというよりむしろ、酵素がコアの表面上及び/又はその中に吸収される。このようなプロセスは、国際公開第97/39116号パンフレットに記載されている。
d)押出し又はペレット化された生成物、ここで、酵素含有ペーストが加圧によりペレット化されるか、又は圧力下で小さい開口を通じて押し出されて切断されることにより粒子となり、続いて乾燥される。押出し開口が作られる材料(通常、穿孔を有するプレート)が押出し開口に対する許容圧力降下を制限するため、このような粒子は、通常、かなりのサイズを有する。また、小さい開口を用いる場合に押出し圧力が極めて高くなると酵素ペーストの熱生成が増加し、これは、酵素にとって有害である;
e)プリリング生成物、ここで、酵素含有粉末は、溶融ワックス中において懸濁され、この懸濁液が例えば回転ディスク噴霧器を通じて冷却チャンバー内へと噴霧され、そこで液滴が急速に固化する(Michael S.Showell(編者);Powdered detergents;Surfactant Science Series;1998;vol.71;頁140-142;Marcel Dekker)。得られる生成物は、酵素が不活性材料の表面に集中する代わりに、その全体にわたって均一に分布しているものである。また、米国特許第4,016,040号明細書及び米国特許第4,713,245号明細書がこの技術に関する文献である;
f)ミキサー造粒生成物、ここで、例えば従来の造粒成分の乾燥粉末組成物に液体が添加され、酵素は、液体又は粉末のいずれか又は両方によって導入される。この液体と粉末とが混合され、液体の水分が乾燥粉末に吸収されるにつれて乾燥粉末の成分が付着して凝集し始めることになり、粒子が構築されて、酵素を含む顆粒が形成されることになる。このようなプロセスは、米国特許第4,106,991号明細書及び関連文献の欧州特許第170360号明細書、欧州特許第304332号明細書、欧州特許第304331号明細書、国際公開第90/09440号パンフレット及び国際公開第90/09428号パンフレットに記載されている。様々な高せん断ミキサーが造粒器として使用され得るこのプロセスの特定の生成物では、酵素としての酵素、充填剤及び結合剤などからなる顆粒をセルロース繊維と混合して粒子を強化することにより、いわゆるT-顆粒が得られる。より強固である強化粒子は、放出される酵素粉塵が少ない。
g)破砕、ここで、酵素を含有する大きい粒子、ペレット、錠剤、ブリケットなどの粉砕又は破砕によってコアが作製される。求められるコア粒子画分は、粉砕又は破砕生成物を篩分けすることによって得られる。過大及び過小な粒径の粒子は、再利用することができる。破砕については、(Martin Rhodes(編者);Principles of Powder Technology;1990;Chapter 10;John Wiley&Sons)に記載される;
h)流動層造粒、これは、微粒子を気流中に懸濁させ、その流動化粒子にノズルを介して液体を噴霧することを伴う。噴霧液滴が当たった粒子は、湿って粘着性になる。この粘着性粒子が他の粒子に衝突してそれらに付着し、顆粒を形成する;
i)コアは、流動層乾燥機などで乾燥に供され得る。飼料又は洗剤工業における顆粒を乾燥させるための他の既知の方法が当業者によって用いられ得る。乾燥は、好ましくは、25~90℃の生成物温度で行われる。いくつかの酵素について、酵素を含むコアがコーティング前に少量の水を含有することが重要である。過剰な水が除去される前に感水性の酵素がコーティングされる場合、それがコア内に捕捉されることになり、酵素の活性に悪影響を及ぼし得る。乾燥後、コアは、好ましくは、0.1~10%w/wの水を含有する。
【0682】
コアは、充填材、繊維材(セルロース又は合成繊維)、安定化剤、可溶化剤、懸濁剤、粘度調節剤、軽質量の球体、可塑剤、塩、潤滑剤及び芳香剤などの追加の材料を含み得る。
【0683】
コアは、合成ポリマー、ワックス、脂肪又は炭水化物などの結合剤を含み得る。
【0684】
コアは、多価カチオンの塩、還元剤、抗酸化剤、過酸化物分解触媒及び/又は酸性緩衝剤成分を、典型的には均質なブレンドとして含み得る。
【0685】
一実施形態において、コアは、塩(酢酸カルシウム、安息香酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸カリウム、安息香酸カリウム、炭酸カリウム、塩化カリウム、クエン酸カリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、ソルビン酸亜鉛、硫酸亜鉛など)、デンプン又は糖若しくは糖誘導体(例えば、スクロース、デキストリン、グルコース、ラクトース、ソルビトールなど)、糖又は糖誘導体(例えば、スクロース、デキストリン、グルコース、ラクトース、ソルビトールなど)、有機小分子、デンプン、小麦粉、セルロース及びミネラル及び粘土鉱物(含水フィロケイ酸アルミニウムとしても知られる)からなる群から選択される材料を含む。一実施形態において、コアは、カオリナイト又はカオリンなどの粘土鉱物を含む。
【0686】
コアは、酵素が内部に吸収される不活性粒子又は例えば流動層コーティングにより酵素が表面に塗布される不活性粒子を含み得る。
【0687】
コアは、20~2000μm、特に50~1500μm、100~1500μm又は250~1200μmの直径を有し得る。
【0688】
例えば、貯蔵安定性を向上させるか、取り扱い中の粉塵形成を低減するか、又は顆粒を着色するために、コアを少なくとも1つのコーティングによって取り囲み得る。任意選択のコーティングは、塩、及び/若しくはワックス、及び/若しくは小麦粉コーティング又は他の好適なコーティング材料を含み得る。
【0689】
コーティングは、コアの少なくとも0.1重量%、例えば少なくとも0.5%、1%又は5%などの量で塗布され得る。この量は、最大100%、70%、50%、40%又は30%であり得る。
【0690】
コーティングは、厚さが少なくとも0.1μm、特に少なくとも0.5μm、少なくとも1μm又は少なくとも5μmであるのが好ましい。いくつかの実施形態において、コーティングの厚さは、100μm未満、例えば60μm未満又は40μm未満である。
【0691】
コーティングは、実質的に連続した層を形成することにより、コアユニットを被包する必要がある。実質的に連続的な層とは、孔がほとんど又は全くないコーティングであり、そのため、コーティングされていない範囲がほとんど又は全くない状態でコアユニットが被包又は封入されるものと理解されるべきである。層又はコーティングは、特に、厚さが均一でなければならない。
【0692】
コーティングは、当技術分野で知られる他の材料、例えば充填材、固着防止剤、顔料、染料、可塑剤及び/又は結合剤、例えば二酸化チタン、カオリン、炭酸カルシウム又はタルクをさらに含有することができる。
【0693】
塩コーティングは、少なくとも60重量%、例えば少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、少なくとも95重量%又は少なくとも99重量%の塩を含み得る。
【0694】
塩は、塩を完全に溶解させた塩溶液又は微粒子が10μm未満若しくは5μm未満など、50μm未満である塩懸濁液から添加され得る。
【0695】
塩コーティングは、単一の塩又は3種以上の塩の混合物を含み得る。塩は、水溶性であり、特に20℃で100gの水中で少なくとも0.1g、好ましくは水100g当たり少なくとも0.5g、例えば水100g当たり少なくとも1g、例えば水100g当たり少なくとも5gの溶解度を有し得る。
【0696】
塩は、無機塩、例えば硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、硝酸塩、塩化物若しくは炭酸塩の塩又はクエン酸塩、マロン酸塩若しくは酢酸塩などの単純な有機酸(炭素数10未満、例えば炭素数6以下)の塩であり得る。これらの塩のカチオンの例は、アルカリ若しくはアルカリ土類金属イオン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛若しくはアルミニウムなどの第一遷移金属のアンモニウムイオン又は金属イオンである。アニオンの例としては、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、リン酸塩、一塩基リン酸塩、二塩基リン酸塩、次亜リン酸塩、ピロリン酸二水素、四ホウ酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、メタケイ酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、ソルビン酸塩、乳酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、酪酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩又はグルコン酸塩が挙げられる。特に、硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、硝酸塩、塩化物若しくは炭酸塩のアルカリ若しくはアルカリ土類金属塩又はクエン酸塩、マロン酸塩若しくは酢酸塩などの単純な有機酸の塩が使用され得る。
【0697】
コーティング中の塩は、20℃で60%超、特に70%超、80%超若しくは85%超の一定湿度を有するか、又はこのような塩の別の水和物形態(例えば、無水物)であり得る。塩コーティングは、国際公開第1997/05245号パンフレット、国際公開第1998/54980号パンフレット、国際公開第1998/55599号パンフレット、国際公開第2000/70034号パンフレット、国際公開第2006/034710号パンフレット、国際公開第2008/017661号パンフレット、国際公開第2008/017659号パンフレット、国際公開第2000/020569号パンフレット、国際公開第2001/004279号パンフレット、国際公開第1997/05245号パンフレット、国際公開第2000/01793号パンフレット、国際公開第2003/059086号パンフレット、国際公開第2003/059087号パンフレット、国際公開第2007/031483号パンフレット、国際公開第2007/031485号パンフレット、国際公開第2007/044968号パンフレット、国際公開第2013/192043号パンフレット、国際公開第2014/014647号パンフレット及び国際公開第2015/197719号パンフレットに記載されるとおりか、又は国際公開第2001/00042号パンフレットに記載されるなどのポリマーコーティングであり得る。
【0698】
好適な塩の具体的な例は、NaCl(CH20℃=76%)、Na2CO3(CH20℃=92%)、NaNO3(CH20℃=73%)、Na2HPO4(CH20℃=95%)、Na3PO4(CH25℃=92%)、NH4Cl(CH20℃=79.5%)、(NH4)2HPO4(CH20℃=93,0%)、NH4H2PO4(CH20℃=93.1%)、(NH4)2SO4(CH20℃=81.1%)、KCl(CH20℃=85%)、K2HPO4(CH20℃=92%)、KH2PO4(CH20℃=96.5%)、KNO3(CH20℃=93.5%)、Na2SO4(CH20℃=93%)、K2SO4(CH20℃=98%)、KHSO4(CH20℃=86%)、MgSO4(CH20℃=90%)、ZnSO4(CH20℃=90%)及びクエン酸ナトリウム(CH25℃=86%)である。他の例としては、NaH2PO4、(NH4)H2PO4、CuSO4、Mg(NO3)2、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、安息香酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、ソルビン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸カリウム、安息香酸カリウム、炭酸カリウム、塩化カリウム、クエン酸カリウム、ソルビン酸カリウム、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛及びソルビン酸亜鉛が挙げられる。
【0699】
塩は、無水形態であり得、又は水和塩、すなわち国際公開第99/32595号パンフレットに記載されているものなど、結晶化の結合水を含む結晶塩水和物であり得る。具体例としては、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)、無水硫酸マグネシウム(MgSO4)、硫酸マグネシウム七水和物(MgSO4.7H2O)、硫酸亜鉛七水和物(ZnSO4.7H2O)、リン酸ナトリウム二塩基性七水和物(Na2HPO4.7H2O)、硝酸マグネシウム六水和物(Mg(NO3)2(6H2O))、クエン酸ナトリウム二水和物及び酢酸マグネシウム四水和物が挙げられる。
【0700】
好ましくは、塩は、例えば、流動層を用いて塩の溶液として塗布される。
【0701】
ワックスコーティングは、少なくとも60重量%、例えば少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、少なくとも95重量%又は少なくとも99重量%のワックスを含み得る。
【0702】
ワックスの具体例は、ポリエチレングリコール類;ポリプロピレン類;カルナウバ蝋;カンデリラ蝋;蜜蝋;水素添加植物油又は獣脂、例えばポリエチレングリコール(PEG)、メチルヒドロキシプロピルセルロース(MHPC)、ポリビニルアルコール(PVA)、水素添加牛脂、水素添加パーム油、水素添加綿実及び/又は水素添加ダイズ油;脂肪酸アルコール類;モノグリセリド類及び/又はジグリセリド類、例えばステアリン酸グリセリル(ここでステアリン酸塩はステアリン酸とパルミチン酸との混合物である);微結晶性ワックス;パラフィン;及び脂肪酸、例えば水素添加直鎖長鎖脂肪酸及びその誘導体である。好ましいワックスは、パーム油又は水素添加パーム油である。
【0703】
顆粒は、本発明のLYSポリペプチドを含むコアと、1つ以上の塩コーティングと、1つ以上のワックスコーティングとを含み得る。複数のコーティングを伴う酵素顆粒の例は、国際公開第1993/07263号パンフレット、国際公開第1997/23606号パンフレット及び国際公開第2016/149636号パンフレットに示されている。
【0704】
非粉塵性顆粒は、例えば、米国特許第4,106,991号明細書及び同第4,661,452号明細書に開示されるとおり作製され得、任意選択により当技術分野において知られる方法によってコーティングされ得る。コーティング材料は、蝋様コーティング材料及び薄膜形成コーティング材料であり得る。ワックスコーティング材料の例は、平均モル重量が1000~20000のポリ(エチレンオキシド)製品(ポリエチレングリコール、PEG);16~50のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化ノニルフェノール;アルコールが12~20個の炭素原子を含有し、且つ15~80のエチレンオキシド単位が存在するエトキシル化脂肪アルコール;脂肪アルコール;脂肪酸;並びに脂肪酸のモノ-及びジ-及びトリグリセリドである。流動層技術による用途に好適な薄膜形成コーティング材料の例は、英国特許第1483591号明細書に記載されている。
【0705】
顆粒は、1つ以上の酵素をさらに含み得る。その際、各酵素がより多くの顆粒に存在して、より均一な酵素分布を確保することになり、また粒径が異なることに起因する各種酵素の物理的な分離も減少する。多酵素の共顆粒を作製する方法は、ip.com開示IPCOM000200739Dに開示されている。
【0706】
共顆粒の使用による酵素配合物の別の例は、国際公開第2013/188331号パンフレットに開示されている。
【0707】
本発明は、欧州特許第238,216号明細書に開示される方法に従って作製される保護酵素にも関する。
【0708】
したがって、さらなる態様において、本発明は、
(a)本発明によるリゾチーム活性を有するLYSプロテアーゼを含むコア、及び
(b)コアを取り囲む1つ以上の層からなるコーティング
を含む顆粒を提供する。
【0709】
一実施形態において、コーティングは、本明細書に記載されるとおりの塩コーティングを含む。一実施形態において、コーティングは、本明細書に記載されるとおりのワックスコーティングを含む。一実施形態において、コーティングは、本明細書に記載されるとおりの塩コーティングに続くワックスコーティングを含む。
【0710】
動物用飼料添加物
本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む動物用飼料添加物にも関する。したがって、一実施形態において、本発明は、LYSポリペプチドを含む動物用飼料添加物であって、
(a)ポリペプチドは、リゾチーム活性を有し;
(b)ポリペプチドは、1つ以上のLAD触媒ドメインを含み;及び
(c)LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも170のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってリゾチーム強化ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、動物用飼料添加物に関する。
【0711】
ある実施形態において、ポリペプチドは、1つ以上のリゾチーム強化ドメインをさらに含み、リゾチーム強化ドメインは、配列番号188~316及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデル(HMM)を用いて問い合わせされるとき、少なくとも100のdomTスコアを与え、問い合わせは、hmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される。
【0712】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインのdomTスコアは、少なくとも175、好ましくは少なくとも180、より好ましくは少なくとも185、さらにより好ましくは少なくとも190、さらにより好ましくは少なくとも195又は最も好ましくは少なくとも200である。ある実施形態において、LEDのdomTスコアは、少なくとも103、好ましくは少なくとも106、より好ましくは少なくとも109、より好ましくは少なくとも112、より好ましくは少なくとも115、より好ましくは少なくとも118、さらにより好ましくは少なくとも121又は最も好ましくは少なくとも124である。domTスコアの好ましい組合せは、本発明の第1の態様において開示される。
【0713】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0714】
別の態様において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む動物用飼料添加物であって、ポリペプチドは、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも84%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも84%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも84%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(r)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(s)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチドの断片
からなる群から選択される、動物用飼料添加物に関する。
【0715】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0716】
一実施形態において、ポリペプチドは、真菌起源のものである。ある実施形態において、ポリペプチドは、分類学上の子嚢菌門(Ascomycota)、好ましくは分類学上のチャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができる。
【0717】
