(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-05-10
(45)【発行日】2023-05-18
(54)【発明の名称】ウォーム減速機
(51)【国際特許分類】
F16H 1/16 20060101AFI20230511BHJP
F16H 55/24 20060101ALI20230511BHJP
B62D 5/04 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
F16H1/16 Z
F16H55/24
B62D5/04
(21)【出願番号】P 2019092231
(22)【出願日】2019-05-15
【審査請求日】2022-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】成澤 麻人
(72)【発明者】
【氏名】待田 精一
(72)【発明者】
【氏名】篠田 耕作
(72)【発明者】
【氏名】上杉 祥之
【審査官】鷲巣 直哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-023760(JP,A)
【文献】特開2010-095006(JP,A)
【文献】特開2014-199134(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 1/16
F16H 55/24
B62D 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォームシャフトと、ウォームホイールと、前記ウォームシャフト、および前記ウォームホイールを収容するハウジングとを備えるウォーム減速機であって、
前記ハウジングの内側において前記ウォームシャフトを保持する軸受と、
前記軸受の外周面に当接し前記ウォームホイール方向の付勢力を与えるコイルバネと、
前記ハウジングに対する前記コイルバネの周方向の回転を規制し、前記コイルバネを形成する線材の前記軸受側の先端である軸受側先端の位置を決定する決定手段と、
を備えるウォーム減速機。
【請求項2】
前記コイルバネは、
円筒状に巻き回された部分である本体部と、
前記線材により形成され前記本体部が形成する円筒形状よりも外側に突出する突出部と、を備え、
前記ハウジングは、
前記突出部を収容する収容部を備え、
前記突出部と前記収容部とにより前記決定手段を形成する
請求項1に記載のウォーム減速機。
【請求項3】
前記ハウジングに固定され、前記コイルバネを与圧する予圧部材を備え、
前記予圧部材は、
前記コイルバネと少なくとも周方向において固定され、
前記ハウジングの外側から見える位置に前記軸受側先端の周方向の位置が判別できる目印を備える
請求項1または2に記載のウォーム減速機。
【請求項4】
前記コイルバネの付勢方向に垂直な平面において前記コイルバネの巻き軸と前記平面とが交差する点を頂点とし、前記軸受の外周面の稜線の前記頂点に対する一方を0°、他方を180°とした場合において、
前記コイルバネの巻き方向が前記軸受に向かって右回りの場合、
0°<θ≦135°、または180°<θ≦315°の角度範囲、
前記コイルバネの巻き方向が前記軸受に向かって左回りの場合、
45°≦θ<180°、または225°≦θ<360°の角度範囲に、
前記決定手段が、前記軸受側先端を位置させる
請求項1から3のいずれか一項に記載のウォーム減速機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォームホイールに向かってウォームシャフトが付勢されるウォーム減速機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バックラッシュを防止するために、コイルばねのばね力によって、ウォームシャフトをウォームホイール側に付勢するウォーム減速機が存在している(特許文献1参照)。このようなウォーム減速機は、急激にトルクが入力された場合でも衝突音(打音)の発生を抑制することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところがコイルバネを備えたウォーム減速機の中には、例えば使用年数などによって打音とは異なる異音が発生する物が存在することを本発明者は見出した。本発明者はさらに実験と研究を重ね、前記異音がバネと軸受との間のスティックスリップ音であることを見出し、さらに部品点数を増加させることなく前記スティックスリップ音の発生を抑制することができる構造を見出すに至った。
【0005】
