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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-09
(45)【発行日】2023-05-17
(54)【発明の名称】保管および取り出しシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20230510BHJP
   B65G 1/04 20060101ALI20230510BHJP
   B65G 1/14 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
B65G1/137 Z
B65G1/04 521
B65G1/14 A
【請求項の数】 16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021049125
(22)【出願日】2021-03-23
(62)【分割の表示】P 2017537461の分割
【原出願日】2016-01-19
(65)【公開番号】P2021100888
(43)【公開日】2021-07-08
【審査請求日】2021-03-23
(31)【優先権主張番号】62/107,135
(32)【優先日】2015-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/997,920
(32)【優先日】2016-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/104,520
(32)【優先日】2015-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513150764
【氏名又は名称】シムボティック エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パンクラトフ、キリール ケイ
(72)【発明者】
【氏名】コンラッド、ジュエルゲン ディー
(72)【発明者】
【氏名】ション、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】サリバン、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】スウィート、ラリー エム
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-211019(JP,A)
【文献】特開2003-012119(JP,A)
【文献】特開昭61-002603(JP,A)
【文献】特開2006-321595(JP,A)
【文献】特開2012-025532(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00-1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動保管および取り出しシステムであって、
少なくとも1つの自律搬送車両と、
前記少なくとも1つの自律搬送車両用の搬送面を画定する移送デッキと、
荷下ろしセルと積載物充填セクションとの間に配置される少なくとも1つの入庫ピックフェース搬送システムと、
前記荷下ろしセルと前記積載物充填セクションとの間に配置される少なくとも1つの出庫ピックフェース搬送システムと、
前記移送デッキに接続され、互いから離間されている第1のピックフェースインターフェースステーションおよび第2のピックフェースインターフェースステーションとを備え、
各ピックフェースインターフェースステーションは、各ピックフェースインターフェースステーションで前記入庫ピックフェース搬送システムおよび前記出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つと前記少なくとも1つの自律搬送車両との間でピックフェースが移送されるように、各ピックフェースインターフェースステーションで前記移送デッキの前記少なくとも1つの自律搬送車両と前記入庫ピックフェース搬送システムおよび前記出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つとの間で相互作用するピックフェース移送を形成し、
前記少なくとも1つの自律搬送車両は、前記第1のピックフェースインターフェースステーションで第1のピックフェースを取り出し、前記自律搬送車両により運ばれる前記第1のピックフェースとともに前記移送デッキを行き来し、混合ケースのピックフェースの所定のケース搬出オーダーシーケンスにしたがって、ピックフェースのオーダーシーケンスでの前記出庫ピックフェース搬送システムによる搬送のために、前記第2のピックフェースインターフェースステーションで前記第1のピックフェースの少なくとも一部がバッファされるように、前記第2のピックフェースインターフェースステーションで前記第1のピックフェースまたは少なくともその一部をバッファするように構成される、自動保管および取り出しシステム。
【請求項2】
前記第2のピックフェースインターフェースステーションの少なくとも1つのピックフェースが、前記第1のピックフェースとは異なり、前記第1のピックフェースからのケースユニットを含む、請求項1記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項3】
前記自律搬送車両が、前記第1のピックフェースインターフェースステーションと前記第2のピックフェースインターフェースステーションとの間での前記第1のピックフェースの搬送中、前記第2のピックフェースインターフェースステーションで少なくとも1つのピックフェースをオンザフライで構築する、請求項1記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項4】
前記自律搬送車両が、前記自律搬送車両により運ばれる前記第1のピックフェースの少なくとも一部から前記自律搬送車両に搭載して、前記少なくとも1つのピックフェースを構築する、請求項3記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項5】
前記自律搬送車両が、前記第2のピックフェースインターフェースステーションで、または前記第2のピックフェースインターフェースステーションのバッファの共通の支持部のバッファ部分で、前記少なくとも1つのピックフェースを構築する、請求項3記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項6】
前記第1のピックフェースが、前記第2のピックフェースインターフェースステーションの複数のピックフェースの少なくとも1つである、請求項1記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項7】
前記自動保管および取り出しシステムが、
前記移送デッキに接続される前記自律搬送車両のアクセス通路と、
マルチレベルの棚に配置され、前記自律搬送車両のアクセス通路に沿って分配される保管ラックを有する保管アレイと
をさらに備える、請求項1記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項8】
前記自律搬送車両が、前記第1のピックフェースインターフェースステーションから取り出された前記第1のピックフェースの少なくとも別の部分が、前記第2のピックフェースインターフェースステーションへの搬送前に、前記保管アレイの保管ラックに配置されるように構成される、請求項7記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項9】
前記第2のピックフェースインターフェースステーションが、共通のピックフェース支持部上でピックフェースを支持し、前記共通のピックフェース支持部上で共に支持される前記ピックフェースが前記入庫ピックフェース搬送システムおよび前記出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つによって共通して取り出されるように、前記入庫ピックフェース搬送システムおよび前記出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つに対して、ピックフェース移送インターフェースを形成する、請求項1記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項10】
前記移送デッキが、非決定的であり、複数の移動レーンを有する、請求項1記載の自動保管および取り出しシステム。
【請求項11】
自律搬送車両により、第1のピックフェースインターフェースステーションの第1の棚から第1のピックフェースを取り出すことであって、前記自律搬送車両が、前記自律搬送車両により運ばれる前記第1のピックフェースとともに移送デッキを第2のピックフェースインターフェースステーションと行き来する、第1のピックフェースインターフェースステーションの第1の棚から第1のピックフェースを取り出すことと
前記自律搬送車両により、第2のピックフェースインターフェースステーションの第2の棚に前記第1のピックフェースまたは少なくともその一部をバッファすることと、
前記第2の棚で第2のピックフェースを形成することであって、前記第2のピックフェースが、前記第1のピックフェースとは異なり、混合ケースのピックフェースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに対応するオーダーシーケンスで2つ以上のケースを備え、前記第1のピックフェースおよび前記第2のピックフェースは少なくとも1つのケースを共通して有する、第2のピックフェースを形成することと、
前記第1のピックフェースを前記第1の棚に配置する別の往復リフトとは異なる往復リフトにより、前記第2の棚から前記第2のピックフェースを取り出すことと
を含む方法。
【請求項12】
前記自律搬送車両により、前記第1の棚と前記第2の棚との間での前記第1のピックフェースの搬送中に、前記第2のピックフェースをオンザフライで前記第2の棚に形成することをさらに含む請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記自律搬送車両により、前記自律搬送車両に搭載して、前記第2のピックフェースを形成することをさらに含む請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記自律搬送車両により、前記第2の棚または前記第2の棚のバッファ部分で、前記第2のピックフェースを形成することをさらに含む請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記第1のピックフェースの少なくとも一部を前記第2の棚に搬送する前に、前記自律搬送車両により、前記第1の棚から取り出された前記第1のピックフェースの少なくとも一部を保管アレイの保管ラックに配置することをさらに含む請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記第2の棚が、前記往復リフトに対して共通のピックフェース移送インターフェースを形成し、方法はさらに、前記往復リフトにより、共通して支持されるピックフェースを共通して取り出すことをさらに含む請求項11記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2015年1月16日に出願された米国仮特許出願第62/104,520号の非仮特許出願であり、この出願の利益を主張し、この開示内容はその全体を参照することによって本明細書に含まれる。
【0002】
また本願は、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2015年12月11日に出願された米国特許出願第14/966,978号明細書、2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,892号明細書、2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,902号明細書、2016年1月18日に出願された米国特許出願第14/997,925号明細書、および2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書にも関連付けられる。
【0003】
[技術分野]
例示的な実施形態は、概して物品処理システムに関し、より詳細には、物品処理システム内での品物の搬送および保管に関する。
【背景技術】
【0004】
マルチレベルの保管および取り出しシステムは、商品の保管および取り出しのために倉庫において用いられてもよい。概して、保管構造内外への商品の搬送は、保管レベル上の車両への移送用のリフト、所定の保管レベルまで傾斜路を上って移動する車両、または案内路に沿って移動するリフトを含む車両によって行われる。保管および取り出しシステム内に保管される商品は、概して、各保管レベル上の保管スペースに保管され、その保管レベル上に配置される搬送車両は、保管スペースの1つのレベルに対するアクセスを有する。概して、保管スペースへおよび保管スペースから品物を移送し、異なる保管レベルの間で車両を運ぶリフトは、(ガントリークレーンなどにより)車両内に組み込まれるか、またはリフトの積載棚が所定の速度でフレームの周りを継続的に循環するパーテルノステル構成を有する。
【0005】
マルチレベルの保管および取り出しシステムから搬出されたケースユニットは、ケースユニットが配送のためにパレット上に載置される包装ステーションへと移送される。概して、パレットは同様のサイズおよび形状のケースユニットを含むので、場合によってはレベル間に段ボールシートが設けられている安定したケースレベルがパレット上に形成される。いくつかの例においては、パレットの段の各レベルは別々に形成され、その後、積み重ねられた段を形成するためにパレット上へと載置される。混合パレットも可能である。概して、パレット層を形成する場合、ケースは、ケースの寸法が測定されるようにバッファステーションまたはパレット積載ステーションの他の場所に配置される。コンピュータまたは他のプロセッサは、寸法に基づきケースの配置を判定し、パレット層への載置のために、ロボットにケースを取り出すよう指示する。
【発明の概要】
【0006】
保管および取り出しシステムの処理量を増加させるために、保管および取り出しシステムの保管構造からのケースユニットの搬送中、パレット上への載置のためにケースユニットを分類することが有利であるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
開示される実施形態の上述の態様および他の特徴は、添付の図面と関連して以下の記載において説明される。
【0008】
図1】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの概略図である。
図1A】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの概略図である。
図1B】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図1C】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図1D】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図1E】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図1F】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムによって形成される混合パレット積載物の概略図である。
図1G】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図2A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図2B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図3A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図3B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図4A】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図4B】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図5】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図6】開示される実施形態の態様による搬送車両の概略図である。
図6A】開示される実施形態の態様による搬送車両の概略図である。
図7】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図8】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図9】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図10】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図10A】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図10B】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図10C】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図10D】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図10E】開示される実施形態の態様による搬送車両の部分概略図である。
図11】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図12】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図13】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図14】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図15】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図16】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図17】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図18】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図19】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図20】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図21】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図22A】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図22B】開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図23】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図24】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムの部分概略図である。
図25】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
図26】開示される実施形態の態様による保管および取り出しシステムのオペレータステーションの概略図である。
図27】開示される実施形態の態様による例示的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、開示される実施形態の態様による自動保管および取り出しシステム100の概略図である。開示される実施形態の態様は図面を参照して記載されるが、開示される実施形態の態様は、多くの形態で具体化され得ることが理解されるべきである。加えて、任意の適切なサイズ、形状、または種類の、要素または材料が使用され得る。
【0010】
開示される実施形態の態様によれば、自動保管および取り出しシステム100は、たとえば、小売店から受けた、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるもののようなケースユニットに対する注文を満たすために、小売流通センターまたは倉庫において動作してもよい。たとえば、ケースユニットは、トレイ内、トート上もしくはパレット上に保管されていない(たとえば、収容されていない)商品のケースまたはユニットである。他の例において、ケースユニットは、トレイ内、トート上もしくはパレット上などに、任意の適切な方法で収容されている商品のケースまたはユニットである。さらに別の例において、ケースユニットは、収容されていない品物と収容されている品物の組み合わせである。ケースユニットは、たとえば、箱に入れられた商品のユニット(たとえば、スープ缶のケース、シリアルの箱など)またはパレットから引き取られるかまたはパレット上に配置されるよう適合される個別の商品を含むことに留意する。開示される実施形態の態様によれば、ケースユニット用の配送ケース(たとえば、カートン、樽、箱、クレート(crates)、つぼ(jug)、またはケースユニットを保持するのに適切な任意の他の装置)は、大きさが変更可能であってもよく、配送においてケースユニットを保持するために使用されてもよく、配送のためにパレットに積載可能であるように構成されてもよい。たとえば、ケースユニットの一団またはパレットが保管および取り出しシステムに到着するとき、各パレットの内容物は、同一であってもよく(たとえば、各パレットが所定数の同一の品物を保持する-1つのパレットがスープを保持し、別のパレットがシリアルを保持する)、パレットが保管および取り出しシステムから離れるときに、パレットが、混合パレットを形成するように分類された配置でたとえばパレタイザへと供給される、適切な数および組み合わせの異なるケースユニットを含んでいてもよい(たとえば、混合パレットであり、各混合パレットは、異なる種類のケースユニットを保持する-1つのパレットがスープおよびシリアルの組み合わせを保持する)ことに留意する。実施形態において、本明細書に記載の保管および取り出しシステムは、ケースユニットが保管され取り出される任意の環境に適用されてもよい。
【0011】