ある実施形態において、動物用飼料添加物中の酵素の量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。
【0718】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上の配合剤を含む。
【0719】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上の追加の酵素を含む。
【0720】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上のプロバイオティクスを含む。
【0721】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上のビタミンを含む。
【0722】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上のミネラルを含む。
【0723】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上のアミノ酸を含む。
【0724】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上のプレバイオティクスを含む。
【0725】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上の有機酸を含む。
【0726】
ある実施形態において、動物用飼料添加物は、好ましくは、本明細書において上記のとおりの1つ以上の植物抽出物を含む。
【0727】
動物用飼料
本発明は、1つ以上の本発明のリゾチームを含む動物用飼料組成物にも関する。一実施形態において、本発明は、本明細書に記載される顆粒及び植物系材料を含む動物用飼料に関する。一実施形態において、本発明は、本明細書に記載される動物用飼料添加物及び植物系材料を含む動物用飼料に関する。
【0728】
動物用飼料組成物又は食餌は、比較的高い含量のタンパク質を有する。家禽及びブタの食餌は、国際公開第01/58275号パンフレットの表Bの列2~3に示されるとおり特徴付けることができる。魚の食餌は、この表Bの列4に示されるとおり特徴付けることができる。さらに、このような魚の食餌は、通常、200~310g/kgの粗脂肪含量を有する。
【0729】
本発明による動物用飼料組成物は、50~800g/kgの粗タンパク質含量を有し、且つ少なくとも1つの本明細書で特許請求されるとおりのリゾチーム活性を有するポリペプチドをさらに含む。
【0730】
さらに又は(上記に示される粗タンパク質含量の)代替として、本発明の動物用飼料組成物は、10~30MJ/kgの代謝可能エネルギー含量;及び/又は0.1~200g/kgのカルシウム含量;及び/又は0.1~200g/kgの利用可能なリン含量;及び/又は0.1~100g/kgのメチオニン含量;及び/又は0.1~150g/kgのメチオニン+システイン含量;及び/又は0.5~50g/のリジン含量を有する。
【0731】
特定の実施形態において、代謝可能エネルギー、粗タンパク質、カルシウム、リン、メチオニン、メチオニン+システイン及び/又はリジンの含量は、国際公開第01/58275号パンフレットの表Bにある範囲2、3、4又は5(R.2~5)のいずれか1つの範囲内である。
【0732】
粗タンパク質は、窒素(N)に係数6.25を乗じることにより計算され、すなわち粗タンパク質(g/kg)=N(g/kg)×6.25である。窒素含量は、ケルダール法(A.O.A.C.,1984、Official Methods of Analysis 14th ed.,Association of Official Analytical Chemists,Washington DC)によって決定される。
【0733】
代謝可能エネルギーは、NRC刊行物Nutrient requirements in swine,ninth revised edition 1988,subcommittee on swine nutrition,committee on animal nutrition, board of agriculture,national research council.National Academy Press,Washington,D.C.,pp.2-6及びEuropean Table of Energy Values for Poultry Feed-stuffs,Spelderholt centre for poultry research and extension,7361 DA Beekbergen,The Netherlands.Grafisch bedrijf Ponsen&looijen bv,Wageningen.ISBN 90-71463-12-5に基づいて計算することができる。
【0734】
完全動物食餌中のカルシウム、利用可能リン及びアミノ酸の食餌含量は、Veevoedertabel 1997,gegevens over chemische samenstelling,verteerbaarheid en voederwaarde van voedermiddelen,Central Veevoederbureau,Runderweg 6,8219 pk Lelystad.ISBN 90-72839-13-7などの飼料表に基づいて計算される。
【0735】
特定の実施形態において、本発明の動物用飼料組成物は、上で定義されるとおりの少なくとも1つの植物性タンパク質を含有する。
【0736】
本発明の動物用飼料組成物は、肉骨粉、羽毛粉及び/又は魚粉などの動物性タンパク質を通常0~25%の量で含有することもできる。本発明の動物用飼料組成物は、可溶成分を含む乾燥蒸留穀物(DDGS)を通常0~30%の量で含むこともできる。
【0737】
またさらなる特定の実施形態において、本発明の動物用飼料組成物は、0~80%トウモロコシ;及び/又は0~80%モロコシ;及び/又は0~70%コムギ;及び/又は0~70%オオムギ;及び/又は0~30%カラスムギ;及び/又は0~40%ダイズミール;及び/又は0~25%魚粉;及び/又は0~25%肉骨粉;及び/又は0~20%乳清を含有する。
【0738】
動物用飼料は、植物性タンパク質を含み得る。特定の実施形態において、植物性タンパク質のタンパク質含量は、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80又は90%(w/w)である。植物性タンパク質は、マメ科植物及び穀類、例えばマメ科(Fabaceae)(マメ科(Leguminosae))、アブラナ科(Cruciferaceae)、アカザ科(Chenopodiaceae)及びイネ科(Poaceae)の植物からの材料、例えばダイズミール、ルピナスミール、ナタネミール及びこれらの組合せなどの植物性タンパク質供給源に由来し得る。
【0739】
特定の実施形態において、植物性タンパク質供給源は、マメ科(Fabaceae)の1つ以上の植物からの材料、例えばダイズ、ルピナス、エンドウマメ又はマメである。別の特定の実施形態において、植物性タンパク質供給源は、アカザ科(Chenopodiaceae)の1つ以上の植物からの材料、例えばテンサイ、サトウダイコン、ホウレンソウ又はキノアである。植物性タンパク質供給源の他の例は、ナタネ及びキャベツである。別の特定の実施形態において、ダイズは、好ましい植物性タンパク質供給源である。植物性タンパク質供給源の他の例は、オオムギ、コムギ、ライムギ、エンバク、トウモロコシ(コーン)、イネ及びモロコシなどの穀類である。
【0740】
動物の食餌は、例えばマッシュ飼料(非ペレット状)又はペレット状飼料として製造することができる。通常、粉砕飼料原料が混合され、目的の種に関する規格に従って十分な量の必須ビタミン及びミネラルが加えられる。酵素は、固体又は液体酵素配合物として加えることができる。例えば、マッシュ飼料について、固体又は液体酵素配合物は、原料混合工程前又はその間に加えられ得る。ペレット状飼料について、(液体又は固体)リゾチーム/酵素調製物も飼料原料工程前又はその間に加えられ得る。通常、液体リゾチーム/酵素調製物は、本発明のリゾチーム活性を有するポリペプチドを任意選択によりグリセロール、エチレングリコール又はプロピレングリコールなどのポリオールと共に含み、液体配合物をペレットに噴霧することによるなど、ペレット化工程後に加えられる。酵素も飼料添加物又はプレミックスに取り込まれ得る。
【0741】
或いは、リゾチーム活性を有するポリペプチドは、粉末ダイズミールなどの増量剤との液体酵素溶液の混合物を冷凍し、続いてその混合物を凍結乾燥することにより調製され得る。
【0742】
食餌中の最終的な酵素濃度は、食餌1kg当たり0.01~200mgの酵素タンパク質、好ましくは0.05~100mg/kg食餌、より好ましくは0.1~50mg、さらにより好ましくは動物の食餌1kg当たり0.2~20mgの酵素タンパク質の範囲内である。
【0743】
現在、酵素は、以下の量(投与量範囲):0.01~200;0.05~100;0.1~50;0.2~20;0.1~1;0.2~2;0.5~5;又は1~10(- これらの範囲は、全て飼料1kg当たりのLYSポリペプチドタンパク質のmg(ppm)である)の1つ以上で投与されることが企図される。
【0744】
飼料1kg当たりのLYSポリペプチドタンパク質のmgを決定するために、LYSポリペプチドが飼料組成物から精製され、適切なアッセイを用いて精製LYSポリペプチドの比活性が決定される(リゾチーム活性の項を参照されたい)。したがって、飼料組成物のリゾチーム活性も同じアッセイを用いて決定され、これらの2つの決定に基づいて、飼料1kg当たりのリゾチームタンパク質のmgにおける投与量が計算される。
【0745】
特定の実施形態において、本発明の動物用飼料添加物は、動物の食餌又は飼料中に0.01~10.0%;より詳細には0.05~5.0%;又は0.2~1.0%(%は100gの飼料当たりの添加物のgを意味する)のレベルで含まれることが意図される(又は含まれる必要があると規定される)。したがって、これは、特にプレミックス用である。
【0746】
同じ原則が飼料添加物中のLYSポリペプチドタンパク質のmgの決定に適用される。当然のことながら、飼料添加物又は飼料を調製するために使用されるLYSポリペプチドの試料が利用可能である場合、比活性は、この試料から決定される(飼料組成物又は添加物からLYSポリペプチドを精製する必要はない)。
【0747】
したがって、さらなる態様において、本発明は、リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチド及び植物系材料を含む動物用飼料にも関する。別の態様において、本発明は、本発明の動物用飼料添加物(本明細書において上記のとおり)及び植物系材料を含む動物用飼料にも関する。
【0748】
一実施形態において、本発明は、植物系材料及びLYSポリペプチドを含む動物用飼料であって、ポリペプチドは、(a)リゾチーム活性を有し、且つ(b)1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデル(HMM)を用いて問い合わせされるとき、少なくとも180のdomTスコアを与え、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、動物用飼料に関する。
【0749】
ある実施形態において、ポリペプチドは、1つ以上のリゾチーム強化ドメインをさらに含み、リゾチーム強化ドメインは、配列番号188~316及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも100のdomTスコアを与え、問い合わせは、リゾチームを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される。
【0750】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインのdomTスコアは、少なくとも175、好ましくは少なくとも180、より好ましくは少なくとも185、さらにより好ましくは少なくとも190、さらにより好ましくは少なくとも195又は最も好ましくは少なくとも200である。ある実施形態において、LEDのdomTスコアは、少なくとも103、好ましくは少なくとも106、より好ましくは少なくとも109、より好ましくは少なくとも112、より好ましくは少なくとも115、より好ましくは少なくとも118、さらにより好ましくは少なくとも121又は最も好ましくは少なくとも124である。domTスコアの好ましい組合せは、本発明の第1の態様において開示される。
【0751】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0752】
別の態様において、本発明は、植物系材料及びリゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む動物用飼料であって、ポリペプチドは、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも84%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも84%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも84%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(r)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(s)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチドの断片
からなる群から選択される、動物用飼料に関する。
【0753】
ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。ある実施形態において、LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み、LEDは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)を含む。
【0754】
一実施形態において、ポリペプチドは、真菌起源のものである。ある実施形態において、ポリペプチドは、分類学上の子嚢菌門(Ascomycota)、好ましくは分類学上のチャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができる。
【0755】
ある実施形態において、植物系材料は、マメ科植物、穀類、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギ、トウモロコシ、コーン、モロコシ、スイッチグラス、キビ、トウジンビエ、アワ、ダイズ、野生ダイズ、マメ、ルピナス、テパリービーン、ベニバナインゲン、スリムジムビーン(slimjim bean)、ライマメ、サヤインゲン、ソラマメ(Broad bean)(ソラマメ(fava bean))、ヒヨコマメ、レンズマメ、ピーナッツ、スパニッシュピーナッツ、キャノーラ、ナタネ(セイヨウアブラナ)、イネ、テンサイ、キャベツ、サトウダイコン、ホウレンソウ、キノア又はエンドウマメ、これらの加工形態(ダイズミール、ナタネミールなど)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0756】
さらなる実施形態において、動物用飼料は、ペレット化されている。
【0757】
追加の酵素
別の実施形態において、本明細書に記載される組成物は、任意選択により1つ以上の酵素を含む。酵素は、NC-IUBMB,1992)からのハンドブックEnzyme Nomenclatureに基づいて分類することができ、インターネット:http://www.expasy.ch/enzyme/のENZYMEサイトも参照されたい。ENZYMEは、酵素の命名法に関する情報のリポジトリである。これは、主として国際生化学分子生物学連合(IUB-MB)の命名法委員会、Academic Press,Inc.,1992の勧告に基づき、EC(酵素委員会)番号が付与された特徴付けられている各種酵素について記載している(Bairoch A.The ENZYME database,2000,Nucleic Acids Res 28:304-305)。このIUB-MB酵素命名法は、その基質特異性に基づき、且つ場合によりその分子機構に基づき;このような分類は、これらの酵素の構造的特徴を反映しない。
【0758】
エンドグルカナーゼ、キシラナーゼ、ガラクタナーゼ、マンナナーゼ、デキストラナーゼ、リゾチーム及びガラクトシダーゼなどのある種のグリコシドヒドロラーゼ酵素の別の分類は、Henrissat et al,“The carbohydrate-active enzymes database(CAZy) in 2013”,Nucl.Acids Res.(1 January 2014)42(D1):D490-D495に記載されている;www.cazy.orgも参照されたい。
【0759】
したがって、本発明の組成物は、フィターゼ(EC3.1.3.8又は3.1.3.26);キシラナーゼ(EC3.2.1.8);ガラクタナーゼ(EC3.2.1.89);α-ガラクトシダーゼ(EC3.2.1.22);プロテアーゼ(EC3.4);ホスホリパーゼA1(EC3.1.1.32);ホスホリパーゼA2(EC3.1.1.4);リゾホスホリパーゼ(EC3.1.1.5);ホスホリパーゼC(3.1.4.3);ホスホリパーゼD(EC3.1.4.4);例えば、α-アミラーゼ(EC3.2.1.1)などのアミラーゼ;アラビノフラノシダーゼ(EC3.2.1.55);β-キシロシダーゼ(EC3.2.1.37);アセチルキシランエステラーゼ(EC3.1.1.72);フェルロイルエステラーゼ(EC3.1.1.73);セルラーゼ(EC3.2.1.4);セロビオヒドロラーゼ(EC3.2.1.91);β-グルコシダーゼ(EC3.2.1.21);プルラナーゼ(EC3.2.1.41)、α-マンノシダーゼ(EC3.2.1.24)、マンナナーゼ(EC3.2.1.25)及びβ-グルカナーゼ(EC3.2.1.4又はEC3.2.1.6)又はこれらの任意の混合物を含む群から選択される少なくとも1つの他の酵素も含み得る。
【0760】
特定の実施形態において、本発明の組成物は、フィターゼ(EC3.1.3.8又は3.1.3.26)を含む。市販のフィターゼの例としては、Bio-Feed(商標)Phytase(Novozymes)、Ronozyme(登録商標)P、Ronozyme(登録商標)NP及びRonozyme(登録商標)HiPhos(DSM Nutritional Products)、Natuphos(商標)(BASF)、Natuphos(商標)E(BASF)、Finase(登録商標)及びQuantum(登録商標)Blue(AB Enzymes)、OptiPhos(登録商標)(Huvepharma)、AveMix(登録商標)Phytase(Aveve Biochem)、Phyzyme(登録商標)XP(Verenium/DuPont)及びAxtra(登録商標)PHY(DuPont)が挙げられる。他の好ましいフィターゼとしては、例えば、国際公開第98/28408号パンフレット、国際公開第00/43503号パンフレット及び国際公開第03/066847号パンフレットに記載されるものが挙げられる。
【0761】
特定の実施形態において、本発明の組成物は、キシラナーゼ(EC3.2.1.8)を含む。市販のキシラナーゼの例としては、Ronozyme(登録商標)WX(DSM Nutritional Products)、Econase(登録商標)XT及びBarley(AB Vista)、Xylathin(登録商標)(Verenium)、Hostazym(登録商標)X(Huvepharma)、Axtra(登録商標)XB(キシラナーゼ/β-グルカナーゼ、DuPont)及びAxtra(登録商標)XAP(キシラナーゼ/アミラーゼ/プロテアーゼ、DuPont)、AveMix(登録商標)XG 10(キシラナーゼ/グルカナーゼ)及びAveMix(登録商標)02 CS(キシラナーゼ/グルカナーゼ/ペクチナーゼ、Aveve Biochem)及びNaturgrain(BASF)が挙げられる。