本発明は、上記発明者の知見に基づきなされたものであって、スティックスリップ音の発生を抑制できるウォーム減速機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の1つであるウォーム減速機は、ウォームシャフトと、ウォームホイールと、前記ウォームシャフト、および前記ウォームホイールを収容するハウジングとを備えるウォーム減速機であって、前記ハウジングの内側において前記ウォームシャフトを保持する軸受と、前記軸受の外周面に当接し前記ウォームホイール方向の付勢力を与えるコイルバネと、前記ハウジングに対する前記コイルバネの周方向の回転を規制し、前記コイルバネを形成する線材の前記軸受側の先端である軸受側先端の位置を決定する決定手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るウォーム減速機によれば、軸受に対するコイルバネの軸受側先端の位置を決定することができ、コイルバネと軸受との間で発生するスティックスリップ音を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】ステアリングシステムの全体的な構成を示す図である。
【
図2】本実施の形態に係るウォーム減速機の内部構造を示す断面図である。
【
図3】本実施の形態に係るコイルバネ、およびコイルバネが当接する軸受近傍を示す斜視図である。
【
図4】本実施の形態に係るコイルバネ、決定手段、および軸受側先端の関係を
図2に示すI-I線における断面で示す断面図である。
【
図5】左巻きのコイルバネ、決定手段、および軸受側先端の関係を
図4と同様の断面で示す断面図である。
【
図6】例1に係るウォーム減速機の内部構造を示す断面図である。
【
図7】例1に係る予圧部材を外側から示す平面図である。
【
図8】例2に係る予圧部材を外側から示す平面図である。
【
図9】例3に係る屈曲状の突出部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0010】
また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
【0011】
まず、本発明の実施の形態に係る構造部材が取り付けられたステアリングシステム100の全体的な構成を説明する。
図1は、ステアリングシステムの全体的な構成を概略的に示す図である。
【0012】
図1に示すように、ステアリングシステム100は、操舵のためにステアリングホイール110を回転させる運転者の力を補助するパワーステアリング装置であって、ステアリングホイール110の回転に伴って回転するステアリングシャフト130と、ステアリングシャフト130の回転を転舵シャフト141の往復動に変換するラックアンドピニオン装置140と、ステアリングホイール110による操舵トルクを検出するためのセンサ装置120と、センサ装置120からの信号に基づきステアリングシャフト130に操舵をアシストする力を付与するためのウォーム減速機150を備えている。
【0013】
ウォーム減速機150は、モータ152と接続され、モータ152を駆動源として操舵を補助するためのアシスト力をステアリングシャフト130に付与する装置である。なお、モータ152は、ECU(Electronic Control Unit)(図示せず)により制御され、ステアリングシャフト130に付与するアシスト力が適切に調整される。
【0014】
ステアリングシャフト130は、ステアリングホイール110側からコラムシャフト131、インターミディエイトシャフト132、およびピニオンシャフト133の3本のシャフトで構成されている。パワーステアリング装置において、ウォーム減速機150が取り付けられる位置は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、ピニオンシャフト133に連結されている。
【0015】
図2は、ウォーム減速機の内部構造を断面で示す図である。同図に示すように、ウォーム減速機150は、ウォームシャフト164と、ウォームホイール163と、ハウジング153と、軸受161と、コイルバネ170と、決定手段168と、を備えている。
【0016】
ハウジング153は、ウォームシャフト164、およびウォームホイール163を収容する箱状の構造部材であり、ハウジング153を貫通する孔部154と、孔部154の外側に配置される係合部156とが設けられている。孔部154には、コイルバネ170が配置されている。係合部156には、コイルバネ170を与圧する予圧部材155が取り付けられている。本実施の形態の場合、孔部154の周面には、決定手段の構成要素である収容部165(
図4参照)が設けられている。なお、決定手段168については後述する。
【0017】
孔部154は、軸受161の径方向においてハウジング153の外側から内側まで貫通する貫通孔である。孔部154の形状は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、円筒形状となっている。
【0018】
係合部156は、孔部154と同軸上に設けられた円筒状の部分であり、内周面には雌ネジが設けられている。
【0019】
予圧部材155は、ハウジング153の係合部156に係合してコイルバネ170を与圧する部材である。本実施の形態の場合、予圧部材155は、係合部156に螺合し、孔部154を封止すると共にコイルバネ170を与圧するボルト状(止めナット状)の部材である。
【0020】
ウォームシャフト164は、ウォームシャフト収容部において、軸受161、および他端側軸受162によって回転可能に保持されている。また、ウォームシャフト164は、他端側軸受162を中心として傾動可能に保持されており、コイルバネ170の付勢力により、ウォームホイール163側に押しつけられている。本実施の形態の場合、ウォームシャフト164は、モータ152に連結されて、軸周りに高速回転する。