また図1Fを参照すると、たとえば、(たとえばケースユニットの製造業者または卸売業者から)入ってくる一団またはパレットが、自動保管および取り出しシステム100の補充のために保管および取り出しシステムに到着するとき、各パレットの内容物は同一であってもよい(たとえば、各パレットが所定数の同一の品物を保持する-1つのパレットがスープを保持し、別のパレットがシリアルを保持する)ことに留意する。理解され得るように、このようなパレット積載物のケースは、実質的に同様であってもよく、換言すれば、同種のケース(たとえば、同様の寸法)であってもよく、同一のSKUを有していてもよい(あるいは、上述のように、パレットは同種のケースで形成された層を有する「レインボー(rainbow)」パレットであってもよい)。ケースが補充命令を満たした状態で、パレットPALが保管および取り出しシステム100から離れるときに、パレットPALは、任意の適切な数および組み合わせの異なるケースユニットCUを含んでいてもよい(たとえば、各パレットは、異なる種類のケースユニットを保持してもよい-1つのパレットが、缶入りスープ、シリアル、飲料パック、化粧品および家庭用洗剤の組み合わせを保持する)。単一のパレット上で組み合わされたケースは、異なる寸法および/または異なるSKUを有していてもよい。例示的な実施形態の一態様において、保管および取り出しシステム100は、概して、以下にさらに詳述されるような、搬入セクション、保管および分類セクション(一態様において、品物の保管は任意である)および搬出セクションを含むように構成されてもよい。理解され得るように、開示される実施形態の一態様において、たとえば小売流通センターとして動作するシステム100は、単一のパレット積載物のケースを受け取り、単一のパレット積載物からシステムにより個別に操作される独立したケースユニットへとパレットの商品を分解するか、またはケースを切り離し、各注文によって要求される異なるケースを取り出して対応する群へと分類し、対応するケースの群を搬送し、混合ケースパレット積載物MPLと呼ばれ得るものへと組み立てるように機能してもよい。理解され得るように、図26に示されるように、開示される実施形態の一態様において、たとえば小売流通センターとして動作するシステム100は、単一のパレット積載物のケースを受け取り、単一のパレット積載物からシステムにより個別に操作される独立したケースユニットへとパレットの商品を分解するか、またはケースを切り離し、各注文によって要求される異なるケースを取り出して対応する群へと分類し、対応するケースの群を搬送し、オペレータステーション160EPで対応するケースの群を(本明細書に記載の方法で)順序付けるように機能してもよく、オペレータステーション160EPでは、異なるケースユニットCUから取り出された品物および/または異なるケースユニットCUそのものが、たとえば、1つまたは複数の顧客の注文を満たすという命令にしたがって、取り出される品物の所定のオーダーシーケンスで、1つまたは複数のバッグ、トートまたは他の適切な容器TOTへとオペレータ1500または任意の適切なオートメーションによって配置され、この場合ケースユニットCUは、所定のオーダーシーケンスにしたがってオペレータステーション160EPで順序付けられ、本明細書に記載のケースユニットCUの順序付けは、オペレータステーション160EPでのケースユニットCUの順序付けをもたらすことに留意する。搬入セクションは概して、単一のパレット積載物を個別のケースへと分解可能であってもよく、保管および分類セクションへの搬入のために、適切な搬送部を介してケースを搬送可能であってもよい。他の態様においては、搬出セクションが、(たとえば顧客の注文を満たすために)SKU、寸法などが異なっている可能性がある注文されたケースユニットの適切な群を、取り出される品物の所定のオーダーシーケンスにしたがってバッグ、トートまたは他の適切な容器内へと組み立てる。
【0012】
保管および分類セクションは、以下にさらに詳述されるように、保管領域での保管のために個別のケースを次々に受け取ったり、マルチレベルの保管アレイ内へ個別のケースを供給したりする搬送システムを有するマルチレベルの自動保管アレイを含む。また、保管および分類セクションは、搬出セクションへの搬送のために、倉庫管理システム2500などの倉庫管理システムに入力される注文に応じて生成された命令にしたがって所望のケースユニットが個別に取り出されるように、マルチレベルの保管アレイからのケースユニットの出庫搬送を定める。他の態様において、保管および分類セクションは、個別のケースを受け取り、(たとえば、本明細書に記載のバッファおよびインターフェースステーションを利用して)個別のケースを分類し、倉庫管理システムに入力された注文にしたがって個別のケースを搬出セクションへと移送する。注文にしたがったケースの分類およびグループ分け(たとえば、オーダー搬出シーケンス)は、保管および取り出しセクションまたは搬出セクションのいずれか、またはその両方によって、全体または部分的に実施されてもよく、その間の境界は説明の便宜上の1つであり、分類およびグループ分けは多数の方法で実施されることができる。意図される結果は、搬出セクションが、SKU、寸法などが異なっている可能性がある、注文されたケースの適切な群を、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2012年10月17日に出願された米国特許出願第13/654,293号明細書(現在は米国特許第8,965,559号明細書)に記載される方法で、混合ケースパレット積載物へと組み立てることである。
【0013】
例示的な実施形態において、搬出セクションは、混合ケーススタックの体系化された構造と呼ばれ得るもので、パレット積載物を生成する。本明細書に記載のパレット積載物の体系化された構造は代表的なものであり、他の態様においてパレット積載物は他の任意の適切な構成を有してもよい。たとえば、体系化された構造は、トラック庫の積載物や他の適切な容器、または構造的な積載物を保持する積載物容器の枠など、任意の適切な所定の構成であってもよい。パレット積載物の体系化された構造は、いくつかの平坦なケースの層L121~L125、L12Tを有するものとして特徴付けられてもよく、その少なくとも1つは、交差しておらず、自立し安定した複数の混合ケースのスタックから形成される。所定の層の混合ケースのスタックは、略平坦であると認識され得るような所定の層の上面および下面を形成するために略同一の高さを有し、パレット面積またはパレット面積の所望の部分を覆うのに充分な数であってもよい。上に置かれる層は、対応する層のケースが支持層のスタックの間をまたがるように方向付けられてもよい。ゆえに、スタックを安定化させ、それに応じてパレット積載物の境界層を安定化させる。パレット積載物を体系化された層構造に画定する際、連結される3-Dのパレット積載ソリューションは、別々に保存され得る2つの部分に分解され、すなわち、積載物を層へと分解する垂直(1-D)部分と、各層のパレット高さを埋めるために、等しい高さのスタックを効率的に分配する水平(2-D)部分とである。後述されるように、保管および取り出しシステムは、3Dのパレット積載物のソリューションの2つの部分が分解されるようにケースユニットを搬出セクションへと搬出する。混合されたパレット積載物の所定の構成は、ケースユニットの順番を定め、分類および搬出セクションによって(自動化されてもよいし手動の搭載であってもよい)積載物構築システムへ提供されるケースユニットが、単一のケースユニットのピックフェースであるか、組み合わされたケースユニットのピックフェースであるかどうかを定める。
【0014】
開示される実施形態の態様によれば、再び図1を参照すると、自動保管および取り出しシステム100は、搬入ステーション160IN(保管部内への進入のためにリフトモジュールへ品物を搬送するデパレタイザ160PAおよび/またはコンベヤ160CAを含む)と、搬出ステーション160UT(保管部からの取り外しのためにリフトモジュールからケースユニットを搬送するパレタイザ160PB、オペレータステーション160EP、および/またはコンベヤ160CBを含む)と、搬入および搬出垂直リフトモジュール150A、150B(概してリフトモジュール150という。搬入および搬出リフトモジュールが図示されているが、単一のリフトモジュールが保管構造へのケースユニットの搬入および保管構造からのケースユニットの取り外しの両方に用いられてもよい)と、保管構造130と、多数の無人ローバーまたは搬送車両110(本明細書においては「ボット(bot)」という)とを含む。デパレタイザ160PAは、搬入ステーション160INが保管構造130内への搬入のためにリフトモジュール150へと品物を搬送し得るように、パレットからケースユニットを取り外すように構成されてもよいことに留意する。パレタイザ160PBは、配送のために、保管構造130から取り外された品物をパレットPAL(図1F)上へと載置するように構成されてもよい。本明細書で用いられる場合、リフトモジュール150、保管構造130およびボット110は、本明細書においては、集合的に上述のマルチレベルの自動保管アレイ(たとえば、保管および分類セクション)と呼ばれてもよく、これは、ケースユニットの分類および処理が、以下でさらに詳細に記載される専用の分類器がなくても実質的に同時に起きるように、各処理軸が一体の「オンザフライ(on the fly)分類」(たとえば、ケースユニットの搬送中のケースユニットの分類)を有する3次元のマルチレベルの自動保管アレイを提供する(たとえば、3次元の)搬送/処理軸を(たとえば、ボット110の基準座標系REFに対して(図6)、または他の任意の適切な保管および取り出しシステムの基準座標系に対して)画定するためのものである。各処理軸に沿う分類は選択可能であるので、積載物の搬出(たとえば、パレット積載物を形成するために外に出るケースユニットの移送)は、全ての処理軸に沿ってもたらされるか、分類を全く伴わないケースユニットの処理(たとえば、「分類のない」処理)に関する実質的な処理コストなしに、任意の複数/1つの処理軸の組み合わせに沿ってもたらされる。分類に関するケースユニットの処理の一例として、図1Aも参照すると、保管および取り出しシステム100は、いくつかの処理領域または処理域を含む。たとえば、マルチレベルのケースユニットの保管処理130LTP(たとえば、保管部内へのケースユニットの載置)、水平方向のケースユニットの搬送処理110TP(たとえば、取り出し通路および移送デッキに沿った保管部からのケースユニットの移送)、ケースのバッファ処理BTSTP(たとえば、保管部と垂直搬送部との間のケースユニットの移送を容易にするための、ケースユニットのバッファ)、垂直搬送処理150TP(たとえば、垂直リフトによるケースユニットの移送)、ならびに、たとえば、コンベヤ160CBによる搬送およびパレタイザ160PBによるパレット積載を含む、搬出ステーション160TPでの処理が存在する。一態様において、本明細書に記載のケースユニットの分類は、各処理軸(たとえば、ボット110および/またはリフト150の基準座標系に対して、たとえば、X、Y、Z軸)に沿うケースユニットの処理130LTP、110TP、BTSTP、150TPと実質的に同時に(たとえば、「オンザフライ」で)もたらされ、各軸に沿った分類は、分類が1つまたは複数のX、Y、Z軸に沿ってもたらされるように独立して選択可能である。
【0015】
理解され得るように、ケースユニットのオンザフライの分類は、一態様においては、ボット110が、ケースユニット/ピックフェース保持位置の間を移動するときも、静的/不動である(たとえば、移送デッキ、取り出し通路などを行き来していない)ときも、ボット110により運ばれるケースユニット/ピックフェースを降ろすことなく、ボット110上で生じる。後述されるように、高密度のマルチレベル棚通路、移送デッキ130Bに沿う線形のバッファステーションBS、および線形の複数の場所の移送ステーションTSの1つまたは複数は、X軸に沿う処理と実質的に同時の、オンザフライの分類をもたらす。また後述されるように、ボット110の移送アームおよびエンドエフェクタ110PA(ボット110の移送アームおよびエンドエフェクタ110PAは、ケース/ピックフェースの複数の独立した取り出し/配置のために、Y軸に沿うエンドエフェクタの行き来を通してケース/ピックフェースを分類するように構成され、Y軸は、移送アーム110PAの延伸により画定され、取り出し通路130Aに沿ってボット110により画定される搬送軸の別のものに対して角度を付けられた別の方向にある)の1つまたは複数、ならびに(Y軸に沿う積載物処理装置の延伸を通した、リフトのプラットフォーム上での分類のために構成される)リフト150の独立した積載物処理装置は、Y軸に沿う処理と実質的に同時の、オンザフライの分類をもたらす。理解され得るように、リフト150は、異なる移送デッキレベルの間でピックフェースを搬送し、本明細書に記載されるような、(リフト150により画定される)Z軸に沿った処理と実質的に同時の、オンザフライの分類を提供するように構成される。一態様において、リフトは、1つまたは複数の移送デッキレベルから1つまたは複数のピックフェースを取り出し、この1つまたは複数のピックフェースを、保管および取り出しシステム100の積載物充填セクションまたはセル(搬出ステーション160UTなど)に搬送するように構成される。積載物充填セクションまたは積載物充填セル(本明細書においては同じ意味で用いられ、概して積載物充填部と呼ばれる)は、(混合パレット積載物MPLの生成などのための)パレット積載物充填セクション/セル、または図26に関して記載されるような品物別の積載物充填セクション/セルのいずれかを指す。
【0016】
また図1Gおよび2Aを参照すると、保管構造130は、保管またはデッキレベル130Lからアクセス可能な、高密度の三次元ラックアレイRMAで構成される複数の保管ラックモジュールRMを含んでもよい。本明細書で用いられる場合、「高密度の三次元ラックアレイ」という語は、取り出し通路130Aに沿って分配された非決定的な開放した棚を有する三次元のラックアレイRMAのことをいい、積み重ねられた複数の棚は、共通の取り出し通路の移動面または取り出し通路レベルからアクセス可能である(たとえば、以下にさらに詳述されるように、ケースユニット間の垂直方向のスペース/隙間VGおよび水平方向のスペース/隙間Gが各取り出し通路レベルで最小限にされるように、ケースユニットは、動的に割り当てられた保管スペース内の各取り出し通路レベルに配置される)。
【0017】
各保管レベル130Lは、ラックモジュールRMにより形成されるピックフェース保管/受け渡しスペース130S(本明細書においては保管スペース130Sという)を含み、ラックモジュールは、たとえば、ラックモジュールアレイRMAを通って線形に延伸し、保管スペース130Sおよび移送デッキ130Bに対するボット110のアクセスを提供する(移送デッキ130Bに接続される)保管または取り出し通路130Aに沿って配置される棚を含む。一態様において、ラックモジュールRMの棚は、取り出し通路130Aに沿って分配されるマルチレベルの棚として配置される。理解され得るように、保管構造130の(たとえば、ボット110が配置されるレベル上の)保管スペース130Sのいずれかとリフトモジュール150のいずれかとの間でケースユニットを移送するために、ボット110は、取り出し通路130Aおよび移送デッキ130Bに沿ってそれぞれの保管レベル130L上を移動する(たとえば、各ボット110は、それぞれのレベル上の各保管スペース130Sおよびそれぞれの保管レベル130L上の各リフトモジュール150へのアクセスを有する)。移送デッキ130Bは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるように、保管ラックアレイRMAの一方の端部または側部RMAE1、または、保管ラックアレイRMAのいくつかの端部または側部RMAE1、RMAE2に1つの移送デッキ130Bを有するなど、上下に積み重ねられるか、水平方向にオフセットされていてもよい(保管および取り出しシステムの各レベル130Lに対応する)異なるレベルに配置される。
【0018】
移送デッキ130Bは実質的に開放しており、移送デッキ130Bにわたって、また移送デッキ130Bに沿って、複数の移動レーンに沿う(たとえば、図6に示されるボットの基準座標系REFに対してX処理軸に沿う)ボット110の非決定的な行き来のために構成されている。理解され得るように、各保管レベル130Lの移送デッキ130Bは、それぞれの保管レベル130L上の取り出し通路130Aのそれぞれと連通する。ボット110は、取り出し通路130Aに沿って(たとえば、図6に示されるボットの基準座標系REFに対してX処理軸に沿って)移動し、取り出し通路130Aのそれぞれと並行するラック棚に配置される保管スペース130Sにアクセスするために、それぞれの保管レベル130L上で移送デッキ130Bと取り出し通路130Aとの間を双方向に行き来する(たとえば、ボット110は、各取り出し通路130Aを行き来するときに、たとえば、図6を参照すると、駆動ホイール202が移動方向を先導するか、または駆動ホイールが移動方向を後従するなど異なる対向面を有してもよいように、Y処理軸に沿って、各通路の両側に分配される保管スペース130Sにアクセスしてもよい)。理解され得るように、所定の保管またはデッキレベル130Lに対応する水平面での保管アレイからの出庫処理は、XおよびY処理軸の両方に沿った、組み合わされるか統合される処理によってもたらされ、この処理において現れる。上述のように、移送デッキ130Bはそれぞれの保管レベル130L上のリフト150のそれぞれに対してボット110のアクセスを提供し、リフト150は各保管レベル130Lへ、および/または、各保管レベル130Lから、ケースユニットを(たとえば、Z処理軸に沿って)搬入および取り外し、ボット110は、リフト150と保管スペース130Sとの間でケースユニットの移送をもたらす。
【0019】
上述のように、図2Aも参照すると、一態様において、保管構造130は、三次元アレイRMAで構成される複数の保管ラックモジュールRMを含み、ラックは通路130Aに配置され、通路130Aは通路130A内でのボット110の移動のために構成されている。移送デッキ130Bは、ボット100が移動する非決定的な搬送面を有し、非決定的な搬送面130BSは、通路130Aに接続する2つ以上の並置される移動レーン(たとえば、高速のボット移動経路HSTP)を有する。理解され得るように、並置される移動レーンは、移送デッキ130Bの両側130BD1、130BD2の間で共通の非決定的な搬送面130BSに沿って並置される。図2Aに示されるように、一態様において、通路130Aは、移送デッキ130Bの片側130BD2で移送デッキ130Bに結合されるが、他の態様において、通路は、その開示内容の全てが参照によりすでに本明細書に組み込まれている、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書に記載されるものと実質的に同様の方法で、移送デッキ130Bの2つ以上の側130BD1、130BD2に結合される。以下にさらに詳述されるように、移送デッキ130Bの他方の側130BD1は、移送デッキの少なくとも一部が(たとえば、バッファステーションBSまたは移送ステーションTSなどの)デッキ保管ラックと通路130Aとの間に介在するように、移送デッキ130Bの他方の側130BD1に沿って分配されるデッキの保管ラック(たとえば、インターフェースステーションTSおよびバッファステーションBS)を含む。デッキの保管ラックは、移送デッキ130Bからボット110と連通し、またリフトモジュール150と連通するように、移送デッキ130Bの他方の側130BD1に沿って配置される(たとえば、ピックフェースがボット110とデッキの保管ラックとの間で、およびデッキの保管ラックとリフト150との間で、ひいてはボット110とリフト150との間で移送されるように、デッキの保管ラックは、ピックフェースを取り出し配置するために、移送デッキ130Bからボット110によってアクセスされ、またリフト150によってアクセスされる)。
【0020】
再び図1を参照すると、各保管レベル130Lは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2014年3月13日に出願された米国特許出願第14/209,086号明細書および2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,823号(現在は米国特許第9,082,112号)明細書に記載されるように、その保管レベル130L上のボット110のオンボードの電源を充電するための充電ステーション130Cを含んでもよい。
【0021】
ボット110は、保管および取り出しシステム100の全体を通してケースユニットをX処理軸およびY処理軸に沿って運搬および移送する、任意の適切な独立して動作可能な自律搬送車両であってもよい。一態様において、ボット110は、自動化され、独立した(たとえば、フリーライディング)自律搬送車両である。ボットの適切な例は、例示のみを目的として、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,674号明細書、2010年4月9日に出願された米国特許出願第12/757,312号(現在は米国特許第8,425,173号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,423号明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,447号(現在は米国特許第8,965,619号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,505号(現在は米国特許第8,696,010号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/327,040号(現在は米国特許第9,187,244号)明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,952号明細書、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,993号明細書、2014年9月15日に出願された米国特許出願第14/486,008号明細書および2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に見られ得る。(以下にさらに詳述される)ボット110は、上述の小売商品などのケースユニットを、保管構造130の1つまたは複数のレベルの取り出し保管部内へと配置し、その後注文されたケースユニットを選択的に取り出すように構成されてもよい。理解され得るように、一態様において、保管アレイの処理軸XおよびY(たとえば、ピックフェースの搬送軸)は、取り出し通路130A、少なくとも1つの移送デッキ130B、ボット110およびボットの(本明細書に記載されるような)延伸可能なエンドエフェクタによって画定される(また他の態様においては、リフト150の延伸可能なエンドエフェクタも、少なくとも部分的に処理軸Yを画定する)。ピックフェースは、アレイへのピックフェースの入庫を生じる保管および取り出しシステム100の入庫セクション(たとえば、搬入ステーション160INなど)と、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物を充填するようにアレイからの出庫ピックフェースが配置される保管および取り出しシステム100の積載物充填セクション(たとえば、搬出ステーション160UTなど)との間で搬送される。一態様において、保管ラックモジュールRMおよびボット110は、2つ以上のピックフェースが保管スペースの1つまたは複数から取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって、保管スペース130Sとは異なる1つまたは複数のピックフェース保持位置(たとえば、バッファステーションBSおよび移送ステーションTSなど)に配置されるよう、保管ラックモジュールRMおよびボット110が、組み合わされて、処理軸の少なくとも1つ(または他の態様においては、2つ以上のそれぞれの少なくとも1つ)での搬送と同時に、混合ケースピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように配置される。
【0022】
保管および取り出しシステム100のボット110、リフトモジュール150および他の適切な特徴部は、たとえば、任意の適切なネットワーク180を通して、たとえば、1つまたは複数の中央システム制御コンピュータ(たとえば、制御サーバ)120によってなど、任意の適切な方法で制御される。一態様において、ネットワーク180は、任意の適切な種類および/または数の通信プロトコルを用いた、有線ネットワーク、無線ネットワーク、または有線および無線ネットワークの組み合わせである。一態様において、制御サーバ120は、自動保管および取り出しシステム100の実質的に自動の制御のために、実質的に同時に実行するプログラムのコレクション(たとえば、システム管理ソフトウェア)を含む。たとえば、保管および取り出しシステム100を管理するように構成されている、実質的に同時に実行するプログラムのコレクションは、例示のみを目的として、全てのアクティブなシステム構成要素の活動を制御、スケジューリングおよび監視すること、在庫(たとえば、どのケースユニットが搬入および取り外されたか、ケースユニットが取り外された順番、ケースユニットが保管される場所)およびピックフェース(たとえば、一体として可動であり、保管および取り出しシステムの構成要素によって一体として操作される1つまたは複数のケースユニット)を管理すること、ならびに倉庫管理システム2500と接続することを含む。制御サーバ120は、一態様においては、保管および取り出しシステムの特徴部を本明細書に記載の方法で制御するように構成されてもよい。説明の簡潔性および容易さのために、「ケースユニット」という語は、本明細書においては概して、個別のケースユニットおよびピックフェース(ピックフェースは、一体として移動させられる複数のケースから形成される)の両方を言及するものとして用いられる。
【0023】