【0762】
特定の実施形態において、本発明の組成物は、プロテアーゼ(EC3.4)を含む。市販のプロテアーゼの例としては、Ronozyme(登録商標)ProAct(DSM Nutritional Products)が挙げられる。
【0763】
特定の実施形態において、本発明の組成物は、α-アミラーゼ(EC3.2.1.1)を含む。市販のα-アミラーゼの例としては、Ronozyme(登録商標)A及びRONOZYME(登録商標)RumiStar(商標)(DSM Nutritional Products)が挙げられる。
【0764】
一実施形態において、本発明の組成物は、FRA(登録商標)Octazyme(Framelco)、Ronozyme(登録商標)G2、Ronozyme(登録商標)VP及びRonozyme(登録商標)MultiGrain(DSM Nutritional Products)、Rovabio(登録商標)Excel又はRovabio(登録商標)Advance(Adisseo)などの多成分酵素製品を含む。
【0765】
ユーバイオティクス
ユーバイオティクスは、胃腸管内の健常なミクロフローラのバランスをもたらすように設計される化合物である。ユーバイオティクスは、以下にさらに詳細に記載されるプロバイオティクス、プレバイオティクス、植物抽出物(精油)及び有機酸など、いくつかの異なる飼料添加物を包含する。
【0766】
プロバイオティクス
ある実施形態において、動物用飼料組成物は、1つ以上の追加のプロバイオティクスをさらに含む。特定の実施形態において、動物用飼料組成物は、以下の属:ラクトバチルス属(Lactobacillus)、ラクトコッカス属(Lactococcus)、ストレプトコッカス属(Streptococcus)、バチルス属(Bacillus)、ペディオコッカス属(Pediococcus)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、ロイコノストック属(Leuconostoc)、カルノバクテリウム属(Carnobacterium)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium)、クロストリジウム属(Clostridium)及びメガスフェラ属(Megasphaera)の1つ以上からの細菌又はこれらの任意の組合せをさらに含む。
【0767】
好ましい実施形態において、動物用飼料組成物は、以下の株:バチルス・サブティルス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、バチルス・サーキュランス(Bacillus circulans)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、エンテロコッカス属種(Enterococcus spp)及びペディオコッカス属種(Pediococcus spp)、ラクトバチルス属種(Lactobacillus spp)、ビフィドバクテリウム属種(Bifidobacterium spp)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococsus acidilactici)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、プロピオニバクテリウム・ソエニイ(Propionibacterium thoenii)、ラクトバチルス・ファルシミニス(Lactobacillus farciminus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(lactobacillus rhamnosus)、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種アニマリス(Bifidobacterium animalis ssp.animalis)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・サリバリウス亜種サリバリウス(Lactobacillus salivarius ssp.salivarius)、メガスフェラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacteria sp)の1つ以上からの細菌をさらに含む。
【0768】
より好ましい実施形態において、組成物、動物用飼料添加物又は動物用飼料は、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)の以下の株:3A-P4(PTA-6506)、15A-P4(PTA-6507)、22C-P1(PTA-6508)、2084(NRRL B-500130)、LSSA01(NRRL-B-50104)、BS27(NRRL B-501 05)、BS 18(NRRL B-50633)、BS 278(NRRL B-50634)、DSM 29870、DSM 29871、DSM 32315、NRRL B-50136、NRRL B-50605、NRRL B-50606、NRRL B-50622及びPTA-7547の1つ以上からの細菌をさらに含む。
【0769】
より好ましい実施形態において、組成物、動物用飼料添加物又は動物用飼料は、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)の以下の株:NRRL B-50016、ATCC 700385、NRRL B-50885又はNRRL B-50886の1つ以上からの細菌をさらに含む。
【0770】
より好ましい実施形態において、組成物、動物用飼料添加物又は動物用飼料は、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus lichenformis)の以下の株:NRRL B 50015、NRRL B-50621又はNRRL B-50623の1つ以上からの細菌をさらに含む。
【0771】
より好ましい実施形態において、組成物、動物用飼料添加物又は動物用飼料は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)の以下の株:DSM 29869、DSM 29869、NRRL B 50607、PTA-7543、PTA-7549、NRRL B-50349、NRRL B-50606、NRRL B-50013、NRRL B-50151、NRRL B-50141、NRRL B-50147又はNRRL B-50888の1つ以上からの細菌をさらに含む。
【0772】
動物用飼料組成物中の細菌株の各々の細菌数は、1×104~1×1014CFU/乾燥物質kg、好ましくは1×106~1×1012CFU/乾燥物質kg及びより好ましくは1×107~1×1011CFU/乾燥物質kgである。より好ましい実施形態において、動物用飼料組成物中の細菌株の各々の細菌数は、1×108~1×1010CFU/乾燥物質kgである。
【0773】
動物用飼料組成物中の細菌株の各々の細菌数は、1×105~1×1015CFU/動物/日、好ましくは1×107~1×1013CFU/動物/日及びより好ましくは1×108~1×1012CFU/動物/日である。より好ましい実施形態において、動物用飼料組成物中の細菌株の各々の細菌数は、1×109~1×1011CFU/動物/日である。一実施形態において、プロバイオティクスの量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。
【0774】
別の実施形態において、1つ以上の細菌株は、安定した胞子の形態で存在する。
【0775】
市販の製品の例は、Cylactin(登録商標)(DSM Nutritional Products)、Alterion(Adisseo)、Enviva PRO(DuPont Animal Nutrition)、Syncra(登録商標)(ミックス酵素+プロバイオティクス、DuPont Animal Nutrition)、Ecobiol(登録商標)及びFecinor(登録商標)(Norel/Evonik)及びGutCare(登録商標)PY1(Evonik)である。
【0776】
プレバイオティクス
プレバイオティクスは、宿主の良好な状態に寄与する微生物(例えば、細菌及び真菌)の増殖又は活性を誘導する物質である。プレバイオティクスは、通常、胃腸管の上部を消化されずに通過し、大腸に定着する有利な細菌の増殖又は活性を、それらのための基質として作用することにより刺激する難消化性繊維化合物である。通常、プレバイオティクスは、胃腸管内のビフィズス菌及び乳酸菌の数又は活性を増加させる。
【0777】
酵母派生物(不活化全酵母又は酵母細胞壁)もプレバイオティクスと見なすことができる。それらは、マンナンオリゴ糖、酵母βグルカン又はタンパク質内容物を含むことが多く、通常、酵母、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の細胞壁に由来する。
【0778】
一実施形態において、プレバイオティクスの量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。酵母製品の例は、Yang(登録商標)及びAgrimos(Lallemand Animal Nutrition)である。
【0779】
植物抽出物
植物抽出物は、ハーブ、香辛料又は他の植物に由来する、飼料添加物として使用される天然の成長促進物質又は非抗生物質系成長促進物質の群である。植物抽出物は、精油/抽出物から調製される単一の物質、精油/抽出物、単一の植物及び植物の混合物(ハーブ生成物)又は精油/抽出物/植物の混合物(特殊化された生成物)であり得る。
【0780】
植物抽出物の例は、ローズマリー、セージ、オレガノ、タイム、チョウジ及びレモングラスである。精油の例は、チモール、オイゲノール、メタクレゾール、バニリン、サリチル酸塩、レゾルシン、グアイアコール、ギンゲロール、ラベンダー油、イオノン類、イロン、ユーカリプトール、メントール、ハッカ油、α-ピネン;リモネン、アネトール、リナロール、ジヒドロジャスモン酸メチル、カルバクロール、プロピオン酸/プロピオン酸塩、酢酸/酢酸塩、酪酸/酪酸塩、ローズマリー油、チョウジ油、ゲラニオール、テルピネオール、シトロネロール、アミル及び/又はサリチル酸ベンジル、シンナムアルデヒド、植物性ポリフェノール(タンニン)、ターメリック並びにウコン抽出物である。
【0781】
一実施形態において、植物抽出物の量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。市販の製品の例は、Crina(登録商標)(DSM Nutritional Products);Cinergy(商標)、Biacid(商標)、ProHacid(商標)Classic及びProHacid(商標)Advance(商標)(全てPromivi/Cargill)及びEnvivo EO(DuPont Animal Nutrition)である。
【0782】
有機酸
有機酸(C1~C7)は、植物又は動物組織の通常の構成要素として自然界に広く分布している。それらは、主に大腸内の炭水化物の微生物発酵を通しても形成される。それらは、ニワトリの壊死性腸炎及び子ブタの大腸菌(Escherichia coli)感染のような、腸の問題に対する予防効果を有するため、ブタ及び家禽生産において抗生物質系成長促進物質の代用品として使用されることが多い。有機酸は、単一成分又は通常2種若しくは3種の異なる有機酸の混合物として販売され得る。有機酸の例は、プロピオン酸、ギ酸、クエン酸、乳酸、ソルビン酸、リンゴ酸、酢酸、フマル酸、安息香酸、酪酸及び酒石酸又はそれらの塩(通常、二ギ酸カリウム又は酪酸ナトリウムなどのナトリウム塩又はカリウム塩)である。
【0783】
一実施形態において、有機酸の量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。市販の製品の例は、VevoVitall(登録商標)(DSM Nutritional Products)、Amasil(登録商標)、Luprisil(登録商標)、Lupro-Grain(登録商標)、Lupro-Cid(登録商標)、Lupro-Mix(登録商標)(BASF)、n-Butyric Acid AF(OXEA)及びAdimix Precision(Nutriad)である。
【0784】
プレミックス
本明細書で上に例示されるとおりの飼料添加物の組成物の動物用飼料、例えば家禽飼料への取り込みは、実際には濃縮物又はプレミックスを使用して行われる。プレミックスは、1つ以上の微量原料と希釈剤及び/又は担体との好ましくは均一な混合物を意味する。プレミックスは、より大量の混合物中における微量原料の一様な分布を促進するために用いられる。本発明によるプレミックスは、飼料原料又は飲用水に固体として(例えば、水溶性粉末として)又は液体として加えることができる。
【0785】
アミノ酸
本発明の組成物は、1つ以上のアミノ酸をさらに含み得る。動物用飼料中に使用されるアミノ酸の例は、リジン、アラニン、β-アラニン、スレオニン、メチオニン及びトリプトファンである。一実施形態において、アミノ酸の量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。
【0786】
ビタミン及びミネラル
別の実施形態において、動物用飼料は、1つ以上の脂溶性ビタミン及び/又は1つ以上の水溶性ビタミンなど、1つ以上のビタミンを含み得る。別の実施形態において、動物用飼料は、任意選択により、1つ以上の微量ミネラル及び/又は1つ以上の大量のミネラルなど、1つ以上のミネラルを含み得る。
【0787】
通常、脂溶性及び水溶性ビタミン並びに微量ミネラルは、飼料への添加が意図されるいわゆるプレミックスの一部を形成する一方、多量ミネラルは、通常、飼料に別々に添加される。
【0788】
脂溶性ビタミンの非限定的な例としては、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE及びビタミンK、例えばビタミンK3が挙げられる。
【0789】
水溶性ビタミンの非限定的な例としては、ビタミンC、ビタミンB12、ビオチン及びコリン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸及びパントテン酸、例えばCa-D-パントテン酸が挙げられる。
【0790】
微量ミネラルの非限定的な例としては、ホウ素、コバルト、塩化物、クロム、銅、フッ化物、ヨウ素、鉄、マンガン、モリブデン、ヨウ素、セレン及び亜鉛が挙げられる。
【0791】
多量ミネラルの非限定的な例としては、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム及びナトリウムが挙げられる。
【0792】
一実施形態において、ビタミンの量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。一実施形態において、ミネラルの量は、組成物の重量を基準として0.001%~10%である。
【0793】
これらの成分の(家禽及び子ブタ/ブタにより例示される)栄養所要量は、国際公開第01/58275号パンフレットの表Aに挙げられている。栄養所要量とは、これらの成分が指定の濃度で食餌に供給される必要があることを意味する。
【0794】
代替として、本発明の動物用飼料添加物は、国際公開第01/58275号パンフレットの表Aに指定される個別の成分の少なくとも1つを含む。少なくとも1つとは、1つ、又は2つ、又は3つ、又は4つなど、全てで最大13又は全てで最大15の個別の成分のいずれか、1つ又は2つ以上を意味する。より具体的には、この少なくとも1つの個別の成分は、表Aの第4列、又は第5列、又は第6列に示される範囲内の飼料中濃度を提供するような量で本発明の添加物に含まれる。
【0795】
さらに別の実施形態において、本発明の動物用飼料添加物は、以下のビタミンの少なくとも1つを含み、好ましくは以下の表1に指定される範囲内の飼料中濃度を(それぞれ子ブタの食餌及びブロイラーの食餌について)提供する。
【0796】
【0797】
他の飼料原料
本発明の組成物は、着色剤、安定剤、成長向上添加物及びアロマ化合物/香味剤、多価不飽和脂肪酸(PUFA);活性酸素発生種、抗酸化剤、抗菌ペプチド、抗真菌ポリペプチド及びマイコトキシン管理化合物をさらに含み得る。
【0798】
着色剤の例は、β-カロチン、アスタキサンチン及びルテインなどのカロテノイド類である。
【0799】
アロマ化合物/香味剤の例は、クレオソール、アネトール、デカラクトン、ウンデカラクトン及び/又はドデカラクトン、イオノン類、イロン、ギンゲロール、ピペリジン、プロピリデンフタライド(propylidene phatalide)、ブチリデンフタライド(butylidene phatalide)、カプサイシン及びタンニンである。
【0800】
抗菌ペプチド(AMP)の例は、国際公開第03/044049号パンフレット及び国際公開第03/048148号パンフレットに開示される化合物及びポリペプチドを含む、CAP18、ロイコシンA(Leucocin A)、トリトルプチシン、プロテグリン-1、タナチン、デフェンシン、ラクトフェリン、ラクトフェリシン及びノビスピリン(Robert Lehrer,2000)などのオビスピリン、プレクタシン類及びスタチン類並びに抗菌活性を保持する上記の変異体又は断片である。
【0801】
抗真菌ポリペプチド(AFP)の例は、国際公開第94/01459号パンフレット及び国際公開第02/090384号パンフレットに開示されるとおりの、アスペルギルス・ギガンテウス(Aspergillus giganteus)及びアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)ペプチド並びに抗真菌活性を保持するその変異体及び断片である。
【0802】
多価不飽和脂肪酸の例は、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(docosohexaenoic acid)、エイコサペンタエン酸及びγ-リノール酸など、C18、C20及びC22多価不飽和脂肪酸である。
【0803】
活性酸素発生種の例は、過ホウ酸塩、過硫酸塩又は過炭酸塩などの化学物質;及びオキシダーゼ、オキシゲナーゼ又はシンテターゼ(syntethase)などの酵素である。
【0804】
抗酸化剤を使用して、発生し得る活性酸素種の数を制限して、活性酸素種レベルを抗酸化剤と均衡させることができる。
【0805】
動物用飼料中にデオキシニバレノール、アフラトキシン、ゼアラレノン及びフモニシンなどのマイコトキシンが見出される場合があり、負の動物性能又は病気をもたらし得る。マイコトキシンの失活によるか、又はマイコトキシンの結合によるなどしてマイコトキシンレベルを管理することができる化合物を飼料に添加して、これらの負の効果を改善することができる。マイコトキシン管理化合物の例は、Vitafix(登録商標)、Vitafix Ultra(Nuscience)、Mycofix(登録商標)、Mycofix(登録商標)Secure、FUMzyme(登録商標)、Biomin(登録商標)BBSH、Biomin(登録商標)MTV(Biomin)、Mold-Nil(登録商標)、Toxy-Nil(登録商標)及びUnike(登録商標)Plus(Nutriad)である。
【0806】
使用
動物用飼料における使用
本発明のLYSポリペプチドは、動物用飼料でも使用され得、ここで、用語「動物」は、ヒトを除く全ての動物を指す。動物の例は、単胃動物、例えばブタ又はイノシシ(限定されないが、子ブタ、成長期ブタ及び雌ブタを含む);家禽(限定されないが、家禽、シチメンチョウ、アヒル、ウズラ、ホロホロチョウ、ガチョウ、ハト、雛鳥、ニワトリ、ブロイラー、産卵鶏、若雌鶏及びヒヨコを含む);魚類(限定されないが、ブリ、ピラルクー、バルブ、バス、アミキリ、ボカチコ、ブリーム、カジカ、コロソマ、コイ、ナマズ、カトラ、サバヒー、チャー、シクリッド、スギ、タラ、クラッピー、ヨーロッパヘダイ、ニベ、ウナギ、ハゼ、キンギョ、グーラミ、ハタ、グァポート、オヒョウ、ジャワ、ラベオ、イケカツオ、ドジョウ、サバ、ミルクフィッシュ、クロサギ、マッドフィッシュ、ボラ、パコ、パールスポット、ペヘレイ、パーチ、カワカマス、ポンパーノ、ローチ、サケ、ヒゲナガヒレナマズ、ソーガー、シーバス、タイ、シャイナー、カワアナゴ、スネークヘッド、フエダイ、アカメ、シタビラメ、アイゴ、チョウザメ、マンボウ、アユ、テンチ、テラー、テラピア、マス、マグロ、ターボット、シロマス、ウォールアイ及びホワイトフィッシュを含む);並びに甲殻類(限定されないが、小エビ及びクルマエビを含む)である。