【0021】
ウォームホイール163は、ウォームホイール収容部において、回転可能に保持されている。本実施の形態の場合、ウォームホイール163は、ピニオンシャフト133に連結され、ウォームシャフト164に入力されたトルクを増幅してピニオンシャフト133にアシストトルクを付与する。
【0022】
軸受161は、ハウジング153の内側においてウォームシャフト164の一端部を保持する。軸受161は、ハウジング153に対しウォームホイール163に向かう方向(図中Z軸方向)に往復動可能に保持されており、ウォームシャフト164の他端部を保持する他端側軸受162に対しウォームシャフト164を傾動させることができるものとなっている。
【0023】
図3は、コイルバネ、およびコイルバネが当接する軸受近傍を示す斜視図である。同図に示すように、コイルバネ170は、軸受161の外周面に当接し、ハウジング153を基準としてウォームホイール163に向かってウォームシャフト164を押しつける付勢力を与える部材である。本実施の形態の場合、コイルバネ170は、線材を円筒状に巻き回して形成した部分である本体部172と、線材により形成され本体部172が形成する円筒形状の外周面よりも外側に突出する突出部173とを備えている。線材の軸受161側の先端である軸受側先端171は、本体部172に含まれている。つまり軸受側先端171は、線材が形成する円筒内に含まれている。一方、軸受側先端171と反対側の反対側先端174は、突出部173に含まれている。
【0024】
コイルバネ170は、本体部172の巻き軸が軸受161の外輪の外周面の稜線169、およびウォームシャフト164の軸を通過する様に配置されている。軸受161の稜線169とは、本体部172の巻き軸に垂直な平面が円筒状の軸受161の外周面に線接触する場合の接触線である。
【0025】
コイルバネ170は、ハウジング153の孔部154に圧入された予圧部材155に一端部が支持され、ハウジング153の内側に配置される軸受161を付勢力により与圧する部材である。本実施の形態の場合、コイルバネ170は金属製の圧縮バネであり、予圧部材155と軸受161との間で圧縮状態となっており、予圧部材155の復元力により軸受161を与圧している。
【0026】
決定手段168は、ハウジング153に対するコイルバネ170の周方向の回転を規制し、軸受側先端171の位置を決定する構造部分である。軸受側先端171の位置は、軸受側先端171が軸受161の外周面に当接し得ない位置に決定される。決定手段168の構造は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、
図4に示すように、コイルバネ170の突出部173と、突出部173を収容することのできるハウジング153の収容部165とにより決定手段168が形成されている。
【0027】
具体的に例えば、ハウジング153の孔部154に軸受側先端171を先頭にしてコイルバネ170を挿入する。孔部154の外側端部に開口し、かつハウジング153の外側に向かっても開口する収容部165にコイルバネ170の突出部173を収容できる位置にコイルバネ170を軸周りに回転させ、予圧部材155を係合部156に取り付ける。以上により、軸受側先端171を所定の位置に配置することができる。また、決定手段168によりコイルバネ170の巻き軸周りの回転が規制されるため、軸受側先端171を所定の位置に維持させることが可能となる。従って、軸受側先端171が軸受161の外周に接触しない位置に配置し、ウォーム減速機150の使用中などにおいても当該位置を維持することが可能となる。
【0028】
決定手段168により決定される軸受側先端171の軸受161に対する位置関係は以下に示す範囲が望ましい。即ち、コイルバネ170の付勢方向に垂直な平面(図中XY平面)においてコイルバネ170の巻き軸と前記平面とが交差する点を頂点Oとし、軸受161の外周面の稜線169の頂点Oに対する一方(図中右側)を0°、他方(図中左側)を180°とし、時計回りに角度が増加するとした場合において、本実施の形態で示すように、コイルバネ170の巻き方向が軸受161に向かって右回りの場合、軸受側先端171が配置される角度範囲は、0°<θ≦135°(図中θ1)、または180°<θ≦315°(図中θ2)であることが望ましい。さらに望ましくは0°<θ≦120°、または180°≦θ≦300°である。
【0029】
また、
図5に示すように、コイルバネ170の巻き方向が軸受161に向かって左回りの場合、軸受側先端171が配置される角度範囲は、45°≦θ<180°(図中θ3)、または225°≦θ<360°(図中θ4)であることが望ましく、さらに60°≦θ<180°、または240°≦θ<360°が望ましい。
【0030】
以上の様に、収容部165に突出部173が収容された状態で、コイルバネ170は予圧状態となり、軸受161の稜線169に対する軸受側先端171の位置が決定される。
【0031】