また図1Bおよび1Dを参照すると、保管構造130のラックモジュールアレイRMAは、以下にさらに詳述される高密度の自動保管アレイを画定する、垂直方向の支持部材1212および水平方向の支持部材1200を含む。たとえば、取り出し通路130Aにおいて、垂直方向および水平方向の支持部材1212、1200の1つまたは複数にレール1200Sが取り付けられてもよく、レール1200Sは、ボット110が取り出し通路130Aを通してレール1200Sに沿って乗りかかるように構成されてもよい。少なくとも1つの保管レベル130Lの取り出し通路130Aの少なくとも1つの、少なくとも1つの側部は、移送デッキ130B(および通路デッキを形成するレール1200S)により画定される保管またはデッキレベル130Lの間に複数の棚レベル130LS1~130LS4を形成するように、異なる高さに設けられる1つまたは複数の保管棚(たとえば、レール1210、1200およびスラット1210Sにより形成される)を有してもよい。したがって、それぞれの保管レベル130Lの移送デッキ130Bと連通する1つまたは複数の取り出し通路130Aに沿って延びる、各保管レベル130Lに対応する複数のラック棚レベル130LS1~130LS4が存在する。理解され得るように、複数のラック棚レベル130LS1~130LS4は、それぞれの保管レベル130Lの共通のデッキ1200Sからアクセス可能な、保管されるケースユニット(またはケースの層)のスタックを有する各保管レベル130Lをもたらす(たとえば、保管されるケースのスタックは、保管レベルの間に配置される)。
【0024】
理解され得るように、対応する保管レベル130Lで取り出し通路130Aを行き来するボット110は、(たとえば、ケースユニットを取り出し配置するために)各棚レベル130LS1~130LS4上で利用可能な各保管スペース130Sへのアクセスを有し、各棚レベル130LS1~130LS4は、取り出し通路130Aの1つまたは複数の側部PAS1、PAS2(たとえば、図2A参照)上の隣接する垂直方向に積み重ねられた保管レベル130Lの間に配置される。上述のように、保管棚レベル130LS1~130LS4のそれぞれは、ボット110によってレール1200から(たとえば、それぞれの保管レベル130L上の移送デッキ130Bに対応する共通の取り出し通路デッキ1200Sから)アクセス可能である。図1Bおよび1Dに見られ得るように、それぞれが共通のレール1200Sからボット110によってアクセス可能である複数の積み重ねられた保管スペース130Sを形成するために、互いから(およびレール1200から)垂直方向に(たとえば、Z方向に)離間された1つまたは複数の中間棚レール1210が存在する。理解され得るように、水平方向の支持部材1200も、(棚レール1210に加えて)ケースユニットが配置される棚レールを形成する。
【0025】
対応する保管レベル130Lの、積み重ねられた各棚レベル130LS1~130LS4(および/または、後述のような各単一の棚レベル)は、(たとえば、通路の長さに沿うか、取り出し通路により画定されるボット移動路と一致する)長手方向および(たとえば、ラックの深さに対して、通路またはボット移動路に交差する)横方向の両方でピックフェースの動的な割り当てを容易にする、開放した非決定的な二次元の保管面(たとえば、図1Dに示されるようなケースユニットの支持面CUSPを有する)を画定する。ピックフェースおよびピックフェースを構成するケースユニットの動的な割り当ては、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2013年11月26日に発行された米国特許第8,594,835号明細書に記載の方法でもたらされる。たとえば、制御装置120などの制御装置は、棚上に保管されるケースユニットと、ケースユニット間の空のスペースまたは保管位置とを監視する。空の保管位置は、例示のみを目的として、第1の大きさを有する1つのケースが、組み合わされると第1の大きさのケース用にあらかじめ残されていたスペースに適合する、それぞれが第2の大きさを有する3つのケースによって置き換えられるように、またはその逆となるように、動的に割り当てられる。動的な割り当ては、ケースユニットが保管棚上に配置され、また保管棚から取り外されるときに、空の保管位置の大きさを実質的に継続して変更する(たとえば、保管位置は、保管棚上で所定の大きさおよび/または位置を有さない)。このように、可変な長さおよび幅のケースユニット(またはトート)のピックフェースは、隣接する保管されるケースユニット/保管スペースの間の隙間Gが最小の状態で(たとえば、棚の上に保管される他のケースユニットと接触しないケースユニットの取り出し/配置をもたらす、図1B参照)、保管棚上(たとえば、各保管棚レベル130LS1~130LS4上)のそれぞれの二次元の保管位置に配置される。
【0026】
上述のように、レール1200、1210(たとえば、保管棚)間の間隔は、垂直方向に積み重ねられたケースユニット間の垂直方向の隙間VGを最小にする(たとえば、それぞれの保管位置へのケースユニットの挿入およびそれぞれの保管位置からのケースユニットの取り外しに充分なだけの間隙を設ける)ような可変な間隔である。(たとえば、図1Bおよび2AのセクションSECA、SECBに関して)後述されるように、一態様において、レール1200、1210間の垂直方向の間隔は、それぞれの取り出し通路130Aの長さに沿って変わるが、他の態様において、レール1200、1210間の間隔は、取り出し通路130Aに沿って実質的に連続的であってもよい。理解され、以下にさらに詳述されるように、取り出し通路130Aの一方の側PAS1(図2A)でのレール1200、1210間の間隔は、同一の取り出し通路130Aの反対側PAS2(図2A)でのレール1200、1210間の間隔とは異なっていてもよい。理解され得るように、隣接する垂直方向に積み重ねられた保管レベル130Lのデッキ1200Sの間には、任意の適切な数の棚1210が設けられてもよく、棚は、間に同一または異なるピッチを有する(たとえば、図1C参照。ケースユニットCUD1、CUD2、CUE1~CUE3、CUF1、CUF2は取り出し通路の一方の側で垂直方向のスタックに配置され、ケースユニットCUA、CUB、CUCは、実質的に同様のピッチを有する保管棚上の取り出し通路の反対側で垂直方向のスタックに配置される)。開示される実施形態の一態様において、図1Bを参照すると、ラック棚レベル130LS1~130LS4(各保管レベル130Lに対応)の間の垂直方向のピッチは、たとえば、ケースユニットCUの上側の面または上面CUTSと、ケースユニットの真上にある保管棚1200、1210の底部との間の垂直方向の隙間VGを最小にするために、棚の間の高さZ1A~Z1Eが等しいというよりも、むしろ異なるように変更される。図1Bに見られ得るように、水平方向および垂直方向の両方で隙間G、VGを最小にすることは、高密度の三次元ラックアレイRMAを形成するための、保管棚内で高密度に包装されたケースユニットの配置をもたらし、たとえば、高密度のマルチレベル棚の通路は、X処理軸に沿った処理量を増加させ、後述のような、(たとえば、所定の積載物搬出シーケンスにしたがって)順序付けられた/分類された、取り出し通路の1つの共通の経路における共通の取り出し通路からの2つ以上のケースユニットの複数取り出しを可能にする。たとえば、依然として図1Bを参照すると、保管レベル130Lの1つのセクションSECBは2つの保管棚1200、1210を含み、1つの棚はZ1Aのピッチを有し、もう一方の棚はZ1Bのピッチを有し、Z1AおよびZ1Bは互いに異なっている。この異なるピッチにより、共通の保管レベル130L上で上下のスタックに異なる高さを有するケースユニットCUD、CUEを配置することが可能となる。他の態様において、ピッチZ1A、Z1Bは、実質的に同一であってもよい。この態様において、保管レベル130Lは3つの保管棚を有する別の保管セクションSECAを含み、1つの棚はZ1Eのピッチを有し、1つの保管棚はZ1Dのピッチを有し、もう一方の保管棚はZ1Cのピッチを有し、Z1E、Z1DおよびZ1Cは互いに異なっている。他の態様において、ピッチZ1E、Z1DおよびZ1Cの少なくとも2つは実質的に同一である。一態様において、棚の間のピッチは、より大きなおよび/またはより重いケースユニットCUC、CUEが、より小さなおよび/またはより軽いケースユニットCUD、CUA、CUBよりもデッキ1200Sの近くに配置されるように配置される。他の態様において、棚の間のピッチは、ケースユニットが、ケースユニットの大きさおよび重さに関連付けられても関連付けられなくてもよい任意の適切な位置に配置されるように配置される。
【0027】
他の態様においては、ラック棚の少なくともいくつかの間の垂直方向のピッチは、少なくともいくつかの棚の間の高さZ1A~Z1Eが等しくなるように同一であるが、他の棚の間の垂直方向のピッチは異なっている。さらに他の態様において、1つの保管レベル上のラック棚レベル130LS1~130LS4のピッチは、一定のピッチ(たとえば、ラック棚レベルはZ方向において実質的に等しく離間される)であるが、異なる保管レベル上のラック棚レベル130LS1~130LS4のピッチは、異なる一定のピッチである。
【0028】
一態様において、保管またはデッキレベル130Lの間の保管棚レベル130LS1~130LS4により画定される保管スペース130Sは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2015年12月11日に出願された米国非仮特許出願第14/966,978号明細書、および2014年12月12日に出願された米国仮特許出願第62/091,162号明細書に記載されるように、異なる棚レベル130LS1~130LS4で異なる高さ、長さ、幅および/または重さのケースユニットを収容する。たとえば、依然として図1Bを参照すると、保管レベル130Lは、少なくとも1つの中間棚1210を有する保管セクションを含む。図示される例において、1つの保管セクションは1つの中間棚1210を含む一方で、別の保管セクションは、棚レベル130LS1~130LS4を形成するために2つの中間棚1210を含む。一態様において、保管レベル130Lの間のピッチZ1は、たとえば、約32インチ~約34インチなど、任意の適切なピッチであってもよく、他の態様において、ピッチは、約34インチよりも大きいか、および/または、約32インチよりも小さくてもよい。隣接して垂直方向に積み重ねられる保管レベル130Lのデッキ1200Sの間には、任意の適切な数の棚が設けられてもよく、棚は、棚の間に同一または異なるピッチを有する(たとえば、図1Cを参照。ケースユニットCUD1、CUD2、CUE1~CUE3、CUF1、CUF2は取り出し通路の一方の側で垂直方向のスタックに配置され、ケースユニットCUA、CUB、CUCは、実質的に同様のピッチを有する保管棚上の取り出し通路の反対側で垂直方向のスタックに配置される)。
【0029】
開示される実施形態の一態様において、保管またはデッキレベル130L(たとえば、ボット110が移動する面)は、たとえば、中間棚のピッチZ1A~Z1Eの整数倍ではない、任意の適切な所定のピッチZ1で配置される。他の態様において、ピッチZ1は、中間棚のピッチの整数倍であってもよく、たとえば、対応する保管スペースがピッチZ1と実質的に等しい高さを有するように、棚のピッチはピッチZ1と実質的に等しくてもよい。理解され得るように、棚のピッチZ1A~Z1Eは保管レベル130LのピッチZ1からは実質的に切り離され、図1Bに示されるような一般的なケースユニットの高さに対応する。開示される実施形態の一態様において、異なる高さのケースユニットは、ケースユニットの高さに見合う棚の高さを有する保管スペース130S内の各通路に沿って動的に割り当てられるか、あるいは分配される。保管レベル130Lの間の残りのスペースは、保管されるケースユニットと一致する通路の長さに沿っても(たとえば、ラックの基準座標系REF2に対してX方向。X方向は、ボットが取り出し通路130Aを移動するときのボットの基準座標系の場合と同一である。)、保管されるケースユニットに沿っても、対応する高さのケース用の動的な割り当てのために自由に用いることができる。理解され得るように、異なるピッチを有する棚の上へ異なる高さを有するケースユニットを動的に割り当てることは、各取り出し通路130Aの両側で保管レベル130Lの間に異なる高さの保管されるケースの層をもたらし、各ケースユニットは、各保管されるケースの層内の各ケースユニットが共通の通路のボットによって(たとえば、取り出し/配置のために)独立してアクセス可能であるように、共通の取り出し通路130Aに沿って動的に分配されている。各通路の長さは異なる高さの複数のケースユニットを含んでもよく、各棚レベルの各ラック棚は(たとえば、高密度の保管アレイを提供するため、長さ、幅および高さにおける三次元のラックモジュールアレイRMAのスペースを埋めるために)動的な割り当て/分配によって埋められてもよいので、この高密度のケースユニットの配置/割り当ておよび保管棚の配置は、最適化されたケースユニットSKUの分配により、保管レベル130L間の保管スペース/量の使用の最大効率をもたらし、ゆえに、ラックモジュールアレイRMAの最大効率をもたらす。
【0030】
一態様において、図1Eおよび6Aを参照すると、保管レベル130Lのそれぞれは、単一レベルのケースユニットを保管するために単一レベルの保管棚を含み(たとえば、各保管レベルは、単一のケースユニット支持面CUSPを含む)、ボット110は、それぞれの保管レベル130Lの保管棚へ、および保管棚から、ケースユニットを移送するように構成される。たとえば、図6Aに示されるボット110’は、本明細書に記載のボット110と実質的に同様であるが、ボット110’は、上述のように(たとえば、共通のレール1200Sからアクセス可能である)複数の保管棚レベル130LS1~130LS4上にケースユニットを配置するための、移送アーム110PAの充分なZ移動を提供されていない。ここで(駆動部250A、250Bの1つまたは複数と実質的に同様であってもよい)移送アーム駆動部250は、ケースユニットを積載領域110PLへおよび積載領域110PLから移送し、ケースユニットを移送アーム110PAのフィンガ273と積載ベッド110PBとの間で移送するために、単一レベルの保管棚のケースユニット支持面CUSPからケースユニットを持ち上げるために充分なだけのZ移動を含む。ボット110’の適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,993号明細書に見られ得る。
【0031】
開示される実施形態の一態様において、図2Aも参照すると、各取り出し通路130Aに沿って、順序付けられるか、あるいは適合されたラック棚のセクションを形成するために、ラック棚1210(レール1200により形成されるラック棚を含む)は、長手方向に(たとえば、保管構造の基準座標系RFE2に対して、取り出し通路130Aの長さに沿ってX方向に)SECA、SECBに区分けされる。通路の棚セクションSECA、SECBは、たとえば、共通の経路において通路を行き来し、(たとえば、オーダー搬出シーケンスに基づく)共通の注文対応により指定されるケースユニットを取り出すボット110の取り出し順序に基づき、互いに対して順序付けられ/適合させられる。換言すれば、ボット110は、ピックフェースをボット110上に構築するために、取り出し通路130Aの共通の側で通路の棚セクションSECA、SECBから1つまたは複数のケースユニットを取り出しながら、単一または共通の取り出し通路を下る単一の経路(たとえば、単一の方向における行き来)を作り出し、ピックフェースは、以下にさらに詳述されるようなオーダー充填/オーダー搬出シーケンスにしたがってボット上に配置されるケースユニットを含む。通路のラックセクションSECA、SECBはそれぞれ、上述のような方法で中間棚を含む。他の態様において、通路の棚のいくつかは中間棚を含まないが、中間棚を含むものもある。
【0032】
一態様において、順序付けられた通路のラックセクションSECA、SECBは、セクションSECA、SECBの間で異なる棚のピッチを含む。たとえば、通路のラックセクションSECAは、1つまたは複数のピッチを備える棚を有するが、通路のラックセクションSECBは、1つまたは複数の異なるピッチを備える棚を有する(たとえば、セクションSECAの棚のピッチとは異なる)。開示される実施形態の態様によれば、一方の通路のラックセクションSECA、SECBの少なくとも1つの中間棚のピッチは、共通の取り出し通路130Aの順序付けられた通路のラックセクションSECA、SECBの他方の、少なくとも1つの中間棚のピッチに関連付けられる。順序付けられた通路のラックセクションSECA、SECBにおける、中間棚1210の異なるピッチは、関連付けられるように、また共通の取り出し通路130Aの共通の経路の異なるピッチの棚から、混合されたSKUの積載物の搬出シーケンス(たとえば、共通のパレット積載物へのパレット積載)にしたがってボット110による複数の(少なくとも2つの)順序付けられた取り出し(すなわち、オーダーシーケンスでの取り出し)をもたらすように選択される。理解され得るように、(たとえば、トラック積載物ポート/パレット積載物を充填するための)保管および取り出しシステム100からの混合積載物の搬出は、取り出し通路(たとえば、外に出るパレットへの移送のためにケースユニットが取り出される通路)を出る様々な積載物に応じて所定の順番に順序付けられ、順序付けられたセクションSECA、SECBの棚のピッチは、ボット110が、共通の取り出し通路経路における積載物の搬出シーケンスの順序にしたがって、順序付けられたシーケンスで2つ以上のケースユニットを取り出すことを容易にする(たとえば、共通の取り出し通路の1つの経路において、共通の取り出し通路から2つ以上のケースユニットが所定の順序で取り出される)。順序付けられたラックセクションSECA、SECBの異なる通路の棚のピッチは、各通路に沿った各ボットの注文処理経路によって複数取り出しが実施されるように、オーダーされた複数取り出し(上述のような単一の経路を備える単一の通路からの2つ以上のケースユニットの取り出し)の可能性を向上させるように関連付けられ、また、保管および取り出しシステム100においてボット110により取り出され、共通の積載物搬出(たとえば、共通のパレット積載物)を目的とするケースの過半数以上が、共通の取り出し通路の単一の経路中、積載物搬出シーケンスに応じた順序付けられた順番で共通のボット110によって取り出されるように関連付けられる(たとえば、ボット110により取り出される2つ以上のケースは、単一の経路の同一の取り出し通路から取り出され、たとえば、ボットは取り出し通路を通ると単一の方向に移動する)。理解され得るように、開示される実施形態の一態様においては、取り出し通路130Aの両側PAS1、PAS2が順序付けられた通路のラックセクションSECA、SECBを有し、1つの順序付けられたセクションは、共通の取り出し通路130Aの同一の側PAS1、PAS2上の1つまたは複数のセクションと適合されてもよい。理解され得るように、適合された通路のラックセクションは、取り出し通路130Aに沿って、互いに隣接して配置されてもよいし、互いに離間されていてもよい。
【0033】
再び図2Aを参照すると、各移送デッキまたは保管レベル130Lは、1つまたは複数のリフトのピックフェースインターフェース/受け渡しステーションTS(本明細書においてはインターフェースステーションTSという)を含み、(単一または組み合わされたケースのピックフェースの)ケースユニットまたはトートは、移送デッキ130B上で、リフトの積載物操作装置LHDとボット110との間で移送される。移送デッキ130Bが取り出し通路と各インターフェースステーションTSとの間に介在するように、インターフェースステーションTSは、移送デッキ130Bの、取り出し通路130AおよびラックモジュールRMとは反対側に配置される。上述のように、各取り出しレベル130L上の各ボット110は、各保管レベル130L上の、各保管位置130S、各取り出し通路130Aおよび各リフト150へのアクセスを有するので、各ボット110は、それぞれのレベル130L上の各インターフェースステーションTSへのアクセスも有する。一態様においては、ボット110のインターフェースステーションTSへのアクセスが、高速移動路HSTP上でのボット速度に対して非決定的であるように、インターフェースステーションは、移送デッキ130Bに沿う高速のボット移動路HSTPからオフセットされている。このように、各ボット110は、各インターフェースステーションTSからデッキレベルに応じた各保管スペース130Sへ、およびその逆に、ケースユニット(またはピックフェース、たとえば、ボットにより構築される1つまたは複数のケース)を移動させ得る。
【0034】
一態様において、インターフェースステーションTSは、以下にさらに詳述されるような、ボット110と、リフト150の積載物操作装置LHD(たとえば、インターフェースステーションTSは、ケースユニットを搬送するための移動部品を有さない)との間でのケースユニット(および/またはピックフェース)の受動的な移送(たとえば、受け渡し)のために構成される。たとえば、図2Bも参照すると、インターフェースステーションTSおよび/またはバッファステーションBSは、ボット110の受け渡し(たとえば、取り出しおよび配置)が、ケースユニットまたはトートが棚へおよび棚から移送されるボット110と保管スペース130Sとの間における(本明細書に記載されるような)方法と実質的に同様の受動的な方法で生じるように、(たとえば、積み重ねられたラック棚RTSに対するボット110の上昇能力を利用するために)一態様においては上述の保管棚(たとえば、それぞれがレール1210、1200およびスラット1210Sにより形成されている)と同様である移送ラック棚RTSの1つまたは複数の積み重ねられたレベルTL1、TL2を含む。一態様においては、積み重ねられたレベルTL1、TL2の1つまたは複数の上のバッファステーションBSも、リフト150の積載物操作装置LHDに対する受け渡し/インターフェースステーションとして機能する。一態様において、ボット110’などのボット110が保管棚の単一のレベル130Lへのケースユニットの移送のために構成される場合、インターフェースステーションTSおよび/またはバッファステーションBSは、(たとえば、図1Dに関して上述される保管レベル130Lの保管ラック棚と実質的に同様である)単一レベルの移送ラック棚も含む。理解され得るように、単一レベルの保管および移送棚を提供する、ボット110’を備える保管および取り出しシステムの動作は、本明細書に記載のものと実質的に同様である。また理解され得るように、積み重ねられたラック棚RTS(および/または単一レベルのラック棚)への、ケースユニット(たとえば、個別のケースユニットまたはピックフェース)およびトートの積載物操作装置LHDの受け渡し(たとえば、取り出しおよび配置)は、ケースユニットまたはトートが棚へおよび棚から移送される、ボット110と保管スペース130Sとの間における(本明細書に記載されるような)方法と実質的に同様の受動的な方法で生じる。他の態様において、棚は、ボット110およびリフト150の積載物操作装置LHDの1つまたは複数からケースユニットまたはトートを取り出し配置するために、移送アーム(移送アームは、図6に示されるボット110の移送アーム110PAと実質的に同様であるが、移送アームがインターフェースステーションTSの棚に組み込まれる場合は、Z方向の移動は省かれ得る)を含んでもよい。アクティブな移送アームを備えるインターフェースステーションの適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2010年4月9日に出願された米国特許出願第12/757,354号明細書に記載される。
【0035】
一態様において、インターフェースステーションTSに対するボット110の位置決めは、保管スペース130Sに対するボットの位置決めと実質的に同様の方法で生じる。たとえば、一態様において、保管スペース130SおよびインターフェースステーションTSに対するボット110の位置決めは、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/327,035号(現在は米国特許第9,008,884号)明細書および2012年9月10日に出願された米国特許出願第13/608,877号(現在は米国特許第8,954,188号)明細書に記載のものと実質的に同様の方法で生じる。たとえば、図1および1Dを参照すると、ボット110は、レール1200上/内に配置されるスラット1210Sまたは(開口、反射面、RFIDタグなどの)位置決め特徴部130Fを検出する1つまたは複数のセンサ110Sを含む。スラットおよび/または位置決め特徴部130Fは、たとえば、保管スペースおよび/またはインターフェースステーションTSに対する、保管および取り出しシステム内のボット110の位置を特定するように配置される。一態様において、ボット110は、保管および取り出しシステム100内のボット110の位置を少なくとも部分的に判定するために、たとえばスラット1210Sを計数する制御装置110Cを含む。他の態様において、位置決め特徴部130Fは、ボット110により検出されると保管および取り出しシステム100内でのボット110の位置判定をもたらすアブソリュートまたはインクリメンタルエンコーダを形成するように配置されてもよい。
