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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-09
(45)【発行日】2023-05-17
(54)【発明の名称】眼科製品のための組成物
(51)【国際特許分類】
   A61L 27/16 20060101AFI20230510BHJP
   C08F 220/12 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
A61L27/16
C08F220/12
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020534515
(86)(22)【出願日】2018-12-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 EP2018085433
(87)【国際公開番号】W WO2019121642
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-12-17
(31)【優先権主張番号】17210179.2
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】522145638
【氏名又は名称】エイエムオー・アイルランド
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ドーベルマン-マラ,ラース
(72)【発明者】
【氏名】ヘルムステッター,サイモン
(72)【発明者】
【氏名】リエドミューラー,ステファン
(72)【発明者】
【氏名】シュラウブ,マーティン
【審査官】篭島 福太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/032442(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/032443(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/032444(WO,A1)
【文献】特表2011-505932(JP,A)
【文献】特表2017-511169(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 27/16
C08F 220/12
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を備える組成物:
以下が、使用される記号および指標に適用される、式(1)の少なくとも1の化合物:
【化1】
Xは、それぞれの出現において、同じか、または、異なって、O、SまたはNRであり;
Yは、それぞれの出現において、同じか、または、異なって、OまたはSであり;
は、OまたはSであり;
aは、0または1であり;
Spは、アルカンジイル、アルケンジイル、またはアルキンジイルであり、それは1以上の基Rによって置換されていてもよく;
は、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基であり;
、R、RおよびRは、それぞれの場合において、それぞれの出現において互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する部分的にまたは完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、または、5~40の環原子を有するアリールまたはヘテロアリール基であり;
、R、R、R、およびRは、それぞれの場合において、それぞれの出現において、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基、1~20の炭素原子を有する部分的に、または、完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する部分的に、または、完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルコキシ基、または5~40の環原子を有するアリールまたはヘテロアリール基であり、ここで置換基R~Rの群からの少なくとも1つの基が、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を示し、それは部分的に、または、完全にハロゲン化されてもよく;
10、R11、R12は、それぞれの場合において、それぞれの出現において、互いに独立して、H、F、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基(それは部分的に、または、完全にハロゲン化されてもよい)、または、6~14の炭素原子を有するアリール基であり;
Rは、それぞれの出現において、同じか、または、異なって、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~10の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたか完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基、または1~10の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたか完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルコキシ基から成る群から選択される;
非架橋ホモポリマーが、水溶性または水中で膨張可能である、少なくとも1の親水性モノマー;
少なくとも1の紫外線吸収剤および少なくとも1の架橋剤、ここですべての親水性モノマーの総計に対するすべての前記式(1)の少なくとも1種の化合物の総計のモル比が、1:0.51~1:1.24である、であって、
前記少なくとも1種の親水性モノマーが、3-ヒドロキシプロピルメタクリラート、3-ヒドロキシプロピルアクリラート、2-ヒドロキシエチルメタクリラート、2-ヒドロキシエチルアクリラート、4-ヒドロキシブチルメタクリラート、4-ヒドロキシブチルアクリラート、グリセリルメタクリラート、グリセリルアクリラート、アクリルアミド、N‐ビニルピロリドン、6-ヒドロキシヘキシルメタクリラート、6-ヒドロキシヘキシルアクリラート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリラート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリラート、11-ヒドロキシウンデシルメタクリラート、11-ヒドロキシウンデシルアクリラート、12-ヒドロキシドデシルメタクリラート、12-ヒドロキシドデシルアクリラート、エチレングリコールフェニルエーテルアクリラート、エチレングリコールフェニルエーテルメタクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせから選択されることを特徴とする、組成物。
【請求項2】
少なくとも1の更なる式(1)に合致しない非親水性モノマーおよび/または青色吸収剤を備えることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記式(1)の少なくとも1種の化合物の1モル当量またはすべての前記式(1)の少なくとも1種の化合物の総計の1モル当量;
前記少なくとも1種の親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~1.0モル当量;
前記少なくとも1種の架橋剤の0.04~0.5モル当量;および、
前記少なくとも1種の紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
離基開始剤を備えることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記式(1)の少なくとも1種の化合物の1モル当量またはすべての前記式(1)の少なくとも1種の化合物の総計の1モル当量;
前記少なくとも1種の親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~1.0モル当量;
前記少なくとも1種の架橋剤の0.04~0.5モル当量;
前記少なくとも1種の紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量;
青色吸収剤の0~0.004モル当量;および、
遊離基開始剤の0.0025~0.05モル当量からなることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記少なくとも1種の架橋剤が、
パラジビニルベンゼン、アリルアクリラート、エチレングリコールジビニルエーテル、ジビニルスルホン、アリルメタクリラート、N,N’-メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジアクリラート、N,N’-メチレン-ビス-メタクリルアミド、1,3-プロパンジオールジアクリラート、2,3-プロパンジオールジアクリラート、1,4-ブタンジオールジアクリラート、1,3-ブタンジオールジアクリラート、1,5-ペンタンジオールジアクリラート、1,6-ヘキサンジオールジアクリラート、1,7-ヘプタンジオールジアクリラート、1,8-オクタンジオールジアクリラート、1,9-ノナンジオールジアクリラート、1,10-デカンジオールジアクリラート、1,11-ウンデカンジオールジアクリラート、1,12-ドデカンジオールジアクリラート、1,13-トリデカンジオールジアクリラート、1,14-テトラデカンジオールジアクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジアクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジアクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジアクリラート、1,18-オクタデカンジオールジアクリラート、1,19-ノナ-デカンジオールジアクリラート、1,20-エイコサンジオールジアクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジアクリラート、1,22-ドコサンジオールジアクリラート、1,23-トリコサンジオールジアクリラート、1,24-テトラコサンジオールジアクリラート、エチレングリコールジメタクリラート、N,N’-ジヒドロキシエチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリラート、1,3-プロパンジオールジメタクリラート、2,3-プロパンジオールジメタクリラート、1,3-ブタンジオールジメタクリラート、1,4-ブタンジオールジメタクリラート、1,5-ペンタンジオールジメタクリラート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリラート、1,7-ヘプタンジオールジメタクリラート、1,8-オクタンジオールジメタクリラート、1,9-ノナンジオールジメタクリラート、1,10-デカンジオールジメタクリラート、1,11-ウンデカンジオールジメタクリラート、1,12-ドデカンジオールジメタクリラート、1,13-トリデカンジオールジメタクリラート、1,14-テトラデカンジオールジメタクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジメタクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジメタクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジメタクリラート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリラート、1,19-ノナデカンジオールジメタクリラート、1,20-エイコサンジオールジメタクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジメタクリラート、1,22-ドコサンジオールジメタクリラート、1,23-トリコサンジオールジメタクリラート、1,24-テトラコサンジオールジメタクリラート、2-(アクリロイルオキシ)エチルメタクリラート、2-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリラート、3-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリラート、4-(アクリロイルオキシ)ブチルメタクリラート、5-(アクリロイルオキシ)ペンチルメタクリラート、6-(アクリロイルオキシ)ヘキシルメタクリラート、7-(アクリロイルオキシ)ヘプチルメタクリラート、8-(アクリロイルオキシ)オクチルメタクリラート、9-(アクリロイルオキシ)ノニルメタクリラート、10-(アクリロイルオキシ)デシルメタクリラート、11-(アクリロイルオキシ)ウンデシルメタクリラート、12-(アクリロイルオキシ)ドデシルメタクリラート、13-(アクリロイルオキシ)トリデシルメタクリラート、14-(アクリロイルオキシ)テトラデシルメタクリラート、15-(アクリロキシロイルオキシ)ペンタデシルメタクリラート、16-(アクリロイルオキシ)ヘキサデシルメタクリラート、17-(アクリロイルオキシ)-ヘプタデシルメタクリラート、18-(アクリロイルオキシ)オクタデシルメタクリラート、19-(アクリロイルオキシ)ノナデシルメタクリラート、20-(アクリロイルオキシ)エイコサニルメタクリラート、21-(アクリロイルオキシ)ヘンエイコサニルメタクリラート、22-(アクリロイルオキシ)-ドコサニルメタクリラート、23-(アクリロイルオキシ)トリコサニルメタクリラート、24-(アクリロイルオキシ)テトラコサニルメタクリラート、ネオペンチルグリコールジアクリラート、ジ(エチレングリコール)ジアクリラート、N,N’-ヘキサメチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリラート、チオジエチレングリコールジメタクリラート、ネオペンチルグリコールジメタクリラート、ジエチレングリコールジメタクリラート、ジアリルフタラート、トリアリルシアヌラート、グリセリル1,3-ジメタクリラート、N,N’-ヘキサメチレンビスメタクリルアミド、トリ(エチレングリコール)ジアクリラート、トリ(エチレングリコール)ジメタクリラート、テトラ(エチレングリコール)ジアクリラート、テトラ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ペンタ(エチレングリコール)ジアクリラート、ペンタ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジアクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ポリ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリラートから選択されることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記少なくとも1種の紫外線吸収剤が、