【0807】
本発明による使用において、LYSポリペプチドは、食餌前、その後又はそれと同時に動物に与えられ得る。後者が好ましい。
【0808】
特定の実施形態において、LYSポリペプチドが飼料に添加されるか、又は飼料添加物に含まれる場合の形態は、明確に定義される。明確に定義されるとは、LYSポリペプチド調製物が、サイズ排除クロマトグラフィーによって決定される場合に少なくとも50%の純度であることを意味する(国際公開第01/58275号パンフレットの実施例12を参照されたい)。他の特定の実施形態において、LYSポリペプチド調製物は、この方法によって決定される場合に少なくとも60、70、80、85、88、90、92、94又は少なくとも95%の純度である。
【0809】
明確に定義されたLYSポリペプチド調製物が有利である。例えば、他のリゾチームを本質的に妨害又は汚染しないLYSポリペプチドを飼料に正確に投与することは、はるかに容易である。正確に投与するという用語は、特に、一貫して一定の結果を得る目的及び所望の効果に基づいて投与量を最適化する能力を指す。
【0810】
しかしながら、動物用飼料における使用に関して、LYSポリペプチドが純粋である必要はない。例えば、それは、他の酵素を含み得、その場合、それは、LYSポリペプチド調製物と称され得る。
【0811】
LYSポリペプチド調製物は、(a)飼料に直接添加され得るか、又は(b)続いて飼料に添加される(又は処理過程で使用される)飼料添加物又はプレミックスなどの1つ以上の中間組成物の生産において使用され得る。上記の純度は、上記の(a)又は(b)のいずれに従って使用されるかに関わらず、元のLYSポリペプチド調製物の純度を指す。
【0812】
動物性能を向上させる方法
ある実施形態において、本発明は、動物の性能を向上させる方法であって、動物に本発明の動物用飼料又は動物用飼料添加物を投与することを含む方法にも関する。
【0813】
好ましい実施形態において、動物の性能を向上させる方法は、本発明のLYSポリペプチドを含む動物用飼料又は動物用飼料添加物を動物に投与することを含む。一実施形態において、LYSポリペプチドは、配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択される。
【0814】
ある実施形態において、本発明は、動物の性能を向上させるための本発明の動物用飼料又は動物用飼料添加物の使用にも関する。別の実施形態において、本発明は、動物の性能を向上させるための本発明の1つ以上のリゾチームの使用に関する。
【0815】
一実施形態において、「動物の性能を向上させる」は、体重増加の上昇があることを意味する。別の実施形態において、「動物の性能を向上させる」は、飼料要求率の向上があることを意味する。さらなる実施形態において、「動物の性能を向上させる」は、飼料効率の上昇があることを意味する。さらなる実施形態において、「動物の性能を向上させる」は、体重増加の上昇、及び/又は飼料要求率の向上、及び/又は飼料効率の上昇があることを意味する。
【0816】
ある実施形態において、動物用飼料は、マメ科植物、穀類、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギ、トウモロコシ、コーン、モロコシ、スイッチグラス、キビ、トウジンビエ、アワ、ダイズ、野生ダイズ、マメ、ルピナス、テパリービーン、ベニバナインゲン、スリムジムビーン(slimjim bean)、ライマメ、サヤインゲン、ソラマメ(Broad bean)(ソラマメ(fava bean))、ヒヨコマメ、レンズマメ、ピーナッツ、スパニッシュピーナッツ、キャノーラ、ナタネ(セイヨウアブラナ)、イネ、テンサイ、キャベツ、サトウダイコン、ホウレンソウ、キノア又はエンドウマメ、これらの加工形態(ダイズミール、ナタネミールなど)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される植物系材料を含む。
【0817】
動物用飼料を作製する方法
ある実施形態において、本発明は、動物用飼料を作製するための方法であって、1つ以上の動物用飼料原料に本発明の1つ以上のLYSポリペプチドを添加することを含む方法を提供する。動物用飼料原料としては、濃縮物(本明細書で定義される)、飼草(本明細書で定義される)、酵素、生菌、ビタミン、ミネラル及びアミノ酸が挙げられるが、これらに限定されない。
【0818】
好ましい実施形態において、動物用飼料を作製する方法は、植物系材料と本発明のLYSポリペプチドとを混合することを含む。一実施形態において、LYSポリペプチドは、配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択される。
【0819】
ある実施形態において、植物系材料は、マメ科植物、穀類、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギ、トウモロコシ、コーン、モロコシ、スイッチグラス、キビ、トウジンビエ、アワ、ダイズ、野生ダイズ、マメ、ルピナス、テパリービーン、ベニバナインゲン、スリムジムビーン(slimjim bean)、ライマメ、サヤインゲン、ソラマメ(Broad bean)(ソラマメ(fava bean))、ヒヨコマメ、レンズマメ、ピーナッツ、スパニッシュピーナッツ、キャノーラ、ナタネ(セイヨウアブラナ)、イネ、テンサイ、キャベツ、サトウダイコン、ホウレンソウ、キノア又はエンドウマメ、これらの加工形態(ダイズミール、ナタネミールなど)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される。
【0820】
好ましい実施形態
本明細書では、本発明の好ましい実施形態のリストに従う。
【0821】
1.組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgのLYSポリペプチドを含む組成物であって、ポリペプチドは、(a)リゾチーム活性を有し、且つ(b)1つ以上のLAD触媒ドメインを含み、LAD触媒ドメインは、配列番号46~187及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデル(HMM)を用いて問い合わせされるとき、少なくとも180のdomTスコアを与え、好適には、問い合わせは、HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、組成物。
【0822】
2.ポリペプチドは、1つ以上のリゾチーム強化ドメインをさらに含み、リゾチーム強化ドメインは、配列番号188~316及びhmmbuildソフトウェアプログラムを使用して作製されるプロファイル隠れマルコフモデルを用いて問い合わせされるとき、少なくとも100のdomTスコアを与え、問い合わせは、ゾチーム強化ドメインを決定する方法によってhmmscanソフトウェアプログラムを使用して実行される、項目1に記載の組成物。
【0823】
3.(a)LAD触媒ドメインは、1つ以上のモチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317)及び/又は1つ以上のモチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318)を含み;及び/又は
(b)リゾチーム強化ドメインは、1つ以上のモチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)
を含む、項目1~2のいずれかに記載の組成物。
【0824】
4.リゾチーム活性を有する1つ以上のLYSポリペプチドを含む組成物であって、ポリペプチドは、組成物1キログラム当たり少なくとも0.01mgのポリペプチドで投与され、且つ
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも80%の配列同一性を有するポリペプチド;
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(r)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(s)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)又は(p)のポリペプチドの断片
からなる群から選択される、組成物。
【0825】
5.ポリペプチドは、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32又は33位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体
からなる群から選択される、項目4に記載の組成物。
【0826】
6.ポリペプチドは、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも90%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21又は22位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体
からなる群から選択される、項目4に記載の組成物。
【0827】
7.ポリペプチドは、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号45のポリペプチドと少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド;及び
(p)配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号12、配列番号15、配列番号18、配列番号21、配列番号24、配列番号27、配列番号30、配列番号33、配列番号36、配列番号39、配列番号42及び配列番号45からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体
からなる群から選択される、項目4に記載の組成物。
【0828】
8.LYSポリペプチドは、
(a)モチーフI:AG[I/L]AT[A/G][I/L][T/V]ES(配列番号317);
(b)モチーフII V[G/A]XLCQXVQXSAYP(配列番号318);及び
(c)モチーフIII:[CGY][YF][VIL][ASTP][DG]X[YF][VIT]X[TS][GAN](配列番号319)からなる群から選択される1つ以上のモチーフ
を含む、項目4~7のいずれかに記載の組成物。
【0829】
9.ポリペプチドは、真菌起源のものである、項目1~8のいずれかに記載の組成物。
【0830】
10.ポリペプチドは、分類学上の子嚢菌門(Ascomycota)、好ましくは分類学上のチャワンタケ亜門(Pezizomycotina)から得られるか又は得ることができる、項目1~9のいずれかに記載の組成物。
【0831】
11.ポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸1~226、配列番号3のアミノ酸1~226、配列番号5のアミノ酸1~226、配列番号6のアミノ酸1~226、配列番号8のアミノ酸1~223、配列番号9のアミノ酸1~223、配列番号11のアミノ酸1~304、配列番号12のアミノ酸1~304、配列番号14のアミノ酸1~228、配列番号15のアミノ酸1~228、配列番号17のアミノ酸1~230、配列番号18のアミノ酸1~230、配列番号20のアミノ酸1~230、配列番号21のアミノ酸1~230、配列番号23のアミノ酸1~232、配列番号24のアミノ酸1~232、配列番号26のアミノ酸1~228、配列番号27のアミノ酸1~228、配列番号29のアミノ酸1~228、配列番号30のアミノ酸1~228、配列番号32のアミノ酸1~226、配列番号33のアミノ酸1~226、配列番号35のアミノ酸1~225、配列番号36のアミノ酸1~225、配列番号38のアミノ酸1~225、配列番号39のアミノ酸1~225、配列番号41のアミノ酸1~304、配列番号42のアミノ酸1~304、配列番号44のアミノ酸1~227、配列番号45のアミノ酸1~227を含むか又はそれからなる、項目1~10のいずれかに記載の組成物。
【0832】
12.1つ以上の配合剤をさらに含む、項目1~11のいずれかに記載の組成物。
【0833】
13.1つ以上の配合剤は、グリセロール、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、デキストリン、グルコース、スクロース、ソルビトール、ラクトース、デンプン、カオリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、コムギ、PVA、酢酸塩、リン酸塩及びセルロース又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目12に記載の組成物。
【0834】
14.1つ以上の追加の酵素をさらに含む、項目1~13のいずれかに記載の組成物。
【0835】
15.1つ以上の追加の酵素は、アセチルキシランエステラーゼ、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、アラビノフラノシダーゼ、セロビオヒドロラーゼ、セルラーゼ、フェルロイルエステラーゼ、ガラクタナーゼ、α-ガラクトシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ、β-グルカナーゼ、β-グルコシダーゼ、リパーゼ、リゾホスホリパーゼ、リゾチーム、マンナナーゼ、α-マンノシダーゼ、β-マンノシダーゼ、フィターゼ、ホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼC、ホスホリパーゼD、プロテアーゼ、プルラナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチンリアーゼ、キシラナーゼ、β-キシロシダーゼ又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目14に記載の組成物。
【0836】
16.1つ以上の微生物をさらに含む、項目1~15のいずれかに記載の組成物。
【0837】
17.1つ以上の微生物は、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium sp.)、カルノバクテリウム属(Carnobacterium sp.)、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)、クロストリジウム属(Clostridium sp.)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、エンテロコッカス属(Enterococcus sp.)、ラクトバチルス属(Lactobacillus sp.)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・ファルシミナス(Lactobacillus farciminus)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)、ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス属(Lactococcus sp.)、ロイコノストック属(Leuconostoc sp.)、メガスファエラ・エルスデニイ(Megasphaera elsdenii)、メガスファエラ属(Megasphaera sp.)、ペディオコッカス・アシディラクティシ(Pediococsus acidilactici)、ペディオコッカス属(Pediococcus sp.)、プロピオニバクテリウム・ソエニイ(Propionibacterium thoenii)、プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium sp.)及びストレプトコッカス属(Streptococcus sp.)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目16に記載の組成物。
【0838】
18.1つ以上のビタミン;
1つ以上のミネラル;
1つ以上のアミノ酸;
1つ以上の植物抽出物;
1つ以上のプレバイオティクス;
1つ以上の有機酸;及び
1つ以上の他の飼料原料
からなるリストから選択される1つ以上の成分をさらに含む、項目1~17のいずれかに記載の組成物。
【0839】
19.項目1~18のいずれかに記載の組成物を含む顆粒。
【0840】
20.コーティングされている、項目19に記載の顆粒。
【0841】
21.コーティングは、塩、及び/又はワックス、及び/又は小麦粉を含む、項目20に記載の顆粒。
【0842】
22.項目1~18のいずれかに記載の組成物又は項目19~21のいずれかに記載の顆粒を含む動物用飼料添加物。
【0843】
23.植物系材料と、項目1~18のいずれかに記載の組成物、項目19~21のいずれかに記載の顆粒又は項目22に記載の動物用飼料添加物とを含む動物用飼料。
【0844】
24.植物系材料は、マメ科植物、穀類、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギ、トウモロコシ、コーン、モロコシ、スイッチグラス、キビ、トウジンビエ、アワ、ダイズ、野生ダイズ、マメ、ルピナス、テパリービーン、ベニバナインゲン、スリムジムビーン(slimjim bean)、ライマメ、サヤインゲン、ソラマメ(Broad bean)(ソラマメ(fava bean))、ヒヨコマメ、レンズマメ、ピーナッツ、スパニッシュピーナッツ、キャノーラ、ナタネ(セイヨウアブラナ)、イネ、テンサイ、キャベツ、サトウダイコン、ホウレンソウ、キノア又はエンドウマメ、これらの加工形態(ダイズミール、ナタネミールなど)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目23に記載の動物用飼料。
【0845】
25.植物系材料と、項目1~18のいずれかに記載の組成物、項目19~21のいずれかに記載の顆粒又は項目22に記載の動物用飼料添加物とを含むペレット状動物用飼料。
【0846】
26.植物系材料は、マメ科植物、穀類、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギ、トウモロコシ、コーン、モロコシ、スイッチグラス、キビ、トウジンビエ、アワ、ダイズ、野生ダイズ、マメ、ルピナス、テパリービーン、ベニバナインゲン、スリムジムビーン(slimjim bean)、ライマメ、サヤインゲン、ソラマメ(Broad bean)(ソラマメ(fava bean))、ヒヨコマメ、レンズマメ、ピーナッツ、スパニッシュピーナッツ、キャノーラ、ナタネ(セイヨウアブラナ)、イネ、テンサイ、キャベツ、サトウダイコン、ホウレンソウ、キノア又はエンドウマメ、これらの加工形態(ダイズミール、ナタネミールなど)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目25に記載のペレット状動物用飼料。
【0847】
27.項目1~18のいずれかに記載の組成物を含む液体配合物。
【0848】
28.LYSポリペプチドは、0.01%~25%w/wの液体配合物、好ましくは0.05%~20%w/wのLYSポリペプチド、より好ましくは0.2%~15%w/wのLYSポリペプチド、より好ましくは0.5%~15%w/wのLYSポリペプチド又は最も好ましくは1.0%~10%w/wのLYSポリペプチドで投与される、項目27に記載の液体配合物。
【0849】
29.20%~80%w/wのポリオールをさらに含む、項目27~28のいずれかに記載の液体配合物。
【0850】