【0036】
理解され得るように、図2Bを参照すると、各インターフェース/受け渡しステーションTSの移送ラック棚RTSは、共通の移送ラック棚RS上に、(たとえば、対応する数のケースユニットまたはトートを保持するために1つまたは複数の保管ケース保持位置を有する)複数積載物ステーションを画定する。上述のように、複数積載物ステーションの各積載物は、ボットまたは積載物操作装置LHDのいずれかによって取り出され、配置される単一のケースユニット/トートまたは(たとえば、一体として移動させられる複数のケースユニット/トートを有する)複数ケースのピックフェースである。理解され得るように、上述のボットの位置決めは、複数積載物ステーションの保持位置の所定の1つから、ケースユニット/トートおよびピックフェースを取り出し、配置するために、ボット110が自らを複数積載物ステーションに対して配置することを可能にする。インターフェース/受け渡しステーションTSは、入庫および/または出庫のケースユニット/トートおよびピックフェースが、ボット110とリフト150の積載物操作装置LHDとの間で移送されるときに一時的に保管される、複数位置のバッファ(たとえば、1つまたは複数のケース保持位置を有するバッファ、図4B参照。バッファは、ボット110がインターフェースステーションTSと相互作用するときに、たとえば、ボット110のX軸に沿って配置されている)を画定する。
【0037】
一態様においては、1つまたは複数の周辺バッファ/受け渡しステーションBS(インターフェースステーションTSと実質的に同様であり、本明細書においてはバッファステーションBSという)も、移送デッキ130Bが取り出し通路と各バッファステーションBSとの間に介在するように、移送デッキ130Bの、取り出し通路130AおよびラックモジュールRMと反対側に配置される。周辺バッファステーションBSは、インターフェースステーションTSの間に散在されるか、あるいは一態様においては図2Aおよび2Bに示されるように、インターフェースステーションTSと直線状にある。一態様において、周辺バッファステーションBSは、レール1210、1200およびスラット1210Sによって形成され、インターフェースステーションTSの(分離したセクションではあるが)延長である(たとえば、インターフェースステーションおよび周辺バッファステーションは、共通のレール1210、1200により形成される)。このように、周辺バッファステーションBSは、一態様においては、インターフェースステーションTSに関して上述したような移送ラック棚RTSの1つまたは複数の積み重ねられたレベルTL1、TL2を含むが、他の態様において、バッファステーションは、単一レベルの移送ラック棚を含む。周辺バッファステーションBSは、ケースユニット/トートおよび/またはピックフェースが、以下にさらに詳述されるように同一の保管レベル130L上で1つのボット110から別の異なるボット110へと移送されているときに一時的に保管されるバッファを画定する。理解され得るように、一態様において、周辺バッファステーションは、取り出し通路130A内および移送デッキ130Bに沿った任意の場所を含む、保管および取り出しシステムの任意の適切な場所に配置される。
【0038】
依然として図2Aおよび2Bを参照すると、一態様において、インターフェースステーションTSは、インターフェースステーションTSの1つまたは複数のレベルTL1、TL2で1つまたは複数の棚RTSへ、および1つまたは複数の棚RTSからケースユニットを移送するために、ボット110が所定のインターフェースステーションTSで「縦列駐車」するように、道路の脇にある駐車スペースと同様の方法で、移送デッキ130Bに沿って配置される。一態様において、(たとえば、縦列駐車されるときの)ボット110のインターフェースステーションTSでの移送の向きは、ボット110が高速ボット搬送路HSTPに沿って移動しているときの向きと同一である(たとえば、インターフェースステーションは、移送デッキのボット移動方向および/またはリフト150が上に配置される移送デッキの側部と略平行である)。ボット110の周辺バッファステーションBSとの相互作用も、(たとえば、縦列駐車されるときの)ボット110の周辺バッファステーションBSでの移送の向きが、ボット110が高速ボット搬送路HSTPに沿って移動しているときの向きと同一であるような縦列駐車によって生じる。
【0039】
別の態様において、図3Aおよび3Bを参照すると、少なくともインターフェースステーションTSは、移送デッキ130Bから延伸する延伸部またはピア(pier)130BD上に配置される。一態様において、ピア130BDは、ボット110が(上述のものと実質的に同様の方法で)水平方向の支持部材1200に固定されるレール1200Sに沿って移動する取り出し通路と同様である。他の態様において、ピア130BDの移動面は、移送デッキ130Bの移動面と実質的に同様であってもよい。各ピア130BDは、移送デッキ130Bが取り出し通路と各ピア130BDとの間に介在するように、移送デッキ130Bの、取り出し通路130AおよびラックモジュールRMとは反対の側などの側に配置される。ピア130BDは、高速ボット搬送路HSTPの少なくとも一部に対してゼロではない角度で移送デッキから延伸する。他の態様において、ピア130BDは、移送デッキ130BDの端部130BE1、130BE2を含む、移送デッキ130Bの任意の適切な部分から延伸する。理解され得るように、周辺バッファステーションBSD(上述の周辺バッファステーションBSと実質的に同様)も、少なくともピア130BDの一部に沿って配置されてもよい。
【0040】
次に図4A、4Bおよび5を参照すると、上述のように、一態様において、インターフェースステーションTSは、受動的なステーションであり、リフト150A、150Bの積載物移送装置LHDは、アクティブな移送アームまたは取り出しヘッド4000A、4000Bを有する。一態様において、入庫リフトモジュール150Aおよび出庫リフトモジュール150Bは、異なる種類の取り出しヘッド(後述)を有するが、他の態様において、入庫リフトモジュール150Aおよび出庫リフトモジュール150Bは、後述の取り出しヘッドの1つと同様の、同じ種類の取り出しヘッドを有する(たとえば、リフト150A、150Bの両方が取り出しヘッド4000Aを有するか、リフト150A、150Bの両方が取り出しヘッド4000Bを有する)。リフト150A、150Bの取り出しヘッドは、少なくとも部分的に、本明細書に記載されるY処理軸を画定してもよい。一態様において、入庫および出庫リフトモジュール150A、150Bはどちらも垂直マスト4002を有し、それに沿ってスライド4001は、そのスライド(およびそこに取り付けられる取り出しヘッド4000A、4000B)を上昇および下降させるように構成される(たとえば、制御サーバ120に接続される)任意の適切な駆動ユニット4002Dの原動力の下で移動する。入庫リフトモジュール150Aは、スライドが垂直方向に移動すると取り出しヘッド4000Aがスライド4001と共に垂直方向に移動するように、スライド4001に取り付けられる取り出しヘッド4000Aを含む。この態様において、取り出しヘッド4000Aは、ベース部材4272に取り付けられる1つまたは複数のタインまたはフィンガ4273を含む。ベース部材4272は、後にスライド4001に取り付けられるフレーム4200の1つまたは複数のレール4360Sに可動に取り付けられる。ベルト駆動部、チェーン駆動部、ねじ駆動部、ギヤ駆動部などの任意の適切な駆動ユニット4005(駆動部4005は駆動部4002Dよりも小さくてもよいので、形態においては駆動部4002Dと実質的に同様であるが、容量においては同様でなくてもよい)は、矢印4050の方向に(フィンガを備える)ベース部材4272を駆動するために、フレーム4200に取り付けられベース部材4272に連結される。
【0041】
出庫リフトモジュール150Bも、スライドが垂直方向に移動すると取り出しヘッド4000Bがスライド4001と共に垂直方向に移動するように、スライド4001に取り付けられる取り出しヘッド4000Bを含む。この態様において、取り出しヘッド4000Bは、それぞれが、それぞれのベース部材4272Aに取り付けられる1つまたは複数のタインまたはフィンガ4273を有する、1つまたは複数の取り出しヘッド部分またはエフェクタ(たとえば、移送アーム)LHDA、LHDBを含む。各ベース部材4272Aは、後にスライド4001に取り付けられるフレーム4200Aの1つまたは複数のレール4360SAに可動に取り付けられる。ベルト駆動部、チェーン駆動部、ねじ駆動部、ギヤ駆動部などの任意の適切な駆動ユニット4005Aは、フレーム4200Aに取り付けられ、矢印4050の方向に(フィンガを備える)それぞれのベース部材4272Aを駆動するためにそれぞれのベース部材4272Aに連結される(各エフェクタが矢印4050の方向において独立して可動であるように、各エフェクタはそれぞれの駆動ユニットを有する)。取り出しヘッド4000B上には2つのエフェクタLHDA、LHDBが図示されているが、取り出しヘッド4000Bは、ケースユニット/ピックフェースがインターフェースステーションTSから以下にさらに詳述されるように個別に取り出されるように、たとえば、インターフェースステーションTSのケースユニット/ピックフェース保持位置の数に対応する任意の適切な数のエフェクタを含む。
【0042】
理解され得るように、リフトモジュール150A、150Bは、ケースユニットを取り出し、配置するときに取り出しヘッドが所定の保管レベル130LのインターフェースステーションTSに対応する所定の高さまで上昇および/または下降されるように、制御サーバ120などの任意の適切な制御装置の制御下にある。理解され得るように、リフトモジュール150A、150Bは、搬出リフトモジュール150Bが後述のような搬出ステーション160USへの運搬のためにケースユニットをオンザフライで分類する、保管および取り出しシステムの(ボット基準座標系REFおよびラック基準座標系REF2の両方に対する)Z処理軸を提供する。インターフェースステーションTSで、取り出しヘッド4000A、4000Bまたはその個別の部分(たとえば、エフェクタLHDA、LHDB)は、1つまたは複数のケースユニットが取り出されるインターフェースステーションTSの1つまたは複数のケースユニット保持位置に対応して、フィンガ4273が取り出されているケースユニットの下のスラット1210S(図4Bに示す)の間に噛み合わされるように延伸させられる。リフト150A、150Bは、スラット1210Sからケースユニットを上昇させるために取り出しヘッド4000A、4000Bを上昇させ、また、たとえば搬出ステーション160UTへケースユニットを搬送するためなど、保管および取り出しシステムの別のレベルへのケースユニットの搬送のために、取り出しヘッド4000A、4000Bを後退させる。同様に、1つまたは複数のケースユニットを配置するために、取り出しヘッド4000A、4000Bまたはその個別の部分(たとえば、エフェクタLHDA、LHDB)は、1つまたは複数のケースユニットが配置されているインターフェースステーションTSの1つまたは複数のケースユニット保持位置に対応して、フィンガ4273がスラットの上になるように延伸させられる。リフト150A、150Bは、ケースユニットをスラット1210S上に配置するため、およびフィンガ4273が取り出されているケースユニットの下のスラット1210Sの間に噛み合わされるように、取り出しヘッド4000A、4000Bを下降させる。
【0043】
次に図6を参照すると、上述のように、ボット110は、レール1210A~1210C、1200の1つまたは複数による、(少なくとも部分的に、Z方向において画定される)積み重ねられた保管スペース130S、インターフェースステーションTSおよび周辺バッファステーションBS、BSD(たとえば、保管スペース、インターフェースステーションおよび/または周辺バッファステーションは、上述のようなケースユニットの動的な割り当てを通して、ラック基準座標系REF2またはボット基準座標系REFのいずれかに対して、XおよびY方向にさらに画定されてもよい)からのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす移送アーム110PAを含む。理解され得るように、ボットは、X処理軸を画定し、また以下にさらに記載されるように、少なくとも部分的に(たとえば、ボット基準座標系REFに対する)Y処理軸を画定する。ボット110は、上述のように、それぞれの保管レベル130L上の各リフトモジュール150と各保管スペース130Sとの間でケースユニットを搬送する。ボット110は、駆動セクション110DRおよび積載セクション110PLを有するフレーム110Fを含む。駆動セクション110DRは、(X処理軸を画定するためにボット基準座標系REFに対して)X方向に沿ってボット110を推進させるために、それぞれが各駆動ホイール202に接続されている1つまたは複数の駆動ホイールモータを含む。理解され得るように、ボット移動のX軸は、ボット110が取り出し通路130Aを通って移動するときの保管位置と一致する。この態様において、ボット110は、適切な駆動面上にボット110を支持するためにボット110の端部110E1(たとえば、第1の長手方向の端部)でボット110の両側に配置される2つの駆動ホイール202を含むが、他の態様においては、任意の適切な数の駆動ホイールがボット110上に設けられる。一態様において、各駆動ホイール202は、ボット110が駆動ホイール202の差動回転を通して操縦され得るように独立して制御されるが、他の態様において、駆動ホイール202の回転は、実質的に同一速度で回転するように連結されてもよい。駆動面上にボット110を支持するために、ボット110の端部110E2(たとえば、第2の長手方向の端部)でボット110の両側のフレームに任意の適切なホイール201が取り付けられる。一態様において、ホイール201は、自由に回転するキャスターホイールであり、これによりボット110は、ボット110の移動方向を変更するために駆動ホイール202の差動回転を通して枢動できる。他の態様において、ホイール201は、ボット110の移動方向を変更するために、たとえば、(本明細書に記載されるようなボット110の制御をもたらすように構成されている)ボット制御装置110Cの制御下で向きを変える操縦可能なホイールである。一態様において、ボット110は、たとえば、フレーム110Fの1つまたは複数の角にある1つまたは複数のガイドホイール110GWを含む。ガイドホイール110GWは、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,423号明細書に記載されるように、1つまたは複数のケースユニットが配置される場所へ、および/または、1つまたは複数のケースユニットが取り出される場所から、所定の距離だけボット110をガイドおよび/または配置するために、リフトモジュール150と相互作用するため、移送デッキ130B上および/またはインターフェースもしくは移送ステーションで、取り出し通路130A内のガイドレール(図示せず)などの保管構造130と相互作用してもよい。上述のように、ボット110は、取り出し通路130Aの両側に配置される保管スペース130Sにアクセスするために、異なる対向方向を有する取り出し通路130Aに入り得る。たとえば、ボット110は、端部110E2が移動方向を先導する状態で取り出し通路130Aに入ってもよいし、端部110E1が移動方向を先導する状態で取り出し通路130Aに入ってもよい。
【0044】
ボット110の積載セクション110PLは、積載ベッド110PB、フェンスまたは基準部材110PF、移送アーム110PAおよびプッシャーバーまたは部材110PRを含む。一態様において、積載ベッド110PBは、たとえば、積載セクション110PL内の所定の位置に、および/または、積載セクション110PL内の他のケースユニットに対して、ケースユニットを配置するために(たとえば、ケースユニットの長手方向の前方/後方への位置合わせ)、積載セクション110PL内で運ばれる1つまたは複数のケースユニットがボットの長手軸に沿って長手方向に移動させられ得るように(たとえば、フレーム/積載セクションの所定の位置、および/または、1つまたは複数のケースユニットの位置基準に対して位置合わせ(justify)されるように)、フレーム110Fに(たとえば、ボット110の長手軸LXに対して)横方向に取り付けられる1つまたは複数のローラ110RLを含む。一態様において、ローラ110RLは、積載セクション110PL内でケースユニットを移動させるために任意の適切なモータによって駆動されてもよい(たとえば、そのそれぞれの軸周りに回転させられる)。他の態様において、ボット110は、積載セクション110PL内の所定の位置までケースユニットを移動させるために、ローラ110RLを越えてケースユニットを押し出す1つまたは複数の長手方向に可動なプッシャーバー(図示せず)を含む。長手方向に可動なプッシャーバーは、たとえば、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,952号明細書に記載されるものと実質的に同様であってもよい。プッシャーバー110PRは、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に記載の方法で、フェンス110PFおよび/または移送アーム110PAの取り出しヘッド270に沿って積載領域110PL内でケースユニットの横方向の位置合わせをもたらすために、ボット110の基準座標系REFに対してY方向に可動である。
【0045】
依然として図6を参照すると、ケースユニットは、Y処理軸に沿って、移送アーム110PAによって積載ベッド110PB上に載置され、また積載ベッド110PBから取り外される。移送アーム110PAは、たとえば、その開示内容の全てがすでに参照により本明細書に組み込まれている、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,135号明細書に記載されるように、実質的に積載セクション110PL内に位置するリフト機構またはユニット200を含む。リフト機構200は、ピックフェースおよび/または個別のケースユニットを(たとえば、ボット110が配置されるそれぞれの保管レベル130L上の)保管スペース130Sへと取り出しおよび/または配置するために、保管構造130の位置へと垂直方向に持ち上げられる、ボット110により把持されるピックフェースの、粗配置および微配置の両方を提供する。たとえば、リフト機構200は、共通の取り出し通路またはインターフェースステーションのデッキ1200S(たとえば、図1B、2Bおよび3Bを参照)からアクセス可能な複数の上昇された保管棚レベル130LS1~130LS4、TL1、TL2でのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす。
【0046】
リフト機構200は、異なる/複数のSKUまたは複数取り出しの積載物がボットにより操作されるように、組み合わされたロボット軸の移動(たとえば、プッシャーバー110PR、リフト機構200、取り出しヘッドの延伸部および、たとえば上述の長手方向に可動なプッシャーバーなどの、前方/後方の位置合わせ機構の、組み合わされた実質的に同時の移動)が実施されるように構成される。一態様において、リフト機構200の作動は、後述されるようなプッシャーバー110PRの作動から独立している。リフト機構200およびプッシャーバー110PRの軸を切り離すことは、組み合わされた取り出し/配置シーケンスをもたらし、これは取り出し/配置サイクル時間の減少、保管および取り出しシステムの処理量の増加、および/または、上述のような保管および取り出しシステムの保管密度の増加をもたらす。たとえば、リフト機構200は、上述のような共通の取り出し通路および/またはインターフェースステーションのデッキ1200Sからアクセス可能な複数の上昇した保管棚レベルでのケースユニットの取り出しおよび配置をもたらす。
【0047】
リフト機構は、ボット110の取り出しヘッド270がZ軸に沿って双方向に移動する(たとえば、Z方向において往復する、図6参照)ように、任意の適切な方法で構成されてもよい。一態様において、リフト機構はマスト200Mを含み、取り出しヘッド270は任意の適切な方法でマスト200Mに可動に取り付けられる。マストは、ボット110の横方向の軸LTに沿って(たとえば、Y処理軸を画定するためにY方向に)可動であるように任意の適切な方法でフレームに可動に取り付けられる。一態様において、フレームは、マスト200がスライド可能に取り付けられるガイドレール210A、210Bを含む。移送アーム駆動部250A、250Bは、少なくとも横方向の軸LT(たとえば、Y軸)およびZ軸に沿った移送アーム110PAの移動をもたらすために、フレームに取り付けられてもよい。一態様において、移送アーム駆動部250A、250Bは、延伸モータ301およびリフトモータ302を含む。延伸モータ301は、フレーム110Fに取り付けられてもよく、ベルトおよびプーリー伝達部260A、ねじ駆動伝達部(図示せず)および/またはギヤ駆動伝達部(図示せず)など、任意の適切な方法でマスト200Mに連結されてもよい。リフトモータ302は、マスト200Mに取り付けられてもよく、ベルトおよびプーリー伝達部271、ねじ駆動伝達部(図示せず)および/またはギヤ駆動伝達部(図示せず)など、任意の適切な方法で取り出しヘッド270に連結されてもよい。一例として、マスト200Mはガイドレール280A、280Bなどのガイドを含み、取り出しヘッド270は、ガイドレール280A、280Bに沿ったZ方向でのガイドされた移動のために、ガイドレール280A、280Bに沿って取り付けられる。他の態様において、取り出しヘッドは、Z方向でのガイドされた移動のために任意の適切な方法でマストに取り付けられる。伝達部271に関して、ベルトおよびプーリー伝達部271のベルト271Bは、ベルト271が移動する(たとえば、モータ302により駆動される)と、取り出しヘッド270がベルト271と共に移動しガイドレール280A、280Bに沿ってZ方向で双方向に駆動されるように、取り出しヘッド270に固定されて連結される。理解され得るように、取り出しヘッド270をZ方向に駆動するためにねじ駆動部が用いられる場合、ねじがモータ302により方向転換されると、ナットとねじとの間の係合が取り出しヘッド270の移動を生じさせるように、ナットは取り出しヘッド270に取り付けられてもよい。同様に、ギヤ駆動伝達部が用いられる場合、ラックアンドピニオンまたは他の任意の適切なギヤ駆動部が取り出しヘッド270をZ方向に駆動し得る。他の態様においては、取り出しヘッドをZ方向に移動させるために任意の適切な線形アクチュエータが用いられる。延伸モータ301用の伝達部260Aは、伝達部271に関して本明細書に記載されるものと実質的に同様である。
【0048】
依然として図6を参照すると、ボット110の取り出しヘッド270は、ボット110と、たとえば、保管スペース130S、周辺バッファステーションBS、BSD、および/またはインターフェースステーションTSなどのケースユニット取り出し/配置位置との間で(図2A~3B参照)、また他の態様においては、ボット110とリフトモジュール150との間で直接的に、ケースユニットを移送する。一態様において、取り出しヘッド270は、ベース部材272と、1つまたは複数のタインまたはフィンガ273A~273Eと、1つまたは複数のアクチュエータ274A、274Bとを含む。ベース部材272は、ガイドレール280A、280Bに沿って乗りかかるように、上述のようにマスト200Mに取り付けられる。1つまたは複数のタイン273A~273Eは、タイン273A~273Eの遠位端(たとえば、自由端)がベース部材272から片持ち支持されるように、タイン273A~273Eの近位端でベース部材272に取り付けられる。再び図1Dを参照すると、タイン273A~273Eは、保管棚のケースユニット支持面CUSPを形成するスラット1210Sの間への挿入のために構成される。
【0049】