3-(3-(3級ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-フェノキシ)プロピルメタクリラート、2-(2-ヒドロキシ-5-ビニルフェニル)-2H-ベンゾ-トリアゾール、アリル-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-アリル-6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-p-クレゾール、4-メタクリルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-(2’-ヒドロキシ-3’-メタリル-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシ-4-メタクリロキシロキシベンゾフェノン、4-アクリロイルエトキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-[3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]エチルメタクリラート、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリロキシプロピルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリロキシプロピル-3’-3級-ブチル-フェニル)-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-(3-(3級ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)フェノキシ)エチルメタクリラート、2-[3’-3級-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(3’’-メタクリロキシロキシプロピル)フェニル]-5-クロロベンゾトリアゾール、2-{2’-ヒドロキシ-3’-3級-ブチル-5’-[3’-メタクリロキシロキシプロポキシ]フェニル}-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-[3’3級-ブチル-5’-(3’’-ジメチルビニルシリルプロポキシ)-2’-ヒドロキシフェニル]-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(3級ブチル)-6-(5-クロロ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-4-ビニルフェノール、2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチルプロプ-2-エニル)フェノール、2-(3-アセチル-2-アミノフェノキシ)エチルメタクリラート、2-(4-ベンゾイル-3-ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせから選択されることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
重合された請求項1~のいずれか一項に記載の組成物を含有する、架橋コポリマー。
【請求項9】
請求項1~のいずれか一項に記載の組成物が、提供され、続いてフリーラジカル重合に付され、ここで、熱遊離基開始剤の使用に選択されるべき重合温度が、材料の混和ギャップ内にないことを特徴とする、請求項8に記載のコポリマーの調製物のためのプロセス。
【請求項10】
眼科レンズまたは眼科移植のためのブランクの生成のための、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物または請求項8に記載のコポリマーの使用。
【請求項11】
眼内レンズの生成のための、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
請求項に記載のコポリマーを含む、製品。
【請求項13】
眼科レンズまたは眼科移植片のためのブランク、および眼科移植片または眼科レンズ、好ましくは眼内レンズまたはフェイキックレンズから選択される、請求項12に記載の製品。
【請求項14】
請求項1~のいずれか一項に記載の組成物が提供され、重合が実行され、および前記製品が、好ましくは成形体によって、同時に、または続いて形づくられることを特徴とする、請求項12に記載の製品の生成のためのプロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
記載
技術分野
本発明は、眼科製品のための組成物、対応するコポリマー、およびそれらの調製物、および眼科レンズまたは眼科移植片の生産のためのそれらの使用、およびこれらの製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術
【0003】
特に不透明化が水晶体の中央域において始まる場合、白内障は、遅い、無痛の視力の喪失につながる眼球水晶体の不透明化を、示す。影響を受けた者は、「霧を通したような」環境を、知覚する。不透明化された水晶体は、外科的に合成水晶体注入、いわゆる眼内レンズ(IOL)によって、ほとんどの場合置き換えられることができる。
【0004】
多数の眼内レンズは、公知である。たとえば、眼内レンズは、中心の光学レンズおよび周囲に付着するハプティックから造られ、それは光学レンズを眼球に固定する。ハプティックは、様々な形状、例えばC-ループハプティックまたはプレートハプティックを有することができる。材料に基づいて、レンズは、硬い、折り曲げ不可能なIOL、および柔らかい、折り曲げ可能なIOLに分けられることができる。ハードレンズは、ポリメタクリル酸メチルから成る。折り曲げ可能なレンズは、アクリラート、シロキサン、またはハイドロゲルから成る。折り曲げ可能なレンズの利点は、本質的により小さい切開が、移植のために必要である点にある。眼内レンズの新しい形は、光調節可能なレンズ(LAL)である。LALの場合、レンズの能力は、好適な波長、例えば紫外光の光のよる照射によって、手術の後に調整されることができる。
フェイキック眼内レンズ(PIOL)は、自然レンズに加えて眼球に移植される人工水晶体である。フェイキック眼内レンズは、不完全な視力の修正の部分として、移植されることができる。PIOLは、中心の光学レンズおよび周囲に隣接するハプティックから造られ、それは、眼球中の光学レンズを固定する。眼球のPIOLの局在に基づいて、識別は、前眼房と後眼房のレンズの間で、なされる。前眼房レンズは、角膜と虹彩の間に、後房レンズは、虹彩と眼球水晶体の間に、移植される。前眼房レンズは、硬いポリメチルメタクリラートまたはシリコンまたはアクリル化合物などの柔らかい材料のいずれかから成る。後房レンズは、柔らかい材料から一般に作られる。
【0005】
たとえば、光調整可能なレンズは、UV範囲において光化学的に活性である基を含んだシロキサンから、成ることができる。LALが紫外光によって照射を受ける場合、ポリマーはそれらの構造を変化させる。最初の光調整可能なレンズは、アメリカの眼科医Daniel Schwarz博士およびRobert Grubbsによって1999年に開発された(Daniel M. Schwartz et al, Light-adjustable lens: development of in vitro nomograms; in Transactions of the American Ophthalmological Society Vol 102, December 2004, 67-74)。
【0006】
IOLのための好適な材料の開発は、急速に進んだ。たとえば、US8,247,511は、硬質コポリマーが、エチレングリコールフェニールエーテルアクリラート(EGPEA)およびポリエチレングリコールフェニールエーテルアクリラート[(ポリEG)PEA]の群から選択される第1のモノマー、非置換または置換のスチレンの群からの第2のモノマー、およびホモポリマーとしてハイドロゲルを形成するエチレン不飽和基を含む第3のモノマーから調製され、硬質眼内レンズが形成され、およびこれが、水和により折り曲げ可能な眼内レンズに転換され、該レンズが、約1.50の屈折率を有する、眼内レンズの生産を、記載している。
光化学的に活性化可能な基を含有するポリマー材料から形成される人工眼内レンズは、人工眼内レンズの光学特性の光誘導性修飾が実行されることができるように、たとえば、EP1926454から公知である。
【0007】
M. Schraub et al, European Polymer Journal 51 (2014) 21-27は、たとえば、3-フェニル-クマリンを含有するポリメタクリラートの光化学を、記載する。
【0008】
WO2017/032442、WO2017/032444、およびWO2017/032443は、医療デバイス、好ましくは眼科製品の生産のための、とくに好ましくは眼内レンズの生産のための材料を記載する。これらの材料は、製品の好適なポリマーまたはコポリマーの調製において、光活性モノマーとして、好ましくは使用されることができる。
【0009】
疎水性の、柔らかいアクリラートポリマーおよびシロキサンポリマーの両方は、眼内レンズの生産のための使用に関して公知であり、きらめきを呈する。きらめきに向かう傾向は、最初に言及されたポリマーにおいてよりはっきりしている。A. Miyata and S. Yaguchi, J Cataract Refract Surg 2004; 30:1768-1772に従って、きらめきは、ヒト眼球の場合などの、ポリマーが水性環境に位置するとすぐの温度変化の場合に生じる、相-分離現象である。
【0010】
ポリマーの水分含有量は、温度とともに増加する。温度下降の場合、ポリマーの吸水能力は減少し、そして、相分離を引き起こす。このポリマー相は、水相に対して種々の屈折率を有し、水相に、きらめきとして知覚される液胞の形を、引き起こす。きらめきの程度は、ポリマーの水分含有量の温度依存性によって、重要なことに決定される。温度依存性がより大きいほど、患者のきらめきによって誘発された視覚障害は、より重篤でありえる。
【0011】
ポリマーの水分含有量は、重合の間、親水性構成成分の添加によって、増加することができる。親水性構成成分は、非架橋ホモポリマーが、水中で水溶性または膨張可能であるモノマーである。親水性構成成分を含有する架橋コポリマーは、たとえば、ハイドロゲルであることができる。かかるハイドロゲルは、眼科材料、すなわち、親水性アクリラートポリマーの更なるクラスを形成する。たとえば、US8,247,511およびBozukova D et al, Mat. Sci. Eng. 2010, 69:63-83から公知であるように、これらは、乾燥状態において硬質で、水中で膨張した後に柔らかくなる。
かかるポリマーの水分含有量は、10重量パーセントより多い。このタイプの膨張されたポリマーの水分含有量が、10重量パーセントより多い場合、用語、親水性ポリマーは、使用されることができる。
【0012】
疎水性アクリラートポリマーとは対照的に、ハイドロゲルは、きらめきを呈しないが、しかし、Trivedi et al, Eye 2002, 16: 217-241に記載されているように、石灰化が、それらにおいて生じる。石灰化は、主にレンズ表面に堆積して、視力を曇らせるカルシウム化合物を、指す。
その結果として、2つの現象、すなわちきらめきおよび石灰化があり、それは、望ましくなく、それぞれポリマー材料の極端に低いか極端に高い親水性の場合に、生じる。
【0013】
本発明の目的は、16℃と18℃との間の周囲温度で柔らかくおよび成形可能であり、ほとんどまたは全くきらめきを呈さず、同時に石灰化が生じることができない、十分に疎水性である、具体的な光活性重合モノマーを含有する好適なポリマー材料、およびこの材料の調製のために好適である対応する組成物の提供である。ポリマー材料は、加えて、透明で、例えば対応する波長λの紫外光供給源の使用において、または、発光が、波長2λまたはnλ(ここで、nは自然数である)さえ有する十分に高いパルス頻度を有するレーザーの使用において、波長λの光を選択するための曝露における屈折率を変えるべきである。さらにその上、35℃での水性環境で、ポリマー材料およびポリマー材料を備える対応する眼科レンズは、60秒より短い、好ましくは10から40秒まで、とくに好ましくは15から25秒までの変性時間がなければならない。公知の材料の変性時間は、たとえば、「Ophthalmologist、2017、Issue#1217」において記載されている。
具体的な光活性モノマーは、たとえば、WO2017/032442bekanntから公知である。
本目的は、本願の独立および従属クレームによって、対応して達成される。
【発明の概要】
【0014】
具体的な光活性モノマーを備える組成物におけるモノマーの好適な選択が、対応する波長の光への暴露のためにその屈折率を変化させる透明な架橋コポリマーの調製につながり、実質的にきらめきを有さず、さらなる水和なしで、先行技術にしたがう標準アプリケーターによって、たとえば眼内レンズの形で眼球に移植されることができるほど、16℃と18℃の間の周囲温度で柔らかいことが、見出された。加えて、該ポリマー材料は、透明で、例えば対応する波長λの紫外光供給源の使用において、または、発光が、波長2λまたはnλを有する十分に高いパルス頻度を有するレーザーの使用において、対応する波長λの光への曝露における屈折率を変える。透明な架橋コポリマーから生成される眼内レンズは、有利な変性時間を有する。
【0015】
材料は、好ましくはきらめきを有しない。用語「まったくまたは実質的にきらめきがない」は、コポリマーが、常に透明なことを意味し、本明細書中に、そして、Clinical Ophthalmology、2013、7、1529-1534中に記載されているように、きらめきテストにしたがう液胞数が、100液胞/mmより少なく、好ましくは25液胞/mmより少なく、とくに好ましくは20液胞/mmより少なくおよびきわめてとくに好ましくは10液胞/mmより少なく、または、5液胞/mmより少ない;これらの値は、Akira Miyata. Miyata et al, Jpn J Ophthalmol 2001, 45, 564 - 569によって導入されたスケール0に対応し、スケール0を50液胞/mmより少なく、スケール1の限界を50液胞/mmと、スケール2の限界を100液胞/mmと、およびスケール3の限界を200液胞/mmと記載する。
【0016】
それゆえ、本発明は、第1に、下記のように、式(1)の具体的な光活性モノマー、その非架橋ホモポリマーが、水溶性または水中で膨張可能である少なくとも1つの親水性モノマー、紫外線吸収剤、および架橋剤を備える、組成物に関し、ここですべての親水性モノマーの総計に対する式(1)のすべての化合物の総計のモル比が、1:0.51~1:1.24である。
本発明は、さらにその上、対応するコポリマーの調製のための、または、眼科レンズまたは眼科移植のためのブランクの生成のための組成物の使用に、関する。
【0017】
本発明は、さらにその上、対応して架橋するコポリマーに、このタイプのコポリマーの調製のためのプロセスに、そして、製品、好ましくは眼科レンズのためのブランク、眼科移植、眼科レンズまたは眼科移植のためのブランクの生成のためにそれらの使用に、関する。
本発明は、さらにその上、対応する製品に、そして、製品の生成のためのプロセスに関する。
発明の記載
それゆえ、本発明は、第1に、以下を備える組成物に、関する:
少なくとも1つの式(1)の化合物
【0018】
【化1】
ここで、以下が、使用される記号および指標に適用される:
Xは、それぞれの出現において、同じか、または、異なって、O、SまたはNRであり;
Yは、それぞれの出現において、同じか、または、異なって、OまたはSであり;
は、OまたはSであり;
aは、0または1であり;