30.ポリオールは、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール(MPG)、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール又は1,3-プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、約600未満の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG)及び約600未満の平均分子量を有するポリプロピレングリコール(PPG)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目29に記載の液体配合物。
【0851】
31.0.01%~2.0%w/wの保存剤をさらに含む、項目27~30のいずれかに記載の液体配合物。
【0852】
32.保存剤は、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム及び安息香酸カリウム又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目31に記載の液体配合物。
【0853】
33.1つ以上の酵素;
1つ以上の微生物;
1つ以上のビタミン;
1つ以上のミネラル;
1つ以上のアミノ酸;
1つ以上の植物抽出物;
1つ以上のプレバイオティクス;
1つ以上の有機酸;及び
1つ以上の他の飼料原料
からなるリストから選択される1つ以上の成分をさらに含む、項目27~32のいずれかに記載の液体配合物。
【0854】
34.動物用飼料を作製する方法であって、項目27~33のいずれかに記載の液体配合物を植物系材料上に塗布することを含む方法。
【0855】
35.液体配合物は、スプレーによって塗布される、項目34に記載の方法。
【0856】
36.植物系材料は、マメ科植物、穀類、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギ、トウモロコシ、コーン、モロコシ、スイッチグラス、キビ、トウジンビエ、アワ、ダイズ、野生ダイズ、マメ、ルピナス、テパリービーン、ベニバナインゲン、スリムジムビーン(slimjim bean)、ライマメ、サヤインゲン、ソラマメ(Broad bean)(ソラマメ(fava bean))、ヒヨコマメ、レンズマメ、ピーナッツ、スパニッシュピーナッツ、キャノーラ、ナタネ(セイヨウアブラナ)、イネ、テンサイ、キャベツ、サトウダイコン、ホウレンソウ、キノア又はエンドウマメ、これらの加工形態(ダイズミール、ナタネミールなど)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目34~35のいずれかに記載の方法。
【0857】
37.植物系材料は、ペレット化された形態である、項目34~36のいずれかに記載の方法。
【0858】
38.項目34~37のいずれかに記載の方法を使用して作製されるペレット状動物用飼料。
【0859】
39.動物の1つ以上の性能パラメーターを向上させる方法であって、項目1~18のいずれかに記載の組成物、項目19~21のいずれかに記載の顆粒、項目22に記載の動物用飼料添加物、項目23~24のいずれかに記載の動物用飼料、項目25~26若しくは38のいずれかに記載のペレット状動物用飼料又は項目27~33のいずれかに記載の液体配合物を1匹以上の動物に投与することを含む方法。
【0860】
40.性能パラメーターは、体重増加(BWG)、ヨーロッパ生産効率指数(EPEF)及び飼料要求率(FCR)又はこれらの任意の組合せからなるリストから選択される、項目39に記載の方法。
【0861】
41.動物用飼料を作製する方法であって、項目1~18のいずれかに記載の組成物、項目19~21のいずれかに記載の顆粒、項目22に記載の動物用飼料添加物、項目23~24のいずれかに記載の動物用飼料、項目25~26若しくは38のいずれかに記載のペレット状動物用飼料又は項目27~33のいずれかに記載の液体配合物を植物系材料と混合することを含む方法。
【0862】
42.植物系材料は、マメ科植物、穀類、カラスムギ、ライムギ、オオムギ、コムギ、トウモロコシ、コーン、モロコシ、スイッチグラス、キビ、トウジンビエ、アワ、ダイズ、野生ダイズ、マメ、ルピナス、テパリービーン、ベニバナインゲン、スリムジムビーン(slimjim bean)、ライマメ、サヤインゲン、ソラマメ(Broad bean)(ソラマメ(fava bean))、ヒヨコマメ、レンズマメ、ピーナッツ、スパニッシュピーナッツ、キャノーラ、ナタネ(セイヨウアブラナ)、イネ、テンサイ、キャベツ、サトウダイコン、ホウレンソウ、キノア又はエンドウマメ、これらの加工形態(ダイズミール、ナタネミールなど)又はこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目41に記載の方法。
【0863】
43.項目1~18のいずれかに記載の組成物、項目19~21のいずれかに記載の顆粒、項目22に記載の動物用飼料添加物、項目23~24のいずれかに記載の動物用飼料、項目25~26若しくは38のいずれかに記載のペレット状動物用飼料又は項目27~33のいずれかに記載の液体配合物の使用であって、
動物用飼料における;
動物用飼料添加物における;
動物用飼料における使用のための組成物の作製における;
動物用飼料の栄養価を向上させるための;
動物用飼料の消化性を増大させるための;及び/又は
動物における1つ以上の性能パラメーターを向上させるための使用。
【0864】
44.リゾチーム活性を有する単離ポリペプチドであって、
(a)配列番号3のポリペプチドと少なくとも95%、例えば少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(b)配列番号6のポリペプチドと少なくとも94%、例えば少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(c)配列番号9のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(d)配列番号12のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(e)配列番号15のポリペプチドと少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(f)配列番号18のポリペプチドと少なくとも81%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(g)配列番号21のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(h)配列番号24のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(i)配列番号27のポリペプチドと少なくとも87%、例えば少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(j)配列番号30のポリペプチドと少なくとも96.2%、例えば少なくとも97%、少なくとも97.5%、少なくとも98%、少なくとも98.5%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(k)配列番号33のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(l)配列番号36のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(m)配列番号39のポリペプチドと少なくとも81%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(n)配列番号42のポリペプチドと少なくとも80%、例えば少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するポリペプチド;
(o)配列番号3のポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(p)配列番号6のポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(q)配列番号9及び配列番号36からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体);
(r)配列番号12、配列番号21、配列番号24、配列番号33及び配列番号42からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(s)配列番号15及び配列番号27からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28又は29位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(t)配列番号18及び配列番号39からなる群から選択されるポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41又は42位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(u)配列番号30のポリペプチドの変異体であって、リゾチーム活性を有し、且つ1、2、3、4、5、6、7又は8位において1つ以上のアミノ酸置換、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸欠失、及び/若しくは1つ以上のアミノ酸挿入又はその任意の組合せを含む変異体;
(v)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)又は(u)のポリペプチド並びにN末端及び/又はC末端のHisタグ及び/又はHQタグを含むポリペプチド;
(w)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)又は(u)のポリペプチド並びに最大10アミノ酸、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10アミノ酸のN末端及び/又はC末端伸長を含むポリペプチド;及び
(x)リゾチーム活性を有し、且つ成熟ポリペプチドの長さの少なくとも90%を有する、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(r)、(s)、(t)又は(u)のポリペプチドの断片
からなる群から選択される単離ポリペプチド。
【0865】
45.配列番号2のアミノ酸1~316、配列番号3のアミノ酸1~316、配列番号4のアミノ酸1~322、配列番号6のアミノ酸1~318、配列番号7のアミノ酸1~318、配列番号8のアミノ酸1~326、配列番号10のアミノ酸1~316、配列番号11のアミノ酸1~316、配列番号12のアミノ酸1~324、配列番号14のアミノ酸1~316、配列番号15のアミノ酸1~316、配列番号16のアミノ酸1~324、配列番号18のアミノ酸1~316、配列番号19のアミノ酸1~316、配列番号20のアミノ酸1~324、配列番号22のアミノ酸1~316、配列番号23のアミノ酸1~316、配列番号24のアミノ酸1~324、配列番号26のアミノ酸1~516、配列番号27のアミノ酸1~516、配列番号28のアミノ酸1~524、配列番号30のアミノ酸1~317、配列番号31のアミノ酸1~317、配列番号32のアミノ酸1~325、配列番号34のアミノ酸1~316、配列番号35のアミノ酸1~316、配列番号36のアミノ酸1~324、配列番号38のアミノ酸1~316、配列番号39のアミノ酸1~316又は配列番号40のアミノ酸1~324を含むか又はそれからなる、項目44に記載のポリペプチド。
【0866】
46.項目44~45のいずれかに記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
【0867】
47.項目46に記載のポリヌクレオチドを含む核酸構築物又は発現ベクターであって、ポリヌクレオチドは、発現宿主においてポリペプチドの産生を誘導する1つ以上の制御配列に作動可能に連結されている、核酸構築物又は発現ベクター。
【0868】
48.項目46に記載のポリヌクレオチドを含む組換え宿主細胞であって、ポリヌクレオチドは、ポリペプチドの産生を誘導する1つ以上の制御配列に作動可能に連結されている、組換え宿主細胞。
【0869】
49.宿主は、アスペルギルス属(Aspergillus)、トリコデルマ属(Trichoderma)若しくはフザリウム属(Fusarium)などの糸状真菌又はピキア属(Pichia)若しくはサッカロマイセス属(Saccharomyces)などの酵母である、項目48に記載の組換え宿主細胞。
【0870】
50.宿主は、アスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス・フォティダス(Aspergillus foetidus)、アスペルギルス・ジャポニカス(Aspergillus japonicus)、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)又はアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)などのアスペルギルス属(Aspergillus)である、項目49に記載の組換え宿主細胞。
【0871】
51.宿主は、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、トリコデルマ・コニンギ(Trichoderma koningii)、トリコデルマ・ロンギブラキアタム(Trichoderma longibrachiatum)、トリコデルマ・リーゼイ(Trichoderma reesei)又はトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)などのトリコデルマ属(Trichoderma)である、項目49に記載の組換え宿主細胞。
【0872】
52.宿主は、バチルス・アルカロフィルス(Bacillus alkalophilus)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・ブレビス(Bacillus brevis)、バチルス・サークランス(Bacillus circulans)、バチルス・クラウシイ(Bacillus clausii)、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・ファーマス(Bacillus firmus)、ゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilus)、バチルス・ロータス(Bacillus lautus)、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus)、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)又はバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)である、項目48に記載の組換え宿主細胞。
【0873】
53.項目44~45のいずれかに記載のポリペプチドを生成する方法であって、
(a)ポリペプチドの産生を促す条件下において、野生型形態でポリペプチドを産生する細胞を培養すること;及び
(b)ポリペプチドを回収すること
を含む方法。
【0874】
54.項目44~45のいずれかに記載のポリペプチドを生成する方法であって、
(a)ポリペプチドの産生を促す条件下において、項目48~52のいずれかに記載の組換え宿主細胞を培養すること;及び
(b)ポリペプチドを回収すること
を含む方法。
【0875】
55.項目44~45のいずれかに記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドで形質転換されたトランスジェニック植物、植物部分又は植物細胞。
【0876】
56.項目44~45のいずれかに記載のポリペプチドを含む全ブロス配合物又は細胞培養組成物。
【0877】
本発明は、以下の実施例によりさらに記載され、これらは、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【実施例】
【0878】
株
Invitrogen(Life Technologies、Carlsbad、CA、USA)から購入した大腸菌(Escherichia coli)Top-10株を使用して、LYSポリペプチドをコードする本発明者らの発現ベクターを増やした。
【0879】
アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)株MT3568は、LYSポリペプチドコード配列の異種発現のために使用された。A.オリゼ(A.oryzae)MT3568は、pyrG栄養要求性が、pyrG遺伝子によりA.オリゼ(A.oryzae)のアセトアミダーゼ(amdS)遺伝子を破壊することによって回復されたアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)JaL355(国際公開第2002/40694号パンフレット)のamdS(アセトアミダーゼ)破壊遺伝子派生体である。
【0880】
真菌株NN044175は、PDA培地、pH7、25Cによる希釈平板法によって1998年に中国から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN044175は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、ペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)として同定された。
【0881】
真菌株NN053742は、PDA培地、pH3、25Cによる希釈平板法によって2011年に中国の湖北省から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN053742は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)として同定された。
【0882】
真菌株NN058285は、PDA培地、pH3による希釈平板法によって2014年に中国の貴州省から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN058285は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)として同定された。
【0883】
真菌株NN053333は、PDA培地、pH7、25Cによる希釈平板法によって2010年に中国の湖南省から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN053333は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、アスペルギルス属XZ2668(Aspergillus sp.XZ2668)として同定された。
【0884】
真菌株NN058605は、CBS100492のアクセス番号を有するCBSに由来する。株NN058605は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)として同定された。
【0885】
真菌株NN047528は、YG培地、pH7、37Cによる希釈平板法によって1998年に中国から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN047528は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)として同定された。
【0886】
真菌株NN054749は、PDA培地、pH7、10Cによる希釈平板法によって2012年に中国のチベットから採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN054749は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)として同定された。
【0887】