タイン273A~273Eの1つまたは複数は、Z方向に可動であるように、(上述のものと同様のスライド/ガイドレール上などで)ベース部材272に可動に取り付けられる。一態様においては、任意の数のタインがベース部材272に取り付けられるが、図面に示される態様においては、たとえば、5つのタイン273A~273Eがベース部材272に取り付けられている。タイン273A~273Eのうちの任意の数がベース部材272に可動に取り付けられるが、図面に示される態様においては、たとえば、(取り出しヘッド270の中心線CLに対して)最も外側のタイン273A、273Eがベース部材272に可動に取り付けられる一方で、残りのタイン273B~273Dは、ベース部材272に対して移動不能である。
【0050】
この態様において、取り出しヘッド270は、ボット110へおよびボット110からより小さな大きさのケースユニット(および/またはケースユニットの群)を移送させるためには、3つのタイン273B~273Dのみを用い、ボット110へおよびボット110からより大きな大きさのケースユニット(および/またはケースユニットの群)を移送させるためには、5つのタイン273A~273Eを用いる。他の態様においては、より小さな大きさのケースユニットを移送させるために、3つ未満のタインが用いられる(たとえば、3つ以上のタインがベース部材272に可動に取り付けられる場合など)。たとえば、一態様においては、たとえば保管棚上の他のケースユニットを妨害することなく、ボット110へおよびボット110から移送されている最も小さなケースユニットが、スラット1210Sの間の距離X1ほどの幅を有するように、1つ以外の全てのタイン273A~273Eがベース部材に可動に取り付けられる(図1D参照)。
【0051】
移動不能なタイン373B~373Dは、取り出しヘッド270の取り出し面SPを画定し、全てのサイズのケースユニット(および/またはピックフェース)を移送するときに用いられるが、可動なタイン373A、373Eは、より大きなケースユニット(および/またはピックフェース)を移送するために移動不能なタイン373B~373Dに対して選択的に(たとえば、アクチュエータ274A、274BによりZ方向へ)上昇および下降させられる。依然として図6を参照すると、タイン273A~273Eの全てが、各タイン273A~273Eのケースユニット支持面SFが取り出しヘッド270の取り出し面SPと一致するように配置されている例が示されるが、理解され得るように、タイン273A、273Eのケースユニット支持面SFが取り出し面SPから(たとえば、下方に)オフセットされており、タイン273A、273Eが取り出しヘッド270により把持される1つまたは複数のケースユニットと接触せず、保管棚上の保管スペース130Sまたは他の任意の適切なケースユニット保持位置に配置されている、取り出されていないケースユニットに干渉しないように、2つの端部のタイン273A、273Eは他のタイン273B~273Dに対して(たとえば、Z方向において)下側に配置されるように可動である。
【0052】
タイン273A~273EのZ方向への移動は、移送アーム110PAの任意の適切な場所に取り付けられた1つまたは複数のアクチュエータ274A、274Bによってもたらされる。一態様において、1つまたは複数のアクチュエータ274A、274Bは、取り出しヘッド270のベース部材272に取り付けられる。1つまたは複数のアクチュエータは、1つまたは複数のタイン273A~273EをZ方向に移動させることができる、線形アクチュエータなどの任意の適切なアクチュエータである。たとえば、図6に示される態様においては、各可動なタインがZ方向に独立して移動可能であるように、可動なタイン273A、273Eのそれぞれに対して1つのアクチュエータ274A、274Bが存在する。他の態様においては、2つ以上の可動なタインがZ方向に一体として移動するように、1つのアクチュエータが2つ以上の可動なタインに連結されてもよい。
【0053】
理解され得るように、1つまたは複数のタイン273A~273Eを取り出しヘッド270のベース部材272上に可動に取り付けることは、大きなケースユニットおよび/またはピックフェースの取り出しヘッド270上への完全な支持を提供しつつ、小さなケースユニットを、たとえば、保管棚、インターフェースステーションおよび/または周辺バッファステーション上に配置されている他のケースユニットと干渉することなく取り出し、配置する能力も提供する。保管棚、インターフェースステーションおよび/または周辺バッファステーション上の他のケースユニットと干渉することなく様々な大きさのケースユニットを取り出し、配置する能力は、保管棚上のケースユニット間の隙間GP(図1B参照)の大きさを減少させる。理解され得るように、タイン273B~273Dはベース部材272に固定されるので、ケースユニット保持位置へ、およびケースユニット保持位置からの、ケースユニットおよび/またはピックフェースの上昇および下降は、リフトモータ301、301Aによってのみもたらされるので、ケースユニットを取り出し/配置するときに重複した動作はない。
【0054】
再び図6を参照し、プッシャーバー110PRは移送アーム110PAから独立して移動可能であることにも留意する。プッシャーバー110PRは、たとえば、ガイドロッドおよびスライド構成など、任意の適切な方法でフレームに可動に取り付けられ、Y方向(たとえば、移送アーム110PAの延伸/後退方向に略平行な方向)に沿って作動される。一態様において、少なくとも1つのガイドロッド360は、フレーム110Fの長手軸LXに対して横方向に延伸するように、積載セクション110PL内に取り付けられる。プッシャーバー110PRは、それぞれのガイドロッド360に係合し、それに沿ってスライドするように構成される少なくとも1つのスライド部材360Sを含んでもよい。一態様において、少なくともガイドロッド/スライド構成は、積載セクション110PL内につながってプッシャーバー110PRを保持する。プッシャーバー110PRは、モータ303および伝達部303Tなど、任意の適切なモータおよび伝達部によって作動される。一態様において、モータ303は回転モータであり、伝達部303Tはベルトおよびプーリー伝達部である。他の態様において、プッシャーバー110PRは、実質的に回転部品を有さない線形アクチュエータによって作動されてもよい。
【0055】
プッシャーバー110PRは、ローラ110RLに略垂直となり、取り出しヘッド270に干渉しないように、積載セクション110PL内に配置される。図10Bに見られ得るように、ボット110は、少なくとも1つのケースユニットがローラ110RL上に支持されるような搬送構造である(たとえば、ローラは集合的に積載ベッドを形成する)。搬送構造において、取り出しヘッド270のタイン273A~273Eは、ローラ110RLと互いに噛み合わされ、ローラ110RLのケースユニット支持面RSP(図10参照)の(Z方向に沿って)下側に配置される。プッシャーバー110PRは、タイン273A~273Eが入る溝351(図10C)を備えて構成され、タインがケースユニット支持面RSPの下方へ移動できるように、またタイン273A~273Eからの干渉のないプッシャーバー110PRの自由な移動を可能にするように、溝351内には充分な間隙が設けられる。プッシャーバー110PRは、ローラ110RLが通る1つまたは複数の開口も含み、開口は、ローラのそのそれぞれの軸周りでの自由な回転を可能にするような大きさにされる。理解され得るように、独立して動作可能なプッシャーバー110PRは、ローラ110RL、移送アーム110PAの横方向(たとえば、Y方向)への延伸および取り出しヘッド270の上昇/下降と干渉しない。
【0056】
上述のように、プッシャーバー110PRは、取り出しヘッド270の延伸軸および上昇軸からの干渉なしに動作する、ボット110の分離した独立型の軸であるので、プッシャーバー110PRは、移送アーム110PAの上昇および/または延伸と実質的に同時に動作され得る。組み合わされた軸移動(たとえば、プッシャーバー110PRの、移送アーム110PAの延伸軸および/または上昇軸との同時移動)は、Y処理軸に沿った積載操作処理量の増加をもたらし、取り出し通路の1つの共通の経路での、共通の取り出し通路からの2つ以上のケースユニットの(たとえば、所定の積載物搬出シーケンスによって)オーダーされた複数取り出しをもたらす。たとえば、図10~10Aを参照すると、移送アーム110PAの複数取り出し/配置シーケンスの間に、プッシャーバー110PRは、接触深さX3(たとえば、保管スペースまたは他のケースユニット保持位置から取り出され/配置されているときに、ケースユニットおよび/またはピックフェースCUにより占められているタインの深さ)から所定の距離X2だけ離れた位置に(ケースユニットおよび/またはピックフェースが取り出され、積載セクション110PL内に移送されるときに)あらかじめ配置される(図14、ブロック1100)。距離X2は、ケースユニットがローラ110RL上に着座されることを可能にするためにプッシャーバー110PRとケースユニットとの間に充分な間隙をもたらすだけの最小限の距離である。ケースユニットCUがローラ110RL上に下降させられる(図14、ブロック1110)ときに、ケースユニットCUに接触するためにプッシャーバー110PRが移動する距離は、積載セクション110PLの(積載セクション110PLの横方向およびアクセス側401に対して)後方402から移動するときの、従来の搬送車両による距離X4と比較するとより短い距離X2である。ケースユニットCUが移送アーム110PAによって下降させられ、ローラ110RLによってのみ支持されるようにローラ110RLへと移送されると、プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUを位置合わせするために、(積載セクション110PLの横方向およびアクセス側401に対して)前方へと作動される(図14、ブロック1120)。たとえば、プッシャーバー110PRは、(ケースユニットの基準位置がケースユニットCUとフェンス110PFとの間の接触を通して形成され得るように積載セクション110PLのアクセス側401に配置される)フェンス110PFにケースユニットが接触するように、Y方向において横方向にケースユニットCUを押し出してもよい。一態様において、プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUを、互いに対して、およびボット110の基準座標系REF(図6)に対して所定の空間関係に維持するために、(たとえば、フェンス110PFに対してケースユニットを保持するように)ケースユニットの搬送中にケースユニットCUを係合あるいは把持し得る(図14、ブロック1130)。ケースユニットを配置すると、プッシャーバー110PRは、フェンス110PFに対してケースユニットCUを位置合わせした後に、ケースユニットCUとの接触から(たとえば、Y方向に)引き抜かれる(図14、ブロック1140)。プッシャーバー110PRがケースユニットCUとの係合を解いた略直後に、移送アーム110PAの(たとえば、Z方向への)上昇軸および(たとえば、Y方向への)延伸軸の1つまたは複数が、プッシャーバー110PRの引き抜き動作と略同時に作動される(図14、ブロック1150)。一態様においては、上昇軸および延伸軸の両方が、プッシャーバーがケースユニットCUとの接触から引き抜かれるときに作動されるが、他の態様においては、上昇軸および延伸軸の一方が作動される。理解され得るように、移送アーム110PAの上昇軸および/または延伸軸の、プッシャーバー110PRの引き抜きとの同時動作、ならびに、プッシャーがケースユニットCUを位置合わせするために移動する距離の減少は、ボット110へ、およびボット110からケースユニットCUを移送するのに必要な時間を減らし、保管および取り出しシステム100の処理量を増やす。
【0057】
本明細書に記載されるように、図2A、2Bおよび12を参照すると、各ボット110は、取り出し通路130Aと移送/受け渡しステーションTSおよびバッファステーションBSとの間でピックフェースを搬送するように構成される。一態様においては、制御サーバ120が、ボット110に命令して、ボット110による、出庫フロー(注文処理ストリーム、出庫ストリームまたは注文処理ともいう)のケースの順番の分類を、ピックフェースを形成するボット110によって保管領域からケースを取り出す順序からは独立してもたらすように構成される。一態様においては、ボット制御装置110Cが、ボット110に命令して、ボット110による、出庫フローのケースの順番の分類を、ピックフェースを形成するボット110によって保管領域からケースを取り出す順序からは独立してもたらすように構成される。さらに他の態様においては、制御サーバ120およびボット制御装置110Cの両方が、ボット110に命令して、ボット110による、出庫フローのケースの順序の分類を、ピックフェースを形成するボット110によって保管領域からケースを取り出す順序からは独立してもたらすように構成される。ゆえに、制御サーバ120および/またはボット制御装置110Cは、少なくとも部分的に、ボット110により共通して運ばれるケースのボット110の分類と一緒に、出庫ケースのフローを設定するように構成され、ボット110による保管部からのケースの取り出し順序からは切り離されている。理解され得るように、一態様において、各ボット100は、第1のピックフェースインターフェースステーション(たとえば、移送/受け渡しステーションTSおよび/またはバッファステーションBS)と、第2のピックフェースインターフェースステーション(たとえば、第1のピックフェースインターフェースステーションから離間されている移送/受け渡しステーションTSおよび/またはバッファステーションBS)との間で、ピックフェースを搬送するように構成され、本明細書に記載されるように、ボット110は、第1のインターフェースステーションから第1のピックフェースを取り出し、移送デッキ130Bを行き来し、そして、第2のピックフェースインターフェースステーションが混合ケースピックフェースの所定のケース搬出オーダーシーケンスにしたがって順序付けられたピックフェースのシーケンスで、共通の支持部/面CS上でバッファされた複数のピックフェースを有するように、第2のピックフェースインターフェース位置で、第1のピックフェースまたは少なくともその上の一部を配置/バッファする。後述のように、ボット110は、取り出し通路130A(または移送ステーションTSまたはバッファステーションBS)から、中に任意の適切な数のケースユニットを有する第1のピックフェースPCF1を移送し、第1のピックフェースPCF1とは異なる第2のピックフェースPCF2を、ボット110およびリフト150Bに共通の移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)の(ラック棚RTSなどの)共通の面CSの上へ配置するように構成される。これは、説明を目的として、移送ステーション(および/またはバッファステーション)のボットによる出庫フローの分類とも呼ばれ得る。また後述のように、第1および第2のピックフェースは、一態様においては、第1および第2のピックフェースの両方に共通の少なくとも1つのケースユニットを有する。一態様において、本明細書に記載されるように、ボット110は、たとえば、複数取り出し/配置シーケンスにおける、取り出し通路130Aの第1の取り出し位置から移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)での第2のピックフェースの配置までの行き来の間(たとえば、ボットが移動している間)、第1のピックフェース(たとえば、複数のピックフェースの少なくとも1つ)をオンザフライで構築するように構成される。別の態様において、ボット110は、たとえば、複数取り出し/配置シーケンスにおける、第1の取り出し位置から移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)までの行き来の間(たとえば、ボットが第2のピックフェースインターフェースステーションまたは第2のピックフェースインターフェースステーションのバッファで静止している間)、第1のピックフェース(たとえば、共通の面CS上に配置される複数のピックフェースの少なくとも1つ)をオンザフライで構築するように構成される。理解され得るように、ピックフェースが、たとえばボット110によって、移送ステーションTSまたはバッファステーションBSなどの第1のピックフェースインターフェースステーションから取り出され、別の移送ステーションTSまたはバッファステーションBSなどの第2のピックフェースインターフェースステーションに配置される場合、ピックフェースは保管をバイパスする(たとえば、第2のピックフェースインターフェースステーションへの運搬前に保管スペース130Sに配置されない)。他の態様においては、第1のピックフェースインターフェースステーションから取り出されるピックフェースの少なくとも一部が、第2のピックフェースインターフェースステーションへの搬送前に、ボット110によって(たとえば、保管ラックアレイRMAの)保管スペース130Sに配置される。一態様において、入庫移送ステーションTS(またはバッファステーションBS)から取り出されるピックフェースは、出庫移送ステーションTS(またはバッファステーションBS)に配置される同一のピックフェースであってもよい(すなわち、ピックフェースは、入庫移送ステーションTS/バッファステーションBSから出庫移送ステーションTS/バッファステーションBSまでの搬送中に解体されず、入庫および出庫ステーションの間の搬送は、保管部へのピックフェースの配置を含んでいても含んでいなくてもよい)。
【0058】
ボット110の制御装置110Cは、第1のピックフェース(またはボット110により取り出される他の任意のピックフェース)のオンザフライの構築をもたらすように構成される。一態様において、ボット110は、本明細書に記載されるように、たとえば、積載セクション110PLなどでボット110に搭載してピックフェースを構築するように構成され、ケースユニット/ピックフェースは、ボットにより取り出され、所定の順序またはシーケンスで積載セクションに配置される。一態様において、ボット110は、第1のピックフェースPCF1とは異なるピックフェースPCF3を取り出し/構築し、移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)の棚(共通の面CSを形成するラック棚の上下に積み重ねられる別のラック棚RTSなど)の上にこの異なるピックフェースPCF3を配置するように構成される。ボット110は、本明細書に記載されるようなケースの操作を含む。ボットは第1のピックフェースPCF1を取り出し、ラック棚RTS(または取り出し通路の保管棚などの他の位置)の1つまたは複数のケースユニットから第2のピックフェースPCF2をさらに取り出し(異なるピックフェースPCF3を形成する)、この異なるピックフェースPCF3を共通面CS上に配置するように構成される。理解され得るように、リフト150Bは、一態様においては、移送/受け渡しステーションTSから第2のピックフェースPCF2を取り出すように構成される。他の態様において、リフト150は、本明細書に記載されるように、移送/受け渡しステーションTS(またはバッファステーションBS)の共通面CS(ラック移送棚RTSなど)から第3のピックフェースPCF4を取り出すように構成され、第3のピックフェースPCF4は、第1および第2のピックフェースPCF1、PCF2とは異なり、共通のケースは、第1、第2および第3のピックフェースPCF1、PCF2、PCF4に共通である。理解され得るように、(移送ステーションTSまたはバッファステーションBSなどの)第2のインターフェースステーションは、共通して支持されるピックフェースがリフト150により共通して取り出されるように、リフト150に対して共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。上述のような、異なるデッキレベルから個別のピックフェースを取り出すリフト150の能力は、Z処理軸におけるピックフェースの分類をもたらすことに留意する。
【0059】
開示される実施形態の一態様において、理解され得るように、複数取り出し/配置シーケンスにおいて、保管および取り出しシステム100の処理量をさらに増加させ、また所定のオーダー搬出シーケンスにしたがって複数取り出し/配置シーケンスをもたらすために、複数のケースユニットは、積載セクション110PL内で(たとえば、1つまたは複数のピックフェースを形成するために)実質的に同時に運搬および操作される。また図1を参照すると、ボットは、たとえば制御サーバ120(および/または倉庫管理システム2500)から、取り出しおよび配置命令を受け取り、ボット制御装置110Cが、オーダーされた複数取り出しを形成するためにこれらの命令を実行する。ここでボット110は、取り出し通路130A1を通る単一または共通の経路を作るために、たとえば、移送デッキ130Bから共通の通路130A1に入り、その間ボット110は、所定のオーダー搬出シーケンスにしたがって2つ以上のケースユニットを取り出す(図15、ブロック1201A)。一態様において、ケースユニットCUの操作は、ケースユニットの分類(換言すれば、所定の積載物搬出シーケンスによるケースユニットの取り出しおよび配置)であり、ケースは、ケースユニットの取り出し/配置のために移送アーム110PA上に配置されているか、他のケースユニットが移送アーム110PAへ、および移送アーム110PAから移送される間、該当するケースユニットが移送アーム110PAに移送されたり移送アーム110PA上に留まったりしないように配置される。ここで、ボット110は、矢印XCの方向において共通の取り出し通路130A1を通って移動し、所定のオーダー搬出シーケンスにしたがって、所定の保管スペース130S1で停止し、ボット110は、共通の移送アーム110PAにより所定の保管スペース130S1から1つまたは複数のケースユニットを取り出し、共通の移送アーム110PA上へのケースユニットの配置は、以下にさらに詳述される所定のオーダー搬出シーケンスに対応する(たとえば、ケースユニットは、たとえばボット110による搬送中、オンザフライで分類される)。
【0060】
ボット110上のケース操作の一例として、図10B~10Eも参照すると、ケースユニットCUAはケースユニット保持位置から(たとえば、オーダーされた複数取り出しをもたらすために、共通の取り出し通路の保管スペース130Sから、また他の態様においては、リフトインターフェースステーションTS、および/または、取り出し通路または移送デッキ上に位置するケースユニットバッファステーションBSから)取り出され、積載セクション110PL内に移送される(図15、ブロック1201B)。ケースユニットCUAが積載セクション110PL内に移送されると、プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUAがローラ110RLへの移送のために下降させられる(図15、ブロック1205)ときにケースユニットCUAとフェンス110PFとの間に配置されるように、フェンス110PFに隣接してあらかじめ配置されてもよい(図15、ブロック1204)。プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUAがタイン273A~273Eの位置合わせ面273JS(図10)に接触し、積載セクション110PLの後方402に位置合わせされるように、(ローラ110RL上に置かれている)ケースユニットCUAを積載セクション110PLの後方(たとえば、後部)402に向けてY方向に押し出すように作動される(図15、ブロック1210)。
【0061】