Spは、アルカンジイル、アルケンジイル、またはアルキンジイルであり、それは1以上の基Rによって置換されていてもよく;
は、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基であり;
【0019】
、R、RおよびRは、それぞれの場合において、それぞれの出現において互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する部分的に、または、完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、5~40の環原子を有するアリールまたはヘテロアリール基であり;
【0020】
、R、R、RおよびRは、それぞれの場合において、それぞれの出現において、互いに独立して、H、F、Cl、Br、I、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基、1~20の炭素原子を有する部分的に、または、完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する部分的に、または、完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルコキシ基、または5~40の環原子を有するアリールまたはヘテロアリール基であり、ここで置換基R~Rの群からの少なくとも1つの基が、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を示し、それは部分的に、または、完全にハロゲン化されてもよく;
【0021】
10、R11、R12は、それぞれの場合において、それぞれの出現において、互いに独立して、H、F、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基(それは部分的に、または、完全にハロゲン化されてもよい)、または、6~14の炭素原子を有するアリール基であり;
【0022】
Rは、それぞれの出現において、同じか、または、異なって、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~10の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたか完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基、または1~10の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたか完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルコキシ基から成る群から選択される;
非架橋ホモポリマーが、水溶性または水中で膨張可能である、少なくとも1つの親水性モノマー;
少なくとも1つの紫外線吸収剤および少なくとも1つの架橋剤、ここですべての親水性モノマーの総計に対する式(1)のすべての化合物の総計のモル比が、1:0.51~1:1.24である。
組成物の用語は、製剤または調製物の用語に関して同義のもとに使用される。
【0023】
組成物は、前記要件または任意の構成を含むか、または備え、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。たとえば、WO2017/032442, 21~22頁および44~78頁中の式(1)の化合物に関して記載されているように、組成物において使用されることができるすべての化合物または構成成分は、公知および商業的に入手可能であるか、または公知のプロセスによって合成されることができる。資料WO2017/032442は、参考として本記載に組み込まれる。
式(1)の化合物およびそれらの好ましい態様は、下記のように、すべての立体異性体またはラセミ混合物を含む。
【0024】
一般に、表面は、水とのそれらの接触角に基づいて、親水性および疎水性表面に分けられる。以下が、適用される:0°<接触角<90°親水性;接触角>90°疎水性。ここでの接触角は、表面構造および材料の結果である。(文献:R.; Schoenherr, H.; Tobias, A.; Jenkins, A. See Appendix C. In Sur-face Design: Applications in Bioscience and Nanotechnology; Wiley-VCH:Weinheim, Germany, 2009; page 471)親水性および疎水性への分別は、圧倒的にポリマーの容積特性およびそれらの個別の構成成分に関することが意図され、接触角による前記分別は、適切でない。
【0025】
親水性および疎水性レンズへの眼内レンズの分別に関して、Bozukovaらは、分別基準としてそれらの水分含有量を指し示す。この水分含有量が、10~20重量%より少ない場合、それは疎水性眼内レンズであり;この水分含有量が、10~20重量%より多い場合、それは親水性眼内レンズである(文献:Bozukova D, Pagnoulle C, Jerome R, Jerome C, (2010) Polymers in modern ophthalmic implants -Historical background and recent advances, Material Science and Engineering R 69:63-83)。材料の吸水性は、それらの適用領域に関して、本発明の文脈において調製されるポリマーのための、親水性および疎水性に関する、より適切な判定基準である。親水性および疎水性モノマーへのモノマーの分別のために、Bozukovaらによって記載された分別を使用することは、本発明およびそれらの適用目的の文脈において、有用であり:モノマーが完全に水溶性であるかまたは10重量%より多い吸水性を有するホモポリマーを与える場合、これは親水性特性を呈し、本発明の目的のための親水性モノマーとして、分類される。親水性特性は、水分子を結合することができるモノマーの官能基によって、引き起こされる。特性は、不凍水の存在下で、膨張された状態において確認されることができる。ここでの不凍水は、温度にかかわりなく、ポリマーの官能基が、水自体を結合し、そして、この水が、氷晶を形成することがそれゆえできないという事実に、基づく。これに影響を受けず、このタイプのポリマーは、氷晶を形成する凍結可能水を含有してもよいが、しかし、これは、親水性および疎水性モノマーへの分別のために、利用されない。不凍水を結合することができる官能基の例は、なかでも、ヒドロキシル基、アミノ基、アンモニウム基、カルボキシル基、スルホン群、スルファート基、エーテル架橋、またはアミド基である。モノマーにおけるこのタイプの官能基の存在は、このように、親水性モノマーの指標である。
【0026】
それゆえ、モノマーが、その結果としてのホモポリマーの前記基準の水溶性の1以上、その結果としてのホモポリマーの10重量%より多い吸水性、および/またはその結果としてのホモポリマーにおける不凍水の存在を満たす場合、これは、本発明の目的のための「親水性モノマー」である。モノマーが前記基準のいずれかを満たさない場合、これは、本発明の目的ための「非親水性モノマー」として言及される。
【0027】
本発明の目的のために、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基は、基、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、シクロプロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、シクロブチル、2-メチルブチル、n-ペンチル、s-ペンチル、t-ペンチル、2-ペンチル、ネオペンチル、シクロペンチル、n-ヘキシル、s-ヘキシル、t-ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、ネオヘキシル、2-メチルペンチル、n-ヘプチル、2-ヘプチル、3-ヘプチル、4-ヘプチル、n-オクチル、2-エチルヘキシル、n-ノニル、n-デシル、2-(2,6-ジメチル)オクチル、3-(3,7-ジメチル)オクチル、1,1-ジメチル-n-ヘキス-1-イル-、1,1-ジメチル-n-ヘプト-1-イル-、1,1-ジメチル-n-オクタ-1-イル-、n-ウンデシル、n-ドデシル、1,1-ジメチル-n-デカ-1-イル-、n-トリデシル、n-テトラデシル、1,1-ジメチル-n-ドデカ-1-イル-、n-ヘプタデシル、n-ヘキサデシル、1,1-ジメチル-n-テトラデカ-1-イル-、n-オクタデシル、n-ノナデシル、1,1-ジメチル-n-ヘキサデカ-1-イル-、1,1-ジメチル-n-オクタデカ-1-イル-、1,1-ジエチル-n-ヘキス-1-イル-、1,1-ジエチル-n-ヘプト-1-イル-、1,1-ジエチル-n-オクタ-1-イル-、1,1-ジエチル-n-デカ-1-イル-、1,1-ジエチル-n-ドデカ-1-イル-、1,1-ジエチル-n-テトラデカ-1-イル-、1,1-ジエチル-n-ヘキサデカ-1-イル-、1,1-ジエチル-n-オクタデカ-1-イル-、およびn-エイコシルを意味すると取られる。
【0028】
上記のとおり、部分的にハロゲン化されたアルキル基は、少なくとも1つの水素原子がハロゲン原子と置き換えられた、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基に、対応するが、しかし、すべての水素原子が、ハロゲン原子と置き換えられたわけではない。好ましいハロゲン原子はフッ素原子または塩素原子であり、とくに好ましくは部分的にフッ素化したアルキル基(例えば2,2,2-トリフルオロエチル)である。
【0029】
上記のとおり、完全にハロゲン化されたアルキル基は、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基に対応し、すべての水素原子は、対応するハロゲン原子と置き換えられている。好ましいハロゲン原子は、フッ素原子または塩素原子、とくに好ましくは完全にフッ素化したアルキル基である。それらの例は、トリフルオロメチル、ペンターフルオロエチル、またはノナフルオロオプチルである。
本発明の目的のために、上記のとおり、アルカンジイルは、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基に由来する二価の基に、対応する。
【0030】
本発明の目的、アルケンジイルは、上記のとおり、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基に対応する、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルケニル基に由来する、二価の基に対応するが、少なくとも1つの二重結合を含有する。
【0031】
本発明の目的のために、アルキンジイルは、上記のとおり、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基に対応する、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキニル基に由来する、二価の基に対応するが、少なくとも1つの三重結合を含有する。
アルカンジイル、アルケンジイル、またはアルキンジイルは、1つ以上の基Rによって対応して置換されることができる。
【0032】
本発明の目的ために、1~20の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたかまたは完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルコキシ基は、1~20の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたかまたは完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基に、対応し、ここで、上記のアルキル基は、酸素原子に対応して結合されて、O-アルキルと略記されることができる。
【0033】
本発明の目的ために、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のチオアルキル基は、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基に対応し、ここで、上記のアルキル基は、硫黄原子に対応して結合されて、S-アルキルと略記されることができる。
【0034】
3~8つの炭素原子を含有するシクロアルキル基は、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルであり、それは、基Rによってそれぞれの場合において置換されていてもよい。
【0035】
本発明の意味におけるアリール基は、6~40の芳香環原子、好ましくは炭素原子を、含有する。本発明の意味におけるヘテロアリール基は、5~40の芳香環原子を、含有し、ここで、該環原子は、炭素原子および少なくとも1つのヘテロ原子を含み、ただし炭素原子およびヘテロ原子の総計が少なくとも5である。ヘテロ原子は、好ましくはN、O、および/またはSから選択される。アリール基またはヘテロアリール基は、単純な芳香環、すなわちベンゼン由来のフェニル、またはたとえばピリジン、ピリミジン、またはチオフェン由来の単純な芳香族複素環、または縮合されたアリールまたはヘテロアリール基、たとえばナフタレン、アントラセン、フェナントレン、キノリン、またはイソキノリンを意味すると取られる。
【0036】
5~40の環原子を有するアリールまたはヘテロアリール基は、基Rによってそれぞれの場合において置換されてもよく、芳香族または複素環式芳香族基上のいかなる所望の位置を介して連結されてもよく、たとえば、以下の基を意味すると取られる:ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ベンズアントラセン、フェナントレン、ベンゾフェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、フルオランテン、ベンゾフルオランテン、ナフタセン、ペンタセン、ベンゾピレン、ビフェニル、ビフェニレン、テルフェニル、テルフェニレン、フルオレン、スピロビフルオレン、ジヒドロフェナントレン、ジヒドロピレン、テトラヒドロピレン、シス-またはトランス-インデノフルオレン、シス-またはトランス-モノベンゾインデノフルオレン、シス-またはトランス-ジベンゾインデノフルオレン、トルキセン、イソトルキセン、スピロトルキセン、スピロ-イソトルキセン、フラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ジベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ピロール、インドール、イソインドール、カルバゾール、インドロカルバゾール、インデノカルバゾール、ピリジン、キノリン、イソキノリン、アクリジン、フェナントリジン、ベンゾ-5,6-キノリン、ベンゾ-6,7-キノリン、ベンゾ-7,8キノリン、フェノチアジン、フェノキサジン、ピラゾール、インダゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、ナフタイミダゾール、フェナントイミダゾール、ピリドイミダゾール、ピラジンイミダゾール、キノキサリンイミダゾール、オキサゾール、ベンゾキサゾール、ナフトキサゾール、アントロオキサゾール、フェナントロオキサゾール、イソオキサゾール、1,2-チアゾール、1,3-チアゾール、ベンゾチアゾール、ピリダジン、ベンゾピリダジン、ピリミジン、ベンゾピリミジン、キノキサリン、1,5-ジアザアントラセン、2,7-ジアザピレン、2,3-ジアザピレン、1,6-ジアザピレン、1,8-ジアザピレン、4,5-ジアザピレン、4,5,9,10-テトラアザペリレン、ピラジン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジン、フルオルビン、ナフチリジン、アザカルバゾール、ベンゾカルボリン、フェナントロリン、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、ベンゾトリアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,5-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,5-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,3,5-トリアジン、1,2,4-トリアジン、1,2,3-トリアジン、テトラゾール、1,2,4,5-テトラジン、1,2,3,4-テトラジン、1,2,3,5-テトラジン、プリン、プテリジン、インドリジンおよびベンゾチアジアゾール。