また、予圧部材155に支持されたコイルバネ170は、軸受161を介してウォームシャフト164をウォームホイールに向かって付勢している。ウォームシャフト164は、与圧された軸受161の移動により他端側軸受162を基準に傾動し、ウォームホイール163とのバックラッシを抑制することができる軸間距離を維持した状態でかみ合っている。つまり本実施の形態の所謂アンチ・バックラッシ・システム(ABLS)を構成している。
【0032】
具体的には、ウォームシャフト164とモータ152の出力軸とは、弾性材料からなるラバースプリングを介して接続されており、ウォームシャフト164は、モータ152の出力軸に対する傾動(チルト)が許容されている。また、ウォームシャフト164のモータ152側を支持する他端側軸受162は、転がり軸受であって外輪がハウジング153に対して固定され、ウォームシャフト164が接続される内輪は、外輪に対し傾動が許容されている。一方、ウォームシャフト164の反対側を支持する軸受161は、ハウジング153内においてウォームホイール163に対して接離する方向(図中Z軸方向)に移動可能に設けられている。転がり軸受である軸受161の外輪はコイルバネ170の弾性力により、ウォームホイール163に近接する方向に付勢されている。
【0033】
上記構成のウォーム減速機150によれば、コイルバネ170に振動が加えられたり、コイルバネ170の伸長が繰り返し発生した場合でも、軸受側先端171の位置を維持することができ、コイルバネ170と軸受161との間で発生するスティックスリップ音を抑制し続けることが可能となる。また、ウォームシャフト164が他端側軸受162を中心として傾動し、ウォームシャフト164とウォームホイール163との軸間距離が最適に維持されるため、ウォームシャフト164に急激なトルクが発生した場合でも衝突音を抑制することができる。
【0034】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
【0035】
例えば、予圧部材155は、コイルバネ170と少なくとも周方向において固定され、ハウジング153の外側から見える位置に軸受側先端171の周方向の位置が判別できる目印177を備えても構わない。具体的に例えば、
図6、
図7に示すように、予圧部材155は、ハウジング153に対し圧入される棒状の部材であり、外側端部には突部158が放射方向外側に向かって突出するように設けられている。ハウジング153には予圧部材155が圧入される貫通孔160が孔部154と同軸上に設けられており、貫通孔160の外側端部には突部158と嵌め合う溝部157が設けられている。突部158と溝部157とは目印177を構成している。つまり、溝部157に突部158が嵌まり込むようにコイルバネ170が固定された予圧部材155を圧入することで、コイルバネ170の軸受側先端171を所定の位置に配置することが可能となる。また、予圧部材155がハウジング153に固定されているため、軸受側先端171の位置を維持することが可能となる。
【0036】
この場合、コイルバネ170は、突出部173を備えなくてもよく、反対側先端174は、本体部172が形成する円筒領域内に配置されてもよい。また、予圧部材155にコイルバネ170を溶接などにより固定するために、反対側先端174を任意の方向に配置しても構わない。
【0037】
また、目印177は、上記の様に機械的に嵌め合うものばかりでなく、
図8に示すように、予圧部材155側に設けられた第一目印181と、ハウジング153側に設けられた第二目印182とにより目印177を構成しても構わない。この場合、目印177によって予圧部材155はハウジング153に対し周方向には規制されないため、予圧部材155は圧入ばかりでなく、螺合によってハウジング153に固定されるものでもよい。
【0038】
また、コイルバネ170の突出部173は、
図9に示すように、コイルバネ170を形成する線材の任意の位置を折り曲げて形成されるものでも構わない。
【0039】
また、コイルバネ170を形成する線材の軸受側先端171の近傍部分を折り曲げて、軸受側先端171を軸受161の外周面に当接しない位置に配置しても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、アンチ・バックラッシ・システムの構成要素としてコイルバネを備えたウォーム減速機に対して利用可能である。
【符号の説明】
【0041】
100…ステアリングシステム、110…ステアリングホイール、120…センサ装置、130…ステアリングシャフト、131…コラムシャフト、132…インターミディエイトシャフト、133…ピニオンシャフト、140…ラックアンドピニオン装置、141…転舵シャフト、150…ウォーム減速機、152…モータ、153…ハウジング、154…孔部、155…予圧部材、156…係合部、157…溝部、158…突部、160…貫通孔、161…軸受、162…他端側軸受、163…ウォームホイール、164…ウォームシャフト、165…収容部、168…決定手段、169…稜線、170…コイルバネ、171…軸受側先端、172…本体部、173…突出部、174…反対側先端、177…目印、181…第一目印、182…第二目印