一態様において、ボット110は、共通の取り出し通路130A1を(たとえば、オーダーされた複数取り出しにおけるケースユニットの全てが、単一の方向を移動するボット100によって取り出し通路の共通の経路で取り出されるように)同一方向XCで行き来し続け、所定のオーダー搬出シーケンスにしたがって別の所定の保管スペース130Sで停止する。上述のように、ケースユニットCUAが、ボット110の基準座標系REFに対して積載セクション110PLの後方402の所定の位置(および/または長手方向の所定の位置)に留まるように、プッシャーバー110PRは、ケースユニット保持位置の間でのケースユニットの搬送中、ケースユニットCUAと接触(把持)したままである(図15、ブロック1215)。たとえば、共通の取り出し通路130A1の他の保管スペース130S2から後続のケースユニットを取り出すために、プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUAの係合を解くためにY方向へと移動させられ、移送アーム110PAの上昇軸および延伸軸は、他の保管スペース130S2(または他の態様においては、たとえば、上述のようなリフト/受け渡しインターフェースステーションTSおよび/またはバッファ/受け渡しステーションBS)から別のケースユニットCUBを取り出すために作動される(図15、ブロック1220)。ケースユニットCUBが取り出されている間、プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUAとタイン273A~273Eの位置合わせ面273JSとの間に位置するように、Y方向において積載セクション110PLの後方402に隣接して配置される(図15、ブロック1225)。ケースユニットCUA、CUBがY軸に沿って互いに対して配置されるように、ケースユニットCUBは積載セクション内へ移送され、ローラ110RL上に下降/載置される(図15、ブロック1230)。ケースユニットCUA、CUBを前方へ位置合わせし(図15、ブロック1234)、搬送のためにケースユニットCUA、CUBを把持/保持する(図15、ブロック1235)ために、プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUA、CUBをフェンス110PFに向けて押し出すようにY方向に作動される。理解され得るように、一態様において、ケースユニットCUA、CUBは、ケースユニット保持位置で一体として配置されるが、他の態様において、ケースユニットCUA、CUBは、分類され、たとえば、共通のケースユニット保持位置の離れた位置へと搬送されて配置されるか、または以下にさらに詳述されるように、異なるケースユニット保持位置に配置される(図15、ブロック1240)。たとえば、図7~9も参照すると、オーダーされた複数取り出しの積載物を運ぶボット110は、オーダーされた複数取り出しのケースユニットを、搬出リフト150B1、150B2に対応する1つまたは複数のインターフェースステーションTS(バッファ棚7000A~7000Lを含む)に移送する。
【0062】
理解され得るように、ボット110がインターフェースステーションTS(図7)内に「縦列駐車」するか、またはピア130BD(図8)内に方向転換する一態様において、移送デッキ130B(図2A)の高速ボット搬送路HSTP上を移動するボット間の間隔は、インターフェースステーションTSと相互作用するボットが、実質的に、移送デッキ130Bに沿って移動する別のボット110からの干渉および/または別のボット110との干渉なしに、減速してインターフェースステーションTS内に方向転換することが可能であるようなものである。他の態様においては、移送デッキ130Bは、実質的に開放しており、上述のように移送デッキ130Bにわたったおよび移送デッキ130Bに沿ったボット110の非決定的な行き来のために構成されるので、移送デッキ上を移動するボットは、インターフェースステーション内に方向転換するボットの周りで駆動してもよい。複数取り出しのケースユニットが、たとえば、リフト150B1、150B2のインターフェース/受け渡しステーションの共通のバッファ棚7000A~7000Lの異なる位置に配置される場合、ボット110は、ケースユニットの1つ目CUB(例示を目的として、図9のピックフェース7に対応し、この例においては単一のケースユニットを含む)をバッファ棚7000Bの第1の位置に配置し、ケースユニットの2つ目CUA(例示を目的として、図9のピックフェース5に対応し、この例においては単一のケースユニットを含む)をバッファ棚7000Bの第2の位置に配置する。複数取り出しのケースユニットが共通のケースユニット保持位置に配置される場合、ボット110は両方のケースユニットCUA、CUBを一体(たとえば、ピックフェース)として、たとえば、バッファ棚7000Aの共通の位置(例示を目的として、図9のピックフェース9に対応し、この例において2つのケースユニットを含む)に配置する。
【0063】
ケースユニットCUA、CUBが、共通のケースユニット保持位置の離れた位置または別のケースユニット保持位置での配置のために分類される(図15、ブロック1250)場合、ケースユニットCUA、CUBは、積載セクション110PLにおいて互いから分離される。たとえば、移送アーム110PAの取り出しヘッド270は、プッシャーバー110PRがケースユニットの真下を通過できるのに充分な量だけケースユニットCUA、CUBをローラ110RLから持ち上げるために、Z方向に移動させられ得る(図16、ブロック1250A)。ケースユニットCUA、CUBが持ち上げられると、プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUA、CUBの間に位置するようにY方向に沿って配置される(図10E参照)(図16、ブロック1250B)。取り出しヘッド270は、ケースユニットCUA、CUBがローラ110RLに移送され、プッシャーバーがケースユニットCUA、CUBの間に挿入されるように降下される(図16、ブロック1250C)。プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUAを積載セクション110PLの後方402に向かって(たとえば、タイン273A~273Eの位置合わせ面273JSまたは他の任意の適切な位置に対して)移動させるために(たとえば、ケースユニットを分離するために)Y方向に移動させられる一方で、ケースユニットCUBは、フェンス110PFに隣接する積載セクション110PLの前方に留まる(たとえば、図10Cに示す)(図16、ブロック1250D)。理解され得るように、ケースユニットが搬送中、タインの位置合わせ面273JSに対して保持される場合、プッシャーバーは、ケースユニットCUBを積載セクション110PLの前方401に向かって(たとえば、フェンス110PFまたは他の任意の適切な位置に対して)移動させるために(たとえば、ケースユニットを分離するために)Y方向に移動させられる一方で、ケースユニットCUAは、位置合わせ面273JSに隣接する積載セクション110PLの後方に留まる。プッシャーバー110PRは、ケースユニット保持位置での配置のため、タイン273A~273E上にケースユニットを配置するために、ケースユニットCUBをフェンス110PFに対して再び位置合わせするようY方向に移動させられてもよい(図16、ブロック1250E)。理解され得るように、ケースユニットCUAが、実質的に(たとえば、取り出しヘッド270の)タイン273A~273Eの位置合わせ面273JSに対して配置されている状態で、ケースユニットCUBは、実質的にケースユニットCUAからの干渉なくケースユニット保持位置に配置でき(図16、ブロック1250F)、たとえば、ケースユニットCUAは、ケースユニット保持位置に配置されるケースユニットとの接触を免れる。ケースユニットCUAは、(たとえば、移送アーム110PAを後退および下降させることによって)積載セクション110PL内に戻るように下降/移送される(図16、ブロック1250G)。位置合わせ面273JSとケースユニットCUAとの間にあらかじめ配置されているプッシャーバー110PRは、別のケースユニット保持位置(たとえば、ケースユニットCUBが配置された保持位置とは異なる)での配置のためケースユニットCUAを前方へ位置合わせするために、ローラ110RL上に配置されるケースユニットCUAをフェンス110PFに対して押し出す(図16、ブロック1250H)。プッシャーバー110PRは、他のケースユニット保持位置への搬送中にケースユニットを(たとえば、フェンスにより)把持するために、ケースユニットCUAに対抗したままである(図16、ブロック1250I)。プッシャーバー110PRは、ケースユニットCUAから離れるように移動し、移送アームは、ケースユニットCUAを他のケースユニット保持位置に配置するために、取り出しヘッド270を上昇および延伸させるように作動される(図16、ブロック1250J)。
【0064】
混合パレット積載物MPL(図1Fに示す)を作り出すための、および/または、(たとえば、顧客注文を処理するために図26に示されるように)所定のオーダー搬出シーケンスにしたがってオペレータステーションまたはセル160EPで取り出された品物の所定のオーダーシーケンスを1つまたは複数のバッグ、トートまたは他の容器TOTにおいて処理するための、ケースユニットのオンザフライ分類を伴うケースユニットの複数取り出しおよび配置動作を含む、ボット110のケースユニットの移送処理の一例は、開示される実施形態の態様にしたがって図9および11~13に関して記載される。たとえば、図11を参照すると、顧客注文は、ケースユニット7が搬出リフト150B1に運ばれ、ケースユニット5も搬出リフト150B1に運ばれることを要求する場合がある(他の態様において、顧客注文は、共通のボット110により運ばれるケースユニットの異なる搬出リフトへの移送が、本明細書に記載のものと実質的に同様の方法で生じるように、共通のボット110により運ばれるケースユニットが異なる搬出リフト150B1、150B2(図9)に運ばれることを要求する場合もあることに留意する)。本明細書に記載の開示される実施形態の態様において、搬出リフト150B1(たとえば、保管および取り出しシステム/注文処理システムの搬出リフト150B1、150B2のそれぞれ)は、保管アレイから、混合ケースピックフェースが実質的に同一の順序で処理経路を出入りする積載物充填部へ出庫される、混合ケースピックフェースの処理経路または通路(ストリームともいう)を画定する。理解され得るように、搬入および搬出リフト150A、150Bは垂直方向に往復するリフトとして記載されているが、他の態様において、搬入および搬出リフト150A、150Bは、保管構造130へおよび保管構造130から(たとえば、移送ステーションTSまたはバッファステーションBSなどのそれぞれのピックフェースインターフェースステーションと、たとえば搬入セルなどの搬入ステーション160IN、および、たとえば積載物充填セクション/セルなどの搬出ステーション160UTのそれぞれとの間で)ケースピックフェースを搬送するための任意の適切な搬送モジュールであることが理解されるべきである。たとえば、他の態様において、リフトモジュール150A、150Bは、同期的または非同期的に動作する、垂直方向に往復するリフト、任意の適切な自動物品処理システム、コンベヤ、ボット、ターンテーブル、ローラーベッド、マルチレベル垂直コンベヤ(たとえば、パーテルノステルコンベヤ)の1つまたは複数である。保管および取り出しシステム100において各ボット110を効率的に利用するために、制御サーバ120などの制御装置は、ケースユニット5、7がどの取り出し通路に配置されているかを判定する。また制御装置は、どの入庫ケースユニットICUが、ケースユニット5、7(たとえば、出庫ケースユニット)が取り出される取り出し通路に保管されるべきかを判定する。制御装置は、上述のものと実質的に同様の方法で、1つまたは複数のリフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを取り出すために、ケースユニット5、7が配置されるレベル上のボット110に命令を送る(図17、ブロック1400A)。ボット110はケースユニットICUを把持し(図17、ブロック1420)、1つまたは複数の取り出し通路130A2内の1つまたは複数の保管スペース130へケースユニットを搬送し(図17、ブロック1421)、入庫ケースユニットが配置される取り出し通路の少なくとも1つは、出庫ケースユニット5、7の1つを含む。理解され得るように、入庫ケースユニットが別の保管位置130Sに配置される場合、入庫ケースユニットは上述のように分類され(図17、ブロック1425)、1つまたは複数のケースユニットは、保管スペース130Sまたはバッファなどの1つのケースユニット保持位置に移送される(図17、ブロック1430)一方で、移送されていないケースユニットは、別のケースユニット保持位置への移送のためにボット110の積載セクションへと戻される(図17、ブロック1435)。
【0065】
理解され得るように、出庫ケースユニット5、7は、同一または異なる取り出し通路に配置され、出庫ケースユニットの近さおよび入庫ケースユニットの所定の保管位置に応じて、1つのボット110または異なるボット110によって取り出される。たとえば、図11を参照すると、ボット110は、ケースユニット5が位置する取り出し通路である取り出し通路130A2への配置のために、(上述のものと同様の方法で)リフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから入庫ケースユニットICUを取り出す。この例においてケースユニット7は、取り出し通路130A1に位置する。入庫ケースユニットICUの配置の後、ボットは、出庫ケースユニット5を取り出すために、共通の経路で取り出し通路130A2に沿って移動を続ける(たとえば、単一方向における取り出し通路の単一の行き来)(図17、ブロック1400)。単一のボット110に複数のケースユニットを取り出させることがより効率的である場合、出庫ケースユニット5は、上述のようにボット110上で位置合わせされ(図17、ブロック1405)、ボットは、通路130A1にある出庫ケースユニット7など、別のケースユニットの位置へと移動する(第2の出庫ケースが第1の出庫ケースと共通の通路に位置する場合、両方の出庫ケースユニットは、ボット110の共通の移送アーム110PA(図6)により取り出し通路の共通の経路で取り出されることに留意する)。第2の出庫ケースユニット7は共通の移送アーム110PAによって取り出され(図17、ブロック1410)、両方のケースユニット5、7は、入庫ケースユニットの配置に関して上述したものと実質的に同様の方法で、リフトモジュール150Bなどのピックフェース搬送システムの、周辺バッファステーションBSおよびインターフェースステーションTSの1つまたは複数に移送および配置される(図17、ブロック1420~1435)。それぞれの出庫ケースを取り出した後(図17、ブロック1400)、2つの異なるボット110にケースユニット5、7のそれぞれを取り出させることがより効率的である場合、ケースユニットは把持され(図17、ブロック1420)、本明細書に記載されるように出庫リフト150Bの周辺バッファステーションBSまたはインターフェースステーションTSの1つに移送および配置される(図17、ブロック1421~1435)。一態様において、ケースユニット5などの出庫ケースユニットが周辺バッファステーションBSに配置される場合、ケースユニット5を周辺バッファステーションBSに配置したボットとは別のボット110が、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ移送する一方で、他の態様においては、同一のボット110が、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ移送するために周辺バッファステーションBSまで戻る。本明細書に記載の開示される実施形態の態様において、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS(たとえば、少なくとも1つのピックフェース受け渡しステーション)は、所定の積載物充填のシーケンスに基づき順序付けられたピックフェースのシーケンスで達成路に入る、保管アレイ/構造130から出庫する混合ケースのピックフェースの一部を画定する、2つ以上の混合ケースのピックフェースを共通して支持する。本明細書に記載の開示される実施形態の態様の1つまたは複数において、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTSは、共通して支持されるピックフェースが出庫リフト150B1により共通して取り出されるように、出庫リフト150B1に対する共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。本明細書に記載の開示される実施形態の態様の1つまたは複数において、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTSはそれぞれ、所定の積載物充填のシーケンスに基づき順序付けられたピックフェースのシーケンスで、保管アレイから出庫する混合ケースのピックフェースの一部を画定する、2つ以上の混合ケースのピックフェースを共通して支持する(例示のみを目的として、図9のピックフェース1~4を参照)。本明細書に記載の開示される実施形態の1つまたは複数の態様において、順序付けられたシーケンスでの保管アレイ/構造130から出庫する混合ケースのピックフェースの一部を画定し、バッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS上で共通して支持される、混合ケースのピックフェースは、別の達成路の別のバッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS上で順序付けられたピックフェースのシーケンスに基づく(たとえば、出庫リフト150B2から出庫する混合ケースを参照)。開示される実施形態の1つまたは複数の態様において、制御装置120などの任意の適切な制御装置は、ボット110と連通し、順序付けられたピックフェースのシーケンスに基づくバッファステーションBSおよび/または移送ステーションTS上へのピックフェースの配置をもたらすように構成される。
【0066】
一態様において、出庫ケースユニットは、ボット110の共通の移送アーム110PA(図6)によって一体(たとえば、ピックフェース)として取り出され、移送される。次に再び図12を参照すると、顧客注文は、ケースユニット7が搬出リフト150B1に運ばれ、ケースユニット5も搬出リフト150B1に運ばれることを要求し得る(他の態様において、顧客注文は、共通のボット110により運ばれるケースユニットの異なる搬出リフトへの移送が、本明細書に記載のものと実質的に同様の方法で生じるように、共通のボット110により運ばれるケースユニットが異なる搬出リフト150B1、150B2(図9)に運ばれることを要求する場合もあることに留意する)。上述のように、制御装置は、どの入庫ケースユニットICUが、ケースユニット5、7(たとえば、出庫ケースユニット)が取り出される取り出し通路に保管されるべきかを判定する。制御装置は、上述のものと実質的に同様の方法で、リフトモジュール150AのインターフェースステーションTSから1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを一体(たとえば、ピックフェース)として取り出すために、ケースユニット5、7が配置されるレベル上のボット110に命令を送る(図17、ブロック1400A)。ボット110はピックフェースPF1を把持し(図17、ブロック1420)、取り出し通路130A2内の保管スペース130へピックフェースPF1を搬送し(図17、ブロック1421)、出庫ケースユニット5、7は保管スペース130S内に位置し、ピックフェースPF1を保管スペース130S内に配置する(図17、ブロック1430)。ピックフェース全体が共通の保管スペースへと移送され、ボット上に残されたケースユニットはないので、フローは、この例においては図17のブロック1435には進まないことに留意する。
【0067】
入庫ピックフェースPF1を配置した後、ボット110は、(出庫ピックフェースPF2として同時に取り出されるように、互いに隣接して保管棚上に配置されている)出庫ケースユニット5、7を保持する保管スペースまで、共通の経路(たとえば、単一方向での取り出し通路の単一の行き来)で通路130A2を通って移動し続ける。ボット110は、共通の移送アーム110PA(図6)によりピックフェースPF2を取り出し(図17、ブロック1415)、ピックフェースPF2を把持し(図17、ブロック1420)、出庫リフト150B1へピックフェースPF2を搬送する(図17、ブロック1421)。一態様において、ピックフェースPF2のケースユニット5、7は、周辺バッファステーションBSまたはインターフェースステーションTSの1つに一体として配置される(図17、ブロック1430)。別の態様において、ピックフェースのケースユニット5、7は、異なる場所への配置のために(上述のものと同様の方法で)分離および位置合わせされる(図17、ブロック1425)。たとえば、ボット110は、ケースユニット7を周辺バッファステーションBSに配置し(図17、ブロック1430)、ケースユニット5をボット110の積載領域へと戻し(図17、ブロック1435)、ケースユニット5を把持し(図17、ブロック1420)、ケースユニット5をインターフェースステーションTSへ搬送し(図17、ブロック1421)、ケースユニット5をインターフェースステーションへ移送する(図17、ブロック1430)。
【0068】
別の態様において、図13を参照すると、出庫ケースユニット5、7は、ボット110の共通の移送アーム110PA(図6)により共通の通路130A2内の異なる保管位置から取り出される。ここで、ボット110は、上述の方法で1つまたは複数の入庫ケースユニットICUを1つまたは複数の保管位置へ移送し、入庫ケースユニットICUの少なくとも1つは、出庫ケースユニット5、7と共通の取り出し通路130A2に位置する。少なくとも1つの入庫ケースユニットを通路130A2の所定の保管位置130Sに配置した後、ボット110は、取り出し通路130A2の共通の経路で、取り出し通路130A1を通って移動し続け、上述の方法で保管スペース130S1からケースユニット5を取り出す(図17、ブロック1400)。ケースユニット5は、上述のようにボット110上で積載セクション110PLの後方へ位置合わせされる(図17、ブロック1405)。ボット110は、取り出し通路の共通の経路で取り出し通路130A1を通って移動し続け、両方のケースユニット7、5が共通の移送アーム110PA上で互いに隣接して配置されるように、共通の移送アーム110PAにより異なる保管スペース130S2からケースユニット7を取り出す(図17、ブロック1410)。理解され得るように、一態様において、制御装置110Cは、たとえば、ケースユニットが配置された順番と反対の順番など、任意の適切な順番でのケースユニットの取り出しをもたらすように構成される。
【0069】
この複数取り出しの例において、ケースユニット保持位置は取り出し通路130の保管スペース130Sに対応するが、他の態様においてケースユニット保持位置は、(ボットとリフトとの間の直接的な移送が生じる)搬入リフトモジュール150A1、150A2と、搬入リフトモジュール150A1、150A2と相互作用するための(リフトモジュールとボットとの間の間接的な移送が生じる)インターフェースまたは周辺バッファステーションTS、BSと、保管スペース130Sとを含む(インターフェースステーションTSおよび搬入リフトモジュール150Aからのボット110による取り出しは、所定のオーダー搬出シーケンスに必要なケースユニットが保管スペース130Sに配置されず、搬出リフト150B1、150B2に実質的に直接運ばれるように、ジャストインタイム方式で保管ラックアレイ内に搬入されることに留意する)。
【0070】
ボット110は、上述の方法で、積載セクション110PL内でケースユニット7、5の両方を把持し、取り出し通路130A1を出る(図17、ブロック1420)。ボットは移送デッキ130Bに沿って移動し、搬出リフト150B1と相互作用する(図17、ブロック1421)。たとえば、ケースユニット7が積載セクション110PLの前方へ位置合わせされ、ケースユニット5が積載セクション110PLの後方へ位置合わせされるようになど、任意の適切な方法で、ボットは、上述のように、積載セクション110PL内でケースユニット7、5を分離する(図17、ブロック1425)。ケースユニット7は、周辺バッファステーションBSに移送される(図17、ブロック1430)。ボットは、ケースユニット5を積載セクション110PLに戻す(図17、ブロック1435)ために移送アーム110PAを後退させ、ケースユニット5を把持する(図17、ブロック1420)。ケースユニット5は搬出リフト150B1のインターフェースステーションTSまで搬送され(図17、ブロック1421)、上述のように積載セクション110PLの前方へ位置合わせされ(図17、ブロック1425)、上述のように移送ステーションTSへ移送される(図17、ブロック1430)。他の態様においては、所定のケースユニット搬出シーケンスに応じて、ボット110は、両方のケースユニット7、5を、搬出リフト150B1、150B2の一方など、共通の場所/位置に配置する。たとえば、棚7000H上のピックフェース20(図9)は、ボット110が両方のケースユニットを複数ケースユニットのピックフェースとして棚7000Hの単一の位置に配置するように、両方のケースユニット7、5を含み得る。理解され得るように、バッファステーションBSに配置されたケースユニットは、一態様においては、ボット110によって、また他の態様においては、バッファステーションBSをインターフェースステーションTSに接続する任意の適切なコンベヤによって、インターフェースステーションTSへ移送される。一態様において、ケースユニットがボット110によってバッファステーションBSからインターフェースステーションTSへ移送される場合、この移送は、たとえば、別のタスク(たとえば、保管部へのピックフェースの移送、ピックフェースの分類、保管部からのピックフェースの移送など)のためのルートにおいて移送デッキに沿って移動し、バッファステーションBSのそばを移動するボット110が、バッファステーションBSからピックフェースを取り出すために停止し、他のタスクを実施する工程の間にピックフェースをインターフェースステーションTSへ移送するような、適時的な移送である。