アリールアルキル基は、少なくとも1つのアリール基によって置換されているアルキル基である。
【0037】
アリールアルキル基は、少なくとも1つのアリール基によって置換されているアルキル基であり、ここで、該アリール基は、少なくとも1つのアルキル基によって置換されている。上で与えられた意味または好ましい意味は、アリールおよびアルキル基に適用される。
【0038】
本発明の目的のために、Rは、それぞれの出現において、同じか、または、異なって、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~10の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたか完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、1~10の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基、または1~10の炭素原子を有する部分的にハロゲン化されたか完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルコキシ基から成る群から選択される。Rは、好ましくはそれぞれの出現において、メチル、エチル、トリフルオロメチル、またはメトキシである。
本発明の目的のために、Rは、1~10の炭素原子、好ましくは1~4つの炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を有する、直鎖または分枝のアルキル基である。
【0039】
本発明の態様において、Yが、意味Oを有し、Xが、意味O、S、またはNRを有し、ここで、Rは、上で指し示された意味を有する、式(1)の化合物は、本発明にしたがう組成物のために、好ましくは選択される。
【0040】
Yが意味Oを有し、そして、Xが意味OまたはSを有す、好ましくはYが意味Oを有し、そして、Xが意味Oを有する式(1)の化合物は、本発明にしたがう組成物のために、さらにその上好ましくは選択される。とくに、このタイプの式(1)の好ましい化合物は、式(2)によって表されることができ、
【0041】
【化2】
ここで、X、a、Sp、R~R12は、上で与えられた、または好ましくは下で与えられた意味を有する。
【0042】
上記のとおり、式(1)または(2)の化合物において、Xは、好ましくはOであり、そして、aは、0または1に対応する。スペーサーSpが、炭素原子を偶数個有する場合、aは、好ましくは1である。スペーサーSpが、炭素原子を奇数個有する場合、aは、好ましくは0である。
【0043】
式(1)または(2)の化合物において、上記のまたは好ましくは記載のとおり、Spは、好ましくは6~20の炭素原子を有するアルカンジイルであり、それは、1つ以上のR、とくに好ましくは8、9、10、11、12、13、14、15、または16の炭素原子を有するアルカンジイルによって置換されてもよく、それは、1以上のR、きわめてとくに好ましくは9、10、11、12、13、または14の炭素原子を有するアルカンジイルによって置換されてもよい。アルカンジイルは、上記のとおり、好ましくは非置換である。アルカンジイルは、きわめてとくに好ましくは10、11、12、または13の炭素原子または-(CH11-および-(CH12-を有するアルカンジイルである。
式(1)または(2)の化合物において、上記のまたは好ましくは記載のとおり、置換基R、R、RおよびRは、好ましくは、Hであり、それは、式(3)の化合物によって表されることができ、
【0044】
【化3】
ここで、X、a、Sp、およびR~R12は、上で与えられた意味または好ましくは上または下で与えられた意味を有する。
【0045】
本発明の態様において、上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)、(2)、または(3)の化合物(置換基R11およびR12は、Hを示し、およびR10は、上で指し示された意味を有する)は、本発明にしたがう組成物のために好ましくは選択される。
【0046】
置換基R10は、好ましくは、H、または1、2、3、4、5、または6つの炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、または非置換であるかまたはRによるモノ-または多置換であるフェニル基である。式(1)、(2)、または(3)の化合物の置換基R10は、とくに好ましくはH、メチル、エチル、またはフェニル、きわめてとくに好ましくはHまたはメチルである。
【0047】
式(1)、(2)、または(3)の化合物の置換基R10が、上記のとおり、Hである場合、これらのモノマーは、次いでアクリラートとして言及される。式(1)、(2)、または(3)の化合物の置換基R10が、上記のとおり、メチルである場合、これらのモノマーは、次いでメタクリラートとして言及される。アクリラートが、とくに好ましい。
【0048】
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)、(2)、および(3)の化合物において、置換基R11、R12、R、R、およびRは、好ましくは、Hであり、それは、式(4)の化合物によって表されることができ、
【0049】
【化4】
ここで、X、a、Sp、R、R、およびR12は、上で与えられた意味または好ましく上または下で与えられた意味を有する。
【0050】
式(1)、(2)、(3)、または(4)の化合物において、Rは、1~6つの炭素原子を有する、好ましくはフッ素化されていない、部分的にフッ素化された、または完全にフッ素化された、直鎖または分枝のアルキルまたはアルコキシ基であり、ここでSp、X、a、R、およびR10または他の置換基R~R12の1つは、それらが現れる場合、上で与えられた意味または好ましい意味を有する。
【0051】
式(1)、(2)、(3)、または(4)の化合物において、Rは、1~4つの炭素原子を有する、好ましくはフッ素化されていない、部分的にフッ素化された、または完全にフッ素化された、直鎖または分枝のアルキルまたはアルコキシ基であり、ここでSp、X、a、R、およびR10または他の置換基R~R12の1つは、それらが現れる場合、上で与えられた意味または好まし意味を有する。
【0052】
式(1)、(2)、(3)、または(4)の化合物において、Rは、2~8つの炭素原子を有する、好ましくはフッ素化されていない、部分的にフッ素化された、または完全にフッ素化された、直鎖または分枝のアルキル基であり、ここでSp、X、a、R、およびR10または他の置換基R~R12の1つは、それらが現れる場合、上で与えられた意味または好ましい意味を有する。
【0053】
式(1)、(2)、(3)、または(4)の化合物において、Rは、3~8つの炭素原子を有する、好ましくはフッ素化されていない、部分的にフッ素化された、または完全にフッ素化された、直鎖または分枝のアルキル基であり、ここでSp、X、a、R、およびR10または他の置換基R~R12の1つは、それらが現れる場合、上で与えられた意味または好ましい意味を有する。
組成物のために本発明に従って選択される式(1)~(4)の化合物の好ましい例は、化合物(M-1)~(M-63)に対応する:
【0054】
【化5】
【0055】
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の1つ以上の化合物、または化合物(M-1)~(M-63)の他に、本発明にしたがう組成物は、上記のまたは好ましくは下記のとおりのモル比において、少なくとも1つの親水性モノマーも備える。
親水性モノマーは、上記のとおり、たとえば、その対応するホモポリマーが、水に可溶性であるか、水中で膨張可能であるということを特徴とする。
それは、水に配位することが可能である極性基、たとえばおよび好ましくはOHまたはNHの存在によって、区別される。
【0056】
親水性モノマーの好適な例は、3-ヒドロキシプロピルメタクリラート、3-ヒドロキシプロピルアクリラート、2‐ヒドロキシエチルメタクリラート、2‐ヒドロキシエチルアクリルラート、4-ヒドロキシブチルメタクリラート、4-ヒドロキシブチルアクリラート、グリセリルメタクリラート、グリセリルアクリラート、アクリルアミド、N-ビニルピロリドン、6-ヒドロキシヘキシルメタクリラート、6-ヒドロキシヘキシルアクリラート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリラート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリラート、11-ヒドロキシウンデシルメタクリラート、11-ヒドロキシウンデシルアクリラート、12-ヒドロキシドデシルメタクリラート、または12-ヒドロキシドデシルアクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせである。
親水性モノマー群のための親水性モノマーは、上記の群からのアクリラート、またはメタクリラートモノマーから好ましくは選択される。
好ましい親水性モノマーは、アルキル鎖中に1~4つの炭素原子を有する、n-ヒドロキシアルキルアクリラートおよびn-ヒドロキシアルキルメタクリラートである。
2-ヒドロキシエチルメタクリラート(HEMA)、ヒドロキシエチルアクリラート(HEA)、またはこれらのモノマーの混合物は、本発明にしたがう組成物のために、とくに好ましくは選択される。
【0057】
従って、本発明は、さらにその上、上記のまたは好ましくは下記のとおり、組成物に関し、その中の少なくとも1つの親水性モノマーは、3-ヒドロキシプロピルメタクリラート、3-ヒドロキシプロピルアクリラート、2‐ヒドロキシエチルメタクリラート、2-ヒドロキシエチルアクリラート、4-ヒドロキシブチルメタクリラート、4-ヒドロキシブチルアクリラート、グリセリルメタクリラート、グリセリルアクリラート、アクリルアミド、N‐ビニルピロリドン、6-ヒドロキシヘキシルメタクリラート、6-ヒドロキシヘキシルアクリラート、18-ヒドロキシオクタデシルメタクリラート、18-ヒドロキシオクタデシルアクリラート、11-ヒドロキシウンデシルメタクリラート、11-ヒドロキシウンデシルアクリラート、12-ヒドロキシドデシルメタクリラート、12-ヒドロキシドデシルアクリラート、エチレングリコールフェニルエーテルアクリラート、エチレングリコールフェニルエーテルメタクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせから選択される。
【0058】
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の1つ以上の化合物、または化合物(M-1)~(M-63)の他に、本発明にしたがう組成物は、上記のとおり、親水性モノマーまたは親水性モノマー群の組み合わせを備え、ここで、すべての親水性モノマーの総計に対する、式(1)のすべての化合物または式(1)の好ましい化合物の総計のモル比は、好ましくは1:0.56~1:1.2、またはとくに好ましくは1:0.6~1:1である。
【0059】
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の1つ以上の化合物、または化合物(M-1)~(M-63)、および親水性モノマーの他に、上記のとおり、前記モル比において、本発明にしたがう組成物は、式(1)に合致しない少なくとも1つのさらなる非親水性モノマー、および/または少なくとも1つの青色吸収剤を、備えてもよい。
【0060】
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、それゆえさらにその上、それが、式(1)、または式(1)の化合物の好ましい態様に合致しない少なくとも1つのさらなる非親水性モノマーを備えることを特徴とする組成物に、関する。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、それゆえさらにその上、それが、少なくとも1つの青色吸収剤を備えることを特徴とする組成物に、関する。
【0061】
好適な青色吸収剤は、可視光の青色波長領域の吸収を呈する物質である。アクリラートまたはメタクリラートと同様の、重合の間のさらなるモノマーとして利用可能な青色吸収剤が、好ましくは選択される。好適な青色吸収剤は、文献、例えばWO2012/167124から公知である。とくに好ましい青色吸収剤は、N-2-[3-(2’-メチルフェニルアゾ)-4-ヒドロキシフェニルエチル]-エチルメチルアクリルアミドである。材料が眼科の製品の生成のために使用される場合に、重合された組成物が、紫外光に加えて短波長可視光も除去することを可能にするために、したがってよりよく網膜も保護するために、それらは、本発明にしたがう組成物に、加えられることができる。
【0062】
式(1)または式(1)の化合物の好ましい態様に合致しない非親水性モノマーまたは非親水性モノマー群は、組成物および対応するその結果としてのコポリマーのさらなる最適化のために、加えられることができる。これは、さらに非置換または置換された脂肪族基および/または非置換または置換された芳香族基および/またはスルフィド結合および/またはフッ素化基を担持する重合性物質である。置換脂肪族または芳香族基が選択される場合、これらは、少なくとも1つの置換基R#によって好ましくは置換され、ここで、それぞれの出現におけるR#は、互いに独立して、F、Cl、Br、I、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基、1~20の炭素原子を有する部分的にまたは完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルキル基、1~20の炭素原子を有する部分的にまたは完全にハロゲン化された直鎖または分枝のアルコキシ基、5~8つの炭素原子を有するシクロアルキル基、7~20の炭素原子を有するアリールアルコキシ基または5~40の環原子を有するアリールまたはヘテロアリール基を示し、ここで、アリールまたはヘテロアリール基またはアリールアルコキシ基の部分としてのアリール基は、1~12の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基または5~8つの炭素原子を有するシクロアルキル基によって置換されていてもよい。
【0063】