真菌株NN054129は、素寒天、24Cによる希釈平板法によって2011年にSwedenのGotlandから採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN054129は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)として同定された。
【0888】
真菌株NN058650は、PDA培地、pH3による希釈平板法によって2014年に中国の貴州省から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN058650は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、ペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)として同定された。
【0889】
真菌株NN046949は、YG培地、pH7、37Cによる希釈平板法によって1998年に中国から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN046949は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、アスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)として同定された。
【0890】
真菌株NN057921は、2014年にCASのInstitude of MicrobiologyにおいてCai Lei教授との共同研究を通して得られた。この株は、中国から採取された。これは、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、ケトミウム属ZY369(Chaetomium sp.ZY369)として同定された。
【0891】
真菌株NN058427は、PDA培地、pH3、25Cによる希釈平板法によって2014年に中国の貴州省から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN058427は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、タラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)として同定された。
【0892】
真菌株NN053773は、2011年にCASのInstitude of Microbiologyとの共同研究を通して得られた。この株は、中国から採取され、PDA培地、pH7、10Cによる希釈平板法によって単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN053773は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、トリコクラジウム・アスペルム(Trichocladium asperum)として同定された。
【0893】
真菌株NN058086は、PDA培地、pH3、25Cによる希釈平板法によって2014年に中国の貴州省から採取された土壌試料から単離された。続いて、これは、単一の分生子をPDA寒天プレート上に移すことによって精製された。株NN058086は、形態的特徴及びITS rDNA配列の両方に基づいて、メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)として同定された。
【0894】
株チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)株NRRL 8126をATCCから購入し、PDAプレート上に播種し、暗闇において37℃で7日間インキュベートした。プレートから菌糸及び胞子を、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコ中に播種した。フラスコを150rpmで振盪させながら37℃で6日間インキュベートした。
【0895】
培地及び溶液
DAP4C-1培地は、1mLのKU6金属溶液が加えられた0.5gの酵母抽出物、10gのマルトース、20gのデキストロース、11gの硫酸マグネシウム七水和物、1gのリン酸水素二カリウム、2gのクエン酸一水和物、5.2gのリン酸三カリウム一水和物、1mLのDowfax 63N10(消泡剤)、2.5gの炭酸カルシウム及び1000mLまでの脱イオンで構成された。
【0896】
KU6金属溶液は、6.8gのZnCl2、2.5gのCuSO4.5H2O、0.13gのNiCl2、13.9gのFeSO4.7H2O、8.45gのMnSO4.H2O、3gのC6H8O7.H2O及び1000mLまでの脱イオン水で構成された。
【0897】
YP 2%グルコース培地は、10gの酵母抽出物、20gのBacto-ペプトン、20gのグルコース及び1000mLまでの脱イオン水で構成された。
【0898】
LBプレートは、10gのBacto-トリプトン、5gの酵母抽出物、10gの塩化ナトリウム、15gのBacto-寒天及び1000mLまでの脱イオン水で構成された。
【0899】
LB培地は、10gのBacto-トリプトン、5gの酵母抽出物及び10gの塩化ナトリウム並びに1000mLまでの脱イオン水で構成された。
【0900】
COVE-スクロース-Tプレートは、342gのスクロース、20gの寒天粉末、20mLのCOVE塩溶液及び1000mLまでの脱イオン水で構成された。培地は、15psiにおいて15分間オートクレーブすることにより滅菌された(Bacteriological Analytical Manual、8th Edition、Revision A、1998)。培地を60℃に冷却し、10mMアセトアミド、Triton X-100(50μL/500mL)を添加した。
【0901】
COVE-N-寒天チューブは、218gのソルビトール、10gのデキストロース、2.02gのKNO3、25gの寒天、50mLのCove塩溶液及び1000mLまでの脱イオン水で構成された。
【0902】
COVE塩溶液は、26gのMgSO4・7H2O、26gのKCL、26gのKH2PO4、50mLのCOVE微量金属溶液及び1000mLまでの脱イオン水で構成された。
【0903】
COVE微量金属溶液は、0.04gのNa2B4O7・10H2O、0.4gのCuSO4・5H2O、1.2gのFeSO4・7H2O、0.7gのMnSO4・H2O、0.8gのNa2MoO4・2H2O、10gのZnSO4・7H2O及び1000mLまでの脱イオン水で構成された。YPM培地は、1%の酵母抽出物、2%のペプトン及び2%のマルトースを含有した。
【0904】
実施例1:還元末端アッセイを用いるリゾチーム活性の測定
LYSポリペプチドをポリプロピレンチューブにおいてリン酸緩衝液(5mMのクエン酸塩、5mMのK2HPO4、0.01%のTritonX-100、pH5.0)で50μg/mLに希釈した。希釈されたLYSポリペプチドを96ウェルポリプロピレンマイクロタイタープレートにおいてリン酸緩衝液(5mMのクエン酸塩、5mMのK2HPO4、0.01%のTritonX-100、pH5.0)で5.0又は7.0μg/mLの濃度にさらに希釈した。ポリプロピレンディープウェルプレートにおいて、50μLのLYSポリペプチド希釈物を450μLの1%ミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)溶液(milli-Q水中で凍結乾燥されたミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)ATCC番号4698(Sigma M3770)と混合し、振盪させながら(500rpm)40℃で45分間インキュベートした。インキュベーション後、ディープウェルプレートを遠心分離(4000g、5分)して、不溶性材料をペレット化し、100μLの上清を96ウェルPCRプレート中で50μLの3.2MのHClと混合し、95℃で80分間インキュベートした。50μLの3.5MのNaOHをPCRプレートの各ウェルに添加し、150μLの各試料を、K-Na酒石酸/NaOH緩衝液(50g/L K-Na酒石酸+20g/L NaOH)中の75μL/ウェルの4-ヒドロキシベンズヒドラジド溶液を含有する新たなPCRプレートに移した。プレートを95℃で10分間インキュベートした後、100μL/試料を405nmでの光学密度(OD)測定のために清浄な平底マイクロタイタープレートに移した。OD測定は、3倍希釈された試料(100μLのMilli-Q水中において希釈された50μLの試料)で実施された。
【0905】
実施例2:OD低下アッセイを用いるリゾチーム活性の測定
凍結乾燥されたミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)ATCC番号4698(Sigma)を洗浄し、pH6.0の60mMのKH2PO4緩衝液中において基質原液として最終濃度1%(w/v)で懸濁した。株の濃度を、OD450がおよそ1に達するまでクエン酸-Na2HPO4緩衝液を添加することによって調整した。
【0906】
クエン酸-Na2HPO4のpH4の緩衝液を、61.45mlの0.1Mのクエン酸及び38.55mlの0.2MのNa2HPO4をpH4のために添加することによって調製した。50μg/mLの20μLの酵素及びpH4のクエン酸-Na2HPO4緩衝液中で希釈された200μLの細菌株溶液を96ウェルプレートに添加し、混合し、OD450を読み取った。続いて、プレートを300rpm、37℃で1時間インキュベートし、OD450を読み取った。1時間の時点から最初の読み取り中のODの差は、LYSポリペプチドに関してOD低下活性を示した。ブランクを20ulのMQ水又は対応する緩衝液を添加することによって設定し、各試料を三つ組で測定した。
【0907】
実施例3:ゲノムDNAの抽出
ペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)株NN044175をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で9日間インキュベートした。
【0908】
ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)株NN053742をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で3日間インキュベートした。
【0909】
タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)株NN058285をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で4日間インキュベートした。
【0910】
アスペルギルス属(Aspergillus sp.)株NN053333をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で5日間インキュベートした。
【0911】
ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)株NN058605をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で4日間インキュベートした。
【0912】
オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)株NN047528をPDAプレート上に播種し、暗闇で37℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら37℃で2日間インキュベートした。
【0913】
ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)株NN054749をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で11日間インキュベートした。
【0914】
ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)株NN054129をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で4日間インキュベートした。
【0915】
ペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)株NN058650をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で4日間インキュベートした。
【0916】
アスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)株NN046949をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で3日間インキュベートした。
【0917】
ケトミウム属(Chaetomium sp.)株NN057921をPDAプレート上に播種し、暗闇で37℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら37℃で8日間インキュベートした。
【0918】
ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)株NN058605の菌糸体を、MIRACLOTH(登録商標)(Calbiochem、La Jolla、CA、USA)を通す濾過によって回収し、液体窒素下で凍結した。凍結された菌糸体を乳鉢と乳棒によって轢いて微粉末にし、ゲノムDNAを、製造業者の指示書に従って土壌のためのMP Fast DNAスピンキット(MP Biomedicals、Santa Ana、California、USA)を用いて単離した。
【0919】
タラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)株NN058427をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で3日間インキュベートした。
【0920】
トリコクラジウム・アスペルム(Trichocladium asperum)株NN053773をPDAプレート上に播種し、暗闇で15℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら15℃で4日間インキュベートした。
【0921】
メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)株NN058086をPDAプレート上に播種し、暗闇で25℃において7日間インキュベートした。いくつかの菌糸体-PDAプラグを、100mlのYPG培地を含有する500mlの振盪フラスコに播種した。フラスコを160rpmで振盪させながら25℃で4日間インキュベートした。
【0922】
チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)の菌糸体を、MIRACLOTH(登録商標)(Calbiochem、La Jolla、CA、USA)を通す濾過によって回収し、液体窒素下で凍結した。凍結された菌糸体を乳鉢と乳棒によって轢いて微粉末にし、ゲノムDNAを、製造業者の指示書に従ってDNeasy(登録商標)Plant Maxiキット(24)(QIAGEN GmbH、Hilden、Germany)を用いて単離した。
【0923】
他の全ての株の菌糸体を、MIRACLOTH(登録商標)を通す濾過によって回収し、液体窒素下で凍結した。凍結された菌糸体を乳鉢と乳棒によって轢いて微粉末にし、ゲノムDNAを、製造業者の指示書に従ってDNeasy(登録商標)Plant Maxiキット(24)(QIAGEN GmbH、Hilden、Germany)を用いて単離した。
【0924】
実施例4:ゲノム配列決定、アセンブリー及びアノテーション
ペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)株NN044175の抽出されたゲノムDNA試料を、ILLUMINA(登録商標)MiSeqシステム(Illumina,Inc.、San Diego、CA、USA)を用いるゲノム配列決定のためにExiqon A/S(Denmark)に送付した。未加工の読み取りデータを、プログラムIbdaを用いてNovozymes Denmarkでアセンブルした(Peng,Yu et al.,2010,Research in Computational Molecular Biology,6044:426-440.Springer Berlin Heidelberg)。
【0925】
タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)株NN058285、ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)株NN058605、ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)株NN054129、ペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)株NN058650、アスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)株NN046949、メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)株NN058086の抽出されたゲノムDNA試料を、ILLUMINA(登録商標)MiSeqシステムを用いるゲノム配列決定のためにExiqon A/Sに送付した。未加工の読み取りデータを、プログラムSpadesを用いてNovozymes Denmarkでアセンブルした(Anton Bankevich et al.,2012,Journal of Computational Biology,19(5):455-477)。
【0926】
ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)株NN053742、オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)株NN047528、トリコクラジウム・アスペルム(Trichocladium asperum)株NN053773の抽出されたゲノムDNA試料を、ILLUMINA(登録商標)HiSeq 2000システム(Illumina,Inc.,San Diego、CA、USA)を用いるゲノム配列決定のためにFasteris(Switzerland)に送付した。未加工の読み取りデータを、プログラムIdbaを用いてNovozymes Denmarkでアセンブルした。
【0927】
アスペルギルス属(Aspergillus sp.)株NN053333、ケトミウム属(Chaetomium sp.)株NN057921及びタラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)株NN058427の抽出されたゲノムDNA試料を、ILLUMINA(登録商標)MiSeqシステムを用いるゲノム配列決定のためにNovozymes Davis(USA)に送付した。未加工の読み取りデータを、プログラムSpadesを用いてNovozymes Denmarkでアセンブルした。
【0928】
ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)株NN054749の抽出されたゲノムDNA試料を、ILLUMINA(登録商標)MiSeqシステムを用いるゲノム配列決定のためにNovozymes Davisに送付した。未加工の読み取りデータを、プログラムIdbaを用いてNovozymes Denmarkでアセンブルした。
【0929】