【0071】
所定のオーダー搬出シーケンスにしたがって混合パレット積載物MPL(図1Fに示す)を作成するための、ケースユニットのオンザフライ分類を伴うケースユニットの複数取り出しおよび配置動作を含む、ボット110のケースユニット移送処理の一例は、開示される実施形態の態様にしたがって図9および24に関して記載される。図9および24に関するピックフェースの移送は、図11~13に関して上述したものと実質的に同様であるが、この態様においては、ピックフェースが入庫および出庫リフト150A、150B1の間で実質的に直接移送されるように、ピックフェースの保管はバイパスされる。一態様において、ボットは、入庫リフト150Aの移送ステーションTSなどの第1のピックフェース受け渡しステーションの第1の棚から第1のピックフェース5を取り出し、入庫リフト150Aは、ピックフェース受け渡しステーション上で1つまたは複数のピックフェース/ケースを移送する(図23、ブロック2300)。ボット110は移送デッキ130Bを行き来し、たとえば、出庫リフト150B1の移送ステーションTSまたはバッファステーションBSなど、第2のピックフェース受け渡しステーションの第2の棚の上で第1のピックフェース5(またはその一部)をバッファする(図23、ブロック2310)。他の態様において、第1のピックフェース5(またはその一部)は、バッファステーションBSではなく、出庫リフト150B1の移送ステーションTSでバッファされる。ボット110は、第2の棚で第2のピックフェース5、7を形成し、第2のピックフェースは第1のピックフェース5とは異なっており、混合ケースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに対応するオーダーシーケンスの2つ以上のケースを備え、第1のピックフェース5および第2のピックフェース5、7は、少なくとも1つのケースを共通して有する(図23、ブロック2320)。一態様において、リフト150B1は、バッファステーションBSまたは移送ステーションTSなどの第2の棚から第2のピックフェース5、7を取り出す(図23、ブロック2330)。一態様において、ボット110は、第1の棚と第2の棚との間での第1のピックフェース5の搬送中に、第2の棚(たとえば、バッファステーションBSまたは移送ステーションTS)にオンザフライで第2のピックフェース5、7を形成する。一態様において、ボットは、自律搬送車両に搭載して第2のピックフェース5、7を形成する。一態様において、ボット110は、第2の棚または第2の棚のバッファ部分で第2のピックフェース5、7を形成する。一態様において、ボット110は、第1のピックフェースの少なくとも一部を第2の棚に搬送する前に、第1の棚から取り出される第1のピックフェースの少なくとも一部(たとえば、ピックフェース5が2つ以上のケースを含む場合など)を、保管アレイの保管ラック上(保管スペース130Sなど)に配置する。一態様において、第2の棚は、垂直方向に往復するリフトに対して共通のピックフェース移送インターフェースを形成し、方法はさらに、垂直方向に往復するリフトにより、共通して支持されるピックフェースを共通して取り出すことを含む。
【0072】
図24のボット10は、入庫リフト150Aの移送ステーションTSから1つのケース/ピックフェース5を取り出すものとして示されているが、他の態様において、ボット110は、ケース/ピックフェース5、7など、2つ(または3つ以上)の入庫ピックフェースを取り出す。ここで、一態様において、ボット110は、1つのピックフェース5を出庫バッファステーションBS(または出庫移送ステーションTS)上に配置し、その後、第2のピックフェース7を配置するために別の棚位置(別の出庫バッファもしくは移送ステーションBS、TSまたは共通のバッファもしくは移送ステーションBS、TSの棚上の隣接する位置)に移動する。一態様において、リフト150B1は、本明細書に記載のようにバッファまたは移送ステーションBS、TSからピックフェース5、7を取り外す。別の態様において、ボット110は、ピックフェース5、7の両方を出庫バッファまたは移送ステーションBS、TS上に配置する。ここでリフト150B1は、ピックフェース5、7の1つを取り出し、ピックフェース5、7を搬出ステーション160UTへ搬送する。リフト150B1は、バッファまたは移送ステーションBS、TSの棚に戻り、搬出ステーション160UTへの移送のために他方のピックフェース5、7を取り出す。さらに別の態様において、ボット110は、ピックフェース5、7の両方を出庫バッファまたは移送ステーションBS、TSの棚に配置し、リフト150B1は、搬出ステーション160UTへの移送のために両方のピックフェース5、7を取り出す。ここでピックフェース5、7は、図1Fに示すような混合パレットを構築するために、任意の適切な方法で単一化されるか一緒に取り扱われる。
【0073】
本明細書に記載の例において、ボット110とリフト150との間のケースユニットの移送は、上述のようにインターフェースステーションTSを通して受動的に生じる。移送の一例として、図18を参照すると、自律搬送車両は、スラット1210Sおよび/または位置決め特徴部130Fに関して上述したものと同様の方法で、インターフェースステーションTSに対して配置される(図18、ブロック1800)。ボット110の移送アーム110PA(たとえば、エンドエフェクタ)は、移送アーム110PAのフィンガ273A~273EがたとえばインターフェースステーションTSのスラット1210Sと相互作用する、インターフェースステーションTSに、ピックフェースを移送するように延伸する(図18、ブロック1801)。理解され得るように、また上述のように、複数のピックフェースは、リフト150への同時および独立した移送のためにインターフェースステーションTS上に配置されてもよい(たとえば、複数の個別のピックフェースがインターフェースステーション上で同時に保持される)。リフト150は、積載物処理装置LHD、LHDA、LHDBをインターフェースステーションTSに隣接して配置するように移動させられる(図18、ブロック1802)。積載物処理装置LHD、LHDA、LHDBは、インターフェースステーションからピックフェースを上昇させ、たとえば、図4Bに関して上述した方法で、積載物処理装置LHD、LHDA、LHDBのフィンガ4273がインターフェースステーションTSのスラット1210Sと相互作用する、リフト150に、ピックフェースを移送するように延伸させられる(図18、ブロック1803)。理解され得るように、インターフェースステーションTSは移動部品を有さず、インターフェースステーションTSを通したボット110とリフト150との間のピックフェースの移送は、受動的な移送である。また理解され得るように、リフト150からボット110へのピックフェースの移送は、図18に関して上述した方法と実質的に反対の方法で生じてもよい。
【0074】
一態様において、たとえばインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)に移送(たとえば、配置)される、ボット110により(たとえば、上述の方法で)構築されるピックフェースは、垂直リフト150によってインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)から取り出されるピックフェースと同一ではない。たとえば、図9を参照すると、ボット110は、ラックモジュールRM(たとえば、図2A)内の保管スペース130Sから、個別のピックフェース7および5を含む第1のピックフェースを構築する(図19、ブロック1900)。ボット110は、垂直リフト150への移送のために、たとえば、インターフェースステーションTSの棚7000Bに第1のピックフェースを移送および配置する(図19、ブロック1910)。理解され得るように、この例において、(たとえば、第1のピックフェースを形成する)個別のピックフェース5、7は例示のみを目的として共通の棚7000B上に配置されるが、他の態様において、個別のピックフェース5、7は、ボット110によって棚の上に配置されたピックフェースが第1のピックフェースとは異なるが、第1のピックフェースと少なくとも1つの共通するケースユニットを含むように、異なる棚7000A~7000F上に配置される。たとえば、第1のピックフェースは、個別のピックフェース5を含む異なるピクフェースが棚7000B上に配置される一方で、個別のピックフェース7を含む別の異なるピックフェースは、たとえば、棚7000H上に配置されるように分解される。リフト150B1などの垂直リフトは、移送ステーションTSの(たとえば、ボット110および垂直リフト150B1の両方に共通である)1つまたは複数の棚7000A~7000Fから第2のピックフェースを取り出す(図19、ブロック1920)。ここで第2のピックフェースは、第1のピックフェースとは異なるが、少なくとも1つのケースユニットが第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通であるように、個別のピックフェース5、7の少なくとも一方を含む。
【0075】
同様に、一態様において、入庫垂直リフト150(図1の垂直リフト150Aを参照)によってたとえばインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)に移送(たとえば、配置)されるピックフェースは、ボット110によってインターフェースステーションTS(および/またはバッファステーションBS)から取り出されるピックフェースと同一ではない。一態様において、制御サーバ120は、ボット110に命令して、ボット110がピックフェースを形成しながら、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)での入庫フロー(倉庫補充または入庫ストリームとも呼ばれ得る)のケースの分類を、リフト150による搬入ステーションからのケースの取り出し順序からは独立して、ボット110によりもたらすように構成される。一態様において、ボット制御装置110Cは、ボット110に命令して、ボット110がピックフェースを形成しながら、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)での入庫フローのケースの分類を、リフト150による搬入ステーションからのケースの取り出し順序からは独立して、ボット110によりもたらすように構成される。さらに他の態様においては、制御サーバ120およびボット制御装置110Cの両方が、ボット110に命令して、ボット110がピックフェースを形成しながら、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)での入庫フローのケースの分類を、リフト150による搬入ステーションからのケースの取り出し順序からは独立して、ボット110によりもたらすように構成される。ゆえに、制御サーバ120および/またはボット制御装置110Cは、少なくとも部分的に、ボット110により共通して運ばれるケースのボット110の分類と一緒に、入庫ケースのフローを設定するように構成され、リフト150によるケースの取り出し順序からは切り離されている。これは、説明を目的として、受け渡しステーションTS(および/またはバッファステーションBS)でのボット110による入庫フローのケースの分類と称されてもよい。たとえば、図9Aを参照すると、第1のピックフェースは、入庫コンベヤ160CBによって搬入ステーション160INから1つまたは複数の垂直リフト150A1、150A2に移送される(図20、ブロック2000)。この例において、第1のピックフェースの1つは、個別のピックフェース5、7の組み合わせを含むが、他方の第1のピックフェースは、個別のピックフェース20、22の組み合わせを含む。垂直リフト150A1は、インターフェースステーションTSの棚7000Bにそれぞれの第1のピックフェース5、7を配置する一方で、垂直リフト150A2は、同一保管レベル130L上の別のインターフェースステーションTSの棚7000Hに、他方のそれぞれの第1のピックフェース20、22を配置する(図20、ブロック2010)。ボット110は、垂直リフト150A1、150A2によって(たとえば、ボット110およびそれぞれの垂直リフト150Aの両方に共通である)棚7000B、7000H上に配置される第1のピックフェースが、第2のピックフェースとは異なるが、第2のピックフェースが少なくとも1つのケースユニットを第1のピックフェースと共通して含むように、インターフェースステーションTSから第2のピックフェースを構築または取り出す(図20、ブロック2020)。たとえば、第1のピックフェース5、7は、個別のピックフェース5(または個別のピックフェース7)を含む異なるピックフェースがボット110によって取り出されるように分解され、および/または、他方の第1のピックフェース20、22は、個別のピックフェース20(または個別のピックフェース22)を含む、異なるピックフェースがボット110によって取り出されるように分解される。ここで第2のピックフェースは、第1のピックフェースとは異なるが、少なくとも1つのケースユニットが第1のピックフェースと第2のピックフェースとの間で共通であるように、第1のピックフェースの個別のピックフェースの少なくとも1つを含む。理解され得るように、第2のピックフェースは、ボット110により少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースが第2のピックフェースとは異なるが、少なくとも1つのケースユニットが第2のピックフェースと少なくとも1つの保管棚上に配置されるピックフェースとの間で共通であるように、ボットによって分解されてもよい。
【0076】
搬出リフト150B1、150B2は、ボット110により棚7000A~7000Lの上に配置されるオーダーされた複数取り出し物を、所定のオーダー搬出シーケンスにしたがって搬出ステーション160UTへ移送する。たとえば、再び図9を参照すると、ピックフェース1~22は、混合パレット積載物MPL(図1F)を形成するために、および/または、(たとえば、顧客の注文を満たすために)オペレータステーション160EPでバッグ、トートまたは他の容器TOTの1つまたは複数において取り出された品物の所定のオーダーシーケンスを満たすために必要な(たとえば、図9に示される各ケースユニット/ピックフェースに関連付けられる数字によって示す)所定の順序で、搬出ステーション160UTに運ばれるように、ピックフェース1~22は順序付けられた順番でリフト150B1、150B2により取り出される。このように、各リフト150B1、150B2のインターフェースステーションTSはそれぞれ、ケースユニットが必要とされ、混合パレット積載物を形成するためにそれぞれのリフト150B1、150B2によって取り出されるまで、1つまたは複数のケースユニットを保持するバッファを形成する。
【0077】
一態様において、本明細書に記載の保管および取り出しシステム100は、保管アレイRMAに、通路130Aに沿ってラック上に配列されるラック保管スペース130Sを設けることによって実現される(図25、ブロック2500)。通路130Aのそれぞれに連通可能に接続される少なくとも1つの移送デッキ130Bも設けられる(図25、ブロック2505)。少なくとも1つの自律搬送車両またはボット110が設けられ、これは少なくとも1つのピックフェースを保持し、少なくとも1つの移送デッキ130Bおよび通路130Aを行き来し、ラック保管スペース130Sの1つへおよびラック保管スペース130Sの1つから少なくとも1つのピックフェースを取り出し配置するために、延伸可能なエフェクタまたは移送アーム110PAを有するように構成される(図25、ブロック2510)。保管アレイのピックフェース搬送軸X、Yは、ピックフェースが、保管アレイへのピックフェースの入庫が行われる自動保管および取り出しシステムの入庫セクション160INと、保管アレイからの出庫ピックフェースが、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物を充填するように配置される自動保管および取り出しシステムの積載物充填セクション160UTとの間で、ピックフェースの搬送軸X、Yに沿って搬送されるように、通路130A、少なくとも1つの移送デッキ130B、その上を行き来する少なくとも1つの自律搬送車両110、および延伸可能なエフェクタ110PAによって画定される。混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類は、保管ラックおよび自律搬送車両110の組み合わせによるピックフェース搬送軸X、Yの少なくとも1つの上での搬送と同時にもたらされる(図25、ブロック2520)ので、少なくとも1つのピックフェースの2つ以上は、ラック保管スペース130Sの1つまたは複数から取り出され、1つまたは複数のラック保管スペース130Sとは異なる1つまたは複数のピックフェース保持位置(たとえば、移送またはバッファステーションTS、BS)に、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって配置される。一態様において、制御装置120(上述のような少なくとも1つの自律搬送車両に動作可能に接続される)は、ピックフェースの搬送軸X、Y、Zを管理し、ピックフェース搬送軸は複数の搬送軸を含む。上述のように、複数のピックフェース搬送軸X、Y、Zは、互いに対して角度を付けられた少なくとも2つの方向に向けられる。また上述のように、複数のピックフェース搬送軸の1つYは、延伸可能なエフェクタ110PAの延伸により画定され、取り出し通路130Aに沿った自律搬送車両110の行き来により画定される複数のピックフェース搬送軸の別の1つXに対して角度を付けられた異なる方向にある。一態様において、上述のように、オンザフライの分類は、複数のピックフェース搬送軸のそれぞれの少なくとも1つの上での搬送と同時に、ラックおよび少なくとも1つの自律搬送車両の組み合わせによってもたらされる。一態様において、リフト150は、保管アレイの別のピックフェース搬送軸Zを画定する。本明細書に記載されるように、混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類は、ピックフェースの2つ以上が1つまたは複数のデッキレベルから取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物充填セクションに搬送されるように、他のピックフェース搬送軸上での搬送と同時に、リフト150によってもたらされる。
【0078】
次に図21、22Aおよび22Bを参照すると、一態様において、搬入ステーション160INから搬出ステーション160UTまでのピックフェースの移送は、ボット110によるピックフェースの移送を伴わずに生じる。たとえば、図21を参照すると、搬入および搬出ステーション160IN、160UTのコンベヤ160CA、160CBは、各リフト150が搬入および搬出ステーション160IN、160UTの両方に働きかけるように配置される。たとえば、搬入ステーション160IN1のコンベヤ160CA1および搬出ステーション160UT1のコンベヤ160CB1の両方が、リフト150A1、150B1によって働きかけられる。理解され得るように、ピックフェースが1つのレベルで共通のリフト150A1、150B1によってコンベヤ160CA1、160CB1から取り出され、別のレベルの他のコンベヤ160CA1、160CB1に移送され得るように、各コンベヤ160CA1、160CB1は、(バッファおよび移送ステーションBS、TSの棚に関して上述したものと同様の方法で)共通のリフト150A1、150B1の異なるレベルに配置される。ここでピックフェースは、リフト150A1、150B1によって、ボット110および保管構造130をバイパスしながら、1つのコンベヤ160CA1、160CB1から(たとえば、搬入ステーション160IN1から搬出ステーション160UT1へ)実質的に直接移送される。理解され得るように、一態様において、搬入ステーション160IN1からのピックフェースは、ピックフェースを搬出コンベヤ160CB1に移送する前に上述のようにピックフェースを分類するために、共通のリフト150A1、150B1によって棚のバッファまたは移送ステーションBS、TS上に配置される。図22Aおよび22Bを参照すると、一態様において、ピックフェースは、搬入コンベヤ160CAを搬出コンベヤ160CBに連通可能に接続するバッファレーンBLを通って、ボット110および保管構造130をバイパスしながら、搬入ステーション160INから搬出ステーション160UTへ移送される。
【0079】
図27を参照すると、開示される実施形態の態様にしたがって、取り出し通路に沿ってラック上に配列された保管スペースが設けられる(図27、ブロック1600)。複数レベルのデッキも設けられ(図27、ブロック1610)、複数レベルのデッキの少なくとも1つのデッキレベルは、各通路と連通し、複数レベルのデッキおよび通路が、複数レベルのデッキの各レベルでの自律搬送車両の転走面を画定する。複数のラックレベルのラックは、複数のラックレベルに共通のそれぞれの転走面からアクセスされ(図27、ブロック1620)、ラックは、複数レベルのデッキの各レベルで、少なくとも1つの通路に沿って配置される。一態様において、ラックレベルの間の垂直方向のピッチは、それぞれの通路の部分に対して変動する。一態様において、それぞれの通路の部分の、少なくとも2つのラックレベル間の垂直方向のピッチは、自律搬送車両が共通の通路経路で、順序付けられたシーケンスの複数の取り出しをもたらすように、それぞれの通路の別の通路部分の、少なくとも2つの他のラックレベル間の別の垂直方向のピッチに関連付けられる。一態様において、それぞれの通路の部分の、少なくとも2つのラックレベル間の垂直方向のピッチは、垂直方向のピッチおよび他の垂直方向のピッチが、保管される品物によって複数のデッキレベル間の垂直方向のスペースを実質的に埋めるように、それぞれの通路の別の通路部分の、少なくとも2つの他のラックレベル間の別の垂直方向のピッチに関連付けられる。
【0080】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムが提供される。自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つの自律搬送車両と、少なくとも1つの自律搬送車両用の搬送面を画定する移送デッキと、少なくとも1つの往復リフトと、移送デッキに接続され、互いから離間されている第1のピックフェースインターフェースステーションおよび第2のピックフェースインターフェースステーションとを含み、各ピックフェースインターフェースステーションは、各ピックフェースインターフェースステーションで、少なくとも1つの往復リフトと少なくとも1つの自律搬送車両との間でピックフェースが移送されるように、各ピックフェースインターフェースステーションで、移送デッキ上の少なくとも1つの自律搬送車両と少なくとも1つの往復リフトとの間で相互作用するピックフェース移送を形成し、少なくとも1つの自律搬送車両は、第1のピックフェースインターフェースステーションで第1のピックフェースを取り出し、移送デッキを行き来し、混合ケースのピックフェースの所定のケースの搬出オーダーシーケンスにしたがった、ピックフェースのオーダーシーケンスでの出庫ピックフェース搬送システムによる搬送のために、第2のピックフェースインターフェースステーションで第1のピックフェースの少なくとも一部がバッファされるように、第2のピックフェースインターフェースステーションで第1のピックフェースまたは少なくともその一部をバッファするように構成される。
【0081】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの自律搬送車両は、第2のピックフェースインターフェースステーションが共通の支持部上でバッファされる複数のピックフェースを有するように、第2のピックフェースインターフェースステーションで、第1のピックフェースまたは少なくともその一部をバッファするように構成される。