非親水性モノマーの例は、以下のとおりである:n-ブチルアクリラート、n-ブチルメタクリラート、エチルメタクリラート、エチルアクリラート、メチルメタクリラート、メチルアクリラート、n-プロピルメタクリラート、n-プロピルアクリラート、イソプロピルメタクリラート、イソプロピルアクリラート、n-ペンチルアクリラート、n-ペンチルメタクリラート、イソペンチルメタクリラート、イソペンチルアクリラート、s-ブチルアクリラート、s-ブチルメタクリラート、n-ヘキシルアクリラート、n-ヘキシルメタクリラート、s-ペンチルアクリラート、s-ペンチルメタクリラート、イソヘキシルアクリラート、イソヘキシルメタクリラート、n-オクチルアクリラート、n-オクチルメタクリラート、イソオクチルアクリラート、イソオクチルメタクリラート、n-ノニルアクリラート、n-ノニルメタクリラート、n-デシルアクリラート、n-デシルメタクリラート、n-ウンデシルアクリラート、n-ウンデシルメタクリラート、n-ドデシルアクリラート、n-ドデシルメタクリラート、n-オクタデシルアクリラート、n-オクタデシルメタクリラート、2‐エチルヘキシルアクリラート、2-エチルヘキシルメタクリラート、n-ドデシルアクリラート、n-ドデシルメタクリラート、n-トリデシルアクリラート、n-トリデシルメタクリラート、n-テトラデシルアクリラート、n-テトラデシルメタクリラート、n-ペンタデシルアクリラート、n-ペンタデシルメタクリラート、n-ヘキサデシルアクリラート、n-ヘキサデシルメタクリラート、2,2-ジメチルプロピルアクリラート、2,2-ジメチルプロピルメタクリラート、トリメチルシクロヘキシルアクリラート、トリメチルシクロヘキシルメタクリラート、イソブチルアクリラート、イソブチルメタクリラート、2-(4-ブロモフェニル)エチルメタクリラート、4-フェニルブチルメタクリラート、4-メチルフェニルメタクリラート、フェニルメタクリラート、4-メチルフェニルアクリラート、ベンジルアクリラート、ベンジルメタクリラート、2-ベンジルオキシエチルメタクリラート、3-ベンジルオキシプロピルメタクリラート、フェニルエチルアクリラート、フェニルエチルメタクリラート、3-フェニルプロピルメタクリラート、2-フェノキシエチルアクリラート、2-ベンジルオキシエチルアクリラート、3-フェニルプロピルアクリラート、4-メチルベンジルアクリラート、フェニルアクリラート、2-(フェニルチオ)エチルメタクリラート、4-フェニルブチルアクリラート、5-フェニルペンチルアクリラート、3-ベンジルオキシプロピルアクリラート、2-(フェニルチオ)プロピルアクリラート、2-(フェニルチオ)エチルアクリラート、4-フェニルブチルアクリラート、4-メチルベンジルメタクリラート、2-(2-メチルフェニル)エチルアクリラート、2-(2-メチルフェニル)エチルメタクリラート、2-(3-メチルフェニル)エチルアクリラート、2-(3-メチルフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-メチルフェニル)エチルアクリラート、2-(4-メチルフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-プロピルフェニル)エチルアクリラート、2-(4-プロピルフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-(1-メチルエチル)フェニル)エチルアクリラート、2-(4-(1-メチルエチル)フェニル)エチルメタクリラート、2-(4-メトキシフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-メトキシフェニル)エチルアクリラート、2-(4-シクロヘキシルフェニル)エチルアクリラート、2-(4-シクロヘキシルフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-クロロフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-クロロフェニル)エチルアクリラート、2-(3-クロロフェニル)エチルメタクリラート、2-(3-クロロフェニル)エチルアクリラート、2-(2-クロロフェニル)エチルメタクリラート、2-(2-クロロフェニル)エチルアクリラート、2-(4-ブロモフェニル)エチルアクリラート、2-(4-フェニルフェニル)エチルメタクリラート、2-エチル(4-フェニルフェニル)アクリラート、2-エチル(3-フェニルフェニル)メタクリラート、2-エチル(3-フェニルフェニル)アクリラート、2-エチル(4-ベンジルフェニル)メタクリラート、2-エチル(4-ベンジルフェニル)アクリラート、2-エチル(フェニルチオ)アクリラート、3-ベンジルオキシプロピルアクリラート、2-エチル[2-エトキシ(ベンジルオキシ)]アクリラート、2-エチル[2-エトキシ(ベンジルオキシ)]メタクリラート、ペンタフルオロフェニルメタクリラート、ヘプタデカフルオロデシルメタクリラート、ドデカフルオロヘプチルメタクリラート、ヘプタデカフルオロデシルアクリラート、トリフルオロエチルメタクリラート、オクタフルオロペンチルメタクリラート、ヘキサフルオロブチルメタクリラート、オクタフルオロペンチルアクリラート、トリフルオロエチルアクリラート、ヘプタフルオロブチルアクリラート、テトラフルオロプロピルメタクリラート、ヘキサフルオロブチルアクリラート、ペンタフルオロフェニルアクリラート、ヘキサフルオロ-イソプロピルメタクリラート。
【0064】
好ましい非親水性モノマーは、8~20の炭素原子の鎖長を有するフェノキシアルキルアクリラート、フェノキシアルキルメタクリラート、アルキルアクリラート、およびアルキルメタクリラート、ならびに1~8の炭素原子の鎖長のアルキレンまたはアルキルオキシ基を有し、それは好ましくは直鎖である、フェニルアルコキシアクリラート、フェニルアルコキシメタクリラート、フェニルアルコキシアルキルアクリラート、およびフェニルアルコキシアルキルメタクリラートである。
【0065】
n-オクタデシルメタクリラート(C18MA)または2-フェノキシエチルアクリラート(EGPEA)、またはこれらの化合物の組み合わせは、非親水性モノマーとして、とくに好ましくは選択される。2-フェニルエチルアクリラートに関する同義の名前は、エチレングリコールフェニルエーテルアクリラートである。
【0066】
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、組成物にさらにその上関し、それの中で、少なくとも1つの非親水性モノマーは、以下から選択される:n-ブチルアクリラート、n-ブチルメタクリラート、エチルメタクリラート、エチルアクリラート、メチルメタクリラート、メチルアクリラート、n-プロピルメタクリラート、n-プロピルアクリラート、イソプロピルメタクリラート、イソプロピルアクリラート、n-ペンチルアクリラート、n-ペンチルメタクリラート、イソペンチルメタクリラート、イソペンチルアクリラート、s-ブチルアクリラート、s-ブチルメタクリラート、n-ヘキシルアクリラート、n-ヘキシルメタクリラート、s-ペンチルアクリラート、s-ペンチルメタクリラート、イソヘキシルアクリラート、イソヘキシルメタクリラート、n-オクチルアクリラート、n-オクチルメタクリラート、イソオクチルアクリラート、イソオクチルメタクリラート、n-ノニルアクリラート、n-ノニルメタクリラート、n-デシルアクリラート、n-デシルメタクリラート、n-ウンデシルアクリラート、n-ウンデシルメタクリラート、n-ドデシルアクリラート、n-ドデシルメタクリラート、n-オクタデシルアクリラート、n-オクタデシルメタクリラート、2‐エチルヘキシルアクリラート、2-エチルヘキシルメタクリラート、n-ドデシルアクリラート、n-ドデシルメタクリラート、n-トリデシルアクリラート、n-トリデシルメタクリラート、n-テトラデシルアクリラート、n-テトラデシルメタクリラート、n-ペンタデシルアクリラート、n-ペンタデシルメタクリラート、n-ヘキサデシルアクリラート、n-ヘキサデシルメタクリラート、2,2-ジメチルプロピルアクリラート、2,2-ジメチルプロピルメタクリラート、トリメチルシクロヘキシルアクリラート、トリメチルシクロヘキシルメタクリラート、イソブチルアクリラート、イソブチルメタクリラート、2-(4-ブロモフェニル)エチルメタクリラート、4-フェニルブチルメタクリラート、4-メチルフェニルメタクリラート、フェニルメタクリラート、4-メチルフェニルアクリラート、ベンジルアクリラート、ベンジルメタクリラート、2-ベンジルオキシエチルメタクリラート、3-ベンジルオキシプロピルメタクリラート、フェニルエチルアクリラート、フェニルエチルメタクリラート、3-フェニルプロピルメタクリラート、2-フェノキシエチルアクリラート、2-ベンジルオキシエチルアクリラート、3-フェニルプロピルアクリラート、4-メチルベンジルアクリラート、フェニルアクリラート、2-(フェニルチオ)エチルメタクリラート、4-フェニルブチルアクリラート、5-フェニルペンチルアクリラート、3-ベンジルオキシプロピルアクリラート、2-(フェニルチオ)プロピルアクリラート、2-(フェニルチオ)エチルアクリラート、4-フェニルブチルアクリラート、4-メチルベンジルメタクリラート、2-(2-メチルフェニル)エチルアクリラート、2-(2-メチルフェニル)エチルメタクリラート、2-(3-メチルフェニル)エチルアクリラート、2-(3-メチルフェニル)エチルメタクリラート、
【0067】
2-(4-メチルフェニル)エチルアクリラート、2-(4-メチルフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-プロピルフェニル)エチルアクリラート、2-(4-プロピルフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-(1-メチルエチル)フェニル)エチルアクリラート、2-(4-(1-メチルエチル)フェニル)エチルメタクリラート、2-(4-メトキシフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-メトキシフェニル)エチルアクリラート、2-(4-シクロヘキシルフェニル)エチルアクリラート、2-(4-シクロヘキシルフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-クロロフェニル)エチルメタクリラート、2-(4-クロロフェニル)エチルアクリラート、2-(3-クロロフェニル)エチルメタクリラート、2-(3-クロロフェニル)エチルアクリラート、2-(2-クロロフェニル)エチルメタクリラート、2-(2-クロロフェニル)エチルアクリラート、2-(4-ブロモフェニル)エチルアクリラート、2-(4-フェニルフェニル)エチルメタクリラート、
【0068】
2-エチル(4-フェニルフェニル)アクリラート、2-エチル(3-フェニルフェニル)メタクリラート、2-エチル(3-フェニルフェニル)アクリラート、2-エチル(4-ベンジルフェニル)メタクリラート、2-エチル(4-ベンジルフェニル)アクリラート、2-エチル(フェニルチオ)アクリラート、3-ベンジルオキシプロピルアクリラート、2-エチル[2-エトキシ(ベンジルオキシ)]アクリラート、2-エチル[2-エトキシ(ベンジルオキシ)]メタクリラート、ペンタフルオロフェニルメタクリラート、ヘプタデカフルオロデシルメタクリラート、ドデカフルオロヘプチルメタクリラート、ヘプタデカフルオロデシルアクリラート、トリフルオロエチルメタクリラート、オクタフルオロペンチルメタクリラート、ヘキサフルオロブチルメタクリラート、オクタフルオロペンチルアクリラート、トリフルオロエチルアクリラート、ヘプタフルオロブチルアクリラート、テトラフルオロプロピルメタクリラート、ヘキサフルオロブチルアクリラート、ペンタフルオロフェニルアクリラート、ヘキサフルオロ-イソプロピルメタクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせ。
【0069】
上記のとおり、本発明による組成物は、少なくとも1つの架橋剤および少なくとも1つの紫外線吸収剤も備える。すなわち同時に架橋剤および紫外線吸収剤であるために、1つの物質が両方の特性をとることも、ここでは可能である。
架橋剤は、少なくとも2つの重合性基を含有しているモノマーである。該架橋剤は、2つの重合性基を好ましくは有する。架橋剤は、水を配位することができる官能基、例えば、OHまたはNH基を任意に含有してもよい。この方法で官能化される架橋剤は、同様に発明の意味における好適な親水性モノマーであり、上記の親水性モノマーと組み合わせて、好ましくは用いられる。
【0070】
架橋剤の例は、以下のとおりである:
パラジビニルベンゼン、アリルアクリラート、エチレングリコールジビニルエーテル、ジビニルスルホン、アリルメタクリラート、N,N’-メチレン-ビス-アクリルアミド、エチレングリコールジアクリラート、N,N’-メチレン-ビス-メタクリルアミド、1,3-プロパンジオールジアクリラート、2,3-プロパンジオールジアクリラート、1,4-ブタンジオールジアクリラート、1,3-ブタンジオールジアクリラート、1,5-ペンタンジオールジアクリラート、1,6-ヘキサンジオールジアクリラート、1,7-ヘプタンジオールジアクリラート、1,8-オクタンジオールジアクリラート、1,9-ノナンジオールジアクリラート、1,10-デカンジオールジアクリラート、1,11-ウンデカンジオールジアクリラート、1,12-ドデカンジオールジアクリラート、1,13-トリデカンジオールジアクリラート、1,14-テトラデカンジオールジアクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジアクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジアクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジアクリラート、1,18-オクタデカンジオールジアクリラート、1,19-ノナデカンジオールジアクリラート、1,20-エイコサンジオールジアクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジアクリラート、1,22-ドコサンジオールジアクリラート、1,23-トリコサンジオールジアクリラート、1,24-テトラコサンジオールジアクリラート、エチレングリコールジメタクリラート、N,N’-ジヒドロキシエチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリラート、1,3-プロパンジオールジメタクリラート、2,3-プロパンジオールジメタクリラート、1,3-ブタンジオールジメタクリラート、1,4-ブタンジオールジメタクリラート、1,5-ペンタンジオールジメタクリラート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリラート、1,7-ヘプタンジオールジメタクリラート、1,8-オクタンジオールジメタクリラート、1,9-ノナンジオールジメタクリラート、1,10-デカンジオールジメタクリラート、1,11-ウンデカンジオールジメタクリラート、1,12-ドデカンジオールジメタクリラート、1,13-トリデカンジオールジメタクリラート、1,14-テトラデカンジオールジメタクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジメタクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジメタクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジメタクリラート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリラート、1,19-ノナデカンジオールジメタクリラート、1,20-エイコサンジオールジメタクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジメタクリラート、1,22-ドコサンジオールジメタクリラート、1,23-トリコサンジオールジメタクリラート、1,24-テトラコサンジオールジメタクリラート、2-(アクリロイルオキシ)エチルメタクリラート、2-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリラート、3-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリラート、4-(アクリロイルオキシ)ブチルメタクリラート、5-(アクリロイルオキシ)ペンチルメタクリラート、6-(アクリロイルオキシ)ヘキシルメタクリラート、7-(アクリロイルオキシ)ヘプチルメタクリラート、8-(アクリロイルオキシ)オクチルメタクリラート、9-(アクリロイルオキシ)ノニルメタクリラート、10-(アクリロイルオキシ)デシルメタクリラート、11-(アクリロイルオキシ)ウンデシルメタクリラート、12-(アクリロイルオキシ)ドデシルメタクリラート、13-(アクリロイルオキシ)トリデシルメタクリラート、14-(アクリロイルオキシ)テトラデシルメタクリラート、15-(アクリロイルオキシ)ペンタデシルメタクリラート、16-(アクリロイルオキシ)ヘキサデシルメタクリラート、17-(アクリロイルオキシ)-ヘプタデシルメタクリラート、18-(アクリロイルオキシ)オクタデシルメタクリラート、19-(アクリロイルオキシ)ノナデシルメタクリラート、20-(アクリロイルオキシ)エイコサニルメタクリラート、21-(アクリロイルオキシ)ヘンエイコサニルメタクリラート、22-(アクリロイルオキシ)ドコサニルメタクリラート、23-(アクリロイルオキシ)トリコサニルメタクリラート、24-(アクリロイルオキシ)テトラコサニルメタクリラート、ネオペンチルグリコールジアクリラート、ジ(エチレングリコール)ジアクリラート、N,N’-ヘキサメチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリラート、チオジエチレングリコールジメタクリラート、ネオペンチルグリコールジメタクリラート、ジエチレングリコールジメタクリラート、ジアリルフタラート、トリアリルシアヌラート、グリセリル1,3-ジメタクリラート、N,N’-ヘキサメチレンビスメト-アクリルアミド、トリ(エチレングリコール)ジアクリラート、トリ(エチレングリコール)ジメタクリラート、テトラ(エチレングリコール)ジアクリラート、テトラ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ペンタ(エチレングリコール)ジアクリラート、ペンタ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジアクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ポリ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリラート。
【0071】
好ましい架橋剤は、エチレングリコールジメチルアクリラート、1,3-プロパンジオールジアクリラート、2,3-プロパンジオールジアクリラート、1,4-ブタンジオールジアクリラート、1,3-ブタンジオールジアクリラート、1,5-ペンタンジオールジアクリラート、1,6-ヘキサンジオールジアクリラート、1,7-ヘプタンジオールジアクリラート、1,8-オクタンジオールジアクリラート、1,9-ノナンジオールジアクリラート、1,10-デカンジオールジアクリラート、1,11-ウンデカンジオールジアクリラート、1,12-ドデカンジオールジアクリラート、1,13-トリデカンジオールジアクリラート、1,14-テトラデカンジオールジアクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジアクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジアクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジアクリラート、1,18-オクタデカンジオールジアクリラート、1,19-ノナデカンジオールジアクリラート、1,20-エイコサンジオールジアクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジアクリラート、1,22-ドコサンジオールジアクリラート、1,23-トリコサンジオールジアクリラート、1,24-テトラコサンジオールジアクリラート、1,3-プロパンジオールジメタクリラート、2,3-プロパンジオールジメタクリラート、1,3-ブタンジオールジメタクリラート、1,4-ブタンジオールジメタクリラート、1,5-ペンタンジオールジメタクリラート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリラート、1,7-ヘプタンジオールジメタクリラート、1,8-オクタンジオールジメタクリラート、1,9-ノナンジオールジメタクリラート、1,10-デカンジオールジメタクリラート、1,11-ウンデカンジオールジメタクリラート、1,12-ドデカンジオールジメタクリラート、1,13-トリデカンジオールジメタクリラート、1,14-テトラデカンジオールジメタクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジメタクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジメタクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジメタクリラート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリラート、1,19-ノナデカンジオールジメタクリラート、1,20-エイコサンジオールジメタクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジメタクリラート、1,22-ドコサンジオールジメタクリラート、1,23-トリコサンジオールジメタクリラート、1,24-テトラコサンジオールジメタクリラート、グリセリル1,3-ジメタクリラート、およびジアリルフタラートである。
【0072】
グリセリル1,3-ジメタクリラート(GDMA)、エチレングリコールジメチルアクリラート(EGDMA)、ペンタ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジメタクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせは、本発明に従ってきわめてとくに好ましくは選択される。
【0073】
とくに、好ましい架橋剤は、エチレングリコールジメチルアクリラート、1,3-プロパンジオールジアクリラート、1,4-ブタンジオールジメタクリラート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリラート、1,18-オクタデカンジオールジアクリラート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリラート、グリセリル1,3-ジメタクリラートおよびフタル酸ジアリルである。グリセリル1,3-ジメタクリラート(GDMA)、エチレングリコールジメチルアクリラート(EGDMA)、ペンタ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジメタクリラート、1,18-オクタデカンジオールジアクリラート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリラート、18-(アクリロイルオキシ)オクタデシルメタクリラート、1-アクリロイル-18-オクタデカンジオールジメタクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせは、発明に従ってきわめてとくに好ましくは選択される。
【0074】
従って、上記のまたは好ましくは下記のとおり、本発明は、組成物にさらにその上関し、その中の架橋剤は、以下の群から選択される:パラジビニルベンゼン、アリルアクリラート、エチレングリコールジビニルエーテル、ジビニルスルホン、アリルメタクリラート、N,N’-メチレン-ビス-アクリルアミド、エチレングリコールジアクリラート、N,N’-メチレン-ビス-メタクリルアミド、1,3-プロパンジオールジアクリラート、2,3-プロパンジオールジアクリラート、1,4-ブタンジオールジアクリラート、1,3-ブタンジオールジアクリラート、1,5-ペンタンジオールジアクリラート、1,6-ヘキサンジオールジアクリラート、1,7-ヘプタンジオールジアクリラート、1,8-オクタンジオールジアクリラート、1,9-ノナンジオールジアクリラート、1,10-デカンジオールジアクリラート、1,11-ウンデカンジオールジアクリラート、1,12-ドデカンジオールジアクリラート、1,13-トリデカンジオールジアクリラート、1,14-テトラデカンジオールジアクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジアクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジアクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジアクリラート、1,18-オクタデカンジオールジアクリラート、1,19-ノナ-デカンジオールジアクリラート、1,20-エイコサンジオールジアクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジアクリラート、1,22-ドコサンジオールジアクリラート、1,23-トリコサンジオールジアクリラート、1,24-テトラコサンジオールジアクリラート、エチレングリコールジメタクリラート、N,N’-ジヒドロキシエチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリラート、1,3-プロパンジオールジメタクリラート、2,3-プロパンジオールジメタクリラート、1,3-ブタンジオールジメタクリラート、1,4-ブタンジオールジメタクリラート、1,5-ペンタンジオールジメタクリラート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリラート、1,7-ヘプタンジオールジメタクリラート、1,8-オクタンジオールジメタクリラート、1,9-ノナンジオールジメタクリラート、1,10-デカンジオールジメタクリラート、1,11-ウンデカンジオールジメタクリラート、1,12-ドデカンジオールジメタクリラート、1,13-トリデカンジオールジメタクリラート、1,14-テトラデカンジオールジメタクリラート、1,15-ペンタデカンジオールジメタクリラート、1,16-ヘキサデカンジオールジメタクリラート、1,17-ヘプタデカンジオールジメタクリラート、1,18-オクタデカンジオールジメタクリラート、1,19-ノナデカンジオールジメタクリラート、1,20-エイコサンジオールジメタクリラート、1,21-ヘンエイコサンジオールジメタクリラート、1,22-ドコサンジオールジメタクリラート、1,23-トリコサンジオールジメタクリラート、1,24-テトラコサンジオールジメタクリラート、2-(アクリロイルオキシ)エチルメタクリラート、2-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリラート、3-(アクリロイルオキシ)プロピルメタクリラート、4-(アクリロイルオキシ)ブチルメタクリラート、5-(アクリロイルオキシ)ペンチルメタクリラート、6-(アクリロイルオキシ)ヘキシルメタクリラート、7-(アクリロイルオキシ)ヘプチルメタクリラート、8-(アクリロイルオキシ)オクチルメタクリラート、9-(アクリロイルオキシ)ノニルメタクリラート、10-(アクリロイルオキシ)デシルメタクリラート、11-(アクリロイルオキシ)ウンデシルメタクリラート、12-(アクリロイルオキシ)ドデシルメタクリラート、13-(アクリロイルオキシ)トリデシルメタクリラート、14-(アクリロイルオキシ)テトラデシルメタクリラート、15-(アクリロイルオキシ)ペンタデシルメタクリラート、16-(アクリロイルオキシ)ヘキサデシルメタクリラート、17-(アクリロイルオキシ)-ヘプタデシルメタクリラート、18-(アクリロイルオキシ)オクタデシルメタクリラート、19-(アクリロイルオキシ)ノナデシルメタクリラート、20-(アクリロイルオキシ)エイコサニルメタクリラート、21-(アクリロイルオキシ)ヘンエイコサニルメタクリラート、22-(アクリロイルオキシ)-ドコサニルメタクリラート、23-(アクリロイルオキシ)トリコサニルメタクリラート、24-(アクリロイルオキシ)テトラコサニルメタクリラート、ネオペンチルグリコールジアクリラート、ジ(エチレングリコール)ジアクリラート、N,N’-ヘキサメチレンビスアクリルアミド、チオジエチレングリコールジアクリラート、チオジエチレングリコールジメタクリラート、ネオペンチルグリコールジメタクリラート、ジエチレングリコールジメタクリラート、ジアリルフタラート、トリアリルシアヌラート、グリセリル1,3-ジメタクリラート、N,N’-ヘキサメチレンビスメタクリルアミド、トリ(エチレングリコール)ジアクリラート、トリ(エチレングリコール)ジメタクリラート、テトラ(エチレングリコール)ジアクリラート、テトラ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ペンタ(エチレングリコール)ジアクリラート、ペンタ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジアクリラート、ヘキサ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ポリ(エチレングリコール)ジメタクリラート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリラート、またはこれらの化合物のまたは組み合わせ。
発明に従って選択される紫外線吸収剤は、重合性基を含有し、UV範囲における強い吸収を有する分子である。
【0075】
紫外線吸収剤の例は、以下のとおりである:
3-(3-(3級ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-フェノキシ)プロピルメタクリラート、2-(2-ヒドロキシ-5-ビニルフェニル)-2H-ベンゾ-トリアゾール、アリル-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-アリル-6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-p-クレゾール、4-メタクリルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-(2’-ヒドロキシ-3’-メタリル-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシ-4-メタクリロイルオキシベンゾフェノン、4-アクリロイルエトキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-[3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]エチルメタクリラート、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリロキシプロピルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリロイルプロピル-3’-3級-ブチル-フェニル)-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-(3-(3級ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)フェノキシ)エチルメタクリラート、2-[3’-3級-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(3’’-メタクリロイルオキシプロピル)フェニル]-5-クロロベンゾトリアゾール、2-{2’-ヒドロキシ-3’-3級-ブチル-5’-[3’-メタクリロイルオキシプロポキシ]フェニル}-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-[3’3級-ブチル-5’-(3’’-ジメチルビニルシリルプロポキシ)-2’-ヒドロキシフェニル]-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(3級ブチル)-6-(5-クロロ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-4-ビニルフェノール、2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチルプロプ-2-エニル)フェノール、2-(3-アセチル-2-アミノフェノキシ)エチルメタクリラート、2-(4-ベンゾイル-3-ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリラート。
好ましい紫外線吸収剤は、フェニルトリアゾールまたはベンゾトリアゾールの、好ましくはベンゾトリアゾールの、メタクリラートおよびアクリラートである。
【0076】
とくに好ましい紫外線吸収剤は、2-[3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]エチルメタクリラートまたは3-(3-(3級ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)フェノキシ)プロピルメタクリラートである。
【0077】
従って、上記のまたは好ましくは下記のとおり、本発明は、組成物にさらにその上関し、その中の紫外線吸収剤は、以下の群から選択される:3-(3-(3級ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-フェノキシ)プロピルメタクリラート、2-(2-ヒドロキシ-5-ビニルフェニル)-2H-ベンゾ-トリアゾール、アリル-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-アリル-6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-p-クレゾール、4-メタクリルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-(2’-ヒドロキシ-3’-メタリル-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシ-4-メタクリロキシロキシベンゾフェノン、4-アクリロイルエトキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2-[3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]エチルメタクリラート、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリルアミドフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリロキシプロピルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メタクリロキシプロピル-3’-3級-ブチル-フェニル)-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-(3-(3級ブチル)-4-ヒドロキシ-5-(5-メトキシ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)フェノキシ)エチルメタクリラート、2-[3’-3級-ブチル-2’-ヒドロキシ-5’-(3’’-メタクリロキシロキシプロピル)フェニル]-5-クロロベンゾトリアゾール、2-{2’-ヒドロキシ-3’-3級-ブチル-5’-[3’-メタクリロキシロキシプロポキシ]フェニル}-5-メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、
【0078】
2[3’3級-ブチル-5’-(3’’-ジメチルビニルシリルプロポキシ)-2’-ヒドロキシフェニル]-5-メトキシベンゾトリアゾール、2-(3級ブチル)-6-(5-クロロ-2H-ベンゾ[d]-1,2,3-トリアゾール-2-イル)-4-ビニルフェノール、2-(2H-1,2,3-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-(2-メチルプロプ-2-エニル)フェノール、2-(3-アセチル-2-アミノフェノキシ)エチルメタクリラート、2-(4-ベンゾイル-3-ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリラート、またはこれらの化合物の組み合わせ。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記を備えることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~1.0モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.04~0.5モル当量
および
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記を備えることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~0.2モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.05~0.5モル当量
および
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記を備えることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)に合致しない非親水性モノマーの0.05~1.0モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.04~0.5モル当量
および
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記を備えることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)に合致しない非親水性モノマーの0.05~0.2モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.05~0.5モル当量
および
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量。
【0079】
本発明にしたがう組成物の態様において、上記のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の化合物、または好ましい化合物、たとえば(M-1)~(M 63)、またはこのタイプのすべての化合物の総計の1モル当量の他に、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、すべての親水性モノマーの0.56~1.2モル当量、または、好ましくは0.6~1モル当量を備える場合、それは、好ましい。
【0080】
本発明にしたがう組成物の態様において、上記のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の化合物、または好ましい化合物、たとえば(M-1)~(M-63)、またはこのタイプのすべての化合物の総計の1モル当量の他に、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、非親水性モノマーの0.1~0.2モル当量を備える場合、それは、好ましい。
【0081】
本発明にしたがう組成物の態様において、上記のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の化合物、または好ましい化合物、たとえば(M-1)~(M-63)、またはこのタイプのすべての化合物の総計の1モル当量の他に、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.01~0.03モル当量を備える場合、それは、好ましい。
【0082】
本発明にしたがう組成物の態様において、上記のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の化合物、または好ましい化合物、たとえば(M-1)~(M-63)、またはこのタイプのすべての化合物の総計の1モル当量の他に、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.05~0.3モル当量を備える場合、それは、好ましい。
【0083】
本発明にしたがう組成物の態様において、上記のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の化合物、または好ましい化合物、たとえば(M-1)~(M-63)、またはこのタイプのすべての化合物の総計の1モル当量の他に、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、UV吸収剤の0.007~0.02モル当量を備える場合、それは、好ましい。
【0084】
本発明にしたがう組成物の態様において、上記のとおり、式(1)、(2)、(3)、(4)の化合物、または好ましい化合物、たとえば(M-1)~(M-63)、またはこのタイプのすべての化合物の総計の1モル当量、および親水性、非親水性モノマー、架橋剤、および紫外線吸収剤の総計の上記のモル当量の他に、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、青色吸収剤の0~0.004モル当量、または好ましくは記載のとおりまたは好ましくは記載のとおり、青色吸収剤の総計の1マイクロモル当量~0.004モル当量、または特に好ましくは記載のとおりまたは好ましくは記載のとおり、青色吸収剤の総計の8マイクロモル当量~0.002モル当量を備える場合、それは、好ましい。
【0085】
青色吸収剤の量の好適な選択は、帯域の位置および対応する吸光係数に依存し、その結果、当業者は、対応してモル青色吸収剤の上記の当量を適応させることができる。青色波長範囲の伝達が最小であるような方法で、これが、本発明にしたがうコポリマーのUV/VISスペクトルに影響するように、青色吸収剤の量の選択は、選択されなければならない。
本発明にしたがう組成物において、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、遊離基開始剤も、上記のとおり、本発明にしたがうモノマー組成物の重合が、起こることができるように、加えられる。
用語イニシエーター、フリーラジカルスターター、または遊離基開始剤は、同義的に使用される。
【0086】
分極は、フリーラジカル、両方の熱開始剤によって、好ましくは開始され、たとえば、アセチルペルオキシド、ステアロイルペルオキシド、2,2’-アゾ-ビス-(イソブチロニトリル)、3級ブチルペルオキシピバラート、2,2’-アゾビス-(2-シアノブタンニトリル)、ベンゾイルペルオキシド、Lupero(登録商標)TBEC、2,2’-(ジアゼン-1,2-ジイル)ビス(2,4-ジメチル-ペンタンニトリル)、デカノイルペルオキシド、ジ(3級-ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボナート、ラウロイルペルオキシド、3級ブチルペルオキシジエチルアセタート、3級ブチルペルオキシ-2-エチルヘキサノアート、3級-アミルペルオキシ-2-エチルヘキサノアート、VA-086、1,1’-アゾ-ジ(ヘキサヒドロベンゾニトリル)、1,1-ビス(3級-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、ペルオキシジカーボナート、およびまた、光化学的イニシエーター、たとえばDarocur2273、Darocur3331、Darocur1164、Irgacur1850、Darocur1700、Darocur1173、Irgacur 184、Darocur1116、Darocur2959、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、Irgacur651、2,4,6-(トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6-ジクロロベンゾイル)-4-プロピルフェニルホスフィンオキシドは、この目的のために好適である。
【0087】
熱開始剤が、好ましくは使用される。上記のとおりの熱開始剤が、好ましくは使用される。1,1-ビス(3級-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、3級ブチルペルオキシ-2-エチルヘキサノアート、および3級-アミルペルオキシ-2-エチルヘキサノアートは、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、組成物中に存在する式(1)のすべての化合物の総計に基づき、好ましくは0.0025~0.05モル当量で、遊離基開始剤として、特に好ましくは用いられる。
上記のとおり、本発明は、それゆえ組成物にさらにその上関し、ここで、該組成物は、遊離基開始剤を備える。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記を備えることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~0.2モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.05~0.5モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、青色吸収剤の0~0.004モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、遊離基開始剤の0025~0.05モル当量。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記を備えることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~1.0モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.04~0.5モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、青色吸収剤の0~0.004モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、遊離基開始剤の0025~0.05モル当量。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記からなることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~0.2モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.05~0.5モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、青色吸収剤の0~0.004モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、遊離基開始剤の0025~0.05モル当量。