アセンブルされた配列を、遺伝子同定及び機能予測のための標準的なバイオインフォマティクスの方法を用いて分析した。GeneMark-ESの真菌バージョン(Ter-Hovhannisyan V et al.,2008,Genome Research 18(12):1979-1990)を遺伝子予測のために使用した。Blastallバージョン2.2.10(Altschul et al.,1990,Journal of Molecular Biology.215(3):403-410、ftp://ftp.ncbi.nlm.nih.gov/blast/executables/release/2.2.10/)及びHMMERバージョン2.1.1(National Center for Biotechnology Information(NCBI)、Bethesda、MD、USA)を使用して、構造的相同性に基づいて機能を予測した。NZ5ファミリーをBlast結果の分析により直接的に同定した。Ageneプログラム(Munch and Krogh,2006,BMC Bioinformatics 7:263)及びSignalPプログラム(Nielsen et al.,1997,Protein Engineering 10:1-6)を使用して開始コドンを同定した。SignalPプログラムをさらに使用して、シグナルペプチドを予測した。Pepstats(Rice et al.,2000,Trends in Genetics.16(6):276-277)を使用して、等電点及び分子量を予測した。
【0930】
実施例5:真菌NZ5遺伝子(配列番号1、4、7、10、13、16、19、22、25、28、31、34、37及び40)のクローニング、発現及び発酵
14個の真菌LYS野生型遺伝子であるLYS_Pesi(配列番号1)、LYS_Pv(配列番号4)、LYS_Tapr(配列番号7)、LYS_Asp2668(配列番号10)、LYS_Pean(配列番号13)、LYS_chbr(配列番号16)、LYS_Pewe(配列番号19)、LYS_Pr(配列番号22)、LYS_Pevir(配列番号25)、LYS_asni(配列番号28)、LYS_ch369(配列番号31)、LYS_Taat(配列番号34)、LYS_Tras(配列番号37)、LYS_Meca2(配列番号40)をそれぞれペニシリウム・シンプリシシマム(Penicillium simplicissimum)株NN044175、ペニシリウム・バスコニアエ(Penicillium vasconiae)株NN053742、タラロマイセス・プロテオリチカス(Talaromyces proteolyticus)株NN058285、アスペルギルス属(Aspergillus sp.)株NN053333、ペニシリウム・アンタルクティカム(Penicillium antarcticum)株NN058605、オバトスポラ・ブラジリエンシス(Ovatospora brasiliensis)株NN047528、ペニシリウム・ウェリントネンス(Penicillium wellingtonense)株NN054749、ペニシリウム・ロセオプルプレウム(Penicillium roseopurpureum)株NN054129、ペニシリウム・ビルガツム(Penicillium virgatum)株NN058650、アスペルギルス・ニーベウス(Aspergillus niveus)株NN046949、ケトミウム属(Chaetomium sp.)株NN057921、タラロマイセス・アトリコーラ(Talaromyces atricola)株NN058427、トリコクラジウム・アスペルム(Trichocladium asperum)株NN053773、メタリジウム・コルネウム(Metarhizium carneum)株NN058086からクローン化した。
【0931】
真菌LYS遺伝子を、国際公開第2013029496号パンフレットに記載されるアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)発現ベクターpCaHj505にクローン化した。天然の分泌シグナルを有するLYSコード配列の転写は、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)のα-アミラーゼ遺伝子プロモーターの制御下にあった。
【0932】
最終的な発現プラスミドであるp505-LYS_Pesi、p505-LYS_Pv、p505-LYS_Tapr、p505-LYS_Asp2668、p505-LYS_Pean、p505-LYS_chbr、p505-LYS_Pewe、p505-LYS_Pr、p505-LYS_Pevir、p505-LYS_asni、p505-LYS_ch369、p505-LYS_Taat、p505-LYS_Tras及びp505-LYS_Meca2により、個別にアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)発現宿主を形質転換した。LYS遺伝子は、形質転換時に相同組換えによってアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)宿主ゲノムに組み込まれた。各形質転換の4つの形質転換体を選択培地の寒天プレートから選択し、24ウェルプレート中の3mlのYPM又はDap4C培地に播種し、30℃、150rpmでインキュベートした。3日間のインキュベーション後、各形質転換体からの20μlの上清を製造業者の指示書に従ってNuPAGE Novex 4-12% Bis-Tris Gel w/MES上で分析した。得られたゲルをInstant Blueで染色した。培養物のSDS-PAGEプロファイルは、全ての遺伝子がおよそ28kDa、25kDa、25kDa、35kDa、25kDa、25kDa、25kDa、25kDa、25kDa、25kDa、25kDa、25kDa、25kDa、30kDaで検出される1つのタンパク質バンドを有して発現されたことを示した。最も強力なタンパク質バンドを有する組換え体アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)株が振盪フラスコ培養のために選択された。組換え体株を、斜面培地から作製された斜面に播種し、37Cで6~7日間インキュベートした。株が良好に増殖して十分に胞子形成したとき、それらを、それぞれ400mLのYPM又はDAP4Cを含有する2Lの振盪フラスコ(各株について5~6個のフラスコ)に播種した。フラスコを80rpm、30Cで振盪した。培養物を3日目又は4日目に回収し、0.22μmのDURAPORE膜を用いて濾過し、実施例9に記載されるとおりに精製した。
【0933】
実施例6:改善されたスプリットマーカーアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)宿主の構築
国際公開第2016026938A1号パンフレットに開示される実施例5において記載されるものと同等の改善されたアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)宿主/ベクター系を構築した。改善がなされて、プラスミドpDAu724のPART-IIに位置するFLPase発現カセット(国際公開第2016/026938号パンフレットの34頁、
図7及び配列番号30を参照されたい)を宿主株のゲノムの組込み遺伝子座amy2に移動することにより、形質転換DNAのサイズが低減された。pDAu770を得るためのpDAu724からのFLPase発現カセットの増幅及びFRT-F3とpDAu703のamdS選択マーカーとの間におけるクローニングにより、FLPase発現カセットのpDAu703(国際公開第2016/026938号パンフレットの32頁及び
図6及び配列番号29)へのクローニング(
図1、配列番号320)が行われる。国際公開第2016/026938号パンフレットの33頁に記載されるものと同じプロトコルを用いて、線状プラスミドpDAu770によりA.オリゼ(A.oryzae)株Jal1338(国際公開第2012/160097号パンフレットに開示される)のプロトプラストを形質転換した。形質転換体をAmdS選択プレート上で選択して、株DAu785を得た。得られた組換え体宿主株DAu785は、FLPase発現カセットが追加されたDAU716(国際公開第2016/026938号パンフレット)におけるものと同等の改変されたamy2座位を有する(
図2、最上段のパネル)。宿主株DAu785は、ここで、FLPase部位特異的リコンビナーゼを構成的に発現して、このカセットにおける形質転換DNAのFRT部位でのオーバラップエクステンションPCR反応(
図2、中断及び最下段のパネル)によって得られ、且つ実施例7に記載されるPCR断片の組込みを可能にする。
【0934】
実施例7:オーバラップエクステンションPCRクローニング(配列番号43)
LYSポリペプチドをコードする配列番号43のPCR増幅は、50μL量の反応及び表2において開示されるプライマーにおいてPhusion High-Fidelity DNAポリメラーゼ(New England Biolabs、BioNordika Denmark A/S、Herlev、Denmark)を使用して実施された。
【0935】
【0936】
PCR反応混合物は、10μLの反応緩衝液HF(5×);1μLのPCRヌクレオチド混合物(10mM);2μLのフォワードクローニングプライマー(2.5mM);2μLのリバースクローニングプライマー(2.5mM);1μLのPhusion High-Fidelity DNAポリメラーゼ#0530L(2000U/mL);及び50μLまでのPCRグレード水からなった。PCR反応を、次のプログラム:98℃で2分間の初期変性後の98℃で10秒間、72℃で2分間の30サイクル及び最後に72℃で10分間の最終伸長を用いて、サーモサイクラーT100(Biorad、Hercules、California、USA)上でインキュベートした。PCR増幅産物を、Biomek FXp液体処理装置(Beckman Coulter、Brea、California、USA)に適応されたAMPure XPビーズシステムキット(Agencourt、Beverly、Massachusetts、USA)を用いて精製した。
【0937】
pDAu724プラスミドをDNA鋳型として使用して、10μLのKAPAポリメラーゼ緩衝液5×、1μLの10mM KAPA PCRヌクレオチド混合物、1μLの10μMの適切なフォワードプライマー(F1に関して配列番号323及びF3に関して配列番号325、表3)、1μLの10μMの適切なリバースプライマー(F1に関して配列番号324及びF3に関して配列番号326、表3)、1~10ngのpDAu724プラスミド、1μLのKAPA BiosytemsポリメラーゼKK2502(1ユニット)及び50μLまでのPCRグレード水で構成される反応において、2つのPCR産物(F1及びF3)を増幅した。
【0938】
PCR増幅反応は、98℃で2分間、その後の98℃で10秒間及び72℃で2分間の35サイクル並びに72℃で10分間の1回の最終サイクルでプログラムされたDYAD(登録商標)Dual-Blockサーマルサイクラー(MJ Research Inc.、Waltham、MA、USA)上で実施された。
【0939】
5μLのPCR反応物を、TAE緩衝液を用いる1%のアガロースゲル電気泳動によって分析し、ここで、適切なサイズのDNAバンドが観察された。残りのPCR反応物を、製造業者の指示書に従ってILLUSTRA(商標)GFX(商標)PCR DNA及びゲルバンド精製キットを用いて精製した。
【0940】
【0941】
チエラビア・テレストリス(Thielavia terrestris)のgDNAから増幅されたLYSポリペプチド遺伝子をクローニングするためのオーバラップエクステンションPCR反応は、10μLのKAPAポリメラーゼ緩衝液(5×)、1μLの10mM KAPA PCRヌクレオチド混合物、50ngのPCR断片F1及び等モル量のPCR断片F3及び配列番号45をコードするLYSポリペプチド遺伝子、1μlのKAPA BiosystemsポリメラーゼKK2502(1ユニット)並びに48μLまでのPCRグレード水で構成された。反応は、98℃で2分間;続いてそれぞれ98℃で10秒間、68℃で30秒間及び72℃で5分間により構成される5サイクルで構成され、且つ72℃で8分間の最終伸長により完了されるプログラムを用いて、DYAD(登録商標)Dual-Blockサーマルサイクラー(MJ Research Inc.、Waltham、MA、USA)上でインキュベートされた。
【0942】
OE PCR反応中、断片F1と、配列番号45をコードするLYSポリペプチド遺伝子との間のアニーリングは、フォワードクローニングプライマー(KKSC0972-F)において含まれる配列番号327における重複によって確実にされ、断片F3と、配列番号45をコードするLYSポリペプチド遺伝子との間のアニーリングは、リバースクローニングプライマー(KKSC0972-R)において含まれる配列番号328を重複させることよって確実にされる。
【0943】
1μLの10mMのプライマーSEQ1及び1μLの10mMのプライマーSEQ4をOE PCR反応物に添加し、反応は、98℃で2分間;続いてそれぞれ98℃で10秒間及び72℃で4分間から構成される25サイクルで構成され、且つ72℃で10分間の最終伸長により完了されるプログラムを用いて、DYAD(登録商標)Dual-Blockサーマルサイクラー(MJ Research Inc.、Waltham、MA、USA)上でインキュベートされた。
【0944】
5μLのPCR反応物を、TAE緩衝液を用いる1%のアガロースゲル電気泳動によって分析し、ここで、適切なサイズのDNAバンドが観察された。残りのPCR反応物を、60℃でチューブを加熱することによって20μLに濃縮した。10μLのこの反応物をアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)DAu785プロトプラスト形質転換のために使用した。
プライマーが順方向に結合する配列番号327CTATATACACAACTGGGGATCCACC
プライマーが逆方向に結合する配列番号328TAGAGTCGACCCAGCCGCGCCGGCCA
【0945】
実施例8:アスペルギルス属(Aspergillus)プロトプラストの作製
アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)MT3568のプロトプラストは、国際公開第95/002043号パンフレットに従って作製された。100μlのプロトプラストをOE PCR断片KKSC0972及び250μLの60% PEG4000(Applichem、Darmstadt、Germany)(ポリエチレングリコール、分子量4,000)、10mMのCaCl2並びに10mMのTris-HCl pH7.5と混合し、緩やかに混合した。混合物を37℃で30分間インキュベートし、選択のためにプロトプラストをCOVEプレートに広げた。37℃で4~7日間のインキュベーション後、4個の形質転換体の胞子を96ウェルマイクロタイタープレート中の0.2mLのYP+2%グルコース又はDAP4C-1培地に播種した。30℃での4日間の培養後、培養ブロスをSDS-PAGEにより分析して、最大量のLYSポリペプチドを産生する形質転換体を同定した。
【0946】
単一のコロニーを単離するために、形質転換からの最良の形質転換体の胞子を、0.01%TRITON(登録商標)X-100を含有するCOVEプレート上に広げた。スプレッディングを、10mMの硝酸ナトリウムを含有するCOVEプレート上において合計で2回繰り返した。続いて、胞子を、100mLのYP+2%のグルコースを含有する500mLの振盪フラスコ中に播種し、100rpmで振盪させながら30℃で4日間インキュベートした。培養ブロスを、0.2μmのフィルターデバイスを使用して濾過することによって回収し、実施例9に記載されるとおりに精製した。
【0947】
実施例9:LYSポリペプチドの精製
精製手順のための活性検出
凍結乾燥された細菌株ミクロコッカス・リソデイキチカス(Micrococcus lysodeikticus)ATCC番号4698(Sigma)及びイグジォバクテリウム属(Exiguobacterium sp.)(土壌から単離された)を別個に洗浄し、pH6.0の60mMのKH2PO4緩衝液中において基質原液として最終濃度1%(w/v)で懸濁した。活性検出前に基質の濃度を、pH6.0又はpH4.0の60mM KH2PO4緩衝液によってOD450で約0.7に相関する0.035%に希釈した。10uLのポリペプチド試料(又は高濃度の塩を含有する場合、5ulのMQ水と5ulの試料)及び190ulの0.035%基質を96ウェルプレートに添加し、続いてOD450を読み取った。プレートを、室温又はサーモミキサーでの37℃において300rpmで30又は60分間インキュベートした。プレートを10秒間振盪し、OD450を再度読み取った。OD低下がリゾチーム活性を示した。ブランクは、pH6.0又はpH4.0の10μlの60mM KH2PO4緩衝液が添加され、各試料は、必要に応じて二つ組で測定された。
【0948】
配列番号3の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いてpH4.5の20mMのNaAcで透析した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いてpH4.5の20mMのNaAcで平衡化されたSP Fast Flowカラム(GE Healthcare)にロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、続いてさらなる評価のために濃縮した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0949】
配列番号6の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約140mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された1.2Mの(NH4)2SO4を含むpH8.0の20mMのPBSで平衡化されたHIC High Performanceカラム(GE Healthcare)にロードした。1.2M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。
【0950】
フロースルー及び1~15の画分を回収し、コンダクタンスを180mS/cmに調整し、続いて添加された1.8Mの(NH4)2SO4を含むpH8.0の20mMのPBSで平衡化されたHICカラムに再ロードした。1.8M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、合わせてプールし、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0951】
配列番号9の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約170mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された1.5Mの(NH4)2SO4を含むpH7.0の20mMのPBSで平衡化されたHIC High Performanceカラム(GE Healthcare)にロードした。1.5M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、合わせてプールし、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0952】
配列番号12の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約185mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された1.8Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたHIC High Performanceカラム(GE Healthcare)にロードした。1.8M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、合わせてプールし、pH6.0の20mMのBis-Trisで透析濾過した。
【0953】
試料を、pH6.0の20mMのBis-Trisで平衡化されたMono Qカラム(GE Healthcare)にロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、続いてさらなる評価のために濃縮した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0954】