【0082】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2のピックフェースインターフェースステーションの複数のピックフェースの少なくとも1つは、第1のピックフェースとは異なり、第1のピックフェースからのケースを含む。
【0083】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、第1のピックフェースインターフェースステーションと第2のピックフェースインターフェースステーションとの間での第1のピックフェースの搬送中、第2のピックフェースインターフェースステーションで複数のピックフェースの少なくとも1つをオンザフライで構築する。
【0084】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、自律搬送車両に搭載して、複数のピックフェースの少なくとも1つを構築する。
【0085】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、第2のピックフェースインターフェースステーションで、または第2のピックフェースインターフェースステーションのバッファの共通の支持部のバッファ部分で、複数のピックフェースの少なくとも1つを構築する。
【0086】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1のピックフェースは、第2のピックフェースインターフェースステーションの複数のピックフェースの少なくとも1つである。
【0087】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムは、デッキに接続される自律搬送車両のアクセス通路と、マルチレベルの棚に配置され、自律搬送車両のアクセス通路に沿って分配される保管ラックを有する保管アレイとを備える。
【0088】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、第1のピックフェースインターフェースステーションから取り出された第1のピックフェースの少なくとも別の部分が、第2のピックフェースインターフェースステーションへの搬送前に、保管アレイの保管ラック上に載置されるように構成される。
【0089】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2のピックフェースインターフェースステーションは、共通して支持されるピックフェースが少なくとも1つの往復リフトによって共通して取り出されるように、少なくとも1つの往復リフトに対して共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。
【0090】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送デッキは、非決定的であり、複数の移動レーンを有する。
【0091】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムが提供される。自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つの自律搬送車両と、少なくとも1つの自律搬送車両用の搬送面を画定する移送デッキと、荷下ろしセルと積載物充填セクションとの間に配置される少なくとも1つの入庫ピックフェース搬送システムと、荷下ろしセルと積載物充填セクションとの間に配置される少なくとも1つの出庫ピックフェース搬送システムと、移送デッキに接続され、互いから離間されている第1のピックフェースインターフェースステーションおよび第2のピックフェースインターフェースステーションとを含み、各ピックフェースインターフェースステーションは、各ピックフェースインターフェースステーションで入庫ピックフェース搬送システムおよび出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つと少なくとも1つの自律搬送車両との間でピックフェースが移送されるように、各ピックフェースインターフェースステーションで移送デッキ上の少なくとも1つの自律搬送車両と入庫ピックフェース搬送システムおよび出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つとの間で相互作用するピックフェース移送を形成し、少なくとも1つの自律搬送車両は、第1のピックフェースインターフェースステーションで第1のピックフェースを取り出し、デッキを行き来し、第2のピックフェースインターフェースステーションが、混合ケースのピックフェースの所定のケースの搬出オーダーシーケンスにしたがって、ピックフェースのオーダーシーケンスで共通の支持部上でバッファされる複数のピックフェースを有するように、第2のピックフェースインターフェースステーションで第1のピックフェースまたは少なくともその一部をバッファするように構成される。
【0092】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2のピックフェースインターフェースステーションの複数のピックフェースの少なくとも1つは、第1のピックフェースとは異なり、第1のピックフェースからのケースを含む。
【0093】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、第1のピックフェースインターフェースステーションと第2のピックフェースインターフェースステーションとの間での第1のピックフェースの搬送中、第2のピックフェースインターフェースステーションで複数のピックフェースの少なくとも1つをオンザフライで構築する。
【0094】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、自律搬送車両に搭載して、複数のピックフェースの少なくとも1つを構築する。
【0095】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、第2のピックフェースインターフェースステーションで、または第2のピックフェースインターフェースステーションのバッファの共通の支持部のバッファ部分で、複数のピックフェースの少なくとも1つを構築する。
【0096】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第1のピックフェースは、第2のピックフェースインターフェースステーションの複数のピックフェースの少なくとも1つである。
【0097】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムは、デッキに接続される自律搬送車両のアクセス通路と、マルチレベルの棚に配置され、自律搬送車両のアクセス通路に沿って分配される保管ラックを有する保管アレイとを備える。
【0098】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自律搬送車両は、第1のピックフェースインターフェースステーションから取り出された第1のピックフェースの少なくとも別の部分が、第2のピックフェースインターフェースステーションへの搬送前に、保管アレイの保管ラック上に配置されるように構成される。
【0099】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2のピックフェースインターフェースステーションは、共通して支持されるピックフェースが入庫ピックフェース搬送システムおよび出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つによって共通して取り出されるように、入庫ピックフェース搬送システムおよび出庫ピックフェース搬送システムのそれぞれ1つに対して共通のピックフェース移送インターフェースを形成する。
【0100】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、移送デッキは、非決定的であり、複数の移動レーンを有する。
【0101】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しのための方法が提供される。方法は、自律搬送車両により、第1のピックフェース受け渡しステーションの第1の棚から第1のピックフェースを取り出すことと、自律搬送車両により、第2のピックフェース受け渡しステーションの第2の棚の上で第1のピックフェースをバッファすることと、第2の棚で第2のピックフェースを形成することであって、第2のピックフェースが、第1のピックフェースとは異なり、混合ケースの所定のケース搬出オーダーシーケンスに対応するオーダーシーケンスで2つ以上のケースを備え、第1のピックフェースおよび第2のピックフェースは少なくとも1つのケースを共通して有する第2のピックフェースを形成することと、往復リフトにより、第2の棚から第2のピックフェースを取り出すこととを含む。
【0102】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、自律搬送車両により、第1の棚と第2の棚との間での第1のピックフェースの搬送中に、第2のピックフェースをオンザフライで第2の棚に形成することを含む。
【0103】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、自律搬送車両により、自律搬送車両に搭載して、第2のピックフェースを形成することを含む。
【0104】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、自律搬送車両により、第2の棚で、または第2の棚のバッファ部分で、第2のピックフェースを形成することを含む。
【0105】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、自律搬送車両により、第1の棚から取り出された第1のピックフェースの少なくとも一部を、第1のピックフェースの少なくとも一部を第2の棚に搬送する前に、保管アレイの保管ラック上に配置することを含む。
【0106】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、第2の棚は、往復リフトに対して共通のピックフェース移送インターフェースを形成し、方法はさらに、往復リフトにより、共通して支持されるピックフェースを共通して取り出すことを含む。
【0107】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムが提供される。自動保管および取り出しシステムは、通路に沿ってラック上に配列されるラック保管スペースを備える保管アレイと、通路のそれぞれに連通可能に接続される少なくとも1つの移送デッキと、少なくとも1つのピックフェースを保持し、ならびに、少なくとも1つの移送デッキおよび通路を行き来するように構成される少なくとも1つの自律搬送車両であって、ラック保管スペースの1つへ少なくとも1つのピックフェースを配置し、および、ラック保管スペースの1つから少なくとも1つのピックフェースを取り出すための延伸可能なエフェクタを有する少なくとも1つの自律搬送車両とを含み、通路、少なくとも1つの移送デッキ、その上を行き来する少なくとも1つの自律搬送車両、および延伸可能なエフェクタは、保管アレイのピックフェース搬送軸を画定し、ピックフェースは、保管アレイへのピックフェースの入庫が行われる自動保管および取り出しシステムの入庫セクションと、保管アレイからの出庫ピックフェースが所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物を充填するように配置される、自動保管および取り出しシステムの積載物充填セクションとの間で、ピックフェース搬送軸に沿って搬送され、少なくとも1つのピックフェースの2つ以上が、ラック保管スペースの1つまたは複数から取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって、ラック保管スペースの1つまたは複数とは異なる1つまたは複数のピックフェース保持位置に配置されるように、ラックおよび自律搬送車両が、組み合わされて、ピックフェース搬送軸の少なくとも1つの上での搬送と同時に混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように、ラックおよび自律搬送車両が構成される。
【0108】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つの自律搬送車両に動作可能に接続され、ピックフェース搬送軸を管理するように構成される制御装置を備え、ピックフェース搬送軸は複数の搬送軸を備える。
【0109】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のピックフェース搬送軸は、互いに対して角度を付けられた少なくとも2つの方向に向けられる。
【0110】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、延伸可能なエフェクタの延伸により画定される複数のピックフェース搬送軸の1つは、自律搬送車両の通路に沿った行き来により画定される複数のピックフェース搬送軸の別の1つに対して角度を付けられた異なる方向にある。
【0111】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ラックおよび少なくとも1つの自律搬送車両は、組み合わされて、複数のピックフェース搬送軸のそれぞれの少なくとも1つの上での搬送と同時に、オンザフライの分類をもたらす。
【0112】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの移送デッキは、異なるデッキレベルに配置される2つ以上の移送デッキを備える。
【0113】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムは、異なるデッキレベルのデッキのそれぞれに連通可能に接続されるリフトを備え、リフトは、異なるデッキレベルの間でピックフェースを搬送するように構成され、保管アレイの別のピックフェース搬送軸を画定する。
【0114】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、リフトは、2つ以上のピックフェースが1つまたは複数のデッキレベルから取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物充填セクションに搬送されるように、他のピックフェース搬送軸の上での搬送と同時に、混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように構成される。
【0115】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、オンザフライの分類は、複数のピックフェース搬送軸のそれぞれの少なくとも1つ、およびリフトの他の搬送軸のそれぞれの上での搬送と同時にもたらされる。
【0116】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムが提供される。自動保管および取り出しシステムは、通路に沿ってラック上に配列されるラック保管スペースを備える保管アレイと、通路のそれぞれに連通可能に接続される少なくとも1つの移送デッキと、少なくとも1つのピックフェースを保持し、ならびに、少なくとも1つの移送デッキおよび通路を行き来するように構成される少なくとも1つの自律搬送車両であって、ラック保管スペースの1つへ少なくとも1つのピックフェースを配置し、および、ラック保管スペースの1つから少なくとも1つのピックフェースを取り出すための延伸可能なエフェクタを有する少なくとも1つの自律搬送車両と、各移送デッキに連通可能に接続され、少なくとも1つの移送デッキへおよび少なくとも1つの移送デッキからピックフェースを搬送するように構成される少なくとも1つのリフトとを含み、通路、少なくとも1つの移送デッキ、その上を行き来する少なくとも1つの自律搬送車両、延伸可能なエフェクタおよび少なくとも1つのリフトは、保管アレイのピックフェース搬送軸を画定し、ピックフェースは、保管アレイへのピックフェースの入庫が行われる自動保管および取り出しシステムの入庫セクションと、保管アレイからの出庫ピックフェースが、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物を充填するように配置される、自動保管および取り出しシステムの積載物充填セクションとの間で、ピックフェース搬送軸に沿って搬送され、少なくとも1つのピックフェースの2つ以上が、ラック保管スペースの1つまたは複数から取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって、ラック保管スペースの1つまたは複数とは異なる1つまたは複数のピックフェース保持位置に配置されるように、ラックおよび自律搬送車両が、組み合わされて、ピックフェース搬送軸の少なくとも1つの上で混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように、ラックおよび自律搬送車両が構成され、少なくとも1つのリフトは、ピックフェースの2つ以上が少なくとも1つの移送デッキの他のデッキから取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって、積載物充填セクションへ搬送されるように、少なくとも1つのピックフェース搬送軸の別の1つの上で、混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類をもたらすように構成され、オンザフライの分類は、ピックフェース搬送軸のそれぞれの少なくとも1つの上での搬送と同時にもたらされる。
【0117】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しシステムは、少なくとも1つの自律搬送車両および少なくとも1つのリフトに動作可能に接続され、ピックフェース搬送軸を管理するように構成される制御装置を備える。
【0118】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ピックフェース搬送軸は、互いに対して角度を付けられた少なくとも2つの方向に向けられる。
【0119】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、延伸可能なエフェクタの延伸により画定されるピックフェース搬送軸の1つは、自律搬送車両の通路に沿った行き来により画定されるピックフェース搬送軸の別の1つに対して角度を付けられた異なる方向にある。
【0120】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ラックおよび少なくとも1つの自律搬送車両は、組み合わされて、ピックフェース搬送軸の少なくとも1つの上での搬送と同時に、オンザフライの分類をもたらす。
【0121】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、少なくとも1つの移送デッキは、異なるデッキレベルに配置される2つ以上の移送デッキを備え、少なくとも1つのリフトは、異なるデッキレベルの間でピックフェースを搬送するように構成される。
【0122】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、自動保管および取り出しのための方法が提供される。方法は、通路に沿ってラック上に配列されるラック保管スペースを備える保管アレイを設けることと、通路のそれぞれに連通可能に接続される少なくとも1つの移送デッキを設けることと、少なくとも1つのピックフェースを保持し、ならびに、少なくとも1つの移送デッキおよび通路を行き来するように構成される少なくとも1つの自律搬送車両であって、ラック保管スペースの1つへ少なくとも1つのピックフェースを配置し、およびラック保管スペースの1つから少なくとも1つのピックフェースを取り出すための延伸可能なエフェクタを有する少なくとも1つの自律搬送車両を設けることと、ピックフェースが、保管アレイへのピックフェースの入庫が行われる自動保管および取り出しシステムの入庫セクションと、保管アレイからの出庫ピックフェースが、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物を充填するように配置される、自動保管および取り出しシステムの積載物充填セクションとの間で、ピックフェース搬送軸に沿って搬送されるように、通路、少なくとも1つの移送デッキ、その上を行き来する少なくとも1つの自律搬送車両、および延伸可能なエフェクタにより、保管アレイのピックフェース搬送軸を画定することと、少なくとも1つのピックフェースの2つ以上がラック保管スペースの1つまたは複数から取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって、ラック保管スペースの1つまたは複数とは異なる1つまたは複数のピックフェース保持位置に配置されるように、ラックおよび自律搬送車両の組み合わせにより、ピックフェース搬送軸の少なくとも1つの上での搬送と同時に混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類をもたらすこととを含む。
【0123】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、少なくとも1つの自律搬送車両に動作可能に接続される制御装置により、ピックフェース搬送軸を管理することを含み、ピックフェース搬送軸は複数の搬送軸を含む。
【0124】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、複数のピックフェース搬送軸は、互いに対して角度を付けられた少なくとも2つの方向に向けられる。
【0125】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、延伸可能なエフェクタの延伸により画定される複数のピックフェース搬送軸の1つは、自律搬送車両の通路に沿った行き来により画定される複数のピックフェース搬送軸の別の1つに対して角度を付けられた異なる方向にある。
【0126】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、ラックおよび少なくとも1つの自律搬送車両の組み合わせにより、複数のピックフェース搬送軸のそれぞれの少なくとも1つの上での搬送と同時にオンザフライの分類をもたらすことを含む。
【0127】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、異なるデッキレベルに配置される少なくとも1つの移送デッキのそれぞれに連通可能に接続され、異なるデッキレベルの間でピックフェースを搬送するリフトによって、保管アレイの別のピックフェース搬送軸を画定することを含む。
【0128】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、2つ以上のピックフェースが1つまたは複数のデッキレベルから取り出され、所定の積載物充填オーダーシーケンスにしたがって積載物充填セクションに搬送されるように、他のピックフェース搬送軸の上での搬送と同時に、混合ケースのピックフェースのオンザフライの分類をリフトによってもたらすことを含む。
【0129】
開示される実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、複数のピックフェース搬送軸のそれぞれの少なくとも1つ、およびリフトの他の搬送軸のそれぞれの上での搬送と同時に、オンザフライの分類をもたらすことを含む。
【0130】
上記記載は、開示される実施形態の態様の例示にすぎないことが理解されるべきである。当業者によって、様々な代替例および修正例が、開示される実施形態の態様から逸脱することなく案出され得る。したがって、開示される実施形態の態様は、添付の請求項の範囲に該当する、そのような代替例、修正例、および変形例のすべてを含むことを意図している。さらに、異なる特徴が、それぞれ異なる従属または独立請求項に詳述されるという一事実は、これらの特徴の組み合わせを有利に使用することができないということを意味せず、そのような組み合わせは、本発明の態様の範囲内に留まる。
図1
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図6A
図7
図8
図9
図10
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
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