この態様において、上記のとおり、好ましくは指し示される構成のモル当量は、対応して適用される。
本発明は、上記のまたは好ましくは記載のとおり、下記からなることを特徴とする組成物に、その上関する:
上記のとおりの式(1)の化合物、または、式(1)の好ましい化合物の1モル当量、または、上記のまたは好ましくは記載のとおりの式(1)のすべての化合物の総計の1モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、親水性モノマーの0.51~1.24モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、非親水性モノマーの0~1.0モル当量、好ましくは式(1)に合致しない非親水性モノマーの0~0.2モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、架橋剤の0.04~0.5モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、紫外線吸収剤の0.005~0.05モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、青色吸収剤の0~0.004モル当量;
上記のまたは好ましくは記載のとおり、遊離基開始剤の0025~0.05モル当量。
【0088】
該組成物のために、組成物の構成の形態および好ましい形態は、所望のとおり組み合わされることができる。それぞれの場合において、それぞれの構成およびそれらの量の好ましい態様が、組み合わされる場合、それは、好ましい。
【0089】
上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、本発明にしたがう組成物が重合する場合、上記のとおり、16℃と20℃との間の周囲温度から柔らかく、すべての利点を有する架橋コポリマーが、形成する。それらは、特に、きらめきをまたは実質的にきらめきを呈さない。用語「きらめきがまたは実質的にきらめきがない」は、上記のとおりの意味を有する。コポリマーは、15℃以下のガラス遷移温度(Tg)を有し、少なくとも1.5、好ましくは少なくとも1.52の屈折率を有し、ここで、屈折能の誘導可能な変動は、依然として好ましくは少なくとも0.005(ΔnD=0.005)である。
本発明は、従って、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、重合する組成物を備える架橋コポリマーに、さらにその上関する。
本発明は、従って、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、重合する組成物からなる架橋コポリマーに、さらにその上関する。
【0090】
フリーラジカル重合の反応条件は、高分子化学の領域において、当業者に十分に公知となっている。上記のとおり、式(1)の化合物またはそれらの好ましい態様が、一般に疎水性である特別な特徴により、本発明にしたがう組成物において、特に親水性モノマーの存在のため、構成成分の混和性は、限定されてもよい。しかしながら、当業者は、均一なコポリマーが形成するように、慎重にイニシエーターを選択し、温度に関して熱プロセスの場合に、該プロセスを選択することができる。確認された混和ギャップの場合、それが、混和ギャップ内にないように、重合温度は、選択されなければならない。
【0091】
当業者は、混和ギャップにつながることができる材料の不適合性を、確認することができる。彼は、たとえば、上記のとおり、好適な光供給源によって、本発明にしたがう組成物を照射し、様々な温度で、UV/VISスペクトルを記録することができる。好適な波長は、450nmと750nmの間にある。たとえば、伝達が、450nmの波長のための温度に対してプロットされる場合、伝達の増加が飛躍する場合、混和ギャップが、確認される。分離が生じる混合物の密度の突然の減少によって、伝達の上昇は、説明されることができる。このタイプの試験の助けを借りて、当業者は、熱的に誘発されたフリーラジカル重合の好適な温度を、選択することが可能である。
【0092】
上記のとおり、本発明は、上記のとおり、記載のまたは好ましくは記載の構成成分を備えるかまたはそれから成る、本発明にしたがう組成物が、提供され、その結果フリーラジカル重合に付され、ここで、熱遊離基開始剤の使用の場合、選択されるべき重合温度が、提供された組成物の材料の混和ギャップ内にないということを特徴とする架橋コポリマーの調製のためのプロセスに、それゆえさらにその上関する。
重合は、上記のとおり、溶媒なしで、好ましくは実行される。
【0093】
眼科製品の生成のための原材料としての本発明にしたがうコポリマーの特性は、標準の方法、例えば、照射を伴う、そして、伴わない屈折計法等を用いて、決定されることができる。きらめきおよび吸水性は、一定の温度で、そして、一定の時間、試料をインキュベートし、マルチ焦点画像を発生させ、この画像上の液胞を計数することによって、決定される。
【0094】
液胞数が、提示され、容量に標準化される。吸水性は、たとえば、水中でのインキュベーションの前後での、質量の違いから決定されることができる。ポリマーの材料特性の決定の技法は、先行技術において公知であり、いかなる形にも制限されない。本発明にしたがう架橋コポリマーのキャラクタリゼーションのために使用される方法は、実験部分において更に詳細に記載されるが、限定的とみなされるべきではない。
【0095】
本発明は、眼科製品のための、好ましくは眼科レンズまたは眼科移植のための、とくに好ましくは眼内レンズのためのブランクの生成のための、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、組成物、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、重合した組成物からの結果としての架橋コポリマーの使用に、さらにその上同様に関する。
【0096】
用語ブランクは、用語半製品によって同義的に使用されることもでき、それらの基本形において、最終生成物の製造のための要求される作業ステップが、かなり減少される程度まで、1つの原材料から、または、原材料群から生成された製品も、記載する。一般に、ブランクは、一定の寸法に前もって作られ、幾何学的に特定された、固体の本体であり、一定の標準および認証基準に対応する。「半製品製造」から生じた、金属産業から公知の用語半製品は、金属または金属合金のみではなくプラスチックから作られる製品もカバーし、また、眼科製品も含む医薬製品の製造にも、対応して適用される。
【0097】
従って、本発明は、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、本発明にしたがうコポリマーまたは本発明にしたがう重合した組成物をそなえる製品に、さらにその上関する。従って、本発明にしたがうコポリマーのために記載された同じ利点としての製品。上の記述は、対応して適用される。
製品は、いかなる形にも限定されず、好ましくはブランクまたは完成した眼科製品、好ましくは眼科レンズまたは眼科移植、とくに好ましくは眼内レンズまたはフェイキック眼内レンズである。
【0098】
本発明は、従って、眼科レンズまたは眼科移植、眼科的移植、または眼科レンズのためのブランクから選択された、上記のとおりの製品に、さらにその上関する。
上記のとおり、ハプティックおよびまた中心の光学レンズの両方のために、本発明にしたがうコポリマーまたは本発明にしたがう重合した組成物は、いかなるタイプの眼科レンズ、好ましくは眼内レンズまたはフェイキックレンズのための限定なしで、使用されることができる。本発明の材料は、さらに眼科レンズの生成のための公知である材料と、組み合わされることもできる。これは、たとえば、ハプティックが、中心の光学レンズに対して種々のプラスチックから成ることが意図される場合、真実であるだろう。眼内レンズの生成の領域における当業者は、ブランクおよび完成品の生成のために必要な処理ステップに精通している。
【0099】
本発明にしたがう組成物のフリーラジカル重合、上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、たとえば、重合型において実行されることができる。多種多様な材料、型、および技法は、この点で公知である。対応する例は、実験部分中に記載される。
【0100】
上記のとおりまたは好ましくは記載のとおり、本発明は、それゆえ、上記のとおり、本発明にしたがう組成物が、提供され、重合が実行され、そして製品が、同時に、または続いて形づくられることを特徴とする製品の生成のためのプロセスに、関する。該製品は、たとえば、ブランクとして成形することによって生成されることができ、それは、上記のとおり完成品、例えば眼科レンズにさらに転換される。切断方法によるさらに製造ステップは、当業者に十分に公知である。
【0101】
更なるコメントがなくてさえ、当業者は、最も広い範囲の上記記載を利用することが可能であろうことが想定される。好ましい態様は、それゆえ、いかなる形であっても、絶対的に限定しない記載の開示と、単にみなされるべきである。
上と下で、すべての温度は、℃で提示される。
本発明は、以下の例によってより詳細に説明されるが、それらに限定されない。

例1-化合物A、B、C、およびDの調製:
化合物A、(M-23)に対応する、12-((2-オキソ-3-(4-ペンチル-2-(トリフルオロメチル)フェニル)-2H-クロメン-7-イル)オキシ)ドデシルアクリラート:
【0102】
【化6】
化合物B、(M-20)に対応する、12-((2-オキソ-3-(4-ペンチル-2-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)-2H-クロメン-7-イル)オキシ)ドデシルアクリラート:
【0103】
【化7】
化合物C、(M-42)に対応する、12-((2-オキソ-3-(4-ペンチル-2-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)-2H-クロメン-7-イル)オキシ)ドデシルメタクリラート:
【0104】
【化8】
化合物D、(M-33)に対応する、11-(2-オキソ-3-(4-ペンチル-2-(トリフルオロ-メトキシ)フェニル)-2H-クロマン-7-イル)ウンデシルアクリラート:
【0105】
【化9】
上記の化合物Aの調製はスキーム1、化合物BおよびCの調製はスキーム2、および、化合物Dの調製は、スキーム3において描く:
【0106】
【化10】
【0107】
【化11】
【0108】
【化12】
例2:重合
下の表1において明らかな様に、用いるモノマーは、商業的に購入し、さらに精製せずに用いた。
一般手順:
本発明にしたがう対応する組成物は、表1に記載されているように、個別の構成成分を混合することによって、フラスコ中で調製し、脱気する。
【0109】
重合は、溶媒なしで実行する。重合型は、好適な厚み、例えば1~3mm間の厚みのシリコンマットの内部に存在し、そこから、検体、例えば1mmx25mm×30~70mmのバーあるいは、対応する所望されたブランクおよび充填流路の形状を、切り取り、そして、2つのガラス板の間に、シリコンマットを敷設する。分離層、例えばPETフィルムは、それぞれの場合において、ガラス板とシリコンマットの間に敷設する。重合条件はイニシエーターに応じて選択し、それは、それぞれの混合組成物から、当業者に明白である。イニシエーターの量を、表1において同様に指し示す。重合温度は、70℃と180℃の間にある。
C18MA=オクタデシルメタクリラート
HEMA=2ヒドロキシエチルメタクリラート
EGDMA=エチレングリコールジメタクリラート
UVabs=2-[3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]エチルメタクリラート
DtCyP=1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ) -3,3,5-トリメチルシクロヘキサン
【0110】
【表1】
本発明にしたがう組成物を、*によって示す。
表1中の組成物1~10の重合からの材料は、以下の方法を使用することを特徴とする:
屈折計法
屈折率nDは、Schmidt-HaenschモデルATR-Lambdaマルチ波屈折計によって決定する。測定は、20℃で実行する。
照射および屈折率変動
【0111】
試料を、ホウ珪酸ガラスで覆い、125Wの水銀高圧灯によって照射する。屈折率は、測定の間に決定する。屈折率変動がもはや観察されないまで、照射を連続する。最初の屈折率と照射の後の屈折率の間の違いは、ΔnDとして言及する。
きらめき(GT)吸水性(WA)
【0112】
1mmの厚さを有する試料、例えば9.5mmの直径および1mmの厚さを有するディスクは、45℃で24時間、水中でインキュベートする。試料を、続いて37℃で更に2.5時間、温水中でインキュベートする。この方法で処置する試料を、顕微鏡によって調査する。
【0113】
様々な焦点面による一連の画像を、カメラ(DMC4500、ライカ)を伴う顕微鏡(M205FA、ライカ)を使用して、暗視野において、記録する。マルチ焦点画像を形成するためにこれを一緒に接続し、そして、この画像上の液胞を計数する。液胞数が、提示され、容量に標準化される。
吸水性は、水中での45℃または30℃72時間のインキュベーションの前後で、質量の違いから決定する。
【0114】
【表2】
【0115】
重合した組成物1~10(コポリマー1~10に対応する)の結果は、親水性構成成分HEMAの添加によって、良好な屈折率変動が、依然として達成されるが、しかし、HEMAの量が、本発明に従って選択される場合に、不透明化は、きらめきテストにおいて生じないことを、明確に示す。重合した組成物4、5、6、7のコポリマーは、重合の後依然として透明であり、さらにその上、それは、きらめきの後不透明化を呈示しない、すなわち実質的にきらめきがないことが、明らかであり、そして、液胞数は、Miyataによって導入されたスケール上の0段階に、対応する。
本発明にしたがう重合した組成物4~7は、理想的である。すべての材料特性が一緒に考慮される場合、重合した組成物5は、とくに好ましい。
例3:
以下組成物は、例2に類似して重合し、例2に従って測定する:
【0116】
【表3】
【0117】
結果を表4に示す。
【表4】
【0118】
重合した組成物11~17の結果は、親水性構成成分の添加により、良好な屈折率変動が、依然として達成されるが、しかし、親水性構成成分の量が、本発明に従って選択される場合、不透明化は、きらめきテストにおいて生じないことを、明確に示す。