配列番号15の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約170mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された1.5Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたPhenyl Fast Flowカラム(GE Healthcare)にロードした。1.5M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。
【0955】
フロースルー及びリゾチーム活性を有する画分を回収し、コンダクタンスを190mS/cmに調整し、続いて再度添加された1.5Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたHICカラムに再ロードした。1.5M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、合わせてプールし、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0956】
配列番号18の精製
LYS_chbr(配列番号16)の発現からの培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約170mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された1.8Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたPhenyl Sepharose High Performanceカラム(GE Healthcare)にロードした。1.8M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、画分を合わせてプールし、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0957】
完全な分子量による分析(MAXIS IIエレクトロスプレー質量分析計(Bruker Daltonik GmbH、Bremen、DE))は、主要な産物が配列番号18のアミノ酸1~230に相当し(検出された質量24128.35Da、予測された質量24128.21Da)、微量の産物が配列番号18の4~230に相当する(検出された質量23768.79Da、予測された質量23768.16Da)ことを示した。
【0958】
配列番号329の精製
LYS_chbr(配列番号16)の発現からの培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いてpH6.5の20mMのPBSで透析した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いてpH6.5の20mMのPBSで平衡化されたCapto SPカラム(GE Healthcare)にロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、続いてさらなる評価のために濃縮した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0959】
N末端配列決定(Applied Biosystemsの精密アミノ酸シークエンサーモデル494)及び完全な分子量(MAXIS IIエレクトロスプレー質量分析計(Bruker Daltonik GmbH、Bremen、DE)による分析は、N末端LEDドメインが、LAD触媒ドメインを残して切断されたこと及び分子が不均一なN末端を有したことを示した(表4を参照されたい)。主要な産物は、配列番号329として開示される残基85~230に相当した。
【0960】
【0961】
配列番号21の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約140mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された2MのNaClを含むpH4.5の20mMのNaAcで平衡化されたPhenyl Fast Flowカラム(GE Healthcare)にロードした。2M~0の溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。
【0962】
フロースルー及びリゾチーム活性を有する画分を回収し、コンダクタンスを180mS/cmに調整し、続いて再度添加された4MのNaClを含むpH4.5の20mMのNaAcで平衡化されたHICカラムに再ロードした。4M~0の溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分及び未結合試料をSDS-PAGEによって分析し、合わせてプールし、且つ濃縮した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0963】
配列番号24の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約170mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された4MのNaClを含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたHIC High Performanceカラム(GE Healthcare)にロードした。4M~0の溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。
【0964】
フロースルー及びリゾチーム活性を有する未結合画分を回収し、コンダクタンスを190mS/cmに調整し、続いて再度添加された1.8Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたHICカラムに再ロードした。1.8M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、合わせてプールし、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0965】
配列番号27の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いてpH5.5の20mMのNaAcで透析した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いてpH5.5の20mMのNaAcで平衡化されたCapto SPカラム(GE Healthcare)にロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEによって分析した。リゾチーム活性を有する画分をプールし、濃縮したが、試料の分解は見出されなかった。
【0966】
試料のコンダクタンスを200mS/cmに調整し、続いて再度添加された2.0Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたPhenyl High Performanceカラムに再ロードした。2.0M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、合わせてプールし、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0967】
配列番号30の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いてpH4.5の20mMのNaAcで透析した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いてpH4.5の20mMのNaAcで平衡化されたCapto SPカラム(GE Healthcare)にロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、続いてさらなる評価のために濃縮した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0968】
配列番号33の精製
O33X73の培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いてpH4.5の20mMのNaAcで透析した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いてpH4.5の20mMのNaAcで平衡化されたCapto SPカラム(GE Healthcare)にロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、続いてさらなる評価のために濃縮した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0969】
配列番号36の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いてpH7.0の20mMのPBSで透析した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いてpH7.0の20mMのPBSで平衡化されたCapto Qカラム(GE Healthcare)にロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEによって分析した。リゾチーム活性を有するフロースルー画分をさらなる精製のために選抜した。
【0970】
フロースルー画分のpHをpH4.5に調整し、続いてpH4.5の20mMのNaACで平衡化されたCapto SPカラムに再ロードした。0~1Mの溶出緩衝液としてNaCl濃度の勾配上昇を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEによって分析し、合わせてプールした。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0971】
配列番号39の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約170mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された1.5Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたPhenyl Sepharose 6 Fast Flowカラム(GE Healthcare)にロードした。1.5M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性は、フロースルー画分及び画分1~12において依然として見出され、それらは、さらなる精製のために合わせてプールされた。
【0972】
リゾチーム活性を有する試料のコンダクタンスを190mS/cmに調整し、続いて再度添加された1.8Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたPhenyl Sepharose High Performanceカラムに再ロードした。1.8M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEにより分析し、合わせてプールし、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過した。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0973】
配列番号42の精製
培養上清を最初に硫酸アンモニウム(80%飽和)で沈殿させ、続いて沈殿物に水を加えて、コンダクタンスを約170mS/cmに調整した。溶液を0.45umのフィルターで濾過し、続いて添加された1.5Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたPhenyl Sepharose High Performanceカラム(GE Healthcare)にロードした。1.5M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEによって分析したが、2つのバンドが見出された。リゾチーム活性を有する画分をさらなる精製のために合わせてプールした。
【0974】
画分のコンダクタンスを140mS/cmに調整し、続いて再度添加された1.2Mの(NH4)2SO4を含むpH6.0の20mMのPBSで平衡化されたPhenyl Sepharose High Performanceカラムに再ロードした。1.2M~0の溶出緩衝液として(NH4)2SO4濃度の勾配低下を適用し、続いて溶出画分及びフロースルー画分を回収して、リゾチーム活性を検出した。リゾチーム活性を有する画分をSDS-PAGEによって分析した。画分29~37は、より小さい分子量を有し、合わせてプールされ、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過された。画分43~45は、より大きい分子量を有し、合わせてプールされ、pH6.0の20mMのPBSで透析濾過された。タンパク質濃度をQubit(登録商標)タンパク質アッセイキット(Invitrogen、カタログQ33212)によって決定した。
【0975】
N末端配列決定(Applied Biosystemsの精密アミノ酸シークエンサーモデル494)による分析は、産物が配列番号42のアミノ酸1~7に相当するN末端配列YPIKDNNで始まることを示した。
【0976】
完全な分子量による分析(MAXIS IIエレクトロスプレー質量分析計(Bruker Daltonik GmbH、Bremen、DE))は、主要な産物が配列番号42のアミノ酸1~304に相当することを示した(検出された質量31755.59Da、予測された質量31754.97Da)。第1のLEDドメインがN末端で切断されることに起因して、配列番号42のアミノ酸76~304に相当する少量の副次的な産物も存在した(検出された質量23617.23Da、予測された質量23617.15Da)。
【0977】
配列番号45の精製
リゾチームを有する発酵上清を、0.22μmカットオフを有するFast PES Bottle topフィルターに通して濾過した。250mlの濾過された発酵試料を250mlのMilliQ水で希釈し、pHを4.5に調整した。溶液を含有するリゾチームを、約10CVにわたる0~100%の勾配を用いる、緩衝液Aとして50mM Na-酢酸 pH4.5、緩衝液Bとして50mM Na-酢酸+2M NaCl pH4.5を用いて、XK16カラム中においておよそ30mlのCapto S上でのクロマトグラフィーにより精製した。カラムからの画分をクロマトグラム(280nm及び254nmでの吸収)及びSDS-PAGE分析に基づいてプールした。
【0978】
分子量をSDS-PAGEから25kDaと推定し、純度は、>90%であった。
【0979】
実施例10:HMMによってLAD触媒ドメインを決定する方法
配列番号46~187を、デフォルト設定によるソフトウェアプログラムMUSCLE v3.8.31を用いて整列させた。このアラインメントを用いて、HMMは、パッケージHMMER 3.0(2010年3月)(http://hmmer.org/)のソフトウェアプログラム「hmmbuild」を使用して構築され、そのソフトウェアは、コマンド:hmmscan3 --tblout output.dat model.hmm sequences.fastaによってデフォルト設定を用いて発動された。続いて、ソフトウェアプログラム「hmmscan]にロードするためにそれによって生成されたLAD触媒ドメインのHMMプロファイルが以下に示される。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【0980】
実施例11:HMMによってリゾチーム強化ドメインを決定する方法
配列番号188~316を、デフォルト設定によるソフトウェアプログラムMUSCLE v3.8.31を用いて整列させた。このアラインメントを用いて、HMMは、パッケージHMMER 3.0(2010年3月)(http://hmmer.org/)のソフトウェアプログラム「hmmbuild」を使用して構築され、そのソフトウェアは、コマンド:hmmscan3 --tblout output.dat model.hmm sequences.fastaによってデフォルト設定を用いて発動された。続いて、ソフトウェアプログラム「hmmscan]にロードするためにそれによって生成されたリゾチーム強化ドメインのHMMプロファイルが以下に示される。
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【0981】
実施例12:DomTスコアの決定
本発明のLYSポリペプチドのLADドメイン及びLEDドメインに関するDomTスコアは、本明細書で記載されるとおりの実施例10からのLAD触媒ドメインHMM及び実施例11からのリゾチーム強化ドメインHMMを使用して決定され、下の表5において提示される。
【0982】
【0983】
特許請求されるLYSポリペプチドの全ては、少なくとも170のLAD DomTスコアを有し、LAD HMMモデルに対して十分な相同性を示す。同様に、特許請求されるLYSポリペプチドの全ては、LEDを有し、少なくとも100のLED DomTスコアを有し、LED HMMモデルに対して十分な相同性を示す。
【0984】
実施例13:還元末端アッセイを用いて測定されたLYSポリペプチドの活性
本発明のLYSポリペプチドは、2つの酵素濃度において実施例1に従って試験され、結果は、下の表6~表8に示される。
【0985】
【0986】
【0987】
理解されるとおり、本発明のLYSポリペプチドは、還元末端アッセイを用いて測定されるとおりのリゾチーム活性を示す。
【0988】
実施例14:OD低下アッセイを用いて測定されたLYSポリペプチドの活性
本発明のLYAポリペプチドは、pH4において実施例2に従って試験され、結果は、下の表8及び9において示される。
【0989】
【0990】
【0991】
理解されるとおり、本発明のLYSポリペプチドは、M ルテウス(M luteus)に対して従来のOD低下アッセイを用いて測定されるとおりのリゾチーム活性を示す。
【0992】
実施例19:LYSポリペプチドを含む動物用飼料及び動物用飼料添加物
動物用飼料添加物
0.01g~10gの酵素タンパク質を含有する本発明のLYSポリペプチド(例えば、配列番号3、6、9、12、15、18、21、24、27、30、33、36、39、42、45又は239)を含む配合物は、以下のプレミックスに添加される(プレミックスの1キロ当たり)。
【0993】
【0994】
動物用飼料
これは、上記の動物用飼料添加物を含む動物用飼料(ブロイラー飼料)の例である。
62.55% トウモロコシ
33.8% ダイズミール(50%粗タンパク質)
1.0% ダイズ油
0.2% DL-メチオニン
0.22% DCP(リン酸二カルシウム)
0.76% CaCO3(炭酸カルシウム)
0.32% 砂
0.15% NaCl(塩化ナトリウム)
1%の上記プレミックス
【0995】
成分が混合され、飼料が所望の温度、例えば60、65、75、80、85、90又はさらに95℃でペレット化される。
【0996】
本明細書に記載され、且つ特許請求される本発明は、開示される本明細書の特定の態様による範囲に限定されるべきではなく、なぜなら、これらの態様は、本発明のいくつかの態様の例示であることが意図されているためである。任意の均等な態様が本発明の範囲内であることが意図される。実際に、本明細書に示され、記載されるものに追加した本発明の種々の変更形態が前述の記載から当業者に明らかとなるであろう。このような変更形態も添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図される。競合する場合、定義を含む本開示が優先されることとなる。
【配列表】